JP2017065411A - シート駆動装置 - Google Patents

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智博 堀
Tomohiro Hori
智博 堀
星原 直明
Naoaki Hoshihara
直明 星原
健貴 川村
Taketaka Kawamura
健貴 川村
定夫 伊東
Sadao Ito
定夫 伊東
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Abstract

【課題】操作性の向上を可能にしたシート駆動装置を提供する。【解決手段】本体ケース17に回動自在に連結されてシートの上方に延び、回動に伴いスライド機構に対応するクラッチ機構を接続状態にするスライド用操作ハンドル53Sと、本体ケース17に回動自在に連結され、回動に伴いチルト機構及びリフタ機構に対応するクラッチ機構をそれぞれ接続状態にするチルト用操作ハンドル53T及びリフタ用操作ハンドル53L、連動レバー99と、チルト用操作ハンドル53T及び連動レバー99にそれぞれ回動自在に連結され、スライド用操作ハンドル53Sよりもシートの前方及び後方で上方に延びるチルト中継レバー58T及びリフタ中継レバー58Lと、チルト中継レバー58T及びリフタ中継レバー58Lの先端部がそれぞれ回動自在に支持され、スライドガイド突部60Sが挿入されたスライドガイド凹部101Sの形成された移動操作ノブ100とを備える。【選択図】図11

Description

本発明は、シート駆動装置に関するものである。
従来、シート駆動装置としては、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。このシート駆動装置は、回転モータと、複数の位置調整機構に対応して個別に配設された複数の操作部材と、複数の操作部材のいずれかの操作に伴い該当する位置調整機構を選択的に回転モータに接続可能な複数のクラッチ機構と、複数の操作部材のいずれかの操作に伴い操作方向に応じた極性で回転モータに通電するスイッチとを備える。
特開2013−107624号公報
ところで、特許文献1では、複数の位置調整機構に対応して個別に複数の操作部材が配設されていることで、操作対象となる一の位置調整機構に合わせて該当の操作部材に持ち替える必要がある。また、操作部材の配置及び操作方向が位置調整機構によるシートの位置調整の動作と合致しないため、直感的に分かりづらいなど、操作性が損なわれている。
本発明の目的は、操作性の向上を可能にしたシート駆動装置を提供することにある。
上記課題を解決するシート駆動装置は、筺体内に収容され、スライド機構、チルト機構及びリフタ機構を選択的に回転モータに接続可能な複数のクラッチ機構と、一方向に延びる軸線周りに前記筺体に回動自在に連結されてシートの上方に延び、先端部にスライドガイド突部を有し、回動に伴い前記スライド機構に対応する前記クラッチ機構を接続状態にするスライド操作ハンドルと、前記一方向と平行に延びる軸線周りに前記筺体に回動自在に連結され、回動に伴い前記チルト機構及び前記リフタ機構に対応する前記クラッチ機構をそれぞれ接続状態にするチルト操作ハンドル及びリフタ操作ハンドルと、前記一方向と平行に延びる軸線周りに前記チルト操作ハンドル及び前記リフタ操作ハンドルにそれぞれ回動自在に連結され、前記スライド操作ハンドルよりもシートの前方及び後方で上方にそれぞれ延びるチルト中継レバー及びリフタ中継レバーと、前記チルト中継レバー及び前記リフタ中継レバーの先端部が前記一方向と平行に延びる軸線周りにそれぞれ回動自在に支持され、それら両先端部の各々を中心とする周方向に前記スライドガイド突部が相対移動自在に、且つ、シートの前後方向に移動不能に挿入されたスライドガイド凹部の形成された移動操作ノブとを備える。
この構成によれば、前記移動操作ノブをシートの前後方向に移動操作すると、前記スライドガイド凹部が前記スライドガイド突部を押圧することで、前記スライド操作ハンドルがその軸線周りに回動する。これにより、前記スライド機構に対応する前記クラッチ機構が接続状態になってシートの前後位置が調整される。
また、前記リフタ中継レバーの前記先端部を支点に前記移動操作ノブの前端部が昇降するように該移動操作ノブを回動操作すると、前記スライドガイド凹部を前記スライドガイド突部に対して移動させつつ、前記チルト操作ハンドル及び前記チルト中継レバーが回動する。そして、前記チルト操作ハンドルがその軸線周りに回動することで、前記チルト機構に対応する前記クラッチ機構が接続状態になってシートの後端部に対する前端部の上下位置が調整される。
さらに、前記チルト中継レバーの前記先端部を支点に前記移動操作ノブの後端部が昇降するように該移動操作ノブを回動操作すると、前記スライドガイド凹部を前記スライドガイド突部に対して移動させつつ、前記リフタ操作ハンドル及び前記リフタ中継レバーが回動する。そして、前記リフタ操作ハンドルがその軸線周りに回動することで、前記リフタ機構に対応する前記クラッチ機構が接続状態になってシートの上下位置が調整される。
このように、前記移動操作ノブの操作方向が、前記スライド機構、前記チルト機構及び前記リフタ機構の各々によるシートの位置調整の動作に合致して直感的に分かりやすくなることで、操作性をより向上させることができる。
上記シート駆動装置について、前記チルト中継レバー及び前記リフタ中継レバーは、前記先端部にそれぞれチルトガイド突部及びリフタガイド突部を有し、前記筺体に固定され、前記チルトガイド突部が前記リフタガイド突部を中心とする周方向及びシートの前後方向に移動自在に挿入されたチルトガイド凹部、並びに前記リフタガイド突部が前記チルトガイド突部を中心とする周方向及びシートの前後方向に移動自在に挿入されたリフタガイド凹部の形成されたガイドプレートを備えることが好ましい。
この構成によれば、前記リフタ中継レバーの前記先端部(リフタガイド突部)を支点に前記移動操作ノブを回動操作すると、前記チルトガイド突部は、前記チルトガイド凹部により前記リフタガイド突部を中心とする周方向の移動が案内される。従って、前記チルト操作ハンドルの回動に伴い、前記チルト機構に対応する前記クラッチ機構をより確実に接続状態にできる。
さらに、前記チルト中継レバーの前記先端部(チルトガイド突部)を支点に前記移動操作ノブを回動操作すると、前記リフタガイド突部は、前記リフタガイド凹部により前記チルトガイド突部を中心とする周方向の移動が案内される。従って、前記リフタ操作ハンドルの回動に伴い、前記リフタ機構に対応する前記クラッチ機構をより確実に接続状態にできる。
なお、前記移動操作ノブをシートの前後方向に移動操作すると、前記チルトガイド突部及び前記リフタガイド突部は、前記チルトガイド凹部及び前記リフタガイド凹部をそれぞれシートの前後方向に移動する。従って、前記移動操作ノブのシートの前後方向への移動操作、即ち前記スライド機構に対応する前記クラッチ機構の作動を阻害することがない。
上記シート駆動装置について、前記ガイドプレートは、前記スライドガイド突部のシートの前後方向の移動を許容するとともに上下方向の移動を規制するスライド前後ガイド凹部が形成されることが好ましい。
この構成によれば、前記チルトガイド突部及び前記リフタガイド突部のいずれか一方を支点とする前記移動操作ノブの回動操作に伴って前記スライドガイド凹部が上下方向に移動する際に、これにならって前記スライドガイド突部が上下方向に移動することを前記スライド前後ガイド凹部によって規制することができる。従って、前記スライド操作ハンドルの揺動やこれに起因する前記スライド機構の誤作動を抑制することができる。
また、前記移動操作ノブをシートの前後方向に移動操作すると、前記スライドガイド突部は、前記スライド前後ガイド凹部によりシートの前後方向の移動が案内される。従って、前記スライド操作ハンドルの回動に伴い、前記スライド機構に対応する前記クラッチ機構をより確実に接続状態にできる。
本発明は、操作性をより向上できる効果がある。
シート駆動装置の一実施形態が適用される8ウェイパワーシートの斜視図。 同実施形態のシート駆動装置についてその構造を示す分解斜視図。 同実施形態のシート駆動装置についてその構造を示す分解斜視図。 同実施形態のシート駆動装置についてその構造を示す分解斜視図。 同実施形態のシート駆動装置についてその構造を示す断面図。 図5の拡大図。 同実施形態のシート駆動装置についてその構造を示す斜視図。 同実施形態のシート駆動装置についてその構造を示す平面図。 (a)、(b)は、第1カム部材及び第2カム部材を示す斜視図。 同実施形態のシート駆動装置についてその電気的構成を示す等価回路図。 (a)、(b)は、図4のA矢視図。 (a)、(b)は、同実施形態のシート駆動装置についてその作用を示す図11に相当する図。 (a)、(b)は、同実施形態のシート駆動装置についてその作用を示す図11に相当する図。 (a)、(b)は、同実施形態のシート駆動装置についてその作用を示す図11に相当する図。
以下、シート駆動装置の一実施形態について説明する。なお、以下では、シートの前後方向を「前後方向」という。
図1に示すように、車両のフロアには、シートの幅方向に並設されて前後方向に延在する対のロアレール1が固定されるとともに、両ロアレール1の各々には、アッパレール2が前後方向に移動可能に装着されている。
両アッパレール2の各々には、板材からなるブラケット3が立設されている。そして、両ブラケット3の各々には、前部及び後部に配設されたフロントリンク4及びリアリンク5を介して乗員の着座部を形成するシート6が支持されている。このシート6は、座面を形成するシートクッション7と、該シートクッション7の後端部に傾動(回動)自在に支持されたシートバック8と、該シートバック8の上端部に支持されたヘッドレスト9とを備えて構成される。
そして、シート6は、両側のロアレール1及びアッパレール2を相対移動させることでその前後位置が調整可能であるとともに、両側のフロントリンク4及びリアリンク5を昇降させることでその上下位置が調整可能である。また、シート6は、シートクッション7の後部に対する前部の傾斜角度が調整可能であるとともに、シートクッション7に対するシートバック8の傾斜角度が調整可能である。これにより、当該シート6の着座者は、例えばその体格に合わせて目線の位置を調整可能である。
シートクッション7の片側(シートの前方に向かって右側)の側部には、駆動装置10が取着されている。図2に示すように、この駆動装置10は、例えばブラシモータからなる回転モータ11の概ねシートの幅方向に軸線の延びる回転軸11aに、該回転軸11aと同軸の入力用トルクケーブル12を介して駆動連結されている。
詳述すると、駆動装置10は、回転軸11aの軸線方向に2分された一対の本体ケース16,17を備える。本体ケース16,17は、これらの四隅を回転軸11aの軸線方向と平行に貫通する4本のスクリュ19にて締結されている。
回転モータ11側の本体ケース16には、入力用トルクケーブル12(回転軸11a)と同心で略円筒状の保持部16aが突設されている。この保持部16a内には、円環状の軸受21が嵌着されるとともに、有底略円筒状のプラグPLがねじ込まれている。そして、軸受21には、入力用トルクケーブル12と同軸に配置されたウォーム22の基端部が軸支されている。ウォーム22は、その基端部においてプラグPLに挿通された入力用トルクケーブル12に一体回転するように連結されている。ウォーム22の先端部は、回転モータ11から離間する側の本体ケース17に軸支されている。
本体ケース16,17には、ウォーム22の上側及び下側で前後方向に軸線の延びる一対のウォームホイール23,24が配設されている。ウォームホイール23,24は、ウォーム22に対して互いに異なるねじれの位置でこれに噛合しており、互いに同等の1以上の減速比に設定されている。
図7及び図8に併せ示すように、一方のウォームホイール23は、ウォーム22の上側でこれに噛合するギヤ部25を有するとともに、該ギヤ部25の後側及び前側に突設されて本体ケース16,17に軸支される一対の軸部26を有し、更に両軸部26の後側及び前側にそれぞれ突設された一対の嵌合部27を有する。各嵌合部27の外形は、円柱形状と該円柱形状から等角度間隔で径方向に延出する3つの円弧柱形状とが組み合わされた略3枚羽根形状を呈している。他方のウォームホイール24も同様であって、そのギヤ部25はウォーム22の下側でこれに噛合する。
また、図2に示すように、本体ケース16,17には、ウォームホイール23の後側及び前側で該ウォームホイール23と同軸に、リフタ用シャフト31L及びチルト用シャフト31Tが互いに対称となる姿勢でそれぞれ軸支されている。リフタ用シャフト31Lは、シート6の上下位置を調整するリフタ機構M1に連係されており、チルト用シャフト31Tは、シートクッション7の後部に対する前部の傾斜角度を調整するチルト機構M2に連係されている。
さらに、本体ケース16,17には、ウォームホイール24の後側及び前側で該ウォームホイール24と同軸に、リクライナ用シャフト31R及びスライド用シャフト31Sが互いに対称となる姿勢でそれぞれ軸支されている。リクライナ用シャフト31Rはシートクッション7に対するシートバック8の傾斜角度を調整するリクライナ機構M3に連係されており、スライド用シャフト31Sは、シート6の前後位置を調整するスライド機構M4に連係されている。
従って、リフタ用シャフト31L、チルト用シャフト31T、リクライナ用シャフト31R及びスライド用シャフト31Sのいずれか一つが回動すると、該当のリフタ機構M1、チルト機構M2、リクライナ機構M3又はスライド機構M4が作動して所要のシート位置が調整される。つまり、本実施形態は、リフタ機構M1、チルト機構M2、リクライナ機構M3及びスライド機構M4の各々における正方向及び逆方向のシート位置の調整が可能な、いわゆる8ウェイパワーシートとなっている。
なお、これらリフタ用シャフト31L、チルト用シャフト31T、リクライナ用シャフト31R及びスライド用シャフト31Sは、それらの配置態様等を除けば互いに同一構造を有しているため、以下ではリフタ用シャフト31Lを代表してその周辺構造を説明する。
図7及び図8に示すように、リフタ用シャフト31Lは、略円柱形状を呈しており、本体ケース16,17の軸受部からウォームホイール23に対向する側に延伸する先端部は、出力軸側嵌合部32を形成する。また、リフタ用シャフト31Lは、本体ケース16,17の軸受部に隣接する軸線方向中間部に突設された外向きのフランジ33を有する。
ウォームホイール23の嵌合部27及びリフタ用シャフト31Lのフランジ33間には、筒部材35が介設されている。筒部材35は、筒部36と、該筒部36のリフタ用シャフト31Lに対向する先端から径方向外側に突設されたフランジ状の押圧片37とを有する。筒部材35には、リフタ用シャフト31Lと一体回転するように、且つ、該リフタ用シャフト31Lに対して軸線方向に移動可能に出力軸側嵌合部32が嵌挿されるとともに、嵌合部27に嵌合可能な嵌合孔38が形成されている。筒部材35は、軸線方向にウォームホイール23側に移動することで、該ウォームホイール23と一体回転するようにその嵌合孔38を嵌合部27と嵌合させる。
つまり、ウォームホイール23の回転は、筒部材35の移動に伴い嵌合部27及び嵌合孔38が嵌合することで筒部材35を介してリフタ用シャフト31Lに伝達可能であり、嵌合部27及び嵌合孔38の嵌合が外れることで筒部材35を介したリフタ用シャフト31Lへの伝達が不能になる。リフタ用シャフト31Lが回動することでリフタ機構M1が作動することは既述のとおりである。ウォームホイール23の嵌合部27、リフタ用シャフト31Lの出力軸側嵌合部32及び筒部材35は、ウォームホイール23及びリフタ用シャフト31Lを選択的に接続するクラッチ機構を構成する。
リフタ用シャフト31Lの出力軸側嵌合部32は、押圧片37の内周側で筒部材35及びフランジ33間に介装されたコイルばねからなる圧縮ばね39に挿通されている。そして、筒部材35は、圧縮ばね39によりその嵌合孔38がウォームホイール23の嵌合部27に嵌合する側、即ちウォームホイール23の回転をリフタ用シャフト31Lに伝達可能な側に常時付勢されている。換言すれば、ウォームホイール23の回転がリフタ用シャフト31Lに伝達不能な状態では、圧縮ばね39の付勢力に抗して嵌合部27及び嵌合孔38の嵌合が外れる側に筒部材35が移動していることになる。
ウォームホイール23及びチルト用シャフト31T間、ウォームホイール24及びリクライナ用シャフト31R間、並びにウォームホイール24及びスライド用シャフト31S間にも、それらを選択的に接続する同様のクラッチ機構が構成されている。
各筒部材35の筒部36は、本体ケース16に支持された仲介部材40に遊挿されている。すなわち、図5及び図6に示すように、本体ケース16には、各隣り合う筒部材35の押圧片37及びウォームホイール23(24)間で上下方向(図面に直交する方向)に延在する略半円溝状の軸受溝16bが形成されている。
一方、仲介部材40は、軸受溝16bに軸支される略優弧柱状の軸部41を有するとともに、筒部材35の筒部36をその軸線方向に略直交する方向に横切る略四角枠状の本体部42を有する。そして、仲介部材40には、本体部42に形成された略円形の挿通孔42aにおいて筒部36が遊挿されている。従って、仲介部材40は、筒部36に阻害されることなく、軸受溝16b周りの一定範囲の回動が可能である。この回動範囲における周方向は、筒部材35の軸線方向に合致するその移動方向に沿っている。
そして、図6において左側に示すように、仲介部材40の本体部42が筒部材35の押圧片37に沿って広がっているとき、筒部材35は、圧縮ばね39に付勢されてその嵌合孔38をウォームホイール23(24)の嵌合部27と嵌合させる。一方、図6において右側に示すように、仲介部材40の本体部42が軸部41を中心にウォームホイール23(24)から離間する方向に回動すると、本体部42に押圧片37の押圧される筒部材35は、圧縮ばね39の付勢力に抗して軸線方向に移動し、その嵌合孔38をウォームホイール23(24)の嵌合部27から外す。
図3に示すように、本体ケース17には、前後方向に並設された一対の支持軸部17a,17bが前記ウォーム22(回転軸11a)の軸線方向と平行に本体ケース16の反対側に向かって突設されている。また、本体ケース17には、支持軸部17aと同心でその上側及び下側に略円弧柱状のガイド部17c,17dが突設されるとともに、支持軸部17bと同心でその上側及び下側に略円弧柱状のガイド部17e,17fが突設されている。また、本体ケース17には、ウォーム22と同心で本体ケース16の反対側に向かってスイッチカム用支持軸部17gが突設されている。このスイッチカム用支持軸部17gの中心は両支持軸部17a,17b間の中心に配置されている。
さらに、本体ケース17には、支持軸部17a及びスイッチカム用支持軸部17g間の上側及び下側に略円形の軸受孔17hがそれぞれ形成されている。また、支持軸部17b及びスイッチカム用支持軸部17g間の上側及び下側にも同様の軸受孔17hがそれぞれ形成されている。そして、上側の両軸受孔17hには、一対の第1カム部材51がそれぞれ軸支されており、下側の両軸受孔17hには、一対の第2カム部材52がそれぞれ軸支されている。
図9(a)に示すように、第1カム部材51は、軸受孔17hに軸支される略円柱状の大径軸部51aを有するとともに、軸受孔17hから本体ケース17内に突出する略卵形状のカム部51bを有し、更に軸受孔17hから本体ケース17の外側に突出して軸受孔17hの外側周縁部に摺接するフランジ部51cを有する。また、第1カム部材51は、フランジ部51cに隣接して本体ケース17の外側に配置されたギヤ部51dを有するとともに、該ギヤ部51dに隣接して本体ケース17の更に外側に配置された円柱部51eを有し、更に該円柱部51eよりも縮径された略円柱状の小径軸部51fを有する。
図7及び図8に示すように、リフタ用シャフト31L側の第1カム部材51は、カム部51bにおいて筒部材35の筒部36の外周面に当接又は近接して軸部41から離間する側の仲介部材40の先端部43に当接可能に配置されている。つまり、当該第1カム部材51は、カム部51bにおいて仲介部材40を介して筒部材35の押圧片37を押圧可能に配置されている。そして、カム部51bの長手方向が筒部材35等の軸線方向に一致する回転位置、即ちウォームホイール23から筒部材35を最も離間させる回転位置(以下、第1カム部材51の「中立位置」ともいう)にあるときに、圧縮ばね39の付勢力に抗してウォームホイール23の嵌合部27から筒部材35の嵌合孔38を外す。
また、図6において左側に示すように、第1カム部材51は、回動に伴いカム部51bの長手方向が筒部材35等の軸線方向から外れると、圧縮ばね39に付勢される筒部材35の嵌合孔38がウォームホイール23の嵌合部27と嵌合するように筒部材35の移動を許容する。一方、第1カム部材51は、中立位置への回動に伴いカム部51bで仲介部材40を介して筒部材35の押圧片37を押圧することで、圧縮ばね39の付勢力に抗して筒部材35を移動させて、ウォームホイール23の嵌合部27から筒部材35の嵌合孔38を外す。なお、チルト用シャフト31T側の第1カム部材51の動作も同様である。
一方、図9(b)に示すように、第2カム部材52は、軸受孔17hに軸支される略円柱状の大径軸部52aを有するとともに、軸受孔17hから本体ケース17内に突出する略卵形状のカム部52bを有し、更に軸受孔17hから本体ケース17の外側に突出して軸受孔17hの外側周縁部に摺接するフランジ部52cを有する。また、第2カム部材52は、フランジ部52cに隣接して本体ケース17の外側に配置された円柱部52dを有するとともに、該円柱部52dに隣接して本体ケース17の更に外側に配置されたギヤ部52eを有し、更に円柱部52dよりも縮径された略円柱状の小径軸部52fを有する。つまり、第1及び第2カム部材51,52は、それらのギヤ部51d,52e及び円柱部51e,52dが軸線方向で互い違いになるように配置されていることを除いて互いに同一形状を有している。
そして、リクライナ用シャフト31R側の第2カム部材52は、カム部52bにおいて筒部材35の筒部36の外周面に当接又は近接して軸部41から離間する側の仲介部材40の先端部43に当接可能に配置されている。つまり、当該第2カム部材52は、カム部52bにおいて仲介部材40を介して筒部材35の押圧片37を押圧可能に配置されている。そして、カム部52bの長手方向が筒部材35等の軸線方向に一致する回転位置、即ちウォームホイール24から筒部材35を最も離間させる回転位置(以下、第2カム部材52の「中立位置」ともいう)にあるときに、圧縮ばね39の付勢力に抗してウォームホイール24の嵌合部27から筒部材35の嵌合孔38を外す。
また、第2カム部材52は、回動に伴いカム部52bの長手方向が筒部材35等の軸線方向から外れると、圧縮ばね39に付勢される筒部材35の嵌合孔38がウォームホイール24の嵌合部27と嵌合するように筒部材35の移動を許容する。一方、第2カム部材52は、中立位置への回動に伴いカム部52bで仲介部材40を介して筒部材35の押圧片37を押圧することで、圧縮ばね39の付勢力に抗して筒部材35を移動させて、ウォームホイール24の嵌合部27から筒部材35の嵌合孔38を外す。なお、スライド用シャフト31S側の第2カム部材52の動作も同様である。
図3に示すように、支持軸部17aの基端部には、リフタ用操作ハンドル53Lが軸支されている。このリフタ用操作ハンドル53Lは、第1カム部材51のギヤ部51dに噛合するとともに第2カム部材52の円柱部52dの位置を空走するギヤ部54Lを有する。従って、例えばリフタ用操作ハンドル53Lを回動操作すると、ギヤ部54L,51d間の回転伝達によって第1カム部材51(カム部51b)が回動する。これにより、筒部材35が前述の態様で軸線方向に移動する。
なお、リフタ用操作ハンドル53Lの内周側となる支持軸部17aの周りには、捩りばね55が巻回されている。この捩りばね55の両端のフック部55aの根元部はリフタ用操作ハンドル53Lのストッパ部に接触して回転止めされ、フック部55aの先端部はガイド部17c,17dにて位置決めされる。リフタ用操作ハンドル53Lは、捩りばね55に付勢されることで、支持軸部17aの後方に延在する所定の初期位置に保持されている。このとき、リフタ用操作ハンドル53Lと一体回動する第1カム部材51は、前記中立位置に配置されるように設定されている。そして、リフタ用操作ハンドル53Lを初期位置に保持する捩りばね55の付勢力は、筒部材35の嵌合孔38がウォームホイール23の嵌合部27と嵌合するように筒部材35を移動させる圧縮ばね39の付勢力よりも大きく設定されている。
従って、通常は、リフタ用操作ハンドル53Lは初期位置に保持されており、これに伴って第1カム部材51は中立位置に配置されている。つまり、通常は、筒部材35を介したウォームホイール23及びリフタ用シャフト31L間の回転伝達が不能な状態に保持されている。そして、捩りばね55の付勢力に抗してリフタ用操作ハンドル53Lを回動操作すると、これに伴う第1カム部材51の回動によって該第1カム部材51が中立位置から外れ、圧縮ばね39の付勢力によって筒部材35の嵌合孔38がウォームホイール23の嵌合部27と嵌合するように筒部材35が移動する。これにより、ウォームホイール23の回転が筒部材35を介してリフタ用シャフト31Lに伝達可能となる。
また、支持軸部17aの先端部には、リクライナ用操作ハンドル53Rが軸支されている。このリクライナ用操作ハンドル53Rは、第2カム部材52のギヤ部52eに噛合するとともに第1カム部材51の円柱部51eの位置を空走するギヤ部54Rを有する。従って、例えばリクライナ用操作ハンドル53Rを回動操作すると、ギヤ部54R,52e間の回転伝達によって第2カム部材52(カム部52b)が回動する。これにより、筒部材35が前述の態様で軸線方向に移動する。
なお、リクライナ用操作ハンドル53Rの内周側となる支持軸部17aの周りには、捩りばね56が巻回されている。この捩りばね56の両端のフック部56aの根元部はリクライナ用操作ハンドル53Rのストッパ部に接触して回転止めされ、フック部56aの先端部はガイド部17c,17dにて位置決めされる。リクライナ用操作ハンドル53Rは、捩りばね56に付勢されることで、支持軸部17aの上方に延在する所定の初期位置に保持されている。このとき、リクライナ用操作ハンドル53Rと一体回動する第2カム部材52は、前記中立位置に配置されるように設定されている。そして、リクライナ用操作ハンドル53Rを初期位置に保持する捩りばね56の付勢力は、筒部材35の嵌合孔38がウォームホイール24の嵌合部27と嵌合するように筒部材35を移動させる圧縮ばね39の付勢力よりも大きく設定されている。
従って、通常は、リクライナ用操作ハンドル53Rは初期位置に保持されており、これに伴って第2カム部材52は中立位置に配置されている。つまり、通常は、筒部材35を介したウォームホイール24及びリクライナ用シャフト31R間の回転伝達が不能な状態に保持されている。そして、捩りばね56の付勢力に抗してリクライナ用操作ハンドル53Rを回動操作すると、これに伴う第2カム部材52の回動によって該第2カム部材52が中立位置から外れ、圧縮ばね39の付勢力によって筒部材35の嵌合孔38がウォームホイール24の嵌合部27と嵌合するように筒部材35が移動する。これにより、ウォームホイール24の回転が筒部材35を介してリクライナ用シャフト31Rに伝達可能となる。
一方、支持軸部17bの基端部には、チルト操作ハンドルとしてのチルト用操作ハンドル53Tが軸支されている。このチルト用操作ハンドル53Tは、第1カム部材51のギヤ部51dに噛合するとともに第2カム部材52の円柱部52dの位置を空走するギヤ部54Tを有する。このチルト用操作ハンドル53Tの動作は、リフタ用操作ハンドル53Lの動作と同様である。すなわち、通常は、筒部材35を介したウォームホイール23及びチルト用シャフト31T間の回転伝達が不能な状態に保持されている。そして、捩りばね55の付勢力に抗してチルト用操作ハンドル53Tを回動操作すると、これに伴う第1カム部材51の回動によって該第1カム部材51が中立位置から外れ、圧縮ばね39の付勢力によって筒部材35の嵌合孔38がウォームホイール23の嵌合部27に嵌合するように筒部材35が移動する。これにより、ウォームホイール23の回転が筒部材35を介してチルト用シャフト31Tに伝達可能となる。
また、支持軸部17bの先端部には、スライド操作ハンドルとしてのスライド用操作ハンドル53Sが軸支されている。このスライド用操作ハンドル53Sは、第2カム部材52のギヤ部52eに噛合するとともに第1カム部材51の円柱部51eの位置を空走するギヤ部54Sを有する。このスライド用操作ハンドル53Sの動作は、リクライナ用操作ハンドル53Rの動作と同様である。すなわち、通常は、筒部材35を介したウォームホイール24及びスライド用シャフト31S間の回転伝達が不能な状態に保持されている。そして、捩りばね56の付勢力に抗してスライド用操作ハンドル53Sを回動操作すると、これに伴う第2カム部材52の回動によって該第2カム部材52が中立位置から外れ、圧縮ばね39の付勢力によって筒部材35の嵌合孔38がウォームホイール24の嵌合部27と嵌合するように筒部材35が移動する。これにより、ウォームホイール24の回転が筒部材35を介してスライド用シャフト31Sに伝達可能となる。
図3に示すように、スイッチカム用支持軸部17gには、基端から先端に向かって順番に、複数の略欠歯歯車状のリフタ用スイッチカム部材61L、チルト用スイッチカム部材61T、リクライナ用スイッチカム部材61R及びスライド用スイッチカム部材61Sが軸支されている。これらスイッチカム部材61L,61T,61R,61Sは、操作ハンドル53L,53T,53R,53Sのギヤ部54L,54T,54R,54Sにそれぞれ噛合する。従って、操作ハンドル53L,53T,53R,53Sのいずれかを回動操作すると、該当のスイッチカム部材61L,61T,61R,61Sが回動する。
図4に示すように、駆動装置10は、本体ケース16,17と共にその筐体をなすカバー18を備える。このカバー18は、本体ケース17を外側から覆う状態で前記回転軸11aの軸線方向と平行に貫通する2本のスクリュ20が両支持軸部17a,17bにそれぞれ締め付けられることで本体ケース17に締結されている。これにより、操作ハンドル53L,53T,53R,53Sが軸線方向に位置決めされる。また、このとき、スイッチカム用支持軸部17gの先端がカバー18に嵌着されることで、スイッチカム部材61L,61T,61R,61Sが軸線方向に位置決めされる。さらに、第1カム部材51及び第2カム部材52の各々は、小径軸部51f,52fがカバー18に軸支されることで、軸線方向に位置決めされる。
カバー18には、スイッチカム部材61L,61T,61R,61Sの下側でそれらの軸線と平行に延びる軸線の周りを回動自在なスイッチレバー70が支持されている。このスイッチレバー70は、左右対称形状を呈しており、全てのスイッチカム部材61L,61T,61R,61Sと係合可能となっている。また、スイッチレバー70の中央部には、例えば捩りばねからなる復帰ばね77が巻回されている。スイッチレバー70は、全ての操作ハンドル53L,53T,53R,53Sが該当の初期位置にあるときに、全てのスイッチカム部材61L,61T,61R,61Sから解放される。このとき、スイッチレバー70は、復帰ばね77に付勢されることで、所定の初期回動位置(中立位置)に保持されている。そして、スイッチレバー70は、操作ハンドル53L,53T,53R,53Sのいずれかの回動に伴い該当のスイッチカム部材61L,61T,61R,61Sが回動すると、これに係合して回動する。
図3に示すように、スイッチレバー70の下方には、支持フレーム80が配置されている。この支持フレーム80は、下端部から上方に向かうに従って互いに相反する前後方向に向かう一対の支持片80a,80bを有して略V字形状を呈しており、下端部においてカバー18に締結されている。
両支持片80a,80bには、第1スイッチ構造体86及び第2スイッチ構造体87がそれぞれ支持されている。これら第1スイッチ構造体86及び第2スイッチ構造体87の各々は、スイッチレバー70と係合可能なボタン(図示略)を有する。そして、例えばスイッチレバー70が図示時計回りに回動すると、これに伴ってスイッチレバー70に第1スイッチ構造体86のボタンが押下される。反対に、スイッチレバー70が図示反時計回りに回動すると、これに伴ってスイッチレバー70に第2スイッチ構造体87のボタンが押下される。
図10に示すように、第1スイッチ構造体86及び第2スイッチ構造体87の各々は、直流電源の高電位+Vに電気的に接続された接点CH1,CH2と、低電位GNDに電気的に接続された接点CL1,CL2と、回転モータ11の互いに異なる端子に接続された可動端子MT1,MT2とで構成される電気回路を含む。そして、両可動端子MT1,MT2は、第1及び第2スイッチ構造体86,87のボタンとそれぞれ連動しており、通常は低電位GND側の接点CL1,CL2に電気的に接続されている。両可動端子MT1,MT2は、第1及び第2スイッチ構造体86,87のボタンがそれぞれ押下されることで、高電位+V側の接点CH1,CH2に電気的に接続される。従って、いずれか一つの操作ハンドル53L,53T,53R,53Sの回動操作に伴い、スイッチレバー70が時計回りに回動すると、ボタンが押下される第1スイッチ構造体86の可動端子MT1が高電位+V側の接点CH1に電気的に接続されることで、一の極性で回転モータ11に通電される。反対に、スイッチレバー70が反時計回りに回動すると、ボタンが押下される第2スイッチ構造体87の可動端子MT2が高電位+V側の接点CH2に電気的に接続されることで、逆の極性で回転モータ11に通電される。
つまり、第1スイッチ構造体86及び第2スイッチ構造体87は、いずれか一つの操作ハンドル53L,53T,53R,53Sの回動操作に伴い、操作方向に応じた極性で回転モータ11に通電するスイッチを含む。換言すれば、回転モータ11の通電に係るスイッチは、両極性にそれぞれ対応して互いに独立の第1スイッチ構造体86及び第2スイッチ構造体87の電気回路で構成されている。
図4及び図11(a)、(b)に示すように、リフタ用操作ハンドル53Lの先端部には、その軸線と略平行に外側に向かって略溝状の連結部57Lが突設されている。この連結部57Lは、カバー18に到達してその後方に隣接配置されており、リフタ用操作ハンドル53Lの回動に伴いカバー18に摺接する。そして、連結部57Lには、カバー18の外側で前後方向に延在する略棒状の連動レバー99の先端部(後端部)が連結されている。この連動レバー99の長手方向中央部は、支持軸部17aに締結される前記スクリュ20の頭部を軸支する。従って、連動レバー99は、実質的に支持軸部17aの周りにリフタ用操作ハンドル53Lと一体回動する。リフタ用操作ハンドル53L及び連動レバー99は、リフタ操作ハンドルを構成する。
同様に、チルト用操作ハンドル53Tの先端部には、その軸線と略平行に外側に向かって略溝状の連結部57Tが突設されている。この連結部57Tは、カバー18に到達してその前方に隣接配置されており、チルト用操作ハンドル53Tの回動に伴いカバー18に摺接する。
リクライナ用操作ハンドル53Rは、上方且つ外側に向かって略クランク状のレバー突片59Rが突設されている。このレバー突片59Rの上端部は、カバー18に到達してその上方に隣接配置されており、略背もたれ形状のリクライナ操作ノブ105が固着されている。
同様に、スライド用操作ハンドル53Sは、上方且つ外側に向かって略クランク状のレバー突片59Sが突設されている。このレバー突片59Sの上端部は、カバー18に到達してその上方に隣接配置されている。なお、レバー突片59Sには、その軸線と平行に上端部を貫通するスライドガイド突部60Sが突設されている。
連動レバー99の先端部(前端部)には、上下方向に延在する略棒状のリフタ中継レバー58Lの先端部(下端部)が回動自在に連結されている。なお、リフタ中継レバー58Lには、その軸線と平行に先端部(上端部)を貫通するリフタガイド突部60Lが突設されている。リフタ中継レバー58Lの軸線からリフタガイド突部60Lの中心線までの離間距離は、スライド用操作ハンドル53Sの軸線からスライドガイド突部60Sの中心線までの離間距離と同等に設定されている。
チルト用操作ハンドル53Tの連結部57Tには、上下方向に延在する略棒状のチルト中継レバー58Tの先端部(下端部)が回動自在に連結されている。なお、チルト中継レバー58Tには、その軸線と平行に先端部(上端部)を貫通するチルトガイド突部60Tが突設されている。チルト中継レバー58Tの軸線からチルトガイド突部60Tの中心線までの離間距離も、スライド用操作ハンドル53Sの軸線からスライドガイド突部60Sの中心線までの離間距離と同等に設定されている。
ガイド突部60L,60T,60Sは、前後方向に延在する略台形状の移動操作ノブ100に連結されている。すなわち、リフタガイド突部60L及びチルトガイド突部60Tは、移動操作ノブ100の後端部及び前端部にそれぞれ回動自在に支持されている。また、移動操作ノブ100の前後方向中央部には、外側に向かって凹んで上下方向に連通する略鼓型のスライドガイド凹部101Sが形成されており、該スライドガイド凹部101S内にスライドガイド突部60Sが配置されている。
なお、リフタ用操作ハンドル53L及びチルト用操作ハンドル53Tが該当の初期位置にあるとき、リフタ中継レバー58L及びチルト中継レバー58Tは、互いに平行に上下方向に起立する姿勢で移動操作ノブ100に連結されている。そして、スライド用操作ハンドル53Sが該当の初期位置にあるとき、スライドガイド突部60Sは、スライドガイド凹部101Sの上下方向中央部に配置されており、レバー突片59Sは、リフタ中継レバー58L等と平行に上下方向に起立している。この状態では、リフタガイド突部60Lを支点に移動操作ノブ100の前端部が昇降し、あるいはチルトガイド突部60Tを支点に移動操作ノブ100の後端部が昇降するように回動操作しても、スライドガイド凹部101Sは、スライドガイド突部60Sと干渉することなく該スライドガイド突部60Sに対して移動可能となっている。
本体ケース17の上端部には、その前後方向の略全長に亘って延在する、例えば金属板からなるガイドプレート90が締結されている。このガイドプレート90は、上方且つ外側に向かって略クランク状に屈曲されており、その上端部は、レバー突片59S、リフタ中継レバー58L及びチルト中継レバー58Tの各々の上端部に到達してその内側に隣接配置されている。
ガイドプレート90には、その板厚方向に貫通してガイド突部60L,60T,60Sが挿入される略草冠状のガイド孔91が形成されている。このガイド孔91は、操作ハンドル53L,53T,53Sの全てが該当の初期位置にある状態において、リフタ中継レバー58Lの連動レバー99側の軸線を中心とする略前後方向に沿う周方向のリフタガイド突部60Lの移動を許容するリフタ前後ガイド孔92Lを有する。また、ガイド孔91は、当該状態において、スライド用操作ハンドル53Sの軸線を中心とする略前後方向に沿う周方向のスライドガイド突部60Sの移動を許容するとともに上下方向の移動を規制するスライド前後ガイド凹部としてのスライド前後ガイド孔92Sを有する。さらに、ガイド孔91は、当該状態において、チルト中継レバー58Tのチルト用操作ハンドル53T側の軸線を中心とする略前後方向に沿う周方向のチルトガイド突部60Tの移動を許容するチルト前後ガイド孔92Tを有する。
加えて、ガイド孔91は、操作ハンドル53L,53T,53Sの全てが該当の初期位置にある状態において、リフタガイド突部60Lのチルトガイド突部60Tを支点とする略上下方向に沿う周方向の移動を許容するリフタ上下ガイド孔93Lを有する。リフタ上下ガイド孔93Lは、リフタ前後ガイド孔92Lと共にリフタガイド凹部を構成する。また、ガイド孔91は、当該状態において、チルトガイド突部60Tのリフタガイド突部60Lを支点とする略上下方向に沿う周方向の移動を許容するチルト上下ガイド孔93Tを有する。チルト上下ガイド孔93Tは、チルト前後ガイド孔92Tと共にチルトガイド凹部を構成する。
なお、駆動装置10は、基本的に移動操作ノブ100及びリクライナ操作ノブ105のみが露出する状態で適宜の装飾部材(図示略)により覆われている。
次に、本実施形態の作用について説明する。なお、以下の作用は、操作ハンドル53L,53T,53Sの全てが該当の初期位置にある状態を起点とするものである。従って、ウォームホイール23の回転がリフタ用シャフト31L及びチルト用シャフト31Tに伝達不能な状態にあるとともにウォームホイール24の回転がリクライナ用シャフト31R及びスライド用シャフト31Sに伝達不能な状態にあり、回転モータ11と直流電源との接続が第1及び第2スイッチ構造体86,87を介して遮断されている。
図12(a)に示すように、チルトガイド突部60Tを支点に移動操作ノブ100の後端部が上昇するように該移動操作ノブ100を回動操作すると、スライドガイド凹部101Sをスライドガイド突部60Sに対して上方に移動させつつ、リフタガイド突部60Lが上方に移動する。このとき、ガイドプレート90のスライド前後ガイド孔92Sによりスライドガイド突部60Sの上方への移動が規制されるとともに、リフタ上下ガイド孔93Lによりリフタガイド突部60Lの上方への移動が案内される。特に、リフタガイド突部60Lがリフタ前後ガイド孔92Lよりも上方に進入することで、リフタガイド突部60Lの前後方向の移動が規制される。これに伴い、リフタ中継レバー58L及び連動レバー99(及びリフタ用操作ハンドル53L)が回動する。つまり、移動操作ノブ100、リフタ中継レバー58L及び連動レバー99等は、チルトガイド突部60T及びリフタ用操作ハンドル53Lの軸心を固定端とする四節回転連鎖を構成する。このとき、連動レバー99と共にリフタ用操作ハンドル53Lが該当の初期位置から図示反時計回りに回動することで、前述のようにウォームホイール23の回転が該当の筒部材35(クラッチ機構)を介してリフタ用シャフト31Lに伝達可能となる。同時に、リフタ用操作ハンドル53Lに噛合するリフタ用スイッチカム部材61Lの回動に伴い該リフタ用スイッチカム部材61Lに押圧されるスイッチレバー70が回動することで、前述のように回転モータ11と直流電源とが逆極性で接続され、回転モータ11が該当方向に回転する。
回転モータ11が回転すると、その回転は、入力用トルクケーブル12、ウォーム22、ウォームホイール23及び筒部材35を介してリフタ用シャフト31Lに伝達される。そして、リフタ用シャフト31Lの回転により、シート6が上昇するようにリフタ機構M1が作動する。
一方、図12(b)に示すように、チルトガイド突部60Tを支点に移動操作ノブ100の後端部が下降するように該移動操作ノブ100を回動操作すると、スライドガイド凹部101Sをスライドガイド突部60Sに対して下方に移動させつつ、リフタガイド突部60Lが下方に移動する。このとき、ガイドプレート90のスライド前後ガイド孔92Sによりスライドガイド突部60Sの下方への移動が規制されるとともに、リフタ上下ガイド孔93Lによりリフタガイド突部60Lの下方への移動が案内される。特に、リフタガイド突部60Lがリフタ前後ガイド孔92Lよりも下方に進入することで、リフタガイド突部60Lの前後方向の移動が規制される。これに伴い、上記に準じて連動レバー99と共にリフタ用操作ハンドル53Lが該当の初期位置から図示時計回りに回動することで、ウォームホイール23の回転が該当の筒部材35(クラッチ機構)を介してリフタ用シャフト31Lに伝達可能となる。同時に、リフタ用操作ハンドル53Lに噛合するリフタ用スイッチカム部材61Lの回動に伴い該リフタ用スイッチカム部材61Lに押圧されるスイッチレバー70が回動することで、上記に準じて回転モータ11と直流電源とが正極性で接続され、回転モータ11が該当方向に回転する。
回転モータ11が回転すると、その回転は、入力用トルクケーブル12、ウォーム22、ウォームホイール23及び筒部材35を介してリフタ用シャフト31Lに伝達される。そして、リフタ用シャフト31Lの回転により、シート6が下降するようにリフタ機構M1が作動する。
また、図13(a)に示すように、リフタガイド突部60Lを支点に移動操作ノブ100の前端部が上昇するように該移動操作ノブ100を回動操作すると、スライドガイド凹部101Sをスライドガイド突部60Sに対して上方に移動させつつ、チルトガイド突部60Tが上方に移動する。このとき、ガイドプレート90のスライド前後ガイド孔92Sによりスライドガイド突部60Sの上方への移動が規制されるとともに、チルト上下ガイド孔93Tによりチルトガイド突部60Tの上方への移動が案内される。特に、チルトガイド突部60Tがチルト前後ガイド孔92Tよりも上方に進入することで、チルトガイド突部60Tの前後方向の移動が規制される。これに伴い、チルト中継レバー58T及びチルト用操作ハンドル53Tが回動する。つまり、移動操作ノブ100、チルト中継レバー58T及びチルト用操作ハンドル53Tは、リフタガイド突部60L及びチルト用操作ハンドル53Tの軸心を固定端とする四節回転連鎖を構成する。このとき、チルト用操作ハンドル53Tが該当の初期位置から図示反時計回りに回動することで、前述のようにウォームホイール23の回転が該当の筒部材35(クラッチ機構)を介してチルト用シャフト31Tに伝達可能となる。同時に、チルト用操作ハンドル53Tに噛合するチルト用スイッチカム部材61Tの回動に伴い該チルト用スイッチカム部材61Tに押圧されるスイッチレバー70が回動することで、前述のように回転モータ11と直流電源とが逆極性で接続され、回転モータ11が該当方向に回転する。
回転モータ11が回転すると、その回転は、入力用トルクケーブル12、ウォーム22、ウォームホイール23及び筒部材35を介してチルト用シャフト31Tに伝達される。そして、チルト用シャフト31Tの回転により、シートクッション7の後部に対する前部の傾斜角度がより上方に向かうように、即ちシート6の後端部に対して前端部が上昇するようにチルト機構M2が作動する。
一方、図13(b)に示すように、リフタガイド突部60Lを支点に移動操作ノブ100の前端部が下降するように該移動操作ノブ100を回動操作すると、スライドガイド凹部101Sをスライドガイド突部60Sに対して下方に移動させつつ、チルトガイド突部60Tが下方に移動する。このとき、ガイドプレート90のスライド前後ガイド孔92Sによりスライドガイド突部60Sの下方への移動が規制されるとともに、チルト上下ガイド孔93Tによりチルトガイド突部60Tの下方への移動が案内される。特に、チルトガイド突部60Tがチルト前後ガイド孔92Tよりも下方に進入することで、チルトガイド突部60Tの前後方向の移動が規制される。これに伴い、上記に準じてチルト用操作ハンドル53Tが該当の初期位置から図示時計回りに回動することで、ウォームホイール23の回転が該当の筒部材35(クラッチ機構)を介してチルト用シャフト31Tに伝達可能となる。同時に、チルト用シャフト31Tに噛合するチルト用スイッチカム部材61Tの回動に伴い該チルト用スイッチカム部材61Tに押圧されるスイッチレバー70が回動することで、上記に準じて回転モータ11と直流電源とが正極性で接続され、回転モータ11が該当方向に回転する。
回転モータ11が回転すると、その回転は、入力用トルクケーブル12、ウォーム22、ウォームホイール23及び筒部材35を介してチルト用シャフト31Tに伝達される。そして、チルト用シャフト31Tの回転により、シートクッション7の後部に対する前部の傾斜角度がより下方に向かうように、即ちシート6の後端部に対して前端部が下降するようにチルト機構M2が作動する。
さらに、図14(a)に示すように、移動操作ノブ100を前方に移動操作すると、スライドガイド凹部101Sに押圧されるスライドガイド突部60Sが前方に移動する。このとき、リフタガイド突部60L、チルトガイド突部60T及びスライドガイド突部60Sは、リフタ前後ガイド孔92L、チルト前後ガイド孔92T及びスライド前後ガイド孔92Sにより前方への移動がそれぞれ案内される。特に、リフタガイド突部60L及びチルトガイド突部60Tがリフタ上下ガイド孔93L及びチルト上下ガイド孔93Tよりも前方にそれぞれ進入することで、それらリフタガイド突部60L及びチルトガイド突部60Tの上下方向への移動が規制される。これに伴い、リフタ中継レバー58L、チルト中継レバー58T及びスライド用操作ハンドル53Sが図示時計回りに回動する。なお、リフタ中継レバー58L及びチルト中継レバー58Tの各々は、スライド用操作ハンドル53S及び移動操作ノブ100と共に該移動操作ノブ100を媒介節とするいわゆる平行運動機構を構成している。従って、リフタ中継レバー58L及びチルト中継レバー58Tの回動によって連動レバー99(リフタ用操作ハンドル53L)及びチルト用操作ハンドル53Tがそれぞれ回動することはない。
スライド用操作ハンドル53Sが図示時計回りに回動することで、前述のようにウォームホイール24の回転が該当の筒部材35(クラッチ機構)を介してスライド用シャフト31Sに伝達可能となる。同時に、スライド用操作ハンドル53Sに噛合するスライド用スイッチカム部材61Sの回動に伴い該スライド用スイッチカム部材61Sに押圧されるスイッチレバー70が回動することで、前述のように回転モータ11と直流電源とが正極性で接続され、回転モータ11が該当方向に回転する。
回転モータ11が回転すると、その回転は、入力用トルクケーブル12、ウォーム22、ウォームホイール24及び筒部材35を介してスライド用シャフト31Sに伝達される。そして、スライド用シャフト31Sの回転により、シート6が前方に移動するようにスライド機構M4が作動する。
一方、図14(b)に示すように、移動操作ノブ100を後方に移動操作すると、スライドガイド凹部101Sに押圧されるスライドガイド突部60Sが後方に移動する。このとき、リフタガイド突部60L、チルトガイド突部60T及びスライドガイド突部60Sは、リフタ前後ガイド孔92L、チルト前後ガイド孔92T及びスライド前後ガイド孔92Sにより後方への移動がそれぞれ案内される。特に、リフタガイド突部60L及びチルトガイド突部60Tがリフタ上下ガイド孔93L及びチルト上下ガイド孔93Tよりも後方にそれぞれ進入することで、それらリフタガイド突部60L及びチルトガイド突部60Tの上下方向への移動が規制される。これに伴い、リフタ中継レバー58L、チルト中継レバー58T及びスライド用操作ハンドル53Sが図示反時計回りに回動する。リフタ中継レバー58L及びチルト中継レバー58Tの回動によって連動レバー99(リフタ用操作ハンドル53L)及びチルト用操作ハンドル53Tがそれぞれ回動しないことはいうまでもない。
スライド用操作ハンドル53Sが図示反時計回りに回動することで、ウォームホイール24の回転が該当の筒部材35(クラッチ機構)を介してスライド用シャフト31Sに伝達可能となる。同時に、スライド用操作ハンドル53Sに噛合するスライド用スイッチカム部材61Sの回動に伴い該スライド用スイッチカム部材61Sに押圧されるスイッチレバー70が回動することで、上記に準じて回転モータ11と直流電源とが逆極性で接続され、回転モータ11が該当方向に回転する。
回転モータ11が回転すると、その回転は、入力用トルクケーブル12、ウォーム22、ウォームホイール24及び筒部材35を介してスライド用シャフト31Sに伝達される。そして、スライド用シャフト31Sの回転により、シート6が後方に移動するようにスライド機構M4が作動する。
リフタ機構M1、チルト機構M2及びスライド機構M4のいずれかの作動後、移動操作ノブ100の操作力を解放すると、該当の操作ハンドル53L,53T,53Sが初期位置に復帰することで、前述ように筒部材35を介した回転伝達が不能となる。同時に、該当の操作ハンドル53L,53T,53Sの初期位置への復帰に伴い、スイッチカム部材61L,61T,61Sが回動し、回転モータ11と電源との接続が遮断される。これにより、回転モータ11の回転が停止する。
なお、リクライナ操作ノブ105を前方又は後方に移動させると、リクライナ用操作ハンドル53Rが前傾又は後傾するように回動する。これにより、ウォームホイール24の回転が該当の筒部材35(クラッチ機構)を介してリクライナ用シャフト31Rに伝達可能となる。同時に、リクライナ用操作ハンドル53Rに噛合するリクライナ用スイッチカム部材61Rの回動に伴い該リクライナ用スイッチカム部材61Rに押圧されるスイッチレバー70が回動することで、操作方向に応じた極性で回転モータ11と直流電源とが接続され、回転モータ11が該当する方向に回転する。この回転が、入力用トルクケーブル12、ウォーム22、ウォームホイール24及び筒部材35を介してリクライナ用シャフト31Rに伝達されることで、シートバック8が前傾又は後傾するようにリクライナ機構M3が作動する。
リクライナ機構M3の作動後、リクライナ操作ノブ105の操作力を解放することで、筒部材35を介した回転伝達が不能となるとともに、回転モータ11と電源との接続が遮断されることはいうまでもない。
以上詳述したように、本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)本実施形態では、移動操作ノブ100をシートの前後方向に移動操作すると、スライドガイド凹部101Sがスライドガイド突部60Sを押圧することで、スライド用操作ハンドル53Sがその軸線周りに回動する。これにより、スライド機構M4に対応するクラッチ機構が接続状態になってシートの前後位置が調整される。
また、リフタ中継レバー58Lの先端部(リフタガイド突部60L)を支点に移動操作ノブ100の前端部が昇降するように該移動操作ノブ100を回動操作すると、スライドガイド凹部101Sをスライドガイド突部60Sに対して移動させつつ、チルト用操作ハンドル53T及びチルト中継レバー58Tが回動する。そして、チルト用操作ハンドル53Tがその軸線周りに回動することで、チルト機構M2に対応するクラッチ機構が接続状態になってシート6の後端部に対する前端部の上下位置が調整される。
さらに、チルト中継レバー58Tの先端部(チルトガイド突部60T)を支点に移動操作ノブ100の後端部が昇降するように該移動操作ノブ100を回動操作すると、スライドガイド凹部101Sをスライドガイド突部60Sに対して移動させつつ、リフタ用操作ハンドル53L及びリフタ中継レバー58Lが回動する。そして、リフタ用操作ハンドル53Lがその軸線周りに回動することで、リフタ機構M1に対応するクラッチ機構が接続状態になってシート6の上下位置が調整される。
このように、移動操作ノブ100の操作方向が、スライド機構M4、チルト機構M2及びリフタ機構M1の各々によるシート6の位置調整の動作に合致して直感的に分かりやすくなることで、操作性をより向上させることができる。
(2)本実施形態では、リフタ中継レバー58Lの先端部(リフタガイド突部60L)を支点に移動操作ノブ100を回動操作すると、チルトガイド突部60Tは、チルト上下ガイド孔93Tによりリフタガイド突部60Lを中心とする周方向の移動が案内される。従って、チルト用操作ハンドル53Tの回動に伴い、チルト機構M2に対応するクラッチ機構をより確実に接続状態にできる。同時に、リフタ用スイッチカム部材61L等を介した回転モータ11への通電をより確実に実施できる。
さらに、チルト中継レバー58Tの先端部(チルトガイド突部60T)を支点に移動操作ノブ100を回動操作すると、リフタガイド突部60Lは、リフタ上下ガイド孔93Lによりチルトガイド突部60Tを中心とする周方向の移動が案内される。従って、連動レバー99及びリフタ用操作ハンドル53Lの回動に伴い、リフタ機構M1に対応するクラッチ機構をより確実に接続状態にできる。同時に、チルト用スイッチカム部材61T等を介した回転モータ11への通電をより確実に実施できる。
なお、移動操作ノブ100を前後方向に移動操作すると、チルトガイド突部60T及びリフタガイド突部60Lは、チルト前後ガイド孔92T及びリフタ前後ガイド孔92Lをそれぞれ前後方向に移動する。従って、移動操作ノブ100の前後方向への移動操作、即ちスライド機構M4に対応するクラッチ機構の作動等を阻害することがない。
(3)本実施形態では、チルトガイド突部60T及びリフタガイド突部60Lのいずれか一方を支点とする移動操作ノブ100の回動操作に伴ってスライドガイド凹部101Sが上下方向に移動する際に、これにならってスライドガイド突部60Sが上下方向に移動することをスライド前後ガイド孔92Sによって規制することができる。従って、スライド用操作ハンドル53Sの揺動やこれに起因するスライド機構M4の誤作動を抑制することができる。
また、移動操作ノブ100を前後方向に移動操作すると、スライドガイド突部60Sは、スライド前後ガイド孔92Sにより前後方向の移動が案内される。従って、スライド用操作ハンドル53Sの回動に伴い、スライド機構M4に対応するクラッチ機構をより確実に接続状態にできる。同時に、スライド用スイッチカム部材61S等を介した回転モータ11への通電をより確実に実施できる。
(4)本実施形態では、チルト中継レバー58T及びリフタ中継レバー58Lの各々、スライド用操作ハンドル53S、並びに移動操作ノブ100は、該移動操作ノブ100を媒介節とする平行運動機構を構成する。従って、移動操作ノブ100の前後方向への移動操作に伴ってチルトガイド突部60T及びリフタガイド突部60Lが前後方向に移動し、チルト中継レバー58T及びリフタ中継レバー58Lが揺動しても、該揺動がチルト用操作ハンドル53T及びリフタ用操作ハンドル53Lに伝達されることを抑制することができる。
(5)本実施形態では、リクライナ操作ノブ105を前後方向に移動操作すると、リクライナ用操作ハンドル53Rがその軸線周りに回動(傾動)する。これにより、リクライナ機構M3に対応するクラッチ機構が接続状態になってシートバック8が前傾又は後傾しその傾斜角度が調整される。このように、リクライナ操作ノブ105の操作方向が、リクライナ機構M3によるシートの位置調整の動作に合致して直感的に分かりやすくなることで、操作性をより向上させることができる。
(6)本実施形態では、移動操作ノブ100の操作のみでリフタ機構M1、チルト機構M2及びスライド機構M4のいずれの作動も可能であることで、例えば操作ノブを持ち替えるといった煩わしさを軽減できる。
(7)本実施形態では、利用者が認識して操作する移動操作ノブ100及びリクライナ操作ノブ105は、一般的なパワーシート(例えばバイワイヤ式のパワーシート)のものと配置及び操作方向が共通することで、駆動装置10への置換に伴う操作の違和感を解消することができる。
(8)本実施形態では、一つの回転モータ11で複数の位置調整機構(M1〜M4)を選択的に作動させることができるため、その電気的構成をより簡易化することができる。また、複数の筒部材35等(クラッチ機構)の各々は、該当する位置調整機構(M1〜M4)への出力軸(リフタ用シャフト31L、チルト用シャフト31T、リクライナ用シャフト31R、スライド用シャフト31S)とウォームホイール23,24とを接続する構造(いわゆる軸継手)である。このため、複数の筒部材35等(クラッチ機構)の各々を出力軸等の周りに集約的に配置することができ、装置全体としてより小型化することができる。さらに、出力軸の本数(4本)分だけシートの位置調整に係る機能数(位置調整機構の個数)を増やすことができるため、該機能数の制約をより緩和することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・前記実施形態において、移動操作ノブ100及びリクライナ操作ノブ105の操作方向と、これに伴って通電される回転モータ11の極性との関係は互いに逆であってもよい。要は、移動操作ノブ100及びリクライナ操作ノブ105の操作方向に合わせて作動するように位置調整機構(M1〜M4)側と連係すればよい。
・前記実施形態において、操作ハンドル53L,53T,53R,53Sは、全てが互いに異なる回転軸周りに回動するように軸支されていてもよいし、全てが同一の回転軸周りに回動するように軸支されていてもよい。
・前記実施形態において、リクライナ機構M3及びその操作に係るリクライナ用操作ハンドル53R等を省略してもよい。
・前記実施形態において、ガイドプレート90を省略するとともに、スライド機構M4を作動すべく移動操作ノブ100を前後方向に移動操作する際に該移動操作ノブ100に対してチルトガイド突部60T及びリフタガイド突部60Lが前後方向に相対移動可能なようにそれらを移動操作ノブ100に支持してもよい。この場合、前後方向に移動操作時に上下方向の位置を保持する移動操作ノブ100のスライドガイド凹部101Sに対してスライドガイド突部60Sを移動させるスライド用操作ハンドル53Sは、いわゆるスライダクランク連鎖を構成する。
・前記実施形態において、ガイド孔91の前後ガイド孔92L,92S,92Tは、互いに連通していてもよいし、独立していてもよい。また、スライド前後ガイド孔92Sを省略してスライドガイド突部60Sを成り行きで前後方向に移動させてもよい。
・前記実施形態において、ガイド孔91に代えて、同一形状を呈する非貫通のガイド凹部を採用してもよい。
・前記実施形態において、ガイドプレート90(ガイド孔91)を省略してチルトガイド突部60T及びリフタガイド突部60Lを成り行きで移動させてもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(イ)上記シート駆動装置において、
前記チルト中継レバー及び前記リフタ中継レバーの各々、前記スライド操作ハンドル、並びに前記移動操作ノブは、該移動操作ノブを媒介節とする平行運動機構を構成した、シート駆動装置。
この構成によれば、前記移動操作ノブのシートの前後方向への移動操作に伴って前記チルトガイド突部及び前記リフタガイド突部がシートの前後方向に移動し、前記チルト中継レバー及び前記リフタ中継レバーが揺動しても、該揺動が前記チルト操作ハンドル及び前記リフタ操作ハンドルに伝達されることを抑制することができる。
(ロ)上記シート駆動装置において、
前記筺体内に収容され、リクライナ機構を選択的に前記回転モータに接続可能なクラッチ機構と、
一方向に延びる軸線周りに前記筺体に回動自在に連結されて前記リフタ中継レバーシートよりもシートの後方で上方に延び、先端部にリクライナ操作ノブを有し、回動に伴い前記リクライナ機構に対応する前記クラッチ機構を接続状態にするリクライナ操作ハンドルとを備えた、シート駆動装置。
この構成によれば、前記リクライナ操作ノブをシートの前後方向に移動操作すると、前記リクライナ操作ハンドルがその軸線周りに回動(傾動)する。これにより、前記リクライナ機構に対応する前記クラッチ機構が接続状態になってシートバックが前傾又は後傾しその傾斜角度が調整される。このように、前記リクライナ操作ノブの操作方向が、前記リクライナ機構によるシートの位置調整の動作に合致して直感的に分かりやすくなることで、操作性をより向上させることができる。
M1…リフタ機構、M2…チルト機構、M3…リクライナ機構、M4…スライド機構、6…シート、8…シートバック、11…回転モータ、16,17…本体ケース(筺体)、27…嵌合部(クラッチ機構)、32…出力軸側嵌合部(クラッチ機構)、35…筒部材(クラッチ機構)、53L…リフタ用操作ハンドル(リフタ操作ハンドル)、53R…リクライナ用操作ハンドル(リクライナ操作ハンドル)、53S…スライド用操作ハンドル(スライド操作ハンドル)、53T…チルト用操作ハンドル(チルト操作ハンドル)、58L…リフタ中継レバー、58T…チルト中継レバー、60L…リフタガイド突部、60S…スライドガイド突部、60T…チルトガイド突部、90…ガイドプレート、91…ガイド孔、92L…リフタ前後ガイド孔(リフタガイド凹部)、92S…スライド前後ガイド孔(スライド前後ガイド凹部)、92T…チルト前後ガイド孔(チルトガイド凹部)、93L…リフタ上下ガイド孔(リフタガイド凹部)、93T…チルト上下ガイド孔(チルトガイド凹部)、99…連動レバー(リフタ操作ハンドル)、100…移動操作ノブ、101S…スライドガイド凹部、105…リクライナ操作ノブ。

Claims (3)

  1. 筺体内に収容され、スライド機構、チルト機構及びリフタ機構を選択的に回転モータに接続可能な複数のクラッチ機構と、
    一方向に延びる軸線周りに前記筺体に回動自在に連結されてシートの上方に延び、先端部にスライドガイド突部を有し、回動に伴い前記スライド機構に対応する前記クラッチ機構を接続状態にするスライド操作ハンドルと、
    前記一方向と平行に延びる軸線周りに前記筺体に回動自在に連結され、回動に伴い前記チルト機構及び前記リフタ機構に対応する前記クラッチ機構をそれぞれ接続状態にするチルト操作ハンドル及びリフタ操作ハンドルと、
    前記一方向と平行に延びる軸線周りに前記チルト操作ハンドル及び前記リフタ操作ハンドルにそれぞれ回動自在に連結され、前記スライド操作ハンドルよりもシートの前方及び後方で上方にそれぞれ延びるチルト中継レバー及びリフタ中継レバーと、
    前記チルト中継レバー及び前記リフタ中継レバーの先端部が前記一方向と平行に延びる軸線周りにそれぞれ回動自在に支持され、それら両先端部の各々を中心とする周方向に前記スライドガイド突部が相対移動自在に、且つ、シートの前後方向に移動不能に挿入されたスライドガイド凹部の形成された移動操作ノブとを備えた、シート駆動装置。
  2. 請求項1に記載のシート駆動装置において、
    前記チルト中継レバー及び前記リフタ中継レバーは、前記先端部にそれぞれチルトガイド突部及びリフタガイド突部を有し、
    前記筺体に固定され、前記チルトガイド突部が前記リフタガイド突部を中心とする周方向及びシートの前後方向に移動自在に挿入されたチルトガイド凹部、並びに前記リフタガイド突部が前記チルトガイド突部を中心とする周方向及びシートの前後方向に移動自在に挿入されたリフタガイド凹部の形成されたガイドプレートを備えた、シート駆動装置。
  3. 請求項2に記載のシート駆動装置において、
    前記ガイドプレートは、前記スライドガイド突部のシートの前後方向の移動を許容するとともに上下方向の移動を規制するスライド前後ガイド凹部が形成された、シート駆動装置。
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