JP2017063721A - 植物栽培用棚及び植物栽培ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】植物をコンパクトに配置して無駄なスペースを無くすことで、植物を効率良く栽培可能な植物栽培用棚及び植物栽培ユニットを提供する。
【解決手段】植物栽培用棚40は、上下方向に間隔を空けて複数設けられ、栽培トレイ30を載置するための載置板50と、各々の載置板50に対して設けられ、植物に光を照射するための照明装置60と、を備えている。各載置板50は、果菜栽培トレイ31がそれぞれ上面に載置される一対の第1載置部51と、一対の第1載置部51の間に配置され、第1載置部51よりも上方位置に配置され、葉菜栽培トレイ32が上面に載置される第2載置部52と、を有している。下段載置板50bに対して設けられる照明装置60は、上段載置板50aの第2載置部52の底面に取り付けられている。
【選択図】図2

Description

本発明は、植物栽培用棚及び植物栽培ユニットに係り、特に、内部環境をコントロールした空間内で植物を栽培するために用いられる植物栽培用棚及び植物栽培ユニットに関する。
従来、安全な食材の周年供給を目的として、内部環境をコントロールした閉鎖的又は半閉鎖的な空間内で植物を計画的に生産することが可能な植物工場が広く知られている。植物工場では、一般に養液栽培を利用して人工光を光源として植物を生育させており、空間内の温度、湿度及び二酸化炭素濃度等を制御することで野菜や果物の生産性を向上させている。
この植物工場では、植物栽培用の栽培トレイを上下方向に間隔を空けて複数載置可能な多段式の栽培用棚が広く利用されている。そして、当該栽培用棚内において大きさが異なる植物であったり、同じ植物で成長段階の異なるものであってもコンパクトに配置して無駄なスペースをなくし、これら植物を効率良く栽培可能な技術が提案されているところである(例えば、特許文献1、2参照)。
特許文献1に記載の多段式の栽培用棚(栽培装置)では、大きさが異なる複数の植物体にそれぞれ適した栽培空間を形成するために、植物体を支持するための植物支持板が段差形状や傾斜形状に適宜形成されており、種々の植物体が上下方向においてコンパクトに配置されている。
また特許文献2に記載の多段式の植物栽培装置についても、栽培用棚ではないものの、植物を栽培するための栽培トレイが上面に載置され、植物に光を照射するための照明装置が底面に取り付けられたコンベアユニットを備えており、上下方向において無駄なスペースを極力なくし、植物を効率良く栽培しようとしている。
特開2015−139410号公報 特開2015−12826号公報
ところで、果菜植物や葉菜植物を含む多くの植物の茎や葉は、植物の屈光性によって又は植物体内の葉緑素が光を感知することで、光の方向へ向かって伸びていく性質がある。
そのため、栽培用棚において植物をより効率良く栽培するためには、植物の成長過程を考慮した上で、栽培トレイを載置するための載置板や、光源となる照明装置の配置、構成を工夫することが必要となる。
しかしながら、特許文献1のような多段式の栽培用棚では、植物体の大きさに合わせて載置板の形状を工夫しているものの、照明装置の配置、構成については特に考慮されていなかった。そのため、単に植物体の真上に照明装置を設置してしまうと、植物体の茎や葉が真上に伸びて上段の載置板に当接してしまい、植物の成長を阻害してしまう虞があった。
また特許文献2のような多段式の植物栽培装置についても、特に植物の茎や葉が光に向かって伸びていく性質を考慮したものではなく、また、比較的複雑な構成となっていた。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、植物の成長過程を考慮した上で、棚内において植物をコンパクトに配置して無駄なスペースを無くすことで、植物を効率良く栽培することが可能な植物栽培用棚及び植物栽培ユニットを提供することにある。
また本発明の他の目的は、複雑な装置を必要とせず、棚内において果菜植物や葉菜植物を含む多品目の植物をコンパクトに配置することで、多品目の植物を効率良く栽培することが可能な植物栽培用棚及び植物栽培ユニットを提供することにある。
前記課題は、本発明の植物栽培用棚によれば、植物栽培用の栽培トレイを載置するための植物栽培用棚であって、上下方向に間隔を空けて複数設けられ、前記栽培トレイを載置するための載置板と、各々の前記載置板に対してそれぞれ設けられ、植物に光を照射するための照明装置と、を備え、前記載置板は、上下方向に並んで配置された上段載置板及び下段載置板を含み、それぞれ、前記栽培トレイが上面に載置される第1部分と、該第1部分とは水平方向において異なる位置に設けられ、前記第1部分よりも上方位置に配置される第2部分と、を有し、前記下段載置板に対して設けられる前記照明装置は、水平方向において前記上段載置板の前記第2部分と対向する位置に配置され、かつ、上下方向において前記上段載置板の前記第1部分と前記第2部分との間に配置されていること、により解決される。
上記構成により、植物の成長過程を考慮した上で、棚内において植物をコンパクトに配置して無駄なスペースを無くすことができ、植物を効率良く栽培することが可能な植物栽培用棚を実現できる。
具体的に説明すると、植物の茎や葉が光の方向へ向かって伸びていく性質を考慮して、下段載置板に対して設けられる照明装置が、下段載置板に載置される栽培トレイに対して斜め上方の位置に配置されることになる。
その結果、従来のように植物の真上に照明装置を設置することで、植物の茎や葉が真上に伸びてしまい上段載置板に当接してしまうことがなく、植物の茎や葉が照明装置に向かって斜め上に伸びていくため、植物の成長を阻害してしまう虞がなくなる。
また、従来のように比較的複雑な構成をとることがなく、当該載置板を上下方向に複数並べて配置するだけのシンプルな構成となる。また、当該載置板を上下方向に間隔を狭めて配置することができ、従来よりも多くの段数を配置できるため、棚内において植物を上下方向にコンパクトに配置でき、無駄なスペースを無くすことができる。
このとき、前記下段載置板に対して設けられる前記照明装置は、前記上段載置板において前記第2部分の底面に取り付けられていると良い。
上記構成により、当該載置板を上下方向により間隔を狭めて配置することができ、より多くの段数を配置することができるため、一層無駄なスペースを無くすことができる。
このとき、前記載置板は、水平方向において前記第1部分と前記第2部分との間に配置され、前記第1部分から前記第2部分に向かって上方傾斜して延びる第3部分を有していると良い。
上記構成により、栽培トレイ内の植物の茎や葉が照明装置に向かって斜め上に伸びていくときに、上方傾斜面からなる第3部分が当該植物の茎や葉を保持しながらガイドすることができる。
このとき、記第1部分及び前記第2部分のいずれか一方は、水平方向において前記第1部分及び前記第2部分のいずれか他方を間に挟むように一対となって配置され、
前記第3部分は、水平方向において一対からなる前記一方と前記他方とをそれぞれ連結するように一対となって配置されていると良い。
上記構成により、例えば、載置板において水平方向の両端部分に栽培トレイをそれぞれ載置して、中央部分に照明装置を取り付ける構成が可能になる。そのほか、載置板においてその両端部分に照明装置をそれぞれ取り付けて、中央部分に栽培トレイを複数配置する構成も可能となる。
従って、棚内において植物を一層コンパクトに配置して無駄なスペースを無くし、複数の植物を効率良く栽培できる。
このとき、前記第3部分の上面には、前記第1部分上の前記栽培トレイから突出した前記植物の一部を保持するための保持部材が取り付けられていると良い。
上記構成により、栽培トレイ内の植物の茎や葉が照明装置に向かって斜め上に伸びていくときに、第3部分に取り付けられた保持部材が植物の茎や葉を安定して保持しながらガイドできる。
このとき、果菜植物を栽培するために用いられる果菜栽培トレイと、葉菜植物を栽培するために用いられる葉菜栽培トレイと、をそれぞれ載置するための前記植物栽培用棚において、前記第1部分は、前記果菜栽培トレイが上面に載置される第1載置部であって、前記第2部分は、前記葉菜栽培トレイが上面に載置される第2載置部であると良い。
上記構成により、棚内において果菜植物や葉菜植物を含む多品目の植物をそれぞれコンパクトに配置することができ、多品目の植物を効率良く栽培することができる。
特に、葉菜植物は一般に草丈が低く、十分な光を必要とする植物であることから、載置板のうち、照明装置により近い部分に当該植物を載置可能な本構成が格別な効果を有する。
また果菜植物は一般に草丈が高く、かつ、植物全体に均一に強い光を当てる必要がない植物であることから、載置板のうち、照明装置からより離れた部分に当該植物を載置可能な本構成が格別な効果を有する。
従って、性質の異なる植物同士を棚内において上記のように配置することで、効率的な多品目栽培が可能となる。
このとき、前記載置板の上面又は底面には、前記照明装置から照射された光を反射するための反射板が取り付けられていると良い。
上記構成により、従来の植物栽培用棚よりも照明装置の本数を減らすことができ、より低コストな栽培設備を実現することができる。
このとき、前記載置板上に載置された前記栽培トレイを前記植物栽培用棚の外側に向かって移動させるためのトレイ移動装置を備えていると良い。
上記構成により、例えば上下に並ぶ載置板の間隔を狭めたときにも、栽培トレイを容易に外側に取り出すことができ、収穫作業や病害のチェック作業を容易に行うことができる。
また、上記植物栽培用棚と、上記栽培トレイと、を備え、空調装置が設けられた空間内で用いられる植物栽培ユニットも実現可能である。
本発明の植物栽培用棚及び植物栽培ユニットによれば、植物の成長過程を考慮した上で、棚内において植物をコンパクトに配置して無駄なスペースを無くすことで、植物を効率良く栽培することが可能となる。
特に、複雑な装置を必要とせず、棚内において果菜植物や葉菜植物を含む多品目の植物をコンパクトに配置することで、多品目の植物を効率良く栽培することが可能となる。
本実施形態の植物栽培施設を説明する斜視図である。 栽培トレイが載置された植物栽培用棚を示す側面図であって、植物が植えられた状態を示す説明図である。 スライド式のトレイ移動装置を示す説明図である。 昇降式のトレイ移動装置を示す説明図である。 第2実施形態の植物栽培用棚の側面図である。
以下、本発明の実施形態について図1〜図4を参照して説明する。
本実施形態は、植物栽培用の栽培トレイと、植物栽培用棚とを備えた植物栽培ユニットであって、植物栽培用棚は、上下方向に間隔を空けて複数設けられ、栽培トレイを載置するための載置板と、各々の載置板に対して設けられ、植物に光を照射するための照明装置と、を備えており、各載置板は、果菜栽培トレイがそれぞれ上面に載置される一対の第1載置部と、一対の第1載置部の間に配置され、第1載置部よりも上方位置に配置され、葉菜栽培トレイが上面に載置される第2載置部と、を有しており、下段載置板に対して設けられる照明装置は、上段載置板の第2載置部の底面に取り付けられていることを特徴とする植物栽培ユニットの発明に関するものである。
植物栽培ユニットを含む植物栽培施設1は、図1に示すように、内部環境をコントロールした閉鎖的な空間内で植物を生産するための建物ユニットである。
植物栽培施設1は、建物外部において天壁上面に設置される太陽光発電装置10と、建物内部において所定内壁面の上方部分に設置される空調装置20と、植物を栽培するために用いられる栽培トレイ30と、複数の栽培トレイ30を上下方向に間隔を空けて載置するための植物栽培用棚40と、を主に備えている。
そして、植物栽培ユニットは、複数の栽培トレイ30と、植物栽培用棚40と、を少なくとも備えたものに相当する。
植物栽培施設1は、図1に示すように、略直方体状の比較的小型な建物ユニットからなるが、建物の形態をショーケース型やパネル型のように一層小型化しても良いし、大規模な建物で構成されていても良い。また、閉鎖的な空間内で完全人工光によって植物を栽培するほか、半閉鎖的な空間内で太陽光と人工光とを併用して植物を栽培する構成としても良い。
太陽光発電装置10は、太陽光エネルギーを電気エネルギーに変換する機器であって、不図示のパワーコンディショナーと接続されており、太陽光発電装置10で発生した直流電力がパワーコンディショナーによって交流電力に変換されて、例えば空調装置20や後述の照明装置60等の電力として利用されている。
空調装置20は、植物栽培施設1内の空調設備として、温度や湿度を調整するための壁掛け型のエア・コンディショナーであって、主に冷房機能によって施設内の温度を一定に保持するために利用されている。
空調装置20から排出されるドレン水は、当該ドレン水の流路を形成する配管を介して栽培トレイ30に向かって流出し、最終的に廃液タンクに排出されている。
栽培トレイ30は、図1、図2に示すように、植物を栽培するために用いられる長尺な箱型形状の樹脂製容器であって、栽培トレイ30内部には、植物を育成させるための不図示の培地と、培地に植えられた植物を保持するための不図示のプレート材と、プレート材に灌水するための不図示の灌水チューブ等が収容されている。
栽培トレイ30は、草丈の高いトマトやキュウリ等の果菜植物を栽培するために用いられる果菜栽培トレイ31と、草丈の低いレタス等の葉菜植物を栽培するために用いられる葉菜栽培トレイと、を備えており、それぞれ植物栽培用棚40の載置板に載置されるものである。
なお、果菜栽培トレイ31は、果菜植物のほか、草丈の高いリンゴやミカン等の果樹植物を栽培するために用いられても良いし、葉菜栽培トレイ32は、葉菜植物のほか、草丈の低い薬草やハーブ等のほふく性植物を栽培するために用いられても良い。
植物栽培用棚40は、図1に示すように、栽培トレイ30を複数載置するために用いられる多段式の棚部材であって、植物栽培施設1の前後方向に長尺に延びて設置され、左右幅方向に所定の間隔を空けて2台設置されている。
また植物栽培用棚40は、空調装置20よりも下方位置に設置され、空調装置20を左右幅方向において挟み込む位置に配置されている。
なお、植物栽培用棚40には、不図示の養液タンクと、不図示の養液循環用ポンプと、不図示の養液循環パイプとが備え付けられており、不図示の制御コントローラによって、所定のタイミングで培養液が養液タンクから栽培トレイ30内へ流れるように制御されている。そして不要となった培養液は、排水パイプを介して廃液タンクに排出されている。
植物栽培用棚40は、図2に示すように、上下方向に所定の間隔を空けて複数設けられ、栽培トレイ30を載置するための載置板50と、各々の載置板50に対してそれぞれ上方位置に設けられ、植物に光を照射するための照明装置60と、図3A、図3Bに示すように、載置板50上に載置された栽培トレイ30を植物栽培用棚40の外側に向かって移動させるためのトレイ移動装置70と、を主に備えている。
本実施形態では、載置板50が上下方向に間隔を空けて4枚取り付けられており、また、載置板50よりも上方位置には天板が取り付けられている。
載置板50は、図2に示すように、段差形状の長尺な板部材からなり、果菜栽培トレイ31及び葉菜栽培トレイ32をそれぞれ別の場所に仕切って載置するものである。
なお、載置板50は、公知な折半屋根のような部材を採用することで、低コストで製造することが可能である。
載置板50は、果菜栽培トレイ31が上面に載置される一対の第1載置部51と、一対の第1載置部51の間に設けられ、第1載置部51よりも上方位置に配置され、葉菜栽培トレイ32が上面に載置される第2載置部52と、一対の第1載置部51と第2載置部52とをそれぞれ連結するように配置され、第1載置部51から第2載置部52に向かって上方傾斜して延びている一対の第3載置部53と、から主に構成されている。
載置板50のうち、上下方向に並んで配置される上段載置板50aと下段載置板50bの間には、果菜栽培トレイ31の果菜植物が照明装置60に向かって十分に伸びていける程度の間隔が空けられている。
また載置板50のうち、第3載置部53の上面には、果菜栽培トレイ31から張り出した果菜植物の一部を保持するための保持部材54が取り付けられており、また第3載置部53の底面には、照明装置60から照射された光を反射するための反射板55が取り付けられている。
保持部材54は、長尺なプレート部材からなり、照明装置60に向かって伸びていく果菜植物の茎や葉が倒れない程度の高さを有して第3載置部53上に取り付けられている。
なお、保持部材54の形状は任意であって、果菜栽培トレイ31に植えられた果菜植物に応じて適宜選択されると良い。
反射板55は、光の反射率の高い公知な部材からなり、照明装置から照射される光を果菜栽培トレイ31に植えられた果菜植物、及び葉菜栽培トレイ32に植えられた葉菜植物に向かって反射させるように取り付けられている。
なお、反射板55は、第3載置部53の底面に取り付けられるほか、第1載置部51及び第2載置部52の底面や、第3載置部53の上面にさらに取り付けられていても良い。
照明装置60は、図2に示すように、栽培トレイ30内の植物に光を照射するための蛍光灯であって、載置板50のうち、第2載置部52の底面に設置されており、載置板50の長尺方向に沿って延びている。
また照明装置60は、果菜栽培トレイ31に対して斜め上方向の位置に配置されており、葉菜栽培トレイ32に対して真上位置に配置されている。
なお、照明装置60は、蛍光灯のほか、LED照明装置等の公知な照明器具を採用しても良い。
上記構成において、図2に示すように、下段載置板50bに対して設けられる照明装置60は、上段載置板50aの第2載置部52の底面に取り付けられている。
言い換えると、下段載置板50bに対して設けられる照明装置60は、下段載置板50b上に載置される果菜栽培トレイ31に対して斜め上方の位置に配置されている。
その結果、果菜植物の茎や葉が照明装置60に向かって斜め上に伸びていくため、上下に並べられた載置板50同士の上下方向の間隔を従来よりも狭めたとしても、果菜植物の成長を阻害してしまう虞がなくなる。そして、従来よりも多くの段数を配置することで、棚内において植物をコンパクトに配置して無駄なスペースを無くすことができる。
また、下段載置板50bに対して設けられる照明装置60が、下段載置板50bに載置される葉菜栽培トレイ32の真上位置に配置されている。
その結果、葉菜植物は一般に草丈が低く、十分な光を必要とする植物であることから、照明装置60により近い部分に葉菜栽培トレイ32を載置することで、棚内のスペースを有効活用することができる。
従って、本植物栽培用棚40であれば、より効率的な多品目栽培が可能となる。
トレイ移動装置70は、図3Aに示すように、果菜栽培トレイ31を植物栽培用棚40の外側に向かってスライド移動させるための公知なスライドレール装置である。
具体的には、トレイ移動装置70によって、載置板50の第1載置部51が、棚の外側に向かって一部スライド移動することができる。
詳しく説明すると、トレイ移動装置70は、第1載置部本体51a上に取り付けられる固定レール71と、第1載置部可動体51bの底面に取り付けられ、固定レール71に対して摺動可能に取り付けられる可動レール72と、から主に構成されている。
上記構成より、作業者が第1載置部可動体51bの外側面に取り付けられた取っ手73を引くことで、第1載置部可動体51b上に載置された果菜栽培トレイ31を引き出すことができる。
またトレイ移動装置70の代わりに、図3Bに示すように、果菜栽培トレイ31を植物栽培用棚40の外側に向かって昇降移動させることが可能な昇降装置であっても良い。
詳しく説明すると、トレイ移動装置170は、植物栽培用棚40の柱部分に対して回転軸171を介して回転可能となるように連結された把持部材172を備えている。
把持部材172は、各果菜栽培トレイ31を間に挟む位置に一対となって設けられており、果菜栽培トレイ31を把持した状態で棚の外側に向かって回転移動することができる。
上記構成により、作業者が果菜栽培トレイ31を掴んで手前に引くことで、果菜栽培トレイ31を回転軸171を中心として下方回転させながら容易に引き出すことができる。
<植物栽培用棚の第2実施形態>
次に、植物栽培用棚の第2実施例について、図4に基づいて説明する。
なお、以下の説明において、上述の植物栽培用棚40と重複する内容は説明を省略する。
第2実施例に係る植物栽培用棚140では、植物栽培用棚40と比較して、載置板150及び照明装置160の配置、構成が異なっている。
載置板150は、複数の果菜栽培トレイ31が上面に載置される第1載置部151と、第1載置部151を間に挟む位置に設けられ、第1載置部151よりも上方位置に配置され、葉菜栽培トレイ32が上面に載置される一対の第2載置部152と、第1載置部151と一対の第2載置部152とをそれぞれ連結するように配置され、第1載置部151から第2載置部152に向かって上方傾斜して延びている一対の第3載置部153と、から主に構成されている。
照明装置160は、載置板150のうち、一対の第2載置部152の底面にそれぞれ設置され、果菜栽培トレイ31に対してそれぞれ斜め上方向の位置に配置されており、また、葉菜栽培トレイ32に対してそれぞれ真上位置に配置されている。
上記構成においても、果菜植物の茎や葉が照明装置160に向かって斜め上に伸びていくため、上下に並べた載置板150同士の上下方向の間隔を従来よりも狭めたとしても、果菜植物の成長を阻害してしまう虞がなくなる。そして、従来よりも多くの段数を配置することができ、棚内において植物をコンパクトに配置して無駄なスペースを無くすことができる。
また、照明装置160により近い部分に葉菜栽培トレイ32を載置することで、棚内のスペースを有効活用することができる。
<その他の実施形態>
上記実施形態の植物栽培施設1では、図1に示すように、植物栽培用棚40が、植物栽培施設1の前後方向に長尺に延びて設置され、左右幅方向に間隔を空けて設置されているが、棚の大きさや配置レイアウトについて特に限定されることなく変更可能である。
本配置レイアウトでは、栽培トレイ30(果菜栽培トレイ31)を棚から取り出すとき、図3A、図3Bに示すように、トレイ移動装置70によって栽培トレイ30が上記左右幅方向に移動しているが、棚の大きさや配置レイアウトの変更に伴って、栽培トレイ30が上記前後方向に移動するようにしても良い。
また上記実施形態では、図2、図4に示すように、果菜栽培トレイ31が第1載置部51上に載置され、葉菜栽培トレイ32が第2載置部52上に載置されているが、特に限定されることなく、例えば葉菜栽培トレイ32が載置されていなくても良い。
また上記実施形態では、図2に示すように、載置板50が一対の第1載置部51と、第2載置部52と、一対の第3載置部53とを備えているが、特に限定されることなく変更可能である。
例えば、載置板50が、第1載置部51と第2載置部52と第3載置部53とを1つずつ備えていても良く、コンパクトな植物栽培用棚40を形成することができる。
また例えば、載置板50が、第1載置部51(第1部分)と第2載置部52(第2部分)とを1つずつのみ備えていても良く、その場合には第2載置部52(第2部分)が上方傾斜面を有し、葉菜栽培トレイ32を上面に載置することなく、果菜栽培トレイ31の植物の茎や葉を保持する構成にすることが望ましい。
また例えば、載置板50のうち、一対の第3載置部53が上方に真っ直ぐ延出していても良く、その場合には一層コンパクトな植物栽培用棚40を形成することができる。
また上記実施形態では、図2に示すように、下段載置板50bに対する照明装置60が上段載置板50aの第2載置部52の底面に取り付けられているが、特に限定されることなく変更可能である。
すなわち、照明装置60は、少なくとも水平方向において上段載置板50aの第2載置部52と対向する位置に配置され、かつ、上下方向において上段載置板50aの第1載置部51と第2載置部52の間に配置されていれば良い。
具体的には、例えば照明装置60が長尺な蛍光灯であって、植物栽培用棚40の長尺方向の両端部分に挟まれて取り付けられていても良い。
また上記実施形態では、図3A、図3Bに示すように、トレイ移動装置70は、果菜栽培トレイ31を取り出すために取り付けられているが、さらに葉菜栽培トレイ32を取り出すために新たに取り付けられていても良い。
本実施形態では、主として本発明に係る植物栽培用棚及び植物栽培ユニットに関して説明した。
ただし、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
1 植物栽培施設
10 太陽光発電装置
20 空調装置
30 栽培トレイ
31 果菜栽培トレイ
32 葉菜栽培トレイ
40、140 植物栽培用棚
50、150 載置板
50a 上段載置板
50b 下段載置板
51、151 第1載置部(第1部分)
51a 第1載置部本体
51b 第1載置部可動体
52、152 第2載置部(第2部分)
53、153 第3載置部(第3部分)
54 保持部材
55 反射板
60、160 照明装置
70、170 トレイ移動装置
71 固定レール
72 可動レール
73 取っ手
171 回転軸
172 把持部材

Claims (9)

  1. 植物栽培用の栽培トレイを載置するための植物栽培用棚であって、
    上下方向に間隔を空けて複数設けられ、前記栽培トレイを載置するための載置板と、
    各々の前記載置板に対してそれぞれ設けられ、植物に光を照射するための照明装置と、を備え、
    前記載置板は、
    上下方向に並んで配置された上段載置板及び下段載置板を含み、
    それぞれ、前記栽培トレイが上面に載置される第1部分と、該第1部分とは水平方向において異なる位置に設けられ、前記第1部分よりも上方位置に配置される第2部分と、を有し、
    前記下段載置板に対して設けられる前記照明装置は、
    水平方向において前記上段載置板の前記第2部分と対向する位置に配置され、かつ、
    上下方向において前記上段載置板の前記第1部分と前記第2部分との間に配置されていることを特徴とする植物栽培用棚。
  2. 前記下段載置板に対して設けられる前記照明装置は、前記上段載置板において前記第2部分の底面に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の植物栽培用棚。
  3. 前記載置板は、水平方向において前記第1部分と前記第2部分との間に配置され、前記第1部分から前記第2部分に向かって上方傾斜して延びる第3部分を有していることを特徴とする請求項1又は2に記載の植物栽培用棚。
  4. 前記第1部分及び前記第2部分のいずれか一方は、水平方向において前記第1部分及び前記第2部分のいずれか他方を間に挟むように一対となって配置され、
    前記第3部分は、水平方向において一対からなる前記一方と前記他方とをそれぞれ連結するように一対となって配置されていることを特徴とする請求項3に記載の植物栽培用棚。
  5. 前記第3部分の上面には、前記第1部分上の前記栽培トレイから突出した前記植物の一部を保持するための保持部材が取り付けられていることを特徴とする請求項3又は4に記載の植物栽培用棚。
  6. 果菜植物を栽培するために用いられる果菜栽培トレイと、葉菜植物を栽培するために用いられる葉菜栽培トレイと、をそれぞれ載置するための前記植物栽培用棚において、
    前記第1部分は、前記果菜栽培トレイが上面に載置される第1載置部であって、
    前記第2部分は、前記葉菜栽培トレイが上面に載置される第2載置部であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の植物栽培用棚。
  7. 前記載置板の上面又は底面には、前記照明装置から照射された光を反射するための反射板が取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の植物栽培用棚。
  8. 前記載置板上に載置された前記栽培トレイを前記植物栽培用棚の外側に向かって移動させるためのトレイ移動装置を備えていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の植物栽培用棚。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の植物栽培用棚と、前記栽培トレイと、を備え、
    空調装置が設けられた空間内で用いられることを特徴とする植物栽培ユニット。
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