JP2017056448A - 電解水生成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】組立が容易で給水、排水の圧力損失の小さい電解セル、およびこれを備える電解水生成装置を提供する。【解決手段】実施形態によれば、電解水生成装置は、電極室および電解液室を有する電解槽11を備えている。電解槽は、電解液室を有する第1筐体と、電極室を有し、第1筐体に隣接して配置された第2筐体と、第1筐体と第2筐体との間に配置されたシール部材と、シール部材を圧縮する方向に第1筐体および第2筐体の少なくとも一方を押圧する押圧部材70と、を備えている。【選択図】図1
Description
ここで述べる実施形態は、電解水生成装置に関する。
電解により次亜塩素酸水やアルカリイオン水などの電解水を生成する電解水生成装置が知られている。このような電解水生成装置は、電極が設けられた電極室および電解液を収容する電解液室を有する電解槽(電解セル)を備え、電極室に水を送水し、電解液室に電解液を流して電解水を生成する。
電解槽は、電極室形成容器(筐体)、電解液室形成容器(筐体)、板状の電極を並べて配置し、これらの周辺部をボルト、ナットで互いに締結して固定する構成を用いている。また、部材間の接合部にシール材が挟まれ、水漏れあるいは液漏れを防止している。
上記のような電解水生成装置において、電解槽の構成部材が合成樹脂によって形成されている場合、樹脂部材の応力緩和、クリープにより、部材間の締結力およびシール材の圧縮力が弱まり、シール性が低下することが考えられる。また、排水詰まり等に起因して、電解槽内の水圧が上昇した場合も、シール材のシール性が低下し、水漏れを生じる可能性がある。
本実施形態の課題は、接合部のシール性が向上し、信頼性の高い電解水生成装置を提供することにある。
実施形態によれば、電解水生成装置は、電極が設けられた電極室および電解液を収容する電解液室を有する電解槽を備えている。前記電解槽は、前記電解液室を有する第1筐体と、前記電極室を有し、前記第1筐体に隣接して配置された第2筐体と、前記第1筐体と第2筐体との間に配置されたシール部材と、前記シール部材を圧縮する方向に前記第1筐体および第2筐体の少なくとも一方を押圧する押圧部材であって、前記電解槽内の水圧に応じて押圧力が変動する押圧部材と、を備えている。
以下に、図面を参照しながら、種々の実施形態について説明する。なお、実施形態を通して共通の構成には同一の符号を付すものとし、重複する説明は省略する。また、各図は実施形態とその理解を促すための模式図であり、その形状や寸法、比などは実際の装置と異なる個所があるが、これらは以下の説明と公知の技術を参酌して適宜、設計変更することができる。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る電解水生成装置全体の構成を概略的に示す図である。電解水生成装置10は、例えば、塩水を電解することで陽極側に次亜塩素酸水、陰極側に水酸化ナトリウム水を生成する装置である。次亜塩素酸水は各種消毒などに用いられ、水酸化ナトリウム水は各種洗浄などに用いられる。
図1は、第1の実施形態に係る電解水生成装置全体の構成を概略的に示す図である。電解水生成装置10は、例えば、塩水を電解することで陽極側に次亜塩素酸水、陰極側に水酸化ナトリウム水を生成する装置である。次亜塩素酸水は各種消毒などに用いられ、水酸化ナトリウム水は各種洗浄などに用いられる。
図1に示すように、電解水生成装置10は、電解セルを構成する、いわゆる3室型の電解槽(電解容器)11を備えている。本実施形態では、電解槽11は、ほぼ円筒形状に形成されている。電解槽11の内部は、陰イオン交換膜(第1隔膜)16aよび陽イオン交換膜(第2隔膜)16bにより、電解液室15aと、電解液室15aの両側に位置する陽極室(第1電極室)15bおよび陰極室(第2電極室)15cとに仕切られている。本実施形態において、電解液室15a、陽極室15b、および陰極室15cは、それぞれ横断面が扇状に形成され、円周方向に並んで配置されている。本実施形態によれば、陽極室15bと陰極室15cとの間に後述する押圧部材70が挟まれている。この押圧部材70は、中空に形成され、内部に流体を充填可能な充填室(充填空間)70aを有している。
陽極室15b内に陽極(第1電極)18aが設けられ、陰イオン交換膜16aに対向している。陰極室15c内に陰極(第2電極)18bが設けられ、陽イオン交換膜16bに対向している。陽極18aおよび陰極18bは、ほぼ等しい大きさの矩形板状に形成され、電解液室15aを挟んで、互いに対向している。
電解水生成装置10は、電解槽11の電解液室15aに電解液、例えば、塩水を供給する電解液供給部19と、陽極室15b、陰極室15c、および押圧部材70の充填空間70aに電解原水、例えば、水を所定の水圧で供給する給水部21と、陽極18aおよび陰極18bに正電圧および負電圧をそれぞれ印加する電源23と、電源等を制御するコントローラ24と、を備えている。
電解液供給部19は、飽和食塩水を生成する塩水タンク25と、塩水タンク25から電解液室15aの上部に塩水を導く供給配管19aと、供給配管19a中に設けられた送液ポンプ26と、電解液室15a内を流れた塩水を電解液室15aの上部から塩水タンク25に送る循環配管19bと、循環配管19bに設けられた流量調整弁(絞り弁)28aと、を備えている。
給水部21は、水を供給する図示しない給水源(水道栓、給水設備)と、給水源から陽極室15bの上部、陰極室15cの上部、および充填空間70aに水を導く給水配管21aと、給水配管21aの上流部に設けられた流量調整弁(絞り弁)28bと、陽極室15bで生成された酸性水(陽極生成物質)を陽極室15bの上部から排水する第1排水配管21bと、陰極室15cで生成されたアルカリ性水(陰極生成物質)を陰極室15cの上部から排水する第2排水配管21cと、第1排水配管21bに設けられた流量調整弁(絞り弁)28dと、第2排水配管21cに設けられた流量調整弁(絞り弁)28cと、を備えている。
上記のように構成された電解水生成装置10により、塩水を電解して酸性水(次亜塩素酸および塩酸)とアルカリ性水(水酸化ナトリウム水溶液)を生成する動作について説明する。
図1に示すように、送液ポンプ26を作動させ、電解槽11の電解液室15aに塩水を供給するとともに、陽極室15b、陰極室15c、充填空間70aに所定の水圧で水を給水する。同時に、電源23から正電圧および負電圧(電解電流)を陽極18aおよび陰極18bにそれぞれ印加する。電解液室15aへ流入した塩水中において電離しているナトリウムイオンは、陰極18bに引き寄せられ、陽イオン交換膜16bを通過して、陰極室15cへ流入する。そして、陰極室15cにおいて、陰極18bで水が分解され水素ガスを生じるとともに水酸化ナトリウム水溶液を得る。このようにして生成された水酸化ナトリウム水溶液および水素ガスは、陰極室15cから第2排水配管21cに流出し、第2排水配管21cを通って排出される。
図1に示すように、送液ポンプ26を作動させ、電解槽11の電解液室15aに塩水を供給するとともに、陽極室15b、陰極室15c、充填空間70aに所定の水圧で水を給水する。同時に、電源23から正電圧および負電圧(電解電流)を陽極18aおよび陰極18bにそれぞれ印加する。電解液室15aへ流入した塩水中において電離しているナトリウムイオンは、陰極18bに引き寄せられ、陽イオン交換膜16bを通過して、陰極室15cへ流入する。そして、陰極室15cにおいて、陰極18bで水が分解され水素ガスを生じるとともに水酸化ナトリウム水溶液を得る。このようにして生成された水酸化ナトリウム水溶液および水素ガスは、陰極室15cから第2排水配管21cに流出し、第2排水配管21cを通って排出される。
また、電解液室15a内の塩水中に電離している塩素イオンは、陽極18aに引き寄せられ、陰イオン交換膜16aを通過して、陽極室15bへ流入する。そして、陽極18aにて塩素イオンが還元され塩素ガスが発生する。発生した塩素ガスは陽極室15b内で水と反応して次亜塩素酸水と塩酸を生じる。このようにして生成された酸性水(次亜塩素酸水および塩酸)は、陽極室15bから第1排水配管21bを通って排水される。生成された陽極水(次亜塩素酸水)と陰極水(水酸化ナトリウム水)は、別々に排水して図示しないタンクなどに貯水して活用する。
次に、電解槽(電解容器)11の一構成例を詳細に説明する。図2は、電解槽の斜視図、図3は電解槽の分解斜視図、図4は図2の線A−Aに沿った電解槽の横断面図である。
図2および図3に示すように、電解槽11は、電解液室15aを形成した第1筐体30、陽極室15bを形成する第2筐体32、および陰極室15cを形成する第3筐体34を有し、これらの筐体は、有底の円筒状の外ケース36内に収納され、円弧状に並んだ状態に保持されている。第1、第2、第3筐体30、32、34、および外ケース36は、例えば、合成樹脂により形成されている。なお、外ケース36は金属を含む材料でもよい。
図2および図3に示すように、電解槽11は、電解液室15aを形成した第1筐体30、陽極室15bを形成する第2筐体32、および陰極室15cを形成する第3筐体34を有し、これらの筐体は、有底の円筒状の外ケース36内に収納され、円弧状に並んだ状態に保持されている。第1、第2、第3筐体30、32、34、および外ケース36は、例えば、合成樹脂により形成されている。なお、外ケース36は金属を含む材料でもよい。
第1筐体30は、横断面がほぼ扇形の筒状に形成され、所定の角度で屈曲して繋がった一対の矩形状の側壁と、これら側壁に繋がる円弧状の周壁と、それぞれ扇形の上端壁および下端壁と、を有し、これらの壁部により電解液室15aを規定している。一対の側壁には、それぞれ細長い矩形状の開口31a、31bが形成され、電解液室15aに開口している。上端壁には、それぞれ電解液室15aに連通する第1流入継手管33aおよび第1流出継手管33bが形成され、それぞれ上端壁から上方に延出している。更に、第1筐体30の一対の側壁が合わさる部分に、すなわち、扇形の頂点に当たる部分に、一対のヒンジ35aが設けられている。一対のヒンジ35aは、それぞれ第1筐体30の軸方向(すなわち第1筐体30の長手方向)に沿って延びているとともに、軸方向に沿って互いに離間している。
第2筐体32は、横断面がほぼ扇形の筒状に形成され、所定の角度で屈曲して繋がった一対の矩形状の側壁と、これら側壁に繋がる円弧状の周壁と、それぞれ扇形状の上端壁および下端壁と、を有し、これらの壁部により陽極室15bを規定している。一方の側壁には、細長い矩形状の開口37が形成され、陽極室15bに開口している。上端壁には、それぞれ陽極室15bに連通する第2流入継手管38aおよび第2流出継手管38bが形成され、それぞれ上端壁から上方に延出している。第2筐体32の一対の側壁が合わさる部分に、すなわち、扇形の頂点に当たる部分に、一対のヒンジ35bが設けられている。一対のヒンジ35bは、それぞれ第2筐体32の軸方向(すなわち第2筐体32の長手方向)に沿って延びているとともに、第1筐体30の一対のヒンジ35bに対して軸方向にずれて設けられている。
第1筐体30に対して、第2筐体32は、開口37が第1筐体30の一方の開口31aと対向する向きで配置されている。
第1筐体30に対して、第2筐体32は、開口37が第1筐体30の一方の開口31aと対向する向きで配置されている。
第3筐体34は、横断面がほぼ扇形の筒状に形成され、所定の角度で屈曲して繋がった一対の矩形状の側壁と、これら側壁に繋がる円弧状の周壁と、それぞれ扇形状の上端壁および下端壁と、を有し、これらの壁部により陰極室15cを規定している。一方の側壁には、細長い矩形状の開口40が形成され、陰極室15cに開口している。上端壁には、それぞれ陰極室15cに連通する第3流入継手管42aおよび第3流出継手管42bが形成され、それぞれ上端壁から上方に延出している。第3筐体34の一対の側壁が合わさる部分に、すなわち、扇形の頂点に当たる部分に、一対のヒンジ35cが設けられている。一対のヒンジ35cは、それぞれ第3筐体30の軸方向(すなわち第3筐体30の長手方向)に沿って延びているとともに、第1筐体30および第2筐体32のヒンジ35a、35bに対して軸方向にずれて設けられている。
第1筐体30に対して、第3筐体34は、開口40が第1筐体30の他方の開口31bと対向する向きで配置されている。このように、第1筐体30、第2筐体32、第3筐体34は、第1筐体30を間に挟んだ状態で、円周方向に並んで配置されている。また、第1ないし第3筐体30、32、34のヒンジ35a、35b、35cに枢軸44が挿通されている。これにより、第1、第2、第3筐体30、32、34は互いに連結され、全体でほぼ円筒形状を成している。また、第2筐体32および第3筐体34は、第1筐体30に対して、枢軸44の周りで回動可能に、すなわち、円周方向に沿って回動可能に、第1筐体30に連結されている。
図3および図4に示すように、第1筐体30と第2筐体32との間に細長い矩形状の陰イオン交換膜16aが配置され、第1筐体30の開口31aおよび第2筐体32の開口37に対向し、電解液室15aと陽極室15bを隔てている。細長い矩形板状の陽極18aは、陰イオン交換膜16aと第2筐体32との間に配置され、開口37を介して陽極室15bに対面しているとともに陰イオン交換膜16aに近接対向している。陽極18aは、第2筐体32の上方に突出する接続端子17aを一体に有している。陽極18aの周縁部と第2筐体32との間、および陰イオン交換膜16aの周縁部と第1筐体30との間に、それぞれ矩形枠状のシール部材46aが挟持されている。これらのシール部材46aにより、第1筐体30と第2筐体32と間の接合部を液密にシールしている。
第1筐体30と第3筐体34との間に細長い矩形状の陽イオン交換膜16bが配置され、第1筐体30の開口31bおよび第3筐体34の開口40に対向し、電解液室15aと陰極室15cを隔てている。細長い矩形板状の陰極18bは、陽イオン交換膜16bと第3筐体34との間に配置され、開口40を介して陰極室15cに対面しているとともに陽イオン交換膜16bに近接対向している。陰極18bは、第3筐体34の上方に突出する接続端子17bを一体に有している。陰極18bの周縁部と第3筐体34との間、および陽イオン交換膜16bの周縁部と第1筐体30との間に、それぞれ矩形枠状のシール部材46bが挟持されている。これらのシール部材46bにより、第1筐体30と第3筐体34と間の接合部を液密にシールしている。
上記のように構成され互いに連結された第1、第2、第3筐体30、32、34は、有底の円筒形状の外ケース36内に収容されている。第1、第2、第3筐体30、32、34の周壁は、外ケース36の内周面に当接し、また、各筐体の下端壁は外ケース36の底面に当接している。これにより、第1、第2、第3筐体30、32、34は、外周面および底面が外ケース36により覆われ、互いに連結されてほぼ円筒形状を形成した状態に保持され、更に、隣合う筐体間に電極およびイオン交換膜を挟持した状態に保持されている。また、第1、第2、第3筐体30、32、34の上端壁は、外ケース36の上端開口36a内に面一に位置している。なお、第1、第2、第3筐体30、32、34の上端壁は外ケース36の上端開口36a内に面一に位置しなくてもよい。第1〜第3流入継手管33a、38a、42a、第1〜第3流出継手管33b、38b、42b、および一対の接続端子17a、17bは、外ケース36の上方に延出している。
電解槽11は、前記シール部材46a、46bを圧縮する方向に第2筐体32および第3筐体34を押圧する押圧部材70を更に備えている。本実施形態では、押圧部材70として、例えば、ゴム等の弾性材料で形成された偏平な矩形状箱状、かつ、内部に充填空間70aを有する袋状あるいは中空の押圧パッド(押圧タンク)を用いている。押圧部材(押圧パッド)70は、例えば、第2筐体32の側壁とほぼ等しいサイズに形成されている。押圧パッド70は、充填空間70aに連通する注入継手管70bを一体に有し、この注入継手管70bは、押圧パッド70の上端縁から突出している。図2ないし図4に示すように、押圧パッド70は、第2筐体32の側壁と第3筐体34の側壁との間に配置され、第2筐体32および第3筐体34に密着している。注入継手管70bは、外ケース36の上端開口から上方に延出している。
上記のように構成された電解槽11の第1流入継手管33aおよび第1流出継手管33bに電解液供給部19の供給配管19aおよび循環配管19bがそれぞれ接続される。また、電解槽11の第2流入継手管38a、第3流入継手管42aおよび押圧パッド70の注入継手管70bに給水部21の給水配管21aがそれぞれ接続される。更に、電解槽11の第2流出継手管38bおよび第3流出継手管42bに第1排水配管21bおよび第2排水配管21cがそれぞれ接続される。
電解動作時において、給水部21から陽極室15bおよび陰極室15cに所定の水圧で給水される。同時に、給水部21から押圧パッド70の充填空間70aに所定の水圧で給水され、充填空間70aに水が充填される。押圧パッド70は充填された水の水圧で膨張し、図4に矢印で示すように、第2筐体32および第3筐体34を第1筐体30に向けて押圧する。これにより、第1筐体30と第2筐体32との間に挟持されたシール部材46aを圧縮方向に押圧し、同時に、第1筐体30と第3筐体34との間に挟持されたシール部材46bを圧縮方向に押圧し、シール部材46a、46bによるシール性を高く維持することができる。
押圧パッド70の充填空間70aは、陽極室15bおよび陰極室15cと共通の給水部21から給水を受けている。そのため、充填空間70a内の水圧は、陽極室15b内あるいは陰極室15c内の水圧に一致し、また、陽極室15b内あるいは陰極室15c内の水圧の変動に連動して変動する。排水詰まり等により電解槽11内の水圧、例えば、陽極室15b内あるいは陰極室15c内の水圧が上昇した場合、シール部材46a、46bのシール性が低下するが、上記水圧の上昇に連動して、押圧パッド70の充填空間70aに充填された水の水圧も上昇する。そのため、押圧パッド70は一層、膨張し、より大きな押圧力で第2筐体32および第3筐体34を押圧する。従って、筐体間に挟持されたシール部材46a、46bをより大きな押圧力で圧縮し、シール部材のシール性低下を抑制することができる。これにより、電解槽11内の水圧が上昇した場合でも、シール部材46a、46bにより接合部を確実にシールし、水漏れ、液漏れを防止することができる。
更に、本実施形態によれば、電解槽11の第2筐体32および第3筐体34は、枢軸44の周りで回動可能に支持されている。そのため、図4に矢印で示すように、押圧パッド70の押圧力は、第2筐体32および第3筐体34に対して円周方向に作用し、第2筐体32および第3筐体34を効率よく押圧する。また、押圧パッド70の押圧力が外ケース36に作用せず、外ケース36に負荷が掛からない。
以上のように構成された第1の実施形態によれば、電解槽を構成する複数の構成部材間に押圧部材を配置し、押圧部材の押圧力を電解槽内の水圧に応じて可変とすることにより、シール部材を電解槽内の水圧に応じて圧縮方向に押圧し、接合部のシール性を向上することができる。これにより、水漏れ、液漏れを確実に防止し、信頼性の高い電解槽および電解水形成装置が得られる。
上述した第1の実施形態では、給水部を押圧パッドに接続し、押圧パッドの充填空間に水を供給して押圧パッドを膨張させる構成としたが、これに限らず、押圧パッドを電解液供給部に接続し、押圧パッドの充填空間に電解液を供給して押圧パッドを膨張させる構成としてもよい。この場合、電解液室内の水圧に応じて、押圧パッドの押圧力が変動する。
次に、他の実施形態に係る電解水生成装置について説明する。以下に説明する他の実施形態において、前述した第1の実施形態と同一の部分には、同一の参照符号を付してその詳細な説明を省略し、第1の実施形態と異なる部分を中心に詳しく説明する。
(第2の実施形態)
図5は、第2の実施形態に係る電解水生成装置全体を概略的に示す図、図6は、電解槽の斜視図、図7は電解槽の分解斜視図、図8は図6の線A−Aに沿った電解槽の横断面図、図9は、シール部材を含む電解槽の接合部を概略的に示す断面図、図10は、シール部材を拡大して示す断面図である。
図5は、第2の実施形態に係る電解水生成装置全体を概略的に示す図、図6は、電解槽の斜視図、図7は電解槽の分解斜視図、図8は図6の線A−Aに沿った電解槽の横断面図、図9は、シール部材を含む電解槽の接合部を概略的に示す断面図、図10は、シール部材を拡大して示す断面図である。
第2の実施形態では、電解槽11のシール部材46a、46bをそれぞれ押圧部材として構成している。また、給水部の給水配管をシール部材46a、46bに接続し、給水部から各シール部材の充填空間に給水する構成としている。
図7、図8、および図9に示すように、それぞれ矩形枠状に形成されたシール部材46aは、陽極18aの周縁部と第2筐体32との間、および陰イオン交換膜16aの周縁部と第1筐体30との間に、それぞれ挟持されている。これらのシール部材46aにより、第1筐体30と第2筐体32と間の接合部を液密にシールしている。
それぞれ矩形枠状に形成されたシール部材46bは、陰極18bの周縁部と第3筐体34との間、および陽イオン交換膜16bの周縁部と第1筐体30との間に、それぞれ挟持されている。これらのシール部材46bにより、第1筐体30と第2筐体32と間の接合部を液密にシールしている。
図6および図7に示すように、シール部材46aは、例えば、その上端部から突出した注入継手管47aを一体に有している。シール部材46bは、例えば、その上端部から突出した注入継手管47bを一体に有している。これらの注入継手管47a、47bは、外ケース36の上端開口36aから上方に延出している。そして、図5に示すように、4つの注入継手管47a、47bに、それぞれ給水部21の給水配管21aが接続され、給水部21から各シール部材46a,46bの充填空間に所定の水圧で給水可能としている。
図7および図8に示すように、第2筐体32、第1筐体30、および第3筐体34は、外ケース36内において、円弧状に並んで配置および保持され、第2筐体32の側壁と第3筐体34の側壁とが隙間なく対向当接するように形成されている。
図7および図8に示すように、第2筐体32、第1筐体30、および第3筐体34は、外ケース36内において、円弧状に並んで配置および保持され、第2筐体32の側壁と第3筐体34の側壁とが隙間なく対向当接するように形成されている。
シール部材46a、46bは、同一の構成を有している。ここでは、シール部材46aを代表して、その構成を詳細に説明する。
図9および図10(a)に示すように、シール部材46aは、矩形枠状に連続して延びる中空のチューブで構成された本体50aと、本体50aを間に挟んで本体50aの両側に設けられた一対の矩形枠状のスペーサ50b、50cと、を有し、ゴム等の弾性材料により一体に形成されている。加圧前の状態において、各スペーサ50a、50bは、本体50aの外径よりも大きい幅(高さ)Wを有し、それぞれ本体50aの外周を越えて上下に突出している。本体50a内の空間は、充填空間(流路)70aを形成している。充填空間70aは、シール部材46aの注入継手管47aに連通している。
図9および図10(a)に示すように、シール部材46aは、矩形枠状に連続して延びる中空のチューブで構成された本体50aと、本体50aを間に挟んで本体50aの両側に設けられた一対の矩形枠状のスペーサ50b、50cと、を有し、ゴム等の弾性材料により一体に形成されている。加圧前の状態において、各スペーサ50a、50bは、本体50aの外径よりも大きい幅(高さ)Wを有し、それぞれ本体50aの外周を越えて上下に突出している。本体50a内の空間は、充填空間(流路)70aを形成している。充填空間70aは、シール部材46aの注入継手管47aに連通している。
シール部材46aを電解槽11の構成部材間に挟持した状態において、例えば、第1筐体30と陰イオン交換膜16aの周縁部との間に挟持した状態において、スペーサ50b、50cの各々が第1筐体30と陰イオン交換膜16aとに挟まれて圧縮され、第1筐体30および陰イオン交換膜16aに密着する。これにより、シール部材46aは接合部を液密にシールしている。また、本体50aの外周面は、僅かな隙間をおいて、第1筐体30および陰イオン交換膜16aに対向している。これにより、本体50aは、潰れることなく、内部の充填空間70aを維持している。
シール部材46aの注入継手管47aに給水部21の給水配管21aが接続されている。これにより、電解水生成装置10の電解動作時、給水部21からシール部材46aの充填空間70aに所定の水圧で給水され、充填空間70aに水が充填される。本体50aは水圧で僅かに膨張し、スペーサ50b、50cを第1筐体30および陰イオン交換膜16aに向けて押圧する。これにより、第1筐体30と陰イオン交換膜16aとの間に挟持されたスペーサ50b、50cは圧縮方向に押圧され、シール部材46aによるシール性を高く維持することができる。
シール部材46aの充填空間70aは、陽極室15bおよび陰極室15cと共通の給水部21から給水を受けている。そのため、充填空間70a内の水圧は、陽極室15b内あるいは陰極室15c内の水圧に一致し、また、陽極室15b内あるいは陰極室15c内の水圧の変動に連動して変動する。排水詰まり等により電解槽11内の水圧、例えば、陽極室15b内あるいは陰極室15c内の水圧が上昇した場合、これに連動して、シール部材46aの充填空間70aに充填された水の水圧も上昇する。この場合、図10(b)に示すように、シール部材46aの本体50aは水圧により膨張し、第1筐体30および陰イオン交換膜に押し付けられ、第1筐体30および陰イオン交換膜に密着する。これにより、シール部材46aをより大きな押圧力で圧縮することができ、シール部材46aのシール性が向上する。従って、電解槽11内の水圧が上昇した場合でも、シール部材46aのシール性低下を抑制し、シール部材46aにより接合部を確実にシールすることができ、水漏れ、液漏れを防止することができる。
シール部材46bは、上述したシール部材46aと同一に構成され、シール部材46aと同様の機能を有している。第2の実施形態において、電解水生成装置10の他の構成は、前述した第1の実施形態に係る電解水生成装置と同一である。
以上のように構成された第2の実施形態によれば、電解槽11を構成する複数の構成部材間にシール部材を兼ねた押圧部材を配置し、押圧部材の押圧力を電解槽内の水圧に応じて可変とすることにより、シール部材を電解槽内の水圧に応じて圧縮方向に押圧し、接合部のシール性を向上することができる。これにより、水漏れ、液漏れを確実に防止し、信頼性の高い電解槽および電解水形成装置が得られる。
第2の実施形態において、シール部材は、一対のスペーサを有する構成としているが、これに限らず、図11に示す変形例のように、チューブからなる本体50aと単一のスペーサ50bとを有する構成としてもよい。また、第2の実施形態においても、シール部材の本体50aを電解液供給部に接続し、本体の充填空間70aに電解液を供給して本体50aを膨張させる構成としてもよい。この場合、電解液室内の水圧に応じて、押圧パッドの押圧力が変動する。
(第3の実施形態)
図12は、第3の実施形態に係る電解水生成装置全体を概略的に示す図、図13は、電解槽および押圧部材を示す斜視図、図14は電解槽の分解斜視図である。
第3の実施形態では、電解水生成装置10は、矩形箱状に形成された電解槽11を用いている。図12に概略的に示すように、電解水生成装置10は、いわゆる3室型の電解槽11を備えている。電解槽11は、偏平な矩形箱状に形成され、その内部は、陰イオン交換膜(第1隔膜)16および陽イオン交換膜(第2隔膜)18により、電解液室15aと、電解液室15aの両側に位置する陽極室15bおよび陰極室15cとに仕切られている。陽極室15b内に陽極18aが設けられ、陰イオン交換膜16に対向している。陰極室15c内に陰極20が設けられ、陽イオン交換膜18に対向している。陽極18aおよび陰極20は、ほぼ等しい大きさの矩形板状に形成され、電解液室15aを挟んで、互いに対向している。電解槽11は、対向する両側面をそれぞれ覆う2枚のカバーパネル54a、54bと、一方のカバーパネル54aと電解槽の筐体との間に挟持された後述の押圧部材70と、を備えている。
図12は、第3の実施形態に係る電解水生成装置全体を概略的に示す図、図13は、電解槽および押圧部材を示す斜視図、図14は電解槽の分解斜視図である。
第3の実施形態では、電解水生成装置10は、矩形箱状に形成された電解槽11を用いている。図12に概略的に示すように、電解水生成装置10は、いわゆる3室型の電解槽11を備えている。電解槽11は、偏平な矩形箱状に形成され、その内部は、陰イオン交換膜(第1隔膜)16および陽イオン交換膜(第2隔膜)18により、電解液室15aと、電解液室15aの両側に位置する陽極室15bおよび陰極室15cとに仕切られている。陽極室15b内に陽極18aが設けられ、陰イオン交換膜16に対向している。陰極室15c内に陰極20が設けられ、陽イオン交換膜18に対向している。陽極18aおよび陰極20は、ほぼ等しい大きさの矩形板状に形成され、電解液室15aを挟んで、互いに対向している。電解槽11は、対向する両側面をそれぞれ覆う2枚のカバーパネル54a、54bと、一方のカバーパネル54aと電解槽の筐体との間に挟持された後述の押圧部材70と、を備えている。
電解水生成装置10は、電解槽11の電解液室15aに電解液、例えば、飽和塩水を供給する電解液供給部19と、陽極室15b、陰極室15c、および押圧部材70の充填空間70aに電解原水、例えば、水を供給する給水部21と、陽極18aおよび陰極20に正電圧および負電圧をそれぞれ印加する電源23と、電源23等を制御するコントローラ24と、を備えている。
給水部21は、水を供給する図示しない給水源と、給水源から陽極室15bの下部、陰極室15cの下部、および押圧部材70の充填空間70aに水を導く給水配管21aと、陽極室15bを流れた水を陽極室15bの上部から排出する第1排水配管21bと、陰極室15cを流れた水を陰極室15cの上部から排出する第2排水配管21cと、を備えている。
電解水生成装置10の他の構成は、前述した第1の実施形態に係る電解水生成装置と同一である。
電解水生成装置10の他の構成は、前述した第1の実施形態に係る電解水生成装置と同一である。
次に、電解槽11の構成をより詳細に説明する。
図13および図14に示すように、電解槽11は、隔壁として機能する矩形枠状の第1筐体30と、第1筐体30とほぼ等しい外径寸法を有し第1筐体30の一側面を覆う矩形板状の第2筐体32と、第1筐体30とほぼ等しい外径寸法を有し第1筐体30の他側面を覆う矩形板状の第3筐体34と、を有している。第1筐体30は、その内周面により電解液室15aを形成している。第1筐体30の側壁下端に、電解液室15aに連通する第1流入口60aが形成され、側壁上端に電解液室15aに連通する第1流出口60bが設けられている。これら第1流入口60aおよび第1流出口60bに供給配管19aおよび循環配管19bがそれぞれ接続される。
図13および図14に示すように、電解槽11は、隔壁として機能する矩形枠状の第1筐体30と、第1筐体30とほぼ等しい外径寸法を有し第1筐体30の一側面を覆う矩形板状の第2筐体32と、第1筐体30とほぼ等しい外径寸法を有し第1筐体30の他側面を覆う矩形板状の第3筐体34と、を有している。第1筐体30は、その内周面により電解液室15aを形成している。第1筐体30の側壁下端に、電解液室15aに連通する第1流入口60aが形成され、側壁上端に電解液室15aに連通する第1流出口60bが設けられている。これら第1流入口60aおよび第1流出口60bに供給配管19aおよび循環配管19bがそれぞれ接続される。
第2筐体32は、第1筐体30に対向した矩形状の内面と、反対側の外面と、を有し、この内面に形成された凹所により陽極室15bを形成している。第2筐体32の側面下部に、陽極室15bに連通する第2流入口62aが形成され、側面上部に、陽極室15bに連通する第2流出口62bが形成されている。これら第2流入口62aおよび第2流出口62bに給水配管21aおよび第1排水配管21bがそれぞれ接続される。
第3筐体34は、第1筐体30に対向した矩形状の内面と、反対側の外面と、を有し、この内面に形成された凹所により陰極室15cを形成している。第3筐体34の側面下部に、陰極室15cに連通する第3流入口64aが形成され、側面上部に、陰極室15cに連通する第3流出口64bが形成されている。これら第3流入口64aおよび第3流出口64bに給水配管21aおよび第2排水配管21cがそれぞれ接続される。
第1筐体30と第2筐体32との間に、矩形状の陰イオン交換膜(第1隔膜)16aが配置され、電解液室15aと陽極室15bを仕切っている。矩形板状に形成された陽極18aは、陰イオン交換膜16aと第2筐体32の内面との間に配置され、陽極室15bに対面しているとともに陰イオン交換膜16aに近接対向している。陽極18aは、一側縁から突出した接続端子17aを有している。
第1筐体30と第3筐体34との間に矩形状の陽イオン交換膜16bが配置され、電解液室15aと陰極室15cを仕切っている。矩形板状に形成された陰極18bは、陽イオン交換膜16bと第3筐体34の内面との間に配置され、陰極室15cに対面しているとともに陽イオン交換膜16bに近接対向している。陰極18bは、一側縁から突出した接続端子17bを有している。
各構成部材間、すなわち、第2筐体32の内面周縁部と陽極18aの周縁部との間、陰イオン交換膜16aの周縁部と第1筐体30との間、第1筐体30と陽イオン交換膜16bの周縁部との間、および、陰極18bの周縁部と第3筐体34の内面周縁部との間に、水漏れを防止するための矩形枠形状のシール部材46がそれぞれ配置されている。
電解槽11は、第2筐体32の外面を覆う矩形状の第1カバーパネル66aと、第3筐体34の外面を覆う矩形状の第2カバーパネル66bと、第3筐体34の外面と第2カバーパネルとの間に配置された押圧部材70と、を備えている。
シール部材46および押圧部材70を除いて、各構成部材の周縁部を貫通して複数の固定ボルト67が挿通され、例えば、第2カバーパネル66b側から挿通され、その先端部が第1カバーパネル66aから突出している。各固定ボルト67の先端部にナット68がねじ込まれている。締結部材としての固定ボルト67およびナット68により、各構成部材の周縁部同士が互いに締結され、シール部材46により電解液室15a、陽極室15b、および陰極室15cの水密性を保持している。
本実施形態において、押圧部材70は、例えば、ゴム等の弾性材料で形成された偏平な矩形状箱状、かつ、内部に充填空間70aを有する袋状あるいは中空の押圧パッド(押圧タンク)を用いている。押圧部材(押圧パッド)70は、例えば、第2カバーパネル66bとほぼ等しいサイズに形成されている。押圧パッド70は、充填空間70aに連通する注入継手管70bを一体に有し、この注入継手管70bは、押圧パッド70の上端縁から突出している。押圧パッド70は、第3筐体34の外面と第2カバーパネル66bとの間に配置され、第3筐体34および第2カバーパネル66bに密着している。また、注入継手管70bに給水部21の給水配管21aが接続される。
上記のように構成された電解槽11を備える電解水生成装置10では、電解動作時、給水部21から陽極室15bおよび陰極室15cに所定の水圧で給水される。同時に、給水部21から押圧パッド70の充填空間70aに所定の水圧で給水され、充填空間70aに水が充填される。押圧パッド70は、充填空間70aに充填された水の水圧で膨張し、第3筐体34を第2筐体32に向けて押圧する。これにより、第3筐体34と第2筐体32との間に設けられている複数のシール部材46をそれぞれ圧縮方向に押圧し、各シール部材46によるシール性を高く維持することができる。
押圧パッド70の充填空間70aは、陽極室15bおよび陰極室15cと共通の給水部21から給水を受けている。そのため、充填空間70a内の水圧は、陽極室15b内あるいは陰極室15c内の水圧に一致し、また、陽極室15b内あるいは陰極室15c内の水圧の変動に連動して変動する。排水詰まり等により電解槽11内の水圧、例えば、陽極室15b内あるいは陰極室15c内の水圧が上昇した場合、これに連動して、押圧パッド70の充填空間70aに充填された水の水圧も上昇する。これにより、押圧パッド70は一層、膨張し、より大きな押圧力で第3筐体34を押圧する。従って、第2筐体32と第3筐体34との間に挟持されたシール部材46をより大きな押圧力で圧縮することができ、シール部材46のシール性が向上する。電解槽11内の水圧が上昇した場合でも、シール部材46により接合部を確実にシールし、水漏れ、液漏れを防止することができる。
以上のように構成された第3の実施形態によれば、電解槽を構成する複数の構成部材間に押圧部材を配置し、押圧部材の押圧力を電解槽内の水圧に応じて可変とすることにより、シール部材を電解槽内の水圧に応じて圧縮方向に押圧し、接合部のシール性を向上することができる。これにより、水漏れ、液漏れを確実に防止し、信頼性の高い電解槽および電解水形成装置が得られる。
なお、第3の実施形態において、押圧部材70は、第2筐体と第1カバーパネルとの間に配置してもよい。また、押圧部材70の充填空間70aを電解液供給部に接続し、充填空間に電解液を供給して押圧部材70を膨張させる構成としてもよい。この場合、電解液室内の水圧に応じて、押圧部材の押圧力が変動する。
なお、第3の実施形態において、押圧部材70は、第2筐体と第1カバーパネルとの間に配置してもよい。また、押圧部材70の充填空間70aを電解液供給部に接続し、充填空間に電解液を供給して押圧部材70を膨張させる構成としてもよい。この場合、電解液室内の水圧に応じて、押圧部材の押圧力が変動する。
本発明は上述した実施形態および変形例そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態および変形例に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
例えば、電解槽は、3室型の電解槽に限らず、2室型の電解槽あるいは4室以上を有する電解槽を適用してもよい。電解液は塩水、生成水は次亜塩素酸水としたが、これらに限定されることなく、種々の電解液、生成水を適用することができる。
例えば、電解槽は、3室型の電解槽に限らず、2室型の電解槽あるいは4室以上を有する電解槽を適用してもよい。電解液は塩水、生成水は次亜塩素酸水としたが、これらに限定されることなく、種々の電解液、生成水を適用することができる。
11…電解槽、15a…電解液室、15b…陽極室、15c…陰極室、
16a…陰イオン交換膜、16b…陽イオン交換膜、18a…陽極、
18b…陰極、19…電解液供給部、21…給水部、21a…給水配管、
21b…第1排水配管、21c…第2排水配管、30…第1筐体、
32…第2筐体、34…第3筐体、36…外ケース、
46、46a、46b…シール部材、50a…本体、50b、50c…スペーサ、
70…押圧部材(押圧パッド)、70a…充填空間
16a…陰イオン交換膜、16b…陽イオン交換膜、18a…陽極、
18b…陰極、19…電解液供給部、21…給水部、21a…給水配管、
21b…第1排水配管、21c…第2排水配管、30…第1筐体、
32…第2筐体、34…第3筐体、36…外ケース、
46、46a、46b…シール部材、50a…本体、50b、50c…スペーサ、
70…押圧部材(押圧パッド)、70a…充填空間
Claims (10)
- 電極が設けられた電極室および電解液を収容する電解液室を有する電解槽を備え、
前記電解槽は、前記電解液室を有する第1筐体と、前記電極室を有し、前記第1筐体に隣接して配置された第2筐体と、前記第1筐体と第2筐体との間に配置されたシール部材と、前記シール部材を圧縮する方向に前記第1筐体および第2筐体の少なくとも一方を押圧する押圧部材であって、前記電解槽内の水圧に応じて押圧力が変動する押圧部材と、を備えている電解水生成装置。 - 前記電極室に水を供給する給水部と、前記電解液室に電解液を供給する電解液供給部と、を備え、
前記押圧部材は、前記給水部あるいは電解液供給部に接続された充填空間を内部に有する中空の押圧部材であり、前記給水部あるいは電解液供給部から前記充填空間に供給される水あるいは電解液の水圧により膨張して前記第1筐体および第2筐体の少なくとも一方を押圧するように構成されている請求項1に記載の電解水生成装置。 - 前記電解槽は、前記第2筐体の外面に対向して設けられたカバーパネルを備え、前記押圧部材は、前記第2筐体とカバーパネルとの間に配置されている請求項1又は2に記載の電解水生成装置。
- 前記電解槽は、第2電極が設けられた第2電極室を有し、前記第1筐体に隣接して配置された第3筐体と、前記第1筐体と第3筐体との間に配置された第2シール部材と、を備え、前記1筐体、第2筐体、および第3筐体は、円弧状に並んで配置され、前記押圧部材は、前記第2筐体と第3筐体との間に配置され前記第2筐体および第3筐体に当接している請求項1又は2に記載の電解水生成装置。
- 前記電解槽は、前記第1筐体、第2筐体、および第3筐体が収納された外ケースを備えている請求項4に記載の電解水生成装置。
- 前記第2筐体および第3筐体は、前記第1筐体に対して回動可能に、前記第1筐体に連結されている請求項5に記載の電解水生成装置。
- 前記押圧部材は、前記シール部材で構成され、前記シール部材は、充填空間を有する中空のチューブで形成された本体を有し、前記本体の充填空間は、前記給水部あるいは電解液供給部に接続され、前記本体は、前記給水部あるいは電解液供給部から前記充填空間に供給される水あるいは電解液の水圧により膨張して前記第1筐体および第2筐体の少なくとも一方を押圧するように構成されている請求項2に記載の電解水生成装置。
- 前記シール部材は、前記本体の側面に設けられたスペーサを有している請求項7に記載の電解水生成装置。
- 前記電解槽は、第2電極が設けられた第2電極室を有し、前記第1筐体に隣接して配置された第3筐体と、前記第1筐体と第3筐体との間に配置された第2シール部材と、を備え、前記第2シール部材は、前記シール部材と同一の構成を有する押圧部材を構成している請求項7又は8に記載の電解水生成装置。
- 前記1筐体、第2筐体、および第3筐体は、円弧状に並んで配置されている請求項9に記載の電解水生成装置。
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JP7238076B1 (ja) | 2021-11-09 | 2023-03-13 | 株式会社日本トリム | 電解水生成装置 |
-
2015
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