JP2017077394A - グリル - Google Patents

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Abstract

【課題】グリル庫の下部に、横向きの炎口を有する下火バーナを収納する、庫外から二次空気が導入されるバーナ室が設けられ、下火バーナに火炎検知用の熱電対を付設したグリルであって、バーナ燃焼中にグリル扉が開かれたときにバーナの燃焼を停止する安全制御と行うものにおいて、グリル扉が開かれたか否かを専用センサを用いずに検知できるようにする。
【解決手段】熱電対の起電圧の単位時間当たりの降下量の絶対値ΔTCが第1閾値YV1以上になった場合にグリル扉が開かれたと判断する第1判別手段(STEP5,21)と、熱電対の起電圧の単位時間当たりの上昇量ΔTCが第2閾値YV2以上になった場合にグリル扉が閉じられたと判断する第2判別手段(STEP7,23)とを備え、第1判別手段でグリル扉が開かれたと判断されてから第2判別手段でグリル扉が閉じられたと判断されないまま所定時間t3経過したときにバーナの燃焼を停止する。
【選択図】図7

Description

本発明は、グリル庫と、グリル庫の前面開口を開閉するグリル扉と、横向きに開口する複数の炎口を有する前後方向に長手の下火バーナとを備えるグリルに関する。
従来、この種のグリルとして、下火バーナをグリル庫の下部に設けられたバーナ室に収納し、バーナ室にグリル庫外から二次空気を導入する空気取入れ口を設けると共に、バーナ室の横側部に、下火バーナの炎口に形成される火炎をグリル庫内に吹出させる火炎吹出口を開設したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。また、このものでは、下火バーナの一部の炎口に臨む火炎検知のための熱電対を設けている。
ところで、下火バーナを含むグリル庫に設けられたバーナの燃焼中にグリル扉が開き状態に放置されると、グリル庫内の熱気が前面開口から庫外に漏出し危険である。そこで、従来、グリル扉の外方上部の温度を検出する温度センサを設け、グリル扉が開き状態で熱気が漏出して温度センサの検出温度が上昇したとき、グリル扉が開かれていると判断して、バーナの燃焼を停止するものも知られている(例えば、特許文献2参照)。
然し、このようにグリル扉の開き検知のための専用センサを設けたのでは、コストが高くなってしまう。
特開2012−254245号公報 特開2012−157437号公報
本発明は、以上の点に鑑み、グリル扉が開かれたか否かを専用センサを用いずに検知できるようにしたグリルを提供することをその課題としている。
上記課題を解決するために、本願の第1発明は、グリル庫と、グリル庫の前面開口を開閉するグリル扉と、横向きに開口する複数の炎口を有する前後方向に長手の下火バーナとを備え、下火バーナは、グリル庫の下部に設けられたバーナ室に収納され、バーナ室にグリル庫外から二次空気を導入する空気取入れ口が設けられ、バーナ室の横側部に、下火バーナの炎口に形成される火炎をグリル庫内に吹出させる火炎吹出口が開設され、更に、下火バーナの一部の炎口に臨む火炎検知のための熱電対が設けられたグリルにおいて、下火バーナの燃焼中に、熱電対の起電圧の単位時間当たりの降下量の絶対値が所定の第1閾値以上になった場合にグリル扉が開かれたと判断する判別処理を行う第1判別手段と、第1判別手段でグリル扉が開かれたと判断された後に熱電対の起電圧の単位時間当たりの上昇量が所定の第2閾値以上になった場合にグリル扉が閉じられたと判断する判別処理を行う第2判別手段とを備え、第1判別手段でグリル扉が開かれたと判断されてから第2判別手段でグリル扉が閉じられたと判断されないまま所定時間が経過したときに下火バーナを含むグリル庫に設けられたバーナの燃焼を停止することを特徴とする。
また、本願の第2発明は、グリル庫と、グリル庫の前面開口を開閉するグリル扉と、横向きに開口する複数の炎口を有する前後方向に長手の下火バーナとを備え、下火バーナは、グリル庫の下部に設けられたバーナ室に収納され、バーナ室にグリル庫外から二次空気を導入する空気取入れ口が設けられ、バーナ室の横側部に、下火バーナの炎口に形成される火炎をグリル庫内に吹出させる火炎吹出口が開設され、更に、下火バーナの一部の炎口に臨む火炎検知のための熱電対が設けられたグリルにおいて、下火バーナの燃焼中に、熱電対の起電圧の単位時間当たりの変化量の絶対値が所定の閾値(以下、上記第1、第2閾値と区別するため第3閾値と記す)以上になった回数をカウントし、この回数が所定数に達したときにグリル扉が開かれていると判断する判別処理を行う判別手段(以下、上記第1、第2判別手段と区別するため第3判別手段と記す)を備え、第3判別手段でグリル扉が開かれていると判断されたときに下火バーナを含むグリル庫に設けられたバーナの燃焼を停止することを特徴とする。
ここで、グリル扉が閉じられている状態では、グリル庫の後端に連通する排気通路からの燃焼排ガスの排出によるドラフト効果でグリル庫内が若干負圧になり、空気取入れ口から吸引された空気(二次空気)がバーナ室を介して火炎吹出口から横向きにグリル庫内に流れ、下火バーナの炎口に生ずる火炎は横方向にのびる。そして、熱電対は、横方向にのびる火炎の外炎に触れるように配置される。一方、被調理物の焼け具合確認等のためにグリル扉が大きく開かれると、グリル庫に前方から急激に多量の空気が流入して庫内圧力が高くなり、空気取入れ口からの空気の吸引が阻害される。そのため、下火バーナの炎口に生ずる火炎が横方向にのびずに立ち上がり、火炎の内炎が熱電対に触れて、熱電対の起電圧が大きく低下し、起電圧の単位時間当たりの降下量の絶対値が第1閾値以上になる。その後、グリル扉を閉じると、空気取入れ口からの空気の吸引が再開されて火炎が再び横方向にのび、火炎の外炎が熱電対に触れて、熱電対の起電圧が大きく上昇し、起電圧の単位時間当たりの上昇量が第2閾値以上になる。
従って、第1発明によれば、グリル扉が大きく開かれたとき、これを第1判別手段による上記判別処理で検知でき、その後グリル扉が閉じられたとき、これを第2判別手段による上記判別処理で検知できる。そして、グリル扉が所定時間以上開かれたままであれば、バーナの燃焼が停止されるため安全である。
また、グリル扉が若干開いた半開き状態に放置されると、下火バーナの炎口に生ずる火炎が揺れ動いて、熱電対の起電力の単位時間当たりの変化量の絶対値が第3閾値以上となる事態が繰り返し発生する。従って、第2発明によれば、グリル扉が半開き状態に放置されたとき、これを第3判別手段による上記判別処理で検知して、バーナの燃焼を停止でき安全である。
また、第1発明と第2発明の何れにおいても、下火バーナの火炎検知のための熱電対を用いてグリル扉の開きを検知できるため、開き検知のための専用センサが不要になり、コストダウンを図ることができる。
尚、下火バーナの点火後暫くの間や下火バーナの火力変更後暫くの間は、グリル扉が閉じられていても熱電対の起電圧が変化する。そのため、誤判別を防止する上で、第1発明においては、下火バーナに点火してから所定の待ち時間が経過するまでや、下火バーナの火力を変更してから所定の第2の待ち時間が経過するまでは、第1判別手段による判別処理を行わないことが望ましい。同様に、第2発明においては、下火バーナに点火してから所定の待ち時間が経過するまでや、下火バーナの火力を変更してから所定の第2の待ち時間が経過するまでは、第3判別手段による判別処理を行わないことが望ましい。
ところで、下火バーナの点火当初からグリル扉が開かれていてそのまま放置されることもある。このような事態に対処するため、本願の第3発明は、グリル庫と、グリル庫の前面開口を開閉するグリル扉と、横向きに開口する複数の炎口を有する前後方向に長手の下火バーナとを備え、下火バーナは、グリル庫の下部に設けられたバーナ室に収納され、バーナ室にグリル庫外から二次空気を導入する空気取入れ口が設けられ、バーナ室の横側部に、下火バーナの炎口に形成される火炎をグリル庫内に吹出させる火炎吹出口が開設され、更に、下火バーナの一部の炎口に臨む火炎検知のための熱電対と、グリル庫内の温度を検出する温度センサとが設けられたグリルにおいて、下火バーナに点火してから所定時間が経過した時点で、熱電対の起電圧が所定の基準電圧未満で、且つ、下火バーナの点火時点からの温度センサの検出温度の温度上昇量が所定の基準値未満であるときにグリル扉が開かれていると判断する判別処理を行う判別手段(以下、上記第1乃至第3判別手段と区別するため第4判別手段と記す)を備え、第4判別手段でグリル扉が開かれていると判断されたときに下火バーナを含むグリル庫に設けられたバーナの燃焼を停止することを特徴とする。
ここで、下火バーナの点火当初からグリル扉が開かれていると、下火バーナに点火してから所定時間が経過した時点で、熱電対の起電圧は基準電圧に未満になり、且つ、下火バーナの点火時点からの温度センサの検出温度の温度上昇量は所定の基準値未満になる。従って、第3発明によれば、下火バーナの点火当初からグリル扉が開かれている場合、これを第4判別手段による上記判別処理で検知して、バーナの燃焼を停止でき安全である。また、グリル庫内の温度を検出する温度センサは、その検出温度に応じてバーナの火力とバーナの消火時期とを制御して自動調理を行うために従来から設けられているセンサであるから、第3発明においても、グリル扉の開き検知のための専用センサが不要になり、コストダウンを図ることができる。
尚、後述する実施形態において、上記第1判別手段に相当するのはSTEP5,21であり、上記第2判別手段に相当するのはSTEP7,23であり、上記第3判別手段に相当するのはSTEP18〜20であり、上記第4判別手段に相当するのはSTEP12,13である。
本発明の実施形態のグリルの切断側面図。 図1のII−II線で切断した切断正面図。 実施形態のグリルに設けられる下火バーナの斜視図。 (a)点火してからの熱電対の起電圧TCと温度センサの検出温度THの変化を示すグラフ、(b)熱電対の起電圧の単位時間当たりの変化量ΔTCの変化を示すグラフ。 グリル扉を半開状態にしたときの熱電対の起電圧の単位時間当たりの変化量ΔTCの変化を示すグラフ。 点火当初からグリル扉が開かれているときの熱電対の起電圧TCと温度センサの検出温度THの変化を示すグラフ。 実施形態のグリルにおいて実行するグリル扉の開きを検知する安全制御の内容を示すフロー図。
図1、図2を参照して、Aは、図示省略したガスコンロに組み込む本発明の実施形態のグリルを示している。このグリルAは、コンロ本体(図示せず)内に設置されるグリル庫1と、グリル庫1の前面開口を開閉するグリル扉2とを備えている。グリル庫1内には、グリル皿3とその上方の焼網4とが収納されている。グリル扉2には、後方にのびるスライド枠21が連結されており、このスライド枠21にグリル皿3が支持されている。また、スライド枠21の前後に、焼網4を支持する支持枠22が立設されている。そして、グリル扉2を前方に開くことで、グリル皿3と焼網4とが一緒にグリル庫1の前方に引き出されるようにしている。
グリル庫1の天井部には、上火バーナ5が設けられ、更に、上火バーナ5を上方から覆うようにして遮熱カバー11が設けられている。上火バーナ5は、多数の炎孔(図示省略)を形成したセラミックス製の燃焼板51を有する表面燃焼式バーナで構成され、燃焼板51を下向きにした姿勢でグリル庫1の天井部に上火バーナ5を装着している。尚、上火バーナ5には、その後部に設けた混合管52から混合気が供給される。
グリル庫1の横側部の下部(焼網4よりも低い部分)には、横向き、具体的には横方向内方に向けて開口する炎口61を複数有する前後方向に長手の下火バーナ6が配置されている。尚、図3に示す如く、グリル庫1の一側の横側部下部に配置する下火バーナ6とグリル庫1の他側の横側部下部に配置する下火バーナ6は、後端の横長の接続管部62で一体に連結されており、接続管部62に連通する混合管63から両下火バーナ6,6に混合気が供給される。また、各下火バーナ6の後部上側にブラケット64を固定し、このブラケット64に、一部の炎口61に臨む火炎検知のための熱電対7と、ブラケット64に一体のターゲット部81に対向する点火電極8とを取付けている。
グリル庫1の横方向両側の各側壁12の内面には、下火バーナ6の上方位置で横方向内方に張出す上板13と、下火バーナ6の下方位置で横方向内方に張出す下板14とが設けられ、上板13と下板14との間に下火バーナ6を収納するバーナ室15が画成される。各側壁12には、バーナ室15にグリル庫1外から二次空気を導入する、下火バーナ6の上側の第1空気取入れ口15aと、下火バーナ6の下側の第1空気取入れ口15aよりも小さな第2空気取入れ孔15bとが開設されている。更に、バーナ室15の横方向内方の横側部には、下火バーナ6の炎口61に形成される火炎をグリル庫1内に吹出させる火炎吹出口15cが開設されている。
また、グリルAは、グリル庫1の後端上部から後上方にのびる排気通路16を備えている。グリル扉2が閉じられている状態では、排気通路16からの燃焼排ガスの排出によるドラフト効果でグリル庫1内が若干負圧になり、空気取入れ口15a,15bから吸引された空気(二次空気)がバーナ室15を介して火炎吹出口15cから横向きにグリル庫1内に流れ、下火バーナ6の炎口61に生ずる火炎は二次空気の流れに沿って横方向にのびる。そして、熱電対7は、横方向にのびる火炎の外炎に触れるように配置される。
また、グリルAは、グリル庫1内の温度を検出するため、排気通路16の底面上に配置した温度センサ9を備えている。尚、上方から排気通路16に侵入する煮こぼれ等の異物が温度センサ9にかかることを防止するため、温度センサ9を上方から覆うカバー9aが設けられている。
ところで、下火バーナ6の燃焼中に、焼網4上の被調理物の焼け具合確認等のためにグリル扉2が大きく開かれると、グリル庫1に前方から急激に多量の空気が流入して庫内圧力が高くなり、空気取入れ口15a,15bからの空気の吸引が阻害される。そのため、下火バーナ6の炎口61に生ずる火炎が横方向にのびずに立ち上がり、火炎の内炎が熱電対7に触れて、熱電対7の起電圧TCが図4(a)に示す如く大きく低下し、起電圧の単位時間(例えば、4秒)当たりの降下量−ΔTCの絶対値が図4(b)に示す如く所定の第1閾値YV1(例えば、2.0mV)以上になる。その後、グリル扉2を閉じると、空気取入れ口15a,15bからの空気の吸引が再開されて火炎が再び横方向にのび、火炎の外炎が熱電対7に触れて、熱電対7の起電圧TCが図4(a)に示す如く大きく上昇し、起電圧TCの単位時間(例えば、4秒)当たりの上昇量+ΔTCが所定の第2閾値YV2(例えば、2.0mV)以上になる。尚、図4(a)には、上火バーナ5及び下火バーナ6に点火してからの温度センサ9の検出温度THの変化も示している。
また、下火バーナ6の燃焼中に、グリル扉2が若干開いた半開き状態に放置されると、下火バーナ6の炎口61に生ずる火炎が揺れ動いて、熱電対7の起電力の単位時間(例えば、4秒)当たりの変化量±ΔTCの絶対値が図5に示す如く所定の第3閾値YV3(例えば、0.5mV)以上となる事態が繰り返し発生する。
更に、下火バーナ6の点火当初からグリル扉2が開かれていると、下火バーナ6に点火してから所定のt1時間(請求項5の待ち時間及び請求項7の所定時間に相当するもので、例えば、3分)が経過した時点で、図6に示す如く、熱電対7の起電圧TCは所定の基準電圧YV(例えば、10mV)未満になり、且つ、下火バーナ6の点火時点からの温度センサ9の検出温度THの温度上昇量ΔTHは所定の基準値YTH(例えば、50℃)未満になる。
そこで、本実施形態では、図示省略したマイクロコンピュータから成るグリル用制御手段により、グリル扉2が開かれたときこれを上記現象を利用して検知し、バーナ5,6を消火する安全制御を行うようにした。以下、この安全制御について図7を参照して詳述する。
安全制御では、先ず、STEP1で上火バーナ5及び下火バーナ6に点火されたか否かを判別し、点火されたとき、STEP2に進んで火力変更されたか否かを判別する。そして、火力変更されていない場合は、STEP3に進んで、バーナ5,6に点火してから上記t1時間経過したか否か判別し、経過していなければ、STEP4に進んで、バーナ5,6に点火してから所定のt2時間(請求項2の待ち時間に相当するもので、例えば、1分)経過したか否か判別し、経過前はSTEP2に戻る。
バーナ5,6に点火してからt2時間経過したときは、STEP5に進み、熱電対7の起電圧TCの単位時間当たりの降下量−ΔTCの絶対値ΔTCが第1閾値YV1以上になったか否か判別する。ΔTC<YV1であればSTEP2に戻るが、ΔTC≧YV1になった場合は、グリル扉2が開かれたと判断してSTEP6に進み、ΔTC≧YV1になってから所定のt3時間(請求項1の所定時間に相当するもので、例えば、2分)経過したか否か判別する。t3時間経過するまではSTEP7に進み、熱電対7の起電圧TCの単位時間当たりの上昇量ΔTCが第2閾値YV2以上になったか否か、即ち、グリル扉2が閉じられたか否か判別する。そして、ΔTC≧YV2にならないまま、即ち、グリル扉2が閉じられたと判断されないままt3時間経過した場合は、STEP8に進んで、下火バーナ6を含むグリル庫1に設けられたバーナ、即ち、上火バーナ5及び下火バーナ6の燃焼を停止するエラー停止を行う。
ΔTC≧YV1になってからの経過時間がt3時間に達する前にΔTC≧YV2になった場合には、STEP9でΔTC≧YV2になってから所定のt4時間(例えば、15秒)経過したか否か判別し、経過したところで後述するSTEP15に進む。
また、STEP2で火力変更されたと判別されたときは、STEP10に進んで、火力変更してから所定のt5時間(請求項3、6の第2の待ち時間に相当するもので、例えば、15秒)経過したか否か判別し、経過前はSTEP11に進んで、バーナ5,6に点火してからt1時間経過した否か判別する。そして、点火からの経過時間がt1時間に達する前に火力変更からの経過時間がt5時間に達した場合はSTEP2に戻り、火力変更からの経過時間がt5時間に達する前に点火からの経過時間がt1時間に達した場合は後述するSTEP12に進む。また、点火後、火力変更されないまま点火からの経過時間がt1時間に達した場合もSTEP3からSTEP12に進む。
以上の制御によれば、グリル扉2が大きく開かれたとき、これをSTEP5での判別処理により検知でき、その後グリル扉2が閉じられたとき、これをSTEP7での判別処理により検知できる。そして、グリル扉2がt3時間以上開かれたままであれば、バーナ5,6の燃焼が停止されるため安全である。更に、下火バーナ6の火炎検知のための熱電対7を用いてグリル扉2の開きを検知できるため、開き検知のための専用センサが不要になり、コストダウンを図ることができる。
また、点火後暫くの間や下火バーナ6の火力変更後暫くの間は、グリル扉2が閉じられていても熱電対7の起電圧が変化するため、誤判別を生ずる恐れがある。然し、上記制御では、点火してからt2時間が経過するまで及び火力を変更してからt5時間が経過するまでは、STEP5での判別処理がおこなわれないため、誤判別を有効に防止できる。
点火してからt1時間が経過すると上記の如くSTEP12に進み、温度センサ9の検出温度THの点火時点からの温度上昇量ΔTHが基準値YTH未満であるか否かを判別し、ΔTH<YTHであれば、STEP13に進んで、その時点での熱電対7の起電圧TCが基準電圧YV未満であるか否かを判別する。そして、ΔTH<YTHで、且つ、TC<YVであれば、点火当初からグリル扉2が開かれていると判断し、STEP14に進んでバーナ5,6の燃焼を停止するエラー停止を行う。
このように点火当初からグリル扉2が開かれている場合にも、これを火炎検知のための熱電対7と自動調理のための温度センサ9とを用いたSTEP12,13での判別処理により検知して、バーナ5,6の燃焼を停止できるため、安全であり、更に、グリル扉2の開き検知専用のセンサが不要であるためコストダウンを図ることもできる。
STEP12でΔTH≧YTHと判別され、或いは、STEP13でTC≧YVと判別された場合は、STEP15に進み、判定回数Nを所定数、例えば、「6」にセットする。次に、STEP16に進んで火力変更されたか否か判別し、火力変更された場合は、STEP17で火力変更してからt5時間経過したか否か判別し、経過したところでSTEP16に戻る。そして、火力変更されなかった場合や火力変更してからt5時間経過した場合は、STEP18に進み、熱電対7の起電圧TCの単位時間当たりの変化量±ΔTCの絶対値ΔTCが第3閾値YV3以上になったか否か判別する。グリル扉2が半開き状態でΔTC≧YV3になれば、STEP19で判定回数Nを「1」減算したものに更新した後、STEP20で判定回数Nが「0」になったか否か判別する。そして、N=0でない場合やΔTC<YV3であれば、STEP21に進んで、熱電対7の起電圧TCの単位時間当たりの降下量−ΔTCの絶対値ΔTCが第1閾値YV1以上になったか否か判別し、ΔTC<YV1であれば、STEP16に戻る。
STEP21でΔTC≧YV1と判別されないまま、STEP18でΔTC≧YV3と判別された回数が「6」になると、STEP20でN=0と判別される。この場合には、グリル扉2が開かれていると判断し、STEP14に進んでバーナ5,6の燃焼を停止するエラー停止を行う。
このようにグリル扉2が半開き状態に放置されたとき、これを火炎検知のための熱電対7を用いたSTEP18〜20での判別処理で検知して、バーナ5,6の燃焼を停止でき安全であり、更に、グリル扉2の開き検知専用のセンサが不要であるためコストダウンを図ることができる。
また、点火後暫くの間や下火バーナ6の火力変更後暫くの間は、グリル扉2が閉じられていても熱電対7の起電圧が変化するため、誤判別を生ずる恐れがある。然し、上記制御では、点火してからt1時間が経過するまで及び火力を変更してからt5時間が経過するまでは、STEP18〜20での判別処理がおこなわれないため、誤判別を有効に防止できる。
尚、STEP21でΔTC≧YV1と判別された場合は、上述したSTEP6〜9と同様の処理を行う。即ち、先ず、STEP22でΔTC≧YV1になってからt3時間経過したか否か判別し、経過するまではSTEP23に進んで、熱電対7の起電圧TCの単位時間当たりの上昇量ΔTCが第2閾値YV2以上になったか否か判別する。そして、ΔTC≧YV2にならないままt3時間経過した場合は、STEP14に進んで、バーナ5,6の燃焼を停止するエラー停止を行う。一方、ΔTC≧YV1になってからの経過時間がt3時間に達する前にΔTC≧YV2になった場合には、STEP24でΔTC≧YV2になってからt4時間経過したか否か判別し、経過したところでSTEP16に戻る。
従って、STEP21でΔTC≧YV1と判別されてからSTEP23でΔTC≧YV2と判別されるまでの間及びSTEP23でΔTC≧YV2と判別されてからt4時間経過するまではSTEP18での判別処理は行われない。ここで、グリル扉2が閉じられた直後は熱電対7の起電圧TCが変動するが、グリル扉2が閉じられからt4時間経過するまではSTEP18での判別処理が行われないため、誤判別を防止できる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、上記実施形態では、グリル庫1に配置する2個の下火バーナ6,6のうちの一方の下火バーナ6に付設する熱電対7の起電圧に基づく判別処理を行っているが、他方の下火バーナ6に付設する熱電対7の起電圧も加味して上記の判別処理を行うことも可能である。この場合は、STEP5,21で少なくとも何れか一方の下火バーナ6に付設した熱電対7の起電圧の単位時間当たりの降下量の絶対値がこの熱電対について設定した第1閾値以上になったときにグリル扉2が開かれたと判断し、STEP7,23で少なくとも何れか一方の下火バーナ6に付設した熱電対7の起電圧の単位時間当たりの上昇量がこの熱電対について設定した第2閾値以上になったときにグリル扉2が閉じられたと判断し、また、STEP13において、一方の下火バーナ6に付設した熱電対7の起電圧がこの熱電対について設定した基準電圧未満で且つ他方の下火バーナ6に付設した熱電対7の起電圧がこの熱電対について設定した基準電圧未満であると判別された場合に、STEP14に進んでエラー停止を行うようにすればよい。
また、上記実施形態では、グリル庫1の下部横側部に設けたバーナ室15に下火バーナ6を収納しているが、バーナ室をグリル庫の下部中央部に設け、このバーナ室に、左右一対の下火バーナを、左側の下火バーナの炎口が左方を向き、右側の下火バーナの炎口が右方を向くように収納してもよい。この場合、バーナ室の左右両側の横側部に火炎吹出口を開設すると共に、グリル庫の底壁に空気取入れ口を開設する。また、上記実施形態は、ガスコンロに組み込むグリルに本発明を適用したものであるが、ガスコンロに組み込まずに独立して設けられるグリルにも同様に本発明を適用できる。
A…グリル、1…グリル庫、15…バーナ室、15a,15b…空気取入れ口、15c…火炎吹出口、2…グリル扉、6…下火バーナ、7…熱電対、9…温度センサ。

Claims (7)

  1. グリル庫と、グリル庫の前面開口を開閉するグリル扉と、横向きに開口する複数の炎口を有する前後方向に長手の下火バーナとを備え、下火バーナは、グリル庫の下部に設けられたバーナ室に収納され、バーナ室にグリル庫外から二次空気を導入する空気取入れ口が設けられ、バーナ室の横側部に、下火バーナの炎口に形成される火炎をグリル庫内に吹出させる火炎吹出口が開設され、更に、下火バーナの一部の炎口に臨む火炎検知のための熱電対が設けられたグリルにおいて、
    下火バーナの燃焼中に、熱電対の起電圧の単位時間当たりの降下量の絶対値が所定の第1閾値以上になった場合にグリル扉が開かれたと判断する判別処理を行う第1判別手段と、第1判別手段でグリル扉が開かれたと判断された後に熱電対の起電圧の単位時間当たりの上昇量が所定の第2閾値以上になった場合にグリル扉が閉じられたと判断する判別処理を行う第2判別手段とを備え、第1判別手段でグリル扉が開かれたと判断されてから第2判別手段でグリル扉が閉じられたと判断されないまま所定時間が経過したときに下火バーナを含むグリル庫に設けられたバーナの燃焼を停止することを特徴とするグリル。
  2. 前記下火バーナに点火してから所定の待ち時間が経過するまでは、前記第1判別手段による判別処理を行わないことを特徴とする請求項1記載のグリル。
  3. 前記下火バーナの火力を変更してから所定の第2の待ち時間が経過するまでは、前記第1判別手段による判別処理を行わないことを特徴とする請求項1又は2記載のグリル。
  4. グリル庫と、グリル庫の前面開口を開閉するグリル扉と、横向きに開口する複数の炎口を有する前後方向に長手の下火バーナとを備え、下火バーナは、グリル庫の下部に設けられたバーナ室に収納され、バーナ室にグリル庫外から二次空気を導入する空気取入れ口が設けられ、バーナ室の横側部に、下火バーナの炎口に形成される火炎をグリル庫内に吹出させる火炎吹出口が開設され、更に、下火バーナの一部の炎口に臨む火炎検知のための熱電対が設けられたグリルにおいて、
    下火バーナの燃焼中に、熱電対の起電圧の単位時間当たりの変化量の絶対値が所定の閾値以上になった回数をカウントし、この回数が所定数に達したときにグリル扉が開かれていると判断する判別処理を行う判別手段を備え、判別手段でグリル扉が開かれていると判断されたときに下火バーナを含むグリル庫に設けられたバーナの燃焼を停止することを特徴とするグリル。
  5. 前記下火バーナに点火してから所定の待ち時間が経過するまでは、前記判別手段による判別処理を行わないことを特徴とする請求項4記載のグリル。
  6. 前記下火バーナの火力を変更してから所定の第2の待ち時間が経過するまでは、前記判別手段による判別処理を行わないことを特徴とする請求項4又は5記載のグリル。
  7. グリル庫と、グリル庫の前面開口を開閉するグリル扉と、横向きに開口する複数の炎口を有する前後方向に長手の下火バーナとを備え、下火バーナは、グリル庫の下部に設けられたバーナ室に収納され、バーナ室にグリル庫外から二次空気を導入する空気取入れ口が設けられ、バーナ室の横側部に、下火バーナの炎口に形成される火炎をグリル庫内に吹出させる火炎吹出口が開設され、更に、下火バーナの一部の炎口に臨む火炎検知のための熱電対と、グリル庫内の温度を検出する温度センサとが設けられたグリルにおいて、
    下火バーナに点火してから所定時間が経過した時点で、熱電対の起電圧が所定の基準電圧未満で、且つ、下火バーナの点火時点からの温度センサの検出温度の温度上昇量が所定の基準値未満であるときにグリル扉が開かれていると判断する判別処理を行う判別手段を備え、判別手段でグリル扉が開かれていると判断されたときに下火バーナを含むグリル庫に設けられたバーナの燃焼を停止することを特徴とするグリル。
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