JP2017040799A - 撮像装置及び測光方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】測光演算のための演算負荷の増大を抑制しつつ、狭い領域を測光する場合に正確な測光を行う。
【解決手段】デジタルカメラ100は、複数の画素からなる複数の測光ブロック300を有する第2の撮像素子116と、第2の撮像素子116が取得した被写体像の一部の領域を指定領域に指定する全体制御部101と、被写体像の輝度値を算出する第2の撮像信号処理部117とを備える。全体制御部101は、指定領域の大きさが基準値以下の場合は、画素単位で第2の撮像素子116を構成する複数の画素のうち指定領域に対応する画素の出力に基づいて指定領域の輝度値を算出し、指定領域の大きさが基準値より大きい場合は、測光ブロック単位で指定領域が跨がる測光ブロック全体の輝度値を指定領域の輝度値として算出する。
【選択図】図4

Description

本発明は、デジタルカメラ等の撮像装置における測光方法に関する。
被写体からの光を撮像レンズ、クイックリターンミラー、ペンタプリズム、光学ファインダへと順次導くと共に、ファインダ光軸から外れた位置に配置された測光センサに導き、測光センサにより被写体の輝度値を測光するデジタル一眼レフカメラが知られている。このようなデジタル一眼レフカメラでは、測光センサからの出力信号を用いて、露出演算や被写体色判定、顔検知、被写体追尾等の複数の機能を実現している。
近年は、顔検知性能を向上させるために、測光センサの解像度を高める傾向にある。そこで、通常の測光には分割数の少ない粗い画像データを用いることで演算負荷を減らし、顔検知には分割数の多い細かい画像データを用いることで顔検知性能を上げる技術が提案されている(特許文献1)。これにより、顔検知性能と測光演算負荷とのバランスを適切なものとすることができる。
特開2013−44995号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された技術では、顔測光演算を行う場合でも、測光領域の分割数が十分に細かいとは言えず、顔領域と一致しない領域で測光演算を行うことになって、測光精度が低下してしまう。この問題は、スポット測光演算を行う場合も同様であり、スポット測光領域と一致しない領域で測光演算が行われることにより、測光精度が低下してしまう。
本発明は、測光演算のための演算負荷の増大を抑制しつつ、狭い領域を測光する場合に正確な測光を行うことができる測光方法を提供することを目的とする。
本発明に係る撮像装置は、複数の画素からなる複数の測光ブロックを有する撮像素子と、前記撮像素子が取得した被写体像の一部の領域を指定領域に指定する指定手段と、前記被写体像の輝度値を算出する算出手段と、前記指定領域の大きさが所定の基準値以下の場合は、前記画素を単位として、前記撮像素子を構成する複数の画素のうち前記指定領域に対応する画素の出力に基づいて前記指定領域の輝度値を算出し、前記指定領域の大きさが前記所定の基準値より大きい場合は、前記測光ブロックを単位として、前記指定領域が跨がる測光ブロック全体の輝度値を前記指定領域の輝度値として算出するように、前記指定領域の大きさに応じて前記算出手段による輝度値の算出方法を切り替える制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、測光演算のための演算負荷の増大を抑制しつつ、顔領域やスポット測光領域等の狭い領域を測光する場合に、正確な測光を行うことができる。
本発明の実施形態に係るデジタルカメラの概略構成を示すブロック図である。 図1のデジタルカメラの主要な構成要素の配設位置を示す断面図である。 図1のデジタルカメラでの第2の撮像素子における測光ブロックと測距点の位置関係を模式的に示す図である。 図1のデジタルカメラでの通常測光シーケンスを説明するフローチャートである。 図1のデジタルカメラでのスポット測光機能を用いた測光シーケンスを説明するフローチャートである。 図1のデジタルカメラでの、撮像用の第1の撮像素子と測光用の第2の撮像素子の測光ブロックとの関係を模式的に示す図である。 ステップS102において小さい顔が検出された場合の従来の顔領域の輝度値算出方法を説明する図である。 ステップS102において小さい顔が検出された場合の本実施形態に係るステップS103での顔領域の輝度値算出方法を説明する図である。 ステップS102において大きい顔が検出された場合の本実施形態に係るステップS103での顔領域の輝度値算出方法を説明する図である。 ステップS102において小さい顔が検出された場合の顔領域と、顔領域が跨がる測光ブロックとの位置関係をより詳細に示す図である。 顔領域に一致する輝度値を求める際に行う補正に用いる重み係数を決定するためのテーブルである。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。本実施形態では、本発明に係る撮像装置の一例として、デジタル一眼レフカメラ(以下「デジタルカメラ」と記す)を取り上げて、説明を行うこととする。
図1は、本発明の実施形態に係るデジタルカメラ100の概略構成を示すブロック図である。図2は、デジタルカメラ100の主要な構成要素の配設位置を示す断面図である。
デジタルカメラ100は、カメラ本体100Aと、カメラ本体100Aに対して着脱自在な交換レンズ鏡筒200とを有する。カメラ本体100Aは、全体制御部101、ミラー102、ミラー駆動装置103、シャッタ104、シャッタ駆動装置105、第1の撮像素子106、第1の撮像信号処理部107、第1のタイミング発生部108及びメモリ部109を備える。また、カメラ本体100Aは、記憶媒体制御I/F部110、表示駆動部112、表示装置113、外部インタフェース114、第2の撮像素子116、第2の撮像信号処理部117、及び第2のタイミング発生部118を備える。更に、カメラ本体100Aは、ペンタプリズム119、測距駆動装置120、位相差測距部121、接眼レンズ123及びレリーズスイッチ125を備える。
全体制御部101は、具体的にはCPUを含むマイクロプロセッサであり、デジタルカメラ100(カメラ本体100Aと交換レンズ鏡筒200)の全体的な制御を行う。ミラー102は、一般的にクイックリターンミラーと呼ばれるものであり、交換レンズ鏡筒200を通過した光を、図2に示す測光時の状態ではファインダ側へ導き、撮像時には跳ね上がって第1の撮像素子106へと導く。ミラー駆動装置103は、ミラー102を駆動する。シャッタ104は、フォーカルプレーン型の先幕/後幕に相当するシャッタ機構であり、交換レンズ鏡筒200を通過した光の第1の撮像素子106に対する露光時間の制御と遮光を行う。シャッタ駆動装置105は、シャッタ104の駆動を行う。
交換レンズ鏡筒200を通過した光は、第1の撮像素子106の表面に被写体の光学像として結像する。第1の撮像素子106は、光学像を電気信号(画像信号)に変換して、第1の撮像信号処理部107へ出力する。第1の撮像素子106は、具体的には、X−Yアドレスで形成されているCMOSセンサである。第1の撮像信号処理部107は、第1の撮像素子106から出力される画像信号の増幅処理、アナログ信号からデジタル信号への変換(A/D変換)処理、A/D変換処理後の画像データに対するキズ補正等の各種の補正処理、画像データを圧縮する圧縮処理等を行う。第1のタイミング発生部108は、第1の撮像素子106と第1の撮像信号処理部107に対して、各種のタイミング信号を供給する。
メモリ部109は、第1の撮像信号処理部107により処理された画像データ等を一時的に記憶するRAMや、各種の調整値や全体制御部101が各種の制御を実行するためのプログラム等を記憶するROMによって構成されている。記憶媒体制御I/F部は、記憶媒体111への画像データ等の書き込み処理又は記憶媒体111からの画像データ等の読み出し処理を行うためのインタフェースである。記憶媒体111は、例えば、画像データ等の各種データを記憶する半導体メモリ等であり、カメラ本体100Aに対して着脱自在である。
表示装置113は、撮像した静止画や動画、カメラ本体100Aでの撮像パラメータの設定を行うためのメニュー画面(UI)等を表示する液晶ディスプレイ等である。表示駆動部112は、表示装置113を駆動する。外部インタフェース114は、外部装置の一例であるコンピュータ115等と全体制御部101との間で、画像信号や制御信号等の情報の送受信を可能とするためのインタフェースである。
AEセンサとして機能する第2の撮像素子116は、AE信号/光源検出信号を取得するための光電変換素子であり、RGBのベイヤ配置のセンサである。第2の撮像素子116には、グローバル電子シャッタ機能を有するCCDセンサが一般的に用いられるが、CMOSセンサであっても、読み出しが速ければ(読み出し時間が短ければ)、用いることができる。第2の撮像信号処理部117は、第2の撮像素子116から出力される画像信号の増幅処理、A/D変換処理、A/D変換後の画像データに対するキズ補正等の各種の補正処理、画像データを圧縮する圧縮処理等を行う。第2のタイミング発生部118は、第2の撮像素子116と第2の撮像信号処理部117に対して、各種のタイミング信号を供給する。
ペンタプリズム119は、ミラー102で曲げられた光をファインダの接眼レンズ123と第2の撮像素子116へ導くための部材である。位相差測距部121は、位相差方式により、ミラー102を透過した光線により被写体のデフォーカス量により位相が変化する2つ画像を取得し、2つの画像のズレ量から被写体のデフォーカス量を演算する。測距駆動装置120は、位相差測距部121を駆動する。
レリーズスイッチ125は、半押しされることによりオンするSW1と、全押しされることによりオンされるSW2とを有する。SW1がオンすると、撮像準備に入って自動露出とオートフォーカス等が行われる。SW2がオンすると、第1の撮像素子106による本撮像が行われ、SW2がオンされた状態が維持されると連写が行われる。
交換レンズ鏡筒200は、レンズ制御部201、撮像レンズ202、レンズ駆動装置203、絞り204及び絞り駆動装置205を備える。撮像レンズ202は、被写体の光学像を第1の撮像素子106に結像させる。レンズ駆動装置203は、位相差測距部121が算出したデフォーカス量に基づき、撮像レンズ202を光軸方向に移動させて、被写体にフォーカスを合わせる。絞り204は、撮像レンズ202を通る光量を制御する。絞り駆動装置205は、被写体像を取得(撮像)する第2の撮像素子116の出力による求められる測光値に基づいて絞り204を駆動する。レンズ制御部201は、全体制御部101と通信を行い、全体制御部101からの指令に基づいて交換レンズ鏡筒200での動作制御を行う。
図3は、第2の撮像素子116における測光ブロック300と測距点303の位置関係を模式的に示す図である。第2の撮像素子116は、水平方向に9分割、垂直方向に6分割した合計54個の測光ブロック300を有する。第2の撮像素子116は、画素毎ではなく、複数の画素をまとめた測光ブロック300毎に測光値を求めて、測光演算を行う。
また、第2の撮像素子116は、被写体像(撮像可能範囲)に対して13点の測距点303(AFセンサ)を備えており、そのうちの1つ又は1群(例えば、縦方向に並ぶ3つ又は5つ)が選択可能に構成されている。なお、測距点303の配置とその数は、図3に示す形態に限定されるものではない。測距点303の選択は、レリーズスイッチ125が半押しされてSW1がオンする前に行うように構成されていてもよいし、レリーズスイッチ125が半押しされてSW1がオンした状態で行うように構成されていてもよい。
図4は、デジタルカメラ100での通常測光シーケンスを説明するフローチャートである。図4のフローチャートの各処理は、全体制御部101が所定のプログラムを実行してデジタルカメラ100の各部の動作を制御し、各部が所定の動作や演算を行うことによって実現される。
レリーズスイッチ125が半押しされてSW1がオンすると、ステップS101において全体制御部101は、測光用の第2の撮像素子116による全体測光を行う。続くステップS102において全体制御部101は、第2の撮像信号処理部117により、第2の撮像素子116の出力画像を用いて、出力画像内の一部の領域を主たる測光対象とする一例としての顔検知を行う。これにより、被写体像内での顔の位置と大きさが検知され、顔領域が決定される。なお、顔検知には周知の技術を用いられ、そのため、ここでの説明を省略する。
次に、ステップS103において全体制御部101は、ステップS102で抽出された顔領域を指定領域として、この指定領域の輝度値(明るさ)を第2の撮像信号処理部117により算出する。なお、ステップS103の詳細については、後述する。そして、ステップS104において全体制御部101は、測光ブロック300毎の輝度値を算出する。
続いて、ステップS105において全体制御部101は、第2の撮像信号処理部117により、ステップS103で算出された指定領域(顔領域)の輝度値とステップS104で算出された測光ブロック300毎の輝度値とを用いて、撮像可能な測光値を演算する。このとき、第2の撮像信号処理部117は、指定領域(顔領域)の輝度値に基づいて被写体の明るさがオーバーやアンダーにならないように調整しながら、測光ブロック300毎の輝度値に基づいて画像全体に白飛びや黒潰れができる限り生じないように調整を行う。ステップS105の測光値演算が終了すると、測光処理は終了となり、レリーズスイッチ125のSW2がオンになったことをトリガとして、ステップS105で算出した測光値を用いて静止画の撮像が行われる。
図5は、デジタルカメラ100でのスポット測光機能を用いた測光シーケンスを説明するフローチャートである。図5のフローチャートの各処理は、全体制御部101が所定のプログラムを実行してデジタルカメラ100の各部の動作を制御し、各部が所定の動作や演算を行うことによって実現される。
ステップS201において全体制御部101は、デジタルカメラ100が備える複数の測距点303(図3参照)のうち、撮影者によってどの測距点が選択されたかを検出する。ここでは、13点の測距点303のうち1つが撮影者により選択されたものとして、以降のステップを説明する。続くステップS202において全体制御部101は、ステップS201で検出された測距点の領域を指定領域として、第2の撮像信号処理部117により、この指定領域に対応する画素の出力を加算することにより算出する。なお、ステップS202でこのような輝度値の算出方法を用いる理由については後述する。
続いて、ステップS203において全体制御部101は、第2の撮像信号処理部117により、ステップS202で算出された測光ブロックの輝度値を用いて、撮像のための測光値を演算する。ステップS203の測光値演算が終了すると、スポット測光処理は終了となり、レリーズスイッチ125のSW2がオンになったことをトリガとして、ステップS203で算出した測光値を用いて静止画の撮像が行われる。
次に、図4を参照して説明した通常測光における測光値の算出方法について具体的に説明する。図6は、本撮像用の第1の撮像素子106と測光用の第2の撮像素子116の測光ブロック300との関係を模式的に示す図である。実際には、第1の撮像素子106と第2の撮像素子116とは、光路が異なるので、図6に示すように重なって見えることはないが、光軸中心を合わせると、第1の撮像素子106と第2の撮像素子116は図6に示すような位置関係となる。
第2の撮像素子116の測光ブロック300の配置は、図3に示したものと同じである。以降の説明では、便宜上、特定の測光ブロック300を示す場合には、図6に示す通りに11〜19,21〜29,31〜39,41〜49,51〜59,61〜69の符号を更に付して、例えば、測光ブロック300_11のように記載することとする。
図7は、通常測光によるステップS102において小さい顔が検出された場合の従来の顔領域の輝度値算出方法を説明する図である。図7には、検出された顔全体を含む顔領域301が破線で囲まれて示されており、顔領域301は、4つの測光ブロック300_34,35,44,45に跨がっている。一般的に、検出された顔が小さい場合の顔領域301は、4ブロック以下程度の数個の測光ブロックに跨がる。
従来は、顔領域301の跨がる測光ブロック300_34,35,44,45の各輝度値と、測光ブロック300_34,35,44,45のそれぞれと重複する顔領域301の寄与率とから加重平均を行うことで、顔の輝度値を算出している。しかし近年では、顔検知能力を向上させるために第2の撮像素子116の画素数を増やしており、そのため、より小さい顔が検知されるようになってきている。この場合、顔領域301よりも、顔領域301が跨がっている測光ブロック300_34,35,44,45の領域における顔領域301以外の領域(斜線で示す)が広くなり、顔領域301の輝度値算出精度が低下してしまう。
この問題に対して本実施形態では、以下に説明する通りに、検出された顔の大きさに応じて、顔領域の輝度値の算出方法を切り替える。
図8は、ステップS102において小さい顔が検出された場合の、ステップS103における顔領域の輝度値算出方法を説明する図である。図8には全ての測光ブロック300が示されている。しかし、本実施形態では、測光ブロック300を単位として用いず、顔領域301に対応する画素の出力にのみ基づいて、顔領域301の輝度値を算出する。つまり、測光ブロック300_34,35,44,45の全領域からの輝度値の算出は行わず、画素を単位とし、これらの測光ブロックに含まれる複数の画素のうち顔領域301と重複する画素の出力を加算して、顔領域301の輝度値を算出する。よって、顔領域301に一致した輝度値を求めることができ、これにより、顔領域301の輝度値算出精度を高めることができる。
図9は、ステップS102において大きい顔が検出された場合の、本実施形態でのステップS103における顔領域の輝度値算出方法を説明する図である。図9には、検出された顔全体を含む顔領域302が破線で囲まれて示されており、顔領域302は、測光ブロック300_13〜16,23〜26,33〜36,43〜46に跨がっている。このように顔領域302が多くの測光ブロックに跨がっている場合には、顔領域302が跨がっている測光ブロック全体の領域内での顔領域302以外の領域(斜線部分)は狭くなる。
この場合に図8を参照して説明した小さい顔が検出された場合と同様に顔領域302に対応する画素を単位として各画素からの出力を用いて顔領域302の輝度値を求めようとすると、演算に長時間を要してしまう。そこで、大きい顔が検出された場合には、測光ブロック300を単位として、顔領域302が跨がっている測光ブロック全体の領域の輝度値を、顔領域302の輝度値として求める。このようにしても、顔輝度算出の精度が低下することはなく、しかも、演算負荷の増大を回避して、短時間で演算を終わらせることができる。
このように、本実施形態では、小さい顔が検出された場合(指定領域が小さい場合)には、画素を単位とし、小さい顔の顔領域301に対応する画素の出力から顔領域301の輝度値を求める。また、大きい顔が検出された場合(指定領域が大きい場合)には、予め設定されている測光ブロック300を単位とし、大きい顔の顔領域302の輝度値を求める。つまり、検出された顔領域の大きさの判定結果に応じて(つまり、指定領域の大きさに応じて)、顔領域(指定領域)の輝度値を求める方法を切り替える。
検出された顔が小さい顔か大きい顔か(指定領域が小さいか大きいか)の判定は、例えば、顔領域が跨がっている測光ブロックの数が所定の基準値以下(例えば、4以下)の場合に、小さい顔であると判定する方法を用いることができる。また、検出された顔領域の、その顔領域が跨がっている測光ブロックの全領域に対する比(例えば、顔領域301の測光ブロック300_34,35,44,45の全領域に対する比)が閾値以下である場合に、小さい顔と判定する方法を用いることができる。ここで、閾値は、予め設定された固定値であってもよいし、撮影者が任意に設定することができるようにデジタルカメラ100のハードウェア及びソフトウェアが構成されていてもよい。例えば、閾値は、0.2〜0.4の範囲で設定することができる。これに限らず、検出された顔領域と、その顔領域が跨がっている測光ブロックの領域において顔領域と重複していない領域との比に基づき、小さい顔か大きい顔かを判定するようにしてもよい。
ところで、上記の通りに顔領域に対応する画素の出力を加算して顔領域に一致する輝度値を求める際に、正確な輝度値を求めるためには各種の補正を加えることが望ましい。この場合の各種の補正には、光学系による周辺光量落ちを補正するためのシェーディング補正や、第2の撮像素子116の暗電流ばらつき等を領域毎に補正するダーク補正がある。これらの補正を行う場合の補正データは、シェーディング補正であればレンズ毎に異なり、ダーク補正であれば温度によって異なる。そのため、全体のデータ量を削減することを目的として、一般的に、補正データは測光ブロック300毎にメモリ部109に格納されている。この補正データは、測光ブロック300毎のデータであるため、そのままでは、画素から求めた顔領域の輝度値に利用することができない。そこで次に、画素単位で求めた顔領域の輝度値への測光ブロック300毎の補正データの適用方法について説明する。
図10は、図7及び図8と同様に、小さい顔が検出された場合の顔領域301と、顔領域301が跨がる測光ブロック300_34,35,44,45との位置関係をより詳細に示す図である。図10では、顔領域301の中心を中心Oとし、また、測光ブロック300_34,35,44,45のそれぞれの中心を、中心A,B,C,Dとして示している。測光ブロック300_34の補正データが中心Aの位置のものであるとし、同様に、測光ブロック300_35,44,45の各補正データが中心B,C,Dの位置のものであるとする。この場合、中心Aと中心Oとが遠い(中心Aと中心Oとの間の距離が長い)場合には、中心Aに位置する補正データの中心Oに対する影響は小さくなり、逆に、中心Aと中心Oとが近い場合には、中心Aに位置する補正データの中心Oに対する影響は大きくなる。そして、これと同じことが、中心Bと中心Oとの間、中心Cと中心Oとの間、中心Dと中心Oとの間のそれぞれについて言える。
よって、中心A,B,C,Dから求められる中心Oにおける補正データPoは、下記式1で与えられる。ここで、Pa,Pb,Pc,Pdはそれぞれ、中心A,B,C,Dの補正データであり、Wa,Wb,Wc,Wdはそれぞれ、中心A,B,C,Dの中心Oに対する影響(重み係数)である。シェーディング補正データやダーク補正データ等を、加重平均を求める下記式1に当て嵌めて演算することにより、中心Oにおける補正データを算出することができる。
図11は、補正データPa,Pb,Pc,Pdのそれぞれに乗算する重み係数Wa,Wb,Wc,Wdを決定するためのテーブルである。中心Aと中心Bとの距離及び中心Aと中心Cとの距離をそれぞれ“8”としたときに、中心Oと中心Aの横方向(x方向)の距離が“6”、縦方向(y方向)の距離が“1”であれば、図11から中心Aの重み係数Waは“56”であると読み取ることができる。同様に、中心Bの重み係数Wbは“168”、中心Cの重み係数Wcは“8”、中心Dの重み係数Wdは“24”であることが読み取れる。なお、図11のテーブルは、“Wa+Wb+Wc+Wd=256”となって、重み係数Wa,Wb,Wc,Wdの加算値が一定となるように作成されている。
次に、図5を参照して説明したスポット測光を行う場合の測光値の算出方法について説明する。図3に示したように、複数の測距点303には、1つの測光ブロック300内に納まっているものあれば、複数の測光ブロック300に跨がっているものもあり、複数の測光ブロック300に対して測距点が重複する形態も様々である。
この場合に、ステップS202において測光ブロック300を単位として輝度値を求めると、測距点毎に測光精度が異なることになってしまう。例えば、測光ブロック300の数や配置に起因して、複数の測距点303のうち、ある測距点では2つの測光ブロック300を用い、別の測距点では4つの測光ブロックを用いることになると、後者では前者よりも測光精度が低下するおそれがある。
そこで、スポット測光を行う場合には、通常測光で小さい顔が検出された場合と同様に、測距点303の領域に対応する画素の出力にのみ基づいて、測距点303の輝度値を算出することとする。これにより、測距点303の領域に一致した輝度値を求めることができ、全ての測距点303で、同じ精度で輝度値を算出することができる。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。例えば、上記説明では、測光用の第2の撮像素子116を取り上げて説明したが、撮像用の第1の撮像素子106を用いて同様の測光を行うことができる。したがって、デジタル一眼レフカメラ以外の電子機器であって、撮像用の撮像素子を備えるものであれば、本発明を適用することができる。
100 デジタルカメラ
101 全体制御部
106 第1の撮像素子
116 第2の撮像素子
117 第2の撮像信号処理部
121 位相差測距部
200 交換レンズ鏡筒
202 撮像レンズ
300 測光ブロック
301 顔領域
302 顔領域
303 測距点

Claims (8)

  1. 複数の画素からなる複数の測光ブロックを有する撮像素子と、
    前記撮像素子が取得した被写体像の一部の領域を指定領域に指定する指定手段と、
    前記被写体像の輝度値を算出する算出手段と、
    前記指定領域の大きさが所定の基準値以下の場合は、前記画素を単位として、前記撮像素子を構成する複数の画素のうち前記指定領域に対応する画素の出力に基づいて前記指定領域の輝度値を算出し、前記指定領域の大きさが前記所定の基準値より大きい場合は、前記測光ブロックを単位として、前記指定領域が跨がる測光ブロック全体の輝度値を前記指定領域の輝度値として算出するように、前記指定領域の大きさに応じて前記算出手段による輝度値の算出方法を切り替える制御手段と、を備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記撮像素子の撮像可能範囲に複数の測距点が設けられ、
    前記指定手段は、前記複数の測距点から選択された少なくとも1つ以上の測距点の領域を前記指定領域とし、
    1つの前記測距点の領域の大きさは前記基準値以下であることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記撮像素子が取得した被写体像から顔領域を検出する検出手段を備え、
    前記指定手段は、前記顔領域を前記指定領域とすることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  4. 前記算出手段は、複数の前記測光ブロックのそれぞれの輝度値をさらに算出し、
    前記算出手段が算出した前記指定領域の輝度値と前記測光ブロックのそれぞれの輝度値とに基づいて前記被写体像の測光値を演算する演算手段をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
  5. 前記撮像素子が取得した被写体像の輝度値を複数の前記測光ブロックを単位として補正する補正データを格納した記憶手段をさらに備え、
    前記算出手段は、前記指定領域と前記複数の測光ブロックのそれぞれの前記補正データの、前記指定領域の中心と前記指定領域が跨がる複数の測光ブロックのそれぞれの中心との距離に応じた加重平均によって前記指定領域の輝度値を算出することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の撮像装置。
  6. 前記加重平均を求めるために前記補正データに乗算するための重み係数を定めたテーブルが前記記憶手段に格納され、
    前記算出手段が前記加重平均により前記指定領域の輝度値を算出する際に、前記テーブルから読み出す前記重み係数の加算値が一定となることを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。
  7. 複数の画素からなる複数の測光ブロックを有する撮像素子を備える撮像装置での測光方法であって、
    前記撮像素子により被写体の全体測光を行い、前記撮像素子が取得した被写体像の一部の領域を指定領域に指定する指定ステップと、
    前記指定領域の大きさが所定の基準値より大きいかを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップでの判定結果に基づき前記指定領域の輝度値の算出方法を切り替える切り替えステップと、を有し、
    前記切り替えステップでは、前記指定領域の大きさが前記所定の基準値以下の場合は、前記画素を単位として、前記撮像素子を構成する複数の画素のうち前記指定領域に対応する画素の出力に基づいて前記指定領域の輝度値を算出し、前記指定領域の大きさが前記所定の基準値より大きい場合は、前記測光ブロックを単位として、前記指定領域が跨がる測光ブロック全体の輝度値を前記指定領域の輝度値として算出するように、前記指定領域の輝度値の算出方法を切り替えることを特徴とする測光方法。
  8. 前記指定ステップでは、前記撮像素子の撮像可能範囲に設けられた複数の測距点のうちの少なくとも1つの測距点、または、前記撮像素子が取得した被写体像から検知した顔領域のいずれかが前記指定領域に指定されることを特徴とする請求項7に記載の測光方法。
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