JP2017081573A - フォーマおよび縦形製袋機 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明に係るフォーマは、帯状に連続する包材を送りながら略筒状に成形させるフォーマであって、筒状をなした筒状部と、筒状部の一端部から筒状部の径方向外方に向かって広がって形成されていて包材を筒状部に向けて走行させるガイド部と、ガイド部において筒状部の両側で包材の幅方向両側にそれぞれ形成された連通孔と、連通孔から前記ガイド部の表面と包材との間に気体を送り込む気体供給部と、を備えることを特徴とする。
本発明では、筒状部の両側で径方向外側に広がるガイド部において、包材の幅方向両側にそれぞれ設けた連通孔から、ガイド部の表面と包材との間に気体を送り込むことで、包材とガイド部との間に生じる摩擦抵抗を包材の幅方向の全体で抑えることができる。これにより、包材の幅方向における摩擦抵抗の分布のばらつきも生じにくくなり、包材を送るときに、包材が幅方向に片寄ったり蛇行したりするのを抑えることができる。また、包材を搬送する力に対する抵抗が減るので、包材を搬送するための駆動力が少なくて済む。
複数の連通孔から供給する気体の流量を個別に調整することで、よりきめ細やかに摩擦抵抗の分布の均一化を図ることができる。
センサで包材の片寄りを検出したときに、連通孔から吹き出す気体の流量を自動的に調整することで、包材の片寄りや蛇行を確実に抑えることができる。
負圧発生部によってガイド部の表面と包材との間を負圧状態とすることで、ガイド部材と包材との間の摩擦抵抗を包材の幅方向で部分的に増やし、包材の片寄りや蛇行をより効果的に抑えることができる。
気体供給部と負圧発生部とを選択的に接続する切換部を設けることで、ガイド部材と包材との間の摩擦抵抗の調整の自由度を高めることができる。
本発明に係る縦形製袋機では、包材の幅方向における摩擦抵抗の分布を調整して包材が幅方向に片寄ったり蛇行するのを抑えることができる。また、包材を送る力に対する抵抗が減るので、包材を送るための駆動力が小さくて済み省エネルギー化を図ることができる。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第一実施形態に係る縦形製袋充填機(縦形製袋機)の全体構成を示す模式図である。
図1に示す縦形製袋充填機1は、帯状に連続するフィルムfから袋体Fを製袋するもので、製袋チューブ2と、フォーマ4と、繰出しベルト5と、縦シーラ(縦シール部)6と、横シーラ(横シール部)7と、を備えている。
繰出しベルト5は、製袋チューブ2の径方向に対向して一対が設けられている。繰出しベルト5は、フォーマ4と製袋チューブ2の外周面との間の円環状の隙間に送り込まれたフィルムfを、エアで吸着しながら下方に向かって搬送する。
筒状部41は平断面視円筒状で、その径方向一端側に上下方向に連続するスリット41sが形成されている。
図2に示すように、筒状部41の上端部41tは斜めに形成された略涙滴形状であり、径方向下端部のスリット41sの上端位置41t1から、径方向他端側の頂部41t2に向かって、漸次高くなるように稜線が形成されている。
背面ガイド部43は、筒状部41の上端部41tにおいて径方向他端側の頂部41t2から斜め下方に延びる略二等辺三角形状の平面をなしている。
さらに、フィルムfは、筒状部41の上端部41tで下方に向かって折り返されることで、平面視略円筒状に成形される。このようにして、フォーマ4は、帯状のフィルムfを筒状に成形させる。
これら連通孔51は各側面ガイド部44上におけるフィルムfを降下させるなだらかな凸曲面部分で稜線部43rに沿った方向に配列されている。なお、連通孔51の配列位置は各側面ガイド部44における稜線部43rからスリット41sの間に設定される。
各連通孔51から側面ガイド部44の表面44fに向かってエアが吹き出す。吹き出したエアが、側面ガイド部44の表面44fとその上のフィルムfとの間に介在することで、フィルムfを搬送するときに側面ガイド部44の表面44fとフィルムfとの間に生じる摩擦抵抗を抑えることができる。
具体的には、例えば、フィルムfの幅方向の位置において摩擦抵抗が部分的に大きいと幅方向の一部の部位で他の部位よりもフィルムfの送り速度が遅くなることがある。この場合、その部位に位置する連通孔51から吹き出すエアの流量を増やすことで摩擦抵抗を小さくし、他の部位とのバランスを取ることができる。
また、摩擦抵抗が幅方向の他の部位よりも小さく、フィルムfの送り速度が部分的に速くなっている部位では、その一の連通孔51から吹き出すエアの流量を小さくして摩擦抵抗を増やし、他の部位とのフィルム走行のバランスを取ることもできる。
このようにして、フィルムfの片寄りや蛇行が抑制される。
また、摩擦力の低減によってフィルムfを搬送する力に対する抵抗が減るので、フィルムfを送るためにロール8や繰出しベルト5で必要な駆動力が小さくて済み、駆動モータの消費電力が少なく省エネルギー化を図ることができる。
また、複数の連通孔51から供給するエア流量を配管52に設けた調整弁53によって個別に調整することで、よりきめ細やかに摩擦抵抗の分布を調整することができる。
次に、本発明の第二実施形態によるフォーマ4Aおよび縦形製袋充填機1について説明する。
図5は、上述した縦形製袋充填機1の第二実施形態によるフォーマ4Aを示す正面図である。図5において、縦形製袋充填機1に設けられたフォーマ4Aの一対の側面ガイド部44には板厚方向に貫通する複数の連通孔51が所定間隔で形成されている。複数の連通孔51は、例えば筒状部41の略涙滴形状をなす上端部41t側の内縁部44aから外縁部44bに向かって稜線部43rに沿って形成されている。
各連通孔51には、側面ガイド部44の下面側に配管52の一端が接続されている。
各配管52にはエアの流通量を調整する調整弁53が設けられている。各調整弁53は、制御部54によりその開度が自動的に調整され、側面ガイド部44の表面44fに設けた複数の連通孔51からのエアの吹出量の分布を調整することができる。
また、エア吸引配管59が配管52に連通されたときには、負圧源62で発生する負圧により、各連通孔51で側面ガイド部44上のフィルムfを吸引する。これにより、側面ガイド部44の表面44fとフィルムfとの間の摩擦抵抗を高めるよう調整できる。
ここで、各配管52に設けられた切換弁57の切換制御は、それぞれで個別に行うことができる。
また、フィルムfの摩擦抵抗が幅方向の他の部位よりも小さく、フィルムfの送り速度が部分的に速くなっている部位では、調整弁53によって連通孔51からのエア吹き出し量を低減させてフィルムfの送り速度を調整することができる。或いは、切換弁57を切り換え、連通孔51を通して側面ガイド部44とフィルムfとの間で吸引する。これにより、この部位での摩擦抵抗を増大させて、フィルムfの幅方向の他の部位とのバランスを取ることもできる。
このようにして、フォーマ4Aのガイドスカート42上を搬送するフィルムfの片寄りや蛇行を抑制できる。
また、切換弁57で、エアの供給と負圧による吸引とを切り換えることで、ガイドスカート42とフィルムfとの間の摩擦抵抗の調整の自由度を高め、フィルムfの片寄りや蛇行をより効果的に抑えることができる。
なお、本発明のフォーマ4、4Aおよび縦形製袋充填機1は、図面を参照して説明した上述の各実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において様々な変形例が考えられる。
例えば、上記第二実施形態で、切換弁57を切り換えることによって、各連通孔51でエアの吹出と吸引とを切り換えるようにしたが、吹出用の連通孔と吸引用の連通孔とを別々に設けるようにしてもよい。
また、制御部54による、調整弁53や切換弁57の自動制御は、フィルムfを送りながら随時連続的に行ってもよいし、フィルムfの幅や厚さ、材質等に応じ、フィルムfのロット毎、品種毎等に、調整弁53の開度や切換弁57を切り換えるようにしてもよい。
これ以外にも連通孔51の数や配置等は、適宜変更することができる。
4、4A フォーマ
6 縦シーラ(縦シール部)
7 横シーラ(横シール部)
41 筒状部
42 ガイドスカート(ガイド部)
44 側面ガイド部
51 連通孔
52 配管(気体供給部)
53 調整弁(流量調整部)
54 制御部
55 蛇行検知センサ(センサ)
57 切換弁(切換部)
58 エア供給配管(気体供給部)
59 エア吸引配管(負圧発生部)
f フィルム(包材)
Claims (6)
- 帯状に連続する包材を送りながら略筒状に成形させるフォーマであって、
筒状をなした筒状部と、
前記筒状部の一端部から前記筒状部の径方向外方に向かって広がって形成されていて前記包材を前記筒状部に向けて走行させるガイド部と、
前記ガイド部において前記筒状部の両側で前記包材の幅方向両側にそれぞれ形成された連通孔と、
前記連通孔から前記ガイド部の表面と包材との間に気体を送り込む気体供給部と、
を備えることを特徴とするフォーマ。 - 前記連通孔は、前記筒状部の両側の前記ガイド部において前記包材の幅方向両側に向けてそれぞれ複数個形成され、
複数の前記気体供給部で複数の前記連通孔のそれぞれに供給する前記気体の流量を個別に調整する流量調整部をさらに備えている請求項1に記載のフォーマ。 - 前記ガイド部に送られる前記包材の幅方向の片寄りを検出するセンサと、
前記センサによる前記包材の片寄りの検出結果に基づいて前記流量調整部により前記気体の流量を制御して前記包材の片寄りを矯正する制御部と、
をさらに備えている請求項2に記載のフォーマ。 - 前記ガイド部において、前記筒状部に対して前記包材の幅方向両側にそれぞれ設けられていて前記ガイド部と包材との間を負圧状態とする負圧発生部をさらに備えている請求項1から3のいずれか1項に記載のフォーマ。
- 前記連通孔に、前記気体供給部と前記負圧発生部とを選択的に接続する切換部をさらに備えている請求項4に記載のフォーマ。
- 帯状に連続する包材を略筒状に成形し、袋体を製造する縦形製袋機であって、
請求項1〜5のいずれか1項に記載のフォーマと、
前記フォーマの下方に設けられ、前記フォーマによって筒状に成形された前記包材を筒状に成形する製袋チューブと、
前記製袋チューブ内で前記包材の幅方向両端部を重ね合わせてシールする縦シール部と、
前記包材を幅方向にシールする横シール部と、
を備えることを特徴とする縦形製袋機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015208946A JP2017081573A (ja) | 2015-10-23 | 2015-10-23 | フォーマおよび縦形製袋機 |
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ID=58712660
Family Applications (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2022513226A (ja) * | 2018-12-17 | 2022-02-07 | シー.エム.シー. エス.ピー.エー. | 物品の周りにフィルムを包装するための包装機械 |
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-
2015
- 2015-10-23 JP JP2015208946A patent/JP2017081573A/ja active Pending
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