JP2017066243A - 粘着剤組成物 - Google Patents

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大輔 窪田
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Abstract

【課題】湿熱条件下においても外観が変化しにくい耐湿熱性、電子機器の伝送遅延を抑止できる低誘電率と、さらにはガスバリア性に優れた粘着剤組成物を提供する。【解決手段】(a)炭素数が10〜24であるアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステル単量体、(b)重合時に環状エーテル構造を形成できる置換基を有する(メタ)アクリル酸エステル単量体および(c)アミド基含有(メタ)アクリル酸エステル単量体を含む単量体を重合することによって得られるアクリルポリマー、イソシアネート化合物ならびに粘着付与樹脂を含有する粘着剤組成物。【選択図】なし

Description

本発明は粘着剤組成物に関するものであり、より詳しくは湿熱条件下においても外見変化が生じにくく、電子機器の伝送遅延を抑止できるよう低誘電率であり、ガスバリア性に優れる粘着剤組成物に関する。
近年、スマートフォン等の情報機器端末においては、デバイスの微細化が進み、データ送信の高速化が求められている。その一環として電気信号の高周波数化が進行しているが、電気信号に高周波数成分が増えると伝送経路に遅延が生じやすくなる。伝送遅延を抑止するためには部材の低誘電率化が有効であることから、使用される粘着剤にも誘電率が低いことが求められるようになっている。粘着剤を低誘電率化するためには、ポリマーの構成成分として疎水性モノマーの割合を高めればよい。
一方、電子機器においては、粘着剤はディスプレイのような視認可能な部位にも使用されるため、透明性が強く要求されている。また、高温高湿のような過酷な条件下においても変色などの外観変化が生じないことが要求されている。この耐湿熱性を向上させる方法として、種々の親水性単量体を用いた粘着剤が知られている。一方、前述の低誘電率化には疎水性単量体の使用が効果的であるため、耐湿熱性と低誘電率を両立させることは困難であった。
また、電子機器に水分が混入すると故障や誤作動の原因となるため、部材にはガスバリア性も求められている。ポリマーの構成成分として疎水性モノマーの割合を高めればガスバリア性は向上できるものの、前述したように耐湿熱性に関しては不利な方向に作用することとなる。したがって、これらの要求性能を高いバランスで満たすことは困難であった。
特許文献1には、誘電率を低くした粘着剤が開示されているが、耐湿熱性については検討されていない。特許文献2には、耐湿熱性を改良した接着剤が開示されているが、低誘電率化については検討されていない。特許文献3には、透明性に優れる粘着剤が開示されているが、ガスバリア性および低誘電率化については検討されていない。
特開2012-246477号公報 特開2011-195651号公報 特開2015-3959号公報
本発明の課題は、湿熱条件下においても外観が変化しにくい耐湿熱性、電子機器の伝送遅延を抑止できる低誘電率と、さらにはガスバリア性に優れた粘着剤組成物を提供することである。
本発明は(a)炭素数が10〜24であるアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステル単量体、(b)重合時に環状エーテル構造を形成できる置換基を有する(メタ)アクリル酸エステル単量体、を含む単量体を重合することによって得られるアクリルポリマーを含有することを特徴とする粘着剤組成物である。
本発明の粘着剤組成物は耐湿熱性に優れるため、電子機器に使用しても透明性を維持でき外観に優れる。また、低誘電率であるためデバイスが微細化し、データ送信が高速化しても伝送遅延を抑止でき、スマートフォン等情報機器端末に使用される粘着剤として有用である。また、ガスバリア性に優れるため電子機器の故障や誤作動を低減することができる。
本発明の粘着剤組成物は、(a)炭素数が10〜24であるアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステル単量体、(b)重合時に環状エーテル構造を形成できる置換基を有する(メタ)アクリル酸エステル単量体を含む、単量体を重合することによって得られるアクリルポリマーを含有する。
(a)炭素数が10〜24であるアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステル単量体として、直鎖アルキル基を有する単量体、分岐アルキル基を有する単量体、環状アルキル基を有する単量体などが挙げられる。
直鎖アルキル基を有する単量体としては、ウンデシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレート、テトラデシル(メタ)アクリレート、ペンタデシル(メタ)アクリレート、ヘキサデシル(メタ)アクリレート、ヘプタデシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、ベヘニル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
分岐アルキル基を有する単量体としては、イソデシル(メタ)アクリレート、イソミスチリル(メタ)アクリレート、イソステアリル(メタ)アクリレート、プロピルヘプチル(メタ)アクリレート、イソウンデシル(メタ)アクリレート、イソドデシル(メタ)アクリレート、イソトリデシル(メタ)アクリレート、イソペンタデシル(メタ)アクリレート、イソヘキサデシル(メタ)アクリレート、イソヘプタデシル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
環状アルキル基を有する単量体としては、イソボルニル(メタ)アクリレート、テルペン系(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
アクリルポリマーを構成する単量体全体に対して、これら炭素数が10〜24である置換基を有する(メタ)アクリル系単量体を30〜99重量%用いることが好ましく、40〜99重量%用いることがより好ましい。30重量%以上用いることにより得られる粘着剤の誘電率および水蒸気透過度が低く保つことができ、99重量%以下とすることにより耐湿熱性への悪影響がない。
(b)重合時に環状エーテル構造を形成できる置換基を有する(メタ)アクリル酸エステル単量体は、重合時に(メタ)アクリロイル基および分子内の重合性不飽和基によって環状エーテル構造を形成できる単量体である。5員環または6員環であれば安定に形成できるため、このような環状エーテル構造を形成できる置換基を有することが好ましい。具体例として、2−(アリルオキシメチル)アクリル酸アルキルなどが挙げられる。このような単量体の製造方法は特開2010-168539号公報、特開2010-235546号公報、特開2010-254665号公報、特開2010-254685号公報などに開示されている。
重合時に環状エーテル構造を形成できる置換基を有する(メタ)アクリル酸エステル単量体を用いてアクリルポリマーを重合することにより、湿熱条件下における変色を抑制することができる。アクリルポリマーを構成する単量体全体に対して、0.1〜5重量%用いることが好ましく、0.5〜4重量%用いることがより好ましい。0.1重量以上用いることにより湿熱条件下における変色抑制効果が顕著に発現し、5重量%以下とすることにより比誘電率が高くなることを抑えられる。
なお、環状エーテル構造を形成できる置換基を有する(メタ)アクリル酸エステル単量体に代えて、環状エーテル構造を有する置換基を有する(メタ)アクリル酸エステル単量体を用いてアクリルポリマーを重合した場合、湿熱条件下における十分な変色抑制効果は得られない。この理由は明らかではないが、前者では環状エーテル構造がアクリルポリマーの主鎖の一部となるが、後者では環状エーテル構造はアクリルポリマーの側鎖になるという構造上の違いが影響しているものと考えられる。
アクリルポリマーを構成する単量体として、さらに(c)アミド基含有(メタ)アクリル酸エステル単量体を含有することが好ましい。具体的には、(メタ)アクリルアミド、N−メチル(メタ)アクリルアミド、N−エチル(メタ)アクリルアミド、N−イソプロピル(メタ)アクリルアミド、N−ブチル(メタ)アクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、N,N−ジエチルアクリルアミド、N,N−ジプロピル(メタ)アクリルアミド、アクリルロイルモルホリン、N−n−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−イソブトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−メトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−ビニルピロリドンなどが挙げられる。
アミド基含有(メタ)アクリル酸エステル単量体を用いてアクリルポリマーを重合することにより、湿熱条件下における変色を抑制することができる。アクリルポリマーを構成する単量体全体に対して、0.1〜10重量%用いることが好ましく、1〜10重量%用いることがより好ましい。0.1重量%以上用いることにより耐湿熱白化性が発現し、10重量%以下とすることにより誘電率および水蒸気透過度が高くなることを抑えられる。
アクリルポリマーを構成する単量体として、その他、公知の(メタ)アクリル系単量体や(メタ)アクリル系単量体と共重合可能な単量体を用いることができる。
炭素数が9以下であるアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステル単量体として、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、sec−ブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、n−ヘキシル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
水酸基含有(メタ)アクリル系単量体としては、アクリル酸2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル、アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、メタクリル酸2−ヒドロキシプロピル、アクリル酸3−ヒドロキシプロピル、メタクリル酸3−ヒドロキシプロピル、アクリル酸4−ヒドロキシブチル、メタクリル酸4−ヒドロキシブチル、アクリル酸2−ヒドロキシ−3−クロロプロピル、メタクリル酸2−ヒドロキシ−3−クロロプロピル、アクリル酸2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル、メタクリル酸2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピルなどが挙げられる。
水酸基含有(メタ)アクリル系単量体を用いることにより、イソシアネート化合物を添加した際にアクリルポリマーと架橋反応が進行することにより凝集力が高まり、粘着力を向上することができる。
(メタ)アクリル酸アルコキシエステルとしては、メタクリル酸2−メトキシエチル、メタクリル酸2−エトキシエチル、メタクリル酸2−メトキシプロピル、メタクリル酸3−メトキシプロピル、メタクリル酸2−メトキシブチル、メタクリル酸4−メトキシブチルなどが挙げられる。
(メタ)アクリル酸アルキレングリコールとしては、アクリル酸エチレングリコール、アクリル酸ポリエチレングリコール、アクリル酸プロピレングリコール、アクリル酸ポリプロピレングリコール、メタクリル酸エチレングリコール、メタクリル酸ポリエチレングリコール、メタクリル酸プロピレングリコール、メタクリル酸ポリプロピレングリコールなどが挙げられる。
(メタ)アクリル酸アリールとしては、アクリル酸ベンジル、アクリル酸フェノキシエチル、アクリル酸フェニル、メタクリル酸ベンジル、メタクリル酸フェノキシエチル、メタクリル酸フェニルなどが挙げられる。
さらに、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、エチルビニルベンゼンなどの芳香族ビニル系単量体、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、バーサチック酸ビニルなどの飽和脂肪酸ビニル系単量体、エチレン、プロピレン、ブタジエンなどのオレフィン系単量体、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸などのカルボキシル基含有単量体、ジビニルベンゼン、エチレングリコールジメタクリレート、ジアリルフタレートなどの多官能単量体が挙げられる。
前記アクリル系単量体を例えば溶媒中で重合開始剤とともに加熱することによってアクリルポリマーを合成できる。アクリルポリマーの重量平均分子量は70万以下であることが好ましい。70万を超えると樹脂溶液の粘度が高くなり厚膜での塗工性が低下するおそれがある。
なお、本願発明における重量平均分子量とは、GPC(ゲルパーミネーション・クロマトグラフィー)により測定し、ポリスチレン換算により算出された値を言う。サンプルは、試料をテトラヒドロフランに溶解して0.1重量%の溶液とし、水を加えた超音波洗浄装置に10分間放置した後、0.20μmのメンブレンフィルターで濾過した濾液を用いた。
分析装置:SHIMADZU社製、LC20AD
カラム:SHIMADZU社製 GPC−80M ×2
カラムサイズ:各8.0mmφ×300mm 計600mm
溶離液:テトラヒドロフラン
流量:1.0ml/min
入口圧:10kgf
検出器:示差屈折計(RI)
カラム温度:40℃
注入量:50μl
溶離液:テトラヒドロフラン
検出器:示差屈折計
標準試料:ポリスチレン
アクリルポリマー合成時に用いる溶媒としては酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、ベンゼン、トルエン、キシレン、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、n−ヘキサン、イソプロピルアルコール、n−ブタノール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールジメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレンカーボネートなど有機溶剤が挙げられる。ただし、これら以外の溶媒を使用しても何ら差し支えなく、また、2種以上の溶媒を併用してもよい。
重合開始剤としては、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、ジメチル−2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオネート)、2,2’−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)、1,1’−アゾビス(シクロヘキサン−1−カーボニトリル)、2,2’−アゾビス[N−(2−プロペニル)−2−メトキシプロピオンアミド]、1−[(1−シアノ−1−メチルエチル)アゾ]ホルムアミド、2,2’−アゾビス(N−ブチル−2−メチルプロピオンアミド)、2,2’−アゾビス(N−シクロヘキシル−2−メチルプロピオンアミド)、[1,1’−アゾビス(1−アセトキシ−1−フェニルエタン)]、などのアゾ系化合物、ラウロイルパーオキサイド、オクタノイルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、エチルメチルケトンパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、t−ブチルハイドロパーオキサイド、クミルパーオキシネオデカノエート、t−ヘキシルパーオキシネオデカノエート、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、ジクミルパーオキサイド、イソブチルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、t−ブチルクミルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシベンゾエート、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、ジ(2−エチルヘキシル)パーオキシジカーボネート、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、3,3,5−トリメチルシクロヘキサノイルパーオキサイド等の有機化酸化物系化合物等を使用することができる。
また、過酸化物系化合物はN,N−ジメチルトルイジン、N,N−ジエチルトルイジン等の還元剤を併用することによりレドックス重合を行うことも可能である。
重合開始剤は、通常アクリル系単量体100重量部に対して0.05〜3重量部使用される。重合開始剤の使用量を増加させれば得られるポリマーの分子量を小さくなり、重合開始剤の使用量を減少させれば得られるポリマーの分子量は大きくなる傾向にある。
本発明の粘着剤組成物は、周波数1MHzにおける比誘電率が3.5以下であることが好ましい。比誘電率の測定方法としては、粘着剤層(粘着シートからシリコーン処理を施したPETフィルムを剥離したもの)を積層して、約200μmの積層粘着剤層を形成し、当該積層粘着剤層を、以下の装置により比誘電率を測定した。測定は3サンプルの測定値の平均を誘電率とした。
測定方法:LCRメータ(装置:Wayne Kerr 6440B インピーダンスアナライザ使用)
周波数:1MHz
バイアス電圧:2V
測定環境:23±1℃、50±1%RH
本発明の粘着剤組成物に粘着付与剤を配合することにより、ガスバリア性を向上できる。通常、粘着付与剤を配合すると湿熱条件下で変色しやくなってしまうが、本願発明においてはアクリルポリマーが(b)重合時に環状エーテル構造を形成できる置換基を有する(メタ)アクリル酸エステル単量体を含むことにより、変色を抑制することができる。
粘着付与剤の具体例として、ガムロジン、トールロジン、ウッドロジン、不均斉化ロジン、重合ロジン、これらロジンのグリセリンエステルやペンタエリスリトールエステル、これらの水素添加物などのロジン系樹脂、テルペン樹脂、炭化水素変性テルペン樹脂、これらの水素添加物などのテルペン系樹脂、テルペンフェノール樹脂、テルペンフェノール樹脂の水素添加物などのテルペンフェノール系樹脂、脂肪族系石油樹脂、脂環族系石油樹脂、芳香族系石油樹脂、共重合系石油樹脂、ジシクロペンタジエン系石油樹脂、ピュアーモノマー系石油樹脂、これらの水素添加物などの石油系樹脂、スチレン系樹脂、クマロンインデン系樹脂、アルキルフェノール系樹脂、キシレン系樹脂、ダンマル、コーパル、シェラックなどが挙げられる。
粘着付与剤の配合量は前記アクリルポリマー100重量部に対して、2〜25重量部が好ましく、5〜20重量部であることがより好ましい。2重量部以上用いることによってガスバリア性が顕著に向上し、25重量部以下とすることによってアクリルポリマーとの相溶性が保たれる。
本発明の粘着剤組成物に対して、イソシアネート化合物を配合することにより、アクリルポリマーの水酸基と架橋反応が進行することにより凝集力が高まり、粘着力を向上することができる。イソシアネート化合物としては、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ナフタレンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネートなどの芳香族イソシアネート系、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、ノボルネンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネートなどの脂肪族イソシアネート系、イソホロンジイソシアネート、水素添加キシレンジイソシアネート等の上記芳香族ジイソシアネートの水添物などが挙げられる。また、これらのアダクト型、イソシアヌレート型、ビウレット型など多官能化したポリイソシアネート構造物や、ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネート、ポリエステルポリイソシアネート、ポリエーテルポリイソシアネート、トリメチロールプロパン変性ポリイソシアネート等の反応生成物であってもよい。
イソシアネート化合物の配合量としては、前記アクリルポリマー100重量部に対して、0.01〜0.5重量部が好ましい。
その他、金属錯体化合物を加えてもよい。金属錯体化合物は、アルミニウム、鉄、銅、亜鉛、スズ、チタン、ニッケル、アンチモン、マグネシウム、バナジウム、クロム、ジルコニウム等の多価金属にアセチルアセトン、アセト酢酸エチル等が配位した化合物等が挙げられる。具体例としては、アルミニウムにアセチルセトンが配位したナーセムアルミ(日本化学産業社製、商品名)が挙げられる。
本発明の粘着剤組成物には、紫外線吸収剤、近赤外吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、防黴剤、可塑剤、消泡剤及び濡れ性調製剤等の各種添加剤が含まれていても良い。
本発明の粘着剤組成物は、各種用途に用いることができるが、液晶パネル、有機ELパネル、タッチパネル、電子ペーパー、太陽電池およびこれらの部材に対する光学用粘着剤として特に有用である。
以下、本発明について実施例及び比較例を挙げてより詳細に説明するが、具体例を示すものであって、特にこれらに限定するものではない。
アクリルポリマーの合成
撹拌機、還流冷却機を備えたセパラブルフラスコに単量体として2−エチルヘキシルアクリレート(2EHA)30重量部、n−デシルメタクリレート(DMA)30重量部、イソステアリルアクリレート(ISTA)15重量部、アクリルアミド(AAm)3重量部、メチルアクリレート(MA)20重量部および2−ヒドロキシエチルアクリレート(2HEA)1重量部、2−(アリルオキシメチル)アクリル酸メチル(MeAMA、日本触媒製、商品名)1重量部、重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル0.30部、溶剤として酢酸エチル90部を添加して30分以上窒素ガスを導入し、重合系内の酸素を除去した。65℃まで1℃/1minの速度で昇温し、65±1℃に保ったまま12時間攪拌した。反応終了後、酢酸エチルにて反応液を希釈し、淡黄色透明の粘性液体であるアクリルポリマー溶液AP1を得た。粘度は4000mPa・s、固形分は50%、重量平均分子量は330,000であった。
AP1の合成で用いた材料の他、単量体としてラウリルメタクリレート(LMA)、ラウリルアクリレート(LA)、ジメチルアクリルアミド(DMAA)、NVP(N−ビニルピロリドン)、メチルメタクリレート(MMA)、t−ブチルアクリレート(TBMA)、4−ヒドロキシブチルアクリレート(4HBA)、テトラヒドロフルフリルメタクリレート(THFMA)、シクロヘキシルメタクリレート(CHMA)、ジシクロペンタニルアクリレート(DCPA)を用いて表1記載の配合にて合成を行った他はAP1と同様に行い、固形分50%であるアクリルポリマー溶液AP2〜AP9をそれぞれ調製した。
実施例1
アクリルポリマー溶液AP1の固形分100重量部に対し、粘着付与剤といてYSポリスターTH130(ヤスハラケミカル製、商品名)10重量部、架橋剤として多官能イソシアネート化合物であるコロネートHX(日本ポリウレタン工業社製、商品名)0.1重量部を加え、実施例1の粘着剤組成物を調製した。
実施例2〜4、比較例1〜5
表1記載の配合にて実施例1と同様に粘着剤組成物を調製した。各アクリルポリマー溶液の固形分100重量部に対し、粘着付与剤としてYSポリスターTH130およびYSポリスターTO125(ヤスハラケミカル製、商品名)、架橋剤としてコロネートHXおよび多官能イソシアネート化合物であるコロネートL(日本ポリウレタン工業社製、商品名)を表1記載の配合にて加えた。
Figure 2017066243
実施例、比較例の各粘着剤組成物について、以下の方法で評価した。
粘着シートの作製
各粘着剤組成物を離型フィルム上(シリコーン処理を施したPETフィルム)に乾燥後の厚さが100μmとなるように塗布し、90℃で20分間加熱乾燥後、さらに別の離型フィルムと貼り合わせ、さらに23℃で7日間エージングを行い、基材レスの粘着シートを作成した。
剥離強度
各粘着シートをPETフィルム(東洋紡績社製、商品名A4100、厚さ50μm)に
貼り合わせ、幅25mm、長さ100mmのフィルム片を作成した。フィルム片の離型フィルムを剥がし、23℃、50%RH雰囲気にてガラス上に、ラミネーターを用いて貼着し、23℃、相対湿度50%RHの雰囲気中に1日放置した後、試験用粘着テープを引張り速度300mm/分で180°方向に引張り、その中心値を180°剥離接着強度とした。剥離接着強度が10N/25mm以上であれば使用中に剥がれることがなく、十分な接着力を有している。
透湿度
JIS Z0208カップ法に準拠して実施した。前記のように作成した100μm厚の塗膜を、塩化カルシウム5g秤量した試験カップに設置後、周辺をロウで密封する。密封した試験体の重量を秤量した後に40℃、90%RH環境下にて24時間放置した後、再び試験体の重量を秤量し、重量増加分により水蒸気透過率を算出する。その時の水蒸気透過率が200g/m・24hr以下の粘着剤をガスバリア性粘着剤とする。
耐湿熱性
各粘着シートをPETフィルム(東洋紡績社製、商品名A4100、厚さ50μm)に
貼り合わせ、幅25mm、長さ100mmのフィルム片を作成した。フィルム片の離型フィルムを剥がし、23℃、50%RH雰囲気にてガラス上に、ラミネーターを用いて貼着した。これを60℃、95%RH環境下で500時間放置し、23℃、50%RHにて1時間冷却した後のヘーズの測定および黄変の有無を確認した。なお、ヘーズは東洋精機製作所(株)製HAZE−GARDIIを用いて測定した。評価基準は以下の通りである。
○:ヘーズが1.5未満(ほとんど白化が確認されず、耐湿熱白化性良好)
×:ヘーズが1.5以上(白化性不良で使用できない)
○:黄変なし
×:黄変あり
表2に記載したように実施例の各粘着剤組成物は比誘電率および水蒸気透過性が低く、湿熱条件でも白化および黄変もなく良好であった。一方、比較例の各粘着剤組成物を用いた粘着シートにおいては、全ての性能を満たすものはなかった。

Claims (8)

  1. (a)炭素数が10〜24であるアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステル単量体、(b)重合時に環状エーテル構造を形成できる置換基を有する(メタ)アクリル酸エステル単量体、を含む単量体を重合することによって得られるアクリルポリマーを含有することを特徴とする粘着剤組成物。
  2. アクリルポリマーを構成する単量体として、さらに(c)アミド基含有(メタ)アクリル酸エステル単量体を含むことを特徴とする請求項1記載の粘着剤組成物。
  3. 前記(b)重合時に環状エーテル構造を形成できる置換基を有する(メタ)アクリル酸エステル単量体が、2−(アリルオキシメチル)アクリル酸メチルであることを特徴とする請求項1または2記載の粘着剤組成物。
  4. 前記アクリルポリマーを構成する単量体において、(a)炭素数が10〜24であるアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステル単量体の割合が30〜90重量%、(b)2−アリルオキシメチルを有する(メタ)アクリル酸エステル単量体の割合が0.1〜5重量%、(c)アミド基含有(メタ)アクリル酸エステル単量体の割合が0.1〜10重量%であることを特徴とする請求項2または3記載の粘着剤組成物。
  5. さらにイソシアネート化合物を含有することを特徴とする請求項1〜4いずれかに記載の粘着剤組成物。
  6. さらに粘着付与剤を含有することを特徴とする請求項1〜5いずれかに記載の粘着剤組成物。
  7. 前記アクリルポリマー100重量部に対して、前記粘着付与剤を2〜25重量部含有することを特徴とする請求項1〜6いずれかに記載の粘着剤組成物。
  8. 乾燥皮膜の周波数1MHzにおける比誘電率が3.5以下であることを特徴とする請求項1〜7いずれかに記載の粘着剤組成物。
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