JP2017020134A - 防護服 - Google Patents

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Kaneo Sekura
統男 瀬倉
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Abstract

【課題】 顔出し窓から防護服内への放射性物質等の侵入を抑制することができる防護服を提供することを目的とする。
【解決手段】 着用者の胸,腹及び腰を収容する胴筒と腕を収容する腕筒と脚を収容する脚筒と頭を収容する顔出し窓を有するフードとを一体に形成して服本体とし、この服本体にファスナの開閉により着脱を行う開閉部を設けた防護服において、開閉部は、一方の腕筒から胴筒の一方の脇部位及び腰部位を通って一方の脚筒に至る第1開閉部、他方の腕筒から胴筒の他方の脇部位及び腰部位を通って他方の脚筒に至る第2開閉部、及び一方の脚筒から股部位を通って他方の脚筒に至る第3開閉部のうちの少なくとも1つの開閉部を有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、原子力施設内のような放射線管理区域内などで作業する作業員、或は、半導体製造や食品製造などのような塵芥を嫌う作業場での作業員や農薬の散布作業に従事する作業員などが着用するのに好適なつなぎ服である防護服に関するものである。
従来から例えば原子力施設内や放射線管理区域内などでは、補修、点検或いは清掃のために原子炉の周辺設備に作業者が近づく必要がある場合、作業中に生ずる放射性物質による身体への汚染ないし被ばくを防ぐために、作業者は防護服を着用している。この防護服としては、着用者の胸,腹及び腰を収容する胴筒と脚を収容する脚筒と腕を収容する腕筒と頭を収容する顔出し窓を有するフードとを一体に形成し、ファスナの開閉により着脱を行う開閉部を設けたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
特開2005−55813号公報
ところで、前記の防護服では、開閉部が胴筒の腰部位の前面側中央部からフードの顔出し窓まで設けられており、胴筒の腰部位からフードの顔出し窓までをファスナにより開口して着脱を行えるようにしている。しなしながら、顔に防護マスクを装着した状態で防護服を着てから、ガムテープ等の粘着シートで顔出し窓の全周を防護マスクに接着して顔出し窓から放射性物質が防護服内に侵入するのを防止するが、ファスナ(開閉部)が顔出し窓に繋がっていると、ファスナ及びその近傍の粘着シートへの接着が他の箇所に比べて接着性が悪い。防護服を着た状態で体を動かすと、特に顔の顎は他の箇所に比べて前後に動く範囲が大きく顎が動くと、接着性が悪い箇所が動くので、その箇所から粘着シートが剥がれることもあり得る。
そこで、本発明は、顔出し窓から防護服内への放射性物質等の侵入を抑制することができる防護服を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため本発明に係る防護服は、着用者の胸,腹及び腰を収容する胴筒と腕を収容する腕筒と脚を収容する脚筒と頭を収容する顔出し窓を有するフードとを一体に形成して服本体とし、この服本体にファスナの開閉により着脱を行う開閉部を設けた防護服において、前記開閉部は、一方の腕筒から胴筒の一方の脇部位及び腰部位を通って一方の脚筒に至る第1開閉部、他方の腕筒から胴筒の他方の脇部位及び腰部位を通って他方の脚筒に至る第2開閉部、及び一方の脚筒から股部位を通って他方の脚筒に至る第3開閉部のうちの少なくとも1つの開閉部を有することを特徴とする。
このように、開閉部が、第1開閉部、第2開閉部及び第3開閉部のうちの少なくとも1つの開閉部を有することで、開閉部(ファスナ)が顔出し窓に繋がってないので、ガムテープ等の粘着シートで顔出し窓の縁部を防護マスクに接着した際に粘着シートが縁部から剥がれ易くなる箇所がない。その結果、顔出し窓から防護服内への放射性物質等の侵入を抑制することができる
この場合において、開閉部は、さらに一方の腕筒からフードの一方の側部、頂部、他方の側部を通って他方の腕筒に至る第4開閉部を有することができる。第4開閉部の一端又は両端は、腕筒の先端まで形成されていることが好ましい。第1開閉部の一端又は両端は、腕筒又は/及び脚筒の先端まで形成されていることが好ましい。第2開閉部の一端又は両端は、腕筒又は/及び脚筒の先端まで形成されていることが好ましい。第3開閉部の一端又は両端は、脚筒の先端まで形成されていることが好ましい。
また、本発明に係る防護服は、開閉部が、一方の腕筒の先端から胴筒の一方の脇部位を通って一方の腰部位に至る第1開閉部と、他方の腕筒の先端から胴筒の他方の脇部位を通って他方の腰部位に至る第2開閉部と、一方の腕筒の先端から前記フードの一方の側部、頂部、他方の側部を通って他方の腕筒の先端に至る第4開閉部とで形成されていてもよいし、また、胴筒の一方の腰部位から一方の脚筒の先端に至る第1開閉部と、胴筒の他方の腰部位から他方の脚筒の先端に至る第2開閉部と、一方の脚筒の先端から股部位を通って他方の脚筒の先端に至る第3開閉部とで形成されていてもよい。
これらの場合において、フードの顔出し窓の一部に、着用者の装着する防護マスクに仮止めする粘着シートを取り付けてもよい。フードの顔出し窓の縁部に、当該顔出し窓の大きさを可変にする伸縮性部材を取り付けることができる。また、腕筒の手首部位の近傍に透光部を設けて、着用者の手首近傍を外部から視認できるようにしてもよい。さらに、胴筒の胸部の裏面にポケットを設け、当該胸部の前面側から前記ポケットに通じる出入口を形成することができる。出入口をスリット状に形成し、出入口に被さるフラップを設けることができる。また、腕筒の先端に、指通し用の指通しリング部を設けてもよい。さらに、少なくとも胴筒のファスナの裏面に、補強帯体を取り付けてもよい。また、防護服を不透光性材料で形成し、胸部位に窓状透光部を設けることができる。
本発明によれば、顔出し窓から防護服内への放射性物質等の侵入を抑制することができる防護服が得られる。
本発明に係る防護服の一例を示した正面図である。 本発明に係る防護服の一例を示した側面図で、(a)は開閉部を閉じた状態を示す図、(b)は4つの開閉部をすべて開けた状態を示す図である。
以下、本発明に係る防護服の実施形態を添付図面に基づいて説明する。図1及び図2に示すように、本発明に係る防護服1は、例えば、放射線管理区域内などで作業する作業者が着用するものである。防護服1は、着用者の胸、腹及び腰を包む胴筒2と、腕を包む左右の腕筒3(袖3ともいう)と、脚を包む左右の脚筒4と、頭を包むフード5とを一体に形成し、ファスナ8の開閉により着脱を行う開閉部7を設けたものである。防護服1の素材は、通常の布製や不織布製であるが、吸湿性繊維や非吸湿性繊維などの多層構造布や多層構造の不織布、その他の構造の布地などを用いることができる。防護服1は、服全体は白色など、任意の色を選択した不透光性材料で形成することができる。
胴筒2の前身頃の胸部位の中央には、窓状透光部11が設けられていることが好ましい。窓状透光部11は、着用者の胸を外部から視認できるようにするもの、例えば、着用者の胸に入れた警報付ポケット線量計(APD)等を外部から視認できるようにしたものである。窓状透光部11は、例えば、胸部位に矩形状の開口部を設け、この開口部を透光性を有する透光性素材で塞いで形成してもよい。透光性素材は、例えば、エチレン・酢酸ビニル共重合樹脂(EVA樹脂)やポリエステル樹脂等をシート状に形成したもの等である。透光性素材は、開口部を形成する開口端部に縫合、接着、溶着等により取り付けられて開口部が塞がれている。
胴筒2の胸部位の窓状透光部11の例えば左側の裏面には、例えば四角形のポケット素材の上辺を除く3辺が取り付けられてポケット12が形成されている。胸部位の裏面に取り付けられていないポケット12の上辺がその裏面からのポケット12の裏面側の出入口となる。胸部位には、裏面側の出入口に対応する箇所又はその近傍にその出入口と平行に延びるスリットが形成されており、このスリットが胸部位の前面側からポケットへの出し入れを行える表面側の出入口13として形成されている。胸部位の表面には、表面側の出入口13を覆うすなわちカバーするフラップ14が取り付けられている。
腕筒3における袖口32にリング状にゴム紐などの伸縮性部材を取り付けて、この袖口32を狭窄して伸縮可能に形成している。脚筒4の裾口42にリング状にゴム紐などの伸縮性部材を取り付けて、この裾口42を狭窄して伸縮可能に形成している。
また、左右の腕筒3の一方又は両方の袖口32には、指通し用の指通しリング部18を設けるようにしてもよい。このように、指通しリング部18を設けることで、防護服1を着る際の腕筒3のめくれを防止することが可能となる。
左右の腕筒3の手首部位の近傍である先端上方側には、透光部15が設けられていることが好ましい。透光部15は、着用者の前腕の手首近傍を外部から視認できるようにするもの、すなわち、着用者の前腕の手首近傍に付けた腕時計等を外部から視認できるようにしたものである。透光部15は、例えば、窓状透光部11と同様に形成してもよい。すなわち、腕筒3の先端側に開口部を設け、この開口部を透光性素材で塞いで形成してもよい。なお、透光部15を腕筒3の前腕部位の先端側の周方向の全体に設けてもよい。
フード5の前面側の中央部には、顔出し用に開口した顔出し窓6が設けられている。顔出し窓6は、着用者の防護マスクの目や鼻等の一部を突出させ得る形状、例えば、下部が直線でそれ以外が曲線の略円状、略楕円状等に形成されている。
顔出し窓6の縁部には、ゴム紐などの伸縮性部材61を取り付けて、この顔出し窓6の大きさを可変に形成することが好ましい。伸縮性部材61の取付箇所は、顔出し窓6の全周であってもよいが、予め粘着シート16を取り付ける場合には粘着シート取付箇所以外の箇所であることが好ましい。伸縮性部材61の取付箇所は、例えば、下部の直線以外の曲線部である。
フード5の顔出し窓6には、着用者の防護マスクに仮止めする粘着シート16が取り付けられている。粘着シート16としては、顔出し窓6を防護マスクに仮止めすることができれば特に限定されず、例えば、ガムテープ等でもよい。粘着シート16は、一部がフード5の顔出し窓6の表面に貼り付けられ、残りが顔出し窓6に延出している。この延出部の粘着部には、離型紙が貼られており、離型紙を剥がし延出部を防護マスクに貼り付けることで、顔出し窓6を防護マスクに仮止めすることが可能となる。粘着シート16の取付箇所は、顔出し窓6の全周であってもよいが、その一部でもよく、また、1箇所でも2箇所以上でもよい。粘着シート16の取付箇所は、伸縮性部材61を取り付ける場合には伸縮性部材取付箇所以外の箇所であることが好ましく、例えば、下部の直線部である。顔出し窓6を防護マスクに仮止めした後に、ガムテープ等のシート状の粘着部材で顔出し窓6の全周を防護マスクに貼り付けて、防護マスクと顔出し窓6との間を密閉することになる。なお、粘着シート16は、防護マスクと顔出し窓6との間を密閉する粘着部材の一部として使用してもよい。
開閉部7は、ファスナ8の開閉により防護服1の着脱を行うものである。開閉部7は、一方の腕筒3から胴筒2の一方の脇部位及び腰部位を通って一方の脚筒4に至る第1開閉部7a、他方の腕筒3から胴筒2の他方の脇部位及び腰部位を通って他方の脚筒4に至る第2開閉部7b、一方の脚筒4から股部位を通って他方の脚筒4に至る第3開閉部7cのうちの少なくとも1つ、すなわち、1つ、2つ又は3つの開閉部を有している。なお、本実施形態では、開閉部7が3つの第1〜第3開閉部7a、7b、7cを有する場合について説明するが、これに限定されるものではない。
第1開閉部7aは、一方例えば右側の腕筒3から胴筒2の右側の脇部位及び腰部位を通って右側の脚筒4に至るように形成されていれば特に限定されないが、一端又は両端が腕筒3又は/及び脚筒4の先端まで形成されていることが好ましい。すなわち、第1開閉部7aは、右側の腕筒3の先端から胴筒2の右側の脇部位及び腰部位を通って右側の脚筒4に至るように形成されていたり、右側の腕筒3から胴筒2の右側の脇部位及び腰部位を通って右側の脚筒4の先端に至るように形成されていたり、右側の腕筒3の先端から胴筒2の右側の脇部位及び腰部位を通って右側の脚筒4の先端に至るように形成されていたりすることが好ましい。第1開閉部7aは、右側の腕筒3の先端から胴筒2の右側の脇部位及び腰部位を通って右側の脚筒4の先端に至るように形成されていることが特に好ましい。
第2開閉部7bは、一方例えば左側の腕筒3から胴筒2の左側の脇部位及び腰部位を通って左側の脚筒4に至るように形成されていれば特に限定されないが、一端又は両端が腕筒3又は/及び脚筒4の先端まで形成されていることが好ましい。すなわち、第2開閉部7bは、左側の腕筒3の先端から胴筒2の左側の脇部位及び腰部位を通って左側の脚筒4に至るように形成されていたり、左側の腕筒3から胴筒2の左側の脇部位及び腰部位を通って左側の脚筒4の先端に至るように形成されていたり、左側の腕筒3の先端から胴筒2の左側の脇部位及び腰部位を通って左側の脚筒4の先端に至るように形成されていたりすることが好ましい。第2開閉部7bは、左側の腕筒3の先端から胴筒2の左側の脇部位及び腰部位を通って左側の脚筒4の先端に至るように形成されていることが特に好ましい。
第3開閉部7cは、一方の脚筒4から股部位を通って他方の脚筒4に至るように形成されていれば特に限定されないが、一端又は両端が脚筒4の先端まで形成されていることが好ましく、特に両端が脚筒4の先端まで形成されていることが好ましい。 これらのように、第1〜第3開閉部7a、7b、7cを形成することで、例え第1〜第3開閉部7a、7b、7cを単独で開口しても開口部が大きいので、防護服1の着脱特に脱衣を簡単に行えることになる。
さらに、開閉部7は、3つの第1〜第3開閉部7a、7b、7cの他に第4開閉部7dを有してもよい。第4開閉部7dは、一方の腕筒3からフード5の一方の側部、頂部、他方の側部を通って他方の腕筒3に至るように形成されていれば特に限定されないが、一端又は両端が腕筒3の先端まで形成されていることが好ましく、特に両端が腕筒3の先端まで形成されて全部開くようになっていることが好ましい。このように、開閉部7は、第4開閉部7dを有し、3つの第1〜第3開閉部7a、7b、7c全てを有することで、4つの第1〜第4開閉部7a、7b、7c、7d全てを開くことで、防護服1が略前後に2つ割りになるようになっている。
ファスナ8としては、特に限定されず、例えば、プラスチック製などのスライドファスナ等が用いられる。ファスナ8は、咬合子と咬合子をお互いに咬合分離するスライダー81を備えるものである。スライダー81は、1つでも2つでもよいが、第1〜第4開閉部7a、7b、7c、7dの両端が先端にまで形成されている場合には、2つであることが好ましい。すなわち、第1〜第4開閉部7a、7b、7c、7dの両端が図1及び図2に示すように先端まで形成されている場合には、各第1〜第4開閉部7a、7b、7c、7dは、2つのスライダー81を備えることが好ましい。 なお、腕筒3、胴筒2、フード5のファスナ8の裏面に、比翼のような補強帯体17を取り付けるようにしてもよい。補強帯体17は、スライダー81(ファスナ8)の開閉を円滑に行えるようにするものであり、スライダー81(ファスナ8)の開閉を円滑に行えるならば素材は特に限定されない。補強帯体17の幅は、特に限定されず、例えば、7cmである。補強帯体17の取付箇所は、ファスナ8の裏面であれば特に限定されないが、腕筒3や胴筒2には少なくとも取り付けられていることが好ましく、さらに、フード5にも取り付けるようにしてもよい。
本発明に係る防護服1の着用は、第1〜第4開閉部7a、7b、7c、7dのうちの任意の1つ、2つ、3つ又は4つの開閉部7a、7b、7c、7dの2つのスライダー81を当該開閉部7a、7b、7c、7dの両端までスライドさせて開閉部7を開く。このとき、第1〜第4開閉部7a、7b、7c、7dのうちの任意の1つでも開閉部7は大きな開口となる。この開閉部7の開口から体を入れ、開けた開閉部7a、7b、7c、7dの2つのスライダー81を当該開閉部7a、7b、7c、7dの両端から引き上げながら例えば中央部で互いに接触又は近接させる。このとき、フード5は着用者の頭に被っているが、着用者は、防護服1を着る前に予め防護マスクを装着しておくため、フード5を頭に被ってから、着用者は防護マスクの目や鼻等の一部を顔出し窓6から突出させ、防護マスクに対する顔出し窓6の位置を調節し、粘着シート16で防護マスクに顔出し窓6を仮止めする。仮止め後、ガムテープ等のシート状の粘着部材で顔出し窓6の全周を防護マスクに貼り付けて、防護マスクと顔出し窓6との間を密閉する。これにより、防護服1の着用が完了する。
このとき、顔出し窓6の縁部に伸縮性部材61が取り付けられていると、顔出し窓6の大きさが可変するので、防護マスクの大きさや種類等が異なっても防護マスクの位置の調節を容易に確実に行える。また、顔出し窓6に仮止め用の粘着シート16が取り付けられていることで、粘着部材で顔出し窓6の全周を防護マスクに貼り付ける際に、防護マスクに対する顔出し窓6の位置がずれ難いので、防護マスクと顔出し窓6との間を確実に密閉することができる。これにより、顔出し窓6から放射性物質が防護服1内に侵入するのが防止される。
防護服1を脱ぐには、第1〜第4開閉部7a、7b、7c、7dのうちの任意の1つ、2つ、3つ又は4つの開閉部7a、7b、7c、7dの2つのスライダー81を当該開閉部7a、7b、7c、7dの両端までスライドさせて開閉部7を開く。これにより、防護服1を容易に脱ぐことができる。このとき、粘着部材及び粘着シート16は、2つのスライダー81を頂部からスライドさせる前に防護マスクから剥がしてもよいし、粘着部材及び粘着シート16を防護マスクに貼り付けた状態で防護服1を脱ぎながら防護マスクを顔から取り外しても良い。このように、ファスナ8すなわちスライダー81が防護服1の両側部に取り付けられているので、一人でスライダー81をスライドさせることができる。すなわち、一人で防護服1を脱ぐことができる。
ファスナ8(開閉部7)は、顔出し窓6に繋がってないので、ガムテープ等の粘着部材や粘着シート16で顔出し窓6を防護マスクに密閉する際に粘着部材や粘着シート16が顔出し窓6から剥がれ易くなる箇所がない。その結果、顔出し窓6から防護服1内への放射性物質等の侵入を抑制することができる。
したがって、本発明に係る防護服1は、顔出し窓6から防護服1内への放射性物質等の侵入を抑制することができる。特に開閉部7が腕筒3の先端の袖口32からフード5の両側部を通って当該フード5の頂部で繋がるように形成されていることで、フード5が前後に2つに割れるので、防護服1を脱ぐ際にフード5が頭から簡単に確実に脱げるので、防護服1内への放射性物質等の侵入をより一層抑制することができる。
腕筒3の手首部位の近傍に透光部15を設けることで、腕筒3をめくり上げることなく、時計や着用者の前腕の手首近傍に装着した機械、機器等を視認することができ、防護服1内への放射性物質等の侵入を防止することができる。
胴筒2の胸部位の中央に窓状透光部11が設けられていることで、着用者の胸に入れた警報付ポケット線量計(APD)等を外部から視認することができる。また、胴筒2の胸部位の裏面にポケット12を設け、当該胴筒2の胸部の前面側に表面からポケット12に通じる出入口13を形成したことで、ポケット12に入れたスマートフォンなどの通信機等を開閉部7をあけることなく取り出すことが可能となる。その結果、開閉部7をあけて線量計等を取り出す場合に比して放射性物質による身体への汚染を抑えることができる。このとき、胴筒2の胸部の前面側の表面に、出入口13に被さるフラップ14を設けることで、放射性物質による身体への汚染を一層抑えることができる。
なお、本実施形態では開閉部7を、一方例えば右側の腕筒3の先端から胴筒2の右側の脇部位を通って右側の腰部位に至る第1開閉部7aと、他方例えば左側の腕筒3の先端から胴筒2の左側の脇部位を通って左側の腰部位に至る第2開閉部7bと、一方の腕筒3の先端からフード5の一方の側部、頂部、他方の側部を通って他方の腕筒3の先端に至る第4開閉部7dとで形成してもよい。また、開閉部7を、胴筒2の一方例えば右側の腰部位から右側の脚筒4の先端に至る第1開閉部7aと、胴筒2の他方例えば左側の腰部位から左側の脚筒4の先端に至る第2開閉部7bと、一方の脚筒4の先端から股部位を通って他方の脚筒4の先端に至る第3開閉部7cとで形成してもよい。これらのように構成することで、防護服の略上半分や略下半分を2つ割りにした状態の開口を形成することができ、顔出し窓6から防護服1内への放射性物質等の侵入を抑制することができ、特に開閉部7が腕筒3の先端の袖口32からフード5の両側部を通って当該フード5の頂部で繋がるように形成されていることで、フード5が前後に2つに割れるので、防護服を脱ぐ際にフード5が頭から簡単に確実に脱げるので、防護服内への放射性物質等の侵入をより一層抑制することができたり、上記とほぼ同様の作用効果を奏する。
1 第1の防護服
2 胴筒
3 腕筒
4 脚筒
5 フード
6 顔出し窓
7 開閉部
7a 第1開閉部
7b 第2開閉部
7c 第3開閉部
7d 第4開閉部
8 ファスナ
11 窓状透光部
12 ポケット
13 出入口
14 フラップ
15 透光部
16 粘着シート
17 補強帯体
18 リング部
61 伸縮性部材

Claims (16)

  1. 着用者の胸,腹及び腰を収容する胴筒と腕を収容する腕筒と脚を収容する脚筒と頭を収容する顔出し窓を有するフードとを一体に形成して服本体とし、この服本体にファスナの開閉により着脱を行う開閉部を設けた防護服において、
    前記開閉部は、一方の腕筒から胴筒の一方の脇部位及び腰部位を通って一方の脚筒に至る第1開閉部、他方の腕筒から胴筒の他方の脇部位及び腰部位を通って他方の脚筒に至る第2開閉部、及び一方の脚筒から股部位を通って他方の脚筒に至る第3開閉部のうちの少なくとも1つの開閉部を有することを特徴とする防護服。
  2. 前記開閉部は、さらに一方の腕筒から前記フードの一方の側部、頂部、他方の側部を通って他方の腕筒に至る第4開閉部を有する請求項1に記載の防護服。
  3. 前記第4開閉部の一端又は両端は、腕筒の先端まで形成されている請求項2に記載の防護服。
  4. 前記第1開閉部の一端又は両端は、腕筒又は/及び脚筒の先端まで形成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の防護服。
  5. 前記第2開閉部の一端又は両端は、腕筒又は/及び脚筒の先端まで形成されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の防護服。
  6. 前記第3開閉部の一端又は両端は、脚筒の先端まで形成されている請求項1〜5のいずれか1項に記載の防護服。
  7. 着用者の胸,腹及び腰を収容する胴筒と腕を収容する腕筒と脚を収容する脚筒と頭を収容する顔出し窓を有するフードとを一体に形成して服本体とし、この服本体にファスナの開閉により着脱を行う開閉部を設けた防護服において、
    前記開閉部は、一方の腕筒の先端から胴筒の一方の脇部位を通って一方の腰部位に至る第1開閉部と、他方の腕筒の先端から胴筒の他方の脇部位を通って他方の腰部位に至る第2開閉部と、一方の腕筒の先端から前記フードの一方の側部、頂部、他方の側部を通って他方の腕筒の先端に至る第4開閉部とで形成されていることを特徴とする防護服。
  8. 着用者の胸,腹及び腰を収容する胴筒と腕を収容する腕筒と脚を収容する脚筒と頭を収容する顔出し窓を有するフードとを一体に形成して服本体とし、この服本体にファスナの開閉により着脱を行う開閉部を設けた防護服において、
    前記開閉部は、胴筒の一方の腰部位から一方の脚筒の先端に至る第1開閉部と、胴筒の他方の腰部位から他方の脚筒の先端に至る第2開閉部と、一方の脚筒の先端から股部位を通って他方の脚筒の先端に至る第3開閉部とで形成されていることを特徴とする防護服。
  9. 前記フードの顔出し窓の一部には、着用者の装着する防護マスクに仮止めする粘着シートが取り付けられている請求項1〜8のいずれか1項に記載の防護服。
  10. 前記フードの顔出し窓の縁部に、当該顔出し窓の大きさを可変にする伸縮性部材を取り付けた請求項1〜9のいずれか1項に記載の防護服。
  11. 前記腕筒の手首部位の近傍に透光部を設けて、着用者の手首近傍を外部から視認できるようにした請求項1〜10のいずれか1項に記載の防護服。
  12. 前記胴筒の胸部の裏面にポケットを設け、当該胸部の前面側から前記ポケットに通じる出入口を形成した請求項1〜11のいずれか1項に記載の防護服。
  13. 前記出入口は、スリット状に形成され、前記出入口に被さるフラップを設けた請求項12に記載の防護服。
  14. 前記腕筒の先端に、指通し用の指通しリング部を設けた請求項1〜13のいずれか1項に記載の防護服。
  15. 少なくとも胴筒におけるファスナの裏面に、補強帯体を取り付けた請求項1〜14のいずれか1項に記載の防護服。
  16. 前記防護服は、不透光性材料で形成され、胸部位に窓状透光部を設けた請求項1〜15のいずれか1項に記載の防護服。
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