JP2017017874A - コイル装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】溝の所望の位置に導線を確実に収容しつつ、溝に対する導線の取付けを容易とすることができるコイル装置を提供する。
【解決手段】コイル装置は、コイル10を形成する導線11と、コイル10を保持する保持部材と、を備えている。保持部材は、本体部20と、本体部20の表面21aに形成され、導線11を収容する溝30と、本体部20から溝30の方に突出し、導線11の一部を覆う少なくとも1つの突出部40と、を有している。
【選択図】図7

Description

本発明は、コイル装置に関する。
非接触給電システムは、送電用のコイル装置及び受電用のコイル装置を備え、コイル間の電磁誘導又は磁界共鳴等を利用して、非接触での給電を実現している。例えば特許文献1記載のコイル装置では、平面状に巻回された線材を平面状ボビンの一方面に形成された溝部に収容している。このようなコイル装置において、線材が硬い材料で形成されている場合、線材が溝部から浮き上がり、溝部の所望の位置に線材を収容することができない可能性がある。このような課題に対して、例えば特許文献2記載のコイル装置では、巻回された導線を底板と側板とで囲まれた領域に収容し、接着性の樹脂によって導線を当該領域内で固定している。
特開2015−12066号公報 特開2014−239168号公報
上述したようなコイル装置では、溝部の所望の位置に導線を確実に収容しつつ、溝に対する導線の取付けを容易とすることが求められている。
本発明は、溝の所望の位置に導線を確実に収容しつつ、溝に対する導線の取付けを容易とすることができるコイル装置を提供することを目的とする。
本発明に係るコイル装置は、コイル装置であって、コイルを形成する導線と、コイルを保持する保持部材と、を備え、保持部材は、本体部と、本体部の表面に形成され、導線を収容する溝と、本体部から溝の方に突出し、導線の一部を覆う少なくとも1つの突出部と、を有する。
このコイル装置では、本体部から溝の方に突出し、導線の一部を覆う少なくとも1つの突出部が設けられている。これにより、溝に収容された導線の溝からの浮き上がりが抑制されるので、溝の所望の位置に導線を確実に収容することができる。その一方で、溝に対する導線の取付けは、突出部又は導線を弾性変形させながら導線を溝に押し込むことで容易に行うことができる。このように、コイル装置によれば、溝の所望の位置に導線を確実に収容しつつ、溝に対する導線の取付けを容易とすることができる。
本発明に係るコイル装置では、少なくとも1つの突出部は、溝を挟んで互いに対向する1対の突出部であってもよい。これにより、導線が、溝内において突出部の対向方向のいずれか一方に寄っていたとしても、導線の上方には、いずれかの突出部が位置するので、溝からの導線の浮き上がりが抑制される。したがって、溝の所望の位置に導線を確実に収容することができる。
本発明に係るコイル装置では、突出部は、導線の巻回方向における所定位置に設けられていてもよい。これにより、導線の巻回方向における突出部の長さを短くすることができ、保持部材における構造簡略化及び低コスト化等を実現することができる。
本発明に係るコイル装置では、導線は、平面渦巻状に巻回されていてもよい。この場合も、突出部を有しているので、溝が形成された表面を鉛直方向下方に向けたとしても、溝からの導線の落下が抑制される。したがって、溝の所望の位置に導線を確実に収容することができる。
本発明に係るコイル装置では、導線は、リッツ線であってもよい。これにより、溝の所望の位置に導線を確実に収容しつつ、非接触給電の電力効率の向上を実現することができる。
本発明によれば、溝の所望の位置に導線を確実に収容しつつ、溝に対する導線の取付けを容易とすることができる。
本発明の第1実施形態に係るコイル装置の適用例を示す図である。 図1に係るコイル装置の斜視図である。 図1のコイル装置の分解斜視図である。 保持部材の上面図である。 図4のV-V線に沿う断面図である。 図4の突出部周辺の拡大図である。 図4のVII-VII線に沿う断面図である。 第2実施形態に係るコイル装置の斜視図である。 図8のコイル装置の分解斜視図である。 第1及び第2実施形態に係るコイル装置の突出部の変形例を示す断面図である。 第1及び第2実施形態に係るコイル装置の突出部の変形例を示す断面図である。 第1及び第2実施形態に係るコイル装置の突出部の変形例を示す断面図である。 第1及び第2実施形態に係るコイル装置の突出部の変形例を示す断面図である。 第1及び第2実施形態に係るコイル装置の突出部の変形例を示す断面図である。 第1及び第2実施形態に係るコイル装置の突出部の変形例を示す断面図である。 第1及び第2実施形態に係るコイル装置の突出部の変形例を示す断面図である。 第1及び第2実施形態に係るコイル装置の突出部の変形例を示す断面図である。
以下、本発明の第1及び第2実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図面の説明において同一要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
[第1実施形態]
図1を参照して、第1実施形態のコイル装置が適用された非接触給電システム1について説明する。非接触給電システム1は、送電装置2から受電装置3に電力を供給するためのシステムである。送電装置2及び受電装置3は、例えば上下方向に離間している。送電装置2は、例えば駐車場等に設置されている。受電装置3は、例えば電気自動車(Electric Vehicle)EVに搭載されている。非接触給電システム1は、駐車場等に到着した電気自動車EVに対し、磁界共鳴方式又は電磁誘導方式等を利用して、電力を供給するように構成されている。
送電装置2は、駐車場等の路面から上方に突出するように設けられた非接触給電用の送電コイル装置4を備えている。送電コイル装置4は、たとえば扁平な直方体状や錘台状をなしている。送電装置2は、直流電源や交流電源から所望の交流電力を生成し、受電装置3に送るものであり、制御器、インバータ等(いずれも図示せず)を更に備えている。受電装置3は、例えば電気自動車EVの車体(シャーシ等)の底面に取り付けられて、送電コイル装置4に対向する非接触給電用の受電コイル装置5を備える。受電コイル装置5は、たとえば扁平な直方体状や錘台状をなしている。受電装置5は、送電装置2から電力を受け取り、負荷(例えば、バッテリ)に電力を供給するものであり、制御器、整流器等(いずれも図示せず)を更に備える。以下、送電コイル装置4及び受電コイル装置5を、それぞれ、コイル装置4及びコイル装置5と称する。
図2及び図3を参照して、コイル装置5について説明する。コイル装置5は、コイル装置4で発生させた磁束がコイル装置5に鎖交することによって誘導電流を発生させるものである。なお、本実施形態では、コイル装置4は、コイル装置5と同じ構成を採用するものとし、コイル装置4の説明は省略する。
図3に示されるように、コイル装置5は、平板状のベース6と、扁平な直方体状の保護カバー7と、コイル10と、保持部材8と、フェライト9と、を備えている。ベース6と保護カバー7とで囲まれた収容空間には、ベース6側から順に、フェライト9、保持部材8、コイル10が収容されている。コイル装置5が電気自動車EVに取り付けられる際、例えば、ベース6が車体側に固定され、保護カバー7がコイル装置4に対向する。
ベース6は、コイル装置5の強度を確保し、漏えい磁束の外部流出を遮蔽している。ベース6は、例えば、非磁性及び導電性の材料(アルミニウム等)で形成されている。
保護カバー7は、コイル10、保持部材8及びフェライト9を保護している。保護カバー7は、例えば、非磁性及び絶縁性の材料(例えば、ポリフェニレンサルファイド樹脂等)で形成されている。
コイル10は、誘導電流を発生させる。コイル10は、同一平面内で略矩形の渦巻状に巻回された導線11によって形成され、いわゆるサーキュラー型である。なお、サーキュラー型とは、導線11が平面渦巻状に巻回された態様であり、巻軸方向から見たコイル10の形状は、矩形、円形、楕円形等の種々の形状を含む。導線11としては、例えば銅もしくはアルミニウムの単線、リッツ線、又はバスバー等が用いられる。コイル10は、略矩形の渦巻状に巻回されたコイル本体12と、コイル本体12の最外周端から保護カバー7の開口7aを介して収容空間外に延びている引き出し部13と、コイル本体12の最内周端から保護カバー7の開口7bを介して収容空間外に延びている引き出し部14と、を有している。引き出し部13,14は、互いに同方向に向かって延びている。なお、引き出し部13,14は、異方向に向かって延びていてもよい。
導線11は、リッツ線であることが好ましい。非接触給電システム1では、電力伝送距離の拡張や伝送効率の向上等のために高周波(例えば、kHzオーダ以上)の電流をコイル装置4に流すことがある。一般的に導線11に流れる電流が高周波であるほど、導線11で生じる表皮効果が大きくなる。表皮効果が大きくなるほど、導線11での抵抗が増加し、熱損失が増加してしまう。熱損失の増加は、非接触給電システム1全体の電力効率(例えば、送電装置2側の電源出力に対する受電装置3側のバッテリ入力の割合)の低下につながる。表皮効果を抑えるために、リッツ線が用いられる。リッツ線は、互いに絶縁された複数の導体素線が撚り合わされたものである。
保持部材8は、コイル10とベース6との間に位置している。保持部材8は、平板状を呈し、互いに対向する1対の表面21a,21bのうちの表面21a側でコイル10を保持している。保持部材8の詳細構成については、後述する。
フェライト9は、磁性体であって、コイル10から発生した磁力線の方向付け及び集約を行っている。フェライト9は、平板状を呈し、保持部材8とベース6との間に位置している。フェライト9は、保持部材8とベース6とによって挟まれて保持されている。フェライト9の形状及び大きさは、平面視において、保持部材8の形状及び大きさに略等しいか、小さいか、又は大きい。
続いて、図4〜図7を参照して、保持部材8の詳細構成について説明する。図4に示されるように、保持部材8は、矩形平板状の本体部20と、本体部20の表面21aに形成され、導線11を収容する溝30と、表面21aと溝30とが接続される位置に形成された複数組の1対の突出部40,40と、を有している。本体部20の表面21aは、保護カバー7の頂面7cと対向し(図3参照)、表面21bは、ベース6の一方面6aと対向している(図3参照)。本実施形態では、本体部20、溝30、及び突出部40は、一体に形成されている。
本体部20、溝30、及び突出部40を一体に形成する保持部材8の材料としては、電気絶縁特性が有り、導線11を溝30に押し込んだ際に、突出部40及び導線11の少なくともいずれかが弾性変形可能な材料を選択する。すなわち、保持部材8の材料は、導線11の材料との関係で決まる。具体的には、導線11の材料として十分に弾性変形可能な柔らかい材料が選定された場合、保持部材8の材料としては、導線11と同程度に柔らかい材料又は導線11よりも硬い材料が選定される。一方で、導線11の材料として弾性変形し難い硬い材料が選定された場合、保持部材8の材料としては、導線11よりも柔らかい弾性変形可能な材料が選定される。保持部材8の材料として、柔らかい材料が選定された場合には、例えばシリコーン等が挙げられ、硬い材料が選定された場合には、例えばポリフェニレンサルファイド樹脂等が挙げられる。
溝30は、表面21aを平面視(図4の紙面貫通方向視)したときに、略矩形の渦巻状に巻回された溝形状を呈している。より具体的には、図4に示されるように、溝30は、コイル本体12を収容する略矩形の渦巻状の溝本体部31と、引き出し部13(図3参照)を収容する溝直線部32と、引き出し部14(図3参照)を収容する溝直線部33と、を有している。溝本体部31及び溝直線部32は、表面21aに形成され、溝直線部33は、表面21bに形成されている。溝直線部33は、貫通孔22を通じて溝本体部31と連通している。
溝本体部31は、直線状に延在する複数の延在溝34aと、湾曲している複数の湾曲溝34bと、を有している。溝本体部31は、各周ごとに延在溝34aと湾曲溝34bとが巻回方向に沿って交互に並べられることにより、渦巻状の溝を構成している。
各延在溝34aは、本体部20の外縁を構成する四方の辺23a,23b,23c,23dに沿ってそれぞれ平行に並べられている。各延在溝34a同士は、表面21aの中心部から各辺23a,23b,23c,23dのそれぞれに向かって、互いに平行に且つ等間隔に並べられている。各湾曲溝34bは、表面21aの中心部から本体部20の四方の角部24a,24b,24c,24dのそれぞれに向かって、互いに平行に且つ等間隔に並べられている。各角部24a,24b,24c,24dに向かうほど、各湾曲溝34bの曲率半径は小さくなる。
溝30の形状について、より詳細に説明する。図5に示されるように、導線11の軸心Pと直交する断面における溝30の形状は、保護カバー7側の一辺が開放されたU字形状となっている。溝30は、表面21aに対して窪んでおり、所定の深さ(導線11の外径cよりも長い深さ)を有している。
より具体的には、溝30は、互いに対向する一対の側面30a,30aと、一対の側面30a,30aの一端同士を接続する断面半円状の底面30bと、を有している。一対の側面30a,30aは、互いに平行な平面であって、他端で表面21aと接続されている。一対の側面30a,30aは、表面21aに平行な方向のうち導線11の軸心Pと直交する所定方向Xにa離れて位置している。なお、「所定方向X」は、表面21aに平行な方向のうち溝30の延在方向と直交する方向と定義することもできる。
各側面30aと表面21aとが接続される位置に配置された開口37の幅は、aとなっている。本実施形態では、溝30の幅は、本体部20の板厚方向tにおいて、開口37(各側面30aの他端)から各側面30aの一端に至るまで幅aとなっており、各側面30aの一端から底面30bに向かうに連れて底面30bの円形状に沿って幅狭となっている。溝30の幅aは、導線11の外径cよりもわずかに大きい寸法となっている。溝30の幅aは、導線11の外径cに、更に当該外径cの最大公差等を加えた長さよりも長く、導線11が収容可能な幅となっている。
図7に示されるように、1対の突出部40,40は、表面21aと溝30とが接続される位置において、導線11の一部を覆うように、所定方向Xに向かってそれぞれ突出している。すなわち、本実施形態では、突出部40が突出する方向は、所定方向Xである。また、本実施形態では、「突出部40が導線11の一部を覆う」とは、表面21aを平面視(図4の紙面貫通方向視)した場合に、突出部40の下側に導線11の一部が隠れていることを意味する。1対の突出部40,40は、所定方向Xにおいて、溝30を挟んで互いに対向するように設けられている。各突出部40は、導線11の巻回方向における所定位置に設けられている。具体的には、図4に示されるように、各突出部40は、各延在溝34aの延在方向の中央部にそれぞれ位置し、表面21aの中心部から各辺23a,23b,23c,23dのそれぞれに向かって並べられている。つまり、突出部40は、巻回方向における溝30の側面30aの一部に設けられている。
突出部40の構成について、より詳細に説明する。図7に示されるように、導線11の軸心Pと直交する断面における突出部40の形状は、略台形状となっている。突出部40は、溝30の側面30a上に形成されている。より具体的には、突出部40は、所定方向Xに直交する平面42と、平面42の一端に接続されていると共に表面21aと面一の平面43と、平面42の他端に接続されていると共に平面42に対して傾斜する傾斜面44と、を有している。平面42は、突出部40において、他方の突出部40側に最も突出している。平面43は、表面21aと連続し、傾斜面44は、溝30の底面30bと連続している。1対の突出部40,40は、本体部20の板厚方向tと平行な中心線Vに対し、左右対称となっている。
ここで、所定方向Xにおける溝30の内部の幅をaとし、突出部40によって形成された溝30の開口38の所定方向Xにおける幅(より詳細には、互いに対向する1対の平面42,42間の距離)をbとすると、a>bとなる。なお、導線11の外径cを考慮すると、a>c>bの関係が成り立つ。つまり、突出部40が導線11の一部を覆うことにより、突出部40が存在する箇所において、所定方向Xにおける溝30の幅が狭くなる。
以上、説明したように、コイル装置5では、表面21aと溝30とが接続される位置において、本体部20から溝30の方に突出し、導線11の一部を覆う突出部40が設けられている。これにより、溝30に収容された導線11の溝30からの浮き上がりが抑制されるので、溝30の所望の位置に導線11を確実に収容することができる。その一方で、溝30に対する導線11の取付けは、突出部40又は導線11を弾性変形させながら導線11を溝30に押し込むことで容易に行うことができる。このように、コイル装置5によれば、溝30の所望の位置に導線11を確実に収容しつつ、溝30に対する導線11の取付けを容易とすることができる。
特に、コイル装置5では、表面21aに平行な方向のうち導線11の軸心Pと直交する所定方向Xにおける溝30の内部の最大幅をaとし、突出部40によって形成された溝30の開口38の所定方向Xにおける幅をbとすると、a>bとなっている。これにより、上述した作用効果を確実に実現することができる。
また、1対の突出部40,40は、溝30を挟んで互いに対向するように設けられている。これにより、導線11が、溝30内において1対の突出部40,40の対向方向のいずれか一方に寄っていたとしても、導線11の上方には、いずれかの突出部40が位置するので、溝30からの導線11の浮き上がりが抑制される。したがって、溝30の所望の位置に導線11を確実に収容することができる。
また、突出部40は、導線11の巻回方向における所定位置に設けられている。これにより、導線11の巻回方向における突出部40の全長を短くすることができ、保持部材8における構造簡略化及び低コスト化等を実現することができる。
また、導線11は、平面渦巻状に巻回されている。本実施形態では、コイル装置5は、表面21a側を鉛直方向下方に向けて設置されている。この点、コイル装置5は、突出部40を有しているので、溝30からの導線11の重力に因る落下が抑制される。すなわち、コイル装置5の設置状態に関わらず、溝30からの導線11の落下が抑制される。したがって、溝30の所望の位置に導線を確実に収容することができる。
また、突出部40は、本体部20に対して一体に形成されている。したがって、接着性の樹脂等を別途用意する必要がなく、コイル装置5の構造簡略化及び低コスト化等を実現することができる。
また、コイル装置5のメンテナンス等を目的として、溝30から導線11を取外す場合、突出部40又は導線11を弾性変形させながら導線11を溝30から容易に引き抜くことができる。
また、導線11は、リッツ線である。リッツ線は、上述したように、素線の集合体である。導線11が保持部材8に巻き付けられた際に、導線11に加わる力が導線11の箇所に応じて不均一となることにより、素線同士の撚合いがほどけることがある。本実施形態では、突出部40が存在することにより、リッツ線がほどけても、一部の素線が突出部40に引っかかり、溝30に保持される。このため、溝30の所望の位置に導線11を確実に収容しつつ、非接触給電の電力効率の向上を実現することができる。
[第2実施形態]
次に、図8及び図9を参照して、第2実施形態について説明する。第1実施形態のコイル10は、導線11を同一平面内で略矩形の渦巻状に巻回したサーキュラー型であったが、本実施形態のコイル110は、導線111を三次元空間的に螺旋状に巻回したソレノイド型である。コイル110の形状は、導線111が螺旋状に巻回されていれば、扁平な四角筒状、円筒状、楕円筒状等の種々の形状を含む。
より具体的には、第2実施形態のコイル装置5は、渦巻状のコイル10の代わりに、軸方向Lに向かって螺旋状に巻回された導線111からなるコイル110を備え、平板状の保持部材8の代わりに、合わさることで四角筒状を呈し、コイル110が巻き付けられる1対の保持部材140,150を備えている。これらの点において、第1実施形態のコイル装置5と異なる。コイル110、1対の保持部材140,150、及びフェライト9は、保持部材140,150で閉じられた内部空間に収容されている。1対の保持部材140,150は、コイル装置4及びコイル装置5の対向方向に対向している。保持部材140の表面141は、ベース(不図示)と対向し、保持部材150の表面151は、保護カバー(不図示)と対向している。フェライト9は、1対の保持部材140,150の間に挟まれて保持されている。
1対の保持部材140,150の表面141,151には、コイル110を収容する溝30が形成されている。溝30は、コイル110の軸方向Lに向かって螺旋状に、互いに平行に且つ等間隔に形成されている。表面141,151と溝30とが接続される位置では、複数組の1対の突出部40,40が形成され、各突出部40は、溝30を塞ぐ方向にそれぞれ突出している。各突出部40は、導線111の巻回方向における所定位置に設けられている。具体的には、各突出部40は、表面141,151それぞれの中央部において、軸方向Lに沿って並んでいる。突出部40の形状は、第1実施形態と同様となっている(図7参照)。
以上のように、本実施形態においても、上記効果、すなわち、溝30の所望の位置に導線111を確実に収容しつつ、溝30に対する導線111の取付けを容易とすることができる、という効果を奏する。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施形態では、導線11(,111)の軸心Pと直交する断面における突出部40の形状は、略台形状としたが、図10に示されるように、突出部40の形状は、溝30側に向かって先細り形状となっていてもよい。この場合、溝30に導線11を取付ける際に、突出部40がより一層変形しやすくなるので、溝30に対する導線11の取付けを更に容易とすることができる。
また、上記実施形態では、溝30を挟んで互いに対向する一対の突出部40,40が設けられていたが、図11に示されるように、突出部40が片側のみに設けられていてもよい。つまり、突出部40は、少なくとも1つ設けられていればよい。これにより、一対の突出部40,40が設けられている場合に比べて、保持部材8の構造を簡略化することができる。また、サーキュラー型のコイル10が保持部材8に保持される場合、導線11は、コイル中心に向かって力が加えられて、溝30に巻回される。そのため、導線11は、溝30のうちのコイル中心側の側面30aに押し付けられることになる。導線11が溝30のコイル中心側に片寄って位置するため、突出部40は、コイル中心側の溝30の側面30aのみに設けることが好ましい。これにより、溝30の所望の位置に導線11をより確実に収容することができる。
また、上記実施形態では、1対の突出部40,40は、中心線Vに対して左右対称となっていたが(図7参照)、図12に示されるように、中心線Vに対して左右非対称であってもよい。例えば、サーキュラー型のコイル10において、導線11の曲げ癖等によって導線11が溝30の内周側に寄りやすい場合、内周側の突出部40の突出量を大きくすればよい。これにより、溝30の所望の位置に導線11をより確実に収容することができる。
また、図13に示されるように、表面21aにおける突出部40の近傍に、板厚方向tに窪んだ逃がし溝160が設けられていてもよい。これにより、保持部材8が硬い材料で形成されたことにより、突出部40が弾性変形しにくい場合であっても、逃がし溝160が設けられているので、突出部40が弾性変形しやすくなる。よって、溝30に対する導線11の取付けを容易とすることができる。
また、図14に示されるように、例えば保持部材8の材料が比較的柔らかい場合、1対の突出部40,40によって形成された溝30の開口38の所定方向Xにおける幅bを0としてもよい。この場合、突出部40によって導線11をより確実に抑えることができるので、溝30の所望の位置に導線11をより確実に収容することができる。また、表面21aを平面視(図4の紙面貫通方向視)したときに、1対の突出部40,40同士は、互いに重なっていてもよい。
また、上記実施形態では、突出部40の平面43は、表面21aと面一となっていたが(図7参照)、図15に示されるように、突出部40が、表面21aよりも上方に突出していてもよい。これにより、突出部40の設計自由度を向上させることができる。
また、突出部40は、表面21aと溝30とが接続される位置に形成されことに限定されず、本体部20から溝30の方に突出し、導線11の一部を覆っていればよく、例えば、図16に示されるように、溝30の内部の側面30aに設けられていてもよい。
また、「突出部40が導線11の一部を覆う」とは、突出部40と導線11との間に隙間があることに限定されず、図17に示されるように、突出部40に導線11が引っかかり、導線11が変形した状態で、その一部が突出部40に保持されていることも含む。
また、上記実施形態では、突出部40は、導線11の巻回方向における所定位置に設けられていたが、巻回方向における全域に設けられていてもよい。また、突出部40は、延在溝34aではなく、湾曲溝34bに設けられていてもよい。また、第2実施形態では、突出部40は、保持部材140,150の表面141,151のそれぞれに設けられていたが、一方の表面(例えば、鉛直方向下側の表面141)のみに設けられていてもよい。
また、突出部40は、引き出し部13,14を収容する溝直線部32,32(図4参照)に設けられていてもよい。この場合、引き出し部13,14が意図せずに引っ張られることに起因するコイル装置5の性能低下等を抑制することができる。
また、上記実施形態では、各角部24a,24b,24c,24dに向かうほど、各湾曲溝34bの曲率半径が小さくなるとしたが、各湾曲溝34bの曲率半径は、例えば互いに同一であってもよい。
また、上記実施形態では、本体部20、溝30、及び突出部40は、一体に形成されていたが、例えば、突出部40が、本体部20及び溝30と別体であり、後工程で本体部20に対して取付けられてもよい。
また、上記実施形態では、溝30の形状は、U字形状となっていたが、例えば矩形状等であってもよい。また、上記実施形態では、溝30を構成する一対の側面30a,30aは、互いに平行な平面であるとしたが、例えば、底面30bに近づくに連れて溝30の幅が狭くなるようにテーパ面であってもよい。この場合、溝30のX方向の幅は、開口37で最大の幅aとなり、底面30bに近づくに連れて幅狭となる。
また、上記実施形態では、突出部40が突出する方向とは、所定方向Xであるとしたが、これに限られず、表面21aを平面視(図4の紙面貫通方向視)したときに、溝30の中央側(更には、他方の突出部40側)に向かって突出部40が突出する方向であればよい。したがって、溝30の中央側に向かって表面21aの斜め上方に突出部40が突出する場合も含まれる。更には、突出部40が溝30の中央よりも他方の突出部40側に突出している場合も含まれる。
また、上記実施形態では、本発明がコイル装置4,5に両方に適用される場合について説明したが、これに限られない。本発明は、送電コイル装置4及び受電コイル装置5のいずれか一方に適用されてもよい。また、上記実施形態では、本発明のコイル装置が非接触給電システムに適用される場合について説明したが、非接触給電システムに限定されるものではなく、例えば、本発明のコイル装置が誘導加熱システムや渦流探傷システムに適用されもよい。
1 非接触給電システム
2 送電装置
3 受電装置
4 コイル装置(送電コイル装置)
5 コイル装置(受電コイル装置)
6 ベース
6a 一方面
7 保護カバー
7a,7b 開口
7c 頂面
8 保持部材
9 フェライト
10 コイル
11 導線
12 コイル本体
13,14 引き出し部
20 本体部
21a,21b 表面
22 貫通孔
23a〜23d 辺
24a〜24d 角部
30 溝
30a 側面
30b 底面
31 溝本体部
32,33 溝直線部
34a 延在溝
34b 曲がり溝
37,38 開口
40 突出部
42,43 平面
44 傾斜面
110 コイル
111 導線
140 保持部材
141 表面
150 保持部材
151 表面
160 逃がし溝

Claims (5)

  1. コイル装置であって、
    コイルを形成する導線と、
    前記コイルを保持する保持部材と、を備え、
    前記保持部材は、
    本体部と、
    前記本体部の表面に形成され、前記導線を収容する溝と、
    前記本体部から前記溝の方に突出し、前記導線の一部を覆う少なくとも1つの突出部と、を有する、コイル装置。
  2. 前記少なくとも1つの前記突出部は、前記溝を挟んで互いに対向する1対の前記突出部である、請求項1記載のコイル装置。
  3. 前記突出部は、前記導線の巻回方向における所定位置に設けられている、請求項1又は2記載のコイル装置。
  4. 前記導線は、平面渦巻状に巻回されている、請求項1〜3のいずれか一項記載のコイル装置。
  5. 前記導線は、リッツ線である、請求項1〜4のいずれか一項記載のコイル装置。
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