JP2017124680A - 乗員保護装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】乗員の上体の移動量が比較的大きくなった場合においても、乗員の運転操作に対する影響を低減することができる乗員保護装置を得る。【解決手段】乗員保護装置10は、運転席の車両用シートに着座した乗員の上体を拘束するウエビングベルト20と、作動することにより、ウエビングベルト20にさらに張力を付与するプリテンショナ22と、車両用シートのシートバックと乗員との距離を検出する静電容量センサ18と、自車両の衝突が検知されたか、又は予測された場合にプリテンショナ22を作動させ、かつ静電容量センサ18により検出された距離が予め定められた第1閾値より長い場合に、該距離が第1閾値以下である場合よりもウエビングベルト20に付与する張力を小さくするようにプリテンショナ22を制御するECU12と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、車両の乗員を保護する乗員保護装置に関する。
従来、乗員の着座姿勢等に応じて、バックル又はウエビングベルトの先端部を好適な向きに引っ張る技術が提案されている。
例えば、特許文献1には、車両用シートに着座した乗員を拘束するウエビングベルトと、ウエビングベルトの中間部に設けられたタングが装着されるバックル又はウエビングベルトの先端部が一側に直接又は間接的に係止されると共に、軸線方向がシート幅方向に沿った支持軸を介して他側が車両用シート側又は車体側に回転可能に連結され、かつ、前記支持軸よりも一側に被引張部が設けられたリンク部材と、を備えたシートベルト装置が開示されている。また、このシートベルト装置は、作動することにより、リンク部材よりも下方側に設定された引張位置へ向けて被引張部を引っ張るプリテンショナ本体を備え、前記被引張部、前記支持軸、及び前記引張位置がシート幅方向から見て直線的に並んだ中立状態でプリテンショナ本体が作動することによりリンク部材の支持軸周りの回転が阻害されることを回避する。
特開2011−173462号公報
しかしながら、自車両の衝突を検知又は予測した際に、乗員の背部がシートバックに接触していない状態でプリテンショナを作動させた場合、乗員の上体の車両後方に対する移動量が比較的大きくなる。例えば、図7Aに示すように、運転席に着座した乗員Dの鎖骨が平面A、Bよりも車両前方にあり、かつ乗員Dの背部がシートバック200に接触していない場合、上記移動量が比較的大きくなる。この場合、ウエビングベルト202の引き込みによって、乗員Dの上体に対して車両後方側への力が加わる。また、この場合、乗員Dがその場に留まろうとすることや、急制動により乗員Dが移動すること等によって、慣性力として乗員Dの上体に対して車両前方側への力が加わる。そして、上記車両後方側への力は、該慣性力に対抗して乗員Dの上体を車両後方側(シートバック側)へ移動させる。なお、ここでいう平面Aとはショルダアンカ204と乗員Dの骨盤の最前端とを結ぶ平面であり、平面Bとはショルダアンカ204とバックルアンカ206とを結ぶ平面である。また、図7Aにおいて、ウエビングベルト202が引っ張られる力は矢印F1方向の力であり、乗員Dの上体に対して加わる車両後方側への力は矢印F2方向の力であり、上記慣性力は矢印F3方向の力である。
従って、図7Bに示すように、ウエビングベルト202の引き込みによって発生した車両後方側への力が乗員Dの慣性力より大きい場合、乗員Dの上体は車両後方側に向けて後退する。
そして、乗員の上体の移動量が比較的大きくなると、乗員の手や腕がステアリングホイールから離れてしまい、運転操作に影響を与える可能性がある。
本発明は、以上の事実を考慮して成されたもので、乗員の上体の移動量が比較的大きくなった場合においても、乗員の運転操作に対する影響を低減することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、運転席の車両用シートに着座した乗員の上体を拘束するウエビングベルトと、作動することにより、前記ウエビングベルトにさらに張力を付与するプリテンショナと、前記車両用シートのシートバックと前記乗員との距離を検出する検出部と、自車両の衝突が検知されたか、又は予測された場合に前記プリテンショナを作動させ、かつ前記検出部により検出された距離が予め定められた第1閾値より長い場合に、前記検出部により検出された距離が前記第1閾値以下である場合よりも前記ウエビングベルトに付与する張力を小さくするように前記プリテンショナを制御する制御部と、を備えている。
請求項1に記載の発明によれば、プリテンショナが作動されることにより、運転席の車両用シートに着座した乗員の上体を拘束するウエビングベルトに張力がさらに付与される。また、検出部により、車両用シートのシートバックと乗員との距離が検出される。そして、制御部により、自車両の衝突が検知されたか、又は予測された場合にプリテンショナが作動され、かつ検出部により検出された距離が予め定められた第1閾値より長い場合に、検出部により検出された距離が第1閾値以下である場合よりもウエビングベルトに付与する張力を小さくするようにプリテンショナが制御される。従って、乗員の上体の移動量が比較的大きくなった場合においても、乗員の運転操作に対する影響を低減することができる。
なお、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、制御部が、自車両の衝突が予測された場合で、かつ検出部により検出された距離が第1閾値より長い場合に、検出部により検出された距離が第1閾値以下である場合よりもプリテンショナの作動を開始させるタイミングを早くする制御を行う。すなわち、ウエビングベルトに付与する張力が小さくされた場合に、プリテンショナの作動を開始させるタイミングが早くなる。従って、ウエビングベルトに付与する張力が小さくされた場合においても、乗員の拘束性を高めることができる。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、制御部が、検出部により検出された距離が第1閾値より大きい第2閾値以上の場合、プリテンショナの作動を禁止する制御を行う。これにより、乗員の上体の移動量が所定量以上となる場合に、プリテンショナの作動が禁止される結果、運転操作への影響を低減することができる。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3の何れか1項に記載の発明において、検出部が、自車両を正面視した場合に、乗員を拘束した状態のウエビングベルトとシートバックとが重なる範囲内でシートバックと乗員との距離を検出する。これにより、乗員の上体の移動量を精度良く検出することができる。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4の何れか1項に記載の発明において、制御部が、検出部により検出された距離が長くなるほど、ウエビングベルトに付与する張力を小さくするようにプリテンショナを制御する。これにより、シートバックと乗員との距離に応じて、乗員の運転操作に対する影響を低減することができる。
以上説明したように本発明によれば、乗員の上体の移動量が比較的大きくなった場合においても、乗員の運転操作に対する影響を低減することができる、という効果が得られる。
各実施の形態に係る乗員保護装置の概略構成の一例を示すブロック図である。 各実施の形態に係る車両用シートの概略構成の一例を示す正面図である。 第1の実施の形態に係る乗員保護装置で行われる処理の流れの一例を示すフローチャートである。 各実施の形態に係る乗員とシートバックとが接触した状態の一例を示す側面図である。 各実施の形態に係る乗員とシートバックとが接触していない状態の一例を示す側面図である。 第2の実施の形態に係る乗員保護装置で行われる処理の流れの一例を示すフローチャートである。 第3の実施の形態に係る乗員保護装置で行われる処理の流れの一例を示すフローチャートである。 乗員の上体の車両後方に対する移動量が大きくなる場合の該上体の移動前の状態の一例を示す側面図である。 乗員の上体の車両後方に対する移動量が大きくなる場合の該上体の移動後の状態の一例を示す側面図である。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための形態例を詳細に説明する。なお、各図面において適宜示される矢印FRは車両前方側を示し、矢印UPは車両上方側を示し、矢印OUTは車両幅方向外側を示している。
[第1の実施の形態]
まず、図1及び図2を参照して、本実施の形態に係る乗員保護装置10の構成について説明する。図1に示すように、乗員保護装置10は、ECU(Electronic Control Unit)12、衝突検知センサ14、衝突予測センサ16、静電容量センサ18、ウエビングベルト20、及びプリテンショナ22を備えている。
ECU12は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、及びRAM(Random Access Memory)等を含むマイクロコンピュータで構成されている。また、ECU12には、衝突検知センサ14、衝突予測センサ16、静電容量センサ18、及びプリテンショナ22が接続されている。
衝突検知センサ14は、ECU12による自車両と衝突対象との衝突検知に用いられるセンサであり、例えば衝突対象との衝突によって生じる車両用バンパの変形量に応じた信号をECU12に出力する。ECU12は、衝突検知センサ14から入力された信号に基づいて、自車両と衝突対象とが衝突したことを検知する。なお、衝突検知センサ14としては、例えば、圧力センサや加速度センサ等を適用することができる。
衝突予測センサ16は、ECU12による自車両と衝突対象との衝突予測に用いられるセンサであり、例えば自車両と衝突対象との距離に応じた信号をECU12に出力する。ECU12は、衝突予測センサ16から入力された信号に基づいて、自車両と衝突対象との衝突が不可避であることを予測する。なお、衝突予測センサ16としては、例えば、ミリ波レーダやライダー(LIDER:Laser Imaging Detection and Ranging)等を適用することができる。
静電容量センサ18は、後述するシートバック34(図2参照。)に設けられ、静電容量の変化に基づいて、シートバック34と運転席の車両用シート30に着座した乗員の背部との距離を検出し、検出した距離に応じた信号をECU12に出力する。図2を参照して、静電容量センサ18の設置位置について説明する。なお、図2では、錯綜を回避するために、ウエビングベルト20を破線で示している。図2に示すように、車両用シート30は、ヘッドレスト32、シートバック34、サイドサポート36、及びシートクッション38を備えている。
静電容量センサ18は、シートバック34の内部の正面視左上部に設けられ、自車両を車両前方側から正面視した場合に、乗員を拘束した状態のウエビングベルト20とシートバック34とが重なる範囲内でシートバック34と乗員の背部(より詳細には乗員の車両幅方向外側の肩甲骨)との距離を検出する。なお、本実施の形態では、静電容量センサを用いてシートバック34と乗員との距離を検出する場合について説明するが、これに限定されない。例えば、シートバック34と乗員とを車両上方から撮像する車内カメラの撮像結果等を用いて、シートバック34と乗員との距離を検出する形態としてもよい。
ウエビングベルト20は、運転席の車両用シート30に着座した乗員に装着され、乗員の上体を拘束する帯状の部材である。ウエビングベルト20の長手方向の一端部は、シートクッション38の車両幅方向外側の側部にアンカプレートを介して取り付けられている。また、ウエビングベルト20の長手方向の他端部は、リトラクタに引き出し可能に巻き取られている。
また、ウエビングベルト20の中間部は、車両幅方向外側の上部に設けられたショルダアンカに挿通されて折り返されている。そして、ウエビングベルト20が挿通されたタングプレートを、シートクッション38の車両幅方向内側に設けられたバックルに係止させることで、ウエビングベルト20が車両用シート30に着座した乗員に装着される。
プリテンショナ22は、リトラクタに設けられ、作動してウエビングベルト20にさらに張力を付与することによって、ウエビングベルト20をリトラクタに巻き取る。なお、ここでいう張力とは、ウエビングベルト20をリトラクタに巻き取る巻き取り方向に引っ張る力を意味する。また、プリテンショナ22は、ECU12による制御によって、ウエビングベルト20に付与する張力を変更することが可能に構成されている。
なお、プリテンショナ22の構成は、ウエビングベルト20に付与する張力を変更可能であれば特に限定されない。例えば、プリテンショナ22は、モータを駆動することによりウエビングベルト20に張力を付与する構成の部材であってもよい。この場合、ECU12によってモータの駆動量を変えることで、ウエビングベルト20に付与する張力を変える形態が例示される。
また、例えば、プリテンショナ22は、点火装置を作動させることによりガスを発生させて、発生したガスの圧力によりウエビングベルト20に張力を付与する構成の部材であってもよい。この場合、ECU12によって、発生したガスの圧力を減圧機構等により減圧することで、ウエビングベルト20に付与する張力を変える形態が例示される。
なお、本実施の形態では、静電容量センサ18が本発明の検出部の一例であり、ECU12が本発明の制御部の一例である。
次に、図3を参照して、本実施の形態に係る乗員保護装置10の作用について説明する。なお、図3は、本実施の形態に係る乗員保護装置10のECU12で実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。また、本実施の形態では、図3に示す処理は、ROMに予め記憶されたプログラムをECU12が実行する。また、図3に示す処理は、例えば図示しないイグニッションスイッチがオン状態とされた場合に実行が開始される。
図3のステップ100で、ECU12は、自車両と衝突対象とが衝突したか否か、又は自車両と衝突対象との衝突が不可避であるか否かを判定する。具体的には、ECU12は、衝突検知センサ14の出力信号を取得し、取得した出力信号に基づいて自車両と衝突対象とが衝突したか否かを判定する。また、ECU12は、衝突予測センサ16の出力信号を取得し、取得した出力信号に基づいて自車両と衝突対象との衝突が不可避であるか否かを判定する。ECU12は、ステップ100の判定が否定判定となった場合はステップ100を繰り返し実行する一方、肯定判定となった場合はステップ102に移行する。
ステップ102で、ECU12は、静電容量センサ18により検出されたシートバック34と乗員の背部との距離を取得する。次のステップ104で、ECU12は、ステップ102で取得された距離に基づいて、シートバック34と乗員の背部とが接触しているか否かを判定する。具体的には、ECU12は、ステップ102で取得された距離が、予め定められた第1閾値TH1以下であるか否かを判定する。この場合の第1閾値TH1は、車両の実機を用いた実験等により、シートバック34と乗員の背部とが接触している値の上限値として予め得られた値等を適用すればよい。ECU12は、ステップ104の判定が肯定判定となった場合はステップ106に移行する。なお、図4Aには、ステップ104の判定が肯定判定となった場合の乗員の着座姿勢の一例が示されている。
ステップ106で、ECU12は、プリテンショナ22を作動させる。また、ECU12は、プリテンショナ22を制御して、後述するステップ108で付与する張力より大きい張力をウエビングベルト20に付与することによって、ウエビングベルト20をリトラクタに巻き取った後、本処理ルーチンを終了する。具体的には、一例として、ECU12は、プリテンショナ22を制御して、許容される最大の張力をウエビングベルト20に付与する。
一方、ECU12は、ステップ104の判定が否定判定となった場合はステップ108に移行する。なお、図4Bには、ステップ104の判定が否定判定となった場合の乗員の着座姿勢の一例が示されている。ステップ108で、ECU12は、プリテンショナ22を作動させる。また、ECU12は、プリテンショナ22を制御して、ステップ106で付与する張力より小さい張力をウエビングベルト20に付与することによって、ウエビングベルト20をリトラクタに巻き取った後、本処理ルーチンを終了する。
[第2の実施の形態]
以下、本発明の第2の実施の形態について詳細に説明する。なお、本実施の形態に係る乗員保護装置10の構成は、上記第1の実施の形態(図1及び図2参照。)と同様であるため、ここでの説明を省略する。
図5を参照して、本実施の形態に係る乗員保護装置10の作用について説明する。なお、図5は、本実施の形態に係る乗員保護装置10のECU12で実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。また、図5における図3と同一の処理を実行するステップについては図3と同一のステップ番号を付して、その説明を省略する。
図5のステップ101で、ECU12は、自車両と衝突対象との衝突が不可避であるか否かを判定する。具体的には、ECU12は、衝突予測センサ16の出力信号を取得し、取得した出力信号に基づいて自車両と衝突対象との衝突が不可避であるか否かを判定する。ECU12は、この判定が否定判定となった場合はステップ101を繰り返し実行する一方、肯定判定となった場合はステップ102に移行する。
ECU12は、ステップ104の判定が肯定判定となった場合はステップ105に移行する一方、否定判定となった場合はステップ107Aに移行する。ステップ105で、ECU12は、予め定められた期間T1の間待機した後、ステップ106に移行する。一方、ステップ107Aで、ECU12は、期間T1より短い期間として予め定められた期間T2の間待機した後、ステップ108に移行する。なお、期間T1、T2は、車両の実機を用いた実験等により、乗員の保護に間に合う期間等を適用すればよい。また、期間T2は0(零)であってもよい。
このように、本実施の形態では、自車両の衝突が予測された場合で、かつ静電容量センサ18により検出された距離が第1閾値TH1より長い場合に、該距離が第1閾値TH1以下である場合よりもプリテンショナ22の作動を開始させるタイミングを早くしている。従って、ウエビングベルト20に付与する張力が小さくされた場合においても、乗員の拘束性を高めることができる。
[第3の実施の形態]
以下、本発明の第3の実施の形態について詳細に説明する。なお、本実施の形態に係る乗員保護装置10の構成は、上記第1の実施の形態(図1及び図2参照。)と同様であるため、ここでの説明を省略する。
図6を参照して、本実施の形態に係る乗員保護装置10の作用について説明する。なお、図6は、本実施の形態に係る乗員保護装置10のECU12で実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。また、図6における図3と同一の処理を実行するステップについては図3と同一のステップ番号を付して、その説明を省略する。
ECU12は、図6のステップ104の判定が否定判定となった場合はステップ107Bに移行する。ステップ107Bで、ECU12は、ステップ102で取得された距離が、第1閾値TH1より大きい値として予め定められた第2閾値TH2以上であるか否かを判定する。なお、第2閾値としては、車両の実機を用いた実験等により、ウエビングベルト20による乗員の拘束を禁止する値の下限値として予め得られた値等を適用すればよい。ECU12は、ステップ107Bの判定が肯定判定となった場合はステップ100に戻る一方、否定判定となった場合はステップ108に移行する。
このように、本実施の形態では、静電容量センサ18により検出されたシートバック34と乗員との距離が第1閾値TH1より大きい第2閾値TH2以上の場合、プリテンショナ22の作動を禁止している。従って、運転操作への影響を低減することができる。なお、本第3の実施の形態と上記第2の実施の形態とを組み合わせてもよい。
なお、上記各実施の形態では、プリテンショナ22を作動させることによりウエビングベルト20に付与する張力を2段階で変更する場合について説明したが、これに限定されない。例えば、該張力を3段階以上の複数段階で変更する形態としてもよい。この場合の形態例として、静電容量センサ18により検出された距離が長くなるほど、プリテンショナ22を作動させることによりウエビングベルト20に付与する張力を小さくする形態が例示される。
また、上記各実施の形態では、シートバック34と乗員の車両幅方向外側の肩甲骨との距離を検出する場合について説明したが、これに限定されない。例えば、シートバック34と乗員の車両幅方向外側の肩甲骨以外の部位との距離を検出する形態としてもよい。
また、上記各実施の形態では、静電容量センサ18をシートバック34の内部の正面視左上部に設けた場合について説明したが、これに限定されない。例えば、静電容量センサ18をシートバック34の他の位置に設ける形態としてもよい。
また、上記各実施の形態におけるECU12で行われる処理は、プログラムを実行することにより行われるソフトウェア処理として説明したが、ハードウェアで行われる処理としてもよい。また、ECU12で行われる処理は、ソフトウェア及びハードウェアの双方を組み合わせて行われる処理としてもよい。また、ROMに記憶されるプログラムは、各種記憶媒体に記憶して流通させてもよい。
また、上記各実施の形態では、ECU12を1つのマイクロコンピュータで構成する例を説明したが、これに限定されない。ECU12の何れかの機能を他のECUに含ませてもよい。
さらに、本発明は、上記の形態例に限定されるものではなく、上記の形態例以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
10 乗員保護装置
12 ECU(制御部)
18 静電容量センサ(検出部)
20 ウエビングベルト
22 プリテンショナ
30 車両用シート
34 シートバック

Claims (5)

  1. 運転席の車両用シートに着座した乗員の上体を拘束するウエビングベルトと、
    作動することにより、前記ウエビングベルトにさらに張力を付与するプリテンショナと、
    前記車両用シートのシートバックと前記乗員との距離を検出する検出部と、
    自車両の衝突が検知されたか、又は予測された場合に前記プリテンショナを作動させ、かつ前記検出部により検出された距離が予め定められた第1閾値より長い場合に、前記検出部により検出された距離が前記第1閾値以下である場合よりも前記ウエビングベルトに付与する張力を小さくするように前記プリテンショナを制御する制御部と、
    を備えた乗員保護装置。
  2. 前記制御部は、自車両の衝突が予測された場合で、かつ前記検出部により検出された距離が前記第1閾値より長い場合に、前記検出部により検出された距離が前記第1閾値以下である場合よりも前記プリテンショナの作動を開始させるタイミングを早くする制御を行う
    請求項1記載の乗員保護装置。
  3. 前記制御部は、前記検出部により検出された距離が前記第1閾値より大きい第2閾値以上の場合、前記プリテンショナの作動を禁止する制御を行う
    請求項1又は請求項2記載の乗員保護装置。
  4. 前記検出部は、自車両を正面視した場合に、前記乗員を拘束した状態の前記ウエビングベルトと前記シートバックとが重なる範囲内で前記シートバックと前記乗員との距離を検出する
    請求項1から請求項3の何れか1項記載の乗員保護装置。
  5. 前記制御部は、前記検出部により検出された距離が長くなるほど、前記ウエビングベルトに付与する張力を小さくするように前記プリテンショナを制御する
    請求項1から請求項4の何れか1項記載の乗員保護装置。
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