JP2017020426A - エネルギー需給調整装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、複数の需要家への電気及び熱の供給を効率良く行うことを目的とする。
【解決手段】本発明のエネルギー需給調整装置101は、需要家にエネルギーを供給するために、コジェネ40の発電及び発熱、並びに電熱変換設備41の電熱変換に関するスケジュールを含む運転スケジュールを作成するエネルギー需給調整装置であって、需要家50が応答可能な少なくとも熱のデマンドレスポンスの条件を含むデマンドレスポンス情報を取得する熱DR情報収集部21と、需要家の電熱需要を予測する電熱需要予測部10と、デマンドレスポンス情報及び電熱需要をパラメータに含む最適化計算により、運転スケジュールと、需要家に指令する熱のデマンドレスポンスのスケジュールを含む指令スケジュールとを作成するスケジュール作成部11と、を備える。
【選択図】図2

Description

この発明は、エネルギー供給者がエネルギーの供給スケジュールを決定するための装置に関する。
日本における需要家へのエネルギー供給形態は、電力に関しては多くの場合、沿岸の大規模発電所で発電した電力を遠方の内陸に位置する需要家へ供給するというものである。ガスに関しては、輸入したガスを沿岸から延びるガス管により需要家へ供給するというものである。需要家はこれらエネルギーを電力のまま使用したり、エネルギー変換したりして使用することにより、需要家それぞれのエネルギー需要を満たしている。
エネルギー資源に乏しい日本では、エネルギーはなるべく効率的に供給する必要があるが、電力は1次エネルギーからの変換過程において大きな熱の発生を伴う。しかし、熱は遠隔地へ供給できない性質を持つため、その多くが有効に利用できず排熱となる。したがって、電力の生産地から遠隔の消費地にエネルギーを供給する形態は、排熱利用の観点からは非効率的であると言える。
これを踏まえ、電力の消費地に近い場所で発電し、電力と熱を同時に供給する電熱併給を実施する環境が構築されている所もある。
また、エネルギー供給側ではなく需要家側におけるエネルギーの効率的な利用技術として、電力需要の抑制を電力価格の変動による誘導などにより実施するデマンドレスポンスが注目されており、実証実験が多く実施されているほか既に事業化した企業もある。
例えば、特許文献1には、複数の需要家への電気及び熱の供給を、所定の最適化条件のもとに機器運転スケジュールを決定しエネルギー供給を実施する需給制御システムが示されている。
特開2001−355514号公報
特許文献1では、エネルギー供給者が複数の調達先からエネルギーを調達し、複数の需要家へエネルギーを供給する技術において、需要家からあらかじめ電熱需要の計画を取得またはエネルギー需要供給制御システムにて予測し、これらの情報に基づいて最適(例えば、コストミニマム)な、電熱の市場調達計画及び電熱機器の運転スケジュールを策定する。
しかしながら、特許文献1のエネルギー需要供給制御システムは需要の調整手段を持たないため、電力又は熱のいずれかに不足または余剰が発生し、必ずしも効率的にエネルギー供給できないという問題があった。
本発明は上述の問題に鑑みてなされたものであり、複数の需要家への電気及び熱の供給を効率よく行うことを目的としている。
本発明のエネルギー需給調整装置は、需要家にエネルギーを供給するために、コージェネレーションシステムの発電及び発熱、並びに電熱変換設備の電熱変換に関するスケジュールを含む運転スケジュールを作成するエネルギー需給調整装置であって、需要家が応答可能な少なくとも熱のデマンドレスポンスの条件を含むデマンドレスポンス情報を取得するDR情報取得部と、需要家の電熱需要を予測する電熱需要予測部と、デマンドレスポンス情報及び電熱需要をパラメータに含む最適化計算により、運転スケジュールと、需要家に指令する熱のデマンドレスポンスのスケジュールを含む指令スケジュールとを作成するスケジュール作成部と、を備える。
本発明のエネルギー需給調整装置は、需要家にエネルギーを供給するために、コージェネレーションシステムの発電及び発熱、並びに電熱変換設備の電熱変換に関するスケジュールを含む運転スケジュールを作成するエネルギー需給調整装置であって、需要家が応答可能な少なくとも熱のデマンドレスポンスの条件を含むデマンドレスポンス情報を取得するDR情報取得部と、需要家の電熱需要を予測する電熱需要予測部と、デマンドレスポンス情報及び電熱需要をパラメータに含む最適化計算により、運転スケジュールと、需要家に指令する熱のデマンドレスポンスのスケジュールを含む指令スケジュールとを作成するスケジュール作成部と、を備える。従って、複数の需要家への電気及び熱の供給を効率よく行うことができる。
前提技術のエネルギー供給において発生する問題を説明する図である。 実施の形態1におけるエネルギー需給調整装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態1におけるエネルギー需給調整装置の動作を示すフローチャートである。 DR情報の具体例を示す図である。 実施の形態2におけるエネルギー需給調整装置の構成を示すブロック図である。 電熱DR情報の具体例を示す図である。 実施の形態3におけるエネルギー需給調整装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態3におけるエネルギー需給調整装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態4におけるエネルギー需給調整装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態4におけるエネルギー需給調整装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態5におけるエネルギー需給調整装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態5におけるエネルギー需給調整装置の動作を示すフローチャートである。
<A.前提技術>
図1は、前提技術のエネルギー供給において発生する問題を説明する図である。この図では、コージェネレーションシステムが電主熱従運転、すなわち電力需要を満たすように運転する場合の、電熱需要曲線及び電熱供給曲線を示している。それぞれ点線が需要曲線、実線が供給曲線である。この場合、需要家の電力需要曲線に従ってコージェネレーションシステムが運転されるため、熱供給曲線は熱需要曲線とは無関係の形となる。熱需要曲線が熱供給曲線より上に飛び出た部分が、このシステムにおける熱エネルギーの不足である。この場合、コージェネレーションシステムの出力増加による発熱量の増加と、増加分の発電量の電熱変換により熱供給量を確保することになるが、2次エネルギーである電力を熱へ再変換するため、効率的なエネルギー供給方法ではない。
<B.実施の形態1>
<B−1.構成>
図2は、本発明の実施の形態1におけるエネルギー需給調整装置101の構成を示すブロック図である。エネルギー需給調整装置101は、複数の需要家50に対してエネルギーの安定供給を行うために、コージェネレーションシステム(コジェネ)40及び電熱変換設備41の運転スケジュール並びに需要家50への熱のデマンドレスポンス(DR)に関する指令スケジュールを決定する装置である。
エネルギー需給調整装置101は、需要供給制御部2、需要家連絡部20、熱DR情報収集部21、DR情報記録部22、電力熱量収集部23、電力熱量記録部24、運転スケジュール記録部25、コジェネ制御部30及び電熱変換制御部31を備える。
需要供給制御部2は、電熱需要予測部10、スケジュール作成部11及びインセンティブ算出部12を備える。
熱DR情報収集部21は、各需要家50から送信される熱のDR情報(熱DR情報)である、熱DR可能量、熱DR可能期間を受信する。DR情報は、需要家50が応答可能なデマンドレスポンスの条件を示す情報である。熱DR情報には、需要家が熱DRを実施した際に需要家が希望する報酬額である、希望インセンティブに関する情報があっても良い。
DR情報記録部22には、各需要家50の熱DR情報が保存されている。
電力熱量収集部23は、各需要家50から送信される電力需要及び熱需要の実績値を受信する。
電力熱量記録部24には、各需要家50の電力需要実績及び熱需要の実績値が保存されている。
電熱需要予測部10は、電力熱量記録部24に保存された各需要家の電力需要実績及び熱需要実績をもとに、最適運転スケジュールを決定する対象時刻の電力需要及び熱需要を予測する。
スケジュール作成部11は、電熱需要予測部10で予測した電熱需要予測と、DR情報記録部22に保存された各需要家50の熱DR情報と、運転スケジュール記録部25に保存されたコジェネ40及び電熱変換設備41の運転スケジュール並びにコジェネ40の燃料費及び電熱変換設備41の電熱変換効率とから、エネルギー供給者の所定の観点で最適なコジェネ40と電熱変換設備41の最適運転スケジュール及び、熱DR指令スケジュールを決定する。
インセンティブ算出部12は、熱DR指令スケジュールをもとに需要家への支払インセンティブを決定する。
需要家連絡部20は、熱DR指令スケジュールを需要家へ通知する。
運転スケジュール記録部25には、スケジュール作成部11で算出された、コジェネ40及び電熱変換設備41の最適運転スケジュール及び熱DR指令スケジュールが保存される。また、スケジュール作成部11において必要なコジェネ40の燃料費及び電熱変換設備41の電熱変換効率などの情報も保存される。
コジェネ制御部30は、スケジュール作成部11で算出されたコジェネ40の最適運転スケジュールに基づき、コジェネ40に運転指令を送信する。
電熱変換制御部31は、スケジュール作成部11で算出された電熱変換設備41の最適運転スケジュールに基づき、電熱変換設備41に運転指令を送信する。
コジェネ40は、電熱併給可能な発電設備又は熱源設備であり、例えばガスタービンやガスエンジン、燃料電池等であるが、電熱併給可能であれば他の設備でもよい。
電熱変換設備41は、電力から熱へエネルギー変換する設備であり、例えば冷熱需要に対しては遠心冷凍機が、温熱需要に対してはヒータがあるが、他の電熱変換装置でもよい。
需要家50は、エネルギーを消費する需要家である。エネルギーの種類は本実施形態では電力需要と熱需要を想定するが、これらに限らず、例えば温水需要や冷水需要なども考えられる。
<B−2.動作>
図3に、エネルギー需給調整装置101の動作のフローチャートを示す。まず、電熱需要予測部10が、最適な運転スケジュールを決定する対象時刻の需要家50における電力需要及び熱需要を予測する(ステップS101)。予測手法としては、電力熱量記録部24に保存された各需要家50の電熱需要実績を利用して、電熱需要と相関が高い気温又は天候予測などの情報を説明変数とした重回帰分析による予測方法が考えられるが、他の手法を用いても良い。また熱需要として温水需要又は冷水需要など、複数種類の需要を満たす必要がある場合は、それぞれの需要に対して需要予測を実施する。需要予測結果は、電熱需要予測部10からスケジュール作成部11へ送信される。
次に、スケジュール作成部11が各需要家50のDR情報を取得する(ステップS102)。図4に、DR情報の具体例を示す。実施の形態1では、DR情報は熱DRに関する情報、すなわち熱DR情報であり、熱DR可能日、熱DR開始可能時間、熱DR可能期間(分)、熱DR可能量(kWh)、及び希望インセンティブ(¥/kWh)等の情報を含む。
これらの熱DR情報は、例えば需要家50に具備されたEMS(エネルギー・マネンジメント・システム)から需要家50が入力し、それを熱DR情報収集部21が取得しても良い。あるいは、DR情報の一部だけを需要家50が入力し、残りの情報はEMS又は熱DR情報収集部21が予測しても良い。さらには、エネルギー供給者及び需要家50が契約により予め決定しても良い。
次に、スケジュール作成部11が最適な運転スケジュールの決定にあたり目的関数を定式化する(ステップS103)。目的関数としては、例えばエネルギー供給者がある期間において、利益を最大化する目的でエネルギー供給を実施したい場合、次の式が考えられる。
Figure 2017020426
Figure 2017020426
ここで、F(x):エネルギー供給者の利益を表す関数、Pf,t:コジェネ40に投入する一次エネルギー量、Pe,t:発電量、Pe_ch,t:電熱変換量、Pth,t:発熱量、Pth_dr,t:熱DR量、Pe_demand,t:予測電力需要、Pth_demand,t:予測熱需要、α:コジェネ発電効率、β:コジェネ発熱効率、C:電力の小売単価、Cth:熱の小売単価、d:電熱変換効率、f(x):コジェネ燃料費関数、g(x):熱DRコスト関数、N:エネルギー供給期間であり、添え字のtは任意の時間断面を表す。
式(1)は目的関数であり、その第1項は、需要家50への電力供給によるエネルギー供給者の売り上げを示す。第2項は同様に、熱エネルギー供給による売り上げを示す。第3項以降は、コジェネ及び熱DRによるエネルギー調達にかかるコストを示す。すなわち、式(1)は売り上げからコストを減じて利益を算出する式である。
式(2)〜式(5)は目的関数のパラメータの制約条件であり、式(2)、(3)はコジェネにおけるエネルギーバランスの制約条件を示している。式(4)は熱エネルギーバランスの制約条件を示し、式(5)は電力エネルギーバランスの制約条件を示している。
次に、スケジュール作成部11が最適化計算を実施し、Pf,t、Pe,t、Pe_ch,t、Pth,t、Pth_dr,tを求めることにより、エネルギー供給者の利益を最大化するスケジュールを決定する(ステップS104)。
最適化計算の方法として、コジェネ燃料費関数及び熱DRコスト関数が一次関数で表される場合は、例えば数理計画入門(システム制御情報学会編、福島雅夫著、朝倉書店、2001、p30)に示される、線形計画問題に対する解法の一つであるシンプレックス法を適用することが考えられる。シンプレックス法は、線形計画問題においては制約条件により決定される実行可能領域の端点のいずれかに最適解が存在する性質を利用し、端点における目的関数の値を比較しながら最適解を探索する解法である。
なお、シンプレックス法による求解は一例であり、どのような手法を用いて求解してもよい。
次に、ステップS104で決定した運転スケジュールに基づき、インセンティブ算出部12がコジェネ燃料費コスト及び熱DRコスト(需要家へ支払うインセンティブ)を算出する。インセンティブであれば、決定したPth_dr,tを熱DRコスト関数g(x)に代入することにより、各時間における需要家の熱DRに対する支払インセンティブが算出される(ステップS105)。
そして、機器運転指令を実施する(ステップS106)。具体的には、需要供給制御部2からコジェネ制御部30へ運転スケジュールが送信され、コジェネ制御部30が受信した運転スケジュールに基づきコジェネ40を制御する。また、需要供給制御部2から電熱変換制御部31へ電熱変換設備41の運転スケジュールが送信され、電熱変換制御部31が受信した運転スケジュールに基づき電熱変換設備41を制御する。
次に、DR指令を実施する(ステップS107)。具体的には、需要供給制御部2から需要家連絡部20へ熱DR指令スケジュールを送信し、需要家連絡部20が各需要家50へ熱DR指令スケジュールを送信する。熱DR指令スケジュールには、例えば熱DR開始日、熱DR開始時間、熱DR指令値及び熱DR実施期間が含まれる。
<B−3.効果>
実施の形態1のエネルギー需給調整装置101は、需要家50にエネルギーを供給するために、コジェネ40の発電及び発熱、並びに電熱変換設備41の電熱変換に関するスケジュールを含む運転スケジュールを作成するエネルギー需給調整装置である。そして、エネルギー需給調整装置101は、需要家50が応答可能な少なくとも熱のデマンドレスポンスの条件を含むデマンドレスポンス情報を取得する熱DR情報収集部21(DR情報取得部)と、需要家50の電熱需要を予測する電熱需要予測部10と、デマンドレスポンス情報及び電熱需要をパラメータに含む最適化計算により、運転スケジュールと、需要家50に指令する熱のデマンドレスポンスのスケジュールを含む指令スケジュールとを作成するスケジュール作成部11と、を備える。
エネルギー供給者の熱供給量不足時において、需給調整手段として熱DRがない場合は、コジェネの出力増加による発熱と、発電電力の電熱変換により熱需要を満たす必要があるが、電熱変換は一次エネルギーを電力に変換後に熱に再変換しているため非効率的なエネルギー供給方法である。しかし、本発明のように需要家50が応答可能な熱DR情報を収集し、熱DRを考慮した最適化計算を解いて運転スケジュールを決定すれば、熱供給量不足に対してコジェネ40の出力調整及び電熱変換設備41における電熱変換量の調整以外の需給調整が可能となり、エネルギー供給者にとって最適な運転スケジュールを決定することが可能となる。
<C.実施の形態2>
実施の形態1では、熱需要に関するDRが可能な場合の最適なエネルギー供給形態を示した。熱需要に加えて電力需要に関するDRが可能となる場合、熱供給量不足時以外にも効率的なエネルギー供給が可能である。このため本実施の形態では、電力及び熱需要の両方に関してDRが実施可能な場合の、エネルギー供給スケジュールの決定方法について説明する。
なお、本実施の形態ではエネルギー需要として電力需要及び熱需要を想定するが、他のエネルギー需要を想定することも可能である。
また、本実施形態においては、コージェネレーションシステム及び電熱変換設備の運転スケジュール、並びに電熱DRの指令スケジュールは、特に区別しない限り単にスケジュールと記す。
<C−1.構成>
図5は、本発明の実施の形態2におけるエネルギー需給調整装置102の構成を示すブロック図である。エネルギー需給調整装置102は、複数の需要家50に対してエネルギーの安定供給を行うために、コージェネレーションシステム(コジェネ)40及び電熱変換設備41の運転スケジュール及び需要家50への電熱DR指令スケジュールを決定する装置である。
エネルギー需給調整装置102は、エネルギー需給調整装置101の構成において、熱DR情報収集部21に代えて電熱DR情報収集部26を備えている点が異なる。電熱DR情報収集部26は、各需要家50から送信される電熱DR情報(電熱DR可能量、電熱DR可能期間を受信する。電熱DR情報は、電力DR及び熱DRに関する情報であり、電熱DR可能量及び電熱DR可能期間の他、需要家が電熱DRを実施した際に需要家が希望する報酬額である、希望インセンティブに関する情報が電力DR及び熱DRの夫々についてあっても良い。
エネルギー需給調整装置102の他の構成は、熱DR情報に代えて電熱DR情報を扱う以外は、実施の形態1のエネルギー需給調整装置101と同様であるので、説明を省略する。
<C−2.動作>
エネルギー需給調整装置102の動作を、実施の形態1と同様に図3のフローを使用して説明する。まず、電熱需要予測部10が、スケジュールを決定する対象時刻の需要家50における電力需要及び熱需要を予測する(ステップS101)。予測手法としては、電力熱量記録部24に保存された各需要家50の電熱需要実績を利用して、電熱需要と相関が高い気温又は天候予測などの情報を説明変数とした重回帰分析による予測方法が考えられるが、他の手法を用いても良い。また熱需要として温水需要又は冷水需要など、複数種類の需要を満たす必要がある場合は、それぞれの需要に対して需要予測を実施する。需要予測結果は、電熱需要予測部10からスケジュール作成部11へ送信される。
次に、スケジュール作成部11が各需要家50のDR情報を取得する(ステップS102)。実施の形態2では、DR情報は電熱DR情報である。図6に電熱DR情報の具体例を示す。電熱DR情報は、DR可能日の他、電気のDRと熱のDRのそれぞれについて、DR開始可能日、DR開始可能時間、DR可能期間(分)、DR可能量(kWh)、及び希望インセンティブ(¥/kWh)等の情報を含む。
これらのDR情報は、例えば需要家50に具備されたEMS(エネルギー・マネジメント・システム)から需要家50が入力し、それを電熱DR情報収集部26が取得しても良い。あるいは、DR情報の一部だけを需要家50が入力し、残りの情報はEMS又は電熱DR情報収集部26が予測しても良い。さらには、エネルギー供給者及び需要家50が契約により予め決定しても良い。
次に、スケジュール作成部11が最適な運転スケジュールの決定にあたり目的関数を定式化する(ステップS103)。目的関数としては、例えばエネルギー供給者がある期間において、利益を最大化する目的でエネルギー供給を実施したい場合、次の式が考えられる。
Figure 2017020426
Figure 2017020426
ここで、Pe_dr,t:電力DR量、h(x):電力DRコスト関数である。他のパラメータは実施の形態1と同様である。
式(6)は目的関数であり、その第1項及び第2項は式(1)と同様である。式(6)の第3項は、コジェネ、熱DR及び電力DRによるエネルギー調達にかかるコストを示す。すなわち、式(6)は売り上げからコストを減じて利益を算出する式である。
式(7)〜式(10)は目的関数のパラメータの制約条件であり、式(7)、(8)はコジェネにおけるエネルギーバランスの制約条件を示している。式(9)は熱エネルギーバランスの制約条件を示し、式(10)は電力エネルギーバランスの制約条件を示している。式(7)〜(9)は式(2)〜(4)とそれぞれ同様であるが、式(10)は式(5)の右辺に電力DR量の項を加えたものである。
目的関数の定式化後、実施の形態1と同様に最適化計算を実施して(ステップS104)、Pf,t、Pe,t、Pe_dr,t、Pe_ch,t、Pth,t、Pth_dr,tを求め、エネルギー供給者の利益を最大化するスケジュールを決定する。
その後、実施の形態1と同様に電熱DRに対して支払うインセンティブを算出し(ステップS105)、機器運転指令を実施し(ステップS106)、DR指令を実施する(ステップS107)。
<C−3.効果>
実施の形態2におけるエネルギー需給調整装置102において、電熱DR情報収集部26が収集するデマンドレスポンス情報は、需要家50が応答可能な電力のデマンドレスポンス(電力DR)の条件を含み、指令スケジュールは、需要家に対する電力DRのスケジュール(電熱DR指令スケジュール)を含む。
需給調整手段として電力DRがない場合、エネルギー供給者の電力供給量不足に対してはコジェネ40の出力増加により需給バランスを保つため、コジェネ40の出力増加に応じて熱の余剰が発生し、エネルギー効率が低下してしまう。しかし、本発明のように需要家50が応答可能な電力のデマンドレスポンスの条件を取得し、最適化計算を解いてスケジュールを決定すれば、実施の形態1では対応できなかった電力供給量不足に対しても、電力DRによる需給調整が可能となるため、エネルギー供給者にとって最適な運転スケジュールを決定することが可能となる。
<D.実施の形態3>
実施の形態2では、電力DR及び熱DRを同時に考慮することで、エネルギー供給者の目的に応じた最適なエネルギー供給スケジュールの決定方法を示した。
これに加えて、エネルギー供給者が電熱エネルギーを売買可能な電熱売買市場との取引が可能で、さらに蓄電池や蓄熱装置などの蓄エネルギー装置を所有する場合、市場価格予測及び蓄エネルギー装置のエネルギー残量は時々刻々と変化する。そのため、スケジュールの決定においては、複数の時間断面における最適化計算を個別に実施するのではなく、複数時刻断面における市場価格変動や蓄エネルギー装置のエネルギー残量を一度に考慮した最適化計算を行う必要がある。
そのため本実施の形態においては、電熱売買市場及び蓄エネルギー装置と連携したエネルギー需給調整装置について説明する。
なお、本実施の形態ではエネルギー需要として電力需要および熱需要を想定するが、他のエネルギー需要を想定することも可能である。
また、本実施形態においては、コージェネレーションシステム、電熱変換設備及び蓄エネルギー装置の運転スケジュール、電力市場及び熱市場における売買スケジュール、電熱DRの指令スケジュールは、特に区別しない限り、単にスケジュールと記す。
<D−1.構成>
図7は、本発明の実施の形態3におけるエネルギー需給調整装置103の構成を示すブロック図である。
エネルギー需給調整装置103は、複数の需要家50に対してエネルギーの安定供給を行うために、コジェネ40、電熱変換設備41及び蓄エネ装置42の運転スケジュール、需要家50への電熱DRの指令スケジュール、熱市場43及び電力市場44における売買スケジュールを決定する装置である。
エネルギー需給調整装置103は、実施の形態2のエネルギー需給調整装置102の構成に加えて、需要供給制御部2において市場価格予測部13を備え、さらに市場価格記録部27、蓄エネ情報記録部28、蓄エネ装置制御部32、熱売買制御部33及び電力売買制御部34を備える。
市場価格予測部13は、電力市場44及び熱市場43(以下、これらをまとめて「電熱市場」ともいう)の市場価格を予測する。
市場価格記録部27は、電熱市場における過去の売買価格を保存する。
蓄エネ情報記録部28は、蓄エネ装置42のエネルギー残量及び定格容量を蓄エネ情報として保存する。
スケジュール作成部11は、電熱需要予測部10で予測した電熱需要予測と、市場価格予測部13で予測した電熱市場価格予測と、DR情報記録部22に保存された各需要家50の電熱DR情報と、運転スケジュール記録部25に保存されたコジェネ40及び電熱変換設備41の運転スケジュール、コジェネ40の燃料費及び電熱変換設備41の電熱変換効率と、蓄エネ情報記録部28に保存された蓄エネ情報とから、所定の観点で最適なコジェネ40、電熱変換設備41及び蓄エネ装置42の運転スケジュール、電熱市場での売買スケジュール、及び電熱DRの指令スケジュールを決定する。
市場価格予測部13は、市場価格記録部27に記録された熱市場43と電力市場44における売買価格から、最適運転スケジュールを決定する対象時刻の電熱市場価格を予測する。
蓄エネ装置制御部32は、スケジュール作成部11で算出された蓄エネ装置42の運転スケジュールに基づき、蓄エネ装置42に運転指令を送信する。
熱売買制御部33は、スケジュール作成部11で算出された熱市場43との最適売買スケジュールに基づき、熱市場43に売買指令を送信する。
電力売買制御部34は、スケジュール作成部11で算出された電力市場44との最適売買スケジュールに基づき、電力市場44に売買指令を送信する。
蓄エネ装置42は、エネルギー貯蔵装置であり、例えば電力に対して蓄電池が、熱に対して蓄熱槽などが考えられるが、これらに限らずエネルギー供給者が供給を想定するエネルギーを蓄積できる装置であればよい。
熱市場43は、エネルギー供給者と熱エネルギーを売買する取引市場である。
電力市場44は、エネルギー供給者と電気エネルギーを売買する取引市場である。
これ以外の構成は、実施の形態2におけるエネルギー需給調整装置102と同様である。
<D−2.動作>
図8は、エネルギー需給調整装置103の動作を示すフローチャートである。まず、電熱需要予測部10が、スケジュールを決定する対象時刻の需要家50における電熱需要(電力需要及び熱需要)を予測する(ステップS201)。予測手法は実施の形態2と同様である。
次に、市場価格予測部13が、スケジュールを決定する対象時刻の熱市場43及び電力市場44における売買価格を予測する(ステップS202)。予測手法としては、市場価格記録部27に保存された電熱市場価格の市場価格実績を利用して、市場価格と相関が高い気温や天候予測が予測対象日と類似している日の市場価格実績を予測価格とする方法などが考えられるが、他の手法を用いても良い。ここで予測した電熱市場価格は、市場価格予測部13からスケジュール作成部11へ送信される。
そして、蓄エネ装置制御部32が、蓄エネ装置42のエネルギー残量をエネルギー種別ごとに取得し、スケジュール作成部11へそれらの情報を送信する(ステップS203)。
次に、スケジュール作成部11が各需要家50のDR情報を取得する(ステップS204)。この工程は、実施の形態2と同様である。
その後、スケジュール作成部11がスケジュールの決定にあたり目的関数を定式化する(ステップS205)。目的関数としては、例えばエネルギー供給者がある期間において、利益を最大化する目的でエネルギー供給を実施したい場合、次の式が考えられる。
Figure 2017020426
Figure 2017020426
ここで、Pe_sply,t:需要家への電力供給量、Pbat_ch,t:蓄電池への充電量、Pbat_dis,t:蓄電池からの放電量、Pbat_power,t:蓄電池の充電量、Pe_sell,t:市場への売電量、Pe_buy,t:市場への買電量、Pth_sply,t:需要家への熱供給量、Pth_ch,t:蓄熱槽への蓄熱量、Pth_dis,t:蓄熱槽からの放熱量、Pth_power,t:蓄熱槽の蓄熱量、Pth_sell,t:市場への売熱量、Pth_buy,t:市場への買熱量、ksell,t:市場への売電価格予測値、kbuy,t:市場からの買電価格予測値、lsell,t:市場への売熱価格予測値、lbuy,t:市場からの買熱価格予測値である。他のパラメータは実施の形態2と同様である。
式(11)は目的関数であり、式(12)は需要家への電力供給量の計算式、式(13)は需要家への熱供給量の計算式である。また、式(14)〜式(19)は目的関数のパラメータの制約条件であり、式(14)、(15)はコジェネにおけるエネルギーバランスの制約条件を示している。式(16)は熱エネルギーバランスの制約条件を示し、式(17)は電力エネルギーバランスの制約条件を示している。式(18)は蓄熱槽に関する制約条件、式(19)は蓄電池に関する制約式を示している。
供給スケジュールを決定する複数の時間断面における市場価格の予測値を目的関数のパラメータとし、制約条件には蓄エネ装置のエネルギー残量を考慮することで、一度に時間断面をまたいだ運転スケジュールを決定できる。
式(11)の第1項から第4項は、需要家へのエネルギー供給によるエネルギー供給者の売り上げを示し、第5項以降はそれぞれのエネルギー調達にかかるコストを示している。すなわち、式(11)は売り上げからコストを減じることで、利益を算出する式である。
目的関数の定式化後、実施の形態2と同様に最適化計算を実施して(ステップS206)、コジェネ40、電熱変換設備41、蓄エネ装置42、熱市場43及び電力市場44、需要家50に対する電熱量の出入りを求め、エネルギー供給者の利益を最大化するスケジュールを決定する。最適化計算の方法は実施の形態2と同様である。
次に、ステップS206で決定したスケジュールに基づき、コジェネ燃料費コスト、電熱DRコスト(需要家へ支払うインセンティブ)、及び市場売買コストを算出する(ステップS207)。
そして、機器運転指令を実施する(ステップS208)。ここでは、スケジュール作成部11が作成したコジェネ40の運転スケジュールをコジェネ制御部30へ送信し、コジェネ制御部30が受信した運転スケジュールに基づきコジェネ40を制御する。また、スケジュール作成部11が作成した電熱変換設備41の運転スケジュールを電熱変換制御部31へ送信し、電熱変換制御部31が受信した運転スケジュールに基づき電熱変換設備41を制御する。また、スケジュール作成部11が作成した蓄エネ装置42の運転スケジュールを蓄エネ装置制御部32へ送信し、蓄エネ装置制御部32が受信した運転スケジュールに基づき蓄エネ装置42を制御する。また、スケジュール作成部11が作成した熱市場43での売買スケジュールを熱売買制御部33へ送信し、熱売買制御部33が受信した売買スケジュールに基づき熱市場43と取引を実施する。また、スケジュール作成部11が作成した電力市場44での売買スケジュールを電力売買制御部34へ送信し、電力売買制御部34が受信した売買スケジュールに基づき電力市場44と取引を実施する。
次に、DR指令を実施する(ステップS209)。この工程は実施の形態2と同様である。
<D−3.効果>
実施の形態3のエネルギー需給調整装置103は、実施の形態2のエネルギー需給調整装置102の構成に加え、電力市場44及び熱市場43の取引価格を予測する市場価格予測部13と、蓄エネ装置42(蓄エネルギー装置)のエネルギー残量及び定格容量を含む蓄エネルギー情報を取得する蓄エネ装置制御部32(蓄エネルギー情報取得部)と、を備える。そして、目的関数は、取引価格及び蓄エネルギー情報をもパラメータとし、運転スケジュールは、蓄エネ装置42における蓄エネルギー又は放エネルギーのスケジュールを含む。また、スケジュール作成部11は該最適化計算により、運転スケジュール、DRの指令スケジュール、並びに電力市場44及び熱市場43における売買スケジュールを作成する。
例えば利益最大化を目的にエネルギーを供給する供給者において、電熱DRコストが高騰した場合、需給調整手段として市場売買又は蓄エネルギー装置の利用が不可能であると、需給調整コストは上昇し、経済的にエネルギー供給を行えない。このような場合にも、エネルギー需給調整装置103では、電熱エネルギーの蓄積、放電及び市場売買を考慮した最適化計算により運転スケジュールを決定するため、例えば市場価格が低廉な時間帯に電力を市場調達して蓄電池に充電し、市場価格が高騰する時間帯に放電するようなエネルギー調整が可能である。従って、エネルギー供給者の利益を最大にし、かつ需要家の電熱需要を満たすことが可能な、コジェネ40、電熱変換設備41及び蓄エネ装置42の運転スケジュール、電熱市場における売買スケジュール、及び電熱DR指令スケジュールが決定可能である。
また利益の最大化が目的であって、電熱DRコストが低く市場価格が高騰している場合には、電熱需要をDRで抑制し、抑制した分の供給力を市場放出することで利益を確保することも可能である。
<E.実施の形態4>
実施の形態2では、電力DR及び熱DRを同時に考慮することで、エネルギー供給者の目的に応じた最適なエネルギー供給スケジュールの決定方法を示した。
これに加え、エネルギー供給者に外部からDR指令を受信する機能があり、コミュニティ内のDRの実施によりコミュニティから外部へ電力又はネガワットを供給する場合は、コミュニティ内の需給計画と同時に、外部指令によるDR量を確保するための機器・需要家のDRスケジュールを決定する必要がある。
そこで、本実施の形態では外部からのDR指令に対応し、所定の観点から最適なエネルギー供給を行う方法について説明する。
なお、本実施の形態ではエネルギー需要として電力需要および熱需要を想定するが、他のエネルギー需要を想定することも可能である。
また、本実施形態において、コジェネ及び電熱変換設備の運転スケジュール、並びに電熱DRの指令スケジュールは、特に区別しない限り単に運転スケジュールと記す。
<E−1.構成>
図9は、本発明の実施の形態4におけるエネルギー需給調整装置104の構成を示すブロック図である。エネルギー需給調整装置104は、実施の形態2におけるエネルギー需給調整装置102の構成に加えて、DR指令送受信部35を備えている。
DR指令送受信部35は、外部のDR指令者45が指令する電力又は熱若しくはその両方に関するDR指令(外部デマンドレスポンス情報)を受信する。DR指令内容としては、例えば電熱の削減量、節電量、DR開始時間、DR実施期間、コミュニティ内のDRによりDR指令者45から与えられる報酬等が考えられる。
DR指令者45は、電熱DRの指令方法に関する手順をエネルギー供給者と事前に決定し、手順に沿ってエネルギー需給調整装置104に電熱DR指令を実施する。手順としては例えば、DR指令が発行される時間や、DR指令に対するエネルギー供給者の返答の有無などが挙げられる。
これ以外のエネルギー需給調整装置104の構成は、実施の形態2におけるエネルギー需給調整装置102の構成と同様である。
<E−2.動作>
図10は、エネルギー需給調整装置104の動作を示すフローチャートである。まず、ステップS301では実施の形態2と同様に、電熱需要予測部10が最適な運転スケジュールを決定する対象時刻の需要家50における電力需要及び熱需要を予測する。
次に、DR指令送受信部35がDR指令者45からDR指令(外部DR情報)を受信し、これを需要供給制御部2へ送信する(ステップS302)。外部DR情報には、例えば受電熱の削減量、コミュニティ内の電熱の節電量、DR開始時間、DR実施期間、DR受託によりDR指令者45から与えられる報酬などが含まれる。
次に、スケジュール作成部11が各需要家50の電熱DR情報を取得する(ステップS303)。電熱DR情報は図6に示したとおりであり実施の形態2と同様である。
その後、スケジュール作成部11がスケジュールの決定にあたり目的関数を定式化する(ステップS304)。目的関数としては、例えばエネルギー供給者がある期間において、利益を最大化する目的でエネルギー供給を実施したい場合、次の式が考えられる。
Figure 2017020426
Figure 2017020426
ここで、P´e_dr,t:外部指令による電力DR量、P´e_dr_inst,t:外部指令による電力DR量の上限値、P´th_dr,t:外部指令による熱DR量、P´th_dr_inst,t:外部指令による熱DR量の上限値、C´:外部指令の電力DR実施による報酬単価、C´th:外部指令の熱DR実施による報酬単価である。他のパラメータは実施の形態2と同様である。
式(20)は目的関数であり、式(21)〜(26)は目的関数のパラメータの制約条件である。式(21)、(22)はコジェネにおけるエネルギーバランスの制約条件を示している。式(23)は熱エネルギーバランスの制約条件を示し、式(24)は電力エネルギーバランスの制約条件を示している。式(25)は外部からの熱DR指令に関する制約条件を示し、式(26)は外部からの電力DR指令に関する制約条件を示している。
式(20)の第1項から第3項は、需要家へのエネルギー供給によるエネルギー供給者の売り上げを示し、第4項以降はそれぞれのエネルギー調達にかかるコストを示している。すなわち、式(20)は売り上げからコストを減じることで、利益を算出する式である。
目的関数の定式化後、実施の形態2と同様に最適化計算を実施して(ステップS305)、Pf,t、Pe,t、Pe_dr,t、P´e_dr,t、Pe_ch,t、Pth,t、Pth_dr,t、P´th_dr,tを求め、エネルギー供給者の利益を最大化するスケジュールを決定する。
その後も実施の形態2と同様に、インセンティブの算出(ステップS306)、機器運転指令の実施(ステップS307)、DR指令の実施(ステップS308)を行う。この工程は図3に示したステップS105〜107と同様であるため、説明を省略する。
<E−3.効果>
実施の形態4におけるエネルギー需給調整装置104は、実施の形態2におけるエネルギー需給調整装置102の構成に加え、外部からのデマンドレスポンス指令である外部デマンドレスポンス情報を取得するDR指令送受信部35(外部DR情報取得部)を備える。そして、スケジュール作成部11がスケジュール作成で行う最適化計算は、外部デマンドレスポンス情報をもパラメータとする。
外部からのDR指令をコミュニティ内で確保するためには、需給計画に加えて、さらにコジェネ40、電熱変換設備41の運転スケジュール及び、複数の需要家50へのDR指令をエネルギー供給者が決定する必要がある。しかし、外部からのDR指令によるDR実施によりエネルギー供給者が受け取る報酬、又は需要家へ支払う報酬の多寡によっては、エネルギー供給者に不利益が生じる。しかし、エネルギー需給調整装置104では、外部からのDR指令を考慮し最適化計算を解くことにより、エネルギー供給者にとって最適で、かつ需要家の電熱需要を満たす、コジェネ40及び電熱変換設備41の運転スケジュール並びに電熱DRの指令スケジュールが作成できる。
<F.実施の形態5>
実施の形態3では、蓄エネルギー装置又はエネルギー市場などの、エネルギー残量や価格が時々刻々と変化する場合における、エネルギー供給者の目的に応じた最適運転スケジュール決定方法を示した。
実施の形態4では、外部からDR指令がある場合における、エネルギー供給者の目的に応じた最適運転スケジュール決定方法を示した。
これらに加え、需要家にコジェネなどの発電設備や発熱設備が設置され、需要家に設置されるコジェネについてもエネルギー供給者が運転スケジュールを決定可能であり、このコジェネで発生するエネルギーをその他の需要家に供給可能な場合、エネルギー供給者が所有する機器、需要家の電熱DR、外部からの指令によるDR、及び需要家におけるコジェネの運転スケジュールを、エネルギー供給者は全て決定する必要がある。
そこで本実施の形態では、これらすべての機器に対応した、所定の目的で最適なエネルギー供給形態を説明する。
なお、本実施の形態ではエネルギー需要として電力需要および熱需要を想定するが、他のエネルギー需要を想定することも可能である。
また、本実施形態においては、コジェネ、電熱変換設備及び畜エネ装置の運転スケジュール、電熱市場における売買スケジュール、並びに電熱DRの指令スケジュールは、特に区別しない限り単にスケジュールと記す。
<F−1.構成>
図11は、本発明の実施の形態5におけるエネルギー需給調整装置105の構成を示すブロック図である。エネルギー需給調整装置105は、複数の需要家50に対してエネルギーの安定供給を行うために、コジェネ40、電熱変換設備41及び蓄エネ装置42の運転スケジュール、並びに需要家50への熱DR指令スケジュールを決定する装置である。
エネルギー需給調整装置105は、実施の形態3におけるエネルギー需給調整装置103の構成に加えて、実施の形態4におけるエネルギー需給調整装置104のDR指令送受信部35を備え、さらに、自家発情報収集部61及び自家発情報記録部62を備えている。
各需要家50には、自家発設備60が設置されている。自家発設備60は、発電設備又は発熱設備若しくはその両方であって、例えばコージェネレーションシステムであるガスエンジン、ガスタービン又は燃料電池などがある。エネルギー供給者からの指令により自家発設備60が運転する場合、その燃料費はエネルギー供給者から支払われる。
自家発情報収集部61は、自家発設備60の情報を収集する。収集する情報としては自家発設備60の定格容量、運転スケジュール又は燃料単価などである。
自家発情報記録部62は、自家発情報収集部61が収集した自家発設備60の情報を保存する。
DR指令送受信部35の構成は実施の形態4と同様であり、その他のエネルギー需給調整装置105の構成は実施の形態3のエネルギー需給調整装置103の構成と同様であるため、説明を省略する。
<F−2.動作>
図12は、エネルギー需給調整装置105の動作を示すフローチャートである。まず、電熱需要予測部10がスケジュールを決定する対象時刻の需要家50における電熱需要(電力需要及び熱需要)を予測する(ステップS401)。電熱需要の予測手法は実施の形態1と同様である。需要予測結果は、電熱需要予測部10からスケジュール作成部11へ送信される。
次に、市場価格予測部13が、スケジュールを決定する対象時刻の電熱市場価格(熱市場43及び電力市場44における売買価格)を予測する(ステップS402)。電熱市場価格の予測手法は実施の形態3と同様である。ここで予測した電熱市場価格は、市場価格予測部13からスケジュール作成部11へ送信される。
そして、蓄エネ装置制御部32が、蓄エネ装置42のエネルギー残量をエネルギー種別ごとに取得し、スケジュール作成部11へそれらの情報を送信する(ステップS403)。
次に、スケジュール作成部11が各需要家50のDR情報を取得する(ステップS404)。この工程は、実施の形態2と同様である。
その後、自家発情報収集部61が自家発設備60から情報を収集し自家発情報記録部62に保存する(ステップS405)。ここで収集する自家発設備60の情報の内容としては、定格容量、運転スケジュール及び燃料単価がある。またこれらの情報は、自家発設備60が自家発情報収集部61へ情報の変更ごとに送信しても良いし、自家発情報収集部61が定期的に自家発設備60から取得しても良い。
次に、DR指令送受信部35がDR指令者45からDR指令(外部DR情報)を受信し、これを需要供給制御部2へ送信する(ステップS406)。この工程は実施の形態4で説明した図10のステップS302と同様である。
その後、スケジュール作成部11がスケジュールの決定にあたり目的関数を定式化する(ステップS407)。目的関数としては、例えばエネルギー供給者がある期間において、利益を最大化する目的でエネルギー供給を実施したい場合、次の式が考えられる。
Figure 2017020426
Figure 2017020426
ここで、Pf_cst,t:自家発設備60のコジェネに投入する一次エネルギー量、Pe_cons,t:自家発設備60のコジェネによる発電量のうちの自家消費分、Pe_cst,t:自家発設備60のコジェネによる発電量のうち自家消費しない分、Pth_cons,t:自家発設備60のコジェネによる発熱量のうち自家消費分、Pth_cst,t:自家発設備60のコジェネによる発熱量のうち自家消費しない分、m(x):自家発設備60のコジェネの燃料費関数である。他のパラメータは実施の形態1〜4で既出である。
式(27)は目的関数であり、式(28)は需要家への電力供給量を表す式、式(29)は需要家への熱供給量を表す式である。また、式(30)〜(37)は目的関数のパラメータの制約条件である。式(30)、(31)はコジェネにおけるエネルギーバランスの制約条件を示している。式(32)は熱エネルギーバランスの制約条件を示し、式(33)は電力エネルギーバランスの制約条件を示している。式(34)は蓄熱槽に関する制約条件を示し、式(35)は蓄電池に関する制約条件を示している。また、式(36)は熱DR指令のバランスに関する制約条件を示し、式(37)は電力DR指令のバランスに関する制約条件を示している。
式(27)の第1項から第6項は、需要家へのエネルギー供給によるエネルギー供給者の売り上げを示し、第7項以降はそれぞれのエネルギー調達にかかるコストを示している。すなわち、式(27)は売り上げからコストを減じることで、利益を算出する式である。
目的関数の定式化後、最適化計算を実施して(ステップS408)、コジェネ40、電熱変換設備41、蓄エネ装置42、熱市場43及び電力市場44、需要家50に対する電熱量の出入りを求め、エネルギー供給者の利益を最大化するスケジュールを決定する。最適化計算の方法は実施の形態2と同様である。
次に、ステップS408で決定したスケジュールに基づき、コジェネ40の燃料コスト、自家発設備60におけるコジェネの燃料コスト、電熱DRコスト(需要家へ支払うインセンティブ)、及び市場売買コストを算出する(ステップS409)。
そして、機器運転指令を実施する(ステップS410)。ここでは、スケジュール作成部11が作成したコジェネ40の運転スケジュールをコジェネ制御部30へ送信し、コジェネ制御部30が受信した運転スケジュールに基づきコジェネ40を制御する。また、スケジュール作成部11が作成した電熱変換設備41の運転スケジュールを電熱変換制御部31へ送信し、電熱変換制御部31が受信した運転スケジュールに基づき電熱変換設備41を制御する。また、スケジュール作成部11が作成した蓄エネ装置42の運転スケジュールを蓄エネ装置制御部32へ送信し、蓄エネ装置制御部32が受信した運転スケジュールに基づき蓄エネ装置42を制御する。また、スケジュール作成部11が作成した熱市場43での売買スケジュールを熱売買制御部33へ送信し、熱売買制御部33が受信した売買スケジュールに基づき熱市場43と取引を実施する。また、スケジュール作成部11が作成した電力市場44での売買スケジュールを電力売買制御部34へ送信し、電力売買制御部34が受信した売買スケジュールに基づき電力市場44と取引を実施する。また、スケジュール作成部11が作成した自家発設備60の運転スケジュールを需要家連絡部20から自家発設備60へ送信し、自家発設備60は受信した運転スケジュールに基づき運転される。
次に、DR指令を実施する(ステップS411)。この工程は実施の形態2と同様である。
<F−3.効果>
実施の形態5のエネルギー需給調整装置105は、実施の形態3のエネルギー需給調整装置103あるいは実施の形態4のエネルギー需給調整装置104の構成に加えて、需要家50に設置された自家発設備60の情報を取得する自家発情報収集部61(自家発情報取得部)を備える。そして、スケジュール作成部11がスケジュール作成に用いる目的関数は、自家発設備60の情報をパラメータとし、スケジュール作成部11が作成する運転スケジュールは、自家発設備60の発電量又は発熱量に関するスケジュールを含む。
エネルギー供給者が所有するコジェネ40が最大出力で運転してもコミュニティの電熱需要を満たせない場合は、電熱市場からの調達又は電熱DR若しくはその両方により需給調整する必要がある。しかし、市場価格又は希望インセンティブ若しくはその両方が高い場合、エネルギー供給者は経済的にエネルギー供給ができない。このような場合にも、エネルギー需給調整装置105であれば自家発設備60の運転を考慮した最適化計算を解いて運転スケジュールを決定するため、エネルギー供給者にとって最適かつ需要家の電熱需要を満たすことが可能な、コジェネ40、電熱変換設備41、蓄エネ装置42及び自家発設備60の運転スケジュールと、電熱市場における売買スケジュールと、電熱DRの指令スケジュールとを決定することが出来る。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
2 需要供給制御部、10 電熱需要予測部、11 スケジュール作成部、12 インセンティブ算出部、13 市場価格予測部、20 需要家連絡部、21 熱DR情報収集部、22 DR情報記録部、23 電力熱量収集部、24 電力熱量記録部、25 運転スケジュール記録部、26 電熱DR情報収集部、27 市場価格記録部、28 蓄エネ情報記録部、30 コジェネ制御部、31 電熱変換制御部、32 蓄エネ装置制御部、33 熱売買制御部、34 電力売買制御部、35 DR指令送受信部、40 コジェネ、41 電熱変換設備、42 蓄エネ装置、43 熱市場、44 電力市場、45 DR指令者、50 需要家、60 自家発設備、61 自家発情報収集部、62 自家発情報記録部、101〜105 エネルギー需給調整装置。

Claims (4)

  1. 需要家にエネルギーを供給するために、コージェネレーションシステムの発電及び発熱、並びに電熱変換設備の電熱変換に関するスケジュールを含む運転スケジュールを作成するエネルギー需給調整装置であって、
    前記需要家が応答可能な少なくとも熱のデマンドレスポンスの条件を含むデマンドレスポンス情報を取得するDR情報取得部と、
    前記需要家の電熱需要を予測する電熱需要予測部と、
    前記デマンドレスポンス情報及び前記電熱需要をパラメータに含む最適化計算により、前記運転スケジュールと、前記需要家に指令する熱のデマンドレスポンスのスケジュールを含む指令スケジュールとを作成するスケジュール作成部と、
    を備える、
    エネルギー需給調整装置。
  2. 前記デマンドレスポンス情報は、需要家が応答可能な電力のデマンドレスポンスの条件を含み、
    前記指令スケジュールは、前記需要家に対する電力のデマンドレスポンスのスケジュールを含む、
    請求項1に記載のエネルギー需給調整装置。
  3. 電力市場及び熱市場の取引価格を予測する市場価格予測部と、
    蓄エネルギー装置のエネルギー残量を含む蓄エネルギー情報を取得する蓄エネルギー情報取得部と、をさらに備え、
    前記最適化計算は、前記取引価格及び前記蓄エネルギー情報の少なくとも一方をパラメータとし、
    前記運転スケジュールは、前記蓄エネルギー装置における蓄エネルギー又は放エネルギーのスケジュールを含み、
    前記スケジュール作成部は前記最適化計算により、前記運転スケジュール、前記指令スケジュール、並びに前記電力市場及び前記熱市場における売買スケジュールを作成する、
    請求項2に記載のエネルギー需給調整装置。
  4. 外部からのデマンドレスポンス指令である外部デマンドレスポンス情報を取得する外部DR情報取得部をさらに備え、
    前記最適化計算は、前記外部デマンドレスポンス情報をパラメータとする、
    請求項2又は3に記載のエネルギー需給調整装置。
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