JP2017114407A - マスタシリンダ - Google Patents

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秀和 土屋
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Abstract

【課題】ブレーキ液の液量不足の誤検知を抑制することができるマスタシリンダを提供する。【解決手段】ブレーキ液の液量を検知する検知部が、電源122に接続される第1の端子111と、液量を判定する判定部123に接続される第2の端子112と、液量が第1の所定値未満の場合に第1の端子111と第2の端子112とを電気的に接続し、液量が第2の所定値以上の場合に第1の端子111と第2の端子112との間の電気的接続を遮断するスイッチ113と、スイッチ113と第2の端子112との間に設けられ、抵抗器115とコンデンサ116,117とからなるRC回路118と、を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、車両の制動用シリンダへ液圧を供給するマスタシリンダに関する。
マスタシリンダにおいて、ブレーキ液を貯蔵するリザーバタンクにブレーキ液の液量を検出する液面センサを設けることが行われている(例えば、特許文献1参照)。
特許第3906400号公報
センサによって検出される位置のブレーキ液の液量は、車両の挙動によって変動する。このため、全体の液量が不足していないにもかかわらず、液量不足を誤検知してしまう可能性がある。
本発明は、ブレーキ液の液量不足の誤検知を抑制することができるマスタシリンダの提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、ブレーキ液の液量を検知する検知部が、電源に接続される第1の端子と、前記液量を判定する判定部に接続される第2の端子と、前記液量が第1の所定値未満の場合に前記第1の端子と前記第2の端子とを電気的に接続し、前記液量が第2の所定値以上の場合に前記第1の端子と前記第2の端子との間の電気的接続を遮断するスイッチと、前記スイッチと前記第2の端子との間に設けられ、抵抗器とコンデンサとからなるRC回路と、を備える。
本発明に係るマスタシリンダによれば、ブレーキ液の液量不足の誤検知を抑制することができる。
実施形態のマスタシリンダを示す側面図である。 実施形態のマスタシリンダのリザーバタンクを示す側断面図である。 実施形態のマスタシリンダのリザーバタンクを示す平断面図である。 実施形態のマスタシリンダの検知部等を示す回路図である。 実施形態のマスタシリンダのレベルインジケータスイッチユニットを示す斜視図である。 実施形態のマスタシリンダのレベルインジケータスイッチユニットを示すもので、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は下面図である。 図6のA矢視図である。 図6のB矢視図である。 図3のC−C線に沿うレベルインジケータスイッチユニットおよびその近傍の断面図である。 スイッチのオンオフ時の第2の端子の電圧特性を示す図であって、(a)は実施形態を(b)は従来を示す。
本実施形態のマスタシリンダを図面に基づいて説明する。図1に示す本実施形態のマスタシリンダ10は、四輪自動車等の車両に搭載されるもので、リザーバタンク11とマスタシリンダ本体12とを有している。ここで、図1に示す姿勢は、マスタシリンダ10の車載状態での姿勢であり、マスタシリンダ10は図1における左側が車両の前進時の前側となるようにして車載される。なお、以下の説明における前後左右は車両前進時の前後左右である。
マスタシリンダ本体12は、車輪を制動するブレーキ装置の一部を構成するブレーキマスタシリンダである。リザーバタンク11は、ブレーキ液を貯蔵するもので、マスタシリンダ本体12に接続されてこれにブレーキ液を供給するものである。マスタシリンダ本体12は、図示は略すが車輪に設けられて制動力を発生させるホイールシリンダに導入するブレーキ液圧を、運転者のブレーキ操作等に応じて発生させる。本実施形態のマスタシリンダ本体12は、図示は略すが、二系統のブレーキラインにブレーキ液圧を発生可能となるように液圧室を前後に二室有するタンデムタイプとなっている。
マスタシリンダ本体12は、水平に対して若干前上がりに傾斜する姿勢で車体側に取り付けられることになり、上部の前側に筒状の取付ボス部14が、上部の取付ボス部14よりも後側に筒状の取付ボス部15が、それぞれ形成されている。リザーバタンク11は、これらの取付ボス部14,15に嵌合されて取り付けられることになり、この取付状態で、リザーバタンク11内がマスタシリンダ本体12内の各液圧室に連通する。
リザーバタンク11は、合成樹脂製のリザーバ本体20と、リザーバ本体20に対して着脱可能な合成樹脂製のキャップ21とを有している。
リザーバ本体20は、図2に示す底部30、上板部31、前壁部32、後壁部33および側壁部34と、図3に示す側壁部35とを有しており、これらに囲まれた空間である図2に示すブレーキ液室37にブレーキ液を収容する。
底部30は、図1に示すマスタシリンダ本体12と同様に、全体的に水平に対して若干前上がりに傾斜している。図2に示すように、前壁部32は、底部30の前縁部から鉛直上方に延出しており、後壁部33は底部30の後縁部から上方に延出している。側壁部34は底部30の左右方向一側である右側の端縁部から上方に延出しており、図3に示す側壁部35は、底部30の左右方向逆側である左側の端縁部から上方に延出している。前壁部32、側壁部34、後壁部33および側壁部35は、この順に枠状に連結されている。図2に示す上板部31は、前壁部32、側壁部34、後壁部33および側壁部35のそれぞれの上縁部から内方に延出してこれらの内側を閉塞するように広がっている。前壁部32は、前後方向に直交するように配置され、側壁部34,35は、前後方向に沿うように配置され、上板部31は水平に配置されている。
リザーバ本体20は、上板部31のほぼ中央位置に注入口部38を有している。注入口部38は、筒状であり、上板部31の内側位置から上板部31に垂直をなして上方に突出している。注入口部38は、その内側の通路がリザーバ本体20のブレーキ液室37を外部に連通させる。注入口部38は、その上端部に上記したキャップ21が取り付けられて閉塞される。
底部30は、前側の前構成部41と、その後側の中間構成部42と、その後側の後構成部43とを有している。前構成部41および後構成部43は、水平に対して若干前上がりに傾斜しており、中間構成部42は前構成部41および後構成部43の間から上方に突出している。
底部30は、前後に一対の取付口部45,46を有している。取付口部45,46は、いずれも筒状であり、取付口部45は前構成部41からこれに垂直をなして下方に突出しており、取付口部46は後構成部43からこれに垂直をなして下方に突出している。取付口部45,46は、それぞれの内側の通路がリザーバ本体20のブレーキ液室37を外側に連通させる。リザーバ本体20は、取付口部45,46が図1に示す取付ボス部14,15のそれぞれの内側に嵌合されてマスタシリンダ本体12に取り付けられることになる。この状態で、取付口部45,46の内側の通路が取付ボス部14,15の内側の通路を介してマスタシリンダ本体12の各液圧室に連通可能となる。
底部30は、一対の図2に示す取付板部51と図1に示す取付板部52とを有している。取付板部51,52は、図2に示す中間構成部42から下方に突出しており、取付板部51は右側に、取付板部52は左側に配置されている。取付板部51,52は、鉛直方向に沿い且つ前後方向に沿っており、図2に示す取付板部51には左右方向に貫通する取付穴53が、図1に示す取付板部52にも、左右方向に貫通する取付穴54が形成されている。リザーバ本体20は、これら取付穴53,54に嵌合される円筒状のスプリングピン55でマスタシリンダ本体12に連結されている。
図2に示すように、底部30の中間構成部42には、取付穴61が左右方向に延在するように形成されている。取付穴61は中間構成部42を左右方向に貫通するように形成されている。
リザーバ本体20は、底部30の中間構成部42から鉛直上方に延出するガイド壁部71を有している。ガイド壁部71は、図3に示すように軸方向に延びるスリット72が形成された円筒状のガイド本体部73と、ガイド本体部73の内周面から径方向内方に突出して軸方向に延びる一対のガイドリブ74,75とを有している。スリット72はガイド壁部71の左右方向一側の端部位置に形成されており、具体的にはガイド壁部71の左端位置に形成されている。スリット72は、ガイド壁部71の内側を外側に連通させる。ガイドリブ74はガイド壁部71の前端位置に形成されており、ガイドリブ75はガイド壁部71の後端位置に形成されている。
リザーバ本体20は、ガイド壁部71の前端位置から左右方向に広がる中間壁部81と、中間壁部81の両端縁部から前方に延出する一対の端壁部82,83と、ガイド壁部71の後端位置から左右方向に広がる中間壁部85と、中間壁部85の両端縁部から後方に延出する一対の端壁部86,87と、を有している。これらの中間壁部81,85および端壁部82,83,86,87は、いずれも下端縁部が底部30に連結されている。前側の中間壁部81と一対の端壁部82,83との内側範囲に前側の取付口部45が、後側の中間壁部85と一対の端壁部86,87との内側範囲に後側の取付口部46が、それぞれ開口している。
図2に示すように、取付穴61とブレーキ液室37とは、壁部88を一枚のみ隔てて配置されている。言い換えれば、取付穴61とブレーキ液室37との間には、一枚の壁部88のみが設けられ、一枚の壁部88の一側の下面は取付穴61を形成し、上面はブレーキ液室37を形成している。この壁部88は、底部30の中間構成部42の一部である。
マスタシリンダ10は、図3に示すように、リザーバタンク11に貯蔵されたブレーキ液の液量を検知する検知部91を有している。検知部91は、リザーバ本体20のガイド壁部71内に移動可能に配置されるフロート92と、リザーバ本体20の底部30の取付穴61に取り付けられるレベルインジケータスイッチユニット93とを有している。
図2に示すように、フロート92は、合成樹脂製のフロート本体101と、フロート本体101の下端部に固定された磁石102とを有している。フロート本体101は、フロート92にブレーキ液に浮かぶ浮力を発生させるものである。図2,図3に示すように、フロート本体101は円柱状であり、外周面から凹む一対のガイド溝103,103が形成されている。一対のガイド溝103,103は、フロート本体101の周方向の180°異なる位置に形成されており、フロート本体101の軸方向に延在している。フロート92は、リザーバ本体20のガイド壁部71内に配置される際に、フロート本体101の一対のガイド溝103,103にガイド壁部71の一対のガイドリブ74,75を挿入することになる。これにより、フロート92は、一対のガイドリブ74,75によって回転が規制されながらガイド壁部71内を上下に移動する。磁石102はフロート本体101の下端の中央位置に下方に突出するように固定されている。
フロート92は、リザーバタンク11内のブレーキ液の液量に対応する液面の底部30からの高さの変化に追従して底部30からの高さが変化することになる。よって、フロート92に設けられた磁石102も、ブレーキ液の液量に対応する液面の底部30からの高さの変化に追従して底部30からの高さが変化することになる。
図4に示すように、レベルインジケータスイッチユニット93は、スイッチ回路110を有しており、スイッチ回路110は、第1の端子111と、第2の端子112と、第1の端子111と第2の端子112との間の電気的な接続および遮断を切り替えるスイッチ113と、スイッチ113と第2の端子112との間に設けられ、抵抗器115とコンデンサ116,117とからなるRC回路118と、を備えている。
ここで、レベルインジケータスイッチユニット93は、第1の端子111が、車体121側に設けられた電源122に接続されることになり、第2の端子112が、車体121側に設けられた液量を判定する判定部123に接続されることになる。スイッチ113は、第1の端子111と第2の端子112とを電気的に結ぶスイッチ回路110の回路131上に配置されて、この回路131の接続および遮断を切り替える。判定部123はインストルメントパネルに設けられたワーニングランプ124の点灯を制御する。
RC回路118は、抵抗器115が回路131におけるスイッチ113と第2の端子112との間に設けられ、コンデンサ116,117は、一端が回路131の抵抗器115と第2の端子112との間に電気的に接続され、他端がアースされるスイッチ回路110の回路132に並列に設けられている。抵抗器115およびコンデンサ116,117は、レベルインジケータスイッチユニット93に内蔵されている。
スイッチ113は、磁力を検出して回路131の開閉を行うリードスイッチであり、その鉛直上方に図2に示すフロート92の磁石102が配置される。その結果、スイッチ113は、ブレーキ液に浮かびブレーキ液の液量に応じて磁石102が上下するフロート92の磁石102との距離が変化する。言い換えれば、フロート92は、磁石102を有してブレーキ液に浮かびブレーキ液の液量に応じて磁石102がスイッチ113との距離を変化させる。
フロート92の磁石102は、リザーバタンク11内のブレーキ液の液量が第1の所定値未満の場合に、スイッチ113を第1の端子111と第2の端子112とを電気的に接続するオン状態とし、リザーバタンク11内のブレーキ液の液量が、第1の所定値よりも大きい第2の所定値以上の場合に、スイッチ113を第1の端子111と第2の端子112との間の電気的接続を遮断するオフ状態とする。言い換えれば、スイッチ113は、リザーバタンク11内のブレーキ液の液量が第1の所定値未満の場合にオン状態となって第1の端子111と第2の端子112とを電気的に接続し、リザーバタンク11内のブレーキ液の液量が、第1の所定値よりも大きい第2の所定値以上の場合に、オフ状態となって第1の端子111と第2の端子112との間の電気的接続を遮断する。
図5および図6に示すように、レベルインジケータスイッチユニット93は、平らな形状であり、直線状に延びている。レベルインジケータスイッチユニット93は、いずれもレベルインジケータスイッチユニット93の外側部分を構成する合成樹脂製のユニット本体部141と金属製の放熱板142とを有している。
ユニット本体部141は、レベルインジケータスイッチユニット93を主体的に構成する部分であり、平らな形状で、直線状に延びている。ユニット本体部141は、直線状に延びる胴部145と、胴部145の長さ方向の一端側に設けられた胴部145よりも幅の広い頭部146とを有している。頭部146は、胴部145に対して幅方向一側にのみ突出するように形成されており、胴部145とは反対側に開口する有底筒状をなしている。頭部146には開口側から車体121側の図示略のコネクタが嵌合される。頭部146は、図7に示すように本体嵌合部148と係合部149とを有しており、本体嵌合部148には、図示略のコネクタの端子を有する本体部が嵌合され、係合部149にはコネクタの抜け止め用の係合爪が係合される。
本体嵌合部148の胴部145側の底部には、上記した第1の端子111および第2の端子112が配置されている。なお、図7に示す第1の端子111および第2の端子112の配置は一例であり、逆の配置にしても良い。頭部146に車体121側のコネクタが嵌合されるとコネクタの各端子に第1の端子111および第2の端子112が接続されて図4に示す回路構成となる。
図6(b),(c)および図8に示すように、胴部145には、厚さ方向の一側に厚さ方向に凹む段差部151が形成されており、この段差部151に、リザーバ本体20の取付穴61への嵌合時にリザーバ本体20に係合する抜け止め用の係合突起152が形成されている。
図5および図6(a)に示すように、放熱板142は、胴部145の頭部146とは反対側の端部の厚さ方向一側に配置されている。放熱板142は、矩形状であり、図9に示すように、ユニット本体部141よりも外面を若干外側に位置させてユニット本体部141に固定されている。つまり、放熱板142は、レベルインジケータスイッチユニット93の外部に露出する位置に設けられている。放熱板142のレベルインジケータスイッチユニット93の内部側の内面には、熱伝導性が高く接着性がある熱伝導性接着剤等の熱伝導材155を介して上記したコンデンサ116,117が取り付けられている。コンデンサ116,117は、レベルインジケータスイッチユニット93の厚さ方向および長さ方向の位置を互いに合わせ幅方向に並んで設けられている。コンデンサ116,117は、熱伝導材155のみを介して放熱板142に支持されている。ここで、熱伝導材155としては、例えばグリスを用いることができる。
レベルインジケータスイッチユニット93は、リザーバ本体20の底部30の取付穴61へ嵌合されて係合突起152を係合させると底部30に固定されることになる。ここで、図3の破線は、このように底部30に固定された状態のレベルインジケータスイッチユニット93を示している。レベルインジケータスイッチユニット93は、底部30に固定された状態で、その図4に示すスイッチ113が底部30内にてフロート92の図2に示す磁石102の鉛直下方に位置することになる。その結果、フロート92の磁石102は、リザーバタンク11内のブレーキ液の液面のスイッチ113からの高さの変化に追従してスイッチ113からの高さが変化することになる。
レベルインジケータスイッチユニット93は、リザーバ本体20の底部30に固定された状態で、図9に示すように放熱板142がブレーキ液室37を形成する壁部88に面接触で接触することになる。これにより、コンデンサ116,117は、熱伝導材155、放熱板142および合成樹脂製の一枚の壁部88のみを介してブレーキ液に熱を伝達することになる。
以上のマスタシリンダ10においては、リザーバタンク11に貯蔵されたブレーキ液に浮かべられたフロート92の磁石102は、リザーバタンク11内のブレーキ液の液面のスイッチ113からの高さの変化に追従してスイッチ113からの高さが変化することになる。そして、フロート92の磁石102は、リザーバタンク11内のブレーキ液のフロート92の位置の液量が減って第1の所定値未満になると、磁力によりスイッチ113を第1の端子111と第2の端子112とを電気的に接続するオン状態とすることになる。すると、電源122から回路131に電流が流れ、第2の端子112の電圧が高くなる。その際に、スイッチ113と第2の端子112との間に設けられたRC回路118が、第2の端子112の単位時間当たりの電圧上昇を図10(a)に示すように緩やかにする。判定部123は、この第2の端子112の電圧が閾値電圧を超えるとブレーキ液の液量が低下したと判定してワーニングランプ124を点灯させる。
上記した特許文献1に記載のマスタシリンダにおいては、ブレーキ液を貯蔵するリザーバタンクにブレーキ液の液量を検出する液面センサを設けている。つまり、リザーバタンクの底部に筒部を設け、この筒部の内側の取付穴に液面センサを嵌合し保持するようになっている。
ところで、ブレーキ液全体の液量が減って、フロート92の位置の液量が減る場合以外にも、車両の加減速や旋回等によりフロート92の位置の液量が瞬間的に減ってフロート92の磁石102がスイッチ113をオンすることがある。このような場合に、上記のRC回路118が設けられていないと、スイッチ113がオン状態になったときの第2の端子112の単位時間当たりの電圧上昇が、図10(b)に示すように急激となり、その後スイッチ113がすぐにオフになっても、第2の端子112の電圧が閾値電圧を超えてしまう。このように第2の端子112の電圧が閾値電圧を超えると、判定部123は、ブレーキ液の液量が低下したと判定してワーニングランプ124を点灯させることになる。
これに対して、本実施形態のマスタシリンダ10は、スイッチ113と第2の端子112との間にRC回路118が設けられているため、液量が第1の所定値未満となってスイッチ113がオン状態になったときの、第2の端子112の単位時間当たりの電圧上昇が、図10(a)に示すように緩やかになる。したがって、瞬間的に液量が第1の所定値未満となってスイッチ113がオン状態になっても、第2の端子112の電圧の上昇に遅延が生じるため、液量が第2の所定値以上となってすぐにスイッチ113がオフ状態になれば、第2の端子112の電圧が閾値電圧を超えることはなくなる。よって、検知部91が瞬間的に液量が減ったことを検知したときに判定部123がブレーキ液の液量が不足したと判定する可能性が低くなる。したがって、ブレーキ液の液量不足の誤検知を抑制することができる。
より詳しくは、瞬間的にフロート92の位置の液量が減り第1の所定値未満となって磁石102がスイッチ113をオン状態にしても、スイッチ113と第2の端子112との間に設けられたRC回路118で第2の端子112の電圧の上昇に遅延が生じるため、すぐにフロート92の位置の液量が第2の所定値以上に戻って磁石102がスイッチ113をオフ状態にすれば、第2の端子112の電圧が閾値電圧を超えることはなくなる。よって、瞬間的にフロート92の位置の液量が減ったときに判定部123がブレーキ液の液量が不足したと判定する可能性が低くなる。したがって、ブレーキ液の液量不足の誤検知を抑制することができる。
また、スイッチ113がオン状態になってから第2の端子112の電圧値が100%になるまでの時間は、抵抗器115の抵抗値とコンデンサ116,117の静電容量値との組み合わせによって設定できるため、スイッチ113がオン状態になってから第2の端子112の電圧値が閾値電圧を超えるまでの時間を調整することができる。
また、スイッチ113と第2の端子112との間にRC回路118を設けるため、リザーバタンク11の内部構造の見直しで対策する場合と比べて容易に短期間で、ブレーキ液の液量不足の誤検知を対策することができる。つまり、内部構造の見直しの場合、サンプルを作成して実験したりする必要があり、リードタイムが長くなってしまうが、内部構造の見直しをしなくてもブレーキ液の液量不足の誤検知を抑制することができ、リードタイムを短縮できる。
また、検知部91は、リザーバタンク11のブレーキ液を貯蔵するブレーキ液室37を形成する壁部88に接する放熱板142を備えているため、放熱板142の熱を壁部88を介してブレーキ液に放出することができる。よって、放熱板142の放熱効率を向上させることができる。その結果、放熱板142に熱伝導材155を介して取り付けられたコンデンサ116,117の熱をブレーキ液に放出することができる。したがって、マスタシリンダ10がエンジンルーム内の高温雰囲気に配置されることにより、コンデンサ116,117が熱を受けることがあっても、それによる寿命低下を抑制することができる。
RC回路118に二つのコンデンサ116,117を並列に設けているため、経年劣化によるコンデンサの容量抜けに対する信頼性を向上できる。勿論、三つ以上のコンデンサを並列に設けても良い。つまり複数のコンデンサを並列に設けるのが好ましい。コスト低減等の目的からコンデンサを一つとすることも可能である。
以上に述べた本実施形態は、マスタシリンダ本体と、前記マスタシリンダ本体に接続され、ブレーキ液を貯蔵するリザーバタンクと、前記ブレーキ液の液量を検知する検知部と、を備え、前記検知部は、電源に接続される第1の端子と、前記液量を判定する判定部に接続される第2の端子と、前記液量が第1の所定値未満の場合に前記第1の端子と前記第2の端子とを電気的に接続し、前記液量が第2の所定値以上の場合に前記第1の端子と前記第2の端子との間の電気的接続を遮断するスイッチと、前記スイッチと前記第2の端子との間に設けられ、抵抗器とコンデンサとからなるRC回路と、を備える。このように、スイッチと第2の端子との間にRC回路が設けられているため、スイッチがオン状態になったときの、第2の端子の単位時間当たりの電圧上昇が緩やかになる。したがって、瞬間的にスイッチがオン状態になっても、第2の端子の電圧の上昇に遅延が生じるため、すぐにオフ状態になれば、第2の端子の電圧が閾値電圧を超えることはなくなる。よって、検知部が瞬間的に液量が減ったことを検知したときに判定部がブレーキ液の液量が不足したと判定する可能性が低くなる。したがって、ブレーキ液の液量不足の誤検知を抑制することができる。
また、前記検知部は、磁石を有して前記ブレーキ液に浮かび前記ブレーキ液の液量に応じて前記磁石が前記スイッチとの距離を変化させるフロートを更に備え、前記磁石は、前記液量が前記第1の所定値未満の場合に、前記スイッチを前記第1の端子と前記第2の端子とを電気的に接続する状態とし、前記液量が前記第2の所定値以上の場合に、前記スイッチを前記第1の端子と前記第2の端子との間の電気的接続を遮断する状態とする。このため、瞬間的にフロートの位置の液量が減り第1の所定値未満となって磁石がスイッチを第1の端子と第2の端子とを電気的に接続する状態にしても、スイッチと第2の端子との間に設けられたRC回路で第2の端子の電圧の上昇に遅延が生じるため、すぐにフロートの位置の液量が第2の所定値以上に戻って磁石がスイッチを第1の端子と第2の端子との間の電気的接続を遮断する状態になれば、第2の端子の電圧が閾値電圧を超えることはなくなる。よって、瞬間的にフロートの位置の液量が減ったときに判定部がブレーキ液の液量が不足したと判定する可能性が低くなる。したがって、ブレーキ液の液量不足の誤検知を抑制することができる。
また、前記検知部は、前記リザーバタンクの前記ブレーキ液を貯蔵するブレーキ液室を形成する壁部に接する放熱板を備えるため、放熱板が熱を壁部を介してブレーキ液に放出することになる。よって、放熱板の放熱効率を向上させることができる。
10 マスタシリンダ
11 リザーバタンク
12 マスタシリンダ本体
37 ブレーキ液室
88 壁部
91 検知部
92 フロート
102 磁石
111 第1の端子
112 第2の端子
113 スイッチ
115 抵抗器
116,117 コンデンサ
118 RC回路
122 電源
123 判定部

Claims (3)

  1. マスタシリンダ本体と、
    前記マスタシリンダ本体に接続され、ブレーキ液を貯蔵するリザーバタンクと、
    前記ブレーキ液の液量を検知する検知部と、を備え、
    前記検知部は、
    電源に接続される第1の端子と、
    前記液量を判定する判定部に接続される第2の端子と、
    前記液量が第1の所定値未満の場合に前記第1の端子と前記第2の端子とを電気的に接続し、前記液量が第2の所定値以上の場合に前記第1の端子と前記第2の端子との間の電気的接続を遮断するスイッチと、
    前記スイッチと前記第2の端子との間に設けられ、抵抗器とコンデンサとからなるRC回路と、を備える、マスタシリンダ。
  2. 前記検知部は、
    磁石を有して前記ブレーキ液に浮かび前記ブレーキ液の液量に応じて前記磁石が前記スイッチとの距離を変化させるフロートを更に備え、
    前記磁石は、
    前記液量が前記第1の所定値未満の場合に、前記スイッチを前記第1の端子と前記第2の端子とを電気的に接続する状態とし、
    前記液量が前記第2の所定値以上の場合に、前記スイッチを前記第1の端子と前記第2の端子との間の電気的接続を遮断する状態とする、請求項1記載のマスタシリンダ。
  3. 前記検知部は、前記リザーバタンクの前記ブレーキ液を貯蔵するブレーキ液室を形成する壁部に接する放熱板を備える、請求項2記載のマスタシリンダ。
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