JP2016526888A - 敗血症バイオマーカー及びそれらの使用 - Google Patents

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Abstract

敗血症の世界罹患率は、急速な老年人口による高齢患者における増加に関連して上昇し続けている。敗血症の診断及び/又は予後のための効果的なバイオマーカーが必要である。本発明は、診断及び/又は予測バイオマーカー、又は敗血症の検出及び/又は予測のためのバイオマーカーに関する。本発明は、敗血症コンティニュアムにおける健康状態又は状態を含む、被験者における敗血症の検出及び/又は診断のためのバイオマーカーである遺伝子の予め決められたパネルを開示する。

Description

本発明は、診断バイオマーカー及び/又は予後バイオマーカー、又は敗血症の検出及び/又は予測のためのバイオマーカーに関する。
背景技術
背景技術に関する次の議論は、本発明の理解を容易にすることを目的とする。しかしながら、該議論は、承認ではなく、関連するあらゆる材料が、出願の優先日時点でのあらゆる権限において、発行され、公知であり、又は通常の一般知識の一部であることを認識すべきである。
敗血症は、細菌又は他の感染原因物質、例えばウィルス、真菌及び寄生虫によって生じる感染に対する宿主反応から生じる。この反応は、全身性炎症反応症候群(Systemic Inflammatory Response Syndrome:SIRS)といわれる。敗血症の転帰は、侵入性病原体の毒性及び宿主反応によって決定され、臓器及び組織の間接的な損傷をもたらす過剰増殖であってもよい。典型的に、敗血症が生じる場合、宿主の身体は、炎症している血管の裏に形成される血餅を破壊することができず、臓器への血流を制限し、続いて臓器の機能不全又は壊疽を導く。
敗血症は、一般的に感染で始まり、続いてSIRS、そして敗血症、重症敗血症、そして最終的に多臓器機能不全及び死を生じる敗血症性ショックによる異種の病気経過の連続である。敗血症の世界罹患率は、急速な老年人口による高齢患者における増加に関連して上昇し続けている。全ての重症敗血症患者のおよそ3分の1〜2分の1は、それらの疾患に負ける。敗血症に進行する前の感染の疑いのある患者における初期の層化及び適時の介入は、世界中の医者に対して重大な臨床の挑戦のままであり、それというのも敗血症がしばしば遅すぎる段階で診断されるからである。
敗血症の早期診断は、敗血症におけるSIRSの臨床サインが、生化学反応及び免疫学的反応により先行されるため、難しい。さらに、境界線の結果が診断の曖昧さをもたらすSIRS診断基準が非常に一般的である。さらに、感染は、単に、SIRSを導きうる多様な状態の1つであり、残りは無菌性炎症である。現在利用できる敗血症の標準的な研究サイン、例えば白血球、乳酸塩、血糖及び血小板の数は非特異的である。約3分の1の敗血症患者において、原因となる生物は、同定されることができず、さらに抗菌治療の早期開始、又はさらに悪いことに、抗菌薬に対する耐性を永続する広域スペクトル抗生物質の自由な使用を阻害する。
敗血症バイオマーカー、例えばサイトカイン、ケモカイン、急性期タンパク質、可溶性レセプター及び細胞表面マーカーを同定する以前の研究は、炎症の理由により感染と非感染とを確実に区別しなかった。敗血症の診断のための正確なバイオマーカーを得ることは難しく、それというのも、SIRSの宿主反応及び感染に対する宿主反応が、多数の経路によって調節され、正確なバイオマーカーを得る試みを複雑にするからである。さらに、使用できる有用な予後バイオマーカーの数も非常に少ない。
従って、前記問題を克服するか又は少なくとも軽減する、強く、効率的なバイオマーカー、又は敗血症、及び敗血症コンティニュアム(sepsis continuum)の健康状態の診断及び/又は予後のためのバイオマーカーが要求される。
発明の概要
本発明は、
敗血症の検出及び/又は予測の現行の方法に関するいくつかの困難性を改善するために、及び敗血症の検出及び/又は予測の現行の方法を補足するために、被験者における敗血症、及び敗血症コンティニュアムの健康状態の検出及び/又は予後のための新規の方法を提供することを目的とする。本発明は、さらに、被験者における敗血症、及び敗血症コンティニュアムでの健康状態の検出及び/又は予後のためのキットを提供することを目的とする。
本発明は、敗血症について陽性反応を示した被験者において、敗血症の重症度を評価する及び/又は予測するための新規の方法を提供することも目的とする。好ましくは、前記方法は、被験者が、感染、軽症敗血症及び重症敗血症から選択される複数の状態の1つ、及び/又は敗血症コンティニュアムの健康状態から選択される複数の状態の1つを有するか、又はそれらを発症するリスクがあるかどうかを評価するための方法である。本発明は、さらに、敗血症について陽性反応を示した被験者において、敗血症の重症度を評価する及び/又は予測するためのキットを提供することを目的とする。
本発明は、存在する方法よりも著しく正確であり予測的である診断を提供する、患者の血液試料から単離された白血球における遺伝子発現プロファイリングに由来する診断バイオマーカーとして多数の遺伝子サインのアプローチに基づく。1組の遺伝子を含む診断バイオマーカーは、炎症反応、ホルモンシグナル、内皮機能不全の徴候、血液凝固、臓器損傷等の、広範な収斂性の効果に全体的に影響する。
本発明は、qPCRアッセイによって確認された、広範なマイクロアレイゲノム発現プロフィールに由来する1組の遺伝子に関する。驚くべきことに、マイクロアレイゲノム発現プロファイリングの階層的な集積性は、敗血症コンティニュアムの異なる健康状態、すなわち、対照、感染、感染していない全身性炎症反応症候群(SIRS)又は感染を有さないSIRSとして公知のもの、敗血症、重症敗血症、潜在性ショック及び敗血性ショックの患者の中で白血球の遺伝子発現パターンにおいて証明された著しい差異をもたらす。敗血症中に差次的に発現された遺伝子は、マイクロアレイ遺伝子プロファイリングに由来し、遺伝子パネルは、初めの33000から選抜される。さらに驚くべきことに、qPCRを使用した分析確認は、遺伝子又はバイオマーカーのこのパネルを、マイクロアッセイ結果に関連して、敗血症コンティニュアムにかかった被験者において、上方制御又は下方制御のように、次第に調節不全にすることを示す。白血球中の遺伝子発現の変化が明らかに観察され、敗血症及び敗血症コンティニュアムの健康状態の診断及び/又は予後のために利用されうる。
前記に加え、驚くべきことに、任意の数の遺伝子又はバイオマーカーの予め決められたパネルを、あらゆる組合せで、敗血症及び敗血症コンティニュアムの健康状態の診断及び/又は予後のために使用できる。
本発明の第1の態様に従って、被験者において敗血症を検出する又は予測する方法であって、
i. 被験者から単離された第1の試料中で少なくとも1つのバイオマーカーのレベルを測定すること、及び
ii. 測定したレベルを、相応するバイオマーカーの基準レベルと比較すること
を含み、ここで、少なくとも1つのバイオマーカーは、
(a)配列番号:1、配列番号:2、配列番号:3、配列番号:4、配列番号:5、配列番号:6、配列番号:7、配列番号:8、配列番号:9、配列番号:10、配列番号:11、配列番号:12、配列番号:13、配列番号:14、配列番号:15、配列番号:16、配列番号:17、配列番号:18、配列番号:19、配列番号:20、配列番号:21、配列番号:22、配列番号:23、配列番号:24、配列番号:25、配列番号:26、配列番号:27、配列番号:28、配列番号:29、配列番号:30、配列番号:31、配列番号:32、配列番号:33、配列番号:34、配列番号:35、配列番号:36、配列番号:37、配列番号:38、配列番号:39、配列番号:40のいずれか1つに示されるヌクレオチド配列、又はそれらのフラグメント、相同体、変異体若しくは誘導体を含有するポリヌクレオチド;
(b)前記配列(a)のいずれか1つに示されるヌクレオチド配列であって、相応するアミノ酸配列を含有するポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含有するポリヌクレオチド;並びに
(c)前記(a)、(b)、又はそれらの相補体の配列のいずれか1つに選択的にハイブリダイズすることができるヌクレオチド配列を含有するポリヌクレオチド
からなる群から選択され、ここで、第1の試料中で測定されたレベルと基準レベルとの差は、第1の試料中に存在する敗血症を示す、前記方法が提供される。
好ましくは、敗血症の存在は、被験者において、相応するバイオマーカーの基準レベルと比較して、第1の試料中で測定した少なくとも1つのバイオマーカーのレベルにおける増加を検出することによって測定され、ここで、少なくとも1つのバイオマーカーは、
(a)配列番号:1、配列番号:2、配列番号:3、配列番号:4、配列番号:5、配列番号:6、配列番号:7、配列番号:8、配列番号:9、配列番号:10、配列番号:11、配列番号:12、配列番号:13、配列番号:14、配列番号:15、配列番号:16、配列番号:17、配列番号:18、配列番号:19、配列番号:20、配列番号:21、配列番号:22、配列番号:23、配列番号:24、配列番号:25、配列番号:26、配列番号:27、配列番号:28、配列番号:29、配列番号:30のいずれか1つに示されるヌクレオチド配列、又はそれらのフラグメント、相同体、変異体若しくは誘導体を含有するポリヌクレオチド;
(b)前記配列(a)のいずれか1つに示されるヌクレオチド配列であって、相応するアミノ酸配列を含有するポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含有するポリヌクレオチド;並びに
(c)前記(a)、(b)、又はそれらの相補体の配列のいずれか1つに選択的にハイブリダイズすることができるヌクレオチド配列を含有するポリヌクレオチド
からなる群から選択される。
好ましくは、敗血症の存在は、被験者において、相応するバイオマーカーの基準レベルと比較して、第1の試料中で測定した少なくとも1つのバイオマーカーのレベルにおける減少を検出することによって測定され、ここで、少なくとも1つのバイオマーカーは、
(a)配列番号:31、配列番号:32、配列番号:33、配列番号:34、配列番号:35、配列番号:36、配列番号:37、配列番号:38、配列番号:39、配列番号:40のいずれか1つに示されるヌクレオチド配列、又はそれらのフラグメント、相同体、変異体若しくは誘導体を含有するポリヌクレオチド;
(b)前記配列(a)のいずれか1つに示されるヌクレオチド配列であって、相応するアミノ酸配列を含有するポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含有するポリヌクレオチド;並びに
(c)前記(a)、(b)、又はそれらの相補体の配列のいずれか1つに選択的にハイブリダイズすることができるヌクレオチド配列を含有するポリヌクレオチド
からなる群から選択される。
好ましくは、基準レベルは、敗血症でない少なくとも1人の被験者から単離された第2の試料中の相応するバイオマーカーのレベルである。
好ましくは、比較ステップは、被験者において敗血症の存在又は不在を決定又は予測するための決定則を適用することを含む。
本発明の第2の態様に従って、被験者が、対照、感染、感染していない全身性炎症反応症候群(SIRS)、軽症敗血症、重症敗血症、敗血性ショック及び潜在性ショックからなる群から選択される複数の状態の1つを有するかどうかを検出又は予測するための方法であって、
i. 被験者から単離された第1の試料中で少なくとも1つのバイオマーカーのレベルを測定すること、及び
ii. 測定したレベルを相応するバイオマーカーの基準レベルと比較すること
を含み、ここで、少なくとも1つのバイオマーカーは、
(a)配列番号:1、配列番号:2、配列番号:3、配列番号:4、配列番号:5、配列番号:6、配列番号:7、配列番号:8、配列番号:9、配列番号:10、配列番号:11、配列番号:12、配列番号:13、配列番号:14、配列番号:15、配列番号:16、配列番号:17、配列番号:18、配列番号:19、配列番号:20、配列番号:21、配列番号:22、配列番号:23、配列番号:24、配列番号:25、配列番号:26、配列番号:27、配列番号:28、配列番号:29、配列番号:30、配列番号:31、配列番号:32、配列番号:33、配列番号:34、配列番号:35、配列番号:36、配列番号:37、配列番号:38、配列番号:39、配列番号:40のいずれか1つに示されるヌクレオチド配列、又はそれらのフラグメント、相同体、変異体若しくは誘導体を含有するポリヌクレオチド;
(b)前記配列(a)のいずれか1つに示されるヌクレオチド配列であって、相応するアミノ酸配列を含有するポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含有するポリヌクレオチド;並びに
(c)前記(a)、(b)、又はそれらの相補体の配列のいずれか1つに選択的にハイブリダイズすることができるヌクレオチド配列を含有するポリヌクレオチド
からなる群から選択され、ここで、第1の試料中で測定されたレベルは、基準レベルと統計的に実質的に類似し、被験者が前記状態の1つを有するかどうかを示す、前記方法が提供される。
好ましくは、基準レベルは、対照被験者、感染に陽性の被験者、感染していないSIRSに陽性の被験者、軽症敗血症に陽性の被験者、重症敗血症に陽性の被験者、及び潜在性ショックに陽性の被験者からなる群から選択される少なくとも1人の被験者から単離された第2の試料中の相応するバイオマーカーのレベルである。
好ましくは、比較ステップは、被験者が前記状態の1つを有するかどうかを測定又は予測するための決定則を提供することを含む。
本発明の第3の態様に従って、第1の態様の方法を実施するためのキットであって、
i. 被験者の第1の試料中のバイオマーカーのレベルを定量化するための少なくとも1つのバイオマーカーに特異的に結合できる少なくとも1つの試薬と、
ii. 相応するバイオマーカーの基準レベルを示す基準試料(reference standard)
を含む、前記キットが提供される。
好ましくは、少なくとも1つの試薬は、少なくとも1つのバイオマーカーに特異的に結合できる少なくとも1つの抗体を含む。
好ましくは、キットは、さらに、第1の試料中で少なくとも1つの追加のバイオマーカーを特異的に結合できる少なくとも1つの追加の試薬と、相応する少なくとも1つの追加のバイオマーカーの基準レベルを示す基準試料を含む。
本発明の第4の態様に従って、第2の態様の方法を実施するためのキットであって、
i. 被験者の第1の試料中のバイオマーカーのレベルを定量化するための少なくとも1つのバイオマーカーに特異的に結合できる少なくとも1つの試薬と、
ii. 相応するバイオマーカーの基準レベルを示す基準試料
を含む、前記キットが提供される。
好ましくは、少なくとも1つの試薬は、少なくとも1つのバイオマーカーに特異的に結合できる少なくとも1つの抗体を含む。
好ましくは、キットは、さらに、第1の試料中で少なくとも1つの追加のバイオマーカーを特異的に結合できる少なくとも1つの追加の試薬と、相応する少なくとも1つの追加のバイオマーカーの基準レベルを示す基準試料を含む。
本発明の第5の態様に従って、被験者から単離された第1の試料中で少なくとも1つのバイオマーカーに選択的に結合できる抗体、及び抗体と少なくとも1つのバイオマーカーの相補体成分との間に形成された複合体の検出のための試薬を含む、被験者において敗血症を検出する又は予測するためのキットであって、ここで、少なくとも1つのバイオマーカーは、
(a)配列番号:1、配列番号:2、配列番号:3、配列番号:4、配列番号:5、配列番号:6、配列番号:7、配列番号:8、配列番号:9、配列番号:10、配列番号:11、配列番号:12、配列番号:13、配列番号:14、配列番号:15、配列番号:16、配列番号:17、配列番号:18、配列番号:19、配列番号:20、配列番号:21、配列番号:22、配列番号:23、配列番号:24、配列番号:25、配列番号:26、配列番号:27、配列番号:28、配列番号:29、配列番号:30、配列番号:31、配列番号:32、配列番号:33、配列番号:34、配列番号:35、配列番号:36、配列番号:37、配列番号:38、配列番号:39、配列番号:40のいずれか1つに示されるヌクレオチド配列、又はそれらのフラグメント、相同体、変異体若しくは誘導体を含有するポリヌクレオチド;
(b)前記配列(a)のいずれか1つに示されるヌクレオチド配列であって、相応するアミノ酸配列を含有するポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含有するポリヌクレオチド;並びに
(c)前記(a)、(b)、又はそれらの相補体の配列のいずれか1つに選択的にハイブリダイズすることができるヌクレオチド配列を含有するポリヌクレオチド
からなる群から選択され、ここで、基準試料は、相応するバイオマーカーの基準レベルを示し、第1の試料中で測定した少なくとも1つのバイオマーカーのレベルと基準レベルとの差は、第1の試料中に存在する敗血症を示す、前記キットが提供される。
好ましくは、基準レベルは、敗血症を有さない少なくとも1人の被験者から単離された第2の試料中の相応するバイオマーカーのレベルである。
本発明の第6の態様に従って、被験者が、対照、感染、感染していない全身性炎症反応症候群(SIRS)、軽症敗血症、重症敗血症、敗血性ショック及び潜在性ショックからなる群から選択される複数の状態の1つを有するかどうかを検出又は予測するための、被験者から単離された第1の試料中で少なくとも1つのバイオマーカーに選択的に結合できる抗体、及び抗体と少なくとも1つのバイオマーカーの相補体成分との間に形成された複合体の検出のための試薬を含むキットであって、ここで、少なくとも1つのバイオマーカーが、
(a)配列番号:1、配列番号:2、配列番号:3、配列番号:4、配列番号:5、配列番号:6、配列番号:7、配列番号:8、配列番号:9、配列番号:10、配列番号:11、配列番号:12、配列番号:13、配列番号:14、配列番号:15、配列番号:16、配列番号:17、配列番号:18、配列番号:19、配列番号:20、配列番号:21、配列番号:22、配列番号:23、配列番号:24、配列番号:25、配列番号:26、配列番号:27、配列番号:28、配列番号:29、配列番号:30、配列番号:31、配列番号:32、配列番号:33、配列番号:34、配列番号:35、配列番号:36、配列番号:37、配列番号:38、配列番号:39、配列番号:40のいずれか1つに示されるヌクレオチド配列、又はそれらのフラグメント、相同体、変異体若しくは誘導体を含有するポリヌクレオチド;
(b)前記配列(a)のいずれか1つに示されるヌクレオチド配列であって、相応するアミノ酸配列を含有するポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含有するポリヌクレオチド;並びに
(c)前記(a)、(b)、又はそれらの相補体の配列のいずれか1つに選択的にハイブリダイズすることができるヌクレオチド配列を含有するポリヌクレオチド
からなる群から選択され、ここで、基準試料が、相応するバイオマーカーの基準レベルを示し、第1の試料中で測定した少なくとも1つのバイオマーカーのレベルは、基準レベルと統計的に実質的に類似し、被験者が前記状態の1つを有するかどうかを示す、前記キットが提供される。
好ましくは、基準レベルは、対照被験者、感染に陽性の被験者、感染していないSIRSに陽性の被験者、軽症敗血症に陽性の被験者、重症敗血症に陽性の被験者、及び潜在性ショックに陽性の被験者からなる群から選択される少なくとも1人の被験者から単離された第2の試料中の相応するバイオマーカーのレベルである。
本発明の第7の態様に従って、被験者において敗血症を検出する又は予測する方法であって、
i. 被験者から単離された第1の試料中で少なくとも1つのバイオマーカーのレベルを測定すること、及び
ii. 測定したレベルを相応するバイオマーカーの基準レベルと比較すること
を含み、ここで、少なくとも1つのバイオマーカーが、
(a)配列番号:1、配列番号:2、配列番号:3、配列番号:4、配列番号:5、配列番号:6、配列番号:7、配列番号:8、配列番号:9、配列番号:10、配列番号:11、配列番号:12、配列番号:13、配列番号:14、配列番号:15、配列番号:16、配列番号:17、配列番号:18、配列番号:19、配列番号:20、配列番号:21、配列番号:22、配列番号:23、配列番号:24、配列番号:25、配列番号:26、配列番号:27、配列番号:28、配列番号:29、配列番号:30、配列番号:31、配列番号:32、配列番号:33、配列番号:34、配列番号:35、配列番号:36、配列番号:37、配列番号:38、配列番号:39、配列番号:40のいずれか1つ又はそれ以上、及びそれらのあらゆる組合せに示されるヌクレオチド配列、又はそれらのフラグメント、相同体、変異体若しくは誘導体を含有するポリヌクレオチド;
(b)前記配列(a)のいずれか1つ又はそれ以上、及びそれらのあらゆる組合せに示されるヌクレオチド配列であって、相応するアミノ酸配列を含有するポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含有するポリヌクレオチド;並びに
(c)前記(a)、(b)、又はそれらの相補体の配列のいずれか1つ又はそれ以上に選択的にハイブリダイズすることができるヌクレオチド配列を含有するポリヌクレオチド
からなる群から選択され、ここで、第1の試料中で測定されたレベルと基準レベルとの差が、第1の試料中に存在する敗血症を示す、前記方法が提供される。
本発明の第8の態様に従って、被験者が、対照、感染、感染していない全身性炎症反応症候群(SIRS)、軽症敗血症、重症敗血症、敗血性ショック及び潜在性ショックからなる群から選択される複数の状態の1つを有するかどうかを検出又は予測するための方法であって、
i. 被験者から単離された第1の試料中で少なくとも1つのバイオマーカーのレベルを測定すること、及び
ii. 測定したレベルを相応するバイオマーカーの基準レベルと比較すること
を含み、ここで、少なくとも1つのバイオマーカーが、
(a)配列番号:1、配列番号:2、配列番号:3、配列番号:4、配列番号:5、配列番号:6、配列番号:7、配列番号:8、配列番号:9、配列番号:10、配列番号:11、配列番号:12、配列番号:13、配列番号:14、配列番号:15、配列番号:16、配列番号:17、配列番号:18、配列番号:19、配列番号:20、配列番号:21、配列番号:22、配列番号:23、配列番号:24、配列番号:25、配列番号:26、配列番号:27、配列番号:28、配列番号:29、配列番号:30、配列番号:31、配列番号:32、配列番号:33、配列番号:34、配列番号:35、配列番号:36、配列番号:37、配列番号:38、配列番号:39、配列番号:40のいずれか1つ又はそれ以上、及びそれらのあらゆる組合せに示されるヌクレオチド配列、又はそれらのフラグメント、相同体、変異体若しくは誘導体を含有するポリヌクレオチド;
(b)前記配列(a)のいずれか1つ又はそれ以上、及びそれらのあらゆる組合せに示されるヌクレオチド配列であって、相応するアミノ酸配列を含有するポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含有するポリヌクレオチド;並びに
(c)前記(a)、(b)、又はそれらの相補体の配列のいずれか1つ又はそれ以上に選択的にハイブリダイズすることができるヌクレオチド配列を含有するポリヌクレオチド
からなる群から選択され、ここで、第1の試料中で測定されたレベルが、基準レベルと統計的に実質的に類似し、被験者が前記状態の1つを有するかどうかを示す、前記方法が提供される。
本発明の他の態様に従って、被験者における敗血症の診断のための遺伝子の予め決定されたパネルから選択された少なくとも1つの遺伝子が提供される。
本発明の他の態様は、被験者における敗血症の予後のための遺伝子の予め決定されたパネルから選択された少なくとも1つの遺伝子を提供する。
本発明の他の態様は、被験者における敗血症の検出又は予測のための方法を提供する。前記方法は、一般的に、被験者から得られた適した液体試料中で遺伝子の予め決められたパネルから選択された少なくとも1つの遺伝子の少なくとも1つの敗血症コンティニュアムマーカー発現生成物のレベルを測定すること、及び測定されたレベルと少なくとも1人の対照被験者において相応する敗血症コンティニュアムマーカー発現生成物のレベルとを比較することを含み、その際、対照被験者は、通常の被験者であり、少なくとも1つの敗血症コンティニュアムマーカー発現生成物のレベルと、相応する敗血症コンティニュアムマーカー発現生成物のレベルとの差は、被験者において存在する敗血症を示す。
本発明の他の態様は、被験者が、感染、軽症敗血症及び重症敗血症から選択された複数の状態の1つを有するかどうかを評価するための方法を提供する。前記方法は、一般的に、被験者から得られた適した液体試料中で遺伝子の予め決められたパネルから選択された少なくとも1つの遺伝子の少なくとも1つの敗血症コンティニュアムマーカー発現生成物のレベルを測定するステップ、及び測定されたレベルと複数の対照被験者において相応する敗血症コンティニュアムマーカー発現生成物のレベルとを比較するステップを含み、その際、対照被験者は、少なくとも1人の感染に陽性の被験者、少なくとも1人の軽症敗血症に陽性の被験者、及び少なくとも1人の重症敗血症に陽性の被験者であり、少なくとも1つの発現生成物のレベルは、対照被験者のいずれか1の相応する敗血症コンティニュアムマーカー発現生成物のレベルに統計的に実質的に類似する場合に、被験者が前記状態の1つを有するかどうかを示す。
本発明の他の態様は、被験者から得られた適した液体試料中で遺伝子の予め決められたパネルから選択された少なくとも1つの遺伝子の少なくとも1つの敗血症コンティニュアムマーカー発現生成物に選択的に結合できる抗体、及び抗体と少なくとも1つの発現生成物の相補体成分との間に形成された複合体の検出のための試薬を含む、被験者における敗血症の検出及び/又は予後のためのキットを提供する。
本発明の他の態様は、被験者から得られた適した液体試料中で遺伝子の予め決められたパネルから選択された少なくとも1つの遺伝子の少なくとも1つの敗血症コンティニュアムマーカー発現生成物に選択的に結合できる抗体、及び抗体と少なくとも1つの発現生成物の相補体成分との間に形成された複合体の検出のための試薬を含む、被験者における敗血症の重症度の評価及び/又は予測のためのキットを提供する。
好ましくは、前記キットは、被験者が、感染、軽症敗血症及び重症敗血症から選択される複数の状態の1つを有するか、又はそれらを発症するリスクがあるかどうかを評価するためのキットである。
好ましくは、少なくとも1つの遺伝子は、以下からなる遺伝子の予め決められたパネルから選択される:ホモサピエンスアシル−CoAシンテターゼ長鎖ファミリーナンバー1(ACSL1)遺伝子、ホモサピエンスアネキシンA3(ANXA3)遺伝子、ホモサピエンスシステインリッチ膜内外モジュール含有1(CYSTM1)遺伝子、ホモサピエンス染色体19オープンリーディングフレーム59(C19orf59)遺伝子、ホモサピエンスコロニー刺激因子2レセプターベータ低親和性(顆粒球マクロファージ)(CSF2RB)遺伝子、ホモサピエンスDEAD(Asp−Glu−Ala−Asp)ボックスポリペプチド60様(DDX60L)遺伝子、ホモサピエンスIgGのFcフラグメントの高親和性lbのレセプター(CD64)(FCGR1B)遺伝子、ホモサピエンス遊離脂肪酸レセプター2(FFAR2)遺伝子、ホモサピエンスホルミルペプチドレセプター2(FPR2)遺伝子、ホモサピエンスヒートショック70kDaタンパク質1B(HSPA1B)遺伝子、ホモサピエンスインターフェロン誘発膜内外タンパク質1(IFITM1)遺伝子、ホモサピエンスインターフェロン誘発膜内外タンパク質3(IFITM3)遺伝子、ホモサピエンスインターロイキン1ベータ(IL1B)遺伝子、ホモサピエンスインターロイキン1レセプターアンタゴニスト(IL1RN)遺伝子、ホモサピエンス白血球イムノグロブリン様レセプターサブファミリーA(TMドメインを有する)メンバー5(LILRA5)遺伝子、ホモサピエンスロイシンリッチアルファ−2−糖タンパク質1(LRG1)遺伝子、ホモサピエンス骨髄性細胞白血病配列1(BCL2−関連)(MCL1)遺伝子、ホモサピエンスNLRファミリーアポトーシス阻害タンパク質(NAIP)遺伝子、ホモサピエンス核因子インターロイキン3調節(NFIL3)遺伝子、ホモサピエンス5’−ヌクレオチダーゼサイトゾルIII(NT5C3)遺伝子、ホモサピエンス6−ホスホフルクト−2−キナーゼ/フルクトース−2,6−ビホスファターゼ3(PFKFB3)遺伝子、ホモサピエンスリン脂質スクランブラーゼ1(PLSCR1)遺伝子、ホモサピエンスプロキネチシン2(PROK2)遺伝子、ホモサピエンスRAB24メンバーRASガン遺伝子ファミリー(RAB24)遺伝子、ホモサピエンスS100カルシウム結合タンパク質A12(S100A12)遺伝子、ホモサピエンスセレクチンL(SELL)遺伝子、ホモサピエンス溶質キャリヤーファミリー22(有機カチオン/エルゴチオネイン輸送体)メンバー4(SLC22A4)遺伝子、ホモサピエンススーパーオキシドジスムターゼ2ミトコンドリア(SOD2)遺伝子、ホモサピエンスSP100核抗原(SP100)遺伝子、ホモサピエンストール様レセプター4(TLR4)遺伝子、ホモサピエンスケモカイン(C−Cモチーフ)リガンド5(CCL5)遺伝子、ホモサピエンスケモカイン(C−Cモチーフ)レセプター7(CCR7)遺伝子、ホモサピエンスCD3d分子デルタ(CD3−TCR複合体)(CD3D)遺伝子、ホモサピエンスCD6分子(CD6)遺伝子、ホモサピエンスFasアポトーシス阻害分子3(FAIM3)遺伝子、ホモサピエンスIgEのFcフラグメントの高親和性Iレセプターアルファポリペプチド(FCER1A)遺伝子、ホモサピエンスグランザイムK(グランザイム3;トリプターゼII)(GZMK)遺伝子、ホモサピエンスインターロイキン7レセプター(IL7R)遺伝子、ホモサピエンスキラー細胞レクチン様レセプターサブファミリーBメンバー1(KLRB1)遺伝子、ホモサピエンス不完全T細胞分化タンパク質(MAL)遺伝子。
有利には、遺伝子の予め決められたパネルから選択される少なくとも1つの遺伝子は、敗血症を有する被験者で上方制御又は下方制御される。
有利には、遺伝子の予め決められたパネルから選択される少なくとも1つの遺伝子は、対照及び感染を有さないSIRSから、SIRSを有さない感染に、軽症敗血症に、重症敗血症に、進行的に上方制御又は下方制御される。
有利には、任意の数の遺伝子の予め決められたパネルを、あらゆる組合せで、敗血症の診断及び/又は予後のために選択又は使用してもよい。
有利には、任意の数の遺伝子の予め決められたパネルを、あらゆる組合せで、敗血症について陽性反応を示した被験者における敗血症の重症度の評価及び/又は予測のために選択又は使用してもよい。
好ましくは、少なくとも1つの敗血症コンティニュアムマーカー転写は、
(a)リスト1に列挙される配列のいずれか1つに示されるヌクレオチド配列を含むポリヌクレオチド;
(b)相応するアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードする、リスト1に列挙される配列のいずれか1つに示されるヌクレオチド配列を含むポリヌクレオチド
からなる群から選択される。
有利には、本発明を、敗血症でない患者と敗血症である患者とを識別するために使用できる。本発明を、敗血症である患者と重症敗血症である患者とを識別するためにも使用できる。
有利には、本発明は、敗血症の早期の検出及び診断のため、並びにかかる患者についての治療及び転帰の改良のための患者のモニタリングのためにも使用できる。
有利には、本発明は、敗血症の治療のための候補として、被験者又は患者を識別及び/又は分類するために使用できる。
本発明の他の態様及び特徴は、付属の図と共に、次の本発明の特定の実施形態の記載から当業者に明らかとなる。
例示のみによって、本発明の実施形態を説明する図は、以下である。
qPCRによる対照に対する感染(SIRSを有さない)試料、軽症敗血症試料及び重症敗血症試料の相対平均倍率変化(relative average fold change)を示す図。(A)30の上方制御遺伝子、及び(B)10の下方制御遺伝子。 4つの異なる遺伝子分類法から同定されたオーバーラップ遺伝子を示す図。 敗血症コンティニュアムにおいて上方制御又は下方制御された発現レベルを有する遺伝子の無監視の階層クラスタリングヒートマップを示す図。 敗血症/敗血症でない患者の分類を可能にする6モデル(A〜F)に基づく箱型図を示す図。それぞれ水平な線によって示される敗血症/敗血症でないことの予め決められたカットオフは、達成可能な最も高い合計の正確性のための決定則に基づく。それぞれのモデルについて、100の試料に基づくトレーニングセットを製造し(左)、61の試料のブラインド試験(blinded test)を使用して(右)、モデルを確認した。モデルは、以下である:・(A)標準化ハウスキーピング遺伝子として40遺伝子及びHPRT1を使用、・(B)標準化ハウスキーピング遺伝子として8遺伝子及びHPRT1を使用、・(C)標準化ハウスキーピング遺伝子として40遺伝子及びGAPDHを使用、・(D)標準化ハウスキーピング遺伝子として8遺伝子及びGAPDHを使用、・(E)標準化ハウスキーピング遺伝子として40遺伝子並びにHPRT1及びGAPDHの双方を使用、・(F)標準化ハウスキーピング遺伝子として11遺伝子並びにHPRT1及びGAPDHの双方を使用。 37遺伝子(A)又は14遺伝子(B)に基づく85の敗血症患者の箱形図を示す図。軽症敗血症から重症敗血症の分離を可能にする2つのモデルを使用して重さスコアリングシステムを実施した。 敗血症の重症度とタンパク質濃度との相関を示す、対照、感染、軽症敗血症及び重症敗血症/敗血性ショックからなる群から選択される患者における平均血漿タンパク質濃度(S100A12)を示す図。
実施形態の詳細な説明
本発明は、現存する方法よりも著しく正確で早期の診断を提供する、被験者の血液試料から単離された白血球中での遺伝子発現プロファイリングに由来する診断バイオマーカーとしての多数の遺伝子サインアプローチを使用する。有利には、遺伝子発現プロファイリングは、機能遺伝子生成物、例えば炎症誘発タンパク質の合成前に遺伝子の上方制御又は下方制御が生じる故の敗血症の遅れた診断の問題を克服するか、又は少なくとも緩和する。有利には、本発明は、敗血症に罹った個人を確実に正確に分類することができ、又は症候群の進行に対する予後の手がかりを提供し、それによって、より効果的な治療介入を可能にする。
コホート研究法を実施した。敗血症である患者の救急分野の研究に関連するコホート研究法の目的は、(i)敗血症である及び敗血症でない患者の白血球中で差次的に発現させた遺伝子発現パネルを提供及び確認して、敗血症の早期診断を高めること、及び(ii)遺伝子発現パネルの予後値を調査し、その開始時点で敗血症の重症度を予測することによって敗血症における治療を導くことを含む。
有利には、被験者において敗血症を検出する又は予測する方法が提供され、該方法は、
i. 被験者から単離された第1の試料中で少なくとも1つのバイオマーカーのレベルを測定すること、及び
ii. 測定したレベルを相応するバイオマーカーの基準レベルと比較すること
を含み、ここで、少なくとも1つのバイオマーカーは、
(a)配列番号:1、配列番号:2、配列番号:3、配列番号:4、配列番号:5、配列番号:6、配列番号:7、配列番号:8、配列番号:9、配列番号:10、配列番号:11、配列番号:12、配列番号:13、配列番号:14、配列番号:15、配列番号:16、配列番号:17、配列番号:18、配列番号:19、配列番号:20、配列番号:21、配列番号:22、配列番号:23、配列番号:24、配列番号:25、配列番号:26、配列番号:27、配列番号:28、配列番号:29、配列番号:30、配列番号:31、配列番号:32、配列番号:33、配列番号:34、配列番号:35、配列番号:36、配列番号:37、配列番号:38、配列番号:39、配列番号:40のいずれか1つに示されるヌクレオチド配列、又はそれらのフラグメント、相同体、変異体若しくは誘導体を含有するポリヌクレオチド;
(b)前記配列(a)のいずれか1つに示されるヌクレオチド配列であって、相応するアミノ酸配列を含有するポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含有するポリヌクレオチド;並びに
(c)前記(a)、(b)、又はそれらの相補体の配列のいずれか1つに選択的にハイブリダイズすることができるヌクレオチド配列を含有するポリヌクレオチド
からなる群から選択され、ここで、第1の試料中で測定されたレベルと基準レベルとの差は、第1の試料中に存在する敗血症を示す。
有利には、被験者が、対照、感染、感染していない全身性炎症反応症候群(SIRS)、軽症敗血症、重症敗血症、敗血性ショック及び潜在性ショックからなる群から選択される複数の状態の1つを有するかどうかを検出又は予測するための方法であって、
i. 被験者から単離された第1の試料中で少なくとも1つのバイオマーカーのレベルを測定すること、及び
ii. 測定したレベルを相応するバイオマーカーの基準レベルと比較すること
を含み、ここで、少なくとも1つのバイオマーカーは、
(a)配列番号:1、配列番号:2、配列番号:3、配列番号:4、配列番号:5、配列番号:6、配列番号:7、配列番号:8、配列番号:9、配列番号:10、配列番号:11、配列番号:12、配列番号:13、配列番号:14、配列番号:15、配列番号:16、配列番号:17、配列番号:18、配列番号:19、配列番号:20、配列番号:21、配列番号:22、配列番号:23、配列番号:24、配列番号:25、配列番号:26、配列番号:27、配列番号:28、配列番号:29、配列番号:30、配列番号:31、配列番号:32、配列番号:33、配列番号:34、配列番号:35、配列番号:36、配列番号:37、配列番号:38、配列番号:39、配列番号:40のいずれか1つに示されるヌクレオチド配列、又はそれらのフラグメント、相同体、変異体若しくは誘導体を含有するポリヌクレオチド;
(b)前記配列(a)のいずれか1つに示されるヌクレオチド配列であって、相応するアミノ酸配列を含有するポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含有するポリヌクレオチド;並びに
(c)前記(a)、(b)、又はそれらの相補体の配列のいずれか1つに選択的にハイブリダイズすることができるヌクレオチド配列を含有するポリヌクレオチド
からなる群から選択され、ここで、第1の試料中で測定されたレベルは、基準レベルと統計的に実質的に類似し、被験者が前記状態の1つを有するかどうかを示す、前記方法が提供される。
本明細書において使用されるように、単数形“a”、“an”及び“the”は、特に本明細書において明らかに示されない限り、複数の指示対象を含む。
“又は”、“/”の使用は、特に明記されない限り“及び/又は”を意味する。さらに、“含んでいる(including)”及び“有している(having)”の用語、並びにそれらの用語の他の形、例えば“含む(includes)”、“含まれる(included)”、“有する(has)”及び“有する(have)”の使用は制限されない。
本明細書において使用されるように、複数の指示対象を含む、“試料(sample)”、“試験試料(test sample)”、“試験体(specimen)”、 “被験者からの使用した試料(sample used from a subject)”及び“患者試料(patient sample)”は、互換的に使用してよく、血液、組織、尿、血清、血漿、羊水、脳脊髄液、癒合細胞又は癒合組織、上皮細胞、白血球、又は単球の試料であってもよい。患者又は被験者から得られる試料を直接使用してよく、又は例えば濾過、蒸留、抽出、濃縮、遠心分離、妨害成分の不活化、試薬の添加等によって前処理して、本明細書において議論されるか又はそうでなければ当業者に公知であるいくつかの方法で試料の特徴を改質してもよい。
任意の細胞タイプ、組織、又は体液を利用して、試料を得てもよい。かかる細胞タイプ、組織、又は体液は、組織の一部、例えば生検及び剖検試料、組織学的目的のために取られた凍結部分、血液(例えば全血)、血漿、血清、痰、便、涙、粘液、唾液、気管支肺胞洗浄(BAL)液、髪、皮膚、赤血球、血小板、間質液、接眼レンズ液、脳脊髄液、汗、鼻汁、関節液、月経分泌物、羊水、***等を含んでよい。細胞タイプ及び組織は、リンパ液、腹水、婦人科学的液体、腹腔液、脳脊髄液、膣洗浄により採取した液体、又は膣の洗い流しにより採取した液体も含んでよい。組織又は細胞タイプは、動物から細胞の試料を取り出すことにより提供されてもよいが、しかし予め単離された細胞(例えば、他人によって単離された細胞、別時に単離された細胞、及び/又は他の目的のために単離された細胞)を使用することによっても達せされる。保存組織、例えば処理又は転帰の履歴を有する組織も使用してもよい。タンパク質又はヌクレオチドの単離及び/又は精製は必須であっても必須でなくてもよい。
最適に(適したヌクレオチド挿入又はヌクレオチド消失と共に)他の核酸(又はその相補的ストランド)と並べられる場合に、少なくとも約60%のヌクレオチド塩基、通常少なくとも約70%、より通常少なくとも約80%、好ましくは少なくとも約90%、及びより好ましくは少なくとも約95〜98%のヌクレオチド塩基中でヌクレオチド配列同一性があるならば、核酸又はそれらのフラグメントは、他と“実質的に相同”(“又は実質的に類似”)である。
代わりに、実質的な相同性又は(同一性)は、核酸又はそれらのフラグメントが、選択的ハイブリダイゼーションの条件下での他の核酸(又はそれらの相補的ストランド)に、ストランドに、又はその相補体にハイブリダイズする場合に存在する。ハイブリダイゼーションの選択性は、特異性の完全な欠如よりも実質的に選択的であるハイブリダイゼーションが生じる場合に存在する。典型的に、選択的ハイブリダイゼーションは、少なくとも約14ヌクレオチドの伸張に対して少なくとも約55%の同一性、好ましくは少なくとも約65%、より好ましくは少なくとも約75%、及び最も好ましくは少なくとも約90%の同一性がある場合に生じる。前記のように相同性の比較の長さは、より長い伸張にわたってよく、ある実施形態においては、しばしば、少なくとも約9ヌクレオチド、通常少なくとも約20ヌクレオチド、より通常少なくとも約24ヌクレオチド、典型的に少なくとも約28ヌクレオチド、より典型的に少なくとも約32ヌクレオチド、及び好ましくは少なくとも約36以上のヌクレオチドの伸張にわたってもよい。
従って、本発明のポリヌクレオチドは、好ましくは、リスト1に示される配列又は本明細書に列挙している配列に対して、少なくとも75%、より好ましくは少なくとも85%、より好ましくは少なくとも90%の相同性を有する。より好ましくは、少なくとも95%、より好ましくは少なくとも98%の相同性がある。ヌクレオチド相同性の比較を、ポリペプチドについて以下で記載したように実施してもよい。好ましい配列の比較プログラムは、以下で記載したGCGウィスコンシンベストフィットプログラムである。デフォルトスコアリングマトリックスは、それぞれ同一のヌクレオチドについて10及びそれぞれミスマッチについて−9のマッチ数を有する。それぞれのヌクレオチドについて、デフォルトギャップ生成ペナルティは−50であり、デフォルトギャップ伸張ペナルティは−3である。
本発明の記載内容において、相同体又は相同体配列は、配列表に又は以下のリスト1に示されるヌクレオチド配列を有する少なくとも20、50、100、200、300、500又は1000ヌクレオチドにわたってアミノ酸レベルで少なくとも60、70、80又は90%の同一性、好ましくは少なくとも95又は98%の同一性であるヌクレオチド配列を含む。特に、典型的に、相同体は、必須でない隣接する配列よりも、タンパク質の機能について必須であることが公知の連続アミノ酸配列をコードする配列の領域に関して考慮されるべきである。本発明の好ましいポリペプチドは、配列中で示されるヌクレオチド配列の1つ以上に対して、50、60又は70%よりも多い相同性、より好ましくは80、90、95又は97%より多い相同性を有する連続配列を含む。好ましいポリヌクレオチドは、代わりに又はさらに、相応するアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードする配列表に又は以下のリスト1に示される配列に対して、80、90、95又は97%より多い相同性を有する連続配列を含む。
他の好ましいポリヌクレオチドは、相応するアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードする示される配列に対して40、50、60又は70%より多い相同性、より好ましくは80、90、95又は97%より多い相同性を有する連続配列を含む。
ヌクレオチド配列は、好ましくは、長さで少なくとも15ヌクレオチド、より好ましくは長さで少なくとも20、30、40、50、100又は200ヌクレオチドである。
一般的に、ポリヌクレオチドの長さが短くなると、選択的ハイブリダイゼーションを得るために要求される相同性は大きくなる。結果として、本発明のポリヌクレオチドが、約30ヌクレオチド未満からなる場合に、同一性(%)は、本明細書における配列表に又は以下のリスト1に示されるヌクレオチド配列と比較して75%より多い、好ましくは90%又は95%より多いことが好ましい。逆に、本発明のポリヌクレオチドは、例えば、本明細書における配列表に又はリスト1に示される配列と比較して50又は100ヌクレオチドより多くからなる場合には、例えば50%より多く、好ましくは60又は75%より多くてもよい。
本発明の“ポリヌクレオチド”組成物は、RNA、cDNA、ゲノムDNA、合成型、及び混合ポリマー、センス及びアンチセンスストランドの双方を含み、化学的又は生化学的に改質されてよく、又は非天然又は誘導されたヌクレオチド塩基を含んでよく、当業者によって容易に評価される。かかる改質は、例えば、ラベル付け、メチル化、類似体での1つ以上の天然に生じるヌクレオチドの置換、ヌクレオチド間改質、例えば無電荷結合(例えば、メチルホスホネート、ホスホトリエステル、ホスホアミデート、カルバメート等)、電荷結合(例えば、ホスホロチオエート、ホスホロジチオエート等)、ペンダント成分(例えばポリペプチド)、インターカレータ(例えばアクリジン、ソラーレン等)、キレーター、アルキレーター、及び改質結合(例えばアルファアノマー核酸等)を含む。水素結合及び他の化学相互作用を介して、設計された配列に結合するそれらの能力における擬似ポリヌクレオチドである合成分子も含まれる。かかる分子は、当業界において公知であり、例えば、ペプチド結合を分子の骨格中でホスフェート結合に置換する分子を含む。
“ポリペプチド”の用語は、アミノ酸及びその等価物のポリマーを指し、特定の長さの生成物を指さない。従って、ペプチド、オリゴペプチド及びタンパク質は、ポリペプチドの定義の範囲内に含まれる。この用語は、ポリペプチドの改質、例えばグリコシル化、アセチル化、リン酸化等も指さず、又はそれらを除く。定義の範囲内に含まれるのは、例えば、アミノ酸(例えば天然アミノ酸等を含む)の1つ以上の類似体を含むポリペプチド、置換した結合を有するポリペプチド、並びに天然に及び非天然に生じる当業界において公知の他の改質物である。
本発明の記載内容において、相同配列は、相応するアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードする、配列表に又は以下のリスト1に示される配列を有する少なくとも20、50、100、200、300又は400個のアミノ酸に対して、アミノ酸レベルで少なくとも60、70、80又は90%の同一性、好ましくは少なくとも95又は98%の同一性であるアミノ酸配列を含む。特に、相同体は、典型的に、必須でない隣接する配列よりも、タンパク質の機能について必須であることが公知の配列の領域に関して考慮されるべきである。本発明の好ましいポリペプチドは、相応するアミノ酸の1つ以上に対して、50、60又は70%より多い相同性、より好ましくは80又は90%より多い相同性を有する連続配列を含む。
他の好ましいポリペプチドは、相応するアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードする配列表に又は以下のリスト1に示される配列の40、50、60又は70%より多い相同性を有する連続配列を含む。相同性が類似性(すなわち、類似の化学特性/機能を有するアミノ酸残基)の用語で考慮されてもよいが、本発明の記載内容において、配列同一性の用語で相同性を表すことが好ましい。“実質的な相同性”又は“実質的な同一性”の用語は、ポリペプチドを指す場合に、該当のポリペプチド又はタンパク質が、全体の天然に生じるタンパク質又はそれらの一部と少なくとも約70%の同一性、通常少なくとも約80%の同一性、及び好ましくは少なくとも約90又は95%の同一性を有することを示す。
相同性の比較は、目によって、又はより通常は、容易に入手できる配列比較プログラムで実施されうる。これらの市販されているコンピュータプログラムは、2つ以上の配列間の相同性(%)を計算できる。
相同性のパーセンテージ(%)は、連続配列について計算されてもよく、すなわち1つの配列は、他の配列、及び他の配列において相応するアミノ酸と直接比較される配列におけるそれぞれのアミノ酸で、1度に1つの残基が配置される。これは、“アンギャップ(ungapped)”アライメントという。典型的に、かかるアンギャップアライメントは、比較的短い数の残基(例えば50未満の連続アミノ酸)にわたってのみ実施される。
これは非常に単純で矛盾のない方法であるが、例えば、他の同一対の配列において、挿入又は消失は、アライメントに誤差を生させる続くアミノ酸残基を生じ、従って、グローバルアライメントを実施する場合に、潜在的に、相同性(%)における大きな減少をもたらす。従って、ほとんどの配列比較法は、過度に全体の相同性スコアにペナルティを与えずに、可能な挿入及び消失を考慮した最適なアライメントを製造するために設計される。これは、局所的な相同性を最大化するために配列アライメント中に“ギャップ”を挿入することによって得られる。
しかしながら、これらのより複雑な方法は、アライメントで生じるそれぞれのギャップに“ギャップペナルティ”を割り当て、その結果、同数の同一アミノ酸について、できるだけ少ないギャップを有する配列アライメント(2つの比較される配列間のより高い関連性を反映する)は、多くのギャップを有する配列アライメントよりも高いスコアを得る。ギャップ及びそれぞれ続くギャップ中の残基についてより小さいペナルティの存在のための比較的高いコストがかかる“アフィンギャップコスト(affine gap cost)”を、典型的に使用する。これは、最も慣用的にギャップスコアリングシステムを使用する。高いギャップペナルティは、もちろん、より少ないギャップを有する最適化されたアライメントを生じる。ほとんどのアライメントプログラムは、ギャップペナルティを改良することを可能にする。しかしながら、配列比較のためにかかるソフトウェアを使用する場合には、デフォルト値を使用することが好ましい。例えば、GCGウィスコンシンベストフィットパッケージ(以下を参照)を使用する場合に、アミノ酸配列についてのデフォルトギャップペナルティは、ギャップについて−12及びそれぞれの伸張について−4である。
従って、最大の相同性(%)の計算は、最初に、ギャップペナルティを考慮して、最適なアライメントの製造を要求する。かかるアライメントを実施するための適したコンピュータプログラムは、GCGウィスコンシンベストフィットパッケージ(University of Wisconsin, U.S.A.; Devereuxら、1984、Nucleic Acids Research 12:387)である。配列比較を実施できる他のソフトウェアの例は、制限されることなく、BLASTパッケージ(Ausubelら、1999 ibid − Chapter 18を参照)、FASTA(Atschulら、1990、J. Mol. Biol.、403〜410)及び比較ツールのGENEWORKSセットを含む。BLAST及びFASTAの双方は、オフライン及びオンラインサーチ(Ausubelら、1999 ibid、7−58〜7−60頁を参照)で入手できる。しかしながら、GCGベストフィットプログラムを使用することが好ましい。
最終の相同性(%)は同一性に関して測定されるが、アライメントプロセス自体は、典型的に、全か無かの対比較に基づかない。代わりに、化学的類似性又は進化距離に基づいたそれぞれの対での比較にスコアを当てるスケール類似性スコアマトリックス(a scaled similarity score matrix)が一般的に使用される。慣用的に使用されるかかるマトリックスの例は、BLOSUM62マトリックス(プログラムのBLASTセットについてのデフォルトマトリックス)である。GCGウィスコンシンプログラムは、一般的に、パブリックデフォルト値(public default value)又は提供される場合にカスタムシンボル比較表(custom symbol comparison table)(さらなる詳細についてはユーザーマニュアルを参照)を使用する。GCGパッケージについて、パブリックデフォルト値を使用することが好ましく、又は他のソフトウェアの場合に、デフォルトマトリックス、例えばBLOSUM62を使用することが好ましい。
ソフトウェアが最適なアライメントを生じる場合に、相同性(%)、好ましくは配列同一性(%)を計算することができる。ソフトウェアは、典型的に、配列比較の一部としてこれを行い、数で表した結果を生じる。
ポリペプチドの“フラグメント”、“一部”又は“セグメント”は、少なくとも約5〜7個の連続アミノ酸、しばしば少なくとも約7〜9個の連続アミノ酸、典型的に少なくとも約9〜13個の連続アミノ酸、最も好ましくは少なくとも約20〜30個又はそれ以上の連続アミノ酸のアミノ酸残基の伸張である。
本発明の好ましいポリペプチドは、配列表に又は以下のリスト1に示される配列に実質的に類似した機能を有する。本発明の好ましいポリヌクレオチドは、配列表に又は以下のリスト1に示される配列に実質的に類似した機能を有するポリペプチドをコードする。“実質的に類似した機能”は、配列表に又は以下のリスト1に示される配列、又は相応するアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードする配列表に又は以下のリスト1に示される配列に関連する、配列表に又は以下のリスト1に示される配列の核酸又はポリペプチド相同体、変異体、誘導体、又はフラグメントを指す。
核酸のハイブリダイゼーションは、基礎組成物、相補的ストランドの長さ及びハイブリダイズした核酸間のヌクレオチド塩基のミスマッチ数に加えて、例えば塩濃度、温度又は有機溶媒のような条件によって影響され、当業者に容易に認識される。厳しい温度条件は、一般的に、30℃を超える、典型的に37℃を超える、及び好ましくは45℃を超える温度を含む。厳しい塩条件は、通常、1000mM未満、典型的に500mM未満、及び好ましくは200mM未満である。しかしながら、パラメータの組合せが、任意の単独のパラメータの測定値よりも非常に重要である。厳しいハイブリダイゼーション条件の例は、65℃及び0.1×SSC(1×SSC=0.15M NaCl、0.015Mクエン酸ナトリウム(pH7.0))である。
本明細書において使用される複数の指示対象を含む“被験者”、“患者”及び“個人”は、互換的に使用されてよく、制限されることなく哺乳動物を含む任意の脊椎動物を指す。ある実施形態において、被験者はヒトであっても又はヒトでなくてもよい。被験者又は患者は、他の形の治療を受けていても受けていなくてもよい。
本明細書において使用される“対照(control)”又は“複数の対照(controls)”は、あらゆる感染原因に関連しない(慢性炎症状態、自己免疫疾患又は免疫学的障害、例えば、喘息、慢性関節リウマチ、炎症性腸疾患、全身エリテマトーデス(SLE)、I型真性糖尿病等に基づかない)あらゆる状態を指す。
本明細書において使用される“感染を有さない全身性炎症反応症候群(以後“SIRS”という)”又は“感染していないSIRS”は、4つのSIRS基準(以下の第2表を参照)の少なくとも2つを満たし、感染の臨床的/放射線学的な証拠がない。
本明細書において使用される“SIRSを有さない感染”及び“感染”は、互換的に使用されてよく、以下の第2表における4つのSIRS基準の少なくとも2つを満たさない。感染の臨床的/放射線学的な疑い又は確認もある。かかる状態を有する患者は、上気道感染/胸感染/肺炎(湿性咳、鼻水、咽頭痛、胸部X線に対する浸透物を含む)、***(混濁尿、排尿障害、尿検査で陽性の亜硝酸試験を含む)、胃腸炎(下痢、嘔吐、腹部痙攣を含む)、蜂巣炎/膿瘍(皮膚の赤み、膨張、痛み、紅斑を含む)の症状及びサインが存在してもよい。
本明細書において使用される“軽症敗血症”は、以下の第2表における4つのSIRS基準の少なくとも2つを満たし、感染の臨床的/放射線学的な疑い又は確認がある。前記用語は、感染を有するSIRSともいう。
本明細書において使用される“重症敗血症”は、2mmoL/Lより多い血清中乳酸塩又は1より多い臓器障害の証拠を有する敗血症を指す(以下の第3表を参照)。
本明細書において使用される“潜在性ショック”は、低血圧症を有さない4mmoL/Lより多い血清中乳酸塩を有する敗血症を指す。
本明細書において使用される“敗血性ショック”は、1リットルの静脈内結晶の注入にかかわらず低血圧症を有する敗血症を指す。
本明細書において使用される敗血症コンティニュアムの“健康状態(state)”又は“状態(condition)”は、対照、感染(SIRSを有さない)、感染を有さないSIRS、軽症敗血症、重症敗血症、潜在性ショック及び敗血性ショックを指す。本明細書において使用される“敗血症”は、軽症敗血症、重症敗血症、潜在性ショック及び敗血性ショックを含む健康状態又は状態の1つ以上を指す。例えば、被験者が敗血症を有する、又は敗血症を有すると予測されると言われる場合に、被験者は、軽症敗血症、又は重症敗血症、又は潜在性ショック、又は敗血性ショックに罹っていてもよい。本明細書において使用される“非敗血症(non−sepsis)”又は“敗血症でない(no sepsis)”は、対照、感染及び感染を有さないSIRSを含む健康状態又は状態の1つ以上を指す。例えば、被験者が敗血症でないと言われる場合に、被験者は、対照であるか、又は感染であるか、又は感染を有さないSIRSであってよい。
本明細書において使用される複数の指示対象を含む“予め決められたカットオフ”又は“カットオフ”は、予め決められたカットオフ/カットオフに対するアッセイ結果と比較することによって診断、予後、又は治療の効果の結果を評価するために使用されるアッセイカットオフ値を指し、ここで、予め決められたカットオフ/カットオフは、既に、種々の臨床パラメータ(例えば、病気/状態の存在、病気/状態のステージ、病気/状態の重症度、病気/状態の進行、非進行、又は改善等)に関連づけられるか関連している。本開示内容は、例示的に予め決められたカットオフ/カットオフを提供する。しかしながら、カットオフ値は、アッセイの性質(例えば、使用される抗体、反応条件、試料純度等)に非常に依存してもよいことが認識されている。さらに、本明細書における開示内容は、他のアッセイ、例えば免疫アッセイが、本開示内容によって提供される記載内容に基づくそれらの他のアッセイについての免疫アッセイに特異的なカットオフ値を得るために適していてもよいことが認識されている。予め決められたカットオフ/カットオフの正確な値がアッセイ間で変動する一方で、本明細書において記載された相関は、一般的に適用できる。
本明細書において定義されない限り、本開示に関連して使用される科学的及び技術的な用語は、通常の当業者によって慣用的に理解される意味を有する。例えば、本明細書において記載される、細胞及び組織培養、分子生物学、免疫学、微生物学、遺伝学、バイオテクノロジー、統計化学、タンパク質化学、核酸化学、並びにハイブリダイゼーションに関連して使用した、及びそれらの技術を使用したあらゆる名称は、周知であり、当業者に慣用的に使用される。前記用語の意味及び範囲は明確であるべきであり、しかしながらあらゆる潜在的なアンビギュイティの場合には、本明細書において提供される定義は、あらゆる辞書又は外部の定義に対する前例を取る。さらに、本記載内容によって要求されない限り、単数形は、複数形を含み、複数形は単数形を含む。
1. 材料及び方法
1.1. 患者コホート
シンガポールの国立大学病院(“NUH”)、救急部門(“ED”)において、全体の敗血症コンティニュアムに加えて患者のコホート研究を実施した。入院した患者を、入院患者単位で追跡した。健康管理、及び感染の証拠がないSIRSを有するものを、早期診断のためのバイオマーカーの区別を証明するために採用した。
募集のための包含基準を満たすために同定された被験者に、この研究に参加するように持ちかけた。インフォームドコンセントを被験者から得た後に、血液12mLをEDTA管中に抜き取り、そしてAcumen Research Laboratories(“ARL”)に氷上で輸送した。試料を、RNA単離のために血液採取後30分以内に処理した。直接EDから退院した患者を、30分以内にそれらの疾患のあらゆる臨床的再発について追跡し、抽出したバイオマーカーの試料の診断の正確性を確実にした。研究中に記録した全ての患者を、最終調査のために30日後に追跡し、募集時点での診断の正確性を確実にした。
以下の第1表は、コホート研究のための被験者の募集のための包含基準を示す。
Figure 2016526888
コホート研究のための被験者の募集のための排除基準は、以下を含む:21歳未満、妊娠が分かっているもの、囚人、救急蘇生状態を試みない、緊急手術の要求、有効な化学療法、血液系腫瘍、内科医の治療が積極的なケアを不適切であると考えるもの、インフォームドコンセントを得ることができないもの、又は研究要求に従うことができないもの。
SIRSのための4つの基準を以下の第2表において示す。
Figure 2016526888
臓器障害の指示を以下の第3表において示す。
Figure 2016526888
1.2 患者からの血液試料の採取
合計12mLの全血を、それぞれの患者から、4本のEDTA被覆した血液採取管に抜き取った。全血を、氷上に移し、RNA単離を試料採取の30分以内に実施した。
1.3 RNA試料製造
1.3.1. 白血球からのRNAの抽出
白血球のRNA生成キット(Norgen Biotek Corporation)を、白血球のRNA抽出のための製造者の指示に従って使用した。
1.3.2. RNAの品質制御及び貯蔵
RNA濃度及び品質を、Nanodrop 2000(Thermo Fisher Scientific)を使用して測定した。260/280及び260/230の割合のRNA濃度を記録した。そしてRNAを、液体窒素中で、RNase及びDNAseを有さないクライオチューブ中に貯蔵した。
バイオアナライザー(Agilent)をNanodropに加えて使用し、マイクロアッセイ研究において使用した試料のRNA品質を検査した。それぞれのRNA試料のRNA Integrity Number(RIN)を得て、バイオアナライザーによって画像を作り、その後それぞれの電気泳動操作を分析した。
1.4. 遺伝子発現マイクロアッセイの前加工及び分析
全体のゲノムの遺伝子発現マイクロアッセイを、Illumina(登録商標)Human HT−12 v4 BeadChipで実施した。それぞれのアレイは、47000より多い転写を含み、ヒトトランスクリプトームの全てにわたって公知のスプライシング変異体である(NCBI RefSeq Release 38)。
簡単に、患者の血液試料から精製した合計RNAの500ngを、製造者の指示に従ってIllumina TotalPrep RNA複製キット(Ambion)を使用して、複製し、標識付けした。そして標識付けしたcRNAの合計750ngを、Illumina Human HT−12 v4 Expression BeadChipに対するハイブリダイゼーションのために製造した。ハイブリダイゼーション後に、BeadChipsを、BeadScanソフトウェアv3.2を使用してBeadArray Readerでスキャニングし、そしてそのデータを、さらなる分析のためにGenomeStudio Gene Expression Moduleソフトウェアv1.6中にアップロードした。
前加工及び続く生物情報分析を、Rソフトウェア、及びlumiパッケージ(バックグラウンドシグナルを調節すること、変位値の標準化、及び原料遺伝子の発現データの変動を安定化する変換)を使用して実施した。
生物情報分析のために、マイクロアレイに対する品質検査を実施した。全ての試料を評価し、良好なRIN品質を示した。Euclidean距離及び平均結合を使用した無監視の階層クラスタリングは、より高い同様の生物学的複製を示した(図3を参照)。図3において示した潜在的な異常値(n=5)を取り除いた後に、マイクロアレイの有意分析(SAM)を使用して、敗血症と非敗血症との有意差発現を有した遺伝子を選択した(2.0より大きい又は0.5未満の倍率変化、偽陽性率=0)。
感染、軽症敗血症及び重症敗血症において有意に差次的に発現した遺伝子のセットを、生物情報学により同定し、経路を分析した。最終的に、ヒートマップを、Java Treeviewを使用して作成し、それぞれの患者群の遺伝子発現プロフィールの可視化を可能にした。
1.5 qPCRによる選抜したバイオマーカーの分析確認
1.5.1. cDNAの変換及び貯蔵
RNA試料のcDNA変換を、製造者の指示に従ってiScriptTMcDNA合成キット(Bio−Rad)を使用して実施した。
1.5.2. プライマー設計及び確認
プライマー対を、Primer−BLAST(NCBI、NIH)及びOligo 7で設計した。全てのプライマー対を、標準曲線分析についてqPCRによって、及び患者試料における追加試験のために選抜する前に融解曲線について3つの異なるRNA試料中で確認した。
プライマー対を、SYBR GreenベースのqPCRによって試験した。感染と軽症敗血症の被験者との強い倍率変化(1.5未満の倍率変化)に特異的(無矛盾複製及びqPCR融解曲線分析における単独のピーク)であったプライマー対を選択した。合計で40の候補者の敗血症バイオマーカーを選抜した(30の上方制御遺伝子、10の下方制御遺伝子)。
プライマー対を、標準曲線法も使用して試験して、qPCRアッセイの効率を測定した(第14表を参照)。PCR効率を、鋳型希釈系列の線形回帰傾斜を使用して測定した。選抜したバイオマーカーを、線形Ct範囲(0.99より大きいr2)で80〜120%の効率を有するために要求した。全ての42のプライマー対(40の選抜した敗血症バイオマーカー及び2のハウスキーピング遺伝子)は、データ分析のための標準ddCt法が適用できたことを示す、80%より大きいqPCR効率を有した。
1.5.3. qPCRによる患者試料中の選抜したバイオマーカー発現の分析
バイオマーカーの複製及び消失を、3つのシステム、LightCycler 1.5(Roche)、LightCycler 480 Instrument I(Roche)及びLightCycler 480 Instrument II(Roche)を使用して実施した。LightCycler FastStart DNA MasterPlus SYBR Green Iキット(Roche)を、LightCycler 1.5と一緒に使用し、一方でLightCycler 480 SYBR Green I Masterキット(Roche)を、LightCycler 480 Instrument I及びII(Roche)と一緒に使用した。双方のSYBR Greenキットについて、使用した最終反応体積は、1μMの作業プライマー濃度及び4.17μgのcDNA鋳型を有する10μlであった。
全ての反応を、次のサイクル条件で実施した:10分間95℃(最初の変性);10秒間95℃を40〜45サイクル(変性)、5秒間60℃(アニーリング)及び25秒間72℃(伸張)、続いて融解曲線分析及び冷却。
選抜したバイオマーカーのCt曲線を、ハウスキーピング遺伝子、ヒポキサンチンホスホリボシルトランスフェラーゼ1(HPRT1)及びグリセルアルデヒド−3−リン酸デヒドロゲナーゼ(GAPDH)に対して標準化して、それぞれの遺伝子についてΔCt値を得た。敗血症コンティニュアムにおけるカテゴリー間の相対発現差(ΔΔCt値)も計算した。そしてΔΔCtを使用して、それぞれの遺伝子について遺伝子発現倍率変化を計算した。使用した式は以下である:
ΔCt=Ctバイオマーカー − Ctハウスキーピング遺伝子
ΔΔCt=Ct敗血症カテゴリー1 − Ct敗血症カテゴリー2
倍率変化=2-ΔΔCt
1.6. 敗血症診断のための予測モデルの開発及び確認
後に敗血症の重症度を予測する健康対照者から敗血症を有する患者を分類することができる予測モデルを開発した。これを、40の有意な差次的に発現させた遺伝子に基づいて、46の試料(9の対照、14のSIRS、14の軽症敗血症、及び9の重症敗血症)の遺伝子発現(qPCRからのΔCt値)を使用して予測モデルをトレーニングすることによって実施した。予測モデルを、患者を敗血症と診断するタスクを専門とし、続いてそれぞれの敗血症の重症度を予測する2つの構成(分類モデル及び回帰モデル)で開発した。
10重交差確認を採用して、5つの分類モデル(ランダムフォレスト、決定木、k−近傍、サポートベクターマシン、及びロジスティック回帰)を構築し、評価した。最も高い10重交差確認の正確性を有するモデルを選択した(ロジスティック回帰)(第4表を参照)。同様に、敗血症の重症度を予測するために、10重交差確認を実施して、異なる回帰モデル(線形回帰、サポートベクター回帰、多層パーセプトロン、ラッソ回帰、弾性ネット回帰)を試験及び評価した。同様に、10重交差確認結果に関して最も良好に実施した回帰モデルを選択した(サポートベクター回帰)(第5表を参照)。
以下の第4表は、5つのデータマイニングモデルの10重交差確認を示す。
Figure 2016526888
以下の第5表は、5つの交差モデルの10重交差確認を示す。
Figure 2016526888
予測モデルに、ブラインド確認プロセスを実施した。24のブラインド試料を使用した。患者の敗血症カテゴリーの予測を、確立したモデルを使用して実施した。結果を、臨床的に設計したカテゴリーと比較するためにNUHに送った。
1.7. 敗血症の検出のためのqPCR多重アッセイの開発及び確認
1.7.1. アッセイ形式
バイオマーカーの複製及び消失を、LightCycler 480 Instrument I(Roche)及びLightCycler 480 Instrument II(Roche)を使用して実施した。Quantifast RT−PCRキット(Qiagen)及びLightCycler(登録商標)480 Probes Master(Roche)を使用した。最終反応体積は、RNAの10μL及び4.17μgであり、又はcDNA鋳型を使用した。
Quantifast RT−PCRキットについて、反応を、次のサイクル条件で実施した:20分間50℃(逆転写)、5分間95℃(最初の変性);15秒間95℃を40〜45サイクル(変性)、30秒間60℃(アニーリング及び伸張)、続いて冷却。LightCycler(登録商標)480 Probes Masterについて、反応を、次のサイクル条件で実施した:5分間95℃(最初の変性);10秒間95℃を40〜45サイクル(変性)、30秒間60℃(アニーリング及び伸張)及び1秒間72℃(定量化)、続いて冷却。
1.7.2. Taqmanプローブの設計及び確認
Taqmanプローブを、Primer3webウェブサイト(www.primer.wi.mit.edu)及びOligo 7を使用して設計した。Autodimerを使用して、全てのプライマー及びプローブの組合せの重合について試験した[1]。全てのプライマー−プローブを、標準曲線アッセイで確認した。プライマー滴定も実施して、可能な無矛盾のCt値を有する最も低いプライマー濃度を測定した。
1.7.3. プライマー−プローブの組合せの確認
異なるプライマー−プローブの組合せを、Quantifast RT−PCR + Rキットを使用して多重アッセイで試験した。3重アッセイについて、バイオマーカーのために0.2μMのプライマー及び0.2μMのプローブを使用し、一方で0.4μMのプライマー及び0.2μMのプローブをハウスキーピング遺伝子のために使用した。合計21の3重の組合せを8人の患者試料で試験した。3重アッセイと1重アッセイのCt値を比較した。最良の5の3重の組合せ(全体の構成遺伝子について及び全体の敗血症カテゴリーカテゴリーにわたって1.0未満の平均ΔCt差)のみをさらなる確認のために選択した。
1.7.4. Nascentの3重プロトタイプ
最良の5の3重の組合せを、Acumen Research Laboratoriesで、16の患者試料中で2回確認した。
2. 結果
2.1. 患者コホート
114人の被験者が研究に包含された:18人の健康な対照、3人の感染を有さないSIRSを有する被験者、30人の感染を有する被験者、45人の軽症敗血症を有する被験者、15人の重症敗血症を有する被験者、及び3人の潜在性ショック又は敗血性ショックを有する被験者。被験者の人口統計及び臨床データを第6表において示す。年齢、性別及び人種の分布を、感染を有さないSIR及び潜在性/敗血性ショックのカテゴリーの群は少ない被験者数であったため除いて、全ての群にわたって類似した。補充した被験者において男性優位であった。
患者の進行過程を、彼らの入院中に、及び投与の初日から30日間追跡して、EDへの再診及び病院への再入院について監視した。6人の患者が30日以内にEDに戻ってきた。2人の患者は、最初の治療と同様の感染であった。
以下の第6表は、敗血症コンティニュアムに従ってグループ分けした被験者の詳細を示す。
Figure 2016526888
2.2. 遺伝子発現プロファイリングで敗血症診断のための潜在マーカーを明らかにする
健康な対照と、感染及び軽症敗血症を有する被験者とを認識することができる潜在マーカーを同定するために、全体のゲノム発現マイクロアッセイ実験を実施した(前述の材料及び方法を参照)。対照に関連する遺伝子発現倍率変化に対するマイクロアッセイの有意分析(SAM)を実施して、マイクロアッセイで最初に〜33000の遺伝子から候補者を選抜した。偽陽性率=0及び2.0より大きいか又は0.5未満の倍率変化の厳しい閾値を使用して、敗血症において、444の有意な情報制御した遺伝子及び462の有意な下方制御した遺伝子を選択した。多くのこれらの同定された遺伝子、例えばILR1N、IL1B、TLR1、TNFAIP6は、炎症反応(p=1.41×10-5)、免疫反応(p=1.41×10-5)及び創傷反応(p=1.41×10-5)に含まれる。これは、敗血症が感染に対する炎症反応の結果である事実に一致する。
2.3. 敗血症バイオマーカーとして選択された40の遺伝子のパネル
SAMによって同定された906の遺伝子のリストを、予測モデルの開発のために臨床的二実施可能な数まで減少させるために、最大の倍率変化を有する遺伝子のみをさらなる試験のために選択した。合計で、85の遺伝子を試験し、そのうち11は下方制御した遺伝子であり、74は上方制御した遺伝子であった。qPCR確認後に、40の遺伝子のパネルを選抜した。パネルは、30の上方制御した遺伝子、及び10の下方制御した遺伝子からなる(以下のリスト1を参照)。
HRPT1及びGAPDHを、白血球中でのそれらの安定した発現のためのハウスキーピング遺伝子として選択した[2]。
以下のリスト1は、30の上方制御した遺伝子及び10の下方制御した遺伝子のそれぞれについての配列をコードする遺伝子を挙げる。リスト2は、2つのハウスキーピング遺伝子を挙げる。
リスト1:30の上方制御した遺伝子及び10の下方制御した遺伝子のそれぞれについての配列をコードする遺伝子
30の上方制御した遺伝子
1. ACSL1:ホモサピエンスアシル−CoAシンテターゼ長鎖ファミリーメンバー1(ACSL1)、mRNA。NCBI基準配列:NM_001995.2(配列番号:1)
2. ANXA3:ホモサピエンスアネキシンA3(ANXA3)、mRNA。NCBI基準配列:NM_005139.2(配列番号:2)
3. CYSTM1:ホモサピエンスシステインリッチ膜内外モジュール含有1(CYSTM1)、mRNA。NCBI基準配列:NM_032412.3(配列番号:3)
4. C19orf59:ホモサピエンス染色体19オープンリーディングフレーム59(C19orf59)、mRNA。NCBI基準配列:NM_174918.2(配列番号:4)
5. CSF2RB:ホモサピエンスコロニー刺激因子2ベータ低親和性(顆粒球マクロファージ)(CSF2RB)、mRNA。NCBI基準配列:NM_000395.2(配列番号:5)
6. DDX60L:ホモサピエンスDEAD(Asp−Glu−Ala−Asp)ボックスポリペプチド60様(DDX60L)、mRNA。NCBI基準配列:NM_001012967.1(配列番号:6)
7. FCGR1B:ホモサピエンスIgGのFcフラグメントの高親和性lbのレセプター(CD64)(FCGR1B)、転写変異体2、mRNA。NCBI基準配列:NM_001004340.3(配列番号:7)
8. FFAR2:ホモサピエンス遊離脂肪酸レセプター2(FFAR2)、mRNA。NCBI基準配列:NM_005306.2(配列番号:8)
9. FPR2:ホモサピエンスホルミルペプチドレセプター2(FPR2)、転写変異体1、mRNA。NCBI基準配列:NM001462.3(配列番号:9)
10. HSPA1B:ホモサピエンスヒートショック70kDaタンパク質1B(HSPA1B)、mRNA。NCBI基準配列:NM_005346.4(配列番号:10)
11. IFITM1:ホモサピエンスインターフェロン誘発膜内外タンパク質1(IFITM1)、mRNA。NCBI基準配列:NM003641.3(配列番号:11)
12. IFITM3:ホモサピエンスインターフェロン誘発膜内外タンパク質3(IFITM3)、転写変異体1、mRNA。NCBI基準配列:NM021034.2(配列番号:12)
13. IL1B:ホモサピエンスインターロイキン1、ベータ(DL1B)、mRNA。NCBI基準配列:NM_000576.2(配列番号:13)
14. IL1RN:ホモサピエンスインターロイキン1レセプターアンタゴニスト(IL1RN)、転写変異体1、mRNA。NCBI基準配列:NM_173842.2(配列番号:14)
15. LILRA5:ホモサピエンス白血球イムノグロブリン様レセプター、サブファミリーA(TMドメインを有する)、メンバー(LHJA5)、転写変異体1、mRNA。NCBI基準配列:NM_021250.2(配列番号:15)
16. LRG1:ホモサピエンスロイシンリッチアルファ−2−糖タンパク質1(LRG1)、mRNA。NCBI基準配列:NM_052972.2(配列番号:16)
17. MCL1:ホモサピエンス骨髄性細胞白血病配列1(BCL2−関連)(MCL1)、ミトコンドリアタンパク質をコードする核遺伝子、転写変異体1、mRNA。NCBI基準配列:NM_021960.4(配列番号:17)
18. NAIP:ホモサピエンスNLRファミリー、アポトーシス阻害タンパク質(NAIP)、転写変異体1、mRNA。NCBI基準配列:NM_004536.2(配列番号:18)
19. NFIL3:ホモサピエンス核因子、インターロイキン3調節(NFLL3)、mRNA。NCBI基準配列:NM005384.2(配列番号:19)
20. NT5C3:ホモサピエンス5’−ヌクレオチド、サイトゾルΙΠ(NT5C3)、転写変異体1、mRNA。NCBI基準配列:NM_001002010.2(配列番号:20)
21. PFKFB3:ホモサピエンス6−ホスホフルクト−2−キナーゼ/フルクトース−2,6−ビホスファターゼ3(PFKFB3)、転写変異体1、mRNA。NCBI基準配列:NM004566.3(配列番号:21)
22. PLSCRl:ホモサピエンス脂質スクランブラーゼ1(PLSCRl)、mRNA。NCBI基準配列:NM_021105.2(配列番号:22)
23. PROK2:ホモサピエンスプロキネチシン2(PROK2)、転写変異体2、mRNA。NCBI基準配列:NM_021935.3(配列番号:23)
24. RAB24:ホモサピエンスRAB24、メンバーRASガン遺伝子ファミリー(RAB24)、転写変異体1、mRNA。NCBI基準配列:NM_001031677.2(配列番号:24)
25. S100A12:ホモサピエンスS100カルシウム結合タンパク質A12(S100A12)、mRNA。NCBI基準配列:NM_005621.1(配列番号:25)
26. SELL:ホモサピエンスセレクチンL(SELL)、転写変異体1、mRNA。NCBI基準配列:NM_000655.4(配列番号:26)
27. SLC22A4:ホモサピエンス溶質キャリヤーファミリー22(有機カチオン/エルゴチオネイン輸送体)、メンバー4(SLC22A4)、mRNA。NCBI基準配列:NM_003059.2(配列番号:27)
28. SOD2:ホモサピエンススーパーオキシドジスムターゼ2、ミトコンドリア(SOD2)、ミトコンドリアタンパク質をコードする核遺伝子、転写変異体1、mRNA。NCBI基準配列:NM_000636.2(配列番号:28)
29. SP100:ホモサピエンスSP100核抗原(SP100)、転写変異体1、mRNA。NCBI基準配列:NM001080391.1(配列番号:29)
30. TLR4:ホモサピエンストール様レセプター4(TLR4)、転写変異体1、mRNA。NCBI基準配列:NM_138554.4(配列番号:30)
10の下方制御した遺伝子
1. CCL5:ホモサピエンスケモカイン(C−Cモチーフ)リガンド5(CCL5)、mRNA。NCBI基準配列:NM_002985.2(配列番号:31)
2. CCR7:ホモサピエンスケモカイン(C−Cモチーフ)レセプター7(CCR7)、mRNA。NCBI基準配列:NM_001838.3(配列番号:32)
3. CD3D:ホモサピエンスCD3d分子、デルタ(CD3−TCR複合体)(CD3D)、転写変異体1、mRNA。NCBI基準配列:NM_000732.4(配列番号:33)
4. CD6:ホモサピエンスCD6分子(CD6)、転写変異体1、mRNA。NCBI基準配列:NM_006725.4(配列番号:34)
5. FA1M3:ホモサピエンスFasアポトーシス阻害分子3(FAIM3)、転写変異体1、mRNA。NCBI基準配列:NM_005449.4(配列番号:35)
6. FCER1A:ホモサピエンスIgEのFcフラグメント、高親和性I、レセプター;アルファポリペプチド(FCER1A)、mRNA。NCBI基準配列:NM_002001.3(配列番号:36)
7. GZMK:ホモサピエンスグランザイムK(グランザイム3;トリプターゼII)(GZMK)、mRNA。NCBI基準配列:NM_002104.2(配列番号:37)
8. BL7R:ホモサピエンスインターロイキン7レセプター(EL7R)、mRNA。NCBI基準配列:NM_002185.3(配列番号:38)
9. KLRB1:ホモサピエンキラー細胞レクチン様レセプターサブファミリーB、メンバー1(KLRBl)、mRNA。NCBI基準配列:NM_002258.2(配列番号:39)
10. MAL:ホモサピエンス不完全T細胞分化タンパク質(MAL)、転写変異体、mRNA。NCBI基準配列:NM_022440.2(配列番号:40)。
リスト2:2つのハウスキーピング遺伝子のそれぞれについての配列をコードする遺伝子
2のハウスキーピング遺伝子(“HKG”)
1. HPRTl:ホモサピエンスハイポキサンチンホスホリボシルトランスフェラーゼ1(HPRT1)、mRNA。NCBI基準配列:NM_000194.2(配列番号:41)
2. GAPDH:ホモサピエンスグリセルアルデヒド−3−リン酸デヒドロゲナーゼ(GAPDH)、mRNA。NCBI基準配列:NM_002046.5(配列番号:42)。
2.4. 40候補の敗血症バイオマーカーのそれぞれは、敗血症診断のための高い選択性及び特異性を有した
対照試料から感染試料、軽症敗血症試料及び重症敗血症試料の相対平均倍率変化を、qPCRによって比較した。敗血症コンティニュアムに伴う遺伝子発現の上方制御又は下方制御の進行度を観察した(図1を参照)。これは、選択された40の遺伝子のパネルが、敗血症コンティニュアムに伴う正確に区別した被験者試料において使用するための可能性を有することを示す。
健康な被験者(対照)と感染(感染、軽症敗血症、重症敗血症)を有する患者とを認識することが臨床的に重要である。遺伝子パネルを、対照と感染/軽症敗血症/重症敗血症、及び対照/感染と軽症敗血症/重症敗血症を区別する能力について特に試験した。
敗血症コンティニュアムに対する遺伝子発現倍率変化は、1.5よりも大きく、区別のために使用されるためには著しく大きかった(第15表)。
それぞれの敗血症バイオマーカーの予測値を、対照と感染/軽症敗血症/重症敗血症、及び対照/感染と軽症敗血症/重症敗血症との区別のためにReceiver Operating Characteristic(ROC)曲線の曲線下面積(Area Under Curve(AUC))を使用して計算し、選抜したバイオマーカーが、敗血症の早期区別について高い予測値を有することを確実にした。対照と感染/軽症/重症とを区別する場合の予測値について、3のバイオマーカーは95%より大きく、18のバイオマーカーは90〜95%を有し、16のバイオマーカーは85〜90%を有した。対照/感染と軽症/重症とを区別する場合の予測値について、10のバイオマーカーは95%より大きく、20のバイオマーカーは90〜95%を有し、10のバイオマーカーは85〜90%を有した。p値は、双方の区別のための全てのバイオマーカーについて0.01未満である。
2.5. 敗血症診断において89%を超える正確性を得た予測モデル
対照と、感染、軽症敗血症及び重症敗血症を有する被験者とを区別することができる予測モデルを構築した。このモデルは、2つの構成の集合である。第1の構成(分類モデル)は、敗血症を有する患者を対照と区別する。試料を感染又は敗血症と識別する場合に、第2の構成(回帰モデル)は、敗血症の重症度を予測する。
46の試料(9の対照、14の感染、14の軽症敗血症、及び9の重症敗血症)から早期に識別した40の差次的に発現した遺伝子のqPCR遺伝子発現データを使用して、10重交差確認を使用することによって予測モデルの第1及び第2の構成を試験した。それぞれの構成において、異なるモデルを試験し、そして最も良好に実施できるモデルを、特定の構成について選択した。ロジスティック回帰モデルが試験した他のモデルを上廻ったため、ロジスティック回帰モデルを選択した。ロジスティック回帰モデルは、10重交差確認評価において、敗血症と対照との分類において89.13%の高い全体の正確性を達成する(感度77.8%、特異性91.9%)。
第2の構成について、サポートベクター回帰を、第1の構成において発見した敗血症の重症度を予測するために選択した。回帰モデルは、試料の87%で敗血症の重症度を正確に予測することができた。
2.6. 敗血症診断において88%までの正確性を得るブラインド確認における予測モデル
モデルの適用性をさらに確認するために、予測モデルを構築して使用せず、独立のデータセットを使用して、ブラインド評価を実施した。24の試料の独立データセットは、感染を有さないSIRSを有する3人の被験者、4人の対照、2人の感染、12人の軽症敗血症、2人の重症敗血症及び1人敗血性ショックを臨床的に評価される。評価目的のために、敗血性ショックを有する被験者を、重症敗血症と共に分類した。
予測モデルは、2つの目的:敗血症の診断及び敗血症の重症度の評価を有する2つの構成を含む。第1の構成は、対照から敗血症を分類した。選択したモデルは、88%の高い全体の正確性、敗血症を有する18人の被験者から16人の正確な診断(感度94%)、及び7人の対照から5人の正確な同定(特異性71%)を有する。より重要なのは、感染を有さないSIRを有する被験者が、対照と正確に分類され、候補バイオマーカーが効果的に敗血症から無菌性SIRSを区別することができたことを示す。
第2の構成は回帰モデルである。感染と軽症敗血症の高い類似性により敗血症の重症度の予測が困難であるにもかかわらず、前記モデルは、感染を軽症敗血症又は重症敗血症を認識することにおいて82%の正確性であった。この比較的低い正確性は、危険性に対して臨床医を導くために使用される敗血症コンティニュアムにおける感染と軽症敗血症の記述についての任意の閾値が、感染原因論によって病気を呈している患者を層化することを示す。感染、軽症敗血症及び重症敗血症は、変動する程度で類似の炎症反応を誘発し、さらにモデルを使用する正確な予測をもたらす困難性を増加する。
まとめると、これらの結果(第7表及び第8表を参照)は、本発明のアプローチが実施可能であるだけでなく、初期に敗血症を良好に正確に診断することを証明する。これらの結果は、回帰モデルの改善が、敗血症患者の重症度を良好に予測するために必要であることも示す。
以下の第7表は、敗血症と対照を分類するためのバイオマーカーパネルの性能を示す。
Figure 2016526888
以下の第8表は、敗血症の重症度を分類するためのバイオマーカーパネルの性能を示す。
Figure 2016526888
2.7. 敗血症の検出のためのqPCR多重アッセイの開発及び確認
2.7.1. 多重アッセイの開発
多数の開発のための最大の予測遺伝子を選択するために、10重交差確認を実施した。分類法の4の異なる10重交差確認から、8の反復/オーバーラップ遺伝子を同定した(図2を参照)。オーバーラップ法を選択した。それというのも、オーバーラップ法は、異なる仮定に従ってデータセットを分類する異なる分類法に固有の偏りを減少することができるからである。同時に、他の8の遺伝子を、ROC曲線を使用した対照と感染/軽症敗血症/重症敗血症との比較からの予測値を使用して選択した。選択した遺伝子を以下の第19表において示す。
3重の組合せを、最大の予測遺伝子から設計した。3重アッセイの合計21の組合せを、8の異なる患者試料を多重と一重でCt値を比較することによってスクリーニングした。21の組合せのうち、5の3重アッセイは同様のCt値(1.0未満のΔCt)を有し、さらなる確認のために選抜した。
2.7.2. 患者試料を使用した多重アッセイの確認
選抜した5の3重アッセイを、さらに8の患者試料で試験した。多重と一重のアッセイにおける構成遺伝子のCt値の比較を、アッセイの有効性を測定するために実施した(第23表を参照)。S100A12/FFAR2/HPRT1が、異なる敗血症カテゴリーからの患者試料において矛盾のない結果を提供したことを観察した。MCL1/CYSTM1/HPRT1は矛盾がより少なかった。他の3つの組合せにおいて、結果は、敗血症試料ではなく対照試料で矛盾しなかった。ハウスキーピング遺伝子、HPRT1のΔCtは、敗血症試料においてより高かった。これは、敗血症でより高く発現させたバイオマーカーによるHPRT1複製のサプレッションによってであってもよい。
3. 考察
3.1. 白血球からのバイオマーカーを敗血症診断のために使用できる
本発明のマイクロアッセイ遺伝子発現プロファイリング結果の階層クラスタリングは、感染及び敗血症を有する患者と感染及び敗血症を有さない患者との白血球の遺伝子発現パターンにおいて有意差を証明した。敗血症中に差次的に発現された遺伝子は、マイクロアレイ遺伝子プロフィールに由来し、パネル遺伝子又はバイオマーカーは、40の遺伝子の場合に、初めの33000から選抜される。遺伝子の選抜したパネルを、qPCRアッセイで確認した。qPCRを使用する分析確認は、これらの選抜したバイオマーカーが、敗血症コンティニュアムに対して被験者において次第に調節不全にしたことを示す。これらの結果は、マイクロアッセイから得られたものに関連した。白血球中の遺伝子発現の変化を明らかに観察することができ、被験者における敗血症の診断及び/又は予後のため及び敗血症の重症度の評価及び/又は予測のために潜在的に使用できる。
ROC曲線のAUCを使用して得られたそれぞれの遺伝子の予測値が推奨され、個々の遺伝子毎について85%より高いスコアを有する。それぞれの遺伝子のこの高い予測値は、選択された遺伝子パネルを早期の診断マーカーとして使用できることを示唆する。これらの40の遺伝子からの情報に対して完全に影響を及ぼすために、予測モデルを、全ての40の遺伝子のqPCRのΔΔ値を使用して構築した。この予測モデルは、ブラインド試料の88%を正確に診断することができた。誘導遺伝子発現パネルは、臨床の表現型に基づいた敗血症コンティニュアムに沿った被験者の免疫学的分離を可能にするために敗血症コンティニュアムに対して著しく明確であったことを示している。
3.2. 敗血症診断のためのバイオマーカーの活用
33000を超える遺伝子を、マイクロアッセイ分析によって試験した。SAMを使用して、敗血症コンティニュアムに対して差次的に発現した906の遺伝子を同定し、後に40の遺伝子まで減少させた。これらの40の遺伝子の発現を、全ての被験者において、qPCRによって分析的に確認し、ここで倍率変化の差を使用して予測モデルを構築した。
前記モデルによる予測を、臨床的分類と比較し、合計で7のミスマッチした予測を見出した。7のミスマッチした予測のうち、4のミスマッチした予測は、患者の管理に差がなかったが、3のミスマッチした予測は、有害事象をもたらした。少数の感染を有さないSIRSの被験者にもかかわらず、前記モデルは、ブラインド試料試験において双方の被験者を正確に分類できた。しかしながら、後の臨床確認段階によって前記モデルのさらなる改良が実施され、その特異性及び感度を増加させる。遺伝子パネルは、費用効率及び再現性を改良するために、その正確性を犠牲にすることなく、潜在的にさらに減少させることができた。予測モデルを操作するためのより大きいデータセットの使用が、この目的に優先される。前記システムに対する他の改良、例えば新たなハウスキーピング遺伝子の使用は、比較のために使用した基準が安定であり、個人の年齢及び性別における差を説明することができることを確実にする。
3.3. 診断キットのプロトタイピング
得られた定性遺伝子発現データを、異なる予測モデルの使用によって、感染した及び感染していない患者の区別、敗血症及び敗血症でない患者の区別、及び敗血症の重症度の段階を含む、多数の適用のために使用できる。存在するデータを、新たな予測モデルの構築において使用するためのさらなる研究からの新たなデータと合わせることができる。それが望ましいならば、新たな遺伝子を、マイクロアッセイデータから選択できる。これは、患者の病気進行に対する十分な情報が得られた場合に、及び特に患者の病気予後の分類において使用するための新たな遺伝子が同定されるべきであった場合に、有用であってもよい。従って、この研究から得られたデータを活用することは前例のない適応性である。
一般に、白血球からのRNAが、プロトタイプ開発のための鋳型として使用される。しかしながら最終のプロトタイプのための出発材料は、考慮されるべきである多数の要因、例えば加工時間及び複雑さ、アッセイの感度及び安定性、病院で入手できる装置、及び試料製造にかかる時間によって決定されてもよい。
3.4. 診断キットの臨床的有用性
一般に、敗血症の診断のための至適基準はない。最初の試験は、陽性の血液培養に依存する。最終的な結果を得るために要求される長い時間(24〜72時間)、要求される大量の血液(通常20ml〜40ml)及び偽陽性率(0.6%〜10%)を含む血液培養への依存についていくつかの主な欠点がある[3、4]。いくつかの病原体に基づく分子診断キット、例えばFilmArray(登録商標)Blood Culture Identificationパネル(BioFire Diagnostics Inc.)が、この問題を回避するために市販されている。しかしながら、この方法は、病原体(及びその副生成物、例えばエンドトキシン)を同定するのみであり、これは、宿主炎症反応を刺激し、標的とした抗菌剤治療を設けることを可能にするが、過剰増殖の宿主炎症反応又は敗血症の重症度によってもたらされる付帯的損傷を示さない。
血液培養の制限は、血液中の低い細菌濃度、培養容器中で抽出された不十分な血液、偏好性生物の存在、又は試用採取前の抗生物質の使用によって生じてよい偽陰性結果にも起因する。2007年〜2012年のNUH EDからのデータは、65歳以上の患者について21.4%のみの真陽性血液培養率を示した。
感染/敗血症による遺伝子発現変化の形での宿主反応についてqPCRを使用する提案された診断キットは、前記の病原体に基づく分子技術を補完する。早期診断のための宿主反応を確実にする能力は、臨床的に最初に敗血症を示さなかったが、後に悪化しうる患者のより急速で正確な管理を可能にするために、病原体の同定の使用に先行する。従って、起源管理、早期の血行動態蘇生及び支持、及び人工呼吸支持を含む敗血症の管理の柱は、患者の転帰を改善するために早期に始められる。遺伝子発現診断キットによって要求される推定3時間は、病院におけるトリアージ及び治療の適切な場所を早い情報に基づいて決定するために、前線の医者、例えば救急医のために機会をもたらす。
4. 補足方法
4.1. 遺伝子発現プロファイリング
4.1.1. 比較可能なマイクロアッセイ分析のための品質管理
マイクロアッセイハイブリダイゼーションのための品質管理(QC)を実施した。使用した管理メトリクスは、ハイブリダイゼーション法のためのハイブリダイゼーション管理、洗浄温度についての低い厳密性試験、Cy3結合についての高い厳密性試験、敗血症でないハイブリダイゼーションのための陰性対照、ハイブリダイゼーションの試料及び量の完全性のための遺伝子強度試験、及び異常値を検出するための最終的なシグナル分布分析であった。
4.2. qPCRによる選抜したバイオマーカーの分析確認
4.2.1. プライマー設計及び確認
国立バイオテクノロジー情報センター(National Centre for Biotechnology Information (NCBI))のヌクレオチドデータベースを使用して、本発明において選択した遺伝子のそれぞれについてコードする配列を得た。そしてプライマーBLASTを操作して、それぞれの遺伝子について20の異なるプライマー対を得た。使用したパラメータは、200bpの最大PCR生成物サイズ、20の繰り返しプライマー対、最小59℃、最大61℃及び最大差2℃のプライマー融解温度であった。そして、それぞれの対を、Oligo 7を使用してケイ素中での安定性及び使用について試験した。700点より高いスコアの上位2つのプライマー対を、qPCRにおける使用のために選択した。
実験を開始するために、それぞれのプライマー対を試験してそれらの品質を検査した。新たなプライマーを、3つの異なる試料でqPCRによって試験した。融解曲線を試験して、副生成物又はプライマーダイマーがなかったことを検証した。さらに、標準曲線分析を実施して、プライマー対の相関係数(r2)及び効率(E)を計算した。効率を計算するために使用した式は、以下である:
E=[−1+10(1/傾斜度)]×100%。
傾斜度を、標準曲線から計算した。そして、確認したプライマー対を分析確認のために使用した(第9表を参照)。
以下の第9表は、使用したプライマーのリストを示す。
Figure 2016526888
4.3. 敗血症の検出のためのqPCR多重アッセイの開発及び確認
4.3.1. Taqmanプローブの設計及び確認
Taqmanプローブを、Primer3web website(www.primer.wi.mit.edu)を使用して、次のパラメータで設計した:プローブサイズは18〜27bpであった;プローブ溶融温度(Tm)65〜73℃;GC含有率30〜80%。そして、それぞれプライマーを、Oligo 7を使用してケイ素中での安定性及び使用について試験した。Autodimerを使用して、全てのプライマー及びプローブの組合せについて、プライマー−プローブ及びプローブ−プローブ及びプライマー−プライマーの重合について試験した[1](第10表を参照)。
以下の第10表は、プライマー−プローブの組合せのリストを示す。
Figure 2016526888
プライマー−プローブ混合物を、最初に、2つの異なるキット:QuantiFast(登録商標)Multiplex RT− PCRキット(Qiagen)及びLightCycler(登録商標)480 Probes Master(Roche)で鋳型RNAの段階希釈を使用して標準曲線アッセイで試験した。設定を確認して、プローブがプライマー対と相容性であることを確実にした。複製効率は、80〜120%の範囲内であり、倍率変化は試験したCt範囲にわたって線形である。
次に、0.4μMの推奨されるプライマー濃度からCt値を維持しながら、0.05μΜのステップで0.4〜0.05μMからプライマー滴定を実施して、可能な最も低いプライマー濃度を測定した。
5. 補足結果
5.1. RNA試料製造
5.1.1. RNAの質及び量
全てのRNA試料について、得られた平均RNA濃度及び260/280及び260/230の比が見出された。得られたRNAの質及び量は、50ng/uLより大きい濃度、2.0より大きい280/260比及び1.7より大きい260/230比を有し、これは、良好な収率がRNA抽出から得られ、使用したRNA試料が、タンパク質及び炭水化物で汚染されていなかったことを示した。
5.2. 遺伝子発現プロファイリング
5.2.1. マイクロアッセイのためのRNAの質及び濃度
RNAの質及び完全性を、マイクロアッセイ試験のために使用する前にバイオアナライザーで試験した。マイクロアッセイにおいて使用したすべての試料についてのRNA完全数(RIN)は7より大きかった。電気泳動操作は、急勾配のバンドのRNAが存在したことを示した。結果は、マイクロアッセイにおいて使用したRNA試料が高い完全性を有し、劣化されなかったことを確認した。
5.2.2. マイクロアッセイハイブリダイゼーションのための品質管理
マイクロアッセイハイブリダイゼーションのための品質管理(QC)も実施した。パイロットマイクロアッセイ(第12表を参照)及び第2マイクロアッセイ(第13表を参照)操作の双方は、全ての品質管理試験を通過した。
以下の第12表は、パイロットマイクロアッセイのためのアレイ品質管理の要約を示す。
Figure 2016526888
以下の第13表は、マイクロアッセイの第2バッチのためのアレイ品質管理の要約を示す。
Figure 2016526888
5.3. qPCRによって選抜した遺伝子の分析確認
5.3.1. プライマー試験及び確認
プライマー対を、標準曲線法も使用して試験して、qPCRアッセイの効率を測定した(第14表を参照)。PCR効率を、鋳型希釈系列の線形回帰傾斜を使用して測定した。選抜したバイオマーカーを、線形Ct範囲(0.99より大きいr2)で80〜120%の効率を有するために要求した。41のプライマー対(40の選抜した敗血症バイオマーカー及び1のハウスキーピング遺伝子)の中で、80%未満のqPCR効率を有したものはなかった。しかしながら、11のプライマー対は120%より大きい効率を有した。120%より大きい効率を有するにもかかわらず、これらのプライマー対は、敗血症の間の遺伝子発現変化を研究するために未だ使用されていた。それというのも、融解曲線において偽生成物を検出しなかったからである。
以下の第14表は、選抜した敗血症バイオマーカーのプライマー対の効率及び線形Ct範囲を示す。
Figure 2016526888
5.3.2. 選抜した遺伝子の診断性能
図1は、qPCRによる対照に対する感染試料、軽症敗血症試料及び重症敗血症試料の相対倍率変化を示す。(A)30の上方制御遺伝子、及び(B)10の下方制御遺伝子。
以下の第15表は、対照と感染、及び感染と軽症敗血症の倍率変化を示す。C−対照、I−感染、M−軽症敗血症。
Figure 2016526888
以下の第16表は、対照と感染/軽症敗血症/重症敗血症、及び対照/感染と軽症敗血症/重症敗血症についての、バイオマーカーパネルの予測値(曲線下面積;AUC)、標準偏差及びp値を示す。
Figure 2016526888
5.3.3. 敗血症カテゴリーの区別のための予測モデルの確認
ロジスティック回帰をもたらすために重さをそれぞれの遺伝子に与えた(第17表を参照)。臨床確認中にブラインド患者試料を分類するために使用したアルゴリズムは以下である:
Figure 2016526888
dCt − ハウスキーピング遺伝子に対して標準化した遺伝子サイクル閾値
w − 重さ
I − 妨害
健康な対照試料について、ロジスティック回帰指数≧0
感染した/敗血症の試料について、ロジスティック回帰指数<0。
以下の第17表は、それぞれの遺伝子についての重さ及びロジスティック回帰モデルからの妨害を示す。
Figure 2016526888
サポートベクター回帰をもたらすために重さをそれぞれの遺伝子に与えた(第18表を参照)。臨床確認中にブラインド患者試料を分類するために使用したアルゴリズムは以下である:
Figure 2016526888
dCt − ハウスキーピング遺伝子に対して標準化した遺伝子サイクル閾値
w − 重さ
I − 妨害
健康な対照試料について、サポートベクター回帰指数≧1.41
軽症敗血症の試料について、ロジスティック回帰指数1.41≧x<3.52
重症敗血症の試料について、ロジスティック回帰指数<3.52。
以下の第18表は、それぞれの遺伝子についての重さ及びサポートベクター回帰モデルからの妨害を示す。
Figure 2016526888
5.4. 敗血症の検出のためのqPCR多重アッセイの開発及び確認
図2は、4の異なる分類法のオーバーラップから同定された最良の予測遺伝子を示す。
以下の第19表は、2の異なる選択法からの上位8の予測遺伝子のリストを示す。
Figure 2016526888
プライマー−プローブを、標準曲線法で試験して、プライマー−プローブが複製曲線をもたらすことができることを確認し、そしてqPCRアッセイの効率を測定した。PCR効率を、鋳型希釈系列の線形回帰傾斜を使用して測定した。SYBR Greenフォーマットを使用したqPCRに類似して、プライマー−プローブは、線形Ct範囲(r2>0.99)で80〜120%の効率を有することを要求する。
12のバイオマーカー及び1のハウスキーピング遺伝子についてのプライマー−プローブを設計した。2の遺伝子のプライマー−プローブは、複製曲線を提供することに失敗した。4のハウスキーピングプライマープローブのうち、1を最も矛盾しない結果のために選択した。操作した全てのプローブは、許容される効率(80〜120%)及び試験したCt範囲で線形を有した(第20表を参照)。
以下の第20表は、試験した敗血症バイオマーカーのプライマー−プローブの効率及び線形Ct範囲を示す。
Figure 2016526888
プライマー滴定を実施して、より高い大量の遺伝子のために使用したプライマー濃度を減少させた(第21表を参照)。減少させたプライマー濃度は、0.4μMの推奨された出発作業濃度と比較して、Ct値に影響しなかった。プライマー濃度の減少は、qPCR反応物の消費及び消失による低い大量の遺伝子に対するより高い大量の遺伝子の複製抑制の効果を制限する。可能な最小の最終プライマー濃度が0.20〜0.05μMで変動するために、0.2μMが全てのバイオマーカーのための最終プライマー濃度として選択される。低い豊富なハウスキーピング遺伝子についての最終プライマー濃度を0.4μMで維持した。
以下の第21表は、試験した敗血症バイオマーカーのプライマー−プローブの効率及び線形Ct範囲を示す。
Figure 2016526888
以下の第22表は、試験した3重の組合せを示す。
Figure 2016526888
以下の第23表は、選抜した3重の組合せについて1.0より大きい多重アッセイ及び一重アッセイのCt差を有する試料の数を示す。
Figure 2016526888
図3は、敗血症データパネルの無監視の階層クラスタリングヒートマップを示す(赤=高い発現、緑=低い発現)。横列は遺伝子であり、縦列は敗血症/対照の試料である。ハイライトした試料は潜在的な異常値である。
6. さらなる実施例
バイオマーカーセット又はバイオマーカーパネルの有用性をさらに証明するために、151の患者の試料の次のコホートを使用した。151の試料の細分類は以下である:36の対照、6の感染を有さないSIRS、24のSIRSを有する感染、67の軽症敗血症、12の重症敗血症、及び6の敗血性ショック/潜在性ショック。次の段落における実施例は、この試料セットに基づく。
以下の第24表は、対照と敗血症についてのリスト1に列挙される40のバイオマーカー又は遺伝子のバイオマーカーパネルのそれぞれのバイオマーカーの予測値(曲線下面積(AUC))を示す。ある実施形態において、本明細書において記載したそれぞれの方法又はキットは、第24表において挙げられるバイオマーカー又は遺伝子のいずれか1つを使用する。
Figure 2016526888
ある実施形態において、本明細書において記載したそれぞれの方法又はキットは、リスト1に列挙される40のバイオマーカー又は遺伝子の1つ以上、及びそれらのあらゆる組合せを使用する。
以下の第25表は、ハウスキーピング遺伝子としてHPRT1/GAPDHを有する、対照と敗血症についてのリスト1に列挙される40のバイオマーカー又は遺伝子のバイオマーカーパネルの2つのバイオマーカーの例示的なセットの予測値(曲線下面積(AUC))を示す。
Figure 2016526888
Figure 2016526888
Figure 2016526888
Figure 2016526888
Figure 2016526888
Figure 2016526888
Figure 2016526888
Figure 2016526888
Figure 2016526888
Figure 2016526888
以下の第26表は、対照/SIRSを有さない感染/感染を有さないSIRSと軽症敗血症/重症敗血症/敗血性ショックについてのリスト1に列挙される40のバイオマーカー又は遺伝子のバイオマーカーパネルのそれぞれのバイオマーカーに与えられた重さを示す。
Figure 2016526888
Figure 2016526888
Figure 2016526888
以下の第27表は、軽症敗血症と重症敗血症/敗血性ショックについてのリスト1に列挙される40のバイオマーカー又は遺伝子のバイオマーカーパネルのそれぞれのバイオマーカーに与えられた重さを示す。
Figure 2016526888
Figure 2016526888
Figure 2016526888
ある実施形態において、本明細書において記載したそれぞれ方法又はキットは、リスト1に列挙される40のバイオマーカー又は遺伝子のいずれか5つを使用する。
以下の第28表は、ハウスキーピング遺伝子としてHPRT1/GAPDHを有する、対照と敗血症についてのリスト1に列挙される40のバイオマーカー又は遺伝子のバイオマーカーパネルの5つのバイオマーカーの例示的なセットの予測値(曲線下面積(AUC))を示す。
Figure 2016526888
ある実施形態において、本明細書において記載したそれぞれ方法又はキットは、リスト1に列挙される40のバイオマーカー又は遺伝子のいずれか10を使用する。
以下の第29表は、ハウスキーピング遺伝子としてHPRT1/GAPDHを有する、対照と敗血症についてのリスト1に列挙される40のバイオマーカー又は遺伝子のバイオマーカーパネルの10のバイオマーカーの例示的なセットの予測値(曲線下面積(AUC))を示す。
Figure 2016526888
Figure 2016526888
ある実施形態において、本明細書において記載したそれぞれ方法又はキットは、リスト1に列挙される40のバイオマーカー又は遺伝子のいずれか12を使用する。
以下の第30表は、ハウスキーピング遺伝子としてHPRT1/GAPDHを有する、対照と敗血症についてのリスト1に列挙される40のバイオマーカー又は遺伝子のバイオマーカーパネルの12のバイオマーカーの例示的なセットの予測値(曲線下面積(AUC))を示す。
Figure 2016526888
Figure 2016526888
Figure 2016526888
Figure 2016526888
ある実施形態において、本明細書において記載したそれぞれ方法又はキットは、リスト1に列挙される40のバイオマーカー又は遺伝子のいずれか30を使用する。
以下の第31表は、ハウスキーピング遺伝子としてHPRT1/GAPDHを有する、対照と敗血症についてのリスト1に列挙される40のバイオマーカー又は遺伝子のバイオマーカーパネルの30のバイオマーカーの例示的なセットの予測値(曲線下面積(AUC))を示す。
Figure 2016526888
Figure 2016526888
Figure 2016526888
Figure 2016526888
Figure 2016526888
図4は、敗血症/非敗血症の患者の分類を可能にする6モデル(A〜F)を示す箱型図を示す。それぞれ水平な線によって示された、敗血症/非敗血症間の予め決められたカットオフは、達成可能な最も高い合計の正確性のための決定則に基づく。それぞれのモデルについて、100の試料に基づくトレーニングセットを製造し(左)、61の試料のブラインド試験を使用して、モデルを検証した。モデルは、以下である:
・(A)標準化ハウスキーピング遺伝子として40遺伝子及びHPRT1を使用
・(B)標準化ハウスキーピング遺伝子として8遺伝子及びHPRT1を使用
・(C)標準化ハウスキーピング遺伝子として40遺伝子及びGAPDHを使用
・(D)標準化ハウスキーピング遺伝子として8遺伝子及びGAPDHを使用
・(E)標準化ハウスキーピング遺伝子として40遺伝子並びにHPRT1及びGAPDHの双方を使用
・(F)標準化ハウスキーピング遺伝子として11遺伝子並びにHPRT1及びGAPDHの双方を使用。
以下の第32表は、ハウスキーピング遺伝子としてHPRT1/GAPDHを有する、それぞれの遺伝子の数(すなわち40遺伝子、8遺伝子、40遺伝子、8遺伝子、40遺伝子、11遺伝子)についての、前記6モデルの予測値(AUC)を示す。
Figure 2016526888
図5は、37遺伝子(A)又は14遺伝子(B)に基づく85の敗血症患者の箱形図を示す。重症敗血症を軽症敗血症から分離することを可能にする2つのモデルを使用して重さスコアリングシステムを実施した。
図6は、敗血症の重症度とタンパク質濃度との相関を示す、対照、感染、軽症敗血症及び重症敗血症/敗血性ショックから選択される患者における平均血漿タンパク質濃度(S100A12)を示す。
有利には、本発明において記載した方法、バイオマーカー又は複数のバイオマーカー、及びキットは、敗血症の早期の検出及び診断のため、並びにかかる患者についての治療及び転帰の改良のための患者のモニタリングのためにも使用できる。
有利には、本発明において記載した方法、バイオマーカー又は複数のバイオマーカー、及びキットは、敗血症治療のための候補として、被験者又は患者を識別及び/又は分類するために使用できる。
7. 診断キット
診断キットは、抗体、アプタマー、増幅システム、検出試薬(色素原、蛍光体、等)、希釈緩衝液、洗浄溶液、対比染料、又はそれらの任意の組合せを含んでよい。キットの構成を、前述の方法の、手動での又は部分的若しくは全体的に自動化した実施のためにひとまとめにしてもよい。キットを含む他の実施形態において、本発明は、本発明の組成物、及び場合によりそれらの使用のための支持を含むキットを考慮する。かかるキットは、例えば、患者の集団を階層化すること、診断、予後、治療処置の決定を導くこと、及び他の適用を含む、種々の使用を有してもよい。
当業者は、本明細書において記載された発明が、特に記載されているもの以外に、変更及び改変することが可能であることを認識している。本発明は、全てのかかる変更及び改変を含む。本発明は、本明細書に関する又は本明細書において示される、ステップ、特徴、調製物及び化合物の全て、個々に若しくは一括して及びあらゆる及び全ての組合せ、又は任意の2つ以上のステップ若しくは特徴も含む。
本明細書において挙げられているそれぞれの文献、参照、特許文献又は特許は、参照をもって本明細書に例示的に組込まれ、本明細書の一部として読者によって読まれる及び顧慮されるべきであることを意味する。本明細書において挙げられているそれぞれの文献、参照、特許文献又は特許は、単に簡潔さの理由のために本明細書において繰り返さない。
本明細書において挙げられている又は参照をもって本明細書に組込まれたあらゆる文献におけるあらゆる製品についてのあらゆる製造者の指示、説明、製品仕様及び製品シートは、参照をもって本明細書に組込まれたものとし、本発明の実施において使用されてもよい。
本発明は、本明細書において記載された特定の実施形態のいずれかによって範囲を制限されるべきでない。これらの実施形態は、例示のみの目的を意図している。機能的に同等の生成物、調製物及び方法は、明らかに、本明細書において記載された本発明の範囲内にある。
本明細書において記載された発明は、1つ以上の値(例えばサイズ、濃度等)の範囲を含んでよい。値の範囲は、範囲を定義する値、及び範囲に境界線を定める値に直接に隣接する値と同様又は実質的に同様の結果を導く範囲に隣接した値を含む範囲内の全ての値を含むことを理解する。
本明細書の全体にわたって、文脈上他に要求されない限り、“含有する(comprise)”の用語又はその変形、例えば“含有する(comprises)”又は“含有している(comprising)”は、あらゆる他の整数又は整数の群の除外ではなく、規定された整数又は整数の群の包含を意味することを理解する。本開示において、及び特に特許請求の範囲及び/又は段落において、例えば“含有する(comprises)”、“含有される(comprised)”、“含有している(comprising)”等の用語は、米国特許法におけるものによる意味を有することができ、例えば、前記用語は、“含む(inludes)”、“含まれる(included)”、“含んでいる(inluding)”等の意味であってよく、例えば“から本質的になっている(consisting essentially of)”及び“から本質的になる(consists essentially of)”の用語は、米国特許法におけるものによる意味を有することができ、例えば、前記用語は、明確に列挙されていない要素を考慮するが、しかし、先行技術において見出される要素又は本発明の基本的な又は新規の特徴に影響する要素を除くことにも注意する。
本明細書において使用される選択された用語についての他の定義は、本発明の詳細な説明の範囲内で見出されてよく、全体にわたって適用されてもよい。特に定義されない限り、本明細書において使用される全ての他の科学的及び技術的な用語は、本発明に属する通常の当業者に慣用的に理解される意味と同様の意味を有する。
前記で特に挙げられていない本発明の他の特徴、利益及び利点は、当業者によるこの記載から理解されてもよい。
前述の発明は、説明及び例によって、及び1つ以上の実施形態に関して多少詳細に記載されているが、明確な理解の目的のために、本発明の新規の教示及び利点を考慮して、ある変化、変更及び改良を、記載された本発明の趣旨又は範囲から逸脱することなく当業者に実施してもよいことは、当業者に容易に明らかである。
本発明は個々の実施形態を包含するが、議論される実施形態の組合せも含むことがさらに認識される。例えば、一実施形態において記載された特徴は、他の実施形態において記載された特徴を相互に除外せず、本発明のさらに他の実施形態の形態と組み合わせてもよい。
Figure 2016526888

Claims (20)

  1. 被験者において敗血症を検出する又は予測する方法であって、該方法が、
    i. 被験者から単離された第1の試料中で少なくとも1つのバイオマーカーのレベルを測定すること、及び
    ii. 測定したレベルを相応するバイオマーカーの基準レベルと比較すること
    を含み、ここで、少なくとも1つのバイオマーカーが、
    (a)配列番号:1、配列番号:2、配列番号:3、配列番号:4、配列番号:5、配列番号:6、配列番号:7、配列番号:8、配列番号:9、配列番号:10、配列番号:11、配列番号:12、配列番号:13、配列番号:14、配列番号:15、配列番号:16、配列番号:17、配列番号:18、配列番号:19、配列番号:20、配列番号:21、配列番号:22、配列番号:23、配列番号:24、配列番号:25、配列番号:26、配列番号:27、配列番号:28、配列番号:29、配列番号:30、配列番号:31、配列番号:32、配列番号:33、配列番号:34、配列番号:35、配列番号:36、配列番号:37、配列番号:38、配列番号:39、配列番号:40のいずれか1つに示されるヌクレオチド配列、又はそれらのフラグメント、相同体、変異体若しくは誘導体を含有するポリヌクレオチド;
    (b)前記配列(a)のいずれか1つに示されるヌクレオチド配列であって、相応するアミノ酸配列を含有するポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含有するポリヌクレオチド;並びに
    (c)前記(a)、(b)、又はそれらの相補体の配列のいずれか1つに選択的にハイブリダイズすることができるヌクレオチド配列を含有するポリヌクレオチド
    からなる群から選択され、ここで、第1の試料中で測定されたレベルと基準レベルとの差が、第1の試料中に存在する敗血症を示す、前記方法。
  2. 請求項1に記載の方法であって、敗血症の存在が、被験者において、相応するバイオマーカーの基準レベルと比較して、第1の試料中で測定した少なくとも1つのバイオマーカーのレベルにおける増加を検出することによって測定され、ここで、少なくとも1つのバイオマーカーが、
    (a)配列番号:1、配列番号:2、配列番号:3、配列番号:4、配列番号:5、配列番号:6、配列番号:7、配列番号:8、配列番号:9、配列番号:10、配列番号:11、配列番号:12、配列番号:13、配列番号:14、配列番号:15、配列番号:16、配列番号:17、配列番号:18、配列番号:19、配列番号:20、配列番号:21、配列番号:22、配列番号:23、配列番号:24、配列番号:25、配列番号:26、配列番号:27、配列番号:28、配列番号:29、配列番号:30のいずれか1つに示されるヌクレオチド配列、又はそれらのフラグメント、相同体、変異体若しくは誘導体を含有するポリヌクレオチド;
    (b)前記配列(a)のいずれか1つに示されるヌクレオチド配列であって、相応するアミノ酸配列を含有するポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含有するポリヌクレオチド;並びに
    (c)前記(a)、(b)、又はそれらの相補体の配列のいずれか1つに選択的にハイブリダイズすることができるヌクレオチド配列を含有するポリヌクレオチド
    からなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
  3. 請求項1又は2に記載の方法であって、敗血症の存在が、被験者において、相応するバイオマーカーの基準レベルと比較して、第1の試料中で測定した少なくとも1つのバイオマーカーのレベルにおける減少を検出することによって測定され、ここで、少なくとも1つのバイオマーカーが、
    (a)配列番号:31、配列番号:32、配列番号:33、配列番号:34、配列番号:35、配列番号:36、配列番号:37、配列番号:38、配列番号:39、配列番号:40のいずれか1つに示されるヌクレオチド配列、又はそれらのフラグメント、相同体、変異体若しくは誘導体を含有するポリヌクレオチド;
    (b)前記配列(a)のいずれか1つに示されるヌクレオチド配列であって、相応するアミノ酸配列を含有するポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含有するポリヌクレオチド;並びに
    (c)前記(a)、(b)、又はそれらの相補体の配列のいずれか1つに選択的にハイブリダイズすることができるヌクレオチド配列を含有するポリヌクレオチド
    からなる群から選択される、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記基準レベルが、敗血症でない少なくとも1人の被験者から単離された第2の試料中の相応するバイオマーカーのレベルである、請求項1から3までのいずれか1項に記載の方法。
  5. 前記比較ステップが、被験者において敗血症の存在若しくは不在を決定又は予測するための決定則を適用することを含む、請求項1から4までのいずれか1項に記載の方法。
  6. 被験者が、対照、感染、感染していない全身性炎症反応症候群(SIRS)、軽症敗血症、重症敗血症、敗血性ショック及び潜在性ショックからなる群から選択される複数の状態の1つを有するかどうかを検出又は予測するための方法であって、該方法が、
    i. 被験者から単離された第1の試料中で少なくとも1つのバイオマーカーのレベルを測定すること、及び
    ii. 測定したレベルを相応するバイオマーカーの基準レベルと比較すること
    を含み、ここで、少なくとも1つのバイオマーカーが、
    (a)配列番号:1、配列番号:2、配列番号:3、配列番号:4、配列番号:5、配列番号:6、配列番号:7、配列番号:8、配列番号:9、配列番号:10、配列番号:11、配列番号:12、配列番号:13、配列番号:14、配列番号:15、配列番号:16、配列番号:17、配列番号:18、配列番号:19、配列番号:20、配列番号:21、配列番号:22、配列番号:23、配列番号:24、配列番号:25、配列番号:26、配列番号:27、配列番号:28、配列番号:29、配列番号:30、配列番号:31、配列番号:32、配列番号:33、配列番号:34、配列番号:35、配列番号:36、配列番号:37、配列番号:38、配列番号:39、配列番号:40のいずれか1つに示されるヌクレオチド配列、又はそれらのフラグメント、相同体、変異体若しくは誘導体を含有するポリヌクレオチド;
    (b)前記配列(a)のいずれか1つに示されるヌクレオチド配列であって、相応するアミノ酸配列を含有するポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含有するポリヌクレオチド;並びに
    (c)前記(a)、(b)、又はそれらの相補体の配列のいずれか1つに選択的にハイブリダイズすることができるヌクレオチド配列を含有するポリヌクレオチド
    からなる群から選択され、ここで、第1の試料中で測定されたレベルが、基準レベルと統計的に実質的に類似し、被験者が前記状態の1つを有するかどうかを示す、前記方法。
  7. 前記基準レベルが、対照被験者、感染に陽性の被験者、感染を有さないSIRSに陽性の被験者、軽症敗血症に陽性の被験者、重症敗血症に陽性の被験者、及び潜在性ショックに陽性の被験者からなる群から選択される少なくとも1人の被験者から単離された第2の試料中の相応するバイオマーカーのレベルである、請求項6に記載の方法。
  8. 前記比較ステップが、被験者が前記状態の1つを有するかどうかを測定又は予測するための決定則を適用することを含む、請求項6又は7に記載の方法。
  9. 請求項1から5までのいずれか1項に記載の方法を実施するためのキットであって、
    i. 被験者の第1の試料中のバイオマーカーのレベルを定量化するための少なくとも1つのバイオマーカーに特異的に結合できる少なくとも1つの試薬と、
    ii. 相応するバイオマーカーの基準レベルを示す基準試料と、
    を含む、前記キット。
  10. 前記少なくとも1つの試薬が、少なくとも1つのバイオマーカーに特異的に結合できる少なくとも1つの抗体を含む、請求項9に記載のキット。
  11. さらに、第1の試料中で少なくとも1つの追加のバイオマーカーを特異的に結合できる少なくとも1つの追加の試薬と、相応する少なくとも1つの追加のバイオマーカーの基準レベルを示す基準試料と、を含む、請求項9又は10に記載のキット。
  12. 請求項6から8までのいずれか1項に記載の方法を実施するためのキットであって、
    i. 被験者の第1の試料中のバイオマーカーのレベルを定量化するための少なくとも1つのバイオマーカーに特異的に結合できる少なくとも1つの試薬と、
    ii. 相応するバイオマーカーの基準レベルを示す基準試料と、
    を含む、前記キット。
  13. 前記少なくとも1つの試薬が、少なくとも1つのバイオマーカーに特異的に結合できる少なくとも1つの抗体を含む、請求項12に記載のキット。
  14. さらに、第1の試料中で少なくとも1つの追加のバイオマーカーを特異的に結合できる少なくとも1つの追加の試薬と、相応する少なくとも1つの追加のバイオマーカーの基準レベルを示す基準試料と、を含む、請求項12又は13に記載のキット。
  15. 被験者において敗血症を検出する又は予測するためのキットであって、該キットは、被験者から単離された第一の試料中で少なくとも1つのバイオマーカーに選択的に結合できる抗体、及び抗体と少なくとも1つのバイオマーカーの相補体成分との間に形成された複合体の検出のための試薬を含み、少なくとも1つのバイオマーカーが、
    (a)配列番号:1、配列番号:2、配列番号:3、配列番号:4、配列番号:5、配列番号:6、配列番号:7、配列番号:8、配列番号:9、配列番号:10、配列番号:11、配列番号:12、配列番号:13、配列番号:14、配列番号:15、配列番号:16、配列番号:17、配列番号:18、配列番号:19、配列番号:20、配列番号:21、配列番号:22、配列番号:23、配列番号:24、配列番号:25、配列番号:26、配列番号:27、配列番号:28、配列番号:29、配列番号:30、配列番号:31、配列番号:32、配列番号:33、配列番号:34、配列番号:35、配列番号:36、配列番号:37、配列番号:38、配列番号:39、配列番号:40のいずれか1つに示されるヌクレオチド配列、又はそれらのフラグメント、相同体、変異体若しくは誘導体を含有するポリヌクレオチド;
    (b)前記配列(a)のいずれか1つに示されるヌクレオチド配列であって、相応するアミノ酸配列を含有するポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含有するポリヌクレオチド;並びに
    (c)前記(a)、(b)、又はそれらの相補体の配列のいずれか1つに選択的にハイブリダイズすることができるヌクレオチド配列を含有するポリヌクレオチド
    からなる群から選択され、ここで、基準試料は、相応するバイオマーカーの基準レベルを示し、第1の試料中で測定した少なくとも1つのバイオマーカーのレベルと基準レベルとの差は、第1の試料中に存在する敗血症を示す、前記キット。
  16. 前記基準レベルが、敗血症でない少なくとも1人の被験者から単離された第2の試料中の相応するバイオマーカーのレベルである、請求項15に記載のキット。
  17. 被験者が、対照、感染、感染していない全身性炎症反応症候群(SIRS)、軽症敗血症、重症敗血症、敗血性ショック及び潜在性ショックからなる群から選択される複数の状態の1つを有するかどうかを検出又は予測するためのキットであって、該キットは、被験者から単離された第1の試料中で少なくとも1つのバイオマーカーに選択的に結合できる抗体、及び抗体と少なくとも1つのバイオマーカーの相補体成分との間に形成された複合体の検出のための試薬を含み、少なくとも1つのバイオマーカーが、
    (a)配列番号:1、配列番号:2、配列番号:3、配列番号:4、配列番号:5、配列番号:6、配列番号:7、配列番号:8、配列番号:9、配列番号:10、配列番号:11、配列番号:12、配列番号:13、配列番号:14、配列番号:15、配列番号:16、配列番号:17、配列番号:18、配列番号:19、配列番号:20、配列番号:21、配列番号:22、配列番号:23、配列番号:24、配列番号:25、配列番号:26、配列番号:27、配列番号:28、配列番号:29、配列番号:30、配列番号:31、配列番号:32、配列番号:33、配列番号:34、配列番号:35、配列番号:36、配列番号:37、配列番号:38、配列番号:39、配列番号:40のいずれか1つに示されるヌクレオチド配列、又はそれらのフラグメント、相同体、変異体若しくは誘導体を含有するポリヌクレオチド;
    (b)前記配列(a)のいずれか1つに示されるヌクレオチド配列であって、相応するアミノ酸配列を含有するポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含有するポリヌクレオチド;並びに
    (c)前記(a)、(b)、又はそれらの相補体の配列のいずれか1つに選択的にハイブリダイズすることができるヌクレオチド配列を含有するポリヌクレオチド
    からなる群から選択され、ここで、基準試料は、相応するバイオマーカーの基準レベルを示し、第1の試料中で測定した少なくとも1つのバイオマーカーのレベルは、基準レベルと統計的に実質的に類似し、被験者が前記状態の1つを有するかどうかを示す、前記キット。
  18. 前記基準レベルが、対照被験者、感染に陽性の被験者、感染していないSIRSに陽性の被験者、軽症敗血症に陽性の被験者、重症敗血症に陽性の被験者、及び潜在性ショックに陽性の被験者からなる群から選択される少なくとも1人の被験者から単離された第2の試料中の相応するバイオマーカーのレベルである、請求項17に記載のキット。
  19. 被験者において敗血症を検出する又は予測する方法であって、該方法は、
    i. 被験者から単離された第一の試料中で少なくとも1つのバイオマーカーのレベルを測定すること、及び
    ii. 測定したレベルを相応するバイオマーカーの基準レベルと比較すること
    を含み、ここで、少なくとも1つのバイオマーカーが、
    (a)配列番号:1、配列番号:2、配列番号:3、配列番号:4、配列番号:5、配列番号:6、配列番号:7、配列番号:8、配列番号:9、配列番号:10、配列番号:11、配列番号:12、配列番号:13、配列番号:14、配列番号:15、配列番号:16、配列番号:17、配列番号:18、配列番号:19、配列番号:20、配列番号:21、配列番号:22、配列番号:23、配列番号:24、配列番号:25、配列番号:26、配列番号:27、配列番号:28、配列番号:29、配列番号:30、配列番号:31、配列番号:32、配列番号:33、配列番号:34、配列番号:35、配列番号:36、配列番号:37、配列番号:38、配列番号:39、配列番号:40のいずれか1つ又はそれ以上、及びそれらのあらゆる組合せに示されるヌクレオチド配列、又はそれらのフラグメント、相同体、変異体若しくは誘導体を含有するポリヌクレオチド;
    (b)前記配列(a)のいずれか1つ又はそれ以上、及びそれらのあらゆる組合せに示されるヌクレオチド配列であって、相応するアミノ酸配列を含有するポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含有するポリヌクレオチド;並びに
    (c)前記(a)、(b)、又はそれらの相補体の配列のいずれか1つ又はそれ以上に選択的にハイブリダイズすることができるヌクレオチド配列を含有するポリヌクレオチド
    からなる群から選択され、ここで、第1の試料中で測定されたレベルと基準レベルとの差は、第1の試料中に存在する敗血症を示す、前記方法。
  20. 被験者が、対照、感染、感染していない全身性炎症反応症候群(SIRS)、軽症敗血症、重症敗血症、敗血性ショック及び潜在性ショックからなる群から選択される複数の状態の1つを有するかどうかを検出又は予測するための方法であって、該方法は、
    i. 被験者から単離された第一の試料中で少なくとも1つのバイオマーカーのレベルを測定すること、及び
    ii. 測定したレベルを相応するバイオマーカーの基準レベルと比較すること
    を含み、ここで、少なくとも1つのバイオマーカーが、
    (a)配列番号:1、配列番号:2、配列番号:3、配列番号:4、配列番号:5、配列番号:6、配列番号:7、配列番号:8、配列番号:9、配列番号:10、配列番号:11、配列番号:12、配列番号:13、配列番号:14、配列番号:15、配列番号:16、配列番号:17、配列番号:18、配列番号:19、配列番号:20、配列番号:21、配列番号:22、配列番号:23、配列番号:24、配列番号:25、配列番号:26、配列番号:27、配列番号:28、配列番号:29、配列番号:30、配列番号:31、配列番号:32、配列番号:33、配列番号:34、配列番号:35、配列番号:36、配列番号:37、配列番号:38、配列番号:39、配列番号:40のいずれか1つ又はそれ以上、及びそれらのあらゆる組合せに示されるヌクレオチド配列、又はそれらのフラグメント、相同体、変異体若しくは誘導体を含有するポリヌクレオチド;
    (b)前記配列(a)のいずれか1つ又はそれ以上、及びそれらのあらゆる組合せに示されるヌクレオチド配列であって、相応するアミノ酸配列を含有するポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含有するポリヌクレオチド;並びに
    (c)前記(a)、(b)、又はそれらの相補体の配列のいずれか1つ又はそれ以上に選択的にハイブリダイズすることができるヌクレオチド配列を含有するポリヌクレオチド
    からなる群から選択され、ここで、第一の試料中で測定されたレベルは、基準レベルと統計的に実質的に類似し、被験者が前記状態の1つを有するかどうかを示す、前記方法。
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