JP2017081139A - 書画作品の補填材の作成及び補修方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 書画作品の補填材を作成するにあたり、手作業で行うために経済効率が悪かったり、作品の近くで刃物を使う危険性がある。紙の書画作品では機械的な作成方法が提案されているが、和紙の特徴である毛羽状態の裁断面が作成されていない。また絹の書画作品においては、まだ機械的な補填材の作成も図られていない。
【解決手段】 補填材を作成するために機械を導入することで、安全性と手作業による非効率的な問題は解決される。その過程において行われる画像処理により、補填材の使用量が減少して経済的となり、かつ補填材の補正により視認性も向上する。
【選択図】図2
【解決手段】 補填材を作成するために機械を導入することで、安全性と手作業による非効率的な問題は解決される。その過程において行われる画像処理により、補填材の使用量が減少して経済的となり、かつ補填材の補正により視認性も向上する。
【選択図】図2
Description
本発明は書画作品の補修に関するものである。
絹や紙に描かれた美術品や書籍は時代が経つにつれて多くの損傷を受け、絹や紙が欠失して穴となっているものが多い。従来はこれらを修復するために、よく似ている紙や電子線劣化絹(特開昭49−86696号)等を用いて補填をしていた。
従来の方法は、損傷した絹や紙の欠失穴を透かしながらその形を補填材の絹や紙にトレースし、その輪郭線を刃物で切り抜いて前記書画作品の欠失穴に補填したり、[図3]の様に欠失穴に補填材を大きめに貼り付け、周りの余分な部分を刃物で落としてその欠失穴の形に成形するなど、すべて手作業で補修を行っていた。
2004年6月 文化財保存修復学会 第26回大会 ポスター発表 「機械を利用した紙史料修復方法の開発(1)」
以上述べた従来方法では、手作業で時間がかかりすぎて経済効率は悪く、書画作品の近くで刃物を扱うので安全性の面からもあまりよくない。
なお[非特許文献1]や[特許文献2]で紙の補修材の作成に機械的な作成方法が用いられている。[非特許文献1]では紙を線的に切断するだけで、和紙が持っている紙の毛羽状態を裁断部分で形成出来ていない。
また、絹の書画作品ではまだ機械的な補填材の作成は図られていない。なお絹の書画作品の損傷具合は紙の書画作品と比べて、絹目という視覚要素が含まれるので、その要素も考慮して補修をしなければならない。
書画作品の補填材を機械で作成する行程は[特開平11−301194]、[非特許文献1]と同様であるが、画像処理の段階において、前記書画作品の欠失穴とコンピュータ処理後の欠失穴用補填材が合致するようにし、分散した欠失穴のデータを集合させて補修材を裁断するようにする。
またその欠失穴の形に裁断された補填材を書画作品の欠失穴に充填して貼り付けることで、刃物を書画作品の近くで使わなくなるため安全性の向上がはかられる。
なお絹の書画作品の場合は、コンピュータの画像処理や機械的裁断や補填の段階で補填材の絹目を書画作品の絹目に合わせる様に補正する。
また紙の書画作品の場合は、その紙の欠失穴の近傍の紙の状態に近い補填材の紙を選び、裁断面が毛羽状態になるように裁断する。
上述したように、補填材を書画作品の近くで裁断するのではないため安全性の向上になり、かつまた欠失穴の補填となる補填材を集合させて裁断するために補修材の使用量が減少して経済的である。
なお美術品である絹や紙の書画作品の視認性からも,補填材の絹目を合わせることや、紙の補填材を近傍の紙の書画作品に近付ける事により違和感が減少する。
以下、本発明の実施形態を図を用いて説明する。
紙の書画作品の場合は、[図6]において、画像入力装置から書画作品の画像データを入力し、コンピュータにより画像処理を行い[図1]に示すような欠失穴データを抽出する。その後の画像処理過程において前記書画作品の欠失穴とコンピュータ処理後の欠失用補填材が合致するよう[図2]に示すような番号や記号で画像振り分けを行い、位置照合データを盛り込む。
カッタープロッターやレーザー切断機等の切断機により裁断面が毛羽状態になるように、裁断形態をミシン目やランダムな点描で補填材の輪郭を裁断し、補填材の作成を行う。
なお絹の書画作品の場合も同様な流れであるが、[図6]の画像処理において、裁断する補填材の絹目を書画作品の絹目とあわせるための補正処置を行う。
[図4]は画像処理や補填時に補正処置を行わなかった事例で絹目が合っていなく違和感を感じる。[図5]は画像処理や補填時に補正処置を行ったため絹目も合って違和感がなくなっている。
1ー絹や紙の書画作品
2ー書画作品の欠失穴
3ー補修材
4―補填材
5ー刃物
6ー補填材の断面
7ー書画作品の断面
8ー書画作品の絹
9ー絹の補填材
a―振り分け記号
b―振り分け記号
c―振り分け記号
d―振り分け記号
2ー書画作品の欠失穴
3ー補修材
4―補填材
5ー刃物
6ー補填材の断面
7ー書画作品の断面
8ー書画作品の絹
9ー絹の補填材
a―振り分け記号
b―振り分け記号
c―振り分け記号
d―振り分け記号
Claims (3)
- 書画作品の補填材を機械で作成する工程において、前記書画作品の欠失穴と、コンピューターの画像処理で欠失穴抽出による補修材を裁断して取り出す補填材との位置関係が合致するようにし、前記補修材に分散した欠失穴抽出を集合するように処理後、前記補填材として裁断することを特徴とする書画作品の補填材の作成及び補修方法。
- 請求項1において、絹に描かれた書画作品の絹目に補填材の絹目を合わせるために、裁断面が絹目に平行、垂直となるよう裁断処理することを特徴とする書画作品の補填材の作成及び補修方法。
- 請求項1において、紙に書かれた書画作品の欠失穴の近傍の紙の状態に近い補修材を選択し、その作成する補填材の裁断面が毛羽状態になるように裁断処理することを特徴とする書画作品の補填材の作成及び補修方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015220733A JP2017081139A (ja) | 2015-10-22 | 2015-10-22 | 書画作品の補填材の作成及び補修方法 |
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ID=58712368
Family Applications (1)
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JP (1) | JP2017081139A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017132072A (ja) * | 2016-01-26 | 2017-08-03 | 株式会社修美 | 漉填め方法、および漉填めのための糊付け方法 |
JP6303052B1 (ja) * | 2017-07-10 | 2018-03-28 | 株式会社修美 | 紙製作品の一括補修方法 |
CN115476618A (zh) * | 2022-10-13 | 2022-12-16 | 深圳市华图测控***有限公司 | 用于古代书画修复的刀形器 |
-
2015
- 2015-10-22 JP JP2015220733A patent/JP2017081139A/ja active Pending
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