JP2017023131A - 細胞培養装置 - Google Patents

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Hiroyuki Kimura
博之 木村
達哉 南
Tatsuya Minami
達哉 南
真柄 泰典
Taisuke Magara
泰典 真柄
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Abstract

【課題】インキュベータ内に設置された培養バッグ中の培地を簡易に交換する。【解決手段】細胞を培養するための培地を保持する培地保持手段と、該培地保持手段と連結し、前記培地保持手段から排出された培地を培養バッグに供給する培地供給手段と、該培地供給手段と接続する供給口と、内部から培地を排出するための排出口を備えた培養バッグと、前記培養バッグの前記排出口に陰圧を供給する陰圧供給手段と、前記培養バッグの前記排出口からの培地を保持する廃液保持手段を備えた細胞培養システムを提供する。【選択図】図1

Description

本発明は、培養バッグ(細胞培養バッグ)内の培地を自動交換可能な細胞培養装置に関するものである。
近年、幹細胞研究や再生医療の進展に伴い、臨床用途の細胞を大量に調製することが要求されている。臨床用途の細胞の調製には厳しい基準に適った環境での作業が求められ、そのため、作業者が作業空間に立ち入る際には使い捨ての作業着に着替えたりするなど大変な手間とコストが発生している。また、作業者による作業工程は培養系が汚染される機会となっている。したがって、作業者が作業空間に立ち入り作業をする回数をできる限り少なくし、可能な作業については人手によらず自動で行うことが求められている。
細胞を培養するには定期的に培地(細胞培養液)の交換が必要となるが、培地交換は培養系の汚染(コンタミネーション)のリスクを伴い、可能な限り人手を介さずに自動で行えることが望ましい。自動で培地を交換するシステムとして、搬送ロボットにより培養容器をインキュベータと培地交換ロボットの間で移動させるシステムが知られている(特許文献1)。
特開2002−262856号公報
臨床用途の細胞の調製には厳しい基準が設定されており、培養系が汚染されるリスクはなるべく排除する必要があるため、培地交換の過程を自動化することが有利となるが、特許文献1のような自動培地交換システムでは、搬送ロボット等を採用するためシステムが非常に複雑となり、システムエラーを起こすリスクが高くなる。また、培養容器をインキュベータから出し入れするため、培養容器内の細胞に温度変化のよるストレスがかかることになる。それをさけるためにシステムをインキュベータ内に設置すると、インキュベータ内は多湿の環境にあるため、機械的、電気的な構造物がトラブルを起こすリスクがあり、インキュベータ内のシステム構成物はなるべく簡単な構成が好ましい。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、細胞培養空間における培養バッグ(細胞培養バッグ)内の培地を簡易に自動で交換することができるとともに、装置を簡単な構成とすることでシステムトラブルの発生リスクを軽減できる細胞培養装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。本発明の一態様は、
細胞を培養するための培地を保持する培地保持手段と、
該培地保持手段と連結し、前記培地保持手段から排出された培地を培養バッグに供給する培地供給手段と、
該培地供給手段と接続する供給口と、内部から培地を排出するための排出口を備えた培養バッグと、
前記培養バッグの前記排出口に陰圧を供給する陰圧供給手段と、
前記培養バッグの前記排出口からの培地を保持する廃液保持手段を備えた細胞培養装置を提供する。
本態様によれば、簡単な構成によって培養バッグの培地を交換することができる。
また、上記態様においては、前記培地供給手段が、培養バッグへ培地を供給する速度を調整する供給速度調整手段を備えていても良い。このことにより、培養バッグへの培地の供給速度を任意に変えることができるので、培地の排出速度より供給速度を遅く調整することで培養バッグ内の培地の交換効率を上げることができる。
また、上記態様においては、前記培養バッグの前記排出口の口径が、前記供給口の口径より大きく設定しても良い。このことにより、培地の培養バッグからの排出速度より培養バッグへの供給速度を遅くすることができ、培養バッグ内の培地の交換効率を上げることができる。
また、上記態様においては、培地を保存に適した温度に維持し前記培地保持手段に培地を供給する培地保存手段と、前記培地保持手段内の培地の量を検出する液量センサと、をさらに備え、前記培地保存手段から前記培地保持手段に供給された培地量が所定の量に達したときに、前記液量センサがそれを検出し、前記陰圧供給手段を作動させても良い。このことにより、簡単な構成によって、所望の周期で培地を断続的に供給、排出することができる。
また、上記態様においては、培地を保存に適した温度に維持し前記培地保持手段に培地を供給する培地保存手段と、前記培地保持手段内の培地の量を検出する液量センサと、をさらに備え、前記培地保存手段から前記培地保持手段に供給された培地量が所定の量に達したときに、前記液量センサがそれを検出し、前記陰圧供給手段および前記供給速度調整手段を作動させても良い。このことにより、簡単な構成によって、所望の周期で培地を断続的に供給、排出することができる。
また、上記態様においては、前記培養バッグの前記排出口からの培地が、前記廃液保持手段内の空間を滴下されても良い。このことにより、培地の逆流を防ぐことができ、培養バッグ内が汚染される(コンタミネーションが起こる)ことを防止することができる。
本発明によれば、簡単なシステムの構成によって培養バッグの培地を交換することができるので、システムエラーのリスクを軽減することができ、エラーにより培養条件に影響を及ぼしてしまうリスクを回避することができる。
本発明の第1実施形態にかかる細胞培養装置の概略構成を示す説明図である。 本発明の陰圧供給手段の例の概略構成を示す説明図である。 本発明の第2実施形態にかかる細胞培養装置の概略構成を示す説明図である。 本発明の供給速度調整手段の例の概略構成を示す説明図である。 本発明の第3実施形態にかかる細胞培養装置の概略構成を示す説明図である。 本発明の第3実施形態にかかる細胞培養装置の変形例の概略構成を示す説明図である。 本発明の各実施形態の変形例の概略構成を示す説明図である。 本発明の各実施形態の変形例の概略構成を示す説明図である。 本発明で使用可能な培養バッグの概略構成を示す説明図である。
本発明の実施形態に係る細胞培養装置について、図面を参照して以下に説明する。
(第1実施形態)
本実施形態に係る細胞培養装置100は、図1に示される構成の装置であり、インキュベータ内に設置された培養バッグ(細胞培養バッグ)内の培地を交換する装置である。
培地保持手段3は、インキュベータ1の内部に設置されており、内部に培地(細胞培養液)を保持するためのものである。培地の温度をインキュベータ1の内部の温度(例えば37℃)に維持する。
培地保持手段3で細胞培養に適したインキュベータ1の内部の温度(例えば37℃)に温められた培地は、インキュベータ1内で培地供給手段4を介して培養バッグ2に供給される。培地保持手段3は培地供給手段4に培地を排出する排出口3aを備えている。排出口3aの設置場所は、内部の培地を最後まで排出できる場所、つまり、培地保持手段3の底面または、側面の下部が好ましい。
培地供給手段4は、培地保持手段3の排出口3aと培養バッグ2の供給口2aをつなぐチューブ等の管状部材を備え、複数の培養バッグ2を使用する場合は、培地保持手段3の排出口3aからの管状部材4aが分岐部4cで複数の管状部材4bに分岐し、それぞれが異なる培養バッグ2の供給口2aに接続している。
培養バッグ2は培地供給手段4の管状部材4bと接続する供給口2aと、培養バッグ2外に培地を排出する排出口2bを有している。供給口2aと排出口2bの設置位置は任意であるが、互いに可能な限り距離を離して設置した方が培地の交換効率を上げることができる。
また、排出口2bの口径(または断面面積)は供給口2aの口径(または断面面積)より大きいことが好ましい。こうすることで、新しい培地の供給より早く培養バッグ2内の古い培地が排出されるようになり、培地の交換効率を上げることができる。
なお、培養バッグ2は接着細胞用の培養バッグであり、細胞が接着しやすいように表面加工がされていることが好ましい。
培養バッグ2内の培地は、培地排出手段により排出口2bから排出される。培地排出手段は、廃液保持手段5と陰圧供給手段6を備えている。
廃液保持手段5は培養バッグ2からのチューブ等の管状部材と接続する廃液供給口5aと、廃液保持手段5外に培地を排出する廃液排出口5bを有している。廃液供給口5aは廃液保持手段5の上面に設置されており、廃液供給口5aから供給された培地は廃液保持手段5内の空間を滴下され、廃液排出口5bより排出される。このように、培地が廃液保持手段5内の空間を滴下されることで、培地の逆流を防ぐことができ、培養バッグ2内が汚染される(コンタミネーションが起こる)ことを防止することができる。
廃液排出口5bは陰圧供給手段6に接続されている。
陰圧供給手段6としては、図2に示すようなポンプ61と廃液容器62を備えた手段を例示することができる。陰圧供給手段6の吸引口63を廃液保持手段5の廃液排出口5bと接続して廃液保持手段5内を陰圧にし、培養バッグ2の排出口2bを陰圧にすることで培養バッグ2から培地を吸引することが可能である。
陰圧供給手段のポンプとしてペリスタポンプ等の送液ポンプを使用しても良い。この場合、送液ポンプを吸引口63の管状部材に設置しても良い。
次に、本実施形態に係る細胞培養装置100を用いて培地を交換する手順について一例を説明する。
本装置のユーザは、まず培地及び細胞(接着細胞)が入った培養バッグ2を用意し、インキュベータ1内で培養バッグ2の供給口2aを培地供給手段4の管状部材4bに、培養バッグ2の排出口2bを管状部材5cを介して廃液保持手段5の廃液供給口5aに接続する。
培地交換が必要になった際、ユーザはまず陰圧供給手段6を作動させ、廃液保持手段5内を陰圧にする。このことにより、培養バッグ2内の培地が管状部材5cを介して廃液保持手段5内に吸引される。同時に、培養バッグ2内も陰圧になり、培地保持手段3内の培地が培地供給手段4を介して培養バッグ2内に供給される。
ユーザは培養バッグ2内の培地が適量排出された段階で陰圧供給手段6を停止する。このことにより、廃液保持手段5内の陰圧が解除され、培養バッグ2内からの培地の排出が停止する。また、培養バッグ2内が常圧に戻ると培養バッグ2内への培地の供給も停止する。
本実施形態において、陰圧供給手段6を遠隔的に操作する制御部を備えていても良い。こうすることで、ユーザは、例えば図示しないモニタリングシステムで遠隔監視しながら、所望のタイミングで培地交換をすることができる。
また、あらかじめ設定したプログラムにより制御部が陰圧供給手段6を自動制御しても良い。
(第2実施形態)
本実施形態に係る細胞培養装置200は、図3に示される構成の装置であり、培地供給手段4の管状部材に供給速度調整手段10を備えた点で第1実施形態と異なっている。それ以外は、第1実施形態と同様である。
供給速度調整手段10は培地供給手段4の管状部材(チューブ等)に配置されており、管状部材に外力を加えて変形させ、管状部材内腔の断面積を小さくすることで溶液の流量を制限して流速を抑制する。逆に外力を解除すると、管状部材の弾性力により管状部材が元の状態に戻り、流速を上げることができる。このように、供給速度調整手段10は管状部材に対する外力の強弱により管状部材内に流れる溶液の流速を調整する。供給速度調整手段10による管状部材への外力の加え方について図4に例を示す。(a)は2枚の板状部材21により管状部材20を挟む例、(b)は複数の球状(または円柱状)部材22により貫通穴23に通した管状部材20を挟む例、(c)はシャッター状部材24で貫通穴25に通した管状部材20を挟む例、(d)は管状部材20を通した貫通穴26の内径が小さくなり管状部材を変形させる例である。これ以外でも外力を加えて管状部材を変形させることができる機構であれば良い。
ユーザは供給速度調整手段10により培養バッグ2への培地供給速度を調整することができる(培地供給速度を0にして供給を止めることもできる)。培養バッグ2へ培地が供給される速度を培養バッグ2から培地が排出される速度より遅くすれば、古い培地と新しい培地の交換効率をあげることができる。
本実施形態に係る培地交換装置200を用いて培地を交換する手順については第1実施形態と同様であるが、本実施形態においては、ユーザは供給速度調整手段10により培養バッグ2への培地供給速度を調整することができる。
本実施形態において、陰圧供給手段6および供給速度調整手段10を遠隔的に操作する制御部を備えていても良い。こうすることで、ユーザは、例えば図示しないモニタリングシステムで遠隔監視しながら、所望のタイミングで培地交換をすることができる。
また、あらかじめ設定したプログラムにより制御部が陰圧供給手段6および供給速度調整手段10を自動制御しても良い。
(第3実施形態)
本実施形態に係る細胞培養装置300は、図5に示される構成の装置であり、培地保存手段31を備え、培地保持手段3内に液量センサ32を備えた点で第1実施形態と異なっている。それ以外は、第1実施形態と同様である。
培地保存手段31は培地保存容器31aを備え、チューブ等の管状部材31cを介して培地保持手段3の開口部(供給口3b)に接続している。管状部材31cにはペリスタポンプ等の送液ポンプ31dを備えられ、培地保存容器31a内の培地を培地保持手段3に供給することができる。培地保存容器31a内の培地は、温度調節手段31bにより培地の保存に適した温度(例えば4℃)に維持されている。
培地保持手段3の供給口3bの設置位置は任意であるが、供給された培地が培地保持手段3内の空間を滴下するように、培地保持手段3の上面部にあることが好ましい。このことにより、培地の逆流を防ぐことができ、培地保存容器31a内が汚染される(コンタミネーションが起こる)ことを防止することができる。
液量センサ32は培地保持手段3内の培地量を検出するセンサであり、培地保持手段3内の培地量が所定量に達した際にそれを検知し、陰圧供給手段6へ情報を送ることで陰圧供給手段6を作動させることができる。陰圧供給手段6は作動開始してから所定時間経過後に停止するようになっていても良いし、液量センサ32が培地保持手段3内の培地量が所定量まで減少した際にそれを検知し、陰圧供給手段6へ情報を送ることで陰圧供給手段6を停止させても良い。液量センサ32から陰圧供給手段6への情報の伝達は有線でも無線でも良い。
液量センサ32の例としては、光学的や電気的に培地保持手段3内の培地上面の液面を検出できるセンサを挙げることができる。所定位置に設置した電極に培地が接触することで生じる通電を検出したり、静電容量の変化で液面位置を検出したり、液面からの反射光により光学的に液面位置を検出したり、超音波や電波を液面に反射させて反射時間を検出したりするセンサなどがある。また、培地保持手段3内の培地にフロートを浮かべてフロートの位置を検出したり、培地保持手段3の重量変化(圧力変化)を検出したりしても良い。
次に、本実施形態に係る培地交換装置300を用いて培地を交換する手順について一例を説明する。
本装置のユーザは、まず培地及び細胞(接着細胞)が入った培養バッグ2を用意し、インキュベータ1内で培養バッグ2の供給口2aを培地供給手段4の管状部材4bに、培養バッグ2の排出口2bを管状部材5cを介して廃液保持手段5の廃液供給口5aに接続する。
培地保存手段31を培地保持手段3の供給口3bに接続し、送液ポンプ31dを作動させて培地保持手段3へ培地の供給を開始する。培地保持手段3へ供給された培地はインキュベータ1内の温度(細胞培養に適した温度)に暖められる。培地保持手段3内の培地が所定量に達すると液量センサ32がそれを検知し、陰圧供給手段6へ情報を送ることで陰圧供給手段6を作動させ、廃液保持手段5内を陰圧にする(液量センサ32が作動する前は、陰圧供給手段6は停止した状態となっている)。このことにより、培養バッグ2内の培地が管状部材5cを介して廃液保持手段5内に吸引される。同時に、培養バッグ2内も陰圧になり、培地保持手段3内の培地が培地供給手段4を介して培養バッグ2内に供給される。
陰圧供給手段6は作動開始してから所定時間経過後に停止する。このことにより、廃液保持手段5内の陰圧が解除され、培養バッグ2内からの培地の排出が停止する。また、培養バッグ2内が常圧に戻ると培養バッグ2内への培地の供給も停止し、培地保持手段3内の培地量が増加し始める。培地保持手段3内の培地が所定量に達すると液量センサ32がそれを検知し、上記ステップを繰り返す。
本実施形態の変形例を図6に示す。
本変形例に係る細胞培養装置310は、図6に示される構成の装置であり、培地供給手段4の管状部材に供給速度調整手段33をさらに備え、液量センサ32が供給速度調整手段33による培養バッグ2への培地供給速度を調整することができる(培地供給速度を0にして供給を止めることもできる)装置である。
本変形例によれば、培地保持手段3内の培地が所定量に達すると液量センサ32がそれを検知し、陰圧供給手段6および供給速度調整手段33へ情報を送ることで陰圧供給手段6および供給速度調整手段33を作動させ、培養バッグ2内からの培地の排出および培養バッグ2内への培地の供給を制御することができる。
次に、液量センサ32による陰圧供給手段6および供給速度調整手段33の制御の一例を示す。
液量センサ32が作動する前は、陰圧供給手段6は停止した状態で、供給速度調整手段33は培地の供給を止めた状態(流路を閉じ培地供給速度を0にした状態)となっている。培地保持手段3内の培地が所定量に達すると液量センサ32がそれを検知し、陰圧供給手段6へ情報を送ることで陰圧供給手段6を作動させ、廃液保持手段5内を陰圧にする。このことにより、培養バッグ2内の培地が管状部材5cを介して廃液保持手段5内に吸引される。液量センサ32は陰圧供給手段6へ情報を送ってから所定の時間間隔をおいてから供給速度調整手段33へ情報を送り、流路を開いた状態にして培地の供給を開始する。陰圧供給手段6および供給速度調整手段33は、液量センサ32から情報を受けてから所定時間経過後に停止する様になっており、それらが停止すると培地保持手段3内の培地量が増加し始める。培地保持手段3内の培地が所定量に達すると液量センサ32がそれを検知し、上記ステップを繰り返す。
このように、陰圧供給手段6および供給速度調整手段33の作動のタイミングをずらすことにより、培地の交換効率をよくすることができる。
ここで、液量センサ32が陰圧供給手段6および供給速度調整手段33に時間差をつけて情報を発信することにかえ、液量センサ32が陰圧供給手段6および供給速度調整手段33に同時に情報を発信し、供給速度調整手段33が情報を受けてから所定時間経過後に作動する様にしても良い。
液量センサ32、陰圧供給手段6、供給速度調整手段33はタイマーを備えていることが好ましい。
陰圧供給手段6および供給速度調整手段33が作動開始してから所定時間経過後に停止することにかえ、液量センサ32が培地保持手段3内の培地量が所定量まで減少した際にそれを検知し、陰圧供給手段6および供給速度調整手段33へ情報を送ることで陰圧供給手段6および供給速度調整手段33を停止させても良い。
本実施形態および変形例において、送液ポンプ31dを遠隔的に操作する制御部を備えていても良い。こうすることで、ユーザは、例えば図示しないモニタリングシステムで遠隔監視しながら、所望のタイミングで培地交換をすることができる。
また、あらかじめ設定したプログラムにより制御部が送液ポンプ31dを自動制御しても良い。
なお、液量センサ32から陰圧供給手段6や供給速度調整手段33への情報の伝達は有線でも無線でも良い。
本実施形態および変形例によれば、培地保存手段31から培地保持手段3への培地供給速度を調整することで、所望の周期で培養バッグ内の培地の交換を行うことが可能となる。
上記各実施形態において、培地排出手段はインキュベータの内外いずれに設置しても良い。
また、陰圧供給手段6が廃液容器62を備えている場合、廃液保持手段5を採用せず、廃液容器62が廃液保持手段5の機能を有していても良い。この場合、廃液容器62内に供給された培地が廃液容器62内の空間を滴下される構成となっていることが好ましい。このことにより、培地の逆流を防ぐことができ、培養バッグ2内が汚染される(コンタミネーションが起こる)ことを防止することができる。
上記各実施形態において、複数の培養バッグ2を使用する場合、培地保持手段3の排出口3aからの管状部材4aが分岐部4cで複数の管状部材4bに分岐し、それぞれが異なる培養バッグ2の供給口2aに接続している態様を示したが、例えば図7に示すように、培地保持手段3が複数の排出口3aを備え、それぞれが管状部材を介して異なる培養バッグ2の供給口2aに接続している態様でも良い。
また、培養バッグは1つでも良い。
上記各実施形態において、陰圧供給手段6の操作は、ポンプ61を作動・停止させることで陰圧の供給を制御しても良い。または、図8に示すように、廃液保持手段につながる管状部材に流路開閉ゲート81を設置し、ポンプ61を作動させた状態で、管状部材の流路を開閉することにより陰圧の供給を制御しても良い。
流路開閉ゲート81の例としては、供給速度調整手段と同様であれば良く、図4に示す態様を例示できる。
また、流路開閉ゲート81は制御部により遠隔的に制御されていても良い。遠隔的な制御は無線でも有線でも良い。
本発明の制御部としては、PCを例示することができる。例えばCPUとメモリを有するPCが、メモリに記憶された制御プログラムをCPUが実行することで制御部としての機能を実現しても良い。
本発明に使用可能な培養バッグとしては、例えば図9に示したような内部に流路を有する培養バッグ91を例示することができる。このように流路を形成することにより、培地の交換効率を上げることができる。培養バッグの対峙した面同士を一部癒着させることで培養バッグ内の空間に境界線92をつくり、流路を形成しても良い。培養バッグ91の開口部である供給口93、排出口94は、流路上で互いに離れた位置に設置すると培地に交換効率を上げることができる。また、排出口94の口径(または断面面積)が、供給口93の口径(または断面面積)より大きくても良い。
本発明において、供給速度調整手段10、33は、ペリスタルティックポンプ等の送液ポンプであっても良い。
1 インキュベータ
2 培養バッグ
3 培地保持手段
4 培地供給手段
5 培地排出手段
6 陰圧供給手段
10 供給速度調整手段
31 培地保存手段
31a 培地保存容器
31b 温度調節手段
31c 管状部材
31d 送液ポンプ
32 液量センサ
33 供給速度調整手段
41 開閉ゲート
61 ポンプ
62 廃液容器
63 吸引口
81 流路開閉ゲート
91 培養バッグ
92 しきい
93 供給口
94 排出口

Claims (6)

  1. 細胞を培養するための培地を保持する培地保持手段と、
    該培地保持手段と連結し、前記培地保持手段から排出された培地を培養バッグに供給する培地供給手段と、
    該培地供給手段と接続する供給口と、内部から培地を排出するための排出口を備えた培養バッグと、
    前記培養バッグの前記排出口に陰圧を供給する陰圧供給手段と、
    前記培養バッグの前記排出口からの培地を保持する廃液保持手段を備えた細胞培養装置。
  2. 前記培地供給手段が、培養バッグへ培地を供給する速度を調整する供給速度調整手段を備えた請求項1に記載の細胞培養装置。
  3. 前記培養バッグの前記排出口の口径が、前記供給口の口径より大きい請求項1に記載の細胞培養装置。
  4. 培地を保存に適した温度に維持し前記培地保持手段に培地を供給する培地保存手段と、
    前記培地保持手段内の培地の量を検出する液量センサと、をさらに備え、
    前記培地保存手段から前記培地保持手段に供給された培地量が所定の量に達したときに、前記液量センサがそれを検出し、前記陰圧供給手段を作動させる請求項1に記載の細胞培養装置。
  5. 培地を保存に適した温度に維持し前記培地保持手段に培地を供給する培地保存手段と、
    前記培地保持手段内の培地の量を検出する液量センサと、をさらに備え、
    前記培地保存手段から前記培地保持手段に供給された培地量が所定の量に達したときに、前記液量センサがそれを検出し、前記陰圧供給手段および前記供給速度調整手段を作動させる請求項2に記載の細胞培養装置。
  6. 前記培養バッグの前記排出口からの培地が、前記廃液保持手段内の空間を滴下される請求項1から5のいずれか一項に記載の細胞培養装置。
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