JP2017131045A - 回転電機制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】回転電機を誤って逆回転させようとしていることを適切に検出可能な回転電機制御装置を提供する。【解決手段】ISG制御部70の回転方向判定部72は、通電指令信号U1_com、V1_com、W1_com、U2_com、V2_com、W2_comに基づき、MG40を回転させようとしている方向である指令回転方向を判定する。逆転許容判定部73は、MG40を逆転させてよいか否かを判断する。出力禁止判定部74は、MG40の逆回転が許容されておらず、かつ、指令回転方向が逆回転方向である場合、MG40を停止させる。通電指令信号を用いて、MG40を回転させようとしている方向を判定しているので、実際のMG40の回転方向によらず、回転させようとしている方向を適切に判定することができる。【選択図】 図3

Description

本発明は、回転電機制御装置に関する。
従来、ブラシレスモータの異常検出装置が知られている。例えば特許文献1では、ブラシレスモータが右回転または左回転した場合に予想される回転センサの予想信号に対して実際の回転センサの出力信号が異なっていた場合、異常と判断している。
特開平6−178586号公報
特許文献1では、回転センサ信号状態の遷移に応じて異常を検出している。回転センサ信号は、回転状態の結果であるので、正回転中に逆回転させようとしていることを検出することができない。また、例えばエンジン等の外部の装置からモータが回転させられている状態を、回転電機制御装置の異常であると誤検出する虞がある。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、回転電機を誤って逆回転させようとしていることを適切に検出可能な回転電機制御装置を提供することにある。
本発明の回転電機制御装置は、インバータ部(50、60、150)によって電力が変換される回転電機(40、140)を制御するものであって、信号生成部(71)と、回転方向判定部(72)と、逆転許容判定部(73)と、出力禁止判定部(74)と、を備える。
信号生成部は、インバータ部のスイッチング素子(51〜56、61〜66、151〜156)のオンオフ作動を制御する信号であって、回転電機の回転角度に応じた矩形波の通電指令信号を生成する。
回転方向判定部は、インバータ部に出力される通電指令信号を取得し、通電指令信号に基づき、回転電機を回転させようとしている方向である指令回転方向を判定する。
逆転許容判定部は、回転電機を逆回転させてよいか否かを判定する。
出力禁止判定部は、回転電機の逆回転が許容されておらず、かつ、指令回転方向が逆回転方向である場合、回転電機を停止させる。
本発明では、通電指令信号を用いて、回転電機を回転させようとしている方向と判定しているので、実際の回転電機の回転方向によらず、回転させようとしている方向を早期に、かつ、適切に判定することができる。また、例えば回転電機と接続されるエンジン等の外部の装置から回転させられている状態を、回転電機制御装置の異常であると誤検出するのを防ぐことができる。
本発明の第1実施形態による車両制御システムを示す概略構成図である。 本発明の第1実施形態によるISGを示す回路図である。 本発明の第1実施形態によるISGを示すブロック図である。 本発明の第1実施形態による回転方向を説明する説明図である。 本発明の第1実施形態による逆転時の通電指令信号を説明する説明図である。 本発明の第1実施形態による逆転判定処理を説明するフローチャートである。 本発明の第2実施形態によるISGを示す回路図である。 本発明の第2実施形態によるISGを示すブロック図である。 本発明の第2実施形態による回転方向を説明する説明図である。 本発明の第2実施形態による逆回転時の通電指令信号を説明する説明図である。
以下、本発明による回転電機制御装置を図面に基づいて説明する。以下、複数の実施形態において、実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による回転電機制御装置を図1〜図6に示す。
図1〜図3に示すように、本実施形態の回転電機制御装置としてのISG制御部70は、エンジン11のスタータモータとしての機能、および、オルタネータとしての機能を併せ持つISG(Integrated Starter Generator)30に適用される。
まず、ISG30が用いられる車両制御システム90を図1に基づいて説明する。
車両制御システム90は、エンジン11、クラッチ13、変速機(図中、「T/M」と記載)15、ISG30、上位制御部としてのエンジンECU80、および、トランスミッションECU85等を備え、車両100の駆動を制御する。
エンジン11は、例えば複数の気筒を有する内燃機関である。エンジン11の出力軸12は、変速機15と接続される。出力軸12には、エンジン11と変速機15とを断接可能であるクラッチ13が設けられる。エンジン11の駆動力は、変速機15を介して駆動軸91に伝達される。駆動軸91に伝達された駆動力は、ギア92および車軸93を介して駆動輪95を回転させる。変速機15は、例えば無段階に変速可能な無段変速機(CVT)等である。変速機は、段階的に変速可能である多段変速機であってもよい。また、変速機15は、マニュアルトランスミッション(MT)であってもよいし、オートマチックトランスミッション(AT)であってもよい。
エンジンECU80には、アクセルセンサ81からのアクセル開度に係る信号、ブレーキセンサ82からのブレーキ踏力に係る信号、および、車速センサ83からの車速に関する信号等、各種センサ類からの信号が入力され、エンジン11の駆動を制御する。トランスミッションECU85は、クラッチ13および変速機15を制御する。エンジンECU80と、トランスミッションECU85およびISG制御部70とは、CAN(Controller Area Network)等を経由して、情報伝達可能に構成される。
図2および図3に示すように、ISG30は、回転電機としてのモータジェネレータ40、第1ドライバ部47、第2ドライバ部48、および、ISG制御部70等を有する。以下適宜、モータジェネレータを「MG」と記載する。
図2に示すように、MG40は、2組の3相巻線41、42、および、界磁巻線45を有する。MG40は、バッテリ105から電力が供給されて回転することによりトルクを発生する電動機としての機能、および、エンジン11等により駆動されて発電する発電機としての機能を併せ持つ。MG40のロータは、ベルト115(図2参照)を介して、エンジン11のクランク軸に連結される。これにより、MG40を電動機として機能させることで、エンジン11を始動させることができる。また、MG40は、エンジン11により駆動されて発電することで、バッテリ105を充電可能である。バッテリ105の電力は、補機106(図1参照)にも供給される。
3相巻線41、42は、MG40の図示しないステータに巻回される。第1の3相巻線41は、U1コイル411、V1コイル412、および、W1コイル413を有する。第2の3相巻線42は、U2コイル421、V2コイル422、および、W2コイル423を有する。3相巻線41、42は、それぞれ異なる中性点を有する。
第2の3相巻線42は、第1の3相巻線41に対し、正回転方向に電気角で30°ずれた位置に配置される(図4参照)。ただし、巻線間の電気角は、30°に限らない。
界磁巻線45は、MG40の図示しないロータに巻回され、界磁電流Ifが通電される。界磁回路46は、ISG制御部70からの指令等に基づいて制御されるものであって、例えば、スイッチング素子や整流素子等である。
図3に示すように、第1ドライバ部47は、第1の3相巻線41に対応して設けられ、第1インバータ部50を有する。第2ドライバ部48は、第2の3相巻線42に対応して設けられ、第2インバータ部60を有する。図3中では、第1インバータ部50を「INV1」、第2インバータ部60を「INV2」と記す。
図2に示すように、第1インバータ部50は、6つのスイッチング素子51〜56を有する。以下適宜、スイッチング素子を「SW素子」と記載する。本実施形態のSW素子51〜56は、MOSFETであるが、IGBTやサイリスタ等を用いてもよい。SW素子61〜66も同様である。SW素子51〜56のオンオフ作動を制御することで、3相電圧Vu1、Vv1、Vw1が第1の3相巻線41に印加される。
SW素子51〜53は高電位側に接続され、SW素子54〜56は低電位側に接続される。対になるU相のSW素子51、54の接続点は、U1コイル411の一端に接続される。対になるV相のSW素子52、55の接続点は、V1コイル412の一端に接続される。対になるW相のSW素子53、56の接続点は、W1コイル413の一端に接続される。
第2インバータ60部は、6つのSW素子61〜66を有する。SW素子61〜66のオンオフ作動を制御することで、3相電圧Vu2、Vv2、Vw2が第2の3相巻線42に印加される。
SW素子61〜63は高電位側に接続され、SW素子64〜66は低電位側に接続される。対になるU相のSW素子61、64の接続点は、U2コイル421の一端に接続される。対になるV相のSW素子62、65の接続点は、V2コイル422の一端に接続される。対になるW相のSW素子63、66の接続点は、W2コイル423の一端に接続される。
以下、第1インバータ部50および第1の3相巻線41の各相を、U1相、V1相、W1相、第2インバータ部60および第2の3相巻線42の各相を、U2相、V2相、W2相とする。
SW素子51〜56、61〜66は、オンされたときに高電位側から低電位側への通電を許容し、オフされたときに高電位側から低電位側への通電を禁止する。また、各SW素子51〜56、61〜66には、低電位側から高電位側への通電を許容するダイオード571〜576、671〜676が設けられる。例えば、SW素子51〜56、61〜66がMOSFETであれば、ダイオード571〜576、671〜676は、MOSFETの寄生ダイオードとすることができる。また、ダイオード571〜576、671〜676は、寄生ダイオードに限らず、SW素子51〜56、61〜66に対して外付けされたものであってもよい。
ISG制御部70は、マイコン等を主体として構成される。ISG制御部70における各処理は、ROM等の実体的なメモリ装置に予め記憶されたプログラムをCPUで実行することによるソフトウェア処理であってもよいし、専用の電子回路によるハードウェア処理であってもよい。上述のエンジンECU80およびトランスミッションECU85も同様である。
図3に示すように、ISG制御部70は、エンジンECU80から、MG40の駆動モードに係るモード指令、および、MG40のトルクに係るトルク指令を取得する。
ISG制御部70は、回転角センサ75から取得されるMG40の電気角θeに係る検出値を取得する。本実施形態では、電気角θeが「回転角度」に対応する。また、ISG制御部70は、電流センサ76から、コイル411〜413、421〜423に通電される電流の検出値、および、界磁巻線45に通電される電流の検出値を取得する。
ISG制御部70は、SW素子51〜56、61〜66のオンオフ作動を制御することで、MG40の駆動を制御するものであって、信号生成部71、回転方向判定部72、逆転許容判定部73、および、出力禁止判定部74等を備える。
信号生成部71は、トルク指令値および電気角θe等に基づき、SW素子51〜56のオンオフ作動を制御する通電指令信号U1_com、V1_com、W1_comを生成し、第1ドライバ部47に出力する。通電指令信号U1_comがハイレベルのとき、SW素子51がオン、SW素子54がオフされ、ローレベルのとき、SW素子51がオフ、SW素子54がオンされる。通電指令信号V1_comがハイレベルのとき、SW素子52がオン、SW素子55がオフされ、ローレベルのとき、SW素子52がオフ、SW素子55がオンされる。通電指令信号W1_comがハイレベルのとき、SW素子53がオン、SW素子56がオフされ、ローレベルのとき、SW素子53がオフ、SW素子56がオンされる。
信号生成部71は、トルク指令値および電気角θe等に基づき、SW素子61〜66のオンオフ作動を制御する通電指令信号U2_com、V2_com、W2_comを生成し、第2ドライバ部48に出力する。通電指令信号U2_comがハイレベルのとき、SW素子61がオン、SW素子64がオフされ、ローレベルのとき、SW素子61がオフ、SW素子64がオンされる。通電指令信号V2_comがハイレベルのとき、SW素子62がオン、SW素子65がオフされ、ローレベルのとき、SW素子62がオフ、SW素子65がオンされる。通電指令信号W2_comがハイレベルのとき、SW素子63がオン、SW素子66がオフされ、ローレベルのとき、SW素子63がオフ、SW素子66がオンされる。
本実施形態では、MG40を、いわゆる矩形波制御により制御する。具体的には、通電指令信号U1_com、V1_com、W1_com、U2_com、V2_com、W2_comは、それぞれ電気角180°ごとにローレベルとハイレベルとが切り替わる。また、通電指令信号において、同一系統内における相間の位相差は120°であり、同相の系統間位相差は30°である。なお本実施形態では、180°通電による矩形波制御としているが、180°通電に限らず、120°通電等でも良い。
回転方向判定部72は、ドライバ部47、48に出力される最終出力段の通電指令信号U1_com、V1_com、W1_com、U2_com、V2_com、W2_comを、ISG制御部70にて内部的に取得し、通電指令信号U1_com、V1_com、W1_com、U2_com、V2_com、W2_comに基づき、MG40を回転させようとしている方向を判定する。判定結果は、出力禁止判定部74に出力される。以下、MG40を回転させようとしている方向を、「指令回転方向」とする。例えば、MG40が正方向に回転しているときに、指令回転方向が逆回転である、といった具合に、MG40の実際の回転方向と指令回転方向とは、必ずしも一致しない。
本実施形態では、通電指令信号U1_com、V1_com、W1_com、U2_com、V2_com、W2_comが、ハイレベルまたはローレベルの一方から他方へ切り替わるタイミングを「エッジ」とする。回転方向判定部72は、エッジが発生する相順に基づき、指令回転方向を判定する。
図4に示すように、3相巻線41、42は、正回転方向に、U1コイル411、U2コイル421、V1コイル412、V2コイル422、W1コイル413、W2コイル423の順に配列されている。MG40を正回転方向に回転させるとき、高電位側のSW素子51〜53、61〜63は、U1相、U2相、V1相、V2相、W1相、W2相の順にオンされる。
一方、MG40を逆回転方向に回転させるとき、高電位側のSW素子51〜53、61〜63は、W2相、W1相、V2相、V1相、U2相、U1相の順にオンされる。
指令回転方向が逆回転方向である場合の通電指令信号U1_com、V1_com、W1_com、U2_com、V2_com、W2_comを図5に示す。図5では、通電指令信号のハイレベルを「H」、ローレベルを「L」と記す。
図5に示すように、指令回転方向が逆回転方向である場合、通電指令信号U1_comは、電気角0°でローレベルからハイレベルに、180°でハイレベルからローレベルに切り替わる。通電指令信号V1_comは、電気角240°でローレベルからハイレベルに、60°でハイレベルからローレベルに切り替わる。通電指令信号W1_comは、電気角120°でローレベルからハイレベルに、300°でハイレベルからローレベルに切り替わる。
また、通電指令信号U2_comは、電気角330°でローレベルからハイレベルに、150°でハイレベルからローレベルに切り替わる。通電指令信号V2_comは、電気角210°でローレベルからハイレベルに、30°でハイレベルからローレベルに切り替わる。通電指令信号W2_comは、電気角90°でローレベルからハイレベルに、270°でハイレベルからローレベルに切り替わる。
すなわち、電気角1周期において、全体としてみれば、30°ごと、計12回のエッジが含まれる。ここで、ハイレベルからローレベルに切り替わるエッジをHLエッジ、ローレベルからハイレベルに切り替わるエッジをLHエッジとする。また、「V2相HLエッジ(30°)」は、電気角30°にてV2相のHLエッジとなること意味するものとする。
指令回転方向が逆回転方向である場合のエッジ順は、図5中に矢印で示す如くであって、U1相LHエッジ(0°)、V2相HLエッジ(30°)、V1相HLエッジ(60°)、W2相LHエッジ(90°)、W1相LHエッジ(120°)、U2相HLエッジ(150°)、U1相HLエッジ(180°)、V2相LHエッジ(210°)、V1相LHエッジ(240°)、W2相HLエッジ(270°)、W1相HLエッジ(300°)、U2相LHエッジ(330°)となる。本実施形態では、回転方向判定部72は、エッジの相順を検出し、指令回転方向が逆回転方向である状態が所定期間(または所定回数)に亘って継続された場合、指令回転方向が逆回転方向であると判定する。
図3に戻り、逆転許容判定部73は、エンジンECU80からのモード指令等に基づき、MG40の逆回転が許容されるか否かを判断する。判定結果は、出力禁止判定部74に出力される。ここでは、エンジンECU80からのモード指令が「逆回転モード」であれば、MG40の逆回転が許容されるものとする。例えば、エンジン停止後、再始動前までに、ベルト115の張力を調整する場合、モード指令が「逆回転始動」となり、ISG制御部70は、エンジンECU80の指令に応じ、MG40を逆回転させる。このような場合、逆転許容判定部73は、MG40の逆回転が許容される、と判定する。また、モード指令値に加え、トルク指令値を考慮して逆回転を許容するか否かを判定してもよい。
出力禁止判定部74は、回転方向判定部72および逆転許容判定部73から取得される判定結果に基づき、MG40の出力を禁止するか否かを判定する。具体的には、出力禁止判定部74は、指令回転方向が逆回転方向であって、逆回転が許容されていない場合、MG40の出力を禁止すべく、フェールセーフ処置を行う。具体的には、出力禁止判定部74は、SW素子51〜56、61〜66を全てオフにするシャットダウン指令SSをドライバ部47、48に出力し、MG40を停止させる。これにより、意図しない逆回転を防止する。指令回転方向が正回転方向である場合、または、逆回転が許容されている場合は、シャットダウン指令SSを出力せず、インバータ部50、60は、通電指令信号U1_com、V1_com、W1_com、U2_com、V2_com、W2_comに基づいて制御される。
本実施形態の逆転判定処理を図6のフローチャートに示す。
最初のステップS101では、逆転許容判定部73は、エンジンECU80から取得されるモード指令が逆回転モードか否かを判断する。以下、ステップS101の「ステップ」を省略し、単に記号「S」と記す。他のステップも同様である。エンジンECU80から取得されるモード指令が逆回転モードであると判断された場合(S101:YES)、この判断処理を繰り返す。エンジンECU80から取得されるモード指令が逆回転モードではないと判断された場合(S101:NO)、S102へ移行する。
S102では、回転方向判定部72は、指令回転方向が逆回転方向か否かを判断する。指令回転方向が逆回転方向ではないと判断された場合(S102:NO)、S101に戻る。指令回転方向が逆回転方向であると判断された場合(S102:YES)、S103へ移行する。
S103では、出力禁止判定部74は、フェールセーフ処置として、インバータ部50、60をシャットダウンする。これにより、MG40の駆動が停止される。
本実施形態では、矩形波制御にてMG40を制御していることを前提とし、通電指令信号のエッジの相順に基づき、指令回転方向を判定している。通電指令信号に基づいて指令回転方向を判定することで、MG40を逆回転させようとしていることを、早期に検出することができる。また、本実施形態のMG40の回転は、エンジン11に伝達される。本実施形態では、意図せずMG40を逆回転させようとしている場合、インバータ部50、60をシャットダウンすることで、MG40の駆動を停止する。これにより、MG40の意図しない逆回転によるエンジン11の逆爆や車両100の逆走を防ぐことができる。
例えば、MG40の回転センサの検出値に基づいて逆回転を判定する場合、指令に基づいて逆回転しているのか、エンジン11等、MG40の外部からのトルクによって逆回転させられているのかを切り分けることができない。そのため、回転センサの検出値に基づいて逆回転を判定する場合、例えばエンジン11を停止する際、エンジン11に連れ回されることによる許容されるべき一時的な逆回転を、ISG制御部70の異常と誤判定する虞がある。本実施形態では、逆回転の判定に通電指令信号を用いることで、ISG制御部70からの指令でMG40を逆回転させようとしていることを適切に検出することができる。
また、回転状態の結果である検出値に基づいて逆回転を判定する場合、MG40の正回転中に逆回転させようとしている状態を検出することができない。本実施形態では、逆回転の判定に、通電指令信号を用いることで、MG40が正回転中であっても、誤ってMG40を逆回転させようとしている状態を、適切に検出することができる。
以上説明したように、本実施形態のISG制御部70は、インバータ部50、60によって電力が変換されるMG40を制御するものであって、信号生成部71と、回転方向判定部72と、逆転許容判定部73と、出力禁止判定部74と、を備える。
信号生成部71は、インバータ部50、60のSW素子51〜56、61〜66のオンオフ作動を制御する信号であって、MG40の電気角θeに応じた矩形波の通電指令信号U1_com、V1_com、W1_com、U2_com、V2_com、W2_comを生成する。
回転方向判定部72は、インバータ部50、60に出力される通電指令信号U1_com、V1_com、W1_com、U2_com、V2_com、W2_comを取得し、通電指令信号U1_com、V1_com、W1_com、U2_com、V2_com、W2_comに基づき、MG40を回転させようとしている方向である指令回転方向を判定する。
逆転許容判定部73は、MG40を逆回転させてよいか否かを判断する。
出力禁止判定部74は、MG40の逆回転が許容されておらず、かつ、指令回転方向が逆回転方向である場合、MG40を停止させる。
本実施形態では、通電指令信号U1_com、V1_com、W1_com、U2_com、V2_com、W2_comを用いて、MG40を回転させようとしている方向を判定しているので、実際のMG40の回転方向によらず、回転させようとしている方向を早期に、かつ、適切に判定することができる。また、エンジン11等の外部の装置からMG40が回転させられている状態を、ISG制御部70の異常であると誤検出するのを防ぐことができる。
逆転許容判定部73は、エンジンECU80からの指令に基づき、MG40を逆回転させてよいか否かを判定する。これにより、MG40を逆回転させてよいか否かを、適切に判定することができる。
MG40は、2組の3相巻線41、42を有する。インバータ部50、60は、3相巻線41、42ごとに設けられる。2組の3相巻線41、42が設けられている場合、3相巻線が1組の場合と比較し、電気角1周期におけるエッジ数が多くなるので、指令回転方向が逆回転方向であることを、より早期に判定可能である。
MG40は、ISG30に適用されており、エンジン11を始動可能であるとともに、エンジン11により駆動されて発電可能である。本実施形態では、MG40を逆回転させようとしていることを早期に判定可能であり、MG40の逆回転が許容されておらず、かつ、指令回転方向が逆回転方向である場合、MG40を停止している。これにより、MG40の意図しない逆回転により、エンジン11が逆爆したり、車両100が逆走したりするのを防止することができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態を図7〜図10に示す。
図7および図8に示すように、本実施形態のISG130は、MG140、ドライバ部147、および、ISG制御部70等を備える。
本実施形態のMG140は、1組の3相巻線43を有する。本実施形態の3相巻線43は、第1実施形態の第1の3相巻線41と同様であり、ドライバ部147は、第1実施形態の第1ドライバ部47と同様である。すなわち、本実施形態のISG130は、第1実施形態のISG30における第2の3相巻線42、および、第2ドライバ部48が省略されたものと同様である。
3相巻線43は、U相コイル431、V相コイル432、および、W相コイル433を有する。
ドライバ部147は、インバータ部150を有する。図8中では、インバータ部150を「INV」と記す。
インバータ部150は、6つのSW素子151〜156を有する。SW素子151〜156のオンオフ作動を制御することで、3相電圧Vu、Vv、Vwが3相巻線43に印加される。また、各SW素子151〜156には、ダイオード161〜166が設けられる。
信号生成部71は、SW素子151〜156のオンオフ作動を制御する通電指令信号U_com、V_com、W_comを生成し、ドライバ部147に出力する。
3相巻線43およびインバータ部150との接続関係や、通電指令信号に応じたSW素子151〜156のオンオフ作動等の詳細は、上記実施形態と同様であるので、説明を省略する。
図9に示すように、3相巻線43は、正回転方向に、U相コイル431、V相コイル432、W相コイル433の順に配列されている。MG140を正回転方向に回転させるとき、高電位側のSW素子151〜153は、U相、V相、W相の順にオンされる。
一方、MG140を逆回転方向に回転させるとき、高電位側のSW素子151〜153は、W相、V相、U相の順にオンされる。
指令回転方向が逆回転方向である場合の通電指令信号U_com、V_com、W_comを図10に示す。
図10に示すように、通電指令信号U_com、V_com、W_comは、第1実施形態の通電指令信号U1_com、V1_com、W1_comと同様である。すなわち、電気角1周期において、全体としてみれば、60°ごと、計6回のエッジが含まれる。
指令回転方向が逆回転方向である場合のエッジの相順は、図10中に矢印で示す如くであって、U相LHエッジ(0°)、V相HLエッジ(60°)、W相LHエッジ(120°)、U相HLエッジ(180°)、V相LHエッジ(240°)、W相HLエッジ(300°)となる。本実施形態では、上記実施形態と同様、回転方向判定部72は、エッジの相順を検出し、指令回転方向が逆回転方向である状態が所定期間(または所定回数)に亘って継続された場合、指令回転方向が逆回転方向であると判定する。
本実施形態のMG140は、1組の3相巻線43を有する。
このように構成しても、上記実施形態と同様の効果を奏する。
(他の実施形態)
上記実施形態の回転電機は、ISGに用いられる。他の実施形態では、回転電機をISG以外の装置に用いてもよい。また、回転電機は、発電機の機能を有さず、電動機としてのみ機能するものであってもよい。上記実施形態では、ロータに界磁巻線が巻回されている。他の実施形態では、界磁巻線を省略してもよい。
上記実施形態では、回転電機は、1組または2組の3相巻線を有する。他の実施形態では、回転電機の巻線は、3相巻線に限らず、4相以上であってもよい。また、巻線の組数は、3組以上であってもよい。
上記実施形態では、逆転許容判定部は、上位制御部であるエンジンECUからのモード指令に基づき、回転電機を逆回転させてよいか否かを判定する。他の実施形態では、逆転許容判定部は、エンジンECUからのモード指令によらずに、逆回転させてよいか否かを判断してもよい。
以上、本発明は、上記実施形態になんら限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施可能である。
11・・・エンジン
30、130・・・ISG
40、140・・・モータジェネレータ(回転電機)
50、60、150・・・インバータ部
51〜56、61〜66、151〜156・・・スイッチング素子
70・・・ISG制御部(回転電機制御装置)
71・・・信号生成部 72・・・回転方向判定部
73・・・逆転許容判定部 74・・・出力禁止判定部
80・・・エンジンECU(上位制御部)

Claims (5)

  1. インバータ部(50、60、150)によって電力が変換される回転電機(40、140)を制御する回転電機制御装置であって、
    前記インバータ部のスイッチング素子(51〜56、61〜66、151〜156)のオンオフ作動を制御する信号であって、前記回転電機の回転角度に応じた矩形波の通電指令信号を生成する信号生成部(71)と、
    前記インバータ部に出力される前記通電指令信号を取得し、前記通電指令信号に基づき、前記回転電機を回転させようとしている方向である指令回転方向を判定する回転方向判定部(72)と、
    前記回転電機を逆回転させてよいか否かを判定する逆転許容判定部(73)と、
    前記回転電機の逆回転が許容されておらず、かつ、前記指令回転方向が逆回転方向である場合、前記回転電機を停止させる出力禁止判定部(74)と、
    を備える回転電機制御装置。
  2. 前記逆転許容判定部は、上位制御部(80)からの指令に基づき、前記回転電機を逆回転させてよいか否かを判定する請求項1に記載の回転電機制御装置。
  3. 前記回転電機(40)は、2組の3相巻線(41、42)を有し、
    前記インバータ部(50、60)は、前記3相巻線ごとに設けられる請求項1または2に記載の回転電機制御装置。
  4. 前記回転電機(140)は、1組の3相巻線(43)を有する請求項1または2に記載の回転電機制御装置。
  5. 前記回転電機は、エンジン(11)を始動可能であるとともに、前記エンジンにより駆動されて発電可能である請求項1〜4のいずれか一項に記載の回転電機制御装置。
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