JP2017090699A - 画像形成装置 - Google Patents

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中村圭吾
Keigo Nakamura
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Abstract

【課題】記録材搬送速度が速いマシンでもニップ幅を広く取ることで交流電圧によるトナー往復運動回数を確保し、記録材の凹凸が大きくても良好な画像を得る。【解決手段】転写ニップ内に挟み込まれた記録材に対して像担持体上のトナー像を転写するため、記録材と像担持体の間に交流転写バイアスの電位差が形成され、その電位差によって形成される電界が、正規の極性に帯電しているトナーを像担持体側から記録材側へ転写させる電界と、記録材側から像担持体側に戻す電界との繰り返しからなる画像形成装置において、ニップ形成部材が、循環移動することで記録材を搬送する転写搬送ベルトと、転写搬送ベルトの裏面から像担持体に転写搬送ベルトを当接させる複数の転写ローラとから形成され、転写搬送ベルト回転方向に相前後して配置された複数の転写ローラ間で転写搬送ベルトと像担持体を接触させる。【選択図】図1

Description

本発明は、感光体や中間転写体に担持されたトナー像を、普通紙、OHPシート、その他の記録材へ転写して最終画像を得る画像形成装置に関するものである。
複写機、プリンタ、ファクシミリ、又はそれらの少なくとも2つの機能を有する複合機等の電子写真方式の画像形成装置では、予め一様に帯電された像担持体上に光学的な画像情報を形成することによって得た帯電潜像を、現像装置からのトナーによって可視化し、この可視像を記録材上に転写、定着することによって画像形成が行われる。近年、画像形成装置において用いられる記録材として、多種多様な用紙が用いられ、高級感を備えた皮革模様をイメージしたものや和紙調のもの等が市販され、多彩な表現を有する印刷物の形成を可能としている。これらの用紙は、高級感を出すため、エンボス加工等により表面に凹凸が存在している。凹部は凸部に比べてトナーが転写しにくく、特に凹凸の大きい用紙にトナーを転写させる場合、凹部にトナーが充分に転写せず画像の抜けが発生するといった問題がある。凹部への転写率を向上させる技術として、次のようなものが提案されている。
特許文献1には、用紙へのトナー像の転写の直前に、用紙を加熱して、かつトナーと反対極性に帯電させることにより、転写時の転写電界を強くさせることで、凹部にトナーを転写させることが開示されている。しかしながら、このようなやり方を用いても、凹凸紙の大きな凹凸部分では十分な転写性を得ることはできない。
また、直流電圧に交流電圧を重畳することで転写率の向上や中抜け等の異常画像の改善を狙った提案がある(特許文献2、3、4、5)。
特許文献2には、転写バイアスとして直流電圧に交流電圧を重畳したものを用い、また転写前に用紙の表面を凹凸に応じてトナーの極性と逆極性に帯電させることで凹部にトナーを転写させるよう制御を行うことが開示されている。
特許文献3は、転写バイアスとして直流電圧に交流電圧を重畳したものを用い、交流電圧のピーク間電圧が、直流電圧の2倍以下になるように交流電圧を重畳する技術を提案している。
特許文献4では、中間転写体に表面にフッ素樹脂を用い、転写バイアスとして直流電圧に交流電圧を重畳したものを用い、交流電圧のピーク間電圧が、直流電圧の2.05倍以上になるように交流電圧を重畳することを提案している。
特許文献5では、転写バイアスとして直流電圧に交流電圧を重畳したものを用い、ニップ中での周期回数が20回以上となるように交流電圧を重畳することを提案している。
しかしながら、本発明者らが確認したところ、これらのやり方ではいずれも重畳している交流電圧が小さく、凹凸の大きい用紙では実施例のように電圧を印加しても凹部へトナーがあまり転写せず、効果がなかった。
そこで、本発明者らが鋭意検討を行った結果、転写バイアスとして直流電圧に交流電圧を重畳したものを用い、その際、トナーを往復運動させるような高い振幅の交流バイアスを用いることによって凹凸紙の転写性を良好にすることができることを見出した(特許文献6)。
しかしながら、記録材の搬送速度が速いマシンの場合、特許文献6に開示の構成であっても、転写ニップ中におけるトナーの往復回数が少なく転写性の低下が発生してしまうとともに、ニップ通過時間が短いため、直流成分が十分充電されず、必要な直流成分を確保できない問題がある。また、その対応のため周波数を大きくしようとしても、交流電圧の電圧変化にトナーが追従できず往復運動が発生しなくなる問題がある。そのため、直流成分の充電及び往復運動回数の増加のためにニップ幅を増やす必要があるが、転写圧を大きくしてニップ幅を増やす場合、虫食い等、別の異常画像が発生する問題が生じる。
本発明は、以上の背景に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、記録材搬送速度が速いマシンでもニップ幅を広く取ることで交流電圧によるトナー往復運動回数を確保し、記録材の凹凸が大きくても良好な画像を得ることにある。
上記目的を達成するために、本発明では、おもて面にトナー像を担持する像担持体と、前記像担持体のおもて面に当接して前記像担持体との間で転写ニップを形成するニップ形成部材と、前記ニップ形成部材に対向して前記像担持体の内部に配された対向部材とを有し、前記転写ニップ内に挟み込まれた記録材に対して前記像担持体上のトナー像を転写するために、前記記録材と前記像担持体の間に交流成分を有する転写バイアスの電位差が形成され、前記電位差によって形成される電界が、正規の極性に帯電しているトナーを像担持体側から記録材側へ転写させる方向の電界と、記録材側から像担持体側に戻す方向の電界との繰り返しからなるものである画像形成装置において、前記ニップ形成部材が、複数のベルト張架部材により張架されて循環移動することにより前記記録材を搬送する転写搬送ベルトと、該転写搬送ベルトの裏面から前記像担持体に前記転写搬送ベルトを当接させる複数の転写ローラとから形成され、前記転写搬送ベルト回転方向に相前後して配置されたこれら転写ローラ間で前記転写搬送ベルトと前記像担持体が接触して転写ニップが形成される。
本発明によれば、ニップ形成部材を、複数のベルト張架部材により張架されて循環移動することで記録材を搬送する転写搬送ベルトと、該転写搬送ベルトの裏面から前記像担持体に前記転写搬送ベルトを当接させる複数の転写ローラとから形成し、前記転写搬送ベルト回転方向に相前後して配置されたこれら転写ローラ間で前記転写搬送ベルトと前記像担持体を接触させるので、定着ニップを長く取ることができ、トナーを往復運動させながら記録材へ転写する態様において、記録材の凹凸が大きくて必要なトナー往復回数が増加させることができる一方で、周波数を特段高くしてトナーの追従性が損なわれることもなく、良好な画像を得ることができる。
本発明の第一実施形態に係るプリンタを示す概略構成図である。 図1のプリンタにおけるブラック用画像形成ユニットを示す拡大構成図である。 第1実施形態のプリンタで使用している二次転写バイアスの波形を示す波形図である。 トナー付着量と往復回数の関係についての観測実験を行った装置を示す概略構成図である。 二次転写ニップの用紙凹部における転写初期段階のトナーの挙動を示す拡大模式図である。 二次転写ニップの用紙凹部における転写中期段階のトナーの挙動を示す拡大模式図である。 二次転写ニップの用紙凹部における転写後期段階のトナーの挙動を示す拡大模式図である。 凹部転写性の評価結果がランク1〜5となる画像をそれぞれ示す図である。 白点出現性の評価結果がランク1〜5となる画像をそれぞれ示す図である。 凸部濃度再現性の評価結果がランク1〜5となる画像をそれぞれ示す図である。 比較例1、2に関わるプリンタを示す概略構成図である。 実施例1、比較例1、2における転写ニップ幅の値を示すグラフである。 転写ニップ幅を広げる他の構成を示す図である。 転写ニップ幅を広げる更に他の構成を示す図である。 転写ニップ幅を広げる別の構成を示す図である。 転写ニップ幅を広げる更に別の構成を示す図である。 本発明において使用され得る他の二次転写バイアスの波形を示す波形図である。 本発明において使用され得る更に他の二次転写バイアスの波形を示す波形図である。 本発明において使用され得る別の二次転写バイアスの波形を示す波形図である。 本発明において使用され得る更に別の二次転写バイアスの波形を示す波形図である。 本発明において使用され得るなお別の二次転写バイアスの波形を示す波形図である。
以下、本発明の第一実施形態に係る画像形成装置として、電子写真方式のカラープリンタ(以下、プリンタという)を説明する。なお、以下に記述する部材の抵抗値は、特に限定しない限り、温度22℃、相対湿度50%の環境下での値である。
まず、プリンタの基本的な構成について説明する。図1において、本プリンタは、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各トナー像を形成するため4つの画像形成ユニット1Y、1M、1C、1Kと、転写ユニット30と、光書込ユニット80と、定着装置90と、給紙カセット100と、レジストローラ対101とを備えている。
四つの画像形成ユニット1Y、1M、1C、1Kは、互いに異なる色のトナー(Y、M、C、K)を用いるが、それ以外では同じ構成であり、ユニット寿命到達時に交換されるようになっている。Kトナー像を形成するための画像形成ユニット1Kを例にすると、図2に示すように、該ユニットは、ドラム状の感光体2Kの周りに、帯電装置6K、現像装置8K、ドラムクリーニング装置3K、除電装置等を備えている。これらの装置が共通の保持体に保持されてプリンタ本体に対して一体的に脱着可能にすることで、プロセスカートリッジとして、それらを同時に交換できるようになっている。
感光体2Kは、ドラム基体の表面上に有機感光層が形成された例えば外径60[mm]程度のものであって、図中時計回り方向に回転駆動される。帯電装置6Kは、帯電バイアスが印加される帯電ローラ7Kを感光体2Kに接触あるいは近接させながら、帯電ローラ7Kと感光体2Kとの間に放電を発生させて、感光体2Kの表面を一様帯電せしめる。本実施形態では、トナーの正規帯電極性と同じマイナス極性に一様帯電せしめる。帯電バイアスとしては、直流電圧に交流電圧を重畳したものを採用している。帯電ローラ7Kは、金属製の芯金の表面に導電性弾性材料製の導電性弾性層が被覆されたものである。帯電ローラ等の帯電部材を感光体2Kに接触あるいは近接させる方式に代えて、帯電チャージャーによる方式を採用してもよい。
一様帯電せしめられた感光体2Kの表面は、後述する光書込ユニットから発せられるレーザー光によって光走査されてK用の静電潜像を担持する。このK用の静電潜像は、現像装置8Kによって現像されてKトナー像になる。そして、後述する中間転写ベルト31上に一次転写される。
ドラムクリーニング装置3Kは、一次転写工程(後述する一次転写ニップ)を経た後の感光体2Kの表面に付着している転写残トナーを除去するものである。回転駆動されるクリーニングブラシローラ4K、片持ち支持された状態で自由端を感光体2Kに当接させるクリーニングブレード5K等を有している。回転するクリーニングブラシローラ4Kで転写残トナーを感光体2Kの表面から掻き取ったり、クリーニングブレード5Kで転写残トナーを感光体2Kの表面から掻き落としたりする。クリーニングブレード5Kは、その片持ち支持端側を自由端側よりもドラム回転方向下流側に向けたカウンタ方向で、感光体2Kに当接している。
除電装置は、ドラムクリーニング装置3Kによってクリーニングされた後の感光体2Kの残留電荷を除電するものである。この除電により、感光体2Kの表面が初期化されて次の画像形成に備えられる。
なお、現像装置8Kをもう少し詳述すると、該現像装置は、現像ロール9Kを内包する現像部12Kと、ケーシング内でK現像剤を撹拌搬送する現像剤搬送部13Kとを有している。そして、現像剤搬送部13Kは、第一スクリュー部材10Kを収容する第一搬送室と、第二スクリュー部材11Kを収容する第二搬送室とを有している。それらスクリュー部材は、それぞれ、軸線方向の両端部がそれぞれ軸受けによって回転自在に支持された回転軸部材と、その周面に螺旋状に突設せしめられた螺旋羽根とを具備している。
第一スクリュー部材10Kを収容する第一搬送室と、第二スクリュー部材11Kを収容する第二搬送室とは、仕切壁によって仕切られているが、仕切壁におけるスクリュー軸線方向の両端箇所には、それぞれ両搬送室を連通させる連通口が形成されている。第一スクリュー部材10Kは、螺旋羽根内に保持するK現像剤を、回転駆動に伴って回転方向に撹拌しながら、図中の紙面に直交する方向の奥側から手前側に向けて搬送する。第一スクリュー部材10Kと、現像ロール9Kとは互いに向き合って平行配設されているため、このときのK現像剤の搬送方向は、現像ロール9Kの回転軸線方向に沿った方向でもある。そして、第一スクリュー部材10Kは、現像ロール9Kの表面に対してK現像剤をその軸線方向に沿って供給していく。
第一スクリュー部材10Kの図中手前側端部付近まで搬送されたK現像剤は、仕切壁の図中手前側端部付近に設けられた連通開口を通って、第二搬送室内に進入した後、第二スクリュー部材11Kの螺旋羽根内に保持される。そして、第二スクリュー部材11Kの回転駆動に伴って、回転方向に撹拌されながら、図中手前側から奥側に向けて搬送されていく。
第二搬送室内において、ケーシングの下壁には周知のトナー濃度センサが設けられており、第二搬送室内のK現像剤のKトナー濃度を検知する。Kトナー濃度センサとしては、透磁率センサが用いられている。Kトナーと磁性キャリアとを含有するK現像剤の透磁率は、Kトナー濃度と相関関係があるため、透磁率センサは、Kトナー濃度を検知していることになる。
本プリンタには、Y、M、C、K用の現像装置の第二収容室内にY、M、C、Kの各色トナーをそれぞれ個別に補給するためのY、M、C、Kのトナー補給手段が設けられている。そして、プリンタの制御部は、RAMに、Y、M、C、Kの各トナー濃度検知センサからの出力電圧値の目標値であるY、M、C、K用のVtrefを記憶している。Y、M、C、Kの各トナー濃度検知センサからの出力電圧値と、Y、M、C、K用のVtrefとの差が所定値を超える場合には、その差に応じた時間だけY、M、C、Kの各トナー補給手段を駆動する。これにより、Y、M、C、K用の現像装置における第二搬送室内にY、M、C、Kの各色トナーが補給される。
現像部12K内に収容されている現像ロール9Kは、第一スクリュー部材10Kに対向しているとともに、ケーシングに設けられた開口を通じて、感光体2Kにも対向している。また、現像ロール9Kは、回転駆動される非磁性パイプからなる筒状の現像スリーブと、その内部にスリーブに連れ回らないように固定されたマグネットローラとを具備している。そして、第一スクリュー部材10Kから供給されるK現像剤をマグネットローラの発する磁力によってスリーブ表面に担持しながら、スリーブの回転に伴って、感光体2Kに対向する現像領域に搬送する。
現像スリーブには、トナーと同極性であって、感光体2Kの静電潜像よりも大きく、且つ感光体2Kの一様帯電電位よりも小さな現像バイアスが印加される。これにより、現像スリーブと感光体2Kの静電潜像との間には、現像スリーブ上のKトナーを静電潜像に向けて静電移動させる現像ポテンシャルが作用する。また、現像スリーブと感光体2Kの地肌部との間には、現像スリーブ上のKトナーをスリーブ表面に指向させる非現像ポテンシャルが作用する。それら現像ポテンシャル及び非現像ポテンシャルの作用により、現像スリーブ上のKトナーが感光体2Kの静電潜像に選択的に転移して、静電潜像をKトナー像に現像する。Y、M、C用の画像形成ユニット1Y、1M、1Cにおいても、K用の画像形成ユニット1Kと同様に、感光体2Y、2M、2C上にY、M、Cの各トナー像が形成される(以下、トナーの色違いを問題にしない場合には、適宜Y、M、C、Kを省略する)。
図1に戻って、画像形成ユニット1Y、1M、1C、1Kの上方に配設されている光書込ユニット80は、パーソナルコンピュータ等の外部機器から送られてくる画像情報に基づいてレーザーダイオードから発したレーザー光により、感光体2Y、2M、2C、2Kを光走査する。この光走査により、感光体2Y、2M、2C、2K上にY、M、C、K用の各静電潜像が形成される。具体的には、感光体2Yの一様帯電した表面の全域のうち、レーザー光が照射された箇所は、電位を減衰せしめる。これにより、レーザー照射箇所の電位が、それ以外の箇所(地肌部)の電位よりも小さい静電潜像となる。なお、光書込ユニット80は、光源から発したレーザー光を、ポリゴンミラーで主走査方向に偏光せしめながら、複数の光学レンズやミラーを介して各感光体に照射するものである。LEDアレイの複数のLEDから発したLED光によって光書込を行うものを採用してもよい。
画像形成ユニット1Y、1M、1C、1Kの下方には、無端状の中間転写ベルト31を張架しながら図中反時計回り方向に循環移動せしめる中間転写ユニットが配設されている。この転写ユニット30は、像担持体たる中間転写ベルト31の他に、駆動ローラ32、二次転写裏面ローラ33、クリーニングバックアップローラ34、四つの一次転写ローラ35、ニップ形成部材を構成し二次転写ローラである二つのニップ形成ローラ36A、36B、ベルトクリーニング装置37、濃度センサ等を有している。
中間転写ベルト31は、そのループ内側に配設されたベルト張架部材たる駆動ローラ32、二次転写裏面ローラ33、クリーニングバックアップローラ34、及び一次転写ローラ35に張架されている。そして、図中反時計回り方向に回転駆動される駆動ローラ32の回転力により、同方向に無端移動せしめられる。中間転写ベルト31としては、次のような特性を有するものを用いている。即ち、厚みは20[μm]〜200[μm]、好ましくは60[μm]程度である。また、体積抵抗率は1e6[Ωcm]〜1e12[Ωcm]、好ましくは約1e9[Ωcm]程度である(三菱化学製ハイレスターUP MCP HT45にて、印加電圧100Vの条件で測定)。また、引っ張り弾性率は、2.6[GPa]である。材料は、カーボン分散ポリイミド樹脂である。
四つの一次転写ローラ35Y、35M、35C、35Kは、無端移動せしめられる中間転写ベルト31を、感光体2Y、2M、2C、2Kとの間に挟み込んでいる。これにより、中間転写ベルト31のおもて面と感光体2Y、2M、2C、2Kとが当接するY、M、C、K用の各一次転写ニップが形成される。トナー像形成手段である各一次転写ローラ35には、それぞれ一次転写バイアスが印加される。これにより、各感光体2上のY、M、C、Kの各トナー像と各一次転写ローラ35との間に転写電界が形成される。Y用の感光体2Yの表面に形成されたYトナーは、感光体2Yの回転に伴ってY用の一次転写ニップに進入する。そして、転写電界やニップ圧の作用により、感光体2Y上から中間転写ベルト31上に一次転写される。このようにしてYトナー像が一次転写せしめられた中間転写ベルト31の部分が、その後、M、C、K用の各一次転写ニップを順次通過する。そして、感光体2M、2C、2K上のM、C、Kの各トナー像が、Yトナー像上に順次重ね合わされて一次転写される。この重ね合わせの一次転写により、中間転写ベルト31上には4色重ね合わせトナー像が形成される。
一次転写ローラ35は、金属製の芯金と、その表面上に固定された導電性のスポンジ層とを具備している弾性ローラから成り、外径は16[mm]である(芯金の径は10[mm])。なお、接地された外径30[mm]の金属ローラを10[N]の力でスポンジ層に押し当てた状態で一次転写ローラ心金に1000[V]の電圧を印加したときに流れる電流Iから、オームの法則(R=V/I)に基づいて算出したスポンジ層の抵抗Rは、約3E7Ωとなっている。このような一次転写ローラ35に対して、一次転写バイアスを定電流制御で印加する。なお、一次転写ローラ35に代えて、転写チャージャーや転写ブラシ等を採用してもよい。
また、二次転写裏面ローラ33の外径は約24[mm]で、その芯金の径は約16[mm]である。芯金の表面に、導電性のNBR系ゴム層が被覆されていて、その抵抗Rは1e6[Ω]〜1e12[Ω]、好ましくは約4E7[Ω]である。抵抗Rは、一次転写ローラと同様の方法によって測定された値である。
ニップ形成ローラ36が接地されているのに対し、二次転写裏面ローラ33には、二次転写バイアス電源39によって二次転写バイアスが印加される。これにより、二次転写裏面ローラ33とニップ形成ローラ36との間に、トナーを静電移動させる二次転写電界が形成される。
また、中間転写ベルト31のループ外側に配設され転写搬送ベルト40のループ内側に内接し転写搬送ベルト回転方向に相前後して配置されたニップ形成ローラ36A、36Bの外径はそれぞれ約24[mm]で、その芯金の径は約14[mm]である。芯金の表面に、導電性のNBR系ゴム層が被覆されていて、その抵抗Rは1E6Ω以下である。抵抗Rは、一次転写ローラと同様の方法によって測定された値である。
二次転写バイアス電源39は、直流電源39Aと交流電源39Bとを有しており、二次転写バイアスとして、直流電圧に交流電圧を重畳せしめたものを出力することができる。また、二次転写バイアス電源39は、定電流制御を行うことも可能である。なお、重畳バイアスを二次転写裏面ローラ33の芯金に印加しつつ、ニップ形成ローラ36A、36Bの芯金を接地する代わりに、重畳バイアスをニップ形成ローラ36A、36Bの両芯金に印加しつつ、二次転写裏面ローラ33の芯金を接地してもよい。この場合、直流電圧の極性を異ならせる。具体的には、図示のように、マイナス極性のトナーを用い、且つニップ形成ローラ36A、36Bを接地した条件で、二次転写裏面ローラ33に重畳バイアスを印加する場合には、直流電圧としてトナーと同じマイナス極性のものを用いて、重畳バイアスの時間平均の電位をトナーと同じマイナス極性にする。これに対し、二次転写裏面ローラ33を接地し、且つ重畳バイアスをニップ形成ローラ36A、36Bに印加する場合には、直流電圧としてトナーとは逆のプラス極性のものを用いて、重畳バイアスの時間平均の電位をトナーとは逆のプラス極性にする。重畳バイアスを二次転写裏面ローラ33やニップ形成ローラ36A、36Bに印加する代わりに、直流電圧をいずれか一方のローラに印加するとともに、交流電圧を他方のローラに印加してもよい。交流電圧としては、本実施形態では図3に示すように、正弦波状の波形のものを採用しているが、周期的に大きさと向きが変化するものであればよく、矩形波状の波形や三角波状の波形や台形波状の波形のものを用いてもよい。なお、用紙Pとして、ザラ紙のような表面凹凸の大きなものを用いずに、普通紙のような表面凹凸の小さなものを用いる場合には、凹凸パターンに倣った濃淡パターンが出現しないので、転写バイアスとして、直流電圧だけから成るものを印加してもよい。但し、ザラ紙のような表面凹凸の大きなものを用いるときには、転写バイアスを、直流電圧だけから成るものから、重畳バイアスに切り替える必要がある。また、電界を形成するために本実施形態では定電圧を用いているが、別の方法で電界を形成してもよい。例えば、直流成分に対して定電流制御を行い、交流成分を電圧印加する形をとっても所定の効果を得ることができる。
二次転写ニップを通過した後の中間転写ベルト31には、用紙Pに転写されなかった転写残トナーが付着している。これは、中間転写ベルト31のおもて面に当接しているベルトクリーニング装置37によってベルト表面からクリーニングされる。中間転写ベルト31のループ内側に配設されたクリーニングバックアップローラ34は、ベルトクリーニング装置37によるベルトのクリーニングをループ内側からバックアップする。
図1において、転写ユニット30の下方には、記録材である用紙Pを複数枚重ねた紙束の状態で収容している給紙カセット100が配設されている。この給紙カセット100は、紙束の一番上の用紙Pに給紙ローラ100aを当接させており、これを所定のタイミングで回転駆動させることで、その用紙Pを給紙路に向けて送り出す。給紙路の末端付近には、レジストローラ対101が配設されている。このレジストローラ対101は、給紙カセット100から送り出された用紙Pをローラ間に挟み込むとすぐに回転を停止させる。そして、挟み込まれた用紙Pを二次転写ニップ内で中間転写ベルト31上の4色重ね合わせトナー像に同期させ得るタイミングで回転駆動を再開して、用紙Pを二次転写ニップに向けて送り出す。二次転写ニップで用紙Pに密着せしめられた中間転写ベルト31上の4色重ね合わせトナー像は、二次転写電界やニップ圧の作用によって用紙P上に一括して二次転写され、用紙Pの白色と相まってフルカラートナー像となる。このようにして表面にフルカラートナー像が形成された用紙Pは、二次転写ニップを通過すると、ニップ形成ローラ36Bや中間転写ベルト31から曲率分離される。
二次転写ニップの用紙搬送方向下流側には、定着装置90が配設されている。この定着装置90は、ハロゲンランプ等の発熱源を内包する定着ローラ91と、これに所定の圧力で当接しながら回転する加圧ローラ92とを有し、これらによって定着ニップを形成している。定着装置90内に送り込まれた用紙Pは、その未定着トナー像担持面を定着ローラ91に密着させる姿勢で、定着ニップに挟まれる。そして、加熱や加圧の影響によってトナー像中のトナーが軟化して、フルカラー画像が定着せしめられる。定着装置90内から排出された用紙Pは、定着後搬送路を経由した後、機外へと排出される。
モノクロ画像を形成する場合には、転写ユニット30におけるY、M、C用の各一次転写ローラ35Y、35M、35Cを支持する支持板を移動させて、一次転写ローラ35Y、35M、35Cを、感光体2Y、2M、2Cから遠ざける。これにより、中間転写ベルト31のおもて面を感光体2Y、2M、2Cから引き離して、中間転写ベルト31をK用の感光体2Kだけに当接させる。この状態で、四つの画像形成ユニット1のうち、K用の画像形成ユニット1Kだけを駆動して、Kトナー像を感光体2K上に形成する。
本実施形態における二次転写バイアスについて、二次転写バイアスは、二次転写裏面ローラ33の芯金に印加される。電圧出力手段たる二次転写バイアス電源39は、転写バイアスを印加する転写バイアス印加手段として機能している。また、二次転写裏面ローラの芯金に二次転写バイアスが印加されると、第一部材たる二次転写裏面ローラ33の芯金と、第二部材たるニップ形成ローラ36の芯金との間に、電位差が発生する。よって、二次転写バイアス電源39は、電位差発生手段としても機能している。なお、電位差は、絶対値として取り扱われることが一般的であるが、本明細書では、極性付きの値として取り扱うものとする。より詳しくは、二次転写裏面ローラ33の芯金の電位から、ニップ形成ローラ36の芯金の電位を差し引いた値を、電位差として取り扱うことにする。かかる電位差の時間平均値は、本実施形態のように、トナーとしてマイナス極性のものを用いる構成では、その極性がマイナスになった場合に、ニップ形成ローラ36の電位を二次転写裏面ローラ33の電位よりもトナーの帯電極性とは逆極性側(本実施形態ではプラス側)に大きくすることになる。よって、トナーを二次転写裏面ローラ側からニップ形成ローラ側に静電移動させることになる。
また、本実施形態のプリンタにおいては、既に述べたように、二次転写バイアスを二次転写裏面ローラ33の芯金に印加し、且つニップ形成ローラ36の芯金を接地している(0V)ので、二次転写裏面ローラ33の芯金の電位は、そのまま両芯金の電位差となる。そして、両芯金の電位差は、オフセット電圧Voffと同じ値の直流成分(Vave)と、ピークツウピーク電圧Vppと同じ値の交流成分(Epp)とから構成される。
本実施形態における二次転写バイアスの波形の一例を示す図3から分かるように、本実施形態のプリンタでは、オフセット電圧Voffとして、マイナス極性のものを採用している。二次転写裏面ローラ33に印加される二次転写バイアスのオフセット電圧Voffの極性をマイナスにすることで、二次転写ニップ内において、マイナス極性のトナーを二次転写裏面ローラ33側からニップ形成ローラ36側に相対的に押し出すことが可能になる。二次転写バイアスの極性がトナーと同じマイナス極性になっているときには、二次転写ニップ内において、マイナス極性のトナーを二次転写裏面ローラ33側からニップ形成ローラ36側に静電的に押し出す。これにより、中間転写ベルト31上のトナーを用紙P上に転移させる。一方、二次転写バイアスの極性がトナーとは逆のプラス極性になっているときには、二次転写ニップ内において、マイナス極性のトナーをニップ形成ローラ36側から二次転写裏面ローラ33側に向けて静電的に引き寄せる。これにより、用紙Pに転移させたトナーを中間転写ベルト31側に再び引き寄せる。但し、二次転写バイアスの時間平均電圧Vaveの値(本実施形態ではオフセット電圧Voffと同じ値)がマイナス極性であるので、相対的には、トナーは二次転写裏面ローラ33側からニップ形成ローラ36側に静電的に押し出されるのである。なお、同図において、戻り電位ピーク値Vrは、トナーとは逆極性であるプラス側のピーク値を示している。
このように極性を変えながら交互に電界を形成させることで、トナーが像担持体たる中間転写ベルトと記録材たる用紙の間を往復運動される。往復運動したトナーと接触したトナーは中間転写ベルトとの付着力が弱まり往復運動を行うようになる。この動作が繰り返されることで用紙の凹部へ十分なトナー量が転写される。
図3において、中間転写ベルトと用紙との電圧の差の、最大値と最小値の中心電圧であるオフセット電圧Voffは、二次転写バイアスの直流成分の値である。また、ピークツウピーク電圧Vppは、二次転写バイアスの交流成分のピークツウピーク電圧であり、正規の極性に帯電しているトナーを中間転写ベルト31から用紙Pへ移動させる方向(転写方向)の電位差をVt、同じく用紙Pから中間転写ベルト31に戻す方向の電位差をVrとする。
次に、トナー付着量と往復回数の関係について本発明者らが行った観測実験について説明する。本発明者らは、二次転写ニップ内におけるトナーの挙動を観測するために、特殊な観測実験装置を製造した(図4)。この観測実験装置は、透明基板210、現像装置231、Zステージ220、照明具241、顕微鏡242、高速度カメラ243、パーソナルコンピュータ244等を備えている。透明基板210は、ガラス板211と、その下面に形成されたITO(Indium Tin Oxide)から成る透明電極212と、透明電極212上に被覆された透明材料から成る透明絶縁層213とを具備している。この透明基板210は所定の高さ位置で支持され、図中上下左右方向に移動することが可能である。図示の例では、透明基板210が、平板状の金属板215を載置した基板221の上に位置しているが、Zステージ220の側方に配設された現像装置231の真上に移動することも可能である。なお、透明基板210の透明電極212は、接地された固定電極に接続されている。
現像装置231は、第一実施形態のプリンタにおける現像装置と同様の構成であり、スクリュー部材232、現像ロール233、ドクターブレード234等を有している。現像ロール233は、電源235によって現像バイアスが印加された状態で回転駆動される。
透明基板210を、現像装置231の真上で且つ現像ロール233に対して所定のギャップを介して対向する位置まで移動させると、現像ロール233上のトナーが透明基板210の透明電極212上に転移する。これにより、透明基板210の透明電極212上には所定の厚みのトナー層216が形成される。トナー層216に対する単位面積当たりのトナー付着量は、現像剤のトナー濃度、トナーの帯電量、現像バイアス値、基板210と現像ロール233とのギャップ、透明基板210の移動速度、現像ロール233の回転速度等によって調整することができる。トナー層216が形成された透明基板210を、金属板215上に導電性接着剤で貼り付された用紙214との対向位置まで平行移動させる。金属板215を載置し加重センサを設けた基板221は、Zステージ220上に設置されている。また、金属板215は、電圧増幅器217に接続されている。電圧増幅器217には、波形発生装置218によって直流電圧と交番電圧から成る転写バイアスが入力され、金属板215には電圧増幅器217によって増幅された転写バイアスが印加される。Zステージ220を駆動制御して金属板215を上昇させ、用紙214とトナー層216が所定の空隙幅になるまで金属板215を接近させる。
空隙幅を所定値にした状態で、金属板215に転写バイアスを印加してトナーの挙動を観察した。観察後、Zステージ220を駆動制御して金属板215を下降させ、用紙214を透明基板210から離間させると、トナー層216の一部が用紙214上に転写されていた。
トナー挙動の観察については、透明基板210の上方に配設されている顕微鏡242と高速度カメラ243を用いて行った。透明基板210は、ガラス板211、透明電極212、及び透明絶縁層213という各層が全て透明材料から成っているので、透明電極212の上方から、透明基板210を介して、透明基板210の下側にあるトナーの挙動を観察することができる。顕微鏡242としては、キーエンス社製のズームレンズVH−Z75から成るものを用いた。また、高速度カメラ243としては、フォトロン社製のFASTCAM−MAX 120KCを用いた。フォトロン社FASTCAM−MAX 120KCは、パーソナルコンピュータ244によって駆動制御される。顕微鏡242及び高速度カメラ243は、顕微鏡242の焦点を調整できるように構成されたカメラ支持手段によって支持されている。
透明基板210上におけるトナーの挙動を、次のようにして撮影した。即ち、まず、照明具241によってトナーの挙動の観察位置に照明光を照射して、顕微鏡242の焦点を調整する。次に、金属板215に転写バイアスを印加して、透明基板210の下面に付着しているトナー層216のトナーを、用紙214に向けて移動させる。このときのトナーの挙動を、高速度カメラ243で撮影した。
顕微鏡242の焦点を透明基板210上のトナー層216に合わせ、直流電圧(本例ではオフセット電圧Voffに該当)を200[V]に設定し、且つピークツウピーク電圧Vppを1000[V]にした条件にて、トナーの挙動を撮影した。すると、次のような現象が観察された。即ち、トナー層216中のトナー粒子は、転写バイアスの交流成分によって形成された交番電界により、透明基板210と用紙214との間を往復移動するが、その往復移動回数の増加とともに、往復移動するトナー粒子の量が増加した。具体的には、転写ニップにおいては、転写バイアスの交流成分の1周期(1/f)が到来する毎に、交番電界が1回作用してトナー粒子が1回往復移動する。初めの1周期では、図5に示すように、トナー層216のうち、層の表面に存在しているトナー粒子だけが層から離脱する。そして、用紙214の凹部に進入した後、再びトナー層216に戻ってくる。このとき、戻ったトナー粒子が、トナー層216のトナー粒子に衝突することで、後者のトナー粒子とトナー層216や透明基板210との付着力を弱める。これにより、次の1周期には、図6に示すように、前の1周期よりも多くのトナー粒子がトナー層216から離脱する。そして、用紙214の凹部に進入した後、再びトナー層216に戻ってくる。このとき、戻ったトナー粒子が、トナー層216中にまだ残っているトナー粒子に衝突することで、後者のトナー粒子とトナー層216や透明基板210との付着力を弱める。これにより、更に次の1周期には、図7に示すように、前の1周期よりも更に多くのトナー粒子がトナー層216から離脱する。このように、トナー粒子は往復移動する毎に、その数を徐々に増やしていくことが分かった。
次に、現像されたトナー付着量と往復運動するトナー数の関係について、本発明者らは以下の方法で算出した。現像後の初期付着量や往復運動しているトナーの重さを測定することは難しいため、本観察実験において往復運動しているトナーの割合を調べる方法として、観察領域におけるITO電極上のトナーの被覆面積を代用特性として採用した。観察領域の面積をAo、観察領域における現像トナーの初期被覆面積をAi、各電圧周期でITO電極上に残ったトナーの被覆面積をArとし、現像後のトナーの初期被覆率をθi[%]、往復運動しているトナーの割合をRm[%]で表わすとき、θiとRmは式(1)、(2)で算出される。
θi=(Ai/Ao)×100 (1)
Rm=[(Ai-Ar)/Ai]×100 (2)
なお、電圧は周波数500[Hz]、Vpp:1.2[kV]、Voff:0[V]とした条件にてトナーの挙動を観察した。以下の表1は、初期被覆率θi毎の往復運動するトナーの割合Rmと往復運動の回数の関係を示している。表1より、往復運動の回数が多くなるほど、往復運動に参加するトナーの割合は増え、初期のトナー被覆率(即ち、現像したトナーの付着量)が少ないほど、往復運動するトナーを増やすには多くの往復回数が必要となることが分かる。
次に本発明者らが実際に行った更なる実験について説明する。
本発明者らは、第一実施形態のプリンタと同じ構成のプリント試験機を用意した。そして、このプリント試験機と後述する比較用の別のプリント試験機を用いて、種々のプリントテストを実施した。なお、転写バイアスは、直流成分、交流成分ともに定電圧で印加する。
本実験では、用紙Aにフルカラー画像の連続出力を行い、画像評価を行った。評価基準は凹部の転写性及び凸部(平滑部)の濃度再現性、放電に起因する白点の発生、及び画像部の中抜けの有無である。用紙Aとしては、レザック紙175kg(厚みが約220μm、凹凸差が最大で約100μmの用紙)を用いた。
凹部の転写性については、次のようにして評価した。即ち、表面凹凸の凹部内に十分量のトナーが進入して、凹部において十分な画像濃度が得られている場合を、ランク5として評価した。また、凹部内のごく僅かな領域が白く抜けた領域となっているか、あるいは凹部の画像濃度が平滑部よりも僅かに低い状態になっている場合を、ランク4として評価した。ランク4よりも、白抜けの領域が大きい場合、あるいは濃度低下が目立つ場合を、ランク3として評価した。ランク3に比べ、更に白抜けの領域が大きい場合、あるいは濃度低下が目立つ場合をランク2として評価した。そして、凹部が全体的に白く、全体的に溝の状態がはっきりと認識できる場合や、更に悪い場合をランク1として評価した。
放電に起因する白点の出現性については、次のようにして評価した。即ち、放電に起因するものと考えられる白点が認められない状態をランク5として評価した。また、白点が僅かに認められるものの、認められる数が少なく且つ大きさも小さいことから、ユーザーに提供する画質として問題ないレベルをランク4として評価した。ランク4に比べて白点が多く認められ、問題あるほど目立つ状態をランク3として評価した。ランク3に比べて更に白点が多く認められる場合をランク2として評価した。白点が画像全体に認められ、ランク2よりも更に悪い状態をランク1として評価した。なお、放電に起因する白点は点状に発生するのに対し、凹部の濃度が非常に薄い場合は凹部全体が白くなる。
また、凸部(平滑部)の濃度再現性については、次のようにして評価した。即ち、平滑部において十分な画像濃度を得られている場合をランク5とした。ランク5に比べてやや薄いが、問題のない濃さが得られている場合を、ランク4として評価した。ランク4に比べて更に薄く、ユーザーに提供する画質としては問題となる場合をランク3として評価した。ランク3に比べて更に薄い場合をランク2とし、平滑部が全体的に白っぽい場合やそれよりも薄い場合をランク1として評価した。
参考までに、凹部の転写性、放電に起因する白点の出現性及び凸部(平滑部)の濃度再現性における各ランクの黒ベタ画像を図8〜図10にそれぞれ示す。ユーザーに提供できる画質の許容レベルとしては、何れもランク4以上である。
また、画像の中抜けについては、横幅が5dotのライン画像を印刷し、ライン画像が途中で欠けていたり、歯抜けのようになっていないかを○×で判断した。
なお、線速は220mm/sと440mm/sとで実施し、交流電圧と直流電流を重畳させた場合の基準印加電圧値は下記の通りとした。また、交流電圧の波形は図3のような正弦波を用いた。
直流電圧:−1[kV]、交流電圧振幅Vpp:8[kV]、交流周波数:500Hz
図11は、本例に対する比較例1、2で用いたプリント試験機の概略構成図である。比較例1、2に関わるプリンタは、ニップ形成ローラ36が搬送ベルトなしで中間転写ベルト31のループ外側に配設されていて、ループ内側の二次転写裏面ローラ33と当接し、転写ニップを形成している。
第一実施形態におけるプリンタ試験機で転写した場合を実施例1、図11のプリント試験機において、ニップ形成ローラ36と二次転写裏面ローラ33の間の圧力を70Nとして転写した場合を比較例1、同じく圧力を140Nとして転写した場合を比較例2として、プリントテストを実施した。
図12は、実施例1と比較例1、2における二次転写ニップ幅の値を示したグラフである。図12より、実施例1に対して比較例1はニップ幅が狭く、比較例2は比較的ニップ幅が実施例1に近い構成となっていることが分かる。
表2は評価結果を示すものである。表2より、実施例1ではいずれの画像評価基準、線速でみても良好な画像が得られたのに対し、比較例1では低線速では問題がなかったが、高線速では凹部の転写性が悪化した。また、比較例2では、凹部の転写性については比較例1に比べて若干改善したが実施例1よりは悪く、また画像の中抜けも発生してしまった。
したがって、第一実施形態のように二次転写裏面ローラの転写搬送ベルト回転方向上・下流側にそれぞれローラで張架して広いニップ幅を形成させることで、線速が速くとも凹凸の大きい用紙に対し良好な画像を得ることが可能となることが確認された。
また、ニップ幅を広くする構成は第一実施形態のプリンタに限られず、以下のような構成であっても同様の効果を得ることが可能である。
例えば、図13に示すように、ニップ形成ローラ36が中間転写ベルト31のループ外側に配設され、且つ転写搬送ベルト40のループ内側に内接し、二次転写裏面ローラに対向する形で当接している状態で、ニップ形成ローラ36の転写搬送ベルト回転方向下流側に、転写搬送ベルト40を中間転写ベルト31に巻き付かせる巻付きローラ46が配置される構成である。アシストローラとしての巻付きローラ46によって、二次転写裏面ローラ側へ転写搬送ベルトを巻き付かせることでニップ幅を広く取ることが可能である。
また図14に示すように、二次転写裏面ローラ33に対し、ニップ形成ローラ36は中間転写ベルト31のループ外側に配設され、且つ転写搬送ベルト40のループ内側に内接し、二次転写裏面ローラに対向する形で当接されている状態で、転写搬送ベルト40が駆動ローラ41と従動ローラ42、及びニップ形成ローラの転写搬送ベルト搬送方向上・下流側それぞれに配置された第一アシストローラ45Aと第二アシストローラ45Bとで張架される構成である。このように,ニップ形成ローラ36で形成されるニップ幅に加え、更に二つのアシストローラによって中間転写ベルト31と転写搬送ベルト40を接触させることで擬似的にニップ幅を広くしてもよい。
なお、図15のように第一アシストローラ45Aと第二アシストローラ45Bが、像担持体である中間転写ベルト31を挟んで二次転写ローラであるニップ形成ローラ36と対向する裏面ローラである二次転写裏面ローラ33のベルト搬送方向(像担持体回転方向)の上流側と下流側それぞれに配置され、中間転写ベルト31を二次転写ローラ36の方に押し当てる構成によって、ニップ幅を広くしてもよい。
更に、図16に示すように、二つの二次転写裏面ローラ33A、33Bと二つのニップ形成ローラ36A、36Bとによって中間転写ベルト31と転写搬送ベルト40を当接させ、ニップ幅を広く取るような構成であってもよい。
なお、交流バイアスの電圧印加部分の波形(電圧波形)は第一実施形態で使用された波形に限定されるものでなく、周期的に大きさと向きが変化するもの(例えば矩形波交流)であれば足り、対称波に限定されるものでもない(例えば三角波交流)。正弦波の場合は、二次転写裏面ローラ33とニップ形成ローラ36における電圧印加時間の電位差の時間平均値であるVaveが、二次転写バイアスの直流成分であるオフセット電圧Voffと等しくなる(図3参照)が、このような交流電圧では、往復運動に必要なVrに対して、必然的にVtが大きくなり、特にトナーの付着量が多い場合や、用紙の抵抗が高い場合に、放電跡が発生し易い問題が生じるため、Voffを小さくする等して調整する必要があった。これに対し、図17〜図21に示すような、交流成分のVoffを挟んで、トナーを戻す側の波形の面積を、トナーを転写する側の波形の面積より小さくして、重畳電圧の最大値と最小値の中心電圧(Voff)よりも重畳電圧の時間平均電圧(Vave)が転写方向側にあるようにすることで、必要以上に高いVtが印加されることがないことを本発明者らは確認した。
1 画像形成ユニット
31 中間転写ベルト
35 一次転写ローラ
36 ニップ形成ローラ(二次転写ローラ)
40 転写搬送ローラ
45 アシストローラ
特開2008−185890号公報 特開2006−267486号公報 特開2008−058585号公報 特開平09−146381号公報 特開平04−086878号公報 特開2012−063746号公報

Claims (7)

  1. おもて面にトナー像を担持する像担持体と、前記像担持体のおもて面に当接して前記像担持体との間で転写ニップを形成するニップ形成部材と、前記ニップ形成部材に対向し、前記像担持体の裏面側に設けられる対向部材とを有し、前記転写ニップ内に挟み込まれた記録材に対して前記像担持体上のトナー像を転写するために、前記記録材と前記像担持体の間に交流成分を有する転写バイアスの電位差が形成され、前記電位差によって形成される電界が、正規の極性に帯電しているトナーを像担持体側から記録材側へ転写させる方向の電界と、記録材側から像担持体側に戻す方向の電界との繰り返しからなるものである画像形成装置において、
    前記ニップ形成部材が、複数のベルト張架部材により張架されて循環移動することにより前記記録材を搬送する転写搬送ベルトと、該転写搬送ベルトの裏面から前記像担持体に前記転写搬送ベルトを当接させる複数の転写ローラとから形成され、前記転写搬送ベルト回転方向に相前後して配置されたこれら転写ローラ間で前記転写搬送ベルトと前記像担持体が接触して前記転写ニップを形成することを特徴とする画像形成装置。
  2. おもて面にトナー像を担持する像担持体と、前記像担持体のおもて面に当接して前記像担持体との間で転写ニップを形成するニップ形成部材と、前記ニップ形成部材に対向して前記像担持体の内部に配された対向部材とを有し、前記転写ニップ内に挟み込まれた記録材に対して前記像担持体上のトナー像を転写するために、前記記録材と前記像担持体の間に交流成分を有する転写バイアスの電位差が形成され、前記電位差によって形成される電界が、正規の極性に帯電しているトナーを像担持体側から記録材側へ転写させる方向の電界と、記録材側から像担持体側に戻す方向の電界との繰り返しからなるものである画像形成装置において、
    前記ニップ形成部材は、複数のベルト張架部材により張架されて循環移動することにより前記記録材を搬送する転写搬送ベルトと、該転写搬送ベルトの裏面から前記像担持体に前記転写搬送ベルトを当接させる転写ローラとから形成され、且つ前記転写ローラの転写搬送ベルト回転方向下流側で前記転写搬送ベルトを前記像担持体に接触させるアシストローラと前記転写ローラとによって転写ニップを形成することを特徴とする画像形成装置。
  3. おもて面にトナー像を担持する像担持体と、前記像担持体のおもて面に当接して前記像担持体との間で転写ニップを形成するニップ形成部材と、前記ニップ形成部材に対向して前記像担持体の内部に配された対向部材とを有し、前記転写ニップ内に挟み込まれた記録材に対して前記像担持体上のトナー像を転写するために、前記記録材と前記像担持体の間に交流成分を有する転写バイアスの電位差が形成され、前記電位差によって形成される電界が、正規の極性に帯電しているトナーを像担持体側から記録材側へ転写させる方向の電界と、記録材側から像担持体側に戻す方向の電界との繰り返しからなるものである画像形成装置において、
    前記ニップ形成部材は、複数のベルト張架部材により張架されて循環移動することにより前記記録材を搬送する転写搬送ベルトと、該転写搬送ベルトの裏面から前記像担持体に前記転写搬送ベルトを当接させる転写ローラとから形成され、且つ前記転写ローラの転写搬送ベルト回転方向上流側と下流側にそれぞれ前記転写搬送ベルトを前記像担持体に接触させる第一アシストローラと第二アシストローラが配置され、これらによって転写ニップを形成することを特徴とする画像形成装置。
  4. おもて面にトナー像を担持する像担持体と、前記像担持体のおもて面に当接して前記像担持体との間で転写ニップを形成するニップ形成部材と、前記ニップ形成部材に対向して前記像担持体の内部に配された対向部材とを有し、前記転写ニップ内に挟み込まれた記録材に対して前記像担持体上のトナー像を転写するために、前記記録材と前記像担持体の間に交流成分を有する転写バイアスの電位差が形成され、前記電位差によって形成される電界が、正規の極性に帯電しているトナーを像担持体側から記録材側へ転写させる方向の電界と、記録材側から像担持体側に戻す方向の電界との繰り返しからなるものである画像形成装置において、
    前記ニップ形成部材である転写ローラと前記像担持体を挟んで対向する裏面ローラの、像担持体回転方向の上流側と下流側にそれぞれ前記像担持体を前記ニップ形成部材の方へ押し当てる第一アシストローラと第二アシストローラが配置され、それらによって転写ニップを形成することを特徴とする画像形成装置。
  5. おもて面にトナー像を担持する像担持体と、前記像担持体のおもて面に当接して前記像担持体との間で転写ニップを形成するニップ形成部材と、前記ニップ形成部材に対向して前記像担持体の内部に配された対向部材とを有し、前記転写ニップ内に挟み込まれた記録材に対して前記像担持体上のトナー像を転写するために、前記記録材と前記像担持体の間に交流成分を有する転写バイアスの電位差が形成され、前記電位差によって形成される電界が、正規の極性に帯電しているトナーを像担持体側から記録材側へ転写させる方向の電界と、記録材側から像担持体側に戻す方向の電界との繰り返しからなるものである画像形成装置において、
    前記ニップ形成部材が、複数のベルト張架部材により張架されて循環移動することにより前記記録材を搬送する転写搬送ベルトと、該転写搬送ベルトの裏面から前記像担持体に前記転写搬送ベルトを当接させる複数の転写ローラとから形成され、前記複数の転写ローラのそれぞれに前記像担持体を挟んで対向する複数の裏面ローラが配置され、前記複数の転写ローラと前記複数の裏面ローラとによって転写ニップを形成することを特徴とする画像形成装置。
  6. 時間平均電圧(Vave)が前記ニップ形成部材と前記対向部材との電圧の差の、最大値と最小値の中心電圧(Voff)と同じか、それより転写方向側にある電圧条件で転写を行うことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  7. 前記交流成分と直流成分が重畳された電圧波形において、重畳電圧の最大値と最小値の中心電圧(Voff)よりも、重畳電圧の時間平均電圧(Vave)が転写方向側にあることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の画像形成装置。
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