JP2017020604A - 油圧アクチュエータ制御回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】油圧アクチュエータに対する油給排制御を行うにあたり、供給流量制御と排出流量制御とを個別に精度よく行えるようにしたものでありながら、部品点数を削減してコストダウンを図る。
【解決手段】油圧ポンプ1,2から油圧アクチュエータ6〜10への供給流量を制御する流量制御弁25〜32と、該流量制御弁25〜32の下流側に配され、油圧アクチュエータ6〜10に対する作動油の給排方向を切換えるとともに油圧アクチュエータ6〜10からの排出流量を制御する方向切換弁33〜37と、油圧ポンプ1、2から油タンク3に流れるバイパス流量を制御するバイパス弁47,48を設けるとともに、前記流量制御弁25〜32、方向切換弁33〜37およびバイパス弁47,48の作動を制御するコントローラを設けた。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば油圧ショベル等の建設機械に設けられる油圧アクチュエータに対する油給排制御を行うための油圧アクチュエータ制御回路の技術分野に関するものである。
一般に、例えば油圧ショベル等の建設機械には種々の油圧アクチュエータが設けられるが、このような油圧アクチュエータに対する油給排制御を行うための制御回路として、従来から、一本のスプール弁で、油圧アクチュエータに対する作動油の給排方向を切換える方向切換制御と、油圧ポンプから油圧アクチュエータへの供給流量を制御する供給流量制御と、油圧アクチュエータから油タンクへの排出流量を制御する排出流量制御とを同時に行うように構成したものが広く知られている。しかるに、このように供給流量制御と排出流量制御とを一本のスプール弁で行う場合、該スプール弁の移動位置に対する供給側の開口面積と排出側のの開口面積との関係が一意的に決まってしまうため、例えば、一つの油圧アクチュエータを単独で駆動させる単独作業や複数の油圧アクチュエータを同時に駆動させる複合作業、あるいは軽作業や重作業等の種々の作業内容に応じて供給流量と排出流量との関係を変更させることができず、操作性に劣るという問題がある。
そこで、従来、油圧アクチュエータに対する油給排制御を、油圧ポンプから油圧シリンダのヘッド側油室、ロッド側油室への供給流量をそれぞれ制御するヘッド側、ロッド側供給弁(ヘッドエンド、ロッドエンド供給弁)と、ヘッド側油室、ロッド側油室から油タンクへの排出流量をそれぞれ制御するヘッド側、ロッド側排出弁(ヘッドエンド、ロッドエンドドレン弁)との4つのメータリングバルブを用いて形成したブリッジ回路により行うようにした技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。このものにおいて、前記4つのメータリングバルブはコントローラからの指令に基づいて個別に作動するようになっており、而して、作業内容等に応じて供給流量と排出流量との関係を容易に変更することができる。
一方、前述した方向切換制御と供給流量制御と排出流量制御とを同時に行う方向切換弁(スプール弁)の上流側に可変抵抗機能を有する補助弁を配し、該補助弁により単独作業や複合作業等の作業内容等に応じて方向切換弁に対する圧油供給を補助的に制御するようにした技術も知られている。(例えば、特許文献2参照)。
特許第5214450号公報 特開平9−79212号公報
しかしながら、前記特許文献1のように、油圧アクチュエータに対する油給排制御を4つのメータリングバルブで行うように構成したものは、4つのメータリングバルブをそれぞれ構成する4つのスプール(或いはポペット)に加え、各スプールを移動させるための4つのアクチュエータ(特許文献1においてはソレノイド)が必要であって、回路が複雑で構成部品が多く、コスト高になるという問題がある。
一方、特許文献2のものは、補助弁によって複合作業時における各油圧アクチュエータへの圧油配分や優先度合いを制御することはできるものの、一つの方向切換弁で油圧アクチュエータに対する供給流量制御と排出流量制御とを同時に行うことは従来通りであるため、作業内容に応じて供給流量と排出流量との関係を変更させることができないという問題は依然として解消されず、ここに本発明の解決すべき課題がある。
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、油圧アクチュエータに対する油給排制御を行うための油圧アクチュエータ制御回路であって、該油圧アクチュエータ制御回路は、油圧ポンプと、該油圧ポンプから油圧アクチュエータへの供給流量を制御する流量制御弁と、該流量制御弁の下流側に配され、油圧アクチュエータに対する作動油の給排方向を切換えるとともに油圧アクチュエータからの排出流量を制御する方向切換弁と、油圧ポンプから油タンクに流れるバイパス流量を制御するバイパス弁と、前記流量制御弁、方向切換弁およびバイパス弁の作動を制御する制御手段とを備えて構成されることを特徴とする油圧アクチュエータ制御回路である。
請求項2の発明は、請求項1において、流量制御弁は電磁比例式のポペット弁であることを特徴とする油圧アクチュエータ制御回路である。
請求項3の発明は、請求項1または2において、方向切換弁はスプール弁であり、該スプール弁に形成されたノッチにより油圧アクチュエータからの排出流量を制御することを特徴とする油圧アクチュエータ制御回路である。
請求項4の発明は、請求項1乃至3の何れか一項において、制御手段は、油圧アクチュエータを駆動させるべく操作される操作具の操作量に基づいて油圧アクチュエータへの供給流量を演算するとともに、該演算された供給流量と、ポンプ圧と油圧アクチュエータの負荷圧との差圧に基づいて流量制御弁を制御することを特徴とする油圧アクチュエータ制御回路である。
請求項5の発明は、請求項1乃至4の何れか一項において、制御手段は、油圧アクチュエータを駆動させるべく操作される操作具の操作量に基づいて油圧アクチュエータからの排出流量を演算するとともに、該演算された排出流量と油圧アクチュエータの負荷圧とに基づいて方向切換弁を制御することを特徴とする油圧アクチュエータ制御回路である。
請求項6の発明は、請求項1乃至5の何れか一項において、油圧アクチュエータ制御回路は、第一、第二の油圧ポンプと、これら第一、第二の両方の油圧ポンプから圧油供給される大流量油圧アクチュエータを備えるとともに、該大流量油圧アクチュエータ用の流量制御弁は、第一、第二の各油圧ポンプからの供給流量をそれぞれ制御する第一、第二流量制御弁から構成され、これら第一、第二流量制御弁からの供給流量を合流して方向切換弁に流す構成であることを特徴とする油圧アクチュエータ制御回路である。
請求項7の発明は、請求項1乃至6の何れか一項において、油圧アクチュエータ制御回路は、油圧ショベルに設けられるブームシリンダ、スティックシリンダ、バケットシリンダ、旋回モータの各油圧アクチュエータに対する油給排制御を行うための油圧アクチュエータ制御回路であって、該油圧アクチュエータ制御回路は、第一、第二油圧ポンプと、第一、第二の何れか一方の油圧ポンプからバケットシリンダ、旋回モータへの供給流量をそれぞれ制御するバケット用、旋回用の各流量制御弁と、第一油圧ポンプからブームシリンダ、スティックシリンダへの供給流量をそれぞれ制御する第一ブーム用、第一スティック用の各流量制御弁と、第二油圧ポンプからブームシリンダ、スティックシリンダへの供給流量をそれぞれ制御する第二ブーム用、第二スティック用の各流量制御弁と、前記バケット用、旋回用の各流量制御弁の下流側にそれぞれ配され、バケットシリンダ、旋回モータに対する作動油の給排方向を切換えるとともにバケットシリンダ、旋回モータからの排出流量をそれぞれ制御するバケット用、旋回用の各方向切換弁と、第一および第二ブーム用流量制御弁の下流側に配され、ブームシリンダに対する作動油の給排方向を切換えるとともにブームシリンダからの排出流量を制御するブーム用方向切換弁と、第一および第二スティック用流量制御弁の下流側に配され、スティックシリンダに対する作動油の給排方向を切換えるとともにスティックシリンダからの排出流量を制御するスティック用方向切換弁と、第一油圧ポンプから油タンクに流れるバイパス流量を制御する第一バイパス弁と、第二油圧ポンプから油タンクに流れるバイパス流量を制御する第二バイパス弁とを備えることを特徴とする油圧アクチュエータ制御回路である。
請求項1の発明とすることにより、供給流量と排出流量とを個別の弁で制御することができて、作業効率や操作性の向上を図れるとともに、回路構成の簡単化、部品点数の削減を達成できてコストダウンに寄与できる。
請求項2の発明とすることにより、流量制御弁の弁構造を複雑にすることなく、流量制御機能に加えて、油圧アクチュエータから油圧ポンプ側への逆流防止機能を付与することができる。
請求項3の発明とすることにより、方向切換弁を低コストで作製できる。
請求項4の発明とすることにより、精度の高い供給流量制御を行うことができる。
請求項5の発明とすることにより、精度の高い排出流量制御を行うことができる。
請求項6の発明とすることにより、大流量油圧アクチュエータの油給排制御を行うにあたり、供給流量制御については第一、第二の油圧ポンプからの供給流量をそれぞれ個別に制御できる一方、方向切換制御と排出流量制御については、一つの油圧アクチュエータに対して一つの方向切換弁で行うことができて、部品の削減に寄与できる。
請求項7の発明とすることにより、油圧ショベルによる各種作業を効率よく行えるとともに、操作性の向上、エネルギー効率の向上に貢献できる。
油圧ショベルの油圧回路図である。 コントローラの制御を示すブロック図である。 ブーム用制御部の制御を示すブロック図である。 スティック用制御部の制御を示すブロック図である。 バケット用制御部の制御を示すブロック図である。 旋回用制御部の制御を示すブロック図である。 アタッチメント用制御部の制御を示すブロック図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。図1は、本発明の油圧アクチュエータ制御回路が実施された油圧ショベルの油圧回路図であって、該図1において、1、2は可変容量型の第一、第二油圧ポンプ、3は油タンク、4は左走行モータ、5は右走行モータ、6はブームシリンダ、7はスティックシリンダ、8はバケットシリンダ、9は旋回モータ、10はアタッチメント用油圧アクチュエータ(油圧モータ或いは油圧シリンダ)である。
尚、前記ブームシリンダ6、スティックシリンダ7、バケットシリンダ8、旋回モータ9、アタッチメント用油圧アクチュエータ10は本発明の油圧アクチュエータに相当し、以下の説明において、これらブームシリンダ6、スティックシリンダ7、バケットシリンダ8、旋回モータ9、アタッチメント用油圧アクチュエータ10を単に油圧アクチュエータと称する場合もある。また、左走行モータ4、右走行モータ5に対する油給排制御には本発明は実施されておらず、これら左走行モータ4、右走行モータ5は本発明の油圧アクチュエータに相当しない。
前記第一油圧ポンプ1は、後述する第一位置Xの走行直進弁11を介して第一ポンプライン12に接続されるとともに、左走行用コントロールバルブ13に接続されている。一方、第二油圧ポンプ2は、第二ポンプライン14に接続されるとともに、第一位置Xの走行直進弁11を介して右走行用コントロールバルブ15に接続されている。
前記走行直進弁11は、後述するコントローラ16から出力される制御信号に基づいて第一位置Xと第二位置Yとに切換る2位置切換弁であって、該走行直進弁11が第一位置Xに位置している状態では、第一油圧ポンプ1の吐出油は第一ポンプライン12および左走行用コントロールバルブ13に供給され、第二油圧ポンプ2の吐出油は第二ポンプライン14および右走行用コントロールバルブ15に供給されるようになっており、また、走行直進弁11が第二位置Yに位置している状態では、第一油圧ポンプ1の吐出油は左右両方の走行用コントロールバルブ13、15に供給され、第二油圧ポンプ2の吐出油は第一、第二両方のポンプライン12、14に供給されるようになっている。そして、コントローラ16は、左右の走行用操作具(図示せず)のみが操作されている場合、或いは走行用操作具以外の他の油圧アクチュエータ用操作具(ブーム用、スティック用、バケット用、旋回用、アタッチメント用の操作具、何れも図示せず)のみが操作されている場合には、走行直進弁11を第一位置Xに位置するように制御する。一方、直進走行を行うべく左右両方の走行用操作具が操作され、同時に他の油圧アクチュエータ用操作具が操作された場合には、制御信号を出力して走行直進弁11を第二位置Yに切換える。これにより、左右の走行用操作具がのみが操作されている場合には、第一位置Xに位置している走行直進弁11によって、第一、第二油圧ポンプ1、2の吐出油が左右の走行用コントロールバルブ13、15を介して左右の走行モータ4、5にそれぞれ供給されることになって、両走行モータ4、5への供給流量を同等にすることができる一方、左右両方の走行用操作具と同時に他の油圧アクチュエータ用操作具が操作された場合には、第一油圧ポンプ1の吐出流量を左右の走行モータ4、5のみで分配して両走行モータ4、5への供給流量を同等にすることができるようになっている。尚、以下の説明では、走行直進弁11が第一位置Xに位置しているとき、つまり、第一油圧ポンプ1の吐出油が第一ポンプライン12および左走行用コントロールバルブ13に供給され、第二油圧ポンプ2の吐出油が第二ポンプライン14および右走行用コントロールバルブ15に供給される場合について説明する。
また、前記左右の走行用コントロールバルブ13、15は、左右の走行モータ4、5に対する油給排制御をそれぞれ行うパイロット操作式の3位置切換弁であって、コントローラ16から出力される制御信号に基づいてパイロット圧を出力する電磁比例弁(図示せず)に接続された前進側、後進側のパイロットポート13a、13b、15a、15bを備えている。そして、該左右の走行用コントロールバルブ13、15は、前進側、後進側の両パイロットポート13a、13b、15a、15bにパイロット圧が入力されていない状態では、左右の走行モータ4、5に対する給排制御を行わない中立位置Nに位置しているが、前進側パイロットポート13a、15aにパイロット圧が入力されることにより、左走行モータ4、右走行モータ5を前進駆動させるべく第一油圧ポンプ1、第二油圧ポンプ2の吐出油を左走行モータ4、右走行モータ5の一方のポート4a、5aに供給するとともに、他方のポート4b、5bからの排出油を油タンク3に流す前進側作動位置Xに位置し、また、後進側パイロットポート13b、15baにパイロット圧が入力されることにより、左走行モータ4、右走行モータ5を後進駆動させるべく第一油圧ポンプ1、第二油圧ポンプ2の吐出油を左走行モータ4、右走行モータ5の他方のポート4b、5bに供給するとともに、一方のポート4a、5aからの排出油を油タンク3に流す後進側作動位置Yに位置するように構成されているが、前進側作動位置Xまたは後進側作動位置Yに位置しているときの左走行モータ4、右走行モータ5への供給流量は、電磁比例弁から前進側または後進側パイロットポート13a、13b、15a、15bに出力されるパイロット圧の増減に対応して増減するようになっている。そして、コントローラ16は、左右の走行用操作具が操作された場合に、該走行用操作具の操作量に対応して増減するパイロット圧を出力するように電磁比例弁を制御するようになっており、これにより走行用操作具の操作量に対応した速度で左右の走行モータ4、5を駆動させることができるようになっている。
尚、前記左右の走行用コントロールバルブ13、15は、本発明の流量制御弁および方向切換弁に相当しない。因みに、左右の走行モータ4、5を単独或いは他の油圧アクチュエータと複合駆動させる場合の操作性は、前述した走行直進弁11によって確保されるようになっている。
一方、前記第一ポンプライン12からは、第一ブーム用供給油路17、第一スティック用供給油路18、バケット用供給油路19、第一アタッチメント用供給油路20が分岐形成されており、また、第二ポンプライン14からは、第二ブーム用供給油路21、第二スティック用供給油路22、旋回用供給油路23,第二アタッチメント用供給油路24が分岐形成されている。そして、これら各供給油路17〜24には、それぞれ第一ブーム用流量制御弁25、第一スティック用流量制御弁26、バケット用流量制御弁27、第一アタッチメント用流量制御弁28、第二ブーム用流量制御弁29、第二スティック用流量制御弁30、旋回用流量制御弁31,第二アタッチメント用流量制御弁32が配設されている。尚、これら第一ブーム、第一スティック用、バケット用、第一アタッチメント用、第二ブーム用、第二スティック用、旋回用、第二アタッチメント用の各流量制御弁25〜32は、本発明の流量制御弁に相当する。また、第一ブーム、第一スティック用、第一アタッチメント用の各流量制御弁25,26、28は、本発明の第一流量制御弁に相当し、第二ブーム用、第二スティック用、第二アタッチメント用の各流量制御弁29、30、32は、本発明の第二流量制御弁に相当する。
前記第一ブーム用、第一スティック用、バケット用、第一アタッチメント用、第二ブーム用、第二スティック用、旋回用,第二アタッチメント用の各流量制御弁25〜32は、コントローラ16から出力される制御信号に基づいて対応する油圧アクチュエータ6〜10への供給流量を制御する電磁比例式のポペット弁であって、第一ブーム用流量制御弁25は、第一油圧ポンプ1からブームシリンダ6への供給流量を制御して後述するブーム用方向切換弁33に流す。また、第一スティック用流量制御弁26は、第一油圧ポンプ1からスティックシリンダ7への供給流量を制御してスティック用方向切換弁34に流す。また、バケット用流量制御弁27は、第一油圧ポンプ1からバケットシリンダ8への供給流量を制御してバケット用方向切換弁35に流す。また、第一アタッチメント用流量制御弁28は、第一油圧ポンプ1からアタッチメント用油圧アクチュエータ10への供給流量を制御してアタッチメント用方向切換弁37に流す。また、第二ブーム用流量制御弁29は、第二油圧ポンプ2からブームシリンダ6への供給流量を制御してブーム用方向切換弁33に流す。また、第二スティック用流量制御弁30は、第二油圧ポンプ2からスティックシリンダ7への供給流量を制御してスティック用方向切換弁34に流す。また、旋回用流量制御弁31は、第二油圧ポンプ2から旋回モータ9への供給流量を制御して旋回用方向切換弁36に流す。また、第二アタッチメント用流量制御弁32は、第二油圧ポンプ2からアタッチメント用油圧アクチュエータ10への供給流量を制御してアタッチメント用方向切換弁37に流す。さらに、これら各流量制御弁25〜32は逆流防止機能を有していて、対応する油圧アクチュエータ6〜10から第一、第二ポンプライン12、14への逆流が防止されるようになっている。
また、前記ブーム用方向切換弁33は、第一ブーム用流量制御弁25および第二ブーム用流量制御弁29の下流側に配されており、これら第一、第二ブーム用流量制御弁25、29からの流量が合流されて供給される。また、スティック用方向切換弁34は、第一スティック用流量制御弁26および第二スティック用流量制御弁30の下流側に配されており、これら第一、第二スティック用流量制御弁26、30からの流量が合流されて供給される。また、バケット用方向切換弁35はバケット用流量制御弁27の下流側に配されており、該バケット用流量制御弁27からの流量が供給される。また、旋回用方向切換弁36は旋回用流量制御弁31の下流側に配されており、該旋回用流量制御弁31からの流量が供給される。また、アタッチメント用方向切換弁37は、第一アタッチメント用流量制御弁28および第二アタッチメント用流量制御弁32の下流側に配されており、これら第一、第二アタッチメント用流量制御弁28、32からの流量が合流されて供給される。
そして、前記ブーム用、スティック用、バケット用、旋回用、アタッチメント用の方向切換弁33〜37は、後述するように、第一ブーム用、第一スティック用、バケット用、第一アタッチメント用、第二ブーム用、第二スティック用、旋回用,第二アタッチメント用の各流量制御弁25〜32から供給された流量をそのままブームシリンダ6、スティックシリンダ7、バケットシリンダ8、旋回モータ9、アタッチメント用油圧アクチュエータ10に流すように構成されており、而して、ブームシリンダ6には、第一、第二油圧ポンプ1、2の吐出油が第一、第二ブーム用流量制御弁25、29により流量制御されてからブーム用方向切換弁33を経由して供給され、また、スティックシリンダ7には、第一、第二油圧ポンプ1、2の吐出油が第一、第二スティック用流量制御弁26、30により流量制御されてからスティック用方向切換弁34を経由して供給され、また、バケットシリンダ8には、第一油圧ポンプ1の吐出油がバケット用流量制御弁27により流量制御されてからバケット用方向切換弁35を経由して供給され、また、旋回モータ9には、第二油圧ポンプ2の吐出油が旋回用流量制御弁31により流量制御されてから旋回用方向切換弁36を経由して供給され、また、アタッチメント用油圧アクチュエータ10には、第一、第二油圧ポンプ1、2の吐出油が第一、第二アタッチメント用流量制御弁28、32により流量制御されてからアタッチメント用方向切換弁37を経由して供給されるようになっている。尚、前記ブームシリンダ6、スティックシリンダ7、アタッチメント用油圧アクチュエータ10は、第一、第二の両方の油圧ポンプ1、2から圧油供給される油圧アクチュエータであって、本発明の大流量油圧アクチュエータに相当する。また、前記ブーム用、スティック用、バケット用、旋回用、アタッチメント用の各方向切換弁33〜37は、本発明の方向切換弁に相当する。
さらに、前記ブーム用、スティック用、バケット用、旋回用、アタッチメント用の方向切換弁33〜37の詳細について説明すると、これらブーム用、スティック用、バケット用、旋回用、アタッチメント用の方向切換弁33〜37は、前記コントローラ16から出力される制御信号に基づいてパイロット圧を出力する電磁比例弁40a、40b〜44a、44b(図1には図示せず)によりパイロット操作されるスプール弁であって、後述するように、対応する油圧アクチュエータ6〜10(ブームシリンダ6、スティックシリンダ7、バケットシリンダ8、旋回モータ9、アタッチメント用アクチュエータ10)に対する作動油の給排方向を切換えるとともに、該油圧アクチュエータ6〜10からの排出流量を制御するように構成されている。
まず、ブーム用方向切換弁33について説明すると、該ブーム用方向切換弁33は、ブーム用伸長側電磁比例弁40a、ブーム用縮小側電磁比例弁40bに接続されるパイロットポート33a、33bを備えている。そして、コントローラ16からブーム用伸長側電磁比例弁40a、ブーム用縮小側電磁比例弁40bにパイロット圧出力の制御信号が出力されていない状態では、前記第一、第二ブーム用流量制御弁25、29から供給される油をブームシリンダ6のヘッド側油室6aおよびロッド側油室6bに供給せず、且つヘッド側油室6aおよびロッド側油室6bからの排出油を油タンク3に流さない中立位置Nに位置しているが、コントローラ16からブーム用伸長側電磁比例弁40aにパイロット圧出力の制御信号が出力されることにより、第一、第二ブーム用流量制御弁25、29から供給されるポンプ流量をヘッド側油室6aに供給し、且つ、ロッド側油室6bからの排出油を油タンク3に流す伸長側作動位置Xに切換わり、また、ブーム用縮小側電磁比例弁40bにパイロット圧出力の制御信号が出力されることにより、第一、第二ブーム用流量制御弁25、29から供給されるポンプ流量をロッド側油室6bに供給し、且つ、ヘッド側油室6aからの排出油の一部をロッド側油室6bに供給し、その余剰分を油タンク3に流す縮小側作動位置Yに切換わるように構成されている。そして、伸長側、縮小側作動位置X、Yのブーム用方向切換弁33の開口量は、第一、第二ブーム用流量制御弁25、29からブームシリンダ6のヘッド側油室6a、ロッド側油室6bにポンプ流量を供給する供給側弁路の開口面積については、前記第一、第二ブーム用流量制御弁25、29の開口面積に対して十分に大きく設定されていて、第一、第二ブーム用流量制御弁25、29で制御された供給流量がそのままヘッド側油室6a、ロッド側油室6bに供給されるようになっている。一方、ブームシリンダ6のヘッド側油室6a、ロッド側油室6bからの油を排出する排出側弁路(ブーム用方向切換弁33に形成されたノッチ)の開口面積は、コントローラ16からブーム用伸長側電磁比例弁40a、ブーム用縮小側電磁比例弁40bに出力される指令値に基づいて増減制御され、該ブーム用方向切換弁33の排出側弁路の開口面積の増減制御によって、ヘッド側油室6a、ロッド側油室6bから油タンク3への排出流量が増減制御されるようになっている。これにより、ブーム用方向切換弁33は、ブームシリンダ6に対する作動油の給排方向を切換えるとともに、ブームシリンダ6からの排出流量の制御を行うが、第一、第二油圧ポンプ1、2からブームシリンダ6への供給流量の制御は行わない構成になっている。
また、スティック用方向切換弁34、バケット用方向切換弁35、旋回用方向切換弁36、アタッチメント用方向切換弁37は、前記ブーム用方向切換弁33と同様のものであるため簡単に説明すると、スティック用方向切換弁34は、スティック用伸長側電磁比例弁41a、スティック用縮小側電磁比例弁41bにより、バケット用方向切換弁35はバケット用伸長側電磁比例弁42a、バケット用縮小側電磁比例弁42bにより、旋回用方向切換弁36は、左旋回用電磁比例弁43a、右旋回用電磁比例弁43bにより、アタッチメント用方向切換弁37は、アタッチメント用電磁比例弁44a、44bによりそれぞれパイロット操作されて、中立位置Nから作動位置XまたはYに切り換わるとともに、作動位置X、Yの開口量は、第一、第二スティック用、バケット用、旋回用、第一、第二アタッチメント用の各流量制御弁26、30、27、31、28、32からスティックシリンダ7、バケットシリンダ8、旋回モータ9、アタッチメント用油圧アクチュエータ10にポンプ流量を供給する供給側弁路の開口面積については、各流量制御弁26、30、27、31、28、32の開口面積に対して十分に大きく設定されていて、各流量制御弁26、30、27、31、28、32で制御された供給流量がそのままスティックシリンダ7、バケットシリンダ8、旋回モータ9、アタッチメント用油圧アクチュエータ10に供給されるようになっている。また、スティックシリンダ7、バケットシリンダ8、旋回モータ9、アタッチメント用油圧アクチュエータ10からの排出油を油タンク3に流す排出側弁路(ノッチ)の開口面積は、コントローラ16から対応する各電磁比例弁41a、41b〜44a、44bに出力される制御信号に基づいて増減制御され、これら排出側弁路の開口面積の増減制御によって、スティックシリンダ7、バケットシリンダ8、旋回モータ9、アタッチメント用油圧アクチュエータ10からの排出流量が増減制御されるようになっている。これにより、スティック用方向切換弁34、バケット用方向切換弁35、旋回用方向切換弁36、アタッチメント用方向切換弁37は、それぞれスティックシリンダ7、バケットシリンダ8、旋回モータ9、アタッチメント用油圧アクチュエータ10に対する作動油の給排方向を切換えるとともに、スティックシリンダ7、バケットシリンダ8、旋回モータ9、アタッチメント用油圧アクチュエータ10からの排出流量の制御を行うが、第一、第二油圧ポンプ1、2からスティックシリンダ7、バケットシリンダ8、旋回モータ9、アタッチメント用油圧アクチュエータ10への供給流量の制御は行わない構成になっている。
さらに、45、46は前記第一、第二ポンプライン12、14からそれぞれ分岐されて油タンク3に至る第一、第二バイパス油路であって、これら第一、第二バイパス油路45、46には、それぞれ第一、第二バイパス弁47,48が配設されている。これら第一、第二バイパス弁47、48は、コントローラ16から出力される制御信号に基づいて第一、第二バイパス油路45、46を開閉するスプール弁であって、該第一、第二バイパス弁47、48の開口面積がコントローラ16から出力される指令値に基づいて増減制御されることによって、第一、第二油圧ポンプ1、2から油タンク3に流れるバイパス流量が増減制御されるようになっている。そして該パイパス流量が増減制御されることによって、第一、第二油圧ポンプ1、2の吐出流量を過不足なく前記各流量制御弁25〜32に供給できるようになっている。
一方、前記コントローラ(本発明の制御手段に相当する)16は、図2のブロック図に示す如く、入力側に、ブームシリンダ用操作具の操作方向および操作量を検出するブーム用操作検出手段50、スティック用操作具の操作方向および操作量を検出するスティック用操作検出手段51、バケット用操作具の操作方向および操作量を検出するバケット用操作検出手段52、旋回用操作具の操作方向および操作量を検出する旋回用操作検出手段53、アタッチメント用操作具の操作方向および操作量を検出するアタッチメント用操作検出手段54、第一油圧ポンプ1の吐出圧を検出する第一ポンプ圧力センサ55、第二油圧ポンプ2の吐出圧を検出する第二ポンプ圧力センサ56,ブームシリンダ6の負荷圧を検出するブーム用圧力センサ57、スティックシリンダ7の負荷圧を検出するスティック用圧力センサ58、バケットシリンダ8の負荷圧を検出するバケット用圧力センサ59、旋回モータ9の負荷圧を検出する旋回用圧力センサ60、アタッチメント用油圧アクチュエータ10の負荷圧を検出するアタッチメント用圧力センサ61等が接続される一方、出力側に、前記第一ブーム用、第一スティック用、バケット用、第一アタッチメント用、第二ブーム用、第二スティック用、旋回用,第二アタッチメント用の各流量制御弁25〜32、前記ブーム用、スティック用、バケット用、旋回用、アタッチメント用の各方向切換弁33〜37をパイロット操作するためのブーム用、スティック用、バケット用、旋回用、アタッチメント用の電磁比例弁40a、40b〜44a、44b、前記第一、第二バイパス弁47、48等が接続されているとともに、後述するブーム用、スティック用、バケット用、旋回用、アタッチメント用の各作動速度テーブル62〜66、ブーム用、スティック用、バケット用、旋回用、アタッチメント用の各バイパステーブル67〜71、ポンプ流量分配演算部72、バイパス用制御部73、ブーム用、スティック用、バケット用、旋回用、アタッチメント用の各制御部74〜78等を備えて構成されていて、ブームシリンダ6、スティックシリンダ7、バケットシリンダ8、旋回モータ9、アタッチメント用油圧アクチュエータ10に対する油給排制御や、第一、第二バイパス油路45、46の流量制御を行うように構成されている。尚、コントローラ16は、前述したように走行直進弁11の切換制御や、左右の走行モータ4、5に対する油給排制御も行うが、これらの制御についての説明はここでは省略する。
次いで、前記コントローラ16の行う制御について、前記図2のブロック図に基づいて説明する。
まず、コントローラ16は、ブーム用操作検出手段50から操作信号が入力されると、該操作信号をブーム用作動速度テーブル62とブーム用バイパステーブル67とに入力する。前記ブーム用作動速度テーブル62は、ブーム用操作具の操作信号とブームシリンダ6の作動速度との関係を示したテーブルが収納されており、該テーブルを用いてブーム用操作具の操作量に対応したブームシリンダ6の作動速度を求め、該求めた作動速度をポンプ流量分配演算部72に出力する。また、ブーム用バイパステーブル67は、ブーム用操作具の操作信号と第一、第二パイパス弁47、48のスプール移動ストロークとの関係を示したテーブルが収納されており、該テーブルを用いてブーム用操作具の操作量に対応した第一、第二バイパス弁47、48の移動ストロークを求め、該求めた移動ストロークをパイパス用制御部73に出力する。
同様に、コントローラ16は、スティック用、バケット用、旋回用、アタッチメント用の各操作検出手段51〜54から操作信号が入力されると、該操作信号を、スティック用、バケット用、旋回用、アタッチメント用の各作動速度テーブル63〜66と各バイパステーブル68〜71とに入力する。スティック用、バケット用、旋回用、アタッチメント用の各作動速度テーブル63〜66は、スティック用、バケット用、旋回用、アタッチメント用操作具の操作信号とスティックシリンダ7、バケットシリンダ8、旋回モータ9、アタッチメント用油圧アクチュエータ10の作動速度との関係を示したテーブルが収納されており、これらテーブルを用いて操作具操作量に対応した各油圧アクチュエータ(スティックシリンダ7、バケットシリンダ8、旋回モータ9、アタッチメント用油圧アクチュエータ10)の作動速度を求め、該求めた作動速度をポンプ流量分配演算部72に出力する。また、スティック用、バケット用、旋回用、アタッチメント用の各バイパステーブル67は、スティック用、バケット用、旋回用、アタッチメント用操作具の操作信号と第一、第二パイパス弁47、48のスプール移動ストロークとの関係を示したテーブルが収納されており、該テーブルを用いて各操作具の操作量に対応した第一、第二バイパス弁47、48の移動ストロークを求め、該求めた移動ストロークをパイパス用制御部73に出力する。
而して、ポンプ流量分配演算部72には、前記ブーム用、スティック用、バケット用、旋回用、アタッチメント用の各作動速度テーブル62〜66により求められたブームシリンダ6、スティックシリンダ7、バケットシリンダ8、旋回モータ9、アタッチメント用油圧アクチュエータ10の作動速度が入力されるが、ポンプ流量分配演算部72は、これら入力値に基づいて、第一、第二油圧ポンプ1、2の吐出流量を各操作具の操作量に応じた比率で分配するべく、第一、第二油圧ポンプ1、2からブームシリンダ6、スティックシリンダ7、バケットシリンダ8、旋回モータ9、アタッチメント用油圧アクチュエータ10への分配流量を演算する。そして、演算された分配流量は、ブーム用、スティック用、バケット用、旋回用、アタッチメント用の各制御部74〜78に出力されるが、これら制御部74〜78の制御については後述する。
一方、前記パイパス用制御部73には、ブーム用、スティック用、バケット用、旋回用、アタッチメント用の各バイパステーブル67〜71により求められた第一、第二バイパス弁47、48の移動ストロークが入力されるが、パイパス用制御部73は、これら入力値に基づいて、第一、第二バイパス弁47,48の移動ストロークを、入力された移動ストロークの合計値或いは最大値とするように演算する。そして、該演算された移動ストロークとなるように第一、第二バイパス弁47、48に制御信号を出力し、これにより第一、第二バイパス油路45、46の流量制御が行われるようになっている。
次いで、前記ブーム用制御部74の制御について、図3に示すブロック図に基づいて説明するが、該ブーム用制御部74は、第一供給流量演算部80、第二供給流量演算部81、排出流量演算部82、第一流量制御弁指令値テーブル83、第二流量制御弁指令値テーブル84、方向切換弁ストロークテーブル85、補正演算部86、電磁比例弁指令値テーブル87を備えて構成されている。
そして、前記ブーム用制御部74は、前記ポンプ流量分配演算部72、第一ポンプ圧力センサ55,第二ポンプ圧力センサ56、ブーム用圧力センサ57からの信号を入力し、これら入力信号に基づいてブームシリンダ6に対する油給排制御を行うが、この場合に、まず、ポンプ流量分配演算部72で演算されたブームシリンダ6への分配流量の値を、第一供給流量演算部80、第二供給流量演算部81、排出流量演算部82に入力する。そして、該入力されたブームシリンダ6への分配流量の値に基づいて、第一供給流量演算部80は第一油圧ポンプ1からブームシリンダ6への供給流量を演算し、該演算値を第一流量制御弁指令値テーブル83に出力する。また、第二供給流量演算部81は第二油圧ポンプ2からブームシリンダ6への供給流量を演算し、該演算値を第二流量制御弁指令値テーブル84に出力する。さらに排出流量演算部82は、ブームシリンダ6からの排出流量を演算し、該演算値を方向切換弁ストロークテーブル85に出力する。
前記第一流量制御弁指令値テーブル83は、第一油圧ポンプ1からブームシリンダ6への供給流量と、第一油圧ポンプ1のポンプ圧とブームシリンダ6の負荷圧との差圧と、第一ブーム用流量制御弁25に対する指令値との関係を示したテーブルが収納されている。そして、第一流量制御弁指令値テーブル83は、第一ポンプ圧力センサ55およびブーム用圧力センサ57の検出値を入力して第一油圧ポンプ1のポンプ圧とブームシリンダ6の負荷圧との差圧を演算するとともに、該差圧と、前記第一供給流量演算部80により演算された第一油圧ポンプ1からブームシリンダ6への供給流量とに基づき、前記テーブルを用いて第一ブーム用流量制御弁25に対する指令値を求める。そして、該第一流量制御弁指令値テーブル83により求められた指令値が第一ブーム用流量制御弁25に出力され、これにより第一油圧ポンプ1からブームシリンダ6への供給流量が制御されるようになっている。
また、第二流量制御弁指令値テーブル84は、第二油圧ポンプ2からブームシリンダ6への供給流量と、第二油圧ポンプ2のポンプ圧とブームシリンダ6の負荷圧との差圧と、第二ブーム用流量制御弁29に対する指令値との関係を示したテーブルが収納されている。そして、第二流量制御弁指令値テーブル84は、第二ポンプ圧力センサ56およびブーム用圧力センサ57の検出値を入力して第二油圧ポンプ2のポンプ圧とブームシリンダ6の負荷圧との差圧を演算するとともに、該差圧と、前記第二供給流量演算部81により演算された第二油圧ポンプ2からブームシリンダ6への供給流量とに基づき、前記テーブルを用いて第二ブーム用流量制御弁29に対する指令値を求める。そして、該第二流量制御弁指令値テーブル84により求められた指令値が第二ブーム用流量制御弁29に出力され、これにより第二油圧ポンプ2からブームシリンダ6への供給流量が制御されるようになっている。
一方、前記方向切換弁ストロークテーブル85は、ブームシリンダ6からの排出流量とブーム用方向切換弁33のスプール移動ストロークとの関係を示したテーブルが収納されている。そして、該方向切換弁ストロークテーブル85は、前記排出流量演算部82により演算されたブームシリンダ6の排出流量に基づき、前記テーブルを用いてブーム用方向切換弁33の移動ストロークを求め、該求めた移動ストロークを補正演算部86に出力する。
前記補正演算部86は、ブーム用圧力センサ57により検出されるブームシリンダ6の負荷圧を入力し、該ブームシリンダ6の負荷圧に基づいて、前記方向切換弁ストロークテーブル85により求められたブーム用方向切換弁33の移動ストロークを補正し、該補正した移動ストロークを電磁比例弁指令値テーブル87に出力する。
前記電磁比例弁指令値テーブル87は、ブーム用方向切換弁33の移動ストロークとブーム用電磁比例弁40a、40b(ブーム用伸長側電磁比例弁40a、ブーム用縮小側電磁比例弁40b)に対する指令値との関係を示したテーブルが収納されている。そして、前記補正演算部86により補正されたブーム用方向切換弁33の移動ストロークに基づき、前記テーブルを用いてブーム用電磁比例弁40a、40bに対する指令値を求める。そして、電磁比例弁指令値テーブル87により求められた指令値がブーム用伸長側、縮小側電磁比例弁40a、40b(ブーム用操作具がブーム上昇側に操作された場合にはブーム用伸長側電磁比例弁40a、ブーム用操作具がブーム下降側に操作された場合にはブーム用伸長側電磁比例弁40a)に出力され、これによりブームシリンダ6からの排出流量が制御されるようになっている。
次いで、前記スティック用、バケット用、旋回用、アタッチメント用の各制御部75〜78について説明するが、これら制御部75〜78の構成および制御は前述したブーム用制御部74と同様であるため、簡単に説明する。
まず、スティック用制御部75は、図4のブロック図に示す如く、前記ブーム用制御部74と同様に、第一供給流量演算部80、第二供給流量演算部81、排出流量演算部82、第一流量制御弁指令値テーブル83、第二流量制御弁指令値テーブル84、方向切換弁ストロークテーブル85、補正演算部86、電磁比例弁指令値テーブル87を備えているとともに、第一、第二流量制御弁指令値テーブル83、84から第一、第二スティック用流量制御弁26、30に出力された指令値により、第一、第二油圧ポンプ1、2からスティックシリンダ7への供給流量がそれぞれ制御され、また、電磁比例弁指令値テーブル87からスティック用伸長側、縮小側電磁比例弁41a、41bに出力された指令値により、スティックシリンダ7からの排出流量が制御される。
また、バケット用制御部76は、図5のブロック図に示す如く、バケットシリンダ8への供給流量を制御するバケット用流量制御弁27が一つであるため、供給流量演算部88および流量制御弁指令値テーブル89が一つづつしか設けられていないが、他は前記ブーム用制御部74と同様に、排出流量演算部82、方向切換弁ストロークテーブル85、補正演算部86、電磁比例弁指令値テーブル87を備えているとともに、流量制御弁指令値テーブル89からバケット用流量制御弁27に出力された指令値により、第一油圧ポンプ1からバケットシリンダ8への供給流量が制御され、また、電磁比例弁指令値テーブル87からバケット用伸長側、縮小側電磁比例弁42a、42bに出力された指令値により、バケットシリンダ8からの排出流量が制御される。
また、旋回用制御部77は、図6のブロック図に示す如く、前記バケット用制御部76と同様に、旋回モータ9への供給流量を制御する旋回用流量制御弁31が一つであるため、供給流量演算部88および流量制御弁指令値テーブル89が一つづつしか設けられていないが、他は前記ブーム用制御部74と同様に、排出流量演算部82、方向切換弁ストロークテーブル85、補正演算部86、電磁比例弁指令値テーブル87を備えているとともに、流量制御弁指令値テーブル89から旋回用流量制御弁31に出力された指令値により、第二油圧ポンプ2から旋回モータ8への供給流量が制御され、また、電磁比例弁指令値テーブル87から左旋回用、右旋回用電磁比例弁43a、43bに出力された指令値により、旋回用モータ8からの排出流量が制御される。
また、アタッチメント用制御部78は、図7のブロック図に示す如く、ブーム用制御部74と同様に、第一供給流量演算部80、第二供給流量演算部81、排出流量演算部82、第一流量制御弁指令値テーブル83、第二流量制御弁指令値テーブル84、方向切換弁ストロークテーブル85、補正演算部86、電磁比例弁指令値テーブル87を備えているとともに、第一、第二流量制御弁指令値テーブル83、84から第一、第二アタッチメント用流量制御弁28、32に出力された指令値により、第一、第二油圧ポンプ1、2からアタッチメント用油圧アクチュエータ10への供給流量がそれぞれ制御され、また、電磁比例弁指令値テーブル87からアタッチメント用電磁比例弁44a、44bに出力された指令値により、アタッチメント用油圧アクチュエータ10からの排出流量が制御される。
叙述の如く構成された本形態において、油圧アクチュエータ6〜10(ブームシリンダ6、スティックシリンダ7、バケットシリンダ8、旋回モータ9、アタッチメント用油圧アクチュエータ10)に対する油給排制御を行うための油圧アクチュエータ制御回路には、油圧ポンプ1、2(第一、第二油圧ポンプ1,2)と、該油圧ポンプ1、2から油圧アクチュエータ6〜10への供給流量を制御する流量制御弁25〜32(第一ブーム用流量制御弁25、第一スティック用流量制御弁26、バケット用流量制御弁27、第一アタッチメント用流量制御弁28、第二ブーム用流量制御弁29、第二スティック用流量制御弁30、旋回用流量制御弁31,第二アタッチメント用流量制御弁32)と、該流量制御弁25〜32の下流側に配され、油圧アクチュエータ6〜10に対する作動油の給排方向を切換えるとともに油圧アクチュエータ6〜10からの排出流量を制御する方向切換弁33〜37(ブーム用方向切換弁33、スティック用方向切換弁34、バケット用方向切換弁35、旋回用方向切換弁36、アタッチメント用方向切換弁37)と、油圧ポンプ1、2から油タンク3に流れるバイパス流量を制御するバイパス弁47、48(第一、第二バイパス弁47、48)と、前記流量制御弁25〜32、方向切換弁33〜37、およびバイパス弁47、48の作動を制御するコントローラ(制御手段)16とを備えて構成されている。而して、油圧ポンプ1、2から供給される作動油は、流量制御弁25〜32により流量制御されてから給排方向を切換える方向切換弁33〜37を経由して油圧アクチュエータ6〜10に供給される一方、油圧アクチュエータ6〜10からの排出油は、上記給排方向を切換える方向切換弁33〜37により流量制御されて油タンク3に排出されることになる。
この結果、油圧ポンプ1,2から油圧アクチュエータ6〜10への供給流量の制御は流量制御弁25〜32によって行われる一方、油圧アクチュエータ6〜10からの排出流量の制御は方向切換弁33〜37によって行われることになり、而して、供給流量制御と排出流量制御とがコントローラ16で制御される個別の弁で行われることになって、油圧アクチュエータ6〜10を単独で駆動させる単独作業や複数の油圧アクチュエータ6〜10を同時に駆動させる複合作業、あるいは軽作業や重作業等の種々の作業内容に対応させて、供給流量と排出流量との関係を容易に変更することができ、作業効率や操作性の向上、エネルギー効率の向上に大きく貢献できる。しかも、このように供給流量制御と排出流量制御とを個別に行えるものでありながら、方向切換弁33〜37が方向切換制御と排出流量制御との2つの機能を有しているため、従来の4つのメータリングバルブを用いて油給排制御を行う場合と比して、回路構成の簡単化や部品点数の削減を達成できてコストダウンに寄与できる。
さらにこのものにおいて、前記流量制御弁25〜32は電磁比例式のポペット弁であって、このようにポペット弁を用いて流量制御弁25〜32を構成することにより、弁構造を複雑にすることなく、流量制御機能に加えて、油圧アクチュエータ6〜10から油圧ポンプ1、2側への逆流防止機能を付与することができる。
また、前記方向切換弁33〜37はスプール弁であって、該スプール弁に形成されたノッチにより油圧アクチュエータからの排出流量を制御する構成となっているが、この場合に、方向切換弁は排出流量のみを制御する構成であるから、従来の一本のスプール弁で方向切換制御と供給流量制御と排出流量制御とを行う場合のように供給流量と排出流量との関係調整に手間がかかることなく、構造簡単で低コストで作製できる。
さらにこのものにおいて、コントローラ16は、油圧アクチュエータ6〜10を駆動させるべく操作される操作具の操作量に基づいて油圧アクチュエータ6〜への供給流量を演算するとともに、該演算された供給流量と、ポンプ圧と油圧アクチュエータ6〜10の負荷圧との差圧に基づいて流量制御弁25〜32を制御する構成となっており、これにより、ポンプ圧や油圧アクチュエータ6〜10の負荷圧が変動しても、該変動に影響されることなく精度の高い供給流量制御を行うことができる。
また、コントローラ16は、油圧アクチュエータ6〜10を駆動させるべく操作される操作具の操作量に基づいて油圧アクチュエータ6〜10からの排出流量を演算するとともに、該演算された排出流量と油圧アクチュエータ6〜10の負荷圧とに基づいて方向切換弁33〜37を制御する構成となっており、これにより、油圧アクチュエータ6〜10の負荷圧に応じた精度の高い排出流量制御を行うことができる。
また、本実施の形態の油圧アクチュエータ制御回路は、第一、第二の油圧ポンプ1,2と、これら第一、第二の両方の油圧ポンプ1,2から圧油供給される大流量油圧アクチュエータ6、7、10(ブームシリンダ6、スティックシリンダ7、アタッチメント用油圧アクチュエータ10)を備えるとともに、該大流量油圧アクチュエータ6、7、10用の流量制御弁は、第一、第二の各油圧ポンプ1,2からの供給流量をそれぞれ制御する第一、第二流量制御弁25、29、26、30,28、32(第一ブーム用流量制御弁25、第二ブーム用流量制御弁29、第一スティック用流量制御弁26、第二スティック用流量制御弁30、第一アタッチメント用流量制御弁28、第二アタッチメント用流量制御弁32)から構成され、これら第一、第二流量制御弁25、29、26、30,28、32からの供給流量を合流して方向切換弁33、34、37(ブーム用方向切換弁33、スティック用方向切換弁34、アタッチメント用方向切換弁37)に流す構成であり、而して、第一、第二の両方の油圧ポンプ1、2から圧油供給される大流量油圧アクチュエータ6、7、10の油給排制御を行うにあたり、供給流量制御については、第一、第二の流量制御弁25、29、26、30,28、32により第一、第二の各油圧ポンプ1、2からの供給流量をそれぞれ個別に制御できる一方、方向切換制御と排出流量制御については、一つの油圧アクチュエータ6、7、10に対して一つの方向切換弁33、34、37で行えることになって、部品の削減に寄与できる。
さらに、本実施の形態では、油圧ショベルに設けられるブームシリンダ6、スティックシリンダ7、バケットシリンダ8、旋回モータ9に対する油給排制御に本発明が実施されていて、第一、第二油圧ポンプ1、2と、第一、第二の何れか一方の油圧ポンプ1、2からバケットシリンダ8、旋回モータ9への供給流量(本実施の形態では、第一油圧ポンプ1からバケットシリンダ8へ供給流量、および第二油圧ポンプ2から旋回モータ9への供給流量)をそれぞれ制御するバケット用、旋回用の各流量制御弁27、31と、第一油圧ポンプ1からブームシリンダ6、スティックシリンダ7への供給流量をそれぞれ制御する第一ブーム用、第一スティック用の各流量制御弁25、26と、第二油圧ポンプ2からブームシリンダ6、スティックシリンダ7への供給流量をそれぞれ制御する第二ブーム用、第二スティック用の各流量制御弁29、30と、前記バケット用、旋回用の各流量制御弁27、31の下流側にそれぞれ配され、バケットシリンダ8、旋回モータ9に対する作動油の給排方向を切換えるとともにバケットシリンダ8、旋回モータ9からの排出流量をそれぞれ制御するバケット用、旋回用の各方向切換弁35,36と、第一および第二ブーム用流量制御弁25、29の下流側に配され、ブームシリンダ6に対する作動油の給排方向を切換えるとともにブームシリンダ6からの排出流量を制御するブーム用方向切換弁33と、第一および第二スティック用流量制御弁26、30の下流側に配され、スティックシリンダ7に対する作動油の給排方向を切換えるとともにスティックシリンダ7からの排出流量を制御するスティック用方向切換弁34と、第一油圧ポンプ1から油タンク3に流れるバイパス流量を制御する第一バイパス弁47と、第二油圧ポンプ2から油タンク3に流れるバイパス流量を制御する第二バイパス弁48とを備えている。そして、この様に油圧ショベルに設けられたブームシリンダ6、スティックシリンダ7、バケットシリンダ8、旋回モータ9に本発明を実施することによって、油圧ショベルによる各種作業を効率よく行えるとともに、操作性の向上、エネルギー効率の向上に大きく貢献できる。
尚、本発明は上記実施の形態に限定されないことは勿論であって、例えば、上記実施の形態では、大流量油圧アクチュエータ(ブームシリンダ6、スティックシリンダ7、アタッチメント用油圧アクチュエータ10)には、第一、第二油圧ポンプ1、2の両方の油圧ポンプから圧油供給されるようになっているが、操作具の操作量が少ない微操作時等においては、第一、第二油圧ポンプ1、2の一方からのみ圧油供給される構成にすることもでき、この場合には、第一、第二流量制御弁(第一ブーム用流量制御弁25、第二ブーム用流量制御弁29、第一スティック用流量制御弁26、第二スティック用流量制御弁30、第一アタッチメント用流量制御弁28、第二アタッチメント用流量制御弁32)の何れか一方の流量制御弁を流量ゼロとなるように制御すればよく、このような制御は、例えば、コントローラ16のポンプ流量分配演算部72において行うことができる。
さらに、本実施の形態では、直進走行弁11が第一位置Xに位置している場合について説明しているが、直進走行弁11が第二位置Yに位置している場合には、ブームシリンダ6、スティックシリンダ7、バケットシリンダ8、旋回モータ9、アタッチメント用油圧アクチュエータ10には第二油圧ポンプ2から圧油供給されるようになっており、この場合には、各流量制御弁(第一ブーム用、第一スティック用、バケット用、第一アタッチメント用、第二ブーム用、第二スティック用、旋回用,第二アタッチメント用の流量制御弁25〜32)は、コントローラ16からの制御信号に基づいて第二油圧ポンプ2からの供給流量を制御することになる。尚、この場合、ブーム用、スティック用、バケット用、旋回用、アタッチメント用の各制御部74〜78は、第二ポンプ圧力センサ56の検出値に基づいて各流量制御弁25〜32に対する指令値を求める。
また、本発明は、油圧ショベルに限定されることなく、油圧アクチュエータが設けられた各種作業機械に実施できることは勿論である。
本発明は、油圧シリンダや油圧モータ等の油圧アクチュエータに対する油給排制御を行うための油圧アクチュエータ制御回路に利用することができる。
1 第一油圧ポンプ
2 第二油圧ポンプ
3 油タンク
6 ブームシリンダ
7 スティックシリンダ
8 バケットシリンダ
9 旋回モータ
10 アタッチメント用油圧アクチュエータ
16 コントローラ
25、29 第一、第二ブーム用流量制御弁
26、30 第一、第二スティック用流量制御弁
27 バケット用流量制御弁
28、32 アタッチメント用流量制御弁
31 旋回用流量制御弁
33 ブーム用方向切換弁
34 スティック用方向切換弁
35 バケット用方向切換弁
36 旋回用方向切換弁
37 アタッチメント用方向切換弁
47、48 第一、第二バイパス弁

Claims (7)

  1. 油圧アクチュエータに対する油給排制御を行うための油圧アクチュエータ制御回路であって、該油圧アクチュエータ制御回路は、油圧ポンプと、該油圧ポンプから油圧アクチュエータへの供給流量を制御する流量制御弁と、該流量制御弁の下流側に配され、油圧アクチュエータに対する作動油の給排方向を切換えるとともに油圧アクチュエータからの排出流量を制御する方向切換弁と、油圧ポンプから油タンクに流れるバイパス流量を制御するバイパス弁と、前記流量制御弁、方向切換弁およびバイパス弁の作動を制御する制御手段とを備えて構成されることを特徴とする油圧アクチュエータ制御回路。
  2. 請求項1において、流量制御弁は電磁比例式のポペット弁であることを特徴とする油圧アクチュエータ制御回路。
  3. 請求項1または2において、方向切換弁はスプール弁であり、該スプール弁に形成されたノッチにより油圧アクチュエータからの排出流量を制御することを特徴とする油圧アクチュエータ制御回路。
  4. 請求項1乃至3の何れか一項において、制御手段は、油圧アクチュエータを駆動させるべく操作される操作具の操作量に基づいて油圧アクチュエータへの供給流量を演算するとともに、該演算された供給流量と、ポンプ圧と油圧アクチュエータの負荷圧との差圧に基づいて流量制御弁を制御することを特徴とする油圧アクチュエータ制御回路。
  5. 請求項1乃至4の何れか一項において、制御手段は、油圧アクチュエータを駆動させるべく操作される操作具の操作量に基づいて油圧アクチュエータからの排出流量を演算するとともに、該演算された排出流量と油圧アクチュエータの負荷圧とに基づいて方向切換弁を制御することを特徴とする油圧アクチュエータ制御回路。
  6. 請求項1乃至5の何れか一項において、油圧アクチュエータ制御回路は、第一、第二の油圧ポンプと、これら第一、第二の両方の油圧ポンプから圧油供給される大流量油圧アクチュエータを備えるとともに、該大流量油圧アクチュエータ用の流量制御弁は、第一、第二の各油圧ポンプからの供給流量をそれぞれ制御する第一、第二流量制御弁から構成され、これら第一、第二流量制御弁からの供給流量を合流して方向切換弁に流す構成であることを特徴とする油圧アクチュエータ制御回路。
  7. 請求項1乃至6の何れか一項において、油圧アクチュエータ制御回路は、油圧ショベルに設けられるブームシリンダ、スティックシリンダ、バケットシリンダ、旋回モータの各油圧アクチュエータに対する油給排制御を行うための油圧アクチュエータ制御回路であって、該油圧アクチュエータ制御回路は、第一、第二油圧ポンプと、第一、第二の何れか一方の油圧ポンプからバケットシリンダ、旋回モータへの供給流量をそれぞれ制御するバケット用、旋回用の各流量制御弁と、第一油圧ポンプからブームシリンダ、スティックシリンダへの供給流量をそれぞれ制御する第一ブーム用、第一スティック用の各流量制御弁と、第二油圧ポンプからブームシリンダ、スティックシリンダへの供給流量をそれぞれ制御する第二ブーム用、第二スティック用の各流量制御弁と、前記バケット用、旋回用の各流量制御弁の下流側にそれぞれ配され、バケットシリンダ、旋回モータに対する作動油の給排方向を切換えるとともにバケットシリンダ、旋回モータからの排出流量をそれぞれ制御するバケット用、旋回用の各方向切換弁と、第一および第二ブーム用流量制御弁の下流側に配され、ブームシリンダに対する作動油の給排方向を切換えるとともにブームシリンダからの排出流量を制御するブーム用方向切換弁と、第一および第二スティック用流量制御弁の下流側に配され、スティックシリンダに対する作動油の給排方向を切換えるとともにスティックシリンダからの排出流量を制御するスティック用方向切換弁と、第一油圧ポンプから油タンクに流れるバイパス流量を制御する第一バイパス弁と、第二油圧ポンプから油タンクに流れるバイパス流量を制御する第二バイパス弁とを備えることを特徴とする油圧アクチュエータ制御回路。
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