JP2017041102A - 車両用ペダル装置 - Google Patents

車両用ペダル装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2017041102A
JP2017041102A JP2015162382A JP2015162382A JP2017041102A JP 2017041102 A JP2017041102 A JP 2017041102A JP 2015162382 A JP2015162382 A JP 2015162382A JP 2015162382 A JP2015162382 A JP 2015162382A JP 2017041102 A JP2017041102 A JP 2017041102A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bracket
lever
pedal
vehicle
fixed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015162382A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6226150B2 (ja
Inventor
俊宏 河津
Toshihiro Kawazu
俊宏 河津
成希 山本
Shigeki Yamamoto
成希 山本
貴臣 近藤
Takaomi Kondo
貴臣 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2015162382A priority Critical patent/JP6226150B2/ja
Priority to US15/185,906 priority patent/US9981638B2/en
Priority to DE102016214956.3A priority patent/DE102016214956B4/de
Priority to CN201610679845.7A priority patent/CN106467099B/zh
Publication of JP2017041102A publication Critical patent/JP2017041102A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6226150B2 publication Critical patent/JP6226150B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T7/00Brake-action initiating means
    • B60T7/02Brake-action initiating means for personal initiation
    • B60T7/04Brake-action initiating means for personal initiation foot actuated
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T7/00Brake-action initiating means
    • B60T7/02Brake-action initiating means for personal initiation
    • B60T7/04Brake-action initiating means for personal initiation foot actuated
    • B60T7/06Disposition of pedal
    • B60T7/065Disposition of pedal with means to prevent injuries in case of collision
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05GCONTROL DEVICES OR SYSTEMS INSOFAR AS CHARACTERISED BY MECHANICAL FEATURES ONLY
    • G05G1/00Controlling members, e.g. knobs or handles; Assemblies or arrangements thereof; Indicating position of controlling members
    • G05G1/30Controlling members actuated by foot
    • G05G1/32Controlling members actuated by foot with means to prevent injury
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05GCONTROL DEVICES OR SYSTEMS INSOFAR AS CHARACTERISED BY MECHANICAL FEATURES ONLY
    • G05G1/00Controlling members, e.g. knobs or handles; Assemblies or arrangements thereof; Indicating position of controlling members
    • G05G1/30Controlling members actuated by foot
    • G05G1/32Controlling members actuated by foot with means to prevent injury
    • G05G1/327Controlling members actuated by foot with means to prevent injury means disconnecting the pedal from its hinge or support, e.g. by breaking or bending the support

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Braking Elements And Transmission Devices (AREA)
  • Mechanical Control Devices (AREA)

Abstract

【課題】ペダルブラケットの車両に対する取付強度を十分な大きさとし、衝突等に起因してダッシュパネルが後方に変形したときにペダルをダッシュパネルに対して前方へ相対移動させることが可能な車両用ペダル装置を提供する。
【解決手段】ダッシュパネルの後面に固定されたペダルブラケット21と、ペダルブラケット21に回転可能に支持されたペダル26と、ダッシュパネルに固定されたレバーブラケット32と、ペダルブラケット21とレバーブラケット32とを所定の固定保持力で固定する固定手段40、45と、レバーブラケット32に回転可能に支持される回転レバー47と、インパネリンフォース12に固定されたレバー回転手段55及びブラケット変形手段55とを備え、回転レバー47がレバー回転手段55によって回転させられたときに、固定保持力を超える力で固定手段40、45又はペダルブラケット21を下向きに押圧可能な押圧部51を有する。
【選択図】図4

Description

本発明は車両用ペダル装置に関する。
特許文献1は車両用ブレーキペダル装置を開示している。
この車両はボディシェルの一部をなすダッシュパネルを備えている。
ブレーキペダル装置は、ペダルブラケットと、ペダルと、を備えている。
ペダルブラケット及びペダルはダッシュパネルの後方に位置している。ペダルブラケットの前端部(下部)は、ダッシュパネルの後面に対してボルト及びナットを用いて固定されている。
ペダルは、ペダルブラケットに車幅方向(即ち、左右方向)の軸まわりに回転可能に支持されている。ペダルは付勢手段によって後方に回転付勢されている。
さらにブレーキペダル装置は、ペダルに対して後方から接触することにより、ペダルの後方回転を所定の初期位置で規制するストッパを有している。そのため、運転手が足をブレーキペダルから離しているとき、ブレーキペダルは初期位置に位置する。
さらにダッシュパネルの前面にはブレーキブースタが固定されている。ブレーキブースタは、前後方向に進退可能なプッシュロッドを備えている。プッシュロッドの後部は、ダッシュパネルに形成された貫通孔を貫通し且つペダルに接続されている。
そのため運転手が足でブレーキペダルを前側に踏み込むとプッシュロッドが前方に移動し、その結果、ブレーキブースタが作動する。すると、運転手がブレーキペダルに及ぼした踏込力が、ブレーキブースタによって増幅されながらマスタシリンダ内のブレーキ作動液に伝わる。そのため、各車輪と対応し且つマスタシリンダと接続する複数のブレーキ装置が作動し、各ブレーキ装置から各車輪に制動力が及ぶ。
特許文献1の車両は、車幅方向に延び且つその両端部がボディシェルに固定されかつインストルメントパネルを支持するインパネリンフォースを備えている。そして特許文献1のブレーキペダル装置は、このインパネリンフォースに固定された後退防止ブラケット(ガイドプレート)を備えている。
後退防止ブラケットの下面全体は、前方から後方に向かうにつれて徐々に下方へ向かう湾曲面により構成されている。後退防止ブラケットの前端部の下面は、ペダルブラケットの後端部の上面に対して上方から接触している。さらに後退防止ブラケットには、その前端部を上下方向に貫通する貫通孔が形成されている。
ペダルブラケットには、その後端部(上部)を上下方向に貫通し且つ前後方向に延びる長孔が形成されている。さらにペダルブラケットの後端部の下面にはウェルドナットが固定(溶接)されている。このウェルドナットは、軸線が上下方向に延びる雌ネジ孔を有する本体部と、本体部の左右二箇所からそれぞれ側方に延びる一対の溶接部と、を備えている。ウェルドナットの左右の溶接部がペダルブラケットの後端部の下面に対して溶接されており、ウェルドナットの雌ネジ孔が長孔の直下に位置している。
後退防止ブラケットの貫通孔には上方からボルトが挿入されており、このボルトはペダルブラケットのウェルドナットの雌ネジ孔に螺合されている。さらにボルトの上端部に設けられた頭部が後退防止ブラケットの上面に圧接している。即ち、ペダルブラケットの後端部及び後退防止ブラケットの前端部が、ボルトの頭部とウェルドナットとによって上下方向から挟持されている。
このようにペダルブラケットの後端部(上部)が後退防止ブラケットに対して固定される。即ち、ペダルブラケットはその前端部(下部)と後端部(上部)が、車両の固定部材であるダッシュパネルと後退防止ブラケットに対してそれぞれ固定されている。そのためペダルブラケットの車両に対する取付強度は十分な大きさとなる。従って、運転手がブレーキペダルを踏み込んだときのブレーキペダルの回転動作は安定する。
特許文献1の車両が例えば前方に位置する別の車両に衝突すると、衝突時に発生する衝撃によって車両全体に後ろ向きの大きな力が掛かる。このとき、ダッシュパネルに対して掛かる後ろ向きの力の大きさがインパネリンフォース及び後退防止ブラケットに掛かる後ろ向きの力よりも大きくなると、ダッシュパネルが後退防止ブラケットよりも後方に大きく変形する。その結果、ダッシュパネルがペダルブラケットと一緒に後退防止ブラケットに対して後方に相対移動する。
すると、ダッシュパネル及びペダルブラケットに対して掛かった後ろ向きの力の大きさが所定値を超えたときに、ウェルドナットの本体部と溶接部とを接続する二箇所が破断する。そのため、後退防止ブラケットと一体化したボルトがペダルブラケットの長孔内を前方に相対移動する。換言すると、ペダルブラケットが後退防止ブラケットに対して後方に相対移動する。
するとペダルブラケットの後部が後退防止ブラケットの下面に形成された湾曲面に接触する。その結果、ペダルブラケットが湾曲面によって斜め下方に変形させられるので、ブレーキペダルが前斜め下方へ移動することにより、ブレーキペダルの後方、即ち運転手の方向への移動を抑制することができる。
特開2009−271694号公報
特許文献1の車両が衝突したときにダッシュパネルに掛かる力の成分の殆どが後方成分の場合は、上述のように特許文献1の車両用ブレーキペダル装置はブレーキペダルを前斜め下方へ移動させることが可能である。
しかし実際の衝突によって車両に生じる力の成分の方向は多様であり、横方向成分が多く含まれる可能性も十分にある。そのため、互いに別部材であるダッシュパネルとインパネリンフォースが別々の方向に変形する可能性がある。例えば、ダッシュパネルとインパネリンフォースの一方が後方に変形し且つ他方が後方及び左右方向へ変形した場合は、ペダルブラケットが後退防止ブラケットに対して左右方向に相対移動する。するとウェルドナットとボルトが互いにこじれるので、ウェルドナッドの本体部と溶接部とを接続する二箇所が破断しない可能性が高くなる。
ウェルドナットに破断が生じない場合は、ペダルブラケットが後退防止ブラケットに対して後方に相対移動しなくなる。そのためこの場合は、衝突によって車両に生じた衝撃によって、ダッシュパネル及びペダルブラケットと一緒にブレーキペダルが後方、即ち運転手の方向へ移動するおそれがある。
本発明は、上述した課題に対処するためになされたものである。即ち、本発明の目的の1つは、ペダルブラケットの車両に対する取付強度を十分な大きさとし、さらに衝突によって車両に生じる力の方向に拘わらず、ペダルが運転手の方向へ移動することを安定的に抑制することが可能な車両用ペダル装置を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明の車両用ペダル装置は、
車両(10)のボディシェルの一部をなすダッシュパネル(11)の後面に固定されたペダルブラケット(21)と、
前記ペダルブラケットに、車幅方向に延び且つ前記ペダルブラケットの前記ダッシュパネルに対する固定部(25)よりも後方に位置する軸(30)まわりに回転可能に支持されたペダル(26)と、
前記ダッシュパネルに固定された、前記ペダルブラケットとは別体のレバーブラケット(32)と、
前記ペダルブラケットと前記レバーブラケットとを所定の固定保持力で固定しかつ前記ペダルブラケットが前記レバーブラケットに対して下方へ相対移動する方向の前記固定保持力を超える力を受けたときに前記ペダルブラケットと前記レバーブラケットとの固定を解除する固定手段(40、45)と、
前記レバーブラケットに前記車幅方向に延びる回転軸(53)まわりに回転可能に支持される回転レバー(47)と、
前記ボディシェルに固定されかつインストルメントパネル(13)を支持するインパネリンフォース(12)と、
前記レバーブラケットが前記ダッシュパネルと一緒に後方へ移動したときに前記回転レバーに対して後方から接触して前記回転レバーを回転させる、前記インパネリンフォースに固定されたレバー回転手段(55)と、
前記ペダルブラケットが前記ダッシュパネルと一緒に後方へ移動したときに前記ペダルブラケットに対して後方から接触して、前記ペダルブラケットを下方へ変形させる、前記インパネリンフォースに固定されたブラケット変形手段(55)と、
を備え、
前記回転レバーが、前記レバー回転手段によって回転させられたときに、前記固定保持力を超える力で前記固定手段又は前記ペダルブラケットを下向きに押圧可能な押圧部(51)を有している。
本願発明では、ペダルブラケットと、所定の固定保持力でペダルブラケットに固定されたレバーブラケットと、を共にダッシュパネルに固定することにより、ペダルブラケットをダッシュパネルに対して固定している。このように二箇所でペダルブラケットをダッシュパネルに固定するので、ペダルブラケットのダッシュパネルに対する取付強度を十分な大きさにすることが可能である。
また、実際の衝突によって車両に生じる力の成分の方向は多様である。例えば、後方成分のみならず横方向成分が多く含まれる場合は、ダッシュパネルが後方のみならず左右方向にも変形することになる。しかしダッシュパネルがいずれの方向に変形したとしても、ダッシュパネルに固定されたペダルブラケット並びにレバーブラケット(及び回転レバー)は実質的に同じ方向に移動することになる。換言すると、ダッシュパネルが変形したときにペダルブラケットの移動方向とレバーブラケット及び回転レバーの移動方向とが大きく異なることがない。従って、衝突に起因してダッシュパネルが様々な方向に変形した場合であっても、ペダルブラケットとレバーブラケットとの間の固定部(固定手段)にこじれが発生することが抑制される。そのためダッシュパネルがいずれの方向に変形したとしても、ペダルブラケットをレバーブラケットから分離させることが可能である。換言すると、ダッシュパネルの変形方向に拘わらず、ペダルをダッシュパネルに対して前方へ相対移動させることができる。
前記回転レバーが、前記レバーブラケットが後方に移動したときに前記レバー回転手段に対して接触する、前記回転軸と平行な直線状をなす線状接触部(50)を有し、前記レバー回転手段が、前記回転軸と平行をなす平面により構成されかつ前記線状接触部と接触する接触平面(57)を備えてもよい。
線状接触部が回転レバーの回転軸の軸線と平行であり、かつ、接触平面が回転軸と平行をなす平面により構成されている。そのため、線状接触部が接触平面に対して接触すると、回転レバーはレバー回転手段からほぼ前向きの反力、換言すると左右方向成分を殆ど含まない反力を受けることになる。
従って、回転レバーの押圧部によって、ペダルブラケットとレバーブラケットとの固定をより確実に解除できる。
前記固定手段が、前記ペダルブラケットと前記レバーブラケットの一方の部材を前記車幅方向に貫通し且つ一端に前記ペダルブラケットと前記レバーブラケットの他方の部材の一方の側面に接触する頭部(42)を有するボルト(40)と、前記ボルトに螺合され、前記他方の部材の他方の側面に接触することにより前記頭部との間で前記他方の部材を前記固定保持力で挟持するナット(45)と、を備えてもよい。
固定手段を簡単かつ安価な手段より構成可能となる。
さらに、ボルトとナットとの締付力を調整することにより、固定保持力の大きさを簡単に調整できる。従って、車両の種類等に応じて固定保持力の大きさを簡単に変えられるようになる。
前記レバーブラケットに前記ボルトが下方から進入可能で且つ下端が開放したボルト受容溝を形成してもよい。
このようにすると、ボルト受容溝の下端が開放されているので、ペダルブラケットと一体化したボルトはボルト受容溝から下方へ脱出可能である。従って、ペダルブラケットをレバーブラケットから分離させ易くなる。
または、前記ペダルブラケットに前記ボルトが上方から進入可能で且つ上端が開放したボルト受容溝を形成してもよい。
このようにすると、ボルト受容溝の上端が開放されているので、レバーブラケットと一体化したボルトはボルト受容溝から上方へ脱出可能である。従って、ペダルブラケットをレバーブラケットから分離させ易くなる。
上記説明においては、発明の理解を助けるために、実施形態に対応する発明の構成に対して、実施形態で用いた符号を括弧書きで添えているが、発明の各構成要件は、前記符号によって規定される実施形態に限定されるものではない。
本発明の他の目的、他の特徴及び付随する利点は、以下の図面を参照しつつ記述される本発明の実施形態についての説明から容易に理解されるであろう。
本発明の一実施形態に係る車両用ペダル装置の側面図である。 ダッシュパネル、インストルメントパネル、ブレーキブースタ、プッシュロッド及びナットを省略して示す車両用ペダル装置の要部の側面図である。 車両の衝突によってダッシュパネルが後方へ変形したときのダッシュパネル、インストルメントパネル、ブレーキブースタ、プッシュロッド及びナットを省略して示す車両用ペダル装置の側面図である。 ペダルブラケットが図3の状態からさらに変形したときの図3と同様の側面図である。 図3のV−V矢線に沿う断面図である。 図3のVI−VI矢線に沿う断面図である。 図3のVII−VII矢線に沿う断面図である。 変形例のレバーブラケット及び回転レバーの要部の側面図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の一実施形態に係る車両用ペダル装置を搭載した車両10について説明する。
車両10の車体を構成する金属製のボディシェルの一部は、金属板からなるダッシュパネル11によって構成されている。ダッシュパネル11の前方にはエンジンルームが形成されており、ダッシュパネル11の後方にはキャビンが形成されている。
さらに車両10は、車幅方向(即ち、左右方向)に延びる金属製パイプであるインパネリンフォース12を備えている。インパネリンフォース12の両端部はボディシェルに固定されている。さらにインパネリンフォース12には、インストルメントパネル13(図1参照)が固定されている。
本実施形態のブレーキペダル装置20はダッシュパネル11及びインパネリンフォース12に対して取り付けられる。
ブレーキペダル装置20は主要な構成要素としてペダルブラケット21、ブレーキペダル26、レバーブラケット32、ボルト40、ナット45、回転レバー47、回転軸53及び後退防止ブラケット55を備えている。
ダッシュパネル11の後方に位置する金属製のペダルブラケット21は、左右一対の側面板22を有している。図5に示すように、ペダルブラケット21の前半部は下面が開放した断面U字形構造である。ペダルブラケット21の後部には、左右一対の上向きの挟持片23が設けられている。さらに左右の挟持片23には、互いに同軸をなす貫通孔24がそれぞれ設けられている(図7参照)。ペダルブラケット21の前端部(下部)に形成された固定部25は、ダッシュパネル11の後面に対して図示を省略したボルト及びナットを用いて固定されている。
ブレーキペダル26(ペダル)は、長尺状のアーム27と、アーム27の下端部に設けられたパッド28と、を一体的に備えている。
アーム27の上部はペダルブラケット21の左右の側面板22の間に位置している。左右の側面板22の間には車幅方向に延びる支持ピン30(軸)が配設されており、支持ピン30の左右両端部が左右の側面板22にそれぞれ固定されている。さらに左右の側面板22の間において、アーム27の上部が支持ピン30によって回転可能に支持されている。
ブレーキペダル26は付勢手段(図示略)によって図1乃至図4の反時計方向に回転付勢されている。さらにブレーキペダル装置20は、アーム27に対して後方から接触することにより、ブレーキペダル26の反時計方向回転を所定の初期位置で規制するストッパ(図示略)を有している。そのため、運転手が足をブレーキペダル26のパッド28から離しているとき、ブレーキペダル26は初期位置に位置する。
ダッシュパネル11の前面にはブレーキブースタ14が固定されている(図1参照)。ブレーキブースタ14は、前後方向に進退可能なプッシュロッド15(図1参照)を備えている。プッシュロッド15の後部はダッシュパネル11に形成された貫通孔(図示略)を貫通しており、プッシュロッド15の後端部はアーム27に対して回転可能に接続されている。ブレーキブースタ14はマスタシリンダ(図示略)に接続されており、マスタシリンダは各車輪(図示略)に対応させて設けられた各ブレーキ装置に対してそれぞれ接続されている。
運転手が足でパッド28を前側に踏み込むと、ブレーキペダル26が前記付勢手段の付勢力に抗して支持ピン30を中心に図1乃至図4の時計方向へ回転する。するとプッシュロッド15が図1の状態から前方に移動しブレーキブースタが作動する。すると、運転手がパッド28に及ぼした踏込力が、ブレーキブースタ14によって増幅されながらマスタシリンダ内のブレーキ作動液に伝わる。そのため、各ブレーキ装置から各車輪に対して制動力が及ぶ。
運転手がパッド28から足を離すと、ブレーキペダル26は前記付勢手段の付勢力によって初期位置へ移動復帰し、各ブレーキ装置から各車輪に及んでいた制動力が消失する。
ペダルブラケット21の左右の挟持片23の間には、金属製のレバーブラケット32が位置している。
レバーブラケット32は左右一対の側面板33を備えている。さらに左右の側面板33の前後方向の中央部の上端同士は上面板34により接続されている。即ち、レバーブラケット32の中央部は下面が開放した断面U字形構造である(図7参照)。図4及び図7に示すように、左右の側面板33の中央部の下端面には上方に向かって延びるボルト受容溝35が形成されている。ボルト受容溝35の上端部は半円形状である。さらにボルト受容溝35の幅(前後寸法)は上端から下端に向かうにつれて徐々に大きくなっている。左右の側面板33の後部の間には、上方が開放された空間が形成されている。さらに左右の側面板33の後部には、互いに同軸をなすピン支持孔36が形成されている。
レバーブラケット32の前端部は固定部37により構成されている。固定部37はダッシュパネル11の後面に対して、図示を省略したボルト及びナットを用いて固定されている。図1に示すように、レバーブラケット32の固定部37はペダルブラケット21の固定部25より上方に位置している。さらに固定部37をダッシュパネル11に固定すると、図7に示すようにレバーブラケット32の左右の側面板33の中央部がペダルブラケット21の左右の挟持片23の外側面に対して外側からそれぞれ接触し、さらに左右の貫通孔24の軸線上に左右のボルト受容溝35が位置する。
図1乃至図4及び図7に示すように、ペダルブラケット21の左右の貫通孔24及びレバーブラケット32の左右のボルト受容溝35には、車幅方向に延びるボルト40(固定手段)が挿入されている。金属製のボルト40は、外周面に雄ネジが形成されたネジ部41と、ネジ部41の一端に固定された頭部42と、を備えている。頭部42の外径は、ネジ部41の外径及びボルト受容溝35の幅より大きい。図7に示すように、ネジ部41は左右の挟持片23の間の空間においてカラー44を貫通している。カラー44はネジ部41に対して相対回転可能である。
さらにネジ部41の頭部42と反対側の端部には金属製のナット45(固定手段)が螺合されている。図7に示すように、ナット45をネジ部41に対して螺合すると、ボルト40の頭部42が一方の側面板33の外側面に対して圧接し且つナット45が他方の側面板33の外側面に対して圧接する。さらに、一方の側面板33の内側面が一方の挟持片23の外側面に対して圧接し且つ他方の側面板33の内側面が他方の挟持片23の外側面に対して圧接する。即ち、ボルト40及びナット45が左右の側面板33を挟持する。その結果、頭部42と一方の側面板33との間、ナット45と他方の側面板33との間、一方の側面板33と一方の挟持片23との間、及び他方の側面板33と他方の挟持片23との間に摩擦力がそれぞれ発生する。なお、これ以降、これらの摩擦力の合計値を「ペダルブラケット21とレバーブラケット32の間の固定保持力」と称する。この固定保持力によって、左右の挟持片23と左右の側面板33は互いに固定されている。
従って、互いに固定されたペダルブラケット21とレバーブラケット32の固定部37と固定部25とによって、ペダルブラケット21がダッシュパネル11に対して固定されている。そのためペダルブラケット21のダッシュパネル11に対する取付強度は十分な大きさとなる。
従って、運転手がブレーキペダル26のパッド28を踏み込んだとき、ブレーキペダル26は安定した状態で回転する。換言すると、運転手はパッド28を踏み込むことにより、所望のブレーキ制動力を確実に得ることが可能である。
レバーブラケット32の左右の側面板33の後部の間には、金属製の回転レバー47の前端部が位置している。
図6及び図7に示すように、回転レバー47は上方が開放した断面U字形構造である。即ち、回転レバー47は、底板48と、底板48の左右両側縁部にそれぞれ接続する左右一対の側壁49と、を備えている。
平板状の底板48の下面の後縁部は、車幅方向に直線的に延びる線状接触部50により構成されている。底板48の下面の前端部は平面からなる押圧部51により構成されている。図1乃至図4及び図7から明らかなように、押圧部51はレバーブラケット32の上面板34とカラー44との間に位置している。
回転レバー47の左右の側壁49には、互いに同軸をなす貫通孔(図示略)が形成されている。この貫通孔は押圧部51よりも後方(即ち、線状接触部50側)に位置している。左右の側壁49の貫通孔はレバーブラケット32の左右のピン支持孔36と同軸をなしている。そして、レバーブラケット32の左右のピン支持孔36及び回転レバー47の左右の貫通孔に対して、車幅方向に延びる回転軸53が挿入されており、回転軸53の左右両端部が左右のピン支持孔36の周縁部に対してかしめられている。従って、回転レバー47はレバーブラケット32に対して回転軸53を中心に相対回転可能である。この回転軸53の軸線は回転レバー47の線状接触部50及び押圧部51と平行である。
さらにレバーブラケット32と回転レバー47との間には、回転レバー47をレバーブラケット32に対して図1乃至図4の時計方向に回転付勢するスプリング(図示略)が設けられている。回転レバー47に対してスプリングの付勢力以外の外力を及ぼさないとき、回転レバー47の左右の側壁49の前部がレバーブラケット32の上面板34の下面に当接し、回転レバー47の回転方向位置が位置決めされる。このときの回転レバー47の位置が、図1及び図2に示す初期位置である。回転レバー47が初期位置に位置するとき、回転レバー47の押圧部51はカラー44の外周面から上方に離間する。
インパネリンフォース12には、金属製の後退防止ブラケット55(レバー回転手段)(ブラケット変形手段)が固定されている。
後退防止ブラケット55の下面全体はペダルブラケット案内面56により構成されている。ペダルブラケット案内面56は、前方から後方に向かうにつれて徐々に下方へ向かう湾曲面である。さらに後退防止ブラケット55の前端面は平面からなる接触平面57により構成されている。接触平面57は回転軸53の軸線と平行である。
後退防止ブラケット55の車幅方向の位置は、ペダルブラケット21、ブレーキペダル26、レバーブラケット32及び回転レバー47と同じである。
図1に示すように、ダッシュパネル11が初期形状を維持し且つ回転レバー47の位置が初期位置に位置するとき、ペダルブラケット21及び回転レバー47は後退防止ブラケット55から前方に離間する。このとき、回転レバー47の後端部と後退防止ブラケット55の接触平面57は前後方向に対向し、且つ、ペダルブラケット21の後端部が後退防止ブラケット55のペダルブラケット案内面56と前後方向に対向する。
続いて、車両10が前方に位置する別の車両に衝突したときのブレーキペダル装置20の動作について説明する。
衝突時に発生する衝撃によって車両10全体に後ろ向きの大きな力が掛かると、ダッシュパネル11に対して掛かる後ろ向きの力の大きさがインパネリンフォース12及び後退防止ブラケット55に掛かる後ろ向きの力よりも大きくなり易い。そのため、ダッシュパネル11が後退防止ブラケット55よりも後方に大きく変形(塑性変形と弾性変形の両方を含む。以下の「変形」も同様)する。従って、ダッシュパネル11がペダルブラケット21及びレバーブラケット32と一緒に後退防止ブラケット55に対して後方に相対移動する。即ち、ダッシュパネル11がペダルブラケット21、ブレーキペダル26、レバーブラケット32及び回転レバー47と一緒に後退防止ブラケット55に対して前方から接近する。
すると、回転レバー47の線状接触部50が後退防止ブラケット55の接触平面57に対して前方から衝突する(図3及び6参照)。
線状接触部50及び接触平面57が回転軸53の軸線と平行であるため、このとき回転レバー47は後退防止ブラケット55からほぼ前向きの反力、換言すると左右方向成分を殆ど含まない反力A(図3参照)を受けることになる。そして後退防止ブラケット55がインパネリンフォース12に固定されている一方で回転レバー47はレバーブラケット32に対して回転可能に支持されているので、回転レバー47は後退防止ブラケット55から受けた前向きの反力Aによって上記スプリングの付勢力に抗して図1乃至図4の反時計方向に勢いよく回転する。すると、それまではレバーブラケット32の上面板34の下面に当接していた左右の側壁49の前部が上面板34の下面から下方に離れる。その結果、それまではカラー44の外周面から上方に離間していた回転レバー47の押圧部51がカラー44の外周面の上部に対して上方から衝突する(図7参照)。従って、押圧部51からカラー44に対して図3の矢印B方向の力が掛かり、この力がカラー44からボルト40のネジ部41に伝わる。この矢印B方向の力は下方成分を含んでいる。
このときに回転レバー47の押圧部51からカラー44を介してボルト40のネジ部41に掛かった矢印B方向の力の大きさが、ペダルブラケット21とレバーブラケット32の間の固定保持力を超えると、頭部42及びナット45が左右の側面板33に対して下方へスライドし、且つ、ボルト40のネジ部41がボルト受容溝35に対して下方へ相対移動する。そして頭部42及びナット45が左右の側面板33から下方へ離間すると、ペダルブラケット21とレバーブラケット32との間の固定保持力が消失する。
さらに、回転レバー47が後退防止ブラケット55に対して衝突した後に、ペダルブラケット21の後端部が後退防止ブラケット55のペダルブラケット案内面56に衝突する。すると、図3の矢印Cで示すように、後退防止ブラケット55がペダルブラケット案内面56から下向きの反力を受ける。そのためペダルブラケット21は下向きに変形する。より具体的には、固定部25の近傍且つ支持ピン30よりも前方に位置する変形中心21Xを中心に図1乃至図3の時計方向に回転しながらペダルブラケット21が変形する。そのためペダルブラケット21と一体化しているボルト40のネジ部41が、図2の矢印D方向の力を受けながら下方に移動する。矢印D方向は、変形中心21Xを中心にネジ部41が下方に回転したときのネジ部41の回転軌跡の方向である。従って、ネジ部41がボルト受容溝35に対してさらに下方へ相対移動する。
このときのボルト40のネジ部41の下方への移動方向は、押圧部51から受けた矢印B方向力とペダルブラケット21の変形に伴う矢印D方向の力との合力の方向となる。
図2及び図3から明らかなように、側方からブレーキペダル装置20を見たときに、矢印B方向と矢印D方向との両方が含まれる方向にボルト受容溝35は開放されている(形成されている)。従って、ネジ部41はボルト受容溝35から円滑に離脱することが可能となる(図4参照)。
ボルト40がボルト受容溝35から離脱すると、ペダルブラケット21の下向きの変形がより進行し易くなる。そのため、図4に示すように、ペダルブラケット21はその後端部がペダルブラケット案内面56によって下方へ移動案内されることにより、図3の状態からさらに下方へ変形する。その結果、変形中心21Xよりも後方に位置する支持ピン30を介してペダルブラケット21に支持されているブレーキペダル26が、ダッシュパネル11に対して前方へ相対回転する。従って、車両10に生じた衝撃によってブレーキペダル26が後方、即ち運転手の方向へ移動することを抑制できる。
さらにブレーキペダル装置20は、ペダルブラケット21とレバーブラケット32を共にダッシュパネル11に固定しているので、以下の利点を有する。
即ち、実際の衝突によって車両10に生じる力の成分の方向は多様であり、横方向成分が多く含まれることもある。例えばこの力が横方向成分を多く含む場合は、ダッシュパネル11が後方のみならず左右方向にも変形することになる。しかしダッシュパネル11がいずれの方向に変形したとしても、ダッシュパネル11に支持されたペダルブラケット21並びにレバーブラケット32(及び回転レバー47)は実質的に同じ方向に移動することになる。換言すると、ダッシュパネル11が変形したときにペダルブラケット21の移動方向とレバーブラケット32及び回転レバー47の移動方向とが大きく異なることがない。従って、衝突に起因してダッシュパネル11が変形したときに、回転レバー47によって押圧されたボルト40がボルト受容溝35の内面に対してこじれることにより、ボルト40がボルト受容溝35から下方へ脱出できなくなるおそれは極めて小さい。そのためダッシュパネル11がいずれの方向に変形したとしても、ペダルブラケット21をレバーブラケット32から分離させることが可能である。換言すると、ダッシュパネル11の変形方向に拘わらず、ブレーキペダル26をダッシュパネル11に対して前方へ相対回転させることができる。
さらにブレーキペダル装置20では、ボルト40とナット45を利用して「ペダルブラケット21とレバーブラケット32の間の固定保持力」を決定している。そのためボルト40とナット45の締付力を調整すれば、「固定保持力」の大きさを簡単に調整できる。
従って、車両10の種類等に応じて「固定保持力」の大きさを簡単に変えることが可能である。
さらにブレーキペダル装置20では、ペダルブラケット21及びレバーブラケット32と後退防止ブラケット55とを互いに固定していない。そのため、ブレーキペダル装置20を車両10へ組み付けるときに、インパネリンフォース12、インストルメントパネル13及び後退防止ブラケット55を予め一体化した上で、この一体物をボディシェルに組み付けることが可能である。しかも、ダッシュパネル11に固定されたペダルブラケット21とインパネリンフォース12に固定された後退防止ブラケット55とを互いに固定しないので、ペダルブラケット21と後退防止ブラケット55との相対的な取付位置精度をあまり高くする必要がない。
従って、本実施形態のブレーキペダル装置20は車両10に対して簡単に組み付けることが可能である。
後退防止ブラケット55はペダルブラケット21を支持していない。そのため、後退防止ブラケット55には、ペダルブラケット21を強固に支持するために必要な機械的強度が要求されない。従って、後退防止ブラケット55によってペダルブラケット21を支持する構造とした場合と比べて、後退防止ブラケット55を軽量化することが可能である。
なお、本発明は上記実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用することができる。
図8に示す変形例では、レバーブラケット32のボルト受容溝35を貫通孔24と同径のボルト保持孔60に変更し、さらにボルト保持孔60の下端と側面板33の下縁部との間に狭幅の破断部61を形成している。さらにこの変形例では、ボルト40及びナット45を省略し、代わりにペダルブラケット21の左右の貫通孔24及びレバーブラケット32の左右のボルト保持孔60に、貫通孔24及びボルト保持孔60と略同径且つ車幅方向に延びる金属製の押圧ピン62(固定手段)を挿入している。この押圧ピン62の外周部には、左右の挟持片23の間に位置するカラー44が装着されている。
従って、車両10の衝突に伴って回転レバー47の押圧部51がカラー44を下方へ押圧すると、カラー44によって下方へ押圧された押圧ピン62が破断部61を強い力で下方へ押圧する。そして押圧ピン62から破断部61に及ぶ力によって、破断部61の応力がその破断応力(固定保持力)を超えたときに破断部61が破断する。そのため押圧ピン62及びペダルブラケット21はレバーブラケット32に対して下方へ相対移動可能となり、ブレーキペダル26をダッシュパネル11に対して前方へ相対回転させることが可能になる。
上記実施形態及び図8の変形例において、車両10が衝突したときに回転レバー47の押圧部51が、カラー44ではなくペダルブラケット21の一部(例えば左右の挟持片23)を固定保持力を超える力で下方へ押圧するようにブレーキペダル装置20を構成してもよい。このようにしても、ブレーキペダル26をダッシュパネル11に対して前方へ相対回転させることが可能になる。
ボルト40、ナット45及び押圧ピン62を省略し、代わりにペダルブラケット21とレバーブラケット32とを溶接してもよい。この場合は、この溶接がペダルブラケット21とレバーブラケット32とを固定保持力で互いに固定する「固定手段」となる。
この変形例では、車両10が衝突したときに回転レバー47の押圧部51が、ペダルブラケット21の一部(例えば左右の挟持片23)を固定保持力を超える力で下方へ押圧するようにブレーキペダル装置20を構成する。
レバーブラケット32側に、レバーブラケット32を車幅方向に貫通するボルト40、ナット45及びカラー44を設けて、ペダルブラケット21側にボルト受容溝35に対応しかつ上端が開放するボルト受容溝を形成してもよい。このボルト受容溝に対しては、レバーブラケット32側に設けたボルト40が上方から進入可能である。
この場合は、レバーブラケット32の左右の側面板33の外側にペダルブラケット21の左右の挟持片23を位置させて、ボルト40の頭部42とナット45とによって左右の挟持片23を挟持する。さらにこの場合は、回転レバー47の押圧部51がペダルブラケット21の一部を固定保持力を超える力で下方へ押圧するようにブレーキペダル装置20を構成する。例えば、回転レバー47の押圧部51を左右の挟持片23の真上に位置させて、車両10が衝突したときにこの押圧部51によって左右の挟持片23を下方へ押圧する。
このようにしても、ブレーキペダル26をダッシュパネル11に対して前方へ相対回転させることが可能になる。
上記実施形態及び各変形例のブレーキペダル装置20からカラー44を省略してもよい。
後退防止ブラケット55の接触平面57を曲面に変更してもよい。
ダッシュパネル11、インパネリンフォース12、ペダルブラケット21、レバーブラケット32、ボルト40、ナット45、回転レバー47、後退防止ブラケット55、及び押圧ピン62を、金属以外の高い剛性を有する材料によって構成してもよい。
車両10が衝突したときに回転レバー47を回転させるための部位(接触平面57に対応する部位)を有するレバー回転手段と、ペダルブラケット21を下方へ変形させるための部位(ペダルブラケット案内面56に対応する部位)を有するブラケット変形手段と、を別体とし、かつ、レバー回転手段及びブラケット変形手段をインパネリンフォース12に固定してもよい。
アクセルペダルを備える車両用ペダル装置に本発明を適用してもよい。
同様に、クラッチペダルを備える車両用ペダル装置に本発明を適用してもよい。
10・・・車両、11・・・ダッシュパネル、12・・・インパネリンフォース、20・・・ブレーキペダル装置、21・・・ペダルブラケット、26・・・ブレーキペダル(ペダル)、30・・・支持ピン(軸)、32・・・レバーブラケット、35・・・ボルト受容溝、36・・・ピン支持孔、40・・・ボルト(固定手段)、41・・・ネジ部、42・・・頭部、45・・・ナット(固定手段)、47・・・回転レバー、50・・・線状接触部、51・・・押圧部、53・・・回転軸、55・・・後退防止ブラケット(レバー回転手段)(ブラケット変形手段)、57・・・接触平面、60・・・ボルト保持孔、61・・・破断部、62・・・押圧ピン(固定手段)。

Claims (4)

  1. 車両のボディシェルの一部をなすダッシュパネルの後面に固定されたペダルブラケットと、
    前記ペダルブラケットに、車幅方向に延び且つ前記ペダルブラケットの前記ダッシュパネルに対する固定部よりも後方に位置する軸まわりに回転可能に支持されたペダルと、
    前記ダッシュパネルに固定された、前記ペダルブラケットとは別体のレバーブラケットと、
    前記ペダルブラケットと前記レバーブラケットとを所定の固定保持力で固定しかつ前記ペダルブラケットが前記レバーブラケットに対して下方へ相対移動する方向の前記固定保持力を超える力を受けたときに前記ペダルブラケットと前記レバーブラケットとの固定を解除する固定手段と、
    前記レバーブラケットに前記車幅方向に延びる回転軸まわりに回転可能に支持される回転レバーと、
    前記ボディシェルに固定されかつインストルメントパネルを支持するインパネリンフォースと、
    前記レバーブラケットが前記ダッシュパネルと一緒に後方へ移動したときに前記回転レバーに対して後方から接触して前記回転レバーを回転させる、前記インパネリンフォースに固定されたレバー回転手段と、
    前記ペダルブラケットが前記ダッシュパネルと一緒に後方へ移動したときに前記ペダルブラケットに対して後方から接触して、前記ペダルブラケットを下方へ変形させる、前記インパネリンフォースに固定されたブラケット変形手段と、
    を備え、
    前記回転レバーが、前記レバー回転手段によって回転させられたときに、前記固定保持力を超える力で前記固定手段又は前記ペダルブラケットを下向きに押圧可能な押圧部を有する、
    車両用ペダル装置。
  2. 請求項1に記載の車両用ペダル装置において、
    前記回転レバーが、前記レバーブラケットが後方に移動したときに前記レバー回転手段に対して接触する、前記回転軸と平行な直線状をなす線状接触部を有し、
    前記レバー回転手段が、前記回転軸と平行をなす平面により構成されかつ前記線状接触部と接触する接触平面を備える、
    車両用ペダル装置。
  3. 請求項1又は2に記載の車両用ペダル装置において、
    前記固定手段が、
    前記ペダルブラケットと前記レバーブラケットの一方の部材を前記車幅方向に貫通し且つ一端に前記ペダルブラケットと前記レバーブラケットの他方の部材の一方の側面に接触する頭部を有するボルトと、
    前記ボルトに螺合され、前記他方の部材の他方の側面に接触することにより前記頭部との間で前記他方の部材を前記固定保持力で挟持するナットと、
    を備える、
    車両用ペダル装置。
  4. 請求項3に記載の車両用ペダル装置において、
    前記レバーブラケットに前記ボルトが下方から進入可能で且つ下端が開放したボルト受容溝を形成するか、または、前記ペダルブラケットに前記ボルトが上方から進入可能で且つ上端が開放したボルト受容溝を形成した、
    車両用ペダル装置。
JP2015162382A 2015-08-20 2015-08-20 車両用ペダル装置 Active JP6226150B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015162382A JP6226150B2 (ja) 2015-08-20 2015-08-20 車両用ペダル装置
US15/185,906 US9981638B2 (en) 2015-08-20 2016-06-17 Vehicle pedal device
DE102016214956.3A DE102016214956B4 (de) 2015-08-20 2016-08-11 Fahrzeugpedalvorrichtung
CN201610679845.7A CN106467099B (zh) 2015-08-20 2016-08-17 车辆用踏板装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015162382A JP6226150B2 (ja) 2015-08-20 2015-08-20 車両用ペダル装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017041102A true JP2017041102A (ja) 2017-02-23
JP6226150B2 JP6226150B2 (ja) 2017-11-08

Family

ID=57961369

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015162382A Active JP6226150B2 (ja) 2015-08-20 2015-08-20 車両用ペダル装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US9981638B2 (ja)
JP (1) JP6226150B2 (ja)
CN (1) CN106467099B (ja)
DE (1) DE102016214956B4 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019092963A1 (ja) 2017-11-10 2019-05-16 豊田鉄工株式会社 車両用操作ペダル装置
WO2020012696A1 (ja) 2018-07-10 2020-01-16 豊田鉄工株式会社 車両用操作ペダル装置
JP2020057274A (ja) * 2018-10-03 2020-04-09 豊田鉄工株式会社 車両用ペダル装置
JP2020135380A (ja) * 2019-02-19 2020-08-31 トヨタ自動車株式会社 車両用ペダル装置

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6403284B2 (ja) * 2015-03-30 2018-10-10 豊田鉄工株式会社 車両用ペダル装置の後退防止装置
US10166954B2 (en) * 2016-06-30 2019-01-01 GM Global Technology Operations LLC Brake-by-wire system for a vehicle with an adjustable brake pedal emulator assembly
USD933741S1 (en) 2016-11-01 2021-10-19 Matthew GUYRE Curved pedal
US10789918B2 (en) 2016-11-01 2020-09-29 Matthew GUYRE Drum pedal
US10311840B2 (en) * 2016-11-01 2019-06-04 Matthew GUYRE Curved pedal
USD836710S1 (en) 2016-11-01 2018-12-25 Matthew GUYRE Curved pedal
SE541759C2 (en) 2017-06-22 2019-12-10 Cj Automotive Ab Pedal assembly with safety position for motor vehicle
CN109131272B (zh) * 2018-08-31 2020-05-29 安徽江淮汽车集团股份有限公司 一种制动踏板安装结构
JP7000300B2 (ja) * 2018-12-11 2022-01-19 豊田鉄工株式会社 車両用操作ペダル装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005178739A (ja) * 2003-11-28 2005-07-07 Fuji Heavy Ind Ltd 車両用ブレーキ装置
JP2007008361A (ja) * 2005-07-01 2007-01-18 Toyoda Iron Works Co Ltd 車両用ペダルの後退防止装置
JP2008015882A (ja) * 2006-07-07 2008-01-24 Mazda Motor Corp 操作ペダルの支持構造
JP2010067138A (ja) * 2008-09-12 2010-03-25 Mazda Motor Corp 自動車の操作ペダル後退防止構造
JP2011096181A (ja) * 2009-11-02 2011-05-12 Honda Motor Co Ltd ブレーキペダル支持構造

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6655489B2 (en) * 2001-04-27 2003-12-02 Mitsubishi Jidosha Kogyo Kabushiki Kaisha Pedal displacement prevention structure for a vehicle and a vehicle thereof
KR100569073B1 (ko) * 2003-09-09 2006-04-07 현대자동차주식회사 차량용 페달 장치
US7415909B2 (en) * 2004-03-31 2008-08-26 Mazda Motor Corporation Support structure for pedal of vehicle
DE602005000502T2 (de) 2004-09-27 2007-11-08 Mazda Motor Corp. Fahrzeugpedalabstützung
JP4470670B2 (ja) 2004-09-27 2010-06-02 マツダ株式会社 車両のペダル支持構造
US7849950B2 (en) * 2004-09-30 2010-12-14 Fuji Jukogyo Kabushiki Kaisha Brake apparatus for vehicle
JP4234095B2 (ja) * 2004-12-09 2009-03-04 株式会社エフテック 自動車の操作ペダル装置
US20070137398A1 (en) 2005-11-17 2007-06-21 Mazda Motor Corporation Support structure for control pedal
JP4764702B2 (ja) 2005-11-17 2011-09-07 マツダ株式会社 操作ペダルの支持構造
JP4893074B2 (ja) * 2006-04-11 2012-03-07 マツダ株式会社 操作ペダルの支持構造
JP2009271694A (ja) 2008-05-07 2009-11-19 Toyota Motor Corp ペダル装置取付構造
CN201376548Y (zh) * 2009-04-23 2010-01-06 福州萱裕金属配套有限公司 汽车踏板溃缩机构
US8479866B2 (en) * 2009-08-07 2013-07-09 Mazda Motor Corporation Operational pedal support structure of automotive vehicle
JP5937502B2 (ja) * 2012-12-14 2016-06-22 豊田鉄工株式会社 車両用ペダル装置
US20160273630A1 (en) * 2015-03-17 2016-09-22 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Brake operating device

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005178739A (ja) * 2003-11-28 2005-07-07 Fuji Heavy Ind Ltd 車両用ブレーキ装置
JP2007008361A (ja) * 2005-07-01 2007-01-18 Toyoda Iron Works Co Ltd 車両用ペダルの後退防止装置
JP2008015882A (ja) * 2006-07-07 2008-01-24 Mazda Motor Corp 操作ペダルの支持構造
JP2010067138A (ja) * 2008-09-12 2010-03-25 Mazda Motor Corp 自動車の操作ペダル後退防止構造
JP2011096181A (ja) * 2009-11-02 2011-05-12 Honda Motor Co Ltd ブレーキペダル支持構造

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019092963A1 (ja) 2017-11-10 2019-05-16 豊田鉄工株式会社 車両用操作ペダル装置
US10921841B2 (en) 2017-11-10 2021-02-16 Toyoda Iron Works Co., Ltd. Vehicle operation pedal device
WO2020012696A1 (ja) 2018-07-10 2020-01-16 豊田鉄工株式会社 車両用操作ペダル装置
US11325570B2 (en) 2018-07-10 2022-05-10 Toyoda Iron Works Co., Ltd. Vehicle operation pedal device
JP2020057274A (ja) * 2018-10-03 2020-04-09 豊田鉄工株式会社 車両用ペダル装置
JP2020135380A (ja) * 2019-02-19 2020-08-31 トヨタ自動車株式会社 車両用ペダル装置
EP3709126A1 (en) 2019-02-19 2020-09-16 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Vehicle pedal device
US11092992B2 (en) 2019-02-19 2021-08-17 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Vehicle pedal device

Also Published As

Publication number Publication date
US20170050625A1 (en) 2017-02-23
US9981638B2 (en) 2018-05-29
JP6226150B2 (ja) 2017-11-08
DE102016214956A1 (de) 2017-02-23
CN106467099A (zh) 2017-03-01
CN106467099B (zh) 2018-09-04
DE102016214956B4 (de) 2022-02-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6226150B2 (ja) 車両用ペダル装置
JP4234095B2 (ja) 自動車の操作ペダル装置
US9821777B2 (en) Vehicle brake pedal device
JP2008090381A (ja) 自動車の操作ペダル装置
JP3536103B2 (ja) 車両のペダル支持構造
JP2014066257A (ja) 支軸
JP2017102546A (ja) 車両用操作ペダルの支持構造
JP6131225B2 (ja) 車両用ペダル装置
JP5126037B2 (ja) 車両用ペダル装置
JP6716524B2 (ja) 車両用操作ペダル装置
JP6903620B2 (ja) 車両用ペダル装置
JP6204390B2 (ja) 車両用ペダル装置の後退防止装置
JP4577112B2 (ja) 車両用ブレーキペダル装置
JP2009251674A (ja) ブレーキ装置
JP6716510B2 (ja) 車両用操作ペダル装置
JP5135142B2 (ja) 車両用ペダル装置
JP6204392B2 (ja) 車両用ペダル装置の後退防止装置
JP2016192199A (ja) 車両用ペダル装置の後退防止装置
JP6144648B2 (ja) 車両用ペダル装置の後退防止装置
JP2020030561A (ja) 車両用操作ペダル装置
WO2017006628A1 (ja) 車両用ペダル装置の後退防止装置
JP6640908B2 (ja) パーキングブレーキ装置
JP6115622B2 (ja) 車両用ブレーキペダル装置
JP6190353B2 (ja) 車両用ペダル装置の後退防止装置
JP2017215899A (ja) 車両用ペダル装置の後退防止装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170215

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170906

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170913

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170926

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6226150

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151