JP2017065296A - 車輪用軸受装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置の軽量化・高剛性化を図ると共に、メンテナンス性の向上を図った車輪用軸受装置を提供する。
【解決手段】車体取付フランジ20が、外方部材17のアウター側の外周面2bから円弧状の隅部2cを介して径方向外方に突出した複数の部分フランジ20a〜20dで構成され、これらの間を滑らかに繋ぎ、外周面2bよりも大径に形成されたフランジ基部25を備え、このアウター側の側面に横断面が円弧状の凹所26が形成されると共に、この凹所26が、ハブボルト7’が抜き取られる際に、頭部7a’が車体取付フランジ20に干渉しないよう、当該凹所26の縦断面が円弧状に形成され、頭部7aが、一部分の外径が他の部分の外径より小さいD字形状に形成され、当該頭部7a’の円周方向の一部の面が、セレーション部7bの外周面と軸方向に連続して繋がっている。
【選択図】図3

Description

本発明は、自動車等の車輪を懸架装置に対して回転自在に支承する車輪用軸受装置、特に、装置の軽量化・高剛性化を図ると共に、メンテナンス性の向上を図った車輪用軸受装置に関するものである。
自動車の懸架装置に対して車輪を回転自在に支承する車輪用軸受装置は、低コスト化は言うまでもなく、燃費向上のための軽量・コンパクト化が進んでいる。これらの車輪用軸受装置は、ハブ輪と複列の転がり軸受とがユニット化して構成されており、その代表的なものとして、内方部材と外方部材共にフランジを一体に有し、複列の転がり軸受における一方の内側転走面がハブ輪に直接形成され、他方の内側転走面がハブ輪に圧入された別体の内輪に形成された、所謂第3世代と称される車輪用軸受装置が知られている。
図6に示すものは駆動輪側における第3世代の車輪用軸受装置であって、外方部材51と、ハブ輪52およびこのハブ輪52に圧入された内輪53とからなる内方部材54と、両部材間に収容された複列のボール55、55とを備えている。ハブ輪52は、その一端部に車輪(図示せず)を取り付けるための車輪取付フランジ56を一体に有し、外周に内側転走面52aと、この内側転走面52aから軸方向に延びる円筒状の小径段部52bが形成されている。また、車輪取付フランジ56の円周等配位置にはボルト挿通孔56aが形成され、このボルト挿通孔56aに車輪を固定するためのハブボルト57が圧入固定されている。そして、ハブ輪52の小径段部52bには、外周に内側転走面53aが形成された内輪53が圧入され、ハブ輪52の小径段部52bの端部を径方向外方に塑性変形させて形成した加締部52cにより、ハブ輪52に対して内輪53が軸方向へ抜けるのを防止している。
外方部材51は、外周に径方向外方に突出した複数の車体取付フランジ51bを一体に有し、内周に複列の外側転走面51a、51aが形成されている。そして、これらの複列の外側転走面51a、51aと、これらに対向する内側転走面52a、53aの間には複列のボール55、55が保持器58を介して転動自在に収容されている。また、外方部材51の両端部にはシール59、60が装着され、軸受内部に封入した潤滑グリースの漏洩を防止すると共に、外部からの雨水やダスト等が軸受内部に侵入するのを防止している。
ここで、外方部材51の外周面で、車体取付フランジ51b間を繋ぐ基部61を軸方向に貫通する横断面が円弧状の切欠き61aが形成されている。この切欠き61aは、車輪取付フランジ56のボルト挿通孔56aにハブボルト57を挿入する際、ハブボルト57の頭部57aが車体取付フランジ51bに干渉しないような形状・寸法に形成されている。
車輪用軸受装置は、ハブボルト57を除く各構成部品を組み立てた状態で旋削加工装置に設置されると共に、車輪取付フランジ56の外側面が精密加工バイトによって所定の形状・寸法に仕上げられる。その後、車輪用軸受装置は自動組立装置に装着され、車輪取付フランジ56に形成されたボルト挿通孔56aのうち1個のボルト挿通孔56aと、切欠き61aとの位相を一致させた状態で、ハブボルト57の頭部57aを押圧し、ハブボルト57がボルト挿通孔56aに圧入固定される。なお、残りのハブボルト57についても同様にして行われる。
このように、外方部材51における車体取付フランジ51bの基部61の切欠き61aが、車輪取付フランジ56のボルト挿入孔56aにハブボルト57を挿入する際、ハブボルト57の頭部57aが車体取付フランジ51bに干渉しないような形状・寸法に形成されているため、ユニット状態で車輪取付フランジ56の外側面に旋削加工を施した後に、この車輪取付フランジ56にハブボルト57を圧入固定することができる。したがって、車輪取付フランジ56の外側面の仕上げ加工を容易に行うことができると共に、車輪取付フランジ56の振れ精度を向上させることができる(例えば、特許文献1参照。)。
近年、自動車メーカから車輪用軸受装置に対して、燃費向上に対応した軽量化と共に、メンテナンス性の向上、すなわち、補修時のハブボルトの交換が可能な車輪用軸受装置の要求もある。この場合、ハブボルトのピッチ円直径(PCD)を大きくして車体取付フランジ51bとの干渉を回避することが考えられるが、これでは、ハブ輪の重量が嵩むだけでなく、相手部品(ブレーキロータや車輪等)の変更が伴うため好ましくない。
前述した従来の車輪用軸受装置では、外方部材51における車体取付フランジ51bの基部61に切欠き61aが形成され、この切欠き61aが、ハブボルト57を挿入する際、ハブボルト57の頭部57aが車体取付フランジ51bに干渉しないような形状・寸法に形成されているため、容易にハブボルト57を車輪取付フランジ56に圧入あるいは取り外しすることができるが、このような切欠き61aが外方部材51における車体取付フランジ51b間の円周方向一部に形成されているため、外方部材51の剛性が損なわれる恐れがある。
また、図7に示すような車輪用軸受装置も知られている。この車輪用軸受装置は従動輪側における第3世代の車輪用軸受装置であって、外方部材62と、ハブ輪63およびこのハブ輪63に圧入され、外周に内側転走面64aが形成された内輪64とからなる内方部材65と、両部材間に収容された複列のボール66、66とを備えている。ハブ輪63は、その一端部に車輪取付フランジ67を一体に有し、外周に内側転走面63aと、この内側転走面63aから軸方向に延びる円筒状の小径段部63bが形成されている。また、車輪取付フランジ67の円周等配位置にはボルト挿通孔67aが形成され、このボルト挿通孔67aにハブボルト68が圧入固定されている。
外方部材62は、外周に径方向外方に突出した複数の車体取付フランジ62cを一体に有し、内周に複列の外側転走面62a、62bが形成されている。これらの複列の外側転走面62a、62bと、これらに対向する内側転走面63a、64aの間には複列のボール66、66が保持器69、70を介して転動自在に収容されている。
ここで、複列のボール66、66のうち外側列のボール66のピッチ円直径が内側列のボール66のピッチ円直径よりも大きく設定されている。そして、ハブボルト68の鍔部(頭部)68aの形状を、一部分の外径が他の部分の外径より小さい非円形の略D形状としている。
例えば、損傷したハブボルト68を新たなハブボルトと交換するには、鎖線で示すように、鍔部68aのうちで直線縁68bを車輪取付フランジ67の径方向内方に向けた状態で、ハブボルト68を車輪取付フランジ67のボルト挿通孔67a内に抜き差しする。ハブボルト68の中心軸から直線縁68bの中央部迄の距離は、このハブボルト68の中間部の半径と同程度であり、この中心軸から円弧縁68c迄の距離よりも小さい。このため、鍔部68aを上述の方向に向けて抜き差し作業を行なうことで、この鍔部68aの外周縁と、外方部材62の外周面に形成した車体取付フランジ62cの外周縁とが干渉し難くなる。
このため、外側列のボール66のピッチ円直径が内側列のボール66のピッチ円直径よりも大きい車輪用軸受装置で、この外側列のボール66のピッチ円直径を十分に確保しつつ、車輪取付フランジ67のボルト挿通孔67a内へのハブボルト68の抜き差しを行ない易くできる。この結果、車輪用軸受装置のモーメント剛性の確保と、修理コストの低減並びに省資源化との両立を図れる(例えば、特許文献2参照。)。
特開2002−347402号公報 特開2008−074181号公報
然しながら、前述した従来の車輪用軸受装置のうち前者では、補修時にハブボルト57が交換できるようにするため、外方部材51の車体取付フランジ51bの基部61に設けた切欠き61aにより、外方部材51の剛性が低下するという課題がある。また、後者では、ハブボルト68の鍔部68aの形状を非円形形状にすることによって、補修時等で抜き差し作業が容易になる特徴があるが、ハブボルト68の鍔部68aの形状だけで、ハブボルト68と車体取付フランジ62cの外周縁との干渉を防止できる範囲には限界があり、ブレーキロータや車輪等の相手部品の変更が伴わず、外方部材の剛性を確保しつつ、メンテナンス性の向上を図った車輪用軸受装置が要望されている。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、本出願人は、補修時等でハブボルトの抜き差し作業を容易にすると共に、外方部材の剛性を確保できる構造に着目し、装置の軽量化・高剛性化を図ると共に、メンテナンス性の向上を図った車輪用軸受装置を提供することを目的としている。
係る目的を達成すべく、本発明のうち請求項1に記載の発明は、外周にナックルに取り付けられるための車体取付フランジを一体に有し、内周に複列の外側転走面が一体に形成された外方部材と、一端部に車輪を取り付けるための車輪取付フランジを一体に有し、外周に軸方向に延びる小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪の小径段部に圧入された少なくとも一つの内輪からなり、外周に前記複列の外側転走面に対向する複列の内側転走面が形成された内方部材と、この内方部材と前記外方部材の両転走面間に転動自在に収容された複列の転動体とを備え、前記車輪取付フランジの円周方向等配に複数のハブボルトが植設された車輪用軸受装置において、前記車体取付フランジが、前記外方部材のアウター側の外周面から円弧状の隅部を介して径方向外方に突出した複数の部分フランジで構成され、これら複数の部分フランジ間を滑らかに繋ぎ、前記アウター側の外周面よりも大径に形成されたフランジ基部を備え、このフランジ基部のアウター側の側面の少なくとも一箇所に横断面が円弧状の凹所が形成されると共に、当該凹所の縦断面が円弧状に形成されている。
このように、外周に車体取付フランジを一体に有し、内周に複列の外側転走面が一体に形成された外方部材と、一端部に車輪取付フランジを一体に有し、外周に軸方向に延びる小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪の小径段部に圧入された少なくとも一つの内輪からなり、外周に複列の外側転走面に対向する複列の内側転走面が形成された内方部材と、この内方部材と外方部材の両転走面間に転動自在に収容された複列の転動体とを備え、車輪取付フランジの円周方向等配に複数のハブボルトが植設された車輪用軸受装置において、車体取付フランジが、外方部材のアウター側の外周面から円弧状の隅部を介して径方向外方に突出した複数の部分フランジで構成され、これら複数の部分フランジ間を滑らかに繋ぎ、アウター側の外周面よりも大径に形成されたフランジ基部を備え、このフランジ基部のアウター側の側面の少なくとも一箇所に横断面が円弧状の凹所が形成されると共に、当該凹所の縦断面が円弧状に形成されているので、装置の軽量化・高剛性化を図ると共に、補修時等に車体取付フランジに干渉することなくハブボルトの交換を可能としてメンテナンス性の向上を図った車輪用軸受装置を提供することができる。
好ましくは、請求項2に記載の発明のように、前記ハブボルトの頭部が、一部分の外径が他の部分の外径より小さい非円形形状に形成され、当該頭部の円周方向の一部の面が、前記ハブボルトのセレーション部の外周面と軸方向に連続して繋がっていれば、ハブボルトの強度を確保することができると共に、ハブボルトのピッチ円直径を大きくすることなく外方部材の強度・剛性を確保することができる。
また、請求項3に記載の発明のように、前記フランジ基部のアウター側の側面のうち前記複数の部分フランジ間のすべてに前記凹所が形成されていれば、補修時等にハブボルトを交換する際、ハブボルトと凹所との位相を一致させる作業を簡便化することができ、補修作業の効率化を図ることができる。
また、請求項4に記載の発明のように、前記複列の転動体のうちアウター側の転動体のピッチ円直径がインナー側の転動体のピッチ円直径よりも大径に設定されると共に、前記複列の転動体の外径が同じで、前記アウター側の転動体の個数が前記インナー側の転動体の個数よりも多く設定されていれば、装置の軽量化・高剛性化を図ることができる。
また、請求項5に記載の発明のように、前記ハブ輪の外周に前記複列の外側転走面に対向する一方の内側転走面と、この内側転走面から軸方向に延びる小径段部が形成され、この小径段部に、外周に前記複列の外側転走面に対向する他方の内側転走面が形成された内輪が圧入されると共に、前記ハブ輪のアウター側の端部にすり鉢状の凹部が形成され、この凹部の深さが前記ハブ輪のアウター側の端面から軸方向に向って前記内側転走面の溝底付近とされ、前記ハブ輪のアウター側が当該凹部に対応して均一な肉厚となるように形成されていれば、装置の軽量・コンパクト化と高剛性化という相反する課題を同時に解決することができる。
本発明に係る車輪用軸受装置は、外周にナックルに取り付けられるための車体取付フランジを一体に有し、内周に複列の外側転走面が一体に形成された外方部材と、一端部に車輪を取り付けるための車輪取付フランジを一体に有し、外周に軸方向に延びる小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪の小径段部に圧入された少なくとも一つの内輪からなり、外周に前記複列の外側転走面に対向する複列の内側転走面が形成された内方部材と、この内方部材と前記外方部材の両転走面間に転動自在に収容された複列の転動体とを備え、前記車輪取付フランジの円周方向等配に複数のハブボルトが植設された車輪用軸受装置において、前記車体取付フランジが、前記外方部材のアウター側の外周面から円弧状の隅部を介して径方向外方に突出した複数の部分フランジで構成され、これら複数の部分フランジ間を滑らかに繋ぎ、前記アウター側の外周面よりも大径に形成されたフランジ基部を備え、このフランジ基部のアウター側の側面の少なくとも一箇所に横断面が円弧状の凹所が形成されると共に、当該凹所の縦断面が円弧状に形成されているので、装置の軽量化・高剛性化を図ると共に、補修時等に車体取付フランジに干渉することなくハブボルトの交換を可能としてメンテナンス性の向上を図った車輪用軸受装置を提供することができる。
本発明に係る車輪用軸受装置の第1の実施形態を示す縦断面図である。 図1の側面図である。 本発明に係る車輪用軸受装置の第2の実施形態を示す縦断面図である。 図3の側面図である。 (a)は、図3のハブボルトを示す正面図、(b)は、(a)の変形例を示す正面図である。 従来の車輪用軸受装置を示す縦断面図である。 他の従来の車輪用軸受装置を示す縦断面図である。
外周に車体取付フランジを一体に有し、内周に複列の外側転走面が一体に形成された外方部材と、一端部に車輪取付フランジを一体に有し、外周に前記複列の外側転走面に対向する一方の内側転走面と、この内側転走面から軸方向に延びる円筒状の小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪の小径段部に圧入され、前記複列の外側転走面に対向する他方の内側転走面が形成された内輪とからなる内方部材と、この内方部材と前記外方部材の両転走面間に転動自在に収容された複列の転動体とを備え、前記車輪取付フランジの円周方向等配に複数のハブボルトが植設された車輪用軸受装置において、前記車体取付フランジが、前記外方部材のアウター側の外周面から円弧状の隅部を介して径方向外方に突出した複数の部分フランジで構成され、これら複数の部分フランジ間を滑らかに繋ぎ、前記アウター側の外周面よりも大径に形成されたフランジ基部を備え、このフランジ基部のアウター側の側面の少なくとも一箇所に横断面が円弧状の凹所が形成されると共に、この凹所が、前記車輪取付フランジから前記ハブボルトが抜き取られる際に、前記ハブボルトの頭部が前記外方部材の車体取付フランジに干渉しないよう、当該凹所の縦断面が前記ハブボルトの頭部の軌跡に沿った円弧状に形成され、前記ハブボルトの頭部が、一部分の外径が他の部分の外径より小さいD字形状に形成され、当該頭部の円周方向の一部の面が、前記ハブボルトのセレーション部の外周面と軸方向に連続して繋がっている。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明に係る車輪用軸受装置の第1の実施形態を示す縦断面図、図2は図1の側面図である。なお、以下の説明では、車両に組み付けた状態で車両の外側寄りとなる側をアウトボード側(図1の左側)、中央寄り側をインボード側(図1の右側)という。
図1に示す車輪用軸受装置は駆動輪側の第3世代と呼称され、内方部材1と外方部材2、および両部材1、2間に転動自在に収容された複列の転動体(ボール)3、3を備えている。内方部材1は、ハブ輪4と、このハブ輪4に外嵌された別体の内輪5とからなる。
ハブ輪4は、アウター側の端部に車輪(図示せず)を取り付けるための車輪取付フランジ6を一体に有し、この車輪取付フランジ6の円周等配位置にはボルト挿通孔6aが穿設され、このボルト挿通孔6aに車輪を固定するためのハブボルト7が圧入固定されている。これらハブボルト7間には円孔6bが形成されている。この円孔6bは軽量化に寄与できるだけでなく、装置の組立・分解工程において、レンチ等の締結治具をこの円孔6bから外方部材2側に挿入することができ、組立および補修作業を簡便化することができる。
また、ハブ輪4の外周にはアウター側(一方)の内側転走面4aと、この内側転走面4aから軸方向に延びる円筒状の小径段部4bが形成され、内周にはトルク伝達用のセレーション(またはスプライン)4cが形成されている。そして、外周にインナー側(他方)の内側転走面5aが形成された内輪5が小径段部4bに圧入固定されている。
外方部材2は、外周に車体(図示せず)に取り付けるための車体取付フランジ8を一体に有し、内周には内方部材1の複列の内側転走面4a、5aに対向する複列の外側転走面2a、2aが一体に形成されている。そして、それぞれの転走面4a、2aと5a、2a間に複列の転動体3、3が収容され、保持器9、9によりこれら複列の転動体3、3が転動自在に保持されている。また、外方部材2の端部にはシール10、11が装着され、軸受内部に封入した潤滑グリースの漏洩を防止すると共に、外部からの雨水やダスト等が軸受内部に侵入するのを防止している。
ここでは、ハブ輪4の外周に直接内側転走面4aが形成された第3世代と呼称される車輪用軸受装置を例示したが、本発明に係る車輪用軸受装置はこうした構造に限定されず、例えば、図示はしないが、ハブ輪の小径段部に一対の内輪を圧入した第2世代構造であっても良い。なお、転動体3、3をボールとした複列アンギュラ玉軸受を例示したが、これに限らず転動体に円すいころを使用した複列円すいころ軸受で構成されたものであっても良い。
ハブ輪4は、S53C等の炭素0.40〜0.80wt%を含む中高炭素鋼で形成され、アウター側の内側転走面4aをはじめ、シール10が摺接するシールランド部となる車輪取付フランジ6のインナー側の基部6cから小径段部4bに亙り高周波焼入れによって表面硬さを58〜64HRCの範囲に硬化層が形成されている。内輪5および転動体3はSUJ2等の高炭素クロム軸受鋼からなり、ズブ焼入れにより芯部まで、内輪5は58〜64HRCの範囲で、また、転動体3は62〜67HRCの範囲で硬化処理されている。
また、外方部材2はS53C等の炭素0.40〜0.80wt%を含む中高炭素鋼で形成され、少なくとも複列の外側転走面2a、2aが高周波焼入れによって表面硬さを58〜64HRCの範囲に硬化層が形成されている。
ここで、ハブ輪4の車輪取付フランジ6は軽量化を図るため全体的に薄肉に形成されると共に、剛性を高めるため車輪取付フランジ6のインナー側の側面には、基部6cから放射方向に延びる複数のリブ12が形成されている。このリブ12は、ボルト挿通孔6aの位置でインナー側に突出して厚肉とされている(図2参照)。
外方部材2の車体取付フランジ8は、軽量・コンパクト化を図るため、アウター側の外周面2bから漸次拡径されて円弧状の隅部2cを介して径方向外方に突出した複数個(ここでは、3個)の部分フランジ8a、8b、8cで構成され、これら複数の部分フランジ8a、8b、8c間を滑らかに繋ぎ、アウター側の外周面2bよりも大径のフランジ基部13が形成されている(図2参照)。そして、各部分フランジ8a、8b、8cにねじ部14が形成されている。各ねじ部14には固定ボルト(図示せず)が螺着され、図示しないナックルに外方部材2が位置決め固定される。
部分フランジ8a、8b、8cの形状自体は基本的に同じであるが、その配置は周方向等配ではなく異なっている。具体的には、反路面側(上部)に2つの部分フランジ8a、8bが対向し、これら部分フランジ8a、8bの中間位置に路面側(下部)の部分フランジ8cが配設され、略三角形の外郭を形成している。
ここで、2つの部分フランジ8a、8b間のフランジ基部13のアウター側の側面に横断面が円弧状の凹所15が形成されている。この凹所15は、外方部材2の鍛造加工の際に同時に形成されている。そして、凹所15はフランジ基部13の一箇所に形成すれば良いが、補修時にハブボルト7を交換する際、ハブボルト7と凹所15との位相を一致させる作業を簡便化するため、他の部分フランジ8a、8cと8b、8c間の全てのフランジ基部13のアウター側の側面に形成しても良い。
また、図1に示すように、凹所15は、車輪取付フランジ6のボルト挿通孔6aからハブボルト7が取り外される際に、ハブボルト7の頭部7aが外方部材2に干渉しないような形状・寸法に設定されている(図中2点鎖線にて示す)。具体的には、ハブボルト7を抜き取る過程、すなわち、ハブボルト7のセレーション(ナール)部7bがボルト挿通孔6aから抜ける瞬間では、ハブボルト7を径方向外方に傾けることができるため、凹所15の形状は、縦断面がこのハブボルト7の頭部7aの軌跡に沿った円弧状に形成されるのが好ましい。これにより、外方部材2の強度・剛性を確保することができる。
このように、本実施形態では、外方部材2における車体取付フランジ8のフランジ基部13のアウター側の側面に凹所15が形成されているので、装置の軽量化・高剛性化を図ると共に、補修時にハブボルト7の交換を可能としてメンテナンス性の向上を図った車輪用軸受装置を提供することができる。無論、本発明に係る車輪用軸受装置は、組立後にハブボルト7を車輪取付フランジ6に圧入することも可能となる。
図3は、本発明に係る車輪用軸受装置の第2の実施形態を示す縦断面図、図4は、図3の側面図、図5(a)は、図3のハブボルトを示す正面図、(b)は、(a)の変形例を示す正面図である。なお、前述した第1の実施形態と同一部品同一部位あるいは同様の機能を有する部品や部位には同じ符号を付して重複した説明を省略する。
図3に示す車輪用軸受装置は第3世代と呼称される従動輪用であって、内方部材16と外方部材17、および両部材16、17間に転動自在に収容された複列の転動体3、3を備えている。内方部材16は、ハブ輪18と、このハブ輪18に所定のシメシロを介して圧入された内輪5とからなる。
ハブ輪18は、一端部に車輪取付フランジ6を一体に有し、外周にアウター側の内側転走面18aと、この内側転走面18aから軸方向に延びる軸状部19を介して小径段部18bが形成されている。車輪取付フランジ6にはハブボルト7’が周方向等配に植設されると共に、これらハブボルト7’間には円孔6bが形成されている。
内輪5は、外周にインナー側の内側転走面5aが形成され、ハブ輪18の小径段部18bに圧入されると共に、この小径段部18bの端部を塑性変形させて形成した加締部18cによって軸方向に固定されている。
ハブ輪18はS53C等の炭素0.40〜0.80wt%を含む中高炭素鋼で形成され、内側転走面18aをはじめ、車輪取付フランジ6のインナー側の基部6cから小径段部18bに亙って高周波焼入れによって表面硬さを58〜64HRCの範囲に硬化層が形成されている。なお、加締部18cは鍛造加工後の表面硬さのままとされている。これにより、車輪取付フランジ6に負荷される回転曲げ荷重に対して充分な機械的強度を有し、内輪5の嵌合部となる小径段部18bの耐フレッティング性が向上すると共に、加締加工時に微小なクラック等の発生がなく加締部18cの塑性加工をスムーズに行うことができる。
外方部材17は、外周に車体取付フランジ20を一体に有し、内周にハブ輪18の内側転走面18aに対向するアウター側の外側転走面17aと、内輪5の内側転走面5aに対向するインナー側の外側転走面17bが一体に形成されている。これら両転走面間に複列の転動体3、3が収容され、保持器21、9によって転動自在に保持されている。
この外方部材17はS53C等の炭素0.40〜0.80wt%を含む中高炭素鋼で形成され、少なくとも複列の外側転走面17a、17bが高周波焼入れによって表面硬さを58〜64HRCの範囲に硬化層が形成されている。そして、外方部材17と内方部材16との間に形成される環状空間の開口部にシール10、11が装着されている。これらシール10、11によって、軸受内部に封入されたグリースの外部への漏洩と、外部から雨水やダスト等が軸受内部に侵入するのを防止している。
本実施形態では、アウター側の転動体3のピッチ円直径PCDoがインナー側の転動体3のピッチ円直径PCDiよりも大径に設定されている。そして、複列の転動体3、3の外径は同じであるが、このピッチ円直径PCDo、PCDiの違いにより、アウター側の転動体3の個数がインナー側の転動体3の個数よりも多く設定されている。
ハブ輪18のアウター側端部には、軽量化を図るために鍛造工程においてすり鉢状の凹部22が形成されている。この凹部22の深さは、ハブ輪18のアウター側の端面から軸方向に向って内側転走面18aの溝底付近までとされ、ハブ輪18のアウター側の肉厚は、この凹部22に対応して肉厚が均一となるように形成されている。さらに、ピッチ円直径PCDo、PCDiの違いに伴い、ハブ輪18の内側転走面18aは内輪5の内側転走面5aよりも拡径され、この内側転走面5aの溝底径と軸状部19の外径が略同一寸法に設定されている。
一方、外方部材17において、ピッチ円直径PCDo、PCDiの違いに伴い、アウター側の外側転走面17aがインナー側の外側転走面17bよりも拡径され、アウター側の外側転走面17aから円筒状の大径側の肩部23と、段部23aを介して小径側の肩部24に続き、インナー側の外側転走面17bに至っている。そして、この外側転走面17bの溝底径と大径側の肩部23の内径が略同一寸法に設定されている。
こうした構成の車輪用軸受装置では、アウター側の転動体3のピッチ円直径PCDoをインナー側の転動体3のピッチ円直径PCDiよりも大径に設定され、転動体3の個数もアウター側の個数が多く設定されているため、インナー側の軸受列に比べアウター側の軸受列の軸受剛性が増大し、軸受の長寿命化を図ることができる。さらに、ハブ輪18のアウター側端部に凹部22が形成され、この凹部22に対応して均一な肉厚となるような外郭形状に形成されているので、装置の軽量・コンパクト化と高剛性化という、相反する課題を解決することができる。
ここで、前述した第1の実施形態と同様、外方部材17の車体取付フランジ20は、軽量・コンパクト化を図るため、アウター側の外周面2bから円弧状の隅部2cを介して径方向外方に突出した複数個(ここでは、4個)の部分フランジ20a、20b、20c、20dで構成され、これら複数の部分フランジ20a、20b、20c、20d間を滑らかに繋ぎ、外周面2bよりも大径のフランジ基部25が形成されている(図4参照)。そして、各部分フランジ20a、20b、20c、20dにねじ部14が形成されている。
部分フランジ20a、20b、20c、20dの形状は基本的に同じで、周方向等配に配設されている。具体的には、反路面側(上部)に2つの部分フランジ20a、20bが対向し、これら部分フランジ20a、20bに対向して路面側(下部)の部分フランジ20c、20dが配設され、略正方形の外郭を形成している。
ここで、各部分フランジ20a、20b、20c、20d間のフランジ基部25のアウター側の側面に横断面が円弧状の凹所26が形成されている。これにより、補修時にハブボルト7’を交換する際、ハブボルト7’と凹所26との位相を一致させる作業を簡便化することができ、補修作業の効率化を図ることができる。
また、図3に示すように、凹所26は、車輪取付フランジ6のボルト挿通孔6aからハブボルト7が取り外される際に、ハブボルト7’の頭部7a’が外方部材17に干渉しないような形状・寸法に設定されている(図中2点鎖線で示す)。具体的には、ハブボルト7’が抜ける過程、すなわち、ハブボルト7’のセレーション部7bがボルト挿通孔6aから抜けた状態では、ハブボルト7’を傾けることができるため、凹所26の形状は、縦断面がこのハブボルト7’の頭部7a’の軌跡に沿った円弧状に形成されている。
さらに、本実施形態では、ハブボルト7’の頭部7a’の形状が、図5(a)に示すように、一部分の外径が他の部分の外径より小さい非円形の略D字形状に形成されている。これにより、ハブボルト7’のピッチ円直径を大きくすることなく外方部材17の強度・剛性を確保することができる。ここでは、頭部7a’のうちでフラットな面を車輪取付フランジ6の径方向内方に向けた状態で、ハブボルト7’を車輪取付フランジ6のボルト挿通孔6a内に圧入されている。なお、ハブボルト7’の頭部7a’の形状はこれに限らず、円周方向の一部の面が、セレーション部の外周面と軸方向に連続して繋がっていれば、ハブボルトの強度を確保することができ、例えば、(b)に示すように、頭部7a”が楕円形状のハブボルト7”であっても良い。
このように、本実施形態では、アウター側の転動体3のピッチ円直径PCDoをインナー側の転動体3のピッチ円直径PCDiよりも大径に設定すると共に、外方部材17における車体取付フランジ20のフランジ基部25のアウター側の側面に凹所26を形成することにより、装置の軽量化・高剛性化を図ると共に、補修時にハブボルト7’の交換を可能としてメンテナンス性の向上を図った車輪用軸受装置を提供することができる。無論、本発明に係る車輪用軸受装置は、組立後にハブボルト7’を車輪取付フランジ6に圧入することも可能となる。
以上、本発明の実施の形態について説明を行ったが、本発明はこうした実施の形態に何等限定されるものではなく、あくまで例示であって、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。
本発明に係る車輪用軸受装置は、駆動輪側、従動輪側に拘わらず、外方部材の外周に車体取付フランジを有し、ハブ輪の一端部に車輪取付フランジが形成されると共に、この車輪取付フランジに車輪を取り付けるハブボルトが植設された内輪回転タイプの第2世代または第3世代の車輪用軸受装置に適用できる。
1、16 内方部材
2、17 外方部材
2a、17a、17b 外側転走面
2b 外方部材のアウター側の外周面
2c 車体取付フランジのアウター側の隅部
3 転動体
4、18 ハブ輪
4a、5a、18a 内側転走面
4b、18b 小径段部
4c セレーション
5 内輪
6 車輪取付フランジ
6a ボルト挿入孔
6b 円孔
6c 車輪取付フランジのインナー側の基部
7、7’、7” ハブボルト
7a、7a’、7a” ハブボルトの頭部
7b ハブボルトのセレーション部
8、20 車体取付フランジ
8a、8b、8c、20a、20b、20c、20d 部分フランジ
9、21 保持器
10 アウター側のシール
11 インナー側のシール
12 リブ
13、25 フランジ基部
14 ねじ部
15、26 凹所
18c 加締部
19 軸状部
22 凹部
23 大径側の肩部
23a 段部
24 小径側の肩部
51、62 外方部材
51a、62a、62b 外側転走面
51b、62c 車体取付フランジ
52、63 ハブ輪
52a、53a、63a、64a 内側転走面
52b、63b 小径段部
53、64 内輪
54、65 内方部材
55、66 ボール
56、67 車輪取付フランジ
56a、67a ボルト挿通孔
57、68 ハブボルト
57a、68a ハブボルトの頭部
58、69、70 保持器
59、60 シール
61 車体取付フランジの基部
61a 切欠き
68b ハブボルトの鍔部の直線縁
68c ハブボルトの鍔部の円弧縁
PCDi インナー側の転動体のピッチ円直径
PCDo アウター側の転動体のピッチ円直径

Claims (5)

  1. 外周にナックルに取り付けられるための車体取付フランジを一体に有し、内周に複列の外側転走面が一体に形成された外方部材と、
    一端部に車輪を取り付けるための車輪取付フランジを一体に有し、外周に軸方向に延びる小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪の小径段部に圧入された少なくとも一つの内輪からなり、外周に前記複列の外側転走面に対向する複列の内側転走面が形成された内方部材と、
    この内方部材と前記外方部材の両転走面間に転動自在に収容された複列の転動体とを備え、
    前記車輪取付フランジの円周方向等配に複数のハブボルトが植設された車輪用軸受装置において、
    前記車体取付フランジが、前記外方部材のアウター側の外周面から円弧状の隅部を介して径方向外方に突出した複数の部分フランジで構成され、これら複数の部分フランジ間を滑らかに繋ぎ、前記アウター側の外周面よりも大径に形成されたフランジ基部を備え、
    このフランジ基部のアウター側の側面の少なくとも一箇所に横断面が円弧状の凹所が形成されると共に、当該凹所の縦断面が円弧状に形成されていることを特徴とする車輪用軸受装置。
  2. 前記ハブボルトの頭部が、一部分の外径が他の部分の外径より小さい非円形形状に形成され、当該頭部の円周方向の一部の面が、前記ハブボルトのセレーション部の外周面と軸方向に連続して繋がっている請求項1に記載の車輪用軸受装置。
  3. 前記フランジ基部のアウター側の側面のうち前記複数の部分フランジ間のすべてに前記凹所が形成されている請求項1に記載の車輪用軸受装置。
  4. 前記複列の転動体のうちアウター側の転動体のピッチ円直径がインナー側の転動体のピッチ円直径よりも大径に設定されると共に、前記複列の転動体の外径が同じで、前記アウター側の転動体の個数が前記インナー側の転動体の個数よりも多く設定されている請求項1に記載の車輪用軸受装置。
  5. 前記ハブ輪の外周に前記複列の外側転走面に対向する一方の内側転走面と、この内側転走面から軸方向に延びる小径段部が形成され、この小径段部に、外周に前記複列の外側転走面に対向する他方の内側転走面が形成された内輪が圧入されると共に、前記ハブ輪のアウター側の端部にすり鉢状の凹部が形成され、この凹部の深さが前記ハブ輪のアウター側の端面から軸方向に向って前記内側転走面の溝底付近とされ、前記ハブ輪のアウター側が当該凹部に対応して均一な肉厚となるように形成されている請求項1に記載の車輪用軸受装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022097522A (ja) * 2017-10-16 2022-06-30 日本精工株式会社 ハブユニット軸受の製造方法
WO2023171317A1 (ja) * 2022-03-11 2023-09-14 Ntn株式会社 車輪用軸受装置

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