JP2017126863A - 機器の遠隔操作システム - Google Patents

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Abstract

【課題】施設内に人が存在するか否かを高い信頼性で示し得る情報を、人感センサを必要とせずに取得しつつ、該情報を反映させて施設内の機器の遠隔操作を行うことができる遠隔操作システムを提供する。【解決手段】遠隔操作システム1のコントローラ10は、施設Hを居所とするユーザが携帯する携帯端末機5が施設H内に存在するか否かを、近距離用通信方式での携帯端末機5との通信によって検知する機能を有し、施設H外の遠隔操作用端末機3から公衆通信網4を介して機器2の遠隔操作指令を受けたとき、当該検知結果を機器2の運転制御に反映させる。【選択図】図2

Description

本発明は、住宅等の施設内に設置された機器を施設外の端末機から遠隔操作し得るように構成されたシステムに関する。
HEMS(Home Energy Management System)等のシステムでは、施設内の空調機、暖房機等の家電機器を、施設外に居るユーザが、スマートフォン等の端末機を使用して遠隔操作することが可能である。
この種のシステムでは、施設内に別のユーザが居る場合に、当該施設内のユーザにとっては望ましくない態様で、施設内の機器の遠隔操作が行われてしまう場合があり得る。例えば、施設内のユーザが、暖房機による暖房運転を望んでいないのに、施設外のユーザが暖房運転を行うように、暖房機を遠隔操作してしまう場合があり得る。
このような不都合を解消し得るシステムとして、例えば特許文献1、2に見られるものが提案されている。
特許文献1には、住宅ネットワークシステムにおいて、宅内に人感センサを設置しておき、該人感センサにより宅内に人が居ることが検知されている状態では、宅外のユーザによる宅内の電気機器の遠隔操作を無効とするように構成したシステムが提案されている。
また、特許文献2には、宅内の電気機器の状態変化をHEMSコントローラで監視しておき、該電気機器の状態変化が検出された場合には、在宅者が居るものとみなして、所定時間の間、宅外のユーザによる宅内の電気機器の遠隔操作を禁止するように構成したシステムが提案されている
特開2003−198745号公報 特開2015−154419号公報
しかしながら、特許文献1に見られるシステムでは、宅内に人が居るか否かを高い信頼性で検知するためには、多数の人感センサを宅内に設置する必要がある。このため、設備コストが高額なものとなりやすい。
また、特許文献2に見られるシステムでは、宅内に居る人が、電気機器の運転を必要とせずに、該電気機器の運転操作を行っていない状況では、宅外のユーザが該電気機器の遠隔操作を行うことができる。このため、宅内のユーザが望んでいないのに、該電気機器の運転を行わせる遠隔操作が宅外のユーザによって行われてしまう。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたものであり、施設内に人が存在するか否かを高い信頼性で示し得る情報を、人感センサを必要とせずに取得しつつ、該情報を反映させて施設内の機器の遠隔操作を行うことができる遠隔操作システムを提供することを目的とする。
本発明の機器の遠隔操作システムの第1の態様は、上記の目的を達成するために、施設内に設けられた機器の運転制御を行う機能と、前記機器の遠隔操作用の端末機と公衆通信網を経由して通信を行う機能とを有するコントローラを備えており、該コントローラが施設外に存在する前記遠隔操作用の端末機から前記公衆通信網を経由して与えられる遠隔操作指令に応じて前記機器の運転制御を行い得るように構成された遠隔操作システムにおいて、前記コントローラは、前記施設を居所とするユーザが携帯する携帯端末機としてあらかじめ登録された携帯端末機が前記施設内に存在するか否かを、近距離用通信方式での該携帯端末機との通信によって検知する機能をさらに有しており、前記遠隔操作用の端末機から前記遠隔操作指令が与えられたとき、該遠隔操作指令に応じた前記機器の運転制御を、前記携帯端末機が前記施設内に存在することが検知されない場合に実行し、前記携帯端末機が前記施設内に存在することが検知された場合には該遠隔操作指令に応じた前記機器の運転制御を実行しないように構成されていることを特徴とする(第1発明)。
なお、本発明において、前記近距離用通信方式は、前記施設外の領域、あるいは、前記施設外の領域のうちの該施設の近辺の領域を除く領域では、通信用の電波(所定の周波数帯の電波)のパワーが十分に減衰して、該電波を受信することが実質的に困難となるように該電波の発信が行われる通信方式を意味する。該近距離用通信方式としては、例えばWi−Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)等を採用し得る。
上記第1発明によれば、前記コントローラは、あらかじめ登録された携帯端末機が前記施設内に存在するか否かを、近距離用通信方式での該携帯端末機との通信によって検知する。
ここで、前記近距離用通信方式は、上記した通信方式であるから、前記コントローラと携帯端末機との間での通信を行い得る状態では、該携帯端末機が、施設内に存在する(施設の近辺に存在する場合を含む)とみなし得る。また、前記コントローラと携帯端末機との間での通信を行うことができない状態では、該携帯端末機が施設内に存在しないとみなし得る。
従って、前記コントローラと携帯端末機との通信によって、コントローラは、該携帯端末機が施設内に存在するか否かを検知できる。
この場合、前記携帯端末機は、前記ユーザが携帯する携帯端末機であるから、該携帯端末機が施設内に存在する場合、該携帯端末機を携帯するユーザも施設内に存在する可能性が高い。従って、前記携帯端末機が施設内に存在するか否かの情報は、該携帯端末機を携帯するユーザが施設内に存在するか否かを高い信頼性で示す情報となる。
また、上記携帯端末機は、遠隔操作システムに専用のものである必要はなく、各ユーザが日常的に携帯する個人用のスマートフォン、携帯電話、タブレット端末等を上記携帯端末機として使用し得る。
従って、コントローラは、施設内にユーザ(人)が存在するか否かを高い信頼性で示し得る情報を、人感センサを必要とすることなく、各ユーザが携帯する携帯端末機との通信によって取得することができる。
そして、コントローラは、前記遠隔操作用の端末機から前記遠隔操作指令が与えられたとき、該遠隔操作指令に応じた前記機器の運転制御を、前記携帯端末機が前記施設内に存在することが検知されない場合に実行する。
これにより、施設内にユーザが存在しない状況では、前記遠隔操作用の端末機を操作するユーザの要望に従って(前記遠隔操作指令に応じて)、前記機器の運転制御が実行されることとなる。
また、コントローラは、前記携帯端末機が前記施設内に存在することが検知された場合には該遠隔操作指令に応じた前記機器の運転制御を実行しない。
これにより、施設内にユーザが存在する状況で、該ユーザが望んでいない前記機器の運転制御が実行されてしまうのを、高い信頼性で防止することができる。
よって、第1発明によれば、施設内に人(ユーザ)が存在するか否かを高い信頼性で示し得る情報を、人感センサを必要とせずに取得しつつ、該情報を反映させて施設内の機器の遠隔操作を行うことができる。
また、本発明の機器の遠隔操作システムの第2の態様は、上記の目的を達成するために、施設内に設けられた機器の運転制御を行う機能と、前記機器の遠隔操作用の端末機と公衆通信網を経由して通信を行う機能とを有するコントローラを備えており、該コントローラが施設外に存在する前記遠隔操作用の端末機から前記公衆通信網を経由して与えられる遠隔操作指令に応じて前記機器の運転制御を行い得るように構成された遠隔操作システムにおいて、前記コントローラは、前記施設を居所とするユーザが携帯する携帯端末機としてあらかじめ登録された携帯端末機が前記施設内に存在するか否かを、近距離用通信方式での該携帯端末機との通信によって検知する機能をさらに有しており、前記遠隔操作用の端末機から前記遠隔操作指令が与えられたとき、該遠隔操作指令に応じた前記機器の運転制御を、前記携帯端末機が前記施設内に存在することが検知されない場合に実行し、前記携帯端末機が前記施設内に存在することが検知された場合には、該携帯端末機の存在を示す施設内存在情報を前記遠隔操作用の端末機に送信し、その後、所定の時間内に前記機器の運転制御を行うべき旨の指令を前記遠隔操作用の端末機から受信した場合に、前記遠隔操作指令に応じた前記機器の運転制御を実行し、前記所定の時間内に前記機器の運転制御を行うべき旨の指令を前記遠隔操作用の端末機から受信しない場合には、前記遠隔操作指令に応じた前記機器の運転制御の実行を中止するように構成されていることを特徴とする(第2発明)。
なお、本発明において、前記近距離用通信方式の意味は、前記第1発明と同じである。
上記第2発明によれば、第1発明と同様に、前記コントローラは、施設内にユーザ(人)が存在するか否かを高い信頼性で示し得る情報を、人感センサを必要とすることなく、各ユーザが携帯する携帯端末機との通信によって取得することができる。
そして、コントローラは、前記遠隔操作用の端末機から前記遠隔操作指令が与えられたとき、該遠隔操作指令に応じた前記機器の運転制御を、前記携帯端末機が前記施設内に存在することが検知されない場合に実行する。
これにより、施設内にユーザが存在しない状況では、前記遠隔操作用の端末機を操作するユーザの要望に従って(前記遠隔操作指令に応じて)、前記機器の運転制御が実行されることとなる。
一方、前記携帯端末機が施設内に存在することが検知された場合には、コントローラは、該携帯端末機の存在を示す施設内存在情報を前記遠隔操作用の端末機に送信し、その後、所定の時間内に前記機器の運転制御を行うべき旨の指令を前記遠隔操作用の端末機から受信した場合に、前記遠隔操作指令に応じた前記機器の運転制御を実行する。
このため、前記遠隔操作用の端末機を操作したユーザ(以降、遠隔操作ユーザということがある)は、前記施設内存在情報の受信によって、施設内に他のユーザが存在していることを認識することができることとなる。
そして、遠隔操作ユーザが、施設内に他のユーザが存在していることを認識した上で、機器の運転制御を実行させることを選択して、その旨の指令を遠隔操作用の端末機から送信させた場合には、該指令を受信したコントローラが、遠隔操作指令に応じた機器の運転制御を実行する。従って、遠隔操作ユーザの希望に則して、機器の運転制御が実行される。
他方、遠隔操作ユーザが、施設内に他のユーザが存在していることを認識したことに応じて、機器の運転制御を実行させることを選択しなかった場合には、遠隔操作用の端末機から、機器の運転制御を実行すべき旨の指令は送信されない。そして、この場合には、コントローラは、前記所定の時間内に前記機器の運転制御を行うべき旨の指令を受信しないため、前記遠隔操作指令に応じた前記機器の運転制御の実行を中止する。
このように、遠隔操作ユーザは、施設内に他のユーザが存在していることを認識することに応じて、機器の運転制御を実行すべきか否かを選択することができると共に、その選択結果を機器の運転制御に反映させることができる。
よって、第2発明によれば、施設内に人(ユーザ)が存在するか否かを高い信頼性で示し得る情報を、人感センサを必要とせずに取得しつつ、該情報を反映させて施設内の機器の遠隔操作を行うことができる。
そして、第2発明では、施設内にユーザが存在する場合に、一律に、機器の運転制御が実行されないこととなるのではなく、遠隔操作ユーザが、施設内にユーザが存在することを認識した上で、機器の運転制御を実行させるか否かを選択することができる。従って、遠隔操作ユーザの希望を機器の運転制御に的確に反映させることができる。
上記第2発明では、前記コントローラは、前記携帯端末機が前記施設内に存在することが検知された状況で、前記遠隔操作指令に応じた前記機器の運転制御を実行するときには、該機器の運転制御を実行する旨を示す情報を、前記施設内に存在することが検知された前記携帯端末機に送信するように構成されていることが好ましい(第3発明)。
これによれば、前記施設内に存在することが検知された前記携帯端末機を携帯するユーザは、遠隔操作による機器の運転制御が実行された場合に、速やかにその旨を認識することができる。このため、該携帯端末機を携帯するユーザは、機器の当該運転制御が自身の望まないものである場合には、速やかに当該運転制御を中止させることが可能となる。さらには該携帯端末機を携帯するユーザは、当該運転制御の中止を遠隔操作ユーザに適宜連絡することも可能となる。
前記第1〜第3発明において、前記コントローラが、携帯端末機が施設内に存在することを検知ための該携帯端末機との通信の形態としては、次のような形態を採用し得る。
その一例の形態では、前記携帯端末機は、前記コントローラが受信可能な所定の信号を前記近距離用通信方式で周期的に送信するように構成されており、前記コントローラは、前記所定の信号の受信の有無によって、前記携帯端末機が前記施設内に存在するか否かを検知するように構成されている(第4発明)。
また、他の例の形態では、前記携帯端末機は、前記コントローラから送信される所定の信号を受信したときに、前記コントローラが受信可能な応答信号を、前記近距離用通信方式で送信するように構成されており、前記コントローラは、前記携帯端末機が受信可能な前記所定の信号を、前記近距離用通信方式で周期的に送信し、該所定の信号の送信に応じた前記応答信号の受信の有無によって、前記携帯端末機が前記施設内に存在するか否かを検知するように構成されている(第5発明)。
これらの第4発明及び第5発明によれば、コントローラは、携帯端末機との簡単な通信形態によって、該携帯端末機が施設内に存在するか否かを検知できる。
本発明の実施形態(第1〜第3実施形態)における遠隔操作システムの構成例を示す図。 第1実施形態及び第2実施形態におけるコントローラの処理を示すフローチャート。 第1実施形態又は第3実施形態において、コントローラによる携帯端末機の検知のために携帯端末機で実行される処理を示すフローチャート。 第1実施形態又は第3実施形態において、コントローラによる携帯端末機の検知のためにコントローラで実行される処理を示すフローチャート。 第2実施形態又は第3実施形態において、コントローラによる携帯端末機の検知のために携帯端末機で実行される処理を示すフローチャート。 第2実施形態又は第3実施形態において、コントローラによる携帯端末機の検知のためにコントローラで実行される処理を示すフローチャート。 第3実施形態におけるコントローラの処理を示すフローチャート。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態を図1〜図4を参照して以下に説明する。図1に示すように、本実施形態の遠隔操作システム1は、施設の一例としての居宅H(家屋、住戸等)に設置された機器2の遠隔操作を、宅外に存在する遠隔操作用の端末機3から公衆通信網4を介して行い得るように構成されたシステムである。公衆通信網4は、インターネット、電話回線網等により構成される広域ネットワークである。
遠隔操作用の端末機3(以降、単に遠隔操作用端末機3という)は、公衆通信網4に無線又は有線により接続可能な端末機である。該遠隔操作用端末機3は、例えばスマートフォン、携帯電話(フィーチャーフォン)、タブレット端末、パソコン等により構成される。遠隔操作用端末機3は、携帯型のものと据え置き型のものとのいずれであってもよい。
この遠隔操作用端末機3には、機器2の遠隔操作用のアプリケーションがあらかじめ実装されている。そして、該アプリケーションを起動した状態で、遠隔操作用端末機3の操作を行うことで、居宅Hの機器2に対する遠隔操作指令(機器2の作動開始もしくは作動停止の指令、あるいは、機器2の作動用の設定情報(タイマ時刻、目標値等)の変更の指令等)を、公衆通信網4を経由して機器2側に送信することが可能である。また、遠隔操作用端末機3は、機器2の作動状態等の情報を、機器2側から公衆通信網4を介して受信することも可能である。
なお、遠隔操作用端末機3は、居宅Hの各居住者(ユーザ)が個別に所有するもの、あるいは、共用のもののいずれであってもよい。
機器2の一例としては、例えば空調機、床暖房装置、浴室暖房装置等が挙げられる。ただし、機器2は、遠隔操作を行い得るものであれば、上記以外の機器であってもよい。また、遠隔操作の対象の機器2は、複数の機器であってもよい。
遠隔操作の対象の機器2には、コントローラ10が搭載されている。該コントローラ10は、CPU、RAM、ROM、インターフェース回路、通信デバイス等を含む1つ又は複数の電子回路ユニットにより構成されている。
このコントローラ10は、実装されたプログラム又はハードウェア構成により実現される機能として、機器2の運転制御を行う運転制御部11としての機能と、外部との通信処理を実行する通信処理部12としての機能と、居宅H内に携帯端末機5が存在するか否かを検知する端末機検知部13としての機能とを有する。
運転制御部11は、機器2用の操作器(図示省略)の操作に応じて、あるいは、遠隔操作用端末機3から与えられる遠隔操作指令に応じて、機器2の運転制御を行う。
通信処理部12は、遠隔操作用端末機3とコントローラ10との間の通信処理と、携帯端末機5とコントローラ10との間の通信処理とを実行する。
遠隔操作用端末機3とコントローラ10との間の通信では、コントローラ10が居宅Hに設置されたゲートウェイデバイス6を介して公衆通信網4に接続され、この状態で、コントローラ10と遠隔操作用端末機3との間での通信が公衆通信網4を経由して行われる。
この場合、コントローラ10とゲートウェイデバイス6との間の通信方式は、LANケーブル等よる有線方式と、Wi−Fi(登録商標)等による無線方式とのいずれの方式であってもよい。なお、ゲートウェイデバイス6は、ルータとしての機能を含み得る。
携帯端末機5は、居宅Hの各居住者が日常的に携帯する端末機である。該携帯端末機5は、スマートフォン、携帯電話(フィーチャーフォン)、タブレット端末等により構成される。
各居住者の携帯端末機5は、各居住者が携帯する携帯端末機であると共に、居宅H内で機器2との通信を行い得る端末機(機器2を含むローカルネットワークに属する端末機)として、あらかじめコントローラ10(又はゲートウェイデバイス6)に登録されている。そして、各携帯端末機5とコントローラ10との間の通信は、公衆通信網4を経由することなく、Wi−Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)等の近距離用の無線通信方式によって、直接的に、あるいは、ゲートウェイデバイス6を介して行われる。
端末機検知部13は、各携帯端末機5とコントローラ10との間での通信に基づいて、後述する如く各携帯端末機5が居宅H内に存在するか否かを検知する。
補足すると、コントローラ10は、機器2の外部に配置されていてもよい。また、遠隔操作の対象の機器2が複数の機器からなる場合には、コントローラ10は、当該複数の機器の運転を統括的に管理する機能を有するもの(例えばHEMSコントローラ等)であってもよい。また、コントローラ10は、ゲートウェイとしての機能を含んでいてもよい。この場合には、ゲートウェイデバイス6を省略し得る。
次に、機器2の遠隔操作に関する作動を具体的に説明する。
コントローラ10は、機器2の遠隔操作に関して、図2のフローチャートに示す処理を繰り返す。STEP1において、コントローラ10は、宅外の遠隔操作用端末機3からのアクセスを受けて、該遠隔操作用端末機3から機器2の遠隔操作指令を受信したか否かを通信処理部12を介して逐次監視する。このSTEP1の判断結果が否定的になる状態は、遠隔操作指令の受信待ち状態であり、この状態では、STEP1の判断処理が継続する。
そして、STEP1の判断結果が肯定的になると、コントローラ10は、次に、STEP2において、居宅H内に携帯端末機5が存在するか否かを端末機検知部13により判断する。この判断処理は、例えば次のように行われる。
本実施形態では、各居住者の携帯端末機5には、図3のフローチャートに示す処理を、バックグラウンド処理として該携帯端末機5に周期的に実行させるアプリーケーションがあらかじめ実装されている。この処理では、STEP11において、所定時間(例えば30秒)を計時する計時タイマのリセット(計時値の初期化)及び起動が行われる。さらに、STEP12において、計時タイマによる30秒の計時が終了したか否かの判断処理が、該判断結果が肯定的になるまで継続する。
そして、30秒の計時が終了して、STEP12の判断結果が肯定的になると、携帯端末機5は、STEP13において、該携帯端末機5が居宅H内に存在するか否かを検知するために用いられる確認用信号を送信する。該確認用信号は、コントローラ10との通信用の無線通信方式(Wi−Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)等)での信号であり、送信元の携帯端末機5の識別コードを含んでいる。STEP13の処理の後は、STEP11からの処理が再開される。なお、上記確認用信号は、本発明における所定の信号に相当する。
かかる処理により、携帯端末機5は、所定時間毎(30秒毎)に確認用信号を送信する。
一方、コントローラ10は、居宅H内に携帯端末機5が存在するか否かを判断するために、図4のフローチャートに示す処理を端末機検知部13により繰り返す。
この処理では、端末機検知部13は、STEP21において、所定時間(例えば30秒)を計時する計時タイマのリセット(計時値の初期化)及び起動を実行する。なお、当該所定時間は、携帯端末機5が確認用信号を送信する周期よりも長い時間であってもよい。
次いで、STEP22において、端末機検知部13は、携帯端末機5から送信される確認用信号が通信処理部12で受信されたか否かを判断する。このSTEP22の判断結果が否定的となる状態では、端末機検知部13は、STEP21で起動した計時タイマの計時(30秒の計時)が終了したか否かをSTEP25で判断する。そして、端末機検知部13は、STEP22の判断結果が肯定的になるか、又は、STEP25の判断結果が肯定的になるまで、STEP22,25の判断処理を継続する。
STEP22の判断結果が否定的となる状態(コントローラ10が確認用信号を受信しない状態)のままで、計時タイマによる30秒の計時が終了した場合には、STEP25の判断結果が肯定的になる。
ここで、いずれかの居住者の携帯端末機5が居宅H内に存在している場合には、該携帯端末機5が前記した図3の処理によって、30秒毎に確認用信号を送信するので、コントローラ10は、STEP25の判断結果が肯定的になる前に該確認用信号を受信し、ひいては、STEP22の判断結果が肯定的になる。
従って、STEP25の判断結果が肯定的となる状況は、居住者の携帯端末機5のいずれもが、居宅H内に存在しないとみなし得る状況である。そこで、端末機検知部13は、STEP25の判断結果が肯定的となった場合(計時タイマの計時中に確認用信号を受信しなかった場合)には、STEP26において、居宅H内に携帯端末機5が存在しないと判定する。
一方、STEP25の判断結果が肯定的となる前に、確認用信号が通信処理部12により受信されることによって、STEP22の判断結果が肯定的になった場合には、端末機検知部13は、受信した確認用信号の送信元の携帯端末機が、居住者のものとしてあらかじめ登録された携帯端末機5であるか否かをSTEP23で判断する。この判断は、受信した確認用信号の送信元の識別コードと、コントローラ10(又はゲートウェイデバイス6)にあらかじめ登録された居住者の携帯端末機5の識別コードとを照合することで行われる。
STEP23の判断結果が否定的である場合には、コントローラ10で受信された確認用信号は、居宅Hから近距離の範囲内に存在する部外者の携帯端末機から送信されたものであるとみなし得る。そこで、STEP23の判断結果が否定的である場合には、端末機検知部13は、居住者の携帯端末機5からの確認用信号はコントローラ10で受信されていないものとみなして、STEP25からの処理を実行する。
また、STEP23の判断結果が肯定的である場合には、居住者の携帯端末機5から送信された確認用信号がコントローラ10で受信されたこととなる。そこで、この場合には、端末機検知部13は、STEP24において、居宅H内に携帯端末機5が存在すると判定する。
補足すると、携帯端末機5を携帯する居住者が、居宅Hの外に居る場合であっても、該居住者の位置が、携帯端末機5から送信される確認用信号をコントローラ10で受信し得る範囲内の位置(前記近距離用の無線通信方式での通信可能エリア内の位置)であれば、STEP22,23の判断結果が肯定的になる。この場合、該居住者の携帯端末機5は、厳密には、居宅Hの外に存在することとなるものの、その存在位置は、居宅Hに十分に近い位置であるので、該居住者が一時的に居宅Hの外(庭など)に出ている可能性が高い。
従って、本実施形態では、端末機検知部13は、居住者の携帯端末機5が実際に居宅Hの中に存在する場合だけでなく、該携帯端末機5が居宅Hから十分に近い範囲内(確認用信号をコントローラ10で受信し得る範囲内)で該居宅Hの外に存在する場合も含めて、STEP24において、居宅H内に該携帯端末機5が存在すると判定される。
図2のSTEP2では、上記の如く、居宅H内に居住者の携帯端末機5が存在するか否かが判断される。
STEP2の判断結果が肯定的である場合(居宅H内に居住者の携帯端末機5が存在すると判定された場合)には、当該携帯端末機5の所有者(居住者)も居宅H内に存在する(居宅Hの近辺に存在する場合を含む)とみなし得る。
この場合には、コントローラ10は、STEP3において、遠隔操作指令に基づく機器2の運転制御を実行せずに、その旨を示す情報を、ゲートウェイデバイス6及び公衆通信網4を介して遠隔操作用端末機3に送信する。
また、STEP2の判断結果が否定的である場合(居宅H内に居住者の携帯端末機5が存在しないと判定された場合)、すなわち、居宅Hに居住者が誰も存在していないとみなし得る場合には、コントローラ10は、STEP4において、運転制御部11により、遠隔操作指令に基づき機器2の運転制御を実行する。
STEP3,4の処理の後は、STEP1からの処理が再開される。
以上の如く、本実施形態では、居宅Hの各居住者が日常的に携帯する携帯端末機5のいずれかが居宅H内に存在する場合(居宅Hの近辺に存在する場合を含む)には、遠隔操作用端末機3からの遠隔操作指令に基づく機器2の運転制御は実行されず、各居住者の携帯端末機5のいずれもが居宅H内に存在しない場合にだけ遠隔操作指令に基づく機器2の運転制御が実行される。
結果的に、居宅Hにいずれかの居住者が存在する場合、あるいは、その可能性が高い場合には、遠隔操作指令に基づく機器2の運転制御が実行されないこととなる。このため、居宅Hに存在する居住者にとって望ましくない機器2の運転制御が行われてしまうのを防止できる。
そして、この場合には、遠隔操作用端末機3を操作した居住者とは別の居住者が居宅H内に存在することで、機器2の運転制御が実行されない旨の情報が遠隔操作用端末機3に送信されるので、該遠隔操作用端末機3により機器2の遠隔操作を行おうとした居住者(以降、遠隔操作ユーザということがある)は、機器2の運転制御がなされないことを認識できる。
また、コントローラ10と各居住者が日常的に携帯する携帯端末機5との通信(コントローラ10による確認用信号の受信の有無)によって、該携帯端末機5が居宅H内に存在するか否かを判断することによって、結果的に、各居住者が居宅H内に存在するか否かを高い信頼性で検知できることとなる。このため、コントローラ10は、遠隔操作指令に基づく機器2の運転制御の実行の可否を的確に選定できる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態を図5及び図6を参照して説明する。なお、本実施形態は、前記STEP2の判断処理(端末機検知部13の処理)の手法だけが第1実施形態と相違するものである。このため、本実施形態の説明では、第1実施形態と同一の事項については、説明を省略する。
本実施形態では、居宅H内に居住者の携帯端末機5が存在するか否かを探索的に検知するための確認用信号がコントローラ10から送信される。そして、携帯端末機5は、当該確認用信号を受信すると、それに対する応答信号を送信する。
以下、具体的に説明すると、本実施形態では、各居住者の携帯端末機5には、図5のフローチャートに示す処理を、バックグラウンド処理として該携帯端末機5に周期的に実行させるアプリーケーションがあらかじめ実装されている。この処理では、携帯端末機5は、STEP31において、コントローラ10から送信される確認用信号を受信したか否かを監視する。
そして、携帯端末機5は、確認用信号を受信して、STEP31の判断結果が肯定的になると、次に、STEP32において、応答信号を送信する。この応答信号は、コントローラ10との通信用の無線通信方式(Wi−Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)等)での信号であり、送信元の携帯端末機5の識別コードを含んでいる。STEP32の処理の後は、STEP31からの処理が再開される。
一方、コントローラ10は、居宅H内に携帯端末機5が存在するか否かを判断するために、図6のフローチャートに示す処理を端末機検知部13により繰り返す。
この処理では、端末機検知部13は、STEP41において、所定時間(例えば30秒)を計時する第1計時タイマのリセット(計時値の初期化)及び起動を実行する。
次いで、STEP42において、端末機検知部13は、STEP41で起動した第1計時タイマの計時(30秒の計時)が終了したか否かを判断する。そして、該第1計時タイマの計時が終了して、STEP42の判断結果が肯定的になると、STEP43において、端末機検知部13は、通信処理部12を介して確認用信号を送信する。該確認用信号は、携帯端末機5との通信用の無線通信方式(Wi−Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)等)での信号であり、送信元のコントローラ10の識別コードを含んでいる。
次いで、STEP44において、端末機検知部13は、所定時間(例えば1分)を計時する第2計時タイマのリセット(計時値の初期化)及び起動を実行する。
さらに、STEP45において、端末機検知部13は、携帯端末機5から送信される前記応答信号が通信処理部12で受信されたか否かを判断する。このSTEP45の判断結果が否定的となる状態では、端末機検知部13は、STEP44で起動した第2計時タイマの計時(1分の計時)が終了したか否かをSTEP48で判断する。そして、端末機検知部13は、STEP45の判断結果が肯定的になるか、又は、STEP48の判断結果が肯定的になるまで、STEP45,48の判断処理を継続する。
ここで、いずれかの居住者の携帯端末機5が居宅H内に存在している場合には、該携帯端末機5は、STEP43でコントローラ10から送信された確認用信号を受信するため、前記した図5の処理によって応答信号を送信する。このため、コントローラ10は、STEP48の判断結果が肯定的になる前に該応答信号を通信処理部12を通じて受信し、ひいては、STEP45の判断結果が肯定的になる。
従って、STEP48の判断結果が肯定的となる状況は、居住者の携帯端末機5のいずれもが、居宅H内に存在しないとみなし得る状況である。そこで、端末機検知部13は、STEP48の判断結果が肯定的となった場合(第2計時タイマの計時中に応答信号を受信しなかった場合)には、STEP49において、居宅H内に携帯端末機5が存在しないと判定する。
一方、STEP48の判断結果が肯定的となる前に、応答信号が通信処理部12により受信されることによって、STEP45の判断結果が肯定的になった場合には、端末機検知部13は、受信した応答信号の送信元の携帯端末機が、居住者のものとしてあらかじめ登録された携帯端末機5であるか否かをSTEP46で判断する。この判断は、受信した応答信号の送信元の識別コードと、コントローラ10(又はゲートウェイデバイス6)にあらかじめ登録された居住者の携帯端末機5の識別コードとを照合することで行われる。
STEP46の判断結果が否定的となる場合は、前記第1実施形態におけるSTEP23の判断結果が否定的となる場合と同様に、コントローラ10で受信された応答信号は、居宅Hから近距離の範囲内に存在する部外者の携帯端末機から送信されたものであるとみなし得る。そこで、STEP46の判断結果が否定的である場合には、端末機検知部13は、居住者の携帯端末機5からの応答信号はコントローラ10で受信されていないものとみなして、STEP48からの処理を実行する。
また、STEP46の判断結果が肯定的である場合には、居住者の携帯端末機5から送信された応答信号がコントローラ10で受信されたこととなる。そこで、この場合には、端末機検知部13は、STEP47において、居宅H内に携帯端末機5が存在する(携帯端末機5が居宅Hの近辺に存在する場合を含む)と判定する。
以上の如く、本実施形態では、コントローラ10から周期的に(30秒毎に)確認用信号が送信され、その送信タイミングから所定時間(1分)以内に、携帯端末機5からの応答信号がコントローラ10で受信されるか否かによって居宅H内に携帯端末機5が存在するか否かが判定される。
本実施形態は、以上説明した事項以外は、前記第1実施形態と同じである。かかる本実施形態においても、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態を図7を参照して説明する。なお、本実施形態は、コントローラ10の一部の処理だけが、第1実施形態又は第2実施形態と相違するものである。このため、本実施形態の説明では、第1実施形態又は第2実施形態と同一の事項については、説明を省略する。
本実施形態では、コントローラ10は、機器2の遠隔操作に関して、図7のフローチャートに示す処理を繰り返す。STEP51において、コントローラ10は、宅外の遠隔操作用端末機3からのアクセスを受けて、該遠隔操作用端末機3から機器2の遠隔操作指令を受信したか否かを通信処理部12を介して逐次監視する。このSTEP51の判断結果が否定的になる状態は、遠隔操作指令の受信待ち状態であり、この状態では、STEP51の判断処理が継続する。
そして、STEP51の判断結果が肯定的になると、コントローラ10は、次に、STEP52おいて、居宅H内に携帯端末機5が存在するか否かを端末機検知部13により判断する。この判断処理は、第1実施形態又は第2実施形態と同じである。
STEP52の判断結果が否定的である場合(居宅H内に居住者の携帯端末機5が存在しないと判定された場合)、すなわち、居宅Hに居住者が誰も存在していないとみなし得る場合には、コントローラ10は、STEP53において、運転制御部11により、遠隔操作指令に基づき機器2の運転制御を実行する。
一方、STEP52の判断結果が肯定的である場合(居宅H内に居住者の携帯端末機5が存在すると判定された場合)には、コントローラ10は、次に、STEP54において、居宅H内に遠隔操作用端末機3を操作した居住者以外の居住者の携帯端末機5が存在する旨(又は、該携帯端末機5の所有者たる居住者が存在する旨)の情報を、ゲートウェイデバイス6及び公衆通信網4を介して遠隔操作用端末機3に送信する。なお、STEP54で遠隔操作用端末機3に送信される情報は、本発明における施設内存在情報に相当する。
さらに、コントローラ10は、STEP55において、所定時間(例えば5分)を計時する計時タイマのリセット(計時値の初期化)及び起動を実行する。
ここで、STEP54で送信された情報を受信した遠隔操作用端末機3は、該遠隔操作用端末機3を操作した遠隔操作ユーザに対して、居宅Hに他の居住者の携帯端末機5が存在すること(又は当該他の居住者が存在すること)を視覚的又は聴覚的に報知する。これにより、遠隔操作ユーザは、居宅H内に他の居住者が存在することを認識できる。
さらに、遠隔操作用端末機3は、上記の報知に加えて、機器2の運転制御を実際に実行すべきか否かの選択操作を上記所定時間(5分)以内に実行することを促す報知出力(視覚的又は聴覚的な報知出力)を発生する。
そして、この報知出力に応じて、遠隔操作ユーザが、機器2の運転制御を実際に実行すべきか否かの選択操作を実行すると、それに応じて、遠隔操作用端末機3から、機器2の運転制御の実行の可否を示す実行可否指令が公衆通信網4を介してコントローラ10に送信される。
そこで、コントローラ10は、STEP55の処理の実行後、次に、STEP56において、遠隔操作用端末機3からの上記実行可否指令が通信処理部12により受信されたか否かを判断する。このSTEP56の判断結果が否定的となる状態では、コントローラ10は、STEP55で起動した計時タイマの計時(5分の計時)が終了したか否かをSTEP57で判断する。そして、コントローラ10は、STEP56の判断結果が肯定的になるか、又は、STEP57の判断結果が肯定的になるまで、STEP56,57の判断処理を継続する。
STEP56の判断結果が否定的となる状態(コントローラ10が実行可否指令を受信しない状態)のままで、計時タイマによる5分の計時が終了した場合には、STEP57の判断結果が肯定的になる。この場合には、コントローラ10は、遠隔操作ユーザによる機器2の遠隔操作がキャンセルされたものとみなして、機器2の運転制御を実行することなく、STEP51からの処理を再開する。
なお、この場合、機器2の運転制御を実行しなかった旨の情報をコントローラ10から遠隔操作用端末機3に送信してもよい。
一方、STEP57の判断結果が肯定的となる前に、遠隔操作用端末機3からの実行可否指令が通信処理部12により受信されることによって、STEP56の判断結果が肯定的になった場合には、コントローラ10は、STEP58において、受信した実行可否指令が、遠隔操作指令に基づく機器2の運転制御を実行すべき旨の指令(実行可の指令)であるか否かを判断する。
このSTEP58の判断結果が否定的である場合(実行可否指令が実行不可の指令である場合)には、コントローラ10は、実行可否指令に従って、機器2の運転制御を実行することなく、STEP51からの処理を再開する。なお、この場合、機器2の運転制御を実行しなかった旨の情報をコントローラ10から遠隔操作用端末機3に送信してもよい。
また、STEP58の判断結果が肯定的である場合(実行可否指令が実行可の指令である場合)には、コントローラ10は、STEP59において、運転制御部11により、遠隔操作ユーザの要求に従って、遠隔操作指令に基づき機器2の運転制御を実行する。
さらに、この場合には、コントローラ10は、STEP60において、居宅H内に存在することが検知された携帯端末機5に、遠隔操作用端末機3からの遠隔操作指令に応じて機器2の運転制御を実行した旨を示す情報を送信する。その後、STEP51からの処理が再開される。
本実施形態は、以上説明した事項以外は、前記第1実施形態又は第2実施形態と同じである。
かかる本実施形態では、コントローラ10の端末機検知部13により居宅H内にいずれかの居住者の携帯端末機5が存在すること(居宅Hの近辺に存在する場合を含む)が検知された場合に、遠隔操作ユーザは、そのことを認識した上で、遠隔操作による機器2の運転制御をコントローラ10に実際に実行させるか否かを選択することができる。
従って、居宅H内に居住者の携帯端末機5が存在しない場合はもちろん、該携帯端末機5が存在する場合(居宅Hの近辺に存在する場合を含む)であっても、遠隔操作ユーザの希望によって、遠隔操作による機器2の運転制御をコントローラ10に実行させることができる。
また、居宅H内に居住者の携帯端末機5が存在する場合(居宅Hの近辺に存在する場合を含む)において、遠隔操作ユーザの希望によって、遠隔操作による機器2の運転制御をコントローラ10が実行した場合には、その旨の情報が居宅H内に存在する携帯端末機5に送信される。このため、該携帯端末機5の所有者たる居住者は、遠隔操作による機器2の当該運転制御の実行を速やかに認識できると共に、当該運転制御が自身の望まないものである場合には、居宅H内での機器2の運転操作によって、当該運転制御を中止させることもできる。さらには、該携帯端末機5の所有者たる居住者は、当該運転制御を中止させたこと、もしくは、中止させようとしていることを遠隔操作ユーザに適宜連絡することもできる。
また、該携帯端末機5の所有者たる居住者は、遠隔操作による機器2の運転制御が自身にとって不都合なものでない場合には、当該運転制御を遠隔操作ユーザの希望通りに続行させることができる。
従って、本実施形態によれば、居宅H内にいずれかの居住者の携帯端末機5が存在することが検知された場合に、遠隔操作ユーザの希望と、該携帯端末機5の所有者の希望とを機器2の運転制御にバランスよく的確に反映させることができる。
なお、以上説明した各実施形態では、居宅Hを施設の一例として示したが、本発明における施設は、例えば複数の作業者が出入りする作業施設等であってもよい。
1…遠隔操作システム、2…機器、3…遠隔操作用の端末機、4…公衆通信網、5…携帯端末機、10…コントローラ、H…居宅(施設)。

Claims (5)

  1. 施設内に設けられた機器の運転制御を行う機能と、前記機器の遠隔操作用の端末機と公衆通信網を経由して通信を行う機能とを有するコントローラを備えており、該コントローラが施設外に存在する前記遠隔操作用の端末機から前記公衆通信網を経由して与えられる遠隔操作指令に応じて前記機器の運転制御を行い得るように構成された遠隔操作システムにおいて、
    前記コントローラは、前記施設を居所とするユーザが携帯する携帯端末機としてあらかじめ登録された携帯端末機が前記施設内に存在するか否かを、近距離用通信方式での該携帯端末機との通信によって検知する機能をさらに有しており、前記遠隔操作用の端末機から前記遠隔操作指令が与えられたとき、該遠隔操作指令に応じた前記機器の運転制御を、前記携帯端末機が前記施設内に存在することが検知されない場合に実行し、前記携帯端末機が前記施設内に存在することが検知された場合には該遠隔操作指令に応じた前記機器の運転制御を実行しないように構成されていることを特徴とする機器の遠隔操作システム。
  2. 施設内に設けられた機器の運転制御を行う機能と、前記機器の遠隔操作用の端末機と公衆通信網を経由して通信を行う機能とを有するコントローラを備えており、該コントローラが施設外に存在する前記遠隔操作用の端末機から前記公衆通信網を経由して与えられる遠隔操作指令に応じて前記機器の運転制御を行い得るように構成された遠隔操作システムにおいて、
    前記コントローラは、前記施設を居所とするユーザが携帯する携帯端末機としてあらかじめ登録された携帯端末機が前記施設内に存在するか否かを、近距離用通信方式での該携帯端末機との通信によって検知する機能をさらに有しており、前記遠隔操作用の端末機から前記遠隔操作指令が与えられたとき、該遠隔操作指令に応じた前記機器の運転制御を、前記携帯端末機が前記施設内に存在することが検知されない場合に実行し、前記携帯端末機が前記施設内に存在することが検知された場合には、該携帯端末機の存在を示す施設内存在情報を前記遠隔操作用の端末機に送信し、その後、所定の時間内に前記機器の運転制御を行うべき旨の指令を前記遠隔操作用の端末機から受信した場合に、前記遠隔操作指令に応じた前記機器の運転制御を実行し、前記所定の時間内に前記機器の運転制御を行うべき旨の指令を前記遠隔操作用の端末機から受信しない場合には、前記遠隔操作指令に応じた前記機器の運転制御の実行を中止するように構成されていることを特徴とする機器の遠隔操作システム。
  3. 請求項2記載の機器の遠隔操作システムにおいて、
    前記コントローラは、前記携帯端末機が前記施設内に存在することが検知された状況で、前記遠隔操作指令に応じた前記機器の運転制御を実行するときには、該機器の運転制御を実行する旨を示す情報を、前記施設内に存在することが検知された前記携帯端末機に送信するように構成されていることを特徴とする機器の遠隔操作システム。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の遠隔操作システムにおいて、
    前記携帯端末機は、前記コントローラが受信可能な所定の信号を前記近距離用通信方式で周期的に送信するように構成されており、
    前記コントローラは、前記所定の信号の受信の有無によって、前記携帯端末機が前記施設内に存在するか否かを検知するように構成されていることを特徴とする機器の遠隔操作システム。
  5. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の遠隔操作システムにおいて、
    前記携帯端末機は、前記コントローラから送信される所定の信号を受信したときに、前記コントローラが受信可能な応答信号を、前記近距離用通信方式で送信するように構成されており、
    前記コントローラは、前記携帯端末機が受信可能な前記所定の信号を、前記近距離用通信方式で周期的に送信し、該所定の信号の送信に応じた前記応答信号の受信の有無によって、前記携帯端末機が前記施設内に存在するか否かを検知するように構成されていることを特徴とする機器の遠隔操作システム。
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