JP2017105158A - 化粧パネル及びパネル製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】軽量化や意匠性の向上を図ることができ、生産性が高く、かつ化粧層が薄くても表面の硬度や強度、表面平滑性および寸法安定性等が良好な化粧パネル及びこのような化粧パネルを効果的に製造し得るパネル製造方法を提供すること。【解決手段】化粧パネル1は、ハニカムコア21を有する芯層2と、この芯層2の表裏の両面側に配設された化粧シートからなる化粧層3と、を備えており、芯層と化粧層とが、両者の間に介設された樹脂含浸繊維シート層4により接着されている。【選択図】図1

Description

本発明は、化粧パネル及びパネル製造方法に関する。
従来より、開き戸や引き戸などの建具等として、中空軽量な芯層の表裏の両面に、化粧層を備える化粧パネルが広く知られている。このような化粧パネルとして、例えば、芯層にハニカムコアを用いたものが知られている。
従来のハニカムコアを用いた化粧パネルにおいては、軽量化が可能とされるものの、強度面に配慮が必要であることから、通常は、化粧パネル表面の強度、硬度を保つために硬質の板状化粧層が用いられている。
また、ハニカムコアの表裏面には多数のセルが開口しており、接着可能な断面積が小さいことから、硬質の板状化粧層と芯層との接着についての工夫が施されている。例えば、化粧層と芯層の間に板状あるいはシート状の中間層を設け、その表裏面に接着剤を塗布し、化粧層と芯層とを接着する。
このような中間層としては、例えば、MDF(中密度繊維ボード、Medium density fiberboard)などが用いられている。ただ、MDFは木質繊維を豊富に含んでいるため、接着剤に含まれる水分を吸湿し、寸法変化が大きくなるという問題があり、防湿シート等を貼付する必要があった。
一方、寸法変化を抑えつつ、接着剤による接着強度を改善することを目的として、硬質の板状化粧層とハニカムコアの間に、ガラス繊維等の糸状素材あるいは紙、布等からなる軟質芯材に熱硬化性樹脂を含浸させた接着層を介在させて接着するようにした化粧パネルが提案されている(特許文献1参照)。
特開平3−90340号公報
しかしながら、特許文献1に記載された化粧パネルにおいても、化粧層にFRP、金属板等の硬質基板を用いていることから、パネル構成の軽量化の観点からは制約があり、また基板表面への化粧シートの貼付等の作業工程が欠かせず、意匠性の向上にも難点があった。
本発明は、以上のとおりの事情に鑑みてなされたものであり、軽量化や意匠性の向上を図ることができ、生産性が高く、かつ化粧層が薄くても表面の硬度や強度、表面平滑性および寸法安定性等が良好な化粧パネル及びこのような化粧パネルを効果的に製造し得るパネル製造方法を提供することを課題としている。
上記の課題を解決するために、本発明の化粧パネルは、ハニカムコアを有する芯層と、前記芯層の表裏の両面側に配設された化粧シートからなる化粧層と、を備えており、前記芯層と前記化粧層とが、両者の間に介設された樹脂含浸繊維シート層により接着されていることを特徴とする。
また、上記の課題を解決するために、本発明のパネル製造方法は、ハニカムコアを有する芯層の表裏両側に、樹脂含浸繊維シート層を構成する繊維シート及び未硬化の樹脂組成物をそれぞれに介在させて表裏両側の化粧層を構成する化粧シートを配した状態で、表裏両側から圧締して樹脂組成物を硬化させて化粧パネルを製造することを特徴とする。
本発明の化粧パネルによれば、軽量化や意匠性の向上を図ることができ、生産性が高く、かつ化粧層が薄くても表面の硬度や強度、表面平滑性および寸法安定性等が良好な化粧パネルが実現される。また、本発明のパネル製造方法によれば、このような化粧パネルを効果的に製造することができる。
本発明の化粧パネルの一実施形態を示した一部切欠斜視図である。 図1に示した化粧パネルのA−A’断面図である。 (A)(B)(C)(D)は、本発明の化粧パネルの製造における断面を例示した図である。(A)は、繊維シートに樹脂を含浸させる工程における断面図を示しており、(B)は一体成形後の樹脂含浸繊維シート層と芯層の断面図である。(C)は、(B)の円でかこまれた領域の拡大図であり、(D)は、(C)の樹脂含浸繊維シート層の断面を模式的に表した図である。 本発明の化粧パネルが芯層に枠材を有する場合の分解斜視図である。 本発明の化粧パネルを用いた建具の製造工程において、一方の樹脂含浸繊維シート層と化粧層を載置する前の状態を示した正面図である。 (A)(B)は、枠材に補強材を設け、化粧層の表面に取っ手を取り付けて開き戸とした建具を示した平面概略図である。 (A)(B)は、化粧層の表面に凹部を設け、この凹部に金具を取り付けて引き戸とした建具を示した平面概略図である。 (A)(B)は、本発明の化粧パネルの芯層の端部を化粧層および樹脂含浸繊維シート層によって被覆する一実施形態を例示した要部断面図である。(A)は、一方の化粧層および樹脂含浸繊維シート層が延設され、樹脂含浸繊維シート層の芯層側の面にV字溝が設けられていることを示している。(B)は、(A)のV字溝において延設された一方の化粧層および樹脂含浸繊維シート層を折り曲げて、化粧パネルの芯層の端部を被覆した状態を示している。 (A)(B)は、本発明の化粧パネルの芯層の端部を化粧層によって被覆する別の一実施形態を例示した要部断面図である。(A)は、一対の対向する化粧層が延設されていることを示している。(B)は、延設された一対の対向する化粧層を折り曲げて重ね、化粧パネルの芯層の端部を被覆した状態を示している。 化粧層とは別体の端部化粧材を貼付して、化粧パネルの芯層の端部を被覆した状態を示した要部断面図である。 (A)(B)は、本発明の他の実施形態に係る化粧パネルの一例を模式的に示し、(A)は、図13(A)におけるX−X線矢視に対応させた一部破断概略横断面図、(B)は、同化粧パネルのパネル製造方法の一例を模式的に示し、(A)に対応させた一部破断概略横断面図である。 (A)(B)(C)(D)は、同パネル製造方法の一例を模式的に示す一部破断概略側面図である。 (A)は、同化粧パネルの概略正面図、(B)は、同化粧パネルが備える芯層の一例を模式的に示す概略正面図である。
本発明の化粧パネル及びパネル製造方法について、図面に基づいて以下に説明する。
なお、一部の図では、他図に付している詳細な符号の一部を省略している。
図1は、本発明の化粧パネルの一実施形態を示した一部切欠斜視図である。図2は、図1に示した化粧パネルのA−A’断面図である。
図1および図2に示したように、化粧パネル1は、ハニカムコア21を有する芯層2と、芯層2の表裏の両面側に配設された化粧シートからなる化粧層3と、を備えている。この化粧パネル1では、芯層2と化粧層3とが、両者の間に介設された樹脂含浸繊維シート層4により接着されている。
この化粧パネル1は、図1に示すように、一方向に長尺な略矩形平板状とされている。この化粧パネル1は、出入口や収納開口を開閉する建具パネルやパーティション等の間仕切パネル、家具構成部材等として用いられるものとしてもよい。
また、化粧パネル1は、パネルの一部、例えば、框状パネルの框部や鏡板部を構成するように用いられるものでもよい。例えば、複数の化粧パネル1を建具の框材として用い、面材等と組み合わせ、接合固定することによって建具とすることや、このような框材を用いた建具においては、框材の対向する面に溝部を設け、溝部にガラス等の透光性板材を嵌め込み、透光性を備えた建具とすることもできる。また、化粧パネル1は、天井パネルや壁パネル(間仕切壁パネル)、腰壁パネル、床パネル、巾木パネル、廻縁パネル、開口枠パネル等として用いられるものでもよい。
また、この化粧パネル1の長さ寸法(上下寸法、高さ寸法)や、幅寸法、厚さ寸法等は、当該化粧パネル1の用途等に応じて、適宜の寸法としてもよい。
例えば、化粧パネル1を、建具パネルとして用いられるものとした場合には、当該化粧パネル1の上下寸法(戸高寸法)を1800mm〜3000mm程度とし、戸幅寸法を600mm〜1200mm程度とし、戸厚寸法を20mm〜40mm程度としてもよい
芯層2は、パネル芯材を構成する。この芯層2を構成するハニカムコア21としては、通常、フラッシュ構造を有するパネル等に用いられるハニカムコア(ハニカム状のコア材)であれば特に限定されないが、化粧パネル1の強度や耐久性、寸法安定性等を考慮すると、クラフト紙、ボール紙、段ボール、プラスチック成形品等を用いることが好ましい。このようなハニカムコア21としては、パネル厚さ方向両側に開口する多数の中空筒状セルの集合体からなるいわゆるペーパーコアとしてもよい。また、このようなハニカムコア21としては、段ボール原紙やクラフト紙等の紙材を接着剤で重積接着して形成されたものでもよい。また、ハニカムコア21としては、このような紙材に、エポキシ樹脂等の補強用の樹脂を更に含浸させたものでもよく、その他、アルミ材等の金属系材料や硬質ポリ塩化ビニル樹脂、ポリプロピレン樹脂等の合成樹脂系材料から形成されたものでもよい。
本実施形態では、ハニカムコア21を、断面形状が正六角形のセル22が、隣接するセル22と正六角形の一辺に相当する壁面を共有し、多数連結された構成とされたものとしている。本実施形態の化粧パネル1に用いられるハニカムコア21においては、セル22の断面形状は、上記の正六角形(蜂の巣状)に限定されるものではなく、縦長や横長の六角形、四角形、台形、円形、波形等その他各種形状をとるものであってもよい。
ハニカムコア21のセル22の平均径(セルサイズ(セル径、セル幅))は、軽量化を図る観点や強度上の観点等から適宜のサイズとしてもよく、1mm以上100mm以下としてもよく、好ましくは、5mm以上15mm以下としてもよい。このハニカムコア21のセル22の平均径としては、後述の繊維シート41(図3参照)の目付けにもよるものの、例えば、10mm前後、好ましくは10mm以下の範囲が例示される。セル22の平均径が上記の範囲内であれば、軽量さと強度を兼ね備えた芯層2、ひいては化粧パネル1が実現される。
化粧層3は、薄シート状とされた化粧シートから構成されている。この化粧層3としては、天然木材(銘木)から形成された突き板(化粧単板)や、木目柄等の種々の柄(模様)が印刷された印刷化粧紙や合成樹脂系の樹脂フィルム(樹脂シート)等としてもよく、突き板または樹脂フィルムとしてもよい。
化粧層3を構成する樹脂フィルムとしては、通常、化粧パネルや化粧ボードの製造に用いられているものであれば特に限定されない。例えば、塩化ビニル樹脂フィルム、ポリエチレン樹脂フィルム、ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルム、ポリプロピレン樹脂フィルム、ポリカーボネート樹脂フィルム、アクリル樹脂フィルム、ウレタン樹脂フィルム等が例示される。
樹脂フィルムの厚さとしては、例えば、0.02mm〜1.0mm、好ましくは0.05mm〜0.2mm、更に好ましくは60μm〜120μm(0.06mm〜0.12mm)の範囲が例示される。化粧層3の強度特性、ハンドリング性等を考慮すると、上記範囲とするのが好ましい。樹脂フィルムとしては、この他、メラミン樹脂板、フェノール樹脂板、又はこれらを用いた不燃面材を用いることもできる。
化粧層3を構成する突き板としては、通常、化粧パネルや化粧ボードの製造に用いられているものであれば特に限定されない。例えば、厚さ0.2mm〜1.0mmの木質の薄板等が例示される。
また、化粧層3を突き板とする場合には、化粧層3の表面平滑性や強度等を考慮すると、樹脂含浸繊維シート層4と対向する面に、接着剤を介して不織布等が貼着され、裏打ち補強されていることが好ましい。
この場合の接着剤としては、突き板に水分が移行しにくい非水溶性接着剤が好ましく例示される。非水溶性接着剤としては、例えば、溶液型のアクリル共重合体、合成ゴム系の接着剤、熱可塑性合成樹脂であるホットメルト系の接着剤を単独または2種類以上を併用したもの等を例示することができる。ホットメルト系接着剤としては、例えば、エチレン酢酸ビニル(EVA)やウレタン系ホットメルト(PUR)等が例示される。また、エポキシ樹脂系、ウレタン系、塩化ビニル系、酢酸ビニル系の接着剤等を単独または2種類以上を併用したものを例示することができる。
なお、化粧パネル1の表裏面においては、同一の材料を化粧層3として用いてもよいし、表裏面でそれぞれ異なる材料を用いてもよい。
樹脂含浸繊維シート層4は、繊維シート41に、未硬化の樹脂組成物(樹脂)42が含浸されこの樹脂組成物42が硬化した構成とされている(図3参照)。この樹脂含浸繊維シート層4は、繊維強化樹脂層とも言い得る。
この樹脂含浸繊維シート層4の厚さは、化粧パネル1の用途等に応じて選択される繊維シート41の種類や目付け、厚さ等に応じて、適宜の厚さとしてもよい。この樹脂含浸繊維シート層4の厚さとしては、例えば、0.1mm〜1.0mm程度でもよく、好ましくは0.2mm〜0.6mm程度でもよい。
繊維シート41としては、ガラス繊維や炭素繊維、鉱物繊維等の強化繊維の織布や不織布、マット等が例示される。この繊維シート41としては、ガラス繊維の織布、不織布またはマットが好ましく採用される。ガラス繊維の織布としては、例えば、縦糸及び横糸にガラスロービングを用いて製織した平織、絡み織等の織物であるガラスクロス等が例示される。ガラスクロスの場合、平織のガラスクロスが好ましい。ガラス繊維の不織布としては、例えば、長さ約10mmのガラス繊維を水中分散させた後に、湿式抄紙法によってすくい取り、脱水、シート化させて、エポキシ樹脂、アクリル樹脂等の接着剤を塗布したものであるガラスペーパー等が例示される。ガラス繊維のマットとしては、長繊維状(例えば、長さ30mm前後、好ましくは長さ50mm前後)に切断したガラスストランドを、無方向に均等に分散させ、ポリエステルバインダー等の結合剤を用いてマット状に成形したものであるガラスマット等が例示される。
繊維シート41の厚さとしては、例えば、0.1mm〜0.5mmの範囲が例示される。また、繊維シート41をガラスマットとした場合には、厚さを、0.3mm〜0.5mm程度としてもよく、ガラスクロスとした場合には、厚さを、0.1mm〜0.3mm程度としてもよい。また、ガラスクロスの密度としては、例えば、30〜120本/25mmのものが例示される。また、ガラスクロスを構成するガラス糸の番手(太さ)としては、例えば、67〜135tex(g/1000m)の範囲が例示される。
繊維シート41の目付けとしては、例えば、150g/m以上700g/m以下の範囲が例示され、好ましくは150g/m以上350g/m以下の範囲が例示される。この繊維シート41の目付けを小さくし過ぎれば、強度が低下する傾向がある一方、大きくし過ぎれば、重くなる傾向がある。また、繊維シート41の目付けが上記の範囲内であれば、得られる化粧パネル1が所望の表面強度と表面平滑性を発揮することができる。繊維シート41としてガラスクロスを用いる場合は、目付けを200g/m以上としてもよい。また、繊維シート41としてガラスペーパーを用いる場合は、目付けを50g/m以上としてもよい。また、繊維シート41としてガラスマットを用いる場合は、目付けを100g/m以上としてもよく、目付けを300g/m以上としてもよい。また、繊維シート41としては、このようなガラス繊維シートのうちガラスマットまたはガラスクロスが好ましい。
また、繊維シート41としては、上記のガラス繊維の織布、不織布またはマット(ガラス繊維シート)を複数枚積層したものや、ガラス繊維シートと、植物繊維の織布、不織布、フィルム、紙またはマットと、が積層されたものでもよい。植物繊維としては、通常、植物繊維マットや製紙に用いられる植物繊維であれば特に限定されないが、繊維シート41の強度や耐久性、寸法安定性等を考慮すると、麻系天然繊維、ヤシ繊維及び農産廃棄物繊維のうちのいずれか1種以上であることが好ましい。
この繊維シート41に含浸される樹脂組成物(樹脂)42としては、無発泡性または低発泡性の樹脂が例示される。例えば、この樹脂組成物42の樹脂主成分としては、ウレタン(ポリウレタン)樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、フェノール樹脂等を単独または2種類以上を併用したものが例示される。
一方、特許文献1に記載された化粧パネルのように、液状の不飽和ポリエステル樹脂やエポキシ樹脂を用いた場合、硬質基板の接着用としては優れているが、ハニカムコア21との接着においてはその性能、取り扱い性、コスト等の観点において必ずしも満足できるものではない。
樹脂組成物42が発泡樹脂の場合には、その種類にもよるが、発泡倍率が7倍以下、より好ましくは5倍以下の低発泡性のものでもよい。また、樹脂組成物42としては、ウレタン樹脂が好適なものとして例示されるが、この場合には、発泡倍率が1倍〜5倍、より好ましくは1倍〜3倍、さらに好ましくは1倍〜2倍のものでもよい。樹脂組成物42を、このようなウレタン樹脂とした場合には、繊維シート41への含浸性と化粧層3の樹脂フィルム、突き板、そして芯層2のハニカムコア21との接着性において優れ、しかもバランスがとれたものとなる。また、ウレタン樹脂としては、耐水性を有したエーテル系やひまし油系のウレタン樹脂が好ましく例示される。なお、樹脂組成物42には、硬化剤や難燃材等の各種添加剤を添加することができる。
樹脂含浸繊維シート層4においては、繊維シート41への樹脂組成物42の含浸量の増加にともなって、一体成形後の化粧パネル1の表面強度、表面平滑性および寸法安定性等の物性が向上する。
この繊維シート41に含浸させる樹脂組成物42の量は、繊維シート41の厚さや、樹脂含浸繊維シート層4の所望する厚さ、化粧パネル1の表面強度や表面平滑性、寸法安定性、コスト等の観点から適宜の量としてもよい。例えば、繊維シート41に含浸させる樹脂組成物42の量を、100g/m以上としてもよく、好ましくは150g/m以上としてもよい。また、製造コスト等の観点からは、繊維シート41に含浸させる樹脂組成物42の量を、300g/m以下としてもよく、好ましくは250g/m以下としてもよい。つまり、繊維シート41に含浸させる樹脂組成物42の量としては、150g/m以上、250g/m以下の範囲が好ましく例示される。
また、樹脂組成物42の繊維シート41への含浸は、例えば、繊維シート41の上方からスプレー塗布やローラー塗布によって一様に塗布する態様が例示される。また、化粧シート(例えば、樹脂フィルムまたは突き板)の裏面にスプレー塗布やローラー塗布によって樹脂組成物42を一様に塗布した後に、繊維シート41を載置して樹脂組成物42を含浸させてもよい。さらには、樹脂組成物42を貯留する容器内に繊維シート41を浸漬させた後に、余剰分を適宜、ローラー等で絞り取り、繊維シート41に含浸させてもよい。
このような樹脂含浸繊維シート層4を芯層2と化粧層3との間に介設することにより、良好な硬度と強度の化粧層3の形成と同時に、樹脂含浸繊維シート4を構成する樹脂(樹脂組成物42)の自己接着性によって、芯層2と化粧層3とをほぼ同時に、一体として接着結合して積層することができる。これにより、薄い樹脂フィルムまたは突き板を用いた化粧層3を配設することができる。そして、化粧パネル1の軽量化を図ることができ、意匠の選択性や多様性、自然感等を生かすことができる。また、化粧層3が薄くても、表面硬度や強度が高く、表面平滑性、寸法安定性にも優れた化粧パネル1を一体積層成形で高い生産性をもって実現することができる。
本実施形態の化粧パネル1は、このような特性を有するので、特に建具用パネルとして好適に用いられる。
次に、本実施形態に係る化粧パネル1を製造するパネル製造方法の一例について説明する。
このパネル製造方法は、ハニカムコア21を有する芯層2の表裏両側(パネル厚さ方向両側)に、樹脂含浸繊維シート層4,4を構成する繊維シート41,41及び未硬化の樹脂組成物42,42をそれぞれに介在させて表裏両側の化粧層3,3を構成する化粧シートを配した状態で、表裏両側から圧締して樹脂組成物42,42を硬化させて化粧パネル1を製造する構成とされている。このように表裏両側から圧締する際に用いられる成形型(金型)としては、樹脂組成物42,42の種類にもよるが、硬化に加熱を要する場合には、ヒーターや熱媒体が流通される媒体流通路が設けられたホットプレスとしてもよい。
まず、上下の成形型のうちの下型の表面(上面)に、所定の大きさに切断した化粧層3を構成する化粧シートを、その裏面(反化粧面)を上向きとした状態で載置する。そして、この化粧シートの裏面上に、繊維シート41を載置し、この状態で繊維シート41に含浸させるように未硬化の樹脂組成物42を供給し、樹脂含浸繊維シート層4を形成するようにしてもよい。樹脂組成物42の供給態様としては、繊維シート41に含浸される樹脂組成物42の量が上記のような一様な量(塗布量)となるように、スプレーやローラー等を用いて塗布するようにしてもよい。
次に、下型上の繊維シート41上に、所定の大きさのハニカムコア21(芯層2)を載置し、この芯層2上に、繊維シート41を載置する。また、上記と概ね同様にして、この繊維シート41に含浸させるように未硬化の樹脂組成物42を供給し、その上に化粧層3を構成する化粧シートを載置する。そして、この化粧シートの表面(上面)に成形型の上型を載置し、上下の成形型を型締めし、適宜のプレス圧等、所定条件で圧締(加圧)して樹脂組成物42,42を硬化させるようにしてもよい。また、この際、必要に応じて加熱し、樹脂組成物42,42を硬化させるようにしてもよく、また、加熱加圧した後に、成形型を冷却して解圧するようにしてもよい。これにより、化粧シートとハニカムコア21(芯層2)とは、繊維シート41に含浸された樹脂組成物42を介して接着され、化粧パネル1が一体形成される。
上記のようなパネル製造方法によれば、製造効率を向上させることができる。つまり、樹脂含浸繊維シート4,4を構成する樹脂組成物42,42を、化粧層3,3と芯層2とを接合一体化させる接着成分として機能させることができ、別途に接着剤を塗布して積層するようなものと比べて、製造効率を向上させることができる。
なお、繊維シート41,41に含浸させた樹脂組成物42,42として発泡樹脂を用いた場合には、成形型による加熱加圧により発泡し、繊維シート41,41に含浸した状態で発泡体が形成される。
また、上記したパネル製造方法の各工程やその順序等は一例に過ぎず、種々の変形が可能である。例えば、化粧シート(化粧層3)の裏面(反化粧面)に、未硬化の樹脂組成物42を一様に供給(塗布)した後に、この樹脂組成物42が含浸するように繊維シート41に積層する構成としてもよい。つまり、未硬化の樹脂組成物42に繊維シート41を積層することで、繊維シート41に結果的に樹脂組成物42が含浸される態様としてもよい。このような構成とすれば、化粧層3の表面平滑性を向上させることができる。この場合、例えば、ハニカムコア21(芯層2)のパネル厚さ方向両側に、繊維シート41,41を予め固定した状態で、それぞれの裏面に樹脂組成物42,42が塗布された化粧シートを積層するような態様等としてもよい。または、樹脂組成物42を含むプリプレグ状の繊維シート41を、ハニカムコア21(芯層2)と化粧シート(化粧層3)との間に介在させるような態様等としてもよい。また、バッチ成形的に製造する態様に限られず、連続成形的に製造するような態様としてもよく、その他、種々の変形が可能である。
例えば、上記のような方法によって製造可能とされる本実施形態の化粧パネル1について、その具体的なパネル構造の特徴を図3により例示することができる。
図3(A)に示すように、ハニカムコア21を芯層2として、その表裏両面に配置したガラス繊維シート(繊維シート)41にウレタン樹脂(樹脂組成物)42をスプレー塗布して含浸させ、加熱加圧成形した化粧パネル1では、図3(B)に示すように、強固な樹脂含浸繊維シート層4が形成される。図3(C)は、図3(B)の円で囲まれた領域の拡大図であり、ハニカムコア21と一体となって樹脂含浸繊維シート層4が硬化接着されていることが分かる。しかも、ガラス繊維シート41は、化粧パネル1の表面の硬度や強度等を担保し、ウレタン樹脂42と一体となって表面平滑性をも良好としていることが分かる。
また、化粧パネル1としては、図4に例示したように、芯層2がハニカムコア21を内側に収納する枠材23を備えている構成としてもよい。
枠材23は、芯層2の長手方向に延び、対向する端縁2a,2aに配置された第1桟材(左右の縦枠)5,5と、芯層2の短手方向に延び、対向する端縁2b,2bに配置された第2桟材(上下の横枠)6,6と、を備えている。第2桟材6,6は、第1桟材5,5の長さ方向の両端部のそれぞれにおいて、第1桟材5,5に接合されている。なお、枠材23は、必ずしも第1桟材5,5と第2桟材6,6の両方を備えている必要はなく、芯層2の対向する一対の端縁2a,2aに第1桟材5,5のみを備えた枠材や、他の一対の対向する端縁2b,2bに第2桟材6,6のみを備えた枠材としてもよい。芯層2が、枠材23を備えている場合、木口面の仕上げがしやすくなる。特に、芯層2の長手方向に延びる第1桟材5,5を備えている枠材23においては、化粧パネル1を建具として用いた際に、戸当たりが良好となる。また、金具取付用の補強材としての機能の付与も考慮される。
第1桟材5および第2桟材6は、比較的反りの少ない材質である限りその種類については特に限定されない。例えば、木質材、金属材または樹脂材や、これらの複合材料等が例示される。
木質材としては、例えば、無垢の角材、LVL(単板積層材、Laminated Veneer Lumber)やPB(パーティクルボード、Particle board)等の木質ボード、MDF(中密度繊維板、medium density fiberboard)やハードボード等の木質繊維板などを用いることができる。また、木質材としては、合成樹脂系材料に、木粉や無機フィラー、相溶化剤、着色剤などを所定の含有割合で含有させた木粉・プラスチック複合材(WPC)としてもよい。
第1桟材5および第2桟材6として木質材を用いる場合は、比較的曲げ強度に優れている無垢の角材やLVLを使用することが好ましく考慮される。第1桟材5および第2桟材6として木質材を用いた場合、両者の接合が容易となり、枠材23の軽量化が図られ、ひいては化粧パネル1の軽量化に有効となる。
金属材としては、例えば、鉄板、鋼板等が例示される。中でもさび等の発生が抑制されたステンレス鋼の鋼板が好ましく例示される。
第1桟材5と第2桟材6との接合には、一般に、接着剤やステープル、釘、ビス、ボルトおよびナット等の固定具等が好ましく用いられる。ステープルは、第1桟材5と第2桟材6の木質材の同一面側からタッカーなどによって打入することができる。このため、両者の固定強度は必要かつ十分に確保される。また、枠材23に対するハニカムコア21の固定も、上記同様の固定具等を用いて固定するようにしてもよい。
図5は、化粧パネル1を、開き戸や引き戸等の建具として利用することも考慮した例を示している。この例では、芯層2を、対向する一対の第1桟材5,5および第2桟材6,6からなる枠材23に囲まれた領域の内に、ハニカムコア21の収納空間を区画して形成することや枠材23の強度の向上を考慮して、中間桟材7を設けた構成としている。中間桟材7は、例えば、図5に示すように、第2桟材6と平行に配置される。その材質は、第1桟材5および第2桟材6と同種であってもよいし、他種としてもよい。図5に示した化粧パネル1(芯層2)は、枠材23の長手方向にほぼ等間隔に4本の中間桟材7を設けた構成としている。また、4本の中間桟材7を、その長手方向の両端面を第1桟材5,5に接合させた構成としている。第1桟材5と中間桟材7との接合は、接着剤やステープル、釘、ビス、ボルトおよびナット等の固定具を用いて行うことができる。このため、中間桟材7の枠材23への固定強度は必要かつ十分に確保される。
また、図6(A)に例示した化粧パネル1は、枠材23の内部に取っ手の基部等を埋め込むために、金具取付用補強材(取付下地)8を設けた構成とされている。金具取付用補強材8は、例えば、化粧パネル1の長手方向の下端より90〜120cm(900mm〜1200mm)程度の高さ位置で、かつ枠材23を構成する一方の第1桟材5と当接するように配置されている。金具取付用補強材8は、第1桟材5および第2桟材6と同等の厚みを有していてもよいし、異なっていてもよい。その材質は、第1桟材5および第2桟材6と同種であってもよいし、他種とすることもできる。金具取付用補強材8は、図6の例では、複数の部材からなり、一辺を欠いた矩形状に配置されている。
このように金具取付用補強材8が設けられた芯層2を有する化粧パネル1は、図6(B)に示すように、例えば、金具取付用補強材8の間の空間に木口からラッチケース(不図示)を挿入し、ラッチケースのハンドル挿入孔にハンドル10の軸部を取り付け、ハンドル台座を化粧層3の表面にビス等の固定具9を用いて取り付けることにより、1枚の化粧パネル1から建具である開き戸が形成される。この場合、化粧パネル1の適所に、蝶番等の回転連結部材を設けてもよい。
また、図7(A)(B)に示すように、対向する化粧パネル1の化粧層3の表面に設けられた貫通孔11の両面から引手12をビス等の固定具9または接着剤を用いて固定することによって、化粧パネル1を引き戸として使用することも可能である。この場合、化粧パネル1の適所に、ランナーや戸車等の走行部材、ガイド溝等を設けてもよい。なお、引手12は、貫通孔11に両面から嵌め込まれて固定されるものでもよい。
また、化粧パネル1としては、化粧層3の少なくとも一方が芯層2の端部において延設されて折り曲げられた状態で芯層2の端部を被覆する構成とされたものとしていてもよい。また、一対の対向する化粧層3がいずれも延設されており、芯層2の端部において、対向する化粧層3が相互に芯層2側に折り曲げられ、かつ重ねられた状態で芯層2の端部を被覆していてもよい。また、一対の対向する化粧層3がいずれも延設されており、芯層2の端部において、対向する化粧層3が相互に芯層2側に折り曲げられ、対向する化粧層3の端部が突き合わされた状態で芯層2の端部を被覆していてもよい。
図8(A)(B)は、化粧パネル1の芯層2の端部を化粧層3および樹脂含浸繊維シート層4によって被覆する一変形例を示した要部断面図である。延設された一方の化粧層3aおよび樹脂含浸繊維シート層4aにおける芯層2側の面(裏面)に、折曲溝(V字溝)13が設けられている。この折曲溝13において、図8(B)に示すように、一方の化粧層3aおよび樹脂含浸繊維シート層4aの延設部位が芯層2の端部14側に折り曲げられ、接着剤を介して芯層2の端部14に接合されて芯層2の端部14が被覆されている。
この折曲溝13は、少なくとも化粧層3aを残すように樹脂含浸繊維シート層4aの裏面側に、芯層2の端部14の角部に応じた位置となるように設けられている。化粧層3aおよび樹脂含浸繊維シート層4aは、折曲溝13の部位において残存する少なくとも化粧層3aの部位がヒンジ部(折曲部)のように機能し、これらの部位において折り曲げ可能とされている。
また、図例では、樹脂含浸繊維シート層4aの延設方向先端面を、化粧層3aの端部によって被覆した例を示している。また、図例では、化粧層3aおよび樹脂含浸繊維シート層4aが折曲溝13において折り曲げられた状態で、樹脂含浸繊維シート層4aの延設方向先端面を被覆する化粧層3aが他方の化粧層3と略同一平面状となる構成とした例を示している。また、図例では、折曲溝13において折り曲げられて形成された角部が略直角状となるように折曲溝13を設けた例を示しているが、該角部がR面取り形状やC面取り形状となるように、折曲溝13を設けた構成としてもよい。
なお、上記のように化粧層3aおよび樹脂含浸繊維シート層4aを芯層2から延設させる場合には、上記した上下の成形型によって圧締して化粧パネル1を形成する際に延設部位を形成するようにしてもよい。この際、上下の成形型を変形したり、スペーサー状の型部材を介在させて化粧層3aおよび樹脂含浸繊維シート層4aの延設部位を圧締して形成するようにしてもよい。また、この場合、折曲溝13を切削等ではなく、成形型やスペーサー状の型部材によって形成するようにしてもよい。
また、芯層2の端部14の被覆は、図8の例に限られず、他方の化粧層3および樹脂含浸繊維シート層4の延設部位を重ね合わせたり、突き合わせたりして被覆する態様や、芯層2の端部14に枠材23を配置している場合には、その枠材23の端面を被覆する態様としてもよい。
図9(A)(B)は、化粧パネル1の芯層2の端部を化粧層3によって被覆する別の変形例を示した要部断面図である。例えば、図9(A)のように、化粧パネル1は、芯層2に枠材23を備えており、一対の対向する化粧層3a,3bが延設されている。一対の対向する化粧層3a,3bは、図9(B)に示すように、芯層2の端部14側に折り曲げられ、重ねられた状態で接着剤を介して接合され、芯層2の端部14を被覆する構成とされている。つまり、本例では、裏面に樹脂含浸繊維シート層4,4が設けられていない化粧層3a,3bの延設部位によって、芯層2の端部14を被覆した構成としている。この場合、化粧層3a,3bの延設部位の裏面に樹脂含浸繊維シート層4,4が形成されないように、上記した樹脂組成物42を塗布する際に、当該部位に樹脂組成物42が塗布されないように、適宜のマスキング(養生)を施した状態で塗布するようにしてもよい。
なお、図例では、化粧層3a,3bにおける枠材23のパネル厚さ方向両側を被覆する部位の裏面側にも樹脂含浸繊維シート層4,4を設けていない例を示しているが、樹脂含浸繊維シート層4,4を設けた構成としてもよい。また、芯層2の端部14の被覆は、図9の例に限られない。例えば、芯層2の端部14を、裏面に樹脂含浸繊維シート層4が設けられていない一方の化粧層3aの延設部位によって被覆した構成や、裏面に樹脂含浸繊維シート層4,4が設けられていない化粧層3a,3bを突き合わせて被覆した構成としてもよい。また、化粧パネル1の端部に枠材23が配設されていない場合には、単に芯層2のハニカムコア21の端部14を被覆してもよい。
また、図10に示すように、化粧層3とは別体の端部化粧材15を、接着剤を介して芯層2の端部14に貼付して、端部14を被覆するエッジ貼りを行ってもよい。
端部化粧材15の材質としては、化粧層3と同種であってもよいし、他種としてもよい。また、端部化粧材15の貼付に用いる接着剤としては、樹脂含浸繊維シート4に含浸させた樹脂と同種のものを用いてもよいし、他種のものを用いてもよい。図10においては、端部化粧材15は、樹脂板16の表面に樹脂フィルムまたは突き板が貼付された化粧層3を有し、2層構造の板体を形成している。
上記した各例のように芯層2の端部14が被覆されている化粧パネル1では、芯層2の端部14からの吸湿によって化粧パネル1全体に反りが生じることが抑制される。また、芯層2の端部14が被覆されていることにより、化粧パネル1の木口面の意匠性が高く、仕上げが容易であるという利点も生じる。
なお、図8〜図10では、化粧パネル1の芯層2の一端部側のみを図示しているが、他端部側も同様に、種々の態様によって被覆されていてもよい。また、化粧パネル1の芯層2のパネル幅方向両側端部が上記のような種々の態様によって被覆されていてもよく、また、化粧パネル1の芯層2のパネル長手方向両側端部が上記のような種々の態様によって被覆されていてもよい。
次に、本発明の第1実施形態に係る化粧パネルの製造例を実施例として示すが、本実施形態に係る化粧パネルは、これらに限定されるものではない。
(実施例1)
厚さ60μmのポリエチレンテレフタレート樹脂フィルムを化粧層に用い、この樹脂フィルムの裏面に発泡倍率1倍の無発泡ウレタン樹脂を200g/m塗布した。このウレタン樹脂に、繊維シートとして目付け50g/mのガラスペーパーを載置してウレタン樹脂を含浸させて樹脂含浸繊維シート層を形成した。次に、樹脂含浸繊維シート層の上に、LVL製の枠材の内部に、セル径10.5mmの段ボール製ハニカムコアを嵌め込んだものを芯層として載置した。さらに芯層の表面に繊維シートを載置し、繊維シートに上記のウレタン樹脂を塗布して含浸させた後、その上に上記の樹脂フィルムを載置して積層体を作成した。この積層体を、熱間プレートを用いて、80℃、1.25kgf/cm(約0.12MPa)の条件で2分間加熱加圧し、化粧パネルの試験体を一体成形した。
(実施例2)
繊維シートを目付け100g/mのガラスマットに変更したこと以外は、実施例1と同様にして化粧パネルの試験体を得た。
(実施例3)
繊維シートを目付け200g/mのガラスマットに変更したこと以外は、実施例1と同様にして化粧パネルの試験体を得た。
(実施例4)
繊維シートを目付け200g/mのガラスマットに変更し、繊維シートに塗布する樹脂を発泡倍率2倍のウレタン樹脂に変更したこと以外は、実施例1と同様にして化粧パネルの試験体を得た。
(実施例5)
繊維シートを目付け200g/mのガラスマットに変更し、繊維シートに塗布する樹脂を発泡倍率3倍のウレタン樹脂に変更したこと以外は、実施例1と同様にして化粧パネルの試験体を得た。
(実施例6)
繊維シートを目付け200g/mのガラスマットに変更し、繊維シートに塗布する樹脂を発泡倍率5倍のウレタン樹脂に変更したこと以外は、実施例1と同様にして化粧パネルの試験体を得た。
(実施例7)
繊維シートを目付け200g/mのガラスマットに変更し、繊維シートに塗布する樹脂を発泡倍率6倍のウレタン樹脂に変更したこと以外は、実施例1と同様にして化粧パネルの試験体を得た。
(実施例8)
繊維シートを目付け200g/mのガラスクロスに変更し、繊維シートに塗布する樹脂を発泡倍率6倍のウレタン樹脂に変更したこと以外は、実施例1と同様にして化粧パネルの試験体を得た。
(比較例)
繊維シートを用いず、発泡倍率1倍の無発泡ウレタン樹脂100質量部に対し、フィラーとしてワラストナイトを20質量部含有する樹脂を化粧層と芯層との間に所定量塗布したこと以外は、実施例1と同様にして化粧パネルの試験体を得た。
実施例および比較例で得られた化粧パネルの試験体について、耐おもり落下性試験および引っかき硬度試験を行い、以下の物性を評価した。
<衝撃強度>
実施例および比較例で得られた化粧パネルの試験体について、JIS K5600 5−3の落球式に準拠した耐おもり落下性試験を行い、表面強度を測定した。すなわち、300gの鋼球を50cm(500mm)の高さから試験体に落下させた後の試験体表面の凹みを目視評価した。評価基準は、以下のとおりである。
◎: まったく凹みがない
○: ほとんど凹みがない
△: わずかに凹みが認められる(該当なし)
×: 明らかに凹みあり
<鉛筆硬度>
実施例および比較例で得られた化粧パネルの試験体について、JIS K5600 5−4の鉛筆法に準拠した引っかき硬度試験を行い、鉛筆硬度を測定した。すなわち、鉛筆硬度3Bで試験体の表面を引っかいたときに生じる凹みを目視評価した。評価基準は、以下のとおりである。
◎: まったく凹みがない
○: ほとんど凹みがない
△: わずかに凹みが認められる(該当なし)
×: 明らかに凹みあり(該当なし)
評価結果を表1に示す。
Figure 2017105158
表1に示したように、ハニカムコアを有する芯層と、芯層の表裏の両面に配設された樹脂フィルムからなる化粧層とを備え、芯層と化粧層との間に樹脂含浸繊維シート層が介設された実施例1〜8については、表面強度および鉛筆硬度がいずれも良好であることが確認された。
しかしながら、樹脂含浸繊維シート層を備えていない比較例では、鉛筆硬度は良好であるが、表面強度が実施例1〜8に比べて著しく劣ることが確認された。
これらの結果から、軽量化や意匠性の向上を図ることができ、生産性が高く、かつ化粧層が薄くても表面の硬度や強度、寸法安定性等が良好な化粧パネルが実現されることが確認された。
次に、本発明の他の実施形態に係る化粧パネル及びパネル製造方法の一例について、図11〜図13を参照しながら説明する。
なお、上記した各例との相違点について主に説明し、同様の構成については、同一の符号を付し、その説明を省略または簡略に説明する。
本実施形態に係る化粧パネル1Aは、図11に示すように、化粧層3と樹脂含浸繊維シート層4との間に、表層側樹脂層44を介在させた構成としている。つまり、本実施形態では、芯層2Aと化粧層3とを、樹脂含浸繊維シート層4及び表層側樹脂層44を介して接着一体化した構成としている。
また、表層側樹脂層44を構成する樹脂組成物43(図12(A)参照)を、樹脂含浸繊維シート層4を構成する樹脂組成物42(図12(C)参照)と樹脂主成分が同一とされたものとしている。換言すれば、化粧層3の裏面側の樹脂層4,44に含まれる繊維シート41(図12(D)参照)を、厚さ方向で反化粧層側となる裏面側(芯層2A側)に位置させるように(偏在させるように)設けた構成としている。
また、芯層2Aのパネル厚さ方向両側(表裏両側)のそれぞれに、樹脂含浸繊維シート層4,4、表層側樹脂層44,44及び化粧層3,3をパネル厚さ方向外方側に向けてこの順に有した表面層24,24を設けた構成としている。
芯層2Aは、図13(B)に示すように、図5の例と概ね同様、四周枠5A,5A,6,6を含む枠材23Aで囲まれた空間にハニカムコア21Aを収納させた構成とされている。
また、本実施形態では、図11(B)及び図13(B)に示すように、第1桟材5A,5Aのパネル幅方向外側に向く外側面に、表面層24,24の差込片部24a,24aが差し込まれる差込溝5Aa,5Aaを全長に亘って設けた構成としている。これらパネル幅方向両側の差込溝5Aa,5Aaは、パネル幅方向外側に向けて開口するように設けられている。また、これら差込溝5Aa,5Aaを、各第1桟材5A,5Aのパネル厚さ方向略中心に位置するように設けた構成としている。これら差込溝5Aa,5Aaのパネル幅方向に沿う溝深さ寸法及びパネル厚さ方向に沿う溝幅寸法は、差込片部24a,24aの差込性や保持性等の観点から適宜の寸法としてもよい。
また、図例では、ハニカムコア21Aのセル22Aを、波形状とした例を示している。
表層側樹脂層44は、化粧層3の裏面側の略全面に亘って設けられている。この表層側樹脂層44は、表面外観を向上させる観点や寸法安定性、生産性等の観点から適宜の厚さとしてもよい。例えば、この表層側樹脂層44の厚さとしては、0.01mm〜1.5mm、好ましくは0.03mm〜1.0mm、更に好ましくは0.05mm〜0.5mmの範囲が例示される。この表層側樹脂層44の厚さを小さくし過ぎれば、表面外観が低下する傾向があり、表層側樹脂層44の厚さを大きくし過ぎれば、当該表層側樹脂層44による熱膨張の影響が大となったり、生産性が低下したりする傾向がある。
また、この表層側樹脂層44は、樹脂含浸繊維シート層4に含まれるような繊維を略含んでいない構成(実質的に繊維を含まない構成)とされている。なお、実質的に繊維を含まない構成とは、表層側樹脂層44に、製造過程等において僅かに繊維が混入されるような場合を含む。
また、この表層側樹脂層44を構成する樹脂組成物43(図12(A)参照)は、樹脂主成分が樹脂含浸繊維シート層4を構成する樹脂組成物42(図12(C)参照)の樹脂主成分と同一とされている。なお、これら樹脂組成物42,43としては、上記同様な樹脂の採用が可能である。
また、本実施形態では、表層側樹脂層44を構成する樹脂組成物43の発泡倍率を、樹脂含浸繊維シート層4を構成する樹脂組成物42の発泡倍率以下としている。つまり、表層側樹脂層44を構成する樹脂組成物43の発泡倍率を、樹脂含浸繊維シート層4を構成する樹脂組成物42の発泡倍率と同一か、それよりも小としている。このような構成とすれば、表層側樹脂層44の強度を比較的に向上させることができる。また、樹脂含浸繊維シート層4を構成する樹脂組成物42の発泡倍率を適宜、調整することで、表面層24の厚さを効率的に大きくしたり、軽量化を図るようなことも可能となる。
これら樹脂組成物42,43が発泡樹脂の場合には、その種類にもよるが、上記同様、発泡倍率が7倍以下、より好ましくは5倍以下の低発泡性のものでもよい。なお、表層側樹脂層44を構成する樹脂組成物43にも、上記同様、硬化剤や難燃材等の各種添加剤を添加することができる。
また、表層側樹脂層44を構成する樹脂組成物43の量は、表層側樹脂層44が上記のような厚さとなるように、適宜の量としてもよい。また、表層側樹脂層44は、化粧層3の裏面(反化粧面)に、スプレーやローラー等によって塗布された樹脂組成物43が硬化したものでもよい。また、表層側樹脂層44を構成する樹脂組成物43が半硬化(未硬化)の状態で、樹脂含浸繊維シート層4を構成する樹脂組成物42や繊維シート41が配されるものとしてもよい。
また、樹脂含浸繊維シート層4は、上記第1実施形態と略同様の構成とされている。本実施形態では、樹脂含浸繊維シート層4の厚さを、表層側樹脂層44の厚さよりも大としている。例えば、この樹脂含浸繊維シート層4の厚さを、表層側樹脂層44の厚さの2倍〜10倍程度としてもよい。
また、本実施形態では、一対の対向する化粧層3,3を含む表面層24,24の両方を芯層2Aの幅方向両端部位において延設させ、これら延設部位を折り曲げて相互に突き合わせた状態で、芯層2Aの端部を被覆した構成としている。また、これら表面層24,24の延設部位に、枠材23Aに設けられた差込溝5Aa,5Aaに差し込まれる差込片部24a,24aを設けた構成としている。また、これら表面層24,24の裏面側に、溝底が表層側樹脂層44,44に位置するように、折曲溝13A,13A,17,17を設けた構成としている(図11(B)参照)。つまり、これら折曲溝13A,13A,17,17は、溝底が化粧層3,3には達しないように表層側樹脂層44,44に留まり、かつ樹脂含浸繊維シート層4,4の厚さ方向の全体に亘って設けられている。このような構成とすれば、折り曲げられた角部において樹脂含浸繊維シート層4,4に含まれる繊維による凹凸等が生じ難くなり、角部表面の外観を向上させることができる。
また、これら表面層24,24の裏面側に、芯層2Aの角部に応じた角部折曲溝13A,13A,13A,13Aと差込溝5Aa、5Aaの両開口縁に応じた端部折曲溝17,17,17,17とを設けた構成としている。
これら角部折曲溝13A及び端部折曲溝17が設けられた部位の表層側樹脂層44の厚さ、つまり、溝底側の残り厚さは、上記のようにヒンジ部として機能するように、化粧層3の厚さや表層側樹脂層44の厚さに応じて、適宜の厚さとしてもよい。図例では、表層側樹脂層44の溝底側の残り厚さを、表層側樹脂層44の全体厚さの1/2程度とした例を示しているが、このような厚さに限られない。
また、これら角部折曲溝13A及び端部折曲溝17は、上記同様、切削等によって形成されたものでもよく、成形型やスペーサー状の型部材によって形成されたものでもよい。
次に、本実施形態に係る化粧パネル1Aを製造するパネル製造方法の一例について説明する。
本実施形態では、化粧層3を構成する化粧シートの裏面に表層側樹脂層44を構成する未硬化の樹脂組成物43を供給した後に、表層側樹脂層44の裏面側に位置するように樹脂含浸繊維シート層4を形成する構成としている。
まず、図12(A)に示すように、上記と概ね同様、上下の成形型のうちの下型の上面に、化粧面を対面させるようにして化粧シートを載置し、その裏面(反化粧面)に、表層側樹脂層44を構成する樹脂組成物43を塗布する。この樹脂組成物43の化粧シートへの塗布は、表層側樹脂層44が上記のような所望する厚さとなるように、上記同様、一様な塗布量でスプレーやローラー等を用いて塗布するようにしてもよい。この表層側樹脂層44を構成する樹脂組成物43は、下型を適度の温度(例えば、40℃〜80℃程度の比較的低温)に加熱した状態で供給して硬化または半硬化させるようにしてもよい。この際、下型による加熱に加えて、上方側から適宜の遠赤外線ヒーター等の輻射式ヒーターによって加熱するようにしてもよい。また、この際の硬化(半硬化)時間は、樹脂組成物43の種類や量にもよるが、1分〜30分程度、好ましくは15分以下としてもよい。
そして、この表層側樹脂層44を構成する樹脂組成物43が硬化または半硬化した後に、樹脂含浸繊維シート層4を構成する未硬化の樹脂組成物42を供給し、この樹脂含浸繊維シート層4を構成する樹脂組成物42を、繊維シート41に含浸させる態様としている。
つまり、図12(B)(C)に示すように、表層側樹脂層44を構成する樹脂組成物43が硬化または半硬化すれば、樹脂含浸繊維シート層4を構成する未硬化の樹脂組成物42を塗り重ねるように塗布する。そして、図12(D)に示すように、この樹脂組成物42が含浸するように、繊維シート41を積層する。この際、繊維シート41が表層側樹脂層44内に略移動しないように表層側樹脂層44を構成する樹脂組成物43が半硬化または完全硬化した後に、樹脂含浸繊維シート層4を構成する未硬化の樹脂組成物42及び繊維シート41を配するようにしてもよい。
そして、図12(D)及び図11(B)に示すように、上記と概ね同様にして、芯層2Aを載置し、上下の成形型によって芯層2Aの表裏両側に配された表面層24,24を圧締し、樹脂含浸繊維シート層4,4を構成する樹脂組成物42,42を硬化させて一体化するようにしてもよい。この際、芯層2Aの幅方向両側に表面層24,24の延設部位が形成されるように、上記したようなスペーサー状の型部材等を介在させて一体化した後に、延設部位を折り曲げ、適宜の接着剤を介して芯層2Aの両端部14,14を被覆するようにしてもよい。
なお、上記のような態様に代えて、樹脂組成物42が含浸された繊維シート41を表層側樹脂層44に積層する態様や、表層側樹脂層44に繊維シート41を積層した状態で、樹脂組成物42を繊維シート41に塗布する態様等としてもよい。また、上記した本実施形態に係るパネル製造方法の各工程の順序等は一例に過ぎず、別順序でなされるものでもよく、種々の変形が可能である。
上記のような構成とされた本実施形態に係る化粧パネル1Aによれば、化粧層3の裏面側に表層側樹脂層44を設けた構成としているので、化粧層3を薄くした場合にも、樹脂含浸繊維シート層4に含まれる繊維による凹凸が表面に生じ難くなる。従って、表面平滑性をより向上させることができ、表面の外観を向上させることができる。
また、樹脂含浸繊維シート層4を構成する樹脂組成物42と樹脂主成分が同一の表層側樹脂層44としているので、各層における馴染み性を向上させることができ、境界剥離等を生じ難くすることができる。
なお、本実施形態では、枠材23Aに設けられた差込溝5Aa,5Aaに表面層24,24の差込片部24a,24aを差し込んで納めた例を示しているが、表面層24,24の延設部位同士を突き合わせて納めた態様としてもよい。また、芯層2Aの端部14を被覆する態様としては、図8〜図10を参照して説明したような種々の態様の採用が可能であり、また、各実施形態及び各変形例等の互いに異なる構成を、互いに組み合わせたり、組み替えたりして適用するようにしてもよい。
1,1A 化粧パネル
2,2A 芯層
21,21A ハニカムコア
22,22A セル
23,23A 枠材
3,3a,3b 化粧層
4,4a,4b 樹脂含浸繊維シート層
41 繊維シート
42 樹脂組成物(樹脂含浸繊維シート層を構成する樹脂組成物、樹脂)
43 樹脂組成物(表層側樹脂層を構成する樹脂組成物)
44 表層側樹脂層
5,5A 第1桟材
6 第2桟材
7 中間桟材
8 金具取付用補強材
9 固定具
10 ハンドル
11 貫通孔
12 引手
13,13A 折曲溝
14 端部
15 端部化粧材
16 樹脂板

Claims (10)

  1. ハニカムコアを有する芯層と、前記芯層の表裏の両面側に配設された化粧シートからなる化粧層と、を備えており、
    前記芯層と前記化粧層とが、両者の間に介設された樹脂含浸繊維シート層により接着されていることを特徴とする化粧パネル。
  2. 前記樹脂含浸繊維シート層は、繊維シートに、無発泡または発泡倍率5倍以下の低発泡性の樹脂が含浸されたものであることを特徴とする請求項1に記載の化粧パネル。
  3. 前記繊維シートは、ガラス繊維の織布、不織布またはマットであることを特徴とする請求項2に記載の化粧パネル。
  4. 前記繊維シートの目付けが150g/m以上700g/m以下であること特徴とする請求項2または3に記載の化粧パネル。
  5. 前記芯層は、前記ハニカムコアを内側に収納する枠材を備えていることを特徴とする請求項1から4のうちのいずれか一項に記載の化粧パネル。
  6. 前記化粧層の少なくとも一方は、前記芯層の端部において、延設されて折り曲げられた状態で前記芯層の端部を被覆していることを特徴とする請求項1から5のうちのいずれか一項に記載の化粧パネル。
  7. 前記化粧層と前記樹脂含浸繊維シート層との間に、表層側樹脂層を介在させたことを特徴とする請求項1から6のうちのいずれか一項に記載の化粧パネル。
  8. 前記表層側樹脂層を構成する樹脂組成物は、前記樹脂含浸繊維シート層を構成する樹脂組成物と樹脂主成分が同一とされ、かつ発泡倍率が前記樹脂含浸繊維シート層を構成する樹脂組成物の発泡倍率以下であることを特徴とする請求項7に記載の化粧パネル。
  9. ハニカムコアを有する芯層の表裏両側に、樹脂含浸繊維シート層を構成する繊維シート及び未硬化の樹脂組成物をそれぞれに介在させて表裏両側の化粧層を構成する化粧シートを配した状態で、表裏両側から圧締して樹脂組成物を硬化させて化粧パネルを製造することを特徴とするパネル製造方法。
  10. 前記表裏両側の化粧層の裏面に表層側樹脂層を構成する未硬化の樹脂組成物を供給した後に、該表層側樹脂層の裏面側に位置するように前記樹脂含浸繊維シート層を形成して前記化粧パネルを製造することを特徴とする請求項9に記載のパネル製造方法。
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