JP2017065654A - 車両用シート - Google Patents

車両用シート Download PDF

Info

Publication number
JP2017065654A
JP2017065654A JP2015197125A JP2015197125A JP2017065654A JP 2017065654 A JP2017065654 A JP 2017065654A JP 2015197125 A JP2015197125 A JP 2015197125A JP 2015197125 A JP2015197125 A JP 2015197125A JP 2017065654 A JP2017065654 A JP 2017065654A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gear
gear lock
cam
vehicle seat
seat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015197125A
Other languages
English (en)
Inventor
敦 小池
Atsushi Koike
敦 小池
春平 豊美
Shumpei TOYOMI
春平 豊美
卓人 小河
Takuto Ogawa
卓人 小河
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tachi S Co Ltd
Original Assignee
Tachi S Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tachi S Co Ltd filed Critical Tachi S Co Ltd
Priority to JP2015197125A priority Critical patent/JP2017065654A/ja
Priority to PCT/JP2016/076971 priority patent/WO2017056967A1/ja
Publication of JP2017065654A publication Critical patent/JP2017065654A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60NSEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60N2/00Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
    • B60N2/02Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles the seat or part thereof being movable, e.g. adjustable
    • B60N2/20Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles the seat or part thereof being movable, e.g. adjustable the back-rest being tiltable, e.g. to permit easy access
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60NSEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60N2/00Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
    • B60N2/02Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles the seat or part thereof being movable, e.g. adjustable
    • B60N2/22Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles the seat or part thereof being movable, e.g. adjustable the back-rest being adjustable
    • B60N2/235Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles the seat or part thereof being movable, e.g. adjustable the back-rest being adjustable by gear-pawl type mechanisms
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60NSEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60N2/00Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
    • B60N2/68Seat frames

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Seats For Vehicles (AREA)
  • Chairs For Special Purposes, Such As Reclining Chairs (AREA)

Abstract

【課題】軽量化が可能な車両用シートを提供する。【解決手段】車両用シート1は、シートバック3の下端部よりも上側部位を傾倒角度可変に支持するリクライニング部10を備え、リクライニング部10は、シート前後方向に揺動可能であり、揺動端部22にてシートバック3を支持しているリンク12と、リンク12の揺動軸Cを中心に円弧状に配列された複数の歯25を有し、リンク12と一体に回動されるギヤ13と、ギヤ13に噛み合う進出位置と、ギヤとの噛み合いから解放される後退位置との間でスライド可能なギヤロック14と、ギヤロック14を進出位置に移動させるリフトアップ姿勢とギヤロック14の後退位置への移動を許容するリフトダウン姿勢との間で回動可能なカム15と、カム15の回動を操作する操作部と、を有する。【選択図】図3

Description

本発明は、シートバックがシート前後方向に傾倒可能な車両用シートに関する。
車両用シートとして、シートクッション側に配置されたシートバックの下端部を支点としてシートバックがシート前後方向に傾倒可能な、所謂リクライニングシートが知られている。シートバックを傾倒角度可変に支持するリクライニング部は、典型的には、傾倒支点となるシートバックの下端部を支持しているが、シートバックの下端部よりも上側部位を支持した車両用シートも知られている。また、シートバックの傾倒角度を調節するモータがリクライニング部に設けられた電動式のリクライニングシートも知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2015−981894号公報
着座者の上体によってシートバックに負荷される分布荷重は、概ね着座者の胸部を支持する部位、すなわち傾倒支点となる下端部よりも上側部位で最も大きくなる。リクライニング部がシートバックの下端部を支持している場合に、リクライニング部には比較的大きなモーメントが作用する。このモーメントに対するリクライニング部の耐久性を確保するため、リクライニング部を構成する部品の材料には、通常、剛性の高い鋼材が用いられる。しかし、リクライニング部の構成部品の材料に鋼材を多用した場合に、シートの軽量化が阻害される虞がある。
また、電動式のリクライニングシートに設けられるモータもシートの重量増加の一つの要因であり、モータを省くことによってシートの軽量化が可能である。しかし、モータを省くことに伴い、シートバックの傾倒角度を保持する機構が新たに必要となる。
本発明は、上述した事情に鑑みなされたものであり、軽量化が可能な車両用シートを提供することを目的としている。
本発明の一態様の車両用シートは、シートクッションと、前記シートクッション側に配置された下端部を支点にしてシート前後方向に傾倒可能なシートバックと、前記シートバックの背後でシート上下方向に延びているフレームと、前記フレームに設置され、前記シートバックの前記下端部よりも上側部位を傾倒角度可変に支持するリクライニング部と、を備え、前記リクライニング部は、シート前後方向に揺動可能に前記フレームに支持され、揺動端部にて前記シートバックを支持しているリンクと、前記リンクの揺動軸を中心に円弧状に配列された複数の歯を有し、前記リンクと一体に回動されるギヤと、前記ギヤの歯に噛み合う進出位置と、前記ギヤの歯との噛み合いから解放される後退位置との間でスライド可能なギヤロックと、前記ギヤロックを押圧して前記進出位置に移動させるリフトアップ姿勢と前記ギヤロックの前記後退位置への移動を許容するリフトダウン姿勢との間で回動可能なカムと、前記カムの回動を操作する操作部と、を有する。
本発明によれば、軽量化が可能な車両用シートを提供することができる。
本発明の実施形態を説明するための車両用シートの一例の前面側の斜視図である。 図1の車両用シートの後面側の斜視図である。 図1の車両用シートのリクライニング部の斜視図である。 図3のリクライニング部の後傾時の斜視図である。 図3のリクライニング部の動作を示す模式図である。 図3のリクライニング部の分解斜視図である。 図3のリクライニング部のギヤ及びギヤロック並びにカムの動作を示す模式図である。 図3のリクライニング部の変形例の分解斜視図である。 図3のリクライニング部の他の変形例の分解斜視図である。 図9のリクライニング部の動作を示す模式図である。 本発明の実施形態を説明するための車両用シートの他の例の動作を示す模式図である。 図11の車両用シートのリクライニング部の斜視図である。 図12のリクライニング部の動作を示す模式図である。
図1及び図2は、本発明の実施形態を説明するための、車両用シートの一例を示す。
図1及び図2に示す車両用シート1は、自動車等の車両に搭載されるシートであって、座面部分を構成するシートクッション2と、背もたれ部分を構成するシートバック3と、着座者の頭部を支持するヘッドレスト4と、フレーム5とを備える。
フレーム5は、少なくともシートバック3の背後に配置され、車両用シート1の上下方向に延びて設けられる。図示の例では、フレーム5は、シートクッション2の下方からシートバック3の背後に及んでおり、シートクッション2及びシートバック3を支持している。
シートクッション2側に配置されたシートバック3の下端部はフレーム5に回動可能に支持されており、シートバック3は、下端部を支点にして、シート前後方向に傾倒可能である。
シートバック3の背後に配置されているフレーム5のシートバック支持部5aには、シートバック3の上端部よりも上方に突出して延びる支柱部5bが設けられており、ヘッドレスト4は、支柱部5bの上端部に取り付けられている。
フレーム5の材料としては、車両用シート1の軽量化の観点から、例えばガラス繊維や炭素繊維などの繊維を含む繊維強化樹脂材料を好適に用いることができる。
車両用シート1は、シートバック3を傾倒角度可変に支持するリクライニング部10をさらに備える。
リクライニング部10は、シートバック支持部5aに設置されており、シートバック3の傾倒支点となる下端部よりも上側部位(図示の例では、概ね着座者の胸部を支持する部位)とシートバック支持部5aとの間に配置され、シートバック3の下端部よりも上側部位を支持している。
シートクッション2の下方に配置されているフレーム5のシートクッション支持部5cの側面には、リクライニング部10を操作するためのレバー6が設けられている。
図3及び図4は、リクライニング部10の構成を示し、図5はシートバック3及びリクライニング部10の動作を示す。
リクライニング部10は、ベース11と、リンク12と、ギヤ13と、ギヤロック14と、カム15と、操作ワイヤ16とを有する。
ベース11は、フレーム5のシートバック支持部5aに固定されている。
リンク12は、シート幅方向に離間して配置された一対のアーム20と、一対のアーム20を相互に接続している接続シャフト21とを含む。
一対のアーム20それぞれの一方の端部は、シート幅方向に延びる揺動軸Cまわりに揺動可能に、ベース11に支持されている。一対のアーム20それぞれの他方の端部(揺動端部)22は、ブラケット23(図5参照)を介してシートバック3の下端部よりも上側部位に連結されている。
図5に示すように、シートバック3が前傾される際に、一対のアーム20それぞれの揺動端部22がシートバック支持部5aから離反する、すなわちシート前方に向けて移動されるように一対のアーム20が揺動される。また、シートバック3が後傾される際には、一対のアーム20それぞれの揺動端部22がシートバック支持部5aに接近する、すなわちシート後方に向けて移動されるように一対のアーム20が揺動される。
シートバック3が適宜な傾倒角度に調節され、その際の揺動角度に一対のアーム20がロックされることにより、シートバック3は調節された傾倒角度に保持される。
なお、一対のアーム20は、渦巻きばね(シートバック付勢部材)24により、揺動端部22がシートバック支持部5aから離反する向きにそれぞれ回転付勢されており、一対のアーム20のロックが解除されるのに伴って、シートバック3は最も前傾した状態に自動的に起こされる。
一対のアーム20のロック及びロック解除は、ギヤ13及びギヤロック14並びにカム15を用い、手動にて行われる。
図6は、リクライニング部10の詳細な構成を示す。
ギヤ13は、一対のアーム20を相互に接続している接続シャフト21に固定されており、揺動軸Cまわりに一対のアーム20と一体に回動される。ギヤ13には、揺動軸Cを中心として円弧状に配列された複数の歯25が設けられている。
ギヤロック14は、本例ではギヤ13の鉛直下方に配置されており、鉛直方向にスライド可能にベース11に支持されている。
ギヤ13に向けて鉛直上方に所定位置(進出位置)まで進出したギヤロック14は、ギヤ13の歯25に噛み合い、進出位置から鉛直下方に所定位置(後退位置)まで後退したギヤロック14は、ギヤ13の歯25との噛み合いから解放される。
このギヤロック14は、カム15によって後退位置から進出位置に移動される。また、ギヤロック14が進出位置と後退位置との間で鉛直方向にスライド可能な本例では、ギヤロック14は、自重によって進出位置から後退位置に移動する。
カム15は、ギヤ13との間にギヤロック14をギヤロック14のスライド方向に挟んで配置され、本例ではギヤロック14の鉛直下方に配置されている。そして、カム15の回動シャフト26は、ギヤロック14のスライド方向に略垂直に配置され、ベース11に回動可能に支持されている。
カム15の外周面はギヤロック14に接し、カム15の外周面の回動シャフト26からの距離は周上で変化している。カム15の正方向の回動に伴い、ギヤロック14はカム15に押圧されて鉛直上方に移動され、また、カム15の逆方向の回動に伴い、ギヤロック14は、鉛直下方への移動を許容され、自重により鉛直下方に移動する。
カム15は、カム15の回動シャフト26を案内棒としてベース11とカム15との間に架け渡された捻じりコイルばね(カム付勢部材)27により、正方向、すなわちギヤロック14を押圧して鉛直上方に移動させる向きに回転付勢されている。
また、カム15には、操作ワイヤ16の一端が固定されている。図示は省略するが、操作ワイヤ16の他端はレバー6(図2参照)に接続されており、レバー6の操作によって操作ワイヤ16は牽引される。操作ワイヤ16が牽引されることにより、カム15は、逆方向、すなわちギヤロック14の鉛直下方への移動を許容する向きに回動される。
図7は、ギヤ13及びギヤロック14並びにカム15の動作を示す。
捻じりコイルばね27によって正方向に回動付勢されたカム15は、操作ワイヤ16が牽引されていない状態で、ギヤロック14を進出位置P1に移動させるリフトアップ姿勢θ1に回動される。ギヤロック14は、リフトアップ姿勢に回動されたカム15によって押圧されて鉛直上方に進出位置P1まで移動され、ギヤ13と噛み合う。
ギヤ13とギヤロック14とが噛み合った状態で、ギヤ13の揺動軸Cまわりの回動が阻止される。ギヤ13と一体に揺動する一対のアーム20の揺動軸Cまわりの回動もまた阻止され、一対のアーム20は、ギヤ13とギヤロック14とが噛み合った時点での揺動角度にてロックされる。
操作ワイヤ16が牽引されると、カム15は、ギヤロック14の後退位置P2への移動を許容するリフトダウン姿勢θ2に回動される。ギヤロック14は、自重により鉛直下方に後退位置P2まで移動し、ギヤ13とギヤロック14との噛み合いが解除される。
ギヤ13とギヤロック14との噛み合いが解除された状態で、ギヤ13の揺動軸Cまわりの回動が許容される。ギヤ13と一体に揺動する一対のアーム20の揺動軸Cまわりの回動もまた許容され、一対のアーム20のロックが解除される。これにより、一対のアーム20の揺動を伴うシートバック3の傾倒角度の調節が可能となる。
一対のアーム20のロックが解除された状態で、例えば着座者が上体を後傾させるなどしてシートバック3に荷重が負荷されるとシートバック3は後傾し、着座者が上体を前傾させるなどしてシートバック3に負荷される荷重が軽減されると、渦巻きばね24(図3参照)による回転付勢によってシートバック3は前傾する。
好ましくは、カム15の回動シャフト26は、ギヤロック14のスライド軌道の延長線上に配置され、カム15がリフトアップ姿勢θ1にあるときにギヤロック14に接するカム15の接触面15aは、ギヤロック14のスライド方向にギヤロック14を受圧するように、換言すれば接触面15aの法線がギヤロック14のスライド方向と略平行となるように形成される。
ギヤロック14が進出位置P1にあってギヤ13の歯25に噛み合っている状態で、シートバック3に負荷される荷重は、一対のアーム20及びギヤ13を介してギヤロック14に伝達され、歯25との滑りを伴ってギヤロック14を後退させるように作用し、ギヤロック14を押圧しているカム15に回動シャフト26まわりのモーメントを生じさせる。
回動シャフト26及びカム15の接触面15aの上記構成によれば、カム15に生じる回動シャフト26まわりのモーメントが低減され、モーメントに抗してカム15の回動を阻止する捻じりコイルばね27のばね定数を小さくできる。これにより、捻じりコイルばね27の回転付勢に抗してカム15を回動させる際の操作ワイヤ16の牽引力を低減でき、レバー6の操作性を高めることができる。
以上説明した車両用シート1によれば、リクライニング部10がシートバック3の傾倒支点となる下端部よりも上側部位を支持しており、リクライニング部10がシートバック3の下端部を支持する場合に比べて、リクライニング部10に作用するモーメントが低減される。これにより、リクライニング部10の耐久性の要求レベルを下げることができ、ベース11やリンク12などのリクライニング部10の構成部品の材料として、鋼材に比べて軽量な樹脂などの材料を用い、車両用シート1を軽量化することができる。
また、車両用シート1によれば、一対のアーム20がロックされることによってシートバック3の傾倒角度が保持され、一対のアーム20のロック及びロック解除がレバー6及び操作ワイヤ16並びに捻じりコイルばね27を用いたカム15の手動操作によってなされ、モータが省かれているので、車両用シート1を軽量化することができる。
なお、カム15の回動を手動操作する操作部としてレバー6及び操作ワイヤ16並びに捻じりコイルばね27を例示したが、カム15又はカム15の回動シャフト26にレバーを設け、カム15を直接回動操作するようにしてもよい。
図8は、上述したリクライニング部10の変形例を示し、図9及び図10は上述したリクライニング部10の他の変形例を示す。
上述したリクライニング部10では、ギヤロック14が進出位置から後退位置に自重によって移動するが、図8に示す例では、ギヤロック14は、圧縮コイルばね(ギヤロック付勢部材)28によって進出位置から後退位置に移動される。圧縮コイルばね28は、ベース11とギヤロック14との間でギヤロック14のスライド方向に挟まれ、進出位置に配置されたギヤロック14を後退位置に向けて付勢する。
ギヤロック14が進出位置から後退位置に自重によって移動する場合に、ギヤロック14のスライド方向が鉛直方向に限られ、ギヤロック14に相応の重さが必要となる。これに対し、ギヤロック14を圧縮コイルばね28によって進出位置から後退位置に移動させるようにすれば、ギヤロック14のスライド方向が鉛直方向に限定されず、設計自由度を高めることができ、また、ギヤロック14を後退位置に一層確実に移動させることができる。そして、ギヤロック14の重さを軽減して車両用シートの軽量化が可能となる。
図9及び図10に示す例では、ギヤロック14は、カム15のリフトアップ姿勢からリフトダウン姿勢への回動に伴い、カム15によって進出位置から後退位置に移動される。カム15の側面には係合突起28が設けられており、ギヤロック14には、係合突起28を収容する長穴状のガイド29が形成された係合片30が設けられている。
係合突起28は、カム15のリフトアップ姿勢θ1からリフトダウン姿勢θ2への回動に伴い、ガイド29の内面を摺動しながらギヤロック14のスライド方向と略直交する方向に移動される。係合突起28が摺動するガイド29の内面は係合突起28の移動方向に上り勾配となる傾斜面となっており、係合突起28がガイド29の内面を摺動することにより、ガイド29が形成された係合片30がカム15の回動シャフト26側に引き寄せられ、ギヤロック14は後退位置P2に移動される。
本例によっても、図8に示した例と同様に、ギヤロック14のスライド方向が鉛直方向に限定されず、設計自由度を高めることができ、また、ギヤロック14を後退位置に一層確実に移動させることができる。そして、ギヤロック14の重さを軽減して車両用シートの軽量化が可能となる。
図11は、本発明の実施形態を説明するための、車両用シートの他の例を示す。なお、上述した第1実施形態のリクライニング部と共通する要素には共通の符号を付し、説明を省略又は簡略する。
図11に示す車両用シート101は、シートバック3を傾倒角度可変に支持するリクライニング部110を備える。リクライニング部110は、シートバック3の傾倒支点となる下端部よりも上側部位とフレーム5のシートバック支持部5aとの間に配置され、シートバック3の下端部よりも上側部位を支持している。
リクライニング部110は、例えば車両の後面衝突などの際などであってシートバック3に過大な荷重が負荷された場合に、シートバック3の傾倒角度の保持が解除されるように構成されている。リクライニング部110によるシートバック3の傾倒角度の保持が解除され、負荷された荷重によってシートバック3が後傾することにより、着座者の頭部とヘッドレスト4との間隔が狭まり、ヘッドレスト4との当接によって頭部に作用する衝撃が緩和される。
図12は、リクライニング部110の構成を示す。
リクライニング部110は、ベース111と、リンク12と、ギヤ13と、ギヤロック14と、カム15と、操作ワイヤ16とを有する。カム15の回動シャフト26がギヤロック14のスライド方向にギヤ13から離隔可能にベース111に支持されている点で、上述したリクライニング部10と異なる。
カム15の回動シャフト26は、ベース111に設けられた一対の軸受部131に配置されている。軸受部131は、ギヤロック14のスライド方向に延びる略U字状の溝によって形成されている。また、カム15の回動シャフト26は、回動シャフト26とベース111との間に架け渡された一対の引張コイルばね(シャフト付勢部材)132によって回動可能に支持されている。
カム15の回動シャフト26は、軸受部131の内部を軸受部131の延在方向に、すなわちギヤロック14のスライド方向に移動可能であり、引張コイルばね132の伸びを伴ってギヤ13から離隔し、引張コイルばね132によってギヤ13に向けて付勢される。
図13は、リクライニング部110の動作を示す。
ギヤロック14が進出位置P1にあってギヤ13の歯25に噛み合っている状態で、シートバック3に負荷される荷重は、一対のアーム20及びギヤ13を介してギヤロック14に伝達され、歯25との滑りを伴ってギヤロック14を後退させるように作用する。
常時は、ギヤロック14を受け止めるカム15が引張コイルばね132によってギヤ13に向けて付勢されていることから、ギヤロック14の後退は阻止され、ギヤ13とギヤロック14との噛み合いが維持される。
一方、シートバック3に過大な荷重が負荷された場合には、引張コイルばね132の付勢力を超える力がカム15に作用し、カム15がギヤロック14のスライド方向にギヤ13から離隔する。これにより、ギヤロック14が後退し、ギヤ13とギヤロック14との噛み合いが解除される。そして、ギヤ13とギヤロック14との噛み合いが解除されることにより、一対のアーム20のロックが解除され、負荷された荷重によってシートバック3が後傾する。
なお、リクライニング部110においても、圧縮コイルばね28によってギヤロック14を後退位置に移動させる図8に示した構成や、カム15によってギヤロック14を後退位置に移動させる図9に示した構成を適用可能である。
1 車両用シート
2 シートクッション
3 シートバック
4 ヘッドレスト
5 フレーム
6 レバー
10 リクライニング部
11 ベース
12 リンク
13 ギヤ
14 ギヤロック
15 カム
15a 接触面
16 操作ワイヤ
20 アーム
21 接続シャフト
22 アームの揺動端部
25 ギヤの歯
26 カムの回動シャフト
28 係合突起
29 ガイド
30 係合片
P1 進出位置
P2 後退位置
θ1 リフトアップ姿勢
θ2 リフトダウン姿勢

Claims (8)

  1. シートクッションと、
    前記シートクッション側に配置された下端部を支点にしてシート前後方向に傾倒可能なシートバックと、
    前記シートバックの背後でシート上下方向に延びているフレームと、
    前記フレームに設置され、前記シートバックの前記下端部よりも上側部位を傾倒角度可変に支持するリクライニング部と、
    を備え、
    前記リクライニング部は、
    シート前後方向に揺動可能に前記フレームに支持され、揺動端部にて前記シートバックを支持しているリンクと、
    前記リンクの揺動軸を中心に円弧状に配列された複数の歯を有し、前記リンクと一体に回動されるギヤと、
    前記ギヤの歯に噛み合う進出位置と、前記ギヤの歯との噛み合いから解放される後退位置との間でスライド可能なギヤロックと、
    前記ギヤロックを押圧して前記進出位置に移動させるリフトアップ姿勢と前記ギヤロックの前記後退位置への移動を許容するリフトダウン姿勢との間で回動可能なカムと、
    前記カムの回動を操作する操作部と、
    を有する車両用シート。
  2. 請求項1記載の車両用シートであって、
    前記リクライニング部は、前記カムを前記リフトアップ姿勢に向けて付勢するカム付勢部材をさらに有する車両用シート。
  3. 請求項2記載の車両用シートであって、
    前記カムの回動シャフトは、前記ギヤロックのスライド軌道の延長と交わっており、
    前記リフトアップ姿勢にある前記カムの前記ギヤロックとの接触面は、前記ギヤロックのスライド方向に前記ギヤロックを受圧している車両用シート。
  4. 請求項3記載の車両用シートであって、
    前記カムの回動シャフトは、前記ギヤロックのスライド方向に前記ギヤから離隔可能であり、
    前記リクライニング部は、前記回動シャフトを前記ギヤに向けて付勢するシャフト付勢部材をさらに有する車両用シート。
  5. 請求項1から4のいずれか一項記載の車両用シートであって、
    前記ギヤロックのスライド方向は鉛直方向であって、前記後退位置は前記進出位置より鉛直下側に位置している車両用シート。
  6. 請求項1から4のいずれか一項記載の車両用シートであって、
    前記リクライニング部は、前記ギヤロックを前記後退位置に向けて付勢するギヤロック付勢部材をさらに有する車両用シート。
  7. 請求項1から4のいずれか一項記載の車両用シートであって、
    前記カムは、前記リフトダウン姿勢に回動される際に前記ギヤロックと係合し、前記ギヤロックを前記後退位置に移動させる係合部を含む車両用シート。
  8. 請求項1から7のいずれか一項記載の車両用シートであって、
    前記リクライニング部は、前記シートバックを前傾させる向きに付勢するシートバック付勢部材をさらに有する車両用シート。
JP2015197125A 2015-10-02 2015-10-02 車両用シート Pending JP2017065654A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015197125A JP2017065654A (ja) 2015-10-02 2015-10-02 車両用シート
PCT/JP2016/076971 WO2017056967A1 (ja) 2015-10-02 2016-09-13 車両用シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015197125A JP2017065654A (ja) 2015-10-02 2015-10-02 車両用シート

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017065654A true JP2017065654A (ja) 2017-04-06

Family

ID=58423593

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015197125A Pending JP2017065654A (ja) 2015-10-02 2015-10-02 車両用シート

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2017065654A (ja)
WO (1) WO2017056967A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113057837A (zh) * 2021-03-31 2021-07-02 厦门乐范健康科技有限公司 按摩装置的防倾倒机构及按摩装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2541950A1 (fr) * 1983-03-01 1984-09-07 Tubauto Articulation du dossier d'un siege pour vehicules divers
JP5021826B1 (ja) * 2011-06-22 2012-09-12 丸菱工業株式会社 自動車用シート
JP6192221B2 (ja) * 2013-11-18 2017-09-06 株式会社タチエス シート

Also Published As

Publication number Publication date
WO2017056967A1 (ja) 2017-04-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6615596B2 (ja) 自動車用シートクッションエクステンション装置
US8414055B2 (en) Vehicle seat
JP2008087554A (ja) 車両用シート装置
KR20080045209A (ko) 시트 쿠션 로커 기구를 갖는 시트 조립체
JP2009286237A (ja) 座席シートのリフタストッパ機構
JP5313480B2 (ja) チルト機構組込みサスペンション機構
JP2017065654A (ja) 車両用シート
CA3038553C (en) Diving cushion for a reversible seat
JP2010184667A (ja) 車両用シート
JP2009227012A (ja) 手動高さ調節機構を備えた座席シート
JP4958047B2 (ja) 車両用シートの骨組み構造体
JP4122444B2 (ja) 車両用シート装置
JP6718785B2 (ja) 車両用シート
JP5423250B2 (ja) 車両用シート装置
KR101028398B1 (ko) 액티브 헤드레스트
JP5313492B2 (ja) 起倒式ヘッドレスト装置
JP6557061B2 (ja) 車両用シート
JP6318611B2 (ja) 車両用シート装置
JP5071074B2 (ja) 車両用シートのヘッドレスト
JP5960525B2 (ja) 作業車両
JP2006213122A (ja) シート構造
JP4889374B2 (ja) シートバックの荷重調整構造を備えたシートリクライニング装置
JP7073130B2 (ja) 被移動部材の移動機構及び移動機構を有する乗物用シート
JP2006282017A (ja) 自動車用シートの高さ調整装置
KR20100030430A (ko) 차량 시트의 폴딩 헤드레스트

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20170123