JP2017023131A - 細胞培養装置 - Google Patents
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Abstract
Description
細胞を培養するには定期的に培地(細胞培養液)の交換が必要となるが、培地交換は培養系の汚染(コンタミネーション)のリスクを伴い、可能な限り人手を介さずに自動で行えることが望ましい。自動で培地を交換するシステムとして、搬送ロボットにより培養容器をインキュベータと培地交換ロボットの間で移動させるシステムが知られている(特許文献1)。
細胞を培養するための培地を保持する培地保持手段と、
該培地保持手段と連結し、前記培地保持手段から排出された培地を培養バッグに供給する培地供給手段と、
該培地供給手段と接続する供給口と、内部から培地を排出するための排出口を備えた培養バッグと、
前記培養バッグの前記排出口に陰圧を供給する陰圧供給手段と、
前記培養バッグの前記排出口からの培地を保持する廃液保持手段を備えた細胞培養装置を提供する。
(第1実施形態)
本実施形態に係る細胞培養装置100は、図1に示される構成の装置であり、インキュベータ内に設置された培養バッグ(細胞培養バッグ)内の培地を交換する装置である。
また、排出口2bの口径(または断面面積)は供給口2aの口径(または断面面積)より大きいことが好ましい。こうすることで、新しい培地の供給より早く培養バッグ2内の古い培地が排出されるようになり、培地の交換効率を上げることができる。
なお、培養バッグ2は接着細胞用の培養バッグであり、細胞が接着しやすいように表面加工がされていることが好ましい。
廃液保持手段5は培養バッグ2からのチューブ等の管状部材と接続する廃液供給口5aと、廃液保持手段5外に培地を排出する廃液排出口5bを有している。廃液供給口5aは廃液保持手段5の上面に設置されており、廃液供給口5aから供給された培地は廃液保持手段5内の空間を滴下され、廃液排出口5bより排出される。このように、培地が廃液保持手段5内の空間を滴下されることで、培地の逆流を防ぐことができ、培養バッグ2内が汚染される(コンタミネーションが起こる)ことを防止することができる。
廃液排出口5bは陰圧供給手段6に接続されている。
陰圧供給手段のポンプとしてペリスタポンプ等の送液ポンプを使用しても良い。この場合、送液ポンプを吸引口63の管状部材に設置しても良い。
本装置のユーザは、まず培地及び細胞(接着細胞)が入った培養バッグ2を用意し、インキュベータ1内で培養バッグ2の供給口2aを培地供給手段4の管状部材4bに、培養バッグ2の排出口2bを管状部材5cを介して廃液保持手段5の廃液供給口5aに接続する。
培地交換が必要になった際、ユーザはまず陰圧供給手段6を作動させ、廃液保持手段5内を陰圧にする。このことにより、培養バッグ2内の培地が管状部材5cを介して廃液保持手段5内に吸引される。同時に、培養バッグ2内も陰圧になり、培地保持手段3内の培地が培地供給手段4を介して培養バッグ2内に供給される。
ユーザは培養バッグ2内の培地が適量排出された段階で陰圧供給手段6を停止する。このことにより、廃液保持手段5内の陰圧が解除され、培養バッグ2内からの培地の排出が停止する。また、培養バッグ2内が常圧に戻ると培養バッグ2内への培地の供給も停止する。
また、あらかじめ設定したプログラムにより制御部が陰圧供給手段6を自動制御しても良い。
本実施形態に係る細胞培養装置200は、図3に示される構成の装置であり、培地供給手段4の管状部材に供給速度調整手段10を備えた点で第1実施形態と異なっている。それ以外は、第1実施形態と同様である。
また、あらかじめ設定したプログラムにより制御部が陰圧供給手段6および供給速度調整手段10を自動制御しても良い。
本実施形態に係る細胞培養装置300は、図5に示される構成の装置であり、培地保存手段31を備え、培地保持手段3内に液量センサ32を備えた点で第1実施形態と異なっている。それ以外は、第1実施形態と同様である。
培地保持手段3の供給口3bの設置位置は任意であるが、供給された培地が培地保持手段3内の空間を滴下するように、培地保持手段3の上面部にあることが好ましい。このことにより、培地の逆流を防ぐことができ、培地保存容器31a内が汚染される(コンタミネーションが起こる)ことを防止することができる。
本装置のユーザは、まず培地及び細胞(接着細胞)が入った培養バッグ2を用意し、インキュベータ1内で培養バッグ2の供給口2aを培地供給手段4の管状部材4bに、培養バッグ2の排出口2bを管状部材5cを介して廃液保持手段5の廃液供給口5aに接続する。
培地保存手段31を培地保持手段3の供給口3bに接続し、送液ポンプ31dを作動させて培地保持手段3へ培地の供給を開始する。培地保持手段3へ供給された培地はインキュベータ1内の温度(細胞培養に適した温度)に暖められる。培地保持手段3内の培地が所定量に達すると液量センサ32がそれを検知し、陰圧供給手段6へ情報を送ることで陰圧供給手段6を作動させ、廃液保持手段5内を陰圧にする(液量センサ32が作動する前は、陰圧供給手段6は停止した状態となっている)。このことにより、培養バッグ2内の培地が管状部材5cを介して廃液保持手段5内に吸引される。同時に、培養バッグ2内も陰圧になり、培地保持手段3内の培地が培地供給手段4を介して培養バッグ2内に供給される。
陰圧供給手段6は作動開始してから所定時間経過後に停止する。このことにより、廃液保持手段5内の陰圧が解除され、培養バッグ2内からの培地の排出が停止する。また、培養バッグ2内が常圧に戻ると培養バッグ2内への培地の供給も停止し、培地保持手段3内の培地量が増加し始める。培地保持手段3内の培地が所定量に達すると液量センサ32がそれを検知し、上記ステップを繰り返す。
本変形例に係る細胞培養装置310は、図6に示される構成の装置であり、培地供給手段4の管状部材に供給速度調整手段33をさらに備え、液量センサ32が供給速度調整手段33による培養バッグ2への培地供給速度を調整することができる(培地供給速度を0にして供給を止めることもできる)装置である。
液量センサ32が作動する前は、陰圧供給手段6は停止した状態で、供給速度調整手段33は培地の供給を止めた状態(流路を閉じ培地供給速度を0にした状態)となっている。培地保持手段3内の培地が所定量に達すると液量センサ32がそれを検知し、陰圧供給手段6へ情報を送ることで陰圧供給手段6を作動させ、廃液保持手段5内を陰圧にする。このことにより、培養バッグ2内の培地が管状部材5cを介して廃液保持手段5内に吸引される。液量センサ32は陰圧供給手段6へ情報を送ってから所定の時間間隔をおいてから供給速度調整手段33へ情報を送り、流路を開いた状態にして培地の供給を開始する。陰圧供給手段6および供給速度調整手段33は、液量センサ32から情報を受けてから所定時間経過後に停止する様になっており、それらが停止すると培地保持手段3内の培地量が増加し始める。培地保持手段3内の培地が所定量に達すると液量センサ32がそれを検知し、上記ステップを繰り返す。
このように、陰圧供給手段6および供給速度調整手段33の作動のタイミングをずらすことにより、培地の交換効率をよくすることができる。
また、あらかじめ設定したプログラムにより制御部が送液ポンプ31dを自動制御しても良い。
また、陰圧供給手段6が廃液容器62を備えている場合、廃液保持手段5を採用せず、廃液容器62が廃液保持手段5の機能を有していても良い。この場合、廃液容器62内に供給された培地が廃液容器62内の空間を滴下される構成となっていることが好ましい。このことにより、培地の逆流を防ぐことができ、培養バッグ2内が汚染される(コンタミネーションが起こる)ことを防止することができる。
また、培養バッグは1つでも良い。
流路開閉ゲート81の例としては、供給速度調整手段と同様であれば良く、図4に示す態様を例示できる。
また、流路開閉ゲート81は制御部により遠隔的に制御されていても良い。遠隔的な制御は無線でも有線でも良い。
2 培養バッグ
3 培地保持手段
4 培地供給手段
5 培地排出手段
6 陰圧供給手段
10 供給速度調整手段
31 培地保存手段
31a 培地保存容器
31b 温度調節手段
31c 管状部材
31d 送液ポンプ
32 液量センサ
33 供給速度調整手段
41 開閉ゲート
61 ポンプ
62 廃液容器
63 吸引口
81 流路開閉ゲート
91 培養バッグ
92 しきい
93 供給口
94 排出口
Claims (6)
- 細胞を培養するための培地を保持する培地保持手段と、
該培地保持手段と連結し、前記培地保持手段から排出された培地を培養バッグに供給する培地供給手段と、
該培地供給手段と接続する供給口と、内部から培地を排出するための排出口を備えた培養バッグと、
前記培養バッグの前記排出口に陰圧を供給する陰圧供給手段と、
前記培養バッグの前記排出口からの培地を保持する廃液保持手段を備えた細胞培養装置。 - 前記培地供給手段が、培養バッグへ培地を供給する速度を調整する供給速度調整手段を備えた請求項1に記載の細胞培養装置。
- 前記培養バッグの前記排出口の口径が、前記供給口の口径より大きい請求項1に記載の細胞培養装置。
- 培地を保存に適した温度に維持し前記培地保持手段に培地を供給する培地保存手段と、
前記培地保持手段内の培地の量を検出する液量センサと、をさらに備え、
前記培地保存手段から前記培地保持手段に供給された培地量が所定の量に達したときに、前記液量センサがそれを検出し、前記陰圧供給手段を作動させる請求項1に記載の細胞培養装置。 - 培地を保存に適した温度に維持し前記培地保持手段に培地を供給する培地保存手段と、
前記培地保持手段内の培地の量を検出する液量センサと、をさらに備え、
前記培地保存手段から前記培地保持手段に供給された培地量が所定の量に達したときに、前記液量センサがそれを検出し、前記陰圧供給手段および前記供給速度調整手段を作動させる請求項2に記載の細胞培養装置。 - 前記培養バッグの前記排出口からの培地が、前記廃液保持手段内の空間を滴下される請求項1から5のいずれか一項に記載の細胞培養装置。
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- 2016-05-27 JP JP2016105714A patent/JP2017023131A/ja active Pending
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