JP2017056838A - 車両 - Google Patents
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Abstract
【課題】車両走行時における空気抵抗の増加を抑えつつエンジンルーム後部を好適に冷却することのできる車両を提供する。【解決手段】車両10は、前端に設けられたフロントグリル13と、エンジンルーム12内におけるフロントグリル13と隣り合う位置に設けられたラジエータ14と、ラジエータ14の後方側の部分に取り付けられた冷却ファン15と、エンジンルーム12内における冷却ファン15よりも後方側に載置されたエンジン11と、を備える。エンジンルーム12内には、エンジン11を迂回して後方に向けて延びる形状の導風ダクト20が配置されている。導風ダクト20は、冷却ファン15とエンジン11との間の、車両前後方向において冷却ファン15とオーバーラップする位置で、前方に向けて導入口21が開口する形状である。【選択図】図1
Description
本発明は、エンジンルーム内に熱交換器と送風ファンとが設けられた車両に関するものである。
自動車などの車両の前部は、エンジンが載置されたエンジンルームになっていることが多い。そうした車両の前端にはフロントグリルが設けられており、フロントグリルよりも後方側において同フロントグリルと隣接する位置には、熱交換器(ラジエータや、冷房装置のコンデンサ)が配置されている。そして、車両走行時には、フロントグリルを介してエンジンルーム内に流入する走行風(空気)によって熱交換器が冷却される。
また、熱交換器の後方側の部分には冷却ファンが取り付けられており、この冷却ファンが回転駆動されることによってエンジンルーム内に流入する空気の流れが生成される。そして、冷却ファンによって生成される空気の流れにより、車両の停止時や低速走行時において熱交換器が冷却されるようになる。
さらに特許文献1に記載の車両には、熱交換器と車両幅方向において並ぶ位置において開口して、エンジンルーム内に流入する空気(走行風)をエンジンを迂回して流す形状のダクトが設けられている。こうしたダクトを設けることにより、走行風がエンジンルーム内におけるエンジンよりも後方側の部分(以下、エンジンルーム後部)に導入されるようになるため、エンジンよりも前方側に設けられた熱交換器だけでなく、エンジンルーム後部に配置された構成部品(バッテリやエンジン排気系など)が冷却される。
ここで、車両走行時には、エンジンルーム内の狭い空間を空気が通過することによって空気抵抗が発生する。そして、エンジンルーム内に流入する空気の量が多くなるほど、そうした車両走行時における空気抵抗は大きくなってしまう。
特許文献1に記載の車両では、エンジンルーム後部に配置された構成部品を冷却するためとはいえ、熱交換器と車両幅方向において並ぶ位置において開口するダクトが設けられるために、エンジンルーム内に空気を取り込むための取り込み口が増えてしまう。これにより、エンジンルーム内に流入する空気の量が増えるため、車両走行時における空気抵抗の増加を招いてしまう。
本発明は、そうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、車両走行時における空気抵抗の増加を抑えつつエンジンルーム後部を好適に冷却することのできる車両を提供することにある。
上記課題を解決するための車両は、車両の前端に設けられてエンジンルーム内に空気を取り込むフロントグリルと、前記エンジンルーム内における前記フロントグリルよりも車両後方側において同フロントグリルと隣り合う位置に設けられた熱交換器と、を備える。また上記車両は、熱交換器における車両後方側の部分に取り付けられており、車両後方に向けて送風する冷却ファンと、前記エンジンルーム内における前記冷却ファンよりも車両後方側に載置されたエンジンと、を備える。さらに上記車両は、前記エンジンルーム内に配置されており、前記エンジンを迂回して車両後方に向けて延びるとともに、前記冷却ファンと前記エンジンとの間の、車両前後方向において前記冷却ファンとオーバーラップする位置で、車両前方に向けて導入口が開口する形状の導風ダクトを備える。
上記車両の走行時には、フロントグリルおよび熱交換器を通過してエンジンルーム内に流入する走行風(空気)の一部が、導風ダクトによってエンジンを迂回するように、エンジンルームにおけるエンジンよりも車両後方側の部分(以下、エンジンルーム後部)に案内される。また、上記車両の停止時や低速走行時には、冷却ファンの回転駆動によって生成されてフロントグリルおよび熱交換器を通過した空気の流れの一部が、導風ダクトによってエンジンを迂回するように、エンジンルーム後部に案内される。したがって上記車両によれば、熱源であるエンジンを迂回した比較的低温の空気の流れによって、エンジンルーム後部を好適に冷却することができる。しかも、導風ダクトの導入口が、車両前後方向において冷却ファンとオーバーラップする位置において開口している。そのため、導風ダクトが設けられているとはいえ、エンジンルーム内に空気を取り込むための取り入れ口が増えないためにエンジンルーム内に流入する空気の量の増加を抑えることができ、車両走行時における空気抵抗の増加を抑えることができる。このように上記車両によれば、車両走行時における空気抵抗の増加を抑えつつエンジンルーム後部を好適に冷却することができる。
以下、車両の一実施形態について説明する。
図1に示すように、車両10の前部(図1の左側の部分)はエンジン11が載置されたエンジンルーム12になっている。車両10の前端にはフロントグリル13が取り付けられており、このフロントグリル13を介してエンジンルーム12内に空気が取り込まれる。エンジンルーム12の内部には、フロントグリル13の後方側(図1の右側)における同フロントグリル13に隣接する位置に、熱交換器としてのラジエータ14が配置されている。ラジエータ14は、詳しくは、フロントグリル13の開口部分を車両10の前方から後方に向けてラジエータ14の前面に投影した場合に、その投影した部分の全体がラジエータ14の前面に含まれるようになる位置に設けられている。ラジエータ14の後方側の部分には、車両10の後方に向けて送風する冷却ファン15が取り付けられている。エンジン11は、エンジンルーム12内部における冷却ファン15よりも後方側に載置されている。
図1に示すように、車両10の前部(図1の左側の部分)はエンジン11が載置されたエンジンルーム12になっている。車両10の前端にはフロントグリル13が取り付けられており、このフロントグリル13を介してエンジンルーム12内に空気が取り込まれる。エンジンルーム12の内部には、フロントグリル13の後方側(図1の右側)における同フロントグリル13に隣接する位置に、熱交換器としてのラジエータ14が配置されている。ラジエータ14は、詳しくは、フロントグリル13の開口部分を車両10の前方から後方に向けてラジエータ14の前面に投影した場合に、その投影した部分の全体がラジエータ14の前面に含まれるようになる位置に設けられている。ラジエータ14の後方側の部分には、車両10の後方に向けて送風する冷却ファン15が取り付けられている。エンジン11は、エンジンルーム12内部における冷却ファン15よりも後方側に載置されている。
エンジンルーム12の内部には、エンジン11を迂回する空気の流れを形成するための導風ダクト20が配置されている。以下、導風ダクト20について詳しく説明する。
図1および図2に示すように、導風ダクト20は内部を空気が通過するものであり、空気の通過する経路が断面略四角形状で延びている。導風ダクト20の一方の端部は、エンジン11と冷却ファン15との間の車両前後方向において同冷却ファン15とオーバーラップする位置で、前方に向けて開口する導入口21になっている。また、導風ダクト20の他方の端部は、エンジン11の上方側において後方に向けて開口する排出口22になっている。導風ダクト20は導入口21と排出口22とを繋ぐ形状であり、導入口21を始点に上方に向けて延びる形状の前方通路部23と、前方通路部23の上端を始点に後方に向けて排出口22まで延びる形状の上方通路部24とを有している。このように導風ダクト20は、冷却ファン15の後方において導入口21が開口し、エンジン11の上方を迂回して後方に向けて延びて、同エンジン11の上方において排出口22が開口する形状である。
図1および図2に示すように、導風ダクト20は内部を空気が通過するものであり、空気の通過する経路が断面略四角形状で延びている。導風ダクト20の一方の端部は、エンジン11と冷却ファン15との間の車両前後方向において同冷却ファン15とオーバーラップする位置で、前方に向けて開口する導入口21になっている。また、導風ダクト20の他方の端部は、エンジン11の上方側において後方に向けて開口する排出口22になっている。導風ダクト20は導入口21と排出口22とを繋ぐ形状であり、導入口21を始点に上方に向けて延びる形状の前方通路部23と、前方通路部23の上端を始点に後方に向けて排出口22まで延びる形状の上方通路部24とを有している。このように導風ダクト20は、冷却ファン15の後方において導入口21が開口し、エンジン11の上方を迂回して後方に向けて延びて、同エンジン11の上方において排出口22が開口する形状である。
図3および図4に示すように、導風ダクト20には空気の流れを案内する3つの導風板25,26,27が設けられている。
導風ダクト20の前方通路部23と上方通路部24における前方側の部分(前方部分24A)とは車両10の幅方向における長さがさほど変化しない形状であるのに対して、上方通路部24における後方側の部分(後方部分24B)は後方に向かうほど車両10の幅方向における長さが徐々に長くなる形状に形成されている。
導風ダクト20の前方通路部23と上方通路部24における前方側の部分(前方部分24A)とは車両10の幅方向における長さがさほど変化しない形状であるのに対して、上方通路部24における後方側の部分(後方部分24B)は後方に向かうほど車両10の幅方向における長さが徐々に長くなる形状に形成されている。
そして、3つの導風板のうちの1つ(導風板25)は、導風ダクト20のエンジン11(図1参照)側の壁部(底壁28)を始点に同エンジン11から離間する方向に突出する形状で、前方通路部23の内部と上方通路部24の前方部分24Aの内部とに設けられている。この導風板25は、前方通路部23の内部においては同前方通路部23の延設方向に沿って延びるとともに、上方通路部24の前方部分24Aの内部においては同前方部分24Aの延設方向に沿って延びる形状である。
また、3つの導風板のうちの残りの2つ(導風板26,27[図3])は、導風ダクト20のエンジン11から遠い側の壁部(上壁29)を始点に下方に向けて突出する形状で、上方通路部24の内部に設けられている。これら導風板26,27は、上方通路部24の前方部分24Aの内部においては同前方部分24Aの延設方向に沿って略並行に延びるとともに、上方通路部24の後方部分24Bにおいては、後方に向かうほど車両10の幅方向における互いの距離が徐々に遠くなるように延びる形状である。
こうした導風ダクト20を設けることによる作用について説明する。
車両10(図1)の走行時には、フロントグリル13を介してエンジンルーム12内に流入してラジエータ14を通過した走行風(空気)の一部が、導入口21から流入して導風ダクト20内を流れるとともに、排出口22から導風ダクト20の外部に流出するようになる。これにより、走行風の一部が、エンジン11を迂回するように、エンジンルーム12におけるエンジン11よりも後方側の部分(以下、エンジンルーム12後部)に案内される。
車両10(図1)の走行時には、フロントグリル13を介してエンジンルーム12内に流入してラジエータ14を通過した走行風(空気)の一部が、導入口21から流入して導風ダクト20内を流れるとともに、排出口22から導風ダクト20の外部に流出するようになる。これにより、走行風の一部が、エンジン11を迂回するように、エンジンルーム12におけるエンジン11よりも後方側の部分(以下、エンジンルーム12後部)に案内される。
また、車両10の停止時や低速走行時には、冷却ファン15の回転駆動によって生成されてフロントグリル13およびラジエータ14を通過した空気の流れの一部が、導入口21から流入して導風ダクト20内を流れるとともに、排出口22から導風ダクト20の外部に流出するようになる。これにより、冷却ファン15によって生成された空気の流れの一部が、エンジン11を迂回するように、エンジンルーム12後部に案内される。
このように、車両10に導風ダクト20を設けることにより、熱源であるエンジン11を迂回した比較的低温の空気の流れをエンジンルーム12後部に案内することができ、この空気の流れによってエンジンルーム12後部に配置される構成部品(例えばエンジン11の排気系やバッテリ)を好適に冷却することができる。
しかも、導風ダクト20の導入口21が、車両10の前後方向において冷却ファン15とオーバーラップする位置において開口している。そのため、導風ダクト20が設けられているとはいえ、エンジンルーム12内に空気を取り込むための取り入れ口を増やすことなく、エンジン11を迂回する態様でエンジンルーム12後部に空気の流れを案内することができる。これにより、上記取り入れ口が増える場合と比較して、エンジンルーム12内に流入する空気の量の増加を抑えることができるため、エンジンルーム12内の構成部品に当たる走行風の量の増加を抑えて、車両10の走行時における空気抵抗の増加を抑えることができる。
このように車両10によれば、走行時における空気抵抗の増加を抑えつつエンジンルーム12後部を好適に冷却することができる。
ここで、仮に導風ダクト20の導入口21が前後方向において冷却ファン15とオーバーラップしていないとすると、車両10が停止されて走行風が無くなった場合に、導入口21を介した導風ダクト20内への空気の流入が停止されてしまう。この場合、エンジンルーム12内で加熱された高温の空気が、排出口22から流入して導風ダクト20内を逆流することによってラジエータ14の近傍に案内されるおそれがある。こうした現象の発生は、ラジエータ14の冷却効率の低下を招くことになるために好ましくない。
ここで、仮に導風ダクト20の導入口21が前後方向において冷却ファン15とオーバーラップしていないとすると、車両10が停止されて走行風が無くなった場合に、導入口21を介した導風ダクト20内への空気の流入が停止されてしまう。この場合、エンジンルーム12内で加熱された高温の空気が、排出口22から流入して導風ダクト20内を逆流することによってラジエータ14の近傍に案内されるおそれがある。こうした現象の発生は、ラジエータ14の冷却効率の低下を招くことになるために好ましくない。
この点、車両10では、導風ダクト20の導入口21が前後方向において冷却ファン15とオーバーラップする位置において開口している。そのため、車両10が停止されて走行風が無いときであっても、導風ダクト20の内部に冷却ファン15の回転駆動によって生成される空気の流れが流入するようになり、導風ダクト20内における空気の逆流が抑えられるようになる。これにより、エンジンルーム12内の高温の空気が導風ダクト20内を逆流してラジエータ14の近傍に案内されることが抑えられるため、そうした空気の逆流に起因するラジエータ14の冷却効率の低下を抑えることができる。
また、車両10の冠水路走行時にフロントグリル13を介してエンジンルーム12内に水が流入した場合や、雨天走行時にエンジンルーム12内において水が上方に巻き上げられた場合に、エンジンルーム12内において水が飛散することがある。こうした場合に、エンジン11周辺に配置された電気系部品(例えばオルタネータ)が水を被るようなことがあると、電気系部品の信頼性の低下を招いてしまう。車両10では、導風ダクト20がエンジン11やその周辺の電気系部品(例えば、オルタネータ16[図1])の前方および上方を覆う形状で延びている。そのため、この導風ダクト20により、エンジンルーム12内において水が飛散する場合であっても、その水をエンジン11周辺の電気系部品が被ることを抑えることができる。また、導風ダクト20がエンジン11の前方および上方を覆う形状であることから、導風ダクト20をエンジン11の周囲を覆う意匠カバーとして用いることもできる。
さらに、導風ダクト20には導風板25,26,27が設けられており、これら導風板25,26,27は導風ダクト20内の空気の流れを整える整流効果を発揮する。前方通路部23および上方通路部24の前方部分24Aでは、その延設方向に沿って延びる形状の導風板25,26,27による整流効果によって、空気の流れが前方通路部23や上方通路部24の前方部分24Aの延設方向に沿って後方に案内される。そのため、導入口21から導風ダクト20に流入した空気を後方側に効率よく案内することができる。また、上方通路部24の後方部分24Bでは、車両10の幅方向における互いの距離が後方側に向かうほど徐々に大きくなる形状の導風板26,27による整流効果によって、後方側に向かうほど広範囲に広がるように空気の流れが案内される。そのため、導風ダクト20の排出口22から広範囲に渡って空気を排出することができ、エンジンルーム12後部の広い範囲を冷却することができる。
また、導風ダクト20の内部に設けられた導風板25,26,27は、導風ダクト20を補強する補強部材としても機能するため、導風板を有していないものと比較して、導風ダクト20の強度が高くなる。
なお、導風ダクト20は、上壁29および底壁28の幅方向における両端部において上壁29の端部と底壁28の端部との間を塞ぐ形状で延びる一対の壁部(側壁30[図3参照])を有している。そのため、導風ダクト20の内部を通過する空気を、導風ダクト20の幅方向の端部から外部に漏らすことなく、エンジンルーム12後部に効率良く案内することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、以下に記載する効果が得られる。
(1)車両10の走行時における空気抵抗の増加を抑えつつエンジンルーム12後部を好適に冷却することができる。
(1)車両10の走行時における空気抵抗の増加を抑えつつエンジンルーム12後部を好適に冷却することができる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・上記実施形態の導風ダクト20は、熱交換器としてラジエータ14に代えて、冷房装置のコンデンサが設けられた車両にも適用することができる。また、熱交換器としてラジエータ14と冷房装置のコンデンサとが設けられた車両にも、上記実施形態の導風ダクト20は適用可能である。
・上記実施形態の導風ダクト20は、熱交換器としてラジエータ14に代えて、冷房装置のコンデンサが設けられた車両にも適用することができる。また、熱交換器としてラジエータ14と冷房装置のコンデンサとが設けられた車両にも、上記実施形態の導風ダクト20は適用可能である。
・導風板の設置数や形状は、導風ダクトの形状に合わせて、任意に変更することができる。
・導風ダクト20の導風板25,26,27を省略してもよい。こうした構成によっても、車両10の走行時には走行風の一部を、また車両10の停止時や低速走行時には冷却ファン15によって生成された空気の流れの一部を、導風ダクトによってエンジン11を迂回するようにエンジンルーム12後部に案内することができる。
・導風ダクト20の導風板25,26,27を省略してもよい。こうした構成によっても、車両10の走行時には走行風の一部を、また車両10の停止時や低速走行時には冷却ファン15によって生成された空気の流れの一部を、導風ダクトによってエンジン11を迂回するようにエンジンルーム12後部に案内することができる。
・導風ダクト20の形状は、例えばエンジン11の側方(あるいは下方)を迂回して後方に向けて延びる形状にしたり、上方通路部24の全体を幅方向における長さがさほど変化しない形状にしたりするなど、任意に変更することができる。要は、エンジン11を迂回して後方に向けて延びるとともに、冷却ファン15とエンジン11との間の、前後方向において冷却ファン15とオーバーラップする位置で、前方に向けて導入口21が開口する形状であればよい。
・導風ダクトを複数の部材を組み合わせることによって構成するようにしてもよい。そうした導風ダクトが設けられた車両の一例を図5および図6に示す。図5および図6に示すように、この車両は、一対の側壁41とそれら側壁41のエンジン11側の端部を繋ぐ形状の底壁43とからなる断面略コの字形状のダクト部材44を有している。ダクト部材44の一方の端部44Aは冷却ファン15とエンジン11との間の前後方向において同冷却ファン15とオーバーラップする位置に配置されており、ダクト部材44の他方の端部44Bはエンジン11よりも上方側の位置に配置されている。ダクト部材44は、端部44Aを始点に上方に向けて延びる形状の前方ダクト部45と、前方ダクト部45の上端を始点に後方に向けて端部44Bまで延びる形状の上方ダクト部46とを有している。そして、この車両では、ダクト部材44の一対の側壁30と底壁28とボンネット17の下面とによって囲まれる部分が、空気が通過する経路になる。すなわち、この車両では、ダクト部材44と、ボンネット17とによって導風ダクト40が構成されている。また、前方ダクト部45における端部44A側の部分が導風ダクト40内に空気を導入する導入口47になっており、上方ダクト部46における端部44Bが導風ダクト40内の空気を外部に排出する排出口48になっている。こうした導風ダクト40によっても、前記実施形態の導風ダクト20による作用効果に準じた作用効果を得ることができる。また、導風ダクト40のダクト部材44に導風板を設けるようにすれば、前記実施形態の導風板25,26,27による作用効果に準じた作用効果を得ることもできる。
10…車両、11…エンジン、12…エンジンルーム、13…フロントグリル、14…ラジエータ、15…冷却ファン、16…オルタネータ、17…ボンネット、20…導風ダクト、21…導入口、22…排出口、23…前方通路部、24…上方通路部、24A…前方部分、24B…後方部分、25,26,27…導風板、28…底壁、29…上壁、30…側壁、40…導風ダクト、41…側壁、43…底壁、44…ダクト部材、44A,44B…端部、45…前方ダクト部、46…上方ダクト部、47…導入口、48…排出口。
Claims (1)
- 車両の前端に設けられてエンジンルーム内に空気を取り込むフロントグリルと、
前記エンジンルーム内における前記フロントグリルよりも車両後方側において同フロントグリルと隣り合う位置に設けられた熱交換器と、
前記熱交換器における車両後方側の部分に取り付けられており、車両後方に向けて送風する冷却ファンと、
前記エンジンルーム内における前記冷却ファンよりも車両後方側に載置されたエンジンと、
前記エンジンルーム内に配置されており、前記エンジンを迂回して車両後方に向けて延びるとともに、前記冷却ファンと前記エンジンとの間の、車両前後方向において前記冷却ファンとオーバーラップする位置で、車両前方に向けて導入口が開口する形状の導風ダクトと
を備える車両。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015183287A JP2017056838A (ja) | 2015-09-16 | 2015-09-16 | 車両 |
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JP (1) | JP2017056838A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019043498A (ja) * | 2017-09-07 | 2019-03-22 | トヨタ自動車株式会社 | エンジンカバー |
JP2020164059A (ja) * | 2019-03-29 | 2020-10-08 | ダイハツ工業株式会社 | 自動車 |
-
2015
- 2015-09-16 JP JP2015183287A patent/JP2017056838A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2019043498A (ja) * | 2017-09-07 | 2019-03-22 | トヨタ自動車株式会社 | エンジンカバー |
JP2020164059A (ja) * | 2019-03-29 | 2020-10-08 | ダイハツ工業株式会社 | 自動車 |
JP7231458B2 (ja) | 2019-03-29 | 2023-03-01 | ダイハツ工業株式会社 | 自動車 |
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