以下に、本願に係る情報表示プログラム、情報表示方法及び制御装置を実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報表示プログラム、情報表示方法及び制御装置が限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
〔1.表示処理の一例〕
まず、図1を用いて、実施形態に係る表示処理の一例について説明する。図1は、実施形態に係る表示処理の一例を示す図である。図1では、本願に係る情報表示装置において、本願に係る情報表示プログラムが実行する処理の一例について説明する。具体的には、図1では、本願に係る情報表示装置の一例である端末装置100によって、第1コンテンツ及び第2コンテンツが表示される例を示す。なお、以下では、第1コンテンツとしてウェブページを例に挙げ、第2コンテンツとして広告に係るコンテンツ(以下、「広告コンテンツ」と表記する)を例に挙げて説明する。具体的には、図1では、端末装置100によって、ウェブページW10及び広告コンテンツC10等が表示される例を示す。
図1に示した端末装置100は、ウェブページ等のコンテンツを表示することのできる情報処理端末であり、例えば、ノート型PC(Personal Computer)である。端末装置100は、ユーザによる操作にしたがって、コンテンツ配信サーバ30(図2参照)からウェブページを取得し、取得したウェブページを表示する。また、端末装置100は、ウェブページに後述する広告取得命令が含まれる場合には、広告取得命令を広告配信サーバ20に送信する。言い換えれば、端末装置100は、広告コンテンツの配信を広告配信サーバ20に要求し、広告配信サーバ20から配信される広告コンテンツを取得する。そして、端末装置100は、取得した広告コンテンツを、ウェブページ内の所定の広告表示領域に表示する。
広告配信サーバ20は、本願に係る制御装置に対応するサーバ装置であって、広告主端末10(図2参照)から入稿された広告コンテンツを配信するサーバ装置である。例えば、広告配信サーバ20は、端末装置100から広告コンテンツの取得要求を受け付ける。この場合、広告配信サーバ20は、広告コンテンツの取得要求に応じて、配信する広告コンテンツを選択する。そして、広告配信サーバ20は、選択した広告コンテンツを端末装置100に配信する。
本願に係る広告配信サーバ20は、端末装置100の取得したウェブページW10が、例えばポータルサイトであり、ウェブサイトの検索機能を備えたウェブページである場合には、当該検索機能を利用するために設けられた検索窓(検索クエリを入力する領域又はユーザに検索を促すための検索クエリを表示する領域)に対応した広告コンテンツC10を配信する。端末装置100は、配信された広告コンテンツC10を検索窓の周辺に表示することにより、ユーザの目につきやすい位置に広告コンテンツC10を表示することができる。これにより、端末装置100は、広告コンテンツC10が発揮する広告効果を向上させる。以下、図1を用いて、本願に係る端末装置100が、広告コンテンツC10を検索窓の周辺に表示する処理の一例について、流れに沿って説明する。
まず、端末装置100は、コンテンツ配信サーバ30にアクセスし、検索窓の含まれるウェブページであるウェブページW10を取得する(ステップS11)。そして、端末装置100は、ウェブページW10に含まれる広告取得命令に従い、ウェブページW10に表示する広告コンテンツを広告配信サーバ20に要求する(ステップS12)。
広告配信サーバ20は、端末装置100から送信された要求に従い、ウェブページW10で表示する広告コンテンツを選択する(ステップS13)。図1の例では、広告配信サーバ20は、ウェブページW10に含まれる検索窓50に対応する広告コンテンツである広告コンテンツC10を選択する。また、広告配信サーバ20は、検索窓50の周辺ではなく、ウェブページW10に設けられた広告表示領域に表示する広告コンテンツとして、広告コンテンツC11を選択する。広告配信サーバ20は、選択した広告コンテンツC10及びC11を端末装置100に配信する(ステップS14)。
端末装置100は、取得したウェブページW10と、広告コンテンツC10及びC11とを出力部である画面に表示する(ステップS15)。図1には、端末装置100の画面に表示されたウェブページW10を示している。
図1に示すように、ウェブページW10は、ニュースを掲載する領域R11や、他のサービスへのリンクが掲載された領域R12を含むポータルサイトである。また、ウェブページW10は、インターネットを利用するユーザのために、ウェブサイトを検索するための検索窓50を含む。さらに、ウェブページW10は、検索窓50を囲むように設定された領域R01や、広告表示領域として設定される領域R02を含む。領域R02には、例えば、広告コンテンツC11が表示される。
上記ステップS14において、端末装置100は、検索窓50を囲むように設けられた領域R01に対応した広告コンテンツC10を広告配信サーバ20から取得する。そして、端末装置100は、ウェブページW10を表示する際に、領域R01に広告コンテンツC10を表示する処理を行う。
広告コンテンツC10は、画像データC101や、テキストデータC102や、ボタン画像データC103を含む。端末装置100は、これらの各データを、広告コンテンツC10として、検索窓50の周辺に位置する領域R01に表示する。具体的には、端末装置100は、広告コンテンツC10が取得された場合、通常の検索窓50に設定された各表示を、広告コンテンツC10に関連する表示に置き換えて表示する。
例えば、ウェブページW10の領域R01には、通常は、検索窓50の背景となる画像(例えば、単色で描かれる無地の画像)が設定されている。また、検索窓50には、通常は、プレースホルダとして、「検索したいものの文字をここに入力してください」等のテキストが表示されるように設定されている。また、検索窓50の付近には、通常は、ユーザが検索窓50に検索クエリを入力した後、検索を実行させるために画面上で選択する検索実行ボタン(例えば、「検索」と記載された矩形のボタン)が表示されるように設定されている。
端末装置100は、広告コンテンツC10に含まれるデータとして、画像データC101を取得した場合、検索窓50の周辺の領域R01に画像データC101を表示する。また、端末装置100は、広告コンテンツC10が含むデータとして、テキストデータC102を取得した場合、検索窓50内に表示されるプレースホルダとして、テキストデータC102が含む文字列を表示する。例えば、端末装置100は、広告主がテキストデータC102として「AAA」や「SPARKLING」などのテキストを入稿していた場合、それらのテキストを検索窓50のプレースホルダとして表示する。
さらに、端末装置100は、広告コンテンツC10が含むデータとして、ボタン画像データC103を取得した場合、ボタン画像データC103を表示する。具体的には、端末装置100は、検索窓50を利用した検索を実行させるためのボタンとして、通常時に表示される「検索」といった文字が記載された検索実行ボタンに代えて、ボタン画像データC103を表示する。このように、端末装置100は、通常は検索窓50の周辺に表示される背景や、検索窓50のプレースホルダや、検索実行ボタン等を、広告コンテンツC10に関連する表示へと置き換えて表示する処理を実行する。
さらに、端末装置100が表示する広告コンテンツC10は、ウェブページに掲載される広告としての各機能を有する。例えば、広告コンテンツC10に係る画像データC101には、所定のページへのリンクが設定される。この場合、端末装置100は、領域R01に表示された広告コンテンツC10がユーザからクリック操作やタップ操作などで選択された場合、例えば広告コンテンツC10の広告主に関連するウェブページ(すなわち、ランディングページ)へと表示を遷移させる。
また、端末装置100は、テキストデータC102をプレースホルダとして検索窓50内に表示する場合、「PR」等の語を併せて表示させる処理を行う。これにより、端末装置100は、検索窓50内に表示されている文字が広告として表示されていることをユーザに認知させることができる。また、端末装置100は、検索窓50に何ら検索クエリが入力されず、ボタン画像データC103で描かれた検索実行ボタンが選択された場合には、例えば広告コンテンツC10の広告主に関連するウェブページへと表示を遷移させるような処理を行ってもよい。この場合、端末装置100は、検索窓50内のプレースホルダとして、「クリック」など、ユーザに検索実行ボタンを選択させる動機付けとなるような表示を行ってもよい。
なお、端末装置100は、ユーザが実際に検索窓50内に任意のクエリを入力し、検索機能を利用しようとした場合には、広告コンテンツC10の表示を変更する表示制御処理を行ってもよい。具体的には、端末装置100は、ユーザが検索窓50をクリックしたタイミング等で、画像データC101を通常の検索窓50の背景となる無地の画像に変更する。また、端末装置100は、プレースホルダとして表示されていたテキストデータC102を非表示とする。また、端末装置100は、ボタン画像データC103を、通常の検索実行ボタンの表示へと変更する。端末装置100は、これらの表示制御処理を行うことで、通常通り検索機能を利用しようとするユーザのユーザビリティを低下させないようにすることができる。
また、端末装置100は、ウェブページW10全体の表示に調和するように、広告コンテンツC10を表示してもよい。例えば、端末装置100は、領域R02に表示される広告コンテンツC11と、広告コンテンツC10とが同じ広告主から入稿された広告コンテンツである場合に、広告コンテンツC10を表示するようにしてもよい。これにより、端末装置100は、複数の広告主から入稿された統一感のない広告コンテンツを表示させるのではなく、同一又は関連する広告主から入稿された統一感のある広告コンテンツをウェブページW10に表示することができる。
このように、実施形態に係る端末装置100は、取得したウェブページW10に検索窓50が含まれる場合に、検索窓50に対応する広告コンテンツC10を取得する。そして、端末装置100は、取得された広告コンテンツC10をウェブページW10の検索窓50の周辺に表示する。
これにより、端末装置100は、広告コンテンツC10の訴求効果を向上させる。このことは、以下のように説明することができる。一般に、端末装置100が表示する広告コンテンツC10等のコンテンツは、コンテンツに含まれるあらゆる情報がユーザから注視されるとは限らない。これは、ウェブページW10等を視聴するユーザが、ウェブページW10に含まれる主要コンテンツ以外が表示される場所を学習することで、無意識的に「広告的なもの」を見ないようになる現象が一つの要因である。
一方で、ウェブサイトの検索機能を実現する検索窓50やその周辺の領域は、ユーザがクリックする確率の高い箇所が多く含まれることにより、ユーザの視線が集まりやすく、コンテンツへの認知度が高くなる。端末装置100は、検索窓50周辺に広告コンテンツC10を配置することで、ユーザの視線が集まる傾向にある箇所に選択的に広告コンテンツC10を表示させることができる。結果として、端末装置100は、広告コンテンツC10の訴求効果を向上させることができる。また、端末装置100が実行する表示処理は、ユーザに特段の意識をさせず、また、ウェブページW10の表示レイアウトを変更することなく行われる。このため、端末装置100は、ウェブページW10を閲覧しているユーザのユーザビリティを低下させることなく、自然な状況で広告コンテンツC10の認知度を向上させることができる。
なお、端末装置100は、上述した処理を任意の手法で実現することができる。例えば、端末装置100は、ウェブページW10の表示と、上述した表示処理とを端末装置100に実行させるアプリケーションをあらかじめダウンロードし、任意のタイミングでアプリケーションを実行することで、上述した処理を実現してもよい。この場合、アプリケーションは、上述した表示処理を実行する制御情報(例えば、本願に係る情報表示プログラム)を含む。また、端末装置100は、ウェブページW10や広告コンテンツC10の配信と同時に、上述した表示処理を実行させる制御情報の配信を受け付けてもよい。制御情報は、例えば、CSS(Cascading Style Sheets)、JavaScript(登録商標)、HTML(Hyper Text Markup Language)、あるいは、上述したように表示が変化するコンテンツを記述可能な任意のスクリプトによって実現される。そして、端末装置100は、制御情報に従って上記した表示処理を行う。以下、このような制御情報に従って、上述した表示処理を実行する端末装置100等について詳細に説明する。
〔2.広告配信システムの構成〕
まず、図2を用いて、実施形態に係る広告配信システム1の構成について説明する。図2は、実施形態に係る広告配信システム1の構成例を示す図である。図2に示すように、広告配信システム1は、端末装置100と、広告主端末10と、広告配信サーバ20と、コンテンツ配信サーバ30とを含む。端末装置100、広告主端末10、広告配信サーバ20およびコンテンツ配信サーバ30は、ネットワークNを介して有線または無線により通信可能に接続される。なお、図2に示す広告配信システム1には、複数台の端末装置100や、複数台の広告主端末10や、複数台の広告配信サーバ20や、複数台のコンテンツ配信サーバ30が含まれてもよい。
端末装置100は、ウェブページW10等のコンテンツを閲覧するユーザによって利用される情報処理装置である。例えば、端末装置100は、デスクトップ型PCや、ノート型PCや、スマートフォン等の携帯電話機や、タブレット端末や、PDA(Personal Digital Assistant)等である。端末装置100は、ユーザによる操作にしたがって、コンテンツ配信サーバ30からウェブページW10を取得し、取得したウェブページW10を表示する。また、端末装置100は、ウェブページW10に後述する広告取得命令が含まれる場合には、広告配信サーバ20から広告コンテンツC10を取得し、ユーザの操作に応じて、取得した広告コンテンツC10をウェブページW10とともに表示する。
広告主端末10は、広告主によって利用される情報処理装置である。例えば、広告主端末10は、デスクトップ型PCや、ノート型PCや、タブレット端末や、携帯電話機や、PDA等である。広告主端末10は、広告主による操作にしたがって、広告コンテンツを広告配信サーバ20に入稿する。例えば、広告主端末10は、広告コンテンツとして、静止画像や、動画像や、テキストデータや、広告コンテンツに対応するデータ(例えば、広告コンテンツにリンクされたランディングページを取得するためのURL(Uniform Resource Locator)等を広告配信サーバ20に入稿する。
なお、広告主は、広告コンテンツの入稿を代理店に依頼する場合がある。この場合、広告配信サーバ20に広告コンテンツを入稿するのは代理店となる。すなわち、「広告主」といった表記は、広告主だけでなく代理店を含む概念であり、「広告主端末」といった表記は、広告主端末10だけでなく代理店によって利用される代理店装置を含む概念であるものとする。
広告配信サーバ20は、本願に係る制御装置に対応するサーバ装置であって、広告主端末10から入稿された広告コンテンツを配信するサーバ装置である。例えば、広告配信サーバ20は、端末装置100からアクセスを受付けると、端末装置100の場所や利用者の属性等から広告のマッチングを行い、マッチングの結果配信対象となる広告コンテンツを端末装置100に配信する。具体的には、図1で示した例では、広告配信サーバ20が、ウェブページW10を閲覧したユーザ(すなわち、端末装置100)と広告コンテンツC10とをマッチングしたことを示している。また、広告配信サーバ20は、広告コンテンツとともに、広告コンテンツの表示処理を制御する制御情報を配信してもよい。この制御情報は、例えば、JavaScriptやCSS等のスクリプト言語により記述される。
コンテンツ配信サーバ30は、端末装置100にウェブページを配信するウェブサーバである。例えば、コンテンツ配信サーバ30は、ポータルサイト、ニュースサイト、オークションサイト、天気予報サイト、ショッピングサイト、ファイナンス(株価)サイト、路線検索サイト、地図提供サイト、旅行サイト、飲食店紹介サイト、ウェブブログなどに関連する各種情報を含むウェブページを端末装置100に配信する。
コンテンツ配信サーバ30によって配信されるウェブページは、例えば、HTMLにより記述されたHTMLファイルや、XML(Extensible Markup Language)により記述されたXMLファイル等により形成される。また、コンテンツ配信サーバ30によって配信されるウェブページには、広告取得命令が含まれる。例えば、ウェブページを形成するHTMLファイル等には、広告配信サーバ20のURL等が広告取得命令として記述される。この場合、端末装置100は、HTMLファイル等に記述されているURLにアクセスすることで、広告配信サーバ20から広告コンテンツを取得する。
なお、コンテンツ配信サーバ30から端末装置100に配信される各種データは、実際にはウェブページを形成するHTMLファイルや画像等であるが、以下では、コンテンツ配信サーバ30から端末装置100に配信される各種データをコンテンツと表記する場合がある。
〔3.広告配信サーバの構成〕
次に、図3を用いて、実施形態に係る広告配信サーバ20の構成について説明する。図3は、実施形態に係る広告配信サーバ20の構成例を示す図である。図3に示すように、広告配信サーバ20は、通信部21と、記憶部22と、制御部23とを有する。
通信部21は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部21は、ネットワークNと有線または無線で接続され、端末装置100や広告主端末10やコンテンツ配信サーバ30との間で情報の送受信を行う。
記憶部22は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。また、記憶部22は、広告主端末10から入稿された広告コンテンツに関する各種情報が格納されたデータベースである広告データベース24を記憶する。
ここで、図4は、実施形態に係る広告データベース24に格納された情報の一例を示す図である。図4に示した例では、広告データベース24は、「広告主ID」、「広告コンテンツID」、「広告コンテンツデータ」、「インプレッション数」、「インプレッション保証数」、「対価」といった項目を有する。
「広告主ID」は、広告主または広告主端末10を識別するための識別情報を示す。「広告コンテンツID」は、広告主端末10から入稿された広告コンテンツを識別するための識別情報を示す。なお、図4に示した識別情報を参照符号として用いる場合がある。例えば、広告主ID「B10」によって識別される広告主を「広告主B10」と、広告コンテンツID「C10」によって識別される広告コンテンツを「広告コンテンツC10」と表記する場合がある。
「広告コンテンツデータ」は、広告コンテンツに含まれるデータを示す。例えば、広告コンテンツデータは、広告コンテンツとしてウェブページ上に表示される画像データや、テキストデータ等を含む。また、検索窓の周辺に表示される広告として入稿される広告コンテンツの広告コンテンツデータは、検索実行のボタンに対応する画像であるボタン画像データを含む場合がある。
「インプレッション数」は、現時点で広告コンテンツが端末装置100に表示された数を示す。「インプレッション保証数」は、広告主から入稿された広告コンテンツが端末装置100に表示される回数として保証される数を示す。例えば、広告主は、インプレッション保証数を指定して、広告配信サーバ20に対して広告コンテンツの入稿を行う。広告配信サーバ20は、広告主から指定されたインプレッション数を達成するように、端末装置100への広告コンテンツの配信を行う。
「対価」は、広告コンテンツの配信に伴う対価を示す。例えば、対価は、広告主が指定したインプレッション数に基づいて定められる。図4に示した例では、対価は「bbb」や「ccc」といった概念で示しているが、実際には、広告主が支払う金額が記憶される。なお、図4に示した例では、広告主は、所定のインプレッション保証数に対して対価を先に支払う、いわゆる前課金を行って広告コンテンツの入稿を行っているものとする。
すなわち、図4では、広告主ID「B10」によって識別される広告主が、広告コンテンツ「C10」や「C11」を入稿した例を示している。また、広告コンテンツC10には、広告コンテンツデータとして、「画像データC101」や「テキストデータC102」や「ボタン画像データC103」が含まれる。また、広告コンテンツC10の現時点のインプレッション数は「10000」回であり、広告主が指定したインプレッション保証数は「20000」回であり、その対価は「bbb」であることを示している。
なお、広告データベース24に記憶される項目として、例えば、広告コンテンツC10のCTR(Click Through Rate)や、eCTM(effective Cost Per Mill)等の指標値がさらに記憶されてもよい。また、広告データベース24には、例えば、広告コンテンツが配信されるターゲットとするユーザの年齢や性別などの属性情報が記憶されてもよい。
図3に戻って、説明を続ける。制御部23は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、広告配信サーバ20内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部23は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
図3に示すように、制御部23は、入稿受付部25と、要求受付部26と、広告選択部27と、配信部28とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部23の内部構成は、図3に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部23が有する各処理部の接続関係は、図3に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。なお、制御部23は、後述する制御情報を用いて、端末装置100が実行する処理を制御する場合もある。
入稿受付部25は、広告主端末10から広告コンテンツの入稿を受け付ける。具体的には、実施形態に係る入稿受付部25は、画像データC101やテキストデータC102等を含む広告コンテンツC10の入稿を受け付ける。また、入稿受付部25は、広告コンテンツC10に指定するインプレッション保証数等を受け付ける。また、入稿受付部25は、広告コンテンツC10の入稿を受け付ける際に、広告コンテンツC10が検索窓の周辺に表示される旨の指定を受け付けてもよい。入稿受付部25は、受け付けた各広告コンテンツを広告データベース24に登録する。
なお、入稿受付部25は、広告コンテンツの入稿の際、広告コンテンツC10に対して設定される各ランディングページ等の所在を示すURLを広告主端末10から受信してもよい。そして、入稿受付部25は、受信したランディングページ等の所在を示すURLを、広告コンテンツC10とともに広告データベース24に登録する。
要求受付部26は、端末装置100から広告コンテンツの取得要求を受け付ける。例えば、要求受付部26は、広告コンテンツの取得要求として、HTTPリクエストを受け付ける。また、要求受付部26は、端末装置100から、ウェブページに検索窓が含まれる場合に、検索窓に対応する広告コンテンツの配信要求を受け付ける。
広告選択部27は、要求受付部26によって広告コンテンツの取得要求が受け付けられた場合に、配信候補の広告コンテンツを広告データベース24から選択する。例えば、広告選択部27は、端末装置100が表示しているウェブページの内容や、端末装置100のユーザの属性等に基づいて、広告データベース24に登録されている広告コンテンツから配信対象となる広告コンテンツのマッチングを行う。かかるマッチングにおいては、広告コンテンツに対する入札価格や、CTRが高い広告コンテンツや、入札価格およびCTRの双方が高い広告コンテンツが優先的に選択されてもよい。
なお、このような広告コンテンツの配信のマッチングは、既知の種々の手法が応用されてもよい。例えば、広告選択部27は、ウェブページが検索ページである場合には、検索ページに指定された検索キーワードとマッチする広告コンテンツを抽出する検索連動型広告と呼ばれる広告配信手法を用いてもよい。また、広告選択部27は、ユーザの属性情報(サイコグラフィック属性、デモグラフィック属性など)とマッチする広告コンテンツを抽出するターゲティング配信と呼ばれる広告配信手法を用いてもよい。
また、広告選択部27は、配信先となるウェブページが検索窓を有し、端末装置100が検索窓の周辺に表示する広告コンテンツを要求している場合には、検索窓に対応する広告コンテンツを選択する。そして、広告選択部27は、配信対象として選択された広告コンテンツを配信部28に出力する。
配信部28は、広告選択部27が選択した広告コンテンツを配信する。具体的には、配信部28は、要求受付部26が受け付けた配信要求に応答して、ウェブページの検索窓の周辺に表示する対象として、検索窓に対応する広告コンテンツを端末装置100に配信する。
なお、配信部28は、図1で上述したような表示処理が制御情報に基づいて実行される場合には、広告コンテンツとともに、端末装置100に対して制御情報を配信してもよい。具体的には、配信部28は、広告選択部27が選択した広告コンテンツを受信すると、受信した広告コンテンツに含まれる表示指示(広告コンテンツを検索窓の周辺の領域に表示することや、検索窓に入力が行われる場合には、表示している広告コンテンツを非表示とすることなど)を抽出する。そして、配信部28は、抽出した表示指示が示す表示態様で広告コンテンツを表示させるための制御情報を生成する。例えば、実施形態に係る配信部28は、取得した広告コンテンツを検索窓の周辺に表示する表示手順を端末装置100に実行させるような制御情報を生成する。
また、配信部28は、広告コンテンツC10に対して設定されるランディングページ等の各URLが広告データベース24に登録されている場合には、以下の処理を端末装置100に実行させる制御情報を生成する。例えば、配信部28は、利用者が広告コンテンツC10を選択した場合は、対応するURLが示すランディングページ等を表示する処理を端末装置100に実行させるような制御情報を生成する。そして、配信部28は、生成した制御情報と、広告コンテンツC10のデータとを端末装置100に対して配信する。なお、制御情報が端末装置100で実行されるアプリケーション等や、コンテンツ配信サーバ30により生成される場合には、広告配信サーバ20は、上記制御情報を配信することを要しない。
〔4.コンテンツ配信サーバの構成〕
次に、図5を用いて、実施形態に係るコンテンツ配信サーバ30の構成について説明する。図5は、実施形態に係るコンテンツ配信サーバ30の構成例を示す図である。図5に示すように、コンテンツ配信サーバ30は、通信部31と、コンテンツ記憶部32と、制御部33とを有する。
通信部31は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部31は、ネットワークNと有線または無線で接続され、端末装置100や広告配信サーバ20との間で情報の送受信を行う。
コンテンツ記憶部32は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。そして、コンテンツ記憶部32は、第1コンテンツの一例であるウェブページを記憶する。例えば、コンテンツ記憶部32は、ウェブページを形成するHTMLファイルや、ウェブページに表示される静止画像や動画像を記憶する。なお、コンテンツ記憶部32に記憶されるウェブページには、ウェブページ上に表示させる広告コンテンツを取得するための広告取得命令が含まれる場合がある。
制御部33は、例えば、CPUやMPU等によって、コンテンツ配信サーバ30内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部33は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
図5に示すように、制御部33は、受付部34と、配信部35とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部33の内部構成は、図5に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部33が有する各処理部の接続関係は、図5に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
受付部34は、端末装置100からウェブページの取得要求を受け付ける。例えば、受付部34は、ウェブページの取得要求として、HTTPリクエストを受け付ける。
配信部35は、受付部34によってウェブページの取得要求が受け付けられた場合に、ウェブページを端末装置100に配信する。具体的には、配信部35は、コンテンツ記憶部32から取得要求対象のウェブページを取得し、取得したウェブページを端末装置100に配信する。上記の通り、コンテンツ記憶部32に記憶されているウェブページは、広告取得命令を含む。すなわち、端末装置100は、取得したウェブページを表示する際に、ウェブページに含まれる広告取得命令に従い、広告配信サーバ20に対して広告コンテンツの配信要求を送信する。なお、コンテンツ配信サーバ30から配信されるウェブページは、上記の制御情報を含んでいてもよい。
〔5.端末装置の構成〕
次に、図6を用いて、実施形態に係る端末装置100の構成について説明する。図6は、実施形態に係る端末装置100の構成例を示す図である。図6に示すように、端末装置100は、通信部110と、入力部120と、出力部130と、制御部140とを有する。
通信部110は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、広告配信サーバ20やコンテンツ配信サーバ30との間で情報の送受信を行う。
入力部120は、ユーザから各種操作を受け付ける入力装置である。例えば、入力部120は、キーボードやマウスや操作キー等によって実現される。出力部130は、各種情報を表示するための表示装置である。例えば、出力部130は、端末装置100の画面であり、液晶ディスプレイ等によって実現される。なお、端末装置100にタッチパネルが採用される場合には、入力部120と出力部130とは一体化される。また、図1の例では、端末装置100の画面(すなわち、出力部130)と、端末装置100におけるウェブページW10の表示領域が同一である例を示したが、実際には、ウェブページW10は出力部130の全面に表示されるとは限らない。すなわち、ウェブページW10等のコンテンツは、出力部130内に表示されるウェブブラウザソフトウェアのウインドウ内に表示される場合がありうる。この場合、ウェブページW10を表示する際の端末装置100における表示領域とは、ウェブブラウザソフトウェアのウインドウを意味する。
制御部140は、例えば、CPUやMPU等によって、端末装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(一例として、本願に係る情報表示プログラム)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。例えば、この各種プログラムは、ウェブブラウザと呼ばれるアプリケーションプログラムに該当する。また、制御部140は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
図6に示すように、制御部140は、要求部141と、受付部142と、表示制御部143とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部140の内部構成は、図6に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部140が有する各処理部の接続関係は、図6に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
要求部141は、入力部120を介して受け付けたユーザ操作に従って、コンテンツ配信サーバ30にウェブページの取得要求を送信する。また、要求部141は、受付部142によって受け付けられたウェブページに広告取得命令が含まれる場合に、広告コンテンツの取得要求を広告配信サーバ20に送信する。
受付部142は、ウェブページと広告コンテンツとを受け付ける。具体的には、受付部142は、要求部141によって送信されたウェブページの取得要求に応答したコンテンツ配信サーバ30からウェブページを受け付ける。このとき、受付部142は、ウェブページに広告取得命令が含まれる場合には、広告コンテンツの取得要求を送信するよう要求部141に指示する。そして、受付部142は、要求部141によって送信された広告コンテンツの取得要求に応答した広告配信サーバ20から広告コンテンツを受け付ける。このとき、受付部142は、ウェブページや広告コンテンツとともに、広告コンテンツの表示を制御する制御情報を受け付けてもよい。
表示制御部143は、受付部142によって受け付けられたウェブページに含まれる制御情報に従って、所定のコンテンツを出力部130に表示させる表示制御を行う。表示制御部143は、図6に示すように、取得部144と、表示部145と、検知部146と、変更部147とを有する。取得部144、表示部145、検知部146及び変更部147は、例えば、CPUやMPU等によって、制御情報がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。すなわち、取得部144が実行する処理は、制御情報が実行させる取得手順により実現される。表示部145が実行する処理は、制御情報が実行させる表示手順により実現される。検知部146が実行する処理は、制御情報が実行させる検知手順により実現される。変更部147が実行する処理は、制御情報が実行させる変更手順により実現される。なお、以下で説明する取得部144、表示部145、検知部146又は変更部147が実行する処理は、表示制御部143が実行する処理と置き換えてもよい。
取得部144は、各種情報やデータを取得する。例えば、取得部144は、受付部142によって受け付けられたウェブページW10に検索窓50が含まれる場合に、検索窓50に対応する広告コンテンツC10を取得する。
また、取得部144は、後述する表示部145等が実行する処理に伴い、各種情報やデータを取得する場合もある。例えば、取得部144は、図1で示したように、検索窓50に新たにクエリが入力されない状態で検索実行ボタンであるボタン画像データC103が選択された場合には、ランディングページとして、広告コンテンツC10に関連するウェブページを取得する。
表示部145は、出力部130にコンテンツを表示する。具体的には、表示部145は、要求部141による処理の結果、ウェブページW10を受信した場合は、ウェブページW10を出力部130に表示させる。また、表示部145は、取得部144によって取得された広告コンテンツC10を、ウェブページW10の検索窓50の周辺の領域である領域R01に表示する。なお、検索窓50の周辺とは、図1で示したように、検索窓50を該中心とするように検索窓50を取り囲む領域であってもよいし、検索窓50を取り囲むのではなく、検索窓50に接する連続した領域であってもよい。また、検索窓50の周辺とは、必ずしも検索窓50と連続して表示される領域のみならず、ウェブページにおいて、検索窓50をユーザが視認する場合に周辺視に含まれる領域であってもよい。この場合、広告コンテンツC10が表示される領域は、検索窓50に連続した領域とは限られず、所定の空間が検索窓50と広告コンテンツC10の間に含まれてもよい。
また、表示部145は、広告コンテンツC10を検索窓50の周辺に表示している場合に、広告コンテンツC10と関連する所定のコンテンツを検索窓50内に表示する。具体的には、表示部145は、広告コンテンツC10に係るテキストデータC102が含むテキストを検索窓50のプレースホルダとして、検索窓50内に表示する。なお、表示部145は、検索窓50内に表示する所定のコンテンツとして、テキストのみならず、画像データ等を表示してもよい。例えば、検索窓50が、テキストではなく画像データによって検索を行う画像検索の機能を有する場合には、表示部145は、所定のコンテンツとして、テキストではなく、画像を表示してもよい。
また、表示部145は、広告コンテンツC10を検索窓50の周辺に表示している場合に、検索窓50を利用して検索を実行させる際に選択される検索実行ボタンとして、広告コンテンツC10に対応した検索実行ボタンを表示する。具体的には、表示部145は、検索実行ボタンとして、広告コンテンツC10に係るボタン画像データC103を表示する。
なお、表示部145は、端末装置100の出力部130の形状や、ウェブページに含まれる検索窓のレイアウト等に基づいて、広告コンテンツを表示するようにしてもよい。この点について、図7を用いて説明する。図7は、実施形態に係る表示処理の一例を説明する図である。図7は、表示部145が、PCである端末装置100に広告コンテンツC10を表示する場合と、スマートフォンなどのスマートデバイスに広告コンテンツC30を表示する場合について、簡略的に示したものである。
図7に示すように、表示部145は、広告配信サーバ20から配信された広告コンテンツをウェブページが含む各領域に表示する。例えば、表示部145は、PCである端末装置100が表示するウェブページW10に対しては、検索窓50の周辺の領域R01に広告コンテンツC10を表示する。なお、表示部145は、検索窓50内に、テキストデータC102を表示してもよい。また、表示部145は、検索実行ボタンとして、ボタン画像データC103を表示してもよい。また、表示部145は、通常の広告表示領域である領域R02には、広告コンテンツC11を表示する。
一方、表示部145は、端末装置100がスマートデバイスである場合、スマートデバイスの表示に対応したウェブページW20を表示する。そして、表示部145は、検索窓60の周辺の領域R21に、検索窓60に対応する広告コンテンツである広告コンテンツC30を表示する。このように、表示部145は、取得部144が取得した広告コンテンツについて、出力部130の形状やウェブページが有するレイアウト等に基づき、最適化された表示を行う。
また、表示部145は、後述する検知部146や変更部147が実行する処理に従い、ウェブページや広告コンテンツを表示するようにしてもよい。例えば、表示部145がボタン画像データC103を表示している場合に、ボタン画像データC103がユーザに選択されたことが検知された場合には、取得部144は、広告コンテンツC10に関連するウェブページを取得する。そして、表示部145は、取得部144によって新たに取得されたウェブページ(ランディングページ)であって、広告コンテンツC10の広告主に関連するウェブページを新たに表示する。
検知部146は、端末装置100のユーザによって利用される当該端末装置100の利用状況を検知する。例えば、検知部146は、端末装置100に対する所定のユーザ操作を検知する。具体的には、実施形態に係る検知部146は、所定のユーザ操作の一例として、検索窓50にクエリが入力される入力操作を検知する。例えば、検知部146は、検索窓50がユーザからクリックされることや、検索窓50がユーザからタップされる操作を検知する。また、検知部146は、検索窓50にクエリが入力されずに、広告コンテンツC10に係る検索実行ボタンがクリックされたこと等を検知してもよい。また、検知部146は、出力部130に表示されたウェブページW10を移動させるスクロール操作等を検知してもよい。
なお、検知部146は、端末装置100の利用状況として、画面に表示された操作以外の利用状況を検知してもよい。例えば、検知部146は、端末装置100が各種センサを有する場合には、センサで取得される種々の情報を利用状況として取得することができる。
例えば、端末装置100が端末装置100の物理的な状態を検知するセンサ(例えば、端末装置100の3軸方向の傾きを測定するジャイロセンサ)を有する場合には、検知部146は、端末装置100自体の動作に関する情報を取得する。例えば、検知部146は、端末装置100の移動方向、振動の状態、加速度等を検知する。その他、検知部146は、端末装置100の周囲の音を収集するマイクロフォンや、端末装置100の周囲の照度を検知する照度センサや、端末装置100の周囲の湿度を検知する湿度センサや、端末装置100の所在位置における磁場を検知する地磁気センサ等を利用し、端末装置100の利用状況を検知してもよい。
変更部147は、所定の条件下において、端末装置100が表示している検索窓、ウェブページ、広告コンテンツの少なくともいずれか一つの表示態様を変更する。
例えば、変更部147は、検索窓に対して入力操作が行われた場合、すなわち、検索窓にクエリが入力される操作を検知部146が検知した場合には、表示中の広告コンテンツを非表示に変更する。すなわち、端末装置100は、検索機能を利用しようとするユーザに対して、検索窓の周辺に表示させた広告コンテンツを非表示とすることで、広告表示がユーザの邪魔にならないような処理を行う。この場合、変更部147は、プレースホルダとして表示していたテキストや、広告コンテンツに関連した検索実行ボタンなどの表示も、通常の検索で用いられている表示態様に変更してもよい。
〔6.広告配信システムの処理フロー〕
次に、図8を用いて、実施形態に係る広告配信システム1による配信処理の手順について説明する。図8は、実施形態に係る広告配信システム1による配信処理手順を示すシーケンス図である。
図8に示すように、端末装置100は、ユーザの操作に従って、ウェブページの取得要求をコンテンツ配信サーバ30に送信する(ステップS101)。そして、コンテンツ配信サーバ30は、ウェブページの取得要求に応じて、ウェブページを端末装置100に配信する(ステップS102)。なお、コンテンツ配信サーバ30によって配信されるウェブページには、広告配信サーバ20のURL等である広告取得命令が含まれる。
続いて、端末装置100は、ウェブページに含まれる広告取得命令に基づいて、広告コンテンツの取得要求を広告配信サーバ20に送信する(ステップS103)。そして、広告配信サーバ20は、広告コンテンツの取得要求に応じて、広告コンテンツを端末装置100に配信する(ステップS104)。そして、端末装置100は、ステップS104において受信したウェブページと広告コンテンツに関して、上述してきた表示処理を行う(ステップS105)。
〔7.端末装置の処理フロー〕
次に、図9を用いて、実施形態に係る端末装置100による処理の手順について説明する。図9は、実施形態に係る端末装置100による処理手順を示すフローチャートである。図9では、ウェブページを取得する端末装置100が、広告コンテンツをウェブページの検索窓の周辺に表示し、その後のユーザの操作に応じて表示制御処理を行う流れについて説明する。
図9に示すように、端末装置100は、コンテンツ配信サーバ30から検索窓を含むウェブページを取得する(ステップS201)。そして、端末装置100は、広告配信サーバ20から検索窓の周辺に表示する広告コンテンツを取得する(ステップS202)。端末装置100は、取得した広告コンテンツを検索窓の周辺に表示する(ステップS203)。
その後、端末装置100は、検索窓へのクエリの入力操作が行われようとしているか否かを判定する(ステップS204)。端末装置100は、検索窓へのクエリの入力操作が行われようとすることを検知した場合(ステップS204;Yes)、すなわち、検索窓内をクリックする操作等が行われたことを検知した場合、検索窓周辺の広告コンテンツの表示態様を変更する(ステップS205)。例えば、端末装置100は、検索窓周辺の広告コンテンツを非表示に変更する。
一方、端末装置100は、検索窓へのクエリの入力操作が行われようとすることを検知しない場合(ステップS204;No)、検索実行ボタンが選択されたか否かを判定する(ステップS206)。検索実行ボタンが選択されていない場合(ステップS206;No)、端末装置100は、再びステップS204の処理を行う。一方、検索実行ボタンが選択された場合(ステップS206;Yes)、すなわち、検索窓にクエリが入力されずに検索実行ボタンが選択された場合、端末装置100は、広告コンテンツに関連するランディングページに表示を遷移させる(ステップS209)。
ステップS205において表示態様を変更させた後、端末装置100は、検索実行ボタンが選択されたか否かを判定する(ステップS207)。検索実行ボタンが選択されていない場合(ステップS207;No)、端末装置100は、検索実行ボタンが選択されるまで待機する。一方、検索実行ボタンが選択された場合(ステップS207;Yes)、端末装置100は、クエリに関連する検索結果ページに表示を遷移させる(ステップS208)。
そして、端末装置100は、ユーザがウェブページの表示を終了させたか否かを判定する(ステップS210)。ユーザがウェブページの表示を終了させない場合(ステップS210;No)、端末装置100は、ウェブページの表示を継続する。一方、ユーザがウェブページの表示を終了させた場合(ステップS210;Yes)、端末装置100による処理は終了する。なお、ユーザは任意のタイミングでウェブページの表示の終了を行うことができるため、ステップS210の処理は、任意のタイミングで行われてもよい。
〔8.変形例〕
上述した実施形態に係る処理は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてもよい。以下では、端末装置100、広告配信サーバ20、コンテンツ配信サーバ30及び広告配信システム1の他の実施形態について説明する。
〔8−1.他の表示例(1)〕
上記実施形態では、図1に示した処理の一例を用いて、端末装置100による表示処理について説明した。具体的には、図1では、端末装置100は、検索窓50の周辺に広告コンテンツC10を表示するとともに、通常の広告表示の領域R02に広告コンテンツC11を表示する例を示した。
ここで、端末装置100は、広告コンテンツC10とともに表示した広告コンテンツC11の表示態様と連動して、広告コンテンツC10の表示態様を変更するようにしてもよい。この場合、端末装置100は、広告コンテンツC10と広告コンテンツC11とが連動して挙動する広告コンテンツとして入稿を受け付ける。例えば、広告コンテンツC10と広告コンテンツC11とは、ともに動画データを有する広告コンテンツであり、広告コンテンツC11の動画再生に合わせて、広告コンテンツC10の動画も再生されるといった、連動性を有するものとする。
この場合、端末装置100は、表示した広告コンテンツC11の動画の再生と連動して、広告コンテンツC10の表示を変更する。これにより、端末装置100は、ウェブページW10において、一連の物語性を有する広告表示を行うことができ、より高い広告効果を発揮させることができる。
〔8−2.他の表示例(2)〕
また、端末装置100は、スクロール等の操作によって新たに画面上に表示される広告コンテンツと、表示済みの広告コンテンツとを連動させて、表示態様の変更処理を行ってもよい。この点について、図10を用いて説明する。
図10は、変形例に係る表示処理の一例を示す図である。図10では、端末装置100がスマートフォン等のスマートデバイスである場合に、検索窓周辺の領域の表示が、他の広告コンテンツと連動して変更される表示制御処理について説明する。
図10に示すウェブページW20は、ニューストピックス等の各種情報が掲載されるポータルサイト用のコンテンツである。ここでは、ウェブページW20の縦方向のサイズが、端末装置100の出力部130における縦方向の表示サイズよりも長いものとする。このため、端末装置100の出力部130内に位置するウェブページW20の領域のみが出力部130に表示され、出力部130外に位置するウェブページW20の領域は表示されない。端末装置100のユーザは、例えば、指F10を用いてスワイプ操作やフリック操作を行うことで、表示されたウェブページW20をスクロールさせ、ウェブページW20のうち出力部130内に位置させる領域を変更することができる。
図10に示すように、ウェブページW20は、検索窓60や検索実行ボタン62を含む検索領域65と、広告コンテンツを表示する領域R21やR22と、ニュースなどの記事(トピックス)を表示する領域R31、R32、R33及びR34とを含む。
図10に示す例では、端末装置100は、広告を表示する領域R21やR22、検索窓周辺の検索領域65に、広告コンテンツC30や広告コンテンツC40を表示する。広告コンテンツC30は、例えば、画像データC301や、テキストデータC302や、ボタン画像データC303を含む。また、広告コンテンツC40は、例えば、画像データC401や、テキストデータC402や、ボタン画像データC403を含む。なお、広告コンテンツC30と広告コンテンツC40とは、同一の広告主から入稿されたコンテンツであってもよいし、異なる広告主から入稿されたコンテンツであってもよい。
端末装置100は、広告コンテンツC30をウェブページW20の領域R21に表示する際に、検索窓60の周辺の領域である検索領域65にも含めた態様で表示する。これにより、端末装置100は、検索窓60周辺も含めた広告表示を行うことができる。なお、ウェブページW20では、検索領域65は、画面がスクロールされた場合でも画面上部に表示位置が保持されるものとする。検索領域65以外の領域は、ウェブページW20のスクロール操作に応じて表示が移動するものとする。以下、変形例に係る端末装置100が実行する表示処理の一例について、流れに沿って説明する。なお、以下では、端末装置100の状態遷移を図示する場合、左から順に第1状態、第2状態、・・・、第N状態(Nは任意の数)と表記する。
図10に示す第1状態は、端末装置100が出力部130にウェブページW20を表示する状態を示す。なお、端末装置100は、ウェブページW20の全体を表示できないので、初期状態ではウェブページW20の先頭から表示する。第1状態に示すように、端末装置100は、検索窓60の周辺も含めて、領域R21内に広告コンテンツC30を表示する。例えば、端末装置100は、領域R21と検索領域65に画像データC301を表示し、検索窓60内にテキストデータC302を表示し、検索実行ボタン62をボタン画像データC303に置き換えて表示する。この場合、端末装置100は、検索領域65と領域R21を区切る境界線を非表示としてもよい。
図10の第2状態は、端末装置100の表示に対して、ユーザが指F10を用いて画面を上方向へスクロールした状態を示す。この場合、領域R21は、スクロールに応じて画面外へと移動し、非表示となる。なお、図10の第2状態に示すように、端末装置100は、領域R21が画面外に移動した後であっても、検索領域65の背景色や、テキストデータC302や、ボタン画像データC303の表示について、第1状態を保持するものとする。また、画面のスクロールに応じて、端末装置100は、広告コンテンツC40を表示する領域R22を新たに画面に表示する。
図10の第3状態は、第2状態に引き続き、ウェブページW20に対してスクロール操作が行われた状態を示す。第3状態では、検索領域65に表示されている広告コンテンツC30と、領域R22に表示されている広告コンテンツC40とが近接する。端末装置100は、広告コンテンツC30と広告コンテンツC40とが近接したことを検知すると、検索領域65に表示していた広告コンテンツC30に関連する表示を変更する処理を行う。具体的には、端末装置100は、検索領域65に表示されている広告コンテンツC30の表示を、新たに近接した広告コンテンツC40に関連する表示へと変更する。
例えば、端末装置100は、第3状態に示すように、検索領域65の背景色を広告コンテンツC40の画像データC401と同一に変更する。また、端末装置100は、検索窓60内のプレースホルダをテキストデータC402に変更し、ボタン画像データC303をボタン画像データC403に置き換えて表示する。この場合、端末装置100は、検索領域65と領域R22を区切る境界線を非表示としてもよい。これにより、端末装置100は、検索窓60周辺の領域である検索領域65と領域R22とにおいて、ともに広告コンテンツC40に関連する表示を行うことができる。
このように、変形例に係る端末装置100は、ウェブページW20を移動する操作が行われることにより、広告コンテンツC40と広告コンテンツC30とが近接した場合には、広告コンテンツC40の表示態様と連動して広告コンテンツC30の表示態様を変更する。これにより、端末装置100は、ユーザが注視しやすい検索窓周辺の表示を、スクロール等の画面変化に応じて、変更することができる。このため、端末装置100は、広告コンテンツをユーザに視認させやすくなるため、広告コンテンツの広告効果を向上させることができる。
〔8−3.他の表示例(3)〕
上記実施形態では、端末装置100は、検索窓にクエリが入力されずに検索実行ボタンが選択された場合に、広告コンテンツに関連するランディングページを表示する例を示した。ここで、端末装置100は、検索窓に特定のクエリが入力された場合には、広告コンテンツに関連する検索結果ページを表示するなどの処理を行ってもよい。
例えば、端末装置100は、広告として表示したテキストデータと一致又は類似する検索クエリの入力を受け付けたものとする。この場合、検索クエリを入力したユーザは、検索窓周辺に表示された広告コンテンツに興味を抱き、プレースホルダに表示されたテキストを入力して検索を行ったことが推測される。この場合、端末装置100は、広告コンテンツに関連する表示を検索結果ページに追加して表示するなど、検索結果ページの表示を通常とは異なる態様で表示してもよい。
このように、端末装置100は、広告コンテンツの1つとして検索窓内に表示したテキストデータと同一又は類似する検索クエリが入力されて検索が実行された場合には、広告コンテンツと関連する表示が施された検索結果ページを新たに取得する。すなわち、端末装置100は、広告コンテンツに興味を抱き検索を行ったと推測されるユーザに、広告コンテンツと関連するような検索結果ページを提供することで、より広告コンテンツの宣伝対象への関心を高めさせることができる。
〔8−4.防止領域〕
上述したように、端末装置100は、検索窓の周辺に広告コンテンツを表示する。このため、検索機能を利用しようとするユーザが誤って広告コンテンツをクリックするなど、誤操作を招くおそれがある。そこで、端末装置100は、検索窓の周辺に広告コンテンツを表示する場合には、広告コンテンツにおける所定の領域分だけ、誤クリックの防止領域を設けるようにしてもよい。例えば、端末装置100は、検索窓や検索実行ボタンに近接する所定の領域については、クリックしてもランディングページへ遷移させない領域とするなどの処理を行ったうえで、広告コンテンツを検索窓の周辺に表示するようにしてもよい。
〔8−5.端末装置の操作記録〕
また、上述してきた端末装置100は、実施形態に係る広告コンテンツが表示されているウェブページに対して、ユーザがどれだけ端末装置100を操作したかという記録を広告配信サーバ20に送信してもよい。具体的には、端末装置100は、広告コンテンツへのクリックや、広告コンテンツをクリックせずに検索機能を利用する操作等を記録する。また、端末装置100は、ウェブページをリロードした回数や、広告コンテンツを特定する情報について端末装置100からの発信操作(例えば、SNSへの書き込みなど)など、ユーザが端末装置100に対して行う種々の操作を記録することもできる。そして、端末装置100は、記録された操作履歴に関する情報を広告配信サーバ20に送信する。
そして、広告配信サーバ20は、端末装置100から配信された端末装置100の操作履歴に関する情報を受信する。さらに、広告配信サーバ20は、受信した端末装置100の操作履歴に関する情報を集計し、かかる情報について分析した情報をさらに取得する。具体的には、広告配信サーバ20は、実施形態に係る制御情報を伴う広告コンテンツと、かかる制御情報を伴わない広告コンテンツとについて、クリックの回数や、SNSへの書き込みなどの反応数や、CTRなどの広告効果の指標を比較した情報などを取得する。また、広告配信サーバ20は、実施形態に係る制御情報を伴う広告コンテンツと、かかる制御情報を伴わない広告コンテンツとについて、インプレッション数の計数値などの比較を示す情報を広告主に提示してもよい。これにより、広告配信サーバ20は、端末装置100における実施形態に係る制御情報を伴うウェブページの表示態様の有用性(例えば、広告コンテンツの視認性が向上したことによるCTRの増加など)を広告主に示すことができる。
〔8−6.表示処理の態様〕
上記実施形態及び変形例では、端末装置100がスマートフォン等で実現される場合に、第1コンテンツであるウェブページが縦スクロールされる例を示したが、表示処理の態様は、かかる例に限られない。例えば、端末装置100は、横スクロール可能なウェブページを表示し、ウェブページが横スクロールされる場合に、上記実施形態に係る表示処理を実行してもよい。
〔8−7.広告に係るコンテンツ〕
上記実施形態で示した広告に係るコンテンツとは、営利若しくは非営利の広告だけではなく、ボランティアの募集、公共広告、公共に対する通知、その他任意のコンテンツであってもよい。例えば、広告に係るコンテンツは、図1で示した広告コンテンツC10のような、いわゆる広告コンテンツのみならず、ユーザに興味を抱かせ、広告コンテンツに含まれる情報、または、広告コンテンツと関連するコンテンツ(例えば、広告コンテンツC10をクリックしたことで表示されるランディングページ等)に含まれる情報を広く報知するものであれば、画像、動画像、文字、図形、記号、ハイパーリンク、その他任意のコンテンツを適用可能である。すなわち、ユーザに対して、広告に係るコンテンツが表示されるウェブページよりも興味を生じさせようとするコンテンツであれば、任意のコンテンツを広告に係るコンテンツとして適用可能である。
〔8−8.広告コンテンツが表示されるコンテンツ〕
上記実施形態では、広告コンテンツがウェブページ内に表示される例を示したが、広告コンテンツが表示されるのはウェブページに限られない。例えば、広告コンテンツは、端末装置100で実行されるアプリや、携帯電話ゲーム等の画面に含まれる検索窓の周辺の表示領域に表示されてもよい。また、端末装置100は、広告コンテンツ以外にも、任意のコンテンツについて、上述した処理を実行してもよい。
〔8−9.制御情報〕
上記実施形態では、端末装置100が、所定の制御情報を用いて上述した処理を実行する例を示した。ここで、実施形態に係る広告配信システム1において、制御情報を配信する装置は、広告配信サーバ20であっても、コンテンツ配信サーバ30であってもよい。
制御情報を配信する装置がコンテンツ配信サーバ30である場合、コンテンツ配信サーバ30は、配信対象であるウェブページとともに制御情報を端末装置100に配信する。端末装置100は、受信した制御情報に基づいて、上述してきた表示処理を行う。このように、制御情報の配信元が広告配信サーバ20かコンテンツ配信サーバ30であるかは、端末装置100の行う表示処理の結果には影響しない。また、端末装置100は、制御情報の配信を受けるのではなく、所定のアプリ等を介して、予め制御情報(本願に係る情報表示プログラムを含む)をインストールしておいてもよい。
〔8−10.プログラム〕
上述してきた端末装置100による処理は、本願に係る情報表示プログラムにより実現される。例えば、端末装置100に係る検知部146は、端末装置100が有するCPUやMPU等によって、情報表示プログラムがRAMを作業領域として、情報表示プログラムに係る検知手順が実行されることにより実現される。端末装置100に係る他の処理部も同様に、情報表示プログラムによる各手順が実行されることにより実現される。
なお、本願に係る端末装置100が実行する処理は、必ずしも全てが情報表示プログラムによって実現されるものでなくてもよい。例えば、検知部146は、端末装置100のユーザによって利用される当該端末装置100の利用状況を検知する。このとき、端末装置100の利用状況に関するデータ等は、端末装置100が有するOS(Operating System)によって検知されてもよい。具体的には、端末装置100の利用状況は、入力デバイスやタッチパネル等を介して行われる入出力を管理するOSによって検知される。この場合、情報表示プログラムに係る検知手順は、OSによって検知された入力デバイスやタッチパネル等に関する情報を検知することで、検知処理を実現してもよい。すなわち、情報表示プログラム自体が、上述してきたような端末装置100で実行される処理を実行するのではなく、OSによって取得されたデータ(例えば、端末装置100が有するセンサや回路等を利用して取得されるデータ)を受け取ったり、検知したりすることにより、上述してきた端末装置100の処理を実現するようにしてもよい。
〔8−11.装置構成〕
また、上記実施形態では、広告配信システム1に、コンテンツ配信サーバ30と広告配信サーバ20とが含まれる例を示したが、コンテンツ配信サーバ30と広告配信サーバ20とは1個の装置として形成されてもよい。この場合、図5に示したコンテンツ配信サーバ30は、例えば、コンテンツ記憶部32とは別に、広告コンテンツ記憶部を有する。そして、コンテンツ配信サーバ30は、端末装置100からウェブページの取得要求を受け付けた場合に、広告コンテンツ記憶部にある広告コンテンツとともに、広告取得命令を含まないウェブページを端末装置100に配信する。
また、上記実施形態では、広告配信サーバ20から端末装置100に広告コンテンツが配信される例を示したが、コンテンツ配信サーバ30が、広告配信サーバ20から広告コンテンツを取得してもよい。この場合、広告配信サーバ20は、コンテンツ配信サーバ30から広告コンテンツの取得要求を受け付ける。また、広告配信サーバ20は、コンテンツ配信サーバ30に広告コンテンツを配信する。また、コンテンツ配信サーバ30の配信部35は、広告配信サーバ20から取得した広告コンテンツとともに、広告取得命令を含まないウェブページを端末装置100に配信する。この場合には、コンテンツ配信サーバ30が、本願に係る制御装置に対応する。
〔8−12.その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、図6に示した要求部141及び受付部142は統合されてもよい。
また、上述してきた実施形態及び変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
〔9.ハードウェア構成〕
また、上述してきた実施形態に係る端末装置100、広告配信サーバ20及びコンテンツ配信サーバ30は、例えば図11に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。以下、端末装置100を例に挙げて説明する。図11は、端末装置100の機能を実現するコンピュータ1000の一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
CPU1100は、ROM1300又はHDD1400に格納されたプログラム(例えば、本願に係る情報表示プログラム)に基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を記憶する。通信インターフェイス1500は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、また、ネットワークNを介してCPU1100が生成したデータを他の機器へ送信する。
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して生成したデータを出力装置へ出力する。
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラム又はデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る端末装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部140の機能を実現する。また、HDD1400には、端末装置100が備える記憶部内のデータが格納される。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置からネットワークNを介してこれらのプログラムを取得してもよい。
なお、コンピュータ1000が実施形態に係る広告配信サーバ20として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部23の機能を実現する。
〔10.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る情報表示プログラムは、端末装置100に、取得手順と、表示手順とを実行させる。取得手順は、端末装置100が取得したウェブページW10(第1コンテンツの一例)に検索窓50が含まれる場合に、検索窓50に対応する広告コンテンツC10(第2コンテンツの一例)を取得する。表示手順は、取得手順によって取得された広告コンテンツC10を、ウェブページW10の検索窓50の周辺に表示する。
このように、実施形態に係る情報表示プログラムによれば、端末装置100は、ウェブページW10のうち、ユーザの視線が集まりやすい検索窓50の周辺に広告コンテンツC10を表示する。これにより、端末装置100は、広告コンテンツC10がユーザから視認され、認知される可能性を高めることができるため、結果として、広告コンテンツC10の訴求効果を向上させることができる。
また、表示手順は、広告コンテンツC10を検索窓50の周辺に表示している場合に、広告コンテンツC10と関連する所定のコンテンツ(例えば、テキストデータC102が含むテキスト)を検索窓50内に表示する。
このように、実施形態に係る情報表示プログラムによれば、端末装置100は、検索窓50のプレースホルダとして、広告コンテンツC10に関連するテキストを表示させることができる。これにより、端末装置100は、広告コンテンツC10の宣伝対象をよりユーザの視線に触れる箇所に配置することができるので、広告コンテンツC10の訴求効果を向上させることができる。
また、取得手順は、所定のコンテンツが検索窓50内に表示されていた場合に、当該所定のコンテンツと一致、又は関連するクエリが入力されて検索が実行された場合には、広告コンテンツC10と関連する表示が施された検索結果ページを取得する。表示手順は、取得手順によって取得された、広告コンテンツC10と関連する表示が施された検索結果ページを表示する。
このように、実施形態に係る情報表示プログラムによれば、端末装置100は、検索窓50に入力されたクエリに応じて、広告コンテンツC10と関連する表示(例えば、広告コンテンツC10が宣伝する対象を撮影した画像など)が追加されたような、通常の検索結果ページに比べてリッチな表現を含む検索結果ページを取得することができる。これにより、端末装置100は、より広告コンテンツC10の宣伝対象へのユーザの関心を高めることができる。
また、表示手順は、広告コンテンツC10を検索窓50の周辺に表示している場合に、検索窓50を利用して検索を実行させる際に選択される検索実行ボタンとして、広告コンテンツC10に対応した検索実行ボタンを表示する。
このように、実施形態に係る情報表示プログラムによれば、端末装置100は、通常時に表示される検索実行ボタンではなく、広告コンテンツC10と関連するボタン画像データC103等を検索実行ボタンとして表示させることができる。これにより、端末装置100は、検索窓50周辺の表示が、通常の検索機能における表示ではなく、何らかの広告が施された表示であることをユーザに認知させることができる。
また、表示手順は、検索窓50にクエリが入力されない状態で広告コンテンツC10に対応した検索実行ボタンが選択された場合には、広告コンテンツC10に関連するウェブページを新たに表示する。
このように、実施形態に係る情報表示プログラムによれば、端末装置100は、広告コンテンツC10と対応する検索実行ボタンが選択された場合には、広告コンテンツC10の広告主が設定したランディングページを表示させることができる。これにより、端末装置100は、広告コンテンツC10を視認したユーザをスムーズにランディングページへ誘導することができる。このことは、広告コンテンツC10のCVR(Conversion Rate)を増加させることにつながるため、端末装置100は、広告コンテンツC10の広告効果を向上させることができる。
また、表示手順は、ユーザが選択した場合(クリックやタップ操作など)に、端末装置100の画面表示を広告コンテンツC10に関連する表示に遷移させない領域を広告コンテンツC10に設けて、広告コンテンツC10を検索窓50の周辺に表示する。
このように、実施形態に係る情報表示プログラムによれば、端末装置100は、検索窓50の周辺に表示する広告コンテンツC10について、誤クリックの防止領域を設けることができる。これにより、端末装置100は、通常の検索機能を利用しようとするユーザのユーザビリティを低下させることなく、効果的な広告表示を行うことができる。
また、実施形態に係る情報表示プログラムは、端末装置100に、所定の条件下において、端末装置100が表示している検索窓50、ウェブページW10、又は広告コンテンツC10の少なくともいずれか一つの表示態様を変更する変更手順をさらに実行させる。
このように、実施形態に係る情報表示プログラムによれば、端末装置100は、表示した広告コンテンツC10等がユーザに注目されるよう、表示態様を変更する処理を行うことができる。これにより、端末装置100は、より広告コンテンツC10の広告効果を向上させることができる。
また、変更手順は、検索窓50に対して入力操作が行われることが検知された場合には、表示中の広告コンテンツC10を非表示に変更する。
このように、実施形態に係る情報表示プログラムによれば、端末装置100は、検索窓50がユーザから利用されようとする状況を検知した場合、広告コンテンツC10を非表示とすることができる。このことは、検索窓50の周辺の表示を通常の表示に戻すことを意味する。これにより、端末装置100は、通常の検索機能を利用しようとするユーザのユーザビリティが低下することを防止することができる。
また、表示手順は、ウェブページW10の所定の表示領域に第3コンテンツ(例えば、図1で示した広告コンテンツC11)を表示する。変更手順は、第3コンテンツが動画に係るコンテンツである場合、第3コンテンツが表示する動画と連動するように、広告コンテンツC10の表示態様を変更する。
このように、実施形態に係る情報表示プログラムによれば、端末装置100は、同じウェブページW10に表示されている他の広告コンテンツの表示態様と連動させて、広告コンテンツC10の表示を変更することができる。例えば、端末装置100は、広告コンテンツC11として表示された動画につながるように、広告コンテンツC10の動画を再生させるなど、広告として効果的な演出を行うことができる。これにより、端末装置100は、広告コンテンツC10の訴求効果を向上させることができる。
また、表示手順は、ウェブページW20の所定の表示領域に第3コンテンツ(例えば、図10で示した広告コンテンツC40)を表示する。変更手順は、ウェブページW20に対して移動する操作が行われることにより、第3コンテンツと広告コンテンツC30とが近接した場合には、第3コンテンツの表示態様と連動して広告コンテンツC30の表示態様を変更する。
このように、実施形態に係る情報表示プログラムによれば、端末装置100は、同じウェブページW20に表示されている他の広告コンテンツの表示態様と連動させて、広告コンテンツC30の表示を変更することができる。例えば、端末装置100は、広告コンテンツC40がスクロール操作されることで、検索窓60に表示されている広告コンテンツC30と近接した場合には、検索窓60の周辺に表示されている広告コンテンツC30を広告コンテンツC40に関連する表示に変更してもよい。これにより、端末装置100は、ユーザの目を惹くような画面表示を行うことができるため、表示する広告コンテンツの訴求効果を向上させることができる。
また、実施形態に係る広告配信サーバ20(制御装置の一例)は、ウェブページW10を表示する端末装置100を制御する制御部23を備える。制御部23は、ウェブページW10に検索窓50が含まれる場合に、検索窓50に対応する広告コンテンツC10を取得する処理と、ウェブページW10とともに、取得する処理によって取得された広告コンテンツC10をウェブページW10の検索窓50の周辺に表示する処理と、を端末装置100に実行させる。例えば、制御部23は、端末装置100に配信される制御情報によって、ウェブページW10に検索窓50が含まれる場合に、検索窓50に対応する広告コンテンツC10を取得する取得手順と、ウェブページW10とともに、取得する処理によって取得された広告コンテンツC10をウェブページW10の検索窓50の周辺に表示する表示手順と、を端末装置100に実行させる。
このように、実施形態に係る広告配信サーバ20によれば、端末装置100は、検索窓50に対応した広告コンテンツC10の配信を受け付け、ウェブページW10の検索窓50の周辺に表示することができる。これにより、端末装置100は、ユーザから認知される可能性の高い箇所に広告コンテンツC10を表示することができるため、広告コンテンツC10の訴求効果を向上させることができる。
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、配信部は、配信手段や配信回路に読み替えることができる。