JP2017109504A - ハイブリッド車両 - Google Patents

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Akiyoshi Ono
晃義 大野
吉徳 中村
Yoshinori Nakamura
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Abstract

【課題】連続したEV状態の継続により、高電圧機器の過熱を招き、モータを停止しなければならない場合においても、車両の走行状態(挙動)を変化させることなく維持可能にすること。
【解決手段】HCUは、モータから伝達される動力でハイブリッド車両を発進させている状態で(ステップS1)、モータを含む高電圧機器が過熱状態であると検出したことを契機に(ステップS4)、ハイブリッド車両を駆動させる動力をモータジェネレータから伝達される動力からエンジンから伝達される動力に変更していく駆動源変更処理の実行を開始する(ステップS5)。
【選択図】図3

Description

本発明は、ハイブリッド車両に関する。
ハイブリッド車両は、車両を駆動するために、内燃機関とモータジェネレータとを備えている。前記ハイブリッド車両は、燃料消費量低減、及び環境負荷低減を目的として内燃機関を停止し、モータジェネレータのみにより車両を駆動できるEV走行モードを備えている。
EV走行を実行すると内燃機関は停止されるので、内燃機関が発する音や、内燃機関の振動がなくなる。この結果は、車両の快適性や静寂性の向上につながるため、なるべくEVでの走行時間を拡大したい。
一方で、EV走行モードを連続使用すると、モータジェネレータを含む高電圧機器が過熱する場合がある。
そして、特許文献1には、モータを、定格トルクを超えて長時間作動させると、過熱することがある点が記載されている。
特開2001−231101号公報
しかしながら、特許文献1には、高電圧機器が過熱した場合に、モータトルク特性を変更する点は記載されているが、過熱を解消するためにモータを停止させる必要がある場合は記載されておらず、モータの停止により車両の走行をどうするのかについては考える必要があった。
本発明は、連続したEV状態の継続により、高電圧機器の過熱を招き、モータを停止しなければならない場合においても、車両の走行状態(挙動)を変化させることなく維持可能にすることを目的としている。
上記課題を解決する本発明に係るハイブリッド車両の一態様は、内燃機関と、モータとが設けられ、前記内燃機関とのモータとの少なくとも一方から出力される動力により駆動するハイブリッド車両であって、前記動力を用いて、前記ハイブリッド車両の走行を制御する制御部と、前記ハイブリッド車両の駆動、あるいは前記ハイブリッド車両の停止状態の維持を前記モータのみの動力で実行するEV状態実行部と、前記EV状態実行部に電力を供給するバッテリと、前記モータやインバータを含む高電圧機器の状態を判定する高電圧機器状態判定部とを備え、前記制御部は、前記EV状態実行部が前記モータのみの動力でEV状態を実行中で、かつ前記高電圧機器状態判定部が前記高電圧機器は過熱状態であると判定した場合は、実行中の前記EV状態を停止し、前記内燃機関を再始動させる。
本発明は、モータジェネレータによりEV状態を実行中において、モータを含む高電圧機器の過熱により、モータを停止させざるを得ない状況に変化した場合でも、代わりの動力源として直ちに内燃機関を再始動することが可能である。
図1は、本発明の実施の形態に係るハイブリッド車両の要部を示す構成図である。 図2は、本発明の実施の形態に係るハイブリッド車両の機能ブロック図である。 図3は、本発明の実施の形態に係るハイブリッド車両の発進制御動作を示すフローチャートである。 図4は、本発明の実施の形態に係るハイブリッド車両の発進制御動作を説明するための第1のタイミングチャートである。 図5は、本発明の実施の形態に係るハイブリッド車両の発進制御動作を説明するための第2のタイミングチャートである。
以下、本発明の実施の形態に係るハイブリッド車両について、図面を参照して説明する。
図1に示すように、ハイブリッド車両1は、内燃機関としてのエンジン2と、トランスミッション3と、モータジェネレータ4と、駆動輪5と、ハイブリッド車両1を総合的に制御するHCU(Hybrid Control Unit)10と、エンジン2を制御するECM(Engine Control Module)11と、トランスミッション3を制御するTCM(Transmission Control Module)12と、ISGCM(Integrated Starter Generator Control Module)13と、INVCM(Invertor Control Module)14と、低電圧BMS(Battery Management System)15と、高電圧BMS16とを含んで構成される。
エンジン2には、複数の気筒が形成されている。本実施の形態において、エンジン2は、各気筒に対して、吸気行程、圧縮行程、膨張行程及び排気行程からなる一連の4行程を行うように構成されている。
エンジン2には、ISG(Integrated Starter Generator)20と、スタータ21とが連結されている。ISG20は、ベルト22などを介してエンジン2のクランクシャフト18に連結されている。ISG20は、電力が供給されることにより回転することでエンジン2を始動させる電動機の機能と、クランクシャフト18から入力された回転力を電力に変換する発電機の機能とを有する。
本実施の形態では、ISG20は、ISGCM13の制御により、電動機として機能することで、エンジン2をアイドリングストップ機能による停止状態から再始動させるようになっている。ISG20は、電動機として機能することで、ハイブリッド車両1の走行をアシストすることもできる。
スタータ21は、図示しないモータとピニオンギヤとを含んで構成されている。スタータ21は、モータを回転させることにより、クランクシャフト18を回転させて、エンジン2に始動時の回転力を与えるようになっている。このように、エンジン2は、スタータ21によって始動され、アイドリングストップ機能による停止状態からISG20によって再始動される。
トランスミッション3は、エンジン2から出力された回転を変速し、ドライブシャフト23を介して駆動輪5を駆動するようになっている。トランスミッション3は、平行軸歯車機構からなる常時噛合式の変速機構25と、ノーマルクローズタイプの乾式クラッチによって構成されるクラッチ26と、ディファレンシャル機構27と、図示しないアクチュエータとを備えている。
トランスミッション3は、いわゆるAMT(Automated Manual Transmission)として構成されており、TCM12により制御されたアクチュエータにより変速機構25における変速段の切換えとクラッチ26の接続及び解放が行われるようになっている。ディファレンシャル機構27は、変速機構25によって出力された動力をドライブシャフト23に伝達するようになっている。
モータジェネレータ4は、ディファレンシャル機構27に対して、チェーン等の動力伝達機構28を介して連結されている。モータジェネレータ4は、電動機として機能する。
このように、ハイブリッド車両1は、エンジン2とモータジェネレータ4の両方の動力を車両の駆動に用いることが可能なパラレルハイブリッドシステムを構成しており、エンジン2及びモータジェネレータ4の少なくとも一方が出力する動力により走行するようになっている。
モータジェネレータ4は、発電機としても機能し、ハイブリッド車両1の走行によって発電を行うようになっている。なお、モータジェネレータ4は、エンジン2から駆動輪5までの動力伝達経路の何れかの箇所に動力伝達可能に連結されていればよく、必ずしもディファレンシャル機構27に連結される必要はない。
ハイブリッド車両1は、第1蓄電装置30と、第2蓄電装置31を含む低電圧パワーパック32と、第3蓄電装置33を含む高電圧パワーパック34と、高電圧ケーブル35と、低電圧ケーブル36とを備えている。
第1蓄電装置30、第2蓄電装置31及び第3蓄電装置33は、充電可能な二次電池から構成されている。第1蓄電装置30は鉛電池からなる。第2蓄電装置31は、第1蓄電装置30よりも高出力かつ高エネルギー密度な蓄電装置である。
第2蓄電装置31は、第1蓄電装置30と比較して短い時間で充電が可能である。本実施の形態では、第2蓄電装置31はリチウムイオン電池からなる。なお、第2蓄電装置31はニッケル水素蓄電池であってもよい。
第1蓄電装置30及び第2蓄電装置31は、約12Vの出力電圧を発生するようにセルの個数等が設定された低電圧バッテリである。第3蓄電装置33は、例えば、リチウムイオン電池からなる。
第3蓄電装置33は、第1蓄電装置30及び第2蓄電装置31より高電圧を発生するようにセルの個数等が設定された高電圧バッテリである。第3蓄電装置33の残容量などの状態は、高電圧BMS16によって管理される。
ハイブリッド車両1には、電気負荷としての一般負荷37及び被保護負荷38が設けられている。一般負荷37及び被保護負荷38は、スタータ21及びISG20以外の電気負荷である。
被保護負荷38は、常に安定した電力供給が要求される電気負荷である。この被保護負荷38は、車両の横滑りを防止するスタビリティ制御装置38A、操舵輪の操作力を電気的にアシストする電動パワーステアリング制御装置38B、及びヘッドライト38Cを含んでいる。なお、被保護負荷38は、図示しないインストルメントパネルのランプ類及びメータ類並びにカーナビゲーションシステムも含んでいる。
一般負荷37は、被保護負荷38と比較して安定した電力供給が要求されず、一時的に使用される電気負荷である。一般負荷37には、例えば、図示しないワイパー、及び、エンジン2に冷却風を送風する電動クーリングファンが含まれる。
低電圧パワーパック32は、第2蓄電装置31に加えて、スイッチ40、41と、低電圧BMS15とを有している。第1蓄電装置30及び第2蓄電装置31は、低電圧ケーブル36を介して、スタータ21と、ISG20と、電気負荷としての一般負荷37及び被保護負荷38とに電力を供給可能に接続されている。被保護負荷38に対しては、第1蓄電装置30と第2蓄電装置31とが並列に電気的に接続されている。
スイッチ40は、第2蓄電装置31と被保護負荷38との間の低電圧ケーブル36に設けられている。スイッチ41は、第1蓄電装置30と被保護負荷38との間の低電圧ケーブル36に設けられている。
低電圧BMS15は、スイッチ40、41の開閉を制御することで、第2蓄電装置31の充放電及び被保護負荷38への電力供給を制御している。低電圧BMS15は、アイドリングストップによりエンジン2が停止しているときは、スイッチ40を閉じるとともにスイッチ41を開くことで、高出力かつ高エネルギー密度な第2蓄電装置31から被保護負荷38に電力を供給するようになっている。
低電圧BMS15は、エンジン2をスタータ21によって始動するとき、及び、アイドリングストップ制御によって停止しているエンジン2をISG20によって再始動するときに、スイッチ40を閉じるとともにスイッチ41を開くことで、第1蓄電装置30からスタータ21又はISG20に電力を供給するようになっている。スイッチ40を閉じるとともにスイッチ41を開いた状態では、第1蓄電装置30から一般負荷37にも電力が供給される。
このように、第1蓄電装置30は、エンジン2を始動する始動装置としてのスタータ21及びISG20に少なくとも電力を供給するようになっている。第2蓄電装置31は、一般負荷37及び被保護負荷38に少なくとも電力を供給するようになっている。
第2蓄電装置31は、一般負荷37と被保護負荷38の両方に電力を供給可能に接続されているが、常に安定した電力供給が要求される被保護負荷38に優先的に電力を供給するようにスイッチ40、41が低電圧BMS15により制御される。
低電圧BMS15は、第1蓄電装置30及び第2蓄電装置31の充電状態(充電残量)、並びに、一般負荷37及び被保護負荷38への作動要求を考慮しつつ、被保護負荷38が安定して作動することを優先して、スイッチ40、41を上述した例と異なるように制御することがある。
高電圧パワーパック34は、第3蓄電装置33に加えて、インバータ45と、INVCM14と、高電圧BMS16とを有している。高電圧パワーパック34は、高電圧ケーブル35を介して、モータジェネレータ4に電力を供給可能に接続されている。
インバータ45は、INVCM14の制御により、高電圧ケーブル35にかかる交流電力と、第3蓄電装置33にかかる直流電力とを相互に変換するようになっている。例えば、INVCM14は、モータジェネレータ4を力行させるときには、第3蓄電装置33が放電した直流電力をインバータ45により交流電力に変換させてモータジェネレータ4に供給する。
INVCM14は、モータジェネレータ4を回生させるときには、モータジェネレータ4が発電した交流電力をインバータ45により直流電力に変換させて第3蓄電装置33に充電する。
HCU10、ECM11、TCM12、ISGCM13、INVCM14、低電圧BMS15及び高電圧BMS16は、それぞれCPU(Central Processing Unit)と、RAM(Random Access Memory)と、ROM(Read Only Memory)と、バックアップ用のデータなどを保存するフラッシュメモリと、入力ポートと、出力ポートとを備えたコンピュータユニットによって構成されている。
これらのコンピュータユニットのROMには、各種定数や各種マップ等とともに、当該コンピュータユニットをHCU10、ECM11、TCM12、ISGCM13、INVCM14、低電圧BMS15及び高電圧BMS16としてそれぞれ機能させるためのプログラムが格納されている。
すなわち、CPUがRAMを作業領域としてROMに格納されたプログラムを実行することにより、これらのコンピュータユニットは、本実施の形態におけるHCU10、ECM11、TCM12、ISGCM13、INVCM14、低電圧BMS15及び高電圧BMS16としてそれぞれ機能する。
本実施の形態において、ECM11は、アイドリングストップ制御を実行するようになっている。このアイドリングストップ制御において、ECM11は、所定の停止条件の成立時にエンジン2を停止させ、所定の再始動条件の成立時にISGCM13を介してISG20を駆動してエンジン2を再始動させるようになっている。このため、エンジン2の不要なアイドリングが行われなくなり、ハイブリッド車両1の燃費を向上させることができる。
ハイブリッド車両1には、CAN(Controller Area Network)等の規格に準拠した車内LAN(Local Area Network)を形成するためのCAN通信線48、49が設けられている。
HCU10は、INVCM14及び高電圧BMS16にCAN通信線48によって接続されている。HCU10、INVCM14及び高電圧BMS16は、CAN通信線48を介して制御信号等の信号の送受信を相互に行う。
HCU10は、ECM11、TCM12、ISGCM13及び低電圧BMS15にCAN通信線49によって接続されている。HCU10、ECM11、TCM12、ISGCM13及び低電圧BMS15は、CAN通信線49を介して制御信号等の信号の送受信を相互に行う。
図2に示すように、HCU10は、前記動力を用いて、前記ハイブリッド車両の走行を制御する制御部としての機能を有する。本実施の形態において、HCU10の入力ポートには、アクセルペダル51の操作量(以下、「アクセル開度」という)を検出するアクセル開度センサ52と、ブレーキペダル54の操作量(以下、「ブレーキストローク」という)を検出するブレーキストロークセンサ55と、クランクシャフト18の回転角(以下、「クランク角」という)を検出するクランク角センサ56と、車速を検出する車速センサ57と、シフトレバー58の位置を検出するシフトポジションセンサ59とが接続されている。
各センサ類は、HCU10に直接に接続されていなくてもよい。すなわち、各センサ類は、ECM11などの他のコンピュータユニットに接続され、HCU10は、該当するコンピュータユニットから各センサ類の検出結果を受けるようにしてもよい。
HCU10は、アクセル開度センサ52の検出結果を基に、運転者からの駆動要求があるかどうかを判断している。HCU10は、クランク角センサ56の検出結果を基にエンジン2が停止しているか否かを判断するようになっている。HCU10は、車速センサ57の検出結果を基にハイブリッド車両1が停車しているか否かを判断するようになっている。
HCU10は、以下の制御を実行する。
・ハイブリッド車両1が停止した場合において、前記第3蓄電装置33の充電状態を含むエンジン停止条件を満足すると、エンジン2を停止させる。
・車両1が傾斜路に停止した場合には、車両停止状態を維持するために、モータジェネレータの動力を用いる。
・車両1が停止し、エンジン2が停止した状態において、予め設定された発進条件を満足し、さらに運転者からの駆動要求がないと判断された場合には、モータジェネレータから出力される駆動力で車両を発進させる(EVクリープ走行)。この発進力はATミッションのクリープ走行と同様に非常に緩やかの加速力を備えている。
・EVクリープ走行は、車速センサ57によって検出される車速が所定の極低速Vsに達するまで実施される。
・EVクリープ走行を実行するために、モータジェネレータ4から出力される動力が連続定格出力値Pc以上である所定の出力値Puを出力させる。
本実施の形態における発進条件は、ブレーキストロークセンサ55の検出値が所定量以下であり、シフトポジションセンサ59の検出値が発進段であることとする。本実施の形態において、所定の極低車速Vsは、予め定められた値であり、本発明の実施形態では2km/hとする。
HCU10は、モータジェネレータ4のみの動力でEV状態を実行中に、モータジェネレータ4やインバータ45を含む高電圧機器が過熱状態であると判定した場合は、実行中のEV状態を停止し、内燃機関2を再始動させる。本発明の実施形態における高電圧機器は、モータジェネレータ4および高電圧パワーパック34により構成されている。
HCU10は、少なくともモータジェネレータ4が連続定格値以上の出力を、一定時間以上継続して出し続けている場合に過熱状態である判定する。一定時間Tthは、予め定められた値であり、本発明の実施形態では、数秒程度とする。
HCU10は、ハイブリッド車両1を駆動するための動力源が、モータジェネレータ4から内燃機関2に変更されても車両1に伝達される駆動力は変化しないように制御する。
前記動力源が変更される過程を詳細にすると、HCU10は、車両1に伝達される駆動力が変化しないように、ECM11、TCM12、ISGCM13、およびINVCM14に指示する。
以上のように構成された本発明の実施の形態に係るハイブリッド車両の発進制御動作について図3を参照して説明する。なお、以下に説明する発進制御動作は、ハイブリッド車両1が停車し、かつ、エンジン2が停止している間、繰り返し実行される。車両1が傾斜路に停止した場合には、モータジェネレータ4の駆動力を用いて車両の停止を保持する。
まず、ステップS1において、HCU10は、発進条件が成立しているか否かを判断する。発進条件が成立していないと判断した場合には、HCU10は、発進制御動作を終了する。発進条件が成立していると判断した場合には、HCU10は、発進制御動作をステップS2に進める。
ステップS2において、HCU10は、ハイブリッド車両1の駆動要求があるか否かを判断する。ハイブリッド車両1の駆動要求がないと判断した場合には、HCU10は、発進制御動作をステップS3に進める。ハイブリッド車両1の駆動要求があると判断した場合には、HCU10は、発進制御動作をステップS6に進める。
ステップS3において、HCU10は、モータジェネレータ4から出力される動力でハイブリッド車両1を駆動する。ステップS3の処理を実行した後、HCU10は、発進制御動作をステップS4に進める。
ステップS4において、HCU10は、車速が極低車速Vs以上であるか否かを判断する。車速が極低車速Vs以上であると判断した場合には、HCU10は、発進制御動作を終了する。車速が極低車速Vs以上でないと判断した場合には、HCU10は、発進制御動作をステップS5に進める。
ステップS5において、HCU10は、高電圧機器が過熱状態であるか否かを判断する。高電圧機器が過熱状態であると判断した場合には、HCU10は、発進制御動作をステップS6に進める。高電圧機器が過熱状態でないと判断した場合には、HCU10は、発進制御動作をステップS2に戻す。
ステップS6では、HCU10が、高電圧機器が過熱状態にある場合の処理を実行する。以下具体的に記載する。まず、エンジン2を再始動する。次に始動されたエンジンの動力が立ち上がるのを見計らって、モータジェネレータ4の動力を徐々に減少させ、最終的には停止させる。この動力源を入れ替える制御の過程において、車両1の駆動輪に伝達される動力が変化しないように、予めエンジン再始動からモータジェネレータの動力を減少させるタイミングについては設定されている。ステップS6の処理を実行したのち、HCU10は、発進制御動作を終了する。
図4は、ハイブリッド車両の走行状況において、どんな走行状況で本発明が適用されるかを説明したタイムチャートである。
すなわち、図4のタイムチャートは、モータジェネレータ4の動力により、ハイブリッド車両1が停止している状態から、発進条件を満足し、ハイブリッド車両1が発進する過程を図示している。
図4の縦軸には、上から順に、ハイブリッド車両1の加速度と、ハイブリッド車両1を駆動する駆動力と、ハイブリッド車両1の速度と、エンジン2の運転状態を表している。
また、各チャートにおいて、実線は、モータジェネレータ4の出力が連続定格値以上である例を示し、破線は、モータジェネレータ4の出力が連続定格値以内である例を示している。
時刻t0において、ハイブリッド車両1が停止し、かつエンジン2が停止した状態で、モータジェネレータ4のみによる車両発進条件を満足し、モータジェネレータ4から出力された駆動力により発進を開始する。
時刻t1において、モータジェネレータ4の出力が連続定格値Pcを超える。
ただし、連続定格値Pcを継続して超えている時間が、設定時間Tth未満であるため、モータジェネレータ4による発進動作は継続され、エンジン1は運転されないまま発進動作が完了する。
図5は、本発明の実施形態を示したタイムチャートである。
図5の縦軸は、図4と同様に上から順に、ハイブリッド車両1の加速度と、ハイブリッド車両1を駆動する駆動力と、ハイブリッド車両1の速度と、エンジン2の運転状態を表している。
また、各チャートにおいて、実線は、モータジェネレータ4の出力が連続定格値以上である例を示し、破線は、モータジェネレータ4の出力が連続定格値以内である例を示している。
時刻t10において、ハイブリッド車両1が停止し、かつエンジン2が停止した状態で、モータジェネレータ4のみによる車両発進条件を満足し、モータジェネレータ4から出力された駆動力により発進を開始する。
時刻t11において、ハイブリッド車両1を駆動するために使用されるモータジェネレータ4の出力が連続定格値Pcを超える。この時刻は、高電圧機器状態の過熱状態を判定する場合の起点として用いられる。
実線の例のように、ハイブリッド車両1の速度が設定車速Vs未満の状態で、かつハイブリッド車両1を駆動するために使用されるモータジェネレータ4の出力が連続定格値Pcを超えてから、時刻t12を過ぎると一定時間Tthが経過する。一定時間経過により、高電圧機器状態は過熱していると判定される。過熱していると判定されると、HCU10は、ECM11とISGCM13にエンジンの再始動を指令する。
時刻t13において、エンジン2が自律して運転できる状態になると、HCU10から指示を受けたTCM12によりクラッチ26が解放状態から接続状態に制御される。時刻t14において、エンジン2から動力が伝達され始めると、駆動源変更処理が開始され、ハイブリッド車両1の駆動輪に伝達される動力が変化しないように、エンジン2の出力がハイブリッド車両1の駆動力として車両に伝達され始めると同時に、HCU10の指令を基にINVCM14がモータジェネレータ4の出力を徐々に低下させる。
時刻t15において、ハイブリッド車両1の駆動輪に伝達される動力が、モータジェネレータ4の出力からエンジン2の出力に完全に入れ替えられ変更が完了する。この変更過程においても、ハイブリッド車両1の加速度の安定した時間推移からもわかるように、ハイブリッド車両1の挙動変化は発生しない。
本発明の実施形態は、EV状態実行部がモータジェネレータのみの動力でEV状態を実行中で、かつ高電圧機器状態判定部が高電圧機器は過熱状態であると判定した場合は、実行中のEV状態を停止し、内燃機関を再始動させている。このため、高電圧機器が過熱状態となるまでは、運転者を含む乗員が内燃機関の停止による車両の静寂性、快適性向上による効果を体験できる運転領域(車両停止時からクリープ走行に至る領域)を、モータジェネレータの動力のみでカバーすることが可能である。
また、本発明の実施形態は、高電圧機器状態判定部が、モータジェネレータが連続して定格値以上の出力を一定時間以上出し続けている場合に過熱状態である判定するため、別途専用の検出手段(温度センサ、電流センサ等)を設ける必要がない。
さらに、本発明の実施形態は、動力源が、前記モータから前記内燃機関に変更されても車両に伝達される駆動力は変化しないように制御しているので、運転者を含む乗員の快適性を損なうことはない。
本発明は、車両の大きさや重量と比較して、モータジェネレータの出力が小さい(すなわち、EVで走行可能な時間が短い、あるいはEVで走行できる走行条件が少ない)車両システムにおいて、特に有効である。
すなわち限られた領域でしか車両の快適性を向上させることが可能なEV状態を実施できないシステムにおいて、運転者や乗員が、最も快適性の恩恵を受けやすい(体感しやすい)領域(車両停止状態から発進状態)で可能な限り長く(モータジェネレータが過熱するまで)実行することができる。
以上、本発明の実施の形態について開示したが、本発明の範囲を逸脱することなく本実施の形態に変更を加えられ得ることは明白である。本発明の実施の形態は、このような変更が加えられた等価物が特許請求の範囲に記載された発明に含まれることを前提として開示されている。
1 ハイブリッド車両
2 エンジン(内燃機関)
4 モータジェネレータ(モータ、高電圧機器)
10 HCU(制御部)
34 高電圧パワーパック(高電圧機器)

Claims (3)

  1. 内燃機関と、モータとが設けられ、前記内燃機関とのモータとの少なくとも一方から出力される動力により駆動するハイブリッド車両であって、
    前記動力を用いて、前記ハイブリッド車両の走行を制御する制御部と、
    前記ハイブリッド車両の駆動、あるいは前記ハイブリッド車両の停止状態の維持を前記モータのみの動力で実行するEV状態実行部と、
    前記EV状態実行部に電力を供給するバッテリと、
    前記モータやインバータを含む高電圧機器の状態を判定する高電圧機器状態判定部とを備え、
    前記制御部は、
    前記EV状態実行部が前記モータのみの動力でEV状態を実行中で、かつ前記高電圧機器状態判定部が前記高電圧機器は過熱状態であると判定した場合は、実行中の前記EV状態を停止し、前記内燃機関を再始動させることを特徴とするハイブリッド車両。
  2. 前記高電圧機器状態判定部は、前記モータが連続して定格値以上の出力を一定時間以上出し続けている場合に過熱状態であると判定する請求項1に記載のハイブリッド車両。
  3. 前記制御部は、動力源が、前記モータから前記内燃機関に変更されても車両に伝達される駆動力は変化しないように制御する請求項1に記載のハイブリッド車両。
JP2015242844A 2015-12-14 2015-12-14 ハイブリッド車両 Pending JP2017109504A (ja)

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