JP2017082192A - 養生用粘着テープ及びそれを用いた養生方法 - Google Patents

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秀夫 野口
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Abstract

【課題】養生シートの固定作業が容易で、見切り性が良く、作業時間が短縮でき、広い面積の対象物、入り組んだ構造の対象物、破れてはならない対象物、作業後の残存物を嫌う現場の対象物等であっても、好適に養生する方法を提供すること、またそれに用いる養生用粘着テープを提供すること。【解決手段】養生用粘着テープ1であって、テープ基材21の表面に粘着層22を有する粘着テープ2及び少なくとも最終離型紙3を有し、片側のみに該最終離型紙3が設けられていてもう一方の側では粘着層22が露出しているか、又は、略全体に最終離型紙3と除去離型紙6とを有する全体離型紙7が設けられていて、該除去離型紙6を除去することによって、片側のみに最終離型紙3が設けられていてもう一方の側では粘着層22が露出している状態にできるようになっている養生用粘着テープ1、それを巻回してなる養生用粘着テープロール11及びそれを用いた養生方法。【選択図】図1

Description

本発明は、養生シートで対象物を覆うために、該養生シートの端部を対象物又は対象物近傍に固定するための養生用粘着テープに関し、更に詳しくは、最終離型紙が養生用粘着テープの特定の部分に設けられていることによって作業性等が改善された養生用粘着テープ及びそれを用いた養生方法に関する。
不要物の付着等から対象物を守るために養生が行われる。養生には、例えば、床、壁、屋上の床壁、塀、柱等の建造物;戸、障子、襖等の建具;机、椅子、ベッド等の家具;自動車、バス、飛行機等の乗物;文房具、食器、装飾品、調理器具等の備品;等の対象物を、塗料、風雨、塵埃、工事中の飛散物、日射等から守るために養生シートが用いられる。
養生は、ポリエチレンフィルム等のフィルムからなる養生シートで対象物を覆うことによって行われるが、その際、一般に、養生シートが剥がれないように、該養生シートの端部等を対象物又は対象物近傍に固定する。この固定方法としては、主に以下の2種類がある。
すなわち、1種類目は、粘着テープと養生シートの端部とを作業者が手に持って、養生シートの端部の略全部を粘着テープで固定する方法である。その場合、粘着テープの小片と養生シートの端部とを持って、まず養生シートを対象物又は対象物近傍に仮止めし、次いで、養生シートの端部の略全部を粘着テープで完全に封止して固定する場合もある。
このような、粘着テープとしては、汎用の粘着テープでも用いられ得るが、養生用に特化したものとして、すなわち養生シートを対象物に固定する粘着テープに特化したものとして、例えば引用文献1に記載の粘着テープが知られている。引用文献1には、養生した後に作業をし、その作業後に粘着テープを剥がすときに、粘着テープが粘着テープの幅方向の端部から裂けることを避けるために、粘着テープの幅方向の端部の方が、幅方向の中央部より粘着性を落とした養生用の粘着テープが記載されている。
2種類目は、予め養生シートの端部が「粘着テープの幅方向の端部」に貼り付けられている「粘着テープ付き養生シート」(「マスカー」と言われる)を用いる方法である。図4(a)にマスカーの、図4(b)にマスカーロールの概略図を示す。
マスカーを用いると、前記した1種類目の方法に用いられる汎用の粘着テープと比較して、予め養生シートが粘着テープに貼り付けられているので、現場での作業が楽になるという特長がある。
また、前記1種類目において汎用の粘着テープを用いると、その上から塗料を塗布した際の見切り線を正確に出すことに集中するあまり、粘着テープの全面を対象物に貼り付けてしまい、養生シートを貼り付け固定できない場所ができることがあるが、マスカーを用いると、予め養生シートが粘着テープに貼り付けられているので、そのようなことがない。
例えば、引用文献2には、凹凸面への追従性が良く、作業(施工)後に剥がし易いマスカーが記載され、引用文献3には、手切れ性が良いマスカーが記載されている。また、引用文献4には、作業(施工)後に剥がし易く、塗料の見切りが奇麗になるマスカーが記載されている。
マスカーは、マスカーに貼り付けられている養生シートを、マスカーの粘着テープ側に折り畳んで、養生シートごと該粘着テープを巻き取ったマスカーロールの形態で需要者に供される(最終製品となる)(例えば、引用文献2〜5)。
引用文献5には、マスカーロール製造工程でマスカーを巻き取った際に、養生シートが貼り付いている粘着テープ部分が厚いため奇麗にロール状にならないことを避けるために、粘着テープの粘着剤層に段差をつけたマスカーロールが記載されている。
しかしながら、前記1種類目の方法も上記2種類目の方法も以下の欠点・問題点があった。
すなわち、前記1種類目の「汎用の粘着テープで養生シートを固定する養生方法」では、養生シートを挿みながら粘着テープを対象物に貼り付けたり、養生シートを固定する側が養生シートを挿んで固定する前に対象物等に貼り付かないようにしたりする必要があった。そのため、奇麗に貼り付けられなかったり、粘着テープと養生シートの両方を同時に持たなくてはならず作業が難しかったり、幅方向の片側が対象物等に貼り付かないようにする作業が面倒だったり、作業に時間がかかったりしていた。
また、前記2種類目の「マスカーを使用する養生方法」では以下の問題があった。
すなわち、マスカーは、巻かれた状態で最終製品とせざるを得ない粘着テープに、養生シートが付いているため、養生シート部分も粘着テープ部分と同様に巻かれた状態で最終製品とせざるを得ない(マスカーロールの形態で需要者に供さざるを得ない)。そのため、養生シート部分が巻けない程嵩張るのを避けるため、養生シートの厚さには上限があり、また養生シートの「粘着テープに垂直方向の長さ(養生シートの折り畳まれる長さ)」にも上限があった(図4参照)。
そのため、マスカーは、養生シートの厚さが上記理由から薄く切れ易いため、完璧に養生をすることには向いていなかった。また、養生シート部分の面積に上記理由から上限があるため、小面積の対象物の養生にしか適していなかった。
また、前記1種類目の養生方法に用いられる粘着テープでも、前記2種類目の養生方法に用いられるマスカーの粘着テープ部分でも、一般にその色は、緑、白、茶、青等であり、作業終了後に粘着テープの切れ端等が対象物や床等に残存しても気付かないことが多かった。
養生には、一般に、養生開始時の作業性の良さ(作業の容易さ)、作業時間の短縮、粘着テープ部分の奇麗な貼り付け、見切りの奇麗さ、作業終了後の残存物の無さ等が必要である。
また、屋上、床面等の広い面積の対象物;対象物に備品が置いてあったり、出隅・入隅等があったりして入り組んだ構造の対象物;複雑な構造の建具等の対象物;決して残存物があってはならない食品製造現場の対象物;等の何れであっても、広く好適に使用可能な養生方法が必要である。
しかしながら、それらの要求を満足する養生方法は、公知技術では不十分であり、更なる改善の余地があった。
また、それらの要求を満足する養生方法に使用される養生用粘着テープにも更なる改善の余地があった。
特開平10−147760号公報 特開2006−028726号公報 特開2013−249436号公報 特開2014−173038号公報 特開2001−172584号公報
本発明は上記背景技術に鑑みてなされたものであり、その課題は、養生シートの固定作業が容易で、粘着テープが奇麗に貼り付けられ(見切りを奇麗にでき)、作業時間が短縮でき、広い面積の対象物、入り組んだ構造の対象物、破れてはならない対象物、作業後の残存物を嫌う現場の対象物等であっても、好適に使用可能な養生方法を提供することにあり、またそれに用いる養生用粘着テープを提供することにある。
本発明者は、上記の課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、粘着テープの幅方向の片側のみに最終離型紙が設けられた養生用粘着テープを用い、該養生用粘着テープを対象物又は対象物近傍に貼り付けた後に、該最終離型紙を剥ぎ取りながら養生シートの端部を対象物又は対象物近傍に固定する養生方法によって、上記課題が解決できることを見出して、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、養生シートで対象物を覆うために、該養生シートの端部を対象物又は対象物近傍に固定する養生用粘着テープであって、
該養生用粘着テープは、テープ基材の表面に粘着層を有する粘着テープ、及び、少なくとも最終離型紙を有し、
該粘着テープの幅方向の片側のみに最終離型紙が設けられていてもう一方の側では粘着層が露出しているか、又は、
該粘着テープの幅方向の略全体に最終離型紙と除去離型紙とを有する全体離型紙が設けられていて、該除去離型紙を除去することによって、該粘着テープの幅方向の片側のみに最終離型紙が設けられていてもう一方の側では粘着層が露出している状態にできるようになっているものであることを特徴とする養生用粘着テープを提供するものである。
また、本発明は、上記粘着テープの粘着層側に、該粘着テープの幅方向の片側のみに最終離型紙が設けられており、該養生用粘着テープを対象物又は対象物近傍に貼り付けた後に、該最終離型紙を剥ぎ取りながら養生シートの端部を対象物又は対象物近傍に固定できるようになっているものである上記の養生用粘着テープを提供するものである。
また、本発明は、上記全体離型紙には、該養生用粘着テープの長手方向に略平行に、上記最終離型紙と上記除去離型紙とを分ける切り込みがあって、該養生用粘着テープを対象物又は対象物近傍に貼り付ける際に、該切り込みを利用して該除去離型紙を除去することによって、
上記粘着テープの粘着層側に、該粘着テープの幅方向の片側のみに最終離型紙が設けられており、該養生用粘着テープを対象物又は対象物近傍に貼り付けた後に、該最終離型紙を剥ぎ取りながら養生シートの端部を対象物又は対象物近傍に固定できるようになっているものである上記の養生用粘着テープを提供するものである。
また、本発明は、上記の養生用粘着テープがロール状に巻回された状態になっているものであることを特徴とする養生用粘着テープロールを提供するものである。
また、本発明は、上記の養生用粘着テープの、最終離型紙が設けられていないために粘着層が露出している部分の粘着層を対象物又は対象物近傍に貼り付け、
次いで、該最終離型紙を剥ぎ取りながら、養生シートの端部を、最終離型紙を剥ぎ取ったことで露出した粘着層に貼り付けつつ、該養生シートの端部を対象物又は対象物近傍に固定して、該養生シートで対象物を覆うことを特徴とする養生方法を提供するものである。
また、本発明は、養生用粘着テープを対象物又は対象物近傍に貼り付ける際に、上記の養生用粘着テープから、上記切り込みを利用して上記除去離型紙を除去し、
該養生用粘着テープの最終離型紙が設けられていないために粘着層が露出している部分の粘着層を対象物又は対象物近傍に貼り付け、
次いで、該最終離型紙を剥ぎ取りながら、養生シートの端部を、離型紙を剥ぎ取ったことで露出した粘着層に貼り付けつつ、該養生シートの端部を対象物又は対象物近傍に固定して、該養生シートで対象物を覆うことを特徴とする養生方法を提供するものである。
本発明によれば、前記問題点と課題を解決し、養生シートの固定作業が容易で、養生用粘着テープを対象物又は対象物近傍に貼るときは養生シートを持つ必要がないため、該養生用粘着テープの貼り付けのみに集中すればよく、そのため該養生用粘着テープを奇麗に貼り付けられ、見切りを奇麗にできる。
また、作業時間が短縮でき、広い面積の対象物、出隅・入隅等があって入り組んだ構造の対象物、破れてはならない対象物、作業後の残存物を嫌う現場の対象物等であっても、好適に作業可能な養生方法、及び、養生用粘着テープを提供することができる。
本発明によれば、前記した1種類目の養生方法と2種類目の養生方法の欠点を解消し、両者の長所を有する養生方法と、該養生方法に適した養生用粘着テープとを提供することができる。
すなわち、前記1種類目の養生方法では、養生シートと粘着テープの両方を同時に対象物又は対象物近傍に固定するので、見切りが奇麗にならなかったり、奇麗にしようとすると作業が難しかったり作業に時間がかかったりしていたが、本発明によれば、養生用粘着テープのみを最初に対象物又は対象物近傍に貼り付けるので、貼り付けに専念でき、簡単に奇麗に短時間で貼り付けることができる。
また、前記1種類目の養生方法では、従来、粘着テープの養生シートを固定する側(養生作業する際、通常は下側又は手前側)を、粘着テープの全長に亘って、手前側から上側に曲げて又は巻き付けて、粘着テープの養生シートを固定する側が対象物等に貼り付かないようにして、ある程度の長さを対象物等に貼り付けて、その後に養生シートを曲げたり巻き付けたりした際に生じた間に差し込んで、対象物に固定することが多い。
本発明によれば、養生用粘着テープのみを最初に対象物又は対象物近傍に貼り付ける際に、最終離型紙が存在するので、粘着テープの養生シートを貼り付ける側が対象物等に貼り付かないような工夫(上記のような工夫)をわざわざする必要がないので、作業性が格段に向上する。
また、最終離型紙が存在するので、「粘着テープの養生シートを貼り付ける側」が対象物等に貼り付くはずがないので、養生用粘着テープの上から、接着を強固にするために力を入れて養生用粘着テープを対象物又は対象物近傍に貼り付けられる。
前記2種類目の養生方法においてマスカーを用いると、マスカーには予め養生シートが粘着テープに貼り付けられているので、上記のような問題は起こり難い。しかし、マスカーロールの形態で需要者に供さざるを得ないため、養生シート部分が嵩張らない程度に養生シートの厚さを薄くせざるを得ず(図4(a)参照)、また、養生シートの「粘着テープに垂直方向の長さL(養生シートの折り畳まれる長さL)」も短くせざるを得ない(図4(b)参照)。
マスカーにおける養生シート部分の厚さは、通常20μm未満と薄くせざるを得ず、マスカーにおける養生シート部分の粘着テープに垂直方向の長さLは、通常1.5mm〜3.6mの範囲に固定されており、それでは短過ぎる場合が多い。
本発明によれば、養生シートと養生用粘着テープは別々なので(一体になっていないので)、養生シートは別途それ単独で巻回すればよく、また折り畳んで供することもできるため、本発明に用いる養生シートは、どんなに厚いものであっても、どんなに、養生シートの「粘着テープに垂直方向の長さL」の長いものであっても使用可能である(図3(b)参照)。
また、通常の養生シートや農業用のシートを全て使用することができる。本発明の養生方法に用いられる、養生シートや農業用のシートの厚さは、特に限定がないことが特長であるが、3μm〜300μmが好ましく、5μm〜200μmがより好ましく、10μm〜150μmが特に好ましく、20μm〜100μmが更に好ましい。
従って、本発明によれば、養生シートの厚さを厚くすることによって破れ難くもできるため、食品取扱所で施工する場合、対象物が意匠の重要な製品等である場合等、絶対に破れては困る場合でも適応可能である。
また、マスカーの養生シートは、上記の理由でその厚さと大きさ(特に「粘着テープに垂直方向の長さL」)に制限があるので、養生の対象物が、せいぜい、机、本棚、ベッド等の家具や、小面積の床や壁等に限られていた。
本発明によれば、養生シートはそれ単独で巻回すればよいため(図3(b)参照)、養生シートの「粘着テープに垂直方向の長さL」を長くでき(養生シートの面積を大きくでき)、そのため、室内外、屋上等の床・壁・柱・塀等に使用する場合等、養生の対象物が大面積の場合でも適応可能である。
また、本発明によれば、養生シートが粘着テープから独立しているので、極めて大量に生産している「マルチング等の農業用のポリオレフィンフィルム等」を、該養生シートとして流用することもできるので、材料コストを低減することができる。
また、該粘着テープの略全体に「最終離型紙と除去離型紙とを有する全体離型紙」を設けておき、該全体離型紙の長手方向に略平行に切り込みを設け、最終離型紙と除去離型紙とを分けられるようにしておけば、該除去離型紙の方を除去することによって、前記した状態、すなわち、該粘着テープの幅方向の片側のみに最終離型紙が設けられている状態にできる。
そして、本発明の養生用粘着テープを、上記のようにしておけば、養生用粘着テープの厚さを幅方向で略同一にできるので、本発明の養生用粘着テープを巻回して養生用粘着テープロールとしたときでも均一に巻回でき、該養生用粘着テープロールが製造し易くなると共に外観にも優れたものとなる。また、全体離型紙と切り込みとを有する上記のような態様であれば、養生用粘着テープ自体の製造も容易となる。
また、本発明の養生用粘着テープのテープ基材及び/又は最終離型紙を、ケイ光若しくはリン光を発するものか、略赤色を呈するものにすれば、施工作業終了後に撤収する際に、粘着テープや最終離型紙の切れ端等が残存していても、容易に気付くことができる。そのため、食品取扱所等、衛生面が重要な場所でも好適に使用できる。
本発明の養生用粘着テープの態様1の構造を示す概略斜視図である。 本発明の養生用粘着テープの態様1の積層構造を示す幅方向概略断面図である。 本発明の養生用粘着テープを用いた養生方法を示す概略図である。 (a)養生用粘着テープを対象物に貼り付ける工程を示す概略図 (b)最終離型紙を剥ぎ取りながら養生シートの端部を対象物に固定して対象物を覆う工程を示す概略図 従来のマスカーを示す概略図である。 (a)巻回されたマスカーロール (b)巻回を解いて対象物に固定する前のマスカー 本発明の養生用粘着テープの態様2の構造を示す概略斜視図である。 本発明の養生用粘着テープの態様2の積層構造を示す幅方向概略断面図である。 全体離型紙を有する養生用粘着テープ(態様2)の離型紙の形態を示す概略平面図である。 (a)切り込みが1本だけあって、該全体離型紙が最終離型紙と除去離型紙とに分けられている形態 (b)切り込みが2本あって、何れかの切り込みで、該全体離型紙が最終離型紙と除去離型紙とに分けられる状態になっている形態 (c)切り込みが5本あって、何れの切り込みでも、該全体離型紙が最終離型紙と除去離型紙とに分けられる状態になっている形態
以下、本発明について説明するが、本発明は、以下の具体的形態に限定されるものではなく、技術的思想の範囲内で任意に変形することができる。
<養生用粘着テープ>
本発明の養生用粘着テープは、養生シートで対象物を覆うために、該養生シートの端部を対象物又は対象物近傍に固定する養生用粘着テープであって、
該養生用粘着テープは、テープ基材の表面に粘着層を有する粘着テープ、及び、少なくとも最終離型紙を有し、以下の態様1又は態様2であることを特徴とする。
態様1:該粘着テープの幅方向の片側のみに最終離型紙が設けられていてもう一方の側では粘着層が露出している。
態様2:該粘着テープの幅方向の略全体に最終離型紙と除去離型紙とを有する全体離型紙が設けられていて、該除去離型紙を除去することによって、該粘着テープの幅方向の片側のみに最終離型紙が設けられていてもう一方の側では粘着層が露出している状態にできるようになっている。
<<態様1の養生用粘着テープ>>
上記態様1の養生用粘着テープ1は、上記粘着テープ2の粘着層側に、該粘着テープ2の幅方向の片側のみに最終離型紙3が設けられており、該養生用粘着テープ1を対象物又は対象物近傍に貼り付けた後に、該最終離型紙3を剥ぎ取りながら養生シート4の端部を対象物又は対象物近傍に固定できるようになっているものである。
図1に、本発明の態様1の養生用粘着テープ1の概要を示す。図1(a)は、本発明の養生用粘着テープ1をロール状に巻き付けた状態の養生用粘着テープロール11を示している。
本発明の養生用粘着テープ1は、粘着テープ2と最終離型紙3とを有し、該最終離型紙3は、該粘着テープ2の粘着層22側に、図1(a)に示したように該粘着テープ2の幅方向の片側のみに設けられている。
養生作業において、最終離型紙3がない粘着テープ2の部分は、養生用粘着テープ1を対象物又は対象物近傍に貼り付けられるようになっている。
一方、最終離型紙3がある粘着テープ2の部分は、養生用粘着テープ1を対象物又は対象物近傍に貼り付けた後に、最終離型紙3を剥ぎ取りながら養生シート4に貼り付けられるようになっている。
最終離型紙3は、該粘着テープ2の幅方向の片側のみに設けられている。図1(b)は、最終離型紙3がある粘着テープ部分とない粘着テープ部分の境界の拡大図である。
本発明における粘着テープ2は、テープ基材21と「該テープ基材21の表面に存在する粘着層22」とを有してなる。
テープ基材21の粘着層22の存在する側とは反対側には、粘着テープ離型層23が存在することが好ましい。該粘着テープ離型層23があると、図1(a)のように、養生用粘着テープ1を巻き付けて養生用粘着テープロール11としたときに、粘着層22が一巻内側のテープ基材21の上に貼り付き難くなり(剥がし易くなり)、使用時に巻(ロール)を解消し易くして作業性を向上させる。該離型層には、離型剤をテープ基材21に含浸させただけのものも含まれる。
粘着テープ2の幅方向の片側のみに設けられている最終離型紙3は、粘着テープ2に接している側から順に、最終離型紙離型層32、最終離型紙基材31を有してなる。
最終離型紙離型層32は、最終離型紙3が「粘着テープの粘着層22」から容易に剥がれ易くするために設けられている。該最終離型紙離型層32には、離型剤を最終離型紙基材31に含浸させただけのものも含まれる。
図2に、本発明の養生用粘着テープ1の積層構造を示す。図2は、本発明の養生用粘着テープ1の幅方向の概略断面図(概略横断面図)である。図2の養生用粘着テープ1の断面図の右側は、最終離型紙3が設けられている側を示し、すなわち粘着テープ2と最終離型紙3の断面を示し、図2の左側は最終離型紙3が設けられていない側を示す。
図2における下側は、養生のために作業者が本発明の養生用粘着テープ1を貼り付ける際に、養生の対象物又は対象物近傍側である。すなわち、養生の対象物が略垂直である場合は、作業者から見て向こう側であり、養生の対象物が略水平である場合は、作業者から見て下側である。
粘着テープ2は、下から順に、粘着層22、テープ基材21、要すれば粘着テープ離型層23を有し、最終離型紙3は、上から順に、最終離型紙離型層32、最終離型紙基材31を有している。
最終離型紙3は、本発明の養生用粘着テープ1の幅方向の片側のみに、該養生用粘着テープ1の幅全体の10%以上60%以下に設けられていることが好ましく、15%以上55%以下に設けられていることがより好ましく、20%以上50%以下に設けられていることが特に好ましい。
なお、図1及び図3では、該最終離型紙3は、養生用粘着テープ1の幅方向の片側のみに、該養生用粘着テープ1の幅全体の約50%に設けられている。
最終離型紙の幅は、特に限定はないが、養生シート4の対象物又は対象物近傍への固定のし易さ、養生用粘着テープ1の養生シート4への接着のし易さ、養生シート4の貼り残しによる漏れがない、等の点から、6mm以上80mm以下が好ましく、8mm以上50mm以下がより好ましく、10mm以上30mm以下が特に好ましい。
図1及び図3に示したように、養生用粘着テープ1の幅方向において、最終離型紙3は、最終離型紙3が設けられている側には、粘着テープの幅方向の端部にまで設けられていることが好ましい。
態様1は、後記する態様2に比べ、除去離型紙6が最初からないので、最終離型紙3が付いた養生用粘着テープ1を、最初に対象物又は対象物近傍に貼り付ける際に、除去離型紙6を除去する手間が省ける、除去離型紙6と言う不要物(ゴミ)出ない等と言った長所がある。
<<態様2の養生用粘着テープ>>
上記態様2の養生用粘着テープ1は、上記全体離型紙7に、該養生用粘着テープ1の長手方向に略平行に、上記最終離型紙3と上記除去離型紙6とを分ける切り込み71があって、該養生用粘着テープ1を対象物又は対象物近傍に貼り付ける際に、該切り込み71を利用して該除去離型紙6を除去することによって、
「上記粘着テープの粘着層側に、該粘着テープの幅方向の片側のみに最終離型紙3が設けられており、該養生用粘着テープ1を対象物又は対象物近傍に貼り付けた後に、該最終離型紙3を剥ぎ取りながら養生シート4の端部を対象物又は対象物近傍に固定できるような状態」にできるようになっているものである。
図5に、本発明の態様2の養生用粘着テープ1の概要を示し、図6に、本発明の態様2の養生用粘着テープ1の積層構造を示す幅方向概略断面図を示す。
態様2では、幅方向の略全体に「最終離型紙3と除去離型紙6とを有する全体離型紙7」が設けられている。すなわち、該全体離型紙7には、略長手方向に切り込み71があって(養生用粘着テープ1の端辺に平行に切り込み71があって)、片側が最終離型紙3になっており、他方が除去離型紙6になっている。
最初に除去する方の離型紙が「除去離型紙6」であり、養生シート4を貼り付ける際に剥ぎ取る方の離型紙が「最終離型紙3」であり、その両方が「全体離型紙7」である。
限定はされないが、最終離型紙基材31と除去離型紙基材61とは、厚さや材質が同一であることが好ましく、最終離型紙離型層32と除去離型紙離型層62とは、厚さや材質が同一であることが好ましい。
最終離型紙3と除去離型紙6とは、全体離型紙7として一体で製造しておき、切り込み71を入れた後に、養生用粘着テープ1の粘着層に貼り付けることが、製造が容易となるために好ましい。
該全体離型紙7から除去離型紙6の方を除去することによって、粘着テープの幅方向の片側のみに最終離型紙3が残存して態様1と同じ形態となる。従って、該除去離型紙6を除去した後は、態様2に対しても、前記した態様1(の説明)が適用できる。
態様2では、該養生用粘着テープ1を対象物又は対象物近傍に貼り付ける際に又は貼り付ける前に、該切り込み71を利用して、一方の除去離型紙6を除去し、それによって露出した粘着層を対象物又は対象物近傍に貼り付ける。
その後、「まだ除去していない最終離型紙3」を剥ぎ取りながら、養生シート4の端部を対象物又は対象物近傍に固定していく。
態様2の養生用粘着テープ1は、上記作業ができるような形態になっている。
切り込み71のある全体離型紙7を設け、切り込み71の左右都合のよい方を除去離型紙6にして、対象物又は対象物近傍に貼り付ける際に(貼り付ける前に)除去し、該切り込み71の左右都合のよい残りの方を最終離型紙3にして、養生シート4を対象物又は対象物近傍に固定するようにすることによって、下から上に養生用粘着テープ1を貼り付けたい作業者にも、上から下に養生用粘着テープ1を貼り付けたい作業者にも適応できる。また、左から右に養生用粘着テープ1を貼り付けたい作業者にも、右から左に養生用粘着テープ1を貼り付けたい作業者にも適応できる。また、右利きの作業者にも、左利きの作業者にも適応できるようになる。
更に、養生用粘着テープ1の厚さを幅方向で略同一にできるので、本発明の養生用粘着テープ1を巻回して養生用粘着テープロール11としたときでも、巻回ごとに端部が少しずつずれていくこともなく、歪みがなく均一に巻回できる。
その結果として、該養生用粘着テープロール11が製造し易くなると共に外観にも優れたものとなる。また、態様2であれば、養生用粘着テープ1自体の製造も容易となる。
切り込み71の幅方向に位置によって、最終離型紙3が、本発明の養生用粘着テープ1の幅方向の片側のみに、該養生用粘着テープ1の幅全体の10%以上60%以下に設けられている形態にすることが好ましく、15%以上55%以下に設けられている形態にすることがより好ましく、20%以上50%以下に設けられている形態にすることが特に好ましい。
切り込み71によって最終離型紙3となり得る部分の幅は、特に限定はないが、養生シート4の対象物又は対象物近傍への固定のし易さ、養生用粘着テープ1の養生シート4への接着のし易さ(漏れが無いか等)の点から、6mm以上80mm以下が好ましく、8mm以上50mm以下がより好ましく、10mm以上30mm以下が特に好ましい。
以上のこと(最終離型紙3の幅又はその割合)は、前記した態様1と同様である。
例えば、図5及び図7(a)では、除去離型紙6を除去すれば、図1及び図3と同様に、最終離型紙3は、養生用粘着テープ1の幅方向の片側のみに、該養生用粘着テープ1の幅全体の約50%に設けられている状態になる。
図7(a)では、左右どちらか都合のよい方を除去離型紙6又は最終離型紙3とすることができる。すなわち、先ず、養生用粘着テープ1を対象物又は対象物近傍に貼り付ける際に、都合のよい方を除去離型紙6として除去することができ、上記したような作業者の便宜(作業し易さ)を図ることができる。
切り込み71を1本ではなく複数本にしておけば、作業者が除去離型紙6と最終離型紙3を分ける切り込み71の場所を自由に選択できる。すなわち、養生用粘着テープ1を対象物又は対象物近傍に貼り付ける際に、どこまでを除去離型紙6として除去するかを、作業者が選択できるようになる。
例えば、図7(b)のようにすれば、右側の切り込み71の右側を最終離型紙3とし左側を除去離型紙6とするか、左側の切り込み71の左側を最終離型紙3とし右側を除去離型紙6とするか等を作業者が作業し易いように選択できる。
また、例えば、図7(c)のように切り込み71を増やせば、更に選択幅が広がる。
何れの場合も、最終離型紙3となる全幅に対する割合や、最終離型紙3の幅の長さは、前記した好ましい範囲となるように切り込み71を設けておくことが好ましい。
<<態様1と態様2に共通事項>>
以下は、態様1の養生用粘着テープ1と態様2の養生用粘着テープ1に共通である。
養生作業において、最終離型紙3がない粘着テープ2の部分は、対象物又は対象物近傍に貼り付けられ、最終離型紙3がある粘着テープ2の部分は、最終離型紙3を剥ぎ取った後に養生シート4に貼り付けられる。
従って、最終離型紙3がない粘着テープ部分の幅が大き過ぎると、不必要に強固に対象物又は対象物近傍に貼り付けられ、作業終了後に養生用粘着テープ1を剥がす際に、剥がし難かったり、対象物上の塗膜を剥離させてしまったり、養生用粘着テープ1が千切れて作業現場に残存する場合等がある。また、相対的に最終離型紙3がある粘着テープ部分の幅が小さ過ぎるようになるので、養生シート4を対象物又は対象物近傍に強固に固定できなかったり、養生シート4の一部に対象物又は対象物近傍に固定できていない部分ができて(隙間ができて)しまったりする場合がある。
一方、最終離型紙3がない粘着テープ部分の幅が小さ過ぎると、養生用粘着テープ1を十分強固に対象物又は対象物近傍に貼り付けられず、そこが(部分的に)剥がれてしまう場合があり、養生用粘着テープ1の一部に対象物又は対象物近傍に固定できていない部分ができて(隙間ができて)しまって、そこから、塗料、風雨、塵埃、作業中の飛散物等が入り込んで、養生の対象物に損傷を加えてしまう場合がある。また、塗料の見切りが奇麗にならない場合等がある。
また、相対的に最終離型紙3がある粘着テープ部分の幅が大き過ぎるようになるので、最終離型紙3を剥ぎ取りながら、養生シート4を粘着テープ2に貼り付け難くなる場合がある。また、養生シート4は粘着テープ2に十分良く貼りつくので、「最終離型紙3がある粘着テープ部分」の幅が無駄になる場合がある。
態様2では、最終離型紙3の幅に関して、切り込み71の位置によって、除去離型紙6と最終離型紙3とを分けて上記のようにする。
本発明の養生用粘着テープ1の幅は、15mm以上150mm以下であることが好ましい。より好ましくは20mm以上80mm以下であり、特に好ましくは25mm以上50mm以下である。
この範囲であると、養生用粘着テープ1を強固に対象物又は対象物近傍に貼り付けられ、一方、養生用粘着テープ1の幅が無駄にならない。
粘着テープ2のテープ基材21の材質は特に限定はないが、例えば、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム等のポリオレフィン系フィルム;ポリ塩化ビニルフィルム;ポリエステルフィルム;ポリアミドフィルム;等の各種プラスチックフィルムや、布、紙等が挙げられる。中でも、手で簡単に又は真っ直ぐに切れる点から布又は紙が好ましい。また、見切りを奇麗にする(見切り性向上の)ためには、ポリオレフィン系フィルム等のプラスチックフィルムが好ましい。
テープ基材21の厚さは特に限定はないが、テープ基材21が「クレープ紙等の紙」の場合やプラスチックフィルムの場合等には、20μm〜500μmが好ましく、40μm〜350μmがより好ましく、80μm〜200μmが特に好ましい。また、テープ基材21が布等の場合には、50μm〜700μmが好ましく、100μm〜550μmがより好ましく、200μm〜400μmが特に好ましい。
テープ基材21の厚さが薄過ぎると破れることがあり、厚過ぎると作業終了後に撤収し難かったり、無駄になったり、養生用粘着テープロール11の直径が不必要に大きくなる場合がある。
粘着テープ2の粘着層22の材質は特に限定はないが、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤等、公知の各種粘着剤から適宜選択して使用することができるが、作業後に、対象物等から剥がす必要があるため、糊残りが少なく、適度に剥離容易なものが選択される。
粘着層22の厚さは特に限定はないが、15μm〜150μmが好ましく、25μm〜100μmが特に好ましい。粘着層22の厚さが薄過ぎると剥離する場合があり、一方、厚過ぎると粘着性が強くなり過ぎて、作業後に対象物等から剥がし難くなったり、対象物上の塗膜を剥離させてしまったり、養生用粘着テープ1が千切れて作業現場に残存させてしまう場合等がある。
以下、最終離型紙3に関して、材質、厚さ、色、ケイ光・リン光等の好ましいもの・範囲を記載するが、除去離型紙6についても好ましいもの・範囲は同様である。
最終離型紙3の最終離型紙基材31の材質は、紙には限定されず、特に限定はないが、例えば、紙;ポリエチレン、ポリプロピレン等のプラスチックフィルム;布等が挙げられる。離型剤の塗布性、コスト等の点からは紙が好ましいが、薄くできる点、ケイ光若しくはリン光発生物質を練り込める点等からはプラスチックフィルムが好ましい。
最終離型紙3の厚さは特に限定はないが、10μm〜150μmが好ましく、15μm〜100μmがより好ましく、20μm〜70μmが特に好ましい。
最終離型紙3の厚さが薄過ぎると、最終離型紙3を粘着テープ2から剥がしている途中で最終離型紙3が切れて作業性が落ちたり、最終離型紙3が小さく破れて作業現場に残存したりする場合がある。
一方、厚過ぎると、無駄になったり、養生用粘着テープロール11の直径が不必要に大きくなったりする場合がある。また、態様1では、養生用粘着テープ1を巻回して、養生用粘着テープロール11とすると、最終離型紙3のある側の直径が大きくなろうとするので、最終離型紙3のない側との関係で、良好に巻回できない場合がある。
最終離型紙3の最終離型紙離型層32の材質は特に限定はないが、離型性からシリコーン樹脂が好ましい。限定はないが、最終離型紙基材31と最終離型紙離型層32との間には、密着向上処理がなされていることも好ましい。
上記テープ基材21、最終離型紙3及び/又は除去離型紙6は、ケイ光若しくはリン光を発するものか、又は、目立つ色のものであることが好ましい。
養生用粘着テープ1は、施工作業終了後に撤収する際に対象物等から剥ぎ取られるが、ケイ光若しくはリン光を発するものや、目立つ色のものであると、たとえ粘着テープ2や最終離型紙3(の切れ端)が残存していても、目視で容易に気付くことができる。そのため、食品取扱所等、衛生面が重要な場所や、残存物があると客等に対する印象が悪くなる場所等でも好適に使用できる。
上記テープ基材21、最終離型紙3及び/又は除去離型紙6がケイ光を発するものであれば、施工作業を終了して撤収した後に、好ましくは周囲を暗くして、紫外線を含む光を照射するとケイ光を発するので、粘着テープ2や最終離型紙3(の切れ端)が残存していても、特に目視で容易に気付くことができる。そのため、前記したような場所で好適に使用できる。
また、上記テープ基材21、最終離型紙3及び/又は除去離型紙6がリン光を発するものであれば、施工作業を終了して撤収した後に、周囲を暗くするとリン光を発するので、上記したケイ光を発するものと同様の効果を奏し、前記したような場所で好適に使用できる。
また、養生用粘着テープ1のテープ基材21、最終離型紙3及び/又は除去離型紙6の色は、通常は、緑色、黄緑色、黄色、茶色、白色、銀色等である。しかしながら、前記した通り養生用では残存が大きな問題になることが多く、そのため目立つ色のものが好ましい。
より好ましくは略赤色又は略金色であり、特に好ましくは略赤色を呈するものである。
<養生用粘着テープロール>
本発明の養生用粘着テープ1は、図1(a)(態様1)と図5(態様2)に概要を示したように、ロール状に巻回された状態で供されることが、移動の容易さ、施工現場での作業性等の点で好ましい。
すなわち、本発明の他の態様は、前記した本発明の養生用粘着テープ1がロール状に巻回された状態になっているものであることを特徴とする養生用粘着テープロール11である。
上記最終離型紙3、除去離型紙6、全体離型紙7の設けられている側(粘着層22のある側)を内側にしてロール状に巻回された状態にすれば、図3(a)に示したように、通常の粘着テープを使用して養生を行うのと同じように解いていけばよいので、(慣れているので)作業性が良く、また、一現場で貼り付け終わった時点で(養生終了時に)、残りの養生用粘着テープロール11の外周に粘着層22が露出していない。
一方、上記最終離型紙3、除去離型紙6、全体離型紙7の設けられている側(粘着層22のある側)を外側にしてロール状に巻回された状態にすれば、図3(a)とは逆側に(手前側に)養生用粘着テープロール11が位置するので、養生用粘着テープロール11を対象物等に押し付けた状態で解きながら養生用粘着テープ1を対象物等に貼り付けていくことができるので作業性が上がる。
なお、現場での作業では、養生シート4は、養生用粘着テープ1から見て、通常は下側又は手前側に位置させて貼り付けることが多く、また右利きの人が多かったり、字を左から右に書いたりするので、左から右に養生用粘着テープ1を対象物等に貼り付けていくことが多い。
従って、態様1では、上記最終離型紙3や粘着層22のある側が内側に巻回されていても外側に巻回されていても、養生用粘着テープロール11の幅方向の最終離型紙3のある側は、左から右に養生用粘着テープ1を対象物等に貼り付けていった場合の下側又は手前側であることが好ましい。すなわち、本発明においては、該粘着テープ2の幅方向の片側のみに最終離型紙3が設けられているが、該「片側」とは、左から右に養生用粘着テープ1を対象物等に貼り付けていった場合の下側又は手前側であることが好ましい。
態様2では、どちら側を最終離型紙3とするかは、作業者が自由に選択できるので、最終離型紙3のある側についての特定は関係がない。態様2は、上記選択が自由にできる点で好ましい。
本発明の養生用粘着テープロール11における養生用粘着テープ1の全長は、特に限定はないが、作業性と持ち運びの点から、5m〜50mが好ましく、10m〜25mが特に好ましい。
また、養生用粘着テープロール11の直径(未使用のものの外径)は、特に限定はないが、作業性と持ち運びの点から、5cm〜30cmが好ましく、10cm〜20cmが特に好ましい。
<養生方法>
本発明は、前記の本発明の態様1及び態様2の養生用粘着テープ1の、最終離型紙3が設けられていないために粘着層22が露出している部分の粘着層22を対象物又は対象物近傍に貼り付け、次いで、該最終離型紙3を剥ぎ取りながら、養生シート4の端部を、最終離型紙3を剥ぎ取ったことで露出した粘着層22に貼り付けつつ、該養生シート4の端部を対象物又は対象物近傍に固定して、該養生シート4で対象物を覆うことを特徴とする養生方法でもある。
前記した態様2の養生用粘着テープ1では、除去離型紙6を除去すれば、態様1の養生用粘着テープ1となるので、態様1又は態様2の何れの態様でも同様に上記養生方法が好適である。
特に、態様2を使用した場合は、本発明は、該養生用粘着テープ1を対象物又は対象物近傍に貼り付ける際に、態様2の養生用粘着テープ1から、上記切り込み71を利用して上記除去離型紙6を除去し、
該養生用粘着テープ1の最終離型紙3が設けられていないために粘着層が露出した部分の粘着層を対象物又は対象物近傍に貼り付け、
次いで、該最終離型紙3を剥ぎ取りながら、養生シート4の端部を、最終離型紙3を剥ぎ取ったことで露出した粘着層に貼り付けつつ、該養生シート4の端部を対象物又は対象物近傍に固定して、該養生シート4で対象物を覆うことを特徴とする養生方法でもある。
態様2の養生用粘着テープ1では、除去離型紙6を除去すれば態様1の養生用粘着テープ1となるので、態様1又は態様2の何れの態様でも下記は共通である。
養生シート4は対象物を覆うものであるが、該対象物の近傍に養生シート4を固定して、該対象物を覆う場合もあるので、上記では、「該養生シートの端部を対象物又は対象物近傍に固定して」とした。
本明細書では、養生用粘着テープ1が貼り付けられる物である「対象物又は対象物近傍」を、単に「対象物等」と略記する。
図3に、本発明の養生用粘着テープ1を使用した養生方法の概念図を示す。図3では、壁Bの下側全面と壁側の床Aが養生の対象物である。
図3(a)では、養生用粘着テープ1の上半分であって、「粘着テープ2の向こう側」に最終離型紙3が存在する。
まず、図3(a)に示したように、本発明の養生用粘着テープ1を、最終離型紙3を剥ぎ取らずに、対象物又は対象物近傍に貼り付ける。図3(a)においては、養生用粘着テープ1の上半分には、最終離型紙3が設けられていないために粘着層22が露出しているので、該粘着層22を利用して養生用粘着テープ1を対象物又は対象物近傍に貼り付ける。
このとき、最終離型紙3が存在するので、粘着テープ2の下半分が対象物等に貼り付くおそれがない。そのため、図3(a)では下半分に注意を向けなくてもいいので、安心して養生用粘着テープ1を奇麗に貼り付けることができる。また、養生用粘着テープ1の全面を上から手等で押さえつけて強固に粘着テープ2を対象物等に貼り付けることができる。
次に、図3(b)に示したように、本発明の養生用粘着テープ1から最終離型紙3を剥ぎ取りながら、また別途巻回された養生シート4を解きながら、該養生シート4の端部を、最終離型紙3を剥ぎ取ったことで露出した粘着層22(図3(b)では、粘着テープ2の下半分の向こう側)に挿んで貼り付けつつ、該養生シート4の端部を対象物等に固定する。
対象物等に、出隅Eや入隅Dがあった場合等は、その部分の養生用粘着テープ1の、少なくとも最終離型紙3が貼り付けられた側(図3(a)では下側)をカッター等で切開すれば(そこに切開場所Gを設ければ)、最終離型紙3を剥ぎ取り易くなり、養生シート4を挿んで固定し易くなる。
本発明によれば、マスカー5とは違い、養生シート4と養生用粘着テープ1は別々なので、養生シート4は単独で巻回等されていればよい(図3(b)参照)。そのため、養生シート4は、厚いものであっても、「粘着テープに垂直方向の長さL」の長いものであっても使用可能である。そのため、養生の対象物等の大きさ、形状等に制限がない。
本発明の養生方法に用いられる養生シート4の厚さは、特に限定はないが、3μm〜300μmが好ましく、5μm〜200μmがより好ましく、10μm〜150μmが特に好ましく、20μm〜100μmが更に好ましい。
本発明の養生方法に用いられる養生シート4の厚さは、マスカー5の養生シート部分の厚さより厚くすることができる(厚いものでも使用できる)。
以下に、実施例及び比較例を挙げて本発明を更に具体的に説明するが、本発明は、その要旨を超えない限りこれらの実施例に限定されるものではない。
実施例1
<態様1の養生用粘着テープ>
縦横約10mの厨房の床面全面にウレタン防水塗料をロール塗布して防水加工をするため、該厨房の隅にある、縦2m、横1.8mのグリストラップを養生した。
養生用粘着テープの幅は50mmであり、テープ基材の材質は布であり、色は赤色であり、かつケイ光を発するものであった。最終離型紙の材質は紙であり、厚さは150μmであり、色は赤色であり、かつケイ光を発するものであった。
養生用粘着テープの全幅50mmの30%に当たる15mmの幅の部分に最終離型紙が設けられていた。
15mm幅の部分に最終離型紙が設けられたまま、養生用粘着テープの35mm幅の部分の粘着層を床に貼り付け、上から手で全面を押し付けることで、強固に接着できた。
次いで、該最終離型紙を剥ぎ取りながら、厚さが30μmで、幅Lが1.8mの養生シートの端部を、該最終離型紙を剥ぎ取ったことで露出した粘着層と床面に挿んで、該粘着層に貼り付けつつ床面に固定してグリストラップを覆って養生した。
養生シートは、養生用粘着テープによって隙間なく床面に密着していた。養生にかかった時間は2分であった。
ウレタン防水塗料を塗布し乾燥硬化した後に、粘着テープを床面から剥離し、養生シートを除去した。
ウレタン防水塗料は、グリストラップである養生部分には全く進出していなかった。
紫外線を含む光を照射したところ、ケイ光を発する赤いテープ基材の切れ端が見つかり、除去することができた。
実施例2
<態様2の養生用粘着テープ>
除去離型紙があり、最終離型紙と共に全体離型紙を形成している態様2の養生用粘着テープを用いた。除去離型紙があるだけで、その他は実施例1の態様1の養生用粘着テープと同様のものを用いた。
すなわち、養生用粘着テープの幅は50mmであり、テープ基材の材質は布であり、色は赤色であり、かつケイ光を発するものであった。最終離型紙と除去離型紙(全体離型紙)の材質は紙であり、厚さは150μmであり、色は赤色であり、かつケイ光を発するものであった。
養生用粘着テープの全幅50mmの30%に当たる15mmの幅の部分に最終離型紙が設けられていて、70%に当たる35mmの幅の部分に除去離型紙が設けられていた。
35mm幅の除去離型紙を除去し、15mm幅の部分に最終離型紙が設けられたまま、養生用粘着テープの35mm幅の部分の露出した粘着層を床に貼り付け、上から手で全面を押し付けることで、強固に接着できた。すなわち、最終離型紙が設けられているので、養生用粘着テープの全面を手で強く押し付けることができ、そのため養生用粘着テープを対象物(近傍)に強固に接着できた。
以下、実施例1と同様にした。
養生シートは、養生用粘着テープによって隙間なく床面に密着していた。養生にかかった時間は2分であった。
ウレタン防水塗料を塗布し乾燥硬化した後に、粘着テープを床面から剥離し、養生シートを除去した。
ウレタン防水塗料は、グリストラップである養生部分には全く進出していなかった。
紫外線を含む光を照射したところ、ケイ光を発する赤いテープ基材の切れ端が見つかり、除去することができた。
比較例1
本発明の養生用粘着テープに代えてマスカーを用い、実施例1と同様の対象物を養生した。
該マスカーの粘着テープ幅は16mmであり、テープ基材の材質は布であり、色は緑色であり、養生シート部分の厚さは10μmであり、養生シートの粘着テープに垂直方向の長さLは、2.4mであった。
マスカーは巻回して供給せざるを得ないため、養生シート部分の厚さが10μmしかなかった。そのために、養生部分(グリストラップの上部覆い)が破れるという障害が生じてしまった。
また、該マスカーの養生シート部分を切る作業が面倒であった。以上を補修して何とか養生したところ、全ての養生にかかった時間は2分以上であった。
その後、ウレタン防水塗料を塗布し乾燥硬化した後に、マスカーを床面から剥離し除去した。
ウレタン防水塗料を塗布している最中に、養生シート部分が破れて、ウレタン防水塗料が、グリストラップである養生部分に進出した。
テープ基材の色が緑色であったため、テープ基材の切れ端が見つからず、除去することができなかった。
比較例2
本発明の養生用粘着テープに代えて汎用の粘着テープと養生シートを用い、実施例1と同様の対象物を養生した。
該粘着テープ幅は40mmであり、テープ基材の材質は和紙であり、色は青色であった。養生シートに関しては、実施例1で使用したものと同一のものを使用した。
養生シートを4〜6箇所、小さく切った粘着テープでまず仮止めして、その後に養生シート全体を汎用の粘着テープで固定せざるを得なかったため、作業工程が増えて面倒であり時間もかかった。
養生シートを、粘着テープの幅の約半分の20mm幅部分に挿みこんで、床面(グリストラップ)に固定したが、所々に隙間ができてしまった。また、見切りを奇麗にするために神経を使う必要があった。
以上のように、なんとか養生したところ、全ての養生にかかった時間は5〜7分であった。
その後、ウレタン防水塗料を塗布し乾燥硬化した後に、粘着テープを床面から剥離し、養生シートを除去した。
ウレタン防水塗料は、グリストラップである養生部分に所々進出しており、見切りが奇麗にならなかった。
テープ基材の色が青色であったため、テープ基材や「仮止め用のテープ」の切れ端が見つからず(見落としがあって)、全てを除去することができなかった。
実施例3
3m×4mの広さの厨房の床面に存在する古くなったウレタン防水塗膜を、該床面全面に亘って剥離するため、床面より1.5m上から天井までの壁、及び、エアコン噴き出し口、排気ダクト孔、煙感知器、照明器具等が設置されている天井を養生した。すなわち、床面から上1.5mの位置に養生シートを張り巡らせた。
養生用粘着テープは、実施例1で用いたものと同様のものを用いた。また、養生シートは、実施例1で用いたものより大きいものを使用した以外は汎用の同種のものを用いた。
まず、床面から1.5mの高さに、本発明の養生用粘着テープを、最終離型紙が設けられたまま、28mm幅の部分の粘着層を周囲の壁のほぼ全体に貼り付け、上から手で全面を押し付けることで強固に接着させた。
次いで、該最終離型紙を剥ぎ取りながら、厚さが30μmで、幅Lが4mの養生シートの端部を、該最終離型紙を剥ぎ取ったことで露出した粘着層と壁面に挿んで、該粘着層に貼り付けつつ壁面に固定して壁の上部と天井を養生した。
このようにして、床から1.5m上の部分全体(3m×4m)に養生シートを張り巡らせた。壁面には出隅と入隅があったが、問題なく(漏れる場所がないように)養生シートを貼り付けることができた。
養生に要した時間は20分であった。
ウレタン防水塗膜を、該床面全面に亘って剥離したが、剥離によって発生した粉塵は、天井を含む厨房の上部には行か(拡散し)なかった。
剥離作業終了後、新たなウレタン防水塗膜を付与した。その後、粘着テープを剥離し、養生シートを除去した。暗くして紫外線を含む光を照射したところ、ケイ光を発する赤いテープ(基材)の小さな切れ端が見つかり、除去することができた。
比較例3
実施例1及び実施例2で用いた本発明の養生用粘着テープに代えて、比較例1と同様のマスカーを用い、実施例2と同様の対象物(厨房の壁と天井)を養生した。
マスカーは巻回して供給せざるを得ないため、養生シート部分の厚さが10μmしかなかった。そのために、養生部分(養生シート)が破れるという障害が生じてしまった。
また、壁面には出隅と入隅があったが、マスカーでは、出隅での養生シート部分が不足してしまい、逆に入隅での養生シート部分が余ってしまい、出隅・入隅部分の養生が良好にできなかった。
また、マスカーの養生シートの粘着テープに垂直方向の長さLは2.4mしかなかったので、養生シート同士を貼り付ける作業も必要であった。
マスカーを使用して何とか養生したところ、全ての養生にかかった時間は30分であった。また、破れた養生シート部分から、ウレタン防水塗膜を剥離する際に発生する粉塵が、上部に向かって天井まで漏れてしまった。
作業終了後、養生を撤去したが、テープ基材の色が緑色であったため、テープ基材の切れ端が見つからず、除去することができなかった。
比較例4
本発明の養生用粘着テープに代えて汎用の粘着テープと養生シートとを用い、実施例2と同様の対象物(厨房の壁と天井)を養生した。
粘着テープは、比較例2で使用したものと同様のものを使用した。養生シートに関しては、実施例2で使用したものと同一のものを使用した。
養生シートを、約40cm〜約60cmおきに、小さく切った粘着テープでまず仮止めして、その後に養生シート全体を汎用の粘着テープで固定せざるを得なかったため、作業工程が増えて面倒であり時間もかかった。
養生シートを、粘着テープの幅の約半分の20mm幅部分に挿みこんで、壁面に固定したが、所々に隙間ができてしまった。
以上のように、なんとか養生したところ、主に仮止めに時間がかかり、全ての養生にかかった時間は40分であった。
作業終了後、養生を撤去したが、テープ基材の色が青色であったため、テープ(基材)の切れ端が見つからず、除去することができなかった。また、仮止めに用いた小さく切った粘着テープの切れ端が残ったが見つからず(見落として)、除去することができなかった。
本発明の養生用粘着テープは、作業性(容易さ、奇麗さ等)、見切り性、コスト、養生撤去後の完全さ等に優れているため、塗料よけ、粉塵よけ、雨よけ、雪よけ、風よけ、日射よけ、虫よけ、埃よけ等を目的にした養生に好適に用いられる。
また、防水塗料、着色塗料、防錆塗料等を塗布する際の養生に好適に用いられ、このうち塗料としては、スプレー塗料、焼付塗料、ロール塗布用塗料、浸漬塗布用塗料等に好適に用いられる。
養生の対象物としては、屋上、床、壁、天井等の建造物;排水孔、グリストラップ、トレンチ等の床設置物;サッシ、戸、窓枠等の建具;机、椅子、ベッド等の家具;食器、料理器具、文房具、容器等の備品;厨房、食品工場等の食品関係の場所;自動車、バス、トラック、飛行機、電車等の乗物;等に好適に用いられる。
そのため、本発明は、上記した分野の種々の養生が必要な分野に広く利用されるものである。
1 養生用粘着テープ
11 養生用粘着テープロール
2 粘着テープ
21 テープ基材
22 粘着層
23 粘着テープ離型層
3 最終離型紙
31 最終離型紙基材
32 最終離型紙離型層
6 除去離型紙
61 除去離型紙基材
62 除去離型紙離型層
7 全体離型紙
71 切り込み
4 養生シート
5 マスカー
51 マスカーロール
52 マスカーの養生シート部分
A 床
B 壁
D 入隅
E 出隅
G 切開場所
L 養生シートの粘着テープに垂直方向の長さ

Claims (9)

  1. 養生シートで対象物を覆うために、該養生シートの端部を対象物又は対象物近傍に固定する養生用粘着テープであって、
    該養生用粘着テープは、テープ基材の表面に粘着層を有する粘着テープ、及び、少なくとも最終離型紙を有し、
    該粘着テープの幅方向の片側のみに該最終離型紙が設けられていてもう一方の側では粘着層が露出しているか、又は、
    該粘着テープの幅方向の略全体に最終離型紙と除去離型紙とを有する全体離型紙が設けられていて、該除去離型紙を除去することによって、該粘着テープの幅方向の片側のみに最終離型紙が設けられていてもう一方の側では粘着層が露出している状態にできるようになっているものであることを特徴とする養生用粘着テープ。
  2. 上記粘着テープの粘着層側に、該粘着テープの幅方向の片側のみに最終離型紙が設けられており、上記養生用粘着テープを対象物又は対象物近傍に貼り付けた後に、該最終離型紙を剥ぎ取りながら養生シートの端部を対象物又は対象物近傍に固定できるようになっているものである請求項1に記載の養生用粘着テープ。
  3. 上記全体離型紙には、上記養生用粘着テープの長手方向に略平行に、上記最終離型紙と上記除去離型紙とを分ける切り込みがあって、該養生用粘着テープを対象物又は対象物近傍に貼り付ける際に、該切り込みを利用して該除去離型紙を除去することによって、
    上記粘着テープの粘着層側に、該粘着テープの幅方向の片側のみに最終離型紙が設けられており、該養生用粘着テープを対象物又は対象物近傍に貼り付けた後に、該最終離型紙を剥ぎ取りながら養生シートの端部を対象物又は対象物近傍に固定できるようになっているものである請求項1に記載の養生用粘着テープ。
  4. 上記養生用粘着テープの幅方向の片側のみに、該養生用粘着テープの幅全体の10%以上60%以下に上記最終離型紙が設けられているか、又は、上記除去離型紙を除去することによって該養生用粘着テープの幅全体の10%以上60%以下に該最終離型紙が設けられている状態にできるようになっている請求項1ないし請求項3の何れかの請求項に記載の養生用粘着テープ。
  5. 上記養生用粘着テープの幅が、15mm以上150mm以下である請求項1ないし請求項4の何れかの請求項に記載の養生用粘着テープ。
  6. 上記テープ基材、上記最終離型紙及び/又は上記除去離型紙が、ケイ光若しくはリン光を発するものか、又は、略赤色を呈するものである請求項1ないし請求項5の何れかの請求項に記載の養生用粘着テープ。
  7. 請求項1ないし請求項6の何れかの請求項に記載の養生用粘着テープがロール状に巻回された状態になっているものであることを特徴とする養生用粘着テープロール。
  8. 請求項1ないし請求項6の何れかの請求項に記載の養生用粘着テープの、最終離型紙が設けられていないために粘着層が露出している部分の粘着層を対象物又は対象物近傍に貼り付け、
    次いで、該最終離型紙を剥ぎ取りながら、養生シートの端部を、最終離型紙を剥ぎ取ったことで露出した粘着層に貼り付けつつ、該養生シートの端部を対象物又は対象物近傍に固定して、該養生シートで対象物を覆うことを特徴とする養生方法。
  9. 養生用粘着テープを対象物又は対象物近傍に貼り付ける際に、請求項3ないし請求項6の何れかの請求項に記載の養生用粘着テープから、上記切り込みを利用して上記除去離型紙を除去し、
    該養生用粘着テープの最終離型紙が設けられていないために粘着層が露出した部分の粘着層を対象物又は対象物近傍に貼り付け、
    次いで、該最終離型紙を剥ぎ取りながら、養生シートの端部を、最終離型紙を剥ぎ取ったことで露出した粘着層に貼り付けつつ、該養生シートの端部を対象物又は対象物近傍に固定して、該養生シートで対象物を覆うことを特徴とする養生方法。
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