JP2017010164A - 情報処理装置、その制御方法、およびプログラム - Google Patents

情報処理装置、その制御方法、およびプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2017010164A
JP2017010164A JP2015123110A JP2015123110A JP2017010164A JP 2017010164 A JP2017010164 A JP 2017010164A JP 2015123110 A JP2015123110 A JP 2015123110A JP 2015123110 A JP2015123110 A JP 2015123110A JP 2017010164 A JP2017010164 A JP 2017010164A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
network
information processing
communication
processing apparatus
power
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015123110A
Other languages
English (en)
Inventor
英司 今尾
Eiji Imao
英司 今尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2015123110A priority Critical patent/JP2017010164A/ja
Publication of JP2017010164A publication Critical patent/JP2017010164A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Telephonic Communication Services (AREA)
  • Power Sources (AREA)

Abstract

【課題】ネットワーク通信における省電力効果を十分に得る。【解決手段】複数の通信方法によって通信可能な情報処理装置は、第1の電力状態から当該第1の電力状態よりも消費電力が低い第2の電力状態に移行する場合に、設定された省電力モードを判断し、該省電力モードが省電力を優先する第一のモードである場合、遠隔起動機能を有するネットワークがサポートする通信方法のうち、消費電力がより低い通信方法を選択し、該省電力モードが遠隔起動機能を優先する第二のモードである場合、遠隔起動機能を有する複数のネットワークで共通に利用できる通信方法を選択し、選択された通信方法に対応する通信インタフェースへ電力を供給し、選択されなかった通信方法に対応する通信インタフェースへの電力の供給を停止する。【選択図】図3

Description

本発明は、ネットワークに接続して通信可能な情報処理装置の省電力制御技術に関する。
従来、ネットワークに接続して通信を行う情報処理装置は、主要機能が動作していないときに、CPUやメモリを含む、該機器を構成する大部分のハードウェアの電源をオフにして省電力化を図っている。そして、情報処理装置が、省電力状態において外部のコントローラからネットワークを介して遠隔起動の要求を受信し、該機器の主要機能が動作可能な通常電力状態へ復帰可能にすることも多い。このことは、情報処理装置が、ネットワーク通信処理を実行可能な一部のハードウェアのみに電力を供給し、通常電力状態に復帰するための遠隔起動要求の受信を待機することによって実現される。さらに、該機器が、省電力での待機中にコントローラから該機器の状態に関する問合せを受信し、通常電力状態に復帰することなく応答を送信することもある。
また、情報処理装置が複数の通信インタフェースを備える場合、待機中の消費電力が低い通信インタフェースを選択して遠隔起動要求の受信を待機することで、省電力化を図る提案がなされている。例えば、特許文献1では、画像処理装置が、第1省電力モードから第2省電力モードに切り替えるときに、第1省電力モードで使用する通信手段であるネットワークコントローラの電源供給を停止し、第2消費電力モードで消費電力が低い別の通信手段で待機する。特許文献1では、このような構成を有することにより、消費電力が一層低減されている。
また近年では、複数の情報処理装置と、該複数の機器の各々を制御するコントローラをネットワークで接続して構成するネットワークシステムが数多く存在する。ネットワークシステムは、コントローラがネットワークシステムに属する機器を管理し、ネットワーク通信で各機器の制御や操作を行うことが可能である。また、ネットワークシステム内の機器同士で通信を実行させるアプリケーションもある。コントローラおよび機器には、ネットワークシステムにおける制御プロトコルのスタックおよびアプリケーションが実装される。一般に、ネットワークシステムの制御プロトコルは、機器メーカー独自仕様のプロトコルや、異メーカーの機器間の相互接続を目的とする業界標準のプロトコルである。
特開2014−203093号公報
情報処理装置に異なる複数の制御プロトコルのスタックが実装される場合、該機器は、同時に複数のネットワークシステムに属することが可能である。しかし、異なる制御プロトコル間の相互運用について問題が起こりうる。例えば、情報処理装置が複数の通信インタフェースを備える場合、該機器が属する複数のネットワークシステムの制御プロトコルの通信で、物理層の通信規格あるいは通信インタフェースが異なっている場合がある。このため、特許文献1のように、該機器が、単純に、最も消費電力の低い通信インタフェースだけを有効にして遠隔起動を待機すると、何れかのネットワークシステムではネットワークを介した該装置の遠隔制御が不可となってしまう問題が起こってしまう。一方、該機器が、通常電力状態で使用している全ての通信インタフェースを有効にしたまま、遠隔起動を待機すると、ネットワーク通信における電力削減効果が低くなってしまう問題が起こり得る。
また、情報処理装置が属する複数のネットワークシステムにおいて、あるネットワークシステムでは該機器の遠隔起動が可能であるが、別のネットワークシステムでは該機器の遠隔起動が不可能である場合が想定される。このような場合では、該機器が省電力で遠隔起動を待機してしまうと、該機器の遠隔起動が不可能であるネットワークシステム側では、該機器に対するネットワークを介した制御でエラーが生じるなどの不都合が生じてしまうと考えられる。このような問題は、制御プロトコルの規格の違いや、機器が対応する制御プロトコルの実装の違い、あるいは、機器やネットワークシステムの運用状態等に起因する。
本発明は、上記課題に鑑みて為されたものであり、ネットワーク通信における省電力効果を十分に得ることを目的とする。
上記目的を達成するための一手段として、本発明の情報処理装置は以下の構成を有する。複数の通信方法によって通信可能な情報処理装置は、第1の電力状態から当該第1の電力状態よりも消費電力が低い第2の電力状態に移行する場合に、設定された省電力モードを判断する判断手段と、前記判断手段によって判断された省電力モードが省電力を優先する第一のモードである場合、遠隔起動機能を有するネットワークがサポートする通信方法のうち、消費電力がより低い通信方法を選択し、前記判断手段によって判断された省電力モードが遠隔起動機能を優先する第二のモードである場合、遠隔起動機能を有する複数のネットワークで共通に利用できる通信方法を選択する選択手段と、前記複数の通信方法のうち前記選択手段によって選択された通信方法に対応する通信インタフェースへ電力を供給し、選択されなかった通信方法に対応する通信インタフェースへの電力の供給を停止する制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、ネットワーク通信における省電力効果を十分に得ることが可能となる。
(a)は情報処理装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図、(b)は情報処理装置のソフトウェア構成の一例を示すブロック図。 情報処理装置の消費電力状態の遷移図。 情報処理装置の省電力状態への移行処理のフローチャート。 宅内に存在するネットワーク通信に対応した様々な情報処理装置や通信装置を模式的に示した図。 家屋401における有線LANの範囲を示す図。 家屋401における無線LANの範囲を示す図。 家屋401における無線PANの範囲を示す図。 家屋401におけるネットワークカメラシステムの範囲を示す図。 家屋401におけるネットワークAVシステムの範囲を示す図。 家屋401におけるHEMSの範囲を示す図。 実施形態1の各ネットワークシステムにおける物理通信規格および遠隔起動の有無を示す図。 (a)は実施形態1のディスプレイ機器404が備える通信インタフェースを示す図、(b)は実施形態1のディスプレイ機器404における省電力状態への移行処理実行後の消費電力状態等を示す図。 (a)は実施形態1のネットワークカメラ406が備える通信インタフェースを示す図、(b)は実施形態1のネットワークカメラ406における省電力状態への移行処理実行後の消費電力状態等を示す図。 実施形態2の各ネットワークシステムにおける物理通信規格および遠隔起動の有無を示す図。 実施形態2のディスプレイ機器404における省電力状態への移行処理実行後の消費電力状態等を示す図。
[実施形態1]
図4は、宅内に存在するネットワーク通信に対応した様々な情報処理装置や通信装置を模式的に示した図である。図4は、家屋401内に、本実施形態における情報処理装置の例として、デジタルテレビなどのディスプレイ機器404、ストレージ機器405および410、ネットワークカメラ406、パーソナルコンピュータ408、タブレット型端末409、スマートフォン411、エアコン415および416、冷蔵庫417が存在していることを示している。また、家屋401内には、ネットワークカメラシステムのコントローラ機器407、ネットワークAVシステムのコントローラ機器412も存在している。コントローラ機器407、412については、後述する。
また、家屋401には、通信装置として、IPルータ装置403、ホームゲートウェイ装置413およびホームゲートウェイ装置414が存在する。IPルータ装置403は、無線LANアクセスポイント(AP)機能を有する。ホームゲートウェイ装置413は、DSLや光ファイバー等の既設アクセス回線の終端装置を含み、宅外の地域IP網等の広域ネットワーク(WAN)419に接続している。む。ホームゲートウェイ装置414は、無線アクセスモジュール418に接続している。また、無線アクセスモジュール418の通信規格は、例えばW−CDMA、HSDPA、LTE、LTE−Advanced、WiMAXなどのモバイル通信に適した長距離無線通信規格でもよいし、Wi−SUN(登録商標)のような小電力無線規格でもよい。
次に、図4の家屋401内の通信規格の異なるネットワークについて、図5、図6、および図7を用いて説明する。図5は、家屋401における有線LANの範囲を示す図であり、図6は、家屋401における無線LANの範囲を示す図であり、図7は、家屋401における無線PANの範囲を示す図である。
図5のネットワーク501は、イーサネット(登録商標)402で接続するIEEE802.3規格のネットワーク−いわゆる有線LANを示している。ネットワーク501には、IPルータ装置403、ディスプレイ機器404、ストレージ機器405、ネットワークカメラ406、ネットワークカメラシステムのコントローラ機器407が接続されている。
図6のネットワーク601は、IEEE802.11シリーズ(b/g/n/a/ac等)規格のネットワーク−いわゆる無線LANで接続するネットワークを示している。ネットワーク601には、IPルータ装置403、ディスプレイ機器404、ストレージ機器405および410、パーソナルコンピュータ408、タブレット型端末409、スマートフォン411、ネットワークAVシステムのコントローラ機器412が接続されている。
図7のネットワーク701は、IEEE802.15.4gすなわちWi−SUN(登録商標)規格である無線PAN(Personal Area Network)のネットワークを示している。ネットワーク701は、ホームゲートウェイ装置414、ディスプレイ機器404、ネットワークカメラ406、エアコン415および416、冷蔵庫417が接続されている。なお、無線PANの通信規格には、Bluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標)なども想定できる。
次に、図4の家屋401内の制御プロトコルが異なるネットワークシステムについて、図8、図9、および図10を用いて説明する。
図8には、ネットワークカメラシステム801が示されている。ネットワークカメラシステム801には、コントローラ機器407、ディスプレイ機器404、ストレージ機器405、ネットワークカメラ406、タブレット型端末409が属している。ネットワークカメラシステム801では、コントローラ機器407により各機器の管理および遠隔制御が行われ、防犯や見守りなどの目的に応じて、ネットワークカメラ406の撮影操作、画像やセンサーのデータ解析による異常検知や物体認識、映像データの記録、配信および表示などのアプリケーションが実行される。
図9には、ネットワークAVシステム901が示されている。ネットワークAVシステム901には、ネットワークAVシステムのコントローラ機器412、ディスプレイ機器404、ストレージ機器405および410、タブレット型端末409、スマートフォン411が属している。ネットワークAVシステム901では、コントローラ機器412により各機器の管理および遠隔制御が行われ、静止画、動画、音声等のデータの保存、整理、再生、配信などを中心としたアプリケーションが実行される。
図10には、HEMS(Home Energy Management System)1001が示されている。HEMS1001には、ディスプレイ機器404、ネットワークカメラ406、エアコン415および416、冷蔵庫417が属している。HEMSでは、ホームゲートウェイ装置414によって各機器の管理および遠隔制御が行われ、各機器の消費電力量が把握され、家屋401全体の消費電力の制御が行われる。
なお、図11の表1101に、図4の家屋401内にある3つのネットワークシステム(ネットワークカメラシステム801、ネットワークAVシステム901、HEMS1001)が対応する物理通信規格の種類を示す。また、表1101には、各ネットワークシステムの制御プロトコルにおける遠隔起動機能の有無についても示されている。
以上で説明したように、宅内におけるネットワーク環境およびその利用形態では、通信規格が異なる複数のネットワークに接続し、複数のネットワークシステムに属する情報処理装置が存在することがある。本実施形態では、このような、複数の通信方法によって通信可能な情報処理装置が主要機能を停止して消費電力を削減する省電力状態において、ネットワーク通信による遠隔起動を待機する方法について説明する。
はじめに、本実施形態における情報処理装置のハードウェア構成の一例について、図1(a)のブロック図を参照して説明する。図1(a)において、情報処理装置101は、アプリケーションシステム部102、ネットワーク通信部109、電源制御部120、第1の通信インタフェース117、第2の通信インタフェース118、第3の通信インタフェース119によって構成される。
アプリケーションシステム部102のシステムバス103には、CPU104、ソフトウェアプログラムを格納するROM105、システムソフトウェアやアプリケーションソフトウェアの実行時に使用する一時記憶装置であるRAM106が接続される。ROM105に格納されるソフトウェアプログラムは、RAM106に読み込まれ、CPU104によって実行される。また、同じくシステムバス103に接続している第1のアプリケーション機能部107や第2のアプリケーション機能部108は、情報処理装置101の特徴的なアプリケーション機能を具現するハードウェアであり、オンチップ回路または機器内デバイスである。
CPU104で実行されるアプリケーションソフトウェアにより、ネットワーク通信を行うことが可能である。アプリケーションによる通信は、TCP/IPプロトコルをベースとした通信である。このTCP/IPプロトコル処理は、ネットワーク通信部109において実行される。
ネットワーク通信部109は、ローカルバス110と、アプリケーションシステム部102のシステムバス103との間のデータ転送を可能とするバスブリッジ回路111を有する。即ち、ネットワーク通信部109と、アプリケーションシステム部102は、それぞれのバス回路が相互に接続されており、通信データの入出力においてバス間転送が行われる仕組みになっている。また、ローカルバス110には、プロトコル処理部112、ローカルRAM113、第1の通信制御部114、第2の通信制御部115、および第3の通信制御部116が接続されている。
プロトコル処理部112は、通信プロトコル処理専用のハードウェア回路、あるいは通信プロトコル処理用に設計されたマイクロプロセッサであり、汎用的なTCP/IPプロトコルの通信処理を行う。より具体的には、プロトコル処理部112は、IPv4(IPバージョン4)、IPv6(IPバージョン6)、ICMP、UDP、TCPの各通信プロトコル処理や、送信フロー制御や輻輳制御、通信エラー制御等を行う。ローカルRAM113は、プロトコル処理部112、第1の通信制御部114、第2の通信制御部115、および第3の通信制御部116の処理において、データの一時記憶領域として使用される。
第1の通信制御部114は、第1の通信インタフェース117と結線しており、第1の通信インタフェース117に対するMAC処理を実施するハードウェアモジュールである。第1の通信インタフェース117は、情報処理装置101の通信で使用可能な物理通信規格に対応するPHYチップモジュールである。例えば、第1の通信インタフェース117が、イーサネット(登録商標)のPHYチップであれば、第1の通信制御部114はイーサネット(登録商標)の物理メディア制御や、伝送フレームの送受信を実施するモジュールに相当する。なお、第2の通信制御部115と第2の通信インタフェース118、および第3の通信制御部116と第3の通信インタフェース119についても同様である。
電源制御部120は、アプリケーションシステム部102およびネットワーク通信部109、第1の通信インタフェース117、第2の通信インタフェース118、第3の通信インタフェース119への電力供給を独立的に制御する。また、電源制御部120は、アプリケーションシステム部102全体を安全に起動・停止するためのシーケンス制御を行い、各機能部103〜108に対する電源投入の制御やハードウェアリセット制御を実行する。
なお、第1の通信インタフェース117、第2の通信インタフェース118、第3の通信インタフェース119は、それぞれ異なる物理通信規格に対応してもよいし、同じ物理通信規格に対応してもよい。また、情報処理装置101において、通信インタフェースの個数が3つに限定されるものではない。
本実施形態のディスプレイ機器404において、各通信インタフェースは、異なる通信規格に対応するPHYチップモジュールである。図12(a)の表1201は、ディスプレイ機器404が備える通信インタフェースの一覧である。表1201には、各通信インタフェースの物理通信規格、および待機消費電力の順位が示されている。表1201から、ディスプレイ機器404において、第1の通信インタフェース117が無線LAN、第2の通信インタフェース118が有線LAN、第3の通信インタフェース119が無線PANの異なる3つのネットワークに接続していることがわかる。また、表1201から、第1の通信インタフェース117、第2の通信インタフェース118、第3の通信インタフェース119の順で通信を待機する消費電力が大きいことがわかる。
また、本実施形態のネットワークカメラ406は、2つの通信インタフェースを備える。図13(a)の表1301は、ネットワークカメラ406が備える通信インタフェースの一覧である。表1301から、ネットワークカメラ406において、第2の通信インタフェース118が有線LAN、第3の通信インタフェース119が無線PANの、異なる2つのネットワークに接続していることがわかる。また、表1301から、第2の通信インタフェース118、第3の通信インタフェース119の順で通信を待機する消費電力が大きいことがわかる。
以上の構成である情報処理装置101は、主要機能が非動作であるアイドル状態において、省電力状態に移行することを可能とする。これについて、図2を用いて説明する。図2は、情報処理装置101の消費電力状態の遷移図である。
情報処理装置101状態は、大きく分けて、通常電力状態201と省電力状態202である。情報処理装置101の主要機能が動作中である間は、通常電力状態201が維持される(203)。通常電力状態201では、アプリケーションシステム部102を含む情報処理装置101全体に電源制御部120より電力が供給される。情報処理装置101は、通常電力状態において、属するネットワークシステムからの遠隔制御が可能である。ネットワークシステムの制御プロトコルの処理は、CPU104のソフトウェア処理で実行される。一方、前述したように、制御プロトコルの下位層の通信プロトコルである、IPv4、IPv6、ICMP、TCP、UDP等の汎用TCP/IP処理は、ネットワーク通信部109のプロトコル処理部112によって実行される。
通常電力状態201において、ユーザによって省電力状態への移行指示がなされた場合や、主要機能を実行していないアイドル状態が一定時間継続するなどの条件が満たされると(204)、状態は省電力状態202へ移行する。矢印204は、情報処理装置101の主要機能が非動作であるアイドル状態であることを意味する。省電力状態202への移行の条件判定は、CPU104が実行するソフトウェア処理で実行される。状態が省電力状態202に移行すると、アプリケーションシステム部102への電力供給が電源制御部120より停止される。アプリケーションシステム部102は電源がオフの状態となるため、システムバス103、CPU104、RAM106など、アプリケーションシステム部102内の各機能部は動作しない。
一方、省電力状態202においても、電源制御部120は、ネットワーク通信部109と電源制御部120自身への電力供給を継続する。さらに、電源制御部120は、第1の通信インタフェース117、第2の通信インタフェース118、第3の通信インタフェース119の内、ネットワーク通信に使用中の通信インタフェースには電力を供給し、使用しない通信インタフェースへの電力供給を停止する。このため、省電力状態202においても、ネットワーク通信部109における汎用TCP/IP処理は実行可能となっている。
省電力状態202から通常電力状態201への状態の移行は、例えば、ユーザによって通常電力状態への移行指示がなされた場合や、情報処理装置101がネットワークからシステムの起動要求を受信した場合(205)に起こる。状態が通常電力状態201に移行すると、アプリケーションシステム部102への電力供給が電源制御部120より再開される。また、矢印205は、情報処理装置101が属するネットワークシステムにおける起動要求を受信することを意味する。
情報処理装置101では、ネットワークシステムからの起動要求により起動する処理は、プロトコル処理部112により実行される。また、プロトコル処理部112は、省電力状態202中に、ネットワークシステム内の機器の稼働状態についての問い合わせを受信して応答を送信するなど、一部の制御プロトコル処理について実行可能であってもよい。
ただし、遠隔起動機能を有さないネットワークシステムにおいては、情報処理装置101は、ネットワークシステムからの起動要求により省電力状態202から通常電力状態201へ復帰することができない。図11の表1101に、本実施形態の各ネットワークシステムにおける物理通信規格および遠隔起動の有無を示す。本実施形態では、表1101に示すように、ネットワークカメラシステム801とネットワークAVシステム901は遠隔起動機能を有するが、HEMS1001は遠隔起動機能を有さない。このため、例えば、3つのネットワークシステムに属するディスプレイ機器404では、省電力状態202においてHEMS1001からの遠隔制御が不可となる。
本実施形態では、情報処理装置101が、通常電力状態201から省電力状態202に移行する条件を満たすと、省電力状態202で遠隔起動を待機するネットワークシステムおよび使用する通信インタフェースを決定する。この条件は、例えば、上述したように、主要機能が非動作状態であるアイドル状態が一定時間継続することである。また、情報処理装置101は、ネットワークシステムの遠隔起動可否や通信インタフェースの待機消費電力に基づいて、ネットワークシステムおよび通信インタフェースを決定する。
なお、本実施形態において図2で示した通常電力状態201は第1の電力状態の一例であり、省電力状態202は第2の電力状態の一例である。第2の電力状態は第1の電力状態よりも装置としての消費電力が低ければよい。従って、第1の電力状態と第2の電力状態それぞれにおいて電源制御部120の制御によって電力が供給されるハードウェアは、上述の例に限定されるものではない。
次に、ネットワークシステムおよび通信インタフェースの決定に必要な選択基準を設定するため処理について説明する。本実施形態では、ユーザが情報処理装置101上で、省電力モードの設定として、
‐省電力状態202に移行しないこと示唆するための「実行しない」の設定、
‐省電力状態202中に、多くの異なる制御プロトコルによる遠隔起動を優先するための「通常」の設定、
‐省電力状態202中における省電力効果を優先するための「省電力」の設定、
のいずれかを選択して設定できるものとする。すなわち、「通常」の設定よりも「省電力」の設定の方が、より高いレベルで情報処理装置101の消費電力が削減可能である。
次に、情報処理装置101の通常電力状態201から省電力状態202への移行処理について、図3を参照しながら説明する。図3は、省電力状態202への移行処理の流れを表すフローチャートである。図3のフローチャートの処理は、CPU104で実行するシステムソフトウェアとして実装される。図1(b)に、情報処理装置101のソフトウェア構成の一例を示す。図3において、設定確認部121は、省電力モードの設定を確認する。所属システム判定部122は、情報処理装置101が属するネットワークシステムを判定する。機能判定部123は、情報処理装置101が属するネットワークシステムの機能を判定する。IF選択部124は、情報処理装置101が通信を行うための通信方法、および該通信方法に対応する物理インタフェース(IF)を選択する。ネットワーク選択部125は、IF選択部124により選択されたインタフェースを利用可能なネットワークシステムを選択する。IF制御部126は、IF選択部124により選択された物理IFの有効化または無効化を行う。接続制御部127は、ネットワーク選択部125により選択されなかったネットワークシステムからの離脱処理を行う。状態移行部128は、情報処理装置101の現在の状態を別の状態に移行させるための処理を行う。
図3のフローチャートの処理は、情報処理装置101が主要機能を実行していないアイドル状態が一定時間継続するなど、省電力状態202への移行条件を満たしたときに実行される。まず、図3の処理フローは、S301から開始する。S302において、設定確認部121は、省電力モード設定が「実行しない」であるかどうかを調べる。省電力モード設定が「実行しない」であれば、情報処理装置101は、主要機能が動作していないアイドル状態であっても、省電力状態202に移行しない。この場合、処理はS316に進んで本処理フローは終了する。S302で省電力モード設定が「実行しない」以外の場合は、処理はS303に進む。S303では、所属システム判定部122は、情報処理装置101が複数のネットワークシステムに属しているか否かを調べる。情報処理装置101が複数のネットワークシステムに属しているならば、処理はS304に進み、そうでなければ処理はS305へ進む。
処理がS305に至る場合は、情報処理装置101が1つのネットワークシステムのみに属している場合であることを意味する。S305では、機能判定部123は、情報処理装置101が属しているネットワークシステムが、遠隔起動機能が利用可能なネットワークシステムであるかどうかを調べる。もしこのネットワークシステムが遠隔起動機能を有さないならば、情報処理装置101が省電力状態202において遠隔制御による起動を行うことは不可能であるため、処理はS316に進み、省電力状態に移行せずに本処理フローは終了する。一方、S305で、このネットワークシステムにおいて遠隔起動が可能である場合は、処理はS306に進む。S306の処理では、IF選択部124は、情報処理装置101が備える通信インタフェースの中から、適切な物理インタフェースを選択する。具体的には、IF選択部124は、情報処理装置101が属しているネットワークシステムの制御プロトコルがサポートする物理層通信、すなわち通信方法のうち、最も消費電力が低い通信方法を選択し、該選択した通信方法に対応する物理インタフェースを選択する。そして、処理はS306からS314に進む。
また、処理がS304に至る場合は、情報処理装置101が複数のネットワークシステムに属している場合であることを意味する。この場合、S304において、機能判定部123は、情報処理装置101が遠隔起動が可能なネットワークシステムに情報処理装置101が属しているかを調べる。情報処理装置101が遠隔起動が可能な何れかのネットワークシステムに情報処理装置101が属している場合、処理はS307に進む。そうでなければ、情報処理装置101が遠隔起動が可能なネットワークシステムに情報処理装置101が属していないため、処理はS316に進んで、省電力状態に移行せずに本処理フローは終了する。本フローチャートでは、処理がS304もしくはS305から、S316へと進む場合は、省電力モード設定が「実行しない」ではないが、情報処理装置101が省電力状態202からネットワーク通信による遠隔起動できないことを避けるため、情報処理装置101は、省電力状態202に移行しないようにしている。しかし、省電力状態に移行すると遠隔制御による起動を行うことが不可能である旨を画面表示等によってユーザに通知し、その通知に基づくユーザの省電力状態移行指示を受けることに応じて、省電力状態に移行するようにしてもよい。また、そのように動作する場合は、上述した省電力モードの設定として「省電力」が設定されていることを条件としてもよい。
S307では、S304と反対に、機能判定部123は、情報処理装置101が遠隔起動機能のないネットワークシステムに属しているかを判断する。もし、全てのネットワークシステムに遠隔起動機能が有る場合は、処理はS309に進む、しかし、何れかのネットワークシステムで遠隔起動が利用できない場合には、S308において、接続制御部127は、該当するネットワークシステムからの離脱処理を行う。すなわち、接続制御部127は、該当するネットワークシステムのネットワークへの接続を切断する。なお、接続制御部127は、ネットワークシステムから離脱のために、制御プロトコルに所定の通信が必要であれば、その通信を実行する。S308の後、処理はS309に進む。
処理がS309に至る場合は、情報処理装置101が属するネットワークシステム数が1以上であって、且つその全てにおいて遠隔起動機能が利用可能な状態である。S309において、設定確認部121は、省電力モード設定が、第一のモードとしての「省電力」であるかどうかを判断する。省電力モード設定が「省電力」であれば、通信インタフェースの第1の選択手順として、処理はS310に進み、そうでなければ、すなわち省電力モード設定が、第二のモードとしての「通常」である場合は、通信インタフェースの第2の選択手順として、処理はS312に進む。
S310では、IF選択部124は、情報処理装置101が備える通信インタフェースの中から、少なくとも1つのネットワークシステムの制御プロトコルの通信に利用でき、且つ最も消費電力が低い通信インタフェースを選択する。また、ネットワーク選択部125は、IF選択部124により選択された通信インタフェースを利用可能なネットワークシステムを選択する。そして処理はS311に進み、接続制御部127は、ネットワーク選択部125により選択されなかったネットワークシステムから離脱する。すなわち、接続制御部127は、選択されなかったネットワークシステムのネットワークへの接続を切断する。そして、処理はS311からはS314に進む。
処理がS309からS312に至る場合は、省電力モード設定が「通常」の場合である。この場合、情報処理装置101は、情報処理装置101が属する、遠隔起動機能が利用可能な全てのネットワークシステムからの遠隔起動を待機する。S312では、IF選択部124は、ネットワークシステムの制御プロトコル間で共通に使用可能であって、情報処理装置101が備える通信インタフェースが対応する物理層通信(通信方法)、およびそのインタフェースを選択する。続くS313では、IF選択部124は、S312で選択された共通の物理層通信を利用できないネットワークシステムについて、そのネットワークシステムの物理層通信に使用できる最も消費電力が低い通信インタフェースを選択する。そして、処理はS313からS314に進む。
処理がS306、S311、もしくはS313からS314に至ると、省電力状態202において、遠隔起動機能を有するネットワークシステムのみで待機することが決定されている。さらに、省電力状態202で使用する物理層通信の通信インタフェースが決定されている。S314では、IF制御部126は、IF選択部124により選択された通信インタフェースを有効し、選択されなかった通信インタフェースを無効にする。最後に、S315において、状態移行部128は、省電力状態202への移行処理を実行する。このとき、状態移行部128は、S314で有効化した通信インタフェースには電力を供給し、無効化した通信インタフェースへの電力供給を停止する。そして処理はS315からS316に進んで、本処理フローが終了する。
以上の処理フローによれば、もし、情報処理装置101が、遠隔起動機能をサポートしていないネットワークシステムにのみ属している場合、省電力状態202に移行しないことを決定する。このため、情報処理装置101が、省電力状態202に移行後に遠隔起動が不可能になる不都合を回避することができ、ネットワーク通信による遠隔制御が可能な通常電力状態201を維持することができる。
一方、情報処理装置101が属するネットワークシステムの何れかにおいて遠隔起動が可能ならば、省電力状態202に移行することが決定される。なおかつ、遠隔起動機能を持たないネットワークシステムからは離脱し、遠隔起動可能なネットワークシステムで存在し続けるように決定される。
そして、省電力モードが「通常」の場合は、該機器が、遠隔起動可能なネットワークシステムの全てにおいて継続して存在することになる。この場合、S312とS313の処理によって、情報処理装置101は、省電力状態202で有効にする通信インタフェースの数を減らし、省電力効果を得られるようになる。
また、省電力モード設定の「省電力」の場合では、S310とS311の処理によって、情報処理装置101は、最も消費電力が低い通信インタフェースを1つだけを有効にすることになる。そして、有効にされた通信インタフェースの物理層通信を使用できない制御プロトコルのネットワークシステムからは離脱することが決定される。これにより通信インタフェースにおける消費電力を一層削減することが可能になる。
一例として、図4のディスプレイ機器404が、図3の処理フローに従うと、どのように動作するかについて、図12(b)を参照しながら説明する。図12(b)に、本実施形態のディスプレイ機器404における省電力状態への移行処理実行後の消費電力状態等を示す表1211を示す。前述の通り、ディスプレイ機器404は、図12(a)の表1201が示す3つの通信インタフェースを備えている。また、ディスプレイ機器404は、図11の表1101が示す3つのネットワークシステムに属している。具体的には、ディスプレイ機器404は、ネットワークカメラシステムには有線LANで接続し、ネットワークAVシステムには無線LANで接続し、HEMSには無線PANで接続している。図12(b)の表1211は、省電力モード設定毎に、図3のフローチャートの処理実行後のディスプレイ機器404の消費電力状態と、属するネットワークシステムと、使用する通信インタフェースを示した表である。
まず、省電力モード設定が「実行しない」の場合(1212)、ディスプレイ機器404は、省電力状態202に移行しない。すなわち、ディスプレイ機器404は、通常電力状態201を維持し、属するネットワークシステムと使用する通信インタフェースは変化しない。次に、省電力モード設定が「通常」の場合(1213)、ディスプレイ機器404は、省電力状態202に移行する。ディスプレイ機器404が属するネットワークシステムは、ネットワークカメラシステムとネットワークAVシステムである。また、ディスプレイ機器404が使用する通信インタフェースは、第2の通信インタフェース118の有線LANのみとなる。つまり、ディスプレイ機器404は、遠隔起動機能がないHEMSからは離脱する。そして、ディスプレイ機器404は、ネットワークAVシステムの物理層通信を無線LANから有線LANに変更し、第1の通信インタフェース117と第3の通信インタフェース119を無効化し、第2の通信インタフェース118をそのまま使用することとなる。
省電力モード設定が「省電力」の場合(1214)も、ディスプレイ機器404は、省電力状態202に移行する。ディスプレイ機器404が属するネットワークシステムは、ネットワークカメラシステムとネットワークAVシステムである。また、ディスプレイ機器404が使用する通信インタフェースは、第2の通信インタフェース118の有線LANのみとなる。したがって、省電力モード設定が「省電力」の場合(1214)の動作は、省電力モード設定が「通常」の場合(1213)の動作と同じとなる。
このことから、ディスプレイ機器404は、省電力モードが「通常」と「省電力」の何れであっても、省電力状態202で、2つのネットワークシステムで遠隔起動を待機することが可能となる。また、通信インタフェースにおける消費電力が第2の通信インタフェース118の分だけに小さく抑えられることになる。
別の例として、図4のネットワークカメラ406が、図3の処理フローに従うと、どのように動作するかについて、図13(a)と図13(b)を参照しながら説明する。図13(a)に、本実施形態のネットワークカメラ406が備える通信インタフェースを示す表1301を示す。また、図13(b)に、本実施形態のネットワークカメラ406における省電力状態への移行処理実行後の消費電力状態等を示す表1311を示す。図13(a)の表1301は、図12(a)の表1201と同様、ネットワークカメラ406が備える2つの通信インタフェースについて、物理層の通信規格と、待機消費電力の順位を示している。また、前述の通り、ネットワークカメラ406は、ネットワークカメラシステムとHEMSの2つのネットワークシステムに属しており、ネットワークカメラシステムには有線LANで接続し、HEMSには無線PANで接続している。図13(b)の表1311は、省電力モード設定毎に、図3のフローチャートの処理実行後のネットワークカメラ406の消費電力状態と、属するネットワークシステムと、使用する通信インタフェースを示している。
まず、省電力モード設定が「実行しない」の場合(1312)、ネットワークカメラ406は、省電力状態202には移行しない。すなわち、ネットワークカメラ406は、通常電力状態201を維持し、属するネットワークシステムと使用する通信インタフェースは変化しない。
省電力モード設定が「通常」の場合(1313)、ネットワークカメラ406は、省電力状態202に移行する。ネットワークカメラ406が属するネットワークシステムは、ネットワークカメラシステムのみである。また、ネットワークカメラ406が使用する通信インタフェースは、第2の通信インタフェース118の有線LANのみとなる。つまり、ネットワークカメラ406は、遠隔起動機能がないHEMSからは離脱して、第3の通信インタフェース119を無効化し、第2の通信インタフェース118をそのまま使用することとなる。
省電力モード設定が「省電力」の場合(1314)も、ネットワークカメラ406は、省電力状態202に移行する。ネットワークカメラ406が属するネットワークシステムは、ネットワークカメラシステムのみである。また、ネットワークカメラ406が使用する通信インタフェースは、第2の通信インタフェース118の有線LANのみとなる。したがって、省電力モード設定が「省電力」の場合(1314)の動作は、省電力モード設定が「通常」の場合(1313)の動作と同じとなる。
このことから、ネットワークカメラ406は、省電力モードが「通常」と「省電力」の何れであっても、省電力状態202で、ネットワークカメラシステムで遠隔起動を待機することになる。また、通信インタフェースにおける消費電力は、第2の通信インタフェース118で消費される電力だけに小さく抑えられることになる。
このように、本実施形態における情報処理装置101は、遠隔起動が可能なネットワークシステムを選択して、そのネットワークシステムからの遠隔起動を待機する。これにより、情報処理装置101は、選択した制御プロトコルで利用できる最も消費電力が低い通信インタフェースを動作させることが可能となる。このため、ネットワーク通信における省電力効果を十分に得ることが可能となる。
[実施形態2]
実施形態2として、実施形態1の家屋401におけるネットワークシステムの1つであるHEMSにおいても遠隔起動機能を有する場合について説明する。なお、本実施形態では実施形態1の情報処理装置101のハードウェア構成(図1)、消費電力状態とその状態遷移(図2)、および通常電力状態201の省電力状態202への移行処理の流れ(図3)が同じであるとする。また、図4の家屋401にある家電機器や通信装置等がネットワークに接続されており、有線LAN(図5)、無線LAN(図6)、無線PAN(図7)のネットワーク環境についても同一であるとする。さらに、実施形態1と同じように、家屋401内の3つネットワークシステムが存在しており、ネットワークカメラシステム(図8)、ネットワークAVシステム(図9)、HEMS(図10)に属する機器は同じであるとする。ただし、本実施形態では、実施形態1の家屋401におけるネットワークシステムの1つであるHEMSにおいても遠隔起動機能を有するものとする。
本実施形態において、ディスプレイ機器404が、実施形態1で説明した情報処理装置101の省電力状態202への移行処理の流れ(図3)に従うと、どのように動作するかについて、図14と図15を参照しながら説明する。実施形態1と同様に、ディスプレイ機器404は、図12(a)の表1201が示す3つの通信インタフェースを備えている。また、ディスプレイ機器404は、図14の表1401が示す3つのネットワークシステムに属しており、実施形態1と同様に、ネットワークカメラシステムには有線LANで接続し、ネットワークAVシステムには無線LANで接続し、HEMSには無線PANで接続している。図15の表1501は、省電力モード設定毎に、図3のフローチャートの処理実行後のディスプレイ機器404の消費電力状態と、属するネットワークシステムと、使用する通信インタフェースを示した表である。
まず、省電力モード設定が「実行しない」の場合(1502)、ディスプレイ機器404は、省電力状態202には移行しない。すなわち、ディスプレイ機器404は、通常電力状態201を維持し、属するネットワークシステムと使用する通信インタフェースは変化しない。省電力モード設定が「通常」の場合(1503)、ディスプレイ機器404は、省電力状態202に移行する。ディスプレイ機器404が属するネットワークシステムは、ネットワークカメラシステム、ネットワークAVシステム、HEMSである。つまり、ディスプレイ機器404は、省電力状態202で3つのネットワークシステムのそれぞれにおいて、遠隔起動が可能である。また、ディスプレイ機器404が使用する通信インタフェースは、第2の通信インタフェース118の有線LANと、第3の通信インタフェース119の無線PANの2つとなる。したがって、ディスプレイ機器404は、ネットワークAVシステムの物理層通信を無線LANから有線LANに変更し、第1の通信インタフェース117を無効化し、第2の通信インタフェース118と第3の通信インタフェース119をそのまま使用する。
省電力モード設定が「省電力」の場合(1504)も、ディスプレイ機器404は、省電力状態202に移行する。ただし、この場合、ディスプレイ機器404が属するネットワークシステムは、HEMSのみであり、ディスプレイ機器404は、第3の通信インタフェースのみを使用することになる。したがって、ディスプレイ機器404は、ネットワークカメラシステムとネットワークAVシステムから離脱する。そして、ディスプレイ機器404は、第1の通信インタフェース117と第2の通信インタフェース118を無効化し、第3の通信インタフェース119の無線PANをそのまま使用する。
このことから、本実施形態では、省電力モード設定が「省電力」の場合には、該設定が「通常」と比較して、遠隔起動を待機するネットワークシステム数が限定されてしまう。しかし、最も消費電力が低い通信インタフェースのみが使用されるため、省電力状態202において通信インタフェースにおける消費電力を低くでき、より一層の省電力効果が得られることになる。
このように、以上に述べた実施形態によれば、複数の通信インタフェースを備える情報処理装置が省電力状態でネットワークを期した遠隔起動を待機する際、ネットワーク通信における省電力効果を十分に得ることが可能となる。
[その他の実施形態]
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
101 情報処理装置、102 アプリケーションシステム部、103 システムバス、104 CPU、105 ROM、106 RAM、107 第1のアプリケーション機能部 108 第2のアプリケーション機能部、109 ネットワーク通信部、110 ネットワーク通信部のローカルバス、111 バスブリッジ、112 プロトコル処理部、113 ネットワーク通信部のローカルRAM、114 第1の通信制御部、115 第2の通信制御部、116 第3の通信制御部、117 第1の通信インタフェース、118 第2の通信インタフェース、119 第3の通信インタフェース、120 電源制御部

Claims (10)

  1. 複数の通信方法によって通信可能な情報処理装置であって、
    第1の電力状態から当該第1の電力状態よりも消費電力が低い第2の電力状態に移行する場合に、設定された省電力モードを判断する判断手段と、
    前記判断手段によって判断された省電力モードが省電力を優先する第一のモードである場合、遠隔起動機能を有するネットワークがサポートする通信方法のうち、消費電力がより低い通信方法を選択し、前記判断手段によって判断された省電力モードが遠隔起動機能を優先する第二のモードである場合、遠隔起動機能を有する複数のネットワークで共通に利用できる通信方法を選択する選択手段と、
    前記複数の通信方法のうち前記選択手段によって選択された通信方法に対応する通信インタフェースへ電力を供給し、選択されなかった通信方法に対応する通信インタフェースへの電力の供給を停止する制御手段と、
    を有することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記選択手段によって選択された通信方法をサポートしないネットワークへの接続を断つ接続制御手段を更に有することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記選択手段は、前記第二のモードにおいて、前記遠隔起動機能を有するネットワークのうち、前記共通に利用できる通信方法をサポートしないネットワークについては、該ネットワークがサポートする消費電力が最も低い通信方法を選択することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. 前記情報処理装置が接続されているネットワークが複数の場合に、該複数のネットワークのうち遠隔起動機能を有するネットワークを判定する判定手段を更に有し、
    前記判定手段により、接続されている複数のネットワークがいずれも遠隔起動機能を有さないと判定された場合、前記制御手段は、通信インタフェースへの電力の供給の停止を行わないことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  5. 接続されているネットワークが一つであり、該一つのネットワークが前記遠隔起動機能を有する場合、前記選択手段は、該一つのネットワークがサポートする通信方法のうち、消費電力がより低い通信方法を選択することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  6. 前記複数の通信方法は、無線LAN、有線LAN、無線PANのうちの少なくとも二つを含むことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  7. 前記遠隔起動機能は、ネットワークを介して前記第2の電力状態から前記第1の電力状態へ移行する指示を受信し、当該指示に応じて前記第2の電力状態から前記第1の電力状態へ移行する機能であることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  8. 複数の通信方法によって通信可能な情報処理装置の制御方法であって、
    第1の電力状態から当該第1の電力状態よりも消費電力が低い第2の電力状態に移行する場合に、設定された省電力モードを判断する判断工程と、
    前記判断工程において判断された省電力モードが省電力を優先する第一のモードである場合、遠隔起動機能を有するネットワークがサポートする通信方法のうち、消費電力がより低い通信方法を選択し、前記判断工程において判断された省電力モードが遠隔起動機能を優先する第二のモードである場合、遠隔起動機能を有する複数のネットワークで共通に利用できる通信方法を選択する選択工程と、
    前記複数の通信方法のうち前記選択工程において選択された通信方法に対応する通信インタフェースへ電力を供給し、選択されなかった通信方法に対応する通信インタフェースへの電力の供給を停止する制御工程と、
    を有することを特徴とする制御方法。
  9. 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の情報処理装置の各手段としてコンピュータを機能させるプログラム。
  10. 省電力状態においてネットワークを介して起動要求を受信することに応じて通常電力状態へ移行することができる情報処理装置であって、
    接続されているネットワークが複数の場合に、該複数のネットワークのうち遠隔起動機能を有するネットワークを判定する判定手段と、
    前記判定手段により前記遠隔起動機能を有すると判定されたネットワークがサポートする通信方法のうち、より高いレベルで前記情報処理装置の消費電力を削減するか否かの設定に応じて、一つ以上の通信方法を選択する選択手段と、
    前記選択手段により選択された通信方法により前記起動要求を受信するための通信制御を行う制御手段と、
    を有することを特徴とする情報処理装置。
JP2015123110A 2015-06-18 2015-06-18 情報処理装置、その制御方法、およびプログラム Pending JP2017010164A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015123110A JP2017010164A (ja) 2015-06-18 2015-06-18 情報処理装置、その制御方法、およびプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015123110A JP2017010164A (ja) 2015-06-18 2015-06-18 情報処理装置、その制御方法、およびプログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017010164A true JP2017010164A (ja) 2017-01-12

Family

ID=57762467

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015123110A Pending JP2017010164A (ja) 2015-06-18 2015-06-18 情報処理装置、その制御方法、およびプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017010164A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020162092A (ja) * 2019-03-28 2020-10-01 株式会社沖データ 情報処理装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020162092A (ja) * 2019-03-28 2020-10-01 株式会社沖データ 情報処理装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2018186089A (ja) データ接続を介して電気消費機器へ電力供給する装置
US9301249B2 (en) Portable routing device and a routing method
JP6192284B2 (ja) 通信装置及びその制御方法
JP2009135783A (ja) 通信アダプタ及びその接続情報設定方法
US9563190B2 (en) Power management system, electronic apparatus, and computer-readable medium
WO2016179913A1 (zh) 家庭网关及其工作方法
CN112153090A (zh) 物联网设备的控制方法、装置、网关及可读存储介质
US8719407B2 (en) Network device, information processing apparatus, control method of the same, and recording medium for the same
JP2016515317A (ja) マルチコントローラネットワークにおける相互作用制御の設定
WO2023103599A1 (zh) 投屏方法、装置、存储介质及电子设备
US20150261288A1 (en) Information processing apparatus, method of controlling the same, and storage medium
JP2014041470A (ja) 電子機器起動制御装置、電子機器起動制御システム、および電子機器起動制御方法、並びにプログラム
JP2017010164A (ja) 情報処理装置、その制御方法、およびプログラム
US20230328647A1 (en) Wi-Fi Adaptive Beacon Skipping for Battery-Powered Devices
JP2007201559A (ja) 通信装置
US10560972B2 (en) Information processing apparatus, and control method thereof
US20140334340A1 (en) Communication device, method for controlling the communication device, and program
JP2010212829A (ja) ネットワークシステム、ネットワーク管理サーバ、ネットワーク管理プログラム、および電源管理方法
JP2015085636A (ja) 電子機器
US20150261282A1 (en) Information processing apparatus, method of controlling the same, and storage medium
EP2897115A1 (en) Remote control system and remote control program
KR102566857B1 (ko) 홈 오토메이션 시스템 디바이스 전력 최적화
JP6642990B2 (ja) 通信装置、制御方法、および、プログラム
JP6415925B2 (ja) 管理装置、管理プログラム、及び管理方法
WO2015125054A2 (en) Methods to implement automatic lighting control systems