JP2017008136A - 衣料用液体洗浄剤組成物 - Google Patents

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Yuna Muneyuki
優奈 宗行
芳浩 岩本
Yoshihiro Iwamoto
芳浩 岩本
西田 浩平
Kohei Nishida
浩平 西田
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Abstract

【課題】皮脂汚れに対する洗浄力に優れた衣料用液体洗浄剤組成物の提供。
【解決手段】(a)成分が10〜30質量%、(b)成分/(a)成分の質量比が0.1〜2.5、(c)成分が硫酸イオンとして0.5〜4質量%、(d)成分が1〜7質量%である洗浄剤組成物。(a)成分:下記式で表される非イオン界面活性剤、R1(CO)mO−(A1O)n−R2〔R1はC9〜16の第1級の脂肪族炭化水素基;R2はH又はメチル基;mは0又は1;A1Oはエチレンオキシド基又はプロピレンオキシド基から選ばれる1種以上;nは5〜20〕、(b)成分:C10〜18の炭化水素基とスルホン酸塩基を有する界面活性剤又はC10〜18の炭化水素基と硫酸エステル塩基を有する界面活性剤から選ばれる1種以上の陰イオン界面活性剤、(c)成分:硫酸イオンを供与しうる化合物、(d)成分:C7〜9の芳香族スルホン酸又はその塩。
【選択図】なし

Description

本発明は、衣料用液体洗浄剤組成物に関する。
消費者は洗濯仕上がりの評価として、襟、袖の汚れ落ちを特に強く意識している。襟汚れや袖の汚れには皮脂が多く含まれている事が知られている。
また、衣料用液体洗浄組成物として、無機塩を含有する組成物が知られている。例えば、特許文献1には、非イオン界面活性剤、脂肪酸、キレート剤、酵素及び酵素安定化剤を含有し靴下汚れ汚れの洗浄性に優れ、酵素安定性に優れた液体洗剤組成物が記載されている。特許文献2には、非イオン界面活性剤混合物、水溶性無機塩を含む多相液体洗浄剤組成物が開示されている。特許文献3には、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、直鎖状のアルコールアルコキシレート、分岐鎖状のアルコールエトキシレート、水溶性無機塩を含有し、無機塩による粘度増加及び低温保存安定性に優れる液体洗浄剤が開示されている。特許文献4には、パラトルエンスルホン酸などのハイドロトロープ剤を保存安定性向上の為に含有する衣料用液体洗浄剤組成物が開示されている。
特開2009−138056号公報 特開2005−82610号公報 特開2014−62231号公報 特開2012−233144号公報
本発明は、皮脂汚れに対する洗浄力に優れ、外観に優れ、広いpH領域から低温保存安定性に優れた組成を選定できる、衣料用液体洗浄剤組成物を提供する。
本発明者らは、非イオン界面活性剤を洗浄基剤の主成分とする衣料用液体洗浄剤組成物の洗浄力を増強するという観点で検討を重ねた結果、液体洗浄剤組成物を構成する多種多様な成分の中から、特定の硫酸塩と芳香族スルホン酸又はその塩に着目した。非イオン界面活性剤を洗浄主基材と、一定量の特定の硫酸塩と芳香族スルホン酸又はその塩を併用することで、洗浄液中での非イオン界面活性剤の洗浄力を増強させ、皮脂汚れの洗浄を促進することが判明した。理由は必ずしも明らかではないが、水中で特定の硫酸塩を添加することで、非イオン界面活性剤の臨界ミセル形成濃度(cmc)が低下し、皮脂汚れの洗浄性が向上しているものと考えられる。また、一定量の特定の芳香族スルホン酸又はその塩を添加することで、界面活性剤骨格の親水性を高め、非イオン界面活性剤が吸着した皮脂汚れが洗浄水中に分散しやすくなり、皮脂汚れの洗浄性がより向上しているものと考えられる。パラトルエンスルホン酸のような芳香族スルホン酸又はその塩は、従来ハイドロトロープ剤として、液体洗浄剤組成物の保存安定性を向上させることが知られているが、本発明のように、特定の硫酸塩と併用すると、皮脂汚れの洗浄性が高まることは意外であった。
更には、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩とアルキルベンゼンスルホン酸塩を併用することで、特定の硫酸塩を使用しても、低温保存でも安定なpHが中性側に広がり、広いpH領域から低温保存安定性に優れた組成を選定できることを見出した。
更には、特許文献3に記載のように、低温保存安定性の向上の為に特定の非イオン界面活性剤の使用に制限されることなく、幅広い非イオン界面活性剤を使用できる点で、本発明は有利であることを見出した。
本発明は、これらの知見に基づき完成されたものである。
本発明は、下記(a)成分、(b)成分、(c)成分、(d)成分及び水を含有し、
(a)成分の含有量が10質量%以上30質量%以下であり、
(a)成分の含有量と(b)成分の含有量との質量比が、〔(b)成分の含有量〕/〔(a)成分の含有量〕で、0.1以上2.5以下であり、
(c)成分の含有量が0.5質量%以上4質量%以下であり、
(d)成分の含有量が1質量%以上7質量%以下である、
衣料用液体洗浄剤組成物に関する。
(a)成分:下記一般式(a1)で表される非イオン界面活性剤
(CO)O−(AO)−R (a1)
〔式中、Rは炭素数9以上16以下の第1級の脂肪族炭化水素基であり、Rは水素原子又はメチル基であり、COはカルボニル基であり、mは0又は1の数であり、AO基はエチレンオキシ基及びプロピレンオキシ基から選ばれる1種以上の基であり、nは平均付加モル数であって、5以上20以下の数である。〕
(b)成分:炭素数8以上18以下の炭化水素基とスルホン酸塩基を有する陰イオン界面活性剤、及び炭素数10以上18以下の炭化水素基と硫酸エステル塩基を有する陰イオン界面活性剤から選ばれる1種以上の陰イオン界面活性剤
(c)成分:下記一般式(c1)で表される塩
(Mx+SO 2− (c1)
〔式中、(Mx+)は、ナトリウムイオン、カリウムイオン、マグネシウムイオン、アンモニウムイオン、及び炭素数2以上6以下のアルカノールアンモニウムイオンから選ばれる1種以上のイオンである。xはイオンの価数であり1又は2の数である。xが1の時はyは2の数であり、xが2の時はyは1の数である。〕
(d)成分:総炭素数7以上9以下の芳香族スルホン酸又はその塩
本発明によれば、皮脂汚れに対する洗浄力に優れ、外観が透明である等、外観に優れ、広いpH領域から低温保存安定性に優れた組成を選定できる、衣料用液体洗浄剤組成物が提供される。
以下、本発明の衣料用液体洗浄剤組成物について詳述する。
<(a)成分>
(a)成分は、下記一般式(a1)で表される非イオン界面活性剤である。
(CO)O−(AO)−R (a1)
〔式中、Rは炭素数9以上16以下の第1級の脂肪族炭化水素基であり、Rは水素原子又はメチル基であり、COはカルボニル基であり、mは0又は1の数であり、AO基はエチレンオキシ基及びプロピレンオキシ基から選ばれる1種以上の基であり、nは平均付加モル数であって、2以上30以下の数である。〕
一般式(a1)中、Rは炭素数9以上16以下の第1級の脂肪族炭化水素基である。脂肪族炭化水素基は、アルキル基又はアルケニル基が挙げられる。皮脂汚れの洗浄性をより高める点で、Rは、炭素数11以上の第1級の脂肪族炭化水素基が好ましく、そして低温保存安定性の点で炭素数14以下の第1級の脂肪族炭化水素基が好ましい。皮脂汚れの洗浄性をより高める点と低温保存安定性の向上の点で、Rの全量中、炭素数11以上14以下の脂肪族炭化水素基の割合は、60質量%以上が好ましく、70質量%以上がより好ましく、そして、100質量%以下が好ましく、100質量%であってもよい。Rの第1級の脂肪族炭化水素基としては、第1級のアルキル基及び第1級のアルケニル基から選ばれる基が挙げられ、第1級のアルキル基が好ましく、第1級の直鎖アルキル基がより好ましい。
一般式(a1)中、Rは水素原子又はメチル基である。タンパク汚れの洗浄性の観点からRは水素原子が好ましい。
一般式(a1)中、mは0又は1の数である。タンパク汚れの洗浄性の観点からmは0が好ましい。(c)成分である特定の硫酸塩を含有しても低温保存時の保存安定性が良好な観点からmは1が好ましい。
一般式(a1)中、AO基は、エチレンオキシ基及びプロピレンオキシ基から選ばれる1種以上の基である。皮脂汚れの洗浄性の向上の点と低温保存安定性の向上の点から、AO基はエチレンオキシ基を含む基であることが好ましい。
O基が、エチレンオキシ基とプロピレンオキシ基とを含む場合、それらはブロック共重合でもランダム共重合でもよいが、ブロック共重合であることが好ましい。
一般式(a1)中、nは平均付加モル数であって、2以上30以下の数である。皮脂汚れの洗浄性をより高める点で、nは、3以上が好ましく、4以上がより好ましく、そして28以下が好ましく、26以下がより好ましく、24以下が更に好ましい。
<(b)成分>
(b)成分は、炭素数8以上18以下の炭化水素基とスルホン酸塩基を有する陰イオン界面活性剤、及び炭素数10以上18以下の炭化水素基と硫酸エステル塩基を有する陰イオン界面活性剤から選ばれる1種以上の陰イオン界面活性剤である。
本明細書において、炭素数8以上18以下の炭化水素基とスルホン酸塩基を有する陰イオン界面活性剤とは、疎水基として炭素数10以上18以下の炭化水素基、及び親水基としてスルホン酸塩を有する陰イオン界面活性剤を言う。また、炭素数10以上18以下の炭化水素基と硫酸エステル塩基を有する陰イオン界面活性剤とは、疎水基として炭素数10以上18以下の炭化水素基、及び親水基としてスルホン酸塩を有する陰イオン界面活性剤を言う。
(b)成分は、炭素数8以上18以下の炭化水素基とスルホン酸塩基を有する陰イオン界面活性剤及び炭素数10以上18以下の炭化水素基と硫酸エステル塩基を有する陰イオン界面活性剤を含むことが好ましい。その場合、(炭素数8以上18以下の炭化水素基とスルホン酸塩基を有する陰イオン界面活性剤)/(炭素数10以上18以下の炭化水素基と硫酸エステル塩基を有する陰イオン界面活性剤)の質量比は、好ましくは0.1以上、より好ましくは0.2以上、そして、好ましくは10以下、より好ましくは5以下である。
(b)成分としては、以下の(b1)〜(b4)から選ばれる1種以上の陰イオン界面活性剤が挙げられる。
(b1):炭素数10以上18以下のアルキル基を有するアルキルベンゼンスルホン酸塩
(b2):下記一般式(2)で表される陰イオン界面活性剤
O−(AO)−SOM (2)
〔式中、Rは炭素数10以上18以下の炭化水素基であり、AO基はエチレンオキシ基及びプロピレンオキシ基から選ばれる1種以上の基であり、mは平均付加モル数であって、1以上5以下の数である。Mは対イオンである。〕
(b3):炭素数10以上18以下の炭化水素基を有する硫酸エステル塩
(b4):炭素数8以上18以下の炭化水素基を有するα−スルホ脂肪酸エステル塩
(b1)及び(b4)は、炭素数8以上18以下の炭化水素基とスルホン酸塩基を有する陰イオン界面活性剤である。
また、(b2)及び(b3)は、炭素数10以上18以下の炭化水素基と硫酸エステル塩基を有する陰イオン界面活性剤である。
(b1)は、炭素数10以上18以下のアルキル基を有するアルキルベンゼンスルホン酸塩である。炭素数10以上18以下のアルキル基とは、アルキルベンゼンスルホン酸塩のアルキル基を意味し、ベンゼン骨格は含まない。皮脂汚れの洗浄性を維持する点で、前記アルキル基の炭素数は12以上が好ましい。本発明の衣料用液体洗浄剤組成物の洗浄力を維持しつつ、衣料用液体洗浄剤組成物の低温保存安定性が良好なpH範囲が中性側即ちpHが7に、より近い範囲まで広がる点で、前記アルキル基の炭素数は16以下が好ましい。
(b2)は、下記一般式(2)で表される陰イオン界面活性剤である。
O−(AO)−SOM (2)
〔式中、Rは炭素数10以上18以下の炭化水素基であり、AO基はエチレンオキシ基及びプロピレンオキシ基から選ばれる1種以上の基であり、mは平均付加モル数であって、1以上5以下の数である。Mは対イオンである。〕
一般式(2)中、Rは、皮脂汚れの洗浄力を向上させる点で、炭素数12以上の炭化水素基が好ましく、低温での保存安定性がより優れる点で、炭素数16以下の炭化水素基が好ましい。洗浄力と低温での保存安定性をより向上させる点で、R中の炭素数12以上、16以下の炭化水素基の含有割合は60質量%以上が好ましく、70質量%以上がより好ましく、80質量%以上がより好ましい。Rの炭化水素基は、アルキル基、アルケニル基が挙げられ、アルキル基が好ましい。
一般式(2)中、AO基は、エチレンオキシ基及びプロピレンオキシ基から選ばれる1種以上の基である。AO基は、全てエチレンオキシ基であっても良く、また全てプロピレンオキシ基であっても良い。また、エチレンオキシ基とプロピレンオキシ基を含んでいても良い。エチレンオキシ基とプロピレンオキシ基を含む場合は、ランダムに含んでいても良く、ブロックであっても良い。衣料用液体洗浄剤組成物の低温での保存安定性がより良好になる点で、AO基はエチレンオキシ基を含むことが好ましい。
一般式(2)中、mは、平均付加モル数であり、1以上5以下の数である。低温での保存安定性がより高まる点で、mは2以上が好ましい。皮脂汚れの洗浄性がより高い点で4以下が好ましい。
一般式(2)中、Mで表される対イオンとしては、アルカリ金属イオン、及び炭素数1以上、6以下のアルカノールアンモニウムイオンから選ばれる対イオンが挙げられる。アルカリ金属イオンとしては、ナトリウムイオン、カリウムイオンが挙げられる。炭素数1以上、6以下のアルカノールアンモニウムイオンとしては、モノエタノールアンモニウムイオン、ジエタノールアンモニウムイオン、N−メチルエタノールアンモニウムイオン、N−メチルジエタノールアンモニウムイオン、トリエタノールアンモニウムイオンが挙げられる。
(b3)は、炭素数10以上18以下の炭化水素基を有する硫酸エステル塩である。洗浄力をより高める点で、炭化水素基の炭素数は12以上が好ましく、そして、低温での保存安定性がより良好になる点で、16以下が好ましい。炭化水素基としては脂肪族炭化水素基が挙げられる。より好ましくはアルキル基である。塩してはアルカリ金属塩、炭素数1以上、6以下のアルカノールアンモニウム塩が挙げられる。アルカリ金属イオンとしてはナトリウム塩、カリウム塩が挙げられる。炭素数1以上6以下のアルカノールアンモニウム塩としては、モノエタノールアンモニウム塩、ジエタノールアンモニウム塩、N−メチルエタノールアンモニウム塩、N−メチルジエタノールアンモニウム塩、トリエタノールアンモニウム塩が挙げられる。
(b4)は、炭素数8以上18以下の炭化水素基を有するα−スルホ脂肪酸エステル塩である。より具体的には下記一般式(3)で表される化合物が挙げられる。
−CH(COOR)−SOM (3)
〔式中、Rは炭素数8以上18以下の炭化水素基であり、Rはメチル基又はエチル基であり、Mは対イオンである。〕
一般式(3)中、Rは洗浄力がより高まる点で、12以上の炭化水素基が好ましく、そして、低温での保存安定性がより高まる点で、16以下の炭化水素基が好ましい。炭化水素基は、アルキル基、アルケニル基が挙げられ、アルキル基が好ましい。
一般式(3)中、Rは洗浄力の向上の点でメチル基が好ましい。
一般式(3)中、Mで表される対イオンとしては、アルカリ金属イオン、及び炭素数1以上6以下のアルカノールアンモニウムイオンから選ばれる対イオンが挙げられる。アルカリ金属としてはナトリウム、カリウムが挙げられる。炭素数1以上6以下のアルカノールアンモニウムとしては、モノエタノールアンモニウム、ジエタノールアンモニウム、N−メチルエタノールアンモニウム、N−メチルジエタノールアンモニウム、トリエタノールアンモニウムが挙げられる。
本発明の衣料用液体洗浄剤組成物の洗浄性がより向上する点で、(b)成分として(b2)成分を含むことが好ましい。
また、低温での保存安定性が良好なpH範囲がpH7により近い範囲まで広がる点で、(b)成分として(b1)成分及び又は(b4)成分を含むことが好ましい。
また、洗浄性の向上と低温での保存安定性が良好なpH範囲がpH7により近い範囲まで広がる点で、(b)成分として、(b2)成分と、(b1)成分及び又は(b4)成分とを含むことが好ましい。この場合、(b1)成分及び又は(b4)成分の含有量と(b2)成分の含有量の質量比である、〔(b1)成分及び又は(b4)成分〕/〔(b2)成分〕は0.2以上、5以下であることが好ましい。低温での保存安定性が良好なpH範囲がpH7により近い範囲まで広がる点で、質量比〔(b1)成分及び又は(b4)成分〕/〔(b2)成分〕は、0.3以上が好ましく、0.4以上が好ましく、0.5以上が好ましい。そして、質量比〔(b1)成分及び又は(b4)成分〕/〔(b2)成分〕は、洗浄性がより高まる点で、4以下が好ましく、3以下がより好ましい。
<(c)成分>
(c)成分は、下記一般式(c1)で表される塩である。(c)成分は後述する(d)成分と併用することで、皮脂汚れの洗浄性をより高める効果を有する。
(Mx+SO 2− (c1)
〔式中、(Mx+)は、ナトリウムイオン、カリウムイオン、マグネシウムイオン、アンモニウムイオン、及び炭素数2以上6以下のアルカノールアンモニウムイオンから選ばれる1種以上のイオンである。xはイオンの価数であり1又は2の数である。xが1の時はyは2の数であり、xが2の時はyは1の数である。〕
一般式(c1)中、(Mx+)の炭素数2以上6以下のアルカノールアンモニウムイオンの例としては、モノエタノールアンモニウムイオン、ジエタノールアンモニウムイオン、トリエタノールアンモニウムイオン、メチルエタノールアンモニウムイオン、メチルジエタノールアンモニウムイオンが挙げられる。
なお、(Mx+)が、ナトリウムイオン、カリウムイオン、アンモニウムイオン、及び炭素数2以上6以下のアルカノールアンモニウムイオンから選ばれる1種以上のイオンの場合、xは1であり、yは2となる。また、(Mx+)がマグネシウムイオンの場合、xは2であり、yは1となる。
後述する(d)成分と併用することで、皮脂汚れの洗浄性をより高める効果がより高い点で、(Mx+)は、ナトリウムイオン、カリウムイオン、及び炭素数2以上6以下のアルカノールアンモニウムイオンら選ばれる1種以上のイオンが好ましく、ナトリウムイオン、及びカリウムイオンら選ばれる1種以上のイオンがより好ましく、ナトリウムイオンが更に好ましい。
(c)成分の好ましい塩の例として、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、及び硫酸モノエタノールアンモニウム塩から選ばれる1種以上の塩が挙げられる。
(c)成分のより好ましい塩の例として、硫酸ナトリウム、及び硫酸カリウムから選ばれる1種以上の塩が挙げられる。
(c)成分は、本発明の衣料用液体洗浄剤組成物を調製する際に、塩の状態の化合物を他の成分と共に配合することで組成物中に含有させることができる。また、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化マグネシウム、アンモニア、及び炭素数2以上6以下のアルカノールアミンから選ばれる1種以上のアルカリ剤と、硫酸とを用いて本発明の組成物となる混合物中で中和反応させることで、(c)成分を形成させて組成物中に含有させることができる。
(c)成分は、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、硫酸マグネシウム、硫酸アンモニウム、及び硫酸と炭素数2以上6以下のアルカノールアミンとの塩から選ばれる1種以上の化合物であってもよい。
<(d)成分>
(d)成分は、総炭素数7以上9以下の芳香族スルホン酸又はその塩である。(d)成分は、皮脂汚れの洗浄性をより高める点で、炭素数1以上3以下のアルキル基を有する総炭素数7以上9以下の芳香族スルホン酸又はその塩が好ましい。
(d)成分としては、具体的には、p−トルエンスルホン酸、p−クメンスルホン酸及びm−キシレンスルホン酸又はこれらの塩から選ばれる1種以上の化合物が挙げられる。皮脂汚れの洗浄性がより高い点で、p−トルエンスルホン酸又はその塩及びp−クメンスルホン酸又はその塩から選ばれる1種以上の化合物が好ましく、より好ましくはp−トルエンスルホン酸又はその塩である。塩としては、アルカリ金属塩、炭素数1以上3以下のアルカノールアミン塩が挙げられる。アルカリ金属塩の具体例としては、ナトリウム塩、カリウム塩が挙げられる。炭素数1以上3以下のアルカリ金属塩としては、モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩が挙げられる。
<水>
水は、イオン交換水、蒸留水、水道水、次亜塩素酸塩ナトリウムを1〜5mg/kg含有する水などを使用することができる。
<任意成分>
本発明の衣料用液体洗浄剤組成物には、任意成分として以下の成分を含有することができる。
本発明の衣料用液体洗浄剤組成物は、(e)成分として、炭素数10以上20以下の脂肪酸又はその塩を含有することができる。(e)成分は、本発明の衣料用液体洗浄剤組成物の泡立ちを抑制する点で、炭素数12以上、14以下の脂肪酸又はその塩が好ましい。
本発明の衣料用液体洗浄剤組成物は、(f)成分として、水酸基を一つ以上含む水混和性有機溶剤を含有することができる。(f)成分は、洗濯機を用いより短い洗浄時間においても洗浄性を維持できる点で含有することが好ましい。(f)成分について、水混和性とは、25℃のイオン交換水1Lに50g以上溶解することを指す。(f)成分としては、具体的には(f1)エタノール、及び2−プロパノールから選ばれる1種以上の化合物、(f2)エチレングリコール、プロピレングリコール、及びヘキシレングリコールから選ばれる1種以上の化合物、(f3)ジエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、及びジエチレングリコールモノブチルエーテルから選ばれる1種以上の化合物、(f4)2−フェノキシエタノール、ジエチレングリコールモノフェニルエーテル、及びトリエチレングリコールモノフェニルエーテルから選ばれる1種以上の化合物が挙げられる。
また、他の任意成分としては、カルボキシル基を有するポリマー、プロテアーゼ等の酵素が挙げられる。
本発明の衣料用液体洗浄剤組成物は、pH調整剤としてグリコール酸、乳酸、クエン酸等の酸剤、水酸化ナトリウム、炭素数2以上6以下のアルカノールアミン等のアルカリ剤を含有することができる。炭素数2以上6以下のアルカノールアミンとしては、例えばモノエタノールアミン、メチルジエタノールアミン、トリエタノールアミンが挙げられる。
<衣料用液体洗浄剤組成物>
本発明の衣料用液体洗浄剤組成物は、(a)成分の含有量が、10質量%以上30質量%以下であり、皮脂汚れの洗浄性をより高める点から、11質量%以上が好ましく、12質量%以上がより好ましく、13質量%以上が更に好ましい。(c)成分を含有しても、低温での保存安定性が良好なpHが7により近い範囲まで広がる点から、(a)成分の含有量は、28質量%以下が好ましく、25質量%以下がより好ましく、23質量%以下が更に好ましく、20質量%以下がより更に好ましく、19質量%以下がより更に好ましく、18質量%以下がより更に好ましい。
本発明の衣料用液体洗浄剤組成物は、(a)成分の含有量と(b)成分の含有量との質量比が、〔(b)成分の含有量〕/〔(a)成分の含有量〕で、0.1以上2.5以下であり、皮脂汚れの洗浄性の向上の観点から、0.12以上が好ましく、0.15以上がより好ましく、0.17以上がより更に好ましく、そして2.2以下が好ましく、2.0以下がより好ましく、1.0以下がより更に好ましく、0.5以下がより更に好ましく、0.45以下がより更に好ましく、0.4以下がより更に好ましい。
本発明の衣料用液体洗浄剤組成物が、(b)成分として、(b1)及び又は(b4)を含有する場合、(b1)成分及び又は(b4)成分の含有量と、(a)成分の含有量と(b)成分の含有量の合計との質量比は、〔(b1)成分の含有量+(b4)成分の含有量〕/〔(a)成分の含有量+(b)成分の含有量〕は、(c)成分を含有しても、低温での保存安定性が良好なpHが7により近い範囲まで広がる点から、0.05以上0.3以下が好ましく、0.06以上がより好ましく、0.07以上が更に好ましく、0.08以上がより更に好ましく、0.09以上がより更に好ましく、そして0.28以下がより好ましく、0.26以下が更に好ましく、0.23以下がより更に好ましく、0.20以下がより更に好ましく、0.16以下がより更に好ましい。
本発明の衣料用液体洗浄剤組成物は、(c)成分の含有量が0.5質量%以上、4質量%以下であり、皮脂汚れの洗浄性の点から、0.8質量%以上が好ましく、1.0質量%以上がより好ましく、1.3質量%以上が更に好ましく、組成物の外観の点から、3.8質量%以下が好ましく、3.6質量%以下がより好ましく、3.4質量%以下が更に好ましい。
本発明の衣料用液体洗浄剤組成物は、(d)成分の含有量が、1質量%以上7質量%以下であり、皮脂汚れの洗浄性の点から、1.5質量%以上が好ましく、2質量%以上がより好ましく、6質量%以下が好ましく、5質量%以下がより好ましい。尚、本発明における(d)成分の含有量は対イオンをNa塩に換算した含有量で表す。
本発明の衣料用液体洗浄剤組成物は、水の含有量が、本発明の(a)成分、(b)成分、(c)成分、任意の(d)成分、他の任意成分の含有割合と水の含有割合の合計100質量%となるのに必要な量である。水の含有量は、例えば50質量%以上、85質量%以下の量が挙げられる。
本発明の衣料用液体洗浄剤組成物が(e)成分を含有する場合、(e)成分の含有量は、消泡の点から、組成物中、0.1質量%以上が好ましく、0.2質量%以上がより好ましく、液感の保存安定性の点から、1質量%以下が好ましく、0.9質量%以下がより好ましい。
本発明の衣料用液体洗浄剤組成物が(f)成分を含有する場合、(f)成分の含有量は、界面活性剤の溶解性の点から、組成物中、1質量%以上が好ましく、2質量%以上がより好ましく、経済性の点から、10質量%以下が好ましく、8質量%以下がより好ましい。
トリポリリン酸塩及びゼオライトから選ばれる1種以上の化合物〔(g)成分〕を、本発明の衣料用液体洗浄剤組成物の成分の一つとして含有すると、沈殿等の課題が生じる可能性があるため、実質的に含まないことが好ましい。本発明において、(g)成分を実質的に含まないとは、衣料用液体洗浄剤組成物を20℃で、静置状態で保管した時に、保管開始から7日後であっても、(g)成分の沈殿が認められない含有量までは許容するという意味である。例えば、(g)成分の含有量は、組成物中、1質量%未満であることが好ましく、0.8質量%未満であることが好ましく、0.5質量%未満であることがより好ましい。
本発明の衣料用液体洗浄剤組成物は、20℃でのpHが、好ましくは6以上、より好ましくは6.5以上、そして、好ましくは9.5以下、より好ましくは9以下であり、更に好ましくは8.5以下であり、より更に好ましくは8.0以下である。pHの測定は以下のように行うことができる。
<pHの測定方法>
堀場製作所製pHメーター D−52にpH電極(型式6367)をあらかじめフタル酸緩衝液(pH4.01)、リン酸標準液(pH6.84)、ホウ酸塩標準液(pH9.18)で校正し、イオン交換水で十分すすいでおく。温度を20℃に調整した衣料用液体洗浄剤組成物に、上記の通り校正、洗浄したpH電極を入れ、pHメーターのAUTO HOLDモードを用いて、測定値が一定になるまで測定を行う。
本発明の衣料用液体洗浄剤組成物は、衣類、タオル、寝具、寝具用の繊維製品(シーツ、枕カバーなど)などの衣料の洗浄に用いられる。これら以外の洗濯が可能な繊維製品も対象とすることができる。
<実施例1及び比較例1>
下記成分を用い、表1に示す衣料用液体洗浄剤組成物を調製し、得られた組成物を用いて、下記の方法で洗浄力の評価を行った。その結果を表1に示す。
<配合成分>
〔(a)成分〕
(a−1):炭素数12〜14の直鎖1級アルコールに、エチレンオキシドを平均10モル付加させたポリオキシエチレンアルキルエーテル。
(a−2):炭素数の12〜14の直鎖1級アルコールに、エチレンオキシドを平均8モル、プロピレンオキシドを平均2モル、エチレンオキシドを平均10モル、この順で付加させたポリオキシアルキレンアルキルエーテル。
(a−3):炭素数の12の直鎖1級アルコールに、エチレンオキシドを平均4モル付加させたポリオキシエチレンアルキルエーテル。
〔(b)成分〕
(b1−1):直鎖アルキル(炭素数12〜14)ベンゼンスルホン酸ナトリウム、ネオペレックスG−25(花王株式会社製)
(b2−1):ポリオキシエチレン(平均付加モル数2)ラウリルエーテル硫酸エステルナトリウム
〔(c)成分〕
(c−1):硫酸ナトリウム(和光純薬工業株式会社製、試薬特級)
(c−2):硫酸カリウム(和光純薬工業株式会社製、試薬特級)
〔(c’)成分:(c)成分の比較化合物〕
(c’−1):塩化ナトリウム(和光純薬工業株式会社製)
〔(d)成分〕
(d−1):パラトルエンスルホン酸ナトリウム(和光純薬工業株式会社製)
〔水〕
水:次亜塩素酸塩ナトリウムを mg/kg含有する水
〔任意成分〕
(e−1):脂肪酸、ルナックL−55(花王株式会社製)
(f−1):95度エタノール(和光純薬工業株式会社製)
(f−2):ジエチレングリコール−モノ−ブチルエーテル(日本乳化剤株式会社)
pH調整剤:クエン酸(磐田化学工業株式会社製)及び/又はモノエタノールアミン(和光純薬工業株式会社製)
<洗浄力の評価>
(人工汚染布の調製)
下記組成の人工汚染液を布に付着して人工汚染布を調製した。下記組成の人工汚染液は、皮脂のモデル汚れである。人工汚染液の布への付着は、グラビアロールコーターを用いて人工汚染液を布に印刷することで行った。人工汚染液を布に付着させ人工汚染布を作製する工程は、グラビアロールのセル容量58cm/cm、塗布速度1.0m/min、乾燥温度100℃、乾燥時間1分で行った。布は木綿金巾2003布(谷頭商店製)を使用した。
〔人工汚染液の組成〕
ラウリン酸 0.44質量%
ミリスチン酸 3.09質量%
ペンタデカン酸 2.31質量%
パルミチン酸 6.18質量%
ヘプタデカン酸 0.44質量%
ステアリン酸 1.57質量%
オレイン酸 7.75質量%
トリオレイン酸 13.06質量%
パルミチン酸n−ヘキサデシル 2.18質量%
スクアレン 6.53質量%
卵白レシチン液晶物 1.94質量%
カーボンブラック 0.01質量%
水道水 残部(合計100質量%)
(評価方法)
本発明の衣料用液体洗浄剤組成物と水を混合した洗浄液1Lに、人工汚染布(6cm×6cmカット)を4枚入れ、ターゴトメーター(Ueshima社製MS−8212、内径12cm、高さ17.5cm)にて、85rpm/minで10分間洗浄した。洗浄液中の液体洗浄剤組成物の濃度は0.83質量%であった。また、洗浄液の調製に使用した水は、和歌山市水道水でドイツ硬度を4°DH(178mgCaCO/L)に調整した水であった。洗浄液の水温は20℃であった。洗浄後、同水道水にて1分間すすぎを行った。
洗浄後、自然乾燥させた人工汚染布4枚から残留皮脂を、高速高圧溶媒抽出器を用いて、下記条件で抽出した。尚、各人工汚染布からの抽出液の量は常に一定量になるように調整した。抽出液を、下記条件のガスクロマトグラフィー(GC)によって分析し、GCで検出されるピーク面積の合計を皮脂汚れの量として残留皮脂量を定量した。未洗浄の皮脂量を基準にピーク面積比から皮脂洗浄率を算出した。
(抽出条件)
・機器:PSE−916(BUCHI社製)
・抽出溶媒:MeOH/CHCl=1/1
・温度:100℃
・圧力:103bar(10.3MPa)
・バイアル:60ml
・セル:40ml
・サイクル:3
・溶媒フラッシュ:1min
・ガスフラッシュ:3min
(GC測定条件)
・機器:Agilent 7890A Series GC
・カラム:Agilent J&W GC Columns DB−1HT、15m×250um×0.1um(Length×I.D.×Film)
・検出器:FID(330℃)、H2:30mL/min.、Air:400mL/min.
・キャリヤーガス:He(カラム流量:0.99301mL/min.、平均線速度:30cm/sec)
・注入:スプリット法(19.967:1)、1uL注入、
・温度:300℃
・圧力:49.057kPa
・トータルフロー:23.821mL/min.
・オーブン温度:60℃スタート→昇温速度(12℃/min.)→325℃(33min.)
・内標:1−ドコサノール(TCI社製)
次式によって皮脂洗浄率(%)を求め、洗浄力を評価した。表には、4枚のモデル皮脂汚染布の洗浄率の平均値を示した。
Figure 2017008136
<外観の評価>
調製直後の衣料用液体洗浄剤組成物をNo.6規格瓶に30g入れ、外観を目視観察し、以下の基準で評価した。
〇:透明
×:不透明
Figure 2017008136
表1に記載の実施例1−2と比較例1−1及び1−4を対比すると、本発明の(c)成分と(d)成分を併用することで、洗浄率が向上することがわかる。
また、実施例1−1と比較例1−2との対比、及び実施例1−2と比較例1−4との対比から、(c)成分を本発明の所定範囲で含有することで、外観と洗浄率の両方に優れることがわかる。
また、実施例1−1、1−2と比較例1−1、1−3との対比から、(d)成分を本発明の所定範囲で含有することで、洗浄率が高くなることがわかる。
また、比較例1−5から、(c)成分に該当しない無機化合物を用いても洗浄率は向上しないことがわかる。
これらの結果から、本発明の(c)成分と(d)成分を特定量含有することで、外観が良好で洗浄率が高くなることが判る。
<実施例2>
表2に記載の衣料用液体洗浄剤組成物を調製した。組成物のpHは、モノエタノールアミン又はクエン酸を用いて所定の値に調整した。表2中のpHはいずれも20℃でのpHである。なお、表2で用いた成分は、実施例1(表1)と同じものである。
衣料用液体洗浄剤組成物を、No.6の規格瓶に30g入れ、−5℃の恒温槽に入れて7日間保管後の−5℃での外観を目視観察し、以下の基準で評価した。いずれのpHの組成物も保存前の外観は透明であり評価は〇である。
〇:透明
□:僅かに曇っている
△:かなり曇っている。
本実施例における低温での保存安定性の評価の結果を踏まえ、保存後の外観が○や□となるpHを選定すれば、調製直後と低温保存後との両方で外観に優れた衣料用液体洗浄剤組成物を得ることができる。
Figure 2017008136

Claims (5)

  1. 下記(a)成分、(b)成分、(c)成分、(d)成分及び水を含有し、
    (a)成分の含有量が10質量%以上30質量%以下であり、
    (a)成分の含有量と(b)成分の含有量との質量比が、〔(b)成分の含有量〕/〔(a)成分の含有量〕で、0.1以上2.5以下であり、
    (c)成分の含有量が0.5質量%以上4質量%以下であり、
    (d)成分の含有量が1質量%以上7質量%以下である、
    衣料用液体洗浄剤組成物。
    (a)成分:下記一般式(a1)で表される非イオン界面活性剤
    (CO)O−(AO)−R (a1)
    〔式中、Rは炭素数9以上16以下の第1級の脂肪族炭化水素基であり、Rは水素原子又はメチル基であり、COはカルボニル基であり、mは0又は1の数であり、AO基はエチレンオキシ基及びプロピレンオキシ基から選ばれる1種以上の基であり、nは平均付加モル数であって、5以上20以下の数である。〕
    (b)成分:炭素数8以上18以下の炭化水素基とスルホン酸塩基を有する陰イオン界面活性剤、及び炭素数10以上18以下の炭化水素基と硫酸エステル塩基を有する陰イオン界面活性剤から選ばれる1種以上の陰イオン界面活性剤
    (c)成分:下記一般式(c1)で表される塩
    (Mx+SO 2− (c1)
    〔式中、(Mx+)は、ナトリウムイオン、カリウムイオン、マグネシウムイオン、アンモニウムイオン、及び炭素数2以上6以下のアルカノールアンモニウムイオンから選ばれる1種以上のイオンである。xはイオンの価数であり1又は2の数である。xが1の時はyは2の数であり、xが2の時はyは1の数である。〕
    (d)成分:総炭素数7以上9以下の芳香族スルホン酸又はその塩
  2. (b)成分が、炭素数8以上18以下の炭化水素基とスルホン酸塩基を有する陰イオン界面活性剤及び炭素数10以上18以下の炭化水素基と硫酸エステル塩基を有する陰イオン界面活性剤を含む陰イオン界面活性剤である、請求項1に記載の衣料用液体洗浄剤組成物。
  3. (b)成分が、以下の(b1)〜(b4)から選ばれる1種以上の陰イオン界面活性剤である、請求項1に記載の衣料用液体洗浄剤組成物
    (b1):炭素数10以上18以下のアルキル基を有するアルキルベンゼンスルホン酸塩
    (b2):下記一般式(2)で表される陰イオン界面活性剤
    O−(AO)−SOM (2)
    〔式中、Rは炭素数10以上18以下の炭化水素基であり、AO基はエチレンオキシ基及びプロピレンオキシ基から選ばれる1種以上の基であり、mは平均付加モル数であって、1以上5以下の数である。Mは対イオンである。〕
    (b3):炭素数10以上18以下の炭化水素基を有する硫酸エステル塩
    (b4):炭素数8以上18以下の炭化水素基を有するα−スルホ脂肪酸エステル塩
  4. (c)成分が、一般式(c1)中の(Mx+)が、ナトリウムイオン、及びカリウムイオンら選ばれる1種以上のイオンである塩である、請求項1〜3の何れかに記載の衣料用液体洗浄剤組成物。
  5. (d)成分が、炭素数1以上3以下のアルキル基を有する総炭素数7以上9以下の芳香族スルホン酸又はその塩である、請求項1〜4の何れかに記載の衣料用液体洗浄剤組成物。
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