JP2017052157A - プリンタ - Google Patents

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須藤 博昭
Hiroaki Sudo
博昭 須藤
拓也 山口
Takuya Yamaguchi
拓也 山口
鷹志 岩下
Takashi Iwashita
鷹志 岩下
智亮 齊藤
Tomoaki Saito
智亮 齊藤
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Abstract

【課題】インクリボンのプリンタ本体への装着容易性を保ちながら、リボンシワを防ぐプリンタを提供する。
【解決手段】プリンタ100は、長尺状の印刷媒体としての用紙Pを搬送する搬送手段を有した第1の部材としてのプリンタ本体120と、インクリボンテープ2を用紙Pの搬送方向に合わせて搬送し、用紙P1に印刷を行う印刷手段を有した第2の部材としてカバー121と、プリンタ本体120とカバー121とを開閉する開閉手段としての軸部122を備える。カバー121は、インクリボンテープ2が巻かれる芯部を収容したインクリボンカセット10Aを脱着可能なカセット取り付け部112を有する。プリンタ本体120は、プリンタ本体120とカバー121とが閉じられた際にインクリボンテープ2の芯部を位置決めするための位置決め部としてのカセット支持部113A、113Bを有する。

【選択図】図2

Description

本発明は、インクリボンが着脱されるプリンタに関する。
プリンタにおいて、例えば、プラテンローラ等の用紙搬送機構をプリンタ本体側に備えて、プリンタ本体に開閉可能な本体カバーに印刷ヘッドを備えたものが知られている。他にも、プリンタ本体にリボンの繰り出し側の軸を取り付け、リボンホルダーユニットにリボンの巻き取り側の軸を固定する方式もある(例えば、特許文献1参照)。また、例えば、インクリボンをカセット内に収容し、そのカセットをプリンタ本体に取り付ける構成も知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開平2−241772号公報 特開平3−23971号公報
インクリボンをプリンタ本体側に設置する方法では、用紙交換ごとにインクリボンを外す、または用紙を自動的に供給する用紙オートフィードの構成が必要となる。このように用紙の交換性を考えると、インクリボンを本体カバーに配置することが最良である。しかし、インクリボンを本体カバーに取り付ける構成では、本体カバーとプリンタ本体との位置合わせにずれが生じると、印刷ヘッドやプラテンローラ、搬送される用紙に対するインクリボンの平行度を保てず、インクリボンにリボンシワが発生するという問題があった。
上記特許文献1において、インクリボンが、プリンタ本体とリボンホルダーユニットとに、またいで取り付けられる。このため、インクリボンテープを取り付ける際に、このシート自体を手で触ってしまう可能性がある。また、インクリボンテープ取り付け後にリボンホルダーユニットを立ち上げると、リボンにシワができてしまうという問題がある。上記特許文献2は、インクリボンをカセット内に保持する際に固定する機構であり、インクリボンを本体に設置したときの、プリンタ本体とインクリボンのズレについて何等考慮されていない。
そこで、本発明はこれらの課題を解決するものであって、インクリボンのプリンタ本体への装着容易性を保ちながら、リボンシワを防ぐプリンタを提供することを目的とする。
上述の課題を解決するための本発明に係るプリンタは、次の通りである。
長尺状の印刷媒体を搬送する搬送手段を有した第1の部材と、インクリボンテープを印刷媒体の搬送方向に合わせて搬送し、印刷媒体に印刷を行う印刷手段を有した第2の部材と、第1の部材と第2の部材とを開閉する開閉手段とを備え、第2の部材は、インクリボンテープが巻かれる芯部を収容したインクリボンカセットを脱着可能なカセット取り付け部を有し、第1の部材は、第1の部材と第2の部材とが閉じられた際に、インクリボンテープの芯部を位置決めするための位置決め部を有する。
本発明のプリンタでは、第1の部材と第2の部材を閉じた際に、インクリボンテープが第1の部材側に位置決めされるため、インクリボンテープの搬送方向が第1の部材の搬送手段で搬送される印刷媒体の搬送方向と合わせられる。
本発明のプリンタによれば、インクリボンテープ及び印刷媒体のプリンタ本体への装着容易性を保ちつつ、インクリボンテープと、搬送手段や印刷手段、印刷媒体の平行度を保って、印刷時のリボンシワを軽減することができる。
第1の実施の形態としてのプリンタ100構成例を示す斜視図である。 プリンタ100の構成例を示す斜視図である。 プリンタ100内部の構成例を示す概略断面図である。 インクリボン1A及びインクリボンカセット10Aの構成例を示す分解斜視図である。 インクリボンカセット10A及びカセット支持部113A、113Bの構成例を示す斜視図である。 (A)及び(B)は、インクリボンカセット10Aの動作例を示す側面平面図である。 (A)及び(B)は、インクリボンカセット10Aの動作例を示す側面平面図である。 (A)及び(B)は、インクリボンカセット10Aの動作例を示す側面平面図である。 (A)から(C)は、ギア12d及びギア114A並びにギア12d及び114Bとの噛み合わせ例を示す側面平面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明のプリンタの実施の形態について説明する。
<本実施の形態のプリンタの構成例>
図1〜図3は、本実施の形態のプリンタ100の一例を示す構成図である。
図1に示すように、本実施の形態のプリンタ100は、第1の部材としてのプリンタ本体120と、第2の部材としてのカバー121とを備える。カバー121は、プリンタ本体120に開閉手段及び回動軸の一例としての軸部122を支点に開閉可能に取り付けられる。本例では、この開閉方向に沿ったカバー121側を上、プリンタ本体120側を下とする。
プリンタ100は、剥離紙P11に貼着された長尺の用紙P1を剥離紙P11とともに搬送して、用紙P1に印刷を行うと共に、全切と称す剥離紙P11に用紙P1が貼着された状態にある用紙Pの全幅に渡る切断、用紙P1の所定の形状での切り抜きや切断を行う機構を備える。
用紙Pは、印刷面が外向きとなる外巻と称される形態で巻かれたロール紙P10として提供される。用紙P1は、剥離紙P11の幅方向の両端に、スプロケットホールと称す複数の貫通孔P12が、一定の間隔で形成される。なお、用紙P1、用紙P1が剥離紙P11に貼られた用紙P及び用紙Pが巻かれたロール紙P10は、印刷媒体の一例である。
図2は、プリンタ100のカバー121を開いた状態を示す。プリンタ100は、ロール紙P10が装着される装着部101を備える。プリンタ100は、装着部101に装着されたロール紙P10から引き出された用紙P1に印刷を行う印刷ヘッド102と、印刷ヘッド102に用紙Pを押圧して搬送する搬送手段としてのプラテンローラ103を備える。
更に、プリンタ100は、装着部101に装着されたロール紙P10から引き出された用紙Pを搬送する搬送手段としてのスプロケットローラ104(図3参照)と、スプロケットローラ104に用紙Pを押さえる押さえローラ105Aと、用紙Pの幅方向において押さえローラ105Aの内側で用紙Pを押さえる従動押さえローラ105Bを備える。
図2に示すように、プリンタ100は、図5に示すインクリボンカセット10Aが取り付けられるカセット取り付け部112と、カセット取り付け部112に取り付けられたインクリボンカセット10Aを支持する、位置決め部の一例としてのカセット支持部113A、113Bと、インクリボンカセット10Aのインクリボンテープ2を搬送するインクリボン搬送部114を備える。
図3に示すように、プリンタ100は、用紙Pを清掃する第1の清掃部材106及び第2の清掃部材107と、用紙Pをガイドする第1のガイドローラ108及び第2のガイドローラ109と、用紙P1の切り抜きや切断を行う第1の切断刃部110と、用紙Pの全切と称す全幅に渡る切断を行う第2の切断刃部111を備える。
プリンタ100は、装着部101、プラテンローラ103、スプロケットローラ104、押さえローラ105A、第1の清掃部材106及び第2の清掃部材107、第1のガイドローラ108及び第2のガイドローラ109、第1の切断刃部110及び第2の切断刃部111、カセット支持部113A、113B(図2参照)を、プリンタ本体120に備える。カセット支持部113Aは、カバー121を開状態としたときに、プリンタ本体120の内部が臨める側から見てプリンタ本体120内の左右の側壁に1つずつ備えられる。カセット支持部113Bも、カバー121を開状態としたときに、プリンタ本体120の内部が臨める側から見てプリンタ本体120内の左右の側壁に1つずつ備えられる。
また、プリンタ100は、印刷ヘッド102、カセット取り付け部112及びインクリボン搬送部114をカバー121に備える。カセット取り付け部112は、カバー121の左右の外側の側壁にそれぞれ備えられる。
図2に示すように、プリンタ100は、カバー121を開くと、カセット取り付け部112に取り付けられたインクリボンカセット10Aが上方に退避して、用紙Pの搬送経路が露出する。これにより、装着部101にロール紙P10を装着し、スプロケットローラ104と押さえローラ105Aとの間に用紙Pを通して、用紙Pを搬送可能な状態とすることができる。また、ロール紙P10の交換が可能である。
更に、カバー121のカセット取り付け部112に対してインクリボンカセット10Aの着脱が可能である。
プリンタ100は、図1に示すように、カバー121が閉じられると、図8の(A)、(B)に示すように、カセット取り付け部112に取り付けられたインクリボンカセット10Aが、プリンタ本体120のカセット支持部113A、113Bで支持される。また、図示しないが、インクリボンテープ2と用紙Pを挟んで、印刷ヘッド102とプラテンローラ103が対向する。
図2に示すように、装着部101は、所定の径を有するロール紙P10を収納可能な空間を設けて構成され、ロール紙P10の外周を支持するシートローラ101aが設けられる。
印刷ヘッド102はインクリボンテープ2を用紙Pの搬送方向に合わせて搬送し、用紙P1に印刷を行う印刷手段の一例で、本例ではサーマルヘッドで構成される。印刷ヘッド102は、図示しないライン状の素子が、プラテンローラ103の軸方向に沿った向きで、プラテンローラ103と対向する配置で設けられる。印刷ヘッド102は、一例として、本実施の形態では、長手方向の長さが、処理対象とする用紙P1の幅より長く構成される。
印刷ヘッド102は、図示しないバネでプラテンローラ103方向に付勢され、プラテンローラ103によって用紙Pが押圧される。
プラテンローラ103は搬送手段の一例で、図示しないモータによって正逆両方向に回転駆動され、本例では1本のローラで構成される。プラテンローラ103は、軸方向に沿った長さが、処理対象とする用紙Pの幅より長く構成され、用紙Pの幅方向の全体に円周面が接するようにして、用紙Pを印刷ヘッド102に押圧する。印刷ヘッド102は支持部材102aに支持され、支持部材102aには、プラテンローラ103に位置合わせをする位置合わせ部102bが設けられている。この位置合わせ部102bにプラテンローラ103の軸がはまり、印刷ヘッド102とプラテンローラ103とが平行に位置する。
図3に示すように、スプロケットローラ104は搬送手段の一例で、正方向に搬送される用紙Pの搬送方向に対し、プラテンローラ103の下流側に設けられる。スプロケットローラ104は、用紙Pの幅方向の両端に設けられる貫通孔P12の配置に合わせて、用紙Pの幅方向の両側に設けられ、用紙Pの一部を成す剥離紙P11の貫通孔P12に入るピン104aが、貫通孔P12の間隔に合わせて円周方向に設けられる。
スプロケットローラ104は、図示しないモータによってプラテンローラ103と連動して正逆両方向に回転駆動される。プリンタ100では、スプロケットローラ104及びプラテンローラ103が正方向に回転駆動されると、用紙Pが正方向に搬送され、プラテンローラ103で用紙Pが押圧された印刷ヘッド102で印刷が行われる。また、ロール紙P10から用紙Pが引き出される。スプロケットローラ104及びプラテンローラ103が逆方向に回転駆動されると、用紙Pが逆方向に搬送される。
押さえローラ105Aは、スプロケットローラ104と対向して設けられ、図示しないモータによってスプロケットローラ104及びプラテンローラ103と連動して正逆両方向に回転駆動される。
従動押さえローラ105Bは、押さえローラ105Aと同軸上に設けられ、用紙Pの幅方向において、用紙Pを押さえる。従動押さえローラ105Bは、押さえローラ105Aを回転する駆動力が伝達されず、用紙Pの搬送に従動して回転する。押さえローラ105Cは、正方向に搬送される用紙Pの搬送方向に対し、押さえローラ105Aの下流側に設けられる。従動押さえローラ105Dは、押さえローラ105Cと同軸上に設けられ、用紙Pの幅方向において用紙Pを押さえる。従動押さえローラ105Dは、押さえローラ105Cを回転させる駆動力が伝達されず、用紙Pの搬送に従動して回転する。
第1の清掃部材106は、正方向に搬送される用紙Pの搬送方向に対し、スプロケットローラ104の下流側に設けられる。第1の清掃部材106は、用紙Pの搬送経路から退避可能に構成される。
第2の清掃部材107は、正方向に搬送される用紙Pの搬送方向に対し、プラテンローラ103の上流側に設けられる。第2の清掃部材107は、用紙Pの搬送経路から退避可能に構成される。
第1のガイドローラ108は、正方向に搬送される用紙Pの搬送方向に対し、第2の清掃部材107の下流側で、プラテンローラ103の上流側に設けられる。第2のガイドローラ109は、正方向に搬送される用紙Pの搬送方向に対し、第2の清掃部材107の上流側に設けられる。第2のガイドローラ109は、第2の清掃部材107の上流側に配設されている。
第1の切断刃部110は、押さえローラ105Aと従動押さえローラ105Bが設けられている軸部材と、押さえローラ105Cと従動押さえローラ105Dが設けられている軸部材との間で、左右一対のスプロケットローラ104の間の部位と対向するように設けられる。第1の切断刃部110は、図示しないモータに駆動されて用紙Pの幅方向に移動可能に構成され、用紙Pの搬送と、第1の切断刃部110の移動により、用紙P1の任意の形状の切り抜きや切断を行う。
第2の切断刃部111は、正方向に搬送される用紙Pの搬送方向に対し、第1の清掃部材106の下流側に設けられ、印刷等の所定の処理が終了した用紙Pを全幅に渡って切断する。
図2に示すように、カセット取り付け部112は、図5等に示すインクリボンカセット10Aが入る空間をカバー121に設けて構成され、インクリボンカセット10Aを着脱可能に係止する図示しない係止部を備える。プリンタ100は、カセット取り付け部112にインクリボンカセット10Aが取り付けられると、インクリボンテープ2が印刷ヘッド102と対向する。
カセット支持部113Aは、図4に示すインクリボンカセット10Aの繰り出し芯部20に取り付けられた第1の連結部材12Aの軸部12e、及び、第2の連結部材13Aの軸部13eが入る位置に設けられる。カセット支持部113Bはインクリボンカセット10Aの巻き取り芯部21に取り付けられた第1の連結部材12Bの軸部12e、及び、第2の連結部材13Bの軸部13eが入る位置に設けられる。
プリンタ100は、カセット取り付け部112にインクリボンカセット10Aが取り付けられたカバー121を閉じる動作で、繰り出し芯部20に取り付けられた第1の連結部材12Aの軸部12e及び第2の連結部材13Aの軸部13eが、それぞれ対応するカセット支持部113Aで支持される。このとき、巻き取り芯部21に取り付けられた第1の連結部材12Bの軸部12e、第2の連結部材13Bの軸部13eが、それぞれ対応するカセット支持部113Bで支持される。カバー121を閉じる動作における第1の連結部材12A、12B及び第2の連結部材13A、13Bの回動軌跡にあわせて、カセット支持部113A及びカセット支持部113Bは、プリンタ本体120に対する高さ方向の位置及び傾きを異にして設けられている。
これにより、インクリボンテープ2が巻かれる繰り出し芯部20及び巻き取り芯部21の軸方向の向きが、プラテンローラ103及びスプロケットローラ104で搬送される用紙Pの搬送方向に略直交する向きに合わせられ、用紙Pとインクリボンテープ2が略平行に搬送される。
インクリボン搬送部114は、後で詳述するが、図4等に示すインクリボンカセット10Aの繰り出し芯部20に負荷を与えるための図示しない制動部材と、巻き取り芯部21を回転駆動するための図示しないモータを備える。
<本実施の形態のインクリボンカセットの構成例>
図4〜図5は、本実施の形態のインクリボンカセット10Aの一例を示す構成図である。
本実施の形態のインクリボンカセット10Aは、インクリボン1Aが着脱可能に収納される本体ケース11を備える。
インクリボン1Aは、インクリボンテープ2が巻かれる繰り出し芯部20と、インクリボンテープ2が巻き取られる巻き取り芯部21を備える。
インクリボンテープ2は、本例では、熱と圧力で印刷対象物に転写可能なインクが、薄膜状で長尺の媒体に塗布されて構成される。
繰り出し芯部20は芯部の一例で、新規の使用開始時には、使用前のインクリボンテープ2が繰り出し芯部20に巻かれる。繰り出し芯部20は、紙、樹脂等の円筒状の部材で構成される。巻き取り芯部21は芯部の一例で、使用後のインクリボンテープ2が巻かれる。巻き取り芯部21は、紙、樹脂等の円筒状の部材で構成される。インクリボンテープ2は、本例では、長尺状の一端が繰り出し芯部20に巻かれた形態、他端が巻き取り芯部21に貼着される等の巻き取り可能な状態で提供される。
インクリボンカセット10Aは、繰り出し芯部20の一方の端部及び巻き取り芯部21の一方の端部にそれぞれ取り付けられる第1の連結部材12A、12Bと、繰り出し芯部20の他方の端部及び巻き取り芯部21の他方の端部にそれぞれ取り付けられる第2の連結部材13A、13Bを備える。
本体ケース11は、インクリボンテープ2が巻かれる繰り出し芯部20が収納される第1の収納部14と、インクリボンテープ2が巻かれる巻き取り芯部21が収納される第2の収納部15を備える。
また、本体ケース11は、第1の収納部14と第2の収納部15の間に、第1の収納部14に収納された繰り出し芯部20から繰り出され、第2の収納部15に収納された巻き取り芯部21に巻き取られるインクリボンテープ2を露出させるシート搬送部16を備える。
更に、本体ケース11は、第1の収納部14を開閉する第1のカバー17と、第2の収納部15を開閉する第2のカバー18を備える。
本体ケース11は、インクリボンテープ2の搬送方向に対して上流側に、インクリボンテープ2が巻かれる繰り出し芯部20の形状に合わせた本例では略円柱形状または、略筒形状の凹部を設けて第1の収納部14が構成される。また、本体ケース11は、第1の収納部14に収納される繰り出し芯部20の軸方向の一方の端部と対向して、第1の収納部14の幅方向の一方の端部に、繰り出し芯部20に取り付けられる第1の連結部材12Aを支持する第1の受け部14aが形成される。更に、本体ケース11は、第1の収納部14に収納される繰り出し芯部20の軸方向の他方の端部と対向して、第1の収納部14の幅方向の他方の端部に、繰り出し芯部20に取り付けられる第2の連結部材13Aを支持する第2の受け部14bが形成される。
本体ケース11は、インクリボンテープ2の搬送方向に対して下流側に、インクリボンテープ2が巻かれる巻き取り芯部21の形状に合わせた本例では略円柱形状の凹部を設けて第2の収納部15が構成される。また、本体ケース11は、第2の収納部15に収納される巻き取り芯部21の軸方向の一方の端部と対向して、第2の収納部15の幅方向の一方の端部に、巻き取り芯部21に取り付けられる第1の連結部材12Bを支持する第1の受け部15aが形成される。更に、本体ケース11は、第2の収納部15に収納される巻き取り芯部21の軸方向の他方の端部と対向して、第2の収納部15の幅方向の他方の端部に、巻き取り芯部21に取り付けられる第2の連結部材13Bを支持する第2の受け部15bが形成される。
第1の連結部材12Aは、繰り出し芯部20の軸方向の一方の端部に挿入される芯取付部12aと、繰り出し芯部20の軸方向の取付位置を規制するフランジ部12bと、本体ケース11の第1の受け部14aに支持される軸支部12cと、駆動力が伝達される後述するギア12dと、後述するプリンタ100に支持される軸部12eを備える。なお、巻き取り芯部21の軸方向の一方の端部に取り付けられる第1の連結部材12Bも同様の構成である。
第2の連結部材13Aは、繰り出し芯部20の軸方向の他方の端部に挿入される芯取付部13aと、繰り出し芯部20の軸方向の取付位置を規制するフランジ部13bと、本体ケース11の第2の受け部14bに支持される軸支部13cと、駆動力が伝達されるギア13dと、後述するプリンタに支持される軸部13eを備える。なお、巻き取り芯部21の軸方向の他方の端部に取り付けられる第2の連結部材13Bも同様の構成である。
第1のカバー17は、本例では、支点部17aを支点とした回転で第1の収納部14を開閉可能に、本体ケース11に取り付けられる。第1のカバー17は、ロック部17bが本体ケース11に係止されることで、第1の収納部14を閉状態で保持する。
第2のカバー18は、本例では、支点部18aを支点とした回転で第2の収納部15を開閉可能に、本体ケース11に取り付けられる。第2のカバー18は、ロック部18bが本体ケース11に係止されることで、第2の収納部15を閉状態で保持する。
インクリボンカセット10Aは、第1のカバー17を開けることで、インクリボン1Aの繰り出し芯部20の第1の収納部14への着脱が可能となる。また、インクリボンカセット10Aは、第2のカバー18を開けることで、インクリボン1Aの巻き取り芯部21の第2の収納部15への着脱が可能となる。
以下に、インクリボン1Aをインクリボンカセット10Aに取り付ける動作について説明する。
インクリボン1Aは、インクリボンテープ2が巻かれた繰り出し芯部20の一方の端部に、第1の連結部材12Aの芯取付部12aが挿入される。これにより、繰り出し芯部20の一方の端部に第1の連結部材12Aが取り付けられる。
また、インクリボン1Aは、繰り出し芯部20の他方の端部に、第2の連結部材13Aの芯取付部13aが挿入される。これにより、繰り出し芯部20の他方の端部に第2の連結部材13Aが取り付けられる。
更に、インクリボン1Aは、巻き取り芯部21の一方の端部に、芯取付部12aが挿入されて第1の連結部材12Bが取り付けられ、巻き取り芯部21の他方の端部に、芯取付部13aが挿入されて第2の連結部材13Bが取り付けられる。
インクリボン1Aは、インクリボンテープ2が巻かれ、且つ第1の連結部材12A及び第2の連結部材13Aが取り付けられた繰り出し芯部20が、所定の向きで本体ケース11の第1の収納部14に収納される。
また、インクリボン1Aは、繰り出し芯部20の一方の端部に取り付けられた第1の連結部材12Aの軸支部12cが、第1の収納部14の第1の受け部14aに取り付けられる。このとき、軸支部12cは、第1の受け部14aに対して軸部12eが移動可能な遊びを有するように取り付けられる。更に、繰り出し芯部20の他方の端部に取り付けられた第2の連結部材13Aの軸支部13cが、第1の収納部14の第2の受け部14bに取り付けられる。このとき、軸支部13cは、第2の受け部14bに対して軸部13eが移動可能な遊びを有するように取り付けられる。そして、第1のカバー17が閉じられる。
また、インクリボン1Aは、巻き取り芯部21が、所定の向きで本体ケース11の第2の収納部15に収納され、巻き取り芯部21の一方の端部に取り付けられた第1の連結部材12Bの軸支部12cが、第2の収納部15の第1の受け部15aに取り付けられる。このとき、軸支部12cは、第1の受け部15aに対して軸部12eが移動可能な遊びを有するように取り付けられる。更に、巻き取り芯部21の他方の端部に取り付けられた第2の連結部材13Bの軸支部13cが、第2の収納部15の第2の受け部15bに取り付けられる。このとき、軸支部13cは、第2の受け部15bに対して軸部13eが移動可能な遊びを有するように取り付けられる。そして、第2のカバー18が閉じられる。
インクリボンカセット10Aには、図示しないRFIDタグ等が貼付され、このRFIDタグ等にインクリボンテープ2等の情報が記録されてもよく、プリンタ100が、インクリボンカセット10AのRFIDタグと無線通信を行うアンテナを備えていてもよい。このとき、インクリボンテープ2の情報として、RFIDタグは、インクリボンテープ2で印刷可能な塗料(顔料)の色情報、インクリボンテープ2で印刷可能な塗料(顔料)の印刷に適した熱量等の印刷情報、インクリボンテープ2の使用量情報等を記録していてもよい。
<本実施の形態のカセット取り付け部及びカセット支持部の構成例及び動作例>
図6〜図8は、本実施の形態のカセット取り付け部112及びカセット支持部113A、113Bの動作の一例を示す構成図である。以下に、各図を参照して、カセット取り付け部112及びカセット支持部113A、113Bの構成及び動作の一例を示す。
図2で説明したカセット取り付け部112には、図5に示すように押圧部112A、112Bが設けられる。押圧部112Aは、インクリボンカセット10Aの繰り出し芯部20(図4参照)に取り付けられた第1の連結部材12Aの軸部12e及び第2の連結部材13Aの軸部13e(図4参照)が入る位置に1つずつ設けられる。押圧部112Bは、インクリボンカセット10Aの巻き取り芯部21(図4参照)に取り付けられた第1の連結部材12Bの軸部12e及び第2の連結部材13Bの軸部13eが入る位置に1つずつ設けられる。
図6の(A)は、押圧部112A、112Bとカセット支持部113A、113Bと軸部12e、13eとの関係を示す、繰り出し芯部20及び巻き取り芯部21の一方の端部側(図5の白抜き矢印側)から見た側面図である。また、図6の(B)は、図6の(A)を軸部12e側から見た側面図である。以下、繰り出し芯部20及び巻き取り芯部21の他方の端部側における押圧部112A、112Bとカセット支持部113A、113Bと軸部12e、13eとの関係も同じであり、その詳細な説明を省略する。
図6の(A)に示すように、押圧部112Aは、上部に弾性体の一例としてのバネ112aが取り付けられた凹部112cと、その下方に設けられた略円弧状の円凹部112eと、バネ112aに対して軸部122(図2参照)側に設けられて、押圧部112Aを軸支する軸部112gとを有する。押圧部112Bは、上部に弾性体の一例としてのバネ112bが取り付けられた凹部112dと、その下方に設けられた略円弧状の円凹部112fと、バネ112bに対して軸部122側に設けられて、押圧部112Bを軸支する軸部112hとを有する。
図2に示すように、カセット支持部113Aは、プリンタ本体120の内壁から突出し、上に開いた円弧状に円弧部113aを有する。カセット支持部113Bは、プリンタ本体120の内壁から突出し、上に開いた円弧状に円弧部113bを有する。
図6に示すように、カセット取り付け部112にインクリボンカセット10Aが取り付けられると、円凹部112eに第1の連結部材12Aの軸部12eが入り、円凹部112fに第1の連結部材12Bの軸部12eが入る。カセット支持部113A側についても同様に、第2の連結部材13Aの軸部13eは、円凹部112eに入り、第2の連結部材13Bの13eは、円凹部112fに入る。このとき、バネ112a、112bにより、軸部12e、13eは、カバー121に弾性的に支持される。
図2に示すようにカバー121はプリンタ本体120に対して軸部122により軸支されているため、カバー121を閉じる動作を行うと、図6の(B)に示すように、軸部122を中心とする円弧状を描いて押圧部112A、112Bが回動する。図中の二点鎖線は、この回動に伴って回動する軸部12eの中心の軌跡を示している。押圧部112Bは、押圧部112Aよりも半径の小さな円弧を描いて回動する。
図7に示すように、カバー121(図2参照)を閉じて押圧部112A、112Bの回動が進むと、繰り出し芯部20及び巻き取り芯部21に取り付けられた第1の連結部材12A、12Bの軸部12e及び第2の連結部材13A、13Bの軸部13eが、それぞれ対応するカセット支持部113Aの円弧部113a、カセット支持部113Bの円弧部113bの円弧内に近づく。
すなわち、押圧部112Aとカセット支持部113Aとは、対をなして設けられ、回転軸をなす軸部122を中心とする同心円上に設けられており、押圧部112Bとカセット支持部113Bとは、対をなして設けられ、回転軸をなす軸部122を中心とする同心円上に設けられている。図8に示すように、更にカバー121を閉じると、繰り出し芯部20及び巻き取り芯部21(図4参照)に取り付けられた第1の連結部材12A、12Bの軸部12eが、それぞれ対応するカセット支持部113Aの円弧部113a、カセット支持部113Bの円弧部113bの円弧内に支持される。このとき、押圧部112Aとカセット支持部113Aが対向し、押圧部112Bとカセット支持部113Bが対向する。図示しないが、繰り出し芯部20及び巻き取り芯部21に取り付けられた第2の連結部材13A、13Bの軸部13eも同様にそれぞれ対応するカセット支持部113Aの円弧部113a、カセット支持部113Bの円弧部113bの円弧内に支持される。このとき、押圧部112Aとカセット支持部113Aが対向し、押圧部112Bとカセット支持部113Bが対向する。
第1の連結部材12Aの軸部12eを、押圧部112Aとカセット支持部113Aとが一対となって挟持し、第1の連結部材12Bの軸部12eを、押圧部112Bとカセット支持部113Bとが一対となって挟持する。また、図示しないが第2の連結部材13Aの軸部13eを、押圧部112Aとカセット支持部113Aとが一対となって挟持し、第2の連結部材13Bの軸部13eを、押圧部112Bとカセット支持部113Bとが一対となって挟持する。
このとき、押圧部112Aを、軸部112gによって軸支して、弾性体であるバネ112aによって位置決め部であるカセット支持部113Aへ向けて付勢する構成とし、且つカセット支持部113Aをプリンタ本体120に固定した構成としたことにより、バネ112aが縮むことで軸部112gに軸支された押圧部112Aが回転する。そして、バネ112aの弾性力により、押圧部112Aが軸部12eを弾性的に押圧し、軸部12eが、カセット支持部113Aの円弧部113a内に位置決めされる。
また、押圧部112Bを、軸部112hによって軸支して、弾性体であるバネ112bによって位置決め部であるカセット支持部113Bへ向けて付勢する構成とし、且つカセット支持部113Bをプリンタ本体120に固定した構成としたことにより、バネ112bが縮むことで軸部112hに軸支された押圧部112Bが回転する。そして、バネ112bの弾性力により、押圧部112Bが軸部12eを弾性的に押圧し、軸部12eが、カセット支持部113Bの円弧部113b内に位置決めされる。
上述したように、第1の連結部材12A、12B及び第2の連結部材13A、13Bの回動軌跡にあわせて、カセット支持部113Aとカセット支持部113Bとは、図2に示すように、プリンタ本体120に対する高さ方向の位置及び傾きを異にして設けられている。カバー121を閉じた際に、カセット支持部113Aとカセット支持部113Bの位置及び傾きに合うように、押圧部112Aと押圧部112Bとの高さ方向の位置及び傾きも異なっている。
カセット支持部113A及びカセット支持部113Bは、プラテンローラ103が取り付けられたプリンタ本体120に固定されているので、プラテンローラ103に対するカセット支持部113A及びカセット支持部113Bの位置は変位しない。そのため、インクリボンカセット10Aがカバー121側に取り付けられ、カバー121を閉じたときにインクリボンカセット10Aの位置が変位しても、軸部12e、13eは、カセット支持部113A、カセット支持部113Bに支持されるので、軸部12e、13eの位置は、プリンタ本体120に支持されることとなって、変位しない。
上述の構成により、プリンタ本体120のカセット支持部113A、113Bでインクリボンカセット10Aのプラテンローラ103に対する位置を平行にして印刷することができるため、リボンシワを防ぐことができる。本実施の形態において、カバー121にインクリボンカセット10Aを固定し、プリンタ本体120に用紙Pをセットする構成としたことにより、用紙Pを交換する際にインクリボンカセット10Aを外す手間を不要とする。カバー121を閉じた際に印刷ヘッド102とプラテンローラ103とが、双方が係合することで平行を確保し、インクリボンテープ2の位置がカセット支持部113A、113Bで固定される構成としたため、インクリボンテープ2が、印刷ヘッド102とプラテンローラ103とに対して位置合わせされる。
本実施の形態において、インクリボンカセット10A内にインクリボンテープ2を取り付けたことにより、インクリボンテープ2を手で触らずに取り付けることができる。インクリボンカセット10Aがカバー121側に取り付けられるため、インクリボンカセット10Aをプリンタ100から取り外すことなく用紙Pを交換することができ、装着容易性が保たれる。
<本実施の形態のインクリボン搬送部の構成例>
図9に示すように、インクリボン搬送部114は、図4等に示すインクリボンカセット10Aの繰り出し芯部20に取り付けられた第1の連結部材12Aのギア12dと、第2の連結部材13Aのギア13dとにそれぞれ噛み合う、バックテンションギアと称されるギア114Aを1つずつ備え、ギア114Aと図示しない軸を介して連結される図示しない制動部材を更に備える。
また、インクリボン搬送部114は、図4等に示すインクリボンカセット10Aの巻き取り芯部21に取り付けられた第1の連結部材12Bのギア12dと、第2の連結部材13Bのギア13dとにそれぞれ噛み合う、駆動ギアと称されるギア114Bを1つずつ備え、ギア114Bを駆動する図示しないモータを更に備える。
図9の(A)に示すように、第1の連結部材12Aは、ギア12dと、バックテンションギアと称されるギア114Aとが噛合する。図9の(B)に示すように、押圧部112Aは、軸部112gを軸として図中の点線矢印方向に回動するように設けられている。第1の連結部材12Aのギア12dとギア114Aとの接線をL1とし、第1の連結部材12Aの軸部112gの中心と、ギア114Aの中心とは、接線L1を挟んだ位置に配設される。接線L1は、軸部112gを軸として押圧部112Aが回動する際に、軸部12eの中心から延びる、図中に点線矢印として示した軌跡と交わる関係に設けられている。これにより、インクリボンカセット10Aの装填時において、第1の連結部材12Aのギア12dと、ギア114Aとの相対的な接近動作が、ギア12dとギア114Aとが互いに噛み合う方向の動作に規制されることとなり、互いの噛み合いを維持できる。
図9の(A)に示すように、第1の連結部材12Bは、ギア12dと、駆動ギアと称されるギア114Bとが噛合する。図9の(B)に示すように、押圧部112Bは、軸部112hを軸として図中の点線矢印方向に回動するように設けられている。第1の連結部材12Bのギア12dとギア114Bとの接線をL2とし、第1の連結部材12Bの軸部112hの中心と、ギア114Bの中心とは、接線L2を挟んだ位置に配設される。接線L2は、軸部112hを軸として押圧部112Bが回動する際に、軸部12eの中心から延びる、図中に点線矢印として示した軌跡と交わる関係に設けられている。これにより、インクリボンカセット10Aの装填時において、第1の連結部材12Bのギア12dと、ギア114Bとの相対的な接近動作が、ギア12dとギア114Bとが互いに噛み合う方向の動作に規制されることとなり、互いの噛み合いを維持できる。
図示はしないが、第2の連結部材13Aにおけるギア13d、ギア114B、押圧部112A、押圧部112Aの軸部112gは、第1の連結部材12Aにおけるギア12d、ギア114A、押圧部112A、押圧部112Aの軸部112gと同様の関係に配設される。また、第2の連結部材13Bにおけるギア13d、ギア114B、押圧部112B、押圧部112Bの軸部112hは、第1の連結部材12Bにおけるギア12d、ギア114B、押圧部112B、押圧部112Bの軸部112hと同様の関係に配設される。
プリンタ100は、カバー121のカセット取り付け部112にインクリボンカセット10Aが取り付けられると、繰り出し芯部20に取り付けられた第1の連結部材12Aのギア12d及び第2の連結部材13Aのギア13d(図4参照)が、それぞれ対応するギア114Aと噛み合う。これと同時に、巻き取り芯部21に取り付けられた第1の連結部材12Bのギア12d及び第2の連結部材13Bのギア13d(図4参照)が、それぞれ対応するギア114Bと噛み合う。
また、プリンタ100は、カセット取り付け部112にインクリボンカセット10Aが取り付けられたカバー121を閉じる動作で、第1の連結部材12Aの軸部12e及び第2の連結部材13Aの軸部13eが、それぞれ対応する押圧部112A及びカセット支持部113Aで挟み込まれ、支持される。このときに、第1の連結部材12Aのギア12d及び第2の連結部材13Aのギア13dに対して、それぞれ対応するギア114Aのかみ合いが保持される。また、第1の連結部材12Bの軸部12e及び第2の連結部材13Bの軸部13eが、それぞれ対応する押圧部112B及びカセット支持部113Bで挟み込まれ、支持される。このときに、第1の連結部材12Bのギア12d及び第2の連結部材13Bのギア13dに対して、それぞれ対応するギア114Bのかみ合いが保持される。
本実施の形態において、図9の(B)及び(C)に示すように、押圧部112Aがバネ112aと軸部112gとを備えるため、カバー121(図2参照)を閉じると、カセット支持部113Aに押圧部112Aが押圧され、バネ112aが縮む。そのため、図9の(B)及び(C)の点線矢印に示すように、軸部112gを中心とし、軸部112gから軸部12eまでの距離の長さを半径とする円弧状かつ反時計回りの方向に軸部12eと押圧部112Aが押圧される。軸部12eと押圧部112Aとが押圧されることで移動しても、軸部12eの軌跡は噛み合いが離れる方向に変位せず、ギア12dとギア114Aとの噛み合いが狭くなる方向に変位する。
これと同様に、押圧部112Bがバネ112bと軸部112hとを備えるため、カバー121(図2参照)を閉じると、カセット支持部113Bに押圧部112Bが押圧され、バネ112bが縮む。そのため、図中の点線矢印に示すように、軸部112hを中心とし、軸部112hから軸部12eまで距離の長さを半径とする円弧状かつ反時計回りの方向に軸部12eと押圧部112Bが押圧される。軸部12eと押圧部112Bが押圧されることで移動しても、軸部12eの軌跡は噛み合いが離れる方向に変位せず、ギア12dとギア114Bとの噛み合いが狭くなる方向に変位する。
図9の(C)に示すように、カバー121が閉じた時に、第1の連結部材12Aを、カセット支持部113Aの円弧部113aの開口方向に延びる線分と、第1の連結部材12Aの軸部12eの中心とギア114Aの中心とを結ぶ線分とのなす角度であるa1が、a1<90度となるように配設する。これにより、カバー121が閉じていて、第1の連結部材12Aの軸部12eがカセット支持部113Aの円弧部113aに収まっている状態のときに、軸部12eが円弧部113aから外れようとするような外力が作用すると、軸部12eは、円弧部113aの開口方向に延びる線分に沿って移動しようとするが、その移動によって、第1の連結部材12Aのギア12dとギア114Aとは、互いに噛み合う方向に相対移動しようとし、噛み合いが外れないように噛み合う。
また、カバー121が閉じた時に、第1の連結部材12Bを、カセット支持部113Bの円弧部113bの開口方向に延びる線分と、第1の連結部材12Bの軸部12eの中心とギア114Bの中心とを結ぶ線分とのなす角度であるa2が、a2<90度となるように配設する。これにより、カバー121が閉じていて、第1の連結部材12Bの軸部12eがカセット支持部113Bの円弧部113bに収まっている状態のときに、軸部12eが円弧部113bから外れようとするような外力が作用すると、軸部12eは、円弧部113bの開口方向に延びる線分に沿って移動しようとするが、その移動によって、第1の連結部材12Bのギア12dとギア114Bとは、互いに噛み合う方向に相対移動しようとし、噛み合いが外れないように噛み合う。
その為、繰り出し芯部20と巻き取り芯部21との間に架け渡されているインクリボンテープ2に、繰り出し芯部20の側へ巻き戻す動作が生じて、インクリボンテープ2に弛みが生じることを防止できる。このため、インクリボンテープ2が正常に搬送されて搬送不良が無くなり、印字抜けの発生が抑えられる。
なお、本実施の形態において、第1の部材をプリンタ本体120とし、第2の部材をカバー121としたが、これに限られず、第1の部材と第2の部材とを入れ替えてもよい。また、本実施の形態において、第1の部材と第2の部材を上下位置に設け、上下方向に開閉する構成としたが、これに限られず、第1の部材及び第2の部材は、左右に開閉する構成としてもよい。
本実施の形態において、開閉手段として軸部122を設け、プリンタ本体120に対してカバー121が回動しながら開閉する構成としたが、これに限られない。例えば、カバー121がプリンタ本体120に対して平行移動することで開閉したり、平行と回動を組み合わせて開閉したりしてもよい。
本実施の形態において、部品の簡素化のために、第1の連結部材12Aと第2の連結部材13Aとを同じ構成とし、第1の連結部材12Bと第2の連結部材13Bとを同じ構成とした。しかし、誤組付け防止のために、第1の連結部材12Aと第1の受け部14aとの係合構造と、第2の連結部材13Aと第2の受け部14bとの係合構造とを別構成として、各連結部材が、対応する受け部にのみ取り付け可能な構成としてもよい。また、第1の連結部材12Bと第1の受け部15aとの係合構造と、第2の連結部材13Bと第2の受け部15bとの係合構造とを別構成として、各連結部材が対応する受け部にのみ取り付け可能な構成としてもよい。
本実施の形態において、カバー121の押圧部112A、112Bに設けた円凹部112e、円凹部112fで軸部12eを固定する構成としたが、カバー121側に軸部12eをロックして保持する機構を設けてもよい。また、弾性体としてバネ112a、112bを使用したが、スポンジやゴムを用いてもよい。
本発明は、インクリボンが着脱されるプリンタに適用して極めて好適である。
1A インクリボン
2 インクリボンテープ
20 繰り出し芯部
21 巻き取り芯部
10A インクリボンカセット
11 本体ケース
12A、12B 第1の連結部材
12a 芯取付部
12b フランジ部
12c 軸支部
12d ギア
12e 軸部
13A、13B 第2の連結部材
13a 芯取付部
13b フランジ部
13c 軸支部
13d ギア
13e 軸部
14 第1の収納部
14a 第1の受け部
14b 第2の受け部
15 第2の収納部
15a 第1の受け部
15b 第2の受け部
16 シート搬送部
17 第1のカバー
17a 支点部
17b ロック部
18 第2のカバー
18a 支点部
18b ロック部
100 プリンタ
101 装着部
102 印刷ヘッド
103 プラテンローラ
104 スプロケットローラ
104a ピン
105 押さえローラ
106 第1の清掃部材
107 第2の清掃部材
108 第1のガイドローラ
109 第2のガイドローラ
110 第1の切断刃部
111 第2の切断刃部
112 カセット取り付け部
113A、113B カセット支持部
114 インクリボン搬送部
120 プリンタ本体(第1の部材)
121 カバー(第2の部材)
122 軸部

Claims (4)

  1. 長尺状の印刷媒体を搬送する搬送手段を有した第1の部材と、
    インクリボンテープを前記印刷媒体の搬送方向に合わせて搬送し、当該印刷媒体に印刷を行う印刷手段を有した第2の部材と、
    前記第1の部材と前記第2の部材とを開閉する開閉手段とを備え、
    前記第2の部材は、前記インクリボンテープが巻かれる芯部を収容したインクリボンカセットを脱着可能なカセット取り付け部を有し、
    前記第1の部材は、前記第1の部材と前記第2の部材とが閉じられた際に、前記インクリボンテープの前記芯部を位置決めするための位置決め部を有するプリンタ。
  2. 前記カセット取り付け部は、
    前記芯部を弾性的に前記位置決め部に押圧する押圧部を有する請求項1に記載のプリンタ。
  3. 前記開閉手段は、
    前記第1の部材と前記第2の部材とを回動動作で開閉し、
    前記位置決め部と当該位置決め部と対をなす前記押圧部は、
    前記回動動作の回動軸を中心とする同心円上に位置する請求項2に記載のプリンタ。
  4. 前記押圧部は、
    当該押圧部を軸支する軸部と、
    当該押圧部を前記位置決め部へ向けて付勢する弾性体とを備える請求項3に記載のプリンタ。
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