JP2017045133A - 媒体取引装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】搬送路を簡素な構成としながら、媒体の受入処理における利用者の負担を軽減し得るようにする。
【解決手段】現金自動預払機1の紙幣入出金機10は、入金計数処理において入金リジェクト紙幣を後搬送路22Yに貯留させた後、記憶している読取情報を用いて再判定処理を行い、受入可能と判定されたものを受入可能紙幣と同様に一時保留部15へ搬送して収納させ、受入不可能と判定されたものを入出金部12へ搬送して顧客に返却する。これにより紙幣入出金機10は、後搬送路22Yに貯留された入金リジェクト紙幣BLRを無条件で全て入出金部12へ搬送して顧客に返却する場合と比較して、顧客に返却する紙幣の枚数を削減でき、顧客の手間を減らすことができる。
【選択図】図9

Description

本発明は媒体取引装置に関し、例えば紙幣のような紙葉状の媒体を投入して所望の取引を行う現金自動預払機(ATM:Automatic Teller Machine)等に適用して好適なものである。
従来、金融機関等で使用される現金自動預払機においては、顧客との取引内容に応じて、例えば顧客に紙幣や硬貨等の現金を入金させる入金取引や、顧客へ現金を出金する出金取引等の各種取引を行うようになっている。
現金自動預払機としては、例えば紙幣の入出金に関する処理を行う紙幣入出金機を搭載したものがある。紙幣入出金機は、例えば顧客との間で紙幣の授受を行う入出金部と、搬送経路に沿って紙幣を搬送する搬送部と、投入された紙幣の搬送状態、金種や真偽等を鑑別する鑑別部と、投入された紙幣を一時的に保留する一時保留部と、金種ごとに紙幣を収納する紙幣収納庫とを有するものがある。
紙幣入出金機は、例えば入金取引において、投入された紙幣を1枚ずつ鑑別して一時保留部に貯留する入金計数処理と、一時保留部から紙幣を金種ごとに振り分けながら紙幣収納庫に収納させる入金収納処理といった、2段階の処理を行う。紙幣入出金機は、前段の入金計数処理において、例えば顧客に投入された紙幣を1枚ずつ取り込んで搬送し、鑑別部により鑑別し、受入可能な紙幣を一時保留部へ搬送して貯留する一方、受入不可能な紙幣(以下これを入金リジェクト紙幣とも呼ぶ)を顧客に返却する。このとき顧客は、返却された紙幣を確認し、必要に応じて再投入する。
ここで紙幣入出金機のなかには、搬送部における搬送経路の構成等により、鑑別部において受入不可能と判定された紙幣を、入出金部へ直接搬送できないものがある。また、一般に、入金リジェクト紙幣の発生枚数は、1回の入金取引において、多くとも数枚程度となる。そこで紙幣入出金機のなかには、入金計数処理において利用しない搬送路に入金リジェクト紙幣を貯留しておき、投入された全ての紙幣を取り込み終えた時点で、搬送路から入出金部へ入金リジェクト紙幣を搬送して顧客に返却するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2015−56125号公報(第6図)
ところで、かかる構成の紙幣入出金機では、入金計数処理において、搬送路に貯留可能な最大枚数の入金リジェクト紙幣を既に貯留した場合、新たな入金リジェクト紙幣が発生した場合に、これをいずれかの箇所に貯留して入金計数処理を継続することはできない。このため紙幣入出金機は、このような場合、投入された紙幣の取込処理を中止し、入金リジェクト紙幣を入出金部へ搬送して顧客に返却し、確認させ、紙幣の交換や再投入等の対処を行わせる。
しかしながら、このとき返却される紙幣には、シール等の異物が付着している紙幣のように顧客にとって返却の理由が明らかなもの以外に、紙幣入出金機の搬送部において偶発的に搬送状態に問題があったものも含まれる。このため、返却された紙幣を受け取った顧客は、多数の紙幣について返却された理由を推測しながら確認や対処を行う必要があり、その負担が大きい、という問題があった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、搬送路を簡素な構成としながら、媒体の受入処理における顧客の負担を軽減し得る媒体取引装置を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明の媒体取引装置においては、利用者との間で媒体を授受する入出部と、入出部と接続され、媒体を搬送する第1搬送路と、第1搬送路に設けられ、利用者により入出部に投入され当該第1搬送路により搬送される媒体から、所定のセンサにより情報を読み取り読取情報を生成する鑑別部と、読取情報を基に媒体の状態を判定する判定処理を行う判定処理部と、媒体を搬送する第2搬送路と、第2搬送路に接続され、媒体を収納する一時保留部と、第1搬送路、第2搬送路、及び媒体を搬送する第3搬送路のうち2つの搬送路を接続することにより媒体の搬送経路を切り替える切替部と、鑑別部において受入可能と判定された受入媒体を、第1搬送路から切替部により第2搬送路へ進行させて一時保留部に収納させる一方、鑑別部において異常と判定されたリジェクト媒体を、第1搬送路から切替部により第3搬送路へ進行させて貯留させる搬送制御部とを設け、判定処理部は、所定の再判定条件が満たされた場合、入出部からの第1搬送路による媒体の搬送を中止し、第3搬送路に貯留されているリジェクト媒体に対して再判定処理を行い、搬送制御部は、再判定処理において受入可能と判定された媒体を第2搬送路へ進行させて一時保留部に収納させ、再判定処理において異常と判定された媒体を第1搬送路へ進行させるようにした。
これにより、一度はリジェクト媒体と判定された媒体であっても、再判定処理において受入可能と判定された場合、受入媒体と同様に一時保留部へ搬送するため、本来的に受入可能であるにも拘わらず偶発的に異常と判定された媒体の返却を回避でき、また利用者に返却する媒体の数も削減できる。
本発明によれば、搬送路を簡素な構成としながら、媒体の受入処理における利用者の負担を軽減し得る媒体取引装置を実現できる。
現金自動預払機の外観構成を示す略線的斜視図である。 紙幣入出金機の構成を示す略線図である。 制御部の機能構成を示すブロック図である。 搬送部の構成を示す略線図である。 紙幣の搬送の様子を示す略線図である。 入金計数処理における紙幣の搬送経路を示す略線図である。 後搬送部に入金リジェクト紙幣を貯留した様子を示す略線図である。 第1の実施の形態による再判定処理手順を示すフローチャートである。 第1の実施の形態における再判定処理での紙幣の搬送経路を示す略線図である。 入金収納処理における紙幣の搬送経路を示す略線図である。 出金処理における紙幣の搬送経路を示す略線図である。 第2の実施の形態による再判定処理手順(1)を示すフローチャートである。 第2の実施の形態による再判定処理手順(2)を示すフローチャートである。 第2の実施の形態における再判定処理での紙幣の搬送経路を示す略線図である。 返却理由表示画面の構成を示す略線図である。
以下、発明を実施するための形態(以下実施の形態とする)について、図面を用いて説明する。
[1.第1の実施の形態]
[1−1.現金自動預払機及び紙幣入出金機の構成]
図1に外観を示すように、現金自動預払機1は、箱状の筐体2を中心に構成されており、例えば金融機関等に設置され、利用者(すなわち金融機関の顧客)との間で入金取引や出金取引等の現金に関する取引を行う。
筐体2は、その前側に顧客が対峙した状態で紙幣の投入やタッチパネルによる操作等をしやすい箇所に顧客応対部3が設けられている。顧客応対部3は、顧客との間で例えば現金やカード等を直接やり取りすると共に、取引に関する情報の通知や操作指示の受付を行うようになっており、カード入出口4、入出金口5、操作表示部6、テンキー7、及びレシート発行口8が設けられている。
カード入出口4は、キャッシュカード等の各種カードが挿入または排出される部分である。カード入出口4の奥側には、各種カードに磁気記録された口座番号等の読み取りを行うカード処理部(図示せず)が設けられている。入出金口5は、顧客によって入金される紙幣が投入されると共に、顧客へ出金する紙幣が排出される。また入出金口5は、シャッタを駆動することにより開放又は閉塞する。因みに紙幣は、例えば長方形の紙により、紙葉状に形成されている。
操作表示部6は、取引に際して操作画面を表示するLCD(Liquid Crystal Display)と、取引の種類の選択、暗証番号や取引金額等を入力するタッチセンサとが一体化されたタッチパネルとなっている。テンキー7は、「0」〜「9」の数字等の入力を受け付ける物理キーであり、暗証番号や取引金額等の入力操作時に用いられる。レシート発行口8は、取引処理の終了時に取引内容等を印字したレシートを発行する部分である。因みにレシート発行口8の奥側には、レシートに取引内容等を印字するレシート処理部(図示せず)が設けられている。
以下では、現金自動預払機1のうち顧客が対峙する側を前側とし、その反対を後側とし、当該前側に対峙した顧客から見て左及び右をそれぞれ左側及び右側とし、さらに上側及び下側を定義して説明する。
筐体2内には、現金自動預払機1全体を統括制御する主制御部9や、紙幣に関する種々の処理を行う紙幣入出金機10等が設けられている。主制御部9は、図示しないCPU(Central Processing Unit)を中心に構成されており、図示しないROM(Read Only Memory)やフラッシュメモリ等から所定のプログラムを読み出して実行することにより、入金取引や出金取引等に関する種々の処理を行う。また主制御部9は、内部にRAM(Random Access Memory)、ハードディスクドライブやフラッシュメモリ等でなる記憶部を有しており、この記憶部に種々の情報を記憶させる。
紙幣入出金機10は、図2に側面図を示すように、内部に媒体としての紙幣に関する種々の処理を行う複数の部分が組み込まれている。紙幣入出金機10は、大きく分けて、上下方向のほぼ中央よりも上側部分を占める上部ブロック10Uと、その下側部分を占める下部ブロック10Lとにより構成されている。
上部ブロック10Uには、全体を統括制御する紙幣制御部11、顧客との間で紙幣を授受する入出金部12、紙幣を各部へ搬送する搬送部13、紙幣を鑑別する鑑別部14及び紙幣を一時的に収納する一時保留部15が設けられている。一方、下部ブロック10Lは、その全ての周側面が頑強な金庫筐体10Sにより覆われている。この金庫筐体10Sの内部には、後側から前側へ向けて、5個の紙幣収納庫16(16A、16B、16C、16D及び16E)並びにリジェクト庫17が設けられている。
紙幣制御部11は、図示しないCPUと、ROM、RAM及びフラッシュメモリ等でなる記憶部とにより構成されている。このうちCPUは、記憶部から各種プログラムを読み出して実行することにより、種々の処理を行う。記憶部のうち不揮発性のROMやフラッシュメモリは、基本プログラムの他、入金計数プログラム、入金収納プログラムや出金プログラムといった種々のプログラムが記憶されている。記憶部のうち揮発性のRAMは、CPUのワークエリアとして用いられる他、各種情報を一時的に記憶する。
例えば紙幣制御部11は、記憶部から入金計数プログラムを読み出し、これをCPUにおいて実行することにより、図3に示すように、判定処理部31、搬送制御部35、表示制御部36及び記憶部38といった複数の機能ブロックを形成する。また判定処理部31内には、搬送判定処理部32及び受入判定処理部33が形成される。
入出部としての入出金部12(図2)は、上部ブロック10U内における前上部に位置している。この入出金部12は、顧客から受け取った紙幣及び顧客へ引き渡す紙幣を収容する収容器12Aを内部に有しており、その上方をシャッタ12Bにより開放又は閉塞する。収容器12A内には、複数の紙幣が紙面を前後方向に向けて集積された状態で収容される。因みに収容器12Aは、最大で約200枚の紙幣を収容できる。またシャッタ12Bは、筐体2に設けられた入出金口5(図1)のシャッタと連動して開放又は閉塞する。
この入出金部12は、入金取引等において顧客により収容器12A内に紙幣が投入されると、シャッタ12Bを閉塞した後、収容器12A内の紙幣を1枚ずつに分離し、所定の周期ごとに搬送部13に順次引き渡す。また入出金部12は、出金取引等において搬送部13により搬送されてくる紙幣を順次受け取り、収容器12A内に順次放出して集積させた後、シャッタ12Bを開放して顧客に受け取らせる。
搬送部13は、上部ブロック10U内における下端部分に位置しており、全体的に上下方向に薄く前後方向に細長い形状となっている。この搬送部13内には、紙幣を案内する搬送ガイドや多数の回転するローラ等が適宜配置されており、紙幣の短辺を進行方向に沿わせて、主に前後方向へ搬送させるような直線状の搬送路が形成されている。
搬送部13は、図4に拡大図を示すように、大きく分けて、中央付近に配置された一時保留切替部20と、当該一時保留切替部20の前側及び後側にそれぞれ配置された前搬送部21及び後搬送部22により構成されている。一時保留切替部20は、いわゆる3ウェイの切替となっており、紙幣制御部11の制御に基づき、前搬送部21、後搬送部22及び一時保留部15の間で紙幣を搬送するよう、紙幣の搬送経路を3通りに切り替える。
また搬送部13内には、一時保留切替部20の他に複数の切替部が配置されている。各切替部は、回動可能なブレード(図中に三角形で示す)及びその周囲に配置された回転可能な複数のローラ(図示せず)により構成されている。この切替部は、紙幣制御部11の制御に従い、各紙幣の搬送先に応じてブレードの傾斜方向を変化させると共に各ローラを所定の回転方向へ回転させることにより、紙幣の搬送方向を適宜切り替えて所望の搬送先へ搬送する。
前搬送部21内には、前方から順に、リジェクト切替部24、鑑別部14及び切替部25が直列に配置されており、全体として前後方向に沿った概ね直線状の前搬送路21Yが形成されている。リジェクト切替部24及び切替部25は、それぞれ紙幣制御部11における搬送制御部35(図3)の制御に基づき、紙幣の搬送経路を適宜切り替えることにより、第1搬送路としての前搬送路21Yとリジェクト切替部24又は紙幣収納庫16Aとの間で紙幣を搬送させる。
後搬送部22内には、前方から順に、切替部26、27及び28がほぼ直列に配置されており、全体として前後方向に沿った概ね直線状の後搬送路22Yが形成されている。切替部26〜28は、それぞれ紙幣制御部11における搬送制御部35の制御に基づき、紙幣の搬送経路を適宜切り替えることにより、第3搬送路としての後搬送路22Yと紙幣収納庫16B、16C、16D又は16Eとの間で紙幣を搬送させる。また搬送部13は、前搬送部21及び後搬送部22における搬送速度や搬送方向を個別に制御し得るようになっている。さらに前搬送部21及び後搬送部22は、それぞれの搬送路中に数枚程度の紙幣を貯留できる。
ところで搬送部13は、図5(A)に示すように、紙幣BLの長辺を進行方向の前後に向け、短辺に沿って進行させる。また搬送部13は、入出金部12(図2)から所定の周期ごとに繰り出される紙幣BLを順次受け取り、搬送路上において当該紙幣BLを一定の搬送周期である距離LPごとに引き離して搬送する。因みに紙幣入出金機10では、最大で約200枚のような多量の紙幣を順次搬送する必要があるため、距離LPを可能な限り短く設定しており、また各紙幣BLをできるだけ高速で搬送するようになっている。
ここで、図5(A)に示したように、紙幣BLが正常に搬送され、当該紙幣BLの短辺を進行方向とほぼ平行に向けている場合、当該紙幣BL同士の間隔は、距離LPから当該紙幣BLにおける短辺の長さを差し引いた距離LSとなる。一方、図5(B)に示すように、何らかの要因により紙幣BL2が傾き、その短辺が進行方向に対し傾斜している場合、当該紙幣BL2における見かけ上の進行方向の長さが長くなる。このため、紙幣BL2と後続の紙幣BL3との間隔は、距離LSよりも短い距離LS2となる。
また、例えば入出金部12(図2)において紙幣BL4(図5(B))を繰り出す周期が変動し、先行する紙幣BL3から当該紙幣BL4までの周期が距離LPよりも短いLP3となってしまった場合、先行する紙幣BL3から当該紙幣BL4までの間隔は、やはり距離LSよりも短い距離LS3となる。
鑑別部14(図2及び図3)は、前搬送部21内に組み込まれており、前搬送路21Y上で入出金部12と一時保留切替部20との間に位置している。この鑑別部14は、内部に厚みセンサ、イメージセンサ及び磁気センサといった複数種類のセンサが組み込まれており、各センサにより各紙幣から種々の情報を読み取り、得られた情報(以下これを読取情報と呼ぶ)を紙幣制御部11(図2)へ供給する。
これに応じて紙幣制御部11は、各紙幣の状態を判定し、当該紙幣が正常であり受入可能であるか、或いは異常であり利用者に返却すべきであるかを決定する。具体的に紙幣制御部11は、得られた読取情報を基に、各紙幣における搬送状態並びに金種や損傷の程度、或いは真偽等を判定し、このときの判定結果を基に各紙幣の搬送先を決定して、搬送部13の各切替部や各搬送路における搬送動作を制御する(詳しくは後述する)。このとき紙幣制御部11は、読取情報を基に、各紙幣に一意に付されている数字や文字である記番号も認識する。
一時保留部15(図2)は、いわゆるテープエスクロ方式を採用しており、円筒状のドラムの周側面に紙幣をテープと共に巻き付けることで当該紙幣を貯留し、またこの周側面から当該テープを引き剥がすことで紙幣を繰り出す。また一時保留部15は、その内部に、このドラムの周側面と搬送部13の一時保留切替部20との間を結ぶようにして、第2搬送路としての一時保留搬送路15Yを形成している。因みに一時保留部15には、最大で約200枚の紙幣を貯留できる。
紙幣収納庫16(16A〜16E)は、何れも同様に構成されており、上下方向に長い直方体状に形成されると共に内部に紙幣を集積して収納する空間を有している。また各紙幣収納庫16は、それぞれ収納すべき紙幣の金種が予め設定されている。この紙幣収納庫16は、鑑別部14及び紙幣制御部11により損傷の程度が小さく再利用が可能であると判定された紙幣が、その金種に応じて搬送部13により搬送されてくると、当該紙幣を内部に集積して収納する。また紙幣収納庫16は、紙幣制御部11から紙幣を繰り出す指示を受け付けると、集積している紙幣を1枚ずつに分離して繰り出し、搬送部13に引き渡す。
リジェクト庫17は、上下方向に長い直方体状に形成されると共に内部に紙幣を集積して収納する空間を有している。このリジェクト庫17は、鑑別部14及び紙幣制御部11により損傷の程度が大きく再利用すべきで無いと判定された紙幣(いわゆるリジェクト紙幣)が搬送部13により搬送されてくると、当該紙幣を内部に収納する。
[1−2.紙幣の搬送]
次に、現金自動預払機1により利用者(金融機関の顧客)との間で入金取引及び出金取引が行われる場合における、紙幣入出金機10内での入金処理及び出金処理について説明する。このうち入金処理については、前段の入金計数処理と、後段の入金収納処理に分けて説明する。
[1−2−1.入金計数処理]
紙幣入出金機10は、入金処理において、紙幣制御部11の制御に基づき、まず入金された紙幣の金種等を鑑別しながら枚数を計数する入金計数処理を行い、次に紙幣を適切な収納箇所へ搬送して収納する入金収納処理を行う。
具体的に紙幣制御部11は、例えば顧客により操作表示部6(図1)を介して入金処理を開始する旨の操作入力を受け付けると、入金計数処理を開始し、入出金部12のシャッタ12Bを開いて収容器12A内へ紙幣を投入させる。次に紙幣制御部11は、操作表示部6を介して紙幣の取り込みを開始する操作入力を受け付けると、シャッタ12Bを閉じて収容器12A内の紙幣を1枚ずつに分離して取り込み、搬送部13へ順次引き渡す。
搬送部13は、紙幣制御部11の搬送制御部35(図3)による制御に従い、図6に矢印Q1として示すように、入出金部12から受け取った紙幣を前搬送部21により後方へ順次搬送し、前搬送路21Yに沿って後方へ進行させながら、鑑別部14により各紙幣を順次鑑別し、後側の一時保留切替部20へ順次引き渡す。このとき鑑別部14は、各センサにより各紙幣から読み取った読取情報を紙幣制御部11へ順次送出する。
これに応じて紙幣制御部11(図3)は、判定処理部31の搬送判定処理部32により、読取情報を基に、各紙幣が正常に搬送されているか否かを判定する搬送判定処理を行う。続いて紙幣制御部11は、判定処理部31の受入判定処理部33により、金種、真偽、正損(損傷しているか否か)等の観点から受入可能であるか否かを判定する受入判定処理を行う。
さらに紙幣制御部11は、各判定処理における判定結果を基に各紙幣の搬送先を決定する。具体的に紙幣制御部11は、搬送判定処理において異常と判定された紙幣(以下これを搬送異常紙幣とも呼ぶ)と、搬送判定処理において正常と判定されたものの受入判定処理において異常と判定された紙幣(以下これを受入異常紙幣とも呼ぶ)とを、まとめて入金リジェクト紙幣とする。さらに紙幣制御部11は、この入金リジェクト紙幣の搬送先を、後搬送部22の後搬送路22Yに決定し、決定した搬送先を、それぞれの判定結果及び読取情報と共に、その順序と対応付けて記憶部38(図3)に記憶させる。
一方、紙幣制御部11は、搬送判定処理及び受入判定処理の双方において正常と判定された紙幣(以下これを入金受入紙幣とも呼ぶ)についての当初の搬送先を、一時保留部15に決定する。また紙幣制御部11は、各入金受入紙幣の最終的な搬送先についても決定する。具体的に紙幣制御部11は、損傷の程度が小さく再利用可能と判定した紙幣については、その金種に応じた紙幣収納庫16(16A〜16E)を最終的な搬送先とする。一方、紙幣制御部11は、損傷の程度が大きく再利用すべきでないと判定した紙幣(以下これをリジェクト紙幣とも呼ぶ)については、リジェクト庫17を最終的な搬送先とする。さらに紙幣制御部11は、各紙幣について決定した当初の搬送先及び最終的な搬送先を、その順序と対応付けて、記憶部38(図3)に記憶させる。
続いて紙幣制御部11は、搬送制御部35(図3)により、前搬送部21から一時保留切替部20へ引き渡される紙幣について決定された搬送先に応じて、一時保留切替部20による紙幣の進行方向を切り替える。これにより一時保留切替部20は、紙幣が入金受入紙幣であれば、矢印Q2(図6)のように、一時保留搬送路15Yを介して一時保留部15へ搬送して収納させる。また一時保留切替部20は、紙幣が入金リジェクト紙幣であれば、矢印Q3のように、後搬送部22内へ進行させて後搬送路22Yに貯留させる。因みに紙幣制御部11は、後搬送路22Yに貯留している紙幣の枚数を記憶部38(図3)に記憶させており、またこれを逐次更新している。
図7に示すように、後搬送部22の後搬送路22Yには、最大で4枚の紙幣BL(すなわち入金リジェクト紙幣BLR1〜BLR4)を貯留し得るようになっている。このため紙幣制御部11は、仮に後搬送路22Yに既に4枚の入金リジェクト紙幣BLRを貯留している状態で、入出金部12から新たに取り込まれた紙幣BLが入金リジェクト紙幣と判定された場合、これを搬送すべき場所を確保できず、入金処理を継続できなくなってしまう。そこで紙幣制御部11は、後搬送路22Yに4枚の入金リジェクト紙幣BLRを貯留した段階で、当該入金リジェクト紙幣BLRを後搬送路22Yから他の場所へ搬送する処理を行う。
ところで入金リジェクト紙幣BLRは、上述したように、搬送異常紙幣と受入異常紙幣とに分けることができる。このうち搬送異常紙幣には、例えば図5(B)に示した紙幣BL2のように進行方向Wに対する短辺の傾斜が過大であるもの、紙幣BL3のように後続の紙幣BL4との間隔である距離LS3が通常の距離LSよりも短いもの、紙幣BL4のように紙幣の頂点付近の一部分が折れ曲がっているもの等が含まれる。
紙幣BL2及び紙幣BL3は、後続の紙幣との間隔が短いために、判定処理部31(図3)による判定処理がその完了前に打ち切られ、次の紙幣BLの判定処理に移行されてしまう。また紙幣BL4は、頂点付近が折れ曲がっているために、鑑別部14から得られる読取情報における基準点を正しく設定できず、或いはその設定に時間を要するために、判定処理部31による判定処理がその完了前に打ち切られて次の紙幣BLの判定処理に移行されてしまう。このような搬送異常紙幣は、仮に十分な時間を確保できれば、受入判定処理において正常と判定された可能性がある。
一方、受入異常紙幣には、鑑別部14からの読取情報を基に、搬送状態が正常と判定された上で受入が不可能な金種と判定され、或いは損傷の程度が大きいと判定され、若しくは偽券と判定されたもの等が含まれる。これらの受入異常紙幣は、仮に読取情報を基に受入判定処理が再度行われたとしても、同一の判定結果(受入異常)が得られる可能性が高い。
そこで紙幣入出金機10は、後搬送路22Yに4枚の入金リジェクト紙幣BLRを貯留した段階で、搬送異常紙幣についてのみ、記憶している読取情報を基に受入判定処理を行った上で、得られた判定結果に応じて紙幣の搬送先を決定するようになっている。
具体的に紙幣入出金機10の紙幣制御部11は、後搬送路22Yに4枚目の入金リジェクト紙幣BLRを搬送し終えると、再判定プログラムを読み出して実行することにより、図8に示す再判定処理手順RT1を開始する。紙幣制御部11は、まずステップSP1へ移り、搬送制御部35(図3)により、入出金部12からの新たな紙幣の取込処理を中止して、次のステップSP2へ移る。ステップSP2において紙幣制御部11は、最も前側の入金リジェクト紙幣BLR(例えば図7における入金リジェクト紙幣BLR1)を対象紙幣に選定して、次のステップSP3へ移る。
ステップSP3において紙幣制御部11は、記憶部38(図3)から対象紙幣の判定結果を読み出し、次のステップSP4へ移る。ステップSP4において紙幣制御部11は、判定結果が搬送異常であるか否かを判定する。ここで肯定結果が得られると、このことは対象紙幣について受入判定処理が正常に完了しておらず、該受入判定処理を再度行うことにより、対象紙幣が受入可能と判定される可能性があることを表している。このとき紙幣制御部11は、次のステップSP5へ移る。
ステップSP5において紙幣制御部11は、受入判定処理部33(図3)により、対象紙幣について記憶部38(図3)に記憶している読取情報を用いて再度の受入判定処理、すなわち再判定処理を行い、次のステップSP6へ移る。ステップSP6において紙幣制御部11は、再判定処理において受入可能と判定されたか否かを判定する。ここで肯定結果が得られると、このことは対象紙幣を他の入金受入紙幣と同様に取り扱うべきであり、顧客に返却する必要が無いことを表している。このとき紙幣制御部11は、次のステップSP7へ移る。
ステップSP7において紙幣制御部11は、他の入金受入紙幣と同様、対象紙幣の当初の搬送先を一時保留部15に決定し、さらにその損傷の程度や金種に応じて最終的な搬送先を決定して、記憶部38(図3)に記憶させる。その上で紙幣制御部11は、搬送制御部35(図3)により、図9に示す矢印Q4及びQ5のように、対象紙幣を後搬送路22Yから一時保留切替部20及び一時保留搬送路15Yを介して当初の搬送先である一時保留部15へ搬送し、次のステップSP9へ移る。
一方、ステップSP4において否定結果が得られると、このことは、対象紙幣が読取情報を用いた受入判定処理において既に異常(すなわち受入異常)と判定されており、同一の読取情報を用いた同一の受入判定処理を再度行う必要が無いことを表している。このとき紙幣制御部11は、次のステップSP8へ移る。また、ステップSP6において否定結果が得られると、このことは対象紙幣が受入異常紙幣であり、顧客に返却するべきであることを表している。この場合も紙幣制御部11は、次のステップSP8へ移る。
ステップSP8において紙幣制御部11は、搬送制御部35(図3)により、図9に示す矢印Q4及びQ6のように、対象紙幣を後搬送路22Yから一時保留切替部20を介して前搬送部21の前搬送路21Yへ搬送し、さらに入出金部12へ搬送して収容器12A内に収容させ、次のステップSP9へ移る。
ステップSP9において紙幣制御部11は、後搬送路22Yに1枚以上の入金リジェクト紙幣BLRが残っているか否かを判定する。ここで肯定結果が得られると、このとき紙幣制御部11はステップSP2へ戻り、残りの入金リジェクト紙幣BLRについても同様の処理を繰り返す。一方、ステップSP9において否定結果が得られると、このことは後搬送路22Yに貯留していた全ての入金リジェクト紙幣BLRを一時保留部15又は入出金部12へ搬送し終えたことを表している。このとき紙幣制御部11は、次のステップSP10へ移る。
例えば、図7に示した入金リジェクト紙幣BLR1〜BLR4のうち、入金リジェクト紙幣BLR1及びBLR3が搬送異常紙幣であったもののステップSP5の受入判定処理において受入可能と判定され、また入金リジェクト紙幣BLR2及びBLR4が受入異常紙幣であったものとする。この場合、紙幣制御部11の搬送制御部35は、ステップSP2〜SP9の処理により、図9に示したように、入金リジェクト紙幣BLR1及びBLR3を一時保留部15に収納させ、また入金リジェクト紙幣BLR2及びBLR4を入出金部12の収容器12A内に収容させる。
ステップSP10において紙幣制御部11は、この再判定処理手順RT1において入出金部12へ1枚以上の入金リジェクト紙幣BLRを搬送したか否かを判定する。ここで肯定結果が得られると、このことは入出金部12の収容器12A内に受入異常と判定された入金リジェクト紙幣BLRが1枚以上収容されており、これを顧客に返却するべきであることを表している。このとき紙幣制御部11は、次のステップSP11へ移り、入出金部12のシャッタ12Bを開放することにより顧客に紙幣を返却し、次のステップSP13へ移る。因みに顧客は、返却された紙幣を確認し、必要に応じて紙幣を再投入する。
一方、ステップSP10において否定結果が得られると、このことは入出金部12の収容器12A内に入金リジェクト紙幣BLRが収容されておらず、顧客に紙幣を返却する必要が無いことを表している。このとき紙幣制御部11は、次のステップSP12へ移り、搬送制御部35によって、ステップSP1において中止していた入出金部12からの新たな紙幣の取込処理を再開した後、その次のステップSP13へ移って再判定処理手順RT1を終了する。
因みに紙幣制御部11は、入出金部12に投入された全ての紙幣を取り込み終えた段階で、後搬送路22Yに1枚以上の入金リジェクト紙幣BLRを貯留していた場合にも、再判定処理手順RT1を実行するようになっている。これにより紙幣制御部11は、入金取込処理を完了する。
このとき紙幣制御部11は、一時保留部15に収納している入金受入紙幣の金種及び枚数を集計することにより合計金額を算出し、これを入金額とする。続いて紙幣制御部11は、表示制御部36(図3)により、主制御部9(図1)と連携して、所定の操作指示画面を操作表示部6に表示し、この入金額を顧客に提示すると共に入金処理を継続するか否かを顧客に選択させる。
ここで紙幣制御部11は、顧客により入金処理の中止が指示された場合、一時保留部15に保留している全ての紙幣を搬送部13の前搬送部21により入出金部12へ順次搬送して収容器12A内に収納させ、その後シャッタ12Bを開放することにより顧客に返却する。
このように紙幣入出金機10は、入金計数処理において、後搬送路22Yに最大枚数(すなわち4枚)の入金リジェクト紙幣BLRを貯留した場合、搬送異常であった紙幣について再判定処理を行い、受入可能と判定された場合に入金受入紙幣として取り扱う。
[1−2−2.入金収納処理]
紙幣制御部11は、顧客により入金処理の継続が指示された場合、入金収納処理を開始する。具体的に紙幣制御部11は、まず一時保留部15において操出処理を開始し、図10に示す矢印Q7のように、収納している紙幣(入金受入紙幣)を順次繰り出し、一時保留搬送路15Yを介して一時保留切替部20へ受け渡す。
このとき紙幣制御部11の搬送制御部35(図3)は、入金計数処理において決定された紙幣毎の最終的な搬送先に応じて、一時保留切替部20による紙幣の搬送経路を切り替える。具体的に一時保留切替部20は、紙幣の最終的な搬送先がリジェクト庫17又は紙幣収納庫16Aであれば、矢印Q8のように当該紙幣を前搬送部21へ進行させる。また一時保留切替部20は、紙幣の最終的な搬送先が紙幣収納庫16B〜16Eであれば、矢印Q9のように当該紙幣を後搬送部22へ進行させる。
さらに紙幣制御部11の搬送制御部35は、各紙幣の最終的な搬送先に応じて前搬送部21及び後搬送部22の各切替部を適宜制御することにより、当該紙幣をそれぞれの最終的な搬送先へ搬送してそれぞれ収納させる。これにより紙幣制御部11は、再利用可能な紙幣を金種ごとに分類して紙幣収納庫16A〜16Eに収納でき、また再利用すべきで無いリジェクト紙幣をリジェクト庫17に収納できる。
[1−2−3.出金処理]
紙幣入出金機10は、出金処理において、紙幣制御部11の制御に基づき、指定された金額に応じた金種及び枚数の紙幣を出金する出金処理を行うようになっている。以下では、紙幣収納庫16B〜16Eに収納されている紙幣を出金する場合を例に説明する。
紙幣制御部11は、顧客から操作表示部6(図1)を介して出金額を含む所定の操作入力を受け付けると、出金額に応じた紙幣の金種及び枚数を決定する。続いて紙幣制御部11の搬送制御部35(図3)は、決定した金種及び枚数に応じて、図11に示す矢印Q10のように、各紙幣収納庫16内に収納されている紙幣を順次繰り出し、搬送部13に順次受け渡す。
搬送部13は、前搬送部21内を前方へ向けて進行する紙幣の走行状態を鑑別部14により鑑別し、その鑑別結果を紙幣制御部11(図2)へ送出する。紙幣制御部11の搬送制御部35は、紙幣の走行状態に応じてリジェクト切替部24を切り替え、当該走行状態に問題が無ければ入出金部12へ進行させ、例えば重送のように搬送状態に問題があればリジェクト庫17へ進行させて、それぞれ紙幣を収納させる。やがて紙幣制御部11は、出金額に応じた全ての紙幣を入出金部12の収容器12A内に放出し終えると、シャッタ12Bを開放させて顧客に当該紙幣を取り出させる。
[1−3.効果等]
以上の構成において、第1の実施の形態による現金自動預払機1の紙幣入出金機10は、入金計数処理において鑑別部14により得られた読取情報を用いて紙幣制御部11により搬送判定処理及び受入判定処理を行い、受入可能紙幣を一時保留部15に収納させる一方、入金リジェクト紙幣を後搬送部22の後搬送路22Yに貯留させる。
その後紙幣制御部11は、後搬送路22Yに貯留可能な最大枚数である4枚の紙幣(入金リジェクト紙幣BLR)が貯留されると、再判定処理手順RT1(図8)を実行することにより、この紙幣に対し再判定処理を行う。ここで紙幣制御部11は、正常(受入可能)と判定された紙幣を他の受入可能紙幣と同様に一時保留部15へ搬送して収納させ、異常と判定された紙幣(受入異常紙幣)を入出金部12へ搬送して顧客に返却する。
これにより紙幣入出金機10は、後搬送路22Yに貯留された入金リジェクト紙幣BLRを無条件で全て入出金部12へ搬送して顧客に返却する場合と比較して、顧客に返却する紙幣の枚数を削減することができる。また紙幣入出金機10は、本来的に受入可能な紙幣を、搬送部13において偶発的に搬送異常となったために入金リジェクト紙幣BLRとしてしまい、顧客に返却して無駄な確認の手間をかける可能性を、格段に低減できる。さらに紙幣入出金機10は、全ての入金リジェクト紙幣BLRが受入可能紙幣となった場合、顧客に紙幣を返却すること無く入出金部12からの新たな紙幣の取込処理を再開するため(ステップSP12)、入金計数処理に要する時間のさらなる短縮を図ることができる。
これを他の観点から見れば、紙幣入出金機10は、入金取引等の各種取引処理を短時間で完了するべく、搬送部13において多数の紙幣BLを短時間に順次搬送する必要があり、上述したように、紙幣同士の搬送周期が比較的短くなっている(図5(A))。これに伴い紙幣入出金機10は、1枚の紙幣BLにおける判定処理にかけられる時間も比較的短くなっており、搬送路に対する紙幣BLの傾きや紙幣BL同士の間隔の短縮等が生じた際に(図5(B))、搬送異常と判定される傾向が高まっている。
そこで紙幣入出金機10では、後搬送路22Yに貯留可能な最大枚数の入金リジェクト紙幣BLRが貯留された場合に、時間的な制約にとらわれることなく、必要十分な時間をかけながら、再度受入判定処理を行うようにしたのである。これにより紙幣入出金機10は、本来的には最初の判定処理(すなわち鑑別部14の通過時に行われる判定処理)において入金受入紙幣と判定するべきでありながら搬送異常と判定した紙幣を、再判定処理により正しく入金受入紙幣と判定でき、あたかも当該紙幣を「救済する」ことができる。
また紙幣入出金機10は、最初の判定処理において取得された読取情報を記憶部38(図3)に記憶しておき、再判定処理において、この記憶部38から読み出した読取情報を用いて入金リジェクト紙幣BLRの受入判定処理を行う。このため紙幣入出金機10は、入金リジェクト紙幣BLRを鑑別部14まで搬送する必要が無く、紙幣制御部11の受入判定処理部33(図3)による演算処理を行うだけで、再判定処理を極めて短い時間で完了できる。
さらに紙幣入出金機10は、再判定処理において、入金リジェクト紙幣BLRのうち、受入異常紙幣を除いた搬送異常紙幣のみに対し、受入判定処理を行う。このため紙幣入出金機10は、受入異常紙幣について、最初の判定処理と同一の読取情報を基に同一の判定処理により同一の判定結果を得る、といった無駄な処理を省略できる。
以上の構成によれば、第1の実施の形態による現金自動預払機1の紙幣入出金機10は、入金計数処理において入金リジェクト紙幣を後搬送路22Yに貯留させる。その後、紙幣入出金機10は、記憶している読取情報を用いて再判定処理を行い、受入可能と判定されたものを受入可能紙幣と同様に一時保留部15へ搬送して収納させ、異常と判定されたものを入出金部12へ搬送して顧客に返却する。これにより紙幣入出金機10は、後搬送路22Yに貯留された入金リジェクト紙幣BLRを無条件で全て入出金部12へ搬送して顧客に返却する場合と比較して、顧客に返却する紙幣の枚数を削減でき、顧客の手間を減らすことができる。
[2.第2の実施の形態]
第2の実施の形態による現金自動預払機101(図1)は、第1の実施の形態による現金自動預払機1と比較して、紙幣入出金機10に代わる紙幣入出金機110を有する点において相違するものの、他の点については同様に構成されている。紙幣入出金機110は、第1の実施の形態による紙幣入出金機10と比較して、紙幣制御部11に代わる紙幣制御部111を有する点において相違するものの、他の点については同様に構成されている。
紙幣制御部111は、第1の実施の形態と同様、図示しないCPUと、ROM、RAM及びフラッシュメモリ等でなる記憶部とにより構成されている。このため紙幣制御部111は、第1の実施の形態と同様に入金計数プログラムを読み出して実行することにより、図3に示したような、判定処理部31、搬送制御部35、表示制御部36及び記憶部38といった複数の機能ブロックを形成する。
[2−1.入金計数処理における再判定処理]
紙幣制御部111は、入金計数処理において後搬送路22Yに4枚目の入金リジェクト紙幣BLRを搬送し終えると、再判定プログラムを読み出して実行することにより、図8に代わる図12及び図13に示す再判定処理手順RT2を開始する。
紙幣制御部111は、ステップSP21〜SP27において第1の実施の形態におけるステップSP1〜SP7(図8)とそれぞれ同様の処理を行う。因みに紙幣制御部111は、ステップSP27において、図9と対応する図14に示す矢印Q11及びQ12のように、対象紙幣を後搬送路22Yから一時保留切替部20を介して当初の搬送先である一時保留部15へ搬送し、次のステップSP30へ移る。
紙幣制御部111は、ステップSP26において否定結果が得られた場合、すなわち対象紙幣が搬送異常であったものの、受入判定処理において異常と判定された場合、次のステップSP28へ移る。ステップSP28において紙幣制御部111は、対象紙幣が受入異常と判定されたことに応じて、記憶部38(図3)に記憶している判定結果を更新し、次のステップSP29へ移る。また紙幣制御部111は、ステップSP24において否定結果が得られた場合もステップSP29へ移る。
ステップSP29において紙幣制御部111は、図13に示す矢印Q11及びQ13に示すように、対象紙幣を後搬送路22Yから一時保留切替部20を介して前搬送路21Yへ搬送して貯留させ、次のステップSP30へ移る。ステップSP30において紙幣制御部111は、ステップSP9(図8)と同様の処理を行い、後搬送路22Yに貯留されている全ての紙幣についてステップSP22〜SP29の処理を繰り返した後、次のステップSP31(図13)へ移る。
ステップSP31において紙幣制御部111は、顧客により投入された紙幣が入出金部12に1枚以上残っているか否かを判定する。ここで肯定結果が得られると、このことは、後搬送路22Yに新たな入金リジェクト紙幣BLRを貯留可能な状態である限り、入出金部12から新たな紙幣を取り込むべきであることを表している。このとき紙幣制御部111は、次のステップSP32へ移り、この再判定処理手順RT2において後搬送路22Yに貯留していた全ての入金リジェクト紙幣BLRを前搬送路21Yへ搬送したか否かを判定する。
ここで否定結果が得られると、このことは後搬送路22Yに貯留していた入金リジェクト紙幣のうち少なくとも1枚が受入可能と判定されて一時保留部15へ搬送されたため、残っている入金リジェクト紙幣BLRの枚数が削減されたことを表している。このとき紙幣制御部111は、次のステップSP33へ移る。
ステップSP33において紙幣制御部111は、この再判定処理手順RT2において後搬送路22Yに貯留していた全ての入金リジェクト紙幣BLRを一時保留部15へ搬送したか否かを判定する。ここで否定結果が得られると、このことは、受入異常紙幣を少なくとも1枚以上前搬送路21Yに貯留していることを表している。このとき紙幣制御部111は、次のステップSP34へ移る。ステップSP34において紙幣制御部111は、前搬送路21Yに貯留している全ての入金リジェクト紙幣BLRを後搬送路22Yへ搬送することにより、当該前搬送路21Yによる紙幣の搬送を可能として、次のステップSP35へ移る。
またステップSP33において肯定結果が得られると、このことは後搬送路22Yに貯留していた全ての入金リジェクト紙幣BLRが受入可能と判定され一時保留部15へ搬送されており、前搬送路21Yに紙幣を1枚も貯留していないことを表している。このとき紙幣制御部111は、次のステップSP35へ移る。ステップSP35において紙幣制御部111は、ステップSP21において中止していた入出金部12からの新たな紙幣の取込処理を再開した後、次のステップSP39へ移って再判定処理手順RT2を終了する。
一方、ステップSP31において否定結果が得られると、紙幣制御部111は次のステップSP36へ移り、前搬送路21Yに1枚以上の紙幣を搬送したか否かを判定する。ここで肯定結果が得られると、このことは、既に入出金部12に投入された全ての紙幣を取り込み終えており、前搬送路21Yに残った入金リジェクト紙幣を顧客に返却するべきであることを表している。このとき紙幣制御部111は、次のステップSP37へ移る。
またステップSP32において肯定結果が得られると、このことは、後搬送路22Yに貯留していた全ての入金リジェクト紙幣BLRが受入異常と判定されたため、入金計数処理を中断し、これらの紙幣(すなわち受入異常紙幣)を顧客に返却する必要があることを表している。このとき紙幣制御部111は、次のステップSP37へ移る。ステップSP37において紙幣制御部111は、前搬送路21Yに貯留している全ての紙幣を入出金部12へ順次搬送して収容器12A内に収納させ、その後シャッタ12Bを開放することにより顧客に返却して、次のステップSP38へ移る。
ステップSP38において紙幣制御部111は、表示制御部36(図3)を主制御部9(図1)と連携させることにより、図15に示す返却理由表示画面D1を操作表示部6(図1)に表示させる。この返却理由表示画面D1には、各紙幣の記番号と対応付けて、特徴を表す文字列と、特徴を検知した箇所を表す図とが表示されている。紙幣制御部111は、この返却理由表示画面D1により、紙幣を返却する理由を顧客に伝え、それぞれの理由に応じた適切な対処をこの顧客に行わせて、さらに必要に応じて紙幣を入出金部12に再投入させた後、次のステップSP39へ移って再判定処理手順RT2を終了する。
なお、ステップSP36において否定結果が得られると、このことは、既に入出金部12に投入された全ての紙幣を取り込み終えており、且つ前搬送路21Yに入金リジェクト紙幣を1枚も貯留していないため、顧客に紙幣を返却する必要が無いことを表している。このとき紙幣制御部111は、次のステップSP39へ移って再判定処理手順RT2を終了する。
因みに紙幣制御部111は、第1の実施の形態と同様、入出金部12に投入された全ての紙幣を取り込み終えた段階で、後搬送路22Yに1枚以上の入金リジェクト紙幣BLRを貯留していた場合にも、再判定処理手順RT2を実行する。これにより紙幣制御部111は、入金取込処理を完了する。また紙幣入出金機110は、第1の実施の形態と同様の入金収納処理及び出金処理を行うようになっている。
[2−2.効果等]
以上の構成において、第2の実施の形態による現金自動預払機101の紙幣入出金機110は、入金計数処理において鑑別部14により得られた読取情報を用いて紙幣制御部111により搬送判定処理及び受入判定処理を行い、受入可能紙幣を一時保留部15に収納させる一方、入金リジェクト紙幣を後搬送部22の後搬送路22Yに貯留させる。
その後紙幣制御部111は、後搬送路22Yに貯留可能な最大枚数である4枚の紙幣(入金リジェクト紙幣BLR)が貯留されると、再判定処理手順RT2(図12及び図13)を実行することにより、この紙幣に対し再判定処理を行う。ここで紙幣制御部111は、受入可能と判定された紙幣を受入可能紙幣と同様に一時保留部15へ搬送して収納させ、受入異常と判定された紙幣(すなわち入金リジェクト紙幣BLR)を前搬送路21Yへ搬送する。このとき紙幣制御部111は、原則として、入金リジェクト紙幣BLRをこの時点では顧客に返却せず、再び後搬送路22Yへ搬送した後、入出金部12からの残りの紙幣の取込処理を再開する。
これにより紙幣入出金機110は、後搬送路22Yに4枚の入金リジェクト紙幣BLRが貯留される度に全てを入出金部12へ搬送して顧客に返却する場合と比較して、顧客が紙幣を受け取り、その状態等を確認し、必要に応じて再投入する、といった手間をかける頻度を大幅に低減させることができ、入金計数処理に要する時間を格段に短縮できる。
また紙幣入出金機110は、後搬送路22Yに貯留していた全ての紙幣が受入異常と判定された場合等、顧客に入金リジェクト紙幣を返却する場合であっても、第1の実施の形態と同様に、搬送異常と判定された紙幣を含まず、受入異常と判定された紙幣のみを返却するため、顧客に返却する紙幣の枚数を大幅に削減できる。このとき紙幣入出金機10は、やはり第1の実施の形態と同様に、本来的に受入可能な紙幣を、搬送部13において偶発的に搬送異常となったために入金リジェクト紙幣BLRとしてしまい、顧客に返却して無駄な確認の手間をかける可能性を、格段に低減できる。
さらに紙幣入出金機110は、入金リジェクト紙幣を顧客に返却するときに、返却理由表示画面D1(図15)を操作表示部6に表示させるようにした。これにより紙幣入出金機110は、紙幣が返却される理由を顧客に容易に認識させることができ、これに伴って顧客に異物の除去やしわを伸ばす等の作業を行わせた上で再投入させ、若しくは顧客に紙幣を窓口へ持ち込ませる、といった適切な対処を行わせることができる。
その他の点についても、第2の実施の形態による紙幣入出金機110は、第1の実施の形態による紙幣入出金機10と同様の作用効果を奏し得る。
以上の構成によれば、第2の実施の形態による現金自動預払機101の紙幣入出金機110は、入金計数処理において入金リジェクト紙幣を後搬送路22Yに貯留させる。その後、紙幣入出金機110は、記憶している読取情報を用いて再判定処理を行い、受入可能と判定されたものを受入可能紙幣と同様に一時保留部15へ搬送して収納させ、異常と判定されたものを前搬送路21Yへ搬送し、再び後搬送路22Yへ搬送する。これにより紙幣入出金機110は、後搬送路22Yに貯留された入金リジェクト紙幣BLRを無条件で全て入出金部12へ搬送して顧客に返却する場合と比較して、顧客に返却する頻度を格段に低減でき、顧客の手間を減らすと共に所要時間を大幅に短縮できる。
[3.他の実施の形態]
なお上述した第1の実施の形態においては、搬送部13において後搬送路22Yと紙幣収納庫16B〜16Eとをそれぞれ接続する構成とし、当該後搬送路22Yに入金リジェクト紙幣BLRを貯留する場合について述べた(図7)。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば搬送部によりリジェクト庫や取忘収納庫(図示せず)と接続された搬送路が十分な長さを有している場合に、これらの搬送路上に入金リジェクト紙幣BLRを貯留する等、種々の搬送路に貯留しても良い。要は、入金受入紙幣の搬送を妨げること無く、入金リジェクト紙幣BLRを搬送路上に一時的に貯留できれば良い。或いは、搬送路上に限らず、例えば空の紙幣収納庫等、種々の箇所に入金リジェクト紙幣BLRを貯留しても良い。第2の実施の形態についても同様である。
また上述した第1の実施の形態においては、再判定処理において新たに受入異常と判定され、若しくは既に受入異常と判定された受入異常紙幣を、前搬送路21Yを経由して入出金部12へ搬送する場合について述べた。第2の実施の形態においては、この受入異常紙幣を前搬送路21Yへ搬送する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば紙幣収納庫16A(図2)等、前搬送路21Y若しくはこれに接続された種々の箇所へ受入異常紙幣を搬送するようにしても良い。
さらに上述した第1の実施の形態においては、再判定処理手順RT1(図8)として、入金リジェクト紙幣のうち搬送異常紙幣のみ再判定処理を行う場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば入金リジェクト紙幣のうち受入異常紙幣も含めた全ての紙幣について再判定処理を行うようにしても良い。第2の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、再判定処理において受入可能と判定された受入可能紙幣を、一時保留切替部20により一時保留部15へ搬送して収納させる場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば一時保留切替部20の制約により後搬送路22Yから一時保留部15へ直接搬送できない場合に、受入可能紙幣を前搬送路21Y経由で紙幣収納庫16A(図2)へ搬送して一時的に収納させた後、当該紙幣収納庫16Aから一時保留部15へ搬送しても良い。要は、種々の搬送経路を利用することにより、受入可能紙幣を最終的に一時保留部15へ搬送して収納させることができれば良い。第2の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、後搬送路22Yに4枚の入金リジェクト紙幣BLRを貯留した時点、若しくは入出金部12内の紙幣を全て取込終えた時点で、再判定処理を実行する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば入金リジェクト紙幣BLRが発生した時点や、任意の時点等、種々の時点で再判定処理を実行しても良い。第2の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第2の実施の形態においては、返却理由表示画面D1(図15)において、紙幣を特定するための情報として記番号を表示する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば収容器12A内における紙幣の順序を用いて「手前から1枚目」のように表示しても良く、また紙幣の金種を併記しても良い。また、返却理由を表す情報として、特徴を表す文字及び箇所を表す図の双方を表示する場合に限らず、例えば何れか一方のみを表示しても良い。さらには、「テープを剥がして下さい」や「しわを伸ばして下さい」、或いは「この紙幣は取り扱いできません。窓口へお持ち下さい。」のような、紙幣ごとの対処方法を具体的に提示しても良い。若しくは、返却理由をレシートに印字してレシート発行口8(図1)から顧客に引き渡しても良い。また、第1の実施の形態において紙幣の返却時に返却理由表示画面D1を表示するようにしても良い。
さらに上述した第2の実施の形態においては、返却理由表示画面D1を顧客に目視させる場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば入金リジェクト紙幣を顧客に返却した後、この顧客から問合せを受けた金融機関の職員等により所定の操作が行われた場合に、返却理由表示画面D1を表示して職員等に目視させても良い。この場合、職員等が理解できるような、専門的な情報を併記しても良い。また、例えば筐体2(図1)の後面側に保守用の表示操作部が設けられている場合に、この表示操作部に返却理由表示画面D1を表示しても良い。
さらに上述した第1の実施の形態においては、紙幣制御部11が入金計数プログラムを実行することにより、判定処理部31等の各機能ブロックをソフトウェアによって構成する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えばハードウェアのみ、若しくはハードウェア及びソフトウェアの組合せによって、判定処理部31等の各機能ブロックを構成しても良い。第2の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、金融機関等において顧客(利用者)との間で入金取引や出金取引等の各種取引処理を行う現金自動預払機1に本発明を適用する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば金融機関の窓口等に設置され、当該金融機関の窓口担当職員が主に使用する紙幣処理装置(いわゆるテラーマシン)等、紙幣を取り扱う種々の装置に適用しても良い。第2の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、媒体としての紙幣を顧客との間で取引する現金自動預払機1に本発明を適用する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば金券や証券、或いは入場券や商品券等、種々の紙葉状の媒体を利用者との間で取引する種々の装置に適用しても良い。第2の実施の形態についても同様である。
さらに本発明は、上述した各実施の形態及び他の実施の形態に限定されるものではない。すなわち本発明は、上述した各実施の形態と上述した他の実施の形態の一部又は全部を任意に組み合わせた実施の形態や、一部を抽出した実施の形態にもその適用範囲が及ぶものである。
さらに上述した第1の実施の形態においては、入出部としての入出金部と、第1搬送路としての前搬送路21Yと、鑑別部としての鑑別部14と、判定処理部としての判定処理部31と、第2搬送路としての一時保留搬送路15Yと、一時保留部としての一時保留部15と、第3搬送路としての後搬送路22Yと、切替部としての一時保留切替部20と、搬送制御部としての搬送制御部35とによって媒体取引装置としての現金自動預払機1を構成する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、その他種々の構成でなる入出部と、第1搬送路と、鑑別部と、判定処理部と、第2搬送路と、一時保留部と、第3搬送路と、切替部と、搬送制御部とによって媒体取引装置を構成しても良い。
本発明は、例えば顧客との間で紙幣を取引する現金自動預払機でも利用できる。
1、101……現金自動預払機、6……操作表示部、9……主制御部、10、110……紙幣入出金機、11、111……紙幣制御部、12……入出金部、13……搬送部、14……鑑別部、15……一時保留部、15Y……一時保留搬送路、16……紙幣収納庫、17……リジェクト庫、20……一時保留切替部、21……前搬送部、21Y……前搬送路、22……後搬送部、22Y……後搬送路、24……リジェクト切替部、25、26、27、28……切替部、31……判定処理部、32……搬送判定処理部、33……受入判定処理部、35……搬送制御部、36……表示制御部、38……記憶部、BL……紙幣、BLR……入金リジェクト紙幣、D1……返却理由表示画面、LP、LS……距離。

Claims (11)

  1. 利用者との間で媒体を授受する入出部と、
    前記入出部と接続され、前記媒体を搬送する第1搬送路と、
    前記第1搬送路に設けられ、前記利用者により前記入出部に投入され当該第1搬送路により搬送される前記媒体から、所定のセンサにより情報を読み取り読取情報を生成する鑑別部と、
    前記読取情報を基に前記媒体の状態を判定する判定処理を行う判定処理部と、
    前記媒体を搬送する第2搬送路と、
    前記第2搬送路に接続され、前記媒体を収納する一時保留部と、
    前記第1搬送路、前記第2搬送路、及び前記媒体を搬送する第3搬送路のうち2つの搬送路を接続することにより前記媒体の搬送経路を切り替える切替部と、
    前記鑑別部において受入可能と判定された受入媒体を、前記第1搬送路から前記切替部により前記第2搬送路へ進行させて前記一時保留部に収納させる一方、前記鑑別部において異常と判定されたリジェクト媒体を、前記第1搬送路から前記切替部により前記第3搬送路へ進行させて貯留させる搬送制御部と
    を具え、
    前記判定処理部は、所定の再判定条件が満たされた場合、前記入出部からの前記第1搬送路による前記媒体の搬送を中止し、前記第3搬送路に貯留されている前記リジェクト媒体に対して再判定処理を行い、
    前記搬送制御部は、前記再判定処理において受入可能と判定された前記媒体を前記第2搬送路へ進行させて前記一時保留部に収納させ、前記再判定処理において異常と判定された前記媒体を前記第1搬送路へ進行させる
    ことを特徴とする媒体取引装置。
  2. 前記判定処理は、前記媒体の搬送状態が正常である搬送正常又は当該搬送状態が異常である搬送異常の何れであるかを判定する搬送判定処理と、搬送正常であった前記媒体が受入可能又は異常の何れであるかを判定する受入判定処理とを含み、
    前記再判定処理は、前記第3搬送路に貯留されている前記リジェクト媒体に対して、前記読取情報を基に前記受入判定処理と同一の判定条件により行われる
    ことを特徴とする請求項1に記載の媒体取引装置。
  3. 前記判定処理部は、前記判定処理において搬送異常と判定された前記リジェクト媒体のみに対し前記再判定処理を行う
    ことを特徴とする請求項2に記載の媒体取引装置。
  4. 前記搬送制御部は、前記第3搬送路に貯留していた前記リジェクト媒体のうち前記再判定処理において異常と判定されたものを、前記第1搬送路を介し前記入出部へ搬送させて前記利用者に返却する
    ことを特徴とする請求項1に記載の媒体取引装置。
  5. 前記利用者に返却した前記リジェクト媒体を異常と判定した理由を前記利用者に提示する提示部
    をさらに具えることを特徴とする請求項4に記載の媒体取引装置。
  6. 前記提示部は、情報を表示する表示部を有し、文字及び図の少なくとも一方を用いて前記理由を表す返却理由表示画面を当該表示部に表示させる
    ことを特徴とする請求項5に記載の媒体取引装置。
  7. 前記搬送制御部は、前記第3搬送路に貯留していた前記リジェクト媒体のうち前記再判定処理において異常と判定されたものを、前記第1搬送路へ搬送させた後、前記第3搬送路へ搬送して再度貯留させ、前記入出部からの前記第1搬送路による前記媒体の搬送を再開させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の媒体取引装置。
  8. 前記搬送制御部は、前記第3搬送路へ搬送された前記リジェクト媒体の全てが前記再判定処理において異常と判定された場合、当該リジェクト媒体を、前記第1搬送路を介し前記入出部へ搬送させて前記利用者に返却する
    ことを特徴とする請求項7に記載の媒体取引装置。
  9. 前記判定処理部は、前記第3搬送路に貯留可能な最大数の前記媒体が貯留されたことを前記再判定条件とする
    ことを特徴とする請求項1に記載の媒体取引装置。
  10. 前記判定処理部は、前記入出部に投入された全ての前記媒体から前記鑑別部により前記読取情報を生成し終えたことを前記再判定条件とする
    ことを特徴とする請求項1に記載の媒体取引装置。
  11. 前記第3搬送路は、前記利用者から受け取った前記媒体又は当該利用者に受け渡すための前記媒体を収納する媒体収納庫と接続され、
    前記搬送制御部は、前記入出部に投入された全ての前記媒体に対する前記判定処理部による前記判定処理が終了し、前記第3搬送路から前記リジェクト媒体が他の場所へ搬送された後、受入可能と判定され前記一時保留部に収納されている前記媒体を、前記第2搬送路、前記切替部及び前記第3搬送路を介して、前記媒体収納庫へ搬送し収納させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の媒体取引装置。
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