JP2017030995A - 強化ガラス板の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】製造コストの増加を招来させることなく、強化ガラス板の反り量を抑制しつつ、深さ方向のKイオン濃度の分布曲線を屈曲させ得る方法を創案する。
【解決手段】本発明の強化ガラス板の製造方法は、ガラス組成として、質量%で、SiO 40〜75%、Al 0〜30%、NaO 5〜25%、KO 0〜10%を含有し、実質的にLiOを含有しない強化用ガラス板を用意する工程と、強化用ガラス板に対して、少なくとも硝酸カリウム溶融塩を含む第一のイオン交換溶液を用いて、第一のイオン交換処理を行うことによって強化ガラス板中間体を得た後、第一のイオン交換溶液から強化ガラス板中間体を取り出す工程と、強化ガラス板中間体の表面に付着する硝酸カリウム塩の一部又は全部を除去した後、熱処理を行う工程と、熱処理後の強化ガラス板中間体に対して、第二のイオン交換溶液を用いて、第二のイオン交換処理を行うことによって強化ガラス板を得た後、第二のイオン交換溶液から強化ガラス板を取り出す工程と、を有することを特徴とする。
【選択図】なし

Description

本発明は、強化ガラス板の製造方法に関し、特に深さ方向のカリウムの濃度分布曲線が屈曲し、且つ反り量が少ない強化ガラス板の製造方法に関する。
携帯電話のカバーガラスには、イオン交換処理された強化ガラス板が用いられている。強化ガラス板は、未強化のガラス板に比べて、機械的強度が高いため、本用途に好適である(特許文献1、非特許文献1参照)。
近年、カバーガラスを落下させた際に、石、砂等の圧入を起点とした破損を防止することが求められている。
この破損を防止するために、例えば、特許文献2には、強化用ガラス板に対して、Naイオン濃度が相対的に高いイオン交換溶液により第一のイオン交換処理を行った後、Naイオン濃度が相対的に低いイオン交換溶液により第二のイオン交換処理を行うことにより、強化ガラス板の深さ方向のKイオン濃度の分布曲線を屈曲させて、上記破壊を防止することが記載されている。
特開2006−83045号公報 特表2011−529438号公報
泉谷徹朗等、「新しいガラスとその物性」、初版、株式会社経営システム研究所、1984年8月20日、p.451−498
しかし、特許文献2に記載の二段階のイオン交換処理では、二種類のイオン交換槽が必要になり、強化ガラス板の製造コストが増加してしまう。つまりNaイオン濃度が相対的に高いイオン交換溶液を含むイオン交換槽とNaイオン濃度が相対的に低いイオン交換溶液を含むイオン交換槽とが必要になり、強化ガラス板の製造コストが増加してしまう。
更に、特許文献2に記載の二段階のイオン交換処理では、一回目のイオン交換処理に長時間を要し、強化ガラス板の製造コストが増加してしまう。また一回目のイオン交換処理に長時間を要すると、強化ガラス板の反り量が増加し易くなり、携帯電話のカバーガラス等に適用し難くなる。
そこで、本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、その技術的課題は、製造コストの増加を招来させることなく、強化ガラス板の反り量を抑制しつつ、深さ方向のKイオン濃度の分布曲線を屈曲させ得る方法を創案することである。
本発明者等は、種々の検討を行った結果、二段階のイオン交換処理の間に熱処理工程を設ける共に、この熱処理工程の前にガラス表面に付着した硝酸カリウム塩を除去する工程を設けることにより、上記技術的課題を解決し得ることを見出し、本発明として提案するものである。すなわち、本発明の強化ガラス板の製造方法は、ガラス組成として、質量%で、SiO 40〜75%、Al 0〜30%、NaO 5〜25%、KO 0〜10%を含有し、実質的にLiOを含有しない強化用ガラス板を用意する工程と、強化用ガラス板に対して、少なくとも硝酸カリウム溶融塩を含む第一のイオン交換溶液を用いて、第一のイオン交換処理を行うことによって強化ガラス板中間体を得た後、第一のイオン交換溶液から強化ガラス板中間体を取り出す工程と、強化ガラス板中間体の表面に付着する硝酸カリウム塩の一部又は全部を除去した後、熱処理を行う工程と、熱処理後の強化ガラス板中間体に対して、第二のイオン交換溶液を用いて、第二のイオン交換処理を行うことによって強化ガラス板を得た後、第二のイオン交換溶液から強化ガラス板を取り出す工程と、を有することを特徴とする。ここで、「実質的にLiOを含有しない」とは、ガラス組成中のLiOの含有量が0.1質量%以下(望ましくは0.01質量%未満)の場合を指す。
本発明の強化ガラス板の製造方法では、強化用ガラス板のガラス組成を上記のように規制しつつ、二段階のイオン交換処理の間に熱処理工程を設けている。このようにすれば、ガラス表層のイオン拡散を促進することができ、短時間で強化ガラス板中間体の圧縮応力層の応力深さを大きくすることができる。
また、本発明の強化ガラス板の製造方法では、熱処理工程の前にガラス表面に付着した硝酸カリウム塩を除去する工程を設けている。このようにすれば、熱処理後に強化ガラス板中間体が反り難くなり、強化ガラス板を携帯電話のカバーガラスに適用し易くなる。
第二に、本発明の強化ガラス板の製造方法は、第二のイオン交換溶液のNaイオン濃度を第一のイオン交換溶液のNaイオン濃度の±12%以内に規制することが好ましい。このようにすれば、第一のイオン交換処理後の第一のイオン交換溶液を第二のイオン交換溶液として再利用し易くなり、強化ガラス板の製造コストを低廉化することが可能になる。
第三に、本発明の強化ガラス板の製造方法は、第一のイオン交換処理と第二のイオン交換処理を同一のイオン交換槽で行うことが好ましい。このようにすれば、二段階のイオン交換処理を一つのイオン交換槽で行うことが可能になり、強化ガラス板の製造コストを低廉化することが可能になる。
第四に、本発明の強化ガラス板の製造方法は、強化ガラス板中間体の強化特性指標Xが−0.65≦X≦−0.50の関係を満たすように、第一のイオン交換処理を行うことが好ましい。ここで、強化特性指標Xは、強化ガラス板中間体の表面の圧縮応力層の圧縮応力値をCS(MPa)、応力深さをDOL(μm)とした時に、DOL=(−27065×X−13348)×CSの式により算出される値である。なお、「圧縮応力値」と「応力深さ」は、表面応力計(例えば、株式会社東芝製FSM−6000)を用いて観察される干渉縞の本数とその間隔から算出される値を指す。
第五に、本発明の強化ガラス板の製造方法は、強化ガラス板中間体の表面に付着する硝酸カリウム塩の厚みが2mm以下であり、且つ硝酸カリウム塩の厚みの偏差が1mm以下になるように、強化ガラス板中間体の表面に付着する硝酸カリウム塩の一部又は全部を除去することが好ましい。このようにすれば、熱処理後の強化ガラス板中間体の圧縮応力層の圧縮応力値と応力深さの面内バラツキが小さくなり、結果として強化ガラス板の反り量を低減し易くなる。
第六に、本発明の強化ガラス板の製造方法は、熱処理温度を300〜600℃に規制することが好ましい。
第七に、本発明の強化ガラス板の製造方法は、熱処理時間を30分間以上、且つ1440分間未満に規制することが好ましい。
第八に、本発明の強化ガラス板の製造方法は、熱処理を電気炉で行い、その電気炉内の温度バラツキを±100℃以内に規制することが好ましい。
第九に、本発明の強化ガラス板の製造方法は、強化ガラス板の深さ方向のKイオン濃度の分布曲線が表層から深さ30μm未満の領域で屈曲するように、第二のイオン交換処理を行うことが好ましい。ここで、「深さ方向のKイオン濃度の分布曲線」は、電子線マイクロアナライザ(例えば、島津製作所社製EPMA−1720H)により強化ガラス板断面を分析することにより確認することができる。
第十に、本発明の強化ガラス板の製造方法は、強化ガラス板の反り量が300μm以下になるように、第二のイオン交換処理を行うことが好ましい。ここで、「反り量」とは定盤上に置いた強化ガラス板にシックネスゲージを差し込む際に、差し込めるシックネスゲージの最大厚みを指す。
第十一に、本発明の強化ガラス板の製造方法は、得られた強化ガラス板をタッチパネルディスプレイのカバーガラスに用いることが好ましい。
本発明の強化ガラス板の製造方法は、ガラス組成として、質量%で、SiO 40〜75%、Al 0〜30%、NaO 5〜25%、KO 0〜10%を含有し、実質的にLiOを含有しない強化用ガラス板を用意する工程を有している。本発明に係る強化用ガラス板について、上記のように各成分の含有範囲を限定した理由を下記に示す。なお、各成分の含有範囲の説明において、%表示は、特に断りがない限り、質量%を指す。
SiOは、ガラスのネットワークを形成する成分である。SiOの含有量は40〜75%であり、好ましくは44〜70%、47〜68%、50〜66%、53〜64%、特に55〜62%である。SiOの含有量が少な過ぎると、ガラス化し難くなり、また熱膨張係数が高くなり過ぎて、耐熱衝撃性が低下し易くなる。一方、SiOの含有量が多過ぎると、溶融性、成形性、曲げ加工性が低下し易くなり、また熱膨張係数が低くなり過ぎて、周辺材料の熱膨張係数に整合させ難くなる。
Alは、イオン交換性能を高める成分であり、また歪点やヤング率を高める成分である。Alの含有量は0〜30%である。Alの含有量が少な過ぎると、イオン交換性能を十分に発揮できない虞が生じる。またクラック発生率が高くなる虞がある。よって、Alの好適な下限範囲は1%以上、3%以上、5%以上、6%以上、7%以上、8%以上、9%以上、10%以上、11%以上、12%以上、13%以上、14%以上、15%以上、特に16%以上である。一方、Alの含有量が多過ぎると、成形時にガラスに失透結晶が析出し易くなって、オーバーフローダウンドロー法等でガラス板を成形し難くなる。特に、アルミナの成形体を用いて、オーバーフローダウンドロー法でガラス板を成形する場合、アルミナの成形体との界面にスピネルの失透結晶が析出し易くなる。また熱膨張係数が低くなり過ぎて、周辺材料の熱膨張係数に整合させ難くなる。また耐酸性も低下し、酸処理工程に適用し難くなる。更には高温粘性が高くなり、溶融性や曲げ加工性が低下し易くなる。よって、Alの好適な上限範囲は29%以下、28%以下、27%以下、26%以下、25%以下、特に24%以下である。
NaOは、硝酸カリウム溶融塩中のKイオンとのイオン交換成分であり、また高温粘度を低下させて、溶融性や成形性を高める成分である。また、NaOは、耐失透性、成形体耐火物との反応性を改善する成分でもある。NaOの含有量が少な過ぎると、溶融性や成形性が低下したり、熱膨張係数が低下したり、イオン交換性能が低下し易くなる。よって、NaOの含有量は5%以上であり、好適な下限範囲は7%以上、7.0%超、10%以上、12%以上、13%以上、特に14%以上である。一方、NaOの含有量が多過ぎると、熱膨張係数が高くなり過ぎて、耐熱衝撃性が低下したり、周辺材料の熱膨張係数に整合させ難くなる。また歪点が低下し過ぎたり、ガラス組成の成分バランスが崩れて、逆に耐失透性が低下する場合がある。よって、NaOの含有量は25%以下であり、好適な上限範囲は23%以下、21%以下、20%以下、19%以下、18%以下、17.5%以下、特に17%以下である。
Oは、イオン交換を促進する成分であり、アルカリ金属酸化物の中では応力深さを増加させ易い成分である。また高温粘度を低下させて、溶融性や成形性を高める成分である。更に耐失透性を改善する成分でもある。しかし、KOの含有量が多過ぎると、熱膨張係数が高くなり過ぎて、耐熱衝撃性が低下したり、周辺材料の熱膨張係数に整合させ難くなる。また歪点が低下し過ぎたり、ガラス組成の成分バランスが崩れて、逆に耐失透性が低下する傾向がある。よって、KOの好適な上限範囲は10%以下、9%以下、8%以下、7%以下、特に6%以下である。なお、KOを添加する場合、好適な添加量は0.1%以上、0.5%以上、1%以上、1.5%以上、特に2%以上である。また、KOの添加をできるだけ避ける場合は、0〜1%、0〜1.0%未満、特に0〜0.05%である。
LiOは、硝酸カリウム溶融塩中のKイオンとのイオン交換成分であり、また高温粘度を低下させて、溶融性や成形性、加工性を高める成分であると共に、ヤング率を高める成分であるが、イオン交換処理の際に、硝酸カリウム溶融塩を含むイオン交換溶液を劣化させる成分である。また、LiOの含有量が多過ぎると、液相粘度が低下して、ガラスが失透し易くなることに加えて、熱膨張係数が高くなり過ぎて、耐熱衝撃性が低下したり、周辺材料の熱膨張係数に整合させ難くなる。よって、本発明に係る強化用ガラス板は、ガラス組成中にLiOは実質的に含有しない。
上記成分以外にも、例えば、以下の成分を導入してもよい。
は、高温粘度や密度を低下させると共に、ガラスを安定化させて、結晶を析出させ難くし、液相温度を低下させる成分である。また、クラック発生率を低下させて、耐傷性を高める成分である。しかし、Bの含有量が多過ぎると、イオン交換処理によって、ヤケと呼ばれるガラス表面の着色が発生したり、耐水性が低下したり、応力深さが小さくなり易い。よって、Bの好適な範囲は0〜10%、0〜9%、0〜8%、0〜7%、0〜6%、0〜5%、0〜4%、0〜3%、0〜2%、特に0.1〜1%である。
MgOは、高温粘度を低下させて、溶融性や成形性を高めたり、歪点やヤング率を高める成分であり、アルカリ土類金属酸化物の中では、イオン交換性能を高める効果が大きい成分である。よって、MgOの好適な下限範囲は0%以上、0.1%以上、0.5%以上、1%以上、1.5%以上、特に2%以上である。しかし、MgOの含有量が多過ぎると、密度や熱膨張係数が高くなり易く、またガラスが失透し易くなる傾向がある。特に、アルミナの成形体を用いて、オーバーフローダウンドロー法でガラス板を成形する場合、アルミナの成形体との界面にスピネルの失透結晶が析出し易くなる。よって、MgOの好適な上限範囲は10%以下、9%以下、8%以下、7%以下、6%以下、5%以下、4%以下、特に3%以下である。
CaOは、他の成分と比較して、耐失透性の低下を伴うことなく、高温粘度を低下させて、溶融性や成形性を高めたり、歪点やヤング率を高める効果が大きい。しかし、CaOの含有量が多過ぎると、密度や熱膨張係数が高くなり、またガラス組成の成分バランスが崩れて、逆に耐失透性が低下し易くなったり、イオン交換性能が低下したり、イオン交換溶液を劣化させ易くなる傾向がある。よって、CaOの好適な含有量は0〜6%、0〜5%、0〜4%、0〜3.5%、0〜3%、0〜2%、0〜1%、特に0〜0.5%である。
SrOとBaOは、高温粘度を低下させて、溶融性や成形性を高めたり、歪点やヤング率を高める成分であるが、その含有量が多過ぎると、イオン交換反応が阻害され易くなることに加えて、密度や熱膨張係数が高くなったり、ガラスが失透し易くなる。よって、SrOとBaOの好適な含有量は、それぞれ0〜2%、0〜1.5%、0〜1%、0〜0.5%、0〜0.1%、特に0〜0.1%未満である。
ZnOは、イオン交換性能を高める成分であり、特に圧縮応力値を高める効果が大きい成分である。また低温粘性を低下させずに、高温粘性を低下させる成分である。しかし、ZnOの含有量が多過ぎると、ガラスが分相したり、耐失透性が低下したり、密度が高くなったり、応力深さが小さくなる傾向がある。よって、ZnOの含有量は0〜6%、0〜5%、0〜3%、特に0〜1%が好ましい。
TiOは、イオン交換性能を高める成分であり、また高温粘度を低下させる成分であるが、その含有量が多過ぎると、ガラスが着色したり、失透し易くなる。よって、TiOの含有量は0〜4.5%、0〜0.5%、特に0〜0.3%が好ましい。
ZrOは、イオン交換性能を顕著に高める成分であると共に、液相粘度付近の粘性や歪点を高める成分であるが、その含有量が多過ぎると、耐失透性が著しく低下する虞があり、また密度が高くなり過ぎる虞もある。よって、ZrOの含有量は0〜5%、0〜4%、0〜3%、特に0.001〜2%が好ましい。
は、イオン交換性能を高める成分であり、特に応力深さを増大させる成分である。しかし、Pの含有量が多過ぎると、ガラスが分相したり、耐水性が低下し易くなる。よって、Pの含有量は0〜10%、0〜3%、0〜1%、特に0〜0.5%が好ましい。
SnOは、イオン交換性能を高める効果を有する。よって、SnOの含有量は0〜3%、0.01〜3%、0.05〜3%、0.1〜3%、特に0.2〜3%が好ましい。
清澄剤として、Cl、SO、CeOの群から選択された一種又は二種以上を0〜3%添加してもよい。
Feの含有量は1000ppm未満(0.1%未満)、800ppm未満、600ppm未満、400ppm未満、特に300ppm未満が好ましい。更に、Feの含有量を上記範囲に規制した上で、モル比Fe/(Fe+SnO)を0.8以上、0.9以上、特に0.95以上に規制することが好ましい。このようにすれば、板厚1mmにおける透過率(400〜770nm)が向上し易くなる(例えば90%以上)。
Nd、La等の希土類酸化物は、ヤング率を高める成分である。しかし、原料自体のコストが高く、また多量に添加すると、耐失透性が低下し易くなる。よって、希土類酸化物の含有量は3%以下、2%以下、1%以下、0.5%以下、特に0.1%以下が好ましい。
本発明に係る強化用ガラス板は、環境的負荷を低減するために、ガラス組成として、実質的にAs、Sb、PbO、F、Biをそれぞれ含有しないことが好ましい。ここで、「実質的にAsを含有しない」とは、Asの含有量が0.05%未満であることを指す。「実質的にSbを含有しない」とは、Sbの含有量が0.05%未満であることを指す。「実質的にPbOを含有しない」とは、PbOの含有量が0.05%未満であることを指す。「実質的にFを含有しない」とは、Fの含有量が0.05%未満であることを指す。「実質的にBiを含有しない」とは、Biの含有量が0.05%未満であることを指す。
本発明に係る強化用ガラス板は、下記の特性を有することが好ましい。
密度は2.6g/cm以下、2.55g/cm以下、2.50g/cm以下、2.48g/cm以下、2.46g/cm以下、特に2.45g/cm以下が好ましい。密度が低い程、強化ガラス板を軽量化することができる。なお、ガラス組成中のSiO、B、Pの含有量を増加させたり、アルカリ金属酸化物、アルカリ土類金属酸化物、ZnO、ZrO、TiOの含有量を低減すれば、密度が低下し易くなる。
徐冷点は730℃以下、700℃以下、670℃以下、640℃以下、620℃以下、600℃以下、580℃以下、特に560℃以下が好ましい。徐冷点を上記範囲に規制すれば、曲げ加工性が向上する。なお、ガラス組成中のB、アルカリ金属酸化物の含有量を増加すれば、徐冷点が低くなり易く、逆にSiO、Alの含有量を増加すれば、徐冷点が上昇し易くなる。
軟化点は1020℃以下、990℃以下、960℃以下、930℃以下、900℃以下、860℃以下、840℃以下、820℃以下、特に800℃以下が好ましい。徐冷点を上記範囲に規制すれば、曲げ加工性が向上する。なお、ガラス組成中のB、アルカリ金属酸化物の含有量を増加すれば、軟化点が低くなり易く、逆にSiO、Alの含有量を増加すれば、軟化点が上昇し易くなる。
高温粘度104.0dPa・sにおける温度は1400℃以下、特に1350℃以下が好ましい。高温粘度104.0dPa・sにおける温度が低い程、成形設備への負担が軽減されて、成形設備が長寿命化し、結果として、強化ガラス板の製造コストを低廉化し易くなる。高温粘度102.5dPa・sにおける温度は1720℃以下、1680℃以下、1650℃以下、1610℃以下、1580℃以下、1550℃以下、特に1520℃以下が好ましい。高温粘度102.5dPa・sにおける温度が低い程、低温溶融が可能になり、溶融窯等のガラス製造設備への負担が軽減されると共に、泡品位を高め易くなり、結果として強化ガラス板の製造コストを低廉化し易くなる。なお、アルカリ金属酸化物、アルカリ土類金属酸化物、ZnO、B、TiOの含有量を増加させたり、SiO、Alの含有量を低減すれば、高温粘度が低下し易くなる。
液相温度は1230℃以下、1200℃以下、1170℃以下、1150℃以下、1100℃以下、1050℃以下、1000℃以下、950℃以下、特に900℃以下が好ましい。液相温度が低い程、耐失透性や成形性が向上する。また、液相粘度は104.0dPa・s以上、104.4dPa・s以上、104.8dPa・s以上、105.0dPa・s以上、105.3dPa・s以上、105.5dPa・s以上、105.7dPa・s以上、105.8dPa・s以上、特に106.0dPa・s以上が好ましい。なお、液相粘度が高い程、耐失透性や成形性が向上する。なお、ガラス組成中のNaO、KO、Bの含有量を増加させたり、Al、LiO、MgO、ZnO、TiO、ZrOの含有量を低減すれば、液相温度が低下し易くなり、また液相粘度が高くなり易い。
ヤング率は65GPa以上、67GPa以上、69GPa以上、70GPa以上、71GPa以上、73GPa以上、特に75GPa以上が好ましい。ヤング率が高い程、強化ガラス板が撓み難くなり、タッチパネルディスプレイ等に用いる際、ペン等で強化ガラス板の表面を強く押しても、強化ガラス板の変形量が小さくなる。結果として、強化ガラス板が、背面に位置する液晶素子に接触して、表示不良が生じる事態を防止し易くなる。また、強化処理時に発生する応力に対する変形量が小さくなるため、イオン交換処理の前後で強化ガラス板の寸法変化を低減し易くなる。
本発明に係る強化用ガラス板は、板厚が1.5mm以下、1.0mm以下、0.7mm以下、特に0.1〜0.5mmが好ましい。強化用ガラス板の板厚が小さい程、カバーガラスの軽量化を図ることができる。
本発明の強化ガラス板の製造方法は、強化用ガラス板に対して、少なくとも硝酸カリウム溶融塩を含む第一のイオン交換溶液を用いて、第一のイオン交換処理を行った後、第一のイオン交換溶液から強化ガラス板中間体を取り出す工程を有する。硝酸カリウム溶融塩を含む第一のイオン交換溶液を用いると、イオン交換溶液中のKイオンと強化用ガラス板中のNaイオンをイオン交換し易くなる。
第一のイオン交換溶液中の硝酸カリウム溶融塩の割合は95質量%以上、97質量%以上、98質量%以上、99質量%以上、99.5質量%以上、特に99.9質量%以上である。第一のイオン交換溶液中の硝酸カリウム溶融塩の割合が小さ過ぎると、短時間で所望の強化特性を確保し難くなる。
本発明の強化ガラス板の製造方法では、強化ガラス板中間体の強化特性指標Xが−0.65≦X≦−0.50の関係を満たすように、第一のイオン交換処理を行うことが好ましい。更に、強化特性指標Xの好適な下限範囲は−0.64以上、−0.63以上、−0.62以上、−0.61以上、特に−0.60以上であり、好適な上限範囲は−0.51以下、−0.52以下、−0.53以下、特に−0.54以下である。強化特性指標Xが上記範囲外になると、熱処理と第二のイオン交換処理を行った後に、深さ方向のKイオン濃度の分布曲線が屈曲する応力プロファイルを得難くなる。
本発明の強化ガラス板の製造方法は、強化ガラス板中間体の表面に付着する硝酸カリウム塩の一部又は全部を除去した後、熱処理を行う工程を有している。
硝酸カリウム溶融塩を含む第一のイオン交換溶液を用いて、第一のイオン交換処理を行うと、強化ガラス板中間体に表面に硝酸カリウム塩が付着するが、この付着した硝酸カリウム塩は、強化ガラス板中間体の強化特性の面内バラツキを招来させる。そこで、ガラス表面に付着した硝酸カリウム塩の一部又は全部を除去すると、強化ガラス板中間体の強化特性の面内バラツキを低減することができる。ガラス表面に付着した硝酸カリウム塩を除去する方法として、種々の方法が想定されるが、強化ガラス板中間体の表面を洗浄液で洗浄して、硝酸カリウム塩を除去する方法、イオン交換槽から強化ガラス板中間体を引き上げる際に、引き上げスピードを低下させる方法が挙げられる。前者の方法によれば、付着した硝酸カリウム塩を取り除き易いが、別途の洗浄工程が必要になり、全製造工程に要する時間が長くなる。後者の方法によれば、別途の装置、工程を付加しなくても、付着した硝酸カリウム塩を簡便に取り除くことが可能になるが、ガラス表面に付着した硝酸カリウムを完全に取り除くことが困難である。なお、上記以外の方法、例えば350℃以下の低温の加熱処理により、付着した硝酸カリウム塩を除去することもできる。
イオン交換槽から強化ガラス板中間体を引き上げる際、引き上げスピードは10000mm/分以下、5000mm/分以下、3000mm/分以下、2000mm/分以下、特に1000mm/分以下が好ましい。引き上げスピードが遅い程、硝酸カリウムの付着量を低減することができる。
熱処理前に強化ガラス板中間体の表面に付着している硝酸カリウム塩の厚みは、好ましくは2mm以下、1.5mm以下、1.0mm以下、0.8mm以下、0.5mm以下、0.3mm以下、0.2mm以下、0.18mm以下、0.16mm以下、0.14mm以下、0.12mm以下、0.10mm以下、0.08mm以下、0.06mm以下、0.04mm以下、0.02mm以下、特に0.01mm以下である。強化ガラス板の面内における硝酸カリウム塩の厚みの偏差は、好ましくは0.8mm以下、0.6mm以下、0.5mm以下、0.4mm以下、0.3mm以下、0.2mm以下、0.1mm以下、0.08mm以下、0.06mm以下、0.04mm以下、0.02mm以下、特に0.01mm以下である。ガラス表面に付着している硝酸カリウム塩は、熱処理時にイオン交換反応を発生させて、不均一な応力分布を生じさせる。結果として、強化ガラス板の反りの原因になる。そこで、ガラス表面に付着した硝酸カリウム塩の厚みと厚みの偏差を適正化すると、熱処理時にイオン交換反応が発生し難くなり、強化ガラス板の反り量を低減することができる。
本発明の強化ガラス板の製造方法において、熱処理温度は300〜600℃が好ましく、更に好適な下限範囲は325℃以上、350℃以上、375℃以上、400℃以上、425℃以上、特に450℃以上である。熱処理温度が低過ぎると、応力深さを増大させるために熱処理時間が長くなり、強化ガラス板の製造コストが高騰し易くなる。一方、熱処理温度が高過ぎると、面内の熱処理温度のバラツキが過大になって、強化ガラス板の反りの原因になったり、第二のイオン交換溶液に浸漬する際に、第二のイオン交換溶液との温度差によって、強化ガラス板が破損し易くなる。よって、熱処理温度の好適な上限範囲は575℃以下、550℃以下、525℃以下、特に500℃以下である。
熱処理時間は30分間以上、且つ1440分間未満が好ましく、更に好適な下限範囲は45分間以上、60分間以上、75分間以上、90分間以上、特に120分間以上である。熱処理時間が短いと、第二のイオン交換処理を行った後に、深さ方向のKイオン濃度の分布曲線が屈曲する応力プロファイルを得難くなる。一方、熱処理時間が長過ぎると、熱処理時に強化ガラス板中間体に反りが発生したり、強化ガラス板の製造効率が低下し易くなる。よって、熱処理時間の好適な上限範囲は1200分間以下、960分間以下、900分間以下、840分間以下、780分間以下、720分間以下、660分間以下、600分間以下、540分間以下、480分間以下、420分間以下、360分間以下、特に300分間以下である。
電気炉で熱処理を行う場合、その電気炉内の温度バラツキ、つまり熱処理温度のバラツキは、好ましくは±100℃以内、±90℃以内、±80℃以内、±70℃以内、±60℃以内、±50℃以内、±40℃以内、±30℃以内、±25℃以内、±20℃以内、±15℃以内、特に±10℃以内である。電気炉内の温度バラツキが大き過ぎると、熱処理後の強化ガラス板中間体の面内の強化特性が変動し易くなり、第二のイオン交換処理を行った後に、強化ガラス板が反り易くなる。
本発明の強化ガラス板の製造方法は、強化ガラス板中間体の圧縮応力層の圧縮応力値が700MPa以下(望ましくは500MPa以下、400MPa以下、特に300MPa以下)になるように、熱処理を行うことが好ましく、また応力厚みが40μm以上(望ましくは50μm以上、60μm以上、特に70μm以上)になるように、熱処理を行うことが好ましい。このようにすれば、第二のイオン交換処理を行った後に、深さ方向のKイオン濃度の分布曲線が屈曲する応力プロファイルを得易くなる。
本発明の強化ガラス板の製造方法は、熱処理後の強化ガラス板中間体に対して、第二のイオン交換溶液を用いて、第二のイオン交換処理を行った後、第二のイオン交換溶液から強化ガラス板を取り出す工程を有する。
本発明の強化ガラス板の製造方法では、第二のイオン交換溶液のNaイオン濃度を第一のイオン交換溶液のNaイオン濃度の±12%以内に規制することが好ましい。更に、第二のイオン交換溶液のNaイオン濃度は、第一のイオン交換溶液のNaイオン濃度に比べて、−11%以上、−10%以上、−9%以上、−8%以上、−7%以上、−6%以上、−5%以上、−4%以上、−3%以上、−2%以上、−1%以上、−0.5%以上、特に−0.3%以上が好ましく、+11%以下、+10%以下、+9%以下、+8%以下、+7%以下、+6%以下、+5%以下、+4%以下、+3%以下、+2%以下、+1%以下、+0.5%以下、特に+0.3%以下が好ましい。このようにすれば、第一のイオン交換処理後の第一のイオン交換溶液を第二のイオン交換溶液として再利用し易くなり、結果として、第一のイオン交換処理と第二のイオン交換処理を同一のイオン交換槽で行うことが可能になり、強化ガラス板の製造コストを低廉化することができる。
本発明の強化ガラス板の製造方法では、第一のイオン交換処理と第二のイオン交換処理を同一のイオン交換槽で行うことが好ましい。このようにすれば、製造設備を簡略化し易くなり、強化ガラス板の製造コストを低廉化することができる。
本発明の強化ガラス板の製造方法は、強化ガラス板の圧縮応力層の圧縮応力値が300MPa以上(望ましくは400MPa以上、500MPa以上、特に600MPa以上)になるように、第二のイオン交換処理を行うことが好ましく、また応力厚みが30μm以上(望ましくは40μm以上、50μm以上、特に60μm以上)になるように、第二のイオン交換処理を行うことが好ましい。このようにすれば、強化ガラス板が石、砂等の圧入を起点として破損し難くなる。
また強化ガラス板の深さ方向のKイオン濃度の分布曲線が表層から深さ30μm未満の領域(望ましくは深さ5〜20μmの領域)で屈曲するように、第二のイオン交換処理を行うことが好ましい。このようにすれば、強化ガラス板が石、砂等の圧入を起点として破損し難くなる。
更に強化ガラス板の反り量が300μm以下(望ましくは200μm以下、150μm以下、特に110μm以下)になるように、第二のイオン交換処理を行うことが好ましい。このようにすれば、強化ガラス板を携帯電話のカバーガラスに適用し易くなる
以下、実施例に基づいて、本発明を詳細に説明する。但し、以下の実施例は、単なる例示である。本発明は、以下の実施例に何ら限定されない。
表1は、試料No.1〜15を示している。
Figure 2017030995
次のようにして、各試料を作製した。まず表中のガラス組成となるように、ガラス原料を調合し、白金ポットを用いて1580℃で8時間溶融した。その後、溶融ガラスをカーボン板の上に流し出して平板形状に成形した。得られた強化用ガラス板について、種々の特性を評価した。
密度ρは、周知のアルキメデス法によって測定した値である。
歪点Ps、徐冷点Taは、ASTM C336の方法に基づいて測定した値である。
軟化点Tsは、ASTM C338の方法に基づいて測定した値である。
高温粘度104.0dPa・s、103.0dPa・s、102.5dPa・sにおける温度は、白金球引き上げ法で測定した値である。
熱膨張係数αは、ディラトメーターを用いて、25〜380℃の温度範囲における平均熱膨張係数を測定した値である。
液相温度TLは、標準篩30メッシュ(篩目開き500μm)を通過し、50メッシュ(篩目開き300μm)に残るガラス粉末を白金ボートに入れた後、温度勾配炉中に24時間保持して、結晶の析出する温度を測定した値である。
液相粘度logηTLは、液相温度におけるガラスの粘度を白金球引き上げ法で測定した値である。
ヤング率Eは、周知の共振法で測定した値である。
続いて、各試料の両表面に光学研磨を施した後、430℃のKNO溶融塩(新品KNO溶融塩)中に4時間浸漬することにより、イオン交換処理を行った。イオン交換処理後に各試料の表面を洗浄し、更に表面応力計(株式会社東芝製FSM−6000)を用いて観察される干渉縞の本数とその間隔から表面の圧縮応力層の圧縮応力値CSと応力深さDOLを算出した。算出に当たり、各試料の屈折率を1.50、光学弾性定数を30[(nm/cm)/MPa]とした。
まず表1に記載の試料No.2について、オーバーフローダウンドロー法により厚み0.4mmの平板形状を成形した後、外形寸法65mm×130mmに切断して、複数の強化用ガラス板を得た。なお、強化用ガラス板の平均表面粗さRaは2Å以下であった。
次に、得られた強化用ガラス板に対して、Naイオンを0.35質量%含む硝酸カリウム溶融塩(第一のイオン交換溶液に相当)を用いて、422℃272分間の条件でイオン交換処理(第一のイオン交換処理に相当)を行った。更に、得られた強化ガラス板中間体を引き上げ速度3000mm/分でイオン交換槽から引き上げることにより、強化ガラス板中間体の表面に付着した硝酸カリウム塩を除去した。これにより、強化ガラス板中間体に付着する硝酸カリウム塩の厚みは0.1mmまで減少した。そして、硝酸カリウム塩の厚み偏差は0.06mmであった。また、引き上げ後の強化ガラス板中間体について、表面応力計(株式会社東芝製FSM−6000)を用いて観察される干渉縞の本数とその間隔から表面の圧縮応力層の圧縮応力値CSと応力深さDOLを算出したところ、圧縮応力値CSが790MPa、応力深さが45μmであった。続いて、この強化ガラス板中間体に対して、電気炉により450℃240分間の条件で熱処理を行った。熱処理後の強化ガラス板中間体について、表面応力計(株式会社東芝製FSM−6000)を用いて観察される干渉縞の本数とその間隔から表面の圧縮応力層の圧縮応力値CSと応力深さDOLを算出したところ、圧縮応力値CSが160MPa、応力深さが89μmであった。
続いて、熱処理後の強化ガラス板中間体を上記硝酸カリウム溶融塩(第二のイオン交換溶液に相当、Naイオン濃度は第一のイオン交換溶液と略同等)に再び浸漬させて、422℃26分間の条件でイオン交換処理(第二のイオン交換処理に相当)を行った。得られた強化ガラス板について、表面応力計(株式会社東芝製FSM−6000)を用いて観察される干渉縞の本数とその間隔から表面の圧縮応力層の圧縮応力値CSと応力深さDOLを算出したところ、圧縮応力値CSが690MPa、応力深さが67μmであった。また定盤上に載置させた強化ガラス板にシックネスゲージを差し込む際に、差し込めるシックネスゲージの最大厚みを測定したところ、その最大厚み(反り量)は103μmであった。更に電子線マイクロアナライザ(島津製作所社製EPMA−1720H)により強化ガラス板断面を分析し、強化ガラス板の深さ方向のKイオン濃度の分布曲線を確認したところ、表層から深さ15μmの領域で屈曲するようなKイオン濃度の分布曲線を有していた。なお、強化用ガラス板から強化ガラス板を得るまでに要した時間は8時間58分であった。
なお、上記の実験では、便宜上、表1に記載の試料No.2を用いたが、表1に記載の試料No.1、3〜15でも同様の傾向が得られるものと考えられる。
まず表1に記載の試料No.2について、オーバーフローダウンドロー法により厚み0.4mmの平板形状を成形した後、外形寸法65mm×130mmに切断して、複数の強化用ガラス板を得た。なお、強化用ガラス板の平均表面粗さRaは2Å以下であった。
次に、得られた強化用ガラス板に対して、Naイオンを0.27質量%含む硝酸カリウム溶融塩(第一のイオン交換溶液に相当)を用いて、430℃240分間の条件でイオン交換処理(第一のイオン交換処理に相当)を行った。更に、得られた強化ガラス板中間体を引き上げ速度5000mm/分でイオン交換槽から引き上げることにより、強化ガラス板中間体の表面に付着した硝酸カリウム塩を除去した。引き上げ後の強化ガラス板中間体に付着する硝酸カリウム塩の厚みは0.2mmであり、厚みの偏差は0.06mmであった。この強化ガラス板中間体について、表面応力計(株式会社東芝製FSM−6000)を用いて観察される干渉縞の本数とその間隔から表面の圧縮応力層の圧縮応力値CSと応力深さDOLを算出したところ、圧縮応力値CSが840MPa、応力深さが45μmであった。続いて、この強化ガラス板中間体に対して、電気炉により450℃240分間の条件で熱処理を行った。熱処理後の強化ガラス板中間体について、表面応力計(株式会社東芝製FSM−6000)を用いて観察される干渉縞の本数とその間隔から表面の圧縮応力層の圧縮応力値CSと応力深さDOLを算出したところ、圧縮応力値CSが300MPa、応力深さが84μmであった。
続いて、熱処理後の強化ガラス板中間体を上記硝酸カリウム溶融塩(第二のイオン交換溶液に相当、Naイオン濃度は第一のイオン交換溶液と略同等)に再び浸漬させて、450℃10分間の条件でイオン交換処理(第二のイオン交換処理に相当)を行った。得られた強化ガラス板について、表面応力計(株式会社東芝製FSM−6000)を用いて観察される干渉縞の本数とその間隔から表面の圧縮応力層の圧縮応力値CSと応力深さDOLを算出したところ、圧縮応力値CSが740MPa、応力深さが65μmであった。また定盤上に載置させた強化ガラス板にシックネスゲージを差し込む際に、差し込めるシックネスゲージの最大厚みを測定したところ、その最大厚み(反り量)は200μmより大きかった。更に電子線マイクロアナライザ(島津製作所社製EPMA−1720H)により強化ガラス板断面を分析し、強化ガラス板の深さ方向のKイオン濃度の分布曲線を確認したところ、表層から深さ15μmの領域で屈曲するような圧縮応力プロファイルを有していた。なお、強化用ガラス板から強化ガラス板を得るまでに要した時間は8時間10分であった。
なお、上記の実験では、便宜上、表1に記載の試料No.2を用いたが、表1に記載の試料No.1、3〜15でも同様の傾向が得られるものと考えられる。
本発明の強化ガラス板の製造方法は、携帯電話、デジタルカメラ、PDA等のカバーガラス、或いはタッチパネルディスプレイ等のガラス基板の製造方法として好適である。また、本発明の強化ガラス板の製造方法は、これらの用途以外にも、例えば窓ガラス、フラットパネルディスプレイ用基板、太陽電池用カバーガラス、固体撮像素子用カバーガラス、食器等の製造方法としても好適である。

Claims (11)

  1. ガラス組成として、質量%で、SiO 40〜75%、Al 0〜30%、NaO 5〜25%、KO 0〜10%を含有し、実質的にLiOを含有しない強化用ガラス板を用意する工程と、
    強化用ガラス板に対して、少なくとも硝酸カリウム溶融塩を含む第一のイオン交換溶液を用いて、第一のイオン交換処理を行うことによって強化ガラス板中間体を得た後、第一のイオン交換溶液から強化ガラス板中間体を取り出す工程と、
    強化ガラス板中間体の表面に付着する硝酸カリウム塩の一部又は全部を除去した後、熱処理を行う工程と、
    熱処理後の強化ガラス板中間体に対して、第二のイオン交換溶液を用いて、第二のイオン交換処理を行うことによって強化ガラス板を得た後、第二のイオン交換溶液から強化ガラス板を取り出す工程と、を有することを特徴とする強化ガラス板の製造方法。
  2. 第二のイオン交換溶液のNaイオン濃度を第一のイオン交換溶液のNaイオン濃度の±12%以内に規制することを特徴とする請求項1に記載の強化ガラス板の製造方法。
  3. 第一のイオン交換処理と第二のイオン交換処理を同一のイオン交換槽で行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の強化ガラス板の製造方法。
  4. 強化ガラス板中間体の強化特性指標Xが−0.65≦X≦−0.50の関係を満たすように、第一のイオン交換処理を行うことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の強化ガラス板の製造方法。ここで、強化特性指標Xは、強化ガラス板中間体の表面の圧縮応力層の圧縮応力値をCS(MPa)、応力深さをDOL(μm)とした時に、DOL=(−27065×X−13348)×CSの式により算出される値である。
  5. 強化ガラス板中間体の表面に付着する硝酸カリウム塩の厚みが2mm以下であり、且つ硝酸カリウム塩の厚みの偏差が1mm以下になるように、強化ガラス板中間体の表面に付着する硝酸カリウム塩の一部又は全部を除去することを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の強化ガラス板の製造方法。
  6. 熱処理温度を300〜600℃に規制することを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の強化ガラス板の製造方法。
  7. 熱処理時間を30分間以上、且つ1440分間未満に規制することを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の強化ガラス板の製造方法。
  8. 熱処理を電気炉で行い、その電気炉内の温度バラツキを±100℃以内に規制することを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載の強化ガラス板の製造方法。
  9. 強化ガラス板の深さ方向のKイオン濃度の分布曲線が表層から深さ30μm未満の領域で屈曲するように、第二のイオン交換処理を行うことを特徴とする請求項1〜8の何れか一項に記載の強化ガラス板の製造方法。
  10. 強化ガラス板の反り量が300μm以下になるように、第二のイオン交換処理を行うことを特徴とする請求項1〜9の何れか一項に記載の強化ガラス板の製造方法。
  11. 得られた強化ガラス板をタッチパネルディスプレイのカバーガラスに用いることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の強化ガラス板の製造方法。
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