JP2017128260A - ケーブル保持構造 - Google Patents

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真也 太向
四郎 田村
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Abstract

【課題】 インホイールモータ駆動装置が接続されたケーブルを保持する箇所において、ケーブルに負荷される引張り力や曲げ応力を緩和する。【解決手段】 懸架部材により車体に対して相対移動可能に取り付けられたインホイールモータ駆動装置と、車体に搭載されてインホイールモータ駆動装置を制御する制御装置とを接続するケーブルを備え、車体とインホイールモータ駆動装置との間で引き回されたケーブルを固定部材11により車体あるいは懸架部材に支持したケーブル固定構造であって、固定部材11は、ケーブルが通される貫通孔12を有する弾性部材13と、車体あるいは懸架部材に固定されて弾性部材13を締め付ける固定金具14とを備え、固定金具14は、弾性部材13の貫通孔12の開口部を除く部位を拘束する壁部22,30を有する。【選択図】 図2

Description

本発明は、電動車両の車輪内部に配置されたインホイールモータ駆動装置と、電動車両の車体に搭載された制御装置との間で引き回されるケーブルを保持するケーブル保持構造に関する。
乗用自動車のうち、電力および燃料を併用して車輪を駆動するハイブリッド車両や、電力のみで車輪を駆動する電気自動車等の電動車両が知られている。この種の電動車両では、車輪を駆動するインホイールモータ駆動装置を電動車両の車輪内部に配置すると共に、このインホイールモータ駆動装置の制御装置を電動車両の車体に搭載している。
この制御装置とインホイールモータ駆動装置とを接続するケーブルは、車体側の制御装置と車輪側のインホイールモータ駆動装置との間で引き回される。この場合、サスペンションの上下動や転舵によって過剰な引張りや曲げがケーブルに加わらないようにしなければならない。また、ケーブルが振れ回って周辺部品や地面に接触しないようにする必要もある。
そのため、車体側の制御装置と車輪側のインホイールモータ駆動装置との間で引き回されるケーブルを電動車両の車体などに保持する構造が必要である(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に開示されたケーブル保持構造は、インホイールモータ駆動装置の配線ボックスに配線を差し込み固定し、配線を配線クランプで保持する。配線クランプはキングピン回りに回動可能であり、インホイールモータ駆動装置がサスペンションアームに対して変位しても、配線に作用する応力を抑制できるようにしている。
特開2005−271909号公報
ところで、前述の特許文献1で開示されたケーブル保持構造では、例えば、インホイールモータ駆動装置が転舵する等して配線が屈曲しても、配線クランプが転舵に応じて回動することから、配線に作用する曲げ応力を緩和することができると考えられる。
しかしながら、特許文献1のケーブル保持構造では、配線クランプがキングピン回りに回動するため、配線クランプと配線ボックスとの間の距離や、配線クランプと配線ボックスとを接続する配線の両端部のなす角度が配線クランプの回動により変動する。これは、配線クランプの回転軸がキングピンから離れた位置にあることに起因する。また、サスペンションの上下動によっても配線クランプと配線ボックスとの位置関係が変わるために同様の問題が生じる。
その結果、サスペンションの上下動や転舵によって配線に引張り力が作用し、また、屈曲動作が繰り返し加えられる点で配線に曲げ応力が作用する。このようにして、引張り力や曲げ応力が負荷され続けると、配線の芯線に金属疲労が発生し、配線の芯線が損傷する懸念がある。
さらに、配線を車体に固定した固定箇所は、インホイールモータ駆動装置の変位に応じて回動するものではないため、その固定箇所において、配線に作用する曲げ応力がなおも大きい懸念となる。
そこで、本発明は前述の課題に鑑みて提案されたもので、その目的とするところは、インホイールモータ駆動装置が接続されたケーブルを保持する箇所において、ケーブルに負荷される引張り力や曲げ応力を緩和し得るケーブル保持構造を提供することにある。
本発明に係るケーブル保持構造は、懸架部材により車体に対して相対移動可能に取り付けられたインホイールモータ駆動装置と、車体に搭載されてインホイールモータ駆動装置を制御する制御装置とを接続するケーブルを備え、車体とインホイールモータ駆動装置との間で引き回されたケーブルを固定部材により車体あるいは懸架部材に支持した構造を具備する。
前述の目的を達成するための技術的手段として、本発明における固定部材は、ケーブルが通される貫通孔を有する弾性部材と、車体あるいは懸架部材に固定されて弾性部材を締め付ける固定金具とを備えている。また、本発明における固定金具は、弾性部材の貫通孔の開口部を除く部位を拘束する壁部を有する。
本発明では、ケーブルが弾性変形可能な弾性部材に保持されていることから、ケーブルは弾性部材が許容する範囲で若干の移動が可能となる。従って、サスペンションの上下動や転舵によってケーブルに引張り力や曲げ応力が作用しても、その引張り力や曲げ応力を弾性部材の弾性変形でもって緩和することができる。
また、ケーブルが通される弾性部材を締め付ける固定金具は、弾性部材の貫通孔の開口部を除く部位を拘束する壁部を有することから、サスペンションの上下動や転舵によってケーブルに引張り力や曲げ応力が作用しても、弾性部材の貫通孔の開口部を除く部位で応力が集中することを壁部により抑制することができる。
本発明における固定金具は、車体あるいは懸架部材に固定され、弾性部材の下部が嵌まり込む凹部を有する下部金具と、その下部金具に取り付けられ、弾性部材の上部が嵌まり込む凹部を有する上部金具とを備え、下部金具の凹部および上部金具の凹部に、ケーブルが延びる方向で弾性部材を拘束する下壁部および上壁部をそれぞれ形成した構造が望ましい。
このような構造を採用すれば、ケーブルに作用する引張り力や曲げ応力を弾性部材の弾性変形でもって緩和することができる。また、その引張り力や曲げ応力に基づいて弾性部材に作用する応力集中を下部金具の下壁部および上部金具の上壁部により抑制することができる。
本発明における固定金具は、車体あるいは懸架部材に固定され、弾性部材の下部が嵌まり込む凹部を有する下部金具と、その下部金具に取り付けられ、弾性部材の上部が嵌まり込む凹部を有する上部金具とを備え、ケーブルが延びる方向で弾性部材を拘束する側壁部が形成された側部金具を下部金具および上部金具の両側に取り付けた構造が望ましい。
このような構造を採用すれば、ケーブルに作用する引張り力や曲げ応力を弾性部材の弾性変形でもって緩和することができる。また、その引張り力や曲げ応力に基づいて弾性部材に作用する応力集中を側部金具の側壁部により抑制することができる。この構造では、弾性部材に作用する応力集中を抑制する側壁部を下部金具および上部金具とは別部材の側部金具で構成することができる。
本発明によれば、ケーブルが弾性変形可能な弾性部材に保持されていることから、ケーブルは弾性部材が許容する範囲で若干の移動が可能となる。従って、サスペンションの上下動や転舵によってケーブルに引張り力や曲げ応力が作用しても、その引張り力や曲げ応力を弾性部材の弾性変形でもって緩和することができる。
また、ケーブルが通される弾性部材を締め付ける固定金具は、弾性部材の貫通孔の開口部を除く部位を拘束する壁部を有することから、サスペンションの上下動や転舵によってケーブルに引張り力や曲げ応力が作用しても、弾性部材の貫通孔の開口部を除く部位で応力が集中することを壁部により抑制することができる。
その結果、ケーブルの損傷を未然に防止することができてケーブルの耐久性を向上させることができ、電動車両におけるランニングコストを低減できる。
本発明の実施形態で、(A)は下部金具を示す斜視図、(B)は上部金具を示す斜視図、(C)は弾性部材を示す斜視図である。 図1の下部金具および上部金具からなる固定金具に弾性部材を組み付けた固定部材を示す斜視図である。 (A)は図2の固定部材を示す平面図、(B)は(A)のP−P線に沿う断面図である。 (A)は図2の固定部材を示す正面図、(B)は(A)のQ−Q線に沿う断面図である。 本発明の他の実施形態で、(A)は下部金具を示す斜視図、(B)は上部金具を示す斜視図、(C)は側部金具を示す斜視図である。 図5の下部金具、上部金具および側部金具からなる固定金具に弾性部材を組み付けた固定部材を示す斜視図である。 (A)は図6の固定部材を示す正面図、(B)は(A)のR−R線に沿う断面図である。 固定部材の使用状態を示す斜視図である。
本発明に係るケーブル保持構造の実施形態を図面に基づいて以下に詳述する。
図8は、電動車両の車体8に対して懸架部材であるサスペンションを介して装着された車輪1を示す。この電動車両の車輪1は、同図に示すように、金属製のホイール2およびゴム製のタイヤ3を備える。ホイール2は円筒形状であり、その内部空間に車輪1を駆動するインホイールモータ駆動装置4が収容配置されている。
インホイールモータ駆動装置4のケーシングには、ナックルアーム5が一体的に形成されている。ナックルアーム5は、インホイールモータ駆動装置4の上部から延びて車輪1の外周部を迂回するように屈曲する。ナックルアーム5は、車輪1の上方に位置し、ボールジョイント6を介してサスペンションのアッパアーム7と連結される。インホイールモータ駆動装置4の下部は、サスペンションのロアアーム(図示せず)と連結される。
アッパアーム7はV字状であり、その両端部が車幅方向内側に配置され、ピボット(図示せず)を介して車体8に連結される。また、アッパアーム7の中央折曲部が車幅方向外側に配置され、ボールジョイント6と連結される。これにより、アッパアーム7は、両端部を基端とし、かつ、中央折曲部を遊端として、上下方向に揺動可能とされる。インホイールモータ駆動装置4は、車輪1と共に上下動可能とされる。
また、ロアアーム(図示せず)およびインホイールモータ駆動装置4の連結箇所と、アッパアーム7とナックルアーム5との連結箇所であるボールジョイント6とを結ぶ直線は、転舵軸線K(キングピン)を構成する。インホイールモータ駆動装置4は、車輪1と共に転舵軸線K回りに転舵可能とされる。
インホイールモータ駆動装置4は、例えば三相の電動モータを内蔵する。この電動モータを駆動するため、インホイールモータ駆動装置4の端子ボックス(図示せず)には、電動モータに電力を供給する3本の電力線(U相、V相およびW相)と、電動モータに信号を送信する1本の信号線とからなるケーブル9の一端側が接続される。ケーブル9の他端側は、車体8に形成された孔に通され、車体8に搭載されてインホイールモータ駆動装置4の電動モータを制御する制御装置であるインバータ(図示せず)と接続される。
ケーブル9は、インホイールモータ駆動装置4から立ち上がって車輪1を迂回しつつナックルアーム5に沿うように上方へ延びる。さらに、ケーブル9は、車両前後方向に延びつつ、車幅方向内側へ延びて車体8へ差し込まれる。このようにして、ケーブル9は、インホイールモータ駆動装置4と車体8との間で引き回される。
このうち、車両前後方向に延びるケーブル9は、ケーブル保持構造をなす固定部材11でナックルアーム5に支持される。これにより、ケーブル9は、インホイールモータ駆動装置4の転舵軸線Kと交差する位置で保持される。なお、車幅方向内側へ延びるケーブル9についても、固定部材11で車体8に支持される。
ケーブル9を懸架部材であるナックルアーム5や車体8に支持するケーブル保持構造としての固定部材11は、以下の構造を具備する。
この実施形態の固定部材11は、図1(A)〜(C)に示すように、ケーブル9が通される貫通孔12を有する弾性部材13〔図1(C)参照〕と、車体8あるいはナックルアーム5(図8参照)に固定されて弾性部材13を締め付ける固定金具14〔図1(A)(B)参照〕とを備えている。
弾性部材13は、ニトリルゴム(NBR)、アクリルゴム(ACM)、フッ素ゴム(FKM)またはシリコンゴム等を素材とした直方体形状をなし、3本の動力線と1本の信号線が挿通される4つの貫通孔12が形成されている。この弾性部材13の素材としては、PA66、PA6あるいはPVC等が好ましい。
固定金具14は、弾性部材13の貫通孔12の開口部を除く部位を拘束する壁部(後述の下壁部21,22および上壁部29,30)を有する。この固定金具14は、車体8あるいはナックルアーム5に固定される下部金具15〔図1(A)参照〕と、その下部金具15に取り付けられる上部金具16〔図1(B)参照〕とで構成されている。
下部金具15は、図1(A)に示すように、弾性部材13の下部が嵌まり込む凹部17が形成された台座部18と、台座部18の両側に一体的に形成されたフランジ部19とで構成されている。凹部17は、底部20と、ケーブル9が延びる方向と直交する方向で対向する第1の下壁部21と、ケーブル9が延びる方向で対向する第2の下壁部22とで形成されている。台座部18の上面には、上部金具16を取り付けるためのねじ孔23が設けられている。フランジ部19には、車体8あるいはナックルアーム5に固定するための取り付け孔24が設けられている。
上部金具16は、図1(B)に示すように、弾性部材13の上部が嵌まり込む凹部25が形成された外枠部26と、外枠部26の両側に一体的に形成されたフランジ部27とで構成されている。凹部25は、天部28と、ケーブル9が延びる方向と直交する方向で対向する第1の上壁部29と、ケーブル9が延びる方向で対向する第2の上壁部30とで形成されている。フランジ部27には、下部金具15に固定するための取り付け孔31が設けられている。
また、外枠部26には、ケーブル9を被覆する蛇腹状の保護カバー(図示せず)を取り付けるための半円形の筒状部32が一体的に設けられている。この保護カバーは、外枠部26の筒状部32の下方に半円形の筒状部材33(図2参照)をその周方向の凹凸嵌合により配置することにより、筒状部32および筒状部材33の外周に嵌め込むことで装着される。
以上で説明した下部金具15および上部金具16からなる固定金具14に対して弾性部材13を装着することにより、図2に示すように、固定部材11を構成する。図示しないが、固定部材11における弾性部材13の貫通孔12には4本のケーブル9(3本の動力線および1本の信号線)が通される。
図3(A)(B)および図4(A)(B)に示すように、弾性部材13の下部を下部金具15の凹部17〔図1(A)参照〕に収容すると共に、弾性部材13の上部を上部金具16の凹部25〔図1(B)参照〕に収容し、下部金具15の台座部18に上部金具16のフランジ部27をねじ止めする。
これにより、弾性部材13を締め付け状態で下部金具15と上部金具16とにより囲撓する。このようにして、固定金具14に弾性部材13を装着した固定部材11は、下部金具15のフランジ部19の取り付け孔24を利用することにより、車体8あるいはナックルアーム5にねじ止めで固定される。
ところで、インホイールモータ駆動装置4が、車輪1と共に上下方向にバウンドおよびリバウンドしたり、左右方向に転舵したりすると、サスペンションの上下動および転舵により車体8とインホイールモータ駆動装置4の相対位置が変化する。これにより、ケーブル9に引張り力および曲げ応力が作用する。
この実施形態では、前述のような構成を具備した固定部材11を採用したことにより、ケーブル9が弾性変形可能な弾性部材13に保持されていることから、ケーブル9は弾性部材13が許容する範囲で若干の移動が可能となる。従って、サスペンションの上下動や転舵によってケーブル9に引張り力や曲げ応力が作用しても、その引張り力や曲げ応力を弾性部材13の弾性変形でもって緩和することができる。
ここで、固定部材11において、ケーブル9が通された弾性部材13を締め付ける固定金具14は、弾性部材13の貫通孔12の開口部を除く部位を拘束する壁部、つまり、下部金具15の底部20、第1の下壁部21および第2の下壁部22と、上部金具16の天部28、第1の上壁部29および第2の上壁部30とを有する。
特に、ケーブル9が延びる方向で弾性部材13を拘束する下部金具15の第2の下壁部22および上部金具16の第2の上壁部30を有することから、サスペンションの上下動や転舵によってケーブル9に引張り力や曲げ応力が作用しても、弾性部材13の貫通孔12の開口部を除く部位で応力が集中することを、第2の下壁部22および第2の上壁部30により抑制することができる。
以上の実施形態では、固定金具14を下部金具15および上部金具16で構成した場合について説明したが、本発明はこれに限定されることなく、図5(A)〜(C)、図6および図7(A)(B)に示すように、固定金具14を下部金具15、上部金具16および側部金具41で構成することも可能である。
なお、図5(A)〜(C)、図6および図7(A)(B)において、図1(A)〜(C)、図2、図3(A)(B)および図4(A)(B)と同一または相当部分には同一参照符号を付して重複説明は省略する。
前述の実施形態における固定金具14は、下部金具15に第2の下壁部22を形成すると共に上部金具16に第2の上壁部30を形成することにより、ケーブル9が延びる方向で弾性部材13を拘束するようにしている。
これに対して、この実施形態における固定金具14は、下部金具15〔図5(A)参照〕および上部金具16〔図5(B)参照〕の両側に取り付けられた2枚の側部金具41に、前述した第2の下壁部22および第2の上壁部30に相当する側壁部46を形成することにより、ケーブル9が延びる方向で弾性部材13を拘束するようにしている。
側部金具41は、図5(C)に示すように、弾性部材13の貫通孔12と対応する中央部位に開口部42が設けられている。下部両側に設けられたフランジ部43には、下部金具15に固定するための取り付け孔44が設けられている。一方、下部金具15の台座部18の側面に側部金具41を固定するためのねじ孔45〔図5(A)参照〕が設けられている。
側部金具41は、下部金具15および上部金具16の両側に取り付けられて凹部17および凹部25を形成する。凹部17は、ケーブル9が延びる方向で対向する側壁部46と、前述の下部金具15の台座部18の底部20および第1の下壁部21とで形成されている。凹部25は、ケーブル9が延びる方向で対向する側壁部46と、前述の上部金具16の天部28および第1の上壁部29とで形成されている。
以上で説明した下部金具15、上部金具16および側部金具41からなる固定金具14に対して弾性部材13を装着することにより、図6に示すように、固定部材11を構成する。図示しないが、固定部材11における弾性部材13の貫通孔12には4本のケーブル9(3本の動力線および1本の信号線)が通される。
図7(A)(B)に示すように、下部金具15の台座部18の両側に側部金具41をねじ止めする。弾性部材13の下部を下部金具15および側部金具41の凹部17〔図5(A)参照〕に収容すると共に、弾性部材13の上部を上部金具16および側部金具41の凹部25〔図5(B)参照〕に収容し、下部金具15の台座部18に上部金具16のフランジ部27をねじ止めする。
これにより、弾性部材13を締め付け状態で下部金具15と上部金具16と側部金具41とにより囲撓する。このようにして、固定金具14に弾性部材13を装着した固定部材11は、下部金具15のフランジ部19の取り付け孔24を利用することにより、車体8あるいはナックルアーム5にねじ止めで固定される。
この実施形態の固定部材11においても、前述の実施形態の場合と同様、ケーブル9が弾性変形可能な弾性部材13に保持されていることから、サスペンションの上下動や転舵によってケーブル9に引張り力や曲げ応力が作用しても、その引張り力や曲げ応力を弾性部材13の弾性変形でもって緩和することができる。
また、ケーブル9が延びる方向で弾性部材13を拘束する側部金具41の側壁部46を有することから、サスペンションの上下動や転舵によってケーブル9に引張り力や曲げ応力が作用しても、弾性部材13の貫通孔12の開口部を除く部位で応力が集中することを、側部金具41の側壁部46により抑制することができる。
本発明は前述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。
4 インホイールモータ駆動装置
5 懸架部材(ナックルアーム)
8 車体
9 ケーブル
11 固定部材
12 貫通孔
13 弾性部材
14 固定金具
15 下部金具
16 上部金具
17,25 凹部
21,22 壁部(下壁部)
29,30 壁部(上壁部)
41 側部金具
46 側壁部

Claims (3)

  1. 懸架部材により車体に対して相対移動可能に取り付けられたインホイールモータ駆動装置と、車体に搭載されて前記インホイールモータ駆動装置を制御する制御装置とを接続するケーブルを備え、前記車体とインホイールモータ駆動装置との間で引き回されたケーブルを固定部材により車体あるいは懸架部材に支持したケーブル固定構造であって、
    前記固定部材は、前記ケーブルが通される貫通孔を有する弾性部材と、前記車体あるいは懸架部材に固定されて前記弾性部材を締め付ける固定金具とを備え、前記固定金具は、弾性部材の前記貫通孔の開口部を除く部位を拘束する壁部を有することを特徴とするケーブル保持構造。
  2. 前記固定金具は、前記車体あるいは懸架部材に固定され、前記弾性部材の下部が嵌まり込む凹部を有する下部金具と、前記下部金具に取り付けられ、弾性部材の上部が嵌まり込む凹部を有する上部金具とを備え、前記下部金具の凹部および前記上部金具の凹部に、ケーブルが延びる方向で弾性部材を拘束する下壁部および上壁部をそれぞれ形成した請求項1に記載のケーブル保持構造。
  3. 前記固定金具は、前記車体あるいは懸架部材に固定され、前記弾性部材の下部が嵌まり込む凹部を有する下部金具と、前記下部金具に取り付けられ、弾性部材の上部が嵌まり込む凹部を有する上部金具とを備え、ケーブルが延びる方向で弾性部材を拘束する側壁部が形成された側部金具を下部金具および上部金具の両側に取り付けた請求項1に記載のケーブル保持構造。
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