JP2017089473A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】水冷式のインタークーラを備える内燃機関において、定常運転時に限定されず、幅広い運転状態において冷媒の濃度が規定濃度から外れているか否かを判定する。【解決手段】水冷式インタークーラ(I/C)を備える内燃機関の制御装置において、ECUは、規定濃度の冷媒がI/Cに流通していることを前提とした要求F/F冷媒流量を算出する。次に、出ガス温度と目標温度の差分値に所定のゲインを乗じた値を要求F/B冷媒流量として算出し、要求F/F冷媒流量に要求F/B冷媒流量を加算することにより要求冷媒流量を算出する。要求冷媒流量から要求F/F冷媒流量を差し引いて得られる指標値の所定期間の時間平均値dQwを算出する。そして、dQw<判定閾値の成立が認められた場合に、冷媒濃度が規定濃度よりもリーンであると判定する。【選択図】図8

Description

本発明は、内燃機関の制御装置に関し、詳しくは、水冷式インタークーラを備える内燃機関の制御装置に関する。
従来、例えば特許文献1には、冷却水に含まれる冷却液(LLC)の濃度を検出し、濃度変化に起因した内燃機関の冷却不足や過冷却等を抑制するための冷却制御システムが開示されている。このシステムでは、より詳しくは、内燃機関の定常運転時にウォーターポンプの吐出量を変更し、その際の冷却水温の変化率の高低から冷却水のLLC濃度を推定する。
特開2007−211671号公報 特開平10−259730号公報
ところで、過給機を備える内燃機関には、圧縮された空気を冷却するためのインタークーラが備えられている。インタークーラには水冷式のものと空冷式のものとがある。水冷式のインタークーラは、流入する冷媒の流量を可変させて冷却効率を調整することができるので、吸気ガスの過冷却による凝縮水の発生や冷却不足による充填効率低下を抑制する点において優れている。
水冷式インタークーラは、規定濃度の冷媒(例えばLLC濃度50%)が循環していることを前提として、インタークーラを通過した吸気ガスの温度が目標温度となるための冷媒の流量を算出している。これは、冷媒の濃度が異なると単位流量当たりの冷却効率に違いが出る上、冷媒の濃度差に応じた粘度の違いによって流量に差が生じるからである。このため、冷媒の補充や交換等によって冷媒の濃度が規定の濃度から外れてしまうと、吸気ガスの過冷却や冷却不足を招くおそれがある。
そこで、上記課題に対する対策として、上記従来の技術を水冷式インタークーラの冷媒に対して適用して、冷媒の濃度が規定濃度から外れているか否かを推定することが考えられる。しかしながら、上記従来の推定技術では、内燃機関の定常運転時に冷却水のLLC濃度を推定する構成のため、推定の機会が限定的であるという課題がある。
本発明は、上述のような課題に鑑みてなされたもので、水冷式のインタークーラを備える内燃機関において、定常運転時に限定されず、幅広い運転状態において冷媒の濃度が規定濃度から外れているか否かを判定することが可能な内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記の目的を達成するため、
内燃機関の吸気通路に配置された水冷式インタークーラと、
前記水冷式インタークーラに冷媒を流通させるための電動式のウォーターポンプと、
前記水冷式インタークーラから排気されるガス温度を取得するガス温度取得手段と、
前記ガス温度が目標温度となるための要求冷媒流量を、フィードフォワード制御及びフィードバック制御により算出する要求冷媒流量算出手段と、を備え、
前記水冷式インタークーラに流通する冷媒流量が前記要求冷媒流量となるように前記ウォーターポンプを動作させる内燃機関の制御装置において、
前記要求冷媒流量算出手段は、
前記水冷式インタークーラに規定濃度の冷媒を流通させた場合の前記要求冷媒流量である要求F/F冷媒流量を、前記フィードフォワード制御によって計算するフィードフォワード手段と、
前記ガス温度を前記目標温度に追従させるための前記要求冷媒流量の補正流量を、前記フィードバック制御によって計算するフィードバック手段と、
前記要求F/F冷媒流量に前記補正流量を加算して得られる値を前記要求冷媒流量として算出する補正手段と、を含み、
前記要求F/F冷媒流量に対する前記要求冷媒流量の増減に対応して変化する指標値を所定の制御周期毎に計算し、所定期間に計算された前記指標値の平均値と判定閾値との比較に基づいて、冷媒の濃度が前記規定濃度から外れているかを判定する判定手段を備えることを特徴としている。
冷媒流量は冷媒の粘度に依存し、また冷媒の粘度は濃度に依存する。このことから、要求F/F冷媒流量に対する要求冷媒流量の増減は、冷媒の規定濃度に対するズレの有無を判断する上での指標になり得る。本発明によれば、要求F/F冷媒流量に対する要求冷媒流量の増減に対応する指標値に基づいて冷媒の濃度が規定濃度から外れているか否かを判定することが行なわれる。このため、本発明によれば、定常運転時に限定されず、幅広い運転状態において冷媒濃度が規定濃度から外れているか否かを判定することが可能となる。
本発明の実施の形態の制御装置のシステム構成を説明するための図である。 水冷式のインタークーラの冷却特性を示す図である。 内燃機関の運転状態に応じた要求冷媒流量の推移の一例を模式的に示す図である。 出ガス温度制御を実行した場合の各種状態量の変化を示すタイムチャートである。 冷媒濃度の差によるI/C冷却効率の特性を示す図である。 冷媒濃度の差によるW/Pの送水量の特性を示す図である。 出ガス温度制御が行われている場合の要求F/F冷媒流量及び要求冷媒流量の時間変化特性を示す図である。 本発明の実施の形態1のシステムが冷媒の濃度判定を行う際に実行するルーチンのフローチャートである。
実施の形態1.
以下、本発明の実施の形態1について図を参照して説明する。
[実施の形態1のシステム構成]
図1は、本発明の実施の形態の制御装置のシステム構成を説明するための図である。図1に示すように、本実施の形態のシステムは、内燃機関10を備えている。内燃機関10は、車両等の移動体に搭載される直列4気筒ディーゼルエンジンとして構成されている。但し、内燃機関10の種別、気筒数および気筒配列はこれに限定されない。内燃機関10の各気筒には、吸気通路12および排気通路14が連通している。
吸気通路12には、過給機16のコンプレッサ16aが設置されている。コンプレッサ16aは、排気通路14に配置されたタービン16bの回転により駆動される。コンプレッサ16aよりも下流側の吸気通路12は、内燃機関10の吸気マニホールド(図示しない)に接続され、この吸気マニホールドには水冷式インタークーラ(「I/C」とも称する)18が内蔵されている。インタークーラ18の熱交換部位であるコアには内部通路(図示しない)が形成され、この内部通路が冷媒循環通路20に接続されている。
冷媒循環通路20には、冷媒循環通路20内に冷媒を循環させるための電動式のウォーターポンプ(以下、「W/P」とも称する)22と、ラジエータ24とが設けられている。インタークーラ18同様、ラジエータ24のコアには内部通路(図示しない)が形成され、この内部通路が冷媒循環通路20に接続されている。インタークーラ18の内部通路を流れる冷媒と吸気との間で熱交換が行われ、ラジエータ24の内部通路を流れる冷媒と外気との間で熱交換が行われる。
また、本実施の形態のシステムは、排気通路14が接続されている排気マニホールド(図示しない)と、コンプレッサ16aよりも下流側の吸気通路12とを接続する高圧EGR通路26を備えている。高圧EGR通路26にはEGRバルブとEGRクーラ(何れも図示しない)が設けられており、EGRバルブを操作して高圧EGR通路26を開くことで排気通路14へ流れる排気(EGRガス)の一部が吸気通路12に還流される。
また、本実施の形態のシステムは、ECU(Electronic Control Unit)30を備えている。ECU30は、少なくとも入出力インタフェースとメモリとCPUとを備えている。入出力インタフェースは、内燃機関10および移動体に取り付けられた各種センサからセンサ信号を取り込むとともに、内燃機関10が備えるアクチュエータに対して操作信号を出力するために設けられる。ECU30が信号を取り込むセンサには、インタークーラ18の上流側の吸気通路12に設けられ、インタークーラ18へ流入するガス(以下、「入りガス」と称する)の温度を検出する温度センサ32、インタークーラ18の下流側の吸気通路12に設けられ、インタークーラ18を通過した吸気ガス(以下、「出ガス」と称する)の温度を検出する温度センサ34(ガス温度取得手段)、及びインタークーラ18の上流側の冷媒循環通路20に設けられ、インタークーラ18へ流入する冷媒の温度(以下、「冷媒温度」と称する)を検出する温度センサ36が含まれる。ECU30が操作信号を出すアクチュエータには、上述したW/P22やEGRバルブが含まれる。メモリには、内燃機関10を制御するための各種の制御プログラム、マップ等が記憶されている。CPUは、制御プログラム等をメモリから読み出して実行し、取り込んだセンサ信号に基づいて操作信号を生成する。
[実施の形態1の動作]
(出ガス温度制御の概要)
ECU30は、出ガス温度が目標温度になるようにW/P22から送水される冷媒流量をフィードフォワード制御及びフィードバック制御によって調整する出ガス温度制御を実行する。より詳しくは、ECU30は、先ず出ガス温度の目標温度を決定し、次式(1)に従い要求I/C冷却効率ηを算出する。目標温度は、EGRガスが還流されても凝縮水が発生しないガス温度(例えば40℃)に決定される。また、冷媒温度は、温度センサ36によって検出された値(例えば25℃)を用いることができる。なお、内燃機関10の運転中においては、冷媒温度はラジエータ24によって外気温度に調整されているため、コンプレッサ16aよりも上流側の吸気通路12に設けられた吸気温度センサや外気温度センサによって検出された温度を冷媒温度として用いてもよい。
Figure 2017089473
次に、ECU30は、フィードフォワード制御及びフィードバック制御によって要求冷媒流量を算出する。より詳しくは、フィードフォワード制御では、ECU30は、要求I/C冷却効率ηとインタークーラ18を通過するガス流量を用いて、冷媒流量要求値のフィードフォワード項である要求F/F冷媒流量を算出する。図2は、水冷式のインタークーラの冷却特性を示す図である。この図に示すように、冷媒がインタークーラ18を通過する場合のI/C冷却効率は、インタークーラ18を通過する冷媒流量とガス流量を用いて特定することができる。ECU30は、図2に示す規定濃度の冷媒を前提としたインタークーラ18の冷却特性を、冷媒流量にI/C冷却効率とガス流量を関連付けたマップとして記憶している。ここでは、ECU30は、当該マップを用いて、上式(1)を用いて算出した要求I/C冷却効率ηと、エンジン回転速度Neと噴射量Qから算出したガス流量とに対応する冷媒流量を要求F/F冷媒流量として算出する。
次に、ECU30は、温度センサ34によって検出された出ガス温度が目標温度に追従するように、これらの温度差を要求冷媒流量にフィードバックするフィードバック制御を行う。より詳しくは、ECU30は、温度センサ34によって検出された出ガス温度と目標温度の差分値に所定のゲインを乗じた値を要求F/B冷媒流量として算出する。そして、ECU30は、要求F/F冷媒流量に要求F/B冷媒流量を加算した値を冷媒流量の最終的な要求値である要求冷媒流量として算出する。なお、上記のフィードバック制御では比例項(P項)を要求F/B冷媒流量としているが、フィードバック制御の内容は上記のものに限られず、比例項(P項)、積分項(I項)及び微分項(D項)の何れか又はこれらの組み合わせによって構成されていてもよい。
次に、ECU30は、算出した要求冷媒流量を用いて、W/P22の駆動電圧DutyであるW/P駆動電圧Dutyを決定する。ここで、W/P22は駆動電圧Dutyを可変させて冷媒流量を変化させるが、その構造上、W/P22を駆動可能な最小の駆動電圧Duty(例えば40%)が決められている。このため、W/P22を連続的に駆動する連続運転によって実現可能な冷媒流量には下限が存在することとなり、その下限よりも小さい流量を実現する際にはW/P22を間欠的に駆動する間欠運転が必要となる。図3は、内燃機関の運転状態に応じた要求冷媒流量の推移の一例を模式的に示す図である。この図に示す例では、図中に鎖線で表されている要求冷媒流量曲線がW/P22の連続運転によって実現可能な最小流量に対応している。そして、鎖線の最小流量よりも大きい領域はW/P22の連続運転が行われる領域となり、要求冷媒流量が大きいほど駆動電圧Dutyを大きくすることが行なわれる。これに対して、鎖線の最小流量よりも小さい領域は最小のW/P駆動電圧DutyによるW/P22の間欠運転が行われる領域となり、要求冷媒流量が小さいほど駆動期間が短くなるように間欠運転中における駆動及び停止の間隔が決定される。
図4は、上述した出ガス温度制御を実行した場合の各種状態量の変化を示すタイムチャートであり、(A)は車速の時間変化を、(B)は各種温度の時間変化を、(C)はガス流量及び要求冷却効率の時間変化を、(D)は要求冷媒流量の時間変化を、そして(E)は出ガス温度およびW/P駆動電圧Dutyの時間変化を、それぞれ示している。この図に示す例では、要求冷媒流量に応じてW/P駆動電圧Dutyが決定され、これにより出ガス温度が目標温度の近傍の温度に制御されていることが分かる。
(実施の形態1の特徴的動作)
次に、本発明の実施の形態1の特徴的動作について説明する。冷媒循環通路20内を循環する冷媒は定期的に補充又は交換される。ここで、冷媒の物理的性質は濃度によって変化する。図5は、冷媒濃度の差によるI/C冷却効率の特性を示す図である。また、図6は、冷媒濃度の差によるW/Pの送水量の特性を示す図である。図5に示すように、冷媒流量に対するI/C冷却効率の変化特性は、冷媒濃度の違いによって若干違いが生じているが、冷媒濃度の違いがI/C冷却効率に与える影響は比較的小さいと考えられる。一方、図6に示すように、W/P22の回転速度に対する送水量の変化特性は、冷媒濃度の違いによる影響を大きく受けることが分かる。より詳しくは、W/P22の回転速度が同回転速度である場合の送水量を比較すると、冷媒濃度が小さいほど吐出流量が大方向にズレることが分かる。このことは、冷媒濃度が小さい(つまりリーン)ほど粘度が小さいことに起因している。
上述した出ガス温度制御は、冷媒の濃度が規定の濃度(例えばLLC濃度50%)であることを前提として、要求F/F冷媒流量を算出するためのマップが規定されている。このため、冷媒の交換又は補充等によって冷媒循環通路20内の冷媒が規定濃度よりも小さくなると、粘度が低下することにより実際の冷媒流量が要求F/F冷媒流量よりも多量となり、その結果ガス温度が低温側に推移する。この場合、本実施の形態のシステムの出ガス温度制御では、フィードバック制御によって要求冷媒流量が減量側に補正されるので、最終的な要求冷媒流量は要求F/F冷媒流量よりも減量側の値となる。
図7は、出ガス温度制御が行われている場合の要求F/F冷媒流量及び要求冷媒流量の時間変化特性を示す図であり、図中の(A)は内燃機関の回転速度を、(B)は冷媒濃度がLLC濃度50%(規定濃度)である場合を、(C)は冷媒濃度がLLC濃度0%(水)である場合を、それぞれ示している。なお、(B)、(C)は何れも冷媒温度および目標冷媒温度が同じである場合の要求F/F冷媒流量及び要求冷媒流量の時間変化特性を示している。
この図に示す例では、冷媒濃度がLLC濃度50%である場合には、要求F/F冷媒流量に対する要求冷媒流量の乖離が小さいことが分かる。これは、要求F/F冷媒流量は規定濃度の冷媒が循環することを前提にその値が要求I/C冷却効率η及びガス流量に対応付けられているためである。これに対して、冷媒濃度がLLC濃度0%である場合には、要求F/F冷媒流量に対する要求冷媒流量の減少度合が大きいいことが分かる。これは、冷媒の濃度が規定濃度に対してリーンになると、フィードバック制御によって算出される補正流量(つまり、要求F/B冷媒流量)が減量側の値になるからである。
このように、冷媒の濃度が規定濃度に対してリーンになると、要求F/F冷媒流量に対する要求冷媒流量の増減度合が、定常的に減量側へと推移する。このため、要求F/F冷媒流量に対する要求冷媒流量の増減度合は、循環されている冷媒の濃度が規定濃度から外れているか否かを判定するための指標となり得る。
そこで、本実施の形態のシステムでは、要求F/F冷媒流量に対する要求冷媒流量の増減度合に対応して変化する指標値を用いて、冷媒濃度が規定濃度よりもリーンであるか否かを判定する構成とした。図8は、本実施の形態のシステムが冷媒濃度の判定を行う際に実行するルーチンのフローチャートである。なお、図8に示すルーチンは、出ガス温度制御の実行中に、ECU30によって所定の制御周期で繰り返し実行される。
図8に示すルーチンでは、先ず、上述した出ガス温度制御におけるF/F冷媒流量の算出と同様の処理により、規定濃度の冷媒が流通していることを前提とした要求F/F冷媒流量が算出される(ステップS10)。次に、F/F冷媒流量にフィードバック補正が施される(ステップS12)。ここでは、具体的には、温度センサ34によって検出された出ガス温度と目標温度の差分値に所定のゲインを乗じた値が要求F/B冷媒流量として算出される。そして、要求F/F冷媒流量に要求F/B冷媒流量を加算することにより最終的な要求冷媒流量が算出される。
次に、要求冷媒流量から要求F/F冷媒流量を差し引いて得られる指標値が算出される。そして、所定期間(例えば、過去30sec.)に算出された指標値の時間平均値dQwが算出される(ステップS14)。次に、ステップS14において算出された指標値の時間平均値dQwが判定閾値(例えば0)よりも小さいか否かが判定される(ステップS16)。その結果、dQw<判定閾値の成立が認められない場合には、冷媒濃度が規定濃度或いは規定濃度よりもリッチであると判断されて、本ルーチンは終了される。一方、上記ステップS16において、dQw<判定閾値の成立が認められた場合には、次のステップに移行して、冷媒濃度が規定濃度よりもリーンであると判定される(ステップS18)。
以上説明したとおり、本実施の形態のシステムによれば、内燃機関10の定常運転時か否かにかかわらず、幅広い運転状態において冷媒濃度が規定濃度よりもリーンか否かを精度よく判定することができる。
ところで、上述した実施の形態1のシステムでは、要求F/F冷媒流量に対する要求冷媒流量の増減度合が反映された指標値として、要求冷媒流量から要求F/F冷媒流量を差し引いて得られる値を用いた。しかしながら、実施の形態1のシステムにおいて適用可能な指標値はこれに限らず、例えば、要求冷媒流量を要求F/F冷媒流量で除算した値を用いてもよい。この場合、上記ステップS14において、要求冷媒流量を要求F/F冷媒流量で除算して得られる指標値の時間平均値rQwを算出し、次のステップS16において算出されたrQwが判定閾値(例えば1)よりも小さいか否かを判定すればよい。
また、上述した実施の形態1のシステムでは、指標値の時間平均値dQwが判定閾値(例えば0)よりも小さいか否かによって冷媒濃度が規定濃度よりもリーンか否かを判定することとしたが、上記指標値を用いた冷媒濃度の判定は、冷媒濃度が規定濃度よりもリッチか否かの判定に応用することができる。つまり、冷媒濃度が規定濃度よりもリッチである場合には、要求F/F冷媒流量に対する要求冷媒流量は増大方向に推移する。このため、上記指標値の時間平均値dQwが判定閾値(例えば0)よりも大きいか否かによって冷媒濃度が規定濃度よりもリッチか否かを判定することも可能となる。
このように、上述した実施の形態1のシステムによれば、冷媒濃度が規定濃度よりもリーンであるか或いはリッチであるかを判定することができる。このため、当該判定によって冷媒濃度が規定濃度から外れていると判定された場合に警報等により報知する構成を備えることとすれば、ユーザに冷却水の交換を積極的に促すことも可能となる。
なお、上述した実施の形態1のシステムでは、インタークーラ18が本発明の「水冷式インタークーラ」に、ウォーターポンプ22が本発明の「ウォーターポンプ」に、温度センサ34が本発明の「ガス温度取得手段」に、要求F/F冷媒流量が本発明の「要求F/F冷媒流量」に、要求F/B冷媒流量が本発明の「補正流量」に、要求冷媒流量が本発明の「要求冷媒流量」に、それぞれ相当している。また、上述した実施の形態1のシステムでは、ECU30がステップS10の処理を実行することにより本発明の「要求冷媒流量算出手段」に含まれる「フィードフォワード手段」が実現され、ECU30がステップS12の処理を実行することにより本発明の「要求冷媒流量算出手段」に含まれる「フィードバック手段」及び「補正手段」が実現され、ECU30がステップS14〜S18の処理を実行することにより本発明の「判定手段」が実現されている。
10 内燃機関
12 吸気通路
14 排気通路
16 過給機
16a コンプレッサ
16b タービン
18 インタークーラ(I/C)
20 冷媒循環通路
22 ウォーターポンプ(W/P)
24 ラジエータ
30 ECU(Electronic Control Unit)
32,34,36 温度センサ

Claims (1)

  1. 内燃機関の吸気通路に配置された水冷式インタークーラと、
    前記水冷式インタークーラに冷媒を流通させるための電動式のウォーターポンプと、
    前記水冷式インタークーラから排気されるガス温度を取得するガス温度取得手段と、
    前記ガス温度が目標温度となるための要求冷媒流量を、フィードフォワード制御及びフィードバック制御により算出する要求冷媒流量算出手段と、を備え、
    前記水冷式インタークーラに流通する冷媒流量が前記要求冷媒流量となるように前記ウォーターポンプを動作させる内燃機関の制御装置において、
    前記要求冷媒流量算出手段は、
    前記水冷式インタークーラに規定濃度の冷媒を流通させた場合の前記要求冷媒流量である要求F/F冷媒流量を、前記フィードフォワード制御によって計算するフィードフォワード手段と、
    前記ガス温度を前記目標温度に追従させるための前記要求冷媒流量の補正流量を、前記フィードバック制御によって計算するフィードバック手段と、
    前記要求F/F冷媒流量に前記補正流量を加算して得られる値を前記要求冷媒流量として算出する補正手段と、を含み、
    前記要求F/F冷媒流量に対する前記要求冷媒流量の増減に対応して変化する指標値を所定の制御周期毎に計算し、所定期間に計算された前記指標値の平均値と判定閾値との比較に基づいて、冷媒の濃度が前記規定濃度から外れているかを判定する判定手段を備えることを特徴とする内燃機関の制御装置。
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