JP2017027470A - 印刷システム、その制御方法、及びプログラム - Google Patents

印刷システム、その制御方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】観音製本のための面付け処理を実行する場合においても、他の製本形式と同様に、入稿データ作成時において、印刷データのページ数や観音製本の独特な面付けロジックや、印刷装置固有の紙搬送動作や印刷動作を意識することなく観音製本を設定する仕組みを提供する。【解決手段】本印刷システムは、印刷ジョブを取得し、取得した印刷ジョブを解析し、解析した印刷ジョブの製本形式に従って、印刷対象のシートを表裏それぞれ2面ずつの計4面として印刷ページを面付けする。面付け方法としては、印刷ジョブの製本形式が観音製本であれば、印刷対象のシートの4面のうち、印刷を行わない糊付け面を確保して面付けする。【選択図】 図1

Description

本発明は、観音製本を指示された印刷ジョブに対して印刷のための面付けを行う印刷システム、その制御方法、及びプログラムに関する。
従来から、印刷システムには印刷ジョブに対して様々な処理を実行する機能が備わっている。例えば、特許文献1には、最終成果物として印刷物を製本するために、印刷システムのRIP処理において、入稿された印刷データに対して、製本時に整合の取れたページ順で各印刷用紙に面付けする製本面付け機能が提案されている。ここで、製本面付けとは、入稿された印刷データ全ページに対して、2ページ毎に一組の印刷データに面付けし、この面付けした印刷データを一組ずつ印刷用紙の表面用と裏面用とに生成した一連の印刷データとすることである。この一連の印刷データを用いて、印刷装置によって印刷用紙の両面に天地同じ向きで印刷され、印刷された印刷用紙の束を中央でステープル等によって綴じ、二つ折りして製本することができる。
特開2012−000773号公報
しかしながら、上記従来技術には以下に記載する課題がある。例えば、製本には様々な様式があり、その一つに観音製本があるが、その製本様式の特徴により従来からの他の製本形式を流用することはできない。観音製本とは、印刷した全ての印刷用紙を二つ折りし、印刷用紙と別の印刷用紙の背と背を糊で貼り合わせることで、ページをめくると一枚の見開きになる製本様式の一つであり、背張り製本や単に二つ折りと呼ばれることもある。この観音製本は、見開き時の閲覧性が高く、例えば、CAD図面や工事図面などの印刷に使われることが多く、また、印刷用紙と印刷用紙とを貼り合わせるため貼り合わせ後のページの厚みと強度が増すことから、例えば、子供向けの絵本などにも利用される。
さて、この観音製本において従来の製本面付け技術を用いると、入稿された印刷データ全ページに対して、2ページ毎に一組の印刷データに面付けし、印刷用紙の表面用と裏面用とで合わせて4ページ分の印刷データを一枚の印刷用紙に面付けする。したがって、観音製本を行う際に印刷用紙の背と背を糊付けすると、貼り合わせた2ページ分の印刷面が隠れてしまい見られなくなってしまうため、最終成果物の観音製本としては成り立たない。
これを回避するには、印刷データのページ数や観音製本の独特な面付けロジックと、印刷装置固有の紙搬送動作や印刷動作とを正確に把握した上で、入稿データを生成する時点で印刷データを作り込まなければならない。しかし、このような印刷データの作成は複雑でかつ時間も掛かるため、印刷システムとして使いづらく印刷生産性も低いという問題がある。
本発明は、上述の問題に鑑みて成されたものであり、観音製本のための面付け処理を実行する場合においても、他の製本形式と同様に、入稿データ作成時において、印刷データのページ数や観音製本の独特な面付けロジックや、印刷装置固有の紙搬送動作や印刷動作を意識することなく観音製本を設定する仕組みを提供することを目的とする。
本発明は、印刷システムであって、印刷ジョブを取得する取得手段と、前記取得手段によって取得した前記印刷ジョブを解析する解析手段と、前記解析手段によって解析された前記印刷ジョブの製本形式に従って、印刷対象のシートを表裏それぞれ2面ずつの計4面として印刷ページを面付けする面付け手段とを備え、前記面付け手段は、前記印刷ジョブの製本形式が観音製本であれば、前記印刷対象のシートの前記4面のうち、印刷を行わない糊付け面を確保して面付けすることを特徴とする。
本発明によれば、印刷データのページ数や観音製本の独特な面付けロジックや、印刷装置固有の紙搬送動作や印刷動作を意識することなく観音製本を設定し、印刷システムとして使いやすく印刷生産性を向上することができる。
印刷システムの全体構成を示す図。 印刷装置の構成を示す図。 印刷ジョブを説明する図。 面付けを説明する図。 中綴じ製本の面付けを説明する図。 中綴じ製本を説明する図。 二つ折り製本の面付けを説明する図。 二つ折り製本を説明する図。 観音製本の面付けを説明する図。 観音製本を説明する図。 処理手順を示すフローチャート。 観音製本の面付けを説明する図。 観音製本を説明する図。 観音製本の面付けを説明する図。 観音製本を説明する図。 観音製本の面付けを説明する図。 観音製本を説明する図。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る本発明を限定するものでなく、また本実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。
<第一の実施形態>
<印刷装置の構成>
以下、図を参照しながら本発明の第一の実施形態について詳細に説明する。まず、図1を参照して、本発明の第一の実施形態に係る画像処理装置と印刷装置とを含む印刷システムの全体構成について説明する。なお、本発明に係る印刷処理等の機能が実行されるものであれば、それが単体の機器であっても、複数の機器からなるシステムであっても構わない。或いは、LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)等のネットワークを介して接続されて処理が行われるシステムであってもよい。即ち、以下の実施形態で説明する各種端末が接続されたシステム構成は一例であり、用途や目的に応じて様々な構成例があることは言うまでもない。
印刷システムは、クライアントコンピューター101と、画像処理装置102と、印刷装置103と、ネットワーク104と、ネットワーク105とを含んで構成される。クライアントコンピューター101は、プリンタードライバー106がインストールされた装置であり、ネットワークI/F107を介してネットワーク104に接続される。本実施形態では、クライアントコンピューター101を情報処理装置として説明する。プリンタードライバー106は、クライアントコンピューター101を制御するOS(Operating System)上で動作するソフトウェアである。また、アプリケーションからの印刷指示によって印刷データをPDL(Page Description Language:ページ記述言語)で表現し、印刷ジョブとして、それを画像処理装置102に送信する。ネットワークI/F107は、ネットワーク104を介して外部機器と接続及び通信するものであり、ネットワーク上での通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)方式を用いたインターネット通信や画像処理装置102との間でデータ送受信等が可能である。なお、情報処理装置には、一般的に、例えばCPU(Central Processing Unit)やHDD(Hard Disk Drive)、RAM(Random Access Memory)や各種入出力機器を含む。しかし、これらは汎用的なものであるため、本実施形態では説明を割愛する。
画像処理装置102は、ネットワークI/F108、CPU109、RAM110、ネットワークI/F111、印刷ジョブ解析部112、画像処理部113、記憶部114、及び印刷ジョブ処理部115を備える。また、それらはシステムバス116で相互に通信可能に接続される。なお、本実施形態では画像処理装置102を、プリンターコントローラーとして説明する。プリンターコントローラーとは、主に、プリンタードライバー106などで生成したPDLで記述された描画データを受け取り、そのPDLを解釈し、印刷画像データに変換後、後述する印刷装置103に出力を行う画像処理を担う情報処理装置である。なお、この情報処理装置は、汎用的な情報処理装置であるコンピューターに、画像処理専用の集積回路を実装したハードウェア電子回路基板を加えた構成が一般的ではあるが、同画像処理をソフトウェアプログラムのみで行っても構わない。
ネットワークI/F108は、ネットワーク104を介して外部機器と接続及び通信するものであり、ネットワーク上での通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IP方式を用いたインターネット通信やクライアントコンピューター101との間でデータ送受信等が可能である。CPU109は、画像処理装置102の記憶部114に記憶され、RAM110にロードされる各種プログラムによって、様々な演算処理や情報処理、機器制御などを行う。RAM110は、CPU109から直接アクセスできる一般的な揮発性記憶装置の一種で、CPU109のワークエリアとして、また、その他一時的なデータ記憶領域として使用される。
ネットワークI/F111は、ネットワーク105を介して外部機器と接続及び通信するものであり、ネットワーク上での通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IP方式を用いたインターネット通信や印刷装置103との間でデータ送受信等が可能である。印刷ジョブ解析部112は、ネットワークI/F108で受信した印刷ジョブを解析し、印刷画像情報や印刷属性情報を得る。なお、印刷画像情報とはPDLで記述された描画データであり、印刷属性情報とは、ページ設定や面付け指示、給紙や仕上げ指示などの各種印刷設定に関する情報であり、また、ジョブに付随する情報なども含まれる。
画像処理部113は、印刷ジョブに含まれるPDLを解釈し、印刷画像情報や印刷属性情報を用いてRIP(Raster Image Processor)処理を行い、ページ毎にラスターデータ化した印刷画像データを生成する。なお、PDLとは、例えば、PS(Post Script)やPCL(Printer Control Language)に代表される、ページプリンターを制御するための命令を記述するための言語を指す。また、画像処理部113で生成された印刷画像データは印刷属性情報とともに印刷ジョブデータとして、後述する印刷ジョブ処理部115の制御のもと、ネットワークI/F111を介して印刷装置103に転送される。記憶部114は、クライアントコンピューター101から受信した印刷ジョブを一時的又は恒久的にスプールし記憶する役割を担い、本実施形態ではHDDとして説明する。印刷ジョブ処理部115は画像処理装置102全般の制御、及び、図3で後述する印刷ジョブの処理の制御といった、画像処理装置102の中核を担う制御を行う。
印刷装置103は、ネットワークI/F117、CPU118、RAM119、記憶部120、読取部121、画像形成部122、操作部123、給紙部124、排紙部125、及び印刷ジョブデータ処理部126を備える。また、それらはシステムバス127で相互に通信可能に接続される。なお、本実施形態では印刷装置103を、コピーやプリンターエンジン、FAX(Facsimile)などを兼ね備えたMFP(MultiFunction Peripheral)として説明する。ネットワークI/F117は、ネットワーク105を介して外部機器と接続及び通信するものであり、ネットワーク上での通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IP方式を用いたインターネット通信や画像処理装置102との間でデータ送受信等が可能である。
CPU118は、印刷装置103の記憶部120に記憶され、RAM119にロードされる各種プログラムによって、様々な演算処理や情報処理、機器制御などを行う。RAM119は、CPU118から直接アクセスできる一般的な揮発性記憶装置の一種であり、CPU118のワークエリアとして、また、その他一時的なデータ記憶領域として使用される。記憶部121は、画像処理装置102から受け取った印刷ジョブデータを一時的又は恒久的にスプールし記憶する役割を担い、本実施形態ではHDDとして説明する。
読取部121は、紙原稿を光学方式で読み取るもので、本実施形態ではスキャナーとして説明する。スキャナーは原稿照明ランプと走査ミラーとを有し、原稿台ガラス上に置かれた原稿を光走査するものである。原稿からの反射光は走査ミラーと反射ミラーによりレンズに導かれ、レンズを通過した光信号は固体撮像素子に導かれる。光信号は固体撮像素子で電気信号に変換され、画像信号として認識される。なお、固体撮像素子とは、例えば、CCD(Charge Coupled Device)方式やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)方式のイメージセンサーを指す。
CPU118は、認証部として機能し、ネットワークI/F117で受信した印刷ジョブデータに含まれる認証情報を用いて、印刷ジョブデータの印刷処理を行うか否かの判定を行う。つまり、後述する印刷ジョブデータ処理部126の制御のもと、予め印刷装置103に定められた認証情報と、印刷ジョブデータに含まれるそれとが合致した場合にのみ印刷処理を継続し、一方、合致しなかった場合は印刷処理を中止する。
画像形成部122は、画像処理装置102で生成され、印刷ジョブデータに含まれる印刷画像データであるラスターデータを用いて画像形成する印刷プロセスであり、本実施形態ではプリンターエンジンとして説明する。つまり、画像形成部122は、画像処理部113がRIP処理によって生成したラスターデータを、印刷用紙に画像を形成して印刷成果物とする。なお、本実施形態では画像形成には電子写真方式によりトナーを用いるが、例えば、トナーではなくインクを用いるなど、他の手段であっても構わない。
操作部123は、印刷システムの操作や設定等を行うためのユーザーインターフェースであり、本実施形態ではLCD(Liquid Crystal Display)タッチパネル方式を用いた装置として説明する。給紙部124は、MFPで使用する印刷用紙を収納するもので、用紙カセットや用紙ドロワー、用紙デッキなどと呼ばれ、それらを複数有するのが一般的である。また、複数の用紙カセットうち、どの用紙カセットから印刷用紙を給紙するかは印刷ジョブデータの用紙や用紙カセットに関する属性やMFPの設定や状態によって異なり、それは後述する印刷ジョブデータ処理部126によって決定される。
給紙された印刷用紙は最終的に画像形成部122に搬送され、画像形成が施されて印刷成果物となる。排紙部125は、その印刷ジョブデータの属性に従って、画像形成部122で画像形成された印刷成果物に後処理加工を施し、印刷装置103の機外へと排紙するものであり、本実施形態ではフィニッシャーとして説明する。フィニッシャーやスタッカーに代表される排紙部125は、一般的に、ステープル機能やパンチ機能、二つ折り等の折機能やサドルスティッチ製本機能などの後処理機能を有する。また、いくつかの積載用トレイなどの排紙先も有しており、印刷ジョブデータの属性に応じてそれらの後処理機能や排紙先が決まり、後述する印刷ジョブデータ処理部126によって、その指示や後処理制御、排紙制御が行われる。印刷ジョブデータ処理部126は、印刷装置103全般の制御、及び、印刷ジョブデータの処理の制御を行うものであり、本実施形態ではMFPコントローラーとして説明する。
ネットワーク104は、インターネットやLANに代表されるグローバル又はローカルネットワークで、クライアントコンピューター101と画像処理装置102とを接続する媒体である。また、接続にはTCP/IP方式に代表されるネットワーク通信技術を用いる。ネットワーク105は、インターネットやLANに代表されるグローバル又はローカルネットワークで、画像処理装置102と印刷装置103とを接続する媒体である。また、接続にはTCP/IP方式に代表されるネットワーク通信技術を用いる。なお、本実施形態ではネットワークI/F111とネットワークI/F117との接続及びその通信方式をピアツーピアとして説明する。
さらに、本実施形態における印刷ジョブ処理部115及び画像処理部113について詳細に説明する。印刷ジョブ処理部115は、画像処理装置102全般及び印刷ジョブ処理の制御に加え、印刷ジョブ解析部112で得た印刷属性情報から、受領した印刷ジョブが観音製本用の面付けを指示されているか否かを判断する。観音製本用の面付けが指示されていると判断した場合、画像処理部113に対して、観音製本用の面付けによって印刷画像データを生成するよう指示する。画像処理部113は、印刷対象の各シートに対して表裏それぞれ左右2面ずつ計4面に区分し、観音製本時の最初の印刷用紙となる第一シートには計3面に最大3ページ分を面付けする。また、中間の印刷用紙となる中間シートには計2面に最大2ページ分を面付けし、最後の印刷用紙となる最終シートには計3面に最大3ページ分を面付けする。しかし、第一シート、中間シート、最終シートの計4面のうち、何れのシートの場合においても観音製本時に糊付けされる面にページの面付けは行わず、印刷成果物としてページ順が整うよう印刷画像データを生成する。制御の詳細については後述する。
本実施形態では、ネットワーク104及びネットワーク105をそれぞれ独立したネットワーク構成としているが、クライアントコンピューター101、画像処理装置102、印刷装置103を含む一つのネットワーク構成としてもよい。また、本実施形態では、画像処理装置102及び印刷装置103をそれぞれ独立した装置構成としたが、それぞれの装置の機能を有する一つの装置構成、つまり、何れの装置の手段も包含する一つの装置構成としてもよい。
<印刷装置の構成>
次に、図2を参照して、本実施形態に係る印刷装置の構成例について説明する。印刷装置103は、先述の通り、記憶部120、読取部121、印刷ジョブデータ処理部126、画像形成部122、操作部123、給紙部124、及び排紙部125を備える。なお、図1を用いて説明した構成については説明を省略する。
給紙部124は、給紙部A201、給紙部B202、給紙部C203、給紙部D204、及び給紙部E205の給紙用の複数の用紙カセットや用紙デッキで構成される。排紙部125は、積載部A206、積載部B207、及び積載部C208の複数の排紙用積載トレイで構成され、特に、二つ折りやサドルスティッチ製本による後処理を施した印刷成果物は、積載部C208のような専用の積載部に搬送される。図2に示す紙搬送経路209は、印刷ジョブデータ処理部126による印刷制御の開始後、印刷用紙が給紙部A201から給紙部E205の何れかから給紙され、画像形成部122を経て積載部A206から積載部C208の何れかに到達する搬送経路を示す。
<印刷ジョブ>
次に、図3を参照して、本実施形態に係る印刷ジョブについて説明する。画像処理装置102がクライアントコンピューター101から受信する印刷ジョブは入稿データ301とも称され、図3に示すように1つ又は複数の印刷ページで構成され、一般的にはPDLデータ形式である。入稿データ301には、各ページの描画データである印刷画像情報に加え、ページ設定や面付け指示、給紙や仕上げ指示などの各種印刷設定に関する情報やジョブに付随する情報である印刷属性情報も含まれる。
具体的には、入稿データ301は、クライアントコンピューター101のネットワークI/F107及びネットワーク104を介して、画像処理装置102のネットワークI/F108で受信される。受信された入稿データ301は、印刷ジョブ解析部112によって上述した各情報について解析される。
<面付け>
次に、図4を参照して、本実施形態に係る面付けについて説明する。図3で先述した通り、入稿データ301には、各印刷ページの描画データである印刷画像情報に加え、ページ設定や面付け指示、給紙や仕上げ指示などの各種印刷設定に関する情報やジョブに付随する情報である印刷属性情報も含まれる。そのうち、面付け指示に関して、例えば、中綴じ製本や二つ折り製本、観音製本といった製本形式が指示された場合には、図4に示すように、印刷用紙それぞれのシートに対して、シート表面401とシート裏面402とに便宜的に区別する。例えば、シート表面401を第一面403及び第二面404に区別し、それぞれの面に印刷ページをレイアウト可能とし、シート裏面402を第三面405及び第四面406に区別し、それぞれの面に印刷ページをレイアウト可能にする。
なお、本実施形態では、印刷用紙それぞれのシートに対して、シートの表面と裏面を区別したが、印刷用紙に対してシートの表面と裏面はどちらでも良く、便宜的にどちらか一方を表面とし他方を裏面と区別すればよい。また、シート表面401とシート裏面402とで、それぞれ左右2面ずつのレイアウトとしたが、さらに多くの面に区切り多くの印刷ページをレイアウト可能、即ち、多くの印刷ページを面付け可能にしてもよい。一方、シート表面401又はシート裏面402とで、複数の面に区別せずシートによっては一面、即ち、印刷用紙全面に単ページをレイアウト可能にしてもよく、何れにしても、印刷ジョブに応じて柔軟にレイアウトを可能にして構わない。
<中綴じ製本>
次に、図5及び図6を参照して、本発明との比較例として、中綴じ製本について説明する。まず、図5を参照して、中綴じ製本の面付けについて説明する。
ここでは、印刷ジョブの印刷属性情報のうち面付け指示において、例えば、全16ページの入稿データに対して中綴じ製本が指示された場合を想定する。この場合には、図4で先述した通り、印刷用紙の各シートを便宜的にシート表面とシート裏面とに区別する。つまり、図5に示すように、第一シート表面501、第一シート裏面502、第二シート表面503、第二シート裏面504、第三シート表面505、第三シート裏面506、第四シート表面507、第四シート裏面508とに区別する。なお、本実施形態では、入稿データを全16ページとしたが、印刷システムの扱えるページ数であれば何ページであっても構わない。
続いて、図4で先述した通り、印刷用紙の各シートの表面と裏面にそれぞれ左右2面ずつ印刷ページをレイアウトできるように区別する。つまり、図5に示すように、第一シート表面501には表面左側の第一シート第一面509、表面右側の第一シート第二面510、第一シート裏面502には裏面左側の第一シート第三面511、裏面右側の第一シート第四面512に区別する。そして、第二シート表面503には第二シート第一面513、第二シート第二面514、第二シート裏面504には第二シート第三面515、第二シート第四面516に区別する。そして、第三シート表面505には第三シート第一面517、第三シート第二面518、第三シート裏面506には第三シート第三面519、第三シート第四面520に区別する。そして、第四シート表面507には第四シート第一面521、第四シート第二面522、第四シート裏面508には第四シート第三面523、第四シート第四面524に区別する。
次に、入稿データである全16ページを中綴じ製本の様式に従い各シートの各面にレイアウトする。さて、中綴じ製本は、印刷用紙の両面に天地同じ向きで2ページずつ印刷し、印刷された印刷用紙の束を中央でステープル等によって綴じ、二つ折りにして製本する様式である。具体的には、図5に示すように、第一シート第一面509には第8ページ、第一シート第二面510には第9ページ、第一シート第三面511には第10ページ、第一シート第四面512には第7ページをレイアウトする。そして、第二シート第一面513には第6ページ、第二シート第二面514には第11ページ、第二シート第三面515には第12ページ、第二シート第四面516には第5ページをレイアウトする。そして、第三シート第一面517には第4ページ、第三シート第二面518には第13ページ、第三シート第三面519には第14ページ、第三シート第四面520には第3ページをレイアウトする。そして、第四シート第一面521には第2ページ、第四シート第二面522には第15ページ、第四シート第三面523には第16ページ、第四シート第四面524には第1ページをレイアウトする。
中綴じ製本における面付けでは、図6に示すように、画像処理部113によって各印刷ページが第一シートから第四シートの各シートのいずれかの面にレイアウトされる。その後、画像形成部122によって第四シートから第一シートの順に各シートの両面に画像形成が行われ、紙搬送経路209に従って印刷装置103内を搬送され排紙部125に排紙される。また、第四シートから第一シートの順にシート表面が上を向いて積載した印刷成果物の束を、フィニッシャー等の装置又は手作業によって、中央でステープルで綴じて二つ折りすることで最終成果物としての左開きの中綴じ製本601が完成する。一方、最終成果物としての中綴じ製本におけるページ順に不整合のない限り、画像処理部113における各印刷ページのレイアウト方法や画像形成部122における画像形成順、排紙部125への印刷成果物の積載順や積載面などは、本実施形態に限らず変更可能である。
<二つ折り製本>
次に、図7及び図8を参照して、本発明との比較例として、二つ折り製本について説明する。まず、図7を参照して、二つ折り製本の面付けについて説明する。
ここでは、印刷ジョブの印刷属性情報のうち面付け指示において、例えば、全16ページの入稿データに対して二つ折り製本が指示された場合を想定する。この場合には、図4で先述した通り、印刷用紙の各シートを便宜的にシート表面とシート裏面とに区別する。つまり、図7に示すように、第一シート表面701、第一シート裏面702、第二シート表面703、第二シート裏面704、第三シート表面705、第三シート裏面706、第四シート表面707、第四シート裏面708とに区別する。なお、本実施形態では、入稿データを全16ページとしたが、印刷システムの扱えるページ数であれば何ページであっても構わない。
続いて、図4で先述した通り、印刷用紙の各シートの表面と裏面にそれぞれ左右2面ずつ印刷ページをレイアウトできるように区別する。つまり、図7に示すように、第一シート表面701には第一シート第一面709、第一シート第二面710、第一シート裏面702には第一シート第三面711、第一シート第四面712に区別する。そして、第二シート表面703には第二シート第一面713、第二シート第二面714、第二シート裏面704には第二シート第三面715、第二シート第四面716に区別する。そして、第三シート表面705には第三シート第一面717、第三シート第二面718、第三シート裏面706には第三シート第三面719、第三シート第四面720に区別する。そして、第四シート表面707には第四シート第一面721、第四シート第二面722、第四シート裏面708には第四シート第三面723、第四シート第四面724に区別する。
次に、入稿データである全16ページを二つ折り製本の様式に従い各シートの各面にレイアウトする。さて、二つ折り製本は、印刷用紙の両面に天地同じ向きで2ページずつ印刷し、印刷された印刷用紙をそれぞれ二つ折りにし、二つ折り後に重ねて背表紙を糊付け又はステープル等によって綴じて製本する様式である。具体的には、図7に示すうに、第一シート第一面709には第2ページ、第一シート第二面710には第3ページ、第一シート第三面711には第4ページ、第一シート第四面712には第1ページをレイアウトする。そして、第二シート第一面713には第6ページ、第二シート第二面714には第7ページ、第二シート第三面715には第8ページ、第二シート第四面716には第5ページをレイアウトする。そして、第三シート第一面717には第10ページ、第三シート第二面718には第11ページ、第三シート第三面719には第12ページ、第三シート第四面720には第9ページをレイアウトする。そして、第四シート第一面721には第14ページ、第四シート第二面722には第15ページ、第四シート第三面723には第16ページ、第四シート第四面724には第13ページをレイアウトする。
二つ折り製本における面付けでは、図8に示すように、画像処理部113によって各ページが第一シートから第四シートの各シートのいずれかの面にレイアウトされる。その後、画像形成部122によって第一シートから第四シートの順に両面で画像形成が行われ、紙搬送経路209に従って印刷装置103内を搬送され排紙部125に排紙される。また、第一シートから第四シートの順にシート表面が上を向いて積載した印刷成果物の各シートを、フィニッシャー等の装置又は手作業によって、谷折りで二つ折りし、二つ折り後に重ねて背表紙を糊付け又はステープル等によって綴じる。これにより、最終成果物としての左開きの二つ折り製本801が完成する。一方、最終成果物としての二つ折り製本におけるページ順に不整合のない限り、画像処理部113における各ページのレイアウト方法や画像形成部122における画像形成順、排紙部125への印刷成果物の積載順や積載面などは、本実施形態に限らず変更可能である。
<観音製本>
次に、図9及び図10を参照して、本発明の第一の実施形態に係る観音製本について説明する。まず、図9を参照して、観音製本の面付けについて説明する。
ここでは、印刷ジョブの印刷属性情報のうち面付け指示において、例えば、全10ページの入稿データに対して観音製本が指示された場合を想定する。この場合には、図4で先述した通り、印刷用紙の各シートを便宜的にシート表面とシート裏面とに区別する。つまり、図9に示すように、第一シート表面901、第一シート裏面902、第二シート表面903、第二シート裏面904、第三シート表面905、第三シート裏面906、第四シート表面907、第四シート裏面908とに区別する。なお、本実施形態では、入稿データを全10ページとしたが、印刷システムの扱えるページ数であれば何ページであっても構わない。
続いて、図4で先述した通り、印刷用紙の各シートの表面と裏面にそれぞれ左右2面ずつページをレイアウトできるように区別する。つまり、図9に示すように、第一シート表面901には第一シート第一面909、第一シート第二面910、第一シート裏面902には第一シート第三面911、第一シート第四面912に区別する。そして、第二シート表面903には第二シート第一面913、第二シート第二面914、第二シート裏面904には第二シート第三面915、第二シート第四面916に区別する。そして、第三シート表面905には第三シート第一面917、第三シート第二面918、第三シート裏面906には第三シート第三面919、第三シート第四面920に区別する。そして、第四シート表面907には第四シート第一面921、第四シート第二面922、第四シート裏面908には第四シート第三面923、第四シート第四面924に区別する。
次に、入稿データである全10ページを観音製本の様式に従い各シートの各面にレイアウトする。さて、観音製本は、印刷した全ての印刷用紙を二つ折りし、印刷用紙と別の印刷用紙の背と背を糊で貼り合わせることで、ページをめくると一枚の見開きになる製本様式の一つであり、背張り製本や単に二つ折りと呼ばれることもある。この観音製本は、見開き時の閲覧性が高く、例えば、CAD図面や工事図面などの印刷に使われることが多く、また、印刷用紙と印刷用紙とを貼り合わせるため貼り合わせ後のページの厚みと強度が増すことから、例えば、子供向けの絵本などにも利用される。図5から図8で先述した製本面付け技術を観音製本に用いると、入稿された印刷データ全ページに対して、2ページ毎に一組の印刷データに面付けし、印刷用紙の表面用と裏面用とで合わせて4ページ分の印刷データを一枚の印刷用紙に面付けしてしまう。従って、観音製本を行う際に印刷用紙の背と背を糊付けすると、貼り合わせた2ページ分の印刷面が隠れてしまい見られなくなってしまうため、最終成果物の観音製本として成り立たない。
そこで、本実施形態に係る印刷システムでは、観音製本のための面付け処理においては、入稿データに対して観音製本時に糊付けされる印刷用紙の面には印刷データのページ画像の面付けは行わないように制御する。具体的には、図9に示すように、第一シート第一面909には第2ページ、第一シート第二面910には第3ページ、第一シート第四面912には第1ページをレイアウトするが、第一シート第三面911は後処理で糊付けされるため何れのページもレイアウトしない。即ち、印刷を行わない糊付け面を確保する。そして、第二シート第一面913には第4ページ、第二シート第二面914には第5ページをレイアウトするが、第二シート第三面915及び第二シート第四面916は後処理において糊付けされるため何れのページもレイアウトしない。そして、第三シート第一面917には第6ページ、第三シート第二面918には第7ページをレイアウトするが、第三シート第三面919及び第三シート第四面920は後処理において糊付けされるため何れのページもレイアウトしない。そして、第四シート第一面921には第8ページ、第四シート第二面922には第9ページ、第四シート第三面923には第10ページをレイアウトするが、第四シート第四面924は後処理において糊付けされるため何れのページもレイアウトしない。
観音製本の面付けでは、図10に示すように、画像処理部113によって各ページが第一シートから第四シートの各シートのいずれかの面にレイアウトされる。その後、画像形成部122によって第一シートから第四シートの順に片面又は両面で画像形成がされ、紙搬送経路209に従って印刷装置103内を搬送され排紙部125に排紙される。また、第一シートから第四シートの順にシート表面が上を向いて排紙された印刷成果物の各シートを、フィニッシャー等の装置又は手作業によって、谷折りで二つ折りし、シートと別のシートの背と背を糊で貼り合わせる。これにより、最終成果物としての左開きの観音製本1001が完成する。一方、最終成果物としての観音製本におけるページ順に不整合のない限り、画像処理部113における各ページのレイアウト方法や画像形成部122における画像形成順、排紙部125への印刷成果物の積載順や積載面などは、本実施形態に限らず変更可能である。
<処理手順>
次に、図11を参照して、本実施形態の印刷システムのうち、印刷ジョブの処理や制御手順について説明する。なお、本フローチャートは、画像処理装置102においては、CPU109が記憶部114に格納されたプログラムを実行することによって、印刷ジョブ処理部115や画像処理部113の処理が実現される。また、印刷装置103においては、CPU118が記憶部120に格納されたプログラムを実行することによって、印刷ジョブデータ処理部126の処理が実現される。
まず、S1101で、印刷ジョブ処理部115は、印刷ジョブの取得により、印刷システムの処理を開始する。また、印刷ジョブ処理部115は、取得した印刷ジョブを、記憶部114に一時的にスプールする。なお、印刷ジョブとは、例えば、クライアントコンピューター101から送られるPDL形式の入稿データである。
S1102で、印刷ジョブ処理部115は、S1101で取得した印刷ジョブを解析し、印刷画像情報や印刷属性情報を得る。なお、印刷画像情報とはPDLで記述された描画データであり、印刷属性情報とは、印刷ジョブを処理する経路の種類や、ページ設定や給紙、ジョブ情報や仕上げなどの各種印刷設定に関する情報である。また、ここで印刷ジョブに含まれる印刷属性情報の一つである面付け指示情報も得られる。
S1103で、印刷ジョブ処理部115は、S1102で得た印刷ジョブの面付け指示(製本形式)が観音製本か否かを判定する。観音製本であればS1104に進み、印刷ジョブ処理部115は、画像処理部113に対し、当該印刷ジョブを観音製本の面付けによって画像処理を行うよう指示する。指示を受けた画像処理部113は、「(印刷ページの総ページ数−2)/2」の演算式より必要シート数の算出を行う。なお、必要シート数の算出の際はページ単位を揃える必要があり、例えば、入稿データが全6ページであっても、4ページ分がいずれも2面分のページを含む場合、それぞれを二倍のページ分とし、総ページ数を10ページとして必要シート数を算出する。その後、S1105に進む。一方、S1103で観音製本でないと判定すると、印刷システムの処理を終了する。
S1105で、画像処理部113は、画像処理対象となるページは第一シートにレイアウトされるページか否かを判定する。具体的には、本実施形態の場合、第一シートには、第一シート第一面909に第2ページ、第一シート第二面910に第3ページ、第一シート第四面912に第1ページをレイアウトする。一方、第一シート第三面911には、後処理において糊付けされるため何れのページもレイアウトしない。つまり、画像処理対象のページが、印刷ジョブの第2ページ、第3ページ、第1ページの場合、判定結果は真となり、それ以外のページの場合、判定結果は偽となる。
S1105で第一シートと判定するとS1106に進み、画像処理部113は、画像処理対象のページを第一シートに面付けし、画像処理対象のページを次のページに移行し、S1105に戻る。具体的には、本実施形態の場合、第2ページであれば第一シート第一面909に、第3ページであれば第一シート第二面910に、第1ページであれば第一シート第四面912に、最終成果物としての観音製本におけるページ順の整合が合うようレイアウトする。つまり第三面以外に印刷ページをレイアウト(面付け)する。一方、S1105で第一シートに該当しないと判定すると、S1107に進む。
S1107で、画像処理部113は、画像処理対象となるページは中間シート、つまり、第一シート又は最終シートではないシートにレイアウトされるページか否かを判定する。具体的には、本実施形態の場合、第二シートには、第二シート第一面913に第4ページ、第二シート第二面914に第5ページをレイアウトする。一方、第二シート第三面915及び第二シート第四面916は後処理において糊付けされるため何れのページもレイアウトしない。また、第三シートには、第三シート第一面917に第6ページ、第三シート第二面918に第7ページをレイアウトするが、第三シート第三面919及び第三シート第四面920は後処理において糊付けされるため何れのページもレイアウトしない。つまり、画像処理対象のページが、印刷ジョブの第4ページ、第5ページ、第6ページ、第7ページの場合、判定結果は真となり、それ以外のページの場合、判定結果は偽となる。
S1107で画像処理対象となるページが中間シートにレイアウトされるページであると判定するとS1108に進み、画像処理部113は、画像処理対象のページを中間シート、つまり、第一シート又は最終シートではないシートに面付けする。その後、画像処理対象のページを次のページに移行し、S1107に戻る。具体的には、本実施形態の場合、第4ページであれば第二シート第一面913に、第5ページであれば第二シート第二面914に、第6ページであれば第三シート第一面917に、第7ページであれば第三シート第二面918にレイアウトする。また、最終成果物としての観音製本におけるページ順の整合が合うようそれぞれをレイアウトする。一方、S1107で画像処理対象となるページは中間シートにレイアウトされるページでないと判定するとS1109に進む。
S1109で、画像処理部113は、画像処理対象となる全てのページが終了したか否か、つまり、全ページ終了フラグが立っているか否かを判定する。言い換えると、画像処理対象となるページが最終シートにレイアウトされるページか否かを判定する。具体的には、本実施形態の場合、最終シートには、第四シート第一面921に第8ページ、第四シート第二面922に第9ページ、第四シート第三面923には第10ページをレイアウトする。一方、第四シート第四面924は後処理において糊付けされるため何れのページもレイアウトしない。つまり、画像処理対象のページが、印刷ジョブの第8ページ、第9ページ、第10ページの場合、判定結果は偽となり、それ以外の場合、言い換えると、画像処理対象となる全てのページが終了した場合、判定結果は真となる。
S1109で全てのページが終了したと判定すると、印刷システムの処理を終了する。一方、S1109に該当しない場合はS1110に進み、画像処理部113は、画像処理対象のページを最終シートに面付けし、画像処理対象のページを次のページに移行し、S1109に戻る。もし、次のページがない場合、つまり、最終ページの場合は全ページ終了フラグを設定する。具体的には、本実施形態の場合、第8ページであれば第四シート第一面921に、第9ページであれば第四シート第二面922に、第10ページであれば第四シート第三面923に、最終成果物としての観音製本におけるページ順の整合が合うようレイアウトする。つまり、第四面以外に印刷ページをレイアウト(面付け)する。
以上説明したように、本実施形態に係る印刷システムは、入稿データ作成時に、ユーザが印刷データのページ数や観音製本の独特な面付けロジック、及び、印刷装置固有の紙搬送動作や印刷動作を意識する必要がなく、詳細な設定を省略することができる。従って、観音製本を行う際に、印刷システムとして使いやすく印刷生産性を向上することができる。具体的には、本実施形態に係る印刷システムは、観音製本が指定された場合には、糊付け面を確保しつつ印刷ページを面付けすることにより、ユーザが面付けする印刷ページを指定するなどの煩わしい操作を省略することができる。
<第二の実施形態>
以下では、図を参照しながら本発明の第二の実施形態について詳細に説明する。なお、本実施形態では、上記第一の実施形態との差異のみを主に記載し、かつ、重複する説明に関しては省略する。
上記第一の実施形態では、印刷システムで処理する印刷ジョブに関して、図3で先述した通り、入稿データ301を印刷用紙それぞれのシートに対して、シート表面401とシート裏面402とに便宜的に区別することについて説明した。具体的には、シート表面401は第一面403及び第二面404に区別し、それぞれの面にページをレイアウト可能とし、シート裏面402は第三面405及び第四面406に区別し、それぞれの面にページをレイアウト可能にした。例えば、入稿データは全てA4サイズのページで、倍の大きさであるA3サイズの印刷用紙のシート表面401又はシート裏面402に対して最大二ページレイアウトすることで観音製本を可能にしている。しかしながら、入稿データによっては、観音製本で見開いた状態のページを含む場合もあり、シート表面401又はシート裏面402に必ずしも複数のページを面付けする必要はない。
そこで、本実施形態では、入稿データのうち、観音製本で見開いた状態のページが含まれる場合は、シート表面401又はシート裏面402の全面にその単ページをレイアウトすることで観音製本を可能にする。これにより、上記第一の実施形態に加え、印刷システムとして、様々な印刷ジョブに適応し、利便性を向上することができる。
<観音製本>
図12を参照して、本実施形態に係る印刷ジョブ及び観音製本の面付けについて説明する。まず、画像処理装置102がクライアントコンピューター101から受領した印刷ジョブは入稿データ1201とも呼ばれ、図12に示すように一つ又は複数のページで構成され、一般的にはPDLデータ形式である。例えば、入稿データ1201は、第1ページ1202、第2ページ1203、第3ページ1204、第4ページ1205、第5ページ1206、及び第6ページ1207で構成される。また、入稿データ301には、各ページの描画データである印刷画像情報に加え、ページ設定や面付け指示、給紙や仕上げ指示などの各種印刷設定に関する情報やジョブに付随する情報である印刷属性情報も含まれる。
次に、図12に示すように、第1ページ1202はA4サイズで観音製本における表紙ページである。第2ページ1203から第5ページ1206はA3サイズで観音製本において見開いた状態のページである。第6ページ1207はA4サイズで観音製本における裏表紙ページである。つまり、第2ページ1203から第5ページ1206は観音製本で見開いた状態のページのため、シート表面401又はシート裏面402の全面にそれぞれのページをレイアウトする必要がある。
次に、印刷ジョブの印刷属性情報のうち面付け指示において、例えば、全6ページの入稿データに対して観音製本が指示された場合には、図4で先述した通り、印刷用紙の各シートを便宜的にシート表面とシート裏面とに区別する。つまり、図12に示すように、第一シート表面1208、第一シート裏面1209、第二シート表面1210、第二シート裏面1211、第三シート表面1212、第三シート裏面1213、第四シート表面1214、第四シート裏面1215とに区別する。なお、本実施形態では、入稿データを全6ページとしたが、印刷システムの扱えるページ数であれば何ページであっても構わない。
次に、図4で先述した通り、印刷用紙の各シートの表面と裏面にそれぞれ左右2面ずつページをレイアウトできるように区別する。なお、シート表面401とシート裏面402とで、それぞれ左右2面ずつの区別としたが、シート表面401又はシート裏面402とで、複数の面に区別せずシートによっては一面、つまり印刷用紙全面に単ページをレイアウト可能にする。つまり、図12に示すように、第一シート表面1208には第一シート第一面/第二面1216、第一シート裏面1209には第一シート第三面1217、第一シート第四面1218に区別する。そして、第二シート表面1210には第二シート第一面/第二面1219、第二シート裏面1211には第二シート第三面1220、第二シート第四面1221に区別する。そして、第三シート表面1212には第三シート第一面/第二面1222、第三シート裏面1213には第三シート第三面1223、第三シート第四面1224に区別する。そして、第四シート表面1214には第四シート第一面/第二面1225、第四シート裏面1215には第四シート第三面1226、第四シート第四面1227に区別する。
次に、入稿データである全6ページを観音製本の様式に従い各シートの各面にレイアウトする。本実施形態に係る印刷システムでは、観音製本のための面付け処理においては、入稿データに対して観音製本時に糊付けされる印刷用紙の面には印刷データのページ画像の面付けは行わないように制御する。具体的には、図12に示すように、第一シート第一面/第二面1216には第2ページ1203、第一シート第四面1218には第1ページをレイアウトするが、第一シート第三面1217は後処理において糊付けされるため何れのページもレイアウトしない。そして、第二シート第一面/第二面1219には第3ページ1204をレイアウトするが、第二シート第三面1220及び第二シート第四面1221は後処理において糊付けされるため何れのページもレイアウトしない。そして、第三シート第一面/第二面1222には第4ページ1205をレイアウトするが、第三シート第三面1223及び第三シート第四面1224は後処理において糊付けされるため何れのページもレイアウトしない。そして、第四シート第一面/第二面1225には第5ページ1206、第四シート第三面1226には第6ページ1207をレイアウトするが、第四シート第四面1227は後処理において糊付けされるため何れのページもレイアウトしない。
本実施形態に係る観音製本の面付けでは、図13に示すように、画像処理部113によって各ページが第一シートから第四シートの各シートのいずれかの面にレイアウトされる。その後、画像形成部122によって第一シートから第四シートの順に片面又は両面で画像形成がされ、紙搬送経路209に従って印刷装置103内を搬送され排紙部125に排紙される。また、第一シートから第四シートの順にシート表面が上を向いて排紙された印刷成果物の各シートを、フィニッシャー等の装置又は手作業によって、谷折りで二つ折りし、シートと別のシートの背と背を糊で貼り合わせる。これにより、最終成果物としての左開きの観音製本1301が完成する。一方、最終成果物としての観音製本におけるページ順に不整合のない限り、画像処理部113における各ページのレイアウト方法や画像形成部122における画像形成順、排紙部125への印刷成果物の積載順や積載面などは、本実施形態に限らず変更可能である。
本実施形態では、図11で先述の通り、もし、S1103に該当する場合S1104に進み、印刷ジョブ処理部115は画像処理部113に対し、当該印刷ジョブを観音製本面付けによって画像処理を行うよう指示する。指示を受けた画像処理部113は、「(印刷ページの総ページ数−2)/2」の計算式より必要シート数の算出を行う。なお、必要シート数の算出の際はページ単位を揃える必要があり、本実施形態のように、入稿データが全6ページであっても、4ページ分がいずれも2面分のページを含む場合、それぞれを二倍のページ分とし、総ページ数は10ページとして必要シート数を算出する。
以上説明したように、本実施形態によれば、上記第一の実施形態の効果に加え、観音製本における見開いた状態のページが含まれる場合にも対応することができ、印刷システムとして、様々な印刷ジョブに適応し、より利便性を向上することができる。
<第三の実施形態>
以下では、図を参照しながら本発明の第三の実施形態について詳細に説明する。なお、本実施形態では、上記第一の実施形態との差異のみを主に記載し、かつ、重複する説明に関しては省略する。
上記第一の実施形態では、印刷システムで処理する印刷ジョブに関して、観音製本のための面付け処理においては、入稿データに対して観音製本時に糊付けされる印刷用紙の面には印刷データのページ画像の面付けを行わないようにした。しかしながら、このように観音製本を行うと、糊付けをしないシート部分、つまり、印刷成果物としての観音製本において印刷の順序が最初と最後のシートは、他の糊付けしたシートと比べ強度や厚み、見栄えなどの品質に差が出てしまう。
そこで、本実施形態では、印刷用紙各シートに対して表裏それぞれ左右2面ずつ計4面とした場合、印刷用紙に応じてそれぞれの面にページの面付けが可能であり、観音製本に用いる印刷用紙の各シートには計2面に最大2ページ分を面付け可能とする。また、いずれも観音製本時に糊付けされる面にページの面付けは行わずに印刷画像データを生成する。さらに、観音製本時に二つ折りした仕上がりサイズと同じサイズの印刷用紙の片面に表表紙として印刷ジョブの第1ページを配置する。また、観音製本時に二つ折りした仕上がりサイズと同じサイズの別の印刷用紙の片面に裏表紙として印刷ジョブの最終ページを配置して、印刷の最終成果物としてページ順が整うよう印刷画像データを生成する。このようにして、第一の実施形態に加え、印刷システムとして、印刷の最終成果物としての観音製本の程度や品質を向上することができる。
<観音製本>
図14を参照して、本実施形態に係る観音製本面付けについて説明する。まず、印刷ジョブの印刷属性情報のうち面付け指示において、例えば、全10ページの入稿データに対して観音製本が指示された場合には、図4で先述した通り、印刷用紙の各シートを便宜的にシート表面とシート裏面とに区別する。つまり、図14に示すように、第一シート表面1401、第一シート裏面1402、第二シート表面1403、第二シート裏面1404、第三シート表面1405、第三シート裏面1406、第四シート表面1407、第四シート裏面1408とに区別する。また、表表紙シートとして表表紙シート表面1425、表表紙シート裏面1426、裏表紙シートとして、裏表紙シート表面1427、裏表紙シート裏面1428とに区別する。表表紙シート及び裏表紙シートは、いずれも、観音製本時に二つ折りした仕上がりサイズと同じサイズの印刷用紙である。なお、本実施形態では、入稿データを全10ページとしたが、印刷システムの扱えるページ数であれば何ページであっても構わない。
次に、図4で先述した通り、印刷用紙の各シートの表面と裏面にそれぞれ左右2面ずつページをレイアウトできるように区別する。つまり、図14に示すように、第一シート表面1401には第一シート第一面1409、第一シート第二面1410、第一シート裏面1402には第一シート第三面1411、第一シート第四面1412に区別する。そして、第二シート表面1403には第二シート第一面1413、第二シート第二面1414、第二シート裏面1404には第二シート第三面1415、第二シート第四面1416に区別する。そして、第三シート表面1405には第三シート第一面1417、第三シート第二面1418、第三シート裏面1406には第三シート第三面1419、第三シート第四面1420に区別する。そして、第四シート表面1407には第四シート第一面1421、第四シート第二面1422、第四シート裏面1408には第四シート第三面1423、第四シート第四面1424に区別する。なお、本実施形態では、表表紙シート及び裏表紙シートには複数のページを面付けしないため、必ずしも、2面ずつページをレイアウトできるように区別する必要はない。
次に、入稿データである全10ページを観音製本の様式に従い各シートの各面にレイアウトする。本実施形態に係る印刷システムでは、観音製本のための面付け処理においては、入稿データに対して観音製本時に糊付けされる印刷用紙の面には印刷データのページ画像の面付けは行わないように制御する。具体的には、図14に示すように、第一シート第一面1409には第2ページ、第一シート第二面1410には第3ページをレイアウトする。しかし、第一シート第三面1411及び第一シート第四面1412は後処理において糊付けされるため何れのページもレイアウトしない。そして、第二シート第一面1413には第4ページ、第二シート第二面1414には第5ページをレイアウトするが、第二シート第三面1415及び第二シート第四面1416は後処理において糊付けされるため何れのページもレイアウトしない。そして、第三シート第一面1417には第6ページ、第三シート第二面1418には第7ページをレイアウトするが、第三シート第三面1419及び第三シート第四面1420は後処理において糊付けされるため何れのページもレイアウトしない。そして、第四シート第一面1421には第8ページ、第四シート第二面1422には第9ページをレイアウトするが、第四シート第三面1423及び第四シート第四面1424は後処理において糊付けされるため何れのページもレイアウトしない。そして、表表紙シート表面1425には第1ページ、裏表紙シート裏面1428には第10ページをレイアウトするが、表表紙シート裏面1426及び裏表紙シート表面1427は後処理において糊付けされるため何れのページもレイアウトしない。
本実施形態に係る観音製本の面付けでは、図15に示すように、画像処理部113によって各ページが第一シートから第四シート、及び、表表紙シートと裏表紙シートの各シートのいずれかの面にレイアウトされる。その後、画像形成部122によって表表紙シート、第一シートから第四シート、裏表紙シートの順に片面又は両面で画像形成がされ、紙搬送経路209に従って印刷装置103内を搬送され排紙部125に排紙される。また、第一シートから第四シートの順にシート表面が上を向いて排紙された印刷成果物の各シートを、フィニッシャー等の装置又は手作業によって、谷折りで二つ折りし、表表紙シート及び裏表紙シートを含め、シートと別のシートの背と背を糊で貼り合わせる。これにより、最終成果物としての左開きの観音製本1501が完成する。一方、最終成果物としての観音製本におけるページ順に不整合のない限り、画像処理部113における各ページのレイアウト方法や画像形成部122における画像形成順、排紙部125への印刷成果物の積載順や積載面などは、本実施形態に限らず変更可能である。
以上説明したように、本実施形態によれば、上記第一の実施形態の効果に加え、観音製本において表表紙と裏表紙とを追加したレイアウトにも対応することができ、印刷の最終成果物としての観音製本の程度や品質をより向上することができる。
<第四の実施形態>
以下では、図を参照しながら本発明の第四の実施形態について詳細に説明する。なお、本実施形態では、上記第一の実施形態との差異のみを主に記載し、かつ、重複する説明に関しては省略する。
上記第一の実施形態では、印刷システムで処理する印刷ジョブに関して、観音製本のための面付け処理においては、入稿データに対して観音製本時に糊付けされる印刷用紙の面には印刷データのページ画像の面付けは行わないようにした。しかしながら、このように観音製本を行うと、糊付けをしないシート部分、つまり、印刷成果物としての観音製本において印刷の順序が最初と最後のシートは、他の糊付けしたシートと比べ強度や厚み、見栄えなどの品質に差が出てしまう。
そこで、本実施形態では、印刷用紙各シートに対して表裏それぞれ左右2面ずつ計4面とした場合、印刷用紙に応じてそれぞれの面にページの面付けが可能であり、観音製本に用いる印刷用紙の各シートには計2面に最大2ページ分を面付け可能とする。また、観音製本に用いる印刷用紙より少なくとも大きいサイズの印刷用紙の計4面のうち一面に表表紙として印刷ジョブの第1ページを面付けする。さらに、別の一面に裏表紙として印刷ジョブの最終ページを面付けし、いずれも観音製本時に糊付けされる面にページの面付けは行わず、印刷最終成果物としてページ順が整うよう印刷画像データを生成する。このようにして、第一の実施形態に加え、印刷システムとして、印刷の最終成果物としての観音製本の程度や品質を向上することができる。
<観音製本>
図16を参照して、本実施形態に係る観音製本面付けについて説明する。まず、印刷ジョブの印刷属性情報のうち面付け指示において、例えば、全10ページの入稿データに対して観音製本が指示された場合には、図4で先述した通り、印刷用紙の各シートを便宜的にシート表面とシート裏面とに区別する。つまり、図16に示すように、第一シート表面1601、第一シート裏面1602、第二シート表面1603、第二シート裏面1604、第三シート表面1605、第三シート裏面1606、第四シート表面1607、第四シート裏面1608とに区別する。また、カバーシートとしてカバーシート表面1625、カバーシート裏面1626とに区別する。カバーシートは、観音製本に用いる印刷用紙より少なくとも大きいサイズの印刷用紙である。なお、本実施形態では、入稿データを全10ページとしたが、印刷システムの扱えるページ数であれば何ページであっても構わない。
次に、図4で先述した通り、印刷用紙の各シートの表面と裏面にそれぞれ左右二面ずつページをレイアウトできるように区別する。つまり、図16に示すように、第一シート表面1601には第一シート第一面1609、第一シート第二面1610、第一シート裏面1602には第一シート第三面1611、第一シート第四面1612に区別する。そして、第二シート表面1603には第二シート第一面1613、第二シート第二面1614、第二シート裏面1604には第二シート第三面1615、第二シート第四面1616に区別する。そして、第三シート表面1605には第三シート第一面1617、第三シート第二面1618、第三シート裏面1606には第三シート第三面1619、第三シート第四面1620に区別する。そして、第四シート表面1607には第四シート第一面1621、第四シート第二面1622、第四シート裏面1608には第四シート第三面1623、第四シート第四面1624に区別する。そして、カバーシート表面1625にはカバーシート第一面1627、カバーシート第二面1628、カバーシート第三面1629、カバーシート第四面1630に区別する。
次に、入稿データである全10ページを観音製本の様式に従い各シートの各面にレイアウトする。本実施形態に係る印刷システムでは、観音製本のための面付け処理においては、入稿データに対して観音製本時に糊付けされる印刷用紙の面には印刷データのページ画像の面付けは行わないように制御する。具体的には、図16に示すように、第一シート第一面1609には第2ページ、第一シート第二面1610には第3ページをレイアウトする。しかし、第一シート第三面1611及び第一シート第四面1612は後処理において糊付けされるため何れのページもレイアウトしない。そして、第二シート第一面1613には第4ページ、第二シート第二面1614には第5ページをレイアウトするが、第二シート第三面1615及び第二シート第四面1616は後処理において糊付けされるため何れのページもレイアウトしない。そして、第三シート第一面1617には第6ページ、第三シート第二面1618には第7ページをレイアウトするが、第三シート第三面1619及び第三シート第四面1620は後処理において糊付けされるため何れのページもレイアウトしない。そして、第四シート第一面1621には第8ページ、第四シート第二面1622には第9ページをレイアウトするが、第四シート第三面1623及び第四シート第四面1624は後処理において糊付けされるため何れのページもレイアウトしない。そして、カバーシート第三面1629には第10ページ、カバーシート第四面1630には第1ページをレイアウトするが、カバーシート第一面1627及びカバーシート第二面1628は後処理において糊付けされるため何れのページもレイアウトしない。
本実施形態に係る観音製本の面付けでは、図17に示すように、画像処理部113によって各ページが第一シートから第四シート、及び、カバーシートの各シートのいずれかの面にレイアウトされる。画像形成部122によって第一シートから第四シート、カバーシートの順に片面又は両面で画像形成がされ、紙搬送経路209に従って印刷装置103内を搬送され排紙部125に排紙される。また、第一シートから第四シート、及び、カバーシートの順にシート表面が上を向いて排紙された印刷成果物の各シートを、フィニッシャー等の装置又は手作業によって、谷折りで二つ折りにする。さらに、第一シートから第四シートにおいてシートと別のシートの背と背を糊で貼り合わせて、カバーシートでそれらを包む形で、カバーシートの内側と第一シート及び第四シートの外側とを糊で貼り合わせる。これにより、最終成果物としての左開きの観音製本1701が完成する。一方、最終成果物としての観音製本におけるページ順に不整合のない限り、画像処理部113における各ページのレイアウト方法や画像形成部122における画像形成順、排紙部125への印刷成果物の積載順や積載面などは、本実施形態に限らず変更可能である。
以上説明したように、本実施形態によって、第一の実施形態の効果に加え、観音製本においてカバーシートを追加したレイアウトにも対応することができ、印刷の最終成果物としての観音製本の程度や品質をより向上することができる。
<その他の実施形態>
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
101:クライアントコンピューター、102:画像処理装置、103:印刷装置、104、105:ネットワーク、106:プリンタードライバー、107:ネットワークI/F

Claims (10)

  1. 印刷システムであって、
    印刷ジョブを取得する取得手段と、
    前記取得手段によって取得した前記印刷ジョブを解析する解析手段と、
    前記解析手段によって解析された前記印刷ジョブの製本形式に従って、印刷対象のシートを表裏それぞれ2面ずつの計4面として印刷ページを面付けする面付け手段と
    を備え、
    前記面付け手段は、前記印刷ジョブの製本形式が観音製本であれば、前記印刷対象のシートの前記4面のうち、印刷を行わない糊付け面を確保して面付けすることを特徴とする印刷システム。
  2. 前記面付け手段は、前記印刷ジョブの製本形式が観音製本であれば、印刷の順序が最初と最後のシートには計3面に最大3ページ分の印刷ページをそれぞれ面付けし、印刷の順序が中間のシートには計2面に最大2ページ分の印刷ページを面付けし、観音製本時の最後のシートとなる最終シートには計3面に最大3ページ分の印刷ページを面付けし、他の面を糊付け面として割り付けることを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。
  3. 前記面付け手段は、前記印刷ジョブの製本形式が観音製本であれば、(印刷ページの総ページ数−2)/2の演算式によって必要なシート数を算出することを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷システム。
  4. 前記面付け手段は、
    前記印刷対象のシートの表面及び裏面のそれぞれを左右に2面ずつの計4面に区別して印刷ページを面付けする場合に、表面の左側を第一面とし、表面の右側を第二面とし、裏面の左側を第三面とし、裏面の右側を第四面とすると、
    印刷の順序が最初のシートには、前記第三面以外に印刷ページを面付けし、
    印刷の順序が中間のシートには、前記第一面及び前記第二面に印刷ページを面付けし、
    印刷の順序が最後のシートには、前記第四面以外に印刷ページを面付けすることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の印刷システム。
  5. 前記面付け手段は、前記印刷ジョブの製本形式が観音製本であって、かつ、見開いた状態のページを含む場合には、
    前記シートの表面の2面に渡って、見開いた状態のページに対応する印刷ページを面付けすることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の印刷システム。
  6. 前記面付け手段は、前記印刷ジョブの製本形式が観音製本である場合に、
    前記印刷対象のシートを二つ折りした仕上がりサイズと同じサイズのシートの片面に観音製本の表表紙として印刷ページを面付けし、該同じサイズの他のシートの片面に観音製本の裏表紙として印刷ページを面付けすることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の印刷システム。
  7. 前記面付け手段は、前記印刷ジョブの製本形式が観音製本である場合に、
    前記印刷対象のシートより大きいサイズのシートの片面に観音製本の表表紙及び裏表紙としての印刷ページを面付けし、他方の面を糊付け面として割り付けることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の印刷システム。
  8. 前記面付け手段によって面付けされた印刷ページに従ってシートに印刷する印刷手段と、
    前記印刷手段によって印刷されたシートを二つ折りにするとともに、糊付け面として割り付けられた面に糊付けして観音製本を完成させる後処理手段と
    をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の印刷システム。
  9. 印刷システムの制御方法であって、
    取得手段が、印刷ジョブを取得する取得工程と、
    解析手段が、前記取得工程で取得した前記印刷ジョブを解析する解析工程と、
    面付け手段が、前記解析工程で解析された前記印刷ジョブの製本形式に従って、印刷対象のシートを表裏それぞれ2面ずつの計4面として印刷ページを面付けする面付け工程と
    を実行し、
    前記面付け工程では、前記印刷ジョブの製本形式が観音製本であれば、前記印刷対象のシートの前記4面のうち、印刷を行わない糊付け面を確保して面付けすることを特徴とする制御方法。
  10. 請求項9に記載の印刷システムの制御方法における各工程をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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