JP2017001601A - 車体用サイドフレーム - Google Patents

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Abstract

【課題】軽量化が図れ、かつ、衝撃荷重の吸収量を好適に確保できる車体用サイドフレームを提供する。
【解決手段】車体用サイドフレーム10は、入力した衝撃荷重で折れ曲がることにより衝撃荷重を吸収する部材である。サイドフレーム10は、長手方向に間隔をおいて設けられる複数の超高強度部46と、複数の超高強度部46間に介在される複数の高強度部48とを備える。超高強度部46の引張強度が1400MPaを超え、高強度部48の引張強度が500〜1000MPaに抑えられる。高強度部48は、超高強度部46より板厚寸法が大きく形成される。さらに、前高強度部48A、中高強度部48Bおよび後高強度部48Cに前応力集中部51、中応力集中部52および後応力集中部53が形成される。
【選択図】図2

Description

本発明は、車体の前後方向に延びた状態に設けられ、車体前後方向から入力した衝撃荷重を吸収可能な車体用サイドフレームに関する。
車体用サイドフレームのなかには、ホットスタンプ成形で引張強度が1400MPaを超えるように成形され、サイドフレームの端部(以下、フレーム端部という)が軟質部に成形されるものが知られている。軟質部の引張強度が1000MPaより低く抑えられる。
サイドフレームの引張強度が1400MPaを超えるように高められることにより、サイドフレームの板厚寸法を小さく抑え、サイドフレームの軽量化が図れる。
一方、フレーム端部の引張強度が1000MPaより低く抑えられることにより、フレーム端部が軟質部に成形される。よって、衝撃荷重がサイドフレームの長手方向(軸方向)に向けてフレーム端部に入力した場合、衝撃荷重でフレーム端部を長手方向に潰すことにより衝撃荷重が吸収される(例えば、特許文献1参照。)。
しかし、特許文献1の車体用サイドフレームは、フレーム端部を長手方向に潰して衝撃荷重を吸収するため、フレーム端部の潰し量を大きく確保することが難しい。このため、フレーム端部による衝撃荷重の吸収量が抑えられ、この観点から改良の余地が残されている。
ところで、車体用サイドフレームのなかには、ホットスタンプ成形で引張強度が1400MPaより高く成形され、両側部に脆弱部が互い違いに成形されるものが知られている。脆弱部の引張強度が500〜1000MPaより低く抑えられる。
サイドフレームの引張強度が1400MPaを超えるように高められることにより、サイドフレームの板厚寸法を小さく抑え、サイドフレームの軽量化が図れる。
さらに、脆弱部の引張強度を500〜1000MPaの範囲に低く抑えられる。よって、サイドフレームに衝撃荷重が長手方向に向けて入力した場合、互い違いの脆弱部を変形させてサイドフレームを脆弱部で折れ曲げることができる。サイドフレームを脆弱部で折り曲げることにより、サイドフレームの変形代を確保して衝撃荷重を吸収することが可能になる(例えば、特許文献2参照。)。
ここで、特許文献2のサイドフレームは、脆弱部で折り曲げられることにより、脆弱部に対向する部位(以下、伸び部位という)が大きく伸ばされる。しかし、伸び部位は、引張強度が1400MPaより高く成形されている。
よって、伸び部位が大きく伸ばされた状態において、伸び部位に亀裂が発生することが考えられ、伸び部位を良好に折り曲げることが難しい。このため、伸び部位を折り曲げて衝撃荷重の吸収量を確保することが難しく、この観点から改良の余地が残されている。
特表2012−528752号公報 WO2015/001114号公報
本発明は、軽量化が図れ、かつ、衝撃荷重の吸収量を好適に確保できる車体用サイドフレームを提供することを課題とする。
本発明によれば、中空状に形成されて車体前後方向に延び、入力した衝撃荷重で折れ曲がることにより前記衝撃荷重を吸収する車体用サイドフレームであって、該車体用サイドフレームの長手方向に間隔をおいて設けられ、中空状に形成されて引張強度が1400MPaを超える複数の超高強度部と、該複数の超高強度部を連結するように前記複数の超高強度部間に介在され、中空状に形成されて引張強度が500〜1000MPaに抑えられる複数の高強度部と、を備え、該高強度部は、前記超高強度部より板厚寸法が大きく、かつ、前記車体用サイドフレームが折り曲げられる方向の側部に応力集中部が形成される車体用サイドフレームを提供する。
このように、サイドフレームの長手方向に間隔をおいて複数の超高強度部を設け、複数の超高強度部を高強度部で連結した。また、高強度部の板厚寸法を超高強度部より大きくし、高強度部の側部に応力集中部を形成した。
よって、サイドフレームの端部に長手方向(軸方向)の衝撃荷重が入力した場合、応力集中部に応力が集中し、応力集中部がサイドフレームを折り曲げる起点(トリガー)となる。さらに、高強度部の板厚寸法を超高強度部より大きくすることにより、応力集中部の反対側の側部の伸び量を確保でき、応力集中部の反対側の側部に亀裂が発生することを抑制できる。
これにより、応力集中部を起点として高強度部(すなわち、サイドフレーム)を良好に折り曲げることができ、サイドフレームに入力した衝撃荷重の吸収量を好適に確保できる。
また、サイドフレームに複数の超高強度部を備え、超高強度部の引張強度を1400MPaを超えるように設定した。これにより、複数の超高強度部の板厚寸法を小さく抑えることができ、サイドフレームの軽量化が図れる。
好ましくは、前記車体用サイドフレームは、該車体用サイドフレームの長手方向に分けられる第1フレームおよび第2フレームの少なくとも2部材で形成され、前記第1フレームおよび前記第2フレームが、板厚寸法を圧延により変化させたテーラードロールブランクを用いて成形される。
このように、サイドフレームを第1フレームおよび第2フレームの少なくとも2部材で形成した。また、第1フレームおよび第2フレームをテーラードロールブランクを用いて成形した。よって、第1フレームや第2フレームの板厚寸法を、テーラードロールブランク(すなわち、一枚の長尺帯状の鋼材)の状態において圧延により任意の部位で円滑に異ならせることができる。
このように、第1フレームや第2フレームの板厚寸法を圧延により円滑に異ならせることによりサイドフレームの品質を確保できる。
好ましくは、前記車体用サイドフレームは、該車体用サイドフレームの長手方向に分けられる第1フレームおよび第2フレームの少なくとも2部材で形成され、前記第1フレームおよび前記第2フレームが、板厚寸法の異なる部材を接合したテーラードブランクを用いて成形される。
このように、サイドフレームを第1フレームおよび第2フレームの少なくとも2部材で形成した。また、第1フレームを、板厚寸法の異なる部材を接合したテーラードブランクを用いて成形した。よって、第1フレームの板厚寸法を任意の部位において異ならせることができる。同様に、第2フレームを、板厚寸法の異なる部材を接合したテーラードブランクを用いて成形した。よって、第2フレームの板厚寸法を任意の部位において異ならせることができる。
第1フレームや第2フレームの板厚寸法を任意の部位において異ならせることにより、サイドフレームの板厚寸法を任意の部位において異ならせることができる。これにより、サイドフレームの軽量化が図れ、かつ、サイドフレームに入力する衝撃荷重の吸収量を好適に確保できる
好ましくは、前記車体用サイドフレームは、中空状に形成された状態で熱間3次元曲げ成形により成形される。
よって、熱間3次元曲げ成形用の支持ローラを上下方向や左右方向へ移動させ、あるいは支持ローラの角度を上下方向や左右方向へ変化させることにより、サイドフレームを成形できる。これにより、サイドフレームを成形するための金型を不要にできる。
さらに、熱間3次元曲げ成形用の支持ローラでサイドフレームを成形することにより、サイドフレームの長さ寸法や、サイドフレームの形状を任意に変更できる。これにより、多種のサイドフレームに対応でき、サイドフレームの用途の拡大が図れる。
好ましくは、前記車体用サイドフレームは、車体前部の側方において前輪の車幅方向内側に設けられ、前記前輪の干渉を避ける逃げ部が外側壁に凹状に形成されるフロントサイドフレームであり、前記逃げ部を前記応力集中部とする。
このように、サイドフレームをフロントサイドフレームとし、フロントサイドフレームの外側壁の逃げ部を応力集中部として利用するようにした。逃げ部は、フロントサイドフレームへの前輪の干渉を避ける部位である。この逃げ部を応力集中部として利用することにより、フロントサイドフレームに応力集中部を新たに形成する必要がない。
ここで、フロントサイドフレームの外側壁に逃げ部を形成することにより、フロントサイドフレームを前輪側(すなわち、車幅方向外側)に寄せることができる。フロントサイドフレームの車幅方向内側にエンジンルームが形成される。これにより、フロントサイドフレームを前輪側に寄せることによりエンジンルームを車幅方向に拡大できる。
好ましくは、前記車体用サイドフレームは、前記応力集中部を少なくとも3箇所に有する。
よって、サイドフレームの全域に亘って応力集中部を設けることができる。
これにより、サイドフレームの端部に長手方向の衝撃荷重が入力した場合、各応力集中部を起点として折り曲げることにより、折曲箇所をサイドフレームの全域に亘って増すことができる。したがって、サイドフレームの全域に亘って衝撃荷重を吸収でき、衝撃荷重の吸収量を好適に確保できる。
好ましくは、前記車体用サイドフレームは、前記応力集中部が凹状に形成され、前記応力集中部の輪郭線を車体前後方向に含み、かつ、引張強度が前記超高強度部および前記高強度部の引張強度に移行する強度移行部を有する。
このように、サイドフレームの応力集中部を凹状に形成した。さらに、応力集中部の輪郭線を含む強度移行部の引張強度を超高強度部および高強度部の引張強度に移行するようにした。よって、応力集中部の輪郭線において、超高強度部から高強度部の引張強度への急激な変化を抑えることができ、輪郭線における応力集中の度合いを緩和できる。
これにより、応力集中部の応力集中の度合いを高めて高強度部を円滑に折り曲げることが可能になり、サイドフレームに入力した衝撃荷重の吸収量を好適に確保できる。
好ましくは、前記車体用サイドフレームは、前記超高強度部の板厚寸法が0.9〜1.2mm、前記高強度部の板厚寸法が1.4〜2.0mmである。
このように、超高強度部の板厚寸法を0.9〜1.2mmと小さく抑えることにより、サイドフレームの軽量化が図れる。
また、高強度部の板厚寸法を1.4〜2.0mmと大きく確保することにより、高強度部を折り曲げる際の伸び量を確保できる。これにより、高強度部に亀裂が発生することを抑え、サイドフレームに入力した衝撃荷重の吸収量を好適に確保できる。
このように、超高強度部の板厚寸法を小さく抑え、かつ、高強度部の板厚寸法を大きく確保することにより、サイドフレームの軽量化と衝撃荷重の吸収性能とを両立させることができる。
本発明によれば、サイドフレームの軽量化が図れ、かつ、サイドフレームに入力した衝撃荷重の吸収量を好適に確保することができる。
本発明に係る実施例1の車体用サイドフレームを示す斜視図である。 図1のサイドフレームを示す分解斜視図である。 図1のサイドフレームに備えた衝撃吸収部を説明する斜視図である。 実施例1のサイドフレームで衝撃荷重を吸収する例を説明する図である。 実施例1のサイドフレームの第1フレームのブランク材を製造する工程を説明する図である。 実施例1の第1フレームをホットスタンプ成形で製造する工程を説明する図である。 実施例1のサイドフレームの第1フレームおよび第2フレームを接合する工程を説明する図である。 本発明に係る実施例2の車体用サイドフレームを長手方向に分割した状態を示す斜視図である。 図8の第1フレームを分割した状態を示す分解斜視図である。 本発明に係る実施例3の車体用サイドフレームを示す斜視図である。 実施例3のサイドフレームのブランク材を製造する工程を説明する図である。 図11のブランク材からサイドフレームを成形する例を説明する図である。 図12のサイドフレームに応力集中部を形成する例を説明する図である。 本発明に係る実施例4のフロントサイドフレームを備えた車体前部構造を示す斜視図である。 図14の平面図である。 図14の16部拡大図である。 図16のフロントサイドフレームを示す斜視図である。 図17のフロントサイドフレームを示す分解斜視図である。 図17のフロントサイドフレームをエンジンルーム側から見た状態を示す斜視図である。 図17のフロントサイドフレームを上方から見た状態を示す平面図である。 図17のフロントサイドフレームを下方から見た状態を示す底面図である。 図17の22部拡大図である。 図19の23部拡大図である。 実施例4のフロントサイドフレームに衝撃荷重が入力する例を説明する図であり、(a)は車体前部構造の平面図、(b)は左側のフロントサイドフレームの平面図、(c)は左側のフロントサイドフレームの底面図である。 実施例4のフロントサイドフレームで衝撃荷重を吸収する例を説明する図であり、(a)は左側のフロントサイドフレームの平面図、(b)は左側のフロントサイドフレームの底面図、(c)は車体前部構造の平面図である。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、「前(Fr)」、「後(Rr)」、「左(L)」、「右(R)」は運転者から見た方向にしたがう。
実施例1に係る車体用サイドフレーム10について説明する。
図1、図2に示すように、車体用サイドフレーム10は、車体用サイドフレーム10の長手方向(軸方向)に分けられる第1フレーム11および第2フレーム12の2部材を備える。
以下、車体用サイドフレーム10を「サイドフレーム10」と略記する。
サイドフレーム10は、車幅方向の左右側部に設けられる車体の骨格部材であり、実施例1においては左側のサイドフレームを例に説明する。
第1フレーム11は、鉛直に配置される側壁15と、側壁15の上端から水平に折り曲げられる頂部16と、側壁15の下端から水平に折り曲げられる底部17と、頂部16の端部から上向きに張り出される上フランジ18と、底部17の端部から下向きに張り出される下フランジ19とを備える。
第1フレーム11の側壁15、頂部16および底部17が断面略U字状に形成される。また、側壁15、頂部16、底部17、上フランジ18および下フランジ19で第1フレーム11が断面略ハット状に形成される。
この第1フレーム11は、車体前後方向に延びる第1衝撃吸収部22と、第1衝撃吸収部22の後端22aから車体後方に下り勾配に延びる第1傾斜部23と、第1傾斜部23の後端23aから車体後方に延びる第1水平部24とを有する。
第1衝撃吸収部22は、サイドフレーム10の長手方向に間隔をおいて設けられる複数の第1超高強度部26と、複数の第1超高強度部26を連結するように複数の超高強度部26間に介在される複数の第1高強度部28とを備える。
複数の第1超高強度部26および複数の第1高強度部28は車体前後方向に向けて交互に配置された状態で一体に連結される。
第1超高強度部26は、引張強度が1400MPaを超える部位であり、板厚寸法T1に形成される。
第1高強度部28は、引張強度が500〜1000MPaに抑えられる部位であり、第1超高強度部26の板厚寸法T1より板厚寸法T2が大きく形成される。
第1傾斜部23は、複数の第1超高強度部26のうち車体後方側の第1超高強度部26の後端(すなわち、第1衝撃吸収部22の後端22a)から車体後方に下り勾配に連続するように延びる。
第1水平部24は、第1傾斜部23の後端23aから車体後方に連続するように延びる。第1衝撃吸収部22、第1傾斜部23および第1水平部24が連結されることにより第1フレーム11が一体に形成される。
第2フレーム12は、鉛直に配置される板状に形成され、車体前後方向に延びる第2衝撃吸収部32と、第2衝撃吸収部32の後端32aから車体後方に下り勾配に延びる第2傾斜部33と、第2傾斜部33の後端33aから車体後方に延びる第2水平部34とを有する。
第2衝撃吸収部32は、サイドフレーム10の長手方向に間隔をおいて設けられる複数の第2超高強度部36と、複数の第2超高強度部36を連結するように複数の超高強度部間に介在される複数の第2高強度部38とを備える。
複数の第2超高強度部36および複数の第2高強度部38は車体前後方向に向けて交互に配置された状態で一体に連結される。
第2超高強度部36は、第1超高強度部26と同様に、引張強度が1400MPaを超える部位であり、板厚寸法T1に形成される。
第2高強度部38は、第1高強度部28と同様に、引張強度が500〜1000MPaに抑えられる部位であり、第2超高強度部36の板厚寸法T1より板厚寸法T2が大きく形成される。
第2傾斜部33は、第1傾斜部23と同様に、複数の第2超高強度部36のうち車体後方側の第2超高強度部36の後端(すなわち、(すなわち、第2衝撃吸収部32の後端32a)から車体後方に下り勾配に連続するように延びる。
第2水平部34は、第1水平部24と同様に、第2傾斜部33の後端33aから車体後方に連続するように延びる。
第2衝撃吸収部32、第2傾斜部33および第2水平部34が連結されることにより第2フレーム12が一体に形成される。
ここで、第1フレーム11の上フランジ18および第2フレーム12の上端部12aが溶接される。また、第1フレーム11の下フランジ19および第2フレーム12の下端部12bが溶接される。これにより、第1フレーム11および第2フレーム12でサイドフレーム10が形成される。
サイドフレーム10は、車体前後方向に延出され、第1フレーム11(具体的には、側壁15、頂部16および底部17)と第2フレーム12とで中空状の矩形閉断面に形成される。
以下、第1フレーム11の側壁15をサイドフレーム10の「内側壁15」、第2フレーム12をサイドフレーム10の「外側壁12」として説明する。
図3に示すように、サイドフレーム10は、車体前後方向に延びる衝撃吸収部42と、衝撃吸収部42の後端42aから車体後方に下り勾配に延びる傾斜部43と、傾斜部43の後端43aから車体後方に延びる水平部44とを有する。
衝撃吸収部42は、第1衝撃吸収部22および第2衝撃吸収部32で形成される。また、傾斜部43は、第1傾斜部23および第2傾斜部33で形成される。さらに、水平部44は、第1水平部24および第2水平部34で形成される。
具体的には、衝撃吸収部42は、複数の第1超高強度部26および複数の第2超高強度部36で矩形閉断面(すなわち、中空状)に形成される複数の超高強度部46と、複数の第1高強度部28および複数の第2高強度部38で矩形閉断面(すなわち、中空状)に形成される複数の高強度部48とを備える。
複数の高強度部48に複数の応力集中部51〜53が形成される。
以下、複数の高強度部48のうち、車体前方側を「前高強度部48A」、車体中央側を「中高強度部48B」、車体後方側を「後高強度部48C」として説明する。
また、前高強度部48Aに設けられる応力集中部を「前応力集中部51」、中高強度部48Bに設けられる応力集中部を「中応力集中部52」、後高強度部48Cに設けられる応力集中部を「後応力集中部53」として説明する。
前応力集中部51は、前高強度部48Aのうち、サイドフレーム10の外側壁12側の外側部(側部)48aの表面に形成される。前高強度部48Aの外側部48aは、サイドフレーム10の前端部10aに入力した衝撃荷重F1で、サイドフレーム10が折り曲げられる方向の側部である。
前応力集中部51は、サイドフレーム10の前端部10aに入力した衝撃荷重F1で応力が集中するように、サイドフレーム10の内側へ向けて湾曲凹状(凹状)に形成される。
中応力集中部52は、中高強度部48Bのうち、サイドフレーム10の内側壁15側の内側部(側部)48bの表面に形成される。中高強度部48Bの内側部48bは、サイドフレーム10が衝撃荷重F1で折り曲げられる方向の側部である。
中応力集中部52は、前応力集中部51と同様に、衝撃荷重F1で応力が集中するように、サイドフレーム10の内側へ向けて湾曲凹状(凹状)に形成される。
後応力集中部53は、後高強度部48Cのうち、サイドフレーム10の外側壁12側の外側部(側部)48cの表面に形成される。後高強度部48Cの外側部は、サイドフレーム10が衝撃荷重で折り曲げられる方向の側部である。
後応力集中部53は、前応力集中部51と同様に、衝撃荷重F1で応力が集中するように、サイドフレーム10の内側へ向けて湾曲凹状(凹状)に形成される。
このように、前高強度部48A、中高強度部48Bおよび後高強度部48Cに前応力集中部51、中応力集中部52および後応力集中部53がそれぞれ形成される。
これにより、前高強度部48A、中高強度部48Bおよび後高強度部48Cが、衝撃荷重F1で良好に折り曲げられ、入力した衝撃荷重F1を好適に吸収できる。
さらに、衝撃吸収部42に前応力集中部51、中応力集中部52、および後応力集中部53が車体前後方向に間隔をおいて3箇所備えられている。よって、衝撃吸収部42の全域に亘って前応力集中部51、中応力集中部52、および後応力集中部53を設けることができる。
これにより、サイドフレーム10に入力した衝撃荷重F1で衝撃吸収部42を全域に亘って折り曲げることができ、衝撃荷重F1の吸収量を好適に確保できる。
一方、衝撃吸収部42のうち、衝撃荷重F1で折り曲げる必要のない部位を複数の超高強度部46で形成した。よって、複数の超高強度部46の板厚寸法T1を小さく抑えることができる。
これにより、衝撃吸収部42(すなわち、サイドフレーム10)の剛性を確保した状態において、サイドフレーム10の軽量化が図れる。
つぎに、サイドフレーム10の前端部10aに入力する衝撃荷重F2をサイドフレーム10で吸収する例を図4に基づいて説明する。
図4(a)に示すように、サイドフレーム10の前端部10aにサイドフレーム10の長手方向(軸方向)に向けて衝撃荷重F2が入力する。サイドフレーム10の前端部10aに衝撃荷重F2が入力することにより、前応力集中部51、中応力集中部52および後応力集中部53に応力が集中する。
よって、前応力集中部51、中応力集中部52および後応力集中部53が、サイドフレーム10を折り曲げる起点(トリガー)となる。
具体的には、前高強度部48Aが前応力集中部51を起点として矢印Aの如く折り曲がる。また、中高強度部48Bが中応力集中部52を起点として矢印Bの如く折り曲がる。さらに、後高強度部48Cが後応力集中部53を起点として矢印Cの如く折り曲がる。
ここで、前高強度部48A、中高強度部48Bおよび後高強度部48Cは、引張強度が500〜1000MPaに抑えられ、かつ、板厚寸法T2が超高強度部46の板厚寸法T1より大きく形成されている。
よって、前高強度部48Aの内側部48dの伸び量を確保できる。前高強度部48Aの内側部48dは前応力集中部51の反対側の側部である。また、中高強度部48Bの外側部48eの伸び量を確保できる。中高強度部48Bの外側部48eは中応力集中部52の反対側の側部である。
さらに、後高強度部48Cの内側部48fの伸び量を確保できる。後高強度部48Cの内側部48fは後応力集中部53の反対側の側部である。
図4(b)に示すように、前高強度部48Aの内側部48d、中高強度部48Bの外側部48e、および後高強度部48Cの内側部48fが伸びる際に、内側部48d、外側部48eおよび内側部48fに亀裂が発生することを抑制できる。
これにより、前高強度部48Aを前応力集中部51を起点として矢印Aの如く良好に折り曲げることができる。また、中高強度部48Bを中応力集中部52を起点として矢印Bの如く良好に折り曲げることができる。
さらに、後高強度部48Cを後応力集中部53を起点として矢印Cの如く良好に折り曲げることができる。
このように、前高強度部48A、中高強度部48Bおよび後高強度部48Cを良好に折り曲げることにより、サイドフレーム10を良好に折り曲げることができる。これにより、サイドフレーム10に入力した衝撃荷重F2を充分に吸収して、衝撃荷重F2の吸収量を好適に確保できる。
ついで、サイドフレーム10をテーラードロールブランク(テーラードロールブランク材)の一枚の連続する鋼板を用いて製造する工程を図5〜図7に基づいて説明する。
まず、サイドフレーム10の第1フレーム11をテーラードロールブランクの一枚の連続する鋼板を用いて製造する工程を図5、図6に基づいて説明する。
図5(a)の圧延工程において、ロール状の一枚の鋼板61を矢印Dの如く巻き戻しながら上圧延ローラ63および下圧延ローラ64を上下方向に移動させる。この状態において、上圧延ローラ63および下圧延ローラ64で一枚の鋼板61を圧延することにより、一枚の鋼板61の板厚寸法T3を部分ごとに異ならせる。
一枚の鋼板61の板厚寸法T3を圧延により部分ごとに異ならせることにより、板厚寸法の異なる境界を円滑に変化させることができる。
板厚寸法T3を異ならせた一枚の鋼板61をロール状に巻き取る。
図5(b)の切断工程において、ロール状に巻き取られた一枚の鋼板61を矢印Eの如く巻き戻しながらカッタ66で切断する。一枚の鋼板61をカッタ66で切断することにより、鋼板61の長さ寸法を第1フレーム11(図6(c)参照)に対応させる。
以下、カッタ66で切断した板材をブランク材67(図5(c)参照)という。
図5(c)のプレス工程において、ブランク材67を成形型69でプレス成形することにより、ブランク材67を第1フレーム11(図6(c)参照)の板厚寸法に対応させる。具体的には、ブランク材67の板厚寸法を、第1超高強度部26の板厚寸法T1および第1高強度部28の板厚寸法T2(図6(c)参照)に対応させる。
加えて、ブランク材67を成形型69でプレス成形することにより、板厚寸法の異なる第1超高強度部26と第1高強度部28との境界を一層円滑に変化させることができる。これにより、板厚寸法の異なる第1超高強度部26と第1高強度部28との境界に応力が集中することを緩和でき、第1フレーム11の品質を高めることができる。
図5(d)の加熱工程において、プレス成形したブランク材67を加熱炉71に搬送する。加熱炉71に搬送されたブランク材67を加熱炉71でオーステナイト化温度(すなわち、後工程のホットスタンプ成形に適した温度)に加熱する。
図6(a)のホットスタンプ成形工程において、ブランク材67を加熱した後、冷却した金型73でブランク材67を第1フレーム11にホットスタンプ成形する。
第1フレーム11のホットスタンプ成形の際に、第1フレーム11の側壁15に中応力集中部52(図6(c)参照)を形成する。
ホットスタンプ成形で第1フレーム11を成形する際に、第1フレーム11を金型73で急冷することにより、第1フレーム11の引張強度が高められる。
ここで、例えば、金型73と第1フレーム11との間に隙間を形成したり、金型73の一部の冷却状態を調整することにより、ホットスタンプ成形の際に、第1フレーム11の一部の引張強度を低く抑えることが可能である。
このように、第1フレーム11の一部の引張強度を低く抑えることにより、第1超高強度部26の引張強度を1400MPaを超えるように高め、第1高強度部28(図6(c)参照)の引張強度を500〜1000MPaに抑えることができる。
なお、ホットスタンプ成形は、例えば、背景技術の特表2012−528752号公報に開示されているように一般的に知られた技術である。
図6(b)の焼戻し工程において、第1フレーム11の上フランジ18および下フランジ19をレーザ75で加熱し、上フランジ18および下フランジ19を焼戻し処理する。
よって、上フランジ18を第2フレーム12の上端部12a(図7(a)参照)に溶接する際に、上フランジ18に亀裂などが発生することを防止できる。
同様に、下フランジ19を第2フレーム12の下端部12b(図7(a)参照)に溶接する際に、下フランジ19に亀裂などが発生することを防止できる。
ここで、第1フレーム11を車体に接合する溶接部(図示せず)が形成されている。この溶接部も焼戻し工程においてレーザ75で焼戻し処理される。
図6(c)に示すように、第1フレーム11が焼戻し処理されることにより第1フレーム11の製造工程が完了し、断面略ハット状の第1フレーム11を得る。
このように、図5(a)〜図6(c)の工程により、第1フレーム11の第1超高強度部26と第1高強度部28との板厚寸法を異ならせ、さらに、第1超高強度部26と第1高強度部28との引張強度を異ならせることができる。
つぎに、図7に示すサイドフレーム10の第2フレーム12をテーラードロールブランクの一枚の鋼板を用いて製造する工程について説明する。
サイドフレーム10の第2フレーム12も第1フレーム11と同じ工程で製造される。よって、第2フレーム12の製造工程の説明を省略する。
ここで、第2フレーム12をホットスタンプ成形する工程において、第1フレーム11と同様に、車体前方側の第2高強度部38に前応力集中部51を形成し、車体後部側の第2高強度部38に後応力集中部53を形成する。
さらに、第2フレーム12の焼戻し工程において、第1フレーム11と同様に、第2フレーム12の上端部12aおよび下端部12bをレーザ75(図6(b)参照)で加熱して焼戻し処理する。
よって、第2フレーム12の上端部12aを上フランジ18に溶接する際に、第2フレーム12の上端部12aに亀裂などが発生することを防止できる。同様に、第2フレーム12の下端部12bを下フランジ19に溶接する際に、第2フレーム12の下端部12bに亀裂などが発生することを防止できる。
ついで、サイドフレーム10の第1フレーム11および第2フレーム12を接合する工程を図7に基づいて説明する。
図7(a),(b)に示すように、第1フレーム11および第2フレーム12を製造した後、第1フレーム11の上フランジ18および第2フレーム12の上端部12aをスポット溶接で溶接する。また、第1フレーム11の下フランジ19および第2フレーム12の下端部12bをスポット溶接で溶接する。
これにより、第1フレーム11および第2フレーム12でサイドフレーム10が形成され、サイドフレーム10の製造工程が完了する。
図5〜図7に示すように、サイドフレーム10を第1フレーム11および第2フレーム12の2部材で形成した。また、第1フレーム11および第2フレーム12をテーラードロールブランクを用いて成形した。よって、第1フレーム11や第2フレーム12の板厚寸法を、テーラードロールブランク(すなわち、長尺帯状の一枚の鋼材)の状態において圧延により任意の部位で異ならせることができる。
このように、第1フレーム11や第2フレーム12の板厚を圧延により円滑に異ならせることによりサイドフレーム10の品質を確保できる。
つぎに、実施例2〜実施例4を図8〜図25に基づいて説明する。なお、実施例2〜実施例4において実施例1の各構成部材と同一・類似部材については実施例1と同じ符号を付して詳しい説明を省略する。
実施例2に係る車体用サイドフレーム80について説明する。
以下、車体用サイドフレーム80を「サイドフレーム80」と略記する。
図8、図9に示すように、サイドフレーム80は、実施例1の第1フレーム11を第1フレーム81に代え、実施例1の第2フレーム12を第2フレーム82に代えたもので、他の構成は実施例1のサイドフレーム10と同様である。
第1フレーム81は、実施例1の第1フレーム11と同じ形状に形成され、第1衝撃吸収部84、第1傾斜部85および第1水平部86を有する。第1フレーム81は、板厚寸法の異なる部材を接合したテーラードブランク(テーラードブランク材)を用いて成形される。
第1衝撃吸収部84は、テーラードブランクを用いて成形される複数の第1超高強度部88と、複数の第1高強度部89とを有する。
第1超高強度部88は、実施例1の第1超高強度部26と同様に、引張強度が1400MPaを超える部位であり、板厚寸法T1に形成される。
車体後方の第1超高強度部88は、第1傾斜部85および第1水平部86と一体に形成されている。
また、第1高強度部89は、実施例1の第1高強度部28と同様に、引張強度が500〜1000MPaに抑えられる部位であり、第1超高強度部88の板厚寸法T1より板厚寸法T2が大きく形成される。
第1超高強度部88および第1高強度部89は板厚寸法の異なる部材である。
板厚寸法の異なる第1超高強度部88と第1高強度部89とが交互に配置され、隣接する第1超高強度部88および第1高強度部89が突き合わされた状態で溶接により接合される。すなわち、第1フレーム11が、板厚寸法の異なる第1超高強度部88と第1高強度部89とを接合したテーラードブランク(テーラードブランク材)を用いて成形される。
これにより、複数の第1超高強度部88および複数の第1高強度部89で、第1衝撃吸収部84が実施例1の第1衝撃吸収部22と同じ形状に形成される。
第2フレーム82は、実施例1の第2フレーム12と同じ形状に形成され、第2衝撃吸収部94、第2傾斜部95および第2水平部96を有する。第2フレーム82は、板厚寸法の異なる部材を接合したテーラードブランク(テーラードブランク材)を用いて成形される。
第2衝撃吸収部94は、テーラードブランクを用いて成形される複数の第2超高強度部98と、複数の第2高強度部99とを有する。
第2超高強度部98は、実施例1の第2超高強度部36と同様に、引張強度が1400MPaを超える部位であり、板厚寸法T1に形成される。
車体後方の第2超高強度部98は、第2傾斜部95および第2水平部96と一体に形成されている。
また、第2高強度部99は、実施例1の第2高強度部38と同様に、引張強度が500〜1000MPaに抑えられる部位であり、第2超高強度部98の板厚寸法T1より板厚寸法T2が大きく形成される。
第2超高強度部98および第2高強度部99は板厚寸法の異なる部材である。
板厚寸法の異なる第2超高強度部98と第2高強度部99とが交互に配置され、隣接する第2超高強度部98および第2高強度部99が突き合わされた状態で溶接により接合される。すなわち、第2フレーム11が、板厚寸法の異なる第2超高強度部98と第2高強度部99とを接合したテーラードブランク(テーラードブランク材)を用いて成形される。
これにより、複数の第2超高強度部98および複数の第2高強度部99で、第2衝撃吸収部94が実施例1の第2衝撃吸収部32と同じ形状に形成される。
このように、サイドフレーム80を第1フレーム81および第2フレーム82の2部材で形成した。また、第1フレーム81を、板厚寸法の異なる第1超高強度部88および第1高強度部89を接合したテーラードブランクを用いて成形した。
板厚寸法が異なる第1超高強度部88および第1高強度部89を接合することにより、第1フレーム81の板厚寸法を任意の部位において異ならせることができる。
同様に、第2フレーム82を、板厚寸法の異なる第2超高強度部98および第2高強度部99を接合したテーラードブランクを用いて成形した。
板厚寸法が異なる第2超高強度部98および第2高強度部99を接合することにより、第2フレーム82の板厚寸法を任意の部位において異ならせることができる。
実施例1と同様に、第1フレーム81の上フランジおよび第2フレーム82の上端部82aをスポット溶接で溶接する。また、第1フレーム81の下フランジおよび第2フレーム82の下端部82bをスポット溶接で溶接する。これにより、第1フレーム81および第2フレーム82でサイドフレーム80が形成される。
この状態において、第1超高強度部88および第2超高強度部98でサイドフレーム80の超高強度部が形成される。さらに、第1高強度部89および第2高強度部99でサイドフレーム80の高強度部が形成される。
よって、サイドフレーム80の板厚寸法を、実施例1のサイドフレーム10と同様に、超高強度部と高強度部との部位において異ならせることができる。これにより、実施例1のサイドフレーム10と同様に、サイドフレーム80の軽量化が図れ、かつ、サイドフレーム80に入力する衝撃荷重の吸収量を好適に確保できる
実施例3に係る車体用サイドフレーム110について説明する。
以下、車体用サイドフレーム110を「サイドフレーム110」と略記する。
図10に示すように、サイドフレーム110は、一枚の鋼板からロール成形や熱間3次元曲げ成形により形成されるもので、他の構成は実施例1のサイドフレーム10と同様である。
サイドフレーム110は、実施例1のサイドフレーム10と同様に、内側壁112、外側壁113、頂部114および底部115を有する。内側壁112、外側壁113、頂部114および底部115でサイドフレーム110が中空状の矩形閉断面に形成される。
さらに、サイドフレーム110は、実施例1のサイドフレーム10と同様に、車体前後方向に延びる衝撃吸収部117と、衝撃吸収部117の後端117aから車体後方に下り勾配に延びる傾斜部118と、傾斜部118の後端118aから車体後方に延びる水平部119とを有する。
衝撃吸収部117は、矩形閉断面(すなわち、中空状)に形成される複数の超高強度部121と、矩形閉断面(すなわち、中空状)に形成される複数の高強度部123とを備える。複数の高強度部123に複数の応力集中部125〜127が形成される。
超高強度部121は、引張強度が1400MPaを超える部位であり、板厚寸法T1に形成される。
高強度部123は、引張強度が500〜1000MPaに抑えられる部位であり、超高強度部121の板厚寸法T1より板厚寸法T2が大きく形成される。
以下、複数の高強度部123のうち、車体前方側を「前高強度部123A」、車体中央側を「中高強度部123B」、車体後方側を「後高強度部123C」として説明する。
また、前高強度部123Aに設けられる応力集中部を「前応力集中部125」、中高強度部123Bに設けられる応力集中部を「中応力集中部126」、後高強度部123Cに設けられる応力集中部を「後応力集中部127」として説明する。
前応力集中部125は、前高強度部123Aのうち、サイドフレーム110の外側壁113側の外側部(側部)123aの表面に湾曲凹状(凹状)に形成される。
中応力集中部126は、中高強度部123Bのうち、サイドフレーム110の内側壁112側の内側部(側部)123bの表面に湾曲凹状(凹状)に形成される。
後応力集中部127は、後高強度部123Cのうち、サイドフレーム110の外側壁113側の外側部(側部)123cの表面に湾曲凹状(凹状)に形成される。
このように、前高強度部123A、中高強度部123Bおよび後高強度部123Cに前応力集中部125、中応力集中部126および後応力集中部127がそれぞれ形成される。
よって、前高強度部123A、中高強度部123Bおよび後高強度部123Cが、衝撃荷重F3で良好に折り曲げられる。これにより、実施例1のサイドフレーム10と同様に、サイドフレーム110に入力した衝撃荷重F3を衝撃吸収部117で好適に吸収できる。
一方、衝撃吸収部117のうち、衝撃荷重F3で折り曲げる必要のない部位を複数の超高強度部121で形成した。よって、複数の超高強度部121の板厚寸法T1を小さく抑えることができる。
これにより、実施例1のサイドフレーム10と同様に、サイドフレーム110の剛性を確保した状態において、サイドフレーム110の軽量化が図れる。
つぎに、サイドフレーム110を製造する工程を図11〜図12に基づいて説明する。なお、図11(a)の圧延工程、図11(b)の切断工程、および図11(c)のプレス工程は、実施例1の図5(a)、図5(b)、および図5(c)の各工程と同様なので詳しい説明を省略する。
図11(a)の圧延工程において、ロール状の一枚の鋼板131を矢印Fの如く巻き戻しながら上圧延ローラ133および下圧延ローラ134を上下方向に移動させ、鋼板131の板厚寸法T4を部分ごとに異ならせる。
板厚寸法T4を異ならせた一枚の鋼板131をロール状に巻き取る。
図11(b)の切断工程において、ロール状に巻き取られた一枚の鋼板131を矢印Gの如く巻き戻しながらカッタ136でブランク材137(図11(c)参照)に切断する。ブランク材137の長さ寸法がサブフレーム110(図12(b)参照)に対応する。
図11(c)のプレス工程において、ブランク材137を成形型139でプレス成形することにより、ブランク材137をサブフレーム110の板厚寸法に対応させる。
具体的には、ブランク材137の板厚寸法を、超高強度部121(図12(b)参照)の板厚寸法T1および高強度部123(図12(b)参照)の板厚寸法T2に対応させる。
図11(d)の搬送工程において、板状のブランク材137をプレス成形した後、プレス成形したブランク材137をロール成形部141(図12(a)参照)に搬送する。
図12(a)のロール成形工程において、ロール成形部141に搬送された板状のブランク材137を、ロール成形部 の成形ローラでロール成形する。これにより、板状のブランク材137が矩形閉断面の中空部材143に成形される。
なお、ロール成形は、板材を閉断面状に成形する技術して一般的に知られている。
ロール成形部141で成形した中空部材143を熱間3次元曲げ成形部145(図12(b)参照)に搬送する。
図12(b)の熱間3次元曲げ成形において、熱間3次元曲げ成形部145は曲げ成形用の複数の支持ローラを備えている。複数の支持ローラは、上下方向や左右方向へ調整自在で、かつ、上下方向の角度や左右方向の角度を調整自在に支持されている。
熱間3次元曲げ成形部145に搬送された中空部材143が、複数の支持ローラを調整することにより3次元に曲げ成形されてサイドフレーム110が成形される。
このように、熱間3次元曲げ成形部145を用いてサイドフレーム110を成形することにより、サイドフレーム110を成形するための金型を不要にできる。
さらに、熱間3次元曲げ成形部145の複数の支持ローラでサイドフレーム110を成形することにより、サイドフレーム110の長さ寸法や、サイドフレーム110の形状を任意に変更できる。これにより、多種のサイドフレームに対応でき、サイドフレームの用途の拡大が図れる。
ここで、熱間3次元曲げ成形部145は加熱装置および冷却装置を備えている。よって、サイドフレーム110を複数の支持ローラで3次元曲げ成形する際に、サイドフレーム110を焼入れ処理してサイドフレーム110の引張強度が1400MPaを超えるように高められる。
なお、熱間3次元曲げ成形は、例えば、特開2012−144253号公報に開示されているように一般的に知られた技術である。
図13(a)の焼戻し工程において、熱間3次元曲げ成形部145(図12(b)参照)で成形したサイドフレーム110の前高強度部123A、中高強度部123B、および後高強度部123Cをレーザ147で加熱して焼戻し処理する。
これにより、前高強度部123A、中高強度部123B、および後高強度部123Cの引張強度が500〜1000MPaに抑えられる。
図13(b)の加工工程において、焼戻しされたサイドフレーム110の前高強度部123A、中高強度部123B、および後高強度部123Cに、前応力集中部125、中応力集中部126、および後応力集中部127をそれぞれ加工する。
これにより、サイドフレーム110が形成され、サイドフレーム110の製造工程が完了する。
実施例4に係る車体用サイドフレームについて説明する。
図14、図15に示すように、車体用のサイドフレームは、車体前部構造150の左側のフロントサイドフレーム155および右側のフロントサイドフレーム156に用いられる。
すなわち、車体前部構造150は、車両の車室151およびエンジンルーム152を仕切るロアダッシュボード153と、ロアダッシュボード153の左側部153aから車体前方に延びる左側のフロントサイドフレーム155と、ロアダッシュボード153の右側部153bから車体前方に延びる右側のフロントサイドフレーム156とを備える。
さらに、車体前部構造150は、左側のフロントサイドフレーム155の前端部155aおよび右側のフロントサイドフレーム156の前端部156aに架け渡されるバンパビーム157と、左側のフロントサイドフレーム155および右側のフロントサイドフレーム156に支持されるパワーユニット158とを備える。
ロアダッシュボード153、左側のフロントサイドフレーム155、右側のフロントサイドフレーム156、およびバンパビーム157でエンジンルーム152が仕切られる。エンジンルーム152にパワーユニット158が配置される。
パワーユニット158は、一例として、エンジン161およびトランスミッション162を一体にしたユニットが用いられる。パワーユニット158の左側部158aが左支持部164で左側のフロントサイドフレーム155に支持される。また、パワーユニット158の右側部158bが右支持部165で右側のフロントサイドフレーム156に支持される。
左側のフロントサイドフレーム155および右側のフロントサイドフレーム156は略左右対称の部材であり、右側のフロントサイドフレーム156の各構成部に左側のフロントサイドフレーム155と同じ符号を付して詳しい説明を省略する。
以下、左側のフロントサイドフレーム155を「フロントサイドフレーム155」として詳しく説明する。
図16、図17に示すように、フロントサイドフレーム155は、車体前部150aの左側方において左前輪(前輪)195(図20参照)より車幅方向内側に設けられている。フロントサイドフレーム155は、ロアダッシュボード153の左下側部153cやフロアパネル167の左側部167a(図15参照)を支持し、かつ、車体前方に向けてバンパビーム157の左端部157aまで延出される。
具体的には、フロントサイドフレーム155は、ロアダッシュボード153の左側部153aから車体前方に延びる衝撃吸収部171と、衝撃吸収部171の後端部171aから車体後方に下り勾配に延びる傾斜部172と、傾斜部172の後端部172aから車体後方に延びる水平部173とを備える。
傾斜部172は、衝撃吸収部171の後端部171aからロアダッシュボード153の左下側部153cに沿って車体後方に下り勾配に延出される。ロアダッシュボード153の左下側部153cが傾斜部172で支えられる。
水平部173は、傾斜部172の後端部172aからフロアパネル167の左側部167aに沿って車体後方に延出される。フロアパネル167の左側部167aが水平部173で支えられる。
図18、図19に示すように、衝撃吸収部171は、フロントサイドフレーム155の長手方向(軸方向)に分けられる第1フレーム175および第2フレーム176の2部材を備える。第1フレーム175がエンジンルーム152側に配置され、第2フレーム176が車外154側に配置される。
第1フレーム175は、実施例1の第1フレーム11と同様に、側壁181、頂部182、底部183、上フランジ184、および下フランジ185を備える。第1フレーム175の側壁181、頂部182および底部183が断面略U字状に形成される。
また、側壁181、頂部182、底部183、上フランジ184および下フランジ185で第1フレーム175(詳しくは、第1フレーム175の中央および後端部間の領域)が断面略ハット状に形成される。
第1フレーム175の開口部186が第2フレーム176で覆われる。
第1フレーム175および第2フレーム176は、例えば、図5〜図7に示す実施例1と同様の製造方法で製造される。
衝撃吸収部171は、第1フレーム175の上フランジ184および第2フレーム176の上端部176aが溶接される。また、第1フレーム175の下フランジ185および第2フレーム176の下端部176bが溶接される。これにより、第1フレーム175および第2フレーム176で衝撃吸収部171が形成される。
衝撃吸収部171は、車体前後方向に延出され、第1フレーム175(具体的には、側壁181、頂部182および底部183)と第2フレーム176とで中空状の矩形閉断面に形成される。
以下、第1フレーム175の側壁181を衝撃吸収部171の「内側壁181」、第2フレーム176を衝撃吸収部171の「外側壁176」として説明する。
さらに、衝撃吸収部171は、車体前後方向に間隔をおいて設けられる矩形閉断面(すなわち、中空状)の複数の超高強度部188と、超高強度部188間に介在される矩形閉断面(すなわち、中空状)の複数の高強度部189とを備える。複数の高強度部189に複数の逃げ部191〜193が形成される。
ここで、衝撃吸収部171の構成の理解を容易にするために、便宜的に、高強度部189に「複数の点々」を付して示す。
超高強度部188は、実施例1の超高強度部46と同様に、引張強度が1400MPaを超える部位であり、板厚寸法T1に形成される。具体的には、超高強度部188は、一例として、板厚寸法T1が0.9〜1.2mmに設定される。
高強度部189は、実施例1の高強度部48と同様に、引張強度が500〜1000MPaに抑えられる部位であり、好ましくは、引張強度が780MPaに設定される。
さらに、高強度部189は、超高強度部188の板厚寸法T1より板厚寸法T2が大きく形成される。
具体的には、高強度部189は、一例として、板厚寸法T2が1.4〜2.0mmに設定され、好ましくは、板厚寸法T2が1.6mmに設定される。
以下、複数の高強度部189のうち、車体前方側を「前高強度部189A」、車体中央側を「中高強度部189B」、車体後方側を「後高強度部189C」として説明する。
また、前高強度部189Aに設けられる逃げ部を「前逃げ部191」、中高強度部189Bに設けられる逃げ部を「中逃げ部192」、後高強度部189Cに設けられる逃げ部を「後逃げ部193」として説明する。
図20、図21に示すように、前逃げ部191は、車体前部150aの左側方において左前輪195の前部195aより車幅方向内側に設けられている。具体的には、前逃げ部191は、前高強度部189Aの外側部(側部)189aの表面に、車幅方向内側へ向けて湾曲凹状(凹状)に形成される。前高強度部189Aの外側部189aは、衝撃吸収部171の外側壁176側の側部である。
外側壁176に前逃げ部191を形成することにより、左前輪195の操舵の際に、左前輪195の前部195aが衝撃吸収部171の外側壁176に干渉することを避けることができる。
また、前高強度部189Aの外側部189aに前逃げ部191が湾曲凹状に形成されている。よって、フロントサイドフレーム155の前端部155aに入力した衝撃荷重F4で前逃げ部191に応力を集中させることができる。前逃げ部191に応力が集中することにより前高強度部189Aを円滑に折り曲げることができる。すなわち、前逃げ部191は応力集中部を兼用している。
中逃げ部192は、車体前部150aの左側方においてパワーユニット158の車幅方向外側に設けられている。具体的には、中逃げ部192は、中高強度部189Bの内側部(側部)189bの表面に、車幅方向外側へ向けて湾曲凹状(凹状)に形成される。中高強度部189Bの内側部189bは、衝撃吸収部171の内側壁181側の側部である。
内側壁181に前逃げ部191を形成することにより、パワーユニット158が衝撃吸収部171の内側壁181に干渉することを避けることができる。
また、中高強度部189Bの内側部189bに中逃げ部192が湾曲凹状に形成されている。よって、フロントサイドフレーム155の前端部155aに入力した衝撃荷重F4で中逃げ部192に応力を集中させることができる。中逃げ部192に応力が集中することにより中高強度部189Bを円滑に折り曲げることができる。すなわち、中逃げ部192は応力集中部を兼用している。
後逃げ部193は、車体前部150aの左側方において左前輪195の後部195bより車幅方向内側に設けられている。具体的には、後逃げ部193は、後高強度部189Cの外側部(側部)189cの表面に、車幅方向内側へ向けて湾曲凹状(凹状)に形成される。後高強度部189Cの外側部189cは、衝撃吸収部171の外側壁176側の側部である。
外側壁176に後逃げ部193を形成することにより、左前輪195の操舵の際に、左前輪195の後部195bが衝撃吸収部171の外側壁176に干渉することを避けることができる。
また、後高強度部189Cの外側部189cに後逃げ部193が湾曲凹状に形成されている。よって、フロントサイドフレーム155の前端部155aに入力した衝撃荷重F4で後逃げ部193に応力を集中させることができる。後逃げ部193に応力が集中することにより後高強度部189Cを円滑に折り曲げることができる。すなわち、後逃げ部193は応力集中部を兼用している。
このように、前逃げ部191、中逃げ部192、および後逃げ部193を応力集中部として利用することにより、衝撃吸収部171に応力集中部を新たに形成する必要がない。
これにより、衝撃吸収部171(すなわち、フロントサイドフレーム155)の構成を簡素にできる。
ここで、衝撃吸収部171(すなわち、フロントサイドフレーム155)の外側壁176に前逃げ部191および後逃げ部193が形成されている。よって、フロントサイドフレーム155を左前輪195側(すなわち、車幅方向外側)に寄せることができる。
一方、フロントサイドフレーム155の車幅方向内側にエンジンルーム152が形成されている。これにより、フロントサイドフレーム155を左前輪195側に寄せることによりエンジンルーム152を車幅方向に拡大でき、エンジンルーム152の有効利用が可能になる。
また、前高強度部189A、中高強度部189Bおよび後高強度部189Cに前逃げ部191、中逃げ部192および後逃げ部193がそれぞれ形成されている。
よって、前高強度部189A、中高強度部189Bおよび後高強度部189Cを、前逃げ部191、中逃げ部192および後逃げ部193を起点にして良好に折り曲げることができる。
さらに、前高強度部189A、中高強度部189Bおよび後高強度部189Cの板厚寸法T2が1.4〜2.0mm(図19参照)と大きく確保されている。
よって、前高強度部189A、中高強度部189Bおよび後高強度部189Cを折り曲げる際の伸び量を確保できる。これにより、前高強度部189A、中高強度部189Bおよび後高強度部189Cに亀裂が発生することを抑制できる。
このように、前逃げ部191、中逃げ部192および後逃げ部193を形成し、さらに、前高強度部189A、中高強度部189Bおよび後高強度部189Cの板厚寸法T2を大きく確保した。
よって、フロントサイドフレーム155に入力した衝撃荷重F4で、前高強度部189A、中高強度部189Bおよび後高強度部189Cを良好に折り曲げることができる。これにより、衝撃吸収部171による衝撃荷重F4の吸収量を好適に確保できる。
さらに、衝撃吸収部171に前逃げ部191、中逃げ部192、および後逃げ部193が車体前後方向に間隔をおいて3箇所に備えられている。よって、衝撃吸収部171の全域に亘って前逃げ部191、中逃げ部192、および後逃げ部193を設けることができ、フロントサイドフレーム155に入力した衝撃荷重F4で衝撃吸収部171を全域に亘って折り曲げることができる。
これにより、衝撃吸収部171の全域において衝撃荷重F4を吸収でき、衝撃荷重F4の吸収量を好適に確保できる。
一方、衝撃吸収部171のうち、衝撃荷重F4で折り曲げる必要のない部位を複数の超高強度部188で形成した。よって、複数の超高強度部188の板厚寸法T1を0.9〜1.2mm(図19参照)と小さく抑えることができる。
これにより、フロントサイドフレーム155の剛性を確保した状態において、フロントサイドフレーム155の軽量化が図れる。
すなわち、実施例4のフロントサイドフレーム155によれば、軽量化と衝撃荷重の吸収性能とを両立させることができる。
図22、図23に示すように、衝撃吸収部171は、前逃げ部191の前端側および後端側に前強度移行部(強度移行部)197および後強度移行部(強度移行部)198を有する。また、フロントサイドフレーム155は、中逃げ部192の前端側および後端側に前強度移行部(強度移行部)201および後強度移行部(強度移行部)202を有する。
さらに、衝撃吸収部171は、後逃げ部193の前端側および後端側に前強度移行部(強度移行部)204および後強度移行部(強度移行部)205を有する。
前強度移行部197,201,204および後強度移行部198,202,205を高強度部189より濃い「複数の点々」で便宜的に示す。
以下、前強度移行部197,201,204および後強度移行部198,202,205について詳しく説明する。
すなわち、前逃げ部191は、前逃げ部191の外形に沿って輪郭線191aが折り曲げられた状態に形成される。以下、輪郭線191aを「前輪郭線191a」という。前輪郭線191aは、超高強度部188との境界近傍に配置される前線部191bおよび後線部191cを有する。
ここで、前輪郭線191aの前線部191bおよび後線部191cが超高強度部188との境界近傍に配置される。よって、前輪郭線191aの前線部191bおよび後線部191cにおいて引張応力が急激に変化することになる。
このため、前輪郭線191aの前線部191bおよび後線部191cに応力集中が生じることが考えられる。前輪郭線191aの前線部191bおよび後線部191cに応力集中が生じると、前逃げ部191に好適に応力集中させることが難しくなる虞がある。
そこで、前輪郭線191aの前線部191bを車体前後方向において前強度移行部(強度移行部)197に含まれるようにした。また、前輪郭線191aの後線部191cを車体前後方向において後強度移行部(強度移行部)198に含まれるようにした。
具体的には、前強度移行部197および後強度移行部198を、前輪郭線191aの前線部191bおよび後線部191cを含む部位のみに形成することも可能であり、衝撃吸収部171の全周に亘って中空状の矩形閉断面に形成することも可能である。
前逃げ部191の前強度移行部197および後強度移行部198は、引張強度が超高強度部188の引張強度(1400MPa)および前高強度部189Aの引張強度(500〜1000MPa)間で緩やかに移行するように設定される。
換言すれば、前逃げ部191の前強度移行部197および後強度移行部198は、引張強度が超高強度部188および前高強度部189Aの引張強度に緩やかに移行する部位である。
よって、前逃げ部191の前線部191bや後線部191cにおいて、超高強度部188から前高強度部189Aの引張強度への急激な変化を抑えることができる。
ここで、前強度移行部197および後強度移行部198は、例えば、フロントサイドフレーム155の第1フレーム175や第2フレーム176をホットスタンプ成形する際に、金型と各フレーム175,176との間に隙間を形成することにより、隙間の境界で引張強度を緩やかに変化させることが可能である。
なお、このホットスタンプ成形は、例えば、特開2003−328031号公報に開示されているように一般的に知られている。
また、中逃げ部192は、前逃げ部191と同様に、中逃げ部192の外形に沿って輪郭線192aが折り曲げられた状態に形成される。以下、輪郭線192aを「中輪郭線192a」という。中輪郭線192aは、超高強度部188との境界近傍に配置される前線部192bおよび後線部192cを有する。
中輪郭線192aの前線部192bが車体前後方向において前強度移行部(強度移行部)201に含まれる。また、中輪郭線192aの後線部192cが車体前後方向において後強度移行部(強度移行部)202に含まれる。
具体的には、前強度移行部201および後強度移行部202を、中輪郭線192aの前線部192bおよび後線部192cを含む部位のみに形成することも可能であり、衝撃吸収部171の全周に亘って中空状の矩形閉断面に形成することも可能である。
中逃げ部192の前強度移行部201および後強度移行部202は、引張強度が超高強度部188の引張強度(1400MPa)および中高強度部189Bの引張強度(500〜1000MPa)間で緩やかに移行するように設定される。
よって、中逃げ部192の前線部192bや後線部192cにおいて、超高強度部188から中高強度部189Bの引張強度への急激な変化を抑えることができる。
さらに、後逃げ部193は、前逃げ部191と同様に、後逃げ部193の外形に沿って輪郭線193aが折り曲げられた状態に形成される。以下、輪郭線193aを「後輪郭線193a」という。後輪郭線193aは、超高強度部188との境界近傍に配置される前線部193bおよび後線部193cを有する。
後輪郭線193aの前線部193bが車体前後方向において前強度移行部(強度移行部)204に含まれる。また、後輪郭線193aの後線部193cが車体前後方向において後強度移行部(強度移行部)205に含まれる。
具体的には、前強度移行部204および後強度移行部205を、後輪郭線193aの前線部193bおよび後線部193cを含む部位のみに形成することも可能であり、衝撃吸収部171の全周に亘って中空状の矩形閉断面に形成することも可能である。
後逃げ部193の前強度移行部204および後強度移行部205は、引張強度が超高強度部188の引張強度(1400MPa)および後高強度部189Cの引張強度(500〜1000MPa)間で緩やかに移行するように設定される。
よって、後逃げ部204の前線部193bや後線部193cにおいて、超高強度部188から後高強度部189Cの引張強度への急激な変化を抑えることができる。
このように、前逃げ部191の前線部191bや後線部191c、中逃げ部192の前線部192bや後線部192c、および後逃げ部204の前線部193bや後線部193cにおいて、引張強度の急激な変化を抑えることができる。
よって、フロントサイドフレーム155の前端部155a(図19参照)に衝撃荷重F4が入力した際に、前逃げ部191の前線部191bや後線部191cにおける応力集中の度合いを緩和できる。これにより、前逃げ部191の応力集中の度合いを高めて前高強度部189Aを円滑に折り曲げることができる。
また、中逃げ部192の前線部192bや後線部192cにおける応力集中の度合いを緩和できる。これにより、中逃げ部192の応力集中の度合いを高めて中高強度部189Bを円滑に折り曲げることができる。
さらに、後逃げ部204の前線部193bや後線部193cにおける応力集中の度合いを緩和できる。これにより、後逃げ部193の応力集中の度合いを高めて後高強度部189Cを円滑に折り曲げることができる。
前高強度部189A、中高強度部189B、および後高強度部189Cを円滑に折り曲げることにより、フロントサイドフレーム155を円滑に折り曲げることができる。これにより、フロントサイドフレーム155に入力した衝撃荷重F4の吸収量を好適に確保できる。
つぎに、車体前部構造150に入力する衝撃荷重F5を左側のフロントサイドフレーム155や右側のフロントサイドフレーム156で吸収する例を図24、図25に基づいて説明する。
図24(a)に示すように、車体前部構造150のバンパビーム157に衝撃荷重F5が車体後方へ向けて入力し、衝撃荷重F5の一部がバンパビーム157の変形で吸収される。残りの衝撃荷重が、左側のフロントサイドフレーム155の前端部155aおよび右側のフロントサイドフレーム156の前端部156aに伝えられる。
図24(b),(c)に示すように、左側のフロントサイドフレーム155の前端部155aに伝えられた衝撃荷重が、フロントサイドフレーム155の長手方向に向けて衝撃荷重F6として入力する。
左側のフロントサイドフレーム155に衝撃荷重F6が入力することにより、前逃げ部191、中逃げ部192および後逃げ部193に応力が集中する。
よって、前逃げ部191、中逃げ部192および後逃げ部193が、左側のフロントサイドフレーム155を折り曲げる起点(トリガー)となる。
具体的には、前高強度部189Aが前逃げ部191を起点として矢印Hの如く折り曲がる。また、中高強度部189Bが中逃げ部192を起点として矢印Iの如く折り曲がる。さらに、後高強度部189Cが後逃げ部193を起点として矢印Jの如く折り曲がる。
ここで、前高強度部189A、中高強度部189Bおよび後高強度部189Cは、引張強度が500〜1000MPaに抑えられ、かつ、板厚寸法T2(図19参照)が超高強度部188の板厚寸法T1(図19参照)より大きく形成されている。
よって、前高強度部189Aの内側部189dの伸び量を確保できる。前高強度部189Aの内側部189dは前逃げ部191の反対側の側部である。
また、中高強度部189Bの外側部189eの伸び量を確保できる。中高強度部189Bの外側部189eは中逃げ部192の反対側の側部である。さらに、後高強度部189Cの内側部189fの伸び量を確保できる。後高強度部189Cの内側部189fは後逃げ部193の反対側の側部である。
図25(a)に戻って、左側のフロントサイドフレーム155と同様に、右側のフロントサイドフレーム156の前端部156aに衝撃荷重が伝えられる。前端部156aに伝えられた衝撃荷重が、フロントサイドフレーム155の長手方向に向けて衝撃荷重F6として入力する。
右側のフロントサイドフレーム156に衝撃荷重F6が入力することにより、右側のフロントサイドフレーム156の前逃げ部191、中逃げ部192および後逃げ部193に応力が集中する。よって、右側のフロントサイドフレーム156の前逃げ部191、中逃げ部192および後逃げ部193が、右側のフロントサイドフレーム156を折り曲げる起点(トリガー)となる。
図25(a),(b)に示すように、左側のフロントサイドフレーム155の前高強度部189Aの内側部189d、中高強度部189Bの外側部189e、および後高強度部189Cの内側部189fが伸びる際に、内側部189d、外側部189eおよび内側部189fに亀裂が発生することを抑制できる。
これにより、前高強度部189Aを前逃げ部191を起点として矢印Hの如く良好に折り曲げることができる。また、中高強度部189Bを中逃げ部192を起点として矢印Iの如く良好に折り曲げることができる。
さらに、後高強度部189Cを後逃げ部193を起点として矢印Jの如く良好に折り曲げることができる。
このように、前高強度部189A、中高強度部189Bおよび後高強度部189Cを良好に折り曲げることにより、左側のフロントサイドフレーム155の全域を良好に折り曲げることができる。
図25(c)に示すように、左側のフロントサイドフレーム155と同様に、右側のフロントサイドフレーム156の全域を、前逃げ部191、中逃げ部192、および後逃げ部193を起点として良好に折り曲げることができる。
このように、左側のフロントサイドフレーム155の全域および右側のフロントサイドフレーム156の全域を良好に折り曲げることにより、左側のフロントサイドフレーム155や右側のフロントサイドフレーム156で衝撃荷重F6を充分に吸収できる。
これにより、左側のフロントサイドフレーム155および右側のフロントサイドフレーム156に入力した衝撃荷重F6の吸収量を好適に確保できる。
なお、本発明に係る車体用サイドフレームは、前述した実施例に限定されるものではなく適宜変更、改良などが可能である。
例えば、前記実施例1および実施例2では、サイドフレーム10,80を第1フレーム11,81および第2フレーム12,82の2部材に分けた例について説明したが、これに限らないで、サイドフレーム10,80を3部材などの他の複数部材に分けることも可能である。
また、前記実施例1〜実施例3では、応力集中部51〜53、125〜127を湾曲凹状に形成した例について説明したが、これに限らないで、開口部などの他の形状を応力集中部として用いることも可能である。
また、応力集中部51〜53、125〜127を車体前後方向に間隔をおいて3箇所設ける例について説明したが、これに限らないで、応力集中部の個数を適宜選択することが可能である。
さらに、前記実施例4では、逃げ部191〜193を湾曲凹状に形成した例について説明したが、これに限らないで、開口部などの他の形状を逃げ部として用いることも可能である。
また、逃げ部191〜193を車体前後方向に間隔をおいて3箇所設ける例について説明したが、これに限らないで、逃げ部の個数を適宜選択することが可能である。
また、前記実施例4において、衝撃吸収部171に強度移行部197,198,201,201,204,205を設けた例について説明した、これに限らないで、実施例1〜3の衝撃吸収部42,117に、実施例4と同様に、強度移行部を設けることも可能である。これにより、実施例1〜3の衝撃吸収部42,117を実施例4の衝撃吸収部171と同様に円滑に折り曲げることができる。
さらに、前記実施例4では、車体用サイドフレームを左側のフロントサイドフレーム155および右側のフロントサイドフレーム156に適用した例について説明したが、これに限定するものではない。
例えば、車体用サイドフレームを車体後部に備えるリヤサイドフレームなどの他のフレームに適用することも可能である。
また、前記実施例1〜実施例4では、衝撃吸収部42,117,171を中空状の矩形閉断面に形成した例について説明したが、これに限らないで、中空状の円形閉断面などの他の形状に形成することも可能である。
さらに、前記実施例4では、左前輪195との干渉を防ぐ前逃げ部191、後逃げ部193と、パワーユニット158との干渉を防ぐ中逃げ部192との3箇所を応力集中部として兼用する例について説明したがこれに限定するものではない。
例えば、左前輪195との干渉を防ぐ前逃げ部191、後逃げ部193の2箇所を応力集中部として兼用することも可能である。
また、前記実施例1〜実施例4で示したサイドフレーム、フロントサイドフレーム、第1フレーム、第2フレーム、超高強度部、高強度部、応力集中部、車体前部構造、逃げ部、輪郭線、左前輪および強度移行部などの形状や構成は例示したものに限定するものではなく適宜変更が可能である。
本発明は、車体の前後方向に延出され、車体前後方向から入力した衝撃荷重を吸収可能な車体用サイドフレームを備えた自動車への適用に好適である。
10,80,110,155,156 サイドフレーム(フロントサイドフレーム)
11,81,175 第1フレーム
12,82,176 第2フレーム
46,121,188 超高強度部
48,123,189 高強度部
48A,123A,189A 前高強度部(高強度部)
48a,123a,189a 前高強度部の外側部(サイドフレームが折り曲げられる方向の側部)
48B,123B,189B 中高強度部(高強度部)
48b,123b,189b 中高強度部の内側部(サイドフレームが折り曲げられる方向の側部)
48C,123C,189C 後高強度部(高強度部)
48c,123c,189c 後高強度部の外側部(サイドフレームが折り曲げられる方向の側部)
51,125 前応力集中部(応力集中部)
52,126 中応力集中部(応力集中部)
53,127 後応力集中部(応力集中部)
150 車体前部構造
150a 車体前部
191 前逃げ部(逃げ部)
191a 前輪郭線(輪郭線)
192 中逃げ部(逃げ部)
192a 中輪郭線(輪郭線)
193 後逃げ部(逃げ部)
193a 後輪郭線(輪郭線)
195 左前輪(前輪)
197,201,204 前強度移行部(強度移行部)
199,202,205 後強度移行部(強度移行部)
F1,F2,F3,F4,F5,F6 衝撃荷重
T1,T2,T3,T4 板厚寸法

Claims (8)

  1. 中空状に形成されて車体前後方向に延び、入力した衝撃荷重で折れ曲がることにより前記衝撃荷重を吸収する車体用サイドフレームであって、
    該車体用サイドフレームの長手方向に間隔をおいて設けられ、中空状に形成されて引張強度が1400MPaを超える複数の超高強度部と、
    該複数の超高強度部を連結するように前記複数の超高強度部間に介在され、中空状に形成されて引張強度が500〜1000MPaに抑えられる複数の高強度部と、を備え、
    該高強度部は、
    前記超高強度部より板厚寸法が大きく、かつ、前記車体用サイドフレームが折り曲げられる方向の側部に応力集中部が形成されることを特徴とする車体用サイドフレーム。
  2. 前記車体用サイドフレームは、
    該車体用サイドフレームの長手方向に分けられる第1フレームおよび第2フレームの少なくとも2部材で形成され、
    前記第1フレームおよび前記第2フレームが、板厚寸法を圧延により変化させたテーラードロールブランクを用いて成形される請求項1記載の車体用サイドフレーム。
  3. 前記車体用サイドフレームは、
    該車体用サイドフレームの長手方向に分けられる第1フレームおよび第2フレームの少なくとも2部材で形成され、
    前記第1フレームおよび前記第2フレームが、板厚寸法の異なる部材を接合したテーラードブランクを用いて成形される請求項1記載の車体用サイドフレーム。
  4. 前記車体用サイドフレームは、
    中空状に形成された状態で熱間3次元曲げ成形により成形される請求項1の車体用サイドフレーム。
  5. 前記車体用サイドフレームは、
    車体前部の側方において前輪の車幅方向内側に設けられ、前記前輪の干渉を避ける逃げ部が外側壁に凹状に形成されるフロントサイドフレームであり、
    前記逃げ部を前記応力集中部とする請求項1の車体用サイドフレーム。
  6. 前記車体用サイドフレームは、
    前記応力集中部を少なくとも3箇所に有する請求項1の車体用サイドフレーム。
  7. 前記車体用サイドフレームは、
    前記応力集中部が凹状に形成され、
    前記応力集中部の輪郭線を車体前後方向に含み、かつ、引張強度が前記超高強度部および前記高強度部の引張強度に移行する強度移行部を有する請求項1の車体用サイドフレーム。
  8. 前記車体用サイドフレームは、
    前記超高強度部の板厚寸法が0.9〜1.2mm、前記高強度部の板厚寸法が1.4〜2.0mmである請求項1の車体用サイドフレーム。
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