JP2017063951A - ミシン及びミシンプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】糸通し機構に適さない縫針に対して糸通し機構の駆動を禁止することが可能なミシン及びミシンプログラムを提供すること。
【解決手段】縫針を装着可能な針棒と、針棒に装着された縫針の目孔に上糸を通すことが可能な糸通し機構とを備えるミシンは、糸通し機構の駆動を禁止するか否かを設定する設定手段を有する。ミシンは設定手段により糸通し機構の駆動が禁止されている場合に(S13:YES)、糸通し機構の駆動を禁止し、設定手段により糸通し機構の駆動が禁止されていない場合に(S13:NO)、糸通し機構の駆動を許可する(S14)駆動切替手段を備える。ミシンは、設定手段の設定に従って糸通し機構の駆動を禁止するか許可するかを切り替えることができる。
【選択図】図7

Description

本発明は、糸通し機構を備えたミシン及びミシンプログラムに関する。
糸通し機構を備えたミシンが知られている。特許文献1に記載のミシンが備える糸通し機構は、針棒の下端に取り付けられた縫針の目孔に上糸を通すように構成されている。
特開2005−73866号公報
太さ及び目孔の大きさが異なる複数種類の縫針が存在し、糸通し機構に適さない縫針がある。
本発明の目的は、糸通し機構に適さない縫針に対して糸通し機構の駆動を禁止することが可能なミシン及びミシンプログラムを提供することである。
本発明の第一態様に係るミシンは、縫針を装着可能な針棒と、前記針棒に装着された前記縫針の目孔に上糸を通すことが可能な糸通し機構と、前記糸通し機構の駆動を禁止するか否かを設定する設定手段と、前記設定手段により前記糸通し機構の駆動が禁止されている場合に、前記糸通し機構の駆動を禁止し、前記設定手段により前記糸通し機構の駆動が禁止されていない場合に、前記糸通し機構の駆動を許可する駆動切替手段とを備える。
本発明の第二態様に係るミシンプログラムは、第一態様のミシンの各種処理手段としてコンピュータを機能させる。
本発明の第一態様及び第二態様によれば、ミシンは、糸通し機構の駆動を禁止されている場合に、糸通し機構の駆動を禁止し、糸通し機構の駆動を禁止されていない場合に、糸通し機構の駆動を許可する。したがってミシンは、設定に従って、糸通し機構の駆動を禁止するか、許可するかを切り替えることができる。ミシンは、糸通し機構の駆動が禁止されている場合には、糸通し機構の駆動を確実に禁止できる。
ミシン1の斜視図である。 針棒ケース21の正面図である。 ミシン1の電気的構成を示すブロック図である。 第1糸通し設定処理のフローチャートである。 針棒テーブル49と、針棒テーブル49に基づき表示される画面50との説明図である。 第2糸通し設定処理のフローチャートである。 糸通し処理のフローチャートである。 画面70の説明図である。 縫製処理のフローチャートである。 画面75の説明図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。図1及び図2を参照して、実施形態に係る多針ミシン(以下、単にミシンという)1の物理的構成について説明する。以下の説明では、図1の上側、下側、左斜め下側、右斜め上側、左斜め上側、右斜め下側を各々、ミシン1の上側、下側、前側、後ろ側、左側、右側とする。
図1及び図2に示すように、ミシン1は、支持部2と、脚柱部3と、アーム部4とを備える。支持部2は、ミシン1全体を支持する。脚柱部3は、支持部2の後端部から上方へ立設されている。アーム部4は、脚柱部3の上端部から前方に延びる。アーム部4の先端には、針棒ケース21が左右方向に移動可能に装着されている。針棒ケース21の内部には、上下方向に伸びる10本の針棒31が左右方向に等間隔で配置されている。各針棒31には、個々の針棒31を識別するための針棒番号が付与されている。本実施形態では、ミシン1の右側から順に針棒番号1番から10番が付与されている。10本の針棒31のうち、縫製位置にある1本の針棒(縫製針棒)が、針棒駆動機構32(図3参照)によって上下方向に摺動される。針棒31の下端には、縫針35(加工針)が装着可能である。押え足37は、針棒31の上下動と連動して、間欠的に被縫製物C(例えば、加工布)を下方へ押圧する。10本の針棒31は各々下端部に読取部43(図3参照)を備える。読取部43は、針棒31に取り付けられる縫針35の上端部に設けられた無線タグT(RFID)からの情報を受信し、制御部60(図3参照)に検知信号を出力する。検知信号には、針棒31を特定する情報と、無線タグT(RFID)からの情報に基づく針棒31に設定される縫針35の種類を特定する情報とが含まれる。
アーム部4には、操作部6が設けられている。操作部6は、液晶ディスプレイ(LCD)7と、タッチパネル8と、コネクタ9と、スタート/ストップスイッチ41と、糸通しスイッチ42とを備える。LCD7には、例えば、ユーザが指示を入力する際に用いられる操作画像といった各種情報が表示される。タッチパネル8は、ユーザからの指示を受け付けるために用いられる。LCD7に表示された入力キー等の位置に対応したタッチパネル8の箇所を、ユーザが、指又はタッチペンを用いて押圧操作することによって、縫製模様及び縫製条件といった各種条件を選択又は設定できる。ユーザが、タッチパネル8のある箇所を指又はスタイラスペンを用いて押圧操作することを、以下、「パネル操作」と言う。コネクタ9は、USB規格のコネクタであり、USBデバイス160(図3参照)と接続可能である。スタート/ストップスイッチ41は、縫製の開始又は停止を指示する際に使用される。縫製停止中にスタート/ストップスイッチ41が押されると、縫製が開始される。縫製中にスタート/ストップスイッチ41が押されると、縫製が停止される。糸通しスイッチ42は、後述の糸通し機構126を作動させる指示を入力する際に使用される。糸通し機構126は、縫製位置に配置された針棒31に装着された縫針35の目孔38に上糸15を通すよう構成されている。
アーム部4の下方には、脚柱部3の下端部から前方へ延びる筒状のシリンダベッド10が設けられている。シリンダベッド10の先端部の内部には、釜(図示略)が設けられている。釜は、下糸(図示略)が巻回されたボビン(図示略)を収納する。シリンダベッド10の内部には、釜駆動機構(図示略)がある。釜駆動機構(図示略)は、釜を回転駆動する。シリンダベッド10の上面には、平面視矩形の針板16がある。針板16には、縫針35(図2参照)が挿通する針穴36が設けられている。10本の針棒31のうち、針穴36の直上に位置している針棒31が縫製針棒である。
アーム部4の下方には、刺繍枠移動機構11(図3参照)のYキャリッジ26が設けられている。刺繍枠移動機構11は、刺繍枠84を着脱可能に支持する。刺繍枠84は、被縫製物Cを保持する。刺繍枠移動機構11は、X軸モータ132(図3参照)及びY軸モータ134(図3参照)を駆動源として、刺繍枠84を前後左右に移動させる。
アーム部4の上面の背面側には、左右一対の糸駒台12が設けられている。各糸駒台12には、糸立棒14が5つ設けられている。糸立棒14は、上下方向に伸びる棒である。糸立棒14は、糸駒13を支持する。一対の糸駒台12には、針棒31の数と同じ10個の糸駒13を設置可能である。上糸15は、糸駒台12に設置された糸駒13から供給される。上糸15は、糸道経路を経由して、針棒31の下端に装着された各縫針35の目孔38に供給される。糸道経路は、糸案内17と、糸調子器18と、天秤19とを含む。詳しくは図示しないが、糸調子器18は、図3に示す回転皿34と、回転検知器33とを内部に備える。糸調子器18は、例えば、特開2007−313159号公報に記載されている公知の構成を有する。回転皿34は、上糸15に張力を付与する。回転検知器33は、回転皿34の回転量を表す電気信号を制御部60(図3参照)に入力する。
図3を参照して、ミシン1の制御全般を司る電気的構成について説明する。図3に示すように、ミシン1は、回転検知器33と、読取部43と、縫針駆動部120と、縫製対象駆動部130と、操作部6と、制御部60とを備える。
縫針駆動部120は、駆動回路121、123、125と、主軸モータ122と、針棒ケース用モータ45と、糸通しモータ127とを備える。主軸モータ122は、針棒駆動機構32を駆動し、縫製針棒を上下方向に往復移動させる。駆動回路121は、制御部60からの制御信号に従って主軸モータ122を駆動する。針棒ケース用モータ45は、針棒ケース21を左右方向に移動させる。駆動回路123は、制御部60からの制御信号に従って針棒ケース用モータ45を駆動する。糸通しモータ127は、糸通し機構126を駆動させる、パルスモータである。糸通し機構126は、詳しくは図示しないが、アーム部4の前方先端の下方に設けられている。糸通し機構126は、縫製針棒の縫針35の目孔38に、上糸15(図1及び図2参照)を挿通させる際に使用される。糸通し機構126は、公知の機構である(例えば、特開2005−73866号公報参照)。駆動回路125は、制御部60からの制御信号に従って、糸通しモータ127を駆動する。
縫製対象駆動部130は、駆動回路131、133と、X軸モータ132と、Y軸モータ134とを備える。X軸モータ132は、刺繍枠移動機構11を駆動させて刺繍枠84を左右方向に移動させる。駆動回路131は、制御部60からの制御信号に従ってX軸モータ132を駆動する。Y軸モータ134は、刺繍枠移動機構11を駆動させて刺繍枠84を前後方向に移動させる。駆動回路133は、制御部60からの制御信号に従ってY軸モータ134を駆動する。
操作部6は、タッチパネル8と、コネクタ9と、駆動回路135と、LCD7と、スタート/ストップスイッチ41と、糸通しスイッチ42とを備える。駆動回路135は、制御部60からの制御信号に従ってLCD7を駆動する。コネクタ9は、USBデバイス160と接続する機能を備える。USBデバイス160としては、例えば、PCと、USBメモリとである。
制御部60は、CPU61と、ROM62と、RAM63と、EEPROM(登録商標)64と、入出力インターフェイス(I/O)66とを備え、これらはバス65によって相互に接続されているI/O66には更に、回転検知器33と、読取部43と、縫針駆動部120と、縫製対象駆動部130と、操作部6とが接続されている。
CPU61は、ミシン1の主制御を司る。CPU61は、ROM62のプログラム記憶エリア(図示略)に記憶された各種プログラムに従って、縫製に関わる各種演算及び処理を実行する。ROM62は、図示しないが、プログラム記憶エリアと、模様記憶エリアとを含む複数の記憶エリアを備える。プログラム記憶エリアには、メインプログラムを含む、ミシン1を動作させるための各種プログラムが記憶されている。メインプログラムは、後述するメイン処理を実行するためのプログラムである。模様記憶エリアには、縫製データが記憶されている。縫製データと、刺繍模様とについては後述する。RAM63は、任意に読み書き可能な記憶素子である。RAM63は、CPU61が演算処理した演算結果等を収容する記憶エリアを必要に応じて備える。EEPROM64は、読み書き可能な記憶素子である。EEPROM64には、設定テーブル48及び針棒テーブル49を含むミシン1が各種処理を実行するための各種パラメータが記憶されている。設定テーブル48は、糸通し機構126の駆動を禁止する対象となる縫針35の種類を格納する。本例の縫針35の種類は三桁の数字で表される識別子で区別される。針棒テーブル49は、10本の針棒31の各々に関する情報を格納する。
図1から図3を参照して、刺繍枠84に保持された被縫製物に縫目を形成する動作について説明する。被縫製物Cを保持した刺繍枠84は、刺繍枠移動機構11に支持される。針棒ケース21が左右に移動することで、10本の針棒31のうち1本が選択される。刺繍枠移動機構11によって、刺繍枠84が所定の位置に移動される。主軸モータ122によって主軸(図示略)が回転駆動されると、針棒駆動機構32及び天秤駆動機構(図示略)が駆動され、選択された針棒31及びそれに対応する天秤19が上下駆動される。また、主軸モータ122の回転によって釜駆動機構が駆動され、釜が回転駆動される。このように、縫針35と天秤19と釜とが同期して駆動され、被縫製物Cに縫目が形成される。
図4及び図5を参照して、第1糸通し設定処理について説明する。第1糸通し設定処理は、針棒31の設定を行う指示が入力された場合に起動される。第1糸通し設定処理では、ユーザの指示に従い、10本の針棒31の内の、選択された針棒31について、糸通しを禁止するか否かを設定する処理が実行される。図4のフローチャートに示す各処理を実行させるプログラムは、図2に示すROM62に記憶されており、CPU61が実行する。
図4に示すように、CPU61はまず、画面をLCD7に表示する(S1)。CPU61は、EEPROM64に格納された針棒テーブル49から10本の針棒31の各々に関する情報を取得し、取得された情報に基づき図5に示す画面50をLCD7に表示させる。図5に示すように、針棒テーブル49は、針棒番号、上糸データ、及び糸通し設定を含む。上糸データは、針棒番号で示される針棒31に設定される上糸の種類(例えば、上糸の色、太さ、材質等)を示す。糸通し設定は、針棒番号で示される針棒31に装着された縫針35について、糸通し機構126の駆動を禁止するか否かを示す。
画面50は、針棒情報欄51、入力キー56、57を含む。針棒情報欄51は、10本の針棒31の各々について、針棒番号キー52、上糸表示欄53、糸通し設定表示欄54、及び色名表示欄55を含む。針棒番号キー52は、針棒番号で表される針棒31を選択する指示を入力する。上糸表示欄53は、針棒番号キー52で表示される針棒31に設定されている、上糸の色をカラー表示する。糸通し設定表示欄54は、針棒番号キー52で表示される針棒31についての糸通し設定が禁止に設定されているか否かを表す。針棒番号キー52で表示される針棒31の糸通し設定が禁止である場合、後述の入力キー56と同様のマークが、糸通し設定表示欄54に表示される。色名表示欄55は、針棒番号キー52で表示される針棒31に設定されている上糸の色名を表示する。入力キー56は、針棒番号キー52で選択中の針棒31の糸通し設定を変更する指示を入力する。入力キー57は、針棒31の設定を終了する指示を入力する。
CPU61は、入力キー56の選択を検知したか否かを判断する(S2)。CPU61は、入力キー56の選択を検知した場合(S2:YES)、針棒番号キー52で選択中の針棒31を特定し、特定された針棒31について糸通し機構126の駆動を禁止するか否かを設定する(S3)。画面50に示す具体例において、選択中の針棒31が針棒番号1の針棒31である場合、CPU61は、糸通し設定を、禁止から許可に変更し、EEPROM64に格納された針棒テーブル49を更新する。画面50に示す具体例において、選択中の針棒31が針棒番号2の針棒31である場合、CPU61は、糸通し設定を、許可から禁止に変更し、針棒テーブル49を更新する。CPU61は、選択中の針棒31の針棒テーブル49に合わせて糸通し設定表示欄54を更新する。
入力キー56の選択が検知されていない場合(S2:NO)、又はS3の次に、CPU61は、入力キー57の選択を検知したか否かを判断する(S4)。入力キー57の選択が検知されていない場合(S4:NO)、CPU61は処理をS2に戻す。CPU61は、入力キー57の選択を検知した場合(S4:YES)、第1糸通し設定処理を終了する。
以上の図4の第1糸通し設定処理によれば、ミシン1は、複数の針棒31の各々について、ユーザの指示に従って、糸通し設定を禁止するか、それとも許可するかを設定できる。
図6を参照して、第2糸通し設定処理について説明する。図6の第2糸通し設定処理は、10本の針棒31の各々に対応する読取部43の何れかが、縫針35の装着を検知した場合に起動される。第2糸通し設定処理では、読取部43が入力する縫針35の種類を示す情報に従って、10本の針棒31の内の、情報が入力された針棒31について、糸通しを禁止するか否かを設定する処理が実行される。図6のフローチャートに示す各処理を実行させるプログラムは、図2に示すROM62に記憶されており、CPU61が実行する。
図6に示すように、CPU61は、読取部43から出力された検知信号で示される、針棒31と、針棒31に設定される縫針35の種類を特定する(S6)。CPU61は、S6で特定された縫針35の識別子が、EEPROM64の設定テーブル48に格納されているか否かに基づき、S6で特定された縫針35が禁止針であるか否かを判断する(S7)。CPU61は、S6で特定された縫針35の識別子が設定テーブル48に格納されている場合を、縫針35が禁止針である場合と判断する(S7:YES)。この場合、CPU61は、S6で特定した針棒31の糸通し設定に禁止を設定し、EEPROM64に格納された針棒テーブル49を更新する(S8)。CPU61は、S6で特定した針棒31の糸通し設定に禁止を設定したことを報知する(S10)。CPU61は、例えばS6で特定した針棒31の糸通し設定に禁止を設定したことを表すメッセージをLCD7に表示する。S6で特定された縫針35の種類が禁止針ではない場合(S7:NO)、CPU61は、S6で特定した針棒31の糸通し設定に許可を設定し、EEPROM64に格納された針棒テーブル49を更新する(S9)。S10又はS9の次に、CPU61は図6の第2糸通し設定処理を終了する。
以上の図6の第2糸通し設定処理によれば、ミシン1は、複数の針棒31の各々について、読取部43から出力された検知信号に従って、糸通し設定を禁止するか、それとも許可するかを自動で設定できる。
図7を参照して、糸通し処理について説明する。糸通し処理は、パネル操作によって糸通しを実行する針棒31を選択する指示が入力された場合に起動される。糸通し処理では、選択された針棒31の縫針35の目孔38に上糸を通す処理が実行される。図7のフローチャートに示す各処理を実行させるプログラムは、図2に示すROM62に記憶されており、CPU61が実行する。
図7に示すように、CPU61は、パネル操作によって入力された指示に基づき、選択された針棒31を特定する(S11)。CPU61は、例えば、針棒番号1番の針棒31を特定する。CPU61は、糸通しスイッチ42の押下を検知したか否かを判断する(S12)。S12の処理は、ユーザから糸通し機構126を駆動させる指示を受け付ける処理である。CPU61は、糸通しスイッチ42の押下を検知するまで待機する(S12:NO)。CPU61は、糸通しスイッチ42の押下を検知した場合(S12:YES)、EEPROM64に格納された針棒テーブル49を参照し、S11で特定した針棒31の糸通し設定が、禁止となっているか否かを判断する(S13)。本例のCPU61は、S12で指示を受け付けた場合に、針棒テーブル49に基づき、糸通し機構126の駆動が禁止されていると判断される場合に、糸通し機構126の駆動を禁止し、糸通し機構126の駆動が禁止されていないと判断される場合に、糸通し機構126の駆動を許可する。S11で特定した針棒31の糸通し設定が禁止となっている場合(S13:YES)、CPU61は、エラーの発生を報知する(S21)。S21の処理は、S12で指示を受けた場合、且つ、S11で特定された針棒31について糸通し機構126の駆動を禁止している場合に、糸通し機構126の駆動を禁止している旨を報知させる処理である。CPU61は、例えば、「針棒番号1番の針棒は、糸通し設定が禁止に設定されているので、糸通しはできません。」とエラーメッセージをLCD7に表示する。CPU61は、S21の次に糸通し処理を終了する。
CPU61は、S11で特定した針棒31の糸通し設定が許可になっている場合(S13:NO)、S11で特定された針棒31を縫製位置に移動させた後、駆動回路125に制御信号を出力して、糸通し機構126を駆動する(S14)。CPU61は、糸通し機構126による動作に関するエラーを検知したか否かを判断する(S15)。CPU61は、例えば、回転検知器33からの信号に基づき、上糸が縫針35に挿通されたか否かを検知し、糸通し機構126の動作後も、上糸が縫針35に挿通されないことが検知された場合に、糸通し機構126による動作に関するエラーを検知したと判断する。他の例では、CPU61は、糸通し機構126を駆動したものの、糸通し機構126が縫針35に接触し、所定の糸通し位置まで移動できずタイムアウトとなった場合にエラーを検知したと判断する。また、CPU61は、糸通しモータ127に所定以上の負荷がかかったことを検知した場合に、糸通し機構126による動作に関するエラーを検知したと判断してもよい。CPU61は、エラーの発生を検知しない場合(S15:NO)、糸通し処理を終了する。CPU61は、エラーの発生を検知した場合(S15:YES)、エラーの発生を報知する(S16)。CPU61は、例えば、図8の画面70をLCD7に表示する。図8に示すように、画面70は、欄71、入力キー72、73を含む。欄71は、エラーメッセージを表示する。エラーメッセージは、例えば、「針棒番号1番の糸通しに失敗しました。針棒番号1番の糸通し設定に禁止を設定しますか?」である。入力キー72は、S11で特定された針棒31の糸通し設定に禁止を設定する指示を入力する。入力キー73は、S11で特定された針棒31の糸通し設定に禁止を設定することを保留する指示を入力する。
入力キー72が選択された場合(S17:YES)、S11で特定された針棒31の糸通し設定に禁止を設定し、針棒テーブル49を更新する(S20)。入力キー73が選択された場合(S17:NO)、CPU61は、S11で特定された針棒31に対応する変数Kを1だけインクリメントする(S18)。変数Kは、糸通し機構126による糸通し動作の失敗数を針棒31毎にカウントする変数である。変数Kは、針棒31毎にRAM63に記憶され、ミシン1の電源がOFFになると初期化される。CPU61は、S18でインクリメントされた変数Kが、閾値以上であるか否かを判断する(S19)。閾値は、糸通し機構126による動作に関するエラー発生の頻度等を考慮して予め設定され、EEPROM64に格納されている。本例の閾値は2である。変数Kが閾値よりも大きい場合(S19:YES)、CPU61は、前述と同様のS20の処理を実行する。S19の処理の後のS20は、所定回数以上エラーの発生が検知された場合に、S11で特定された針棒31の糸通し設定を自動的に禁止に設定する処理である。なお、自動的に禁止に設定する場合、例えば、「糸通し機構の保護のため、糸通し設定に禁止を設定しました。」とのメッセージをLCD7に表示してもよい。変数Kが閾値以下である場合(S19:NO)、又はS20の次に、CPU61は、糸通し処理を終了する。
以上の図7の糸通し処理によれば、ミシン1は、針棒テーブル49に格納された糸通し設定に従って、糸通し機構126を駆動させるか否かを自動で切り替えることができる。針棒テーブル49に格納された糸通し設定に禁止が設定されている針棒31について、ユーザが誤って糸通しスイッチ42を押下してしまった場合にも、糸通し機構126が駆動されることを回避できる。
図9を参照して、縫製処理について説明する。縫製処理は、パネル操作によって縫製予定の刺繍模様を選択する指示が入力された場合に起動される。刺繍模様は、上糸の種類(例えば、上糸の色、太さ、材質等)が互いに異なる複数の部分模様からなる。刺繍模様は、ROM62に記憶された縫製データに従って縫製される。縫製処理が開始された時点で、針棒番号1から10の針棒31の各々には、図5に例示する上糸が対応付けられており、針棒番号1から5の針棒31を使用して刺繍模様に含まれる5つの部分模様が順に縫製される場合について説明する。図9のフローチャートに示す各処理を実行させるプログラムは、図2に示すROM62に記憶されており、CPU61が実行する。
図9に示すように、CPU61は選択中の刺繍模様の縫製データをROM62から取得し、変数Nに1を設定する(S30)。変数Nは部分模様を縫製するための縫製データを縫製順序に従って取得するための変数である。部分模様を縫製するための縫製データは、上糸データと、座標データとを含む。座標データは、部分模様に含まれる縫目の形成位置を指示するデータである。CPU61は、針棒テーブル49を参照し、S30で取得された縫製データに従って刺繍模様を縫製する場合に用いられる針棒31として、針棒番号1から5の針棒31を特定する(S31)。CPU61は、針棒テーブル49を参照し、針棒番号1から5の針棒31の少なくとも何れかの糸通し設定が禁止に設定されているか否かを判断する(S32)。針棒番号1の針棒31の糸通し設定は禁止に設定されているので(S32:YES)、CPU61は、針棒番号1の針棒31の糸通し設定が禁止に設定されていることを表す情報を報知する(S33)。CPU61は、例えば、図10の画面75をLCD7に表示する。画面75は、欄76、及び入力キー77を含む。欄76は、エラーメッセージを表示する。エラーメッセージは、縫製に用いられる針棒31の内、糸通し設定が禁止に設定されている針棒31を特定する情報を含む。エラーメッセージは、例えば、「針棒番号1番の糸通し設定が禁止になっています。針棒番号1番の縫針の目孔に上糸が通っていることを確認してください。」である。入力キー77は、欄76に表示されたメッセージを確認済みであることを示す指示を入力する。CPU61は、入力キー77の選択を検知するまで待機する(S34:NO)。
針棒番号1から5の何れも、糸通し設定が許可に設定されている場合(S32:NO)、又は入力キー77の選択が検知された場合(S34:YES)、CPU61は、スタート/ストップスイッチ41が押下され、縫製開始の指示が入力されたか否かを判断する(S35)。CPU61は、縫製開始の指示の入力を検知するまで待機する(S35:NO)。CPU61は、縫製開始の指示の入力を検知した場合(S35:YES)、S30で取得された縫製データの内の、縫製順序がN番目の部分模様を縫製するための縫製データを取得する(S36)。CPU61は、S36で取得された縫製データに含まれる上糸データと、針棒テーブル49とに基づき、N番目の部分模様を縫製するための針棒31を特定する。CPU61は、駆動回路123に制御指示を出力し、特定された針棒31を縫製位置に移動させる(S37)。CPU61は、N番目の部分模様の上糸データが設定された針棒31を駆動して、被縫製物Cに部分模様を縫製する処理を開始させる(S38)。CPU61は、N番目の部分模様の座標データに従って、駆動回路131と、駆動回路133とに制御信号を出力し、刺繍枠84を移動する。CPU61は、刺繍枠84の移動と同期して、駆動回路121に制御信号を出力し、主軸モータ122を駆動させる。
CPU61は、上糸切れの発生を検知したか否かを判断する(S39)。上糸切れは、回転検知器33から出力される信号に基づき検知される。CPU61は、上糸切れを検知した場合(S39:YES)、エラー発生を報知する(S40)。CPU61は、例えば、LCD7にエラーメッセージを表示する。エラーメッセージは、例えば、「上糸が無くなりました。交換してください。」である。CPU61は、図7と同様の糸通し処理を実行する(S41)。S41で実行される糸通し処理において、図7のS11では、S37で特定された針棒31が特定される。ユーザは、エラーメッセージに従い、S37で特定された針棒31の上糸を交換する処理を行う。CPU61は、図7と同様の糸通し処理(S41)の後、スタート/ストップスイッチ41が押下され、縫製再開の指示の入力を検知するまで待機する(S42:NO)。CPU61は、縫製再開の指示の入力を検知した場合(S42:YES)、N番目の部分模様の縫製を再開させる(S46)。CPU61は、N番目の部分模様の座標データに従って、駆動回路131と、駆動回路133とに制御信号を出力し、刺繍枠84を移動する。CPU61は、刺繍枠84の移動と同期して、駆動回路121に制御信号を出力し、主軸モータ122を駆動させる。CPU61は、処理をS39に戻す。
CPU61は、上糸切れを検知していない場合(S39:NO)、N番目の部分模様の縫製が終了したか否かを判断する(S43)。CPU61は、N番目の部分模様の縫製を終了していない場合(S43:NO)、処理をS39に戻す。CPU61は、N番目の部分模様の縫製を終了した場合(S43:YES)、全ての部分模様を縫製したか否かを判断する(S44)。Nが4以下の場合(S44:NO)、CPU61は、変数Nを1だけインクリメントした後(S45)、処理をS36に戻す。Nが5である場合(S44:YES)、CPU61は、以上で縫製処理を終了する。
ミシン1において、10本の針棒31は、本発明の複数の針棒の一例である。糸通し機構126は、本発明の糸通し機構の一例である。LCD7は、本発明の報知部の一例である。EEPROM64は、本発明の記憶部の一例である。図4のS3、図6のS8、S9、図7のS20を実行するCPU61は、設定手段の一例である。S13を実行するCPU61は、本発明の駆動切替手段の一例である。S12を実行するCPU61は、本発明の受付手段の一例である。S15を実行するCPU61は、本発明のエラー検知手段の一例である。S21を実行するCPU61は、本発明の報知制御手段の一例である。S6を実行するCPU61は、本発明の種類検知手段の一例である。図9のS30を実行するCPU61は、本発明の取得手段の一例である。S31を実行するCPU61は、本発明の特定手段の一例である。S36を実行するCPU61は、本発明の制御手段の一例である。
ミシン1は、糸通し機構126の駆動を禁止するか否かを設定し、糸通し設定を針棒テーブル49に格納する。本例のミシン1は、ミシン1は、糸通し設定が禁止である場合に、糸通し機構126の駆動を禁止し、糸通し設定が許可である場合に、糸通し機構126の駆動を許可する。したがってミシン1は、糸通し機構126の駆動を禁止するか、許可するかを切り替えることができる。ミシン1は、針棒テーブル49において、糸通し機構126の駆動が禁止されている場合には、糸通し機構126の駆動を確実に禁止することができる。
ミシン1は、糸通しスイッチ42から、糸通し機構126を駆動させる指示を受け付ける。ミシン1は、糸通しスイッチ42から、指示を受けた場合に、糸通し設定に、禁止が設定されているか否かを判断する。ミシン1は、糸通しスイッチ42から受け付けた指示に従い、糸通し機構126の駆動を禁止するか、許可するかを自動で切り替えることができる。ミシン1は、ユーザが、糸通し機構126に適していない縫針35を針棒31に装着した時に、誤って糸通し機構126を駆動させる指示を入力した場合にも、糸通し設定が適切に設定されていれば、糸通し機構126を駆動を禁止させることができる。
ミシン1は、糸通し機構126の駆動により、縫針35の目孔38に上糸を通す処理でのエラーの発生を検知できる。ミシン1は、エラーの発生を検知した所定の場合に、糸通し機構126の駆動を禁止する。ミシン1は、糸通し機構126のエラーの発生状況に応じて、糸通し機構の駆動を禁止するかを自動で設定できる。ミシン1は、糸通し機構126の駆動を禁止するか否かを設定するユーザの手間を軽減できる。
ミシン1は、針棒31毎に、糸通し機構126のエラーの発生回数をカウントする。ミシン1は、糸通し機構126の所定回数以上エラーの発生が検知された場合に、糸通し機構126の駆動を禁止する。ミシン1は、糸通し機構126のエラー発生状況に応じて、糸通し機構126に適していない縫針35が針棒31に装着されていると推定されている場合に、自動的に糸通し機構126の駆動を禁止させることができる。ミシン1は、糸通し機構126の駆動を禁止するか否かを設定するユーザの手間を軽減できる。
ミシン1は、糸通しスイッチ42が押下され指示を受けた場合、且つ、針棒テーブル49の糸通し設定が禁止に設定されている場合に、糸通し機構126の駆動を禁止している旨をLCD7に表示させる。ミシン1は、糸通しスイッチ42を介して入力された指示に従って糸通し機構126を駆動しない理由を、ユーザに知らせることができる。ユーザは、指示を入力したにも関わらず、糸通し機構126が駆動されない理由を報知により確認できる。ユーザは、必要に応じて、手動で糸通しを行ったり、針棒31に装着された縫針35を取り替えたり、針棒31の糸通し設定を変更したりできる。
ミシン1は、針棒31に装着された縫針35の種類を検知し、検知された縫針35の種類が、EEPROM64に格納されている縫針35の種類である場合に、糸通し設定を禁止に設定する。ミシン1は、糸通し機構126に適していない縫針35が針棒31に装着されていることを検知した場合に、自動的に糸通し設定を禁止に設定できる。ミシン1は、糸通し機構126の駆動を禁止するか、許可するかを設定するユーザの手間を軽減できる。
ミシン1は、針棒31を複数備え、複数の針棒31毎に、糸通し機構126の駆動を禁止するか否かを設定する。ミシン1は、複数の針棒31毎に、糸通し機構126の駆動を禁止するか否かを設定できる。針棒テーブル49の糸通し設定が適切に設定されていれば、ユーザは、複数の針棒31の各々について、糸通し機構126を駆動してよいか否かを把握する必要が無い。
ミシン1は、S30で取得された縫製データに基づき、複数の針棒31の中から、縫製に用いる針棒31を特定する。ミシン1は、特定された針棒31に、糸通し機構126の駆動を禁止する設定がされている場合に、糸通し機構126の駆動を禁止している旨をLCD7に報知させる。ミシン1は、縫製データに従って縫製する場合に使用される針棒31の何れかに、糸通し機構126の駆動の禁止が設定されている場合、その旨をユーザに知らせることができる。ユーザはLCD7による報知の内容を確認して、縫製に使用される針棒31に装着された縫針35の目孔38に上糸が通っているか否か等を確認できる。したがって、ミシン1は、縫製開始後、上糸が適切に目孔38に挿通されていなかったことに起因して、エラーが発生することを回避し、エラーの発生により縫製時間が延びる可能性を抑制できる。
本発明のミシン及びミシンプログラムは、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更が加えられてもよい。例えば、以下の(A)から(C)までの変形が適宜加えられてもよい。
(A)ミシン1は、1以上の針棒を備えるミシンであればよく、針棒の本数及び配置は変更されてよい。ミシン1は、刺繍枠移動機構11を備えず、送り歯により被縫製物を搬送可能なミシンであってもよい。ミシン1は、家庭用ミシンの他、工業用ミシンでもよい。報知部は、情報を報知可能であればよく、例えば、LED、LCD以外の表示装置、スピーカ等でもよい。記憶部は、情報を記憶可能であればよく、例えば、ROM62、フラッシュメモリ、HDD、SSD等の他の記憶装置でもよい。
縫製データに針棒31に装着される縫針35の種類を指定する情報がある場合、CPU61は、縫製データに含まれる縫針35の種類を指定する情報と、設定テーブル48とを比較して、糸通し設定を自動的に設定してもよい。針棒31には、縫針35の他、加工針を装着可能でもよい。加工針は、例えば、シート状の被加工物を突き刺して、切れ目を入れる切断針である。ミシン1は、切断針が設定された針棒31の糸通し設定を、自動的に禁止に設定してもよい。このようにすれば、ミシン1は、切断針が設定された針棒31について、糸通し機構126が誤って駆動することを回避できる。読取部43は必要に応じて省略されてよい。ミシン1は、読取部43に替えて、針棒31の下端に装着された縫針35を撮影可能な撮影部を備えてもよい。この場合ミシン1は、例えば、図6の第2糸通し設定処理において、撮影部が縫針35を撮影して得られた画像データと参照用の画像データとの比較に基づき、縫針35の太さ、又は目孔38の大きさを特定し(S6)、特定結果に基づき、糸通し設定を禁止するか否かを判断してもよい(S7)。参照用の画像データは、例えば、撮影部によって禁止針を撮影して得られた画像データであり、EEPROM64に記憶されている。禁止針は、例えば、目孔38が小さすぎたり、縫針35が細すぎたりする糸通し機構126の駆動に適さない縫針である。
ミシン1は、機械的な構成により、糸通し機構の駆動を禁止するか否かを切り替えてもよい。ミシンは、例えば、ユーザによりレバーが回動された場合に、駆動される糸通し機構を備える場合、制御棒等によりレバーの回動を禁止することで、糸通し機構の駆動を禁止してもよい。
(B)図4、図6、図7及び図9の処理を実行するプログラムは、ミシン1がプログラムを実行するまでに、ミシン1の記憶装置に記憶されればよい。したがって、プログラムの取得方法、取得経路及びプログラムを記憶する機器の各々は適宜変更されてよい。ミシン1のプロセッサが実行するプログラムは、ケーブル又は無線通信を介して、他の装置から受信し、フラッシュメモリ等の記憶装置に記憶されてもよい。他の装置は、例えば、PC、及びネットワーク網を介して接続されるサーバを含む。
(C)図4、図6、図7及び図9の処理の各ステップは、CPU61によって実行される例に限定されず、一部又は全部が他の電子機器(例えば、ASIC)によって実行されてもよい。上記処理の各ステップは、複数の電子機器(例えば、複数のCPU)によって分散処理されてもよい。上記実施形態の図4、図6、図7及び図9の処理の各ステップは、必要に応じて順序の変更、ステップの省略、及び追加が可能である。ミシン1のCPU61からの指令に基づき、ミシン1上で稼動しているオペレーティングシステム(OS)等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって上記実施形態の機能が実現される場合も本開示の範囲に含まれる。例えば、メイン処理に以下の(C−1)及び(C−2)の変更が適宜加えられてもよい。
(C−1)糸通し設定は、図4の第1糸通し設定処理のS3、図6の第2糸通し設定処理のS8及びS9、図7のS20の少なくとも何れかで実行されればよい。縫針35の種類を特定する処理は、縫針35の種類を検知する機器に応じて適宜変更されてよい。
(C−2)S10、S21、S36の処理は必要に応じて省略されてもよい。S10、S21、S36で報知される情報は、報知部の構成等に応じて適宜変更されてよい。S18、S19の処理は適宜省略されてよい。S19の閾値は適宜変更されてよい。S19の閾値は、ユーザが設定可能でもよい。Kが閾値よりも大きい場合(S19:YES)、糸通し禁止設定するか否かをユーザが選択可能にしてもよい。S17の糸通し設定を禁止に設定するか否かを受け付ける処理は、適宜省略されてよい。その場合、S15の処理の後に、S20の処理が実行されてもよいし、S15の処理の後に、S20の処理を実行せずに糸通し処理が終了されてもよい。ミシン1は、複数の針棒31毎に、糸通し設定を設定していたが、複数の針棒31の内の一部の針棒31のみ糸通し設定を設定してもよいし、全ての針棒31に共通の糸通し設定が設定されてもよい。
1 ミシン
33 回転検知器
43 読取部
60 制御部
61 CPU
62 ROM
63 RAM
64 EEPROM
121、131、133 駆動回路

Claims (9)

  1. 縫針を装着可能な針棒と、
    前記針棒に装着された前記縫針の目孔に上糸を通すことが可能な糸通し機構と、
    前記糸通し機構の駆動を禁止するか否かを設定する設定手段と、
    前記設定手段により前記糸通し機構の駆動が禁止されている場合に、前記糸通し機構の駆動を禁止し、前記設定手段により前記糸通し機構の駆動が禁止されていない場合に、前記糸通し機構の駆動を許可する駆動切替手段と
    を備えることを特徴とするミシン。
  2. 前記糸通し機構を駆動させる指示を受け付ける受付手段を更に備え、
    前記駆動切替手段は、前記受付手段が前記指示を受けた場合、前記設定手段が前記糸通し機構の駆動を禁止しているかを判断して、前記設定手段により前記糸通し機構の駆動が禁止されている場合に、前記糸通し機構の駆動を禁止し、前記設定手段により前記糸通し機構の駆動が禁止されていない場合に、前記糸通し機構の駆動を許可することを特徴とする請求項1に記載のミシン。
  3. 前記糸通し機構の駆動により、前記縫針の前記目孔に前記上糸を通す処理でエラーの発生を検知するエラー検知手段を更に備え、
    前記設定手段は、前記エラー検知手段が前記エラーの発生を検知した所定の場合に、前記糸通し機構の駆動を禁止することを特徴とする請求項1又は2に記載のミシン。
  4. 前記所定の場合は、所定回数以上前記エラーの発生が検知された場合であることを特徴とする請求項3に記載のミシン。
  5. 情報を報知する報知部と、
    前記受付手段が前記指示を受けた場合、且つ、前記設定手段が前記糸通し機構の駆動を禁止している場合に、前記糸通し機構の駆動を禁止している旨を前記報知部に報知させる報知制御手段と
    を備えることを特徴とする請求項2に記載のミシン。
  6. 前記糸通し機構の駆動を禁止する対象となる前記縫針の種類を記憶する記憶部と、
    前記針棒に装着された前記縫針の種類を検知する種類検知手段と、
    前記設定手段は、前記種類検知手段によって検知された前記縫針の種類が、前記記憶部に記憶されている前記縫針の種類である場合に、前記糸通し機構の駆動を禁止することを特徴とする請求項1から5の何れかに記載のミシン。
  7. 前記針棒を複数備え、
    前記設定手段は、複数の前記針棒毎に、前記糸通し機構の駆動を禁止するか否かを設定することを特徴とする請求項1から6の何れかに記載のミシン。
  8. 前記針棒を複数備え、
    前記設定手段は、複数の前記針棒毎に、前記糸通し機構の駆動を禁止するか否かを設定し、
    情報を報知する報知部と、
    縫製データを取得する取得手段と、
    前記縫製データに基づき、前記複数の針棒の中から、縫製に用いる針棒を特定する特定手段と、
    前記特定手段によって特定された前記針棒に、前記糸通し機構の駆動を禁止する設定がされている場合に、前記糸通し機構の駆動を禁止している旨を前記報知部に報知させる制御手段と
    を更に備えることを特徴とする請求項1から4の何れかに記載のミシン。
  9. 請求項1から8までの何れかに記載のミシンの各種処理手段としてミシンを機能させるためのミシンプログラム。
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