JP2017122538A - 熱交換器 - Google Patents

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Mitsuharu Inagaki
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Abstract

【課題】ヘッダタンクの内部空間を分割するセパレータが組立工程及びろう付け工程において傾くことを抑制する熱交換器を提供すること。
【解決手段】熱交換器は、チューブに接続されたヘッダタンクと、ヘッダタンクの内部空間に設けられ、ヘッダタンクの長手方向において内部空間を複数の部分空間に分割するセパレータ150と、を備えている。ヘッダタンクは、セパレータ150に当接するタンク側当接部121bを有し、セパレータ150は、ヘッダタンクに当接するセパレータ側当接部151を有している。セパレータ側当接部151の先端は、割れた形状をなす先割部153として構成されており、タンク側当接部121bの先端は先割部153に入り込むように形成されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、熱交換器に関する。
熱交換器として、セパレータがタンクの内部に設けられることで、熱交換器の内部を流れる流体をターンさせるものがある。例えば、特許文献1には、ヘッダタンクの内部空間を分割するセパレータとしての仕切り板がヘッダタンクの内部に設けられた熱交換器が開示されている。特許文献1に記載された熱交換器では、セパレータは、ヘッダタンクが有するタンクヘッドとプレートヘッダとを嵌合させる際に、タンクヘッダとプレートヘッダとの間に介在される。そして、セパレータの突出部がタンクヘッダの貫通孔に貫通するように組み付けられている。
特開2003−139483号公報
従来、セパレータをヘッダタンク内に配置して組み立てる際には、ヘッダタンクの外周壁の一部を貫通するように配置する組立工程を行い、その後加熱してろう付けするろう付け工程を行っている。セパレータは、外周壁に対して垂直に配置すると、外周壁との間に隙間ができないように構成されている。そのため、セパレータが傾いてしまうと外周壁との間に隙間が生じてしまい、その隙間がろう付けによっても埋められない場合がある。このようなろう付け不良が生じると、熱交換器の作動時において流体が本来流れるべき流路をショートカットしてしまうため、不良品として扱わなければならず歩留まりが悪くなる。上記従来技術におけるセパレータの貫通構造をセパレータの全周に渡って設けるという解決手段も考えられるが、熱交換器を構成するヘッダタンクはチューブが繋がっている側面もあるため、貫通構造を全周に渡って設けることはできない。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ヘッダタンクの内部空間を分割するセパレータが組立工程及びろう付け工程において傾くことを抑制する熱交換器を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る熱交換器(100)は、流体を導くチューブ(111)の長手方向の端部に接続されたヘッダタンク(120,120C)と、ヘッダタンクの内部空間を分割するセパレータ(150,150A,150B)と、を備え、ヘッダタンクは、セパレータに当接するタンク側当接部(121b,121bA)を有し、セパレータは、ヘッダタンクに当接するセパレータ側当接部(151,151A,151B)を有している。タンク側当接部およびセパレータ側当接部のいずれか一方の先端は、割れた形状をなす先割部(122bA,153,153B)として構成されており、他方の先端は先割部に入り込むように形成されている。
本発明では、セパレータとヘッダタンクとが当接する部分において、セパレータまたはヘッダタンクのいずれか一方に先割部を設け、他方がその先割部に入り込むように構成している。ヘッダタンクに対してセパレータは、先割部が形成された場所からずれないように構成することができるので、貫通構造を設けなくてもセパレータの傾きを抑制することができる。
上記課題を解決するために、本発明に係る熱交換器(100D)は、流体を導くチューブ(111)の長手方向の端部に接続されているプレートヘッダ(120eD)及びプレートヘッダとの間で内部空間を形成するタンクヘッダ(120aD)を有するヘッダタンク(120D)と、ヘッダタンクの内部空間を分割するセパレータ(150D)と、を備え、プレートヘッダおよびタンクヘッダの少なくとも一方に、プレートヘッダおよびタンクヘッダの他方における端部を保持する保持部(125e)を設けている。
本発明では、保持部を設けることで、プレートヘッダまたはタンクヘッダの端部を他方が保持する構造とすることができるので、プレートヘッダまたはタンクヘッダを形成する材料を薄くした場合であっても、所定の形状を保つことができる。従って、プレートヘッダとタンクヘッダとの間に形成される内部空間も所定の形状に保つことができるので、セパレータを所定の位置に保持すると共にその傾きを抑制することができる。
本発明によれば、ヘッダタンクの内部空間を分割するセパレータが組立工程及びろう付け工程において傾くことを抑制する熱交換器を提供することができる。
図1は、本実施形態に係る熱交換器を表す図である。 図2は、図1に表した切断面II−IIにおける断面図である。 図3は、図2に表した切断面III−IIIにおける断面図である。 図4は、セパレータと上ヘッダタンクとの他の組み付けを説明する図である。 図5は、セパレータを表す図である。 図6は、他のセパレータを表す図である。 図7は、他の上ヘッダタンクを表す図である。 図8は、他の実施形態に係る熱交換器を説明する図である。 図9は、図8に表した領域IXを拡大した図である。 図10は、図9に表した切断面X−Xにおける断面図である。 図11は、保持部を拡大した図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
まず、図1および図2を参照しながら、本実施形態に係る熱交換器について説明する。本実施形態に係る熱交換器100は、コア部110と、上ヘッダタンク120と、下ヘッダタンク130と、を備える。上ヘッダタンク120は、本願発明の「ヘッダタンク」に相当する。コア部110は、複数のチューブ111と、複数のコルゲートフィン112と、サイドプレート113と、を有する。複数のチューブ111と、複数のコルゲートフィン112と、は交互に積層されている。その積層方向の両最外方のコルゲートフィン112のさらに外方に、サイドプレート113が配設されている。
チューブ111の断面の外形は、扁平状を呈する。チューブ111は、例えば押出し加工により成形される。チューブ111の内部には、冷媒といった流体が流れる複数の流路が形成されている。チューブ111は、図1および図2に示すように、上ヘッダタンク120と下ヘッダタンク130との間の2つの内部空間に設けられ、送風空気の流れ方向に2列で並んでいる。
コルゲートフィン112は、薄肉の帯板材を波状に加工したローラ成型品である。コルゲートフィン112の表面には、熱交換効率を高めるためのルーバが形成されている。図1および図2においてルーバの図示は省略している。
サイドプレート113は、コア部110における補強部材を成すものであり、平板材からプレス加工により成形される。サイドプレート113の断面は、サイドプレート113の長手方向にみたときに、全体的に中央部が凹んだ形状を呈する。サイドプレート113がコルゲートフィン112と当接する側の底壁には、強度向上を図る波状の断面を有する複数のリブが長手方向に設けられている。
図2に示されるように、上ヘッダタンク120は、チューブ111の長手方向に2分割されて、タンクヘッダ120aと、プレートヘッダ120bと、を有する。タンクヘッダ120aは、チューブ111とは反対側に設けられている。プレートヘッダ120bは、チューブ111の側に設けられている。
タンクヘッダ120aおよびプレートヘッダ120bのそれぞれは、上ヘッダタンク120の長手方向にみて、半円形状あるいは半矩形形状の断面形状を有し、平板材からプレス加工により成形されている。タンクヘッダ120aおよびプレートヘッダ120bは、互いに嵌合され、送風空気の流れ方向に2つの内部空間が並ぶ筒状体としての上ヘッダタンク120を形成している。
上ヘッダタンク120の長手方向の両端部に形成された開口部121には、キャップ140がろう付けされている。キャップ140は、開口部121を閉塞している。
図1に示されるように、2つのセパレータ150が、上ヘッダタンク120の長手方向の略中央部においてろう付けされている。2つのセパレータ150は、上ヘッダタンク120の2つの内部空間を左右方向である上ヘッダタンク120の長手方向に分割している。すなわち、送風空気流れ下流側の上ヘッダタンク120の内部に設けられたセパレータ150は、上ヘッダタンク120の内部空間を第1の部分空間120sと第2の部分空間120tとに分割する。また、送風空気流れ上流側の上ヘッダタンク120の内部に設けられたセパレータ150は、上ヘッダタンク120の内部空間を第3の部分空間120uと第4の部分空間120vとに分割する。
熱交換器100では、送風空気の流れ方向にみたときに上ヘッダタンク120のセパレータ150よりも右側の領域において、上ヘッダタンク120の2つの内部空間同士が複数の連通路により互いに連通している。すなわち、第2の部分空間120tおよび第4の部分空間120vは、複数の連通路により互いに連通している。
下ヘッダタンク130は、上ヘッダタンク120に準ずる。下ヘッダタンク130の長手方向の両端部に形成された開口部131には、キャップ140が設けられている。これは、上ヘッダタンク120の構成として説明した通りである。下ヘッダタンク130では、セパレータ150および前述した連通路は、設けられていない。
上ヘッダタンク120および下ヘッダタンク130のそれぞれのコア部110側の壁面には、チューブ111の端部およびサイドプレート113の端部がそれぞれ挿入され、ろう付けされている。これにより、チューブ111は、上ヘッダタンク120および下ヘッダタンク130の内部空間に連通する。
図1に示されるように、送風空気の流れ方向にみたときに、上ヘッダタンク120の左側端部には、ブロック状のジョイント160がろう付けされている。ジョイント160は、流体としての冷媒が流入する流入口161と、冷媒が流出する流出口162と、を有する。流入口161は、上ヘッダタンク120の内部空間のうち、第1の部分空間120sと連通している。また、流出口162は、上ヘッダタンク120の内部空間のうち、第3の部分空間120uと連通している。
熱交換器100では、流体は、流入口161から上ヘッダタンク120の第1の部分空間120sに流入した後、送風空気流れ下流側のチューブ111群を上下にUターンして流れ、第2の部分空間120tに導かれる。第2の部分空間120tに導かれた流体は、連通路を通って第4の部分空間120vに導かれる。第4の部分空間120vに導かれた流体は、送風空気流れ上流側のチューブ111群に移り、上下にUターンして流れ、第3の部分空間120uに導かれた後、流出口162から流出する。
続いて、図3〜図6を参照しながら、セパレータと上ヘッダタンクとの組み付け構造について説明する。
セパレータ150の外形は、上ヘッダタンク120の内部の形状に相応するように形成されている。図5に示されるように、セパレータ150は、チューブ111の側へ突出する第1の突出部152と、チューブ111とは反対側へ突出する第2の突出部154と、を有する。第1の突出部152および第2の突出部154は、セパレータ150が上ヘッダタンク120に組み付けられた状態における送風空気の流れ方向の略中央部に設けられている。
セパレータ150は、タンクヘッダ120aとプレートヘッダ120bとを嵌合させる際に、タンクヘッダ120aとプレートヘッダ120bとの間に介在され組み付けられる。このとき、第1の突出部152は、プレートヘッダ120bに設けられた孔に嵌まる。また、第2の突出部154は、例えばタンクヘッダ120aに設けられた孔に嵌まる。そして、セパレータ150が上ヘッダタンク120に仮固定された後、上ヘッダタンク120とセパレータ150とが互いにろう付けされる。
ここで、セパレータの組立工程あるいはろう付け工程の加熱時において、セパレータが上ヘッダタンクに対して傾いてしまい、過大なクリアランスがセパレータとヘッダタンクとの間に生ずることがある。すると、ろう付け不良が生じ、熱交換器の作動時において流体が洩れることがある。
これに対して、本実施形態に係る熱交換器100では、図3に示されるように、プレートヘッダ120bが、タンク側当接部121bにおいてセパレータ150の先割部153に嵌め込まれている。セパレータ150は、プレートヘッダ120bの側の端部に設けられたセパレータ側当接部151においてプレートヘッダ120bに当たっている。図3に示されるように、セパレータ150は、セパレータ側当接部151において先端が割れた先割部153を有する。先割部153は、セパレータ側当接部151の先端における側面の割先加工により形成される。
一方で、プレートヘッダ120bは、セパレータ150の側に向かって突出したタンク側当接部121bにおいてセパレータ150に当たっている。図3に示されるように、プレートヘッダ120bは、タンク側当接部121bにおいて先割部153に嵌め込まれている。
そのため、セパレータ150の組立工程あるいはろう付け工程の加熱時において、上ヘッダタンク120およびセパレータ150は、互いに嵌まり合っている。そのため、セパレータ150が上ヘッダタンク120に対して動くことが抑えられる。具体的には、セパレータ150が上ヘッダタンク120に対して傾くことが抑えられる。そのため、過大なクリアランスがセパレータ150と上ヘッダタンク120との間に生ずることを抑えることができる。これにより、ろう付け不良が生ずることを抑え、上ヘッダタンク120を流れる流体が洩れることを抑えることができる。
また、プレートヘッダ120bがタンク側当接部121bにおいて先割部153に嵌め込まれているため、セパレータ150が上ヘッダタンク120に対して少し動いた場合であっても、上ヘッダタンク120の長手方向にみたときに、先割部153の一部は、タンク側当接部121bに重複している。そのため、過大なクリアランスがセパレータ150と上ヘッダタンク120との間に生ずることをより抑えることができる。
また、図3に示されるように、上ヘッダタンク120の長手方向に対して垂直方向にみたときに、セパレータ150は、セパレータ側当接部151において二股に分かれ直線的に延びている。すなわち、先割部153は、二股に分かれ、直線的に延びた形状を有する。そのため、セパレータ150は、プレートヘッダ120bに広い面積あるいは長い距離で当たっている。そのため、セパレータ150とプレートヘッダ120bとの間に多少のずれが生じていても、ろう付けを行うことができる。そのため、熱交換器100の製造時における組立管理を簡素化することができる。
また、タンク側当接部121bは、上ヘッダタンク120のうちのプレートヘッダ120bに設けられている。そのため、セパレータ150の組み立て時に、上ヘッダタンク120をセパレータ150の先割部153に嵌め込みやすく、熱交換器100の生産性を向上させることができる。
さらに、プレートヘッダ120bのタンク側当接部121bがセパレータ150の側に向かって突出している。そのため、本実施形態に係る熱交換器100が空調装置の蒸発器として利用される場合には、タンク側当接部121bが送風空気の流れの抵抗となることを抑えることができる。
本実施形態に係る熱交換器100では、図4に示されるように、セパレータ150Aが、セパレータ側当接部151Aにおいてプレートヘッダ120bAの先割部122bAに嵌め込まれていてもよい。
すなわち、図4に示されるセパレータ150Aと上ヘッダタンク120との組み付けでは、プレートヘッダ120bAは、セパレータ150Aの側の端部に設けられたタンク側当接部121bAにおいてセパレータ150Aに当たっている。プレートヘッダ120bAは、タンク側当接部121bAにおいて先端が割れた先割部122bAを有する。先割部122bAは、タンク側当接部121bAの先端の切り起こし加工により形成される。
一方で、セパレータ150Aは、プレートヘッダ120bAの側の端部に設けられたセパレータ側当接部151Aにおいてプレートヘッダ120bAに当たっている。図4に示されるように、セパレータ150Aは、セパレータ側当接部151Aにおいて先割部122bAに嵌め込まれている。
そのため、セパレータ150Aの組み立て時あるいはろう付け工程の加熱時において、上ヘッダタンク120およびセパレータ150Aは、互いに嵌まり合っている。そのため、セパレータ150Aが上ヘッダタンク120に対して動くことが抑えられる。具体的には、セパレータ150Aが上ヘッダタンク120に対して傾くことが抑えられる。そのため、過大なクリアランスがセパレータ150Aと上ヘッダタンク120との間に生ずることを抑えることができる。これにより、ろう付け不良が生ずることを抑え、上ヘッダタンク120を流れる流体が洩れることを抑えることができる。また、図3を参照しながら前述した効果と同様の効果が得られる。
図5に示されるように、先割部153は、セパレータ側当接部151のうちの一部に設けられている。セパレータ150では、先割部153は、セパレータ側当接部151のうちの一部に設けられ、第1の突出部152の両側に設けられている。一方で、図6に示されるように、セパレータ150Bでは、先割部153Bは、セパレータ側当接部151Bの全体にわたって設けられている。セパレータ150Bによれば、先割部153Bがセパレータ側当接部151Bの全体にわたって設けられているため、プレートヘッダ120bは、セパレータ側当接部151Bの全体にわたって、タンク側当接部121bにおいて先割部153Bに嵌め込まれている。これにより、セパレータ150Bが上ヘッダタンク120に対して動くことがより抑えられ、上ヘッダタンク120を流れる流体が洩れることをより抑えることができる。
なお、上ヘッダタンクは、図7に示されるように、送風空気の流れ方向に1つの内部空間が設けられた筒状体として形成されていてもよい。上ヘッダタンク120Cは、チューブ111の長手方向に2分割されて、タンクヘッダ120aCと、プレートヘッダ120bCと、を有する。タンクヘッダ120aCは、チューブ111とは反対側に設けられている。プレートヘッダ120bCは、チューブ111の側に設けられている。
タンクヘッダ120aCおよびプレートヘッダ120bCのそれぞれは、上ヘッダタンク120Cの長手方向にみて、半円形状あるいは半矩形形状の断面形状を有し、平板材からプレス加工により成形されている。タンクヘッダ120aCおよびプレートヘッダ120bCは、互いに嵌合され、送風空気の流れ方向に1つの内部空間が設けられた筒状体としての上ヘッダタンク120Cを形成している。この場合には、チューブ111は、送風空気の流れ方向に1列で設けられる。このように、本実施形態に係る熱交換器100では、チューブ111の列の数は、特には限定されない。
上記したように本実施形態の熱交換器100は、流体を導くチューブ111の長手方向の端部に接続された上ヘッダタンク120,120Cと、上ヘッダタンク120,120Cの内部空間を分割するセパレータ150,150A,150Bと、を備えている。上ヘッダタンク120は、セパレータ150,150A,150Bに当接するタンク側当接部121b,121bAを有している。セパレータ150,150A,150Bは、上ヘッダタンク120に当接するセパレータ側当接部151,151A,151Bを有している。セパレータ側当接部151,151Bの先端は、割れた形状をなす先割部153,153Bとして構成され、タンク側当接部121bの先端が入り込むように構成されている。タンク側当接部121bAの先端は、割れた形状をなす先割部122bAとして構成され、セパレータ側当接部151Aの先端が入り込むように構成されている。従って、タンク側当接部およびセパレータ側当接部のいずれか一方の先端は、割れた形状をなす先割部として構成されており、他方の先端は先割部に入り込むように形成されている。
本実施形態では、セパレータ150,150A,150Bと上ヘッダタンク120とが当接する部分において、セパレータまたはヘッダタンクのいずれか一方に先割部を設け、他方がその先割部に入り込むように構成している。上ヘッダタンク120に対してセパレータ150,150A,150Bは、先割部が形成された場所からずれないように構成することができるので、貫通構造を設けなくてもセパレータ150,150A,150Bの傾きを抑制することができる。
上記したように本実施形態では、上ヘッダタンク120は、チューブ111が接続されているプレートヘッダ120b,120bAと、プレートヘッダ120b,120bAとの間で内部空間を形成するタンクヘッダ120aとを有し、タンク側当接部121b,121bAは、プレートヘッダ120b,120bAに設けられている。
チューブ111が接続されているプレートヘッダ120b,120bAにタンク側当接部121b,121bAが設けられているので、プレートヘッダ120b,120bAに貫通孔を設けずにセパレータ150,150A,150Bを保持することができる。上ヘッダタンク120を構成するプレートヘッダ120b,120bCを下ヘッダタンク130に用いたとしても、貫通孔を形成していないため結露水の滞留を起こすこと無く排出することができる。
上記したように本実施形態では、セパレータ150、150Bは、板状部材として構成され、先割部153,153Bは、板状部材であるセパレータ150、150Bの端面を、その端面が伸びる方向に沿って分けるように形成され、プレートヘッダ120bに凸状形成されたタンク側当接部121bを挟んでいる。
上記したように本実施形態では、先割部122bAはプレートヘッダ120bAに凸状形成されたタンク側当接部121bAに設けられおり、板状部材として構成されたセパレータ150Aを挟んでいる。
続いて、図8〜図11を参照しながら、本発明の他の実施形態に係る熱交換器について説明する。図8は、図1に表した切断面II−IIにおける断面図に相当する。図8に示される熱交換器100Dは、コア部110と、上ヘッダタンク120Dと、下ヘッダタンク130と、を備える。コア部110および下ヘッダタンク130は、図1および図2を参照しながら説明したした通りであるので、その説明を省略する。
上ヘッダタンク120Dは、チューブ111の長手方向に2分割されて、タンクヘッダ120aDと、プレートヘッダ120eDと、を有する。タンクヘッダ120aDは、チューブ111とは反対側に設けられている。プレートヘッダ120eDは、チューブ111の側に設けられている。
タンクヘッダ120aDおよびプレートヘッダ120eDのそれぞれは、上ヘッダタンク120Dの長手方向にみて、半円形状あるいは半矩形形状の断面形状を有し、平板材からプレス加工により成形されている。タンクヘッダ120aDおよびプレートヘッダ120eDは、互いに嵌合され、送風空気の流れ方向に2つの内部空間が並ぶ筒状体としての上ヘッダタンク120Dを形成している。
図8および図9に示されるように、プレートヘッダ120eDは、内側の壁127eに設けられた保持部125eを一対有する。図11に表したように、一対の保持部125eは、プレートヘッダ120eDの内側の壁127eの切り起こし加工により形成される。図8および図9に示すように、保持部125eは、タンクヘッダ120aDの端部をプレートヘッダ120eDの内側において保持するとともに、プレートヘッダ120eDの外側、すなわち、図8に表した矢印A1および矢印A2の方向へ向かう拡がりを抑える。
図10に表したように、本実施形態に係る熱交換器100Dでは、2つの保持部125eが、上ヘッダタンク120Dの長手方向に並んで配置されている。その2つの保持部125eの間に、セパレータ150Dが挟まれている。セパレータ150Dは、上ヘッダタンク120Dの内部の形状に相応するように形成され、保持部125eに当接している。熱交換器100Dの他の構造は、図1および図2に関して前述した熱交換器100の構造と同様である。
本実施形態に係る熱交換器100Dによれば、タンクヘッダ120aDをプレートヘッダ120eDに固定すると、タンクヘッダ120aDの端部は、プレートヘッダ120eDの内側に設けられた保持部125eに保持される。保持部125eは、プレートヘッダ120eDが外側へ向かって拡がることを抑える。そのため、プレートヘッダ120eDが外側へ向かって拡がり、上ヘッダタンク120Dを流れる流体がその拡がった部分から洩れることを抑えることができる。
また、プレートヘッダ120eDが外側へ向かって拡がることを保持部125eが抑えるため、過大なクリアランスがセパレータ150Dとプレートヘッダ120eDとの間に生ずることを抑えることができる。これにより、ろう付け不良が生ずることを抑え、上ヘッダタンク120Dを流れる流体が洩れることを抑えることができる。
セパレータ150Dが2つの保持部125eの間に挟まれている。また、セパレータ150Dは、保持部125eに当接している。そのため、上ヘッダタンク120Dに対するセパレータ150Dの動きが抑えられる。例えば、上ヘッダタンク120Dに対してセパレータ150Dが傾くことが抑えられる。そのため、過大なクリアランスがセパレータ150Dとプレートヘッダ120eDとの間に生ずることを抑えることができる。
なお、必ずしも、2つの保持部125eが設けられていなくともよい。例えば、1つの保持部125eが設けられていてもよい。本実施形態に係る熱交換器100Dでは、保持部125eの数は、特には限定されない。1つの保持部125eが設けられている場合であっても、セパレータ150Dが保持部125eに当接しているときには、上ヘッダタンク120Dに対するセパレータ150Dの動きが抑えられる。
本実施形態に係る熱交換器100Dは、流体を導くチューブ111の長手方向の端部に設けられチューブ111に接続された上ヘッダタンク120Dを備える。上ヘッダタンク120Dは、チューブ111が挿入され固定されたプレートヘッダ120eDと、プレートヘッダ120eDからみてチューブ111とは反対側に設けられプレートヘッダ120eDに固定されたタンクヘッダ120aDと、を有する。プレートヘッダ120eDは、タンクヘッダ120aDの端部をプレートヘッダ120eDに保持する保持部125eを有する。
タンクヘッダ120aDをプレートヘッダ120eDに固定すると、タンクヘッダ120aDの端部は、プレートヘッダ120eDの内側に設けられた保持部125eに保持される。保持部125eは、プレートヘッダ120eDが外側へ向かって拡がることを抑える。そのため、プレートヘッダ120eDが外側へ向かって拡がり、上ヘッダタンク120Dを流れる流体がその拡がった部分から洩れることを抑えることができる。
保持部125eは、プレートヘッダ120eDの内側面に設けられているので、プレートヘッダ120eDの内側面をタンクヘッダ120aDに引き付けて保持することができる。本実施形態では、保持部125eをプレートヘッダ120eDに設けたけれども、タンクヘッダ120aDに設けてもよい。
100:熱交換器
111:チューブ
120,120C:上ヘッダタンク
150,150A,150B:セパレータ
151,151A,151B:セパレータ側当接部
121b,121bA:タンク側当接部
122bA,153,153B:先割部

Claims (8)

  1. 熱交換器(100)であって、
    流体を導くチューブ(111)の長手方向の端部に接続されたヘッダタンク(120,120C)と、
    前記ヘッダタンクの内部空間を分割するセパレータ(150,150A,150B)と、を備え、
    前記ヘッダタンクは、前記セパレータに当接するタンク側当接部(121b,121bA)を有し、
    前記セパレータは、前記ヘッダタンクに当接するセパレータ側当接部(151,151A,151B)を有し、
    前記タンク側当接部および前記セパレータ側当接部のいずれか一方の先端は、割れた形状をなす先割部(122bA,153,153B)として構成されており、他方の先端は前記先割部に入り込むように形成されている、熱交換器。
  2. 前記ヘッダタンクは、前記チューブが接続されているプレートヘッダ(120b,120bC)と、前記プレートヘッダとの間で前記内部空間を形成するタンクヘッダ(120a,120aC)とを有し、
    前記タンク側当接部は、前記プレートヘッダに設けられている、請求項1記載の熱交換器。
  3. 前記セパレータ(150、150B)は、板状部材として構成され、前記先割部(153,153B)は、板状部材である前記セパレータの端面を分けるように形成され、前記プレートヘッダに凸状形成された前記タンク側当接部(121b)を挟んでいる、請求項2記載の熱交換器。
  4. 前記先割部(122bA)は前記プレートヘッダに凸状形成された前記タンク側当接部(121bA)に設けられおり、板状部材として構成された前記セパレータ(150A)を挟んでいる、請求項2記載の熱交換器。
  5. 熱交換器(100D)であって、
    流体を導くチューブ(111)の長手方向の端部に接続されているプレートヘッダ(120eD)及び前記プレートヘッダとの間で内部空間を形成するタンクヘッダ(120aD)を有するヘッダタンク(120D)と、
    前記ヘッダタンクの内部空間を分割するセパレータ(150D)と、を備え、
    前記プレートヘッダおよび前記タンクヘッダの少なくとも一方に、前記プレートヘッダおよび前記タンクヘッダの他方における端部を保持する保持部(125e)を有する熱交換器。
  6. 前記保持部は、前記プレートヘッダの内側面に設けられている、請求項5記載の熱交換器。
  7. 前記セパレータは、前記保持部に当接するように配置されている、請求項6記載の熱交換器。
  8. 前記プレートヘッダは、前記保持部を少なくとも一対有しており、
    前記セパレータは、一対の前記保持部に挟まれている、請求項7記載の熱交換器。
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