JP2017064754A - パラメータ設定装置、ロール位置変更量設定装置、ロール位置変更方法、およびプログラム - Google Patents

パラメータ設定装置、ロール位置変更量設定装置、ロール位置変更方法、およびプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2017064754A
JP2017064754A JP2015194075A JP2015194075A JP2017064754A JP 2017064754 A JP2017064754 A JP 2017064754A JP 2015194075 A JP2015194075 A JP 2015194075A JP 2015194075 A JP2015194075 A JP 2015194075A JP 2017064754 A JP2017064754 A JP 2017064754A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roll
roll gap
change amount
relative
coefficient
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015194075A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6601104B2 (ja
Inventor
紘也 松浦
Hiroya Matsuura
紘也 松浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel and Sumitomo Metal Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel and Sumitomo Metal Corp filed Critical Nippon Steel and Sumitomo Metal Corp
Priority to JP2015194075A priority Critical patent/JP6601104B2/ja
Publication of JP2017064754A publication Critical patent/JP2017064754A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6601104B2 publication Critical patent/JP6601104B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Metal Rolling (AREA)
  • Control Of Metal Rolling (AREA)

Abstract

【課題】 ユニバーサル圧延機に対し、製品寸法の精度が良好になるロール隙設定値を設定する。
【解決手段】 水平ロール・竪ロールの相対ロール隙の変更量dH、dVを、ウェブ厚変化量dw・フランジ厚変化量dfを変数とするn次元の線形式で表す。2つのロールチャンスにおける操業予定・実績データから、ウェブ厚変化量dwとフランジ厚変化量dfを導出する。n次元の線形式から、係数fi,j、gi,jの候補のそれぞれを用いた場合の、水平ロール・竪ロールの相対ロール隙の変更量dH、dVを導出し、その結果から、係数fi,j、gi,jの候補のそれぞれを用いた場合の、水平ロール・竪ロールの相対ロール隙を導出する。正規ペアにおける水平ロール・竪ロールの相対ロール隙からロールチャンス間零調誤差を導出し、ロールチャンス間零調誤差のばらつきが最も小さくなる係数fi,j、gi,jを導出する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、パラメータ設定装置、ロール位置変更量設定装置、ロール位置変更方法、およびプログラムに関し、特に、ユニバーサル圧延機におけるロール隙を設定するために用いて好適なものである。
図12は、ユニバーサル圧延機で被圧延材を圧延する様子の一例を示す図である。具体的に図12(a)は、ユニバーサル圧延機をその上方から見た図であり、図12(b)は、ユニバーサル圧延機をその側方から見た図であり、図12(c)は、ユニバーサル圧延機をその正面からみた図(被圧延材の搬送方向に沿って見た図)である。各図において、x、y、z座標は、各図の向きを示すものである。尚、ここでは、H形鋼を製造する場合を例に挙げて説明する。
図12(a)および図12(b)において、形鋼を製造する際に用いられるユニバーサル圧延機は、一組の水平ロール1201a、1201bと一組の竪ロール1202a、1202bとの4つのロールを有する。図13は、水平ロール1201a、1201bと竪ロール1202a、1202bの回転軸を示す図である。図13に示すように、水平ロール1201a、1201bは、それぞれ、その回転軸1203a、1203bが地面に対して水平な方向を向き、且つ、被圧延材Sの上側、下側に位置する。被圧延材Sがない場合、水平ロール1201a、1201bの外周面は互いに接触することが可能である。一方、竪ロール1202a、1202bは、それぞれ、その回転軸1204a、1204bが地面に対して垂直な方向を向き、且つ、被圧延材Sの右側、左側に位置する。被圧延材Sがない場合、竪ロール1202a、1202bの外周面は、水平ロール1201a、1201bの側面に接触することが可能である。
図14は、ロール隙を説明する図である。圧延中の水平ロール1201a、1201bの隙間または当該隙間の距離(距離A、Bの和)を水平ロールのロール隙という。また、圧延中の竪ロール1202a、1202bの隙間または当該隙間の距離(距離C、Dの和)を竪ロールのロール隙という。尚、以下の説明でロール隙と称する場合には、水平ロール1201a、1201b・竪ロール1202a、1202bの隙間そのものではなく、水平ロール1201a、1201b・竪ロール1202a、1202bの隙間の距離を指すものとする。
水平ロール1201a、1201bのロール隙と、竪ロール1202a、1202bのロール隙の正しい値を測定する方法は実用化されていない。そこで、ロール隙が零であると見なす位置を、零点1206a、1206b、1206cとして指定し、零点1206aからの水平ロール1201a、1201bの位置の相対的な変化量の和と、零点1206bからの竪ロール1202aの位置の相対的な変化量と零点1206cからの竪ロール1202bの位置の相対的な変化量との和を、それぞれロール隙と見なすこととしている。以下の説明では、このロール隙を必要に応じて「相対ロール隙」と称する。これに対し、水平ロール1201a、1201bにおける実際のロール隙と、竪ロール1202a、1202bにおける実際のロール隙を必要に応じて「絶対ロール隙」と称する。
ロール替えを行う際には、零点1206a、1206b、1206cを調整する必要がある。この零点1206a、1206b、1206cの調整を零点調整という。零点調整を行う際には、圧延荷重と、水平ロール1201a、1201b・竪ロール1202a、1202bの回転数とを一定にする。例えば、水平ロール1201a、1201b、竪ロール1202a、1202bの回転数が共に300[rpm]であり、且つ、圧延荷重が100[ton]となるときにロール隙が零であると見なすとすれば、このときの水平ロール1201a、1201b・竪ロール1202a、1202bの相対ロール隙はそれぞれ0(ゼロ)になる。例えば、この状態から、竪ロール1202a、1202bをそれぞれ0.5[mm]離すと、前述した距離C、Dがそれぞれ0.5[mm]になるので、竪ロール1202a、1202bの相対ロール隙は1[mm]になる。尚、零点調整は、ロール替えを行わない場合にも行われることがある。本明細書では、零点調整が行われてから、その次の零点調整が行われるまでの期間をロールチャンスと称する。
以上のようにユニバーサル圧延機による圧延を行う際には、ロール隙設定値(相対ロール隙の設定値)を適切に定めないと、製品の寸法精度が低下する虞がある。
そこで、特許文献1には、ロール隙設定値と製品の寸法との組を圧延実績として利用し、ラフ集合理論を用いて、目標とする製品寸法を実現するロール隙設定値を求めることが開示されている。
また、特許文献2には、ロール隙設定値と製品の寸法との組を圧延実績として収集し、ロール隙設定値行列を主成分分析することによって得られるプロファイル成分行列の各主成分の寄与率の逆数により重み付けしたロール隙設定値の修正量の二乗和を最小にすることが開示されている。
特開2002−282913号公報 特許第4203223号公報
前述した特許文献1、2に記載の技術でロール隙設定値を設定すると、製品寸法の精度が良好にならないことがある。本発明者らは、その理由を検討した。その結果、以下のような知見を得た。
ユニバーサル圧延機では、水平ロール1201a、1201b同士に加え、側面から竪ロール1202a、1202bも同時に接触した状態で零点調整を実施する。このため、ロールの回転軸や接触面が僅かにずれるだけでも水平ロール1201a、1201b・竪ロール1202a、1202bの圧力バランスが崩れ、ロールの荷重・速度による形状変化の割合が変わってしまう。このようなバランスの崩れの抑制は困難であるため、零点調整を行っても相対ロール隙と絶対ロール隙との差を零にすることは難しい。以下の説明では、零点調整を行うことで発生した相対ロール隙と絶対ロール隙との差を必要に応じて「ロールチャンス毎零調誤差」と称する。
また、或るロールチャンスで行われる零点調整により発生するロールチャンス毎零調誤差と、別のロールチャンスで行われる零点調整により発生するロールチャンス毎零調誤差とが同一であることは稀である。以下の説明では、このロールチャンス毎零調誤差の差を必要に応じて「ロールチャンス間零調誤差」と称する。このロールチャンス間零調誤差を抑制することは原理的に容易ではない。
図15は、水平ロール1201a、1201bのロールチャンス間零調誤差を説明する図である。
図15の左側の状態は、或るロールチャンスにおいて、水平ロール1201a、1201bに対する零点調整を行った状態を示し、図15の右側の状態は、当該ロールチャンスとは別のロールチャンスにおいて、水平ロール1201a、1201bに対する零点調整を行った状態を示す。何れの状態でも、水平ロール1201a、1201bの相対ロール隙は0(ゼロ)であるとして圧延制御が行われる。図15の左側の状態における水平ロール1201a、1201bのロールチャンス毎零調誤差が0.1[mm]であり、図15の右側の状態における水平ロール1201a、1201bのロールチャンス毎零調誤差が−0.2[mm]である場合、図15の左側の状態を基準とした場合の水平ロール1201a、1201bのロールチャンス間零調誤差Eは、−0.3[mm]となる。
以上のようなロールチャンス毎零調誤差およびロールチャンス間零調誤差は、ロール隙を調整する際の調整値と近いレンジを有するため、ロールチャンスを跨いだ圧延実績を用いると外乱が大きくなる。一方で、ロールチャンスを跨いでいない圧延実績では数が十分でない。したがって、特許文献1、2に記載の技術では、十分な数の圧延実績を用いることができない。また、特許文献1、2では、ロールチャンス毎零調誤差およびロールチャンス間零調誤差の影響を考慮していないため、ロールチャンス毎零調誤差およびロールチャンス間零調誤差の影響を取り除けないままロール隙設定値を計算することになる。以上のことから、特許文献1、2に記載の技術では、製品寸法の精度が良好になるロール隙設定値を計算することが容易ではない。このため、オペレータ(熟練者)が、自身の経験(過去の知見)に基づいてロール隙設定値を設定しているのが実情であるが、この場合でも試行錯誤を繰り返さなければ、製品寸法の精度が良好になるロール隙設定値を得ることは容易ではない。
本発明は、以上の問題点に鑑みてなされたものであり、ユニバーサル圧延機に対し、製品寸法の精度が良好になるロール隙設定値を自動で設定できるようにすることを目的とする。
本発明のパラメータ設定装置は、ユニバーサル圧延機におけるロールの位置を変更するためのパラメータを設定するパラメータ設定装置であって、前記ユニバーサル圧延機で圧延されて製造される製品の目標寸法と、当該製品の実績寸法と、当該製品の種類と、相互に対向する位置にある2つの前記ロールの間の距離であって、所定の零点を基準とした場合の距離である相対ロール隙の設定値であるロール隙設定値と、前記零点が調整されてからその次に前記零点が調整されるまでの期間であるロールチャンスとをデータ項目として含む操業予定・実績データを取得するデータ取得手段と、異なる2つのロールチャンスにおける前記操業予定・実績データから1つずつ抽出された2つの前記操業予定・実績データの組み合わせであって、前記製品の目標寸法と、前記製品の種類とが同一である2つの前記操業予定・実績データの組み合わせである正規ペアを作成するペア群作成手段と、前記製品の寸法の実績値と目標値との差である寸法変化量と、当該寸法変化量に乗算される係数とに応じて前記相対ロール隙の変更量が定まる関数における前記係数を、前記パラメータとして導出するパラメータ導出手段と、を有し、前記パラメータ導出手段は、前記正規ペアを構成する2つの前記操業予定・実績データから、前記寸法変化量をそれぞれ導出する寸法変化量導出手段と、前記寸法変化量導出手段により導出された前記寸法変化量と前記関数とを用いて、同一の前記正規ペアを構成する2つの前記操業予定・実績データにおける前記目標寸法を実現する前記相対ロール隙の差である相対零調誤差のばらつきが最小になる前記係数を前記パラメータとして導出する係数導出手段と、をさらに有することを特徴とする。
本発明のロール位置変更量設定装置は、前記パラメータ設定装置により前記パラメータとして導出された前記係数が設定された前記関数を用いて前記ロールの位置の変更量を設定するロール位置変更量設定装置であって、前記操業予定・実績データにおける製品とは異なる製品の実績寸法と目標寸法との差を導出する寸法偏差導出手段と、前記寸法偏差導出手段により導出された、前記製品の実績寸法と目標寸法との差を前記寸法変化量として、前記パラメータ設定装置により前記パラメータとして導出された前記係数が設定された前記関数に代入することにより、前記相対ロール隙の変更量を導出するロール位置変更量導出手段と、を有することを特徴とする。
本発明のロール位置変更方法は、ユニバーサル圧延機におけるロールの位置を変更するロール位置変更方法であって、前記ユニバーサル圧延機で圧延されて製造される製品の目標寸法と、当該製品の実績寸法と、当該製品の種類と、相互に対向する位置にある2つの前記ロールの間の距離であって、所定の零点を基準とした場合の距離である相対ロール隙の設定値であるロール隙設定値と、前記零点が調整されてからその次に前記零点が調整されるまでの期間であるロールチャンスとをデータ項目として含む操業予定・実績データを取得するデータ取得工程と、異なる2つのロールチャンスにおける前記操業予定・実績データから1つずつ抽出された2つの前記操業予定・実績データの組み合わせであって、前記製品の目標寸法と、前記製品の種類とが同一である2つの前記操業予定・実績データの組み合わせである正規ペアを作成するペア群作成工程と、前記製品の寸法の実績値と目標値との差である寸法変化量と、当該寸法変化量に乗算される係数とに応じて前記相対ロール隙の変更量が定まる関数における前記係数を導出するパラメータ導出工程と、前記操業予定・実績データにおける製品とは異なる製品の実績寸法と目標寸法との差を導出する寸法偏差導出工程と、前記寸法偏差導出工程により導出された、前記製品の実績寸法と目標寸法との差を前記寸法変化量として、前記パラメータ導出工程により導出された前記係数が設定された前記関数に代入することにより、前記相対ロール隙の変更量を導出するロール位置変更量導出工程と、前記ロール位置変更量導出工程により導出された、前記相対ロール隙の変更量に基づいて前記ロールの位置を変更するロール位置変更工程と、を有し、前記パラメータ導出工程は、前記正規ペアを構成する2つの前記操業予定・実績データから、前記寸法変化量をそれぞれ導出する寸法変化量導出工程と、前記寸法変化量導出工程により導出された前記寸法変化量と前記関数とを用いて、同一の前記正規ペアを構成する2つの前記操業予定・実績データにおける前記目標寸法を実現する前記相対ロール隙の差である相対零調誤差のばらつきが最小になる前記係数を導出する係数導出工程と、をさらに有することを特徴とする。
本発明のプログラムは、前記パラメータ設定装置の各手段としてコンピュータを機能させることを特徴とする。
本発明によれば、ユニバーサル圧延機に対し、製品寸法の精度が良好になるロール隙設定値を自動で設定することができる。
圧延制御システムの構成の一例を示す図である。 操業予定・実績データの内容の一例を表形式で示す図である。 H形鋼の一例を示す図である。 正規ペアの一例を説明する図である。 正規ペアの一例を表形式で示す図である。 ウェブ厚変化量およびフランジ厚変化量を表形式で示す図である。 目標寸法を実現する水平ロール・竪ロールの相対ロール隙を導出する方法の一例を説明する図である。 水平ロール・竪ロールのロールチャンス間零調誤差の導出方法の一例を説明する図である。 パラメータ設定装置の動作の一例を説明するフローチャートである。 ロール位置変更量設定装置の動作の一例を説明するフローチャートである。 水平ロールのロール隙設定値、竪ロールのロール隙設定値、およびウェブ厚・フランジ厚の実績寸法と、圧延回数との関係を示す図である。 ユニバーサル圧延機で被圧延材を圧延する様子の一例を示す図である。 水平ロールと竪ロールの回転軸を示す図である。 ロール隙を説明する図である。 水平ロールのロールチャンス間零調誤差を説明する図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態を説明する。本実施形態では、ユニバーサル圧延機を用いて製造される製品がH形鋼である場合を例に挙げて説明する。
図1は、圧延制御システムの構成の一例を示す図である。
図1において、圧延制御システムは、パラメータ設定装置100と、ロール位置変更量設定装置110と、ロール隙制御装置120と、ユニバーサル圧延機130とを有する。
(パラメータ設定装置100)
パラメータ設定装置100は、データ取得部101と、ペア群作成部102と、パラメータ導出部103と、パラメータ出力部104とを有し、オフラインで動作する。パラメータ設定装置100のハードウェアは、例えば、CPU、ROM、RAM、HDD、および各種のインターフェースを備える情報処理装置または専用のハードウェアを用いることにより実現される。
<データ取得部101>
データ取得部101は、操業予定・実績データを取得する。
図2は、操業予定・実績データの内容の一例を表形式で示す図である。
図2において、操業予定・実績データは、ロールチャンスと、製造設定情報と、製造実績情報と、操業設定情報とをデータ項目として含む。ロールチャンスと、製造設定情報と、製造実績情報と、操業設定情報の組が1つの操業予定・実績データとなる。図2では、6つの操業予定・実績データを示す。
前述したように、ロールチャンスは、零点調整が行われてから、その次の零点調整が行われる前までの期間である。
製造設定情報は、目標寸法と鋼種とを含む。鋼種は、製品の種類の一例である。製品の種類は、例えば、製品(被圧延材)の化学成分に基づいて定められる。
目標寸法は、製品として要求される寸法である。本実施形態では、ウェブ厚とフランジ厚とが製品の寸法である場合を例に挙げて説明する。
図3は、H形鋼の一例を示す図である。図3は、軸方向(長手方向)に垂直な方向で切った場合のH形鋼の断面を示す。
H形鋼は、その軸方向に垂直な方向で切った場合の形状が概ねH字状であり、且つ、軸方向に長い形状を有する鋼材である。H形鋼は、ウェブ310とフランジ320a、320bとを有する。ウェブ310は、被圧延材が水平ロール1201a、1201bの間の領域を通ることにより形成される部分であり、その厚みをウェブ厚WTという。フランジ320a、320bは、被圧延材が水平ロール1201a、1201bと竪ロール1202a、1202bとの間の領域を通ることにより形成される部分であり、その厚みをフランジ厚FTという。また、フランジ320a、320bの長さをフランジ幅といい、フランジ厚を含んだウェブ310の長さをウェブ高さという。
製造実績情報は、製品の実績寸法である。本実施形態では、ウェブ厚とフランジ厚とが製品の寸法であるので、ウェブ厚の実績値とフランジ厚の実績値とが製造実績情報になる。
操業設定情報は、ロール隙設定値である。ロール隙設定値には、水平ロールのロール隙設定値と、竪ロールのロール隙設定値とが含まれる。図2では、水平ロールのロール隙設定値を水平ロール隙と表記し、竪ロールのロール隙設定値を竪ロール隙と表記する。前述したように、水平ロールのロール隙設定値は、零点1206aからの水平ロール1201a、1201bの位置の相対的な変化量の和(図14(a)の距離A、Bの和)の設定値(目標値)である。竪ロールのロール隙設定値は、零点1206bからの竪ロール1202aの位置の相対的な変化量と零点1206cからの竪ロール1202bの位置の相対的な変化量との和(図14(b)の距離C、Dの和)の設定値(目標値)である。
図2において、例えば、1行目(No.=1)の操業予定・実績データは、ロールチャンスAにおいて鋼種PのH形鋼として、ウェブ厚の目標寸法が16[mm]であり、フランジ厚の目標寸法が24[mm]であるH形鋼を製造するために、竪ロール1202a、1202bのロール隙設定値、水平ロール1201a、1201bのロール隙設定値をそれぞれ15.5[mm]、23.5[mm]として圧延したところ、ウェブ厚が16.1[mm]、フランジ厚が23.8[mm]のH形鋼が製造されたことを示す。
データ取得部101は、複数の異なるロールチャンスのそれぞれにおいて、複数の操業予定・実績データを取得して記憶する。複数の操業予定・実績データの取得形態としては、例えば、パラメータ設定装置100のユーザインタフェースの操作、外部装置との通信、および外部の記憶媒体からの読み出しの少なくとも何れか1つを採用することができる。
<ペア群作成部102>
ペア群作成部102は、データ取得部101により取得された操業予定・実績データのうち、2つのロールチャンスにおける操業予定・実績データを抽出する。例えば、ペア群作成部102は、ロールチャンスA、Bにおける操業予定・実績データを全て抽出する。
次に、ペア群作成部102は、2つのロールチャンスのうち一方のロールチャンスにおける(1つの)操業予定・実績データと、他方のロールチャンスにおける(1つの)操業予定・実績データとの組み合わせとしてとり得る組み合わせを全て抽出する。図2に示す例では、例えば、一方のロールチャンスがロールチャンスAであり、他方のロールチャンスがロールチャンスBになる。
この場合、ペア群作成部102は、No.1の操業予定・実績データと、No.4の操業予定・実績データの組み合わせと、No.1の操業予定・実績データと、No.5の操業予定・実績データの組み合わせと、No.1の操業予定・実績データと、No.6の操業予定・実績データの組み合わせと、No.2の操業予定・実績データと、No.4の操業予定・実績データの組み合わせと、No.2の操業予定・実績データと、No.5の操業予定・実績データの組み合わせと、No.2の操業予定・実績データと、No.6の操業予定・実績データの組み合わせと、No.3の操業予定・実績データと、No.4の操業予定・実績データの組み合わせと、No.3の操業予定・実績データと、No.5の操業予定・実績データの組み合わせと、No.3の操業予定・実績データと、No.6の操業予定・実績データの組み合わせとを抽出する。
尚、ロールチャンスA、Bにおける操業予定・実績データが図2に示すもの以外にもある場合、ペア群作成部102は、それらの操業予定・実績データも含めて、ロールチャンスAにおける(1つの)操業予定・実績データと、ロールチャンスBにおける(1つの)操業予定・実績データとの組み合わせとしてとり得る組み合わせを全て抽出する。
次に、ペア群作成部102は、以上のようにして抽出した組み合わせのうち、目標寸法と鋼種とが同じである組み合わせを正規ペアとして抽出する。
図4は、正規ペアの一例を説明する図である。
図4に示す例では、No.1の操業予定・実績データの目標寸法および鋼種と、No.4の操業予定・実績データの目標寸法および鋼種とが同じである。また、No.3の操業予定・実績データの目標寸法および鋼種と、No.5の操業予定・実績データの目標寸法および鋼種も同じである。したがって、これらの組み合わせは正規ペアである。
図5は、正規ペアX、Yを表形式で示す図である。図5(a)が正規ペアXを示し、図5(b)が正規ペアYを示す。正規ペアXは、No.1の操業予定・実績データと、No.4の操業予定・実績データの組み合わせであり、正規ペアYは、No.3の操業予定・実績データと、No.5の操業予定・実績データの組み合わせである。
一方、例えば、No.1の操業予定・実績データと、No.5の操業予定・実績データの組み合わせは、目標寸法が異なるので正規ペアにならない。また、No.2の操業予定・実績データと、No.4の操業予定・実績データの組み合わせは、鋼種が異なるため、正規ペアにならない。
<パラメータ導出部103>
パラメータ導出部103は、正規ペアを構成する操業予定・実績データにおいて、実績寸法から目標寸法を減算することをウェブ厚およびフランジ厚のそれぞれについて行う。以下の説明では、正規ペアを構成する操業予定・実績データにおいて、ウェブ厚の実績寸法から目標寸法を減算したものを必要に応じて「ウェブ厚変化量dw」と称する。また、正規ペアを構成する操業予定・実績データにおいて、フランジ厚の実績寸法から目標寸法を減算したものを必要に応じて「フランジ厚変化量df」と称する。
図6は、図5に示す正規ペアX、Yを構成する操業予定・実績データにおけるウェブ厚変化量dwおよびフランジ厚変化量dfを表形式で示す図である。例えば、正規ペアXになるNo.1の操業予定・実績データにおけるウェブ厚変化量dwは、No.1の操業予定・実績データの実績寸法・ウェブ厚(=16.1[mm])から、No.1の操業予定・実績データの目標寸法・ウェブ厚(=16[mm])を減算した0.1[mm]になる(図5(a)のNo.1の目標寸法・実績寸法の欄と、図6(a)のNo.1のウェブ厚変化量の欄を参照)。また、正規ペアXになるNo.1の操業予定・実績データにおけるフランジ厚変化量dfは、No.1の操業予定・実績データの実績寸法・フランジ厚(=23.8[mm])から、No.1の操業予定・実績データの目標寸法・フランジ厚(=24[mm])を減算した−0.2[mm]になる(図5(a)のNo.1の目標寸法・実績寸法の欄と、図6(a)のNo.1のフランジ厚変化量の欄を参照)。
パラメータ導出部103は、正規ペアを構成する操業予定・実績データの全てについて、以上のようにしてウェブ厚変化量dwとフランジ厚変化量dfを導出する。
次に、パラメータ導出部103は、以下の(1)式に示す係数fi,jと、(2)式に示す係数gi,jを導出する。係数fi,j、gi,jは実数である。
Figure 2017064754
(1)式および(2)式において、nは、ウェブ厚変化量dwおよびフランジ厚変化量dfに対する次数であり、自然数の中から選択される。dHは、水平ロールの相対ロール隙の変更量であり、dVは、竪ロールの相対ロール隙の変更量である。
(1)式および(2)式に示すように、関数F(dw,dH)、G(dw,dH)は、ウェブ厚変化量dwおよびフランジ厚変化量dfを変数とするn次元の線形式である。nとしては、例えば、3を採用することができる。
(1)式、(2)式は、係数fi,j、gi,jの値が正しい値であれば、ウェブ厚変化量dwおよびフランジ厚変化量dfから、製品の目標寸法を実現するための、水平ロールの相対ロール隙の変更量dHおよび竪ロールの相対ロール隙の変更量dVを導出することができることを意味する。すなわち、ウェブ厚およびフランジ厚の実績寸法を得て、そのときのウェブ厚変化量dwおよびフランジ厚変化量dfを求め、(1)式、(2)式により、水平ロールの相対ロール隙の変更量dHおよび竪ロールの相対ロール隙の変更量dVを導出し、現在の水平ロール・竪ロールのロール隙設定値に、水平ロール・竪ロールの相対ロール隙の変更量dH、dVを加算することにより、製品の目標寸法を実現するためのロール隙設定値を導出することができる。尚、ロール隙設定値の初期値は、(1)式および(2)式を用いずに、例えば、過去の知見に基づいて設定される。このロール隙設定値の初期値は、製造する製品の鋼種および目標寸法の寸法範囲の少なくとも何れか一方が変更される度に設定し直される。本実施形態では、寸法範囲は、ウェブ厚WTの範囲とフランジ厚FTの範囲とから定められる。
以下の説明では、(1)式、(2)式の関数F(dw,dH)、G(dw,dH)を必要に応じて「ロール隙影響関数F、G」と称する。
本実施形態では、ロール隙影響関数F、Gの係数fi,j、gi,jを、遺伝的アルゴリズム(GA:Genetic Algorithms)を用いて導出する場合を例に挙げて説明する。以下に、係数fi,j、gi,jを導出する方法の一例を説明する。
パラメータ導出部103は、乱数を用いて、係数fi,j、gi,jの候補として所定数の候補を作成する。ここでは、係数fi,j、gi,jの候補を100個作成するものとする。
次に、パラメータ導出部103は、正規ペアを構成する操業予定・実績データにおけるウェブ厚変化量dwおよびフランジ厚変化量dfと、係数fi,j、gi,jの候補とを(1)式、(2)式に代入して、目標寸法を実現する水平ロールの相対ロール隙および竪ロールの相対ロール隙(すなわち、水平ロールのロール隙設定値および竪ロールのロール隙設定値)を導出する。
図7は、目標寸法を実現する水平ロールの相対ロール隙および竪ロールの相対ロール隙を導出する方法の一例を説明する図である。図7では、目標寸法を実現する水平ロールの相対ロール隙、目標寸法を実現する竪ロールの相対ロール隙を、それぞれ、目標寸法を実現する水平ロール隙、目標寸法を実現する竪ロール隙と表記している。
例えば、No.1の操業予定・実績データにおけるウェブ厚変化量dw、フランジ厚変化量dfは、図6(a)に示したように、それぞれ、0.1[mm]、−0.2[mm]である。また、No.1の操業予定・実績データにおける竪ロールのロール隙設定値は、図5(a)、図6(a)、図7(a)に示すように、15.5[mm]である。したがって、No.1の操業予定・実績データにおいて、目標寸法を実現する竪ロールの相対ロール隙(竪ロールのロール隙設定値)は、15.5+F(+0.1,−0.2)になる。
また、No.1の操業予定・実績データにおける水平ロールのロール隙設定値は、図5(a)、図6(a)、図7(a)に示すように、23.5[mm]である。したがって、No.1の操業予定・実績データにおいて、目標寸法を実現する水平ロールの相対ロール隙(水平ロールのロール隙設定値)は、23.5+F(+0.1,−0.2)になる。
パラメータ導出部103は、以上のようにして、正規ペアを構成する操業予定・実績データのそれぞれについて、係数fi,j、gi,jの候補のそれぞれを用いた場合の、目標寸法を実現する水平ロールの相対ロール隙および目標寸法を実現する竪ロールの相対ロール隙を導出する。すなわち、1つの係数fi,j、gi,jの候補について、目標寸法を実現する水平ロールの相対ロール隙および目標寸法を実現する竪ロールの相対ロール隙が、正規ペアを構成する操業予定・実績データの数分だけ導出される。
次に、パラメータ導出部103は、正規ペアを構成する2つの操業予定・実績データを1つずつ抽出する。そして、パラメータ導出部103は、抽出した2つの操業予定・実績データについて、同一の係数fi,j、gi,jの候補を用いて導出した、目標寸法を実現する水平ロールの相対ロール隙および目標寸法を実現する竪ロール・水平ロールの相対ロール隙から、竪ロール・水平ロールのロールチャンス間零調誤差をそれぞれ導出する。パラメータ導出部103は、このような竪ロール・水平ロールのロールチャンス間零調誤差の導出を、正規ペアを構成する2つの操業予定・実績データのそれぞれについて行う。
図8は、水平ロール・竪ロールのロールチャンス間零調誤差の導出方法の一例を説明する図である。図8では、ロールチャンスAで発生するロールチャンス毎零調誤差を基準とした場合のロールチャンスBにおけるロールチャンス間零調誤差を示し、図8では、これを「A→Bロールチャンス間零調誤差」と表記している。本実施形態では、水平ロール・竪ロールのロールチャンス間零調誤差は、ロールチャンス内で変わらないものとする。
図8(a)に示すように、正規ペアXにおける竪ロールのロールチャンス間零調誤差は、ロールチャンスBにおいて目標寸法を実現する竪ロールの相対ロール隙(=16.0+F(+0.3,+0.1))から、ロールチャンスAにおいて目標寸法を実現する竪ロールの相対ロール隙(15.5+F(+0.1,−0.2))を減算した値(=0.5+F(+0.3,+0.1)−F(+0.1,−0.2))になる。
また、正規ペアXにおける水平ロールのロールチャンス間零調誤差は、ロールチャンスBにおいて目標寸法を実現する水平ロールの相対ロール隙(=23.8+F(+0.3,+0.1))から、ロールチャンスAにおいて目標寸法を実現する水平ロールの相対ロール隙(23.5+F(+0.1,−0.2))を減算した値(=0.3+F(+0.3,+0.1)−F(+0.1,−0.2))になる。
パラメータ導出部103は、以上のようにして、竪ロールのロールチャンス間零調誤差と水平ロールのロールチャンス間零調誤差を、正規ペアの候補のそれぞれについて導出する。前述したように、1つの係数fi,j、gi,jの候補について、目標寸法を実現する水平ロールの相対ロール隙および目標寸法を実現する竪ロールの相対ロール隙が、正規ペアを構成する操業予定・実績データの数分だけ導出される。したがって、1つの係数fi,j、gi,jの候補について、正規ペアの数分だけ、竪ロールのロールチャンス間零調誤差と水平ロールのロールチャンス間零調誤差が導出される。
次に、パラメータ導出部103は、係数fi,j、gi,jの候補から導出した竪ロール・水平ロールのロールチャンス間零調誤差の分散σV、σHを導出する。パラメータ導出部103は、係数fi,j、gi,jの候補の組みのそれぞれについて、竪ロール・水平ロールのロールチャンス間零調誤差の分散σV、σHを導出する。以上のようにして、係数fi,j、gi,jの候補のそれぞれについて、竪ロール・水平ロールのロールチャンス間零調誤差の分散σV、σHが(1つずつ)導出される。
次に、パラメータ導出部103は、係数fi,j、gi,jの候補毎に、竪ロール・水平ロールのロールチャンス間零調誤差の分散σV、σHの平均値(=(σV+σH)/2)をスコアs(適応度)として導出する。
次に、パラメータ導出部103は、予め設定された基準値を下回るスコアsがあるか否かを判定する。この判定の結果、予め設定された基準値を下回るスコアsがある場合、パラメータ導出部103は、当該スコアsのうち、最小のスコアsに対応する係数fi,j、gi,jの候補を、(1)式、(2)式における係数fi,j、gi,jとして決定する。このように本実施形態では、正規ペアのそれぞれにおける竪ロール・水平ロールのロールチャンス間零調誤差のばらつきが小さくなる係数fi,j、gi,jを探索する。
一方、予め設定された基準値を下回るスコアsがない場合、パラメータ導出部103は、スコアsを算出して予め設定された基準値と比較する処理の繰り返し回数が所定値を上回ったか否かを判定する。この判定の結果、繰り返し回数が所定値を上回っている場合、パラメータ導出部103は、今回の処理で導出したスコアsのうち最小のスコアsと、前回の処理で導出したスコアsのうち最小のスコアsとのうち小さい方のスコアsに対応する係数fi,j、gi,jの候補を、(1)式、(2)式における係数fi,j、gi,jとして決定する。
一方、繰り返し回数が所定値を上回っていない場合、パラメータ導出部103は、今回の処理で導出したスコアsの値が小さいものから順に係数fi,j、gi,jの候補を並び替え、並び替えた係数fi,j、gi,jの候補に対して、遺伝的アルゴリズムに従って交叉、突然変異、およびコピー等を行うことで、新しい係数fi,j、gi,jの候補を100個作成する。そして、パラメータ導出部103は、新しい係数fi,j、gi,jの候補を用いて、前述した処理を行う。パラメータ導出部103は、以上の処理を(1)式、(2)式における係数fi,j、gi,jを決定するまで繰り返し行う。
パラメータ設定装置100は、以上のようにして係数fi,j、gi,jを決定することを、予め設定された鋼種毎・寸法範囲毎に行う。本実施形態では、寸法範囲は、ウェブ厚WTの範囲とフランジ厚FTの範囲とから定められる。
<パラメータ出力部104>
パラメータ出力部104は、パラメータ導出部103で決定された係数fi,j、gi,jを示す情報を出力する。係数fi,j、gi,jを示す情報の出力の形態としては、例えば、ロール位置変更量設定装置110への送信、可搬型記憶媒体への記憶、およびコンピュータディスプレイへの表示のうち、少なくとも何れか1つを採用することができる。また、パラメータ出力部104は、パラメータ導出部103で決定された係数fi,j、gi,jをパラメータ設定装置100の内部の記憶媒体に記憶することができる。
(ロール位置変更量設定装置110)
図1において、ロール位置変更量設定装置110は、パラメータ取得部111と、寸法偏差導出部112と、ロール位置変更量導出部113と、ロール隙設定値導出部114と、ロール隙設定値出力部115とを有し、オンラインで動作する。
<パラメータ取得部111>
パラメータ取得部111は、パラメータ出力部104により出力された係数fi,j、gi,jの情報を取得して記憶する。係数fi,j、gi,jを示す情報の取得形態は、係数fi,j、gi,jの情報の出力の形態に合わせて定まる。前述したように、係数fi,j、gi,jは、鋼種毎・寸法範囲毎に決定されて出力される。したがって、パラメータ取得部111は、鋼種毎・寸法範囲毎の係数fi,j、gi,jを取得して記憶する。例えば、パラメータ取得部111は、鋼種、寸法範囲、および係数fi,j、gi,jを相互に関連付けて記憶するテーブルを作成する。
<寸法偏差導出部112>
寸法偏差導出部112は、ユニバーサル圧延機130による圧延が終了してH形鋼が製造され、当該H形鋼のウェブ厚WTの実績寸法hwrおよびフランジ厚FTの実績寸法hfrが得られると、当該ウェブ厚WTの実績寸法hwrおよびフランジ厚FTの実績寸法hfrをオンラインで(当該圧延の次の圧延が行われる前に)取得する。また、寸法偏差導出部112は、当該H形鋼におけるウェブ厚WTの目標寸法hwtおよびフランジ厚FTの目標寸法hftをオンラインで取得する。これらの取得形態としては、例えば、ロール位置変更量設定装置110のユーザインタフェースの操作、外部装置との通信、および外部の記憶媒体からの読み出しの少なくとも何れか1つを採用することができる。
次に、寸法偏差導出部112は、ウェブ厚WTの実績寸法hwrから目標寸法hwtを減算してウェブ厚WTの寸法偏差dwを導出する。さらに、寸法偏差導出部112は、フランジ厚FTの実績寸法hfrから目標寸法hftを減算してフランジ厚FTの寸法偏差dfを導出する。尚、ウェブ厚WTの寸法偏差dw、フランジ厚FTの寸法偏差dfは、それぞれ、(1)式および(2)式におけるウェブ厚変化量dw、フランジ厚変化量dfに対応するものである。
次に、寸法偏差導出部112は、ウェブ厚WTの寸法偏差dwおよびフランジ厚FTの寸法偏差dfの少なくとも何れか一方が所定値を上回るか否かを判定する。尚、当該所定値には、ウェブ厚WTの寸法偏差に対する値とフランジ厚FTの寸法偏差dfに対する値とが含まれる。したがって、寸法偏差導出部112は、ウェブ厚WTの寸法偏差dwがウェブ厚WTの寸法偏差dwに対する所定値を上回るか否かと、フランジ厚FTの寸法偏差dfがフランジ厚FTの寸法偏差dfに対する所定値を上回るか否かと、を判定することになる。
この判定の結果、ウェブ厚WTの寸法偏差dwおよびフランジ厚FTの寸法偏差dfの少なくとも何れか一方が所定値を上回る場合、寸法偏差導出部112は、それらの寸法偏差dw、dfを有するH形鋼の鋼種と目標寸法の情報を出力する。当該情報の出力形態としては、例えば、パラメータ設定装置100への送信および可搬型記憶媒体への記憶、およびコンピュータディスプレイへの表示のうち、少なくとも何れか1つを採用することができる。
パラメータ設定装置100は、所定値よりも大きな寸法偏差dw、dfを有するH形鋼の鋼種と目標寸法の情報を取得すると、当該鋼種と、当該目標寸法が属する寸法範囲とに対応する係数fi,j、gi,jを更新する。すなわち、パラメータ設定装置100は、操業予定・実績データとして、当該係数fi,j、gi,jを導出したときに用いた操業予定・実績データに含まれる2つのロールチャンスの組み合わせとは異なる組み合わせの2つのロールチャンスにおける操業予定・実績データを用いて前述したようにして係数fi,j、gi,jを導出し、当該鋼種と、当該目標寸法が属する寸法範囲とに対応する係数fi,j、gi,jを、当該導出した係数fi,j、gi,jに更新し、出力する。図2、図4〜図8を参照しながら説明したようにロールチャンスA、Bの操業予定・実績データを用いた場合には、ロールチャンスA、Bのうち少なくとも何れか一方が異なる2つのロールチャンスにおける操業予定・実績データを用いることになる。
<ロール位置変更量導出部113>
ロール位置変更量導出部113は、ユニバーサル圧延機130による圧延が終了して製造されたH形鋼の鋼種と目標寸法に対応する係数fi,j、gi,jを、パラメータ取得部111により取得された係数fi,j、gi,jの中から抽出する。
次に、ロール位置変更量導出部113は、抽出した係数fi,j、gi,jと、寸法偏差導出部112により導出されたウェブ厚WTの寸法偏差dwおよびフランジ厚FTの寸法偏差dfを(1)式および(2)式に代入することにより、水平ロールの相対ロール隙の変更量dHおよび竪ロールの相対ロール隙の変更量dVを導出する。
<ロール隙設定値導出部114>
ロール隙設定値導出部114は、現在の水平ロールのロール隙設定値に、ロール位置変更量導出部113により導出された水平ロールの相対ロール隙の変更量dHを加算して、水平ロールのロール隙設定値を更新する。また、ロール隙設定値導出部114は、現在の竪ロールのロール隙設定値に、竪ロールの相対ロール隙の変更量dVを加算して、竪ロールのロール隙設定値を更新する。
<ロール隙設定値出力部115>
ロール隙設定値出力部115は、ロール隙設定値導出部114により導出された水平ロールのロール隙設定値および竪ロールのロール隙設定値を出力する。これらのロール隙設定値の出力形態としては、例えば、ロール隙制御装置120への送信および可搬型記憶媒体への記憶、およびコンピュータディスプレイへの表示のうち、少なくとも何れか1つを採用することができる。
前述したように、ロール隙設定値の初期値は、過去の知見に基づいて設定される。したがって、ロール隙設定値導出部114は、鋼種毎・寸法範囲毎にロール隙設定値の初期値を記憶しておく。そして、ロール隙設定値導出部114は、製品(H形鋼)の鋼種および目標寸法の寸法範囲の少なくとも何れか一方が変更され、当該変更後の内容の製品を最初に製造(圧延)する際には、前述した(1)式および(2)式の計算を行わずに、当該鋼種および寸法範囲に対応するロール隙設定値の初期値を採用する。
(ロール隙制御装置120)
ロール隙制御装置120は、ロール隙設定値出力部115により出力された水平ロールのロール隙設定値および竪ロールのロール隙設定値に基づいて、ユニバーサル圧延機130の水平ロール1201a、1201bの相対ロール隙と、竪ロール1202a、1202bの相対ロール隙を変化させる。尚、ロール隙制御装置120のハードウェアは、例えば、PLC(Programmable Logic Controller)を用いることにより実現することができる。また、ロール隙制御装置120は、公知の手法により零点調整を行う。
尚、ユニバーサル圧延機130については、背景技術で説明したように、公知の技術で実現することができるので、ここでは、詳細な説明を省略する。
(動作フローチャート)
次に、図9のフローチャートを参照しながら、パラメータ設定装置100の動作の一例を説明する。
まず、ステップS901において、データ取得部101は、操業予定・実績データを取得する(図2を参照)。
次に、ステップS902において、ペア群作成部102は、ステップS901で取得された操業予定・実績データのうち、相互に異なる2つのロールチャンスにおける操業予定・実績データを抽出し、目標寸法と鋼種とが同じである組み合わせを正規ペアとして抽出する(図4、図5を参照)。
次に、ステップS903において、パラメータ導出部103は、係数fi,j、gi,jの候補を導出する。パラメータ導出部103は、最初は、乱数により係数fi,j、gi,jの候補を導出する。既に係数fi,j、gi,jの候補を導出し、後述するステップS910からステップS903に戻った場合、パラメータ導出部103は、遺伝的アルゴリズムに従って、既に導出している係数fi,j、gi,jの候補を更新する。
次に、ステップS904において、パラメータ導出部103は、ステップS902で抽出された正規ペアを構成する操業予定・実績データにおけるウェブ厚変化量dwおよびフランジ厚変化量dfを導出する。そして、パラメータ導出部103は、導出したウェブ厚変化量dwおよびフランジ厚変化量dfと、ステップS903で導出された係数fi,j、gi,jの候補とを(1)式、(2)式に代入して、目標寸法を実現する水平ロールの相対ロール隙および竪ロールの相対ロール隙を導出する(図6、図7を参照)。前述したように、1つの係数fi,j、gi,jの候補について、目標寸法を実現する水平ロールの相対ロール隙および目標寸法を実現する竪ロールの相対ロール隙が、正規ペアを構成する操業予定・実績データの数分だけ導出される。
次に、ステップS905において、パラメータ導出部103は、ステップS904で導出された、目標寸法を実現する水平ロールの相対ロール隙および竪ロールの相対ロール隙から、竪ロール・水平ロールのロールチャンス間零調誤差を導出する(図8を参照)。前述したように、1つの係数fi,j、gi,jの候補について、正規ペアの数分だけ、竪ロールのロールチャンス間零調誤差と水平ロールのロールチャンス間零調誤差が導出される。
次に、ステップS906において、パラメータ導出部103は、係数fi,j、gi,jの候補から導出した竪ロール・水平ロールのロールチャンス間零調誤差の分散σV、σHを導出し、その平均値をスコアsとして導出する。スコアsは、係数fi,j、gi,jの候補のそれぞれについて(1つずつ)導出される。
次に、ステップS907において、パラメータ導出部103は、ステップS906で導出されたスコアsに、予め設定された基準値を下回るスコアsがあるか否かを判定する。この判定の結果、予め設定された基準値を下回るスコアsがある場合には、ステップS908に進む。ステップS908に進むと、パラメータ導出部103は、予め設定された基準値を下回るスコアsのうち、最小のスコアsに対応する係数fi,j、gi,jの候補を、(1)式、(2)式における係数fi,j、gi,jとして決定する。
次に、ステップS909において、パラメータ出力部104は、パラメータ導出部103で決定された係数fi,j、gi,jを示す情報を出力する。そして、図9のフローチャートによる処理を終了する。
ステップS907の判定の結果、予め設定された基準値を下回るスコアsがない場合には、ステップS910に進む。ステップS910に進むと、パラメータ導出部103は、ステップS903〜S907の処理の繰り返し回数が所定値を上回ったか否かを判定する。この判定の結果、繰り返し回数が所定値を上回っている場合には、ステップS911に進む。
ステップS911に進むと、パラメータ導出部103は、今回のステップS906の処理で導出したスコアsのうち最小のスコアsと、前回のステップS906の処理で導出したスコアsのうち最小のスコアsとのうち小さい方のスコアsに対応する係数fi,j、gi,jの候補を、(1)式、(2)式における係数fi,j、gi,jとして決定する。そして、前述したステップS909に進み、パラメータ出力部104は、パラメータ導出部103で決定された係数fi,j、gi,jを示す情報を出力する。
一方、ステップS910の判定の結果、繰り返し回数が所定値を上回っている場合には、ステップS903に戻る。ステップS903に戻ると、前述したように、パラメータ導出部103は、遺伝的アルゴリズムに従って、既に導出している係数fi,j、gi,jの候補を更新する。そして、予め設定された基準値を下回るスコアsが存在するか、または、ステップS903〜S907の処理の繰り返し回数が所定値を上回るまで、ステップS903〜S907、S910の処理を繰り返し行う。
次に、図10のフローチャートを参照しながら、ロール位置変更量設定装置110の動作の一例を説明する。
まず、ステップS1001において、パラメータ取得部111は、パラメータ出力部104により出力された、鋼種毎・寸法範囲毎の係数fi,j、gi,jの情報を取得して記憶する。
次に、ステップS1002において、寸法偏差導出部112は、ユニバーサル圧延機130による圧延が終了したH形鋼におけるウェブ厚WTの実績寸法hwrおよびフランジ厚FTの実績寸法hfrと、当該H形鋼におけるウェブ厚WTの目標寸法hwtおよびフランジ厚FTの目標寸法hftをオンラインで取得する。そして、寸法偏差導出部112は、ウェブ厚WTの寸法偏差dwおよびフランジ厚FTの寸法偏差dfを導出する。
次に、ステップS1003において、寸法偏差導出部112は、ステップS1002で導出されたウェブ厚WTの寸法偏差dwおよびフランジ厚FTの寸法偏差dfの少なくとも何れか一方が所定値を上回るか否かを判定する。この判定の結果、ウェブ厚WTの寸法偏差dwおよびフランジ厚FTの寸法偏差dfの少なくとも何れか一方が所定値を上回る場合には、ステップS1004に進む。ステップS1004に進むと、寸法偏差導出部112は、それらの寸法偏差dw、dfを有するH形鋼の鋼種と目標寸法の情報を出力し、係数fi,j、gi,jの更新をパラメータ設定装置100に依頼する。
所定値よりも大きな寸法偏差dw、dfを有するH形鋼の鋼種と目標寸法の情報を取得すると、前述した図9のステップS902において、ペア群作成部102は、当該H形鋼の鋼種と目標寸法を含む寸法範囲の係数fi,j、gi,jを導出した際に用いた操業予定・実績データに含まれる2つのロールチャンスの組み合わせとは異なる組み合わせの2つのロールチャンスにおける操業予定・実績データを抽出する。そして、ペア群作成部102は、抽出した組み合わせのうち、鋼種と目標寸法が前述した依頼に含まれるものと同一の組み合わせを正規ペアとして抽出する。そして、このようにして抽出された正規ペアを用いて、図9のステップS903〜S911の処理を行うことにより、係数fi,j、gi,jが更新される。そして、ステップS1005に進む。
一方、ステップS1003の判定の結果、ウェブ厚WTの寸法偏差dwおよびフランジ厚FTの寸法偏差dfの少なくとも何れか一方が所定値を上回らない場合には、ステップS1004を省略してステップS1005に進む。
ステップS1005に進むと、ロール位置変更量導出部113は、ユニバーサル圧延機130による圧延が終了して製造されたH形鋼の鋼種と目標寸法に対応する係数fi,j、gi,jを、ステップS1001で取得された係数fi,j、gi,jの中から抽出する。
次に、ステップS1006において、ロール位置変更量導出部113は、ステップS1005で抽出した係数fi,j、gi,jと、ステップS1002で導出されたウェブ厚WTの寸法偏差dwおよびフランジ厚FTの寸法偏差dfを(1)式および(2)式に代入することにより、水平ロールの相対ロール隙の変更量dHおよび竪ロールの相対ロール隙の変更量dVを導出する。
次に、ステップS1007において、ロール隙設定値導出部114は、ステップS1006で導出された、水平ロールの相対ロール隙の変更量dHおよび竪ロールの相対ロール隙の変更量dVに基づいて、水平ロールのロール隙設定値および竪ロールのロール隙設定値を更新する。
次に、ステップS1008において、ロール隙設定値出力部115は、ステップS1007で導出された水平ロールのロール隙設定値および竪ロールのロール隙設定値を出力する。そして、図10のフローチャートによる処理を終了する。
前述したように、製品(H形鋼)の鋼種および目標寸法の寸法範囲の少なくとも何れか一方が変更され、当該変更後の内容の製品を最初に製造(圧延)する際には、図10のフローチャートによる処理を行わずに、ロール隙設定値出力部115は、当該鋼種および寸法範囲に対応するロール隙設定値の初期値を出力する。
(実施例)
本実施例では、鋼種および目標寸法が同一のH形鋼を4つ(4本)製造(圧延)する場合に、本実施形態の手法によりロール隙設定値を設定する場合と、実操業において熟練したオペレータによりロール隙設定値を設定する場合とで、目標寸法を実現できるロール隙設定値をどちらが先に予測できるかを検証した。
図11は、水平ロールのロール隙設定値、竪ロールのロール隙設定値、およびウェブ厚・フランジ厚の実績寸法と、圧延回数との関係を示す図である。尚、図11では、水平ロールのロール隙設定値、竪ロールのロール隙設定値、およびウェブ厚・フランジ厚の実績寸法の値を相対値で示している。
前述したように、本実施形態の手法では、1本目の圧延に際しては、ロール隙設定値の初期値を採用する。本実施例では、オペレータにより設定されるロール隙設定値と同じ値を採用して、1本目の圧延を実施した。
図11(a)において、グラフ1101は、本実施形態の手法による水平ロールのロール隙設定値を示し、グラフ1102は、オペレータにより設定される水平ロールのロール隙設定値を示す。
また、図11(b)において、グラフ1111は、本実施形態の手法による竪ロールのロール隙設定値を示し、グラフ1112は、オペレータにより設定される竪ロールのロール隙設定値を示す。
また、図11(c)において、グラフ1121は、ウェブ厚の実績寸法であり、グラフ1122は、フランジ厚の実績寸法である。4本目のH形鋼におけるウェブ厚・フランジ厚の実績寸法が狙い位置に最も近くなった。
図11(a)および図11(b)に示すように、オペレータは、過去の知見に基づいて、ロール設定値の調整を繰り返さなければ、ウェブ厚・フランジ厚の実績寸法が狙い位置に近づくようなロール隙設定値を設定することができない。これに対し、図11(a)および図11(b)に示す例では、本実施形態の手法を用いると、ロール隙設定値の調整を1回行えば、ウェブ厚・フランジ厚の実績寸法が狙い位置に近づくようなロール隙設定値を導出することができることが分かる。
(まとめ)
以上のように本実施形態では、水平ロール・竪ロールの相対ロール隙の変更量dH、dVを、ウェブ厚変化量dwおよびフランジ厚変化量dfを変数とするn次元の線形式で表す。鋼種と目標寸法が同一の異なる2つのロールチャンスにおける操業予定・実績データを1つずつ抽出して正規ペアを作成し、正規ペアを構成する2つの操業予定・実績データから、ウェブ厚変化量dwとフランジ厚変化量dfを導出する。そして、n次元の線形式の係数fi,j、gi,jの候補と、ウェブ厚変化量dwと、フランジ厚変化量dfをn次元の線形式に与えて、水平ロール・竪ロールの相対ロール隙の変更量dH、dVを導出し、係数fi,j、gi,jの候補のそれぞれを用いた場合の、目標寸法を実現する水平ロール・竪ロールの相対ロール隙を導出する。そして、正規ペアにおける、目標寸法を実現する水平ロール・竪ロールの相対ロール隙から、ロールチャンス間零調誤差を導出し、ロールチャンス間零調誤差のばらつきが最も小さくなるような係数fi,j、gi,jを、遺伝的アルゴリズム(GA)を用いて探索する。
このように本実施形態では、ロールチャンス間零調誤差を評価指標として決定した係数fi,j、gi,jを有するn次元の線形式を、水平ロール・竪ロールの相対ロール隙の変更量dH、dVを決定する統計モデルとして作成する。したがって、複数のロールチャンスにおける圧延実績を用いるので、統計モデルの作成に使用する圧延実績として、より多くの圧延実績を用いることができると共に、ロールチャンス毎零調誤差を考慮してロール隙設定値を導出することができる。よって、より高精度なロール隙設定値を自動で導出することができる。
(変形例)
<変形例1>
本実施形態では、水平ロール・竪ロールの相対ロール隙の変更量dH、dVを、ウェブ厚変化量dwおよびフランジ厚変化量dfを変数とするn次元の線形式で表す場合を例に挙げて説明した((1)式、(2)式を参照)。しかしながら、ウェブ厚変化量dwおよびフランジ厚変化量dfと、それらに乗算される係数f、gとに応じて水平ロール・竪ロールの相対ロール隙の変更量dH、dVが定まるようにしていれば、必ずしも(1)式および(2)式を用いる必要はない。例えば、ウェブ厚変化量dwを固定した場合にフランジ厚変化量dfの増加に応じて水平ロール・竪ロールの相対ロール隙の変更量dH、dVが単調に増加し、且つ、フランジ厚変化量dfを固定した場合にウェブ厚変化量dwの増加に応じて水平ロール・竪ロールの相対ロール隙の変更量dH、dVが単調に増加する関数として、前述したn次元の線形式以外の関数を採用することができる。尚、この関数は、ウェブ厚変化量dwおよびフランジ厚変化量dfが0(ゼロ)であるときに水平ロール・竪ロールの相対ロール隙の変更量dH、dVが0(ゼロ)になるものであってもそうでないものであってもよい。
<変形例2>
本実施形態では、パラメータ設定装置100から係数fi,j、gi,jの情報を出力する場合を例に挙げて説明した。しかしながら、必ずしもこのようにする必要はなく、例えば、決定した係数fi,j、gi,jを設定した(1)式および(2)式の関数を出力してもよい。
<変形例3>
本実施形態では、ロール隙設定値を導出して出力する場合を例に挙げて説明した。しかしながら、必ずしもこのようにする必要はなく、例えば、ロール位置変更量導出部113で導出された、水平ロールの相対ロール隙の変更量dHおよび竪ロールの相対ロール隙の変更量dVを出力してもよい。
<変形例4>
本実施形態では、遺伝的アルゴリズムを用いる場合を例に挙げて説明した。しかしながら、遺伝的アルゴリズム以外の公知の最適化問題を解くアルゴリズムを用いてもよい。例えば、遺伝的アルゴリズム以外のメタヒューリスティクス(例えば、焼きなまし(SA:Simulated Annealing)法、タブー探索(tabusearch)法、粒子群最適化(PSO:Particle Swarm Optimization)を利用してもよい。その他、総当たり法や山登り法等を用いてもよい。
<変形例5>
本実施形態では、パラメータ設定装置100とロール位置変更量設定装置110とが別の装置である場合を例に挙げて説明した。しかしながら、例えば、ロール位置変更量設定装置110にパラメータ設定装置100の機能を含めてもよい。
<変形例6>
本実施形態では、製品がH形鋼である場合を例に挙げて説明した。しかしながら、製品は、ユニバーサル圧延機で圧延(製造)されるものであれば、H形鋼に限定されない。例えば、溝形鋼等のH形鋼以外の形鋼を製品としてもよい。
<その他の変形例>
尚、以上説明した本発明の実施形態は、コンピュータがプログラムを実行することによって実現することができる。また、前記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体及び前記プログラム等のコンピュータプログラムプロダクトも本発明の実施形態として適用することができる。記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
また、以上説明した本発明の実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
(請求項との関係)
本実施形態と請求項との関係の一例を以下に示す。尚、請求項が本実施形態で説明したものに限定されないことは変形例等に示した通りである。
データ取得手段(工程)は、例えば、データ取得部101(がステップS901の処理を行うこと)により実現される。
ペア群作成手段(工程)は、例えば、ペア群作成部102(がステップS902の処理を行うこと)により実現される。
パラメータ導出手段(工程)は、例えば、パラメータ導出部103(がステップS903〜ステップS908、S910、S911の処理を行うこと)により実現される。
寸法変化量は、例えば、ウェブ厚変化量dwおよびフランジ厚変化量dfにより実現される。
寸法変化量に乗算される係数は、例えば、係数fi,j、gi,jにより実現される。
相対ロール隙の変更量は、例えば、水平ロールの相対ロール隙の変更量dHおよび竪ロールの相対ロール隙の変更量dVにより実現される。また、一組の水平ロールについての前記相対ロール隙の変更量は、水平ロールの相対ロール隙の変更量dHにより実現され、一組の竪ロールについての前記相対ロール隙の変更量は、竪ロールの相対ロール隙の変更量dVにより実現される。
製品の寸法の実績値と目標値との差である寸法変化量と、当該寸法変化量に乗算される係数とに応じて相対ロール隙の変更量が定まる関数は、例えば、(1)式、(2)式を用いることにより実現される。
寸法変化量導出手段(工程)は、例えば、パラメータ導出部103(がステップS904の処理を行うこと)により実現される。
係数導出手段(工程)は、例えば、パラメータ導出部103(がステップS906〜S908、S910、S911の処理を行うこと)により実現される。
相対零調誤差は、例えば、図8の竪ロールのA→Bロールチャンス間零調誤差と、水平ロールのA→Bロールチャンス間零調誤差により実現される。
相対零調誤差のばらつきは、例えば、竪ロール・水平ロールのロールチャンス間零調誤差の分散σV、σHにより実現される。
係数候補導出手段は、例えば、パラメータ導出部103(がステップS903の処理を行うこと)により実現される。
相対ロール隙導出手段は、例えば、パラメータ導出部103(がステップS904の処理を行うこと)により実現される。
操業予定・実績データにおける目標寸法を実現する前記相対ロール隙は、例えば、図7および図8の目標寸法を実現する竪ロール隙(竪ロールの相対ロール隙)、水平ロール隙(水平ロールの相対ロール隙)により実現される。
相対零調誤差導出手段は、例えば、パラメータ導出部103(がステップS905の処理を行うこと)により実現される。
寸法偏差導出手段(工程)は、例えば、寸法偏差導出部112(がステップS1002の処理を行うこと)により実現される。
ロール位置変更量導出手段(工程)は、例えば、ロール位置変更量導出部113(がステップS1006の処理を行うこと)により実現される。
ロール位置変更工程は、例えば、ロール隙制御装置120の処理により実現される。
100:パラメータ設定装置、101:データ取得部、102:ペア群作成部、103:パラメータ導出部、104:パラメータ出力部、110:ロール位置変更量設定装置、111:パラメータ取得部、112:寸法偏差導出部、113:ロール位置変更量導出部、114:ロール隙設定値導出部、115:ロール隙設定値出力部、120:ロール隙制御装置、130:ユニバーサル圧延機

Claims (8)

  1. ユニバーサル圧延機におけるロールの位置を変更するためのパラメータを設定するパラメータ設定装置であって、
    前記ユニバーサル圧延機で圧延されて製造される製品の目標寸法と、当該製品の実績寸法と、当該製品の種類と、相互に対向する位置にある2つの前記ロールの間の距離であって、所定の零点を基準とした場合の距離である相対ロール隙の設定値であるロール隙設定値と、前記零点が調整されてからその次に前記零点が調整されるまでの期間であるロールチャンスとをデータ項目として含む操業予定・実績データを取得するデータ取得手段と、
    異なる2つのロールチャンスにおける前記操業予定・実績データから1つずつ抽出された2つの前記操業予定・実績データの組み合わせであって、前記製品の目標寸法と、前記製品の種類とが同一である2つの前記操業予定・実績データの組み合わせである正規ペアを作成するペア群作成手段と、
    前記製品の寸法の実績値と目標値との差である寸法変化量と、当該寸法変化量に乗算される係数とに応じて前記相対ロール隙の変更量が定まる関数における前記係数を、前記パラメータとして導出するパラメータ導出手段と、を有し、
    前記パラメータ導出手段は、前記正規ペアを構成する2つの前記操業予定・実績データから、前記寸法変化量をそれぞれ導出する寸法変化量導出手段と、
    前記寸法変化量導出手段により導出された前記寸法変化量と前記関数とを用いて、同一の前記正規ペアを構成する2つの前記操業予定・実績データにおける前記目標寸法を実現する前記相対ロール隙の差である相対零調誤差のばらつきが最小になる前記係数を前記パラメータとして導出する係数導出手段と、をさらに有することを特徴とするパラメータ設定装置。
  2. 前記パラメータ導出手段は、前記係数の候補を作成する係数候補導出手段と、
    前記係数候補導出手段により導出された前記係数の候補と、前記寸法変化量導出手段により導出された前記寸法変化量とを前記関数に代入することにより、前記操業予定・実績データにおける前記目標寸法を実現する前記相対ロール隙の変更量を、前記正規ペアおよび前記係数の候補のそれぞれについて導出し、導出した前記相対ロール隙の変更量と、当該操業予定・実績データに含まれる前記ロール隙設定値とを加算した値を、当該操業予定・実績データにおける前記目標寸法を実現する前記相対ロール隙として導出することを、前記正規ペアおよび前記係数の候補のそれぞれについて行う相対ロール隙導出手段と、
    前記相対ロール隙導出手段により導出された、同一の前記正規ペアにおける前記相対ロール隙の差を前記相対零調誤差として導出することを、前記係数の候補のそれぞれについて行う相対零調誤差導出手段と、をさらに有し、
    前記係数導出手段は、前記相対零調誤差導出手段により導出された前記相対零調誤差のばらつきが最小になる前記係数の候補を前記パラメータとして導出することを特徴とする請求項1に記載のパラメータ設定装置。
  3. 前記関数は、前記ロール隙の変更量を変数とするn次元(nは自然数)の線形式で前記相対ロール隙の変更量を表す関数であることを特徴とする請求項1または2に記載のパラメータ設定装置。
  4. 前記ロールは、それぞれの回転軸が地面に対して水平な方向を向き、それぞれ被圧延材の上側、下側に位置する一組の水平ロールと、それぞれの回転軸が地面に対して垂直な方向を向き、それぞれ被圧延材の右側、左側に位置する一組の竪ロールとを有し、
    前記操業予定・実績データに含まれる前記ロール隙設定値は、前記一組の水平ロールについての前記ロール隙設定値と、前記一組の竪ロールについての前記ロール隙設定値とを含み、
    前記関数は、前記一組の水平ロールについての前記相対ロール隙の変更量が、前記製品の寸法の実績値と目標値との偏差である寸法変化量と、当該寸法変化量に乗算される係数とに応じて定まる関数と、前記一組の竪ロールについての前記相対ロール隙の変更量が、前記製品の寸法の実績値と目標値との偏差である寸法変化量と、当該寸法変化量に乗算される係数とに応じて定まる関数とを含み、
    前記相対零調誤差は、前記正規ペアを構成する2つの前記操業予定・実績データにおける前記目標寸法を実現する前記一組の水平ロールについての前記相対ロール隙の差である相対零調誤差と、前記正規ペアを構成する2つの前記操業予定・実績データにおける前記目標寸法を実現する前記一組の竪ロールについての前記相対ロール隙の差である相対零調誤差とを含み、
    前記相対零調誤差のばらつきは、前記一組の水平ロールについて相対零調誤差のばらつきと、前記一組の竪ロールについて相対零調誤差のばらつきとを含むことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のパラメータ設定装置。
  5. 前記係数導出手段は、メタヒューリスティクスを利用して前記係数を導出することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のパラメータ設定装置。
  6. 請求項1〜5の何れか1項に記載のパラメータ設定装置により前記パラメータとして導出された前記係数が設定された前記関数を用いて前記ロールの位置の変更量を設定するロール位置変更量設定装置であって、
    前記操業予定・実績データにおける製品とは異なる製品の実績寸法と目標寸法との差を導出する寸法偏差導出手段と、
    前記寸法偏差導出手段により導出された、前記製品の実績寸法と目標寸法との差を前記寸法変化量として、前記パラメータ設定装置により前記パラメータとして導出された前記係数が設定された前記関数に代入することにより、前記相対ロール隙の変更量を導出するロール位置変更量導出手段と、を有することを特徴とするロール位置変更量設定装置。
  7. ユニバーサル圧延機におけるロールの位置を変更するロール位置変更方法であって、
    前記ユニバーサル圧延機で圧延されて製造される製品の目標寸法と、当該製品の実績寸法と、当該製品の種類と、相互に対向する位置にある2つの前記ロールの間の距離であって、所定の零点を基準とした場合の距離である相対ロール隙の設定値であるロール隙設定値と、前記零点が調整されてからその次に前記零点が調整されるまでの期間であるロールチャンスとをデータ項目として含む操業予定・実績データを取得するデータ取得工程と、
    異なる2つのロールチャンスにおける前記操業予定・実績データから1つずつ抽出された2つの前記操業予定・実績データの組み合わせであって、前記製品の目標寸法と、前記製品の種類とが同一である2つの前記操業予定・実績データの組み合わせである正規ペアを作成するペア群作成工程と、
    前記製品の寸法の実績値と目標値との差である寸法変化量と、当該寸法変化量に乗算される係数とに応じて前記相対ロール隙の変更量が定まる関数における前記係数を導出するパラメータ導出工程と、
    前記操業予定・実績データにおける製品とは異なる製品の実績寸法と目標寸法との差を導出する寸法偏差導出工程と、
    前記寸法偏差導出工程により導出された、前記製品の実績寸法と目標寸法との差を前記寸法変化量として、前記パラメータ導出工程により導出された前記係数が設定された前記関数に代入することにより、前記相対ロール隙の変更量を導出するロール位置変更量導出工程と、
    前記ロール位置変更量導出工程により導出された、前記相対ロール隙の変更量に基づいて前記ロールの位置を変更するロール位置変更工程と、を有し、
    前記パラメータ導出工程は、前記正規ペアを構成する2つの前記操業予定・実績データから、前記寸法変化量をそれぞれ導出する寸法変化量導出工程と、
    前記寸法変化量導出工程により導出された前記寸法変化量と前記関数とを用いて、同一の前記正規ペアを構成する2つの前記操業予定・実績データにおける前記目標寸法を実現する前記相対ロール隙の差である相対零調誤差のばらつきが最小になる前記係数を導出する係数導出工程と、をさらに有することを特徴とするロール位置変更方法。
  8. 請求項1〜5の何れか1項に記載のパラメータ設定装置の各手段としてコンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
JP2015194075A 2015-09-30 2015-09-30 パラメータ設定装置、ロール位置変更量設定装置、ロール位置変更方法、およびプログラム Active JP6601104B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015194075A JP6601104B2 (ja) 2015-09-30 2015-09-30 パラメータ設定装置、ロール位置変更量設定装置、ロール位置変更方法、およびプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015194075A JP6601104B2 (ja) 2015-09-30 2015-09-30 パラメータ設定装置、ロール位置変更量設定装置、ロール位置変更方法、およびプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017064754A true JP2017064754A (ja) 2017-04-06
JP6601104B2 JP6601104B2 (ja) 2019-11-06

Family

ID=58491126

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015194075A Active JP6601104B2 (ja) 2015-09-30 2015-09-30 パラメータ設定装置、ロール位置変更量設定装置、ロール位置変更方法、およびプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6601104B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019030845A1 (ja) * 2017-08-09 2019-02-14 三菱電機株式会社 生産装置、設定変更方法及び設定変更プログラム
JP2021194701A (ja) * 2020-06-10 2021-12-27 Jfeスチール株式会社 形鋼の断面寸法変化量予測モデルの生成方法、形鋼の断面寸法変化量予測モデルの生成装置、形鋼の断面寸法の予測方法、形鋼の断面寸法の制御方法、および形鋼の製造方法
CN114690707A (zh) * 2021-12-01 2022-07-01 南京工业大学 一种基于改进bp神经网络的数控成形磨齿机直线轴几何综合误差辨识方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4865158A (ja) * 1971-12-11 1973-09-08
JP2002192211A (ja) * 2000-12-28 2002-07-10 Nippon Steel Corp ユニバーサル圧延機を用いた多段圧延における製品寸法推定方法及びロール隙設定方法
JP2002282913A (ja) * 2001-03-27 2002-10-02 Nippon Steel Corp ユニバーサル圧延機のロール隙設定方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4865158A (ja) * 1971-12-11 1973-09-08
JP2002192211A (ja) * 2000-12-28 2002-07-10 Nippon Steel Corp ユニバーサル圧延機を用いた多段圧延における製品寸法推定方法及びロール隙設定方法
JP2002282913A (ja) * 2001-03-27 2002-10-02 Nippon Steel Corp ユニバーサル圧延機のロール隙設定方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019030845A1 (ja) * 2017-08-09 2019-02-14 三菱電機株式会社 生産装置、設定変更方法及び設定変更プログラム
JP2021194701A (ja) * 2020-06-10 2021-12-27 Jfeスチール株式会社 形鋼の断面寸法変化量予測モデルの生成方法、形鋼の断面寸法変化量予測モデルの生成装置、形鋼の断面寸法の予測方法、形鋼の断面寸法の制御方法、および形鋼の製造方法
JP7298645B2 (ja) 2020-06-10 2023-06-27 Jfeスチール株式会社 形鋼の断面寸法変化量予測モデルの生成方法、形鋼の断面寸法変化量予測モデルの生成装置、形鋼の断面寸法の予測方法、形鋼の断面寸法の制御方法、および形鋼の製造方法
CN114690707A (zh) * 2021-12-01 2022-07-01 南京工业大学 一种基于改进bp神经网络的数控成形磨齿机直线轴几何综合误差辨识方法
CN114690707B (zh) * 2021-12-01 2023-08-18 南京工业大学 一种基于改进bp神经网络的数控成形磨齿机直线轴几何综合误差辨识方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6601104B2 (ja) 2019-11-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN108311544B (zh) 一种轧制力参数自学习方法及装置
JP6601104B2 (ja) パラメータ設定装置、ロール位置変更量設定装置、ロール位置変更方法、およびプログラム
JP6233423B2 (ja) 圧延プロセスの学習制御装置
CN110929347A (zh) 一种基于梯度提升树模型的热连轧带钢凸度预测方法
JP5604945B2 (ja) 品質予測装置、品質予測方法、コンピュータプログラム、およびコンピュータ読み取り可能な記録媒体
KR20080071607A (ko) 예측식 작성장치 및 예측식 작성방법
JP6920972B2 (ja) シミュレーションの条件の適正化方法、製造工程シミュレーション装置、製造工程シミュレーションシステム及びプログラム
CN104330068B (zh) 一种降低叶片型面三坐标测量补偿误差的方法
JP6990563B2 (ja) 製品設計および工程設計装置
CN102982466A (zh) 一种基于用户活跃度的评分预测方法
JP6201059B2 (ja) 地盤形状推定プログラム、地盤形状推定装置および地盤形状推定方法
JP5288271B2 (ja) 圧延プロセスにおける圧延トルク関数を規定する複数のモデルパラメータを最適化する方法
CN110161963A (zh) 铣刀切削加工误差形成过程的仿真模型与验证方法
JP4620565B2 (ja) 解析メッシュ生成装置
CN114509991B (zh) 考虑参数不确定的数控机床切削稳定性预测与优化方法
JP2006309709A (ja) 結果予測装置、制御装置及び品質設計装置
CN101629812A (zh) 一种焊接接头成形组织特征的测量方法
JP7298645B2 (ja) 形鋼の断面寸法変化量予測モデルの生成方法、形鋼の断面寸法変化量予測モデルの生成装置、形鋼の断面寸法の予測方法、形鋼の断面寸法の制御方法、および形鋼の製造方法
JP5375506B2 (ja) 品質予測装置、品質予測方法、プログラムおよびコンピュータ読み取り可能な記録媒体
CN116108932A (zh) 一种钢铁生产过程数据和机理融合模型建立方法
US20230088537A1 (en) Generative design shape optimization based on a target part reliability for computer aided design and manufacturing
CN113254783B (zh) 一种对象推荐方法、装置及设备
JP5846303B2 (ja) 設定計算システムの学習装置及び学習方法
JP7019982B2 (ja) 調整係数推定装置、モデル学習装置、及び方法
JP4912756B2 (ja) ポリゴンデータ分割方法およびポリゴンデータ分割装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180509

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190227

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190312

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190418

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190910

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190923

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6601104

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151