JP2017000647A - エクササイズユニット並びにこのエクササイズユニットを用いたエクササイズ椅子および収納式エクササイズ椅子 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明に係るエクササイズユニットは、逆L字状、逆C字状、T字状、四角形状、逆三角形状、あるいはこれらの形状の組合せの形状を有する支持部材と、支持部材に枢支し、枢支点を中心に上下方向に揺動自在に設けた一対のスイングアーム部材と、枢支位置とは異なる位置で支持部材とスイングアーム部材とを連結するように設けた負荷手段とを備え、スイングアーム部材は、前端部に足を引っ掛けるまたは足を固定するための保護材を備え、負荷手段は、スイングアーム部材に上方向への力が作用するときに下方向への負荷を生じさせるものであることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
また、係るエクササイズユニットを食卓やリビングなどで使用する通常の椅子の座板下面に取り付けることによって、簡単にエクササイズ椅子または収納式エクササイズ椅子とすることができるエクササイズユニットに関するものである。
さらに、このエクササイズユニットを用いたエクササイズ椅子および収納式エクササイズ椅子に関するものである。
そして、このような歩行時や立ち上がりに使われる筋肉として大腰筋が挙げられる。この大腰筋は腸腰筋の中の一部であり、主に大腿部の引き上げを行うための筋肉となっている。また、股関節の屈曲を行う、脊椎や骨盤を支える、臀部の筋肉を引き上げることなどを行うための筋肉でもある。そして、この大腰筋の筋力が低下すると、猫背や下腹が出てくるようになるなど姿勢が悪くなり、その結果、便秘(消化不良)、むくみなどが起こり、さらに腰痛や少しの段差につまづいたり転倒するようになるなどの悪影響が出てくることになるのである。
従って、高齢者にとっては、レッグプレス、レッグカール、レッグエクステンションなどの器具で大腿四頭筋や大臀筋などの筋肉を鍛えることも大事であるが、この大腰筋を鍛えることも重要となってくるのである。また、これらの筋肉の鍛錬を行うことは病気や障害などでリハビリが必要な人にとっても重要なものになるのである。
しかしながら、これらの器具はいずれも大きな負荷がかかるものであり、また運動を行うこと自体に強い筋力を必要とすることから、高齢者には実施しがたいものとなってしまうという問題がある。
一方、高齢者が大腰筋を鍛える方法としては、立った状態で腿を上げ下げしたり、椅子に座った状態で足(ひざ)を上げ下げする運動が広く知られている。これらの運動はいずれも腿や足を引き上げる際に大腰筋に負荷がかかるため運動効果が上ることになるが、如何せん負荷が小さいことから上げ下ろしの回数を増やさないと運動効果が上がらない。従って、高齢者にとっては運動を行うことが億劫になってしまい、その結果、運動を行う習慣が根付かず途中で運動を行うことを止めてしまうという問題があるのである。
しかしながら、特許文献4、5に記載のエクササイズ椅子は構造が複雑であるとともに大掛かりなものとなっている。また、最初からエクササイズ器具としての用途しかなく、通常の椅子をエクササイズ器具にすることができるという技術的思想は存在しないものとなっている。また、運動を行わないときにはエクササイズユニットを収納して通常の椅子として使用するという技術的思想もないものとなっている。
また、係るエクササイズユニットは簡単な構造であることから、椅子の座板下面に容易に取り付けることができ、食卓やリビングなどで使用する椅子に取り付けることで通常の椅子を簡単にエクササイズ椅子にすることができるのである。
さらに、係るエクササイズユニットにスライド機構を設けることによって、エクササイズユニットを椅子の座板下面に収納することができ、運動を行わないときにはエクササイズユニットを収納して通常の椅子として使用することもできるのである。
また、係るエクササイズユニットを食卓やリビングなどで使用する椅子の座板下面に取り付けることによって、通常の椅子を簡単にエクササイズ椅子または収納式エクササイズ椅子とすることができるエクササイズユニットの提供を目的とするものである。
さらに、このエクササイズユニットを用いたエクササイズ椅子および収納式エクササイズ椅子の提供を目的とするものである。
図1は本発明に係るエクササイズユニットおよびエクササイズ椅子の一例を示す模式図であり、図2は図1のエクササイズユニットのうち、主要部分を示した拡大模式図であり、図3は図1のエクササイズユニットの負荷手段を示す模式図であり、図4は図1のエクササイズユニットの負荷手段の稼働状態を示す模式図であり、図5は図1のエクササイズ椅子のスライド機構を示す模式図である。
まず、本発明に係るエクササイズユニットの構成を図1に基づいて説明する。
図1に示すとおり、本発明に係るエクササイズユニット1は、支持部材2と一対のスイングアーム部材3と負荷手段4を主要部品として構成されている。
支持部材2は、スイングアーム部材3と負荷手段4を支持する部材であり、本発明に係るエクササイズユニット1のいわば「背骨」の役目を果たすものである。なお、支持部材2の形状はスイングアーム部材3と負荷手段4を支持できるものであれば特に限定されるものではなく、図1に示すような逆C字状だけでなく、逆L字状、T字状、四角形状、逆三角形状など各種の形状のものを採用することができる。
スイングアーム部材3は、使用者(の足)によって上下に揺動されるものであり、一対の棒状部材から構成されるものである。
また、スイングアーム部材3は主軸5によって支持部材2に枢支されることによって設置されるものである。ここで、棒状のスイングアーム部材3のどの位置を支持部材2に枢支するか(「枢支位置」)については特に限定されるものではないが、本発明に係るエクササイズユニット1は後記するように使用者(の足)によってスイングアーム部材3の前端部6を上下に揺動させるものであることから、揺動範囲(可動範囲)をより大きく取ることができるように棒状のスイングアーム部材3の中央よりも後方の位置において支持部材2に枢支することが好ましい。さらに、「枢支位置」については、一対のスイングアーム部材3の各スイングアーム部材3ごとに異なる位置にて支持部材2に枢支することも可能であるが、一対のスイングアーム部材3が同じ動作をする(使用者の左右の脚が同じ動作をする)方が使用者のエクササイズ効果が向上することから、1つの主軸5によって同じ「枢支位置」(図1〜4においては枢支位置7)にて枢支することが好ましい。
また、スイングアーム部材3には前端部6に使用者の足を引っ掛けるまたは足を固定するための保護材8が設けられている。なお、図1における保護材8は、使用者の足を引っ掛ける円筒形のクッションとなっているが、使用者の足を引っ掛けるまたは足を固定することができる形態であれば特に限定されるものではなく、板状部材に足を載せてベルトなどで足の甲を固定するような形態のものも採用することができる。
負荷手段4は、支持部材2とスイングアーム部材3とを連結するためのものであり、使用者がスイングアーム部材3を上下に揺動させる際に負荷を発生させるものである。
ここで、負荷手段4の設置位置については、枢支位置7とは異なる位置で支持部材2とスイングアーム部材3とを連結する必要がある。このような位置で支持部材2とスイングアーム部材3とを連結することによって、スイングアーム部材3が上下に揺動した際にスイングアーム部材3に負荷をかけることができるのである。すなわち、スイングアーム部材3が上下に揺動した際に、枢支位置7が支点、スイングアーム部材3の前端部6(保護材8)が力点、スイングアーム部材3と負荷手段4との連結部分9が作用点となり、その結果、使用者(の足)によるスイングアーム部材3の揺動動作が作用点となる負荷手段4(連結部分9)に作用することでエクササイズ運動になるのである。
そしてこのような負荷手段の中でも、構造が簡単であることや負荷の調節が容易であることなどの点から、図1〜4(特に図3)に示すような、軸10a、10bと2つのコの字状部材11a、11bと芯材12とバネ13を主要部品として構成されたものを採用することが好ましい。より具体的には以下のような構造となっているものを採用することが好ましい。
1)2つのコの字状部材11a、11bを、コの字状部材11aについては支持部材2に設けた軸10aに軸10aを中心に回動するように枢支し、コの字状部材11bについてはスイングアーム部材3に接続した側面視凸型の固定治具14に設けた軸10bに軸10bを中心に回動するように枢支する構造とする。
2)コの字状部材11aに芯材12を連結するともに、コの字状部材11bについては貫通孔15を設けて芯材12を係る貫通孔15に貫通する構造とする。
3)バネ13を2つのコの字状部材11a、11bとの間で、かつ芯材12の周囲に設ける構造とする。なお、図示しないが、コの字状部材11a、11bとバネ13とが接触する部分にはバネ13のズレを抑制するためにワッシャーを設けることもできる。
以上のような構造とすることによって、簡単な構造でありながら、スイングアーム部材3が上方に搖動する際に図4(b)に示すように芯材12がコの字状部材11bを貫通することでバネ13が収縮することになるのである。
また、本発明に係るエクササイズユニット1については、使用者によって上方に搖動したスイングアーム部材3が負荷手段4によって下方に戻される(収縮したバネ13が伸びようとする)際に元の位置よりも下方に揺動しないようにするためのストッパー部材16を設けることもできる。なお、図1〜4に示すエクササイズユニット1においては、ストッパー部材16の下部に衝撃吸収用のゴム材17を設けた構造となっている。
また、ストッパー部材16の設置位置については特に限定されるものではないが、構造が簡単であることや調節が容易であることなどの点から、図1、2に示すように、スイングアーム部材3を挟んで負荷手段4とは反対側の支持部材2に設置することが好ましい。
なお、本発明に係るエクササイズユニット1は、図1に示すようにリビングなどで使用する椅子18の座板19の下面20に取り付けることができる。
従って、本発明に係るエクササイズユニット1は、座板19と床面との間にスイングアーム部材3を揺動させることができる高さが確保できる椅子であればどのような椅子でも座板の下面に取り付けることによって、使用中の椅子を簡単にエクササイズ椅子21にすることができるのである。
また、本発明に係るエクササイズユニット1については、支持部材2の上方にスライド機構22を設けることもできる。図5は図1のエクササイズ椅子のスライド機構を示す模式図である。概要としては2つの矩形部材23a、23bによって支持部材2の上部を挟み込む構造となっているものであり、具体的には以下のような構造となっているものである。
1)2つの矩形部材23a、23bの支持部材2と接する面にレール部材24a、24bそれぞれを設けるとともに、支持部材2の矩形部材と接する面にレール部材24a、24b内をスライドするスライド部材25a、25bを設ける構造とする。
2)矩形部材23a、23bのレール部材24a、24b内にスライド部材25a、25bを挿入することによって、支持部材2の上部を矩形部材23a、23bによって挟み込む構造とする。
以上のような構造とすることによって、本発明に係るエクササイズユニット1は、使用中の椅子を簡単にエクササイズ椅子にすることができるだけでなく、スライド機構22を設けることによって運動を行わないときにはエクササイズユニット1を収納して通常の椅子として使用することができるのである。
また、使用者の体格(足の位置)に合わせてスイングアーム部材をスライドさせることができ、その結果使用者の足に対して保護材を最適な位置に設定することができるのである。
そしてエクササイズを終えた後には、図1(b)、図5(b)に示すように、スライド部材25a、25bを後方にスライドさせることによってエクササイズユニット1(保護材8)を座板19の下に収納することで通常の椅子18として使用する。
従って、本発明に係る収納式エクササイズ椅子は、使用中の椅子を簡単にエクササイズ椅子にすることができるだけでなく、運動を行わないときにはエクササイズユニットを収納して通常の椅子として使用することができることになる。
また、使用者の体格(足の位置)に合わせてスイングアーム部材をスライドさせることができ、その結果使用者の足に対して保護材を最適な位置に設定することができることになる。
2 支持部材
3 スイングアーム部材
4 負荷手段
5 主軸
6 前端部
7 枢支位置
8 保護材
9 連結部分
10a 軸
10b 軸
11a コの字状部材
11b コの字状部材
12 芯材
13 バネ
14 固定治具
15 貫通孔
16 ストッパー部材
17 ゴム材
18 椅子
19 座板
20 (座板の)下面
21 エクササイズ椅子
22 スライド機構
23a 矩形部材
23b 矩形部材
24a レール部材
24b レール部材
25a スライド部材
25b スライド部材
26a 緩衝材
26b 緩衝材
27 使用者
28 収納式エクササイズ椅子
Claims (8)
- 逆L字状、逆C字状、T字状、四角形状、逆三角形状、あるいはこれらの形状の組合せの形状を有する支持部材と、
前記支持部材に枢支し、枢支点を中心に上下方向に揺動自在に設けた一対のスイングアーム部材と、
枢支位置とは異なる位置で前記支持部材と前記スイングアーム部材とを連結するように設けた負荷手段とを備え、
前記スイングアーム部材は、
前端部に足を引っ掛けるまたは足を固定するための保護材を備え、
前記負荷手段は、
前記スイングアーム部材に上方向への力が作用するときに下方向への負荷を生じさせるものであることを特徴とするエクササイズユニット。
- 前記負荷手段が、
前記支持部材および前記スイングアーム部材に設けた軸と、
2つのコの字状部材と、
芯材と、
バネを備えるものであって、
前記支持部材および前記スイングアーム部材に設けた軸に前記コの字状部材をそれぞれ前記軸を中心に回動するように枢支し、
前記コの字状部材のうち、一のコの字状部材には芯材を連結するとともに他のコの字状部材には貫通孔を設けて前記芯材を貫通させ、
さらにバネを、
前記一のコの字状部材と前記他のコの字状部材との間で、かつ前記芯材の周囲に設けたものであることを特徴とする請求項1に記載のエクササイズユニット。
- 前記負荷手段が、
前記支持部材および前記スイングアーム部材に、
スプリング、ガススプリング、ショックアブソーバー、駆動シリンダーのいずれかを連結したものであることを特徴とする請求項1に記載のエクササイズユニット。
- 前記負荷手段が、
前記支持部材における前記枢支位置よりも下方位置と、前記スイングアーム部材における前記枢支位置よりも後方位置とで連結するように設けたものであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項記載のエクササイズユニット。
- 前記支持部材に
前記スイングアーム部材が所定の位置よりも下方向に揺動することを防止するためのストッパー部材を設けたことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のエクササイズユニット。
- 前記支持部材の上部に
水平方向にスライドするスライド機構を設けたことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のエクササイズユニット。
- 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のエクササイズユニットを椅子の座板下面に設けたことを特徴とするエクササイズ椅子。
- 請求項6に記載のエクササイズユニットを椅子の座板下面に設けたことを特徴とする収納式エクササイズ椅子。
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