JP2017100747A - 二重容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】底部に外気導入孔を備える二重容器において、雰囲気温度の上昇に起因する注出口からの内容物の噴出を防止する。
【解決手段】口部4、胴部6及び底部7を有するボトル形状をなし、底部7に底部7を内外方向に貫通する外気導入孔11が設けられた外層体2と、内容物の充填空間Mを有し、外層体2の内側に収容される減容変形自在な内層体3と、口部4に装着されて充填空間に収容された内容物を注出するための注出口が設けられた注出栓16と、該注出口を開閉自在に閉塞する蓋体17と、を備える二重容器1において、外層体2の胴部6に、縦リブ状の外層リブ8を設けたことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、内容物を収容する減容変形自在な内層体が外層体の内側に収容され、内容物の注出に伴って内層体が減容変形するようにした二重容器に関する。
例えば、食品調味料、化粧水などの化粧料、シャンプーやリンスあるいは液体石鹸などを収納する容器としては、内容物を収容する減容変形自在な内層体と、この内層体を収容する外層体とを備えた二重容器が知られている(例えば特許文献1、2参照)。
この種の容器は、内容物を注出する際に、外層体を貫通する外気導入孔から、内層体と外層体の相互間に外気を導入可能としており、内層体の内部に形成された内容物の充填空間には外気が入り込まない構造としているので、容器に収容された内容物の外気との接触を減らして、その劣化や変質を抑制することができるという特徴を有している。
特開2015−48115号公報 特開2015−91719号公報
ところで、このような二重容器において、例えば、冷蔵庫で冷却した後に取り出すことなどにより二重容器の周囲の雰囲気温度が上昇した場合、内層体と外層体の相互間に保持された空気の温度が上昇して、当該空気が膨張することがある。通常、このように内層体と外層体の間の空気が膨張した場合、外層体の底部に設けられた外気導入孔を介して膨張した空気が容器の外部に流出するため、内層体と外層体の間の空間の内圧は一定に保たれる。
しかしながら、例えば、雰囲気温度の上昇により内層体の外表面に結露が発生し、当該結露によって内層体が外層体に対して部分的に密着して、外気導入孔へ向かう空気の通路を塞いでしまうことがある。このような場合には、上述のように膨張した内層体と外層体の間の空気が外部に流出できず、内層体と外層体の間の空間の内圧が高まり、内層体が加圧された状態となる。そして、内層体が加圧された状態で二重容器の蓋部を開くと、注出口から内容物が噴出してしまう虞があった。
本発明は、このような問題点を解決することを課題とするものであり、その目的は、底部に外気導入孔を備える二重容器において、雰囲気温度の上昇に起因する注出口からの内容物の噴出を防止するところにある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の二重容器は、口部、胴部及び底部を有するボトル形状をなし、前記底部に該底部を内外方向に貫通する外気導入孔が設けられた外層体と、内容物の充填空間を有し、前記外層体の内側に収容される減容変形自在な内層体と、前記口部に装着されて前記充填空間に収容された内容物を注出するための注出口が設けられた注出栓と、該注出口を開閉自在に閉塞する蓋体と、を備える二重容器において、
前記外層体の前記胴部に、縦リブ状の外層リブを設けたことを特徴とするものである。
なお、本発明の二重容器にあっては、前記外層リブが、前記胴部の下方領域に設けられていることが好ましい。
また、本発明の二重容器にあっては、前記外層リブが、前記胴部の中心軸線に平行に直線状に延びていることが好ましい。
また、本発明の二重容器にあっては、前記外層リブは、前記胴部に形成されたパーティングラインから周方向に離れた位置に設けられていることが好ましい。
また、本発明の二重容器にあっては、前記底部は、前記外気導入孔を取り囲むように周方向に延在する平坦な接地面と、該接地面を周方向に間欠させる凹状の底上げ部と、を有することが好ましい。
また、本発明の二重容器にあっては、前記底上げ部が、前記外層体のパーティングライン上の2箇所に設けられていることが好ましい。
また、本発明の二重容器にあっては、前記底上げ部が、前記外層体のパーティングラインに直交する仮想線上の2箇所に設けられていることが好ましい。
また、本発明の二重容器にあっては、前記底上げ部に、底リブを設けてなることが好ましい。
本発明によれば、底部に外気導入孔を備える二重容器において、雰囲気温度の上昇に起因する注出口からの内容物の噴出を防止することができる。
本発明の一実施形態に係る二重容器を一部断面で示す正面図である。 図1の二重容器の底面図である。 図1の二重容器を断面で示す側面図である。 比較例としての二重容器を断面で示す側面図である。 (a)は、本発明の他の実施形態に係る二重容器の一部で示す正面図であり、(b)は、図5(a)の二重容器の底面図である。 図5の二重容器を断面で示す側面図である。 本発明のさらに他の実施形態に係る二重容器の底面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に例示説明する。
図1、3に示すように、本発明の一実施の形態である二重容器1は、外殻を構成する外層体2と、外層体2の内側に収容される減容変形自在な内層体3と、外層体2の口部4に装着される注出キャップ5と、を備える。
外層体2は、断面円形の筒状に形成された口部4と、この口部4に一体に連なる断面円形の胴部6と、この胴部6に一体に連なる底部7を有するボトル形状をなしている。口部4の外周面には雄ねじ部4aが設けられており、注出キャップ5を螺着可能としている。なお、胴部6の断面形状は円形に限定されず、例えば、多角形や楕円形等とすることも可能である。
胴部6には、容器の内側に向けて突出する縦リブ状の外層リブ8が設けられている。本実施形態においては、胴部6の下方領域に、周方向に間隔をあけて合計8本の外層リブ8が設けられており、各外層リブ8は、胴部6の中心軸線Cに平行に、直線状に延在している。また、8本の外層リブ8は、二重容器1の正面側と背面側に、それぞれ4本ずつ、前後対称に設けられている。
なお、外層リブ8は縦リブ状であれば、形状、位置、及び数は図示例に限定されるものではない。例えば、容器の外側に向けて突出するものでもよいし、各外層リブ8が湾曲する部分や屈曲する部分を有する形状とすることも可能である。また、それぞれ異なる形状を有する複数の外層リブ8を設けてもよい。また、外層リブ8は中心軸線Cに対して完全に平行である必要はなく、傾斜していてもよい。さらに、外層リブ8に加えて、例えば半球状等の縦リブ状でない凹凸を胴部6に設けてもよい。
図2に示すように、底部7の中央には、ブロー成形の割り金型による食い切りによって形成された直線状のピンチオフ部9が形成されている。本実施形態では、ピンチオフ部9は底部7の径方向に延在する直線状をなしており、ピンチオフ部9は、底部7のパーティングラインP上に設けられている。ピンチオフ部9には、補強リブ10とスリット状の外気導入孔11が設けられている。補強リブ10は、割り金型にて外層体2と内層体3とを挟み込んで扁平に押し潰すことにより形成されるものであり、補強リブ10によって、ピンチオフ部9の圧着面の底割れ強度を高めている。また、補強リブ10を設けた部分では内層体3が外層体2に挟み込まれて剥がれ難くなるため、補強リブ10を適宜設けることで、内容物の吐出に伴う内層体3のつぶれ変形の方向を規制することができ、吐出不良を防止することができる。補強リブ10は、図示例のように外気導入孔11の一端側のみに設けてもよいし、両側に設けてもよく、あるいは、補強リブ10を設けない構成とすることも可能である。
外層体2を内外方向に貫通する外気導入孔11は、ピンチオフ部9において、例えば外部から押圧して外層体2を割ることにより、内層体3を外層体2から剥離させて形成したスリット状の孔である。外気導入孔11の長さが短すぎると、外気導入孔11の開口長さが不足して外気を十分に導入することができず、一方、外気導入孔11の長さが長すぎると、外気導入孔11が開き易く、外層体をスクイズしても空気が漏れて内層体を十分に減容させることができずに内容物の吐出が難しくなってしまう。このため、二律背反するこれらの機能をどちらも満足させるべく、外気導入孔11の長さは、外層体10の剛性等に応じて、適切な長さに設定することが望ましい。
内層体3の減容変形に伴い、外気導入孔11を介して内層体3と外層体2の間に空気を導入することができ、また、内層体3と外層体2の間の空気が膨張した際には、外気導入孔11を介して空気を外部に流出させることができる。なお、外気導入孔11は外層体2の底部7を貫通するものであれば、位置、形状、数等は特に限定されるものではなく、ピンチオフ部9から離れた位置に設けてもよい。
底部7には、二重容器1を起立状態で載置する際に例えばテーブルの天面などの支持面に当接する、平坦な接地面12が外気導入孔11の周りを囲むように設けられている。接地面12は、底部7の周方向に延在して一部が間欠した形状を有しており、間欠した部分には、凹状の底上げ部13が設けられている。本実施形態では、底上げ部13を、外気導入孔11の延長線上、すなわち、底部7のパーティングラインP上の2箇所に設けている。
なお、本実施形態では、接地面12よりも径方向内側(中心軸線C側)に、凹状の内側底上げ部14が外気導入孔11を挟んで両側に設けられている。それぞれの内側底上げ部14には、外気導入孔11の延長線、すなわちパーティングラインPに直交する仮想線上に、容器の内側に向けて突出する底リブ14aが、2本ずつ設けられている。底リブ14aによって、底部7の領域における外層体2と内層体3の密着が抑制されるため、空気の流路がより確保し易くなる。なお、底リブ14aの形状は特に限定されるものではなく、任意の凹凸形状とすることができる。
なお、外層体2と内層体3の間には、外層体2及び内層体3に対して接着性を有する合成樹脂にて形成される帯状の接着層、すなわち、接着帯(図示省略)が設けられている。接着帯は、外層体2と内層体3の間に配置され、これら外層体2及び内層体3を互いに接合している。なお、接着帯は1本、又は2本以上設けてもよく、或いは接着帯を設けない構成とすることも可能である。本実施形態では、1本の接着帯が、胴部6及び底部7にわたって、パーティングラインPに沿って設けられている。
内層体3は、その内側に内容物を収容する充填空間Mを有するものであり、積層された外層体2から剥離させることで減容変形可能となる。ここで、内層体3は、接着帯によって外層体2の胴部6から底部7にわたって接合、保持されているので、内容物の吐出が進んでも、内層体3の内面同士が部分的に接触して充填空間Mの一部を閉塞してしまうことがない。なお、前述したように、接着帯は必ずしも設ける必要はない。
本実施形態の二重容器1は、例えば以下の方法により形成することが可能な積層剥離容器(デラミ容器)である。すなわち、先ず、相溶性の低い外層用の合成樹脂と内層用の合成樹脂とを共押出して積層パリソンを形成し、この積層パリソンを、金型を用いてブロー成形することにより、外層体2の内面に内層体3が剥離可能に密着した積層構造に形成される。そしてブロー成形の後、吸引等により内層体3を一度収縮させてその全体を外層体2から剥離させ、次いで、内層体3の内部(充填空間M)に空気を送り込むこと等により内層体3の形状を復元させるが、その際、外層リブ8を設けた領域においては内層体3の形状が完全には復元し難く、外層体2への密着を抑制されるため、外層リブ8を設けた領域においては、外層体2と内層体3との間に空気の流路が確保される。
このように、ブロー成形の後、吸引等により内層体3を一度収縮させてその全体を外層体2から剥離させることにより、外層リブ8の周りに予め隙間を形成することができ、また、内容物の注出時に、内層体3が外層体2から剥離し易くなる。
この内層体3の剥離処理の後、本例では、例えば、食品調味料や、化粧水などの化粧料などの液体状の内容物が内層体3の充填空間Mに収容され、注出キャップ5が装着される。
注出キャップ5は、中栓15、注出栓16及び蓋体17を備える。中栓15は、図1に示すようにその中央部に起立する円筒壁18を取り囲んでこの円筒壁18の下部とフランジを介して連結する環状壁19を備えている。また環状壁19の上端縁部には、径方向外側に向けて延在し、口部4の上端と当接するフランジ部20を設けている。円筒壁18の下部には、下方に向けて縮径する傾斜壁21を設けている。また円筒壁18の内周面には、周方向に間隔をあけて設けられる複数の縦リブ22を設けている。
更に、縦リブ22の径方向内側には、球状体23を配置している。ここで、球状体23は、縦リブ22に沿って自重にて移動するものであり、図1、3に示すように二重容器1が起立姿勢にある時は、傾斜壁21と全周に亘って当接して内層体3の充填空間Mを閉鎖している。なお、縦リブ22の上端は径方向内側に向けて僅かに膨出していて、球状体23の抜け止めを形成している。
注出栓16は、円筒壁18に通じる注出筒24を備えていて、注出筒24の先端が注出口となる。注出筒24は、径方向外側に向けて延在し、フランジ部20上に位置する天壁25に連結している。また、天壁25の縁部には、口部4を取り囲む外周壁26を連結している。外周壁26の内周面には、口部4の雄ねじ部4aに対応する雌ねじ部26aを設けている。これにより注出栓16は、中栓15を間に挟んで口部4にねじ止めされる。なお、注出栓16は、口部4に対してアンダーカット係合する構成としてもよい。
蓋体17は、注出筒24の先端の注出口を開閉自在に閉塞(封止)する。蓋体17は、注出栓16の上方を覆う頂壁27の縁部に周壁28を連結するとともに、周壁28と注出栓16の外周壁26との間に設けたヒンジ29にて連結するものである。なお、ヒンジ29を設けずに、注出栓16と蓋体17とをねじ止めするようにしてもよい。頂壁27の下面には、注出筒24と液密に当接するシール筒30を設けている。また、シール筒30の径方向内側には、下方に向けて延びるピン31を設けている。ピン31は、蓋体17の閉鎖時に球状体23を確実に傾斜壁21に向けて落下させ、充填空間Mを閉鎖させる機能を有している。
上記のように構成される注出キャップ5を装着した二重容器1から内容物を注出するに当たっては、蓋体17を開いて二重容器1を傾倒或いは倒立姿勢にすることで、球状体23は注出筒24側に変位し、充填空間Mに収容された内容物は自重にて傾斜壁21の開口から縦リブ22の相互間を通り抜け、注出筒24より吐出される。この際、外層体2と内層体3との相互間にはピンチオフ部9の外気導入孔11を通して外気が導入されるので、外層体2はその形状を保ったまま、内層体3のみが減容する。
内容物の注出が進んで残量が減ってくると、内容物全体の重量が少なくなることから、二重容器1を傾けるだけでは内容物が注出されにくくなることがある。この場合は、外層体2の胴部6をやや強めに押圧すれば、外層体2と内層体3との相互間の空気を介して内層体3を押圧することができるので、内容物を最後まで吐出させることができる。なお、外層体2を押圧する際は、外層体2と内層体3との相互間の空気の一部が外気導入孔11から漏れ出すことがあるものの、外気導入孔11の延在長さや底部7の厚みを適宜調整することによって外気導入孔11からの空気の漏れを極力減らすことができる。
ここで、比較例として図4に示すように、胴部6に外層リブ8を設けていない場合には、図4に示す二重容器100のように、例えば、内層体3の外表面に生じた結露によって外層体2の胴部6の下方領域において内層体3が密着して空気の流路を塞ぐ虞がある。この状態で、外層体2と内層体3の間の空気が膨張した場合には、内層体3が加圧され、蓋体17を開くと同時に注出筒24の先端の注出口から内容物が噴出してしまう虞がある。
一方で、本実施形態の二重容器1によれば、雰囲気温度の上昇により内層体3の外表面に結露が生じた場合でも、外層リブ8が内層体3と外層体2の密着を抑制するため、外気導入孔11への空気の流路を確保することができる。これにより、内層体3と外層体2の間の膨張した空気が、外気導入孔11から外部に流出するため、内層体3が加圧されず、蓋体17を開けると同時に内容物が噴出する現象を防止することができる。
また、外層リブ8を、中心軸線Cに対して平行に延びる縦リブ状としたことにより、結露により生じた水滴が底部7に向けて流れ易くなるため、胴部6に水分が留まり難く、内層体3と外層体2の密着抑制効果を高めることができる。また、外層リブ8を、中心軸線Cに対して平行に延びる縦リブ状としたことにより、例えばシュリンクフィルム等による加飾を行う際にも、外観の悪化を抑えることができる。
なお、外層リブ8は、少なくとも胴部6の下方領域に設けられることが好ましい。このような構成とすることにより、胴部6の上方領域における内層体3と外層体2の空気が、外気導入孔11から流出し易くなるため、内層体3への加圧を防止する効果を高めることができる。
また、本実施形態の二重容器1にあっては、底上げ部13を設けたことにより、内層体3と外層体2の間で膨張し外気導入孔11から流出した空気が、底上げ部13によって形成される支持面との間の隙間を介して確実に外部に排出されることとなる。よって、例えば、水分を含む支持面に二重容器1が載置され、接地面12と支持面との間に水膜が形成される場合でも、内層体3と外層体2の間の空気の膨張によって内層体3が加圧されることを防止することができる。
なお、外層リブ8は、二重容器1のブロー成形時に金型の合わせ目に沿って形成される外層体2の胴部6に形成されたパーティングライン(図示省略)から離れた位置に設けられていることが好ましい。パーティングライン上には、外層体2と内層体3の間に接着層が設けられていたり、底部7に補強リブ10が設けられていたりして、内層体3が外層体2から剥離し難い構造である場合があるため、パーティングラインPから離れた位置に外層リブ8を配置することで、外層体2に対する内層体3の密着を防止する効果が得られ易くなる。
以下に、本発明の他の実施形態について説明する。図5(a)、(b)及び図6に示す二重容器40にあっては、底部7において、外気導入孔11の延長線に直交する仮想線上の2箇所に底上げ部13を設けている。また、底上げ部13には、容器の内側に向けて突出する底リブ13aが、2本ずつ設けられている。このような構成とすることにより、胴部6の外層リブ8を設けた領域に形成される内層体3と外層体2の間の空気の流路が、底部7の底リブ13aを設けた領域に形成される空気の流路に連続的につながることとなる。よって、膨張した空気が外気導入孔11へ向けてスムーズに流れ易くなり、内層体3への加圧防止効果を高めることができる。なお、底リブ13aの形状は特に限定されるものではなく、任意の凹凸形状とすることができる。
なお、底上げ部13は、図7に示す二重容器50のように、外気導入孔11の延長線上の2箇所と、外気導入孔11の延長線に直交する仮想線上の2箇所とを合わせた4箇所に設けてもよい。この場合、二重容器50を起立姿勢で支持面に載置した際の支持面と接地面12との周方向の接触割合が小さくなるため、外気導入孔11から流出した空気が底部7の外部へと流出し易くなり、膨張した空気の内層体3への加圧防止効果を高めることができる。
上述したところは、本発明の一実施形態を示したにすぎず、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。例えば、容器本体40はブロー成形によって形成されるものとして説明したが、必ずしもそのような構成に限らず、例えば、個別に形成された外層体(外容器)と内層体(内容器)とを組み合わせて構成してもよい。
1 二重容器
2 外層体
3 内層体
4 口部
4a 雄ねじ部
5 注出キャップ
6 胴部
7 底部
8 外層リブ
9 ピンチオフ部
10 補強リブ
11 外気導入孔
12 接地面
13 底上げ部
13a 底リブ
14 内側底上げ部
14a 底リブ
15 中栓
16 注出栓
17 蓋体
18 円筒壁
19 環状壁
20 フランジ部
21 傾斜壁
22 縦リブ
23 球状体
24 注出筒
25 天壁
26 外周壁
27 頂壁
28 周壁
29 ヒンジ
30 シール筒
31 ピン
40 二重容器
50 二重容器
100 二重容器
C 中心軸線
M 充填空間

Claims (8)

  1. 口部、胴部及び底部を有するボトル形状をなし、前記底部に該底部を内外方向に貫通する外気導入孔が設けられた外層体と、内容物の充填空間を有し、前記外層体の内側に収容される減容変形自在な内層体と、前記口部に装着されて前記充填空間に収容された内容物を注出するための注出口が設けられた注出栓と、該注出口を開閉自在に閉塞する蓋体と、を備える二重容器において、
    前記外層体の前記胴部に、縦リブ状の外層リブを設けたことを特徴とする二重容器。
  2. 前記外層リブが、前記胴部の下方領域に設けられている、請求項1に記載の二重容器。
  3. 前記外層リブが、前記胴部の中心軸線に平行に直線状に延びている、請求項1または2に記載の二重容器。
  4. 前記外層リブは、前記胴部に形成されたパーティングラインから周方向に離れた位置に設けられている、請求項1〜3の何れか一項に記載の二重容器。
  5. 前記底部は、前記外気導入孔を取り囲むように周方向に延在する平坦な接地面と、該接地面を周方向に間欠させる凹状の底上げ部と、を有する、請求項1〜4の何れか一項に記載の二重容器。
  6. 前記底上げ部が、前記外層体のパーティングライン上の2箇所に設けられている、請求項5に記載の二重容器。
  7. 前記底上げ部が、前記外層体のパーティングラインに直交する仮想線上の2箇所に設けられている、請求項5または6に記載の二重容器。
  8. 前記底上げ部に、底リブを設けてなる、請求項5〜7の何れか一項に記載の二重容器。
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