JP2017130539A - 窒化物半導体装置、窒化物半導体装置の作製方法、及び製造装置 - Google Patents

窒化物半導体装置、窒化物半導体装置の作製方法、及び製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】Si(001)基板を用いて、GaNエピタキシャル層を平坦成長する。
【解決手段】Si(001)単結晶基板1と、該単結晶基板の表面に積層されたAlNバッファ層2と、AlNバッファ層2の基板反対側表面に積層されたGa1−xInN(0.01≦x≦0.3)バッファ層3と、Ga1−xInNバッファ層3の基板反対側表面に積層されたGaNエピタキシャル層4とを備える。また、AlNバッファ層2の膜厚は、Ga1−xInNバッファ層3の膜厚の13.5倍〜54倍であることが好ましい。
【選択図】図1

Description

本発明は、窒化物半導体装置、窒化物半導体装置の作製方法、及び製造装置に関し、例えば、窒化物半導体と格子定数の異なるシリコン基板上に作製した、表面が平坦な窒化物半導体装置、窒化物半導体装置の作製方法、及び製造装置に関する。
GaN(Gallium Nitride)系窒化物半導体は、高周波・高出力HEMT(High Electron Mobility Transistor)やLED(Light Emitting Diode)、LD(Laser Diode)等の半導体デバイスへの応用が成功して以来、盛んに研究されている。これらの半導体デバイスは、通常、窒化物系半導体をサファイアやシリコン、シリコンカーバイド基板の表面に成長した積層構造を有している。特に、シリコン基板は、大面積基板の存在、高品質、高熱伝導性、ダイシング・薄層化の容易性、プロセス技術の完成度、世界中の工場ラインの存在、低価格等の多くの魅力ある特徴を備えている。
そこで、近年、数多くの研究機関は、シリコン基板の表面に窒化物半導体を成長する研究を進めている。しかしながら、通常、成長可能な窒化物半導体の結晶構造は、六方晶系六方最密構造であり、シリコンの結晶構造は、立方晶系ダイヤモンド構造である。このため、六方最密構造である窒化物半導体は、(111)の面方位を有したシリコン基板を用いて、c軸方向に成長させられる。
非特許文献1は、AlGaN/AlN多層構造バッファ層の形成において、シリコン(001)基板に傾斜基板を用い、ドメインの方向を揃え、且つ平坦に成長する技術を開示している。
また、特許文献1は、多孔質層(ポーラスSi部)を有する(001)面シリコン基板を用い、該ポーラスSi部に対して、(111)面を持つSi薄膜を接合する技術を開示している。
特許第5546133号公報(段落0010,0020,0032)
Epitaxy of GaNon silicone-impact of symmetry and surface reconstruction, NewJournalof Physics,9(2007),p.389
ところで、一般にLSI(Large Scale Integration)の製造に用いられるシリコン基板は、Si−SiOの界面準位密度が小さく、ウェットエッチングが容易な(001)面方位の基板が用いられる。このため、シリコン(001)基板上に窒化物半導体を成長することができれば、1枚の基板上にLSIと窒化物半導体とのハイブリッド装置が可能となる。
しかしながら、窒化物半導体とシリコン基板との組み合わせは、格子定数や熱膨張係数が大きく異なり、クラックが発生し易いという問題点もある。特に、シリコン(111)基板を用いることなく、シリコン(001)基板上に成長した窒化物半導体は、30度回転ドメインが混在するダブルドメイン成長の問題と、平坦成長が困難であるという問題とを同時に抱えることとなる。
ダブルドメイン成長の問題は、電流を主にc軸方向に流すことで影響を抑えることが可能である。しかしながら、窒化物半導体が平坦成長しない場合は、装置作製そのものがほぼ不可能になってしまう。
図13は、Si(001)基板の表面にAlNバッファ層を介して、GaNエピタキシャル層を成長させたときの表面写真であり、比較例として示したものである。
シリコン(001)基板の表面に堆積したGaN/AlNは、結晶成長核密度が小さいために、基板全体を覆うことなく凹凸の大きな表面となる。このように、平坦成長しない場合はフォトリソなどのプロセスが施せないため装置作製が不可能である。なお、シリコン(111)基板の表面にAlNバッファ層を形成し、続けてGaN層をエピタキシャル成長させた場合は、シングルドメインであり、平坦かつ鏡面成長となる。
ここで、ドメインの方向を揃え、且つ平坦成長する技術として、前記した非特許文献1に記載の技術がある。しかしながら、非特許文献1が開示する技術は、シリコン(001)を4°傾斜させた基板を用いているため、通常のLSI製造に用いられるシリコン基板とは異なる基板上への窒化物半導体を成長する必要がある。このため、1枚の基板を用いて、LSIと窒化物半導体とをハイブリッド形成することは困難であり、LSIと窒化物半導体とを個別に作製してパッケージ内で混成せざるを得ない。
もし、LSIとのハイブリッド形成を諦めるのであれば、シリコン(001)を4°傾斜させた基板を用いた技術よりも報告例が多く、シングルドメイン成長になり、且つGaN層の平坦成長が容易なシリコン(111)基板を用いれば十分である。
次に、問題の回避方法として、特許文献1に記載の技術を用い、(111)面を持つSi薄膜の表面に、バッファ層を介してGaNを積層することが考えられる。しかしながら、特許文献1に記載の技術を用いて作製した窒化物半導体装置とは、別にLSIを作製して、パッケージ内で混成することになる。パッケージ内の混成の方がコスト的にも技術難易度的にも有利である。
そこで、本発明は、Si(001)基板を用いて、GaNエピタキシャル層を平坦成長することができる窒化物半導体装置、窒化物半導体の作製方法、及び製造装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明の窒化物半導体装置は、前記目的を達成するために、Si(001)単結晶基板と、該Si(001)単結晶基板の表面に積層されたAlNバッファ層と、前記AlN層の基板反対側表面に積層されたGa1−xInN(0.01≦x≦0.3)バッファ層と、前記Ga1−xInN層の基板反対側表面に積層されたGaNエピタキシャル層とを備えたことを特徴とする。
また、本発明の窒化物半導体装置の作製方法は、Si(001)単結晶基板を用いた窒化物半導体装置の作製方法であって、Alの原料(例えば、TMA)、及びアンモニアガスの導入により、前記Si(001)単結晶基板の表面にAlNバッファ層が成膜させられるAlN成膜工程と、前記アンモニアガスが導入された状態で、前記Si(001)単結晶基板の温度がGaInNの成長温度(例えば、600度)よりも高くGaNの成長温度(例えば、800度)よりも低い温度(例えば、700度)に低下させられる工程と、Inの原料(例えば、TMI)、Gaの原料(例えば、TMG)、及びアンモニアガスの導入により、前記温度が低下させられたSi(001)単結晶基板のAlNバッファ層の表面にGa1−xInN(0.01≦x≦0.3)バッファ層が成膜させられるGaInN成膜工程と、をさらに備えることを特徴とする。
また、本発明の窒化物半導体装置の製造装置は、Si(001)単結晶基板を用いた窒化物半導体装置を製造する製造装置であって、前記Si(001)単結晶基板を加熱する加熱部(22)と、前記Si(001)単結晶基板の表面で有機金属材料、キャリアガス、及びアンモニアガスが通流する反応管(24)と、前記有機金属材料の量、前記アンモニアガスの流量、及び前記加熱部を制御する制御部(40)とを備え、前記制御部は、
前記Si(001)単結晶基板がGaNの成長温度(例えば、800度)よりも高い温度(例えば、1200度)になるまで前記加熱部を制御する基板加熱制御部と、前記反応管にAlの原料(例えば、TMA)、及びアンモニアガスを通流させるAlN成膜制御部と、前記アンモニアガスが通流している状態で、前記Si(001)単結晶基板がGaInN成長温度(例えば、600度)よりも高くGaNの成長温度(例えば、800度)よりも低い温度(700度)になるまで低下させる基板冷却制御部と、前記反応管にInの原料(例えば、TMI)、Gaの原料(例えば、TMG)、及びアンモニアガスを通流させるGaInN成膜制御部と、を備えることを特徴とする。なお、( )内の温度、材料や符号は、例示である。
本発明によれば、Si(001)基板を用いて、GaNエピタキシャル層を平坦成長することができる。これにより、フォトリソなどのプロセスが施すことができる。なお、ダブルドメインが形成されても、c軸方向には電流を流すことができる。
本発明の第1実施形態である窒化物半導体装置の積層構造を示す断面図である。 本発明の第1実施形態である窒化物半導体装置を製造する製造装置の構成図である。 制御部の構成図である。 窒化物半導体装置を作製する作製方法を説明するフローチャートである。 GaNエピタキシャル層を成膜した後、窒化物半導体層を積層するときのフローチャートである。 本発明の第1実施形態における窒化物半導体装置のGaNエピタキシャル層の表面写真である。 本発明の第1実施形態の窒化物半導体装置におけるGaInNバッファ層の成長時間を変化させた場合の表面写真である。 本発明の第1実施形態である窒化物半導体装置における、GaNエピタキシャル層の膜厚を変化させたときの表面写真である。 本発明の第2実施形態である窒化物半導体装置の断面図である。 第2実施形態の窒化物半導体装置を作製する作成方法を説明するフローチャートである。 本発明の実施形態である窒化物半導体装置の試料の最上段のGaNエピタキシャル層の表面写真である。 Si(001)基板にGaNが堆積したときのドメインについて説明する説明図である。 Si(001)基板の表面にAlNバッファ層を介して、GaNエピタキシャル層を成長させたときの表面写真である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態(以下、「本実施形態」と称する)につき詳細に説明する。なお、各図は、本発明を十分に理解できる程度に、概略的に示してあるに過ぎない。よって、本発明は、図示例のみに限定されるものではない。また、各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を省略する。
(第1実施形態)
(構成の説明)
図1は、本発明の第1実施形態である窒化物半導体装置の積層構造を示す断面図である。ここで、図1(b)は、図1(a)の窒化物半導体層5aの詳細図である。
窒化物半導体装置10は、Si(001)基板1と、該Si(001)基板1の表面に成膜されたAlNバッファ層2と、該AlNバッファ層2の基板反対側表面に成膜されたGa1−xInNバッファ層3と、該Ga1−xInNバッファ層3の基板反対側表面に成膜されたGaNエピタキシャル層4(4a)と、該GaNエピタキシャル層4aの基板反対側表面に積層された窒化物半導体層5(5a)とを備える。ここで、Ga1−xInNバッファ層3のxは、0.01〜0.3(好ましくは、0.02〜0.1)であり、例えば、x=0.05(In濃度5%)である。なお、窒化物半導体装置は、窒化物半導体層5aを備えないこともあり、窒化物半導体層5aを備えないものを評価試料としている。
Si(001)基板1は、面方位が(001)方向を示す汎用のシリコン単結晶基板であり、ダイヤモンド構造を呈する。Si(001)基板1は、格子定数が5.43であり、熱膨張係数が3.59×10−6/Kである。なお、結晶面方位が(111)方向を示すSi(111)基板は、格子定数が3.84である。
AlNバッファ層2は、ウルツ鉱構造の窒化アルミニウム層であり、a軸の格子定数が約3.11であり、c軸の格子定数が約4.98である。AlNバッファ層2は、膜厚が460nmを例示している。また、AlNバッファ層2の熱膨張係数は、4.2×10−6/Kである。
Ga1−xInNバッファ層3は、膜厚26nmのIn濃度5%(x=0.05)の層である。つまり、AlNバッファ層2は、Ga1−xInNバッファ層3の17.7倍の膜厚である。なお、Ga1−xInNバッファ層3は、8.5nm以上34nm以下の膜厚であれば構わない。つまり、AlNバッファ層2の膜厚とGa1−xInNバッファ層3の膜厚との比率は、13.5倍〜54倍、好ましくは、15倍〜20倍であれば構わない。
GaInNは、格子定数がGaNとInNとの中間値を有する混晶材料である。なお、InNは、GaNと同じ六方晶系のウルツ構造をとり、a軸の格子定数が3.545であり、c軸の格子定数が5.703である。また、ヤング率は、インジウムが11GPaであり、アルミニウムが70Gpaである。つまり、GaInNの方が、AlGaNよりも剛性が低いことが期待される。
GaNエピタキシャル層4(4a)は、結晶面が(0001)面(c面)に揃えられたGaN層である。GaNは、六方晶系のウルツ(Wurtzite)鉱型結晶構造をとり、a軸の格子定数が3.189であり、c軸の格子定数が5.185である。なお、窒化物半導体装置10を評価する評価試料は、GaNエピタキシャル層4aの厚さを0.8μmとしている。
窒化物半導体層5(5a)は、例えば、n型クラッド層6、発光層(活性層)7、p型クラッド層8からなり、LED(Light Emitting Diode)として機能する。n型クラッド層6は、GaNにSiドープしたn−GaN層である。p型クラッド層8は、Mgドープしたp−GaN層である。
発光層7は、量子井戸層を複数持つ多重量子井戸構造の活性層であり、バルク型よりも明るく鮮やかな発光が可能である。発光層7は、通常は、GaInN井戸層と、GaN又はGaInN障壁層とした多重量子井戸(MQW: Multi Quantum Well)構造とする。
(製造方法)
窒化物半導体装置10は、有機金属化学気相成長(MOCVD:Metal Organic Chemical Vapor Deposition)法により製造される。以下、窒化物半導体装置10を製造するための成膜装置(製造装置)と製造方法について説明する。
(成膜装置)
図2は、本発明の第1実施形態である窒化物半導体装置を製造する製造装置の構成図であり、図2(a)は、製造装置としての成膜装置の縦断面図であり、図2(b)は、該成膜装置の平面図である。
有機金属化学気相成長は、III族である有機金属ソース30、V族である窒素(N)原料であるアンモニア(NH)ガス36、及び、有機金属ソース30を運搬するキャリアガス35を薄膜成膜装置の反応室に導入し、加熱されたサセプタ上に載置されたSi(001)基板1の表面に窒化物薄膜を気相成長させて行う。ここで、有機金属ソース30は、トリメチルガリウムTMG、トリメチルアルミニウムTMAや、トリメチルインジウムTMIであり、キャリアガス35は、水素Hや窒素Nである。
成膜装置100は、装置全体をカバーするチャンバ21と、加熱部としてのヒータ22と、サセプタ23と、石英製の反応管24と、制御部40とを備えて構成される成長装置である。サセプタ23は、ヒータ22による加熱、又は誘導加熱されるウェーハ保持体である。反応管24は、ガス供給側が仕切板28によって上下2つの流路に分離されている。反応管24の上部流路25は、有機金属原料であるTMG、TMA、TMI、ドーパント原料やキャリアガス35等とが矢印方向に通流するIII族ラインAであり、下部流路26は、アンモニアガス36やキャリアガス35等が矢印方向に通流するV族ラインBである。
サセプタ23とヒータ22とは、各流路の下流に配設され、ヒータ22は、サセプタ23に載置されたSi(001)基板1を加熱する。GaN系窒化物半導体は、2つの流路からガスが供給され、加熱されたSi(001)基板1が結晶成長することにより、作製される。そして、供給されたガスは、反応管24の排気流路27から排気ラインCとして矢印方向に排気される。
図3は、制御部の構成図である。
制御部40は、CPU(Central Processing Unit)により、構成されており、該CPUがプログラムを実行することにより、基板加熱制御部(第1の基板加熱制御部41,第2の基板加熱制御部)と、基板冷却制御部43と、成膜制御部(AlN成膜制御部45,GaInN成膜制御部46,GaNエピ層成膜制御部47,窒化物半導体層成膜制御部48としての機能を実現する。これらの機能により、制御部40は、有機金属原料やガスの種類、流量やヒータ22を制御する。
第1の基板加熱制御部41は、ヒータ22を制御して、GaNの成長温度(約800度)よりも高い温度(例えば、1200度)まで、Si(001)基板1を加熱する。第2の基板加熱制御部は、ヒータ22を制御して、GaNの成長温度(800度)よりも高い温度(例えば、1140度)に加熱まで、Si(001)基板1を加熱する。
基板冷却制御部43は、ヒータ22を停止し、GaNの成長温度(800度)よりも低い温度(例えば、700度)まで、Si(001)基板1を冷却する。なお、基板冷却制御部43は、ヒータ22の加熱を停止すると共に、図示しない冷却手段でSi(001)基板1を冷却することが好ましい。
AlN成膜制御部45は、Alの原料であるトリメチルアルミニウムを20μmol/minに制御すると共に、有機金属のガス導入ライン:12SLM(有機金属プッシュライン1SLM(1.69Pam/s)+Hキャリアガス11SLM(18.59Pam/s)、アンモニアのガス導入ライン:12SLM(アンモニア6SLM(10.14Pam/s)+Hキャリアガス6SLM(10.14Pam/s))に制御する。
GaInN成膜制御部46は、Inの原料であるトリメチルインジウムTMI 2.3μmol/minに制御し、Gaの原料であるトリメチルガリウムTMGを100μmol/minに制御すると共に、有機金属のガス導入ライン:12SLM(有機金属プッシュライン1SLM(1.69Pam/s)+Hキャリアガス11SLM(18.59Pam/s))、アンモニアのガス導入ライン:12SLM(アンモニア6SLM(10.14Pam/s)+Hキャリアガス6SLM(10.14Pam/s))に制御する。
GaNエピ層成膜制御部47は、トリメチルガリウムTMGを100μmol/minに制御すると共に、有機金属のガス導入ライン:12SLM(有機金属プッシュライン1SLM(1.69Pam/s)+Hキャリアガス11SLM(18.59Pam/s))、アンモニアのガス導入ライン:12SLM(アンモニア6SLM+Hキャリアガス6SLM(10.14Pam/s))に設定して成長する。
窒化物半導体層成膜制御部48は、GaNエピ層成膜制御部47の条件に加えて、n型ドーパント原料としてSiH:シランガスを流し、p型ドーパント原料としてビスシクロペンタジエニルマグネシウム:CpMgを流す。
(作製方法の説明)
図4は、窒化物半導体装置を作製する作製方法を説明するフローチャートである。
製造装置又は作業者は、Si(001)基板1をサセプタ23(図2)に載置する(S10)。なお、このSi(001)基板1は、フッ酸により、予め酸化膜が除去されているものとする。
第1の基板加熱制御部41は、成長装置内を、常圧から50〜200Torr(6.665〜26.66kPa)までの範囲、好ましくは100Torr(13.33kPa)に減圧した後に水素を30SLM(50.7Pam/s)程度流しながら1000℃で5分間、Si(001)基板1を加熱し、基板表面のクリーニングを行う(S11)。ここから、第1の基板加熱制御部41は、3分間かけて1200℃までSi(001)基板1を加熱する(S12)。
AlN成膜制御部45は、減圧雰囲気100Torr(13.33kPa)でAlN膜を成長する(S14)。具体的には、AlN成膜制御部45は、Alの原料であるトリメチルアルミニウムを20μmol/minに設定し、キャリアガス流量条件を、有機金属のガス導入ライン:12SLM(有機金属プッシュライン1SLM(1.69Pam/s)+Hキャリアガス11SLM(18.59Pam/s))に設定し、アンモニアのガス導入ライン:12SLM(アンモニア6SLM(10.14Pam/s)+Hキャリアガス6SLM(10.14Pam/s))に設定する。
基板冷却制御部43は、アンモニアを導入したまま基板温度を700℃に下げる(S16)。そして、GaInN成膜制御部46は、減圧雰囲気100Torr(13.33kPa)でGaInNを成長させる(S18)。具体的には、GaInN成膜制御部46は、Inの原料であるトリメチルインジウムTMI 2.3μmol/minに、Gaの原料であるトリメチルガリウム(TMG)を100μmol/minに設定し、有機金属のガス導入ライン:12SLM(有機金属プッシュライン1SLM(1.69Pam/s)+Hキャリアガス11SLM(18.59Pam/s))、アンモニアのガス導入ライン:12SLM(アンモニア6SLM(10.14Pam/s)+Hキャリアガス6SLM(10.14Pam/s))に設定する。このようにして、In濃度5%、膜厚26nmのGa1−xInNバッファ層3が得られる。
次に、第2の基板加熱制御部42は、アンモニアガスを導入した状態で基板温度を1140℃に上げる(S20)。
GaNエピ層成膜制御部47は、基板温度が1140℃の状態で、GaNエピタキシャル層の成膜を行う(S22)。具体的には、GaNエピ層成膜制御部47は、トリメチルガリウムTMGを100μmol/minに設定し、有機金属のガス導入ライン:12SLM(有機金属プッシュライン1SLM(1.69Pam/s)+Hキャリアガス11SLM(18.59Pam/s))、アンモニアのガス導入ライン:12SLM(アンモニア6SLM(10.14Pam/s)+Hキャリアガス6SLM(10.14Pam/s))に設定する。これにより、1時間で膜厚1.6μm程度のGaN薄膜が得られる。本実施形態の窒化物半導体装置10を評価する評価資料は、GaNエピタキシャル層4aを0.8μm成長させていることを示している。
図5は、GaNエピタキシャル層を成膜した後、窒化物半導体層を積層するときのフローチャートである。
製造装置又は作成者は、S22(図4)で作製されたGaNエピタキシャル層が成膜されたSi(001)基板1(S30)に対して、引き続き、窒化物半導体層を積層する(S32)。具体的には、窒化物半導体層成膜制御部48は、GaNエピタキシャル層の成膜条件に加え、n型ドーパント原料としてSiH:シランガスを流し、p型ドーパント原料としてビスシクロペンタジエニルマグネシウム:CpMgを流す。
成長後の降温は、アンモニアを導入したまま水素を窒素に切り換え、400℃でアンモニアの供給を停止し、200℃以下で試料を取り出す。以上の手順で、シリコン(001)基板を用いた窒化物半導体装置10(図1)を作製することができる。
(試料評価)
図6は、本発明の第1実施形態における窒化物半導体装置のGaNエピタキシャル層の表面写真(SEM(Scanning Electron Microscope)写真)である。つまり、各表面写真は、窒化物半導体層5a(図1)が積層されていない窒化物半導体装置を試料としている。図6(a)は、600℃でGaInN層を成長させた試料の表面写真であり、図6(b)は、GaInN層を700℃で成長させた試料の表面写真であり、図6(c)は、800℃でGaInN層を成長させた試料の表面写真である。なお、各試料は、GaNエピタキシャル成長を20分(膜厚:0.53μm)行っている。
GaInNバッファ層成長温度600℃は、サファイア基板上に低温バッファ層を成長させる成長温度よりも少し高めであり、成長温度800℃は、LED等のMQW(Multiple Quantum Well)成長においてInが取り込まれにくい温度(ほぼGaNの成長温度)である。
図6(a)からわかるように、Ga1−xInNバッファ層3(図1)を600℃で成長した試料は、ほぼ白濁に近い表面状態となる。また、Ga1−xInNバッファ層3(図1)を700,800℃で成長した窒化物半導体装置の試料は、図6(b)(c)に示すように、マクロな表面状態が同じである。しかしながら、GaInN成長温度800℃の試料は、ミクロに観察した場合、700℃での成長と比較して表面凹凸が大きい。よって、Ga1−xInNバッファ層3の成長温度は700℃が最適な温度であると判断できる。
図7は、本発明の第1実施形態の窒化物半導体装置におけるGaInNバッファ層の成長時間を変化させた場合の表面写真である。図7(a)は、Ga1−xInNバッファ層3を5分成長させたときのGaNエピタキシャル層4の表面写真であり、図7(b)は、Ga1−xInNバッファ層3を10分成長させたときのGaNエピタキシャル層4の表面写真であり、図7(c)、(d)は、Ga1−xInNバッファ層3を15分成長させたときと20分成長させたときのGaNエピタキシャル層4の表面写真である。なお、各試料は、図6と同様に、GaNエピタキシャル成長を20分(膜厚:0.53μm)行っている。
図7の各図からわかるように、Ga1−xInNバッファ層3の成長温度が同じ700℃の条件であれば、成長時間を長くするほど、GaNエピタキシャル層4の結晶粒径が大きくなる傾向がある。しかしながら、Ga1−xInNバッファ層3を20分(膜厚:34nm)成長すると、GaNエピタキシャル層4の表面凹凸が大きくなってしまう。よって、Ga1−xInNバッファ層3の成長時間は、15分(膜厚:26nm)が最適である。
図8は、本発明の第1実施形態である窒化物半導体装置における、GaNエピタキシャル層の膜厚を変化させたときの表面写真である。図8(a)は、Ga1−xInNバッファ層3を700℃で15分(膜厚:26nm)成長させ、GaNエピタキシャル層4を20分(膜厚:0.53μm)成長させた試料のGaNエピタキシャル層4の表面写真である。図8(b)は、Ga1−xInNバッファ層3を700℃で、15分(膜厚:26nm)成長させ、GaNエピタキシャル層4を60分(膜厚:1.6μm)成長させたときのGaNエピタキシャル層4の表面写真である。つまり、GaNエピタキシャル層4を20分(膜厚:0.53μm)成長させるよりも、60分(膜厚:1.6μm)成長させた方が、GaNエピタキシャル層4の平坦度が良い。
以上説明したように、本実施形態の窒化物半導体装置10は、Si(001)基板1の表面にバッファ層を介して積層したGaNエピタキシャル層4が平坦成長されている。つまり、本実施形態によれば、界面が平滑で、しかも、結晶性の良い窒化物半導体を任意の膜厚で作製できる。また、GaNエピタキシャル層4が平坦成長しているので、フォトリソなどのプロセスを施すことができ、信頼性や生産性の高い電子デバイス・光デバイス等を提供することができる。
なお、本実施形態の窒化物半導体装置10は、GaNエピタキシャル層4がダブルドメインになっても、少なくともc軸方向には電流を流すことができるので、LED等の縦型デバイスの用途には問題が無い。また、本実施形態によれば、Si(001基板)は集積回路を形成することが容易なので、該集積回路と窒化物半導体層5aとがハイブリッド形成された半導体装置を作成することができる。
なお、本実施形態においては、バッファ層上に形成されたGaNエピタキシャル層4aの平坦具合をSEM観察することにより、Ga1−xInNバッファ層3の成長条件、最適な膜厚を得ている。
(第2実施形態)
第1実施形態の窒化物半導体装置は、Si(001)基板1の表面にバッファ層を介して、GaNエピタキシャル層4aを成膜したが、GaNエピタキシャル層4の表面にバッファ層を介して、さらにGaNエピタキシャル層4aを成膜することができる。
(構成の説明)
図9は、本発明の第2実施形態である窒化物半導体装置の断面図である。
窒化物半導体装置15は、Si(001)基板1と、該Si(001)基板1の表面に成膜されたAlNバッファ層2と、該AlNバッファ層2の基板反対側表面に成膜されたGa1−xInNバッファ層3と、該Ga1−xInNバッファ層3の基板反対側表面に成膜されたGaNエピタキシャル層4aと、該GaNエピタキシャル層4aの基板反対側表面に成膜されたGa1−xInNバッファ層9と、Ga1−xInNバッファ層9の基板反対側表面に成膜されたGaNエピタキシャル層4bと、該GaNエピタキシャル層4bの基板反対側表面に積層された窒化物半導体層5bとを備える。
AlNバッファ層2は、膜厚460nmであり、Ga1−xInNバッファ層3は、In濃度5%であり、膜厚26nmである。GaNエピタキシャル層が形成されているところまでは、前記第1実施形態の窒化物半導体装置10と同様である。本実施形態の窒化物半導体装置15は、GaNエピタキシャル層4aの基板反対側表面にGaN/GaInNが繰り返して積層されている点で、前記第1実施形態の窒化物半導体装置10と相違する。ここで、GaNエピタキシャル層4aの厚みは、例えば、0.53μmであり、GaNエピタキシャル層4bの厚みは、例えば、1.06μmである。なお、Ga1−xInNバッファ層9の膜厚やIn濃度はGa1−xInNバッファ層3と同じである。
(作製方法の説明)
図10は、第2実施形態の窒化物半導体装置を作製する作製方法を説明するフローチャートである。
窒化物半導体装置15(図9)は、Ga1−xInNバッファ層3,6/GaNエピタキシャル層4a,4bの組み合わせを2回積層しているが、N回積層するものとして説明する。
製造装置又は作成者は、S22(図4)で作製されたGaNエピタキシャル層が成膜されたSi(001)基板1を用意する(S40)。基板冷却制御部43(図3)は、Si(001)基板1の基板温度を冷却する(S42)。GaInN成膜制御部46は、GaInNを成膜する(S44)。第2の基板加熱制御部42は、Si(001)基板1の基板温度を加熱する(S46)。基板冷却制御部43(図3)は、N回の積層を行ったか否か判定する(S50)。N回の積層を行っていなければ(S50でNo)、処理をS42に戻し、基板温度の冷却を行う。一方、N回の積層を行っていれば(S50でYes)、窒化物半導体層成膜制御部48(図3)は、窒化物半導体層5bの成膜(積層)を行う(S52)。窒化物半導体層5bの成長後、成膜されたSi(001)基板1を成長装置から取り出す。これにより、本実施形態の窒化物半導体装置15の構造の試料が得られる。
(試料評価)
図11は、本発明の実施形態である窒化物半導体装置の試料の最上段のGaNエピタキシャル層の表面写真(SEM写真)である。図11(a)は、第1実施形態の窒化物半導体装置10の試料(シングルバッファ)の表面写真であり、図8(b)と同様のもの(GaNエピタキシャル層4の膜厚1.6μm)を比較のために示したものである。図11(b)は、第2実施形態の窒化物半導体装置15の試料(ダブルバッファ)の表面写真である。
図11(b)のダブルバッファの試料は、GaNエピタキシャル層4aの厚み(0.53μm)と、GaNエピタキシャル層4bの厚み(約1.06μm)との合計は、1.6μmである。つまり、図11(a)の試料と図11(b)の試料とは、GaNエピタキシャル層4の厚みが1.6μmであり、同一の厚みである。シングルバッファの試料とダブルバッファの試料とは、肉眼による観察では、何れもほぼ同じ平坦具合である。しかしながら、SEM観察によれば、GaN/GaInN層を繰り返す第2実施形態の試料(ダブルバッファ)は、GaNエピタキシャル層4aの成長時間を延ばしたシングルバッファの試料よりも表面の平坦性が良い。このように、本実施形態のダブルバッファの構成によれば、シリコン(001)基板上に、より平坦なGaNエピタキシャル層4bを有した試料を作製することができる。
図12は、Si(001)基板にGaNが堆積したときのドメインについて説明する説明図である。図12(a)は、結晶方向が30度異なるGaNの平面図、及び側面図であり、図12(b)は、Si(001)基板にGaNが堆積した状態を示す側面図であり、図12(c)は、その平面図である。
Si(001)基板1は立方晶系である一方、GaNは六方晶系であるので、Si(001)基板にGaNを堆積しても、GaNの配列方向が揃わない。例えば、互いに30度回転したGaN(GaN−1,GaN−2)がSi(001)基板1に堆積することになる。つまり、Si(001)基板へのGaNの堆積は、30度回転ドメインが混在するダブルドメインが生じる。ここで、GaNの六角形の面方位が[0001]であるとき、一辺に平行な方向は[11−20]であり、この方向に垂直な方向は[1−100]である。
また、図12(c)で示すように、30度回転ドメインが混在しないシングルドメインであれば、GaNの六角形の辺が重なり、面内の方向の電気伝導性が高い。一方、30度回転ドメインが混在するダブルドメインのときには、六角形の辺が重ならないので、面内方向の電気伝導性が悪いという問題が生じる。この点、ダブルドメインでも、六角形の面に垂直な方向(c軸方向)の電気伝導性は良いので、LED等の縦型デバイスのような、c軸方向に電流を流す素子であれば、ダブルドメインでも問題が無い。
(比較例)
図13は、Si(001)基板の表面にAlNバッファ層を介して、GaNエピタキシャル層を成長させたときの表面写真であり、比較例として示す。図から明らかなように、シリコン(001)基板の表面に堆積したGaN/AlNは、結晶成長核密度が小さいために、基板全体を覆うことなく凹凸の大きな表面となる。このように、GaN層が平坦成長しない場合はフォトリソなどのプロセスが施せないため装置作製が不可能である。なお、シリコン(111)基板の表面にAlNバッファ層を形成し、続けてGaN層をエピタキシャル成長させた場合は、シングルドメインであり、平坦かつ鏡面成長となる。
(変形例)
本発明は前記した実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のような種々の変形が可能である。
(1)前記各実施形態は、Si(001)基板1の表面にAlNバッファ層2を介して、Ga1−xInNバッファ層3を成膜したが、AlNバッファ層2の代わりに、AlGaN/AlN多重バッファ層を挿入することもできる。これにより、窒化物半導体装置10,15に発生するクラックが減少することが期待される。なお、クラック間に装置を形成する場合には、AlGaN/AlN多重バッファ層の挿入は不要である。
(2)前記各実施形態の窒化物半導体層5は、GaNを前提にしていたが、高周波・高出力HEMTや白色LED、青色LDに用いられるAlN,AlGaN,GaInN薄膜であっても構わない。
1 Si(001)単結晶基板
2 AlNバッファ層
3,9 Ga1−xInNバッファ層
4,4a,4b GaNエピタキシャル層
5,5a,5b 窒化物半導体層
6 n型クラッド層
7 発光層
8 p型クラッド層
10,15 窒化物半導体装置
21 チャンバ
22 ヒータ(加熱部)
23 サセプタ
24 反応管
25 上部流路
26 下部流路
27 排気流路
28 仕切板
30 有機金属ソース
35 キャリアガス
36 アンモニアガス
40 制御部
41 第1の基板加熱制御部
42 第2の基板加熱制御部
43 基板冷却制御部
45 AlN成膜制御部
46 GaInN成膜制御部
47 GaNエピ層成膜制御部
48 窒化物半導体層成膜制御部
100 成膜装置(成長装置,製造装置)
TMA トリメチルアルミニウム(III族の有機金属ソース)
TMG トリメチルガリウム(III族の有機金属ソース)
TMI トリメチルインジウム(III族の有機金属ソース)

Claims (10)

  1. Si(001)単結晶基板と、
    該Si(001)単結晶基板の表面に積層されたAlNバッファ層と、
    前記AlNバッファ層の基板反対側表面に積層されたGa1−xInN(0.01≦x≦0.3)バッファ層と、
    前記Ga1−xInNバッファ層の基板反対側表面に積層されたGaNエピタキシャル層と
    を備えたことを特徴とする窒化物半導体装置。
  2. 請求項1に記載の窒化物半導体装置であって、
    前記GaNエピタキシャル層の基板反対側表面に窒化物半導体層が積層された
    ことを特徴とする窒化物半導体装置。
  3. 請求項1に記載の窒化物半導体装置であって、
    前記AlNバッファ層の膜厚は、前記Ga1−xInNバッファ層の膜厚の13.5倍〜54倍である
    ことを特徴とする窒化物半導体装置。
  4. 請求項1に記載の窒化物半導体装置であって、
    他のGa1−xInN(0.01≦x≦0.3)バッファ層と、
    前記他のGa1−xInNバッファ層の基板反対側表面に積層された他のGaNエピタキシャル層とが単数又は複数回繰り返された積層構造が前記GaNエピタキシャル層の基板反対側表面に積層されたことを特徴とする窒化物半導体装置。
  5. 請求項4に記載の窒化物半導体装置であって、
    最終段の前記他のGaNエピタキシャル層の基板反対側表面に窒化物半導体層が積層された
    ことを特徴とする窒化物半導体装置。
  6. 請求項2又は請求項5に記載の窒化物半導体装置であって、
    前記Si(001)単結晶基板に形成された集積回路をさらに備え、
    前記窒化物半導体層と前記集積回路とがハイブリッド形成されている
    ことを特徴とする窒化物半導体装置。
  7. Si(001)単結晶基板と、
    該Si(001)単結晶基板の表面に積層されたAlGaN/AlN多重バッファ層と、
    前記AlGaN/AlN多重バッファ層の基板反対側表面に積層されたGa1−xInN(0.01≦x≦0.3)バッファ層と、
    前記Ga1−xInNバッファ層の基板反対側表面に積層されたGaNエピタキシャル層と
    を備えたことを特徴とする窒化物半導体装置。
  8. Si(001)単結晶基板を用いた窒化物半導体装置の作製方法であって、
    Alの原料、及びアンモニアガスの導入により、前記Si(001)単結晶基板の表面にAlNバッファ層が成膜させられるAlN成膜工程と、
    前記アンモニアガスが導入された状態で、前記Si(001)単結晶基板の温度がGaInNの成長温度よりも高くGaNの成長温度よりも低い温度に低下させられる工程と、
    Inの原料、Gaの原料、及びアンモニアガスの導入により、前記温度が低下させられたSi(001)単結晶基板のAlNバッファ層の表面にGa1−xInN(0.01≦x≦0.3)バッファ層が成膜させられるGaInN成膜工程と、
    をさらに備えることを特徴とする窒化物半導体装置の作製方法。
  9. 請求項8に記載の窒化物半導体装置の作製方法であって、
    前記AlN成膜工程の前に前記Si(001)単結晶基板がGaNの成長温度よりも高い温度になるまで加熱させられる第1の加熱工程と、
    前記GaInN成膜工程のアンモニアガスの導入状態で、Si(001)単結晶基板が前記GaNの成長温度よりも高い温度に加熱させられる第2の加熱工程と、
    前記第2の加熱工程の後、Gaの原料、及びアンモニアガスの導入により、加熱させられたSi(001)単結晶基板のGa1−xInNバッファ層の表面にGaNエピタキシャル層が成膜させられるGaN成膜工程と
    をさらに備えることを特徴とする窒化物半導体装置の作製方法。
  10. Si(001)単結晶基板を用いた窒化物半導体装置を製造する製造装置であって、
    前記Si(001)単結晶基板を加熱する加熱部と、
    前記Si(001)単結晶基板の表面で有機金属材料、キャリアガス、及びアンモニアガスが通流する反応管と、
    前記有機金属材料の量、前記アンモニアガスの流量、及び前記加熱部を制御する制御部(40)とを備え、
    前記制御部は、
    前記Si(001)単結晶基板がGaNの成長温度よりも高い温度になるまで前記加熱部を制御する基板加熱制御部と、
    前記反応管にAlの原料、及びアンモニアガスを通流させるAlN成膜制御部と、
    前記アンモニアガスが通流している状態で、前記Si(001)単結晶基板がGaInN成長温度よりも高くGaNの成長温度よりも低い温度になるまで低下させる基板冷却制御部と、
    前記反応管にInの原料、Gaの原料、及びアンモニアガスを通流させるGaInN成膜制御部と、
    を備えることを特徴とする窒化物半導体装置の製造装置。
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