JP2017022650A - 撮影システム、携帯機器、撮像装置、カメラ選択方法及びプログラム - Google Patents

撮影システム、携帯機器、撮像装置、カメラ選択方法及びプログラム Download PDF

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寛之 加藤
将宏 織田
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将宏 織田
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Abstract

【課題】 動く被写体を複数のカメラで撮影する場合にその被写体の動きが予め分からなくても被写体を適正に撮影した画像を容易に得ることができるようにする。
【解決手段】 撮影システムは、携帯機器1、カメラ2、管理サーバ装置3を通信接続して成り、動く被写体に装着される携帯機器1とカメラ2との間で指向性を有する無線通信が可能な状態において、この通信状態に基づいて、所定の処理の対象となるカメラ2を選択する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、被写体と共に移動可能な携帯機器と複数のカメラとを備える撮影システム、携帯機器、撮像装置、カメラ選択方法及びプログラムに関する。
複数のカメラ(例えば、デジタルビデオカメラ、デジタルスチルカメラ、カメラ付きの携帯端末装置)が異なる場所に設置されている状況において、動く被写体を撮影する技術としては、次のようなものが知られている。すなわち、動く被写体が携帯する無線機器と各カメラとが無線通信を行うことにより、その被写体を撮影可能なカメラを画像の提供元として選択するようにした技術が知られている(特許文献1参照)。更に、動く被写体を連続的に撮影して動画を得る場合に、その被写体の撮影により適したカメラを選択し、この選択したカメラによって撮影された画像を時系列に順次繋ぎ合わせることにより1つの動画を生成(再生又は記録)するようにした技術としては、以下のものが知られている。
例えば、特許文献2に示す技術は、予め取得した被写体の移動情報(時刻と位置の情報)を用いて、複数のカメラの中から各時刻において被写体を撮影することが可能なカメラを選択するようにしている。また、特許文献3に示す技術は、予め広角カメラによって被写体と複数のカメラとの位置関係を撮影しておき、その広角撮影された画像に基づいて、複数のカメラの中から被写体をより正面方向に近い位置から撮影可能なカメラを選択するようにしている。
特開2014−225831号公報 特開2012−109766号公報 特開平11−250364号公報
しかしながら、上述した特許文献1及び特許文献2の技術は、移動する被写体が来る位置を予想する関係上、被写体の動きが分かっていることが必要となるのに対して、特許文献3の技術は、被写体の動きが予め分からなくても被写体をより正面方向に近い位置から撮影するカメラを選択することができる反面、広角カメラを別途必要とする他に、常に、その広角撮影された画像を解析しながら被写体を追跡する処理を行う必要がある。
本発明の課題は、動く被写体を複数のカメラで撮影する場合にその被写体の動きが予め分からなくても被写体を適正に撮影した画像を容易に得ることができるようにすることである。
上述した課題を解決するために本発明は、
被写体と共に移動可能な携帯機器と複数のカメラとを備える撮影システムにおいて、
前記複数のカメラの各々と前記携帯機器との間で指向性を有する無線通信を行う通信手段と、
前記通信手段による指向性を有する無線通信の通信状態に基づいて、所定の処理の対象となるカメラを選択する選択手段と、
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、動く被写体を複数のカメラで撮影する場合にその被写体の動きが予め分からなくても被写体を適正に撮影した画像を容易に得ることができる。
携帯機器1、カメラ2、管理サーバ装置3を通信接続して成る撮影システムの全体概要を示したブロック図。 マラソンコースに沿って設置された各カメラ2の側の送受信アンテナ2aが指向性アンテナ(受信アンテナ)として機能する場合に、その各カメラ2の指向性によって決められる受信感度の高いエリア(適正受信エリア)を例示した図。 (1)は、携帯機器1の基本的な構成要素を示したブロック図、(2)は、カメラ2の基本的な構成要素を示したブロック図。 管理サーバ装置3の基本的な構成要素を示したブロック図。 携帯機器1の特徴的な動作概要を示したフローチャート。 カメラ2の特徴的な動作概要(携帯機器1との連携撮影モードでの動作概要)を示したフローチャート。 管理サーバ装置3の特徴的な動作概要を示したフローチャート。 被写体をより良い状態で撮影可能なカメラ2適正カメラとして区間毎に選択する場合の選択方法の一例を説明するための図。 適正カメラを区間毎に選択する場合の選択方法におけるその他の例を説明するための図。 第2実施形態における携帯機器1の特徴的な動作概要を示したフローチャート。
以下、図1〜図9を参照して本発明の実施形態を説明する。
本実施形態は、競技(マラソン大会)の参加者(マラソンランナ)を、マラソンコース(移動ルート)に沿って設置された複数のカメラで撮影する撮影システムを例示したもので、図1は、その撮影システムの全体概要を示したブロック図である。
この撮影システムは、各参加者(マラソンランナ:動く被写体)が装着している携帯機器1と、この参加者を撮影する複数のカメラ2と、各カメラ2で撮影された動画を参加者(携帯機器1)毎に編集する処理を行ったり、この撮影システムの全体を制御したりする管理サーバ装置3と、を備えてなる広域通信システムである。
携帯機器1及びカメラ2は、Bluetooth(登録商標)規格の短距離無線通信機能を備え、携帯機器1とカメラ2とは、この短距離無線通信を介して接続されている。また、携帯機器1及びカメラ1は、無線LAN(Local Area Network)機能を備え、携帯機器1と管理サーバ装置3、及びカメラ1と管理サーバ装置3とは、この無線LAN及び通信網(公衆無線通信網及びインターネット)4を介して接続されている。なお、本実施形態は、通信網4として広域通信網に適用した場合を示したが、これに限らず、構内通信網であってもよい。
携帯機器1は、参加者(マラソンランナ)が被る帽子に装着可能な小型軽量の携帯端末装置であり、この携帯機器1にはカメラ2との間で無線信号を送受信する送受信アンテナ1aと、動画再生機能と、動画再生用として使用可能な表示画面1bなどが設けられている。なお、携帯機器1と帽子とは、携帯機器1側に設けられている係止部(図示省略)を使用して着脱自由に装着可能となっている。なお、携帯機器1は、専用機器に限らず、音楽プレーヤなどを利用するようにしてもよい。
カメラ2は、高画質で動画撮影が可能なデジタルビデオカメラで、本実施形態は、例えば、マラソンコースに沿った複数のポイント(例え8ば、P1地点、P2地点など)に設置し、その撮影方向が一定方向となるように、三脚などを用いてそのポイント位置に固定的に設置するようにしているが、カメラ2を設置せず、カメラ2を持った撮影者が任意の方向を撮影するようにしてもよい。なお、本実施形態は、このようにマラソンコースに沿って複数のカメラ2を配置する場合に、その全コースに亘って設置するようにしてもよいが、そのコースの一部分(例えば、コーナ部分)に複数のカメラ2を配置して、各カメラ2の撮影動作を同時に開始するようにしている。また、各カメラ2が設置される位置は任意であるが、本実施形態では、マラソンコースの幅方向の中心線から略一定の距離(例えば、約5メートル)となるように各カメラ2の設置位置を揃えるようにしている。そして、各カメラ2には、携帯機器1との間で無線信号を送受信する送受信アンテナ2aが設けられている。
携帯機器1とカメラ2との短距離無線通信手段として本実施形態は、Bluetooth(登録商標)を使用し、携帯機器1側の送受信アンテナ(双方向通信アンテナ)1aと、カメラ2側の送受信アンテナ(双方向通信アンテナ)2aを介して双方向の通信が可能となっている。この短距離無線通信手段は、例えば、2.4GHZの広帯域で毎秒所定回のチャネルを切り替えながら通信を行うことにより電波干渉を防ぎ、また、その通信可能な距離を略10mとすることでマラソンコースから離れたカメラ2からでも携帯機器1との無線通信を可能としている。
本実施形態において、携帯機器1側の送受信アンテナ1aは、無線信号の送受信方向を特定しない無指向性アンテナであるのに対し、カメラ2側の送受信アンテナ2aは、携帯機器1からの無線電波を受信する受信アンテナとして機能する際にはその受信方向を特定する指向性アンテナとなり、また、無線電波を送信する送信アンテナとして機能する際には受信方向を特定しない無指向性アンテナとなるようにしている。指向性アンテナ(受信アンテナ)として機能する場合の指向性とは、無線電波の受信感度が所定のエリア(三次元の空間)に対してだけ高いことを意味し、例えば、カメラ2の撮影画角に応じた所定のエリア(例えば、45°以内の角度範囲)となっている。このようにカメラ2側の送受信アンテナ2aは、受信アンテナとして機能する際に、撮影方向に指向性を持って無線電波を受信する指向性アンテナとなる。なお、本実施形態においては、携帯機器1側及び携帯機器1側とも送受信アンテナ1a、2aを使用するようにしたが、専用の送信アンテナ及び受信アンテナを使用するようにしてもよい。
図2は、マラソンコースに沿って設置されている各カメラ2側の送受信アンテナ2aが指向性アンテナ(受信アンテナ)として機能する場合に、その指向性によって決められる受信感度が高いエリア(適正受信エリア)を例示した図である。
図中、P1地点〜P4地点は、複数のカメラ2が設置されている位置(カメラ位置)を示し、R1〜R4は、マラソンランナの位置(携帯機器1の位置)を示している。また、図中、破線の円で示したエリアA1〜A4は、各カメラ2側の電波受信時に電波を適正に受信可能な範囲(指向性によって決められる受信感度が高いエリア)、つまり、適正受信エリアを示し、図示の例は、隣接する2つの適正受信エリア同士が部分的に重なり合っている場合を示しているが、その重なり具合は、カメラ2の設置位置によって異なる。このようにマラソンコースに沿って複数のカメラ2が設置されている状態において、マラソンが開始されると、携帯機器1は、その周囲にその機器ID(機器識別情報)を含む無線信号をカメラ検索信号として送信する動作を開始し、また、各カメラ2は、携帯機器1からの無線信号を受信可能な状態(受信待ち状態)となる。
携帯機器1側の送受信アンテナ1aからその周囲に送信される無線信号(カメラ検索信号)は、予め決められている所定の発信強度(出力強度)で送信される。また、カメラ2側の送受信アンテナ2aは、指向性アンテナ(受信アンテナ)として機能し、携帯機器1と各カメラ2との距離が略一定であるものとすると、携帯機器1の位置(被写体の位置)がその指向性の範囲内(適正受信エリア内)であるか、適正受信エリア外であるかによって、指向性アンテナ(受信アンテナ)の受信強度は、大きく相違し、受信強度の違いは、カメラ2側の指向性に大きく依存することになる。
各カメラ2は、携帯機器1からの無線信号(カメラ探索信号)を受信すると、その受信強度を検出し、その受信強度とそのカメラID(カメラ識別情報)とを含む無線信号をその周囲に送信する。その際、カメラ2側の送受信アンテナ2aは、無指向性アンテナ(送信アンテナ)として機能する。携帯機器1は、周囲のカメラ2から送信された無線信号を、その送受信アンテナ1aを介して受信すると、受信した無線信号に含まれているカメラID、受信強度を一時記憶した後、被写体(マラソンランナ)を、より良い状態で撮影可能なカメラを選択する。
ここで、“被写体をより良い状態で撮影可能なカメラ”とは、被写体とカメラとの位置関係に応じて、被写体を適正な大きさで撮影したり、被写体を画角の略中央部分で撮影したり、被写体をその一定方向(例えば、正面方向)から撮影したりすることができるカメラを意味しているが、これに限定されないことは勿論である。なお、“被写体をより良い状態で撮影可能なカメラ”を、以下、必要に応じて、撮影に適した“適正カメラ”と呼ぶものとする。本実施形態は、この適正カメラを選択する動作を一定時間(例えば、4秒)毎に繰り返すことにより、一定時間毎(区間毎)に適正カメラを選択し、その適正カメラのカメラIDをそのときの区間番号(一連番号)に対応付けてワークメモリ13bに一時記憶するようにしている。なお、この区間が示す一定時間(例えば、4秒)は、撮影開始からの一定間隔を示し、被写体の種類や撮影条件などによって異なるが、本実施形態では、ユーザ操作により任意に変更可能としている。
図示の例は、被写体がR1地点に達し、P1地点に設置されているカメラ2の適正受信エリアA1内にいる場合には、P1地点のカメラ(カメラID:C1)2が適正カメラとして選択される。この場合、P1地点のカメラ2の適正受信エリアA1内に被写体が位置している間、そのカメラ(カメラID:C1)2が適正カメラとして選択される。なお、P1地点のカメラ(カメラID:C1)2の適正受信エリアA1と、それに隣り合うP2地点のカメラ(カメラID:C2)2の適正受信エリアA2とが重なり合っている部分に被写体がいる場合には、携帯機器1からの無線信号(カメラ探索信号)を受信したP1地点及びP2地点のカメラ2の受信強度を比較し、その比較結果に基づいて、被写体をより良い状態で撮影可能なカメラ2を適正カメラとして選択するようにしている。
被写体がR2地点に達し、P2地点のカメラ2の適正受信エリアA2内にいる場合には、このP2地点のカメラ(カメラID:C2)2が適正カメラとして選択される。次に、被写体がR3地点に達し、P3地点のカメラ2の適正受信エリアA3にいる場合には、P3地点のカメラ(カメラID:C3)2が適正カメラとして選択される。更に、被写体がR4地点に達し、P4地点のカメラ2の適正受信エリアA4にいる場合には、P4地点のカメラ(カメラID:C4)2が適正カメラとして選択される。なお、この場合も同様に隣り合う適正受信エリア同士が重なり合っている部分に被写体がいる場合には、各カメラ2の受信強度に基づいてその一方が適正カメラとして選択される。ここで、マラソンランナがゴールした場合に、所定の操作が行われた際に、ワークメモリ13bの内容(適正カメラを選択したカメラ選択情報)は、管理サーバ装置3に送信される。
図1において、管理サーバ装置3は、複数のカメラ2によって撮影された動画を受信して各動画を所定の手順に従って結合する動画編集処理を行って新たな画像を生成すると共に、生成した画像を配信するサービスを行うもので、携帯機器1側からは適正カメラとして選択されたカメラ2の情報(カメラ選択情報)を受信し、複数のカメラ2からは、撮影開始に応じてそのカメラIDと共に撮影画像(動画)をリアルタイムに受信する動作を開始する。そして、管理サーバ装置3は、携帯機器1側から受信したカメラ選択情報に基づいて、動画を編集する処理を行い、編集後の動画を携帯機器1に送信する。なお、動画編集処理の詳細については、後で説明するものとする。
図3(1)、(2)は、携帯機器1、カメラ2の基本的な構成要素を示したブロック図である。
図3(1)は、携帯機器1の構成を示し、その中核となる制御部11は、電源部(二次電池)12からの電力供給によって動作し、記憶部13内の各種のプログラムに応じてこの携帯機器1の全体動作を制御するもので、図示しないCPU(中央演算処理装置)やメモリなどが設けられている。記憶部12は、例えば、ROM、フラッシュメモリなどを有する構成で、後述する図5に示した動作手順に応じて本実施形態を実現するためのプログラムや各種のアプリケーションなどが格納されているプログラムメモリ13aと、この携帯機器1が動作するために必要となる各種の情報(例えば、各カメラ2から受信した情報など)を一時的に記憶するワークメモリ13bなどを有している。
操作部14は、電源オン/オフキー、無線信号(カメラ探索信号)の送信開始又は送信停止を指示する送信開始/送信停止キーなどを備えている。無線LAN通信部15は、WI-Fi(Wireless Fidelity)を構成するもので、通信網(公衆無線通信網及びインターネット)4を介して管理サーバ装置3に接続されると、上述のカメラ選択情報を送信したり、編集処理後の動画を受信したりする。表示部16は、表示画面1bを有する構成で、動画再生時には管理サーバ装置3から送信された動画を再生する画面として使用される。短距離通信部17は、Bluetooth(登録商標)規格の通信部で、複数のカメラ2との間において、例えば、1対7の通信が可能となっている。更に、短距離通信部17は、制御部11からの切り替え信号に応じてその送受信アンテナ1aの機能(受信アンテナ/送信アンテナ)を切り替え可能な構成となっている。
図3(2)は、カメラ2の構成を示し、その制御部21は、電源部(二次電池)22からの電力供給によって動作し、記憶部23内の各種のプログラムに応じてこのカメラ2の全体動作を制御する。記憶部23は、例えば、ROM、フラッシュメモリなどを有する構成で、後述する図6に示した動作手順に応じて本実施形態を実現するためのプログラムなどが格納されている。この制御部21にはその入出力デバイスとして、操作部24、表示部25、撮像部26、無線LAN通信部27、短距離通信部28が接続され、それらの入出力動作を制御する。
操作部24には、シャッターキーなどの他、上述したように携帯機器1と連携して動画撮影を行う撮影モード(連携撮影モード)を指定するキーを有している。撮像部26は、光学レンズからの被写体像が撮像素子(CCDやCMOSなど)に結像されることにより被写体を高精細に動画撮影が可能なカメラ部を構成するもので、この撮像部26によって撮影された動画は、無線LAN通信部27を介して管理サーバ装置3にリアルタイムにアップロードされて記憶管理される。短距離通信部28は、Bluetooth(登録商標)規格の通信部で、制御部21からの切り替え信号に応じてその送受信アンテナ2aの機能(受信アンテナ/送信アンテナ)を切り替え可能な構成となっている。
図4は、管理サーバ装置3の基本的な構成要素を示したブロック図である。
管理サーバ装置3は、制御部31を中核とするもので、電源部32からの電力供給によって動作し、記憶部33内の各種のプログラムに応じてこの管理サーバ装置3の全体動作を制御する。記憶部33は、後述する図7に示した動作手順に応じて本実施形態を実現するためのプログラムなどが格納されている。この制御部31にはその入出力デバイスとして、操作部34、表示部35、通信部36、動画ファイル群37が接続され、それらの入出力動作を制御する。通信部36は、通信網4を介して携帯機器1との間で通信を行ったり、カメラ2との間で通信を行ったりする。動画ファイル群37は、各カメラ2からアップロードされた動画を記憶管理したり、上述の動画編集処理によって生成された動画を記憶管理したりする。
次に、本実施形態における撮影システムの動作概念を図5〜図7に示すフローチャートを参照して説明する。ここで、これらのフローチャートに記述されている各機能は、読み取り可能なプログラムコードの形態で格納されており、このプログラムコードにしたがった動作が逐次実行される。また、ネットワークなどの伝送媒体を介して伝送されてきた上述のプログラムコードに従った動作を逐次実行することもできる。このことは後述する他の実施形態においても同様であり、記録媒体の他に、伝送媒体を介して外部供給されたプログラム/データを利用して本実施形態特有の動作を実行することもできる。
図5は、携帯機器1の特徴的な動作概要を示したフローチャートで、電源投入に応じて実行開始される。
先ず、携帯機器1の制御部11は、無線信号(カメラ探索信号)の送信を指示する送信開始キー(図示省略)が操作されたか否かを調べ(図5のステップA1)、送信開始キーが操作されるまで待機状態となるが、送信開始キーが操作されると(ステップA1でYES)、区間番号(一連番号)を初期値“0”として最初の区間を指定すると共に、図示省略の区間タイマ(例えば、4秒タイマ)をリセットしてその計測動作を開始させる(ステップA2)。
そして、無線信号(カメラ探索信号)を送信するタイミングであるかを調べ(ステップA3)、その送信タイミングでなければ(ステップA3でNO)、カメラ2からの無線信号を受信するタイミングであるかを調べる(ステップA5)。つまり、時分割複信の送受信を切り替えるタイミングであるかを調べる。なお、この送信タイミングと受信タイミングとの切り替えは、所定時間(例えば、1/10秒)毎に行うようにしている。いま、送信タイミングであれば(ステップA3でYES)、自己の機器IDを含む無線信号をカメラ探索信号として、短距離通信部17の送受信アンテナ1aからその周囲に送信する動作を開始する(ステップA4)。
図6は、カメラ2の特徴的な動作概要を示したフローチャートで、携帯機器1と連携して動画撮影を行う撮影モード(連携撮影モード)が指定された際に実行開始される。
先ず、カメラ2の制御部21は、撮影開始を指示する操作が行われたか、又は、管理サーバ装置3から撮影開始を指示する信号を受信したかを調べ(図6のステップB1)、撮影開始が指示されるまで待ち状態となる。いま、撮影開始が指示されると(ステップB1でYES)、撮像部26を起動して動画撮影を開始し(ステップB2)、撮影された動画を記憶部23内に記録保存すると共に(ステップB3)、無線LAN通信部27を介して管理サーバ装置3にリアルタイムにアップロードする処理を開始する(ステップB4)。
そして、携帯機器1から無線信号(カメラ探索信号)を受信したかを調べ(ステップB5)、その無線信号を受信しなければ(ステップB5でNO)、ステップB8に移り、撮影終了を指示する操作が行われたか、又は、管理サーバ装置3から撮影終了を指示する信号を受信したかを調べ、撮影終了の指示がなければ(ステップB8でNO)、上述のステップB3に戻り、上述の動作を繰り返す。いま、携帯機器1からその機器IDを含む無線信号(カメラ探索信号)を受信すると(ステップB5でYES)、その無線信号の受信強度を検出する(ステップB6)。この場合、短距離通信部28の送受信アンテナ2aは、無指向性アンテナ(受信アンテナ)として機能しているので、その指向性により受信強度は大きく影響される。
そして、制御部21は、短距離通信部28の送受信アンテナ2aを無指向性アンテナ(送信アンテナ)に切り替えると共に、受信した機器ID、検出した受信強度、自己のカメラIDを含む無線信号を、短距離通信部28から携帯機器1に対して送信する(ステップB7)。その後、撮影終了を指示する操作が行われたか、又は、管理サーバ装置3から撮影終了を指示する信号を受信したかを調べる(ステップB8)。ここで、撮影終了の指示があれば(ステップB8でYES)、動画撮影を終了させて(ステップB9)、このフローから抜けるが、撮影終了の指示がなければ(ステップB8でNO)、上述のステップB3に戻り、上述の動作を繰り返す。
一方、携帯機器1側において受信タイミングになると(図5のステップA5でYES)、カメラ2から自己宛ての無線信号を受信したかを調べ(ステップA6)、自己宛の無線信号を受信しなければ(ステップA6でNO)、ステップA9に移るが、自己宛の無線信号を受信したときには(ステップA6でYES)、その無線信号からカメラID及び受信強度を取得し(ステップA7)、このカメラIDと受信強度とを対応付けて記憶部23内のワークメモリ13bに一時記憶させる(ステップA8)。
そして、上述の区間タイマがタイムアップしたか、つまり、区間を示す一定時間(例えば、4秒)が経過したかを調べ(ステップA9)、タイムアップしていなければ(ステップA9でNO)、上述のステップA3に戻り、上述の動作を繰り返す結果、ワークメモリ13bには、1つの区間内に受信したカメラID及びその受信強度が順次記憶されることになる。ここで、区間タイマのタイムアップ(区間経過)を検出したときには(ステップA9でYES)、その指定区間内に一時記憶された各カメラIDをチェックし(ステップA10)、そのカメラIDの種類は複数であるかを調べる(ステップA11)。
いま、カメラIDが1種類であれば(ステップA11でNO)、そのカメラIDで示されるカメラ2を適正カメラとして選択してその区間番号と共に記憶部13に保存する(ステップA13)。また、指定区間内に一時記憶されたカメラIDが複数種類であれば(ステップA4でYES)、そのカメラID毎の受信強度と、上述のカメラIDのチェック結果とに基づいて、複数種類のカメラIDの中からそのいずれかのカメラを適正カメラとして選択し、その区間番号と共に記憶部13に保存する(ステップA13)。
図8は、区間毎に適正カメラを選択する場合の選択方法の一例を説明するための図で、携帯機器1の位置がカメラ2の受信指向性の範囲内にある場合に区間毎の受信強度の変化を示している。
携帯機器1は、最初の区間Sn内に受信したカメラIDが“Cn”の1種類であるので、その“Cn”のカメラ2を適正カメラとして選択する。次の区間Sn+1では、受信したカメラIDが“Cn”、“Cn+1”の2種類であるので、カメラID毎にその受信強度の平均値を求めて比較する。この場合、カメラID“Cn”の方が、受信強度(平均値)が高いので、このカメラID“Cn”のカメラ2を適正カメラとして選択する。
更に、次の区間Sn+2でも、受信したカメラIDが“Cn”、“Cn+1”の2種類であるので、カメラID毎にその受信強度の平均値を求めて比較する。この場合、カメラID“Cn+1”の方が、受信強度(平均値)が高いので、カメラIDが“Cn+1”のカメラ2を適正カメラとして選択する。以下、同様に、携帯機器1は、区間Sn+3では、カメラID“Cn+1”のカメラ2を適正カメラとして選択し、区間Sn+4では、カメラID“Cn+2”のカメラ2を、区間Sn+5では、カメラID“Cn+2”のカメラ2を、適正カメラとして選択する。
図9は、区間毎に適正カメラを選択する場合の選択方法における他の例を説明するための図である。
図示の例は、区間Sn+1内において、カメラIDが“Cn”、“Cn+1”の2種類で、そのカメラID毎の受信強度(平均値)が略同様(例えば、±5%以内の差)の場合、携帯機器1は、カメラIDのチェック結果とカメラID毎の受信強度の変化状態を参照し、時間の経過に応じて受信強度が徐々に高くなる方のカメラID(図示の例では、“Cn+1”)を適正カメラとして選択する。すなわち、受信強度が徐々に低くなる方のカメラ2は、適正受信エリアの中心部から離れる方向に移動し、受信強度が徐々に高くなる方のカメラ2は、適正受信エリアの中心部に向かっている方向に移動しているものと判断し、受信強度が徐々に高くなる方のカメラ2を、被写体をより良い状態で撮影可能なカメラ2として選択するようにしている。なお、本実施形態は、カメラID毎にその受信強度の平均値を求めるようにしたが、受信強度の中央値などを求めるようにしてもよい。
このようにして適正カメラを選択して、指定の区間番号と共に保存する処理(図5のステップA13)が終わると、指定の区画番号に“1”を加算してその値を更新すると共に、上述の区画タイマをリセットしてその計測動作を開始する(ステップA14)。そして、無線信号(カメラ探索信号)の停止を指示する送信停止キーが操作されたかを調べ(ステップA15)、その停止が指示されなければ(ステップA15でNO)、上述のステップA3に戻り、以下、上述の動作を繰り返す。いま、マラソンのゴール地点に達した場合や途中で棄権するような場合に送信停止キーが操作されたものとすると(ステップA15でYES)、区画毎に保存されているカメラ選択情報(適正カメラに関する情報:カメラID、区画番号)を管理サーバ装置3に送信して動画の送信を要求する(ステップA16)。
図7は、管理サーバ装置3の特徴的な動作概要を示したフローチャートである。
管理サーバ装置3の制御部31は、カメラ2からアップロードされる動画を受信したかを調べたり(図7のステップC1)、携帯機器1からカメラ選択情報(適正カメラに関する情報:カメラID、区画番号)を受信したかを調べたりする(ステップC3)。いま、カメラ2からアップロードされる動画を受信すると(ステップC1でYES)、そのカメラIDを付加した動画ファイルを生成して、動画ファイル群37に記録保存する処理を行う(ステップC2)。以下、カメラ2からの動画を受信する毎に、動画ファイルを生成して動画ファイル群37に記録保存する動作を繰り返す結果、動画ファイル群37には各カメラ2で撮影された動画が全て保存されることになる。
また、カメラ2からカメラ選択情報(適正カメラに関する情報:カメラID、区画番号)を受信すると(ステップC3でYES)、このカメラ選択情報に基づいて、区画番号順(時系列)に、適正カメラを示すカメラIDを指定する(ステップC4)。最初は、区画番号“0”に対応付けられているカメラIDを指定する。次に、この指定したカメラIDに基づいて、動画ファイル群37を検索し、このカメラIDに対応する動画のうち、1つの区画に相当するフレーム数分のデータを抽出する(ステップC5)。
すなわち、最初は、区画番号として“0”を指定し、また、1区画分の時間を“4秒としたので、カメラIDに対応する動画のうち、その先頭のフレーム位置(抽出開始位置)から4秒後に相当するフレーム位置(抽出終了位置)までの間の動画(フレームデータ群)を抽出する。そして、前回抽出した動画の最終フレームのデータに今回抽出した動画の先頭フレームのデータを結合することにより、1つの動画を生成する動画編集処理を行う(ステップC6)。いま、区画番号が“0”であるから、前回の動画は存在していないため、今回抽出した動画(フレームデータ群)が先頭のデータとなる。
次に、区画番号は最終番号であるかを調べるが(ステップC7)、いま、区画番号として“0”を指定した場合であるから(ステップC7でNO)、上述のステップC4に戻り、の区画番号を“1”として、それに対応するカメラIDを指定する。この場合、このカメラIDに対応する動画のうち、区画番号“1”で示されるフレーム位置(その動画の先頭から4秒後に相当するフレーム位置)を抽出開始位置とし、この抽出開始位置から4秒後(先頭から8秒後)に相当するフレーム位置を抽出終了位置として、それらの間の動画(フレームデータ群)を抽出して結合する編集処理を行う。以下、区画番号が最終番号になる+1ずつ更新しながら上述の動作を繰り返す(ステップC4〜C7)。これによって区画番号が最終番号に達すると(ステップC7でYES)、上述の動画編集処理によって1つの動画として生成した新たな動画を要求元のカメラ2に対して送信する処理を行う(ステップC8)。
以上のように、本実施形態における撮影システムは、携帯機器1、カメラ2、管理サーバ装置3を通信接続して成り、動く被写体に装着される携帯機器1とカメラ2との間で指向性を有する無線通信が可能な状態において、この通信状態に基づいて、所定の処理の対象となるカメラ2を選択するようにしたので、動く被写体を複数のカメラ2で撮影する場合にその被写体の動きが予め分からなくても被写体を適正に撮影した画像を容易に得ることができる。
携帯機器1と各カメラ2との位置関係に応じて変化する無線通信の通信状態に基づいて、所定の処理の対象となるカメラを所定のタイミング毎に選択し、選択したカメラで撮影された画像を対象として所定の処理を実行するようにしたので、携帯機器1と各カメラ2との位置関係に応じて、所定の処理の対象となるカメラ2を適切に選択することができる。
携帯機器1と各カメラ2の位置関係、及び、携帯機器1と各カメラ2との距離関係に応じて変化する無線通信の通信状態を比較し、この比較結果に基づいて、所定の処理の対象となるカメラ2を所定のタイミング毎に選択するようにしたので、携帯機器1と各カメラ2の位置関係、及び携帯機器1と各カメラ2との距離関係に応じて、所定の処理の対象となるカメラ2を適切に選択することができる。
適正カメラで撮影された画像を対象として実行する所定の処理は、動く被写体を連続的に撮影した動画を生成する処理であり、適正カメラによって撮影された画像をそのカメラ2から取得して時系列に順次結合することにより1つの動画を生成する編集処理を行うようにしたので、複数のカメラ2によって撮影された動画の中から被写体をより良い状態で撮影された動画部分のみを繋ぎ合わせた新たな動画を得ることができる。
カメラ2側の送受信アンテナ2aは、受信アンテナとして機能する際に、撮影方向に指向性を持って無線電波を受信する指向性アンテナとなるので、携帯機器1(被写体)がカメラ2の撮影画角内(図2に示した適正受信エリア内)にいる間、そのカメラ2を適正カメラとして選択することができる。
携帯機器1とカメラ2との間での無線通信により、適正カメラを選択する場合に、その受信強度に基づいて、適正カメラを選択するようにしたので、無線信号の指向性を基に適正カメラを選択することが可能となる。
カメラ2は、携帯機器1側から送信された無線信号を受信した際に、その受信強度を検出して自己のカメラIDと共に送信し、携帯機器1は、カメラ2から送信された受信強度及びカメラIDを受信して、カメラID毎に受信強度を比較し、その比較結果に基づいて、適正カメラを選択するようにしたので、携帯機器1とカメラ2との共同によって適正カメラの選択が可能となる。
携帯機器1は、カメラ2との間での通信状態をそのカメラ識別情報に対応付けて一時記憶するワークメモリ13aを参照して、適正カメラを選択するようにしたので、ワークメモリ13aに逐次蓄えた複数の通信状態を基に適正カメラをより的確に選択することができる。
携帯機器1は、予め決められている区間毎に通信状態とカメラIDとを対応付けてワークメモリ13aに一時記憶して、区画毎に適正カメラを選択するようにしたので、通信状態が不安定であったり、小刻みに変化していたりしても、それに影響されることなく、区画単位で適正カメラを的確に選択することができる。
複数のカメラ2及び携帯機器1に通信接続された管理サーバ装置3は、各カメラ2によって撮影された画像を受信して記憶管理している状態において、その中から適正カメラによって撮影された画像を検索して携帯機器1に送信するようにしたので、各カメラ2によって撮影された画像を収集管理する機能と画像を検索する機能を管理サーバ装置3側に任せることができ、携帯機器1及びカメラ2の処理上の負担を軽減させることが可能となる。
なお、上述した第1実施形態においては、カメラ2側の送受信アンテナ2aを指向性アンテナ(受信アンテナ)として機能させるようにしたが、指向性アンテナ(送信アンテナ)として機能させるようにしてもよい。つまり、カメラ2が撮影方向に指向性を有して無線信号を送信するようにしてもよい。この場合、携帯機器1側で無線信号の受信強度を検出して、カメラ2毎の受信強度を比較して適正カメラを選択するようにすればよい。又は、携帯機器1が特定方向に指向性を有して無線信号を送信するか、携帯機器1が特定方向に指向性を有して無線信号を受信するようにしてもよい。この場合、被写体の特定方向(例えば、正面)に無線通信の指向性が向くように携帯機器1をその被写体に装着すればよい。このように携帯機器1、カメラ2の送信側、受信側のいずれか一方に指向性を持たせるようにしてもよい。
ここで、携帯機器1を被写体に装着(固定)した状態において、携帯機器1の送信側、受信側のいずれか一方に指向性を持たせた場合には、被写体の一方向(例えば、正面方向)を撮影しているカメラ2を適正カメラとして選択することができる。このように被写体(携帯機器1)とカメラ2との位置関係から適正カメラを選択するか、更に、被写体(携帯機器1)とカメラ2との向きの関係をも考慮して適正カメラを選択するかを、指向性の持たせ方によって変えることができる。
また、携帯機器1、カメラ2の送信側、受信側のいずれか一方に指向性を持たせる場合に限らず、双方向に指向性を持たるようにしてもよい。例えば、携帯機器1の送信側と、カメラ2の受信側、又は、携帯機器1の受信側と、カメラ2の送信側にそれぞれ指向性を持たせるようにしてもよい。
(第2実施形態)
以下、この発明の第2実施形態について図10を参照して説明する。
なお、上述した第1実施形態においては、携帯機器1、カメラ2、管理サーバ装置3を備える撮影システムに適用した場合を示したが、この第2実施形態においては、携帯機器1に適用した場合を示し、第1実施形態で示した管理サーバ装置3側の動画編集処理を、携帯機器1側で実行するようにしたものである。ここで、両実施形態において基本的あるいは名称的に同一のものは、同一符号を付して示し、その説明を省略すると共に、以下、第2実施形態の特徴部分を中心に説明するものとする。
図10は、第2実施形態における携帯機器1の特徴的な動作概要を示したフローチャートである。なお、図10で示した処理の大部分は、図5及び図7に示した各処理をまとめて簡略的に表現したもので、基本的には図5及び図7の処理内容と同様であるので、その詳細な説明は省略するものとする。
先ず、携帯機器1は、無線信号(カメラ探索信号)の送信を指示する送信開始キーが操作されると(図10のステップD1でYES)、区間番号を初期値“0”とすると共に、区間タイマ(例えば、4秒タイマ)をリセットしてその計測動作を開始させる(ステップD2)。
次に、カメラ2毎にその受信強度を取得してそのカメラIDと共に一時記憶する処理を行う(ステップD3)。この場合は、カメラ2が撮影方向に指向性を有して無線信号を受信する場合、つまり、第1実施形態と同様にカメラ2側の送受信アンテナ2aが指向性アンテナ(受信アンテナ)として機能する場合には、図5のステップA3〜A8に対応した同様の処理を行う。なお、第2実施形態においては、カメラ2が撮影方向に指向性を有して無線信号を受信する場合に限らず、カメラ2が撮影方向に指向性を有して無線信号を受信するか、カメラ2が撮影方向に指向性を有して無線信号を送信するか、携帯機器1が特定方向に指向性を有して無線信号を送信するか、携帯機器1が特定方向に指向性を有して無線信号を受信するか、のいずれの方法であってもよい。
そして、区間タイマのタイムアップ(区間経過)を検出したかを調べ(ステップD4)、タイムアップであれば(ステップD4でYES)、カメラIDに対応付けて一時記憶されている受信強度に基づいて、区間毎に適正カメラを選択し、その区間番号と共に保存する処理を行う(ステップD5)。なお、このステップD5の処理は、図5のステップA10〜A13に対応する処理である。次に、区画番号に“1”を加算してその値を更新すると共に、区画タイマをリセットしてその計測動作を開始する(ステッD6)。そして、無線信号(カメラ探索信号)の停止を指示する送信停止キーが操作されたかを調べ(ステップD7)、その停止が指示されなければ(ステップD7でNO)、上述のステップD3に戻り、以下、上述の動作を繰り返す。
いま、送信停止キーが操作されると(ステップD7でYES)、カメラ選択情報(適正カメラに関する情報:カメラID、区画番号)に基づいて、そのカメラIDが示すカメラ(適正カメラ)2に対して、その区画番号で示されるフレーム位置から1区画に相当するフレーム数分の動画のデータ送信を要求する指示情報を送信する(ステップD8)。ここで、カメラ2側では携帯機器1からの指示情報に応じて、撮像処理に係る所定処理として、撮影画像を携帯機器1に送信する送信処理を実行する。すなわち、携帯機器1から動画のデータ送信の要求を受けたカメラ側2では、撮影した動画のうち、受信した区画番号で示されるフレーム位置から1区画分に相当するフレーム位置までの間の動画(フレームデータ群)を抽出して携帯機器1に送信する撮影画像の送信処理を実行する。携帯機器1は、その適正カメラから抽出動画(フレームデータ群)を受信すると(ステップD9)、図7のステップC4〜C7と同様の動画編集処理を行う(ステップD10)。これによって最終区画まで動画編集処理が実行されると、編集された動画は、表示部16の表示画面1bで再生表示される(ステップD11)。
以上のように、第2実施形態における携帯機器1は、複数のカメラ2との間での指向性を有する無線通信を行い、その通信状態に基づいて、任意の位置にいる被写体をより良い状態で撮影可能なカメラ(適正カメラ)を所定のタイミング毎に選択するようにしたので、動く被写体を複数のカメラ2で撮影する場合にその被写体の動きが予め分からなくても被写体を適正に撮影したカメラ2を容易に特定することができる。
携帯機器1は、適正カメラを選択した場合に、適正カメラとして選択されたカメラ2で撮影された画像を受信取得し、この取得した画像を対象として所定の処理を実行するようにしたので、被写体を適正に撮影した画像を容易に得ることができる。
所定の処理は、動く被写体を連続的に撮影した動画を生成する処理であり、携帯機器1は、適正カメラによって撮影された画像をそのカメラ2から取得して時系列に順次結合することにより新たな動画を生成するようにしたので、複数のカメラ2によって撮影された動画の中から被写体をより良い状態で撮影された動画部分のみを繋いだ動画を得ることができる。
指向性を有する無線通信は、カメラ2が撮影方向に指向性を有する無線信号を送信するか、カメラ2が撮影方向に指向性を有して無線信号を受信するか、携帯機器1が特定方向に指向性を有して無線信号を送信するか、携帯機器1が特定方向に指向性を有して無線信号を受信するかの方法であるから、被写体(携帯機器1)とカメラ2との位置関係から適正カメラを選択するか、更に、被写体(携帯機器1)の方向(向き)とカメラ2の撮影方向の関係をも考慮して適正カメラを選択することができる。
カメラ2は、携帯機器1から動画のデータ送信を要求する指示情報を受信すると、その指示情報に応じて、撮像処理に係る所定処理として、受信した区画番号で示されるフレーム位置から1区画分に相当するフレーム位置までの間の動画(フレームデータ群)を抽出して携帯機器1に送信する撮影画像の送信処理を実行するようにしたので、動く被写体を複数のカメラ2で撮影した場合にその被写体の動きが予め分からなくても携帯機器1からの指示に応じてその被写体を適正に撮影した撮影画像を送信することができる。
なお、上述した第2実施形態において携帯機器1は、全区間終了後の送信停止キーの操作に応じて、各適正カメラ2に対して動画のデータ送信を要求する指示情報を送信するようにしたが、1区間毎に適正カメラ2に対して動画のデータ送信を要求する指示情報を送信するようにしてもよい。
上述した第2実施形態においてカメラ2は、携帯機器1から受信した指示情報に応じて撮影画像の送信処理を実行するようにしたが、送信処理に限らず、撮影処理を実行したり、撮影画像の記録処理を実行したりするようにしてもよい。これによって1区間毎に適正カメラ2に対して撮影処理を指示したり、撮影画像の記録処理を指示したりすることができる。
また、上述した各実施形態においては、複数のカメラ2をマラソンコースの一部分(例えば、コーナ部分)に配置して、各カメラ2の撮影動作を同時に開始するようにしたが、複数のカメラ2をマラソンコースの全コースに配置するようにしてもよい。この場合、全コースに配置されている複数のカメラ2の撮影動作を一斉に開始するのではなく、マラソンランナが出現する予想時刻に合わせてカメラ2の撮影動作を順次開始させるようにしてもよい。このようにカメラ2毎に撮影開始に時間差がある場合には、動画編集処理時に、区間番号に相当する動画(フレームデータ群)を抽出する際に、その抽出開始位置を時間差に応じて変更すればよい。例えば、カメラIDが“C1”のカメラ2よりも“C2”のカメラ2の方がその撮影動作が5秒遅い場合には、各カメラ“C1”、“C2”の撮影動作が同時に開始されたものとするために、遅い方のカメラによって撮影された画像のフレーム位置に更に5秒に相当するフレーム数を加える補正を行えばよい。
上述した各実施形態においては、複数のカメラ2の設置位置をマラソンコースの幅方向の中心線から略一定の距離(例えば、約5メートル)となるように揃えるようにしたが、カメラ2毎にその設置距離が異なる場合に、無線信号の指向性を距離に応じて変化させるようにしてもよい。
上述の実施形態においては、携帯機器1が各カメラ2の受信強度を取得して比較することにより適正カメラを選択するようにしたが、適正カメラの選択を管理サーバ装置3側で行うようにしてもよい。この場合、各カメラ2は、携帯機器1から無線信号(カメラ探索信号)を受信した際に、その受信強度を検出してカメラIDと共に管理サーバ装置3に送信し、管理サーバ装置3では各カメラ1側の受信強度を比較して適正カメラを選択するようにすればよい。
その他、携帯機器1を帽子に装着する場合に限らず、正面にアンテナの方向を合わせた状態で胸のポケットに入れておく方法や、携帯機器1の方向を常に身体の正面に維持することが難しい場合には、身体に対する携帯機器1の取り付け向きを圧力センサなどにより検出し、携帯機器1に取り付けられた複数のアンテナのうち、身体の正面に対応するアンテナのみが有効になるように切り替えたり、アンテナを回転させたりする方法を採用してもよい。
上述した各実施形態においては、動く被写体として競技(マラソン大会)の参加者(マラソンランナ)を例示したが、動く被写体は、自動車、自転車、列車などであってもよい。
上述した各実施形態においては、無線信号の指向性を一定の場合を示したが、指向性の角度範囲を適宜変更可能としてもよい。
上述した各実施形態においては、携帯機器1とカメラ2との間でBluetooth(登録商標)規格の無線電波で通信を行うようにしたが、無線電波に限らず、指向性の強い赤外線などの光、音を使用して無線通信を行うようにしてもよい。
携帯機器1としては、スマートフォンなどの携帯電話機、電子ゲーム、音楽プレーヤなどに適用してもよく、また、カメラ2としては、デジタルビデオカメラに限らず、高速連写が可能なデジタルスチルカメラであってもよく、更に、カメラ機能付きパーソナルコンピュータ・PDA(個人向け携帯型情報通信機器)・タブレット端末装置のように、カメラ付きの携帯端末装置であってもよい。管理サーバ装置3は、複数のカメラ2のうち、マスタ機能を備えたカメラとしてもよい。
また、上述した第1実施形態、第2実施形態で説明した例に限らず、各種の機能や処理は、携帯機器1、カメラ2、管理サーバ装置3のいずれで行うようにしてもよい。例えば、無線通信のアンテナ自体に指向性を持たせるのは携帯機器1とカメラ2とのいずれであっても良いことを説明したが、携帯機器1と各カメラ2との無線通信における複数の電波強度の情報を集約(受信)して比較(カメラの選択)を行うのは、携帯機器1、カメラ2、管理サーバ装置3のいずれであってもよい。また、選択されるカメラ2で撮影された画像を対象として所定の処理を行うのも、携帯機器1、カメラ2、管理サーバ装置3のいずれであってもよい。また、カメラ2の選択とは、選択後に画像を撮影するカメラを選択することと、カメラによって既に撮影された画像を選択することの両方を含む。
また、上述した各実施形態において示した“装置”や“部”とは、機能別に複数の筐体に分離されていてもよく、単一の筐体に限らない。また、上述したフローチャートに記述した各ステップは、時系列的な処理に限らず、複数のステップを並列的に処理したり、別個独立して処理したりするようにしてもよい。
以上、この発明の実施形態について説明したが、この発明は、これに限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲を含むものである。
以下、本願出願の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
(付記)
(請求項1)
請求項1に記載の発明は、
被写体と共に移動可能な携帯機器と複数のカメラとを備える撮影システムにおいて、
前記複数のカメラの各々と前記携帯機器との間で指向性を有する無線通信を行う通信手段と、
前記通信手段による指向性を有する無線通信の通信状態に基づいて、所定の処理の対象となるカメラを選択する選択手段と、
を備えることを特徴とする。
(請求項2)
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の撮影システムにおいて、
前記選択手段は、前記携帯機器と各カメラとの位置関係に応じて変化する、前記指向性を有する無線通信の通信状態に基づいて、前記所定の処理の対象となるカメラを所定のタイミング毎に選択し、
前記選択手段により所定のタイミング毎に選択されるカメラで撮影された画像を対象として前記所定の処理を実行する処理手段を更に備える、
ことを特徴とする。
(請求項3)
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の撮影システムにおいて、
前記選択手段は、前記携帯機器と各カメラの位置関係、及び、前記携帯機器と各カメラとの距離関係に応じて変化する、前記指向性を有する無線通信の通信状態を比較し、この比較結果に基づいて、前記複数のカメラの中から前記所定の処理の対象となるカメラを所定のタイミング毎に選択する、
ことを特徴とする。
(請求項4)
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の撮影システムにおいて、
前記所定の処理は、動く被写体を連続的に撮影した動画を生成する処理であり、
前記処理手段は、前記選択手段により所定のタイミング毎に選択されるカメラで撮影された画像をそのカメラから取得して時系列に順次繋ぎ合わせることにより動画を生成する、
ことを特徴とする。
(請求項5)
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の撮影システムにおいて、
前記指向性を有する無線通信は、前記カメラが撮影方向に指向性を有して無線信号を送信する方法、又は、前記カメラが撮影方向に指向性を有して無線信号を受信する方法、のいずれかにより指向性通信を実現する、
ことを特徴とする。
(請求項6)
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の撮影システムにおいて、
前記指向性を有する無線通信は、前記携帯機器が被写体の特定方向に指向性を有して無線信号を送信する方法、又は、前記携帯機器が被写体の特定方向に指向性を有して無線信号を受信する方法、のいずれかにより指向性通信を実現する、
ことを特徴とする。
(請求項7)
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の撮影システムにおいて、
前記携帯機器は、被写体の特定方向に前記無線通信の指向性が向くように該被写体に装着されている、
ことを特徴とする。
(請求項8)
請求項8に記載の発明は、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の撮影システムにおいて、
前記選択手段は、前記指向性を有する無線信号の通信状態としての受信強度がより大きいカメラを、前記所定処理の対象として選択する、
ことを特徴とする。
(請求項9)
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の撮影システムにおいて、
前記選択手段は、前記携帯機器と各カメラとの位置関係、及び前記携帯機器と各カメラとの距離関係に応じて変化する受信強度がより大きいカメラを、被写体をより良い状態で撮影可能なカメラとして選択する、
ことを特徴とする。
(請求項10)
請求項10に記載の発明は、請求項8又は9に記載の撮影システムにおいて、
前記カメラは、前記携帯機器側から送信された無線信号を受信した際に、その受信強度を検出する検出手段を更に備え、
前記カメラは、前記検出手段によって検出された受信強度を自己のカメラ識別情報と共に送信し、
前記携帯機器は、前記選択手段を備え、前記カメラ側から送信された前記受信強度及びカメラ識別情報を受信した場合に、前記選択手段は、前記カメラ識別情報毎に前記受信強度を比較し、その比較結果に基づいて、被写体をより良い状態で撮影可能なカメラを選択する、
ことを特徴とする。
(請求項11)
請求項11に記載の発明は、請求項1乃至10のいずれか1項に記載の撮影システムにおいて、
前記カメラと前記携帯機器との間での前記通信状態をそのカメラ識別情報に対応付けて一時記憶する一時記憶手段を更に設け、
前記選択手段は、前記一時記憶手段の内容を参照して、被写体をより良い状態で撮影可能なカメラを選択する、
ことを特徴とする。
(請求項12)
請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の撮影システムにおいて、
前記一時記憶手段は、予め決められている区間毎に、前記通信状態と前記カメラ識別情報とを対応付けて一時記憶し、
前記選択手段は、前記区画毎に、被写体をより良い状態で撮影可能なカメラを選択する、
ことを特徴とする。
(請求項13)
請求項13に記載の発明は、請求項1乃至12のいずれか1項に記載の撮影システムにおいて、
前記複数のカメラ及び前記携帯機器に通信接続された画像管理装置を更に備え、
前記画像管理装置は、
前記複数のカメラによって撮影された画像を受信して記憶する画像記憶手段を更に備え、前記選択手段によって選択されたカメラによって撮影された画像を前記画像記憶手段の中から検索して前記携帯機器に送信する、
ことを特徴とする。
(請求項14)
請求項14に記載の発明は、
被写体と共に移動可能な携帯機器であって、
複数のカメラの各々との間で指向性を有する無線通信を行う通信手段と、
前記通信手段による指向性を有する無線通信の通信状態に基づいて、任意の位置にいる被写体をより良い状態で撮影可能なカメラを選択する選択手段と、
を備えることを特徴とする。
(請求項15)
請求項15に記載の発明は、請求項14に記載の携帯機器において、
当該携帯機器を前記被写体に対して一定の向きに装着する装着手段を備え、
前記通信手段は、前記被写体に装着された当該携帯機器の装着方向に指向性を有して無線信号を送信する方法、又は前記装着方向に指向性を有して無線信号を受信する方法のいずれかにより指向性通信を実現する、
ことを特徴とする。
(請求項16)
請求項16に記載の発明は、請求項15に記載の携帯機器において、
前記選択手段は、前記装着方向に対する各カメラの位置する方向応じて変化する、前記指向性を有する無線通信の通信状態に基づいて、任意の位置にいる被写体を前記装着方向から撮影しているカメラを選択する、
ことを特徴とする。
(請求項17)
請求項17に記載の発明は、請求項14乃至16のいずれか1項に記載の携帯機器において、
前記選択手段によって被写体をより良い状態で撮影可能なカメラが選択された場合に、そのカメラで撮影された画像を取得する取得手段と、
前記取得手段によって取得された画像を対象として所定の処理を実行する処理手段と、
を更に備える、
ことを特徴とする。
(請求項18)
請求項18に記載の発明は、請求項17に記載の携帯機器において、
前記所定の処理は、動く被写体を連続的に撮影した動画を生成する処理であり、
前記処理手段は、前記取得手段によって取得された画像を時系列に順次繋ぎ合わせることにより動画を生成する、
ことを特徴とする。
(請求項19)
請求項19に記載の発明は、請求項14乃至18のいずれか1項に記載の携帯機器において、
前記通信手段は、前記携帯機器が送信した無線信号を受信したカメラに、その受信状態を特定させ、当該カメラから送信される前記受信状態を示す情報を受信し、
前記選択手段は、前記受信状態を示す情報に基づいて、任意の位置にいる被写体をより良い状態で撮影可能なカメラを選択する、
ことを特徴とする。
(請求項20)
請求項20に記載の発明は、
撮像手段と、
前記撮像手段の撮影方向に対して指向性を有する無線通信を行う通信手段と、
携帯機器から受信した無線信号の受信状態を特定し、この特定した受信状態を示す情報を前記携帯機器に送信する送信手段と、
前記受信状態を示す情報の送信に応じて前記携帯機器から送信される指示情報を受信する受信手段と、
前記受信手段により受信した指示情報に応じて、前記撮像手段による撮像処理に係る所定処理を実行する実行手段と、
ことを特徴とする撮像装置。
(請求項21)
請求項21に記載の発明は、請求項20に記載の撮像装置において、
前記実行手段は、前記受信した指示情報に応じて撮影処理、撮影画像の記録処理、撮影画像の送信処理、のいずれかを実行する、
ことを特徴とする。
(請求項22)
請求項22に記載の発明は、
携帯機器と共に移動する被写体の撮影に係るカメラを選択するカメラ選択方法であって、
前記携帯機器と複数のカメラの各々との間で行われる指向性を有する無線通信における複数の通信状態を取得する処理と、
前記取得した複数の通信状態に基づいて、所定処理の対象となるカメラを選択する処理と、
を含むことを特徴とする。
(請求項23)
請求項23に記載の発明は、
コンピュータに対して、
携帯機器と複数のカメラの各々との間で行われる指向性を有する無線通信における複数の通信状態を取得する機能と、
前記取得した複数の通信状態に基づいて、所定処理の対象となるカメラを選択する機能と、
を実現させるためのプログラムである。
1 携帯機器
1a 送受信アンテナ
2 カメラ
2a 送受信アンテナ
3 管理サーバ装置
4 通信網
11、21、31 制御部
13、23、33 記憶部
13a プログラムメモリ
13b ワークメモリ
14 操作部
15、27 無線LAN通信部
16 表示部
17、28 短距離通信部
26 撮像部
A1〜A4 適正受信エリア
P1〜P4 カメラ設置位置
R1〜R4 被写***置(携帯機器の位置)
C1〜C4 カメラID

Claims (23)

  1. 被写体と共に移動可能な携帯機器と複数のカメラとを備える撮影システムにおいて、
    前記複数のカメラの各々と前記携帯機器との間で指向性を有する無線通信を行う通信手段と、
    前記通信手段による指向性を有する無線通信の通信状態に基づいて、所定の処理の対象となるカメラを選択する選択手段と、
    を備えることを特徴とする撮影システム。
  2. 前記選択手段は、前記携帯機器と各カメラとの位置関係に応じて変化する、前記指向性を有する無線通信の通信状態に基づいて、前記所定の処理の対象となるカメラを所定のタイミング毎に選択し、
    前記選択手段により所定のタイミング毎に選択されるカメラで撮影された画像を対象として前記所定の処理を実行する処理手段を更に備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮影システム。
  3. 前記選択手段は、前記携帯機器と各カメラの位置関係、及び、前記携帯機器と各カメラとの距離関係に応じて変化する、前記指向性を有する無線通信の通信状態を比較し、この比較結果に基づいて、前記複数のカメラの中から前記所定の処理の対象となるカメラを所定のタイミング毎に選択する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の撮影システム。
  4. 前記所定の処理は、動く被写体を連続的に撮影した動画を生成する処理であり、
    前記処理手段は、前記選択手段により所定のタイミング毎に選択されるカメラで撮影された画像をそのカメラから取得して時系列に順次繋ぎ合わせることにより動画を生成する、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の撮影システム。
  5. 前記指向性を有する無線通信は、前記カメラが撮影方向に指向性を有して無線信号を送信する方法、又は、前記カメラが撮影方向に指向性を有して無線信号を受信する方法、のいずれかにより指向性通信を実現する、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の撮影システム。
  6. 前記指向性を有する無線通信は、前記携帯機器が被写体の特定方向に指向性を有して無線信号を送信する方法、又は、前記携帯機器が被写体の特定方向に指向性を有して無線信号を受信する方法、のいずれかにより指向性通信を実現する、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の撮影システム。
  7. 前記携帯機器は、被写体の特定方向に前記無線通信の指向性が向くように該被写体に装着されている、
    ことを特徴とする請求項6に記載の撮影システム。
  8. 前記選択手段は、前記指向性を有する無線信号の通信状態としての受信強度がより大きいカメラを、前記所定処理の対象として選択する、
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の撮影システム。
  9. 前記選択手段は、前記携帯機器と各カメラとの位置関係、及び前記携帯機器と各カメラとの距離関係に応じて変化する受信強度がより大きいカメラを、被写体をより良い状態で撮影可能なカメラとして選択する、
    ことを特徴とする請求項8に記載の撮影システム。
  10. 前記カメラは、前記携帯機器側から送信された無線信号を受信した際に、その受信強度を検出する検出手段を更に備え、
    前記カメラは、前記検出手段によって検出された受信強度を自己のカメラ識別情報と共に送信し、
    前記携帯機器は、前記選択手段を備え、前記カメラ側から送信された前記受信強度及びカメラ識別情報を受信した場合に、前記選択手段は、前記カメラ識別情報毎に前記受信強度を比較し、その比較結果に基づいて、被写体をより良い状態で撮影可能なカメラを選択する、
    ことを特徴とする請求項8又は9に記載の撮影システム。
  11. 前記カメラと前記携帯機器との間での前記通信状態をそのカメラ識別情報に対応付けて一時記憶する一時記憶手段を更に設け、
    前記選択手段は、前記一時記憶手段の内容を参照して、被写体をより良い状態で撮影可能なカメラを選択する、
    ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の撮影システム。
  12. 前記一時記憶手段は、予め決められている区間毎に、前記通信状態と前記カメラ識別情報とを対応付けて一時記憶し、
    前記選択手段は、前記区画毎に、被写体をより良い状態で撮影可能なカメラを選択する、
    ことを特徴とする請求項11に記載の撮影システム。
  13. 前記複数のカメラ及び前記携帯機器に通信接続された画像管理装置を更に備え、
    前記画像管理装置は、
    前記複数のカメラによって撮影された画像を受信して記憶する画像記憶手段を更に備え、前記選択手段によって選択されたカメラによって撮影された画像を前記画像記憶手段の中から検索して前記携帯機器に送信する、
    ことを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の撮影システム。
  14. 被写体と共に移動可能な携帯機器であって、
    複数のカメラの各々との間で指向性を有する無線通信を行う通信手段と、
    前記通信手段による指向性を有する無線通信の通信状態に基づいて、任意の位置にいる被写体をより良い状態で撮影可能なカメラを選択する選択手段と、
    を備えることを特徴とする携帯機器。
  15. 当該携帯機器を前記被写体に対して一定の向きに装着する装着手段を備え、
    前記通信手段は、前記被写体に装着された当該携帯機器の装着方向に指向性を有して無線信号を送信する方法、又は前記装着方向に指向性を有して無線信号を受信する方法のいずれかにより指向性通信を実現する、
    ことを特徴とする請求項14に記載の携帯機器。
  16. 前記選択手段は、前記装着方向に対する各カメラの位置する方向応じて変化する、前記指向性を有する無線通信の通信状態に基づいて、任意の位置にいる被写体を前記装着方向から撮影しているカメラを選択する、
    ことを特徴とする請求項15に記載の携帯機器。
  17. 前記選択手段によって被写体をより良い状態で撮影可能なカメラが選択された場合に、そのカメラで撮影された画像を取得する取得手段と、
    前記取得手段によって取得された画像を対象として所定の処理を実行する処理手段と、
    を更に備える、
    ことを特徴とする請求項14乃至16のいずれか1項に記載の携帯機器。
  18. 前記所定の処理は、動く被写体を連続的に撮影した動画を生成する処理であり、
    前記処理手段は、前記取得手段によって取得された画像を時系列に順次繋ぎ合わせることにより動画を生成する、
    ことを特徴とする請求項17に記載の携帯機器。
  19. 前記通信手段は、前記携帯機器が送信した無線信号を受信したカメラに、その受信状態を特定させ、当該カメラから送信される前記受信状態を示す情報を受信し、
    前記選択手段は、前記受信状態を示す情報に基づいて、任意の位置にいる被写体をより良い状態で撮影可能なカメラを選択する、
    ことを特徴とする請求項14乃至18のいずれか1項に記載の携帯機器。
  20. 撮像手段と、
    前記撮像手段の撮影方向に対して指向性を有する無線通信を行う通信手段と、
    携帯機器から受信した無線信号の受信状態を特定し、この特定した受信状態を示す情報を前記携帯機器に送信する送信手段と、
    前記受信状態を示す情報の送信に応じて前記携帯機器から送信される指示情報を受信する受信手段と、
    前記受信手段により受信した指示情報に応じて、前記撮像手段による撮像処理に係る所定処理を実行する実行手段と、
    ことを特徴とする撮像装置。
  21. 前記実行手段は、前記受信した指示情報に応じて撮影処理、撮影画像の記録処理、撮影画像の送信処理、のいずれかを実行する、
    ことを特徴とする請求項20に記載の撮像装置。
  22. 携帯機器と共に移動する被写体の撮影に係るカメラを選択するカメラ選択方法であって、
    前記携帯機器と複数のカメラの各々との間で行われる指向性を有する無線通信における複数の通信状態を取得する処理と、
    前記取得した複数の通信状態に基づいて、所定処理の対象となるカメラを選択する処理と、
    を含むことを特徴とするカメラ選択方法。
  23. コンピュータに対して、
    携帯機器と複数のカメラの各々との間で行われる指向性を有する無線通信における複数の通信状態を取得する機能と、
    前記取得した複数の通信状態に基づいて、所定処理の対象となるカメラを選択する機能と、
    を実現させるためのプログラム。
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JP7505219B2 (ja) 2020-03-24 2024-06-25 大日本印刷株式会社 動画作成システム、動画作成装置、およびプログラム

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