JP2017107439A - フィルムセンサーモジュール及びフィルムセンサーモジュール用のフレキシブル基板 - Google Patents
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Description
第1の実施の形態に係るフィルムセンサーモジュールは、図1の上面図に示すように、主面上にフィルムセンサーのセンサー領域が構成されるセンサー基板4と、このセンサー基板4上に設けられ、図1中に実線で示した左右方向に延在する一連の菱形で例示する、行方向(X方向)に略等間隔で配列された5本の第1電極10a〜10eの配列を備える。
結合配線5a3〜5e3が第1の実施の形態における「結合部」に相当する。また以下の説明では、フレキシブル基板を「FPC」とも称して説明する。
尚、第1の実施の形態では、図1中に示したX方向を「行方向」とし、Y方向を行方向に直交する「列方向」として説明するが、これらを互いに入れ替えても本発明を構成できることは勿論である。
またその他のポリエチレン樹脂、ポリプロピレン系樹脂、メタクリル系樹脂、環状ポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、アクリロニトリル−(ポリ)スチレン共重合体(AS樹脂)、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS樹脂)、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリアミドイミド系樹脂等から製造されるフィルムも使用できる。
また第1のセンサーノードライン10a〜10eの図1中の右側のそれぞれの端部は、第2周囲引出配線2a〜2eの一端に接続され、第2周囲引出配線2a〜2eの他端は、図2に示すように、第2外部接続端子2a5〜2e5に接続されている。
また説明の便宜のため図示を省略するが、図1中の第1のセンサーノードライン10a〜10e及び第2のセンサーノードライン20a〜20iのそれぞれの菱形の内側には、更に銅配線が交差して、より小径の菱形状に表れる複数のグリッド構造が形成され、より緻密な開口部を備えたメッシュ構造が構成されている。
このようにセンサー基板4上に形成されたメッシュ構造のセンサーノードの集合により、全体として略矩形状のセンサー領域が構成されている。メッシュの開口部の1辺の長さは、開口率を考慮して適宜決定される。
まず第3外部接続端子3a5〜3i5は、9本の第2周囲引出配線2a〜2eに対応して9個で一群をなし、図2に示すようにセンサー領域の周囲で第3周囲引出配線3a〜3iが引き出される図1中の下側のセンサー基板4の端部近傍の領域において、センサー基板4の長辺方向の略中央位置に、9個がそれぞれ長辺に沿って等間隔のピッチで並設されている。
また5個の第1外部接続端子1a5〜1e5は、それぞれ長辺に沿って等間隔のピッチで並設されている。
また第1外部接続端子1a5〜1e5、第2外部接続端子2a5〜2e5及び第3外部接続端子3a5〜3i5は、いずれも図2中の左右方向に延びる同一直線上に揃って設けられ、互いに重なり合う領域を有するように配置されている。
第1周囲引出配線1a〜1e、第2周囲引出配線2a〜2e及び第3周囲引出配線3a〜3iは、透視の必要がない領域では、可能な限り線幅を太くして低抵抗化を図ることが可能であり、例えば0.02mm〜0.5mmの範囲の線幅を形成できる。
またFPC35は、第1基板接続部51の一方の主面上の結合配線5a3〜5e3と同じ高さで、一端が結合配線5a3〜5e3の一端に連結され、第1基板接続部51から基端部50に亘って設けられた、図3中に点線で示す、直線状の5本で一群の第1外部引出配線5a7〜5e7を有する。
またFPC35は、結合配線5a3〜5e3、第1外部引出配線5a7〜5e7及び第2外部引出配線6a〜6iの上に設けられた図示を省略するカバー層を備える。
結合配線5a3〜5e3、第1外部引出配線5a7〜5e7及び第2外部引出配線6a〜6iは、第1周囲引出配線1a〜1e、第2周囲引出配線2a〜2e及び第3周囲引出配線3a〜3iと同様に、銅箔等の金属配線で構成できる。
尚、図4中では、説明の便宜のため、ベースフィルム(50,51,52)とセンサー基板4の間に位置する第1外部引出配線5a7〜5e7の輪郭を、実線で強調表示している。
第1外部引出配線5a7〜5e7の結合配線5a3〜5e3と反対側の端部は、駆動基板7の内側で所定の配線と接続され駆動用IC71と連結されている。
しかし、この10本の配線は、FPC35の内部でセンサー基板4上に位置する5本の結合配線5a3〜5e3を用いて対応する配線同士が結合され、更に5本の結合配線5a3〜5e3に5本の外部引出配線5a7〜5e7が接続され、第1のセンサーノードライン10a〜10eと、センサー基板4の外側の駆動用IC71とが接続される。
一方、図6に示した比較例に係る、結合配線5a3〜5e3を有さないフィルムセンサーモジュールの場合、センサー基板4の裏面側で引き出し側の長辺の中央には、図1に示したフィルムセンサーモジュールの場合と同様に、9本の第3周囲引出配線3a〜3iが接続される、図示を省略する9個の第3外部接続端子が並設されている。
すなわち比較例に係るフィルムセンサーでは、一群の第1外部接続端子及び一群の第2外部接続端は、互いに結合されておらず、それぞれがセンサー基板4上に配置領域を別箇に占めている。
そして10本の外部引出配線を、センサー基板4の外側に位置するFPC85の内部、又は駆動基板87の内部で、対応する外部引出配線同士で結合する必要が生じる。よって、図6に示したFPC85のベースフィルムは、図1に示したFPC35のベースフィルム(50,51,52)より、センサー基板4の外部に張り出す領域の、長辺方向に沿って測った幅が長くなってしまう(w1<w2)。
ここで筐体内部のフィルムセンサーの駆動基板7側のスペースには、タッチパネル用の表示装置や配線等の部材が数多く設けられる。よってFPC35及びフィルムセンサーモジュールが小型化されることにより、タッチパネルセンサー及びタッチパネルセンサーを搭載する電子機器等を、より薄型化及び軽量化することが可能になる。
第1の実施の形態に係るフィルムセンサーモジュールでは、センサー基板4上で、一群の第1外部接続端子1a5〜1e5及び一群の第2外部接続端子2a5〜2e5を互いに近接配置した上で、これらの外部接続端子1a5〜1e5,2a5〜2e5にFPC35を重ね合わせ、FPC35の内部のセンサー基板4の内側に位置する領域に設けた結合配線5a3〜5e3を用いて、第1外部接続端子1a5〜1e5及び第2外部接続端子2a5〜2e5を結合した。
しかし第2の実施の形態に係るフィルムセンサーモジュールでは、センサー基板4上で、一群の第1周囲引出配線1a〜1e及び一群の第2周囲引出配線2a〜2eの端部同士を共通する外部接続端子を用いて予め結合させることを特徴とする。
またフィルムセンサーモジュールは、行方向に配列された5本の第1電極10a〜10eの配列の一端のそれぞれに、一端が電気的に接続される、配列の行数と同数の5本の第1周囲引出配線11a〜11eと、第1電極10a〜10eの配列の他端のそれぞれに、一端が電気的に接続される、第1電極10a〜10eの行数と同数の5本の第2周囲引出配線12a〜12eと、を備える。
またフィルムセンサーモジュールには、FPC55を介して駆動基板7が接続され、駆動基板7には、図9の上面図に示すように、演算処理を行う駆動用IC71が搭載されている。
またFPC55は、第1外部引出配線15a7〜15e7及び第2外部引出配線16a〜16iの上に設けられた図示を省略するカバー層を備える。
第1外部引出配線15a7〜15e7は、第1のセンサーノードライン10a〜10eと駆動基板7の駆動用IC71とを連結し、第2外部引出配線16a〜16iは、第2のセンサーノードライン20a〜20iと駆動用IC71とを連結する。
しかしこの10本の配線は、センサー基板4の内側で、5個の共通外部接続端子11a5〜11e5により結合される。そしてこの共通外部接続端子11a5〜11e5に、FPC55の第1外部引出配線15a〜15eが接続され、第1のセンサーノードライン10a〜10eと、センサー基板4の外側の駆動基板7の駆動用IC71とが接続される。
第2の実施の形態に係るフィルムセンサーモジュールの他の効果については、第1の実施の形態に係るフィルムセンサーモジュールと同様である。
本発明は上記の開示した実施の形態及び実施例によって説明したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかになると考えられるべきである。
例えば図4に示した結合配線5a3〜5e3の形状はU字状であるが、本発明の結合配線の形状はU字に限定されるものではない。結合配線がセンサー基板の端部に設けられる外部接続端子の内側に配置されれば他の形状であってもよい。また結合配線が外部接続端子の内側に配置されていなくても、基板から外部に飛び出さない形状であればよい。
また第1のセンサーノードライン10a〜10eを一方の主面に設けた基板と、この基板とは別に第2のセンサーノードライン20a〜20iを一方の主面に設けた基板とを、互いに電極が設けられていない面同士を背中合わせで張り合わせたフィルムセンサーを構成してもよい。
ITOの場合、抵抗値は通常、低くても数十Ω/cm2程度であるため、携帯端末等の小型品では問題ないが、例えば15インチ以上、特に20インチ以上のサイズになると、ITO電極の配線抵抗が大きくなり、投影型静電容量式タッチパネルの検出感度が低下する場合がある。
また図1〜図10で示したように、銅等の金属配線によるメッシュ状の電極を用いれば、表面抵抗を抑えた、薄くて軽い、高品質のタッチパネル用フィルムセンサーを得られる点で有利である。フィルムタイプは軽量で割れ難く、製造コストが安いと共に、柔軟性があるため、表示装置や前面版と貼り合わせる際に、気泡を除去し易く、且つ、貼り合わせ易いというメリットを有する。また携帯端末等の小型品は勿論、大面積で貼り合わせ易さ等の生産性が要求される、テレビや電子黒板等の中型・大型品に適用しても有効である。
1a3〜1e3 直行部
1a5〜1e5 第1外部接続端子
2a〜2e 第2周囲引出配線
2a3〜2e3 直行部
2a5〜2e5 第2外部接続端子
3a〜3i 第3周囲引出配線
3a3〜3i3 直行部
3a5〜3i5 第3外部接続端子
4 センサー基板
5a1〜5e1 圧着部
5a3〜5e3 結合配線(結合部)
5a5〜5e5 圧着部
5a7〜5e7 第1外部引出配線
6a〜6i 第2外部引出配線
6a5〜6i5 圧着部
6a7 外部引出部
7 駆動基板
9 前面版
10a〜10e 第1電極(第1のセンサーノードライン)
11a〜11e 第1周囲引出配線
11a5〜11e5 共通外部接続端子(結合部)
12a〜12e 第2周囲引出配線
12a3〜12e3 直行部
13a〜13i 第3周囲引出配線
13a3〜13i3 直行部
13a5〜13e5 第3外部接続端子
15a〜15e 第1外部引出配線
16a〜16i 第2外部引出配線
16a5 圧着部
20a〜20i 第2電極(第2のセンサーノードライン)
35 フレキシブル基板(FPC)
50 基端部
51 第1基板接続部
52 第2基板接続部
55 フレキシブル基板(FPC)
71 駆動用IC
81a〜81e 第1周囲引出配線
82a〜82e 第2周囲引出配線
85 フレキシブル基板(FPC)
87 駆動基板
150 基端部
151 第1基板接続部
152 第2基板接続部
w1 FPCの幅
w2 FPCの幅
Claims (15)
- 主面上に、行方向に配列された複数の第1電極の配列が設けられセンサー領域が構成されるセンサー基板と、
前記第1電極の配列の一端のそれぞれに、一端が電気的に接続される、前記配列の行数と同数の第1周囲引出配線と、
前記第1電極の配列の他端のそれぞれに、一端が電気的に接続される、前記行数と同数の第2周囲引出配線と、
前記主面を正面から見て前記センサー基板の内側に位置するように設けられ、同じ行の前記第1電極の配列に連結された前記第1周囲引出配線及び前記第2周囲引出配線のそれぞれの他端を電気的に接続する前記行数と同数の結合部と、
前記結合部のそれぞれに一端が電気的に接続されると共に他端が駆動用ICに接続される前記行数と同数の第1外部引出配線を有するフレキシブル基板と、
を備えるフィルムセンサーモジュール。 - 前記第1電極の行方向に直交する列方向にそれぞれ延在する複数の第2電極の配列を更に備えることを特徴とする請求項1に記載のフィルムセンサーモジュール。
- 前記駆動用ICが搭載される駆動基板を更に備えることを特徴とする請求項2に記載のフィルムセンサーモジュール。
- 前記結合部は、前記フレキシブル基板に設けられた結合配線であることを特徴とする請求項3に記載のフィルムセンサーモジュール。
- 前記第1外部引出配線及び前記結合配線はいずれも、前記フレキシブル基板の一方の面上に設けられていることを特徴とする請求項4に記載のフィルムセンサーモジュール。
- 前記センサー基板上に設けられ、前記第1周囲引出配線の他端が接続される第1外部接続端子と、
前記センサー基板上で前記第1外部接続端子の隣に並設され、前記第2周囲引出配線の他端が接続される第2外部接続端子と、を備え、
前記結合配線は、前記第1外部接続端子及び前記第2外部接続端子の間に、前記第1外部接続端子及び前記第2外部接続端子と電気的に接続して設けられていることを特徴とする請求項5に記載のフィルムセンサーモジュール。 - 前記第1外部接続端子及び前記第2外部接続端子はいずれも複数の外部接続端子からなり、
前記複数の第1外部接続端子及び前記複数の第2外部接続端子は、同じ行の前記第1電極の配列に連結された前記第1外部接続端子及び前記第2外部接続端子が、前記複数の第1外部接続端子及び前記複数の第2外部接続端子の間の隙間を中心に対称配置されていることを特徴とする請求項6に記載のフィルムセンサーモジュール。 - 前記結合配線は、前記センサー基板の主面を正面から見てU字状であることを特徴とする請求項7に記載のフィルムセンサーモジュール。
- 前記複数の第1外部接続端子及び前記複数の第2外部接続端子は、同一直線上に重なり合う領域を有するように配置されていることを特徴とする請求項8に記載のフィルムセンサーモジュール。
- 前記複数の第1外部接続端子は、それぞれの前記第1外部接続端子が等間隔のピッチで配置され、
前記複数の第2外部接続端子は、それぞれの前記第2外部接続端子が等間隔のピッチで配置されていることを特徴とする請求項9に記載のフィルムセンサーモジュール。 - 前記センサー基板上に設けられ、前記複数の第2電極の配列の一端のそれぞれに、一端が電気的に接続される、前記第2電極の列数と同数の第3周囲引出配線を更に備え、
前記第1周囲引出配線及び前記第2周囲引出配線のうち一方が、前記第3周囲引出配線と直交するように配置されていることを特徴とする請求項10に記載のフィルムセンサーモジュール。 - 前記結合部は、前記センサー基板上に設けられ、同じ行の前記第1電極の配列に連結された前記第1周囲引出配線及び前記第2周囲引出配線のそれぞれの他端が共通して接続される、前記行数と同数の共通外部接続端子であることを特徴とする請求項3に記載のフィルムセンサーモジュール。
- 前記センサー基板上に設けられ、前記複数の第2電極の配列の一端のそれぞれに一端が電気的に接続される、前記第2電極の列数と同数の第3周囲引出配線を更に備え、
前記フレキシブル基板が、前記第3周囲引出配線のそれぞれに一端が電気的に接続されると共に他端が前記駆動基板に接続される、前記列数と同数の第2外部引出配線を有し、
前記第1周囲引出配線及び前記第2周囲引出配線のうち一方が、前記第2外部引出配線と直交するように配置されていることを特徴とする請求項12に記載のフィルムセンサーモジュール。 - 主面上に、行方向に配列された複数の第1電極の配列が設けられセンサー領域が構成されるセンサー基板と、前記第1電極の配列の一端のそれぞれに、一端が電気的に接続される、前記配列の行数と同数の第1周囲引出配線と、前記第1電極の配列の他端のそれぞれに、一端が電気的に接続される、前記行数と同数の第2周囲引出配線と、が設けられたフィルムセンサーモジュールの前記センサー基板に接続した状態で、
前記センサー基板の主面を正面から見て前記センサー基板の内側に位置するように設けられ、同じ行の前記第1電極の配列に連結された前記第1周囲引出配線及び前記第2周囲引出配線のそれぞれの他端を電気的に接続する、前記行数と同数の結合配線と、
前記結合配線のそれぞれに一端が電気的に接続されると共に他端が駆動用ICに接続される前記行数と同数の外部引出配線と、
を備えるフィルムセンサーモジュール用のフレキシブル基板。 - 主面上に、行方向に配列された複数の第1電極の配列が設けられセンサー領域が構成されるセンサー基板と、前記第1電極の配列の一端のそれぞれに、一端が電気的に接続される、前記配列の行数と同数の第1周囲引出配線と、前記第1電極の配列の他端のそれぞれに、一端が電気的に接続される、前記行数と同数の第2周囲引出配線と、同じ行の前記第1電極の配列に連結された前記第1周囲引出配線及び前記第2周囲引出配線のそれぞれの他端が共通して接続される前記行数と同数の共通外部接続端子と、が設けられた、フィルムセンサーモジュールの前記センサー基板に接続され、
前記共通外部接続端子のそれぞれに一端が電気的に接続されると共に他端が駆動用ICに接続される前記行数と同数の外部引出配線を備えるフィルムセンサーモジュール用のフレキシブル基板。
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