JP2017093905A - 鼻腔挿入チューブ器具 - Google Patents

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知彦 桑原
Tomohiko Kuwabara
知彦 桑原
敏嗣 矢嶋
Toshitsugu Yajima
敏嗣 矢嶋
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Abstract

【課題】チューブの柔らかさと剛性の両立を図り気道を確保容易な鼻腔挿入チューブ器具を提供する。
【解決手段】両端の各開口部6,7を繋ぐ貫通孔を有する中空状のゴム状弾性体から成るチューブ2を備え、鼻腔にチューブ2を挿入可能な鼻腔挿入チューブ器具1であって、チューブ2の長さ方向の途中であって貫通孔の内壁から突出するリブを備える鼻腔挿入チューブ器具1に関する。
【選択図】図1

Description

本発明は、鼻腔に挿入する鼻腔挿入チューブ器具に関する。
いびきは、散発的であるか慢性的であるかを問わず、多くの人が経験したことのある睡眠中の症状である。疲れたときあるいは飲酒量が多かったときに散発的に発するいびきは、健康を害する危険性は比較的少ない。しかし、同じ部屋で寝る同伴者がいる場合には、いびきは、同伴者の睡眠を妨げることから、解消するのが好ましい。一方、慢性的に発するいびきは、同伴者の睡眠を妨げる他、睡眠時無呼吸症候群になる危険性を有する点で散発的に発するいびきよりも深刻である。睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に無呼吸状態が頻繁に生じる病気であり、睡眠中に高血圧になりやすく、脳卒中や心筋梗塞の危険性を高めるといわれている。また、睡眠時無呼吸症候群は、かかる重篤な病気を発しないまでも、十分な睡眠をとることができないために、日中に眠くなり、自動車や自動二輪などを運転する場合には事故を引き起こす潜在的な危険性を有する。
睡眠時無呼吸症候群は、肥満あるいは生来の頭の骨格に起因して睡眠時に気道が塞がることによって生じるといわれている。睡眠時無呼吸症候群に陥りやすい肥満者あるいは力士がシーパップ(CPAP)という医療機器を使用して上質な睡眠をとっていることは、良く知られている。CPAPは、マスクとそれにつながるコンプレッサから成り、コンプレッサからマスクに向かって睡眠時に強制的に空気を送り込み、使用者の上気道を開く機能を持つ。ただし、この医療機器は、2〜3Kgの重量を有するものが一般的であるため、容易に持ち運ぶことが難しいという欠点を有する。最近、かかる欠点を解消した画期的ないびき解消グッズが登場した。それは、鼻腔に挿入するチューブ状の商品(「鼻腔挿入チューブ器具」と称する)である(例えば、特許文献1を参照)。
国際公開WO2014/163110号公報
図4は、気道の狭いヒトの模式図(4A)、(4A)に示すヒトの鼻腔から気道に従来の鼻腔挿入チューブ器具を構成するチューブの部分を挿入する状況の模式図(4B)、(4A)に示すヒトの鼻腔内にてチューブが折れ曲がる状況の模式図(4C)および(4A)に示すヒトの鼻腔内でチューブが圧迫されてしまう状況の模式図(4D)をそれぞれ示す。
いびきの大きなヒトHあるいは睡眠時無呼吸症候群のヒトHは、鼻腔Pの奥の気道が狭くなっていることが多い(4Aの矢印で示す部位を参照)。このような場合、鼻腔Pにチューブ32を挿入すると、気道を確保しやすくなり、いびきを軽減、あるいは睡眠時無呼吸症候群を解消することも可能である(4Bを参照)。鼻腔P内を傷つけないようにするには、チューブ32の材質を、柔らかいゴム状弾性体とするのが好ましい。
しかし、チューブ32を柔らかいゴム状弾性体で構成すると、チューブ32の剛性が低いために、鼻腔P内にチューブ32を挿入する際に、チューブ32が途中の箇所32aで折れ曲がりやすい(4Cを参照)。また、チューブ32が途中で折れ曲がらずに鼻腔P内に挿入できたとしても、チューブ32が鼻腔Pの奥の部位(4Dの矢印で示す部位を参照)で圧迫されて潰れることもある(4Dを参照)。この結果、気道を確保できずに、いびきの減少や睡眠時無呼吸症候群の解消に至らない場合がある。
図5は、図4のチューブを備えた従来の鼻腔挿入チューブ器具をその長さ方向に沿って切断したときの縦断面図(5A)および当該(5A)のX−X線にて切断したときのX−X線断面図(5B)をそれぞれ示す。
図5の従来の鼻腔挿入チューブ器具30は、シリコーンゴム等のゴム状弾性体からなるチューブ32を備える。チューブ32は、中空の円筒形状を有しており、両端側に開口する貫通孔38を備える。また、チューブ32は、その長さ方向の途中に、外部から貫通孔38につながる孔35,35を備える。孔35は、外気と体内までのバイパス流路を形成する機能の他、鼻腔P内が乾燥する場合に鼻腔P内の湿った空気をも含めて吸入させる機能も有する。鼻腔挿入チューブ器具30は、鼻腔P内に挿入する側と反対側に、樹脂若しくは金属から成るU字形状のブリッジ部41を備える。ブリッジ部41は、ヒトの鼻中隔を渡す部位であり、その先のストッパーを、チューブ32を挿入した鼻腔と異なるもう一方の鼻腔に入れることができる。
従来の鼻腔挿入チューブ器具30のチューブ32の剛性を高めるため、チューブ32の肉厚を大きくすることも考えられる。しかし、チューブ32の太さ、すなわち外径に対して貫通孔38がその長さ方向に亘って狭くなり、気道の確保に逆行する。また、チューブ32の貫通孔38の大きさを確保して、チューブ32の外径を大きくすることも考えられるが、鼻腔Pに挿入しにくく、あるいは挿入できなくなる危険性がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、チューブの柔らかさと剛性の両立を図り気道を確保容易な鼻腔挿入チューブ器具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための一実施の形態に係る鼻腔挿入チューブ器具は、その両端の各開口部を繋ぐ貫通孔を有する中空状のゴム状弾性体から成るチューブを備え、鼻腔にチューブを挿入可能な鼻腔挿入チューブ器具であって、チューブの長さ方向の途中であって貫通孔の内壁から突出するリブを備える。
別の実施の形態に係る鼻腔挿入チューブ器具において、さらに、前述のリブは、チューブの貫通孔の長さ方向に直線状に延出する1または2以上の直線状リブであっても良い。
別の実施の形態に係る鼻腔挿入チューブ器具において、また、前述のリブは、チューブの貫通孔の内壁に沿って枠状に突出する1または2以上の枠状リブであっても良い。
別の実施の形態に係る鼻腔挿入チューブ器具において、また、前述のリブは、チューブの貫通孔の内壁に沿って螺旋状に突出する1または2以上の螺旋状リブであっても良い。
別の実施の形態に係る鼻腔挿入チューブ器具において、また、前述のリブは、チューブの鼻腔挿入側からチューブの長さの中位置までの領域に形成されても良い。
本発明によれば、チューブの柔らかさと剛性の両立を図り気道を確保容易な鼻腔挿入チューブ器具を提供できる。
図1は、本発明の第一実施形態に係る鼻腔挿入チューブ器具およびそれに一部埋設して固定されるクリップの各斜視図を示す。 図2は、図1の鼻腔挿入チューブ器具の長さ方向に切断した縦断面図(2A)および当該(2A)のA−A線にて切断したA−A線断面図(2B)をそれぞれ示す。 図3は、本発明の第二実施形態に係る鼻腔挿入チューブ器具の長さ方向に切断した縦断面図とその一部Bの拡大断面図(3A)および第二実施形態の変形例における(3A)と同様の拡大断面図(3B)をそれぞれ示す。 図4は、気道の狭いヒトの模式図(4A)、(4A)に示すヒトの鼻腔から気道に従来の鼻腔挿入チューブ器具を構成するチューブの部分を挿入する状況の模式図(4B)、(4A)に示すヒトの鼻腔内にてチューブが折れ曲がる状況の模式図(4C)および(4A)に示すヒトの鼻腔内でチューブが圧迫されてしまう状況の模式図(4D)をそれぞれ示す。 図5は、図4のチューブを備えた従来の鼻腔挿入チューブ器具をその長さ方向に沿って切断したときの縦断面図(5A)および当該(5A)のX−X線にて切断したときのX−X線断面図(5B)をそれぞれ示す。
以下、本発明に係る鼻腔挿入チューブ器具の各実施形態について、図面を参照しながら説明する。以下に説明する各実施形態は本発明を限定するものではなく、また、各実施形態の中で説明されている諸要素およびその組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須であるとは限らない。
「第一実施形態」
図1は、本発明の第一実施形態に係る鼻腔挿入チューブ器具およびそれに一部埋設して固定されるクリップの各斜視図を示す。図2は、図1の鼻腔挿入チューブ器具の長さ方向に切断した縦断面図(2A)および当該(2A)のA−A線にて切断したA−A線断面図(2B)をそれぞれ示す。
A.鼻腔挿入チューブ器具の構造
この実施形態に係る鼻腔挿入チューブ器具1は、チューブ2と、その一端側に固定されるクリップ3と、クリップ3のチューブ2と反対側に固定されるストッパー4と、を備える。以下、クリップ3、ストッパー4およびチューブ2について詳述する。
(1.クリップ)
クリップ3は、鼻腔挿入チューブ器具1の一端(鼻腔に挿入する側と反対側の端部)側に備えられ、好ましくは、主として樹脂(合成樹脂であるか、天然の樹脂であるかを問わない)から成る。クリップ3を構成する好適な樹脂としては、ポリカーボネート(PC)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリアセタール樹脂(POM)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、あるいはそれらの2以上のポリマーアロイを例示できる。ただし、クリップ3を上記例示以外の樹脂から構成しても良い。また、樹脂の内部に、ガラス繊維、炭素繊維、ボロン繊維等のフィラーを混ぜて、クリップ3を構成しても良い。さらに、クリップ3は、金属などの樹脂以外の材料から構成されていても良く、その場合には、錆を防止する目的から、金属を外に露出しないように樹脂やゴム状弾性体などにより被覆するのが好ましい。なお、本願において「主として樹脂」とは、クリップ3の50体積%を超える体積を樹脂で占めることを意味する。
クリップ3は、鼻腔挿入チューブ器具1に備えられるチューブ2の開口部6側の肉厚部位に埋設され、筒状若しくは筒の一部を欠く形状を有する埋設管10と、埋設管10の一部から外部(埋設管10から遠ざかる方向)に向かって延出して埋設管10の側方(チューブ2の開口部6を横切らない側)に回帰する形状を有するブリッジ部11と、を備える。この実施形態では、埋設管10の形状は、好ましくは、略円筒形状であり、その外側面および内側面にそれぞれ突出部13,14を複数備える形状である。また、埋設管10は、開口部6の開口面に平行な断面にて完全に閉じた管であるが、筒の一部を欠く形状(例えば、断面視にてC形状)でも良い。埋設管10は、その外周囲を略円形状とし、その周に沿って複数の突出部13を備えると共に、内周囲も略円形とし、その周に沿って複数の突出部14を備える。ただし、チューブ2の貫通孔8の形状が非円形である場合には、埋設管10の内周囲の形状は、チューブ2の貫通孔8の形状に合わせて非円形でも良い。例えば、チューブ2の貫通孔8の形状が四角形の場合には、埋設管10の内周囲の形状も四角形とすることができる。
ブリッジ部11は、クリップ3の一部であって、好ましくは、クリップ3を構成する材料にて構成される。クリップ3を樹脂のみから構成した場合には、ブリッジ部11も同じ樹脂から構成することができる。ただし、ブリッジ部11をクリップ3と異なる材料で構成しても良い。例えば、クリップ3を主として樹脂で構成して、ブリッジ部11のみを金属にて構成しても良い。ブリッジ部11は、埋設管10の一端(開口部6側の端部)側から延出する細長い部材である。ブリッジ部11の形状は、この実施形態では、U字形状である。すなわち、ブリッジ部11は、埋設管10の外側に延出して埋設管10と反対側にU字状に湾曲して、埋設管10の側方に戻る形状を有する。ブリッジ部11は、埋設管10から延出してU字状にカーブを描いて、チューブ2へと戻る形状としているため、ブリッジ部11を、2つの鼻腔を隔てる鼻中隔を渡して、もう一方の鼻腔にストッパー4を挿入して、鼻腔挿入チューブ器具1を使用することができる。ブリッジ部11は、好ましくは、埋設管10との接続側と反対側に、ブリッジ部11より太い拡径部12を備える。これは、拡径部12の周囲にストッパー4を形成しやすくするためである。ただし、拡径部12の形成は、必須ではない。
(2.ストッパー)
ストッパー4は、好ましくは、鼻腔に入る大きさで構成される。ストッパー4は、好ましくは、チューブ2を構成する好適な材料候補と同様の材料で構成される。例えば、チューブ2をシリコーンゴムにて構成する場合には、ストッパー4をシリコーンゴムで構成することができる。
(3.チューブ)
チューブ2は、シリコーンゴム; ウレタンゴム; エチレンプロピレンゴム; ブチルゴム; エチレンプロピレンジエンゴム; ニトリルゴム; エステル系、スチレン系、オレフィン系若しくはフッ素系等の熱可塑性エラストマーあるいはそれらの複合物から好適に構成される。チューブ2は、その両端の各開口部6,7を繋ぐ貫通孔8を有する中空状のゴム状弾性体から成る。チューブ2の外形は、好ましくは、開口部6,7と平行な面で切断した横断面視にて略円筒形状であるが、その外形を該断面視にて完全な円には限定せず、楕円あるいは多角形としても良い。ただし、チューブ2の横断面(以後、特に言及しない限り、単に、「断面」という。)が多角形の場合、その外周囲は鼻腔に接するため、限りなく円に近いのが好ましい。
また、チューブ2の両端を貫通する貫通孔8の断面形状は、チューブ2の外形と異なり鼻腔に接しないため、どのような形状でも良く、円形、楕円形、あるいは三角形や四角形に代表される多角形でも良い。チューブ2における鼻腔挿入側に位置する開口部7からその反対側の開口部6の近くまでの外径は、ヒトの鼻腔に挿入可能な大きさを有する。当該外径は、ヒトの鼻腔の大きさに応じて、適宜、設計可能である。当該外径の好適な大きさは、例えば、4〜7mmである。また、鼻腔に挿入するチューブ2の部分の長さは、気道の確保を達成できれば特に制約は無く、ヒトの鼻腔の構造に応じて、適宜、設計可能である。当該長さの好適な大きさは、例えば、110〜160mmである。
チューブ2は、好ましくは、その外側面から内方の貫通孔8まで貫通する貫通孔5を2個備える。貫通孔5の数は、2個に限定されるものではなく、1個あるいは3個以上でも良い。貫通孔5は、開口部6が何らかの原因で閉塞し、あるいは空気の流路が狭くなったりした場合に、外気と体内までのバイパス流路を形成する機能を有する。また、開口部6から吸入する空気だけでは、鼻腔内が乾燥することもあるため、貫通孔5は、鼻腔内の湿った空気をも含めて吸入させる機能も有する。
図2に示すように、チューブ2は、その長さ方向の途中に、貫通孔8の内壁から突出するリブ20を備える。この実施形態において、リブ20は、チューブ2の貫通孔8の長さ方向に直線状に延出する4本の直線状リブである。以後、この実施形態において、リブ20を「直線状リブ20」と称する。直線状リブ20は、クリップ3の埋設管10の開口端面近傍からチューブ2の貫通孔8の長さ方向に進み、開口部7の少し前まで形成される半円柱形状の細長いリブである。直線状リブ20は、チューブ2の鼻腔挿入側(開口部7)からチューブ2の長さの中位置(開口部6と開口部7との中間位置)までの領域に形成される。より詳細には、直線状リブ20は、チューブ2の鼻腔挿入側からチューブ2の長さの中位置までの領域とそれを超えてチューブ2の内部側にある埋設管10の開口端面まで達する。このように、直線状リブ20は、チューブ2の鼻腔挿入側からチューブ2の長さの中位置までの領域に形成されているので、鼻腔にチューブ2を挿入する途中で、開口部7に近い領域が鼻腔の奥で折れ曲がる危険性を低減できる。
図2(2B)に示すように、直線状リブ20は、チューブ2のA−A線断面において、貫通孔8の中心から略90度間隔で形成されている。このように、直線状リブ20を貫通孔8の周囲に沿ってほぼ等間隔で形成することによって、チューブ2の向きによらず折れ曲がりにくくできる。なお、直線状リブ20を3本として、チューブ2のA−A線断面において、略120度間隔で形成しても良い。また、直線状リブ20を1本、2本あるいは5本以上としても良い。さらに、直線状リブ20を、チューブ2の開口部7から、チューブ2の中位置までの領域のみに形成しても良い。
B.鼻腔挿入チューブ器具の製造方法
クリップ3は、好ましくは、ブリッジ部11を埋設管10からその筒の長さ方向に略まっすぐに延ばした形態にて成形される。ブリッジ部11は、当該成形後に、U字形状に湾曲変形処理に供される。ただし、ブリッジ部11を最初から湾曲させた状態のクリップ3を作製しても良い。また、クリップ3を構成する複数の部材(例えば、埋設管10、ブリッジ部11)を別々に成形し、それらを接着して、クリップ3を作製しても良い。
次に、クリップ3の埋設管10の部分を金型内にインサートして、埋設管10の内部にも金型を構成する中金型を挿入する。中金型は、その長さ方向に延びる溝であって直線状リブ20を形成するための直線状の溝を4本備える。埋設管10と金型および中金型との隙間に、硬化してチューブ2となる硬化性ゴム組成物を供給する。次に、硬化性ゴム組成物を硬化後、金型を開くと、チューブ2の肉厚部に埋設管10を埋設した形態を有し、貫通孔8の内壁に直線状リブ20を4本備えた鼻腔挿入チューブ器具1が完成する。ストッパー4は、その後に、拡径部12をインサートした状態で成形しても良く、あるいは埋設管10をチューブ2の開口部6側にインサート成形する前あるいはそれと同時に成形しても良い。
「第二実施形態およびその変形例」
次に、本発明の鼻腔挿入チューブ器具の第二実施形態およびその変形例について説明する。第二実施形態およびその変形例において、第一実施形態と共通する部分については、同一符号を付してその重複した説明を省略する。
図3は、本発明の第二実施形態に係る鼻腔挿入チューブ器具の長さ方向に切断した縦断面図とその一部Bの拡大断面図(3A)および第二実施形態の変形例における(3A)と同様の拡大断面図(3B)をそれぞれ示す。
A.鼻腔挿入チューブ器具の構造
図3(3A)に示すように、第二実施形態に係る鼻腔挿入チューブ器具1aは、チューブ2aの貫通孔8の一部に、貫通孔8の内壁に沿って枠状に突出する1つのリブ(「枠状リブ」という)25を備える。この実施形態では、貫通孔8は円柱形状である。このため、枠状リブ25は、貫通孔8の円周に沿って形成されるリング状(円環状)のリブであり、枠状リブ25以外の内壁よりも貫通孔8の中心に向かって突出して、貫通孔8を部分的に狭くする部分である。この実施形態では、枠状リブ25の開口形状は略円形である。ただし、枠状リブ25の開口形状は略円形に限定されず、三角形、四角形などの多角形状、楕円形状、あるいは不定形状でも良い。枠状リブ25は、チューブ2aの鼻腔挿入側からチューブ2aの長さの中位置までの領域に形成されている。
貫通孔8が多角形状に形成されている場合には、枠状リブ25は、円環状のリブでなくとも良い。また、貫通孔8が多角形状に形成されている場合においても、枠状リブ25の開口形状は、貫通孔8の断面形状と同一である必要はなく、例えば、略円形にすることもできる。また、枠状リブ25は、貫通孔8の内壁に、1個のみならず、2個以上備えても良い。さらに、2以上の枠状リブ25は、チューブ2aの鼻腔挿入側からチューブ2aの長さの中位置までの領域を超えて形成されていても良い。
図3(3B)に示すように、第二実施形態の変形例に係る鼻腔挿入チューブ器具1bは、その構成部材の一つであるチューブ2bに、先に説明した枠状リブ25に代えて、螺旋状に貫通孔8を進みその内壁から突出形成される螺旋状リブ26を備えても良い。螺旋の巻数は、この変形例では2巻きとしているが、これに制約されない。
この変形例では、貫通孔8は円柱形状である。このため、螺旋状リブ26は、コイル状のリブであり、螺旋状リブ26以外の内壁よりも貫通孔8の中心に向かって突出して、貫通孔8を部分的に狭くする部分である。この実施形態では、螺旋状リブ26の開口形状は略円形である。ただし、螺旋状リブ26の開口形状は略円形に限定されない。螺旋状リブ26は、チューブ2bの鼻腔挿入側からチューブ2bの長さの中位置までの領域に形成されている。
貫通孔8が多角形状に形成されている場合には、螺旋状リブ26は、コイル状のリブでなくとも良い。また、貫通孔8が多角形状に形成されている場合においても、螺旋状リブ26の開口形状は、貫通孔8の断面形状と同一である必要はなく、例えば、略円形にすることもできる。また、螺旋状リブ26は、貫通孔8の内壁に、1箇所のみならず、2箇所以上に備えても良い。さらに、螺旋状リブ26は、チューブ2bの鼻腔挿入側からチューブ2bの長さの中位置までの領域を超えて形成されていても良い。例えば、チューブ2bの開口部6から開口部7まで螺旋を描く螺旋状リブ26を形成することもできる。
B.鼻腔挿入チューブ器具の製造方法
(第二実施形態の製造方法)
クリップ3およびストッパー4の各製造は、第一実施形態で説明した方法と同様であるため、省略する。クリップ3とチューブ2aとの一体成形および枠状リブ25の形成に先立ち、クリップ3の埋設管10の部分を金型内にインサートして、埋設管10の内部にも金型を構成する中金型を挿入する。中金型は、その長さ方向の一部に、円環状の溝を1個備える。埋設管10と金型および中金型との隙間に、硬化してチューブ2aとなる硬化性ゴム組成物を供給する。次に、硬化性ゴム組成物を硬化後、金型を開くと、チューブ2aの肉厚部に埋設管10を埋設した形態を有し、貫通孔8の内壁に枠状リブ25を1個備えた鼻腔挿入チューブ器具1aが完成する。なお、中金型は、貫通孔8から力を入れて引き抜くことによって、貫通孔8の内壁に枠状リブ25が形成されていても支障なく、チューブ2aと分離できる。
(第二実施形態の変形例の製造方法)
クリップ3およびストッパー4の各製造は、第一実施形態で説明した方法と同様であるため、省略する。クリップ3とチューブ2bとの一体成形および螺旋状リブ26の形成に先立ち、クリップ3の埋設管10の部分を金型内にインサートして、埋設管10の内部にも金型を構成する中金型を挿入する。中金型は、その長さ方向の一部に、コイル状の溝を備える。埋設管10と金型および中金型との隙間に、硬化してチューブ2bとなる硬化性ゴム組成物を供給する。次に、硬化性ゴム組成物を硬化後、金型を開くと、チューブ2bの肉厚部に埋設管10を埋設した形態を有し、貫通孔8の内壁に螺旋状リブ26を備えた鼻腔挿入チューブ器具1bが完成する。なお、中金型は、貫通孔8から力を入れて引き抜くことによって、貫通孔8の内壁に螺旋状リブ26が形成されていても支障なく、チューブ2bと分離できる。また、螺旋状リブ26がチューブ2bの長さに近い距離で形成されている場合には、中金型を回転させながらチューブ2bから抜くこともできる。
「その他の実施形態」
これまで、本発明の好適な実施形態について説明してきたが、本発明は、かかる実施形態に限定されることなく、種々の変形を施して実施可能である。
例えば、第一実施形態において、直線状リブ20に代えて、螺旋状とまではいえないレベルでカーブする曲線状リブを貫通孔8の内壁に形成しても良い。枠状リブ25または螺旋状リブ26を、チューブ2aまたはチューブ2bの長さ方向に、所定間隔をあけて2以上形成しても良い。また、直線状リブ20、枠状リブ25および螺旋状リブ26の内の2以上の任意の組み合わせをチューブ2,2a,2bの長さ方向に沿って、貫通孔8の内壁に形成するようにしても良い。
本発明は、いびきの防止若しくは軽減用の部材に利用できる。
1,1a,1b 鼻腔挿入チューブ器具
2,2a,2b チューブ
6,7 開口部
8 貫通孔
20 直線状リブ(リブの一例)
25 枠状リブ(リブの一例)
26 螺旋状リブ(リブの一例)

Claims (5)

  1. 両端の各開口部を繋ぐ貫通孔を有する中空状のゴム状弾性体から成るチューブを備え、鼻腔に前記チューブを挿入可能な鼻腔挿入チューブ器具であって、
    前記チューブの長さ方向の途中であって前記貫通孔の内壁から突出するリブを備える、鼻腔挿入チューブ器具。
  2. 前記リブは、前記チューブの前記貫通孔の長さ方向に直線状に延出する1または2以上の直線状リブである請求項1に記載の鼻腔挿入チューブ器具。
  3. 前記リブは、前記チューブの前記貫通孔の内壁に沿って枠状に突出する1または2以上の枠状リブである請求項1に記載の鼻腔挿入チューブ器具。
  4. 前記リブは、前記チューブの前記貫通孔の内壁に沿って螺旋状に突出する1または2以上の螺旋状リブである請求項1に記載の鼻腔挿入チューブ器具。
  5. 前記リブは、前記チューブの鼻腔挿入側から前記チューブの長さの中位置までの領域に形成される請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の鼻腔挿入チューブ器具。
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