JP2016523984A - 活性物質濃度が低く、インビボspfが高い紫外線組成物 - Google Patents

活性物質濃度が低く、インビボspfが高い紫外線組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP2016523984A
JP2016523984A JP2016527152A JP2016527152A JP2016523984A JP 2016523984 A JP2016523984 A JP 2016523984A JP 2016527152 A JP2016527152 A JP 2016527152A JP 2016527152 A JP2016527152 A JP 2016527152A JP 2016523984 A JP2016523984 A JP 2016523984A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ultraviolet
composition
ethylhexyl
acid
agents
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016527152A
Other languages
English (en)
Inventor
アン フィンリー レベッカ
アン フィンリー レベッカ
ジョゼフ ペレス ロバート
ジョゼフ ペレス ロバート
ロバート タナー ポール
ロバート タナー ポール
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Procter and Gamble Co
Original Assignee
Procter and Gamble Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Procter and Gamble Co filed Critical Procter and Gamble Co
Publication of JP2016523984A publication Critical patent/JP2016523984A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K8/00Cosmetics or similar toiletry preparations
    • A61K8/18Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
    • A61K8/30Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds
    • A61K8/40Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds containing nitrogen
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K45/00Medicinal preparations containing active ingredients not provided for in groups A61K31/00 - A61K41/00
    • A61K45/06Mixtures of active ingredients without chemical characterisation, e.g. antiphlogistics and cardiaca
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K8/00Cosmetics or similar toiletry preparations
    • A61K8/18Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
    • A61K8/30Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds
    • A61K8/33Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds containing oxygen
    • A61K8/35Ketones, e.g. benzophenone
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K8/00Cosmetics or similar toiletry preparations
    • A61K8/18Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
    • A61K8/30Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds
    • A61K8/33Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds containing oxygen
    • A61K8/37Esters of carboxylic acids
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61QSPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
    • A61Q17/00Barrier preparations; Preparations brought into direct contact with the skin for affording protection against external influences, e.g. sunlight, X-rays or other harmful rays, corrosive materials, bacteria or insect stings
    • A61Q17/04Topical preparations for affording protection against sunlight or other radiation; Topical sun tanning preparations
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K2800/00Properties of cosmetic compositions or active ingredients thereof or formulation aids used therein and process related aspects
    • A61K2800/40Chemical, physico-chemical or functional or structural properties of particular ingredients
    • A61K2800/52Stabilizers

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Birds (AREA)
  • Emergency Medicine (AREA)
  • Dermatology (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Cosmetics (AREA)

Abstract

約0.2%〜約2%の、次の一般式のアルファ−シアノジフェニルアクリレートである紫外線安定剤を含有する紫外線組成物。R1又はR2の少なくとも1つは、C1〜C8アルコキシラジカルであり、R1又はR2のうちの1つは、直鎖又は分枝鎖C1〜C30アルコキシラジカル若しくは任意の非アルコキシラジカル、又は水素であり、R3は直鎖又は分枝鎖C1〜C30アルキルである。更に、紫外線組成物は、約1.5%〜約3.5%の、ブチルメトキシジベンゾイルメタンである紫外線活性物質、及び約3%〜約9%の、2−エチルヘキシル−3−(4−メトキシフェニル)プロプ−2−エノエートである紫外線活性物質を含む。皮膚科学的に許容可能なキャリアも提供される。好ましくは、アルファ−シアノジフェニルアクリレート対ブチルメトキシジベンゾイルメタンの重量比は、約1:2〜約1:5である。【化1】

Description

本発明は、高いインビボSPFを提供する低濃度の紫外線活性成分の安定な組み合わせに関する。
紫外線活性物質を様々な濃度で含有するスキンケア組成物が知られている。紫外線活性物質は、有害な太陽光線からの有益な保護を提供するが、皮膚での感触が良くない。紫外線活性物質の良くない感覚側面もまた知られている。したがって、紫外線活性物質の増量により、太陽からの保護が増加し得るが、より望ましくない製品の感触ももたらす。
更に、添加される紫外線活性物質は、多くの場合、保管中又は皮膚への塗布のすぐ後に不活性化される。所望のレベルの経時的な太陽光保護を提供するために、多くの場合、過剰の紫外線活性物質がスキンケア組成物に添加され、良くない感覚の問題点を悪化させる。紫外線活性物質を経時的な劣化から安定させることは、望ましい紫外線スキンケア組成物を配合する上で大きな強みであり、この望ましい紫外線スキンケア組成物は、必要な保護を提供し、皮膚で良好な感触を有するものである。
事柄を複雑にするのは、組成物が提供する紫外線保護の量を測定する2つの方法、インビボ(人体上)及びインビトロ(実験室環境内)があることである。両者はSPF(Sun Protection Factor:太陽光線保護指数)としての報告であるが、残念ながら、一方の試験での数は、他方での数と一致しない。実験室規模の試験、インビトロは、インビボ試験よりも速く、安価で、再現性がある。しかし、人体でのインビボ試験は、典型的には、複数人での経時的な臨床研究を必要とし、紫外線組成物が最終的に、人の皮膚でどのように働くかをより良好に表す。したがって、紫外線活性物質、紫外線安定剤及び紫外線組成物への新しい改善はそれぞれ、同じスケールで有効性について評価されなければならず、そうでなければこれらを比較できない。
したがって、新規な材料、例えば、紫外線安定剤が開発される場合、スキンケア組成物の配合者は、これらを消費者製品で、消費者を喜ばせる方法で、ただし既存の処方よりも優れた特性を有する方法で使用できる。したがって、各新規活性成分又は組成物エンハンサが開発されたとき、既存の処方よりも優れた品質を有する完全に新規なスキンケア組成物を開発するために、成分及び活性物質の最適なブレンドを見出すことが依然として必要とされている。
本発明は、約0.2%〜約2%の、次の一般式のアルファ−シアノジフェニルアクリレートである紫外線安定剤を含有する紫外線組成物に関する。
Figure 2016523984
R1又はR2の少なくとも1つは、C1〜C8アルコキシラジカルであり、R1又はR2のうちの1つは、直鎖又は分枝鎖C1〜C30アルコキシラジカル若しくは任意の非アルコキシラジカル、又は水素であり、R3は直鎖又は分枝鎖C1〜C30アルキルである。更に、紫外線組成物は、約1.5%〜約3.5%の、ブチルメトキシジベンゾイルメタンである紫外線活性物質、及び約3%〜約9%の、2−エチルヘキシル−3−(4−メトキシフェニル)プロプ−2−エノエートである紫外線活性物質を含む。皮膚科学的に許容可能なキャリアも提供される。好ましくは、アルファ−シアノジフェニルアクリレート対ブチルメトキシジベンゾイルメタンの重量比は、約1:2〜約1:5である。
本発明は、インビボで測定される比較的高いSPFを、実質的により低濃度の紫外線活性物質で提供する。したがって、この発明の組成物は有効であり、かつ皮膚での感触が良好である。
特に指定がない限り、本明細書において使用する全ての百分率及び比率は、組成物全体の重量によるものとする。特に指示がない限り、全ての測定は周囲条件で実施されるものと理解され、「周囲条件」とは、約25℃、圧力約0.1メガパスカル(1気圧)、及び相対湿度約50%における条件を意味する。全ての数範囲はより狭い範囲を包含し、明示された範囲の上限及び下限は、明示されていない範囲を更に作り出すように組み合わせることができる。
本発明の組成物は、本明細書に記載の必須成分並びに任意選択的成分を含む、それらから本質的になる、又はそれらからなることができる。本明細書で使用するとき、「から本質的になる」とは、組成物又は構成成分は追加成分を包含してもよいが、これら追加成分が特許請求される組成物又は方法の基本的及び新規な特徴を実質的に変化させない場合に限ることを意味する。
組成物に関連して使用される「塗布する」又は「塗布」は、本発明の組成物を表皮等の角質組織上に塗布する又は広げることを意味する。
「角質組織」は、哺乳類(例えば、ヒト、イヌ、ネコ等)の最外保護外皮として配置されるケラチン含有層を指し、皮膚、唇、毛髪、足の爪、指の爪、角皮、ひづめ等が挙げられるが、これらに限定されない。
「皮膚科学的に許容可能な」は、記載される組成物又は構成成分が、過度の毒性、不適合性、不安定性、アレルギー反応などがなく、ヒトの皮膚組織と接触して使用するのに好適であることを意味する。
「安全かつ有効な量」は、有益な効果を有意に誘導するのに十分な化合物又は組成物の量を意味する。
「非UV」は、日焼け止め剤処方の分野の当業者に、皮膚科学的に許容可能な紫外線活性物質吸収材料であると認識されない材料を意味する。
「紫外線活性物質」は、日焼け止め剤処方の分野の当業者に、皮膚科学的に許容可能な紫外線活性物質吸収材料であると認識される材料を意味する。このような紫外線活性物質は、UV−A及び/又はUV−B活性剤であると記載する場合もある。ヒト使用が意図される配合物中に活性剤を含ませるためには、一般に規制当局による認可が必要である。処方箋を必要としない日焼け止め薬物製品中での使用に許容可能であるとして米国食品医薬品局により(21 C.F.R.part 352によって)認可された又はされつつあるそれらの活性薬剤としては、パラアミノ安息香酸、アボベンゾン、シノキセート、ジオキシベンゾン、ホモサレート、メンチルアントラニレート、サリチル酸オクチル、オキシベンゾン、パジメートO、フェニルベンゾイミダゾールスルホン酸、スルイソベンゾン、サリチル酸トロラミン、二酸化チタン、酸化亜鉛、ジエタノールアミンメトキシシンナメート、トリオレイン酸ジガロイ(digalloy trioleate)、エチルジヒドロキシプロピルPABA、グリセリルアミノベンゾエート、ジヒドロキシアセトンを有するローソン、赤色ペトロラタムを含むが、これらに限定されない有機及び無機物質が挙げられる。米国では未だ承認されていないが、欧州(欧州委員会の化粧品指令規則に従って)、日本、中国、オーストラリア、ニュージーランド、又はカナダ等の他の地域又は国で市販使用が承認されている更なる日焼け止め剤活性物質の例としては、エチルヘキシルトリアゾン、ジオクチルブタミドトリアゾン、ベンジリデンマロネートポリシロキサン、テレフタリリデンジカンファースルホン酸、フェニルジベンゾイミダゾールテトラスルホン酸二ナトリウム、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイルヘキシルベンゾエート、ビスジエチルアミノヒドロキシベンゾイルベンゾエート、ビスベンズオキサゾイルフェニルエチルヘキシルイミノトリアジン、ドロメトリゾールトリシロキサン、メチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール、及びビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン、4−メチルベンジリデンカンファー、及びイソペンチル4−メトキシシンナメートが挙げられる。しかし、承認済材料のリストは現在増加しているので、当業者は、本発明が、現在ヒト使用が承認されている紫外線活性物質に限定されず、将来認められる可能性があるものにも容易に適用可能であることを認識するであろう。
組成物に関する「リーブオン」は、塗布後角質組織上に付着させたままにすることが意図される組成物を意味する。これらリーブオン組成物は、皮膚に塗布した後、続いて(数分以内に)洗浄、すすぎ、拭き取り等のいずれかにより除去される組成物とは区別される。リーブオン組成物では、シャンプー、洗顔料、手洗浄剤、ボディウォッシュ又は身体用洗浄剤等のような洗い流し型の適用は除外される。リーブオン組成物は、洗浄用界面活性剤又は合成界面活性剤を実質的に含まなくてよい。例えば、「リーブオン組成物」は、少なくとも15分間角質組織上に付着させたままにしておくことができる。例えば、リーブオン組成物は、1%未満の洗浄性界面活性剤、0.5%未満の洗浄性界面活性剤、又は0%の洗浄性界面活性剤を含み得る。しかしながら、組成物は、皮膚に局所的に塗布した際に何らかの有意な洗浄効果をもたらすことを意図するものではない、乳化剤又は他の加工用界面活性剤も含有し得る。
「誘導体」は、関連化合物のエステル、エーテル、アミド、ヒドロキシ、及び/又は塩の構造類似体を意味する。
「可溶性」は、25℃及び0.1MPa(1気圧)において少なくとも約0.1gの溶質が100mLの溶媒に溶解することを意味する。
紫外線活性物質
本発明の組成物は、紫外線活性物質を含み得る。本明細書で使用するとき、「紫外線活性物質」とは、日焼け止め剤及び物理的日焼け防止剤の両方を含む。好適な紫外線活性物質は、有機又は無機であり得る。好適な紫外線活性物質は、Personal Care Product Council's International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook、第13版、2010年の中の「日焼け止め剤」の機能カテゴリに列挙されている。組成物は、米国(例えば、21 CFR part 352、米国官報68 41386、米国官報70 72449又は米国官報71 42405)、欧州(欧州議会規則第1223/2009号;Annex VI)、日本、中国、オーストラリア、ニュージーランド又はカナダの規制当局により規定又は提案されている通りの量の紫外線活性物質を含み得る。特定の実施形態では、組成物は、組成物の約1重量%、2重量%、3重量%〜約40重量%、30重量%、又は20重量%の紫外線活性物質を含む。別の実施形態では、組成物は、少なくとも約15、30 45、又は50の太陽光線保護指数を得るのに十分な量の紫外線活性物質を含み得る。SPF試験は、当該技術分野で一般的であり、かつ十分に理解されている。21C.F.R.352のサブパートDに記載のSPF試験が好適である。
好適な紫外線活性物質としては、ジベンゾイルメタン誘導体、例えば、2−メチルジベンゾイルメタン、4−メチルジベンゾイルメタン、4−イソプロピルジベンゾイルメタン、4−tert−ブチルジベンゾイルメタン、2,4−ジメチルジベンゾイルメタン、2,5−ジメチルジベンゾイルメタン、4,4'−ジイソプロピルジベンゾイルメタン、4,4'−ジメトキシジベンゾイルメタン、4−tert−ブチル−4'−メトキシジベンゾイルメタン(すなわち、ブチルメトキシジベンゾイルメタン又はアボベンゾン)(PARSOL(登録商標)1789としてDSMから市販)、2−メチル−5−イソプロピル−4'−メトキシジベンゾイルメタン、2−メチル−5−tert−ブチル−4'−メトキシジベンゾイルメタン、2,4−ジメチル−4'−メトキシジベンゾイルメタン、及び2,6−ジメチル−4−tert−ブチル−4'−メトキシジベンゾイルメタン等が挙げられる。他の好適な紫外線活性物質としては、2−エチルヘキシル−p−メトキシシンナメート(PARSOL(登録商標)MCXとしてDSMから市販)、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、ベンゾフェノン(benzonphenone)−3(すなわち、オキシベンゾン(oxybeznone))、オクチルジメチル−p−アミノ安息香酸、ジガロイルトリオレエート、2,2−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、エチル−4−(ビス(ヒドロキシ−プロピル))アミノベンゾエート、2−エチルヘキシル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート、2−エチルヘキシルサリチレート、ホモメンチルサリチレート、グリセリル−p−アミノベンゾエート、3,3,5−トリ−メチルシクロヘキシルサリチレート、アントラニル酸メチル、p−ジメチル−アミノ安息香酸又はアミノベンゾエート、2−エチルヘキシル−p−ジメチル−アミノ−ベンゾエート、2−フェニルベンゾイミダゾール−5−スルホン酸、2−(p−ジメチルアミノフェニル)−5−スルホンベンゾオキサゾイン酸、オクトクリレン、酸化亜鉛、二酸化チタン、及びこれら化合物の混合物が挙げられる。
他の好適な紫外線活性物質としては、4−メチルベンジリデンカンファー(PARSOL(登録商標)5000としてDSMより又はEusolex 6300としてMerckより市販)、メチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール(すなわち、ビスオクトリゾール、Tinosorb(登録商標)MとしてBASFより市販)、ビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェノールトリアジン(すなわち、ベモトリジノール、Tinosorb(登録商標)SとしてBASFより市販)、フェニルジベンゾイミダゾールテトラスルホン酸二ナトリウム(すなわち、ビスジスリゾール二ナトリウム、Neo Heliopan(登録商標)APとしてSymriseより市販)、エチルヘキシルトリアゾン(Uvinul(登録商標)T 150としてBASFより市販)、ドロメトリゾールトリシロキサン(Mexoryl XLとしてL'Orealより販売)、ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノンジスルホン酸ナトリウム(すなわち、ベンゾフェノン−9、Uvinul(登録商標)DS 49としてBASFより市販)、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイルヘキシルベンゾエート(Uvinul(登録商標)A PlusとしてBASF社より市販)、ジエチルヘキシルブタミドトリアゾン(すなわち、イスコトリジノール、Uvasorb(登録商標)HEBとして3V Sigmaより市販)、ポリシリコーン−15(すなわち、PARSOL(登録商標)SLXとしてDSMより市販)、イソアミルp−メトキシシンナメート(すなわち、アミロキサート、Neo Heliopan(登録商標)E 1000としてSymriseより市販)及びこれらの混合物が挙げられる。
本発明の紫外線活性物質は、カプセル化されてもよい。市販のカプセル化日焼け止め剤活性物質の例としては、限定されないが、Eusolex UV−Pearls 2292(Merck/EMD Chemicals)(水、エチルヘキシルメトキシシンナメート、シリカ、フェノキシエタノール、PVP、クロルフェネシン、EDTA二ナトリウム、及びBHTを含む);Silasoma ME(Seiwa Kasei Co.,Ltd)(水、ポリシリコーン−14、及びエチルヘキシルメトキシシンナメートを含む);Silasoma MEA(Seiwa Kasei Co.,Ltd)(水、ポリシリコーン−14、エチルヘキシルメトキシシンナメート、及びブチルメトキシジベンゾイルメタンを含む);Silasoma MEP(S)(Seiwa Kasei Co.,Ltd)(水、エチルヘキシルメトキシシンナメート、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイルヘキシルベンゾエート、及びポリシリコーン−14を含む);Suncaps 664(Particle Sciences,Inc.)(エチルヘキシルメトキシシンナメート、合成蜜蝋、PEG−20、copernicia cerifera(カルナウバ)ろう、ビス−PEG−12ジメチコン、蜜蝋、VP/エイコセンコポリマー、トリステアリン酸ソルビタン、ステアレス−100、及びPEG−100ステアレートを含む);Suncaps 903(Particle Sciences,Inc.)(エチルヘキシルメトキシシンナメート、ベンゾフェノン−3、合成蜜蝋、PEG−20、copernicia cerifera(カルナウバ)ろう、ビス−PEG−12ジメチコン、蜜蝋、VP/エイコセンコポリマー、トリステアリン酸ソルビタン、ステアレス−100、及びPEG−100ステアレートを含む);UV Pearls OMC(Sol Gel Technologies)(エチルヘキシルメトキシシンナメート、及びシリカを含む);OMC−BMDBM(Sol Gel Technologies)(エチルヘキシルメトキシシンナメート、ブチルメトキシジベンゾイルメタン、及びシリカを含む);Tinosorb S Aqua(BASF)(ビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン、及びポリメチルメタクリレートを含む);Hybrid ABOS(Kobo)(ポリメチルメタクリレート、ブチルメトキシジベンゾイルメタン、及びオクチルサリチレートを含む);並びにHybrid ABOMC(Kobo)(ポリメチルメタクリレート、ブチルメトキシジベンゾイルメタン、及びエチルヘキシルメトキシシンナメートを含む)が挙げられる。
光安定剤
紫外線活性物質を本発明の組成物で用いる場合、光安定剤を含んでよい。組成物は、組成物の約0.0001重量%、0.001重量%、0.01重量%、0.05重量%、0.1重量%、0.5重量%、又は1重量%〜約20重量%、10重量%、7重量%、又は5重量%の1つ以上の好適な光安定剤を含有してよい。
好適な光安定剤は、米国特許第7,713,519号に開示されるα−シアノジフェニルアクリレートである。α−シアノジフェニルアクリレートは、一般式:
Figure 2016523984
を有してもよく、式中、R1及びR2のいずれか又は両方は、独立して、直鎖又は分枝鎖C1〜30アルコキシラジカルであり、任意の非アルコキシR1又はR2ラジカルは水素であり、R3は直鎖又は分枝鎖C1〜30アルキルである。あるいは、R1及びR2のいずれか又は両方は、独立して、C1〜8アルコキシラジカルであり、任意の非アルコキシR1又はR2ラジカルは水素であり、R3は直鎖又は分枝鎖C2〜20アルキルである。あるいは、R1及びR2のいずれか又は両方は、独立して、メトキシであり、任意の非メトキシR1又はR2は水素であり、R3は直鎖又は分枝鎖C2〜20アルキルである。
好適なα−シアノジフェニルアクリレートは、エチルヘキシルメトキシクリレン、又は2−エチルヘキシル2−シアノ−3−(4−メトキシフェニル)−3−フェニルプロペノエートが挙げられ、式中、R1はメトキシであり、R2は水素であり、R3は2−エチルヘキシルである。この材料は、Hallstar Companyから商品名Solastay(登録商標)S1として入手可能である。
他の好適な光安定剤としては、米国特許第5,993,789号、同第6,113,931号、同第6,126,925号及び同第6,284,916号に開示されているナフタレンジカルボン酸のジエステル又はポリエステルが挙げられる。ナフタレンジカルボン酸の好適なジエステル又はポリエステルは、次式
Figure 2016523984
を有し、式中、各R1は、独立して、炭素原子を1〜22個有するアルキル基、又は式HO−R2−OHを有するジオール、又は式HO−R3−(−O−R2−)m−OHを有するポリグリコールであり、R2及びR3は同一であっても異なってもよく、それぞれ1〜6個の炭素原子を有する直鎖又は分枝状アルキレン基であり、m及びnはそれぞれ、1〜約100、1〜約10又は2〜約7である。ナフタレンジカルボン酸の好適なジエステルは、SymriseからCorapan(登録商標)TQとして入手可能なジエチルヘキシル2,6−ナフタレートである。
他の好適な光安定剤は、4−ヒドロキシベンジリデンマロネート誘導体又は4−ヒドロキシシンナメート誘導体である。好適な材料は、次式:
Figure 2016523984
を有してよく、式中、Aは、紫外線放射を吸収する発色団基であり、1つの二価基又は少なくとも1つの基がカルボニル(C=O)官能基を有する2つの一価基を含み、R'は水素、直鎖若しくは分枝鎖C1〜C8アルキルラジカル、又は直鎖若しくは分枝鎖C1〜C8アルコキシラジカルであり、R"は直鎖又は分枝鎖C1〜C8アルキルラジカルである。代表的な化合物としては、エチル−α−シアノ−3,5−ジメトキシ−4−ヒドロキシシンナメート、エチル−α−アセチル−3,5−ジメトキシ−4−ヒドロキシシンナメート、イソ−プロピル−α−アセチル−3,5−ジメトキシ−4−ヒドロキシシンナメート、イソ−アミル−α−アセチル−3,5−ジメトキシ−4−ヒドロキシシンナメート、2−エチルヘキシル−α−アセチル−3,5−ジメトキシ−4−ヒドロキシシンナメート、ジエチル−3,5−ジメトキシ−4−ヒドロキシベンジリデンマロネート、ジ−(2−エチルヘキシル)−3,5−ジメトキシ−4−ヒドロキシベンジリデンマロネート、ジイソアミル−3,5−ジメトキシ−4−ヒドロキシベンジリデンマロネート、ジドデシル−3,5−ジメトキシ−4−ヒドロキシベンジリデンマロネート、ジパルミトイル−3,5−ジメトキシ−4−ヒドロキシベンジリデンマロネート、及びジ−イソプロピル−3,5−ジメトキシ−4−ヒドロキシベンジリデンマロネートが挙げられる。特に好適な化合物は、EMD Chemicals,Inc.から商品名Oxynex(登録商標)STで入手可能なジエチルヘキシルシリンギリデンマロネート(INCI名)である。更なる好適な4−ヒドロキシベンジリデンマロネート誘導体又は4−ヒドロキシシンナメート誘導体は、米国特許第7,357,919号及び米国特許出願公開第2003/0108492(A1)号及び同第2003/0157035(A)号に開示されている。
他の好適な光安定剤としては、米国特許出願公開第2010/0183529号に記載されている2−ピロリジノン−4−カルボキシエステル化合物;米国特許出願公開第2008/0145324号に記載されている2つのアミノベンゾエート又はアミノベンズアミド基で置換されたシリコン含有s−トリアジン;米国特許出願公開第2004/00579912号、同第2004/00579914号、同第200/00579916号及び同第2004/062726号に記載されているフルオレン誘導体;米国特許出願公開第2005/0220727号に記載されている、Cibaにより商品名Tinogard(登録商標)Qとして販売されているトリス(テトラメチルヒドロキシピペリジノール)シトレートを含むピペリジノール塩;並びに米国特許出願公開第2008/0019930号に記載されているアリールアルキルアミド及びエステルが挙げられる。
他の好適な光安定剤は、Personal Care Product Council's International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook、第13版、2010年の「光安定剤」の機能カテゴリに掲載されている。
安定なエマルション
エマルションは、一般に、連続水相(例えば水中油型及び水中油中水型)、又は連続油相(例えば油中水型及び油中水中油型)を有するものとして分類することができる。本発明は、水系キャリアを有する連続水相エマルションに着目する。好適なキャリアとしては、水及び/又は水混和性溶剤が挙げられる。本エマルションは、約1重量%〜約95重量%の水及び/又は水混和性溶媒を含み得る。エマルションは、約1%、3%、5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、又は85%〜約90%、85%、80%、75%、70%、65%、60%、55%、50%、45%、40%、35%、30%、25%、20%、15%、10%、又は5%の水及び/又は水混和性溶媒を含み得る。好適な水混和性溶媒には、一価アルコール、二価アルコール、多価アルコール、グリセロール、グリコール、ポリエチレングリコール等のポリアルキレングリコール、及びこれらの混合物が挙げられる。特に好適な溶媒としては、エタノール、プロパノール、ブタノール、イソプロパノールなどの低級脂肪族アルコール;1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、ブタンジオール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、ヘプタンジオール、デカンジオールなどのジオール;グリセリン;水、及び、これらの混合物が挙げられる。特定の実施形態では、パーソナルケア組成物は、水、ジオール、グリセリン、及びこれらの混合物を含む。パーソナルケア製品がエマルションの形態である場合、水及び/又は水混和性溶媒は、通常、水相に会合するキャリアである。
本エマルションに適した油系キャリアは、約1重量%〜約95重量%の1つ以上の油を含んでもよい。組成物は、約0.1%、0.5%、1%、2%、5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、又は90%〜約90%、85%、80%、75%、70%、65%、60%、55%、50%、45%、40%、35%、30%、25%、20%、15%、10%、5%、又は3%の1つ以上の油を含み得る。油は、水又は水溶性溶媒に好適ではない物質を可溶化、分散、又は担持するために使用され得る。好適な油としては、シリコーン、炭化水素、エステル、アミド、エーテル、及びこれらの混合物が挙げられる。油は室温で流体であり得る。しかしながら、パーソナルケア製品のある種の形態(即ち、固体又は半固体のスティック)は、流体でない油を必要とし得る。油は、揮発性又は不揮発性であり得る。「不揮発性」は、25℃、0.1メガパスカル(1気圧)で、約0.03kPa(0.2mm Hg)以下の蒸気圧を示す材料、及び/又は0.1メガパスカル(1気圧)での沸点が少なくとも約300℃である材料を意味する。「揮発性」は、20℃で少なくとも約0.03kPa(0.2mm Hg)の蒸気圧を示す材料を意味する。揮発性の油は、重く、油っぽい膜が望ましくない場合に、より軽い感触を提供するために使用してもよい。パーソナルケア製品がエマルションの形態である場合、油は、通常油相に会合するキャリアである。
それぞれの相は、一般に、2つ以上のドメインを有するエマルション(例えば、水中油型エマルション若しくは油中水型エマルション)、水性若しくは油性ゲル、又は水性若しくは油性分散体の形態であり得る。好適な多相組成物は2つ以上の相を含んでもよく、ここで、それぞれの相は、同一又は異なる一般型を有する。具体的には、多相組成物は、2つ以上の相を含んでもよく、ここでそれぞれの相は、水性連続ドメイン及び非水性又は油性ドメインを有するエマルションの形態である。一実施形態では、相は、粘度約75,000〜約100,000センチポアズを有し得る。粘度は、T−Cバースピンドルを用い、ブルックフィールド粘度計によって測定される(ヘリオパス設定5rpm、25℃)。
安定化ガム
「ガム」は、当該技術分野において広く定義される用語である。ガムとしては、アカシア、寒天、アルギン、アルギン酸、アルギン酸アンモニウム、アミロペクチン、アルギン酸カルシウム、カラギーナンカルシウム(calcium carrageenan)、カルニチン、カラギーナン、デキストリン、ゼラチン、ジェランガム、グアーガム、グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド、ヘクトライト、ヒアルロイン酸(hyaluroinic acid)、水酸化ケイ素、ヒドロキシプロピルキトサン、ヒドロキシプロピルグアー、カラヤガム、ケルプ、ローカストビーンガム、納豆ガム、アルギン酸カリウム、カラギーナンカリウム(potassium carrageenan)、アルギン酸プロピレングリコール、スクレロチウムガム、カルボキシメチルデキストランナトリウム、カラギーナンナトリウム(sodium carrageenan)、トラガカントガム、キサンタンガム、これらの誘導体及びこれらの混合物が挙げられる。
天然ガムは、低濃度であっても、溶液中で大きく粘度を増加させることができる天然由来の多糖類である。天然ガムは、増粘剤、ゲル化剤、乳化剤、及び安定剤として使用することができる。ほとんどの場合、これらガムは、植物の木質要素又は種皮中に見られる。天然ガムは、その起源に従って分類することができる。また、天然ガムは、非荷電又はイオン性ポリマー(高分子電解質)として分類することもでき、その例としては、以下が挙げられる:海藻から得られる天然ガム、例えば、寒天、アルギン酸、アルギン酸ナトリウム、及びカラギーナン。非海洋植物資源から得られる天然ガムとしては、アカシア(Acacia)の木の樹液から得られるアラビアガム、シクンシ(Anogeissus)の木の樹液から得られるガティガム、ゲンゲ(Astragalus)の低木の樹液から得られるトラガカントガム、ピンポンノキ(Sterculia)の木の樹液から得られるカラヤガムが挙げられる。非荷電ガムの例としては、グアー豆から得られるグアーガム、イナゴマメの木の種子から得られるローカストビーンガム、オート麦又は大麦のふすまから得られるβ−グルカン、チクルの木から得られる、古くからあるチューインガム用基剤であるチクルガム、フタバガキ(Dipterocarpaceae)の木の樹液から得られるダマーガム、コンニャク植物から得られるグルコマンナン、マスチック樹から得られる古代ギリシャからのチューインガムであるマスチックガム、オオバコ(Plantago)植物から得られるオオバコ種子殻、トウヒの木から得られるアメリカンインディアンのチューインガムであるトウヒガム、タラの木の種子から得られるタラガムが挙げられる。細菌発酵により生成される天然ガムとしては、ジェランガム及びキサンタンガムが挙げられる。
超吸収性ポリマー
用語「超吸収性ポリマー」は、乾燥状態において、自重の少なくとも20倍の水性流体、具体的には水、特に蒸留水を自発的に吸収することができるポリマーを意味すると理解される。このような超吸収性ポリマーは、文献「Absorbent Polymer Technology,Studies in Polymer Science 8」L.Brannon−Pappas及びR.Harland、Elsevier、1990に記載されている。
これらのポリマーは、水及び水性流体を吸収し、保持する能力が高い。水性流体の吸収後、このように水性流体を含浸したポリマーの粒子は、水性流体中では不溶性のままであるので、そのばらばらの粒子状態を保持する。
今日では、超吸収性ポリマーは、一般に、反応開始剤の存在下でアクリル酸を水酸化ナトリウムとブレンドして重合し、ポリ−アクリル酸ナトリウム塩(ポリアクリル酸ナトリウムと称されることもある)を形成することによって製造される。このポリマーは、今日世界で製造されている最も一般的な種類の超吸収性ポリマーである。超吸収性ポリマーを作製するためには、2〜3例を挙げると、ポリアクリルアミドコポリマー、エチレン無水マレイン酸コポリマー、架橋カルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコールコポリマー、架橋ポリエチレンオキシド、及びポリアクリロニトリルのデンプングラフトコポリマー等の他の材料も用いられる。後者は、生み出された最も古い超吸収性ポリマー形態のうちの1つである。今日、超吸収性ポリマーは、3つの主な方法:ゲル重合、懸濁重合、又は溶液重合のうちの1つを用いて製造される。
ゲル重合は、凍結アクリル酸、水、架橋剤、及びUV反応開始剤化学物質の混合物をブレンドし、移動ベルト上に置くか又は大きな槽に入れることを含む。次いで、液体混合物を、一連の強いUV光が照射される長いチャンバである「反応器」に移動させる。紫外線は、重合及び架橋反応を駆動する。得られた「ロッグ」は、60〜70%の水を含む粘着性ゲルである。このロッグを細断又は粉砕し、様々な種類の乾燥器に入れる。追加の架橋剤を粒子表面に噴霧することができ、この「表面架橋」によって、製品の加圧下における膨潤能(負荷下吸収性(AUL)又は対圧吸収性(AAP)として測定される特性)が高まる。次に、乾燥したポリマー粒子を、適切な粒径分布と包装のためにふるいにかける。ゲル重合(GP)法は、乳幼児用おむつ及びその他使い捨て衛生物品に今日使用されるポリアクリル酸ナトリウム超吸収性ポリマーの製造に関する、現在最も一般的な方法である。
溶液重合によって製造される溶液ポリマーは、溶液形態で供給される顆粒状ポリマーの吸収性を提供する。溶液は、塗布前に水で希釈することができる。ほとんどの基材をコーティングしたり、飽和のために用いたりすることができる。特定の温度で特定の時間乾燥した後、超吸収機能を有するコーティングされた基材が得られる。例えば、この化学は、ロール状物品又はシート状基材等の構成要素上での使用に特に最適化されているが、ワイヤ及びケーブルに直接適用することもできる。
溶液重合は一般に、コポリマーの(特に毒性のあるアクリルアミドモノマーによるもの)SAP製造に現在使用される。このプロセスは効率的であり、一般に資本コストベースが低い。溶液プロセスは、水系モノマー溶液を用いて反応物質である重合ゲルの塊を作製する。重合自体の反応エネルギー(発熱)を用いて大部分のプロセスを進めることから、製造コストの低減に役立つ。次に、反応物質であるポリマーゲルを細かく切り、乾燥させ、最終顆粒寸法まで粉砕する。最終顆粒寸法が得られた後に、通常は、SAPの性能特性を向上させる任意の処置が行われる。
超吸収性ポリマーは更に、懸濁重合によっても製造され得る。このプロセスは、水系反応物質を炭化水素系溶媒に懸濁する。最終的に、懸濁重合は、一次ポリマー粒子を反応後段階で機械的に生成するのではなく、反応器内で生成する。反応段階中、又は直後において、性能の向上も達成できる。
超吸収性ポリマーは、その自重の20〜2000倍(すなわち、吸収性ポリマー1グラム当たり20g〜2000gの水を吸収する)、好ましくは30〜1500倍、更には50〜1000倍、更により好ましくは400倍の水吸収能を有し得る。これら水吸収特性は、標準温度(25℃)及び圧力(101kPa(760mm Hg)、すなわち100000Pa)条件で、蒸留水について定義される。ポリマーの吸水性の値は、0.5gのポリマーを150gの水溶液中に分散し、20分間放置し、吸収されなかった溶液を20分間かけて150μmのフィルターで濾過し、吸収されなかった水を秤量することによって決定できる。
本発明の組成物で用いられる超吸収性ポリマーは、好ましくは粒子の形態で提供され、該粒子は水和すると膨潤して10μm〜1000μmの数平均直径を有するソフトビーズを形成する。
本発明で用いられる超吸収性ポリマーは、好ましくは中和されかつ粒子状形態で提供される架橋アクリルホモ−又はコポリマーであることが好ましい。
架橋ポリアクリル酸ナトリウム、例えば、名称Octacare X100、X110及びRM100としてAveciaから販売されるもの、名称Flocare GB300及びFlosorb 500としてSNFから販売されるもの、名称Luquasorb 1003、Luquasorb 1010、Luquasorb 1280及びLuquasorb 1100としてBASFから販売されるもの、名称Water Lock G400及びG430(INCI名:アクリルアミド/アクリル酸ナトリウムコポリマー)としてGrain Processingから販売されるもの、又はAqua Keep 10 SH NF、Aqua Keep 10 SH NFC、アクリル酸ナトリウムクロスポリマー−2であって、Sumitomo Seikaから提供されるもの、アクリル酸ポリマー(ホモポリマー又はコポリマー)によって、特にポリアクリル酸ナトリウムによってグラフト化されたデンプン、例えば、名称Sanfresh ST−100C、ST100MC及びIM−300MCとしてSanyo Chemical Industriesから販売されるもの(INCI名:ポリアクリル酸ナトリウムデンプン)、アクリル酸ポリマー(ホモポリマー又はコポリマー)、特にアクリロアクリルアミド/アクリル酸ナトリウムコポリマーによってグラフト化された加水分解デンプン、例えば、名称Water Lock A−240、A−180、B−204、D−223、A−100、C−200及びD−223としてGrain Processing(INCI名:デンプン/アクリルアミド/アクリル酸ナトリウムコポリマー)から販売されるものから選択されるポリマーを、特に挙げることができる。
好ましくは、超吸収性ポリマーは、非膨潤状態において、100μm以下、好ましくは50μm以下、例えば、2μm〜100μmの数平均粒径を示すか(中央粒径は25である)、又は、好ましくは約2μm〜約40μmの範囲の数平均粒径を示す(中央粒径は12である)ポリアクリル酸ナトリウムデンプンである。1%水溶液の粘度は、好ましくはpH 4で20〜30Pas、更により好ましくは22〜29Pasの範囲、pH 7で23〜28Pasの範囲である。好ましい超吸収性ポリマーとしては、Kobo Products Inc.によって供給されるMakimousse 12及びMakimouse 25が挙げられる。
超吸収性ポリマーは、活性物質として、組成物の総重量に対して、例えば、0.01〜10重量%、好ましくは0.05〜6重量%、好ましくは0.1〜4重量%、優先的に0.1〜3重量%、実際更には0.1〜2重量%の範囲の含量で本発明の組成物中に存在し得る。
シリコーンエラストマー
本発明の組成物は、塗布時に組成物のべたつき感を軽減しかつ心地よい感触を提供するのに有用なシリコーンエラストマーを含む。有用なシリコーンエラストマーの1つの非限定的な例は、米国特許出願公開第2003/0049212(A1)号に記載されているような、架橋オルガノポリシロキサン(又はシロキサン)エラストマーである。エラストマーは、乳化性及び非乳化性のシリコーンエラストマーを含み得る。本明細書で使用するとき、「乳化性」は、少なくとも1つのポリオキシアルキレン(例えば、ポリオキシエチレン又はポリオキシプロピレン)又はポリグリセリン部分を有する架橋オルガノポリシロキサンエラストマーを意味するのに対し、「非乳化性」は、ポリオキシアルキレン又はポリグリセリン部分を本質的に含まない架橋オルガノポリシロキサンエラストマーを意味する。
本発明の組成物は、約0.1%〜約20%、あるいは約0.2%〜約10%の非乳化性架橋オルガノポリシロキサンエラストマーを含み得る。好適な非乳化架橋オルガノポリシロキサンエラストマーの非限定例として、Dow Corning(商標)から供給されるジメチコンクロスポリマー、ジメチコン/ビニルジメチコンクロスポリマー、並びにこれらのコポリマー、誘導体及び混合物(例えばDC 9040、9041、9045、8509、9546、9506);General Electric(商標)から供給されるC30〜45アルキルセテアリルジメチコンクロスポリマー、セテアリルジメチコンクロスポリマー、並びにこれらのコポリマー、誘導体及び混合物(例えば、Velvesil(商標)125及びVelvesil(商標)DM);Shin Etsu(商標)から供給されるジメチコン/フェニルビニルジメチコンクロスポリマー、ビニルジメチコン/ラウリルジメチコンクロスポリマー、トリフルオロプロピルジメチコン/トリフルオロプロピルジビニルジメチコンクロスポリマー、並びにこれらのコポリマー、誘導体及び混合物(KSG−15、−15AP、−16、−17、−18、−41、−42、−43、−44、−51、−103)、並びに、GRANSIL(商標)として入手可能なGrant Industriesのエラストマーが挙げられる。
本発明の組成物は、米国特許第5,412,004号、同第5,837,793号、及び同第5,811,487号に記載の乳化性架橋オルガノポリシロキサンエラストマーを約0.1%〜約20%、あるいは約0.2%〜約10%含んでもよい。好適な乳化性エラストマーの非限定例として、Shin Etsu(商標)から全て供給される、PEG−12ジメチコンクロスポリマー、ジメチコン/PEG−10/15クロスポリマー、ジメチコン/PEG−10クロスポリマー、PEG−15/ラウリルジメチコンクロスポリマー、トリフルオロプロピルジメチコン/PEG−10クロスポリマー、ジメチコン/ポリグリセリン−3クロスポリマー、ラウリルジメチコン/ポリグリセリン−3クロスポリマー(KSG−24、−21/210、−31/310、−32/320、−33/330、−34/340、−710、−810、−820、−830、及び−840);ジビニル化合物から形成されるポリオキシアルキレン修飾エラストマー、例えばポリシロキサン骨格にSi−H結合を介して結合する少なくとも2つの遊離ビニル基を有するシロキサンポリマーが挙げられる。
好適なシリコーンエラストマーとしては、多くの市販材料が挙げられる。代表的なポリオキシエチレンシリコーンエラストマーとして、ジメチコン/PEG−10/15クロスポリマー(Shin−Etsu Chemical Co,Ltd.のKSG−210)が挙げられる。
アルキル含有ポリオキシエチレンシリコーンエラストマーの例としては、PEG−15ラウリルジメチコンクロスポリマー(KSG−310、KSG−320、KSG−330、及びKSG−340、Shin−Etsu Chemical Co.,Ltd.製)が挙げられる。
ポリグリセリン修飾シリコーンエラストマーの例としては、ジメチコン/ポリグリセリン−3クロスポリマー(KSG−710、Shin−Etsu Chemical Co.,Ltd.製)が挙げられる。
アルキル含有ポリグリセリン修飾シリコーンエラストマーの例としては、ラウリルジメチコン/ポリグリセリン−3クロスポリマー(KSG−810、KSG−820、KSG−830、及びKSG−840、Shin−Etsu Chemical Co.,Ltd.製)が挙げられる。
ポリオキシプロピレンシリコーンエラストマーの例としては、ジメチコン/ビス−イソブチルPPG−20クロスポリマー(Dow Corning EL−8050、EL−8051、及びEL−8052、Dow Corning Corp.製)が挙げられる。
選択実施形態では、シリコーンエラストマーは、アルキルジメチコン/ポリグリセリンクロスポリマー、ジメチコン/ポリグリセリンクロスポリマー、ジメチコン/ポリ(プロピレングリコール)クロスポリマー、ジメチコン/ポリ(エチレングリコール)クロスポリマー、アルキルジメチコン/ポリ(プロピレングリコール)クロスポリマー、アルキルジメチコン/ポリ(エチレングリコール)クロスポリマー、及びアルキルジメチコンクロスポリマーから選択される。
追加の増粘剤
本発明の組成物は、1つ以上の追加の増粘剤を含み得る。本発明の組成物は、存在する場合、約0.1%〜約5%、あるいは約0.2%〜約2%の増粘剤を含み得る。好適な種類の増粘剤としては、カルボン酸ポリマー、ポリアクリルアミドポリマー、スルホン化ポリマー、これらのコポリマー、これらの疎水変性誘導体、及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。
本発明で使用するための1つの好ましい増粘剤は、アクリレート架橋シリコーンコポリマーネットワーク(時に「ポリアクリレートシロキサンコポリマーネットワーク」とも呼ばれる)であり、その作製方法は、米国特許出願公開第2008/0051497(A1)号(Luら、2008年2月28日公開)に完全に開示されている。これらのコポリマーは、以下の反応生成物を含む。
a)MaH b-h-kPE hE kcH d-i-lPE iE lTeTH f-j-mPE jE mgと、
b)化学量論量又は超化学量論量のアクリレート
(式中、M=R123SiO1/2であり、
H=R45HSiO1/2であり、
PE=R45(−−CH2CH(R9)(R10nO(R11o(C24O)p(C36O)q(C48O)r12)SiO1/2であり、
E=R45(−−R1718C−−CR16st15(COC)R1314)SiO1/2であり、
D=R67SiO2/2であり、
H=R8HSiO2/2であり、
PE=R8(−−CH2CH(R9)(R10nO(R11o(C24O)p(C36O)q(C48O)r12)SiO2/2であり、
E=R8(−−R1718C−−CR16st15(COC)−R1314)SiO2/2であり、
H=HSiO3/2であり、
PE=(−−CH2CH(R9)(R10nO(R11o(C24O)p(C36O)q(C48O)r12)SiO3/2であり、
E=(−−R1718C−−CR16st15(COC)R1314)SiO3/2であり、
Q=SiO4/2であり、
式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8及びR9は、それぞれ独立して、1〜60個の炭素原子を有する一価の炭化水素ラジカルの群から選択され、
9は、H又は1〜6個の炭素原子を有するアルキル基であり、R10は、1〜6個の炭素を有する二価アルキルラジカルであり、
11は、−−C24O−−、−−C36O−−、及び−−C48O−−からなる二価ラジカルの群から選択され、R12は、H、1〜6個の炭素を有する1官能性炭化水素ラジカル、又はアセチルであり、R13、R14、R15、R16、R17及びR18は、それぞれ独立して、水素、及び1〜60個の炭素原子を有する一価の炭化水素ラジカルの群から選択される。
tは、1〜60個の炭素原子を有する二価又は三価炭化水素ラジカルであり、Qsは、1〜60個の炭素原子を有する二価炭化水素ラジカルであるが、ただし、Qtが三価である場合、R14は存在せず、Qsは、R13を有する炭素と結合を形成し、R16及びR18は、互いにシス又はトランスのいずれであってもよく;添字aは、0又は正の数であり得るが、ただし、添字aが0である場合、bは正の数でなければならず;添字bは、0又は正の数であり得るが、ただし、添字bが0である場合、添字aは正の数でなければならず;添字cは、正の数であり、約5〜約1,000の範囲の値を有し;添字dは、正の数であり、約3〜約400の範囲の値を有し;添字eは、0又は正の数であり、0〜約50の範囲の値を有し;添字fは、0又は正の数であり、0〜約30の範囲の値を有し;添字gは、0又は正の数であり、0〜約20の範囲の値を有し;添字hは、0又は正の数であり、0〜約2の範囲の値を有するが、ただし、添字h、i、及びjの合計は正の数であり;添字iは、0又は正の数であり、0〜約200の範囲の値を有するが、ただし、添字h、i、及びjの合計は正の数であり;添字jは、0又は正の数であり、0〜約30の範囲の値を有するが、ただし、添字h、i、及びjの合計は正の数であり;添字kは、0又は正の数であり、0〜約2の範囲の値を有するが、ただし、添字k、l、及びmの合計は正の数であり;添字lは、0又は正の数であり、0〜約200の範囲の値を有するが、ただし、添字k、l、及びmの合計は正の数であり;添字mは、0又は正の数であり、0〜約30の範囲の値を有するが、ただし、添字k、l、及びmの合計は正の数であり;添字nは、0又は1であり;添字oは、0又は1であり;添字pは、0又は正の数であり、0〜約100の範囲の値を有するが、ただし、(p+q+r)>0であり;添字qは、0又は正の数であり、0〜約100の範囲の値を有するが、ただし(p+q+r)>0であり;添字rは、0又は正の数であり、0〜約100の範囲の値を有するが、ただし(p+q+r)>0であり;添字sは、0又は1であり;添字tは、0又は1である)と、c)フリーラジカル反応開始剤と、の反応生成物。
明細書で使用するとき、整数値の化学量論的添字は、分子種を指し、非整数値の化学量論的添字は、分子量平均、数平均、又はモル分率に基づく分子種の混合物を指す。準化学量論的及び超化学量論的という語句は、反応物質間の関係を指す。準化学量論的とは、反応物質の量が、基質部分とその反応物質との完全な化学量論的反応に必要な反応物質の量よりも少ないことを指す。超化学量論的とは、反応物質の量が、基質部分とその反応物質との完全な化学量論的反応に必要な反応物質の量よりも多いことを指す。本明細書で使用するとき、「超化学量論的」は、いくつかの状況下では、化学量論的に過剰(すなわち、化学量論的量の整数倍である)、又は非化学量論的に過剰のいずれかの過剰と等価であり得る。
本明細書で使用するとき、用語「アクリレート」は、以下の化学種の集合名詞である:アクリル酸及びメタクリル酸又はこれらのエステル誘導体(例えば、メチル、エチル、ブチル、アミル、2−エチルヘキシル、シクロヘキシル、ビニル、アリ(ally)、ヒドロキシエチル、ペルフルオロエチル、イソボルニル、フェノキシエチル、テトラエチレングリコール、トリプロピレングリコール、トリメチロールプロパン、ポリオキシアルキレン)、有機修飾ポリシロキサン(例えば、米国特許第6,207,782号でエマルション前駆体として使用されているアクリレート化親水性ポリシロキサン)、アニオン性アクリレート/メタクリレート(例えば、硫酸、スルホン酸、若しくはリン酸官能化アクリレート、又はこれらの混合物)、及びエポキシ又はオキシラン基との反応に必要な任意の触媒。単一のアクリレート又はアクリレート及びメタクリレートの様々な組み合わせを用いてよい。好ましいアクリレート架橋シリコーンコポリマーは、Momentive製のポリアクリレートクロスポリマーである。
好適な増粘剤として、カルボマー(例えば、CARBOPOL(登録商標)900シリーズのCARBOPOL(登録商標)954等)といったカルボン酸ポリマーが挙げられる。他の好適なカルボン酸高分子剤としては、C10〜30アルキルアクリレートと、アクリル酸、メタクリル酸、又はこれらの短鎖(すなわち、C1〜4アルコール)エステルのうちの1以上のモノマーとのコポリマーが挙げられ、この場合、架橋剤はスクロース又はペンタエリスリトールのアリルエーテルである。これらのコポリマーは、アクリレート/C10〜30アルキルアクリレートクロスポリマーとして知られ、CARBOPOL(登録商標)1342、CARBOPOL(登録商標)1382、PEMULEN TR−1、及びPEMULEN TR−2としてNoveon,Inc.から市販されている。
他の好適な増粘剤としては、ポリアクリルアミドポリマー及びコポリマーが挙げられる。代表的なポリアクリルアミドポリマーは、CTFA表記「ポリアクリルアミド及びイソパラフィン及びラウレス−7」を有し、Seppic Corporation(Fairfield,N.J.)から商品名SEPIGEL 305で入手可能である。本明細書で有用な他のポリアクリルアミドポリマーとしては、アクリルアミド及び置換アクリルアミドと、アクリル酸及び置換アクリル酸とのマルチブロックコポリマーが挙げられる。これらのマルチブロックコポリマーの市販例としては、Lipo Chemicals,Inc.(Patterson,N.J.)製のHYPAN SR150H、SS500V、SS500 W、SSSA100Hが挙げられる。
本明細書で有用な他の好適な増粘剤は、スルホン化ポリマーであり、例えば、Seppic Corp.から商品名Simulgel 800として入手可能及びLamberti S.p.A.(Gallarate,Italy)から商品名Viscolam At 100 Pとして入手可能な、CTFA表記ナトリウムポリアクリロイルジメチルタウレートである。スルホン化ポリマーを含む別の市販材料は、Seppic Corp.から入手可能なSepiplus 400である。
粘土は、構造又は増粘を提供するのに有用であり得る。好適な粘土は、例えば、モンモリロナイト、ベントナイト、ヘクトライト、アタパルジャイト、セピオライト、ラポナイト、シリケート、及びこれらの混合物から選択することができる。好適な水分散性粘土としては、ベントナイト及びヘクトライト(例えば、Bentone EW,LT、Rheox製);ケイ酸アルミニウムマグネシウム(例えば、Veegum、Vanderbilt Co.製);アタパルジャイト(例えば、Attasorb又はPharamasorb、Engelhard,Inc.製);ラポナイト及びモンモリロナイト(例えば、Gelwhite、ECC America製);及びこれらの混合物が挙げられる。
好適な増粘剤としては、セルロース及び修飾セルロース性組成物(例えば、カルボキシメチルヒドロキシエチルセルロース、セルロースアセテートプロピオネートカルボキシレート、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルヒドロキシエチルセルロース、微結晶セルロース、硫酸セルロースナトリウム)、及びこれらの混合物が挙げられる。本明細書においてやはり有用なものは、アルキル置換セルロースである。これらポリマーでは、セルロースポリマーのヒドロキシ基の一部をヒドロキシアルキル化(好ましくはヒドロキシエチル化又はヒドロキシプロピル化)してヒドロキシアルキル化セルロースを形成し、次に、エーテル結合を介してC10〜C30直鎖又は分枝鎖アルキル基により更に修飾する。通常、これらのポリマーは、C10〜C30直鎖又は分枝鎖アルコールとヒドロキシアルキルセルロースとのエーテルである。本明細書で有用なアルキル基の例としては、ステアリル、イソステアリル、ラウリル、ミリスチル、セチル、イソセチル、ココイル(すなわち、ココヤシ油のアルコール由来のアルキル基)、パルミチル、オレイル、リノレイル、リノレニル、リシノレイル、ベヘニル、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される基が挙げられる。アルキルヒドロキシアルキルセルロースエーテルの中で好ましいのは、CTFA表記セチルヒドロキシエチルセルロースを与えられる物質であり、これはセチルアルコールとヒドロキシエチルセルロースとのエーテルである。この材料は、商品名Natrosol(登録商標)CS PlusとしてAqualon Corporationから販売されている。
油相
本発明の増粘された水相は、油相と組み合わせて又は油相で乳化して、水中油型エマルション又は水中油中水型エマルションを形成し得る。油は、水又は水溶性溶媒に好適ではない物質を可溶化、分散、又は担持するために使用され得る。油は室温で流体であり得る。油は、揮発性又は不揮発性であり得る。「不揮発性」は、25℃、0.1メガパスカル(1気圧)で、蒸気圧が約0.03kPa(0.2mm Hg)以下を呈する材料、及び/又は0.1メガパスカル(1気圧)での沸点が少なくとも約300℃である材料を意味する。「揮発性」は、20℃で、蒸気圧が少なくとも約0.03kPa(0.2mm Hg)を呈する材料を意味する。重く、油っぽい被膜が望ましくない場合、揮発性油を使用し、より軽い感触を提供してもよい。好適な油としては、炭化水素、エステル、アミド、エーテル、シリコーン及びこれらの混合物が挙げられる。
好適な炭化水素油としては、直鎖、分枝状、又は環状のアルカン及びアルケンが挙げられる。鎖長は、揮発性などの所望の機能特徴に基づき選択され得る。好適な揮発性炭化水素は、5〜20個の炭素原子、あるいは、8〜16個の炭素原子を有し得る。
他の好適な油としては、エステルが挙げられる。これらのエステルとしては、脂肪酸又はアルコールに由来するヒドロカルビル鎖とのエステル(例えば、モノエステル、多価アルコールエステル、並びにジ−及びトリ−カルボン酸エステル)が挙げられる。このエステルのヒドロカルビルラジカルは、アミド及びアルコキシ部分(例えば、エトキシ又はエーテル結合など)のような他の適合性のある官能基を含むか、又はこのヒドロカルビルラジカルをこうした官能基へ共有結合させてよい。代表的なエステルとしては、イソプロピルイソステアレート、ヘキシルラウレート、イソヘキシルラウレート、イソヘキシルパルミテート、イソプロピルパルミテート、デシルオレエート、イソデシルオレエート、ヘキサデシルステアレート、デシルステアレート、イソプロピルイソステアレート、ジヘキシルデシルアジペート、ラウリルラクテート、ミリスチルラクテート、セチルラクテート、オレイルステアレート、オレイルオレエート、オレイルミリステート、ラウリルアセテート、セチルプロピオネート、C12〜15アルキルベンゾエート、ブチルオクチルサリチレート、フェニルエチルベンゾエート、ジカプリリルカーボネート、ジオクチルマレート、ジカプリリルマレエート、イソノニルイソノナノエート、プロピレングリコールジカプレート、ジイソプロピルアジペート、ジブチルアジペート、及びオレイルアジペートが挙げられるが、これらに限定されない。他の好適なエステルは、更にPersonal Care Product Council's International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook,Thirteenth Edition,2010の「エステル」の機能カテゴリに記載されている。パーソナルケア組成物に使用するのに好適な他のエステルとしては、多価アルコールエステル及びグリセリドとして既知のものが挙げられる。
他の好適な油としては、アミドが挙げられる。アミドとしては、25℃で液体であり、水に不溶性である、アミド官能基を有する化合物が挙げられる。好適なアミドとして、N−アセチル−N−ブチルアミノプロピオネート、イソプロピルN−ラウロイルサルコシネート、ブチルフタルイミド、イソプロピルフタルイミド、及びN,N,−ジエチルトルアミドが挙げられるが、これらに限定されない。他の好適なアミドは、米国特許第6,872,401号に開示される。
他の好適な油としては、エーテルが挙げられる。好適なエーテルとしては、多価アルコールの飽和及び不飽和脂肪族エーテル、並びにこれらのアルコキシル化誘導体が挙げられる。代表的なエーテルとしては、ポリプロピレングリコールのC4〜20アルキルエーテル、及びジ−C8〜30アルキルエーテルが挙げられるが、これらに限定されない。これら物質の好適な例としては、PPG−14ブチルエーテル、PPG−15ステアリルエーテル、PPG−11ステアリルエーテル、ジオクチルエーテル、ドデシルオクチルエーテル、及びこれらの混合物が挙げられる。
好適なシリコーン油としては、ポリシロキサンが挙げられる。ポリシロキサンは、25℃で、約0.5〜約1,000,000平方mm/s(約0.5〜約1,000,000センチストロークス)の粘度を有し得る。こうしたポリシロキサンは、一般式:
3SiO[R2SiO]xSiR3
により表すことができ、式中、Rは、独立して、水素又はC1〜30の直鎖若しくは分枝鎖、飽和若しくは不飽和アルキル、フェニル若しくはアリール、トリアルキルシロキシから選択され、xは、所望の分子を得るために選択される0〜約10,000の整数である。所定の実施形態では、Rは水素、メチル、又はエチルである。市販のポリシロキサンとしては、ジメチコンとしても既知である、ポリジメチルシロキサンが挙げられ、その例としては、Shin−Etsu製のDM−Fluidシリーズ、Momentive Performance Materials Inc.から販売されているVicasil(登録商標)シリーズ、及びDow Corning Corporationから販売されているDow Corning(登録商標)200シリーズが挙げられる。好適なポリジメチルシロキサンの具体例としては、0.65、1.5、50、100、350、10,000、12,500 100,000及び300,000mm2/s(0.65、1.5、50、100、350、10,000、12,500 100,000及び300,000センチストークス)の粘度を有するDow Corning(登録商標)200 fluids(Xiameter(登録商標)PMX−200シリコーン流体としても販売)が挙げられる。
好適なジメチコンとしては、化学式:
3SiO[R2SiO]x[RR'SiO]ySiR3
により表されるものが挙げられ、式中、R及びR'は、それぞれ独立して、水素又はC1〜30直鎖若しくは分枝鎖飽和若しくは不飽和アルキル、アリール若しくはトリアルキルシロキシであり、x及びyは、それぞれ、所望の分子量を得るために選択される1〜1,000,000の整数である。好適なシリコーンとしては、フェニルジメチコン(Botanigenics,Inc.製のBotansil(商標)PD−151)、ジフェニルジメチコン(Shin−Etsu製のKF−53及びKF−54)、フェニルトリメチコン(Dow Corning製の556化粧品等級の流体)、又はトリメチルシロキシフェニルジメチコン(Wacker−Belsil製のPDM−20、PDM−200、又はPDM−1000)が挙げられる。他の例としては、少なくともR'が脂肪族アルキル(例えば、C12〜22)であるアルキルジメチコンが挙げられる。好適なアルキルジメチコンはセチルジメチコンであり、式中、R'は直鎖C16鎖であり、Rはメチルである。セチルジメチコンは、2502化粧品用流体としてDow Corningから、又はAbil Wax 9801若しくは9814としてEvonik Goldschmidt GmbHから入手可能である。
環状シリコーンは組成物に使用され得るシリコーンオイルの一種である。このようなシリコーンは、一般式:
Figure 2016523984
を有し、式中、Rは、独立して、水素又はC1〜30直鎖若しくは分枝鎖、飽和若しくは不飽和アルキル、フェニル若しくはアリール、トリアルキルシロキシから選択され、n=3〜8であり、これらの混合物である。一般的に、シクロメチコンの混合物が使用される(nは4、5及び/又は6である)。市販の好適なシクロメチコンとしては、Dow Corning UP−1001 Ultra Pure Fluid(すなわち、n=4)、Dow Corning XIAMETER(登録商標)PMX−0245(すなわち、n=5)、Dow Corning XIAMETER(登録商標)PMX−0245(すなわち、n=6)、Dow Corning 245流体(すなわち、n=4及び5)及びDow Corning 345流体(すなわち、n=4、5及び6)が挙げられる。
乳化剤
本発明の組成物は、乳化剤を含み得る。乳化剤は、相がエマルションの形態であるとき、又は不混和性物質を合わせる場合、特に好適である。相は、約0.01%、0.05%、又は0.1%〜約10%、5%、又は2%の乳化剤を含み得る。乳化剤は、非イオン性、アニオン性、又はカチオン性であり得る。乳化剤の非限定的な例は、米国特許第3,755,560号、同第4,421,769号、及びM.C.Publishing Co.から発行されたMcCutcheonのEmulsifiers and Detergents,2010 Annual Ed.に開示されている。他の好適な乳化剤は、Personal Care Product Council's International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook,Thirteenth Edition,2006(「Surfactants−Emulsifying Agents」の機能カテゴリ下)で更に説明される。
好適な乳化剤としては、以下の部類のエーテル及びエステルが挙げられる:ポリグリコールと脂肪族アルコールのエーテル、ポリグリコールと脂肪酸のエステル、ポリグリコールと脂肪族アルコールのグリコシル化エーテル、ポリグリコールと脂肪酸のグリコシル化エステル、C12〜30アルコールとグリセロール又はポリグリセロールのエーテル、C12〜30脂肪酸とグリセロール又はポリグリセロールのエステル、オキシアルキレン修飾C12〜30アルコールとグリセロール又はポリグリセロールのエーテル、C12〜30脂肪族アルコールとショ糖又はグルコースのエーテル、ショ糖とC12〜30脂肪酸のエステル、ペンタエリスリトールとC12〜30脂肪酸のエステル、ソルビトール及び/又はソルビタンとC12〜30脂肪酸のエステル、ソルビトール及び/又はソルビタンとアルコキシ化ソルビタンのエーテル、ポリグリコールとコレステロールのエーテル、C12〜30脂肪酸とソルビトール及び/又はソルビタンのアルコキシ化エーテルのエステル、並びにこれらの組み合わせ。
シリコーン乳化剤を相中で使用してよい。直鎖又は分枝鎖型シリコーン乳化剤もまた、使用され得る。特に有用なシリコーン乳化剤としては、ポリエーテル修飾シリコーン(例えば、KF−6011、KF−6012、KF−6013、KF−6015、KF−6015、KF−6017、KF−6043、KF−6028、及びKF−6038)及びポリグリセロール化直鎖又は分枝状シロキサン乳化剤(例えば、KF−6100、KF−6104、及びKF−6105)(全てShin Etsu製)が挙げられる。
脂肪族アルコール
本発明の組成物は、1つ以上の脂肪族アルコールを含み得る。脂肪族アルコールとしては、典型的に、8〜22個の炭素原子を有する一価アルコールが挙げられるが、30個を超える炭素を有するより長鎖のアルコールを用いてもよい。脂肪族アルコールは、飽和又は不飽和であってよい。脂肪族アルコールは、直鎖又は分岐鎖であってよい。特に、相は、末端ヒドロキシルを有する直鎖、飽和脂肪族アルコールを含み得る。好適な脂肪族アルコールとしては、デシルアルコール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、セテアリルアルコール、イコシルアルコール、ベヘニルアルコールが挙げられる。相は、約0.1%、0.5%、1%、1.5%、2%、3%、5%〜約5%、7.5%、10%、15%、20%の脂肪族アルコールを含み得る。
スキンケア活性物質
本発明の組成物は、少なくとも1つの更なるスキンケア活性物質を含み得る。多くのスキンケア活性物質は、1つを超える効果を提供し得るか、又は1つを超える作用機序を介して作用し得るので、本明細書における分類は、便宜上行うものであり、列挙する特定の用途に活性物質を限定することを意図するものではない。
ビタミン
本発明の組成物は、約0.0001%〜約50%、あるいは約0.001%〜約10%、あるいは約0.01%〜約5%の1以上のビタミンを含み得る。本明細書で、「ビタミン」とは、ビタミン、プロビタミン、並びにそれらの塩、異性体及び誘導体を意味する。好適なビタミンの非限定例としては、ビタミンB化合物(B1化合物、B2化合物、B3化合物、例えば、ナイアシンアミド、ナイアシンニコチン酸(niacinnicotinic acid)、ニコチン酸トコフェリル、C1〜C18ニコチン酸エステル、及びニコチニルアルコール、B5化合物、例えば、パンテノール又は「プロB5」、パントテン酸、パントテニル、B6化合物、例えば、ピロキシジン、ピリドキサール、ピリドキサミン、カルニチン、チアミン、リボフラビン)、ビタミンA化合物、及びビタミンAの全ての天然及び/又は合成類似体(レチノイド、レチノール、酢酸レチニル、パルミチン酸レチニル、レチノイン酸、レチンアルデヒド、プロピオン酸レチニル)、カロチノイド(プロビタミンA)、及びビタミンAの生物活性を保有するその他の化合物、ビタミンD化合物、ビタミンK化合物、ビタミンE化合物、又はトコフェロール(ソルビン酸トコフェロール、酢酸トコフェロール、トコフェロール及びトコフェリル化合物のその他のエステル)、ビタミンC化合物(アスコルビン酸、脂肪酸のアスコルビルエステル、及びアスコルビン酸誘導体、例えば、リン酸アスコルビル、アスコルビン酸リン酸マグネシウム、及びアスコルビン酸リン酸ナトリウム、アスコルビルグルコシド、及びアスコルビルソルベート)、及びビタミンF化合物、例えば、飽和及び/又は不飽和脂肪酸が挙げられる。1つの実施形態では、組成物は、ビタミンB化合物、ビタミンC化合物、ビタミンE化合物、及びこれらの混合物からなる群から選択されるビタミンを含む。あるいは、ビタミンは、ナイアシンアミド、ニコチン酸トコフェリル、ピロキシジン、パンテノール、ビタミンE、ビタミンEアセテート、リン酸アスコルビル、アスコルビルグルコシド、及びこれらの混合物からなる群から選択される。
ペプチド及びペプチド誘導体
本発明の組成物は、1種以上のペプチドを含み得る。本明細書で、「ペプチド」とは、10個以下のアミノ酸を含有するペプチド、その誘導体、異性体、及び金属イオン(例えば、銅、亜鉛、マンガン及びマグネシウム)のような他の種との錯体を指す。本明細書で使用するとき、ペプチドとは、天然起源ペプチド及び合成ペプチドの両方を指す。一実施形態では、ペプチドは、ジ−、トリ−、テトラ−、ペンタ−、及びヘキサ−ペプチド、それらの塩類、異性体、誘導体、並びにそれらの混合物である。有用なペプチド誘導体の例としては、大豆タンパク質由来のペプチド、カルノシン(β−アラニン−ヒスチジン)、パルミトイル−リジン−トレオニン(pal−KT)及びパルミトイル−リジン−トレオニン−トレオニン−リジン−セリン(pal−KTTKS、MATRIXYL(登録商標)として知られている組成物内で入手可能))、パルミトイル−グリシン−グルタミン−プロリン−アルギニン(pal−GQPR、RIGIN(登録商標)として知られている組成物内で入手可能))、これら3つはSederma(France)から入手可能、アセチル−グルタメート−グルタメート−メチオニン−グルタミン−アルギニン−アルギニン(Ac−EEMQRR;Argireline(登録商標)、並びにCu−ヒスチジン−グリシン−グリシン(Cu−HGG、IAMIN(登録商標)としても知られている)が挙げられるが、これらに限定されない。
本組成物は、約1×10-7%〜約20%、あるいは約1×10-6%〜約10%、あるいは約1×10-5%〜約5%のペプチドを含み得る。
糖アミン
本発明の組成物は、アミノ糖としても知られている糖アミン、並びにその塩類、異性体、互変異性体、及び誘導体を含み得る。糖アミンは、合成でも天然起源でもよく、純粋な化合物又は化合物の混合物(例えば、自然源からの抽出物、又は合成物質の混合物)として用いることができる。例えば、グルコサミンは一般に、多くの甲殻類の中に見出されており、真菌源由来である場合もある。本発明で有用な糖アミン化合物として、例えば、N−アセチル−グルコサミン、また更には国際公開第02/076423号及びYuらに発行された米国特許第6,159,485号に記載されるものが挙げられる。一実施形態では、組成物は、約0.01%〜約15%、あるいは約0.1%〜約10%、あるいは約0.5%〜約5%の糖アミンを含む。
本発明の組成物は、非ビタミン酸化防止剤及びラジカルスカベンジャー、育毛調節剤、フラボノイド、ミネラル、防腐剤、フィトステロール及び/又は植物ホルモン、プロテアーゼ阻害剤、チロシナーゼ阻害剤、抗炎症剤、並びにN−アシルアミノ酸化合物を更に含み得る。
好適な非ビタミン酸化防止剤及びラジカルスカベンジャーとしては、BHT(ブチル化ヒドロキシトルエン)、L−エルゴチオネイン(THIOTANE(商標)として入手可能)、テトラヒドロクルクミン、塩化セチルピリジニウム、カルノシン、ジエチルヘキシルシリニリデンマロネート(OXYNEX(商標)として入手可能)、ヘキサデカ−8−エン−1,16−ジカルボン酸(オクタデセン二酸;Uniqema製のARLATONE(商標)Dioic DCA)、ユビキノン(コエンザイムQ10)、緑茶抽出物を含む茶抽出物、酵母抽出物又は酵母培養液(例えば、Pitera(登録商標))、及びこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。
好適な育毛調節剤としては、ヘキサミジン、ブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)、ヘキサンジオール、パンテノール及びパントテン酸誘導体、これらの異性体、塩及び誘導体、並びにこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。
好適なミネラルとしては、亜鉛、マンガン、マグネシウム、銅、鉄、セレン、及びその他のミネラル補助食品が挙げられる。「ミネラル」は、種々の酸化状態のミネラル、無機複合体、塩類、誘導体、及びこれらの組み合わせを含むと解釈される。
植物ステロール(フィトステロール)及び/又は植物ホルモンの好適な例としては、シトステロール、スティグマステロール、カンペステロール、ブラシカステロール、キネチン、ゼアチン、及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。
好適なプロテアーゼ阻害剤としては、ヘキサミジン、バニリンアセテート、アントラニル酸メンチル、大豆トリプシン阻害剤、ボーマン−バーク(Bowman-Birk)阻害剤、及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。
好適なチロシナーゼ阻害剤としては、シナブランカ(カラシナ種子抽出物)、テトラヒドロクルクミン、塩化セチルピリジニウム、及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。
好適な抗炎症剤としては、グリシルリチン酸(グリシルリチン、グリシルリキシン酸(glycyrrhixinic acid)、及びグリシルレチン酸グルコシドとしても知られている)、グリシルレテン酸(glycyrrhetenic acid)、その他のカンゾウ抽出物、並びにこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。
好適なN−アシルアミノ酸化合物としては、N−アシルフェニルアラニン、N−アシルチロシン、これらのD及びL異性体を含むこれらの異性体、塩類、誘導体、並びにこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。好適なN−アシルアミノ酸の例は、商品名SEPIWHITE(登録商標)としてSeppic(France)から市販されているN−ウンデシレノイル−L−フェニルアラニンである。
他の有用なスキンケア活性物質としては、グリセロール、ペトロラタム、カフェイン、及び尿素等の保湿及び/又はコンディショニング剤;酵母抽出物(例えば、Pitera(商標));デヒドロエピアンドロステロン(DHEA)、その類似体及び誘導体;α−及びβ−ヒドロキシ酸、α−ケト酸、グリコール酸及びオクタノイルサリチル酸を含む剥離剤;抗菌剤;ピロクトンオラミン、3,4,4'−トリクロロカルバニリド(トリクロサン)、トリクロカルバン、及びジンクピリチオン等の抗ふけ剤;ジメチルアミノエタノール(DMAE);クレアチン;コウジ酸、クワ抽出物、ヒドロキノン、アルブチン、及びデオキシアルブチン等の美白剤;ジヒドロキシアセトン(DHA)等の(サンレス(sunless))タンニング剤;上記のいずれかの異性体、塩類、及び誘導体;並びにこれらの混合物が挙げられる。
湿潤剤
本発明の組成物は、1つ以上の湿潤剤を含み得る。本発明の組成物は、存在する場合、約1%〜約30%、あるいは約2%〜約20%、あるいは約3%〜約15%の湿潤剤を含み得る。保湿剤の例示的な部類は、多価アルコールである。好適な多価アルコールとしては、ポリアルキレングリコール及びアルキレンポリオール並びにこれらの誘導体(プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、及びこれら誘導体を含む);ソルビトール;ヒドロキシプロピルソルビトール;エリスリトール;トレイトール;ペンタエリスリトール;キシリトール;グルシトール;マンニトール;ヘキシレングリコール;ブチレングリコール(例えば、1,3−ブチレングリコール);ペンチレングリコール;ヘキサントリオール(例えば、1,2,6−ヘキサントリオール);グリセリン;エトキシ化グリセリン;及びプロポキシ化グリセリンが挙げられる。
他の好適な湿潤剤としては、ナトリウム2−ピロリドン−5−カルボキシレート、グアニジン;グリコール酸及びグリコール酸塩(例えば、アンモニウム及び四級アルキルアンモニウム);乳酸及び乳酸塩(例えば、アンモニウム及び四級アルキルアンモニウム);その様々な形態のいずれかのアロエベラ(例えば、アロエベラゲル);ヒアルロン酸及びその誘導体(例えば、塩誘導体、例えば、ヒアルロン酸ナトリウム);ラクトアミドモノエタノールアミン;アセトアミドモノエタノールアミン;尿素;パンテノール;ピログルタミン酸ナトリウム(NaPCA:sodium pyroglutamate)、水溶性グリセリルポリ(メタ)アクリレート潤滑剤(例えば、Hispagel(登録商標))、並びにこれらの混合物が挙げられる。
微粒子物質
本発明の組成物は、約0.001%〜約40%、あるいは約1%〜約30%、あるいは約2%〜約20%の1以上の微粒子物質及び/又は化粧用粉末を含み得る。好適な粉末の非限定例としては、無機粉末(例えば、酸化鉄、二酸化チタン、酸化亜鉛、シリカ)、有機粉末、複合粉末、光学的光沢剤粒子及び前述のいずれかの混合物が挙げられる。これら微粒子は、例えば、小板形、球形、細長い形状若しくは針形又は不規則形状、表面コーティング有り又は無し、有孔又は無孔、荷電又は非荷電であってよく、及び本組成物に粉末として又はあらかじめ分散させて添加することができる。一実施形態では、微粒子物質は、疎水性コーティングされている。
好適な有機粉末微粒子物質としては、メチルシルセスキオキサン樹脂微小球、例えばTospearl(商標)145A(Toshiba Silicone)から選択されるポリマー粒子;ポリメチルメタクリレートの微小球、例えば、Micropearl(商標)M100(Seppic);架橋ポリジメチルシロキサンの球状粒子、例えばTrefil(商標)E506C又はTrefil(商標)E505C(Dow Corning Toray Silicone);ポリアミドの球状粒子、例えば、ナイロン−12、及びOrgasol(商標)2002D Nat C05(Atochem);例えば、Dynospheres(商標)の名称でDyno Particlesから販売されているポリスチレン微小球及びFloBead(商標)EA209(Kobo)の名称で販売されているエチレンアクリレートコポリマー;デンプンオクテニルコハク酸アルミニウム、例えばDry Flo(商標)(Akzo Nobel);ポリメチルシルセスキオキサンでコーティングされたタピオカ粒子、例えばDry Flo TS(商標)(Akzo Nobel);ポリエチレンの微小球、例えばMicrothene(商標)FN510−00(Equistar)、シリコーン樹脂、ポリメチルシルセスキオキサンシリコーンポリマー、L−ラウロイルリジンから製造される小板形状粉末、及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。
本発明の組成物は、疎水変性干渉顔料を含む干渉顔料を更に含み得る。本明細書において、「干渉顔料」とは、厚みが制御された2つ以上の層を有する薄い板状の層状粒子を意味する。層は、異なる屈折率を有し、これによって、板状粒子の異なる層からの典型的には2つの、ただし時折それ以上の光反射の干渉によって特有の反射色が生じる。干渉顔料の一例は、約50〜300nmの、TiO2、Fe23、シリカ、酸化スズ及び/又はCr23のフィルムと共に層化された雲母であり、真珠光沢顔料を含む。干渉顔料は、多種多様な供給元、例えば、Rona(Timiron(商標)及びDichrona(商標))、Presperse(Flonac(商標))、Englehard(Duochrome(商標))、Kobo(SK−45−R及びSK−45−G)、BASF(Sicopearls(商標))、及びEckart(Prestige(商標))から市販されている。一実施形態では、干渉顔料の個々の粒子の最も長い側面の平均直径は、約75マイクロメートル未満、あるいは約50マイクロメートル未満である。
着色剤
本発明の組成物は、約0.00001%〜約25%、あるいは約0.01%〜約10%の着色剤を含み得る。好適な着色剤の非限定的な部類としては、限定されないが、有機及び/又は無機顔料、天然及び/又は合成染料、レーキ、例えば、FD&C及び/又はD&Cレーキ並びにブレンド、並びにこれらのいずれかの混合物が挙げられる。
好適な着色剤の非限定例としては、酸化鉄、フェロシアン化第二鉄アンモニウム、マンガンバイオレット、ウルトラマリンブルー、及び酸化クロム、フタロシアニンブルー、及び緑色顔料、カプセル化染料、無機白色顔料、例えば、TiO2、ZnO、又はZrO2、FD&C染料、D&C染料、並びにこれらの混合物が挙げられる。
油調整剤
本発明の組成物は、皮膚の油、すなわち皮脂の生成を制御するのに有用であり、かつ油っぽい皮膚の外観を改善するのに有用である、1以上の化合物を含み得る。好適な油調整剤の例としては、サリチル酸、デヒドロ酢酸、過酸化ベンゾイル、ビタミンB3化合物(例えば、ナイアシンアミド又はトコフェリルニコチネート)、これらの異性体、エステル、塩類、及び誘導体、並びにこれらの混合物が挙げられる。本組成物は、約0.0001%〜約15%、あるいは約0.01%〜約10%、あるいは約0.1%〜約5%、あるいは約0.2%〜約2%の油調整剤を含み得る。
形態
本発明の水中油型エマルションはパーソナルケア組成物であり得て、具体的には、本明細書で記載される水中油型エマルションは、スキンケア組成物、制汗剤、防臭剤、化粧品、及びヘアケア製品の形態であり得る。パーソナルケア組成物は、日焼け止め剤、保湿剤、コンディショナー、老化防止化合物、皮膚美白剤、サンレスタナー、ひげそり用組成物、ひげそり後用組成物、ファンデーション、口紅、整髪料、シャンプー、洗浄剤、及びこれらの組み合わせであり得る。パーソナルケア組成物は、主に日焼け止め剤として使用することができる。エマルション及びパーソナルケア組成物は、流体又は固体であり得る(ゲル、スティック、流動性の固体、無定形の材料)。
以下は、UV含有組成物の例である。
日焼け止め剤組成物
以下は、紫外線活性物質と安定剤との組み合わせを利用する日焼け止め剤組成物の例である。HallstarのSolastay S1、エチルヘキシルメトキシクリレンは、この発明による好ましい安定剤として例示される。超吸収性ポリマー及びシリコーンエラストマーも例示される。以下の実施例のインビボSPFは、最低15〜50SPFを超える範囲である。実施例1〜15の組成物は、以下の通り調製する。好適な容器で、水相成分を混合し、75℃に加熱する。別の好適な容器で、油相成分を混合し、75℃に加熱する。次に、油相を水相に添加し、生じるエマルションを(例えば回転子−固定子ミル(rotor-stator mill)で)すり混ぜる。次に、増粘剤をエマルションに添加し、撹拌しながらエマルションを45℃に冷却する。45℃にて、残りの追加成分を加える。次に、撹拌しながら生成物を30℃に冷却し、再度すり混ぜ、次に適切な容器に注ぎ入れる。
Figure 2016523984
1 イソデシルネオペンタノエート及びジメチコン/ビスイソブチルPPG−20クロスポリマー(Dow Corning製)
2 ベモトリジノール(BASF製)
3 エチルヘキシルメトキシクリレン(Hallstar製)
4 キサンタンガム(CP Kelco製)
5 ケイ酸アルミニウムマグネシウム(RT Vanderbilt Inc.製)
6 ヒドロキシプロピルメチルセルロース(Dow Chemical Co.製)
7 アクリル酸ナトリウム/ナトリウムアクリロイルジメチルタウレートコポリマー、イソヘキサデカン、及びポリソルベート80(Seppic製)
8 ポリアクリルアミド、C13〜14イソパラフィン、及びラウレス−7(Seppic製)
9 ポリアクリル酸ナトリウムデンプン(Kobo Products Inc.製)
10 ポリアクリル酸ナトリウムデンプン(Kobo Products Inc.製)
11 ポリアクリル酸ナトリウム(Kobo Products Inc.製)
12 カプリリルメチコン及びPEG−12ジメチコン/PPG−20クロスポリマー
13 タピオカ粉末(Akzo Nobel製)
14 タピオカ及びポリメチルシルセスキオキサン(Akzo Nobel製)
15 ビスオクトリゾール、デシルグルコシド、キサンタンガム、プロピレングリコール、及び水(BASF製)
16 ジメチコン及びジメチコノール(Dow Corning製)
Figure 2016523984
本明細書で開示する寸法及び値は、列挙された正確な数値に厳密に限られるとして理解されるべきではない。代りに、別途指示がない限り、各かかる寸法は、記載された値及びその値の周辺の機能的に同等の範囲の両方を意味することが意図される。例えば、「40mm」と開示された寸法は、「約40mm」を意味するものである。
あらゆる相互参照又は関連特許若しくは特許出願を含む、本明細書に引用される文献はすべて、明白に除外又は限定されている場合を除いて、本明細書中にその全容を援用するものである。いずれの文献の引用も、こうした文献が本願で開示又は特許請求される任意の発明に対する先行技術であることを容認するものではなく、また、こうした文献が、単独で、あるいは他の任意の参照文献との任意の組み合わせにおいて、こうした発明のいずれかを教示、示唆又は開示していることを容認するものでもない。更には、本文書における用語のいずれかの意味又は定義が、援用文献における同一の用語のいずれかの意味又は定義と相反する限りにおいて、本文書においてその用語に与えられた意味又は定義を優先するものとする。
本発明の特定の実施形態を例示及び説明してきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱せずに、他の様々な変更及び修正を行うことができることは当業者には明白であろう。したがって、本発明の範囲内に含まれるそのような全ての変更及び修正は、添付の特許請求の範囲にて網羅することを意図したものである。

Claims (15)

  1. a)約0.2%〜約2%の、次の一般式のアルファ−シアノジフェニルアクリレートである紫外線安定剤
    Figure 2016523984
    (式中、R1又はR2の少なくとも1つは、C1〜C8アルコキシラジカルであり、R1又はR2のうちの1つは、直鎖又は分枝鎖C1〜C30アルコキシラジカル若しくは任意の非アルコキシラジカル、又は水素であり、R3は直鎖又は分枝鎖C1〜C30アルキルである)と、
    b)約1.5%〜約3.5%の、ブチルメトキシジベンゾイルメタンである紫外線活性物質と、
    c)約3%〜約9%の、2−エチルヘキシル−3−(4−メトキシフェニル)プロプ−2−エノエートである紫外線活性物質と、
    d)皮膚科学的に許容可能なキャリアと、
    を含む、紫外線組成物であって、
    アルファ−シアノジフェニルアクリレート対ブチルメトキシジベンゾイルメタンの重量比が約1:2〜約1:5である、紫外線組成物。
  2. a)約0.2%〜約2%の、次の一般式のアルファ−シアノジフェニルアクリレートである紫外線安定剤
    Figure 2016523984
    (式中、R1又はR2の少なくとも1つは、C1〜C8アルコキシラジカルであり、R1又はR2のうちの1つは、直鎖又は分枝鎖C1〜C30アルコキシラジカル若しくは任意の非アルコキシラジカル、又は水素であり、R3は直鎖又は分枝鎖C1〜C30アルキルである)と、
    b)約1.5%〜約3.5%の、ブチルメトキシジベンゾイルメタンである紫外線活性物質と、
    c)約3%〜約9%の、2−エチルヘキシル−3−(4−メトキシフェニル)プロプ−2−エノエートである紫外線活性物質と、
    d)皮膚科学的に許容可能なキャリアと、
    を含む、紫外線組成物であって、
    アルファ−シアノジフェニルアクリレート対2−エチルヘキシル−3−(4−メトキシフェニル)プロプ−2−エノエートの重量比が約1:6〜約1:12である、紫外線組成物。
  3. 全ての紫外線活性物質の全重量濃度が約5重量%〜約15重量%、好ましくは約7重量%〜約13重量%、更により好ましくは約8重量%〜約12重量%である、請求項1又は2に記載の紫外線組成物。
  4. R1及びR2がメトキシ及び水素であり、R3が2−エチルヘキシルである、請求項1又は2に記載の紫外線組成物。
  5. ビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン、2,4,6−トリアニリノ−(p−カルボ−2'−エチルヘキシル−1'−オキシ)−1,3,5−トリアジン、ジエチルヘキシルブタミドトリアゾン、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイルヘキシルベンゾエート、ベンゾフェノン−3、4−メチルベンジリデンカンファー、エチルヘキシルビス−イソペンチルベンゾオキサゾリルフェニルメラミン及びこれらの組み合わせからなる群から選択される固体紫外線活性物質を更に含む、請求項1又は2に記載の紫外線組成物。
  6. インビボで測定されるSPFが、約15を超える、好ましくは約20を超える、更により好ましくは約25を超える、請求項1又は2に記載の紫外線組成物。
  7. 2−エチルヘキシル−p−メトキシシンナメート、オクチルジメチル−p−アミノ安息香酸、2−エチルヘキシル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート、2−エチルヘキシルサリチレート、ホモメンチルサリチレート、2−フェニルベンゾイミダゾール−5−スルホン酸、2−(p−ジメチルアミノフェニル)−5−スルホンベンゾオキサゾイン酸、フェニルジベンゾイミダゾールテトラスルホン酸二ナトリウム、ジヒドロキシジメトキシジスルホベンゾフェノンナトリウム、ポリシリコーン−15、イソアミルp−メトキシシンナメート、二酸化チタン、酸化亜鉛、メチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される追加の紫外線活性物質があり、前記追加の紫外線活性物質がカプセル化されている、請求項1又は2に記載の紫外線組成物。
  8. a)水を含む水相と、
    b)イソソルビドジエステルと前記イソソルビドジエステルに可溶性の固形紫外線活性物質とを含む油相と、
    を含むエマルションの形態である、請求項1又は2に記載の紫外線組成物。
  9. a.約0.01重量%〜約10重量%、好ましくは約0.05重量%〜約6重量%、より好ましくは約0.1重量%〜約4重量%の超吸収性ポリマーで増粘された水相であって、前記超吸収性ポリマーは、好ましくはナトリウムポリアクリレート、ナトリウムポラクリレートデンプン、ナトリウムアクリレートクロスポリマー−2(sodium acrylates crosspolymer-2)及びこれらの混合物からなる群から選択される、水相と、
    b)油相と、
    を含むエマルションの形態である、紫外線組成物であって、
    前記水相が、前記油相と混合され、水中油型又は水中油中水型エマルションを形成する、請求項1又は2に記載の紫外線組成物。
  10. 約0.1重量%〜約20重量%、好ましくは約0.2重量%〜約10重量%、より好ましくは約0.3重量%〜約5重量%のシリコーンエラストマーを更に含む、請求項1又は2に記載の紫外線組成物。
  11. 前記水相が、約0.01〜約10重量%、好ましくは約0.05重量%〜約5重量%、より好ましくは約0.1重量%〜約2重量%の乳化剤を更に含む、請求項9に記載の紫外線組成物。
  12. 前記乳化剤が、グリセロール、ポリグリセロール、スクロース、グルコース、又はソルビトールのエーテル;グリセロール、ポリグリセロール、スクロース、グルコース、又はソルビトールのエステル;及びこれらの混合物からなる群から選択される、請求項11に記載の紫外線組成物。
  13. 約1重量%〜約10%、好ましくは約2重量%〜約8重量%、より好ましくは約2.5重量%〜約7.5重量%の追加の紫外線活性物質を更に含み、前記紫外線活性物質が、ジオキシベンゾン、ホモサレート、メンチルアントラニレート、オクチルサリチレート、オキシベンゾン、パジメートO、フェニルベンゾイミダゾールスルホン酸、スルイソベンゾン、トロラミンサリチレート、二酸化チタン、酸化亜鉛、ジエタノールアミンメトキシシンナメート、ジガロイトリオレエート、エチルジヒドロキシプロピルPABA、グリセリルアミノベンゾエート、ジヒドロキシアセトンを有するローソン、赤色ペトロラタム、エチルヘキシルトリアゾン、ジオクチルブタミドトリアゾン、ベンジリデンマロネートポリシロキサン、テレフタリリデンジカンファースルホン酸、二ナトリウムフェニルジベンゾイミダゾールテトラスルホネート、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイルヘキシルベンゾエート、ビスジエチルアミノヒドロキシベンゾイルベンゾエート、ビスベンゾオキサゾイルフェニルエチルヘキシルイミノトリアジン、ドロメトリゾールトリシロキサン、メチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール、及びビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン、4−メチルベンジリデンカンファー、イソペンチル4−メトキシシンナメート並びにこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項1又は2に記載の紫外線組成物。
  14. ジイソプロピルアジペート、ブチルフタルイミド、イソプロピルフタルイミド、フェニルエチルベンゾエート、ジカプリリルカーボネート、イソプロピルラウロイルサルコシネート、イソノニルイソノナノエート、ブチルオクチルサリチレート、ジオクチルマレート、ジカプリリルマレエート、イソプロピルイソステアレート、プロピレングリコールジカプレート、C12〜C15アルコールベンゾエートのエステル、イソソルビドジエステル、並びにこれらの誘導体及びこれらの混合物からなる群より選択される溶媒を更に含む、請求項1又は2に記載の紫外線組成物。
  15. 糖アミン、ビタミン、油調整剤、湿潤剤、皮膚軟化剤、フォトステロール(photosterols)、ヘキサミジン化合物、引き締め剤(tightening agents)、抗しわ活性物質、抗萎縮活性物質、フラボノイド、N−アシルアミノ酸化合物、レチノイド、ペプチド、粒子状物質、抗セルライト剤、剥離活性物質(desquamation actives)、抗にきび活性物質、抗酸化剤、ラジカルスカベンジャー、コンディショニング剤、抗炎症剤、日焼け活性物質、皮膚美白剤、植物抽出物、抗菌活性物質、抗真菌活性物質、抗菌性活性物質、制汗活性物質、感覚剤、保存剤、抗ふけ剤、直接付着ポリマー(substantivity polymers)、洗浄性界面活性剤、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される活性物質又は剤を更に含み、好ましくは前記ビタミンが、ビタミンB3化合物、アスコルビン酸、トコフェロールアセテート、パンテノール、デクスパンテノール、アスコルビン酸リン酸マグネシウム、アスコルビン酸リン酸ナトリウム、レチニルプロピオネート、及びこれらの組み合わせから選択される、請求項1又は2に記載の紫外線組成物。
JP2016527152A 2013-07-22 2014-07-21 活性物質濃度が低く、インビボspfが高い紫外線組成物 Pending JP2016523984A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201361856891P 2013-07-22 2013-07-22
US61/856,891 2013-07-22
PCT/US2014/047437 WO2015013198A2 (en) 2013-07-22 2014-07-21 Uv compositions having low active concentrations and high in vivo spf

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016523984A true JP2016523984A (ja) 2016-08-12

Family

ID=51352766

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016527152A Pending JP2016523984A (ja) 2013-07-22 2014-07-21 活性物質濃度が低く、インビボspfが高い紫外線組成物

Country Status (7)

Country Link
US (1) US20150023895A1 (ja)
EP (1) EP3024429A2 (ja)
JP (1) JP2016523984A (ja)
KR (1) KR20160023791A (ja)
CN (1) CN105377225A (ja)
CA (1) CA2918905A1 (ja)
WO (1) WO2015013198A2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020525473A (ja) * 2017-06-29 2020-08-27 ロレアル ジベンゾイルメタン誘導体、メロシアニン化合物及びジベンゾイルメタン化合物の三重項励起準位エネルギーを受容可能な化合物を含む光防護組成物
WO2022255271A1 (ja) * 2021-06-04 2022-12-08 株式会社 資生堂 美容組成物

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017004108A1 (en) * 2015-06-29 2017-01-05 The Procter & Gamble Company Superabsorbent polymers and starch powders for use in skin care compositions
CN108027377B (zh) * 2015-09-11 2022-04-05 皇家飞利浦有限公司 多床吸附剂管以及其使用
CN108883316B (zh) 2016-01-22 2021-11-19 欧内斯特·阿姆斯特朗 亮肤、防晒、生成维生素d的组合物
US20180221256A1 (en) 2017-02-06 2018-08-09 The Procter & Gamble Company Personal Care Composition
KR20200101411A (ko) * 2017-12-19 2020-08-27 디에스엠 아이피 어셋츠 비.브이. 국소 조성물
US20210077376A1 (en) * 2017-12-19 2021-03-18 Dsm Ip Assets B.V. Topical composition
US10813870B2 (en) 2018-09-28 2020-10-27 L'oreal Mineral sunscreen compositions with improved efficacy
US12011494B2 (en) * 2019-02-28 2024-06-18 L'oreal Skin perfecting cosmetic compositions and methods of use
US20220387266A1 (en) 2019-12-27 2022-12-08 Shiseido Company, Ltd. Composition with superabsorbent polymer
CN113786357B (zh) * 2021-09-16 2022-11-15 广州环亚化妆品科技股份有限公司 一种具有防晒、即时和长效抚纹效果的啫喱及其制备方法
US20230404879A1 (en) * 2022-06-21 2023-12-21 L'oreal Enhancing photostability of thiopyridinone compound without the use of uv filters
CN117965084B (zh) * 2024-01-24 2024-06-14 广东意博门窗实业有限公司 涂覆有功能涂料的隔热玻璃及其制作方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20090042312A1 (en) * 2007-08-09 2009-02-12 Hallstar Innovations Corp. Test method for determining compounds capable of quenching electronic singlet state excitation of photoactive compounds
WO2010129321A2 (en) * 2009-05-08 2010-11-11 Elc Management Llc Topical compositions comprising an alkoxylated diphenylacrylate compound and an aryl carboxylic ester
WO2012130605A1 (en) * 2011-03-29 2012-10-04 Unilever Nv A sunscreen composition

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5935556A (en) * 1998-07-30 1999-08-10 The Procter & Gamble Company Sunscreen compositions
US5989528A (en) * 1998-07-30 1999-11-23 The Procter & Gamble Company Sunscreen compositions
US7588702B2 (en) * 2007-08-09 2009-09-15 Hallstar Innovations Corp. Method of quenching electronic excitation of chromophore-containing organic molecules in photoactive compositions
EP2739261A1 (de) * 2011-08-04 2014-06-11 Clariant International Ltd. Kosmetische, dermatologische oder pharmazeutische zusammensetzungen enthaltend isosorbiddiester und uv-filter
US8795640B2 (en) * 2011-12-22 2014-08-05 Mary Kay Inc. Lip formulation

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20090042312A1 (en) * 2007-08-09 2009-02-12 Hallstar Innovations Corp. Test method for determining compounds capable of quenching electronic singlet state excitation of photoactive compounds
WO2010129321A2 (en) * 2009-05-08 2010-11-11 Elc Management Llc Topical compositions comprising an alkoxylated diphenylacrylate compound and an aryl carboxylic ester
WO2012130605A1 (en) * 2011-03-29 2012-10-04 Unilever Nv A sunscreen composition

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020525473A (ja) * 2017-06-29 2020-08-27 ロレアル ジベンゾイルメタン誘導体、メロシアニン化合物及びジベンゾイルメタン化合物の三重項励起準位エネルギーを受容可能な化合物を含む光防護組成物
JP7113857B2 (ja) 2017-06-29 2022-08-05 ロレアル ジベンゾイルメタン誘導体、メロシアニン化合物及びジベンゾイルメタン化合物の三重項励起準位エネルギーを受容可能な化合物を含む光防護組成物
WO2022255271A1 (ja) * 2021-06-04 2022-12-08 株式会社 資生堂 美容組成物

Also Published As

Publication number Publication date
WO2015013198A3 (en) 2015-04-16
CA2918905A1 (en) 2015-01-29
KR20160023791A (ko) 2016-03-03
CN105377225A (zh) 2016-03-02
WO2015013198A2 (en) 2015-01-29
EP3024429A2 (en) 2016-06-01
US20150023895A1 (en) 2015-01-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10265262B2 (en) Skin care composition
US9839598B2 (en) Superabsorbent polymers and sunscreen actives for use in skin care compositions
CN107787222B (zh) 用于护肤组合物中的超吸收聚合物和淀粉粉末
JP2016523984A (ja) 活性物質濃度が低く、インビボspfが高い紫外線組成物
WO2013142471A2 (en) Cross linked silicone copolmyer networks in a thickened aqueous phase
JP2016523983A (ja) 安定かつ高塩濃度含有スキンケア組成物
EP2819643B1 (en) Sunscreen composition comprising uv composite

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160115

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20160722

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20160722

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170110

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20170410

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20170612

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20171003