JP2017112212A - 基板処理装置およびその品質保証方法 - Google Patents

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【課題】効率よくEEQAを実現できる基板処理装置およびその品質保証方法を提供する。【解決手段】基板を処理する基板処理部(10)と、装置品質保証運転を行いつつ、前記基板処理部(10)の装置運転データを取得して該装置運転データに基づく異常判定を行う装置品質保証制御部(50)と、を備える基板処理装置(100)が提供される。【選択図】図1

Description

本発明は、基板を処理する基板処理装置およびその品質保証方法に関する。
近年、装置に対する顧客の品質保証要求が厳しくなってきており、データに基づいた高度な装置品質保証(Enhanced Equipment Quality Assurance:EEQA)を実現可能な装置の納入が求められることが多くなってきている。例えば、基板処理装置においては、ターンテーブルのトルクや回転数、研磨液の流量などを装置エンジニアリングシステム(Equipment Engineering System:EES)データとして管理する必要がある。
従来のEEQAは、EEQA用レシピを使用して試験を実施する工程、EESデータを装置から取り出す工程、EESデータを外部に送付する工程、EESデータを専用ソフトで解析する工程によって行うのが一般的であった。
特開2013−176828号公報
従来の手法では、工数が多く、特にEESデータを装置から取り出して送付するため、作業効率が極めて悪いという問題があった。また、EESデータを工場外に持ち出すためには、セキュリティ上の申請手続が煩雑であるという問題もあった。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、本発明の課題は、効率よくEEQAを実現できる基板処理装置およびその品質保証方法を提供することである。
本発明の一態様によれば、基板を処理する基板処理部と、装置品質保証運転を行いつつ、前記基板処理部の装置運転データを取得して該装置運転データに基づく異常判定を行う装置品質保証制御部と、を備える基板処理装置が提供される。
このような態様によれば、装置品質保証運転を行いつつ異常判定を行う。また、基板処理装置が装置品質保証制御部を備えるため、装置運転データを外部に送付する必要はない。よって、効率よくEEQAを実現できる。
望ましくは、前記装置品質保証制御部は、前記装置運転データと、所定の基準データとに基づいて、前記異常判定を行ってもよい。
より望ましくは、前記基準データは、基準となる他の基板処理装置で取得されたデータ、当該基板処理装置自身で取得された直近のデータ、または、予め定めたデータである。
これにより、適切な異常判定を行うことができる。
また、前記装置品質保証制御部は、前記異常判定として、前記装置運転データの平均値、標準偏差、立ち上がり時間、立ち下がり時間、最大値および最小値と、前記基準データに基づく基準値とを比較して異常アラームを発してもよい。
また、前記装置品質保証制御部は、異常と判定されない時の装置運転データと、取得された装置運転データと、の比が所定値を超える場合に予知アラームを発してもよい。
これにより、取得された装置運転データが通常時の装置運転データと大きく外れている場合に、故障を予知する予知アラームを発することができる。
前記装置品質保証運転の終了時には、前記異常判定が終了しているのが望ましい。
これにより、EEQAをより効率よく行うことができる。
また、本発明の別の態様によれば、基板を処理する基板処理部を備える基板処理装置の品質保証方法であって、装置品質保証運転を行いつつ、前記基板処理部の装置運転データを取得して該装置運転データに基づく異常判定を行う、基板処理装置の品質保証方法が提供される。
また、本発明の別の態様によれば、基板を処理する基板処理部と、装置品質保証運転を行いつつ、前記基板処理部の装置運転データを取得し、該装置運転データに基づいて前記基板処理部の調整を行う装置品質保証制御部と、を備える基板処理装置が提供される。
このような態様によれば、装置品質保証運転を行いつつ基板処理装置の調整を行う。また、基板処理装置が装置品質保証制御部を備えるため、装置運転データを外部に送付する必要はない。よって、効率よくEEQAを実現できる。
前記装置品質保証制御部は、前記基板処理部の基板処理レシピまたは前記基板処理部の装置パラメータの調整を行ってもよい。
また、本発明の別の態様によれば、基板を処理する基板処理部を備える基板処理装置の品質保証方法であって、装置品質保証運転を行いつつ、前記基板処理部の装置運転データを取得し、該装置運転データに基づいて前記基板処理部の調整を行う、基板処理装置の品質保証方法が提供される。
効率よくEEQAを実現できる。
基板処理装置100を模式的に示すブロック図。 研磨モジュール1の要部を示す側面図。 EEQAを実施するためのシステム構成の一例を示すブロック図。 第1の実施形態に係るEEQAの手順を示すフローチャート。 再現性の判定結果を示す画面の一例を示す図。 トレンドチャートおよびヒストグラムを示す画面。 安定性の判定結果を示す画面の一例を示す図。 過渡特性の判定結果を示す画面の一例を示す図。 EESデータの時間変化を示す画面。 経時変化の判定結果を示す画面の一例を示す図。 第2の実施形態に係るEEQAの手順を示すフローチャート。
以下、本発明に係る実施形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、基板処理装置100を模式的に示すブロック図である。基板処理装置100は、1または複数の研磨モジュール1および洗浄モジュール2と、これらモジュール間で基板を搬送する搬送モジュール3と、EEQA制御部50(装置品質保証制御部)とを備えている。処理対象の基板は、研磨モジュール1によって研磨され、洗浄モジュール2によって洗浄および乾燥される。以下では、基板を処理するという意味で、研磨モジュール1、洗浄モジュール2および搬送モジュール3をまとめて基板処理部10とも呼ぶ。
EEQA制御部50は基板処理部10のEESデータを取得して品質保証を行う。基板処理装置100内にEEQA制御部50を設けることで、EESデータを外部から取り出す必要はなく、基板処理装置100内で自己完結したシステムでEEQAを実現できる。
以下、主に研磨モジュール1を例にとって説明を行うため、研磨モジュール1について詳しく説明する。図2は、研磨モジュール1の要部を示す側面図である。図2に示すように、研磨モジュール1は、研磨ユニット10と、ドレッシングユニット20と、ターンテーブルユニット30と、研磨液供給ノズル40とを備える。研磨ユニット10は、研磨ヘッド11と、研磨ヘッド11に連結されたシャフト12と、シャフト12を回動可能に支持するアーム13と、アーム13を支持する支軸14とを備える。ターンテーブルユニット30は、ターンテーブル31と、研磨パッド32と、テーブル軸33とを備え、研磨パッド32は、ターンテーブル31の上部に載置される。ターンテーブル31は、テーブル軸33周りに回転可能である。
研磨ヘッド11は、基板Wを保持する。研磨ヘッド11に連結されたシャフト12は、図示しないモータに接続されている。シャフト12が回転することにより、研磨ヘッド11は、シャフト12の軸を中心に回転する。また、研磨ヘッド11は、支軸14の回転により、研磨パッド32上を移動可能である。研磨ユニット10は、研磨ヘッド11をシャフト12の軸周りに回転させながら、研磨ヘッド11が保持する基板Wを、回転するターンテーブル31上の研磨パッド32に摺接させて、基板Wを研磨する。このとき、研磨液供給ノズル40からは、研磨液が滴下される。
ドレッシングユニット20は、ドレッサ21と、ドレッサに連結されたドレッサシャフト22と、ドレッサシャフト22を回動自在に支持するドレッサアーム23と、ドレッサアーム23を支持する支軸24とを備える。
ドレッサ21は、ダイヤモンド粒子を下側表面に固着させたダイヤモンドディスク211と、ダイヤモンドディスク211を保持するディスク保持部212とを備え、ドレッサシャフト22の下端に連結される。ドレッサシャフト22は、ドレッサアーム23の一端付近に、軸周りに回動可能に連結される。ドレッサアーム23の他端は、回動可能な支軸24に連結される。なお、ダイヤモンドディスク211は、ディスク保持部212の内部で、フレキシブルジョイント(図示しない)によりドレッサシャフト22に接続され、これによりダイヤモンドディスク211と研磨パッド32との平行度がある程度維持されるようになっている。
ドレッサ21に連結されたドレッサシャフト22は、図示しないモータに接続されている。ドレッサシャフト22が回転することにより、ドレッサ21はドレッサシャフト22の軸を中心に回転する。また、ドレッサ21は、支軸24の回転により、研磨パッド32上を移動可能である。ドレッシングユニット20は、ドレッサシャフト22の回転によりドレッサ21を回転させながら、また、ドレッサアーム23を研磨パッド32の半径方向に往復移動させながら、ドレッサ21を、回転するターンテーブル31上の研磨パッド32に摺接させて、ドレッシングを行う。
図3は、EEQAを実施するためのシステム構成の一例を示すブロック図である。イーサネット(登録商標)などを介して、ホストPC51と、複数の基板処理装置100とが同一ネットワーク上に接続されている。
複数の基板処理装置100のうちの1つはゴールデンツール100aである。ゴールデンツール100aとは基準となる基板処理装置であり、ゴールデンツール100aにて実行されたレシピで問題がなかった場合に、そのレシピが他の基板処理装置100に移植される。ゴールデンツール100aには、EEQA運転(装置品質保証運転)を実行した際のEESデータ(装置運転データ)が保存されている。そして、ゴールデンツール100aとは異なる基板処理装置100のうちの1つがEEQAの実施対象基板処理装置100b(以下、単に対象基板処理装置100bという)となる。
図4は、第1の実施形態に係るEEQAの手順を示すフローチャートであり、対象基板処理装置100bにおけるEESデータに異常があるか否かの異常判定を行うものである。なお、EEQA制御部50は、不図示の不揮発性記憶媒体(例えばHDD)、メモリおよびプロセッサ(例えばCPU)を備えており、本フローチャートの少なくとも一部は、不揮発性記憶媒体に記憶されたプログラムがメモリ上に展開されて、プロセッサによって実行されてもよい。
EEQA制御部50はEESデータが異常であるか否かを判定するための基準データを取得しておく(ステップS1)。具体例として、ゴールデンツール100aのIPアドレスを指定することにより、EEQA制御部50は、ゴールデンツール100aに保存されたEESデータ、より詳しくはゴールデンツール100aでEEQA運転を実行した際に取得された最新のEESデータを基準データとして取得してもよい。これにより、生産ラインで実際に稼働している基板処理装置100aのEESデータを基準とすることができる。
別の例として、基準データは基板処理装置100のメーカーなどが予め定めてホストPC51で管理されているデータであってもよい。また別の例として、基準データは、対象基板処理装置100bで取得された直近のEESデータであってもよい。なお、基準データは1つの値であってもよいし、幅を持った範囲であってもよい。
続いて、EEQA制御部50は、EEQA運転を開始するとともに、EEQA処理を開始する(ステップS2)。EEQA運転とは、所定のEEQA用レシピを適用し、複数の基板を対象基板処理装置100bに処理させることをいう。EEQA用レシピには、基板処理装置100の運転パラメータ(例えば、研磨モジュール1での処理時間、研磨ヘッド11におけるエアバック圧力やトップリングの回転数、ターンテーブル31の回転数、ドレッサ21の回転数など)や、キャリアから搬出された処理基板がどの処理モジュールで処理されてキャリアに戻るかを規定する搬送ルートなどが定められている。EEQA用レシピは、EEQA制御部50に予め設定されていてもよいし、外部(例えばホストPC51)から設定してもよい。ここでのEEQA処理とは、1枚の基板を処理するのに要する時間に基づいて定まる所定周期(例えば100ms)で、基板処理部10におけるEESデータを取得することをいう。取得されるEESデータの具体例は後述する。
また、EEQA運転の開始は、具体的には、キャリア内の基板にレシピを割り付けてジョブを作成することによって行われる。基板の枚数や各基板に割り付けるレシピはオペレータがジョブ作成時に選択する。
そして、EEQA制御部50は、EEQA運転を行いつつ、取得されるEESデータに基づく異常判定を行う(ステップS3)。詳しくは後述するが、基板処理部10の異常判定として、EEQA制御部50は、取得されたEESデータに基づく値(EESデータの平均値など)が上記基準データに対して所定範囲を超える場合に異常アラームを発したり、取得されたEESデータが所定の関係を満たして異常が予知される場合に予知アラームを発したりする。EEQA運転が終了するまで、EEQA制御部50は異常判定を継続する(ステップS4)。
このように、本実施形態では、EEQA運転中にEESデータを取得してEEQA運転終了後にEESデータの解析を行うのではなく、EEQA運転と、EESデータに基づく異常判定とを並行して行うことを1つの特徴とする。
EEQA運転が終了し、特に異常がなければ(ステップS5のYES)、EEQA制御部50はEEQA運転を終了する。EEQA運転および異常判定の結果は、例えば顧客に提出するレポート形式で、対象基板処理装置100bからダウンロード可能であるのが望ましい。
一方、EEQA運転において異常があれば(ステップS5のNO)、オペレータによって異常個所の調整が行われた上で(ステップS6)、別のモジュール(例えば、ある研磨モジュール1に異常がある場合、他の研磨モジュール1)を稼働させて、再度EEQA運転およびEEQA処理を開始する(ステップS2)。
続いて、ステップS3の異常判定について具体例を挙げて説明する。EEQAでは、再現性、安定性、過渡特性および経時変化のうちの少なくとも1つ、望ましくは全てを保障すべく、異常判定が行われる。
再現性の判定には、EEQA運転において対象基板処理装置100bが各基板を処理した際のEESデータの平均値が用いられる。すなわち、EEQA制御部50は、同EESデータの平均値と、EEQA用レシピで規定されている設定値との差が所定の基準値を超えている場合、異常アラームを発する。基準値は上記ステップS1で取得した基準データに基づいて定めることができ、例えばゴールデンツール100aで取得されたEESデータの平均値と、EEQA用レシピで規定されている設定値との差に基づいて定めることができる。
図5は、再現性の判定結果を示す画面の一例を示す図である。この画面は、例えばEEQA制御部50によって不図示のディスプレイに表示される。同画面は、再現性、安定性、過渡特性および経時特性のいずれを表示するかを、オペレータが選択可能なタブXで切り替えられるようになっており、図5は再現性が選択されている。また、洗浄モジュール2、搬送モジュール3および研磨モジュール1のいずれの再現性を表示するかを、やはりオペレータが選択可能なタブYで切り替えられるようになっており、同図では研磨モジュール1が選択されている。さらに、対象基板処理装置100bが備える4つの研磨モジュールA〜Dのうちのいずれを表示するかを、やはりオペレータが選択可能なタブZで切り替えられるようになっており、同図では研磨モジュールBが選択されている。
研磨モジュール1は、回転しながら基板を研磨するターンテーブル31や、基板を保持してターンテーブルに押し付けるトップリングなどのユニットを有する。各ユニットに対して、EESデータとなる監視内容、監視対象および監視項目が定められている。例えば、ターンテーブル31には、監視内容として回転動作、監視対象として回転モータ、監視項目としてモータトルクおよび回転数が定められている。また、図3のステップS1で取得された基準データがQA管理値として設定されている。
そして、本EEQA運転では基板ごとにSTEP1〜STEP25の処理が行われる。すなわち、ある基板についてSTEP1〜STEP25の処理が行われ、次の基板についてSTEP1〜STEP25の処理が行われる。よって、各STEPについて複数の基板が処理された結果が得られ、各基板を処理した際のEESデータがEEQA制御部50によって記録される。
画面の符号31で示すセルには、STEP1で処理された全基板のEESデータ(ここではターンテーブル31の回転モータにおける回転数)の平均値が表示される。さらに、セル31を選択(例えばダブルクリック)すると、図6に示す画面が表示される。この画面は、例えば図5の画面に重畳表示される。
図6はトレンドチャートを含んでおり、その横軸は時間(すなわち処理された基板に対応)、縦軸はSTEP1で処理された各基板のEESデータ値である。すなわち、1つの点が1つの基板を処理した際のEESデータを表している。また、EESデータの平均値μおよびμ±3σ(σは標準偏差)が合わせて表示される。
図6はヒストグラムも含んでおり、その横軸は頻度、縦軸はEESデータである。これにより、EESデータの分布が把握できる。
続いて、安定性について説明する。安定性の判定には、EEQA運転において対象基板処理装置100bが各基板を処理した際のEESデータの標準偏差が用いられる。すなわち、EEQA制御部50は、同EESデータの標準偏差が所定の基準値を超えている場合、異常アラームを発する。基準値は上記ステップS1で取得した基準データに基づいて定めることができ、例えばゴールデンツール100aで取得されたEESデータの標準偏差に基づいて定めることができる。
図7は、安定性の判定結果を示す画面の一例を示す図である。この画面はタブXにおいて安定性が選択された場合に表示される。画面の内容は、図5において各セルにEESデータの平均値が表示されていたものが、標準偏差に置き換えられたものである。やはり、セルを選択した場合に、トレンドチャートおよびヒストグラムを表示するようにしてもよい。
続いて、過渡特性について説明する。過渡特性の判定には、EEQA運転において対象基板処理装置が各基板を処理した際のEESデータの立ち上がり時間(および/または立ち下がり時間、以下同様)の平均値が用いられる。すなわち、EEQA制御部50は、同EESデータの立ち上がり時間の平均値が所定の基準値を超えている場合、異常アラームを発する。基準値は上記ステップS1で取得した基準データに基づいて定めることができ、例えば、ゴールデンツール100aで取得されたEESデータの立ち上がり時間に基づいて定めることができる。
図8は、過渡特性の判定結果を示す画面の一例を示す図である。この画面はタブXにおいて過渡特性が選択された場合に表示される。画面の内容は、図5において各セルにEESデータの平均値が表示されていたものが、立ち上がり時間の平均値に置き換えられたものである。やはり、セルを選択した場合に、トレンドチャートおよびヒストグラムを表示するようにしてもよい。さらに、トレンドチャートにおける1つの点を選択(例えばダブルクリック)すると、図9に示す画面が表示されてもよい。図9は、1つの基板におけるEESデータの時間変化を示している。
続いて、経時変化について説明する。経時変化の判定には、EEQA運転において対象基板処理装置が各基板を処理した際のEESデータの最大値(または最小値、以下同様)が用いられる。すなわち、EEQA制御部50は、同EESデータの最大値が所定の基準値を超えている場合、異常アラームを発する。基準値は上記ステップS1で取得した基準データに基づいて定めることができ、例えばゴールデンツール100aで取得されたEESデータの最大値に基づいて定めることができる。
図10は、経時変化の判定結果を示す画面の一例を示す図である。この画面はタブXにおいて経時変化が選択された場合に表示される。画面の内容は、図5において各セルにEESデータの平均値が表示されていたものが、EESデータの最大値に置き換えられたものである。やはり、セルを選択した場合、トレンドチャートおよびヒストグラムを表示するようにしてもよい。
以上は、再現性、安定性、過渡特性および経時変化について、基準値と比較して異常がある場合に異常アラームを発するものであった。さらに、異常アラームに加え、EEQA制御部50は予知アラームを発してもよい。
すなわち、EEQA制御部50は、異常アラームが発生する度に最も相関の高いEESデータについて、a:異常アラーム名、b:EESデータ名、c:異常アラーム発生時のEESデータ値、d:通常(異常アラームが発生しない)時のEESデータ値を関連付けて内部のデータベースに保存しておく。そして、EEQA処理中に取得されたEESデータ値(c’)が、通常時のEESデータ値(d)から大きく外れた場合、例えばこれらの比c’/dが所定の範囲に収まっていない場合に、EEQA制御部50は予知アラームを発行する。所定の範囲は任意に設定可能である。
以上説明した異常アラームや予知アラームを発するか否かの判定が、EEQA制御部50による異常判定(図3のステップS3)として行われる。
このように、第1の実施形態では、EEQA運転を行いつつ、異常判定を行う。そのため、EESデータを対象基板処理装置100bの外に持ち出す必要はなく、対象基板処理装置100b内で完結したシステムを構築でき、かつ、EEQA運転の終了時には異常判定を終えることができる。また、オペレータが判定を行う必要はなく、対象基板処理装置100b内のEEQA制御部50が異常判定を自動的に行うことができる。よって、効率よくEEQAを実現できる。
なお、上述したEEQA運転は本運転とは別に行われる。EEQA運転は特定のジョブを選択して行われるが、本運転中もレシピごとにEEQA運転と同様のEESデータを取得し、故障予知などの品質保証に使用してもよい。
(第2の実施形態)
上述した第1の実施形態は、EEQA運転を行いつつ異常判定を行うものであった。これに対し、次に説明する第2の実施形態は、EEQA運転を行いつつ自動調整を行うものである。
図11は、第2の実施形態に係るEEQAの手順を示すフローチャートである。図3との相違点として、EEQA制御部50は、異常判定に代えて/加えて、基板処理部10の制御、具体的には装置パラメータや基板処理レシピの調整を行う(ステップS3’)。この調整では、EEQA制御部50はまず、取得されるEESデータと、基準データとに基づき、調整が必要か否かを判定する。この判定は、第1の実施形態における異常判定と同様に再現性、安定性、過渡特性および経時変化の観点から判定してもよい。そして、調整が必要と判定された場合、EEQA制御部50は、EESデータが基準データに近づくよう、パラメータやレシピを調整する。この調整のために、先端プロセス制御(Advanced Process Control:APC)機能を適用してもよい。
例えば、図2に示すように、研磨モジュール1はドレッサ21を有し、研磨パッド32が設置されたターンテーブル31上で揺動することによってターンテーブル31をドレッシング(目立て)する。EESデータがドレッサ21のトルクであり、この経時変化が悪化してきた場合、基板処理レシピにおける揺動スピードを低下させてもよい。これにより、ドレス機能を一定に保ち、ターンテーブル31を均一にドレッシングできる。
また、研磨モジュール1は、基板研磨時に、基板をターンテーブル31上の研磨パッド32に加圧するエアバッグを有する。EESデータがエアバッグ圧力であり、この再現性が悪い研磨モジュールがある場合、基板処理においてその研磨モジュールを使用しないようにしてもよい。逆に、エアバッグ圧力の安定性よい研磨モジュール1がある場合、その研磨モジュール1を使用するようにしてもよい。これにより、性能がよい研磨モジュール1を用いて基板を処理でき、優れた研磨特性を維持できる。
このように、第2の実施形態では、EEQA運転を行いつつ、基板処理レシピや装置パラメータを自動調整する。そのため、第1の実施形態と同様、効率よくEEQAを実現できる。
上述した実施形態は、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が本発明を実施できることを目的として記載されたものである。上記実施形態の種々の変形例は、当業者であれば当然になしうることであり、本発明の技術的思想は他の実施形態にも適用しうることである。したがって、本発明は、記載された実施形態に限定されることはなく、特許請求の範囲によって定義される技術的思想に従った最も広い範囲とすべきである。
1 研磨モジュール
2 洗浄モジュール
3 搬送モジュール
10 基板処理部
50 EEQA制御部
51 ホストPC
100 基板処理装置
100a ゴールデンツール
100b 対象基板処理装置

Claims (10)

  1. 基板を処理する基板処理部と、
    装置品質保証運転を行いつつ、前記基板処理部の装置運転データを取得して該装置運転データに基づく異常判定を行う装置品質保証制御部と、を備える基板処理装置。
  2. 前記装置品質保証制御部は、前記装置運転データと、所定の基準データとに基づいて、前記異常判定を行う、請求項1に記載の基板処理装置。
  3. 前記基準データは、
    基準となる他の基板処理装置で取得されたデータ、
    当該基板処理装置自身で取得された直近のデータ、または、
    予め定めたデータ
    である、請求項2に記載の基板処理装置。
  4. 前記装置品質保証制御部は、前記異常判定として、前記装置運転データの平均値、標準偏差、立ち上がり時間、立ち下がり時間、最大値および最小値と、前記基準データに基づく基準値とを比較して異常アラームを発する、請求項2または3に記載の基板処理装置。
  5. 前記装置品質保証制御部は、異常と判定されない時の装置運転データと、取得された装置運転データと、の比が所定値を超える場合に予知アラームを発する、請求項1乃至4のいずれかに記載の基板処理装置。
  6. 前記装置品質保証運転の終了時には、前記異常判定が終了している、請求項1乃至5のいずれかに記載の基板処理装置。
  7. 基板を処理する基板処理部を備える基板処理装置の品質保証方法であって、
    装置品質保証運転を行いつつ、前記基板処理部の装置運転データを取得して該装置運転データに基づく異常判定を行う、基板処理装置の品質保証方法。
  8. 基板を処理する基板処理部と、
    装置品質保証運転を行いつつ、前記基板処理部の装置運転データを取得し、該装置運転データに基づいて前記基板処理部の調整を行う装置品質保証制御部と、を備える基板処理装置。
  9. 前記装置品質保証制御部は、前記基板処理部の基板処理レシピまたは前記基板処理部の装置パラメータの調整を行う、請求項8に記載の基板処理装置。
  10. 基板を処理する基板処理部を備える基板処理装置の品質保証方法であって、
    装置品質保証運転を行いつつ、前記基板処理部の装置運転データを取得し、該装置運転データに基づいて前記基板処理部の調整を行う、基板処理装置の品質保証方法。
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