JP2017109930A - 液状皮膚化粧料組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】含有している粉体の再分散性に優れ、さらさら感、清涼感も良好な液状皮膚化粧料の提供。【解決手段】次の成分(A)、(B)、(C)及び(D):(A)圧縮強度が0.7〜10kgf/mm2である架橋(メタ)アクリル酸エステル系樹脂粉体、(B)親水性シリカ、(C)有機酸又はその塩及び(D)エタノールを含有する液状皮膚化粧料組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、粉体を含有する液状皮膚化粧料組成物に関する。
皮膚上の汚れ、皮脂、汗等を粉体に吸収し、また使用感を向上させる目的で粉体を配合した皮膚化粧料が広く使用されている。そのような粉体含有化粧料としては、カチオン性増粘剤、清涼剤およびエタノールを含有する液体ないしジェル状のクール化粧料(特許文献1)、一定の圧縮強度を有する架橋(メタ)アクリル酸エステル系樹脂粉体を含有するジェル化粧料(特許文献2)等が報告されている。
しかし、粉体は化粧料中で経時的に沈降、ケーキングをおこし、使用時に粉体を均一に容器から出すことができず、十分な効果が得られないという問題がある。かかる問題を解決する粉体含有化粧料として、粉体0.1〜20質量%、有機酸及び/又はその塩0.2〜5.0質量%、アルコール55.0〜99.7質量%を含有する化粧料が報告されている(特許文献3)。
特開平9−208452号公報 特開2006−225311号公報 特開2001−354512号公報
しかしながら、前記特許文献3記載の化粧料においても、再分散性は十分なものでなく、容器を転倒しただけでは容易に再分散しないものであった。また、再分散性が良好でなければ、品質が安定せず、使用していくにしたがい、使い始めのときと同じような使用感を感じることができず、また、粉の凝集により、粉体特有のさらさら感や清涼感も十分でなかった。
従って、本発明の課題は、含有している粉体の再分散性に優れ、さらさら感、清涼感も良好な液状皮膚化粧料を提供することにある。
そこで本発明者は、使用する粉体の種類及び媒体について種々検討したところ、粉体として一定の圧縮強度を有する架橋(メタ)アクリル酸エステル系樹脂粉体と親水性シリカとを組み合わせて用い、これに有機酸又はその塩とエタノールとを含有させれば、さらさら感と冷涼感に優れ、かつ容易な操作で再分散する液状皮膚化粧料が得られることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、次の成分(A)、(B)、(C)及び(D):
(A)圧縮強度が0.7〜10kgf/mm2である架橋(メタ)アクリル酸エステル系樹脂粉体、
(B)親水性シリカ、
(C)有機酸又はその塩及び
(D)エタノール
を含有する液状皮膚化粧料組成物を提供するものである。
本発明の液状皮膚化粧料組成物は、容器の転倒のような簡便な操作で、含有する粉体が容易に再分散し、容器からの排出性も均一であり、優れたさらさら感及び冷涼感も得ることができる。
本発明で用いる成分(A)は、圧縮強度が0.7〜10kgf/mm2である架橋(メタ)アクリル酸エステル系樹脂粉体である。当該樹脂粉体の圧縮強度は、良好なさらさら感を得る観点から1〜8kgf/mm2が好ましく、1.5〜8kgf/mm2がより好ましく、2〜8kgf/mm2がさらに好ましい。
ここで、圧縮強度とは、樹脂粒子を島津製作所社製微小圧縮試験機MCT−M200にて圧縮試験を行った場合に、粒子径の10%変形時の荷重と粒子径とから下記式によって算出される値である。なお、圧縮強度は25℃で測定する。
圧縮強度(kgf/mm2)=2.8×荷重(kgf)/{π×粒子径(mm)×粒子径(mm)}
樹脂粒子の圧縮強度は、樹脂粒子を構成する単量体と架橋剤の種類と配合量を制御することにより、適宜調節することができる。
本発明で用いられる架橋(メタ)アクリル酸エステル系樹脂粉体としては、アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルから選ばれる少なくとも1種の単量体(以下(メタ)アクリル酸エステル単量体という)とカルボキシル基を有する単量体とを含む単量体成分を共重合してなる架橋(メタ)アクリル酸エステル系樹脂粉体が好ましい。
なお、本明細書において、「(メタ)アクリル」とは、アクリル及びメタクリルの両方を含む概念である。
本発明に用いられる(メタ)アクリル酸エステル単量体としては、アルキル基の炭素数が1〜18の(メタ)アクリル酸アルキルエステルが好ましい。具体的には、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸ステアリル等が挙げられる。これらの中でも、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸ステアリル等のアルキル基の炭素数が4〜18の(メタ)アクリル酸アルキルが特に好ましい。これらは複数種組み合わせて用いてもよい。全単量体成分(後述の架橋性単量体も含む。以下同様)中の(メタ)アクリル酸エステル単量体の割合は、30〜98質量%が好ましく、50〜85質量%がより好ましい。
本発明で用いられるカルボキシル基を有する単量体としては、(メタ)アクリル酸、マレイン酸、フマル酸、クロトン酸、イタコン酸等が挙げられる。これらは複数種組み合わせて用いてもよい。全単量体成分中のカルボキシル基を有する単量体の割合は、良好な粉体の感触(なめらかさ、さらさら感)を得る観点から、0.1〜30質量%が好ましく、1〜10質量%がより好ましい。
架橋(メタ)アクリル酸エステル系樹脂粉体に含有されるカルボキシル基の一部は中和されていてもよい。中和のための塩基は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アンモニア等の無機塩基が好ましいが、アミン類、アルカノールアミン類、塩基性アミノ酸等の有機塩基も用いることができる。粉体のさらさら感をより向上させる観点から、中和度は1〜30%が好ましく、1〜20%が特に好ましい。ここで中和度とはカルボキシル基を有する単量体のカルボキシル基のモル数に対する、添加された塩基のモル数の比を百分率で表したものである。
単量体成分は架橋剤として、ビニル基を2個以上有する架橋性単量体を含むことが好ましい。このような架橋性単量体としては、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、デカエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタデカエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,3−ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、グリセリンジ(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル酸アリル、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、フタル酸ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ヒドロキシピバリン酸エステルネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエステル(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸エステル系架橋性単量体、ジビニルベンゼン、ジビニルナフタレン及びこれらの誘導体等の芳香族ジビニル系単量体が挙げられる。これらは1種あるいは2種以上組み合わせて用いてもよい。これらの架橋性単量体の中でも、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,3−ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート等の(ポリ)アルキレングリコールジ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ヒドロキシピバリン酸エステルネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエステル(メタ)アクリレートが好ましい。これらの架橋性単量体は、全単量体成分に対し、3〜50質量%となるように使用するのが好ましい。
単量体成分として、上記(メタ)アクリル酸エステル単量体、カルボキシル基を有する単量体及び架橋性単量体以外に、これらと共重合可能な他の単量体を共重合させてもよい。他の単量体として、スチレン、(メタ)アクリロニトリル、(メタ)アクリルアミド、酢酸ビニル、ビニルピロリドン等が挙げられる。
架橋(メタ)アクリル酸エステル系樹脂粉体は、例えば上記の(メタ)アクリル酸エステル単量体、カルボキシル基を有する単量体及び架橋性単量体を含む単量体成分を、分散剤、重合開始剤等を用いて水性懸濁重合、乳化重合、シード重合、分散重合等により重合することで得ることができる。
本発明の架橋(メタ)アクリル酸エステル系樹脂粉体の好ましい製造法としては、例えば特開2006−225311号公報のものが挙げられる。
(A)樹脂粉体の形状は、皮膚上での感触が良好であることから、球状体が好ましい。また、平均粒径は、良好なさらさら感を得る観点から、1μm以上が好ましく、1.5μm以上が更に好ましく、2μm以上が特に好ましい。一方、ざらつきを抑え、更に皮膚定着性を向上させる観点から、10μm以下が好ましく、8μm以下がさらに好ましく、6μm以下がさらに好ましい。具体的には、1〜10μmが好ましく、1.5〜8μmがより好ましく、2〜6μmがさらに好ましい。
尚、平均粒径は、レーザー回折型粒径分布測定装置(堀場製作所社製 LA−920)を用い、粉体の水懸濁液を20℃において相対屈折率1.1にて重量平均粒径を測定することで求めることができる
成分(A)の液状皮膚化粧料組成物中の含有量は、良好なさらさら感及び、粉体を容易に分散すること(再分散性ともいう)を向上させる観点から、0.1〜30質量%が好ましく、0.2〜15質量%がより好ましく、0.5〜10質量%がさらに好ましく、1.0〜7質量%がさらにより好ましく、1.2〜3.5質量%が特に好ましい。
本発明に用いられる成分(B)は、親水性シリカである。親水性シリカとは、シリカ粉末のうち親水性の高いシリカ粉末である。親水性は、ヘキサン/水に粉末を添加し、超音波分散させたときに水相に分散されることで確認できる。具体的には実施例記載の方法による。本発明において、親水性シリカは成分(C)との相互作用により、成分(A)の再分散性改善に作用すると考えられる。
これらの親水性シリカの平均粒子径は、再分散性、使用感、肌上でのさらさら感を得る観点から、1〜30μmが好ましく、1〜20μmがより好ましい。本発明において、平均粒子径は、レーザー回折型粒径分布測定装置で測定される体積平均粒子径である。
また、親水性シリカの比表面積は、再分散性、使用感、肌上でのさらさら感を得る観点から、50〜2000m2/gが好ましく、100〜1500m2/gがより好ましく、100〜900m2/gがさらに好ましく、400〜900m2/gがさらにより好ましい。ここで、比表面積は、BET法により測定できる。
成分(B)の液状皮膚化粧料組成物中の含有量は、再分散性、さらさら感及び冷涼感を向上させる観点から、0.01〜3質量%が好ましく、0.05〜2.5質量%がより好ましく、0.05〜2質量%がさらに好ましい。
本発明の液状皮膚化粧料組成物には、本発明の効果を損しない範囲で、疎水性シリカを含有することができる。ここで疎水性シリカは、前記親水性試験でヘキサンに分散されるシリカである。前記疎水性シリカの液状皮膚化粧料組成物中の含有量は、粉体の再分散性、容器からの排出性、及びさらさら感を両立する観点から、2質量%以下が好ましく、1質量%以下がより好ましく、0.1質量%以下がさらに好ましく、0.001質量%以下がさらにより好ましく、実質0質量%であることが特に好ましい。
また、同様の観点から、本発明の液状皮膚化粧料組成物中、成分(B)親水性シリカに対する疎水性シリカの含有割合(疎水性シリカ/親水性シリカ)は、0〜0.4が好ましく、0〜0.1がより好ましく、0〜0.01がさらに好ましく、実質0であることがさらにより好ましい。
本発明に用いられる成分(C)は、有機酸又はその塩である。本発明において有機酸又はその塩は、前述のように、成分(B)との相互作用により、成分(A)の再分散性改善に作用する。有機酸又はその塩としては、炭素数4〜8のジカルボン酸又はトリカルボン酸が挙げられ、具体例としてクエン酸、コハク酸、アジピン酸、マロン酸、グルタル酸、ピメリン酸、スベリン酸、アコニット酸が挙げられる。このうち、再分散性を向上させる観点から、クエン酸又はその塩がより好ましい。また、有機酸の塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、アンモニウム塩等が挙げられる。これら有機酸又はその塩は、1種又は2種以上を用いることができる。
成分(C)の液状皮膚化粧料組成物中の含有量は、再分散性、さらさら感及び冷涼感を得る観点から、0.01〜3質量%が好ましく、0.01〜2.5質量%がより好ましく、0.02〜2.5質量%がさらに好ましい。
本発明の液状皮膚化粧料組成物において、成分(B)に対する成分(A)の質量比(A/B)は、再分散性の改善、さらさら感及び冷涼感を得る観点から、0.4〜40が好ましく、2〜33がより好ましく、4〜24がさらに好まし、10〜19がさらにより好ましい。
また、本発明の液状皮膚化粧料組成物において、成分(C)に対する成分(A)と成分(B)との合計の含有質量比[(A+B)/C]は、再分散性の改善、さらさら感及び冷涼感を得る観点から、0.5〜40が好ましく、1〜35がより好ましく、2〜32が更に好ましく、3〜30が更により好ましい。
本発明に用いられる成分(D)は、エタノールである。エタノールは、冷涼感の付与だけでなく、再分散性及びさらさら感にも寄与する。成分(D)の液状皮膚化粧料組成物中の含有量は、再分散性、さらさら感及び冷涼感を向上させる観点から、10〜80質量%が好ましく、20〜70質量%がより好ましく、25〜70質量%がさらに好ましい。
本発明の液状皮膚化粧料組成物には、さらに(E)水溶性高分子を含有するのが、成分(A)の沈降防止及び再分散性の向上、使用感の向上、液状皮膚化粧料組成物の安定性の観点から好ましい。
(E)水溶性高分子としては、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸/メタクリル酸アルキル共重合体、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等が挙げられる。このうち、アクリル酸/メタクリル酸アルキル共重合体が好ましい。アクリル酸/メタクリル酸アルキル共重合体の市販品としては、例えば、Noveon Inc.社製のPEMULEN TR−1、PEMULEN TR−2、Carbopol ETD2020等を挙げることができる。
成分(E)の液状皮膚化粧料組成物中の含有量は、再分散性及び使用感を向上させる観点から、0.01〜5質量%が好ましく、0.02〜4質量%がより好ましく、0.05〜3質量%がさらに好ましい。
本発明の液状皮膚化粧料には、さらに(F)水、紫外線散乱剤、紫外線吸収剤、油剤、界面活性剤、美白剤、殺菌剤、制汗剤、保湿剤、清涼剤、香料、着色剤等を含有させることができる。これらの各剤は、各剤としての用途に限られず、目的に応じて他の用途、たとえば、制汗剤を香料として使用したり、他の用途との併用として、たとえば、制汗剤と香料としての効果を奏するものとして使用することができる。
(F)水の液状皮膚化粧料中の含有量は、再分散性、さらさら感、さっぱり感を得る観点から20〜90質量%が好ましく、30〜80質量%がより好ましく、30〜75質量%がさらに好ましい。
紫外線散乱剤としては、二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄、酸化ジルコニウム、酸化アルミニウム等、更にはこれらを微粒子化したものや、複合化したものが挙げられる。特に、二酸化チタン、酸化亜鉛が好ましい。紫外線散乱剤は、2種以上を併用してもよい。
紫外線散乱剤は、粉体状であり、前述の(B)以外の他の粉体である。
紫外線吸収剤としては、桂皮酸系、ベンゾフェノン系、ウロカニン酸系、安息香酸系、サリチル酸系、ベンゾイルメタン系、トリアジン系、アントラニル酸系等の紫外線吸収剤が挙げられる。具体的には、パラメトキシ桂皮酸ベンジル、パラメトキシ桂皮酸2−エチルヘキシル、パラメトキシ桂皮酸2−エトキシエチル、ジパラメトキシ桂皮酸モノ−2−エチルヘキサン酸グリセリル、パラメトキシ桂皮酸イソプロピル・ジイソプロピル系桂皮酸エステル混合物等の桂皮酸系紫外線吸収剤;ヒドロキシメトキシベンゾフェノン、ヒドロキシメトキシベンゾフェノンスルホン酸、ヒドロキシメトキシベンゾフェノンスルホン酸ナトリウム、ジヒドロキシメトキシベンゾフェノン、ジヒドロキシメトキシベンゾフェノンジスルホン酸ナトリウム、ジヒドロキシベンゾフェノン、テトラヒドロキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤;ウロカニン酸、ウロカニン酸エチル等のウロカニン酸系紫外線吸収剤;パラアミノ安息香酸、パラアミノ安息香酸エチル、パラアミノ安息香酸グリセリル、パラジメチルアミノ安息香酸アミル、パラジメチルアミノ安息香酸オクチル、4−[N,N−ジ(2−ヒドロキシプロピル)アミノ]安息香酸エチル等の安息香酸系紫外線吸収剤;サリチル酸エチレングリコール、サリチル酸フェニル、サリチル酸オクチル、サリチル酸ベンジル、サリチル酸p−tert−ブチルフェニル、サリチル酸ホモメンチル等のサリチル酸系紫外線吸収剤;4−tert−ブチル−4’−メトキシベンゾイルメタン、オキシベンゾン、2,4,6−トリス[アニリノ−p−(カルボ−2’−エチル−1’−ヘキシルオキシ)]−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、アントラニル酸メンチル等が挙げられ、安定性の点より、桂皮酸系、ベンゾイルメタン系、トリアジン系紫外線吸収剤が好ましい。これらの紫外線吸収剤は2種以上を併用してもよい。
紫外線吸収剤の中で、粉体状のものは、前述の(B)以外の他の粉体である。
本発明の液状皮膚化粧料組成物中の液状の紫外線吸収剤の含有量は、肌のべたつきのなさ及び紫外線吸収効果の点から、1〜20質量%が好ましく、2〜10質量%が更に好ましい。
油剤としては、ひまわり油、カカオ油等の油脂;ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、イソノナン酸イソノニル、ミリスチン酸イソプロピル等のエステル油;ステアリルアルコール、セチルアルコール等の高級アルコール;イソステアリン酸、ウンデシレン酸、オレイン酸等の脂肪酸;ジメチルシリコーン、環状シリコーン等のシリコーン油などが挙げられ、特にエステル油及びシリコーン油が感触向上の点で好ましい。本発明の液状皮膚化粧料組成物中の油剤の含有量は、0.1〜10質量%が好ましく、0.1〜5質量%が更に好ましい。
本発明の液状皮膚化粧料組成物は、液体状であり、その25℃における粘度は、5000mPa・s以下であるのが好ましく、2000mPa・s以下であるのがより好ましい。ここで液体状とは、流動性があることをいい、液状組成物中に粉体が分散しているものが含まれる。また、粘度は、B型粘度計により測定される。
本発明の液状皮膚化粧料組成物は、上述した(A)〜(F)成分及び、必要に応じて配合される上記添加物等を混合する事により製造できる。
本発明の液状皮膚化粧料組成物は、容器を転倒等の操作で再分散させた後、皮膚に塗布して使用することができる。本発明化粧料は、デオドラント化粧料、制汗化粧料、サンスクリーン化粧料、ボディケア化粧料、冷感化粧料、清拭化粧料等として使用することができる。
次に実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明する。
実施例1〜12及び比較例1〜5
表1記載の化粧料を製造し、再分散性、さらさら感及び冷涼感を評価した。その結果を表1に示す。
(1)製造方法
成分(F)に成分(C)を混合・撹拌し溶解する。溶解を確認後、成分(A)、成分(B)、成分(E)を混合撹拌し、溶解・分散を確認する。得られた混合液を水相1とする。その後成分(D)にその他の成分を混合させて上述の水相1に混合撹拌し、液状組成物を得る。
(2)親水性試験
50mL容量のガラス瓶に、水10g、ヘキサン10g、及び粉体1gを添加し、蓋を閉め、手で軽くガラス瓶を振り水、ヘキサン及び粉体を混合する。その後、該ガラス瓶を超音波洗浄機(38kHz)で2分間超音波処理をし、その後5分間静置し、外観を目視にて観察する。水とヘキサンの界面を基準に、粉体が下側(水)に存在する場合を親水性、上側(ヘキサン)に存在する場合を疎水性と判断する。
(3)評価方法
(再分散性の評価)
無色透明なガラス瓶(100mL)にサンプルを(90mL)調製し、密閉して−5℃で一ヶ月保存した。その後、粉体の再分散性を評価するために、保存した瓶を、一秒で逆さにして一秒で元に戻す操作を繰り返し、瓶底に沈降している粉体の分散状態を目視で観察した。一秒で逆さにして一秒で元に戻す操作を1回の再分散工程とし、粉体再分散されまでこの再分散工程を繰り返し、この工程の回数を下記基準にしたがって評価した。回数の少ないほど、再分散性に優れることを意味する。
◎:5回以内
○:6回以上10回以内
△:11回以上15回以内
×:16回以上
(さらさら感の評価)
3名の専門パネルによる官能評価を行い、以下の評価点基準に基づき評価する。
ついで、各人がつけた評価点を合計し、以下の評価基準に基づき評価すする。
評価点基準
非常にサラサラと感じる場合を5点、非常に違和感を感じる場合を1点とし5点評価した。
評価基準
◎:14点以上
○:12点以上14点未満
△:9点以上12点未満
×:9点未満
(冷涼感の評価)
3名の専門パネルによる官能評価を行い、以下の評価点基準に基づき評価する。
ついで、各人がつけた評価点を合計し、以下の評価基準に基づき評価すする
評価点基準
非常に冷涼感がある場合を5点、冷涼感がない場合を1点として5点評価した。
評価基準
◎:14点以上
○:12点以上14点未満
△:9点以上12点未満
×:9点未満
(塗布しやすさ、のびの良さの評価)
6名のボランティアによる官能評価を行い、以下の評価点基準に基づき評価する。
ついで、各人がつけた評価点を合計し、以下の評価基準に基づき評価すする。
塗布のしやすさは、手に取った感じと、肌への転写性、のびの良さは肌へなじませた時の感じで評価した。
評価点基準
3点:良い
2点:どちらとも言えない
1点:悪い
評価基準
◎:15点以上
○:12点以上14点未満
△:10点以上12点未満
×:10点未満
Figure 2017109930
*1:特開2006−8659号公報の製造例1のメタクリル酸ラウリル・ジメタクリル酸エチレングリコール・メタクリル酸ナトリウム共重合体(圧縮強度5.0kgf/mm2、平均粒径2.2μm)
*2:サンスフェア H−52(親水性シリカ、AGCエスアイテック社製、平均粒径5μm、比表面積700m2/g)
*3:サンスフェア H−121(親水性シリカ、AGCエスアイテック社製、平均粒径12μm、比表面積800m2/g)
*4:VM−2270 Aerogel fine Partticle(疎水性シリカ、Dow Corning社製、平均粒径10μm、比表面積700m2/g)
*5:ペムレン TR−1(Lubrizol Advanced Material
*6:ニッコール PEN−4630(日本サーファクタント工業社製)
*7:エマルゲン 108(花王社製)
*8:シリコーン KF−96L−2CS(−G)(信越化学工業社製)
*9:シリコーン KF−96A−10CS(−G)(信越化学工業社製)
*10:シリコーン SS−2804(東レ・ダウコーニング社製)
s,Inc製)
表1に示すように、本発明の成分(A)、(B)、(C)及び(D)を含有する液状皮膚化粧料組成物は、再分散性が良好で、かつさらさら感及び冷涼感にも優れていた。一方、成分(A)〜(D)のいずれかを含有しない化粧料は、再分散性が良好でなく、さらさら感も得られなかった。
なお、塗布しやすさ、のびの良さに関しては、実施例1、2、3、4、5、10及び11の化粧料が良好であり、実施例10及び11が特に良好であった。

Claims (7)

  1. 次の成分(A)、(B)、(C)及び(D):
    (A)圧縮強度が0.7〜10kgf/mm2である架橋(メタ)アクリル酸エステル系樹脂粉体、
    (B)親水性シリカ、
    (C)有機酸又はその塩及び
    (D)エタノール
    を含有する液状皮膚化粧料組成物。
  2. 成分(C)が、クエン酸又はその塩を含む請求項1記載の液状皮膚化粧料組成物。
  3. 成分(B)に対する成分(A)の質量比(A/B)が、100〜1である請求項1又は2記載の液状皮膚化粧料組成物。
  4. 成分(C)に対する成分(A)と成分(B)との合計の含有質量比[(A+B)/C]が、200〜1である請求項1〜3のいずれか1項記載の液状皮膚化粧料組成物。
  5. さらに成分(E)水溶性高分子を含有する請求項1〜4のいずれか1項記載の液状皮膚化粧料組成物。
  6. さらに成分(F)水を含有する請求項1〜5のいずれか1項記載の液状皮膚化粧料組成物。
  7. デオドラント液状皮膚化粧料組成物である請求項1〜6のいずれか1項記載の液状皮膚化粧料組成物。
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