JP2017121310A - 医療用剪刀 - Google Patents

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隆志 高山
Takashi Takayama
隆志 高山
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【課題】術中の刃毀れ等のトラブルの解消を図るとともに切断時における摩擦抵抗が大幅に減少し、切断刃の切れ味が大幅に増す医療用剪刀を提供する。【解決手段】被切断対象物を保持する刃が直線的又は直線に近似した曲率形状に形成された上刃3と、該上刃で保持された被切断対象物を切断する先端側に向けて彎曲した下刃2とが支軸を支点として回動自在に交差し、該支軸の背後にハンドル5を備えたステンレス鋼製等の金属材料で作られた医療用剪刀1であって、該上下に交差する上下の刃先部位及びその内外の近傍にダイヤモンドライクカーボン膜を備えていることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、外科、脳外科、血管外科等の各種医療分野等における手術用として使用される医療用剪刀に関する。
医療用剪刀についての刃先の強度を高め、切断時の摩擦抵抗の減少に伴う切断し易さと耐久性の向上を意図するものである。
特開平2003−305047
請求項1に係る発明は、 生体と直接接触する部位を有する金属製の医療用器具であって、少なくとも生体と直接接触する部位については、その表面を、抵抗率ρが10Ω・m以上の絶縁性のセラミック膜で被覆したことを特徴とするセラミック被覆医療用器具である。
請求項2に係る発明は、請求項1において、セラミック膜の厚みが0.05〜5.0μmであることを特徴とするセラミック被覆医療用器具である。
請求項3に係る発明は、請求項1または2において、セラミック膜が、Al,BおよびSiの窒化物、炭化物または酸化物のうちから選んだ少なくとも一種からなることを特徴とするセラミック被覆医療用器具である。
請求項4に係る発明は、請求項1〜3のいずれかにおいて、医療用器具が、生体用ピンセット、鉗子、手術用ハサミまたは手術用メスのいずれかであることを特徴とするセラミック被覆医療用器具である。
特許文献1の請求項4には、医療用器具として、手術用ハサミまたは手術用メスのいずれかの医療用剪刀の発明について、セラミック被覆医療用器具が開示されている。
そして、上記特許公開公報には、明細書段落0031に発明の効果として、本発明によれば、手術等を施した場合に、生体組織や細胞に対して何らの悪影響を及ぼすことのない、絶縁性に極めて優れたセラミック被覆医療用器具を安心して得ることができる旨の記載がされている。
しかし、実際の手術等の医療現場において使用される医療用剪刀は数回又は数十回程度の使用で刃毀れ等が生じ、実用に供しないものであることが実情である。特に上刃が直線的形状で、該上刃と対向する下刃の刃先形状が内側から外側に向けて彎曲形状に反った形状の場合は上刃と下刃が閉じた状態の側面形状が所謂薙刀形状をした医療用剪刀においては、切断作業時に上刃と下刃を閉じる過程において、被切断対象物の切断時の下刃に対する負荷は甚大であり、下刃は硬い被切断対象物に対して数回の使用によって刃毀れが生じるという重要な解決課題を要していた。
したがって、長時間における執刀作業等においては、手術等の途中で使用が困難となり、手術作業等に重大な影響を及ぼしかねない自体が発生することも有り得るのが現状である。
本発明は従来の手術用ハサミを含む医療用剪刀の手術中等における刃毀れの問題を解決し、手術等における医療作業等において、医師等が安心して医療行為等を継続して遂行でき、手術中等における刃毀れ等のトラブルの解消を図るとともに切断対象物の切断作業時における上下の刃の摩擦抵抗を大幅に減少させることにより、医療用剪刀等の長期の使用に耐え、切断時における医療用剪刀刃部の摩擦抵抗が大幅に減少し、スムーズに切断作業が出来、医師等を含む執刀者等に過度の負担をかけることが無い医療用剪刀を提供することを目的とする。
また、本発明は、従来の医療用剪刀よりも少なくとも刃先部位及びその近傍にダイヤモンドライクカーボン層の形成により、上刃と下刃による被切断対象物を切断する時の切断刃同士に対する相互の摩擦抵抗の大幅な減少と相俟って刃の切れ味が一段と向上し、上下の刃の接触面のすべりも良好で、刃毀れのリスクが解消され、人体の患部や動物等の切断部位等に対しての切断作業や患部の除去作業等に対して滑らかな切断が可能となり、切断作業等の大幅な時間短縮が図られることを目的とする。
さらに、本発明は、医療用剪刀が長時間の使用にも耐えられるとともに、医療用剪刀自体の耐久性にも優れ、かつ患者等を対象とした手術作業等において、より強靭で高硬度及び耐腐食性を有し、且つ摩擦抵抗が少なく、耐腐食性に優れ、スムーズな切断作業がなされることにより、医師等による切断作業の負担の大幅な軽減化が図られるとともに、手術作業の途中で刃毀れによる作業の中断といった事態が解消され、円滑な医療行為を継続して成し遂げることが出来る医療用剪刀を提供することを目的とする。
本発明に係る医療用剪刀は、被切断対象物を保持する刃が直線的又は直線に近似した曲率形状に形成された上刃と、該上刃で保持された被切断対象物を切断する先端に向けて彎曲した下刃とが支軸を支点として回動自在に交差し、該支軸の背後にハンドルを備えたステンレス鋼製等の金属材料で作られた医療用剪刀であって、該上下に交差する上下の刃先部位及びその内外の近傍にダイヤモンドライクカーボン膜を備えていることを特徴とする医療用剪刀である。
本発明に係る請求項2記載の発明は、請求項1記載の医療用剪刀の刃先部位におけるダイヤモンドライクカーボン膜構造の膜厚は0.1μmから5μmであることを特徴とする医療用剪刀である。
請求項1に係る発明は、医療分野等において、手術対象である被切断対象物の切断作業において、切断刃が直線又は直線に近似した形状に形成された上刃と、該上刃で保持された被切断対象物を切断する彎曲形状の下刃とが医療用剪刀の支軸を中心として回動自在に交差し、該支軸の背後にハンドルを備えたステンレス鋼製等の刃物鋼製の医療用剪刀であって、該上下交差する刃先部位及びその近傍のそれぞれはダイヤモンドライクカーボン膜を備えているので、上刃と下刃で保持された被切断対象物は支軸を支点として回動自在に交差して、被切断対象を切断する場合にも上下の刃先部位同士の交叉時の摩擦係数がダイヤモンドライクカーボン膜の形成によって大幅に減少するために、上刃と下刃の交叉するすべりが滑らかとなり、上下の刃はダイヤモンドライクカーボン膜同士による摩擦係数の大幅な減少と相俟って、上下の刃同士の滑らかな交差により、被切断対象物の切断作業は円滑かつ迅速に行われ、被施術対象部位の切断作業や治療行為自体もスムーズに行われ、医師を含む施術者及び被施術側である患者等の双方にとっても負担の軽減化が大幅に図られることとなる。
また、本発明は交叉する上下の刃先部位及びその近傍にダイヤモンドライクカーボン膜の形成により、双方の刃先同士の交叉時に生じる摩擦抵抗は大幅に減少することとなり、スムーズ且つ迅速に対象部位の切断作業等が容易かつ円滑になされ、執刀医等による手術作業等に要する労力及び周囲のスタッフ等に対しても大幅な労力の軽減化が図られ、患者等と医師等の双方にとっても負担軽減が図られ、手術等に対する双方の不安が一挙に解消され、作業能率の向上に資することとなる。
本発明の一実施例を示す医療用剪刀の上刃と下刃のそれぞれの刃先部位にDLC膜を施した拡大正面図である。 本発明の一実施例を示す医療用剪刀が閉じた状態を示す拡大正面図である。
以下、本発明を図面に基づいて具体的に説明する。
図1は、医療用剪刀に関する発明であり、刃先の先端を含む近傍部位にダイヤモンドライクカーボン膜を形成した拡大正面図である。
医療用剪刀1は刃が交差側に向けて湾曲形状に形成された動刃(以下、下刃2という)と、刃線が直線的又は直線に近似した直線形状に形成された静刃(以下、上刃3という)とが、下刃2と上刃3の首部4の内側と外側のそれぞれが内側に向けて彎曲している。従来の首部4は内側と外側の各湾曲形状は同じ曲率で形成されていたが、本発明では少なくとも下刃2の首部4の外側と首部4の内側の各曲率を変え、特に内側の首部4の曲率を従来よりも小さく形成(半径Rを大きく形成)した点に特徴を有する。下刃2の内側の首部4の曲率を小さくする(すなわち、下刃2の内側に彎曲する曲線の半径を下刃2の外側に彎曲する曲線の半径よりも大きく形成する)ことにより、上刃3の直線刃3aと下刃2の外側に反った彎曲刃2aとの仰角αが同じ位置では本発明の方がより小さくなるために被切断対象物を刃の基部寄りで切断でき、切断作業を行う医師等の負担を小さくでき、切断作業も小さな力で済む。
なお、図中、5はハンドルで、6はハンドル5の先端部を下刃2と上刃3が交差して被切断対象物を切断する支軸となるピン(ネジであってもよい)を示す。本発明はハンドル5の全体形状は省略しているが、操作し易い形状で有れば特に形状や構造は限定されない。
下刃2は、硬度と耐食性を備えた高炭素ステンレス鋼を含む金属材であって、例えば硬度がHRC56〜63以上のステンレス鋼材である。
下刃2に使用される鋼材としては、強さと錆を考慮に入れると例えば13%Cr(マルテンサイト系)のステンレス鋼が用いられる。13%Crステンレス鋼は熱処理によって、硬さ、機械的性質、強さが得られること、耐食性も兼ねているので医療用器具、刃物類として好適である。しかし、硬さ、機械的性質、強さが得られること、耐食性も兼ねている材料であれば、上記ステンレス鋼に限定されないで、前記以外の金属材を使用しても良い。
下刃2の首部4のうち上刃3と交差する内側の彎曲線の半径は例えば従来が70mmとすると、それよりも半径を大きく取り、例えば半径94mmとなるように曲率を小さく形成する(半径Rを大きくする)ことが肝要である。下刃2の首部4のうち内側に位置する彎曲した端末と下刃の彎曲刃2aの基部がなめらかに連続的に連なっている。
上刃3は、ステンレス系刃物鋼の多層積層材で形成されている場合を示す。本例では厚さが0.2mmの7枚のステンレス鋼板を積層した場合を示すが、その積層枚数及び厚さは用途に応じて適宜変更されるもので、上記数値に限定されるものではない。使用目的によりそれよりも少なくすることも多くすることも可能である。積層板は加熱処理又は冷間処理後、板厚方向及び被切断対象物を保持する刃側の端面をそれぞれ鍛造処理して含有元素の構造に変化を与え、成分元素の変動や層間移動を行い、被切断対象物を保持する上刃3の刃端面が構成元素の移動等により表面が波状に形成された層間移動等により粗面化するために、下刃の彎曲刃2aで切断する時に、被切断対象物を上刃3の刃端面で確実に保持された状態で切断できる。
下刃2と上刃3の表面には上下又は左右に或いは斜めに交差する上下の刃先部位及びその近傍がダイヤモンドライクカーボン膜で被覆形成されている。
ダイヤモンドライクカーボン膜の厚さは、膜厚は0.1μmから5μmである。実験では ダイヤモンドライクカーボン膜の厚さは2μmで行ったが、これに限定されるものではない。
ダイヤモンドライクカーボン膜(DLC膜)の製造方法について述べる。DLCはメタンなどの含炭素気体又はグラファイト等の固体原料から合成される.これらの原料に放電などでエネルギーを与えて炭素を含有する正イオンを生成させ,このイオンを電界で加速して陰極基板上に供給することにより,基板上にDLC膜を生成する。基板温度は,DLCでは通常は室温〜200℃で高くても500℃であり,ダイヤモンドの800℃と比較して低いのが特徴である。DLCはイオンが存在しないと生成しないが,同時に中性ラジカルやクラスターも成膜に寄与していると考えられ,基板に到達するイオンとラジカルとの比がDLCの合成速度や膜質に影響を及ぼすこととなる。
本発明は、外科、脳外科、血管外科等の各種医療分野における手術用として使用されるマイクロ剪刀等の医療用剪刀であって、脳外科等における手術において迅速な手術が必要となる中、医師が手術部位の切除に際し、短時間で、確実に、きれいに切断処理等が行われる器具であり、且つ長期使用に耐えるので、医療メーカー、販売業者及び医師等への需要が喚起される。
1 医療用剪刀
2 下刃
2a 下刃の彎曲刃
3 上刃
3a 上刃の直線刃
4 首部
5 ハンドル
6 ピン
7 DLC膜

Claims (2)

  1. 被切断対象物を保持する刃が直線的又は直線に近似した曲率形状に形成された上刃と、該上刃で保持された被切断対象物を切断する先端側に向けて彎曲した下刃とが支軸を支点として回動自在に交差し、該支軸の背後にハンドルを備えたステンレス鋼製等の金属材料で作られた医療用剪刀であって、該上下に交差する上下の刃先部位及びその内外の近傍にダイヤモンドライクカーボン膜を備えていることを特徴とする医療用剪刀。
  2. 請求項1記載の医療用剪刀の刃先部位におけるダイヤモンドライクカーボン膜構造の膜厚は0.1μmから5μmであることを特徴とする医療用剪刀。
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