JP2017009686A - 光結合器および光結合器の製造方法 - Google Patents

光結合器および光結合器の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】歩留りの高い光結合器および光結合器の製造方法を提供する。【解決手段】凹所14が設けられ、凹所を囲む複数の側面18と凹所の外側に傾くと共に複数の側面のうちの一つに含まれる結晶面とを有する半導体領域と、凹所の外側に配置された第1クラッド領域24aと凹所に配置された第2クラッド領域24bとを有するクラッド22と、第1クラッド領域内に配置され光導波路32に接続される第1結合部28aと第1結合部と結晶面20の間に配置された連結部30と結晶面上で連結部に接続され上方に向かって延在する第2結合部28bとを有する複数のコア26とを有する光結合器2。【選択図】図3

Description

本発明は、光結合器および光結合器の製造方法に関する。
基板上の光導波路と光ファイバとを光学的に結合する光結合器は、光素子(例えば、受光素子や発光素子)と光導波路が混載された光電気混載装置の入出力部として重要である(例えば、非特許文献1参照)。
基板上の光導波路(以下、オンチップ光導波路と呼ぶ)と光ファイバとを光学的に結合する技術としては、基板表面に対して45°傾いた45°ミラーを用いる技術が提案されている(例えば、非特許文献1及び2参照)。オンチップ光導波路から出射した信号光は、45°ミラーにより進路を90°曲げられ基板に垂直な方向に出力される。
この技術によれば、オンチップ光導波路から出射した信号光を、基板表面に垂直な光ファイバに光学的に結合(すなわち、光結合)することができる。更に、光ファイバから出射した信号光を、オンチップ光導波路に光結合することができる。
45°ミラーの形成方法としては、ポリマ光導波路をFIB(Focused Ion Beam)によりエッチングする方法が提案されている(例えば、非特許文献2参照)。更に、ポリマ光導波路にエキシマレーザ光を照射して、ポリマ光導波路を加工する方法が提案されている(例えば、非特許文献1参照)。
なお光導波路の形成技術としては、2光子吸収による3次元リソグラフィを利用する技術が提案されている(例えば、非特許文献3参照)。
特開2000−193838号公報 特開平7−318740号公報 特開2005−301301号公報
塩田剛史 鈴木健司、"エキシマレーザ加工により高分子光導波路に形成された45度マイクロミラー"、「エレクトロニクス実装学会誌」、 Vol.7, No.7、 pp.607-612, (2004) E.Mohammed et. al., "Efficient and Scalable single mode waveguide coupling on silicon based substrates", Proc. of SPIE Vol.8991, 89910G-1-89910G-8, (2014) V.Schmidt et. al., "Application of two-photon 3D lithography for the fabrication of embedded ORMOCER wavegudes", Proc. of SPIE, Vol.6476, 64760P, (2007)
FIBによる45°ミラーの形成は、生産性が低く実用的ではない。一方、エキシマレーザによる45°ミラー形成の生産性は高い。しかし、エキシマレーザにより形成される45°ミラーの傾斜角度は、±1°程度変動する。45°ミラーの傾斜角度が±1°程度変動しても、オンチップ光導波路と光ファイバの光結合率は大きく劣化する。
ところで、複数のオンチップ光導波路を複数の光ファイバ(すなわち、光ファイバ・アレイ)に光結合する光結合器は、複数のパスによる光信号の伝送を可能にするので、高速光通信等にとって重要である。しかし、この様な光結合器は、1チャネルでも光結合率が基準値を満たさないと不良品である。
したがって、オンチップ光導波路等と光ファイバ・アレイとを光学的に結合する光結合器を、エキシマレーザ加工により形成すると歩留りが低くなる。
そこで本発明は、このような問題を解決することを課題とする。
上記の問題を解決するために、本装置の一観点によれば、凹所が設けられ、前記凹所を囲む複数の側面と前記凹所の外側に傾くと共に前記複数の側面のうちの一つに含まれる結晶面とを有する半導体領域と、前記凹所の外側に配置された第1クラッド領域と前記凹所に配置された第2クラッド領域とを有するクラッドと、前記第1クラッド領域内に配置され光導波路に接続される第1結合部と前記第1結合部と前記結晶面の間に配置された連結部と前記結晶面上で前記連結部に接続され上方に向かって延在する第2結合部とを有する複数のコアとを有する光結合器が提供される。
開示の光結合器によれば、オンチップ光導波路等と光ファイバ・アレイとを光学的に結合する光結合器の歩留りを高くすることができる。
図1は、実施の形態の光結合器が搭載される光デバイスの一例を説明する斜視図である。 図2は、実施の形態の光結合器の平面図である。 図3は、図2のIII-III線に沿った断面図である。 図4は、第1結合部の近傍を拡大した図である。 図5は、第2結合部の近傍を拡大した図である。 図6は、第2結合部が半導体領域の上面に垂直な方向に向かって延在する場合に、半導体領域の上面と連結部がなす角の角度θを説明する図である。 図7は、光結合器の使用方法を説明する図である。 図8は、実施の形態の光結合器の製造方法を説明する平面図である。 図9は、実施の形態の光結合器の製造方法を説明する平面図である。 図10は、実施の形態の光結合器の製造方法を説明する平面図である。 図11は、実施の形態の光結合器の製造方法を説明する平面図である。 図12は、実施の形態の光結合器の製造方法を説明する工程断面図である。 図13は、実施の形態の光結合器の製造方法を説明する工程断面図である。 図14は、実施の形態の光結合器の製造方法を説明する工程断面図である。 図15は、実施の形態の光結合器の製造方法を説明する工程断面図である。 図16は、実施の形態の光結合器の製造方法を説明する工程断面図である。 図17は、エキシマレーザ加工により形成した45°ミラーを有する光結合器の一例を説明する断面図である。 図18は、45°ミラーの形成方法を説明する図である。 図19は、45°ミラーの傾斜角度θのバラツキと出射角度のバラツキの関係を説明する図である。 図20は、実施の形態の製造方法の変形例を説明する図である。
以下、図面にしたがって本発明の実施の形態について説明する。但し、本発明の技術的範囲はこれらの実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された事項とその均等物まで及ぶものである。
図面が異なっても同じ構造を有する部分等には同一の符号を付し、その説明を省略する。符号が異なっても同じ名称で呼ばれる部分等は、基本的には同じ構造を有する。
(1)構造
(1−1)フォトニクスチップ
図1は、実施の形態の光結合器2が搭載される光デバイス4の一例を説明する斜視図である。図1の光デバイス4は、シリコンフォトニクスチップである。シリコンフォトニクスチップは例えば、半導体光素子6a〜6eと、半導体光素子6a〜6eに接続された光配線8と、半導体光素子6a〜6eに接続された電気配線10と、これらの部材が配置されたシリコン基板12とを有する。
半導体光素子6a〜6eは例えば、半導体レーザ6a、光合分波器6b、光変調器6c、光受光器6d、光入出力部(光I/O等)6e等である。
実施の形態の光結合器2は例えば、シリコン基板12上に配置される光入出力部6eとして用いられる。光配線8は例えば、シリコン細線光導波路である。シリコン細線光導波路は、コア層の寸法(厚さ及び幅)が1μm未満(好ましくは、0.4μm未満)のチャネル光導波路である。
シングルモード光ファイバの直径(例えば、約10μm)と比較すると、光配線8の寸法は小さい。このためシリコンフォトニクスチップには、シリコン細線光導波路とシングルモード光ファイバ(例えば、石英ファイバ)とを低損失で光結合する光結合器が設けられる。
(1−2)光結合器
図2は、実施の形態の光結合器2の平面図である。図3は、図2のIII-III線に沿った断面図である。図2には、後述するクラッド22を透視した状態が示されている(図4等についても同様)。
(1−2−1)半導体領域
実施の形態の光結合器2は、図2及び3に示すように、凹所14が設けられた半導体領域16を有する。半導体領域16は、凹所14を囲む複数の側面18を有する。半導体領域16は更に、凹所14の外側に傾くと共に複数の側面18のうちの一つ118に含まれると結晶面20を有する。図2及び3に示す例では、側面118と結晶面20は一致している。
半導体領域16は、例えばシリコン基板(シリコン単結晶)である。半導体領域16の上面は、例えば(100)面である。結晶面20は、例えば(111)面である。結晶面20の傾斜角度は、例えば(100)面と(111)面がなす鋭角の角度54.7°である。結晶面20の傾斜角度とは、半導体領域16の上面と結晶面20がなす鋭角の角度である。
図3に示す例では、凹所14の底面と半導体領域16の上面は平行である。従って、結晶面20の傾斜角度は、凹所14の底面と半導体領域16がなす鋭角の角度である。
凹所14は例えば、半導体領域16を異方性エッチング液によりエッチングすることで形成できる。
(1−2−2)クラッド
光結合器2は更に、クラッド22を有する。クラッド22は、第1クラッド領域24aと第2クラッド領域24bとを有する(図2〜3参照)。
第1クラッド領域24aは、凹所14の外側に配置された領域である。第2クラッド領域24bは、凹所14に配置された領域である。結晶面20は好ましくは、平面視において第2クラッド領域24bを挟んで第1クラッド領域24aに対向する結晶面である。
クラッド22は例えば、凹所14を囲むダム25の内側に充填されたポリマである。
(1−2−3)コア
光結合器2は更に、クラッド22より大きい屈折率を有する複数のコア26を有する(図2〜3参照)。コア26は、第1結合部28aと連結部30と第2結合部28bとを有する。コア26は例えば、ダム25内に充填されたポリマのうち周囲より大きい屈折率を有する部分である。
−第1結合部−
第1結合部28aは、第1クラッド領域24a内に配置され光導波路32に接続される領域である。図4は、第1結合部28aの近傍を拡大した図である。図4(a)は、平面図である。図4(b)は、図4(a)のIVb-IVb線に沿った断面図である。
図4に示すように、第1結合部28aは好ましくは、第1クラッド領域24aに端部が配置された光導波路32に光学的に接続される。光導波路32は例えば、光配線8(図1参照)の一部である。
光導波路32は例えば、半導体領域16上の下部クラッド層40と、下部クラッド層40上の帯状の無機コア42とを有する無機光導波路である。下部クラッド層40は、無機絶縁膜(例えば、SiO膜)である。無機コア42は、無機絶縁膜(例えば、SiN膜)である。光導波路32は、例えばシリコン細線光導波路に接続される。光導波路32は、シリコン細線光導波路であってもよい。光導波路32は、無機コア42の上面を覆う上部クラッド(例えば、SiO膜等の無機絶縁膜)を有してもよい。
図4(a)の破線は、クラッド22およびダム25を透視して見た無機コア42の先端44を示している。第1結合部28aは、無機コア42の先端44上に配置される。無機コア42の先端44は、幅が徐々に狭くなるスポットサイズ変換器である。無機コア42の先端44は、無機コア42の伝搬光のビームサイズを拡大して、第1結合部28aの伝搬光のビームサイズに近づける。
第1結合部28aを含むコア26とクラッド22をポリマで形成すると、コア26と光ファイバのビームサイズを同程度にすることができる。従って光結合器2によれば、光配線8を伝搬して来る信号光のビームサイズを光ファイバのビームサイズに近づけることができる。その結果、光配線8と光ファイバを低損失で接続することができる。
無機コア42の伝搬光(コアを伝搬する光)は、無機コア42の先端44で第1結合部28aに移動しその後、コア26を伝搬(すなわち、導波)する。同様にコア26を光導波路32に向かって伝搬する光は、第1結合部28aから無機コア42の先端44に移動し、その後無機コア42を伝搬する。すなわち図3の第1結合部28aは、光導波路32に光学的に接続される領域である。
−連結部−
連結部30は、第1結合部28aと結晶面20の間に配置され、第1結合部28aと第2結合部28bとを接続する領域である。図3に示すように、連結部30は好ましくは、第1結合部28aの近傍でクラッド22の上面側に小さく湾曲した後、凹所14の底面側に大きく湾曲する。
連結部30が湾曲した領域(以下、湾曲部と呼ぶ)の曲率半径(正確には、曲率半径の最小値)が大きいほど、曲げ損失は小さくなる。従って曲率半径は大きいほど、好ましい。クラッド及びコアの材料がポリマの場合、湾曲部の曲率半径は、好ましくは1〜20mmである。更に好ましくは、湾曲部の曲率半径は、好ましくは3〜10mmである。
−第2結合部−
図5は、第2結合部28bの近傍を拡大した図である。図5(a)は、平面図である。図5(b)は、図5(a)のVb-Vb線に沿った断面図である。図5(b)に示すように、第2結合部28bは、結晶面20上で連結部30に接続され、上方に向かって延在する領域である。光結合器2は好ましくは、連結部30と第2結合部28bの境界面34と結晶面20との間に配置された光反射膜36(例えば、金属膜)を有する。
−第2結合部および連結部の延在方向−
連結部30が結晶面20となす第1角38a(図5(b)参照)の角度は、好ましくは第2結合部28bが結晶面20となす第2角38bの角度である。第1角38aの角度と第2角38bの角度が等しいと、結晶面20(又は、光反射膜36)により反射される伝搬光(連結部30を結晶面20に向かって伝搬する光)は大部分、第2結合部28bに入射する。同様に、第2結合部28bを結晶面20に向かって伝搬する光は大部分、連結部30に入射する。
第2結合部28bは、結晶面20(又は、光反射膜36)により反射された伝搬光の発散(すなわち、ビーム径の拡大)を抑制する。従って伝搬光は、ビーム径を過剰に拡大さることなく、光結合器2から出射される。
第2結合部28bは好ましくは、半導体領域16の上面に垂直な方向に向かって延在する。図6は、第2結合部28bが半導体領域16の上面に垂直な方向に向かって延在する場合に、半導体領域16の上面と連結部30がなす角の角度θを説明する図である。今、連結部30の第1中心線46aと、第2結合部28bの第2中心線46bとを考える。更に、半導体領域16の上面に平行な水平線48と、第1中心線46aと第2中心線46bの交点を通る垂線50とを考える。垂線50は、結晶面20の垂線である。第2中心線46bは、第2結合部28bと共に半導体領域16の上面に垂直な方向に延在する。
水平線48と第1中心線46aがなす角の角度θは、図6から明らかように式(1)で表される。
θ=2β-90° ・・・・・(1)
ここでβは、第2中心線46bと垂線50がなす角の角度である。
βは、式(2)で表される。
β=90°-α ・・・・・(2)
ここで角度αは、第2中心線46bと結晶面20がなす角の角度である。結晶面20を斜辺とする直角三角形を考えると明らかなように、式(2)の右辺(=90°-α)は、結晶面20の傾斜角度θに等しい。
従って、水平線48と第1中心線46aがなす角の角度θは式(3)で表される。
θ=2θ0-90° ・・・・・(3)
ところで、水平線48と第1中心線46aがなす角の角度θは、半導体領域16の上面と連結部30がなす角の角度に等しい。従って、第2結合部28bが半導体領域16の上面に垂直な方向に向かって延在する場合に、半導体領域16の上面と連結部30がなす角の角度は、式(3)のθで表される。
傾斜角度θが54.7°の場合、半導体領域16の上面と連結部30がなす角の角度は19.4°(=2×54.7°-90°)である。
以上の例では、半導体領域16の上面に対する結晶面20の傾斜角度θは54.7°である。しかし傾斜角度θは、54.7°からある程度ずれてもよい。例えば、傾斜角度θは54.7°から、エキシマレーザ加工の誤差より小さい1°未満ずれてもよい(すなわち、53.7°<θ<55.7°)。或いは、傾斜角度θは54.7°から、0.5°未満ずれてもよい(すなわち、54.2°<θ<55.2°)。
以上の例では、半導体領域16の上面と連結部30がなす角の角度θは、19.4°である。しかし、半導体領域16の上面と連結部30がなす角の角度θは、19.4°から1°未満ずれてもよい(すなわち、18.4°<θ<20.4°)。或いは、角度θは0.5°未満ずれてもよい(すなわち、18.9°<θ<19.9°)。
また、第2角38bの角度(図5(b)参照)は、第1角38aの角度からずれてもよい。しかし、第2角38bの角度と第1角38aの角度の差が小さいほど、伝搬光の反射による損失は小さくなる。
また、第2結合部28bは、半導体領域16の上面に垂直な方向からずれた方向に延在してもよい。しかし、第2結合部28bの延在方向が半導体領域16の上面に垂直な方向に近いほど、後述する光ファイバ・アレイの位置調整等が容易になる。
(2)使用方法および歩留り
図7は、光結合器2の使用方法を説明する図である。図7には、光結合器2と光ファイバ・アレイ52とが示されている。光ファイバ・アレイ52は、一列に配置された複数の光ファイバ54を有する装置である。各光ファイバ54は、コアの端面が第2結合部28b(図7(b)参照)の端面に対向するように配置される。更に各光ファイバ54と第2結合部28bの光結合損失が最小化するように、光ファイバ・アレイ52の位置および角度が調整される。調整は例えば、アクティブアライメントにより行われる。
光結合器2に向かって光導波路32を伝搬して来る第1信号光(図示せず)は先ず、コア26の第1結合部28aに入射する。第1信号光(伝搬光)は、第1結合部28aと連結部30を伝搬して、光反射膜36(又は、結晶面20)により反射される。反射された第1信号光は、第2結合部28bを伝搬し、光結合器2から出射する。出射された第1信号光は、光ファイバ54に入射し伝搬する。同様に、光結合器2に向かって光ファイバ54を伝搬して来る第2信号光(伝搬光)は、第1信号光とは逆の経路を辿って光導波路32に出力される。
第1信号光は例えば、光デバイス4(図1参照)の半導体光素子(例えば、半導体レーザ6aおよび光変調器6c)により生成される光信号である。第2信号光は例えば、光デバイス4(図1参照)の半導体光素子(例えば、光受光器6d)により検出される光信号である。
第2信号光は例えば、第1信号光が伝搬するコア26とは異なるコア26を伝搬する。すなわち図1の光結合器2は、光デバイス4の入力部として用いられるコア26と、光デバイス4の出力部として用いられるコア26との双方を有する。
光結合器2と12芯のシングルモード光ファイバ・アレイの光結合損失の平均値は、例えば3.5dBである。標準偏差は、例えば0.1dB以下である。
これらの値は、後述する「(3)製造方法」の具体例により製造された光結合器に関する測定値である。光結合損失を測定した光結合器2における結晶面の傾斜角度は、54.7°である。コア26のコア径(直径)は、9μmである。第1角38a(図5(b)参照)の角度は、第2角38bの角度に等しい角度である。第2結合部28bは、半導体領域16の上面に垂直な方向に延在する。
上記光結合器2の歩留りは、100%であった。1チャネル(光信号の経路)でもコア26と光ファイバ54との間の光結合損失が5dBを超える場合、光結合器2は欠陥品であるとして歩留りを評価した。
結晶面20は原子レベルで平坦であり、更に結晶面20の傾斜角度は略一定で殆ど変動しない。このため、第2結合部28bから出射する光の進行方向は略一定になる。その結果、光結合損失の標準偏差は0.1dB以下という小さな値になる。
更に、結晶面20で反射された第1信号光(又は、第2信号光)のビーム径は、第2結合部28bの導波機能により拡大が抑制される。その結果、光結合器2と光ファイバ54の結合損失は小さくなる。従って、光結合器2の歩留りは更に高くなる。
すなわち実施の形態によれば、光配線8(オンチップ光導波路)と光ファイバ・アレイ52とを光学的に接続する光結合器2の歩留りが高くなる。
以上の説明では、光ファイバ・アレイ52に含まれる光ファイバ54は、シングルモード光ファイバである。しかし光ファイバ54は、マルチモード光ファイバであってもよい。
(3)製造方法
図8〜11は、実施の形態の光結合器2の製造方法を説明する平面図である。図12〜16は、実施の形態の光結合器2の製造方法を説明する工程断面図である。図8〜16には、光結合器2に対応する領域とその近傍が示されている。
(3−1)入出導波路の形成(図8(a)及び図12(a)参照)
半導体領域16(図12(a)参照)を有する基板を用意する。用意する基板は、例えばSOI(Silicon On Insulator)基板である。半導体領域16は例えば、SOI基板100に含まれるシリコン基板12である。
用意した基板に、半導体光素子等の一部または全部を形成する。この時、半導体光素子と一緒に複数の光導波路32を形成する。光導波路32の端部は、半導体領域16に含まれる第1半導体部分56aの上に形成する(図8(a)及び図12(a)参照)。半導体領域16の上面は、例えば(100)面である。
光導波路32は、半導体領域16上に配置された下部クラッド層40(無機絶縁膜)を有する。下部クラッド層40は、例えばSOI基板のBOX(buried oxide)層である。光導波路32のコア42(無機コア)は、帯状の無機絶縁膜である。コア42は例えば、SiN膜である。コア42は、Si膜、SiO2x1−x膜(0<x<1)およびSiO2y膜(0<x<1)の何れかの膜であってもよい。
(3−2)凹所の形成(図8(b)及び図12(b)参照)
半導体領域16のうち第1半導体部分56aに接する第2半導体部分56bを、異方性エッチング液によりエッチングする。このエッチングにより、第1側面118を含む複数の側面18に囲まれた凹所14を形成する(図8(b)及び図12(b)参照)。第1側面118は、半導体領域16の結晶面(例えば、(111)面、(100)面等)のうち第2半導体部分56bの外側に傾いた結晶面20を有する。結晶面20は、例えば(111)面である。
異方性エッチング液は、第1結晶面(例えば、(100)面)に対する第1エッチング速度が、第2結晶面(例えば、(111)面)に対する第2エッチング速度より大きいエッチング液である。第1エッチング速度は例えば、第2エッチング速度の10倍以上である。
具体的には先ず、SOI基板のBOX層41のうち第2半導体部分56bを覆う部分を除去する。更に、SOI基板の裏面を覆う保護膜を形成する。
その後SOI基板100を、例えばPure Etch 160(林純薬工業製)に浸漬する。Pure Etch 160は、シリコンの異方性エッチング液である。このエッチングにより、底面104に(100)面を有すると共に側面に(111)面を有する凹所14が形成される。
異方性エッチングの間、Pure Etch 160の温度は、例えば85℃に保たれる。浸漬時間は、例えば8.5〜34時間(一例としては、17時間)である。凹所14の幅は、例えば2〜8mm(一例としては、4mm)である。凹所14の長さは、例えば3.5〜14mm(一例としては、7mm)である。凹所14の深さは、例えば400〜1600μm(一例としては、800μm)である。
(3−3)光反射膜の形成(図8(c)および図12(c)参照)
結晶面20の上に、光反射膜36を形成する(図8(c)および図12(c)参照)。
具体的には例えば、凹所14が形成されたSOI基板100上に、結晶面20上に開口を有するフォトレジスト膜を形成する。その後SOI基板100上に例えば、スパッタ法に50〜200nmのTi層、100〜400nmのPt層、500〜2000nmのAu層をこの順番で堆積する。この堆積により、Ti層とPt層とAu層とを有する金属膜が形成される。
その後フォトレジスト膜と共に、金属膜を除去する。すると、結晶面20上に金属膜が取り残される。この金属膜が、光反射膜36である。
以上の例では異方性エッチング液は、Pure Etch 160である。しかし、異方性エッチング液は、Pure Etch 160以外のエッチング液であってもよい。例えば異方性エッチング液は、KOH水溶液等のエッチング液であってもよい。また以上の例では光反射膜36は、Au層が最上層に配置された金属膜である。しかし光反射膜36は、Al層が最上層に配置された金属膜やPt層が最上層に配置された金属膜であってもよい。
(3−4)クラッドの形成(図9(a)〜図10(b)、図13(a)〜図14(b)参照)
凹所14が形成された第2半導体部分56bと第1半導体部分56aの上に、ポリマを有するクラッド22を形成する(図10(b)および図14(b)参照)。
具体的には例えば、第1半導体部分56aおよび第2半導体部分56bを囲むように、未硬化の紫外線硬化樹脂(モノマー)58をディスペンサ60で帯状(ライン状)にSOI基板100に塗布する。塗布後、紫外線照射と熱処理によって紫外線硬化樹脂58を硬化させる。すると、ポリマダム62(図9(a)および図13(a)参照)が形成される。
ポリマダム62の材料は、例えば後述するクラッド材料である。ポリマダムの高さは、例えば0.1〜500μm(好ましくは、1〜100μm)である。
次に、凹所14内にクラッド材料64を滴下する(図9(b)および図13(b)参照)。さらに、上から紫外線に対して透明なフッ素樹脂フィルム66を押し当てて、クラッド材料64を平坦化する(図9(c)および図13(c)参照)。
その後、フッ素樹脂フィルム66を介して紫外線68を照射して、クラッド材料64を仮硬化(半硬化)させる(図10(a)および図14(a)参照)。仮硬化後、フッ素樹脂フィルム66を剥離する(図10(b)および図14(b)参照)。以上により、仮硬化状態のクラッド22が形成される。
クラッド材料64は例えば、紫外線硬化樹脂のうち二光子吸収により重合する有機化合物(モノマー)を有する未硬化の材料である。クラッド22は、重合した該有機化合物(ポリマー)を有する樹脂である。
クラッド材料64は好ましくは、硬化(すなわち、重合)後に通信波長帯(1.3μm帯および1.5μm帯)で光透過性を有する材料である。クラッド材料64は例えば、ポリマ光導波路の材料である。
具体的には例えば、クラッド材料64は、Ormocore (Micro resist technology製)である。Ormocoreを用いる場合、紫外線強度および紫外線照射時間はそれぞれ、1.5〜6 mW/cm(一例としては、3mW/cm)及び30〜120sec(一例としては、60sec)である。Ormocoreは、シリコンを有する紫外線硬化樹脂である。クラッド材料64には、SU−8(日本化薬製)やOMR−83(東京応化工業製)を使用してもよい。SU−8は、エポキシ樹脂を含む紫外線硬化樹脂である。フッ素樹脂フィルムには、例えば旭硝子社製の商品名「アフレックス」が使用できる。
(3−5)コアの形成(図10(c)〜図11(b)、図15(a)〜図16参照)
仮硬化させたクラッド22に集光したレーザ光70(図15(a)参照)を照射しながら、レーザ光70の集光点(焦点)72を移動させる。レーザ光70の波長は、クラッド材料(モノマー)64が硬化する紫外線の波長の2倍である。
この移動により、第1結合部28aと連結部30と第2結合部28bとを有する複数のコア26が形成される(図11(b)および図16参照)。第1結合部28aは、第1半導体部分56a上に配置される部分である。連結部30は、第1結合部28aと結晶面20の間に配置される部分である。第2結合部28bは、結晶面20(又は、光反射膜36)上で連結部30に接続され上方に向かって延在する部分である。
第1結合部28aは、光導波路32の端部74の上を通るように集光点72を移動させて形成する(図10(c)および図15(a)参照)。連結部30は、第1半導体部分56aと結晶面20(又は、光反射膜36)の間で集光点72を移動させて形成する(図11(a)および図15(b)参照)。第2結合部28bは、結晶面20(又は、光反射膜36)から上方に向かって集光点72を移動させて形成する(図11(b)および図15(b)参照)。
レーザ光70は例えば、Ti:Sapphireフェムト秒レーザ光(波長:710nm、パルス幅:130fs、繰返し周波数:80MHz)である。レーザ光70は、コリメート光学系により平行光に変換された後、対物レンズ76により集光される。
コアの形成は具体的には、例えば以下の手順に従って行われる。
まず、SOI基板100を3方向に移動可能な可動ステージ(図示せず)に載置する。その後、SOI基板100を可動ステージと共に移動させることで、集光点72をクラッド22に対して相対的に移動させる。この時、集光点72の軌跡と半導体領域16の上面がなす角の角度が結晶面20の近傍で、式(3)で算出される角度θになるように、SOI基板100を移動させる。θは例えば、19.4°である。
すると光強度の極大点である集光点72で、仮硬化状態のクラッド材料64の重合(二光子重合)が進行する(非特許文献3参照)。この重合により、クラッド22の内部に周囲より屈折率が高い領域が生成される。この領域が、コア26である。
コア26の形成精度は、SOI基板100を載置する可動ステージの駆動精度によって決まる。駆動精度が高い可動ステージを用意することは容易なので、コア26の形状を正確に形成できる。
コア26の直径(コア径)は、好ましくは0.1〜100μmである。更に好ましくは、コア26の直径(コア径)は1〜65μm(一例としては、9μm)である。
コア26のクラッド22に対する屈折率差は好ましくは、0より大きく0.05以下である。更に好ましくは屈折率差は、0.005以上0.035以下である。ここで、屈折率n1を有するコアと屈折率n2を有するクラッドの屈折率差は、(n1−n2)/n1である。
(3−6)後処理
最後に、クラッド22およびコア26を、加熱してポリマの重合を終了させる。加熱温度は、例えば120〜180℃(好ましくは、150℃)である。加熱時間は、例えば1.5〜6min(好ましくは、3min)である。
以上により、光結合器2が完成する。
実施の形態の製造方法によれば、光反射面(ミラー)を異方性エッチング液により形成するので、光反射面の傾斜角度のバラツキが小さくなる。その結果、光結合器の歩留りが高くなる。
(4)エキシマレーザ加工により形成した45°ミラーを有する光結合器
図17は、エキシマレーザ加工により形成した45°ミラー78を有する光結合器102の一例を説明する断面図である。エキシマレーザ加工は、エキシマレーザ光の照射による材料の瞬間的な蒸発(アブレーション)を利用する技術である。
光結合器102は、SOI基板100上に配置された光導波路132に光学的に接続される。光導波路132は、コア142と下部クラッド140とを有する。コア142は、帯状のSiN膜である。下部クラッド140は、SOI基板100のBOX層である。コア142の端部は、幅が徐々に狭くなるスポットサイズ変換器である。
光結合器102は、スポットサイズ変換器を覆い更に、光導波路132の先に延在するコア126を有する。コア126は、SOI基板100へのOrmocore(Micro resist technology製)の塗布(例えば、ブレードコーティング)、露光、現像、熱硬化により形成される。コア126の幅および高さは4μmである。
コア126は、エキシマレーザ加工により形成された45°ミラー106を有する。図18は、45°ミラー106の形成方法を説明する図である。まずコア126が形成されたSOI基板100を45°傾ける。その後、KrFエキシマレーザで発生した波長248nmのレーザ光170を、マスク172およびレンズ175を介してコア126の一部に照射する。この照射により、コア126が部分的に蒸発(アブリエーション)して、45°ミラー106が形成される。
その後、SOI基板100上へのOrmoclad(Micro resist technology製)の塗布(例えば、ブレードコーティング)、露光、現像、熱硬化により、クラッド層122を形成した。
次に光結合器102の上に、ポリカーボネート製のマイクロレンズアレイ174を配置する。マイクロレンズアレイ174は、クラッド層122に設けられた凹部にかん合された状態で接着固定される。
更に、12芯の光ファイバ・アレイ52を、マイクロレンズアレイ174に実装する。この時、アクティブアライメントにより光ファイバ・アレイ52の位置および角度を調整する。
光結合損失(光結合器102と光ファイバ54との間の光結合損失)を、光導波路132に波長1550nmのレーザ光を入射して測定した。測定された光結合損失の平均値は例えば3.4dBである。標準偏差は、例えば2.1dBである。
すなわち、エキシマレーザ加工により形成した45°ミラーを有する光結合器102の光結合損失のバラツキは、実施の形態の光結合器2の光結合損失のバラツキより大きい。光結合損失のバラツキが大きいので、光結合器2の歩留りは40%と低い。歩留りの評価方法は、「(2)使用方法および歩留り」で説明した方法と同じである。
エキシマレーザ加工により形成される45°ミラーの傾斜角度のバラツキは、高々±1°程度である。しかしこの程度のバラツキでも、信号光176のビーム位置は、光ファイバ54の端面上で容易に5μm程度移動する。シングルモード光ファイバのコア径は10μm程度なので、ビーム位置が5μm程度移動しても光結合損失は大きな値(例えば、10〜20dB)になる。従って、45°ミラーを有する光結合器102の光結合損失は大きく変動する。
図19は、45°ミラーの傾斜角度θのバラツキと出射角度のバラツキの関係を説明する図である。例えば傾斜角度θが1°減少すると、信号光176の出射角度は2°(=90°−2×44°)変化する。すなわち出射角度は、傾斜角度θの2倍ばらつく。従って傾斜角度θのバラツキは、ビーム位置の大きな変動(位置ずれ)や光ファイバへの信号光の入射角度の大きな変動(角度ズレ)を招く。従って、光結合損失が大きく変動する。
上述したように、実施の形態の光結合器2の歩留りは100%である。一方、エキシマレーザ加工により形成した45°ミラーを有する光結合器102の歩留りは、40%程度である。すなわち、実施の形態によれば、光結合器2の歩留りを高くすることができる。この様な高い歩留りは、結晶面20(又は、光反射膜36)の極めて高い平坦性と傾斜角度のバラツキの小ささ等に基づく(「(2)使用方法および歩留り」参照)。更に実施の形態の光結合器2によれば、第2結合部28bによりビーム径の発散が抑制されるので、マイクロレンズ等を用いずに光ファイバ・アレイと光結合器2とを低損失で光結合できる(図7参照)。
なお、45°ミラーを有する光結合器をFIBにより形成することも可能である。しかし、FIBにより形成される光結合器は量産が困難であり、実用的でない。
(5)変形例
図20は、実施の形態の製造方法の変形例を説明する図である。
変形例では、仮硬化させたクラッド22へのレーザ光70の照射(「(3−5)コアの形成」参照)とクラッド22およびコア26の加熱処理(「(3−6)後処理」参照)の間に、コア26に紫外線を伝搬させる。この紫外線の伝搬により、コア26の重合が進行する。その結果、コア26の屈折率が増加し、伝搬光のコア26への閉じ込め係数が大きくなる。
具体的には、図20に示すように、第2結合部28bの端面から紫外線をコア26に入射させる。入射させた紫外線はコア26を伝搬しながら、光結合器2のコア26の重合を進行させる。紫外線68は例えば光ファイバ152により、コア26に供給される。
実施の形態によれば、傾斜角度がバラツキ難い結晶面を用いて伝搬光の進行方向を変更するので、オンチップ光導波路と光ファイバ・アレイとを光学的に結合する光結合器の歩留りを高くすることができる。更に、第2結合部28b(コア)により反射光の発散が抑制されるので、結合損失が低くなり歩留りが更に高くなる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上述した実施の形態は、例示であって制限的なものではない。
例えば以上の例では、(111)面上での反射により伝搬光の進行方向を変更する。しかし、(111)面以外の反射により伝搬光の進行方向を変更してもよい。例えば、(110)面上や(100)面上での反射により、伝搬光の進行方向を変更してもよい。
また以上の例では、SOI基板に光結合器2を形成する。しかしSOI基板以外の基板に、光結合器2を形成してもよい。例えばPLC(photonic light wave circuit )基板に光結合器2を形成してもよい。
また以上の例では、半導体領域16はSiの領域である。しかし、半導体領域16はSi以外の領域であってもよい。例えば、半導体領域16はSiCやGaNの領域であってもよい。
また以上の例では、光反射膜は金属膜である。しかし光反射膜は、金属膜でなくてもよい。例えば、光反射膜は誘電体多層膜であってもよい。
以上の実施の形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
凹所が設けられ、前記凹所を囲む複数の側面と、前記凹所の外側に傾くと共に前記複数の側面のうちの一つに含まれる結晶面とを有する半導体領域と、
前記凹所の外側に配置された第1クラッド領域と、前記凹所に配置された第2クラッド領域とを有するクラッドと、
前記第1クラッド領域内に配置され光導波路に接続される第1結合部と、前記第1結合部と前記結晶面の間に配置された連結部と、前記結晶面上で前記連結部に接続され上方に向かって延在する第2結合部とを有する複数のコアとを有する
光結合器。
(付記2)
前記第2結合部は、前記半導体領域の上面に垂直な方向に延在し、
前記連結部が前記結晶面となす第1角の角度は、前記第2結合部が前記結晶面となす第2角の角度であることを
特徴とする付記1に記載の光結合器。
(付記3)
前記半導体領域は単結晶シリコンであり、
前記半導体領域の上面は、(100)面を有し、
前記結晶面は、(111)面を有することを
特徴とする付記1又は2に記載の光結合器。
(付記4)
更に、前記連結部と前記第2結合部の境界面と、前記結晶面との間に配置された光反射膜を有することを
特徴とする付記1乃至3のいずれか1項に記載の光結合器。
(付記5)
前記結晶面は、平面視において前記第2クラッド領域を挟んで前記第1クラッド領域に対向し、
前記連結部は、前記凹所内において前記凹所の底面側に湾曲していることを
特徴とする付記1乃至4のいずれか1項に記載の光結合器。
(付記6)
前記第1結合部は、前記第1クラッド領域に端部が配置された光導波路に接続されることを
特徴とする付記1乃至5のいずれか1項に記載の光結合器。
(付記7)
第1半導体部分と前記第1半導体部分に接する第2半導体部分とを有する半導体領域のうち前記第2半導体部分を異方性エッチング液によりエッチングして、前記半導体領域の結晶面のうち前記第2半導体部分の外側に傾いた結晶面を有する第1側面を含む複数の側面に囲まれた凹所を形成する工程と、
前記凹所が形成された前記第2半導体部分と第1半導体部分の上に、ポリマを有するクラッドを形成する工程と、
集光したレーザ光を前記クラッドに照射しながら前記レーザ光の集光点を移動させて、前記第1半導体部分上に配置された第1結合部、前記第1結合部と前記結晶面の間に配置された連結部、および前記結晶面上で前記連結部に接続され上方に向かって延在する第2結合部とを有する複数のコアを形成する工程とを有する
光結合器の製造方法。
(付記8)
前記クラッドを形成する工程は、二光子光吸収により重合する有機化合物に紫外線を照射して、重合した前記有機化合物を有する前記クラッドを形成する工程であり、
前記レーザ光は、前記有機化合物が重合する紫外線の2倍の波長を有することを
特徴とする付記7に記載の光結合器の製造方法。
(付記9)
更に、前記複数のコアを形成する工程の後、前記複数のコアに紫外線を伝搬させて、前記コアの屈折率を増加させる工程を有することを
特徴とする付記7又は8に記載の光結合器の製造方法。
(付記10)
更に、前記複数のコアを形成する工程の前に、前記第1半導体部分上に端部が配置された複数の光導波路を形成する工程と、
前記結晶面の上に光反射膜を形成する工程とを有し、
前記複数のコアを形成する工程は、前記光導波路の前記端部上を通るように前記集光点を移動させて、前記第1半導体部分に前記第1結合部を形成する工程と、前記第1半導体部分と前記結晶面の間で前記集光点を移動させて、前記連結部を形成する工程と、前記結晶面から上方に向かって前記集光点を移動させて、前記第2結合部を形成する工程とを有することを
特徴とする付記7乃至9のいずれか1項に記載の光結合器の製造方法。
2・・・光結合器
14・・・凹所
16・・・半導体領域
18・・・側面
20・・・結晶面
22・・・クラッド
24a・・・第1クラッド領域 24b・・・第2クラッド領域
26・・・コア
28a・・・第1結合部 28b・・・第2結合部
30・・・連結部
32・・・光導波路
34・・・境界面
36・・・光反射膜
38a・・・第1角 38b・・・第2角
56a・・・第1半導体部分 56b・・・第2半導体部分
68・・・紫外線
70・・・レーザ光
72・・・集光点

Claims (4)

  1. 凹所が設けられ、前記凹所を囲む複数の側面と、前記凹所の外側に傾くと共に前記複数の側面のうちの一つに含まれる結晶面とを有する半導体領域と、
    前記凹所の外側に配置された第1クラッド領域と、前記凹所に配置された第2クラッド領域とを有するクラッドと、
    前記第1クラッド領域内に配置され光導波路に接続される第1結合部と、前記第1結合部と前記結晶面の間に配置された連結部と、前記結晶面上で前記連結部に接続され上方に向かって延在する第2結合部とを有する複数のコアとを有する
    光結合器。
  2. 前記第2結合部は、前記半導体領域の上面に垂直な方向に延在し、
    前記連結部が前記結晶面となす第1角の角度は、前記第2結合部が前記結晶面となす第2角の角度であることを
    特徴とする請求項1に記載の光結合器。
  3. 前記結晶面は、平面視において前記第2クラッド領域を挟んで前記第1クラッド領域に対向し、
    前記連結部は、前記凹所内において前記凹所の底面側に湾曲していることを
    特徴とする請求項1又は2に記載の光結合器。
  4. 第1半導体部分と前記第1半導体部分に接する第2半導体部分とを有する半導体領域のうち前記第2半導体部分を異方性エッチング液によりエッチングして、前記半導体領域の結晶面のうち前記第2半導体部分の外側に傾いた結晶面を有する第1側面を含む複数の側面に囲まれた凹所を形成する工程と、
    前記凹所と前記第1半導体部分の上に、ポリマを有するクラッドを形成する工程と、
    集光したレーザ光を前記クラッドに照射しながら前記レーザ光の集光点を移動させて、前記第1半導体部分上に配置された第1結合部、前記第1結合部と前記結晶面の間に配置された連結部、および前記結晶面上で前記連結部に接続され上方に向かって延在する第2結合部とを有する複数のコアを形成する工程とを有する
    光結合器の製造方法。
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